JP2011143797A - インストルメントパネル構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】インストルメントパネル構造において、ワイヤハーネスの結線作業性を向上し、また、インストルメントパネルの車両への搭載時及び搭載後においてワイヤハーネスの車両への干渉を防止し、さらに、フロントピラートリムを取り付けるインストルメントパネルの車両幅方向外側端部の剛性を向上することにある。
【解決手段】インストルメントパネル(2)の車両幅方向外側端部に設けられてフロントピラートリム(4)が取り付けられる孔構造(11)には、パネル側ワイヤハーネス(15)を保持する保持部(16)を設けている。
【選択図】図1

Description

この発明は、インストルメントパネル構造に係り、特にワイヤハーネスをインストルメントパネルに取り付けるインストルメントパネル構造に関する。
一般に、車両においては、インストルメントパネルに電装部品用のワイヤハーネスが取り付けられている。
インストルメントパネルに配設されているワイヤハーネスとしてのパネル側ワイヤハーネスは、インストルメントパネルの車両搭載後に車両のフロア部やルーフ部に配設されている他のワイヤハーネス(例えば、ルーフ側ワイヤハーネス)と接続される。
ルーフ部に配設されているルーフ側ワイヤハーネスは、パネル側ワイヤハーネスと接続するために、フロントピラーパネルに沿って配設されている。
上記のパネル側ワイヤハーネス及びルーフ側ワイヤハーネスは、インストルメントパネルの下部まで延長され、インストルメントパネルの下部の内部で結線作業によって接続される。
しかし、この場合、パネル側ワイヤハーネスは、その先端をインストルメントパネルの下部に垂らすこととなり、その先端がインストルメントパネルの搭載時に車両に干渉し、車両を傷付けたり、パネル側ワイヤハーネスの結線用のコネクタが破損することや、パネル側ワイヤハーネスが破断するおそれがあった。
その対策の一つとしてパネル側ワイヤハーネスをインストルメントパネル搭載治具へ仮保持を行う方法があるが、その仮保持部は、仮保持専用の構造ではないため、確実に仮保持ができるものではなく、且つ、インストルメントパネルへの搭載後には、インストルメントパネル搭載治具からパネル側ワイヤハーネスを取り外さなければいけないといった問題があった。
一方、ルーフ側ワイヤハーネスは、ルーフ部から車両に搭載されるインストルメントパネルの下部まで配索され、且つ周囲の部品に固定する必要がある。さらに、作業者がインストルメントパネルの下部に潜り込んでワイヤハーネスの結線作業を行うため作業性が悪いという問題があった。
そのため、そのワイヤハーネスの結線作業を向上させ、さらに、パネル側ワイヤハーネスの車両への干渉を防ぐために、ワイヤハーネスの配索方法の変更とコネクタとを一時的に仮保持するための構造が必要とされていた。
特許第3900991号公報
特許文献1に係るコクピットモジュール(インストルメントパネル)のコネクタ保持構造および接続方法は、パネル側ワイヤハーネスのコネクタを仮保持するものであって、コクピットモジュールの搭載治具に把持される把持用ブラケットにパネル側ワイヤハーネスのコネクタに相当するモジュール側のコネクタを仮保持させる仮保持ブラケットを設け、これにより、コクピットモジュールを車体に取り付けるまではこの仮保持ブラケットにコネクタを仮保持させ、コネクタの車両への干渉やコネクタ自体を破損させるおそれをなくすものである。
ところが、従来、上記の特許文献1においては、構造が複雑であり、且つ設備も大掛かりなものとなってしまうといった問題があった。
このような問題がある一方で、フロントピラートリムが取り付けられるインストルメントパネルの車両幅方向外側端部の剛性向上も望まれていた。
図12に示すように、車両101においては、一般に、フロントピラートリムをインストルメントパネル102に取り付けるために、インストルメントパネル102の車両幅方向外側端部に設けた孔110・110による孔構造111にフロントピラートリムの下端部に設けた嵌合用リブを差し込むという方法が使われている。
しかし、このインストルメントパネル102の孔110・110は、インストルメントパネル102の車両幅方向外側端部のパネル側平面部108に設けられていることが多い。
通常、このインストルメントパネル102の車両幅方向外側端部は、隣接する車体パネルとは接続する構造をとっておらず、いわば、片持はりの構造となっている。
また、このインストルメントパネル102の車両幅方向外側端部にはフロントピラートリムをインストルメントパネル102に取り付けるための孔構造111を設けることで、インストルメントパネル102の車両幅方向外側端部の剛性低下を招いている。
このインストルメントパネル102の車両幅方向外側端部の剛性低下は、インストルメントパネル102ヘのフロントピラートリムの取り付けに悪影響を及ぼし、さらに、インストルメントパネル102とフロントピラートリムとの嵌合部位が熱等によって変形しやすくなり、フロントピラートリムとインストルメントパネル102との合せ部の見栄え悪化につながる不具合がある。
上記の問題を解決する―つの方法として、インストルメントパネル102の孔構造111の近くに、車両高さ方向に伸びる縦壁112による縦壁構造113を設ける方法がある。
この縦壁構造113によって孔構造111が設けられているインストルメントパネル102の車両幅方向外側端部のパネル側平面部108に形状が追加されるため、インストルメントパネル102の車両幅方向外側端部の剛性向上を行うことができるが、この縦壁構造113のみでは、インストルメントパネル102の所望する剛性が得られないことがあった。
そこで、この発明の目的は、ワイヤハーネスの結線作業性を向上し、また、インストルメントパネルの車両への搭載時及び搭載後においてワイヤハーネスの車両への干渉を防止し、さらに、フロントピラートリムを取り付けるインストルメントパネルの車両幅方向外側端部の剛性を向上するインストルメントパネル構造を提供することにある。
この発明は、車両に搭載されるインストルメントパネルと、このインストルメントパネルに取り付けられて結線用のパネル側コネクタを先端に有するパネル側ワイヤハーネスとを備えた車両のインストルメントパネル構造において、前記インストルメントパネルの車両幅方向外側端部に設けられてフロントピラートリムが取り付けられる孔構造には前記パネル側ワイヤハーネスを保持する保持部を設けたことを特徴とする。
この発明のインストルメントパネル構造は、ワイヤハーネスの結線作業性を向上し、また、インストルメントパネルの車両への搭載時及び搭載後においてワイヤハーネスの車両への干渉を防止し、さらに、フロントピラートリムを取り付けるインストルメントパネルの車両幅方向外側端部の剛性を向上できる。
図1はフロントピラートリム及びインストルメントパネルを車両に取り付けた状態の車両の右側を示す斜視図である。(実施例1) 図2は図1のフロントピラートリムを取り外した状態の車両の右側を示す斜視図である。(実施例1) 図3はインストルメントパネルを外した状態の保持部の拡大斜視図である。(実施例1) 図4はワイヤハーネスを台座構造に嵌め込む際の斜視図である。(実施例1) 図5はフロントピラートリムの斜視図である。(実施例1) 図6はインストルメントパネルを車両に搭載した直後の状態の斜視図である。(実施例1) 図7はパネル側コネクタの斜視図である。(実施例1) 図8はインストルメントパネルを外した状態の保持部の斜視図である。(実施例2) 図9はインストルメントパネルを外した状態の保持部の斜視図である。(実施例3) 図10はインストルメントパネルを外した状態の保持部の斜視図である。(実施例4) 図11はインストルメントパネルを外した状態の保持部の斜視図である。(実施例4) 図12は従来の孔構造を有するインストルメントパネルの斜視図である。(従来例)
この発明は、ワイヤハーネスの結線作業性を向上し、また、インストルメントパネルの車両への搭載時及び搭載後においてワイヤハーネスの車両への干渉を防止し、さらに、フロントピラートリムを取り付けるインストルメントパネルの車両幅方向端部の剛性を向上する目的を、インストルメントパネルの車両幅方向外側端部に設けられてフロントピラートリムが取り付けられる孔構造にはパネル側ワイヤハーネスを保持できる保持部を設けて実現するものである。
図1〜図7は、この発明の実施例1を示すものである。
図1、図2において、1は車両、2はこの車両1に搭載されるインストルメントパネル、3はインストルメントパネル構造、4はフロントピラートリム、5はフロントピラーパネル、7はフロントドアである。なお、本明細書で述べるインストルメントパネル構造3とは、本発明に関わるインストルメントパネル2の車両幅方向外側端部の構造の他に、その構造に関わるフロントピラートリム4とフロントピラーパネル5と後述のパネル側ワイヤハーネス15とルーフ側ワイヤハーネス18とを含む構造を指す。
この実施例1に係るインストルメントパネル構造3おいては、インストルメントパネル2の車両幅方向外側端部左側が車両幅方向中央に対して車両幅方向外側端部右側に対称の構造を有するため、ここでは、図1に示すように、車両幅方向端部右側のみの説明を行う。
インストルメントパネル2には、図3に示すように、車両幅方向外側端部のパネル側平面部8で、フロントピラートリム4の下端部に設けた嵌合用リブ9(図5参照)を差し込んでフロントピラートリム4を取り付けるための孔10による孔構造11が車両前後方向に延びるように設けられている。
また、インストルメントパネル2には、孔構造11の車両幅方向外側で、フロントピラートリム4のインストルメントパネル2ヘの取り付けを補助する縦壁12による縦壁構造13が、インストルメントパネル2のパネル側平面部8から車両上方に向かい且つ孔構造11に沿って配設されている。縦壁構造13において、縦壁12は、孔構造11側の縦壁12Aと、この縦壁12Aから車両前方側へ所定に離間した縦壁12Bとからなり、インストルメントパネル2と一体成型されている。また、孔構造11からインストルメントパネル2の車両幅方向外側は、フロントピラートリム4で覆われている。更に、孔構造11を形成する面の少なくともその一部は、縦壁12Aを形成する面である。
孔構造11には、インストルメントパネル2に取り付けられて結線用のパネル側コネクタ14を先端に有するパネル側ワイヤハーネス15を保持する保持部16が設けられる。 一方、フロントピラーパネル5には、パネル側ワイヤハーネス15と結線するためのルーフ側コネクタ17を先端に有してフロントピラーパネル5に沿って配設されるルーフ側ワイヤハーネス18が取り付けられ、さらに、インストルメントパネル2の搭載後に結線したパネル側コネクタ14及びルーフ側コネクタ17の周辺を支持するコネクタ支持構造19が設けられる。
保持部16は、インストルメントパネル2の車両1への搭載状態において、フロントピラーパネル5の車両幅方向内側に位置し且つ縦壁12の上端から車両幅方向外側に向かって延びる保持側平面部20を有して後端21Eがインストルメントパネル2に接続される台座構造21と、この台座構造21の車両前側の一部が開放する開放部22と、台座構造21の内部に開放部22よりも車両幅方向側に略四角形形状の大きな貫通孔23とによってC字状の枠形状に構成されている。
この場合、インストルメントパネル2の開放部22及び貫通孔23は、フロントピラーパネル2のコネクタ支持構造19よりも車両前方に位置する。また、開放部22からパネル側ワイヤハーネス15を貫通孔23へ挿入し、この貫通孔23内に保持したパネル側ワイヤハーネス15のパネル側コネクタ14を台座構造21の保持側平面部20に仮保持する(図6参照)。また、台座構造21には、開放部22側で返しの爪部24が車両幅方向と平行に設定されている。この台座構造20は、縦壁12と同様に、インストルメントパネル2と一体で成型される。
コネクタ支持構造19は、この実施例1では、図4に示すように、クランプ孔25である。一方、パネル側ワイヤハーネス15のパネル側コネクタ14には、図6に示すように、このクランプ孔25に嵌合するためのクリップ26が取り付けられている。
また、図3に示すように、貫通孔23の車両幅方向長さzは、開放部22の車両幅方向長さxよりも大きく設定されている。
台座構造21の後端21Eは、孔構造11の車両前後方向の中央に位置し、インストルメントパネル2に接続されている。
台座構造21の後方には、インストルメントパネル2を支持する別部品を取り付けるための座面27が設けられている。この座面27は、インストルメントパネル2を支持する別部品を取り付けるための高い剛性を持った構造である。この座面27には、別部品を取り付けるための支持孔28が設けられている。
孔構造11を有するインストルメントパネル2の車両幅方向外側端部のパネル側平面部8と台座構造21とは、座面27に接続されているので、より高い剛性を得ることができる。
さらに、孔構造11の車両幅方向外側に設けた縦壁12の上端を台座構造21に接続させ、且つ台座構造21の後端21Eをインストルメントパネル2に接続させることで、縦壁12が車両幅方向に倒れることを防止している。この結果、縦壁12の剛性が向上するので、縦壁12に接続される孔構造11を有するパネル側平面部8の剛性も向上する。
また、台座構造21の後端21Eを孔構造11の剛性が低い車両前後方向の中央に位置するよう設定することで、孔構造11の変形をより抑制できる。
上述したように、台座構造21には孔構造11周辺の剛性向上に効果があり、しかも、台座構造21にはパネル側ワイヤハーネス15の保持とパネル側コネクタ14の仮保持を行う効果も有する。
パネル側ワイヤハーネス15は、インストルメントパネル2を車両1に搭載する前に、インストルメントパネル2に配設される。
図4に示すように、パネル側ワイヤハーネス15は、インストルメントパネル2の内部を通ってインストルメントパネル2の車両幅方向側面より外側に延出させた後、台座構造21の開放部22から挿入して貫通孔23内に保持される。
ここで、台座構造21の保持側平面部20は、一定の平面を有している。また、図4、図7に示すように、台座構造21の貫通孔23の車両幅方向長さzは、パネル側コネクタ13の幅長さa、bよりも小さく設定されている。
これにより、パネル側ワイヤハーネス15の台座構造21の貫通孔23へ保持すると同時に、パネル側ワイヤハーネス15の先端に設けられているパネル側コネクタ14を台座構造21の保持側平面部20に載せて仮保持できるので、パネル側コネクタ14がインストルメントパネル2の車両搭載時に振動等によって動き、パネル側コネクタ14が車両1へ干渉することを防止できる。
パネル側コネクタ14は、図6に示すように、その嵌合口29を車両上方に向けた状態で台座構造21上に仮保持される。この台座構造21は、周囲の構造よりも車両上方に位置しているので、保持側平面部20よりも大きなコネクタでも台座構造21に保持できる。
つまり、異なる寸法を持つコネクタが複数用意されるような場合でも、最も小さいパネル側コネクタの幅寸法に合わせて貫通孔23を設定することで、各パネル側コネクタに夫々の台座構造を用意することなく、同一の台座構造21で異なる種類のパネル側コネクタを仮保持できる。
一方、開放部22は挿入するパネル側ワイヤハーネス15の径と同等の大きさに設定されているので、故意に台座構造21からパネル側ワイヤハーネス15を取り出さない限り、インストルメントパネル2から外れることはない。
また、開放部22は、インストルメントパネル2の車両幅方向側面且つ車両幅方向位置に設けられており、パネル側ワイヤハーネス15をインストルメントパネル2の車両幅方向側面に沿わせながら台座構造21に保持できる。
さらに、インストルメントパネル2を車両1へ搭載した後に、パネル側ワイヤハーネス15とルーフ側ワイヤハーネス18との結線を行う。
図6に示すように、ルーフ側ワイヤハーネス18は、ルーフ部(図示せず)からフロントピラーパネル5に沿って取り付けられており、その先端がインストルメントパネル2の上部に位置するよう設けられている。
一方、台座構造21には、パネル側ワイヤハーネス15のパネル側コネクタ14が仮保持されており、台座構造21の保持側平面部20上に保持したパネル側ワイヤハーネス15を台座構造21に保持させたまま、パネル側コネクタ14を車両上方に引き出し、ルーフ側ワイヤハーネス18と接続する。
これにより、インストルメントパネル2の上部にてパネル側ワイヤハーネス15とルーフ側ワイヤハーネス18との結線作業を行うことができる。
さらに、このパネル側ワイヤハーネス15とルーフ側ワイヤハーネス18との結線後のパネル側コネクタ14及びルーフ側コネクタ17は、図2、図6に示すように、フロントピラーパネル5に設けられたコネクタ支持構造19に固定される。
このコネクタ支持構造19は、台座構造21の貫通孔23よりも車両幅方向外側且つ車両後方に位置しているので、パネル側ワイヤハーネス15とルーフ側ワイヤハーネス18との結線後のパネル側ワイヤハーネス15は、車両幅方向外側且つ車両後方に引張られ、図4に示すように、台座構造21の貫通孔23の車両幅方向外側及び車両後方の内壁に寄りかかる形で配設される。
この結果、車両幅方向外側及び車両後方の内壁の2つの内壁によって貫通孔23内のパネル側ワイヤハーネス15が支持され、車両走行中の振動等による貫通孔23内のパネル側ワイヤハーネス15が自由に動いてしまうことを抑制でき、パネル側ワイヤハーネス15は車両幅方向外側且つ車両後方に引っ張られて配設されるので、台座構造21より外れ難い。
さらに、コネクタ支持構造19にて支持されるパネル側ワイヤハーネス15を台座構造21がインストルメントパネル2側に引張って保持するので、パネル側ワイヤハーネス15を車両1から遠ざけることができる。
これにより、パネル側ワイヤハーネス15を周囲の部品に固定する構造が不要となり、且つ走行中におけるパネル側ワイヤハーネス15の車両1との干渉を無くすことができ、パネル側ワイヤハーネス15の車両1への干渉音の発生や、パネル側ワイヤハーネス15の損傷を防ぐことができる。
以上の説明から、パネル側ワイヤハーネス15とルーフ側ワイヤハーネス18との結線を作業スペースの広いインストルメントパネル2の上部にて行うことができ、且つパネル側ワイヤハーネス15とルーフ側ワイヤハーネス18との結線作業からフロントピラートリム4の取り付けまで、作業姿勢を大きく変えることなく行うことができる。
なお、パネル側コネクタ14及びルーフ側コネクタ17をコネクタ支持構造19に取り付けた後、台座構造21の貫通孔23とこの貫通孔23に保持されるパネル側ワイヤハーネス15との隙間を埋めるような弾性材(スポンジ等)をパネル側ワイヤハーネス15に取り付けることも可能である。これにより、貫通孔23に保持されたパネル側ワイヤハーネス15が振動等によって貫通孔23内を動き回ることを、より防ぐことができる。
この結果、貫通孔23の内壁や車両1にパネル側ワイヤハーネス15が干渉することをより防ぐことができる。
以上、この発明の実施例1について説明してきたが、上述の実施例1の構成を請求毎に当てはめて説明する。
請求項1に係る発明において、インストルメントパネル2の車両幅方向外側端部に設けられてフロントピラートリム4が取り付けられる孔構造11には、パネル側ワイヤハーネス15を保持する保持部16を設けた。
これにより、インストルメントパネル2にパネル側ワイヤハーネス15を安定して保持でき、且つインストルメントパネル搭載治具等ヘのパネル側ワイヤハーネス15の仮保持が不要となる。
請求項2に係る発明において、インストルメントパネル2は、車両幅方向外側端部のパネル側平面部8に設けられて車両前後方向に延びる孔構造11と孔構造11の車両幅方向外側で孔構造11に沿って配置されて車両上方に延びる縦壁12とを備えている。また、保持部16は、インストルメントパネル2の車両1への搭載状態において、フロントピラーパネル5の車両幅方向内側に位置し且つ縦壁12の上端から車両幅方向外側に延びる保持側平面部20を有して後端21Eがインストルメントパネル2に接続される台座構造21と、この台座構造21の車両前側の一部が開放する開放部22と、台座構造21の内部に開放部22よりも車両幅方向側に大きな貫通孔23とを備えている。更に、インストルメントパネル構造3は、孔構造11に嵌合する嵌合用リブ9を下端部に有するフロントピラートリム4と、パネル側ワイヤハーネス15と結線するためのルーフ側コネクタ17を先端に有してフロントピラーパネル5に沿って配設されるルーフ側ワイヤハーネス18と、車両後方上側に向かって傾斜する構造を有し且つパネル側ワイヤハーネス15とルーフ側ワイヤハーネス18とを結線するパネル側コネクタ14及びルーフ側コネクタ17の周辺を支持するためのコネクタ支持構造19を有するフロントピラーパネル5とを備えている。そして、開放部22からパネル側ワイヤハーネス15を貫通孔23へ挿入し、貫通孔23内に保持したパネル側ワイヤハーネス15のパネル側コネクタ14を台座構造21の保持側平面部20に仮保持する。
これにより、縦壁12が車両幅方向に倒れ難い構造とすることができ、また、インストルメントパネル2の車両幅方向外側端部の剛性向上が可能となり、更に、インストルメントパネル2の車両幅方向外側端部にパネル側ワイヤハーネス15を保持でき、しかも、パネル側ワイヤハーネス15のパネル側コネクタ14を台座構造21の保持側平面部20に仮保持できる。これにより、インストルメントパネル2の車両搭載時におけるパネル側ワイヤハーネス15及びパネル側コネクタ14の車両1への干渉を防止でき、且つパネル側ワイヤハーネス15とルーフ側ワイヤハーネス18との結線をインストルメントパネル2の上部で行え、さらに、パネル側ワイヤハーネス15とルーフ側ワイヤハーネス18との結線作業からフロントピラートリム4のインストルメントパネル2ヘの取り付けまで作業姿勢を大きく変えることなく作業を行うことができる。
請求項3に係る発明において、台座構造21の開放部22及び貫通孔23は、フロントピラーパネル5のコネクタ支持構造19よりも車両前方に位置する。
このように、台座構造21の開放部22及び貫通孔23がフロントピラーパネル5のコネクタ支持構造19よりも車両前方に位置しているので、パネル側ワイヤハーネス15を貫通孔23の内壁の寄りかかる形で貫通孔23に保持でき、貫通孔23内に保持されたパネル側ワイヤハーネス15が貫通孔23内を動きまわることを防止できる。
請求項4に係る発明において、孔構造11を形成する面の少なくともその一部は、縦壁12を形成する面である。
これにより、フロントピラートリム4を縦壁12に沿わせながらインストルメントパネル2に取り付けることができ、フロントピラートリム4の取り付け作業性の向上を図ることができる。
請求項5に係る発明において、縦壁12及び台座構造21は、インストルメントパネル2と一体で成型されている。
このように、縦壁12及び台座構造21をインストルメントパネル2に一体成型させることで、インストルメントパネル2と縦壁12と台座構造21との結合力が高まり、インストルメントパネル2の車両幅方向外側端部の剛性が増し、また、縦壁12及び台座構造21を別部品にする必要がなく、部品点数の削減が可能となる。
図8は、この発明の実施例2を示すものである。
以下の実施例においては、上述の実施例1と同一機能を果たす箇所には同一符号を付して説明する。
この実施例2の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、上述の実施例1では、開放部22の返しの爪部24が車両幅方向と並行に設定されているが、この爪部24を、図8に示すように、車両後方に傾斜させて配設した。
このような構造とすることで、パネル側ワイヤハーネス14を台座構造21に保持させやすく、且つパネル側ワイヤハーネス15を台座構造21から抜け難くすることができる。
図9は、この発明の実施例3を示すものである。
この実施例3の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、上述の実施例1では、台座構造21の開放部22をインストルメントパネル2の車両幅方向側面と同じ位置に設けたが、開放部22を、図9に示すように、インストルメントパネル2の車両幅方向側面よりもさらに車両幅方向外側に設けた。この場合、台座構造21には、爪部24として、開放部22を形成して車両幅方向で対向する爪部24A・24Bを設けた。
このような構造とすることで、さらに台座構造21内にパネル側ワイヤハーネス15を保持できる。
図10は、この発明の実施例4を示すものである。
この実施例4の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、図10に示すように、上記の実施例3における開放部22の返しの爪部24A・24Bを、夫々車両後方斜めに傾斜させて配設した。
このような構造とすることで、パネル側ワイヤハーネス14をインストルメントパネル2の車両幅方向側面に沿わせて開放部22に挿入することができ、さらにパネル側ワイヤハーネス15を効率よく台座構造21に保持できる。
図11は、この発明の実施例5を示すものである。
この実施例5の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、図11に示すように、台座構造20の保持側平面部19上には、リブ30として、一側リブ30A・30B及び他側リブ30C・30Dを設けた。このリブ30は、台座構造21と一体で成型され、台座構造21の保持側平面部20上に仮保持されるパネル側ワイヤハーネス15のパネル側コネクタ14の寸法に合わせて設けた。
これにより、台座構造21の保持側平面部20上に確実にパネル側コネクタ14を仮保持できるだけでなく、パネル側コネクタ14の向きを仮保持させたい方向に向けて仮保持できる。
なお、この発明においては、上述の実施例に限定されず、種々応用改変が可能であることは勿論である。
例えば、上記の実施例では、台座構造の保持側平面部にコネクタを載せる方法を採ったが、台座構造の貫通孔の寸法を、図7に示すように、パネル側コネクタの形状の寸法a、bの両方若しくはどちらか一方に合わせて設けても良い。この構造とすることで、台座構造の貫通孔にコネクタを一時的に嵌合させて保持させることが可能となる。
また、上記の実施例では、台座構造に保持する部品をワイヤハーネスとしたが、ウォッシャーホースやラジオ用アンテナ線にも適用可能である。
更に、上記の実施例では、パネル側ワイヤハーネスのみを保持する対象としたが、複数のワイヤハーネスや、複数の異なる部品を同時に保持させることも可能である。
この発明に係るインストルメントパネル構造を、各種車両に適用可能である。
1 車両
2 インストルメントパネル
3 インストルメントパネル構造
4 フロントピラートリム
5 フロントピラーパネル
8 パネル側平面部
9 フロントピラートリムの嵌合用リブ
11 孔構造
12 縦壁
13 縦壁構造
14 パネル側コネクタ
15 パネル側ワイヤハーネス
16 保持部
17 ルーフ側コネクタ
18 ルーフ側ワイヤハーネス
19 コネクタ支持構造
20 保持側平面部
21 台座構造
22 開放部
23 貫通孔
24 爪部
25 クランプ孔
27 座面

Claims (5)

  1. 車両に搭載されるインストルメントパネルと、このインストルメントパネルに取り付けられて結線用のパネル側コネクタを先端に有するパネル側ワイヤハーネスとを備えた車両のインストルメントパネル構造において、
    前記インストルメントパネルの車両幅方向外側端部に設けられてフロントピラートリムが取り付けられる孔構造には前記パネル側ワイヤハーネスを保持する保持部を設けたことを特徴とするインストルメントパネル構造。
  2. 前記インストルメントパネルは、車両幅方向外側端部のパネル側平面部に設けられて車両前後方向に延びる前記孔構造と前記孔構造の車両幅方向外側で前記孔構造に沿って配置されて車両上方に延びる縦壁とを備え、
    前記保持部は、前記インストルメントパネルの車両への搭載状態においてフロントピラーパネルの車両幅方向内側に位置し且つ前記縦壁の上端から車両幅方向外側に延びる保持側平面部を有して後端が前記インストルメントパネルに接続される台座構造とこの台座構造の車両前側の一部が開放する開放部と前記台座構造の内部に前記開放部よりも車両幅方向側に大きな貫通孔とを備え、
    前記孔構造に嵌合するリブを下端部に有する前記フロントピラートリムと、前記パネル側ワイヤハーネスと結線するためのルーフ側コネクタを先端に有して前記フロントピラーパネルに沿って配設されるルーフ側ワイヤハーネスと、車両後方上側に向かって傾斜する構造を有し且つ前記パネル側ワイヤハーネスと前記ルーフ側ワイヤハーネスとを結線する前記各コネクタの周辺を支持するためのコネクタ支持構造を有する前記フロントピラーパネルとを備えた車両のインストルメントパネル構造であって、
    前記開放部から前記パネル側ワイヤハーネスを前記貫通孔へ挿入し、前記貫通孔内に保持した前記パネル側ワイヤハーネスのパネル側コネクタを前記台座構造の保持側平面部に仮保持することを特徴とする請求項1に記載のインストルメントパネル構造。
  3. 前記開放部及び前記貫通孔は、前記フロントピラーパネルのコネクタ支持構造よりも車両前方に位置することを特徴とする請求項2に記載のインストルメントパネル構造。
  4. 前記孔構造を形成する面の少なくともその一部は、前記縦壁を形成する面であることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のインストルメントパネル構造。
  5. 前記縦壁及び前記台座構造は、前記インストルメントパネルと一体で成型されたことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のインストルメントパネル構造。
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