JP5935647B2 - 取付構造を備える車載機器 - Google Patents

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本発明は、車両に設けられた支持部材に取り付けられる取付構造を備えた車載機器に関する。
一般に車両に搭載される車載機器は、車両に設けられた支持部材に取り付けられるための取付構造を備えている。こうした取付構造の一種として、特許文献1に開示の車載機器の取付構造は、車載機器としてのオーディオ機器を支持し、且つインスツルメントパネルにビス又はスクリューによって締結されるブラケットを備えている。そして、支持部材に支持されるためにブラケットに設けられたピンには、ブッシュが装着されている。
以上の取付構造では、ブラケットのピンと支持部材との間に設けられたブッシュの緩衝作用によって、ブラケットと支持部材との衝突が繰り返されることに起因する異音の発生が抑制されている。加えて、多数のビス又はスクリューの軸力によってブラケットをインスツルメントパネルに押圧させることによって、ブラケットと支持部材との衝突が繰り返されることに起因する異音の発生が抑制されている。
特許第3900833号公報
さて、特許文献1に開示の取付構造では、ブッシュ及び多数のビス又はスクリューの機能によって、異音の発生が抑制されていた。しかし、車載機器を車両に取り付ける取付作業に係る工数は、ブッシュをピンに装着させる工程や、多数のビス又はスクリューを締結させる工程等に起因して増大してしまっていた。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、車両への取り付け作業が容易であり、且つ異音の発生し難い取付構造を備えた車載機器を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、車両に設けられた支持部材(20)に取り付けられる取付構造(40)を備える車載機器であって、支持部材に形成された穴部(21)に挿入されることで、穴部の開口縁(22)に接触する接触部(52)と、締結部材(19)によって支持部材に締結されることで、接触部を開口縁に押し当てる方向の押当力(PF)を締結部材から受ける受力部(62)と、接触部及び受力部の間に形成されて支持部材に沿って配置され、車載機器の機器本体(30)を支持し、受力部に印加される押当力によって支持部材から離間するよう撓む可撓部(42)と、が設けられる取付構造を備えた車載機器とする。
この発明によれば、締結部材によって受力部を支持部材に締結することにより、当該受力部が締結部材の軸力によって支持部材に向けて押圧されると共に、受力部の受ける押当力によって接触部が穴部の開口縁に押し当てられる。故に、受力部及び接触部が支持部材等との衝突を繰り返すことで異音を発生させる事態は、回避され得る。
加えて、車載機器の機器本体を支持する可撓部は、受力部に印加される押当力によって支持部材から離間する方向に撓む。こうして可撓部と支持部材との隙間が確保されることにより、可撓部が支持部材等との衝突を繰り返すことで異音を発生させる事態は、回避され得る。
そして、接触部を穴部に挿入する工程と締結部材によって受力部を支持部材に締結させる工程によって車載機器を取り付けることができるので、取付作業に係る工数が低減可能となる。したがって、車載機器の取り付け作業が容易であり、且つ異音の発生し難い取付構造が実現される。
本発明の一実施形態による車載機器の車両における配置を説明するための図である。 リンフォースブラケットの斜視図である。 車載機器の斜視図である。 ユニットブラケットの斜視図である。 取付作業に含まれる配置工程を説明するための図である。 取付作業に含まれる係止工程を説明するための図である。 係止工程によってリンフォースブラケット上に配置された車載機器の状態を示す図である。 図7の領域VIIIを拡大した拡大図である。 図7の領域IXを拡大した拡大図であって、取付作業に含まれる締結工程を説明するための図である。 車両の室内に露出した受力部等を示す図である。 締結工程によって押当力PFが生じることを模式的に示す模式図である。 図8の矢印XIIの方向から見た矢視図である。 押当力PFによって可撓部が撓む様子を模式的に示す模式図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明の一実施形態による車載機器100は、図1に示すように、インスツルメントパネル10内の空間に収容されている。車載機器100は、当該機器100の備える取付構造により、車両に設けられたリンフォースブラケット20に取り付けられている。以下、リンフォースブラケット20及び車載機器100の構造を説明する。尚、以下の説明では、水平な路面に置かれた車両の直進方向に沿って前後方向FDを規定し、前後方向FDと直交する水平方向に横方向CDを規定する。さらに、前後方向FD及び横方向CDに直交する方向に上下方向VDを規定する。
リンフォースブラケット20は、インスツルメントパネル10内にて、リンフォース(図示しない)に溶接等によって固定されている。リンフォースは、インスツルメントパネル10内に設けられ、横方向CDに延伸する車両の構造部材である。リンフォースブラケット20は、リンフォースに対してインスツルメントパネル10を支持する部材であって、図2に示す延伸部27及び載置部28等によって構成されている。延伸部27は、前後方向FDにリンフォースから車両の後方に延伸している部分である。延伸部27には、当該延伸部27の曲げ剛性を向上させるリブ及びビード等が設けられている。加えて延伸部27には、角穴部24及び丸穴部21が形成されている。
角穴部24は、延伸部27を板厚方向に貫通し、横方向CDを長手方向とする矩形状の穴部である。角穴部24は、延伸部27の前後方向FDにおける両端部のうち、リンフォースに近接する一方の端部に形成されている。加えて角穴部24は、横方向CDにおいて延伸部27の中央に位置している。
丸穴部21は、延伸部27を板厚方向に貫通する実質的に円形状の穴部である。丸穴部21は、リンフォースに近接側の延伸部27の端部において、角穴部24を挟んでリンフォースとは反対側に位置している。丸穴部21は、横方向CDにおいて延伸部27の中央に位置している。
載置部28は、延伸部27の前後方向FDにおける両端部のうちリンフォースから離間した他方の端部から、延伸している。載置部28は、延伸部27に対して屈曲されており、上下方向VDに対して傾斜した姿勢とされている。載置部28が延伸部27に対してなす角度は、鈍角とされている。こうした形状により、載置部28には、インスツルメントパネル10(図1参照)が載置される。また載置部28には、当該載置部28を板厚方向に貫通する締結孔29が形成されている。締結孔29には、ボルト19(図9参照)がねじ込まれる。こうして締結孔29は、インスツルメントパネル10をボルト19と共に保持する。
図3に示す車載機器100は、ユニット本体30及びユニットブラケット40等によって構成されている。ユニット本体30は、直方体状の筐体と、この筐体に収容された制御回路等によって構成されている。制御回路は、車両に搭載された車載ネットワークと接続されており、このネットワークから取得した情報を、車両外部の機器に出力する機能を有している。ユニット本体30には、車載ネットワーク及び外部機器に繋げられた通信用のプラグ(図示しない)等と嵌合するソケット33が設けられている。
図3,4に示すユニットブラケット40は、板状の部材をプレス加工等で折り曲げることによって形成されている。ユニットブラケット40は、ユニット本体30をリンフォースブラケット20(図2参照)に取り付けるための部材である。ユニットブラケット40には、支持領域41、係止領域51、及び締結領域61が形成されている。
支持領域41は、ユニット本体30を支持する領域であって、係止領域51及び締結領域61の間に位置している。支持領域41の横方向CDにおける幅は、係止領域51及び締結領域61の横方向CDの幅よりも拡大されている。支持領域41には、可撓部42及び一対のユニット支持部43が設けられている。
可撓部42は、延伸部27(図2参照)に沿って配置される矩形板状の部位である。可撓部42は、ユニット本体30底面と、上下方向VDにおいて対向している。可撓部42は、一対のユニット支持部43を介して、ユニット本体30を支持している。加えて可撓部42は、ユニット本体30から僅かに離間しており、撓み可能な状態とされている。
ユニット支持部43は、可撓部42に対して実質的に直交する方向に屈曲された部位であって、矩形板状を呈している。ユニット支持部43は、横方向CDにおける可撓部42の両縁と連続している。各ユニット支持部43は、ユニット本体30の横方向CDにおける両側面と接触するよう設けられており、複数のビス44によってユニット本体30の筐体に取り付けられている。
係止領域51は、前後方向FDにおいて、支持領域41を挟んで締結領域61の反対側に位置し、リンフォースブラケット20(図2参照)に係止される。係止領域51及び支持領域41の間には、第一段差部分45が形成されている。第一段差部分45は、横方向CDに沿って延伸しており、係止領域51及び支持領域41間に上下方向VDの段差を形成している。この第一段差部分45によって、支持領域41は、係止領域51よりも僅かに上方に位置している。係止領域51には、接触部52及び規制部55が設けられている。
接触部52は、係止領域51の本体部分51aから、下方に屈曲された部位である。接触部52は、本体部分51aから下方に向けて帯状に延伸している。接触部52は、丸穴部21(図2参照)に挿入可能なよう、当該丸穴部21に対応する位置に形成されている。加えて接触部52の横方向CDにおける幅は、丸穴部21の内径よりも小さくされている。
規制部55は、前後方向FDにおいて第一段差部分45の反対側となる係止領域51の先端に形成されている。規制部55は、本体部分51aに対して実質的に直交する中間部分56と、中間部分56と実質的に直交し且つ本体部分51aと実質的に平行な挿入部分57とを有している。これら中間部分56及び挿入部分57は、本体部分51aを屈曲させることによって形成されている。規制部55は、角穴部24(図2参照)に挿入可能なように、当該角穴部24に対応する位置に形成されている。また、規制部55の横方向CDにおける幅は、当該横方向CDにおける角穴部24の内法よりも小さくされている。
以上の規制部55において、中間部分56によって形成される本体部分51a及び挿入部分57の段差は、リンフォースブラケット20(図2参照)の板厚よりも僅かに大きくされている。加えて挿入部分57には、凸部分58が形成されている。凸部分58は、挿入部分57から上方に突出している。
締結領域61は、前後方向FDにおいて、支持領域41を挟んで係止領域51の反対側に位置し、載置部28(図2参照)にボルト19(図9参照)によって締結される。締結領域61及び支持領域41の間には、第二段差部分46が形成されている。第二段差部分46は、横方向CDに沿って延伸しており、締結領域61及び支持領域41の間に上下方向VDの段差を形成している。第二段差部分46によって形成される段差は、第一段差部分45によって形成される段差と同程度である。第二段差部分46が形成されることにより、支持領域41は、締結領域61よりも上方に位置することとなる。締結領域61には、受力部62が設けられている。
受力部62は、締結領域61の本体部分61aから、下方に向かって延伸している。受力部62は、本体部分61aに対して屈曲されており、上下方向VDに対して傾斜した姿勢とされている。受力部62が本体部分61aに対してなす角度は、載置部28(図2参照)が延伸部27(図2参照)に対してなす角度と同程度であって、鈍角とされている。受力部62には、ブラケット貫通孔63が形成されている。受力部62は、ブラケット貫通孔63に挿入されて締結孔29(図2参照)にねじ込まれるボルト19(図9参照)により、載置部28に締結される。
以上の構成による車載機器100をリンフォースブラケット20(図2参照)に取り付ける取付作業の工程を、図5〜13に基づいて順に説明する。以下説明する取付作業は、主に車両の整備を実施するディーラー等にて行われるものである。尚、図5に示すインスツルメントパネル10からは、取付作業を容易にするために、挿入開口13に取り付けられる図1のクラスタフィニッシュパネル14、及びクラスタフィニッシュパネル14と横方向CD連続するオーナメントパネル15が取り外されている。また、挿入開口13は、オーディオ機器及びナビゲーション装置等をインスツルメントパネル10内に収容するための開口である。
図5に示す配置工程では、取付作業の作業者は、インスツルメントパネル10内の空間に挿入開口13から車載機器100を挿入する。車載機器100は、リンフォースブラケット20(図6参照)と横方向CDにて並ぶ位置まで、挿入開口13内に挿入された後、リンフォースブラケット20に向けて横方向CDに移動させられる。
図6に示す係止工程では、作業者は、リンフォースブラケット20の近傍に移動させた車載機器100の係止領域51を、当該ブラケット20に係止させる。まず、挿入部分57が角穴部24に挿入される。これにより、図7,8の如く挿入部分57は、角穴部24の周縁部分25の下方に入り込む。また中間部分56は、角穴部24を上下方向VDに貫通した状態となる。さらに図6の如く、接触部52が、上方から丸穴部21に挿入される。尚、接触部52が丸穴部21に挿入される方向を、以下、挿入方向という。
以上の係止工程により、図7に示すように、車載機器100は、リンフォースブラケット20の上方に配置される。この状態では、図8の如く、挿入部分57に設けられた凸部分58は、規制部55が角穴部24に挿入された方向とは反対の方向から、角穴部24の周縁部分25に点接触する。こうして規制部55が周縁部分25に凸部分58を接触させることにより、接触部52は、丸穴部21から離脱する方向への移動を規制される。
さらに係止工程後の状態では。図9の如く、受力部62は、載置部28との間にインスツルメントパネル10の取付部17を挟んだ配置とされている。この取付部17には、インパネ貫通孔18が形成されている。インパネ貫通孔18は、実質的に円形状の孔であって、締結孔29及びブラケット貫通孔63とほぼ同軸上に位置している。ボルト19が締結孔29から離脱している状態では、受力部62は、取付部17との間にクリアランスcl_1(約1ミリメートル程度)を形成している。
次の締結工程では、作業者は、リンフォースブラケット20に締結領域61を締結させる。受力部62は、取付部17と共にボルト19によって載置部28に締結される。図10に示すように、受力部62は、接触部52(図8参照)よりも挿入開口(図5も参照)に近接して位置している。故に、オーナメントパネル15(図1参照)がインスツルメントパネル10から取り外された状態では、取付部17を覆うように位置する受力部62は、インスツルメントパネル10の外部に露出することができる。よって作業員は、図9に示すボルト19の締結作業を、受力部62等を目視可能な状態で、車両の室内から容易に実施することができる。
図11に示すように、締結工程によって締結孔29にボルト19がねじ込まれると、ユニットブラケット40は、受力部62にボルト19に軸力AFを受ける。これにより、ユニットブラケット40は、取付部17に向けて受力部62を撓ませつつ、車両の前方に移動する。こうしてクリアランスcl_1(図9参照)が消失することで、受力部62及び取付部17は、載置部28に共締めによって締結される。尚、前後方向FDに沿う軸力AFの分力を、以下、押当力PFという。
以上の締結工程によってユニットブラケット40に印加されることとなる押当力PFは、図12に示すように、接触部52を丸穴部21の開口縁22に押し当てる。具体的に接触部52は、その挿入方向に沿って延伸する二つの稜線部分53を、共に開口縁22に点接触又は線接触させる。こうした横方向CDに並ぶ二つの稜線部分53が開口縁22に押し当てられることにより、接触部52、ひいてはユニットブラケット40は、押当力PFと交差する横方向CDへの移動を規制される。尚、稜線部分53が開口縁22に接触した状態で、規制部55の中間部分56は、角穴部24の開口縁24aから離間している。
さらに押当力PFは、図13に示すように、開口縁22から稜線部分53に作用する反力RFと共に、接触部52及び受力部62間を前後方向FDにおいて圧縮させる。これにより、接触部52及び受力部62間に形成された可撓部42は、下方に位置するリンフォースブラケット20から離間するように、上方に向けて例えば数ミリメートル程度撓む。こうした可撓部42の撓みによって、この可撓部42及び延伸部27間にクリアランスcl_2が形成される。
ここまで説明した本実施形態では、ボルト19の軸力AFによって受力部62が載置部28に向け押圧されて取付部17と密着すると共に、押当力PFによって接触部52が開口縁22に押し当てられる。故に、これら受力部62及び接触部52がリンフォースブラケット20やインスツルメントパネル10等との衝突を繰り返すことで異音を発生させる事態は、回避され得る。
加えて、可撓部42が延伸部27から離間する方向に撓むことにより、可撓部42及び延伸部27間のクリアランスcl_2が、確保される。故に、可撓部42がリンフォースブラケット20等との衝突を繰り返すことで異音を発生させる事態も、回避され得る。
そして、接触部52を丸穴部21に挿入する係止工程、及び受力部62を載置部28に締結させる締結工程等の簡便な作業によって車載機器100を取り付けることができるので、取付作業に係る工数は、低減可能となる。したがって、車載機器100の取り付け作業が容易であり、且つ異音の発生し難い取付構造が実現される。
加えて本実施形態では、一対の稜線部分53が開口縁22に押し当てられることにより、接触部52の横方向CDへの移動が規制される。こうして横方向CDへの接触部の振動が抑制されることにより、接触部52及び丸穴部21間における異音は、さらに発生し難くなる。また、稜線部分53及び開口縁22間を点接触又は線接触させることで、これらの接触部分の密着が確実となり得る。故に、接触部52及び丸穴部21間における異音低減効果は、さらに確実に発揮される。
また本実施形態によれば、凸部分58の周縁部分25への点接触により、丸穴部21から離脱する方向への接触部52の移動が規制される。こうして上下方向VDにおける接触部52及び規制部55の振動が抑制されることにより、接触部52及び丸穴部21間並びに規制部55及び角穴部24間における異音は、さらに発生し難くなる。加えて、本実施形態では、横方向CDの振動を抑制する接触部52とは別に、上下方向VDの振動を抑える規制部55が設けられている。このように、異なる方向の振動を、別々の構成で抑制させることによれば、各方向CD,VDに対する振動抑制作用は、高い確実性をもって発揮されるようになる。
さらに本実施形態によれば、各段差部分45,46を設けて支持領域41を延伸部27から遠ざけることにより、可撓部42は、延伸部27とさらに接触し難くなる。加えて、各段差部分45,46が押当力PFによって変形し易い部分となることにより、可撓部42の撓み量、ひいてはクリアランスcl_2の確保が、さらに確実となる。こうして、可撓部42と延伸部27との衝突が高い確実性をもって回避されることにより、車載機器100の取付構造は、いっそう異音を発生させ難いもとなる。
また加えて本実施形態では、ボルト19が締結孔29に締結されていない状態で、受力部62は、取付部17との間にクリアランスcl_1を形成している。こうした構成であれば、受力部62を載置部28に締結することで、ボルト19から受力部62に押当力PFが確実に作用し得る。したがって、異音の発生を抑制する効果発揮の確実性が、いっそう向上する。
さらに加えて本実施形態のように、車載機器100がインスツルメントパネル10内の空間にてリンフォースブラケット20に取付けられる場合には、受力部62を接触部52よりも挿入開口13に近接した位置とされることが望ましい。こうした構成により、インスツルメントパネル10から受力部62を露出させた状態で締結工程を実施することが可能となる。こうして締結工程の作業性が確保され易くなることにより、車載機器100の取り付け作業は、いっそう容易となる。またさらに受力部62を取付部17と共に載置部28に共締めする構成により、車載機器100の取付作業に係る工数がいっそう低減可能となる。
尚、上記実施形態では、ボルト19が特許請求の範囲に記載の「締結部材」に相当し、
リンフォースブラケット20が特許請求の範囲に記載の「支持部材」に相当し、丸穴部21が特許請求の範囲に記載の「穴部」及び「第一穴部」に相当し、角穴部24が特許請求の範囲に記載の「第二穴部」に相当し、ユニット本体30が特許請求の範囲に記載の「機器本体」に相当し、第一段差部分45及び第二段差部分46が特許請求の範囲に記載の「段差部分」に相当し、係止領域51及び締結領域61が特許請求の範囲に記載の「取付領域」に相当し、クリアランスcl_1が特許請求の範囲に記載の「隙間」に相当し、車載機器100が特許請求の範囲に記載の「取付構造を備える車載機器」に相当する。
(他の実施形態)
以上、本発明による複数の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
上記実施形態の変形例では、規制部に相当する機能を接触部が備えることにより、規制部に相当する構成は省略されている。詳記すると、接触部の先端部分が、前後方向FDに沿うよう屈曲されることで、挿入部分57及び凸部分58と実質的に同一の形状を呈している。以上の如く、接触部と規制部とが一体化されて、リンフォースブラケットに設けられた一つ穴部に挿入される形態であっても、上下方向VDの振動に起因する異音の発生は、回避され得る。
上記実施形態の変形例では、ユニットブラケットから各段差部分45,46が省略されることにより、支持領域、係止領域、及び締結領域は、同一の平面上に形成されている。こうした形態であっても、押当力PFによって可撓部が撓み可能であれば、可撓部及び延伸部間の衝突に起因する異音の発生は、低減され得る。また、別の変形例では、支持領域、係止領域、及び締結領域は、上方に凸となるように予め湾曲した形状である。こうした形状であれば、可撓部は、押当力PFの印加によって、確実に上方に撓むことができる。
また、クリアランスを設けることが困難な係止領域及び延伸部の間、並びに締結領域及び延伸部の間には、これらの衝突を抑制するための緩衝材59,69として、ウレタン等によるシートが配置されていてもよい(図8及び図9参照)。こうした構成により、ユニットブラケットとリンフォースブラケットとの衝突は、いっそう確実に回避され得る。
上記実施形態では、二つの稜線部分53が開口縁22に接触するよう、接触部52及び丸穴部21の形状は規定されていた。しかし、接触部及び接触部の挿入される穴部の形状は、適宜変更されてよい。同様に、規制部及び規制部の挿入される穴部の形状も、適宜変更されてよい。さらに、接触部及び規制部の配置についても、上述のように前後方向FDに整列している必要はなく、これら接触部及び規制部は、横方向CDにずれていてもよい。さらに接触部は、規制部よりも先端側に形成されていてもよい。またさらに、稜線部分と開口縁との間には、振動抑制作用を発揮するブッシュ等の構成が、挟まれていてもよい。
上記実施形態における係止工程後のクリアランスcl_1の大きさは、可撓部に撓みを生じさせることができる範囲内にて、適宜変更されてよい。また、締結工程後のクリアランスcl_2の大きさは、車両の振動に晒された状態下にて延伸部及び可撓部間の衝突を回避させることができる範囲内にて、適宜変更されてよい。
上記実施形態では、接触部、受力部、及び可撓部等の取付構造の主要な構成は、すべて一つのユニットブラケットに設けられていた。しかし、取付構造の主要な各構成は、複数のユニットブラケットに分割して設けられていてもよく、又はユニット本体の筐体に設けられていてもよい。また、受力部を締結するためのボルトは、取付部を取り付けるボルトと共有されなくてもよい。加えて、作業性が損なわれない程度であれば、受力部は、複数の締結部材によって載置部に締結されていてもよい。さらに、受力部は、規制部よりも挿入開口から離間した位置にて、リンフォースブラケットに締結されてもよい。
上記実施形態の取付構造は、例えばディーラオプションとして設定された車載機器を、インスツルメントパネル10内に取り付けることを想定したものであった。しかし、車載機器を取り付ける位置は、インスツルメントパネル内に限定されず、例えばシートの座面の下方や、トランクの内部、さらにはエンジンルーム内等であってもよい。さらに、車載機器を取り付ける作業が実施される場所は、車両を組み立てる組み立てライン上等であってもよい。さらに、車載機器の備える機能は、上記実施形態に例示したものに限定されない。
PF 押当力、cl_1 クリアランス(隙間)、13 挿入開口、19 ボルト(締結部材)、20 リンフォースブラケット(支持部材)、21 丸穴部(穴部,第一穴部)、22 開口縁、24 角穴部(第二穴部)、25 周縁部分、30 ユニット本体(機器本体)、40 ユニットブラケット、41 支持領域、42 可撓部、45 第一段差部分(段差部分)、46 第二段差部分(段差部分)、51 係止領域(取付領域)、52 接触部、53 稜線部分、55 規制部、61 締結領域(取付領域)、62 受力部、100 車載機器(取付構造を備える車載機器)

Claims (9)

  1. 車両に設けられた支持部材(20)に取り付けられる取付構造(40)を備える車載機器であって、
    前記支持部材に形成された穴部(21)に挿入されることで、前記穴部の開口縁(22)に接触する接触部(52)と、
    締結部材(19)によって前記支持部材に締結されることで、前記接触部を前記開口縁に押し当てる方向の押当力(PF)を前記締結部材から受ける受力部(62)と、
    前記接触部及び前記受力部の間に形成されて前記支持部材に沿って配置され、前記車載機器の機器本体(30)を支持し、前記受力部に印加される前記押当力によって前記支持部材から離間するよう撓む可撓部(42)と、が設けられることを特徴とする取付構造を備える車載機器。
  2. 前記接触部は、前記開口縁に押し当てられることにより、前記押当力の作用する方向と交差する方向への移動を規制されることを特徴とする請求項1に記載の取付構造を備える車載機器。
  3. 前記支持部材との接触により、前記穴部から離脱する方向への前記接触部の移動を規制する規制部(55)、がさらに設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の取付構造を備える車載機器。
  4. 前記規制部は、前記穴部である第一穴部(21)とは別に前記支持部材に形成された第二穴部(24)に挿入され、当該第二穴部の周縁部分(25)に、挿入された方向とは反対の方向から接触することを特徴とする請求項3に記載の取付構造を備える車載機器。
  5. 前記可撓部は、前記機器本体を支持する支持領域(41)、前記接触部及び前記受力部のうち一方を有する取付領域(51,61)、及び前記支持領域及び前記取付領域の間に段差を形成する段差部分(45,46)、を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の取付構造を備える車載機器。
  6. 前記接触部は、
    前記支持部材に挿入される挿入方向に沿って延伸する二つの稜線部分(53)を有し、
    前記押当力によって、前記二つの稜線を共に前記開口縁に接触させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の取付構造を備える車載機器。
  7. 前記車両のインスツルメントパネル(10)に形成された挿入開口(13)から挿入されて、前記インスツルメントパネル内の空間にて前記支持部材に取付けられる取付構造を備える前記車載機器であって、
    前記受力部は、前記接触部よりも前記挿入開口に近接して位置することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の取付構造を備える車載機器。
  8. 前記車両のインスツルメントパネル(10)を支持する前記支持部材に取り付けられる取付構造を備える前記車載機器であって、
    前記受力部は、前記支持部材との間に前記インスツルメントパネルを挟んだ配置にて、当該インスツルメントパネルと共に前記締結部材によって前記支持部材に締結されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の取付構造を備える車載機器。
  9. 前記受力部は、前記締結部材の前記支持部材からの離脱により、前記インスツルメントパネルとの間に隙間(cl_1)を形成することを特徴とする請求項8に記載の取付構造を備える車載機器。
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