JP2017154701A - 車両用サイドミラー - Google Patents

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【課題】ミラーベースとミラーヘッドとの隙間に吹き込んでくる風による騒音の発生を抑制する。【解決手段】ミラーベース10は、ミラーヘッド20に挿入される筒部15を有する本体部11と、本体部11とは別体に構成され、本体部11の一部を覆うカバー部材12とを備えている。本体部11の上部は、カバー部材12から露出してミラーヘッド20の下面と対向するように配置されている。筒部15は、本体部11の上部に一体成形されている。【選択図】図6

Description

本発明は、例えば自動車の側部に配設される車両用サイドミラーに関し、特に、風騒音を抑制する構造の技術分野に属する。
一般に、車両用サイドミラーは、ドア等の車体に固定されるミラーベースと、ミラーベースに取り付けられるミラーヘッドとを有しており、ミラーヘッドがミラーベースに対して回動することによって格納状態と使用状態とに切り替えられるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のミラーベースの本体部の上部には、上方へ突出する筒部が設けられている。そして、ミラーベースの本体部には、別体の上側ベースカバーと下側ベースカバーとが取り付けられ、該本体部が上側ベースカバーと下側ベースカバーとで覆われるようになっている。上側ベースカバーは、ミラーベースの本体部の上面を覆うように形成されるとともに、上記筒部が挿通する挿通孔を有している。
特開2014−15071号公報
ところで、特許文献1では、ミラーベースの本体部の筒部が上側ベースカバーの挿通孔に挿通しており、このような構成としているため、筒部の外周面と挿通孔の内周面との間には製造上、若干の空間が形成されることは避けられない。このため、例えば車両の走行時や横風が吹いているときにミラーベースとミラーヘッドとの隙間に風が流入した際、この風が、筒部の外周面と挿通孔の内周面との間に流れ込んで音が発生し、この音が風騒音として乗員に聞こえてしまう恐れがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ミラーベースとミラーヘッドとの隙間に吹き込んでくる風による騒音の発生を抑制することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、ミラーベースの本体部における上部に、上方へ突出する筒部を一体成形するようにして風騒音の発生を抑制した。
第1の発明は、
車体に固定されるミラーベースと、
ミラーを有し、上記ミラーベースに対して上下方向に延びる軸周りに回動可能に取り付けられ、格納状態と使用状態とに切り替えられるミラーヘッドとを備え、
上記ミラーベースと上記ミラーヘッドとの間に隙間が形成された車両用サイドミラーにおいて、
上記ミラーベースは、上方へ突出して上記ミラーヘッドに挿入される筒部を有する本体部と、該本体部とは別体に構成され、該本体部の一部を覆うカバー部材とを備え、
上記本体部の上部は、上記カバー部材から露出して上記ミラーヘッドの下面と対向するように配置され、
上記筒部は、上記本体部の上部に一体成形されていることを特徴とする。
この構成によれば、ミラーベースの本体部の上部がミラーヘッドの下面と対向するように配置されてカバー部材から露出しており、この本体部の上部に筒部が一体成形されているので、従来例のように筒部をカバー部材の挿通孔に挿通させずに済む。これにより、ミラーベースとミラーヘッドとの隙間に流入した風が、従来例のようなカバー部材の挿通孔と筒部との僅かな空間に流れ込むようなことは無く、風騒音が抑制される。
第2の発明は、第1の発明において、
上記ミラーベースの本体部の上部における周縁部には、上記カバー部材の上縁部が嵌まる段部が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、カバー部材がミラーベースの本体部に対して確実に固定されるので、カバー部材と本体部との間に風の流れ込む空間ができにくくなる。
第3の発明は、第1または2の発明において、
上記ミラーベースの本体部の上部における上記筒部の周りは、平坦面で構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、ミラーベースとミラーヘッドとの隙間に流入した風が平坦面に沿って流れるようになり、このことで風騒音が抑制される。
第4の発明は、第3の発明において、
上記カバー部材は、上記筒部の径方向に分割された第1カバー構成部材と第2カバー構成部材とを備えており、
上記第1カバー構成部材の上縁部及び上記第2カバー構成部材の上縁部は、互いに連続するとともに、上記ミラーベースの本体部の平坦面を囲むように延びていることを特徴とする。
この構成によれば、カバー部材が第1カバー構成部材及び第2カバー構成部材に分割されていることで、ミラーベースの本体部の平坦面を囲むようにカバー部材を設けることが容易になり、外観見栄えが良好になる。
第5の発明は、第1から4のいずれか1つの発明において、
上記ミラーベースの本体部の上部は、車両前後方向に長く延びる形状であることを特徴とする。
この構成によれば、車両の走行中に前方から後方に向けて流れる風が、ミラーベースとミラーヘッドとの隙間に流入した際、本体部の上部に沿って後方へスムーズに流れるようになり、このことで風騒音が抑制される。
第1の発明によれば、ミラーベースの本体部の上部がカバー部材から露出してミラーヘッドの下面と対向するように配置され、該本体部の上部に、ミラーヘッドに挿入される筒部が一体成形されているので、従来例のようなカバー部材の挿通孔と筒部との僅かな空間に風が流れ込むようなことは無く、風騒音を抑制できる。
第2の発明によれば、ミラーベースの本体部の上部における周縁部にカバー部材の縁部が嵌まる段部が形成されているので、カバー部材をミラーベースの本体部に対して確実に固定できる。これにより、カバー部材と本体部との間に風の流れ込む空間ができにくくなり、風騒音をさらに抑制できる。
第3の発明によれば、ミラーベースの本体部の上部における筒部の周りが平坦面であることから、風騒音をさらに抑制できる。
第4の発明によれば、カバー部材を構成する第1カバー構成部材の上縁部及び第2カバー構成部材の上縁部が互いに連続するとともに、ミラーベースの本体部の平坦面を囲むように延びているので、ミラーベースの本体部の上部を囲むようにカバー部材を設けることが容易になり、外観見栄えを良好にできる。
第5の発明によれば、ミラーベースの本体部の上部が車両前後方向に長く延びているので、車両の走行中に前方から後方に向けて流れる風が本体部の上部に沿って後方へスムーズに流れるようになり、このことで風騒音を抑制できる。
本発明の実施形態に係る車両用サイドミラーを後方から見た斜視図である。 車両用サイドミラーの分解斜視図である。 ミラーベースを左側から見た斜視図である。 ミラーベースの平面図である。 図4におけるV−V線断面図である。 ミラーヘッドがミラーベースに取り付けられた状態の図5相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用サイドミラー1を示すものである。この車両用サイドミラー1は、例えば自動車の側部に配設されるドアの前端部に固定されて主に後方確認用として使用される、いわゆるドアミラーである。この実施形態では、車両の左側に設けられる車両用サイドミラー1について説明するが、図示しない右側に設けられる車両用サイドミラーは、左側のものと左右対称構造であることから説明を省略する。
車両用サイドミラー1は、ミラーベース10と、ミラーヘッド20とを備えており、ミラーヘッド20がミラーベース10に対して回動可能となっている。尚、この実施形態の説明では、車両前側を単に「前」といい、車両後側を単に「後」といい、車幅方向左側を単に「左」といい、車幅方向右側を単に「右」というものとする。
(ミラーベースの構成)
ミラーベース10は、車体としてのドアのアウタパネルP(仮想線で示す)に固定され、ミラーヘッド20を支えるためのものである。ミラーベース10は、図2等に示すように、本体部11と、カバー部材12と、弾性材からなるシール材13とを備えている。本体部11は、例えば樹脂材等で構成されている。本体部11の下部は、車両のアウタパネルPの外面に沿うように延びており、右側へ行くほど上に位置するように傾斜している。この本体部11の下部がアウタパネルPに対して締結固定される。
図3等に示すように、本体部11の上部は、略平坦に延びる平坦面11aを有している。平坦面11aは、図4に示すように前後方向の寸法が左右方向の寸法よりも長く設定されており、全体として前後方向に延びる形状となっている。また、平坦面11aの前縁部は前方へ向けて湾曲するように延びており、後縁部は後方へ向けて湾曲するように延びている。また、平坦面11aの左右両縁部は前後方向に延びている。
図5に示すように、本体部11の上部における周縁部には、カバー部材12の上縁部が嵌まる段部11bが形成されている。段部11bは、上記平坦面11aの周囲を全周に亘って囲むように延びている。本体部11の上部にはミラーヘッド20に挿入される筒部15が一体成形されている。筒部15は、平坦面11aの前後方向中間部、かつ、左右方向の中間部から上方へ突出する円筒状をなしている。筒部15の外径の寸法は、平坦面11aの前後方向中間部の左右寸法よりも短く設定されている。従って、筒部15の周囲には全周に亘って平坦面11aが存在することになる。
図3及び図4にも示すように、筒部15の外周面は、第1外周面15aと、該第1外周面15aよりも該筒部15の径方向内方に位置する第2外周面15bと、2つの縦面15c、15cとを有している。第1外周面15aは、筒部15の軸線X(図4に示す)を中心として円弧状に滑らかに延びており、筒部15の前部から右側、後部に亘って連続している。第2外周面15bは、筒部15の軸線Xを中心とし、かつ、第1外周面15aよりも小さな半径を有する円弧状に滑らかに延びている。第2外周面15bは、筒部15の左側に形成されている。したがって、第1外周面15aと第2外周面15bとが筒部15の周方向に形成されることになる。
第2外周面15bは、筒部15の周方向について90゜以上の範囲に連続して延びている。第2外周面15bの形成範囲は90゜以上が好ましいが90゜未満であってもよく、筒部15の周方向について60゜以上180゜以下が好ましい。また、筒部15の周方向について、第1外周面15aの形成範囲は、第2外周面15bの形成範囲よりも広くなっている。
また、筒部15の内周面は、平面視で軸線Xを中心とした円を描くように延びている。従って、筒部15における第2外周面15bが形成された部位は、第1外周面15aが形成された部位に比べて薄肉になる。第1外周面15aと第2外周面15bとの境界部分には、上記縦面15cが形成されている。縦面15cは筒部15の径方向に延びている。縦面15cの径方向外側の縁部が第1外周面15aの周方向一方側の縁部と連続し、縦面15cの径方向内側の縁部が第2外周面15bの周方向一方側の縁部と連続している。これにより、筒部15の外周面には、前側と後側とにそれぞれ段差が形成されることになる。
図3に示すように、筒部15の上部における周方向の一部には、上方へ突出する突出部15dが設けられている。突出部15dは、筒部15の周方向に延びる円弧板状に形成されている。突出部15dの上端部は筒部15の周方向に延びる平坦面で構成されている。
この実施形態では、第2外周面15bは、突出部15dが形成された部位から周方向に離れて形成されている。つまり、筒部15における第2外周面15bが形成された部位は、上述したように第1外周面15aが形成された部位に比べて薄肉になり、この薄肉になる部位を避けるようにして突出部15dを形成している。これにより、突出部15dの強度を十分に確保することができる。
筒部15の内周面にリブ15e、15eが形成されている。リブ15e、15eは、上下方向に延びており、互いに周方向に離れて配置されている。
本体部11における筒部15の内部には、その下端部に底壁部16が設けられている。底壁部16の中心部(図4に示す軸線X上)には中心孔16aが上下方向に貫通するように形成されている。また、底壁部16の中心孔16aの周りには、締結部材100(図6に示す)が挿通する3つの締結部材挿通孔16b、16b、16bが互いに間隔をあけて形成されている。
カバー部材12は、本体部11とは別体に構成され、該本体部11の一部を覆ってミラーベース10の意匠面を構成するためのものであり、例えば樹脂材等で構成されている。カバー部材12は、筒部15の径方向に分割された第1カバー構成部材12aと第2カバー構成部材12bとを備えている。第1カバー構成部材12aは、本体部11の左側を覆うものである。第2カバー構成部材12bは、本体部11の右側を覆うものである。第1カバー構成部材12a及び第2カバー構成部材12bは、下方へ行くほど前後方向及び左右方向に拡大する断面を有している。従って、カバー部材12の周長は上縁部が最も短くなる。また、第1カバー構成部材12a及び第2カバー構成部材12bは、例えば図示しない係合爪等によって互いに係合するとともに、本体部11に組み付けられる。本体部11の下部は、第1カバー構成部材12a及び第2カバー構成部材12bの下部から露出するようになっている。
図3及び図4に示すように、第1カバー構成部材12aの上縁部及び第2カバー構成部材12bの上縁部は、本体部11への組み付け状態で互いに連続して環状をなすとともに、ミラーベース10の本体部11の平坦面11aを囲むように延びている。そして、図5に示すように、第1カバー構成部材12aの上縁部及び第2カバー構成部材12bの上縁部は、カバー部材12の内方へ屈曲するように形成されて本体部11の段部11bに嵌まるようになっている。
第1カバー構成部材12aの上縁部及び第2カバー構成部材12bの上縁部が本体部11の段部11bに嵌まるようになっているので、本体部11の平坦面11aは、カバー部材12によって覆われることなく、該カバー部材12から外部に露出している。また、この本体部11の平坦面11aは、ミラーヘッド20の下面と対向するように配置されることになる。
また、シール材13は、本体部11の下部に配設されて該本体部11とアウタパネルPとの間をシールする。
(ミラーヘッドの構成)
図2に示すように、ミラーヘッド20は、ミラー21と、ミラーホルダー22と、鏡面調整ユニット23と、バイザー24と、電動格納ユニット25と、ターンランプユニット26と、アッパーパネル27と、アンダーパネル28とを備えている。ミラー21は、ミラーホルダー22に接着されている。鏡面調整ユニット23はバイザー24に取り付けられている。この鏡面調整ユニット23にミラーホルダー22がピボット23aによって連結されている。従って、ミラーホルダー22は、ピボット23a周りに傾動可能となる。鏡面調整ユニット23は、従来から周知のものであり、ミラーホルダー22をピボット23a周りに傾動させることによってミラー21の角度調整を行うためのものである。
バイザー24は、ミラー21やミラーホルダー22、鏡面調整ユニット23、電動格納ユニット25を収容することができる大型の部材である。電動格納ユニット25はバイザー24に取り付けられている。電動格納ユニット25は、上下方向に延びるシャフト25aと、シャフト25a周りに回動するケーシング25bとを有している。ケーシング25bがバイザー24に固定される一方、シャフト25aは、図6に示すように、その下部が筒部15に挿入された状態で本体部11に固定される。すなわち、シャフト25aの下部には、締結部材100が螺合する螺合孔25cが該シャフト25aの下端面に開口するように形成されている。ミラーベース10の本体部11の締結部材挿通孔16bに下方から挿通した締結部材100をシャフト25aの螺合孔25cに螺合させることによってシャフト25aを本体部11に固定するようになっている。シャフト25aの下部は、筒部15に挿入された状態で該筒部15の内周面に嵌合するようになっている。尚、締結部材100としては例えばビス等を用いることができる。
ケーシング25bの内部には、図示しないがモーターや減速歯車等が収容されている。モーターの作動によってケーシング25bがシャフト25a周りに回動し、これにより、バイザー24がシャフト25a周りに回動することになる。電動格納ユニット25の構造は従来から周知のものであるため、詳細な説明は省略する。この回動動作によってミラーヘッド20が格納状態と使用状態とに切り替えられる。尚、使用状態とは図1に示すようにミラー21が略左右方向に延びる姿勢であり、格納状態とは図示しないがミラー21が略前後方向に延びる姿勢である。
また、図2に示すように、ケーシング25bには、ストッパ部25dが設けられている。ストッパ部25dは、ミラーヘッド20の回動動作時に、上記ミラーベース10の突出部15dに対して周方向に当接して該ミラーヘッド20の回動範囲を設定するためのものである。すなわち、ミラーヘッド20が例えば周方向一側へ回動するとケーシング25bのストッパ部25dも一体に回動することになり、ストッパ部25dがミラーベース10の突出部15dに対して周方向一側から当接し、回動範囲が制限される。ミラーヘッド20が周方向他側へ回動した場合には、ストッパ部25dがミラーベース10の突出部15dに対して周方向他側から当接し、回動範囲が制限される。
ストッパ部25dがミラーベース10の突出部15dに対して当接する際には、電動格納ユニット25による回動力が突出部15dに集中的に作用することになるが、この実施形態では、突出部15dが筒部15における肉厚の厚い部位に形成されているので、突出部15dの変形や破損が抑制される。
ターンランプユニット26は、バイザー24の前側に設けられており、従来から周知の方向指示器として機能するものである。アッパーパネル27は、バイザー24の前部の上側を覆う部材である。アッパーパネル27には、ターンランプユニット26を露出させるための切欠部27aが形成されている。
アンダーパネル28は、バイザー24の前部の下側を覆う部材である。アンダーパネル28の下部は、バイザー24の下部を覆うように該バイザー24の下部まで延びている。アンダーパネル28の下部には、ミラーベース10の筒部15が挿通する挿通孔28aが形成されている。図6に示すように、ミラーヘッド20がミラーベース10に取り付けられた状態では、ミラーベース10の筒部15が挿通孔28aに挿通し、ミラーベース10カバー部材12とミラーヘッド20のアンダーパネル28の下部との間に隙間Sが形成されることなる。
アンダーパネル28の挿通孔28aは、筒部15の軸線Xを中心とした略円形であり、その内径は、ミラーベース10の筒部15の外径よりも大きく設定されている。これにより、ミラーベース10の筒部15が挿通孔28aに挿通された状態で筒部15と挿通孔28aとの間には空気が流通可能な空間が形成されることになる。
そして、ミラーベース10の筒部15の第2外周面15bは、第1外周面15aよりも筒部15の径方向内方に位置しているので、挿通孔28aの内周面との間に、上記隙間Sに流入した風をミラーヘッド20の内部に導入するための導入孔40を形成する。すなわち、導入孔40は、第2外周面15bの形成範囲に対応するように延びる湾曲したスリット形状であり、隙間Sに連通するとともに、ミラーヘッド20の内部にも連通している。これにより、例えば左側から右側へ向けて流れる横風を受けた際、この横風が隙間S及び導入孔40を流通してミラーヘッド20の内部に流通する。
(実施形態の作用効果)
次に、実施形態の作用効果について説明する。ミラーヘッド20がミラーベース10に取り付けられると、ミラーベース10の筒部15がミラーヘッド20の挿通孔28aに挿通される。この状態で、筒部15の第2外周面15bが第1外周面15aよりも径方向内方に位置しているので、第2外周面15bと挿通孔28aの内周面との間に隙間Sよりも十分に広い断面積を有する導入孔40が形成される。そして、ミラーベース10とミラーヘッド20との間の隙間Sに例えば横風が流入すると、その横風が導入孔40を通ってミラーヘッド20の内部に導入されるので、隙間Sの近傍において乱流が発生し難くなり、外部に放射される風騒音が低減される。また、導入孔40の内面の一部を構成する第2外周面15bが滑らかに延びているので、このことによっても隙間Sの近傍に乱流が発生し難くなる。これにより、ミラーベース10とミラーヘッド20との隙間Sに吹き込んでくる風による騒音の発生を抑制できる。
また、ミラーベース10とミラーヘッド20との間の隙間Sに流入した横風が筒部15の縦面15c、15cによって筒部15の径方向外方へも導かれることになる。これにより、横風がミラーヘッド10の内部と筒部15の径方向との両方向に分散して流れることになるので、騒音の発生を抑制できる。
また、筒部15の第2外周面15bが第1外周面15aよりも径方向内方に位置しており、この第2外周面15bの形成によって筒部15の一部を薄肉にして軽量化を図ることができる。
また、ミラーヘッド20を回動させると、ミラーヘッド20のストッパ部25dがミラーベース10の筒部15の突出部15dに対して周方向に当接することでミラーヘッド20の回動範囲が所定範囲となるように設定される。このとき、突出部15dが筒部15の第2外周面15bから周方向に離れているので、突出部15dの形成部位が薄肉部分から外れることになる。これにより、ミラーベース10の突出部15dの強度が十分に確保されるので、ミラーヘッド20のストッパ部25dがミラーベース10の突出部15dに当接したときに突出部15dの変形や破損を抑制できる。
また、筒部15の第2外周面15bの形成範囲を90゜以上としており、これにより、導入孔40の形成範囲を十分に確保できる。したがって、ミラーベース10とミラーヘッド20との間の隙間Sに流入した風をミラーヘッド20の内部に確実に導入することができる。
また、ミラーベース10の本体部11の上部がミラーヘッド20の下面と対向するように配置されてカバー部材12から露出しており、この本体部11の上部に筒部15が一体成形されている。これにより、筒部15とカバー部材15との間に僅かな隙間が形成されることは無く、ミラーベース10とミラーヘッド20との隙間Sに流入した風による騒音を抑制できる。
また、ミラーベース10の第1カバー構成部材12aの上縁部及び第2カバー構成部材12bの上縁部が本体部11の段部11bに嵌まるようになっているので、カバー部材12がミラーベース10の本体部11に対して確実に固定される。これにより、カバー部材12と本体部11との間に風の流れ込む空間ができにくくなる。
また、ミラーベース10の本体部11の平坦面11aが前後方向に延びているので、車両の走行中に前方から後方に向けて流れる風が、ミラーベース10とミラーヘッド20との隙間Sに流入した際、本体部11の上部に沿って後方へスムーズに流れるようになり、このことで風騒音を抑制できる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る車両用サイドミラーは、例えば、自動車の側部に配設することができる。
1 車両用サイドミラー
10 ミラーベース
11 本体部
11a 平坦面
11b 段部
12 カバー部材
12a 第1カバー構成部材
12b 第2カバー構成部材
15 筒部
20 ミラーヘッド

Claims (5)

  1. 車体に固定されるミラーベースと、
    ミラーを有し、上記ミラーベースに対して上下方向に延びる軸周りに回動可能に取り付けられ、格納状態と使用状態とに切り替えられるミラーヘッドとを備え、
    上記ミラーベースと上記ミラーヘッドとの間に隙間が形成された車両用サイドミラーにおいて、
    上記ミラーベースは、上方へ突出して上記ミラーヘッドに挿入される筒部を有する本体部と、該本体部とは別体に構成され、該本体部の一部を覆うカバー部材とを備え、
    上記本体部の上部は、上記カバー部材から露出して上記ミラーヘッドの下面と対向するように配置され、
    上記筒部は、上記本体部の上部に一体成形されていることを特徴とする車両用サイドミラー。
  2. 請求項1に記載の車両用サイドミラーにおいて、
    上記ミラーベースの本体部の上部における周縁部には、上記カバー部材の上縁部が嵌まる段部が形成されていることを特徴とする車両用サイドミラー。
  3. 請求項1または2に記載の車両用サイドミラーにおいて、
    上記ミラーベースの本体部の上部における上記筒部の周りは、平坦面で構成されていることを特徴とする車両用サイドミラー。
  4. 請求項3に記載の車両用サイドミラーにおいて、
    上記カバー部材は、上記筒部の径方向に分割された第1カバー構成部材と第2カバー構成部材とを備えており、
    上記第1カバー構成部材の上縁部及び上記第2カバー構成部材の上縁部は、互いに連続するとともに、上記ミラーベースの本体部の平坦面を囲むように延びていることを特徴とする車両用サイドミラー。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の車両用サイドミラーにおいて、
    上記ミラーベースの本体部の上部は、車両前後方向に長く延びる形状であることを特徴とする車両用サイドミラー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7313275B2 (ja) 2019-12-26 2023-07-24 美里工業株式会社 ベースアセンブリ、車両用周辺視認装置
JP7372823B2 (ja) 2019-11-26 2023-11-01 株式会社ペンストン 車両用サイドミラー

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