JP2010241236A - 車両用ステアリングホイールおよびその製造方法 - Google Patents

車両用ステアリングホイールおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】製造コストの低減及び製造効率の向上を図った上で、所望の形状を有するステアリングホイールを製造することができる車両用ステアリングホイールおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】第1のステアリングホイールを形成する工程では、オフセット部31より径方向外側のオフセット部樹脂層の厚さを、円弧部30より径方向外側の円弧部樹脂層の厚さよりも厚くなるように設定し、第2のステアリングホイール10を形成する工程では、オフセット部31より径方向外側のオフセット部樹脂層52の厚さD3を、円弧部30より径方向外側の円弧部樹脂層50の厚さよりも薄くなるように設定することを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用ステアリングホイールおよびその製造方法に関するものである。
車両用ステアリングホイール(以下、ステアリングホイールという)は、円環状のリム部と、中央のボス部と、両者を連結するスポーク部とを備えている。このようなステアリングホイールは、アルミニウム等の金属材料からなる芯金により骨格が構成されている。すなわち、芯金は、リム部の骨格を構成するリム部芯金(リム部)と、ボス部の底面骨格を構成する底面芯金(ボス部)と、両者間を連結する連結芯金とを備えている。そして、この芯金に、ポリウレタン等からなる樹脂層が被覆されることで、ステアリングホイールの外観形状が形成されるようになっている。
ここで、上述したステアリングホイールにおけるリム部の形状は、意匠性や操作性等を考慮して種々の形状のものが開発されており、例えば真円形状、楕円形状、扁平形状等に形成されている(例えば、特許文献1,2参照)。扁平形状とは、リム部が径方向で潰れた形状であり、具体的にはリム部における一の直径と、一の直径に直交する他の直径との長さが異なるように形成された形状である。なお、以下の説明では、一の直径および他の直径のうち、長い直径の延在方向を長軸方向、短い直径の延在方向を短軸方向とする。
特開平4−55164号公報 特開2007−246004号公報
ところで、上述した様々な形状のリム部を製造するには、まず所望のリム部の形状に応じた型の芯金をそれぞれ製造し、その芯金の形状に倣って樹脂層を被覆する。これにより、上述したような様々な形状のリム部を有するステアリングホイールを製造することができるようになっている。
しかしながら、ステアリングホイールの形状に応じて芯金を作り分けることで、製造コストが増加するとともに、製造効率も低下するという問題がある。
そこで本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであって、製造コストの低減及び製造効率の向上を図った上で、所望の形状を有するステアリングホイールを製造することができる車両用ステアリングホイールおよびその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両用ステアリングホイールは、円環状のリム部(例えば、実施形態におけるリム部11)と、ステアリングコラム側に取り付けられるボス部(例えば、実施形態におけるボス部12)とを備えたステアリングホイール本体(例えば、実施形態におけるステアリングホイール10)を備え、前記ステアリングホイール本体は、前記ステアリングホイール本体の骨格をなす金属製の芯金(例えば、実施形態における芯金21)と、少なくとも前記リム部における前記芯金を被覆する樹脂層(例えば、実施形態における樹脂層22)とを有する車両用ステアリングホイールであって、前記リム部における前記芯金は、前記ボス部を中心とする円弧部(例えば、実施形態における円弧部30)と、前記ボス部の中心からの距離が前記円弧部より短縮されたオフセット部(例えば、実施形態におけるオフセット部31)とを備え、前記樹脂層は、前記円弧部を被覆する円弧部樹脂層(例えば、実施形態における円弧部樹脂層150)と、前記オフセット部を被覆するオフセット部樹脂層(例えば、実施形態におけるオフセット部樹脂層152)とを備え、前記オフセット部より径方向外側の前記オフセット部樹脂層の厚さが、前記円弧部より径方向外側の前記円弧部樹脂層の厚さよりも厚くなるように前記樹脂層が形成され、前記樹脂層が真円状に形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、樹脂層内において、円弧部よりも径方向内側にオフセット部が配置されることになるので、オフセット部樹脂層におけるボス部の中心からの距離を、円弧部樹脂層におけるボス部の中心からの距離と同等に設定することができる。すなわち、オフセット部樹脂層内の任意の位置にオフセット部を配置することで、樹脂層内においてオフセット部のオフセット量を許容させることができる。したがって、オフセット部を有する非真円の芯金を用いて、真円形状のステアリングホイールを形成することができるため、ステアリングホイールの形状毎に芯金を作り分ける必要がない。
これにより、製造コストの低減及び製造効率の向上を図ることができ、所望の形状を有するステアリングホイールを容易に製造することができる。
また、芯金の型を変更することなく同一の芯金を用いた上で、所望の形状を有するステアリングホイールを製造することができるので、ステアリングホイールの型変更等の要請に速やかに対応することができ、意匠性の自由度を向上させることができる。
また、円環状のリム部と、ステアリングコラム側に取り付けられるボス部とを備えたステアリングホイール本体を備え、前記ステアリングホイール本体は、前記ステアリングホイール本体の骨格をなす金属製の芯金と、少なくとも前記リム部における前記芯金を被覆する樹脂層とを有する車両用ステアリングホイールであって、前記リム部における前記芯金は、前記ボス部を中心とする円弧部と、前記ボス部の中心からの距離が前記円弧部より短縮されたオフセット部とを備え、前記樹脂層は、前記円弧部を被覆する円弧部樹脂層(例えば、実施形態における円弧部樹脂層50)と、前記オフセット部を被覆するオフセット部樹脂層(例えば、実施形態におけるオフセット部樹脂層52)とを備え、前記オフセット部より径方向外側の前記オフセット部樹脂層の厚さが、前記円弧部より径方向外側の前記円弧部樹脂層の厚さよりも薄くなるように前記樹脂層が形成され、前記オフセット部樹脂層により扁平部が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、オフセット部より径方向外側のオフセット部樹脂層の厚さを、円弧部より径方向外側の円弧部樹脂層の厚さよりも薄く形成することで、円弧部に対するオフセット部の径方向におけるオフセット量を比較的抑えた場合であっても、円弧部樹脂層に対するオフセット部樹脂層の径方向におけるオフセット量を大きく確保することができる。これにより、リム部の周方向において、オフセット部樹脂層におけるボス部の中心からの距離を、円弧部樹脂層におけるボス部の中心からの距離に比べて短縮させた非真円のステアリングホイールを確実に形成することができる。
これにより、真円状のステアリングホイールと、非真円のステアリングホイールとを同一の芯金を用いて製造することができる。すなわち、芯金の共有化が可能になるので、製造コストの低減及び製造効率の向上を図ることができ、所望の形状を有するステアリングホイールを容易に製造することができる。
また、前記扁平部の中心から周方向において±90度位相がずれた位置では、前記円弧部の径方向外側における前記円弧部樹脂層の厚さが、前記円弧部の径方向内側における前記円弧部樹脂層の厚さより厚くなっていることを特徴とする。
本発明によれば、扁平部の中心から周方向において±90度位相がずれた位置におけるボス部の中心から円弧部樹脂層までの距離を、円弧部樹脂層の厚さを円弧部の径方向両側で同等に形成した場合に比べて拡張することができる。この場合、扁平部の中心から周方向において±90度位相がずれた位置が長軸方向となり、扁平部の中心が短軸方向となり、円弧部樹脂層の厚さを円弧部の径方向両側で同等に形成した場合に比べて、長軸方向と短軸方向との比を拡大することができるため、ステアリングホイールの外形全体を、より扁平形状に形成することができる。したがって、芯金の型を変更することなく同一の芯金を用いた上で、所望の形状を有するステアリングホイールを製造することができるので、意匠性の自由度を向上させることができる。
一方、本発明の車両用ステアリングホイールの製造方法は、円環状のリム部と、ステアリングコラム側に取り付けられるボス部とを備えたステアリングホイール本体を備え、前記ステアリングホイール本体は、前記ステアリングホイール本体の骨格をなす金属製の芯金を有し、前記リム部における前記芯金は、前記ボス部を中心とする円弧部と、前記ボス部の中心からの距離が前記円弧部より短縮されたオフセット部とを備え、少なくとも前記リム部における前記芯金を樹脂層により被覆する車両用ステアリングホイールの製造方法であって、前記芯金を複数個形成する工程と、真円状の前記リム部を形成する第1のステアリングホイールを形成する工程と、前記リム部の周方向に沿って扁平部を有する第2のステアリングホイールを形成する工程とを含み、前記第1のステアリングホイールを形成する工程では、前記オフセット部より径方向外側の前記樹脂層の厚さを、前記円弧部より径方向外側の前記樹脂層の厚さよりも厚くなるように設定し、前記第2のステアリングホイールを形成する工程では、前記オフセット部より径方向外側の前記樹脂層の厚さを、前記円弧部より径方向外側の前記樹脂層の厚さよりも薄くなるように設定することを特徴とする。
本発明によれば、第1のステアリングホイールを形成する工程において、オフセット部より径方向外側の樹脂層の厚さを、円弧部より径方向外側の樹脂層の厚さよりも厚く設定する。これにより、樹脂層内において円弧部よりも径方向内側にオフセット部が配置されることになるが、オフセット部を樹脂層から露出させることなく、ステアリングホイールの外形を真円状に形成することができる。
一方、第2のステアリングホイールを形成する工程において、オフセット部より径方向外側の樹脂層の厚さを、円弧部より径方向外側の樹脂層の厚さよりも薄く設定する。これにより、円弧部に対するオフセット部のオフセット量を比較的抑えた場合であっても、樹脂層におけるオフセット量を大きく確保することができる。その結果、オフセット部の樹脂層におけるボス部の中心からの距離を、円弧部の樹脂層におけるボス部の中心からの距離に比べて短縮させた非真円のステアリングホイールを製造することができる。
したがって、真円状のステアリングホイールと、非真円のステアリングホイールとを同一の芯金を用いて製造することができる。すなわち、芯金の共有化が可能になるので、ステアリングホイールの形状毎に芯金を作り分ける必要がない。したがって、製造コストの低減及び製造効率の向上を図ることができ、所望の型を有するステアリングホイールを容易に製造することができる。
また、芯金の型を変更することなく同一の芯金を用いた上で、所望の形状を有するステアリングホイールを製造することができるので、ステアリングホイールの型変更等の要請に速やかに対応することができ、意匠性の自由度を向上させることができる。
本発明によれば、樹脂層内において、円弧部よりも径方向内側にオフセット部が配置されることになるので、オフセット部樹脂層におけるボス部の中心からの距離を、円弧部樹脂層におけるボス部の中心からの距離と同等に設定することができる。すなわち、オフセット部樹脂層内の任意の位置にオフセット部を配置することで、樹脂層内においてオフセット部のオフセット量を許容させることができる。したがって、オフセット部を有する非真円の芯金を用いて、真円形状のステアリングホイールを形成することができるため、ステアリングホイールの形状毎に芯金を作り分ける必要がない。
これにより、製造コストの低減及び製造効率の向上を図ることができ、所望の形状を有するステアリングホイールを容易に製造することができる。
また、芯金の型を変更することなく同一の芯金を用いた上で、所望の形状を有するステアリングホイールを製造することができるので、ステアリングホイールの型変更等の要請に速やかに対応することができ、意匠性の自由度を向上させることができる。
第1実施形態におけるステアリングホイールの正面図である。 芯金の正面図である。 第1実施形態におけるステアリングホイールの断面図であり、(a)は図1のA−A線、(b)は図1のB−B線、(c)は図1のC−C線に沿う断面図である。 第2実施形態におけるステアリングホイールの正面図である。 第2実施形態におけるステアリングホイールの断面図であり、(a)は図1のA−A線、(b)は図1のB−B線、(c)は図1のC−C線に沿う断面図である。 オフセット部のオフセット量を設定するための説明図であり、ステアリングホイール(リム部)の概略平面図を示している。
以下、本発明の実施形態につき図面を参照して説明する。本願では、ステアリングホイールの中心軸方向(ステアリングコラムの軸方向)をX方向(車両後方を+X方向)とし、車両左右方向をY方向とし、XY方向に直交する方向をZ方向(車両上方を+Z方向)として説明する。また、ステアリングホイールの運転者側を正面側(手前側)とし、その反対側を背面側(奥側)として説明する。また、以下の説明において、径方向とはステアリングホイールの径方向(YZ平面)、周方向とはステアリングホイールの周方向とする。
(第1実施形態)
(ステアリングホイール)
図1は、ステアリングホイール10の正面図である。
ステアリングホイール10(車両用ステアリングホイール)は、周囲のリム部11と、中央のボス部12と、両者を連結するスポーク部16,17とを備えている。スポーク部16,17は、ボス部12から±Y方向に伸びる一対の第1スポーク部16,16と、ボス部12から−Z方向に伸びる第2スポーク部17とを備えている。
リム部11は、円環状に形成されている。リム部11の上部には、エンジンの回転数等に応じて点灯状態が変化するインジケータ19が設けられている。
ボス部12は、逆三角形状に形成されており、その背面側において図示しないステアリングコラムに回転可能に支持されている。ボス部12の表面(正面)には、警笛を鳴らすためのスイッチとして機能するホーンパッド13が配置されている。ボス部12はリム部11より−X方向に配置され、ホーンパッド13の内側にエアバッグ等が収納されている。
ステアリングホイール10には、各種の車両用スイッチが設けられている。車両用スイッチとして、エアコンの操作スイッチや車載電話の操作スイッチ等のスイッチ群14が、第1スポーク部16間であって、ボス部12の下半部における周縁部に沿って設けられている。
また車両用スイッチとして、車両の変速操作を行うパドルスイッチ40が設けられている。パドルスイッチ40として、シフトダウン操作を行うシフトダウンスイッチ40aと、シフトアップ操作を行うシフトアップスイッチ40bとが設けられている。一対のパドルスイッチ40は、一対の第1スポーク部16の背面側に固定されている。なお、図示しないが、これら各種車両用スイッチや上述したインジケータ19の駆動を制御するための電装ユニットは、ホーンパッド13またはスイッチ群14の背面側に設けられている。
(ステアリングホイールの内部構造)
図2は芯金の平面図である。また、図3は図1に示すリム部の断面図であり、(a)は図1のA−A線、(b)は図1のB−B線、(c)は図1のC−C線に沿う断面図である。
図2,3に示すように、ステアリングホイール10は、芯金21と、芯金21がモールドされた樹脂層22とからなり、リム部11の外面形状を構成する心材20を備えている。
芯金21は、アルミニウム等の金属材料からなる断面コ字状の部材であり、リム部11(図1参照)の骨格を構成するリム部芯金(リム部)25と、ボス部12(図1参照)の底面骨格を構成する底面芯金(ボス部)26と、両者間を連結する連結芯金27とを備えている。
各連結芯金27は、リム部芯金25から底面芯金26に向けて延在するそれぞれ一対のサイドフレーム28を備えている。なお、底面芯金26の形成面はリム部芯金25の形成面より−X方向に配置されており、連結芯金27はX方向と交差するように斜めに伸びている。そして、連結芯金27における底面芯金26側の内半部(径方向中央部)が、ボス部12の側面骨格や上述したスイッチ群14の取付フレームを構成し、連結芯金27におけるリム部芯金25側の外半部(径方向外側)がスポーク部16,17(図1参照)の骨格を構成している。
リム部芯金25は、非真円形状に形成されている。具体的には、周方向における略全周に亘って形成された円弧部30と、周方向の一部(図2中下部)において円弧部30に一体的に形成され、略直線状(曲率半径が約無限大)に形成されたオフセット部31とを備えている。
円弧部30は、ステアリングコラムの軸線を中心O1とし、この中心O1から円弧部30の内周面までの距離(内径)がR1に形成されている。
オフセット部31は、円弧部30の両端部間を架け渡すように形成されたものであり、リム部芯金25の周方向における所定角度θの範囲で形成されている。この場合、オフセット部31の径方向における位置は、円弧部30の径方向における位置よりも径方向内側にオフセットした状態で配置されている。すなわち、円弧部30の中心O1(ステアリングコラムの軸線)とオフセット部31の内周面との距離R2(オフセット部31の内径)は、円弧部30の内径R1よりも短く設定されている。
この場合、中心O1からオフセット部31までの距離R2と円弧部30の内径R1との差(R1−R2)が、オフセット部31のオフセット量Q(最大オフセット量)になっている。このように、円弧部30に対するオフセット部31の径方向におけるオフセット量は、オフセット部31の中心(リム部芯金25の下端部)において最も大きくなり、オフセット部31の中心から周方向両側に向かうにつれ漸次少なくなるように形成されている。これにより、オフセット部31と円弧部30との境界部分は、滑らかな曲面形状をなしている。
このように、リム部芯金25は、周方向における略全周が内径R1の真円に形成される一方、周方向における下部が内径R1よりも短い距離R2で形成されており、Z方向において扁平した外観形状をなしている。なお、図2中鎖線は、曲率半径R1で形成された円の仮想線を示している。
図3に示すように、樹脂層22は、ポリウレタン等の弾性材料からなり、リム部芯金25を被覆する樹脂層本体35と、連結芯金27の一部(連結芯金27の外半部)を被覆する連結樹脂層36とを備えている。
樹脂層本体35の軸方向正面(+X方向)には、樹脂層本体35の正面における径方向中央部が周方向に沿って切り欠き形成された溝部33が形成されている。溝部33には、リム部11の上部に設けられたインジケータ19と、ボス部12の内側に設けられた電装ユニットとを電気的に接続するためのハーネス37が案内されるようになっており、樹脂層本体35の上部から周方向に沿って形成され、樹脂層本体35の下部(底面芯金26を間に挟んでインジケータ保持部34の反対側)まで回り込んでいる。すなわち、ハーネス37は、ボス部12の下半部周縁に配置される各スイッチ群14を迂回して、樹脂層本体35の下部から連結樹脂層36を通って電装ユニットまで引き回されている。また、溝部33の開口縁は、溝部33の底部(背面側)に向かうにつれ溝部33の幅(径方向の幅)が狭まるテーパ形状に形成されている。
そして、ハーネス37が収容された溝部33には、溝部33を覆うようにハーネスカバー42が設けられている。ハーネスカバー42は、溝部33の正面側の開口を全域に亘って閉塞しており、その外面形状が樹脂層本体35の外面と連続面を形成するように曲面形状をなしている。なお、ハーネスカバー42の背面側における径方向両側には、径方向両側から径方向中央部にかけて、厚さが漸次厚くなるように切り欠かれた切除部43が形成されている。そして、この切除部43と溝部33の開口縁とが、当接するようになっている。これにより、ハーネスカバー42と樹脂層本体35との境界部分は、段差等がなく滑らかな曲線形状をなしている。
そして、図1,3に示すように、心材20には、リム部11に相当する領域の略全面に亘って表皮45が巻き付け形成されている。表皮45は、天然皮革や合成皮革等からなるシート状の部材であり、心材20の外面に倣って巻き付けられている。
ここで、図3(a)〜(c)に示すように、樹脂層本体35の断面形状は、長軸方向をX方向、短軸方向を径方向(図3中左右方向)に一致させた略楕円形状に形成されている。そして、樹脂層本体35は、円弧部30を被覆する円弧部樹脂層50(図3(a)参照)および拡張部51(図3(b)参照)と、オフセット部31を被覆するオフセット部樹脂層52(図3(c)参照)とを備えている。
図1に示すように、円弧部樹脂層50は、リム部11の周方向において主として各スポーク部16,17間の円弧部30を被覆するように形成されている。具体的には、リム部11の上半部分を周方向に沿って形成されるとともに、リム部11の下半部分におけるオフセット部31を除く領域、すなわち下半部分におけるオフセット部31の周方向両側に形成されている。
図3(a)に示すように、円弧部樹脂層50は、その短軸方向(径方向)における中央部に円弧部30が配置されている。すなわち、円弧部30の径方向両側の円弧部樹脂層50の厚さD1は、それぞれ同等に形成され、円弧部樹脂層50の短軸方向における中心線O2と、円弧部30の中心線O3とが一致している。
また、図1に示すように、拡張部51は、上述した円弧部樹脂層50よりも径方向外側に膨出形成されたものであり、各第1スポーク部16の径方向外側に相当する領域(オフセット部31の中心から周方向において±90度位相がずれた位置)において、ボス部12を間に挟んで径方向で対向するように配置されている。この拡張部51は、周方向において、各円弧部樹脂層50に挟まれるように配置されている。具体的に、図3(b)に示すように、拡張部51の形成領域では、円弧部30の中心線O3より径方向外側の厚さ(短軸の長さ)D2が、上述した円弧部樹脂層50の中心線O2より径方向外側の厚さ(短軸の長さ)D1(図3(a)参照)よりも厚く設定されている。また、円弧部30の中心線O3より径方向外側の厚さD2は、中心線O3より径方向内側の厚さよりも厚く形成されている。したがって、樹脂層本体35の外形は、Z方向における長さに比べてY方向における長さが長く形成されている。
そして、拡張部51は、その径方向外側の厚さD2が、拡張部51の周方向における中心から周方向両側に向けて漸次薄くなるように形成されている。これにより、拡張部51と円弧部樹脂層50との境界部分は、滑らかな連続面をなすように形成されている。
図1に示すように、オフセット部樹脂層52は、オフセット部31を被覆するように形成されている。そして、図3(c)に示すように、オフセット部樹脂層52内では、オフセット部樹脂層52の短軸方向(径方向)における外周寄りにオフセット部31が配置されている。この場合、オフセット部樹脂層52の短軸方向における中心線O4は、オフセット部31の中心線O5よりも径方向内側に配置されている。すなわち、オフセット部31の中心線O5より径方向外側の厚さD3は、円弧部30の中心線O3より径方向外側の円弧部樹脂層50の厚さD1よりも薄くなるように設定されている。これにより、樹脂層本体35の外形は、リム部芯金25の外形よりもZ方向に扁平している。なお、本実施形態のオフセット部樹脂層52が、中心O1からの距離R2が、円弧部樹脂層50の内径R1に比べて短縮された扁平部を構成している。
このように、本実施形態では、オフセット部31より径方向外側のオフセット部樹脂層52の厚さD3を、円弧部30より径方向外側の円弧部樹脂層50の厚さD1よりも薄く設定する構成とした。
この構成によれば、円弧部30に対するオフセット部31のオフセット量Qを比較的抑えた場合であっても、樹脂層本体35におけるオフセット量(円弧部樹脂層50に対するオフセット部樹脂層52のオフセット量)を大きく確保することができる。これにより、リム部11の周方向において、オフセット部樹脂層52における中心O1からの距離R2を、円弧部樹脂層50の内径R1に比べて短縮させた非真円のステアリングホイール10を確実に形成することができる。
また、円弧部30の中心線O3より径方向外側の厚さD2を、中心線O3より径方向内側の厚さよりも厚く形成することで、円弧部樹脂層50の厚さを円弧部30の径方向両側で同等に形成した場合に比べて拡張することができる。すなわち、Y方向を長軸方向とすると、円弧部樹脂層50の厚さを円弧部30の径方向両側で同等に形成した場合に比べて、長軸方向(Y方向)と短軸方向(Z方向)との比を拡大することができるため、ステアリングホイール10の外形全体を、Z方向に潰れた扁平形状に形成することができる。
なお、拡張部51を形成せずに、円弧部30の周方向全域に亘って円弧部30の径方向両側の円弧部樹脂層50の厚さD1に形成してもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図4は第2実施形態におけるステアリングホイール100の平面図である。また、図5は図1に示すリム部111の断面図であり、(a)は図4のA’−A’線、(b)は図4のB’−B’線、(c)は図4のC’−C’線に沿う断面図である。
本実施形態のステアリングホイール100は、上述した芯金21を用い、略真円状の樹脂層本体135を形成している点で上述した実施形態と相違している。なお、以下の説明では、上述した第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付して説明を省略する。
図4に示すように、本実施形態のステアリングホイール100のリム部111は、周方向の略全周に亘って内径R3の真円状に形成されている。
具体的に、図5(a)〜(c)に示すように、樹脂層本体135の断面形状は、長軸方向をX方向、短軸方向を径方向に一致させた略楕円形状に形成されている。そして、樹脂層本体135は、円弧部30を被覆する円弧部樹脂層150(図3(a),(b)参照)と、オフセット部31を被覆するオフセット部樹脂層152(図3(c)参照)とを備えている。
図5(a),(b)に示すように、円弧部樹脂層150は、リム部11の周方向において円弧部30の全周を被覆するように形成されている。円弧部樹脂層150は、その短軸方向(径方向)における中央部に円弧部30が配置されている。すなわち、円弧部30の径方向両側の円弧部樹脂層150の厚さD1は、それぞれ同等に形成され、円弧部樹脂層150の短軸方向における中心線O2と、円弧部30の中心線O3とが一致している。
図5(c)に示すように、オフセット部樹脂層152は、オフセット部31を被覆するように形成されている。そして、オフセット部樹脂層152内では、オフセット部樹脂層152の短軸方向(径方向)における内周寄りにオフセット部31が配置されている。この場合、オフセット部樹脂層152の短軸方向における中心線O4は、オフセット部31の中心線O5よりも径方向外側に配置されている。すなわち、円弧部30の中心線O3より径方向外側の円弧部樹脂層50の厚さD1は、オフセット部31の中心線O4より径方向外側の厚さD4よりも薄くなるように設定されている。
この場合、オフセット部樹脂層152の中心線O4と、円弧部樹脂層150の中心線O2とは、同一周上に配置されるように設定されている。これにより、円弧部樹脂層150とオフセット部樹脂層152との内径R3はそれぞれ同等に形成され、樹脂層本体135は全周に亘って連続的な真円状に形成されている。
このように、本実施形態によれば、オフセット部31より径方向外側のオフセット部樹脂層152の厚さD4を、円弧部30より径方向外側の円弧部樹脂層150の厚さD1よりも厚く形成することで、円弧部30よりも径方向内側にオフセット部31が配置されることになる。
これにより、上述した第1実施形態と同様の非真円状の芯金21を用いた場合であっても、樹脂層本体35におけるオフセット量(円弧部樹脂層150に対するオフセット部樹脂層152のオフセット量)を縮小することができる。すなわち、オフセット部樹脂層152内の任意の位置にオフセット部31を配置することで、樹脂層本体135内においてオフセット部31のオフセット量を許容することができる。したがって、オフセット部樹脂層152における中心O1からの距離と、円弧部樹脂層150における中心O1からの距離とを内径R3として同等に形成し、真円形状のステアリングホイール100を形成することができる。
(ステアリングホイールの製造方法)
次に、上述したステアリングホイール10,100の製造方法について説明する。
まずステアリングホイール10の心材の製造方法について説明する(第2のステアリングホイール形成工程)。
初めに図2,3に示すように、鍛造により上述した芯金21を製造する。そして、この芯金21の周囲を被覆するように樹脂層22によってモールドし、リム部芯金25に樹脂層本体35を、連結芯金27の外半部に連結樹脂層36を形成する。
ここで、図3(a)に示すように、樹脂層本体35のうち、円弧部樹脂層50の形成領域(周方向における各スポーク部16,17間)では、円弧部30の径方向における中心線O3と、円弧部樹脂層50の短軸方向における中心線O2とを一致させた状態で円弧部30を配置し、この円弧部30に倣って円弧部樹脂層50をモールドする。
さらに、図3(b)に示すように、各第1スポーク部16の径方向外側に相当する領域では、円弧部樹脂層50よりも径方向外側に樹脂層22を膨出形成して拡張部51を形成する。
一方、図3(c)に示すように、樹脂層本体35のうち、オフセット部樹脂層52の形成領域では、オフセット部樹脂層52の短軸方向における中心線O4が、オフセット部31の径方向における中心線O5よりも内側に配置された状態でオフセット部31をモールドする。これにより、オフセット部樹脂層52を形成することができる。
以上により、芯金21が樹脂層22にモールドされてなる心材20が形成される。
その後、心材20にインジケータ19を取り付けるとともに、インジケータ19のハーネス37を樹脂層本体35の溝部33内に収容して、電装ユニットとインジケータ19とを電気的に接続する。そして、ハーネス37が収容された溝部33を覆うように、ハーネスカバー42を装着する。
続いて、心材20、インジケータ19およびハーネスカバー42を、ともに表皮45で被覆する。
最後に、リム部11とボス部12とを組み付けることで、上述した第1実施形態のステアリングホイール10を製造することができる。
次に、第2実施形態のステアリングホイール100の製造方法について説明する(第1のステアリングホイール形成工程)。第2実施形態のステアリングホイール100は、第1実施形態のステアリングホイール10と同様の芯金21を用いて製造することができるようになっている。
具体的には、図2,5に示すように、まず上述したステアリングホイール10の芯金21と同様の芯金21を用意し、この芯金21を樹脂層22によりモールドする。
ここで、図5(a),(b)に示すように、樹脂層本体135のうち、円弧部樹脂層150(円弧部30)の形成領域では、円弧部樹脂層150の短軸方向における中心線O2と、円弧部30の中心線O3とを一致させた状態で円弧部30を配置し、この円弧部30に倣って円弧部樹脂層150をモールドする。
一方、樹脂層本体135のうち、オフセット部樹脂層152の領域では、オフセット部樹脂層152の短軸方向における中心線O4を、オフセット部31の中心線O5よりも径方向外側に配置した状態で、オフセット部31をオフセット部樹脂層152にモールドする。これにより、円弧部樹脂層150とオフセット部樹脂層152との外径は同等に形成され、樹脂層本体135は全周に亘って真円状に形成される。
以上により、芯金21が樹脂層22にモールドされてなる心材20が形成される。
その後、上述したステアリングホイール10の製造方法と同様に、心材20にインジケータ19およびハーネスカバー42をセットし、これら心材20、インジケータ19およびハーネスカバー42を、ともに表皮45で被覆する。
そして、リム部11とボス部12とを組み付けることで、上述した第2実施形態のステアリングホイール100を製造することができる。
ところで、上述したように非真円の芯金21を用いて真円のステアリングホイール100を製造する場合、モールド時にオフセット部樹脂層152の径方向内側からオフセット部31が露出しないように、オフセット部31のオフセット量Qを設定しなければならない。
図6は、オフセット部31のオフセット量Qを設定するための説明図であり、ステアリングホイール100(リム部11)の概略平面図を示している。
図6に示すように、オフセット部31がオフセット部樹脂層152内に完全に被覆されている場合、円弧部30の内径をR1、中心O1からオフセット部31までの距離をR2、樹脂層本体135の内径をR3とすると、R3<R2<R1…(式1)の関係を満たしていることになる。また、オフセット部30におけるオフセット量(最大オフセット量)Qとすると、Q=R1−R2となる。
ここで、オフセット部31の中心O1回りの形成角度をθとすると、R2=R1cosθ/2…(式2)と表すことができる。
(式1)および(式2)より、R3<R1cosθ/2<R1…(式3)と表すことができ、その結果、(R3/R1)<cosθ/2<1…(式4)となる。(式4)を満たすようにθの値を設定することで、真円状のステアリングホイール100を製造する際に、オフセット部樹脂層152の径方向内側からオフセット部31が露出することを防ぐことができる。すなわち、円弧部30の内径R1および樹脂層本体135の内径R3を決定すれば、オフセット量Qが最大となるθを規定することができる。なお、実際には、樹脂層本体135または表皮45の最小厚みは0にはできないので、この最小厚みを下回らない範囲でオフセット部31のオフセット量Qを規定する必要がある。
このように、本実施形態のステアリングホイール10,100の製造方法によれば、オフセット部31を有する非真円の芯金21を用いて非真円のステアリングホイール10を形成できるとともに、真円形状のステアリングホイール100も形成することができる。すなわち、真円状のステアリングホイール100と、非真円のステアリングホイール10とを同一の芯金21を用いて製造することができる。
これにより、芯金21の共有化が可能になるので、ステアリングホイール10,100の形状毎に芯金21を作り分ける必要がない。したがって、製造コストの低減及び製造効率の向上を図ることができ、所望の形状を有するステアリングホイール10,100を容易に製造することができる。
また、芯金21の型を変更することなく同一の芯金21を用いた上で、所望の形状を有するステアリングホイール10,100を製造することができるので、ステアリングホイール10,100の型変更等の要請に速やかに対応することができ、意匠性の自由度を向上させることができる。
なお、本発明の技術範囲は上述した実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な構造や形状などはほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
例えば、ステアリングホイール自体の構成は、実施形態で説明したものに限られない。
また、芯金21や樹脂層22の外形等は適宜設計変更が可能である。例えば、オフセット部31の曲率半径は適宜設計変更が可能である。また、オフセット部31を周方向に沿って複数設ける構成にしてもよい。
10,100…ステアリングホイール(車両用ステアリングホイール) 11…リム部(リム部芯金) 12…ボス部(底面芯金) 21…芯金 22…樹脂層 30…円弧部 31…オフセット部 35…樹脂層本体 50,150…円弧部樹脂層 51…拡張部(拡張部樹脂層) 152…オフセット部樹脂層

Claims (4)

  1. 円環状のリム部と、ステアリングコラム側に取り付けられるボス部とを備えたステアリングホイール本体を備え、
    前記ステアリングホイール本体は、前記ステアリングホイール本体の骨格をなす金属製の芯金と、
    少なくとも前記リム部における前記芯金を被覆する樹脂層とを有する車両用ステアリングホイールであって、
    前記リム部における前記芯金は、前記ボス部を中心とする円弧部と、前記ボス部の中心からの距離が前記円弧部より短縮されたオフセット部とを備え、
    前記樹脂層は、前記円弧部を被覆する円弧部樹脂層と、前記オフセット部を被覆するオフセット部樹脂層とを備え、
    前記オフセット部より径方向外側の前記オフセット部樹脂層の厚さが、前記円弧部より径方向外側の前記円弧部樹脂層の厚さよりも厚くなるように前記樹脂層が形成され、前記樹脂層が真円状に形成されていることを特徴とする車両用ステアリングホイール。
  2. 円環状のリム部と、ステアリングコラム側に取り付けられるボス部とを備えたステアリングホイール本体を備え、
    前記ステアリングホイール本体は、前記ステアリングホイール本体の骨格をなす金属製の芯金と、
    少なくとも前記リム部における前記芯金を被覆する樹脂層とを有する車両用ステアリングホイールであって、
    前記リム部における前記芯金は、前記ボス部を中心とする円弧部と、前記ボス部の中心からの距離が前記円弧部より短縮されたオフセット部とを備え、
    前記樹脂層は、前記円弧部を被覆する円弧部樹脂層と、前記オフセット部を被覆するオフセット部樹脂層とを備え、
    前記オフセット部より径方向外側の前記オフセット部樹脂層の厚さが、前記円弧部より径方向外側の前記円弧部樹脂層の厚さよりも薄くなるように前記樹脂層が形成され、前記オフセット部樹脂層により扁平部が形成されていることを特徴とする車両用ステアリングホイール。
  3. 前記扁平部の中心から周方向において±90度位相がずれた位置では、前記円弧部の径方向外側における前記円弧部樹脂層の厚さが、前記円弧部の径方向内側における前記円弧部樹脂層の厚さより厚くなっていることを特徴とする請求項2に記載の車両用ステアリングホイール。
  4. 円環状のリム部と、ステアリングコラム側に取り付けられるボス部とを備えたステアリングホイール本体を備え、
    前記ステアリングホイール本体は、前記ステアリングホイール本体の骨格をなす金属製の芯金を有し、
    前記リム部における前記芯金は、前記ボス部を中心とする円弧部と、前記ボス部の中心からの距離が前記円弧部より短縮されたオフセット部とを備え、
    少なくとも前記リム部における前記芯金を樹脂層により被覆する車両用ステアリングホイールの製造方法であって、
    前記芯金を複数個形成する工程と、
    真円状の前記リム部を形成する第1のステアリングホイールを形成する工程と、
    前記リム部の周方向に沿って扁平部を有する第2のステアリングホイールを形成する工程とを含み、
    前記第1のステアリングホイールを形成する工程では、前記オフセット部より径方向外側の前記樹脂層の厚さを、前記円弧部より径方向外側の前記樹脂層の厚さよりも厚くなるように設定し、
    前記第2のステアリングホイールを形成する工程では、前記オフセット部より径方向外側の前記樹脂層の厚さを、前記円弧部より径方向外側の前記樹脂層の厚さよりも薄くなるように設定することを特徴とする車両用ステアリングホイールの製造方法。
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