WO2017002191A1

WO2017002191A1 - Ｅｃｕブラケット及び車両

Info

Publication number: WO2017002191A1
Application number: PCT/JP2015/068788
Authority: WO
Inventors: タコンチョティクン; アーパコーンサクラッタナ; シワナッタロム; 浩一郎犬飼; 弘坂本
Original assignee: 本田技研工業株式会社
Priority date: 2015-06-30
Filing date: 2015-06-30
Publication date: 2017-01-05

Abstract

　第１方向に沿って配置され、前記第１方向に直交する第２方向で車両ＥＣＵが取り付けられるＥＣＵ取付部と、前記ＥＣＵ取付部から前記第１方向に突設されるとともに、前記ＥＣＵ取付部から離間するに従い、前記第２方向で前記車両ＥＣＵが取り付けられる側に向けて延び、車体に取り付けられる脚部と、前記ＥＣＵ取付部に形成され、前記第２方向で前記車両ＥＣＵが取り付けられる側とは反対側に向けて突出する第１ビードと、少なくとも前記脚部に形成され、前記第２方向で前記車両ＥＣＵが取り付けられる側に向けて突出する第２ビードと、を有していることを特徴とするＥＣＵブラケット。

Description

ＥＣＵブラケット及び車両

　本発明は、ＥＣＵブラケット及び車両に関する。

　従来から、車両のエンジンルーム内には、エンジンの駆動（燃料噴射量等）を制御するＦＩＥＣＵ（ｆｕｅｌ　Ｉｎｊｅｃｔｉｏｎ　ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ　ｃｏｎｔｒｏｌ　ｕｎｉｔ：車両ＥＣＵ）が搭載されている。例えば特許文献１に示されるＦＩＥＣＵは、ＥＣＵブラケットを介してダッシュボード等に固定されている。

特開２００５－１５３７０２号公報

　ところで、上述したＥＣＵブラケットは、エンジンルーム内の限られたスペースに周辺部材との干渉を避けた上で配置する必要がある。しかしながら、従来のＥＣＵブラケットでは、剛性を確保した上で、省スペース化を図る点で未だ改善の余地があった。

　本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、剛性を確保した上で、省スペース化を図ることができるＥＣＵブラケット及び車両を提供する。

　本発明に係る態様のＥＣＵブラケット及び車両では、上記課題を解決するために以下の構成を採用した。
（１）本発明に係る一態様のＥＣＵブラケットは、第１方向に沿って配置され、前記第１方向に直交する第２方向で車両ＥＣＵが取り付けられるＥＣＵ取付部と、前記ＥＣＵ取付部から前記第１方向に突設されるとともに、前記ＥＣＵ取付部から離間するに従い、前記第２方向で前記車両ＥＣＵが取り付けられる側に向けて延び、車体に取り付けられる脚部と、前記ＥＣＵ取付部に形成され、前記第２方向で前記車両ＥＣＵが取り付けられる側とは反対側に向けて突出する第１ビードと、少なくとも前記脚部に形成され、前記第２方向で前記車両ＥＣＵが取り付けられる側に向けて突出する第２ビードと、を有していることを特徴とする。

（２）上記（１）の態様のＥＣＵブラケットにおいて、前記第２ビードは、前記ＥＣＵ取付部と前記脚部との境界部分を跨って形成されていてもよい。

（３）上記（２）の態様のＥＣＵブラケットにおいて、前記ＥＣＵ取付部は、前記車両ＥＣＵが固定される複数の固定点を有し、前記固定点は、前記第１ビードに対して前記第１方向における前記第２ビード側とは反対側の位置する第１固定点と、前記第１ビードと前記第２ビードとの間のブランク領域に対して前記第１方向における前記第２ビード側に位置する第２固定点と、を有していてもよい。

（４）上記（１）から（３）何れかの態様のＥＣＵブラケットにおいて、前記ＥＣＵ取付部及び前記脚部のうち、少なくとも一方の部材の外周縁には、前記第１ビード及び前記第２ビードのうち、何れかのビードの突出方向と同一方向に向けて折れ曲がる屈曲部が形成されていてもよい。

（５）本発明に係る一態様の車両は、上記（１）から（４）何れかの態様のＥＣＵブラケットを備えることを特徴とする。

　上記（１）の態様によれば、ＥＣＵ取付部及び脚部に第１ビード及び第２ビードがそれぞれ形成されているため、ＥＣＵブラケットの剛性を確保できる。したがって、車両ＥＣＵを強固に保持できる。
　ここで、ＥＣＵ取付部の第１ビードが第２方向で車両ＥＣＵが取り付けられる側とは反対側に向けて突出する構成とした。そのため、第１ビードと車両ＥＣＵとの干渉を抑制し、ＥＣＵ取付部と車両ＥＣＵとを接近させることができる。
　また、脚部の第２ビードが第２方向で車両ＥＣＵが取り付けられる側に向けて突出する構成とした。そのため、車両ＥＣＵに対してＥＣＵ取付部よりも脚部側に位置する空間を有効利用することができる。
　これにより、省スペース化を図ることができる。

　上記（２）の態様によれば、第２ビードがＥＣＵ取付部と脚部との境界部分を跨って形成されているため、ＥＣＵ取付部と脚部との境界部分の剛性を向上させることができる。

　上記（３）の態様によれば、車両ＥＣＵが第１ビード及びブランク領域を跨ってＥＣＵ取付部に固定されることになるので、ブランク領域を車両ＥＣＵによって補強できる。

　上記（４）の態様によれば、屈曲部が第１ビード及び第２ビードの何れかの突出方向と同一方向に突出しているので、大型化を抑制した上で、ＥＣＵブラケットの剛性をさらに増加させることができる。

　上記（５）の態様によれば、上記態様のＥＣＵブラケットを備えているので、走行時の振動等によってＥＣＵブラケットが変形する等を抑制でき、長期に亘って取り付けの信頼性を確保できる。

実施形態に係る車両のエンジンルーム内を示す概略平面図である。エンジンルーム内において、ＥＣＵユニット周辺を前方から見た斜視図である。ＥＣＵユニットを前方から見た斜視図である。ＥＣＵユニットを後方から見た斜視図である。

［車両］
　図１は実施形態に係る車両１のエンジンルーム３内を示す概略平面図である。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両１における向きと同一とする。また、以下で用いる図面では、車両前方を矢印ＦＲ、車両上方を矢印ＵＰ、車両右方を矢印ＲＨ、車両左方を矢印ＬＨで示している。
　図１に示す車両１において、車体２の前部にはエンジンルーム３が画成されている。エンジンルーム３内には、例えばエンジン１１やエアクリーナ１２、バッテリ１３、ＥＣＵユニット１４等が収容されている。

　エンジン１１は、エンジンルーム３内において、左右方向の中央部に配置されている。エアクリーナ１２は、エンジンルーム３内において、エンジン１１に対して左側に配置されている。バッテリ１３は、エンジンルーム３内において、エアクリーナ１２の左側に配置されている。ＥＣＵユニット１４は、エンジンルーム３内において、エアクリーナ１２の左側であって、バッテリ１３の後方に配置されている。

　図２は、エンジンルーム３内において、ＥＣＵユニット１４周辺を前方から見た斜視図である。
　図２に示すように、上述したエンジン１１は、マウント部材１５を介してサイドフレーム１６に支持されている。

　＜ＥＣＵユニット＞
　図１に示すように、ＥＣＵユニット１４は、エンジン１１の駆動を統括的に制御するＦＩＥＣＵ２１と、ＦＩＥＣＵ２１を支持するＥＣＵブラケット２２と、ＦＩＥＣＵ２１を覆うＥＣＵカバー２４と、を有している。
　ＦＩＥＣＵ２１は、筐体２３内に図示しない各種電子部品が収納されて構成されている。筐体２３は、扁平状に形成されている。ＦＩＥＣＵ２１は、筐体２３の厚さ方向が前後方向に対して僅かに傾いた状態でＥＣＵブラケット２２に支持されている。

　図３はＥＣＵユニット１４を前方から見た斜視図である。図４はＥＣＵユニット１４を後方から見た斜視図である。
　図３、図４に示すように、筐体２３は、上述した各種電子部品が収納される収納部３１と、収納部３１から外周側に突設されたフランジ部３２と、を有している。フランジ部３２は、収納部３１よりも厚さが薄くなっている。フランジ部３２は、収納部３１のうち、上下及び右側に位置する３辺を取り囲んでいる。フランジ部３２のうち、上方に位置する上フランジ部３２ａには、上側取付台座３６が形成されている。
　図３に示すように、フランジ部３２のうち、下方に位置する下フランジ部３２ｂには、下側取付台座４２が形成されている。

　収納部３１は、フランジ部３２に対して前後方向の両側に膨出している。収納部３１のうち、左側に位置する端面には、コネクタ受部４４が設けられている。コネクタ受部４４は、左側に向けて開放されている。図１に示すように、コネクタ受部４４には、コネクタ４５が装着される。なお、図３の例において、コネクタ受部４４は、上下方向に並んで２つ設けられている。また、筐体２３（収納部３１及びフランジ部３２）の後面は、互いに平坦面とされている。本実施形態において、筐体２３の後面は、ＥＣＵブラケット２２が取り付けられる取付面を構成している。

　ＥＣＵカバー２４は、樹脂材料等によって形成されている。ＥＣＵカバー２４は、ＦＩＥＣＵ２１を前方（ＥＣＵブラケット２２とは反対側）から覆っている。具体的に、ＥＣＵカバー２４は、ＦＩＥＣＵ２１の前方に配置された前壁部４６と、前壁部４６の外周縁から後方に向けて延設された側壁部４７と、を有している。

　前壁部４６は、ＦＩＥＣＵ２１（筐体２３）の前面形状に倣って形成されている。前壁部４６は、ＦＩＥＣＵ２１の前面を全体に亘って覆っている。
　側壁部４７は、ＦＩＥＣＵ２１（筐体２３）の周囲を全周に亘って取り囲んでいる。側壁部４７のうち、左側に位置する左側壁部４７ａには、コネクタ受部４４をＥＣＵカバー２４の外部に突出させる。切欠き部４８が形成されている。

　図３、図４に示すように、側壁部４７のうち、上側に位置する上側壁部４７ｂには、後方に向けて突出する上側係止爪４９が形成されている。上側係止爪４９は、上側壁部４７ｂにおける左側端部（上述した上側取付台座３６よりも左側）に位置している。なお、上側係止爪４９の後端部は、ＦＩＥＣＵ２１の後面よりも後方に位置している。
　側壁部４７のうち、下側に位置する下側壁部４７ｃには、後方に向けて突出する下側係止爪５０が形成されている。下側係止爪５０は、下側壁部４７ｃにおける右側端部（上述した下側取付台座４２よりも右側）に位置している。なお、下側係止爪５０の後端部は、ＦＩＥＣＵ２１の後面よりも後方に位置している。

　図４に示すように、ＥＣＵブラケット２２は、金属製の板材をプレス加工することにより構成されている。具体的に、ＥＣＵブラケット２２は、ＦＩＥＣＵ２１及びＥＣＵカバー２４が取り付けられるＥＣＵ取付部５１と、ＥＣＵ取付部５１と車体２とを連結する複数の脚部５２，５３と、を有している。
　ＥＣＵ取付部５１は、前後方向から見た正面視でＬ字状を呈している。ＥＣＵ取付部５１は、筐体２３の後面における接線方向（第１方向）に沿って配置されている。ＥＣＵ取付部５１は、筐体２３の後面のうち少なくとも右上部分を露出させた状態で、筐体２３を後方から覆っている。ＥＣＵ取付部５１の前面は、筐体２３の後面に近接又は当接している。なお、ＥＣＵ取付部５１の形状は適宜設計変更が可能である。

　ＥＣＵ取付部５１の上端部において、左側に位置する部分には、ＥＣＵ取付部５１を厚さ方向に貫通する上側係止孔５５が形成されている。上側係止孔５５内には、上述したＥＣＵカバー２４の上側係止爪４９が係止されている。また、ＥＣＵ取付部５１の上端部において、上側係止孔５５に対して右側に位置する部分には、ＥＣＵ取付部５１を厚さ方向に貫通する上側取付孔（第１固定点）５６が形成されている。上側取付孔５６は、上述したＦＩＥＣＵ２１の上側取付台座３６と前後方向で対向している。上側取付孔５６内には、図示しない締結部材が挿通される。締結部材は、上側取付孔５６内を通して上側取付台座３６に螺着されている。

　ＥＣＵ取付部５１の下端部において、右側に位置する部分には、ＥＣＵ取付部５１を厚さ方向に貫通する下側係止孔６１が形成されている。下側係止孔６１内には、上述したＥＣＵカバー２４の下側係止爪５０が係止されている。また、ＥＣＵ取付部５１の下端部において、下側係止孔６１に対して左側に位置する部分には、ＥＣＵ取付部５１を厚さ方向に貫通する下側取付孔（第２固定点）６２が形成されている。下側取付孔６２は、上述したＦＩＥＣＵ２１の下側取付台座４２（図３参照）と前後方向で対向している。下側取付孔６２内には、図示しない締結部材が挿通される。締結部材は、下側取付孔６２内を通して下側取付台座４２に螺着されている。すなわち、ＦＩＥＣＵ２１は上側取付台座３６及び下側取付台座４２がそれぞれ上側取付孔５６及び下側取付孔６２に対して締結部材により締結されることでＥＣＵブラケット２２に固定されている。さらに、ＦＩＥＣＵ２１はガタツキ防止のためにＥＣＵ取付部５１とＥＣＵカバー２４により前後方向で挟持される。図４の例において、上側取付孔５６及び下側取付孔６２は、上下方向で重なり合う位置（左右方向で同じ位置）に配置されている。

　脚部５２，５３は、ＥＣＵ取付部５１から下方に向けて突設された縦脚部５２と、ＥＣＵ取付部５１から左側に向けて突設された横脚部５３と、を有している。
　縦脚部５２は、ＥＣＵ取付部５１の下端縁における左側端部に接続されている。具体的に、縦脚部５２は、基端側（ＥＣＵ取付部５１側）に位置する延在部６５と、延在部６５の先端側に接続された固定片６６と、を有している。

　延在部６５は、ＥＣＵ取付部５１に対して前方に屈曲されて構成されている。具体的に、延在部６５は、下方に向かうに従い前方（ＦＩＥＣＵ２１側）に向けて傾斜している。延在部６５の上端部における右側には、前方に向けて窪む凹部６７が形成されている。凹部６７は、後方及び右側に向けて開放されている。なお、図示の例において、延在部６５の幅は上方から下方に向かうに従い漸次縮小している。
　固定片６６は、延在部６５に対して前方に向けて屈曲されて構成されている。図２に示すように、固定片６６は、上述したサイドフレーム１６に上方から当接している。固定片６６には、厚さ方向に貫通する貫通孔６６ａが形成されている。貫通孔６６ａ内には図示しない締結部材が挿通される。これにより、縦脚部５２がサイドフレーム１６に固定される。

　図３に示すように、横脚部５３は、ＥＣＵ取付部５１の左側端縁において上下方向の中央部に接続されている。具体的に、横脚部５３は、基端側（ＥＣＵ取付部５１側）に位置する延在部７１と、延在部７１の先端側に接続された固定片７２と、を有している。

　延在部７１は、左側に向かうに従い下方に向けて傾斜している。なお、図３の例において、延在部７１はＥＣＵ取付部５１と同一平面上に延在している。また、延在部７１は、上下方向における幅が全長に亘って均一になっている。
　固定片７２は、延在部７１に対して後方に向けて屈曲されて構成されている。図１に示すように、固定片７２は、ダンパハウジング７３に右側から当接している。図４に示すように、固定片７２には、厚さ方向に貫通する貫通孔７２ａが形成されている。貫通孔７２ａ内には図示しない締結部材が挿通される。これにより、横脚部５３がダンパハウジング７３に固定される。

　このように、本実施形態のＥＣＵブラケット２２は、各脚部５２，５３を介してサイドフレーム１６及びダンパハウジング７３にそれぞれ連結されることで、エンジンルーム３内でＦＩＥＣＵ２１を支持している。

　ここで、ＥＣＵブラケット２２には、複数のビード８１～８３が形成されている。具体的に、各ビード８１～８３は、ＥＣＵ取付部５１に形成された第１ビード８１と、縦脚部５２に形成された第２ビード８２と、横脚部５３に形成された第３ビード８３と、を有している。

　第１ビード８１は、後方（取付面の法線方向（第２方向）でＦＩＥＣＵ２１側とは反対側）に向けて突出している。第１ビード８１は、ＥＣＵ取付部５１における右側端縁に倣って延びるメインビード８１ａを有している。メインビード８１ａの上端部は、上下方向に沿って延在している。一方、メインビード８１ａの下端部は、下方に向かうに従い右側に向けて延在している。なお、上述した上側取付孔５６は、メインビード８１ａよりも上方、かつ左側に配置されている。すなわち、メインビード８１ａと上側取付孔５６とは、上下方向から見て重なり合わない位置に配置されている。

　メインビード８１ａの下端部には、複数（図示の例では２つ）の分岐ビード８１ｂ，８１ｃが接続されている。これら分岐ビード８１ｂ，８１ｃのうち、上方に位置する上側分岐ビード８１ｂは、左側に向かうに従い下方に向けて延在した後、さらに下方に向けて延在している。一方、分岐ビード８１ｂ，８１ｃのうち、下方に位置する下側分岐ビード８１ｃは、左側に向かうに従い下方に向けて延在している。

　第２ビード８２は、前方（取付面の法線方向でＦＩＥＣＵ２１側）に向けて突出している。第２ビード８２は、縦脚部５２の延在部６５において、左右方向の中央部に位置している。第２ビード８２は、縦脚部５２の延在部６５に倣って上下方向に延在している。第２ビード８２の下端部は、延在部６５の下端よりも上方に位置している。一方、第２ビード８２の上端部は、縦脚部５２とＥＣＵ取付部５１との境界部分を跨ってＥＣＵ取付部５１の下端部に到達している。なお、第２ビード８２の上端部は、ＦＩＥＣＵ２１の下フランジ部３２ｂと前後方向で対向している。すなわち、第２ビード８２は、ＦＩＥＣＵ２１の収納部３１よりも下方に位置している。

　なお、ＥＣＵ取付部５１のうち、第２ビード８２の上端縁と、第１ビード８１（上側分岐ビード８１ｂ）の下端縁と、の間に位置する部分は、ビード８１，８２が形成されていないブランク領域となっている。上述した下側取付孔６２は、ＥＣＵ取付部５１のうち、第２ビード８２の上端部に対して右側に位置する部分に配置されている。すなわち、下側取付孔６２は、ＥＣＵ取付部５１のうち、上述したブランク領域に対して第１ビード８１側とは反対側（第２ビード８２側）に位置している。

　第３ビード８３は、後方に向けて突出している。第３ビード８３は、横脚部５３の延在部７１において、上下方向の中央部に位置している。第３ビード８３は、横脚部５３の延在部７１に倣って延在している。第３ビード８３の右側端部は、横脚部５３の延在部７１とＥＣＵ取付部５１との境界部分に位置している。第３ビード８３の左側端部は、横脚部５３の延在部７１と固定片７２との境界部分よりも右側に位置している。

　また、ＥＣＵブラケット２２の外周縁には、前方又は後方に向けて屈曲された屈曲部９１が形成されている。屈曲部９１のうち、ＥＣＵ取付部５１の左右両端縁及び横脚部５３に位置する部分は、第１ビード８１及び第３ビード８３の突出方向と同様に後方に向けて屈曲されている。一方、屈曲部９１のうち、縦脚部５２に位置する部分は、第２ビード８２の突出方向と同様に前方に向けて屈曲されている。屈曲部９１は、ＥＣＵブラケット２２の周囲を取り囲むように形成されている。

　このように、本実施形態では、ＥＣＵ取付部５１及び各脚部５２，５３にビード８１～８３が形成されているため、ＥＣＵブラケット２２の剛性を確保できる。したがって、ＦＩＥＣＵ２１を強固に保持できる。

　ここで、本実施形態では、ＥＣＵ取付部５１の第１ビード８１がＦＩＥＣＵ２１の取付面の法線方向でＦＩＥＣＵ２１側とは反対側に向けて突出する構成とした。そのため、第１ビード８１とＦＩＥＣＵ２１との干渉を抑制し、ＥＣＵ取付部５１とＦＩＥＣＵ２１とを接近させることができる。
　また、本実施形態では、縦脚部５２（延在部６５）が下方に向かうに従い前方に向けて傾斜しているため、ＦＩＥＣＵ２１の下方にはＦＩＥＣＵ２１と縦脚部５２とで囲まれたデッドスペースが形成される。そこで、縦脚部５２の第２ビード８２を取付面の法線方向でＦＩＥＣＵ２１側に向けて突出させることで、上述したデッドスペースを有効利用することができる。
　これにより、省スペース化を図ることができる。

　また、本実施形態では、第２ビード８２の上端部がＥＣＵ取付部５１と縦脚部５２との境界部分を跨って形成されているため、ＥＣＵ取付部５１と縦脚部５２との境界部分の剛性を向上させることができる。

　さらに、本実施形態では、第１ビード８１に対して上方の位置する上側取付孔５６と、第１ビード８１と第２ビード８２との間のブランク領域に対して第２ビード８２側に位置する下側取付孔６２と、を有する構成とした。
　この構成によれば、ＦＩＥＣＵ２１が第１ビード８１及びブランク領域を跨ってＥＣＵ取付部５１に固定されることになるので、ブランク領域をＦＩＥＣＵ２１によって補強できる。

　また、第１ビード８１及び第２ビード８２の何れかの突出方向と同一方向に突出する屈曲部９１を有しているので、大型化を抑制した上で、ＥＣＵブラケット２２の剛性をさらに増加させることができる。

　そして、本実施形態の車両１は、上述したＥＣＵブラケット２２を備えているので、走行時の振動等によってＥＣＵブラケット２２が変形する等を抑制でき、長期に亘って取り付けの信頼性を確保できる。

　なお、本発明の技術範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
　例えば、上述した実施形態では、車両ＥＣＵとして、ＦＩＥＣＵ２１を例にして説明したが、これに限られない。例えば電動車両用のモータの駆動を制御するＭＯＴＥＣＵやＭＧＥＣＵ等の種々の車両ＥＣＵを支持するＥＣＵブラケット２２に本発明の構成を採用することが可能である。
　上述した実施形態では、ＥＣＵユニット１４がエンジンルーム３内に配置された構成について説明したが、これに限られない。すなわち、ＥＣＵユニット１４のレイアウトや向き等は適宜変更が可能である。

　上述した実施形態では、縦脚部５２がＥＣＵ取付部５１に対して下方に突設された構成について説明したが、これに限らず、縦脚部５２の延在方向は適宜設計変更が可能である。
　また、ＥＣＵ取付部５１及び各脚部５２，５３に形成されるビード８１～８３の形状や本数等は、適宜設計変更が可能である。

　その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した各変形例を適宜組み合わせても構わない。

　上述したＥＣＵブラケットによれば、剛性を確保した上で、省スペース化を図ることができる。

　１…車両
　２…車体
　５１…ＥＣＵ取付部
　５２…縦脚部（脚部）
　５６…上側取付孔（第１固定点）
　６２…下側取付孔（第２固定点）
　８１…第１ビード
　８２…第２ビード
　９１…屈曲部

Claims

　第１方向に沿って配置され、前記第１方向に直交する第２方向で車両ＥＣＵが取り付けられるＥＣＵ取付部と、
　前記ＥＣＵ取付部から前記第１方向に突設されるとともに、前記ＥＣＵ取付部から離間するに従い、前記第２方向で前記車両ＥＣＵが取り付けられる側に向けて延び、車体に取り付けられる脚部と、
　前記ＥＣＵ取付部に形成され、前記第２方向で前記車両ＥＣＵが取り付けられる側とは反対側に向けて突出する第１ビードと、
　少なくとも前記脚部に形成され、前記第２方向で前記車両ＥＣＵが取り付けられる側に向けて突出する第２ビードと、を有していることを特徴とするＥＣＵブラケット。
　前記第２ビードは、前記ＥＣＵ取付部と前記脚部との境界部分を跨って形成されていることを特徴とする請求項１に記載のＥＣＵブラケット。
　前記ＥＣＵ取付部は、前記車両ＥＣＵが固定される複数の固定点を有し、
　前記固定点は、
　　前記第１ビードに対して前記第１方向における前記第２ビード側とは反対側の位置する第１固定点と、
　　前記第１ビードと前記第２ビードとの間のブランク領域に対して前記第１方向における前記第２ビード側に位置する第２固定点と、を有していることを特徴とする請求項２に記載のＥＣＵブラケット。
　前記ＥＣＵ取付部及び前記脚部のうち、少なくとも一方の部材の外周縁には、前記第１ビード及び前記第２ビードのうち、何れかのビードの突出方向と同一方向に向けて折れ曲がる屈曲部が形成されていることを特徴とする請求項１から請求項３の何れか１項に記載のＥＣＵブラケット。
　請求項１から請求項４の何れか１項に記載のＥＣＵブラケットを備えることを特徴とする車両。