JP2007030711A - インストルメントパネルの取付構造 - Google Patents

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Masahito Abe
雅人 安部
Akira Matsutani
陽 松谷
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Marelli Corp
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Abstract

【課題】 ブラケットの形状的自由度が向上し且つラインでの取付作業工数を低減することができるインストルメントパネルの取付構造を提供する。
【解決手段】 インストルメントパネル1は、下部のスライダ10を車体のレール16上で前方へ滑らすことで取付けられるため、ブラケット3の下縁を従来のように直線状にする必要がないし、ブラケット3の形状的自由度が向上する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インストルメントパネルの取付構造に関するものである。
車室内の前方に配置されるインストルメントパネルの内部には、車幅方向に沿うステアリングメンバが一体化されている。ステアリングメンバの他にも、空調ユニット、エアバッグ、ハーネス等が一体的に組み付けられてモジュール化されるものもある。
ステアリングメンバの車幅方向両端部には、インストルメントパネルの側面から露出した状態のブラケットがそれぞれ設けられている。このブラケットの下縁は真っ直ぐに水平な直線状に形成され、その下縁の後側に下縁から上向きに形成されたポケット部が形成されている。このポケット部が下側が開口した状態となっており、車体側のダッシュサイドには、このポケット部内に係入可能な係止ピンが突設されている。
インストルメントパネルを車体に取付けるには、まずインストルメントパネル全体を持ち上げて、ステアリングメンバの両端のブラケットの下縁を、車体の係止ピンの上に載せる。そして、係止ピンの上でブラケットを滑らしながら、インストルメントパネルを前方へ押す。すると、係止ピンがポケット部内に係入するため、その状態でブラケットを車体に対してボルト止めする。このようにしてインストルメントパネルの上部を取付けた後に、インストルメントパネルの下部を車体に対してブラケットで取付ける(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−313248号公報
しかしながら、このような従来の技術にあっては、ブラケットを係止ピンの上で滑らせてから、該係止ピンをポケット部へ係入させるため、どうしてもブラケットの下縁は直線状に形成する必要があり、ブラケットの形状的自由度がなくなる。
また、インストルメントパネルの上部をブラケットで車体に取付けた後に、下部を別のブラケットで車体に取付ける必要があるため、ラインでの作業工数が多くなり、生産性の低下を招くおそれがある。
本発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、ブラケットの形状的自由度が向上し且つラインでの取付作業工数を低減することができるインストルメントパネルの取付構造を提供するものである。
請求項1記載の発明は、インストルメントパネルの内部に車幅方向に沿うステアリングメンバを設け、ステアリングメンバの車幅方向両端部に、下向きに開口した上部ポケット部が形成されたブラケットを設け、ダッシュサイドパネルに、インストルメントパネルの正規取付位置で上部ポケット部へ係入可能な係止ピンが突設され、インストルメントパネルの車幅方向両側面に、下向きの突起部を有するスライダを設け、ダッシュサイドパネルに、スライダを載せて前方へスライド自在で且つインストルメントパネルの正規取付位置でスライダの突起部が落ち込んで係合する下部ポケット部が形成されたレールを、設けたことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、インストルメントパネルは、下部のスライダを車体のレール上で滑らせて取付けられるため、ブラケットの下縁を従来のように直線状にする必要がない。そのため、ブラケットの形状的自由度が向上する。インストルメントパネルの正規取付位置で、スライダの突起部がレールの下部ポケット部に落ち込むと共に、係止ピンがブラケットの上部ポケット部に係合するため、インストルメントパネルの姿勢が決まる。その状態で、インストルメントパネルの上部ではブラケットがダッシュサイドに取付けられるが、下部ではスライダの突起部がレールの下部ポケット部に係合したそのままの状態で良いため、下部での取付作業が不要となり、ラインにおける作業工数の低減を図ることができる。
本発明は、ブラケットの形状的自由度が向上し且つラインでの取付作業工数を低減することができるインストルメントパネルの取付構造を提供するという目的を、インストルメントパネルの内部に車幅方向に沿うステアリングメンバを設け、ステアリングメンバの車幅方向両端部に、下向きに開口した上部ポケット部が形成されたブラケットを設け、ダッシュサイドパネルに、インストルメントパネルの正規取付位置で上部ポケット部へ係入可能な係止ピンが突設され、インストルメントパネルの車幅方向両側面に、下向きの突起部を有するスライダを設け、ダッシュサイドパネルに、スライダを載せて前方へスライド自在で且つインストルメントパネルの正規取付位置でスライダの突起部が落ち込んで係合する下部ポケット部が形成されたレールを、設けたことで、実現した。以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1〜図6は、本発明の一実施例を示す図である。インストルメントパネル1の内部には、車幅方向に沿うステアリングメンバ2が一体的に設けられている。ステアリングメンバ2の両端部は、インストルメントパネル1の側面から若干出ており、そこに概略六角形のブラケット3が設けられている。ステアリングメンバ2には、空調ユニット4、ステー5、エアバッグ(図示省略)、ハーネス(図示省略)等が組み付けられ、モジュール化されている。
ブラケット3には、前縁から水平な案内溝6を介して、上側に曲折した上部ポケット部7が、それぞれ形成されている。上部ポケット部7は、下向きに開口した状態で、案内溝6を介して下側からの係入を受け入れる構造になっている。ブラケット3には、上下及び後方に取付孔8が形成されている。また、後方には、周辺の補助装置(図示せず)を支持するための支持孔9(図3参照)も形成されている。
インストルメントパネル1の下部の側面部には、外側にそれぞれ前後方向に沿った状態のスライダ10が設けられている。スライダ10の上部には、外寄り位置に幅の小さいリブ11が前後方向に沿って形成されている。また、スライダ10の前端下面には、突起部12が形成されている。
一方、車体のダッシュサイド13の上部には、係止ピン14がそれぞれ突設されている。係止ピン14の周囲には、3つの取付孔15が形成されている。ダッシュサイド13の下部は、外側にオフセットしており、その内側面にはスライダ10に対応する位置にレール16が形成されている。
レール16は、水平な板状で、その後側には下側に傾斜したガイド部17が形成されている。レール16の前端には、スライダ10の突起部12が落ち込み状態で係合可能な下部ポケット部18が開口形成されている。レール16の外側端からは、ダッシュサイド13に固定される縦面部19が形成され、縦面部19の上端からは、レール16と上下対称形状のアッパ部20が形成されている。アッパ部20の後側には、上側に傾斜したガイド部21が形成されている。アッパ部20及びガイド部21の端部からは、下向きのフランジ22が形成されている。このフランジ22は、スライダ10のリブ11に相当する長さを有している。レール16とアッパ部20との間の上下寸法は、突起部12を含むスライダ10の上下寸法よりも若干大きい程度である。
レール16の下部ポケット部18と、ブラケット3の上部ポケット部7とは、前後位置が一致するものではないが、インストルメントパネル1の正規取付位置において、下部ポケット部18内にスライダ10の突起部12が落ち込んで係合し、上部のブラケット3の上部ポケット部7内に係止ピン14が案内溝6から係入する位置関係になっている。
従って、インストルメントパネル1を一定の姿勢で保持したまま、スライダ10の突起部12をレール16の上に載せると同時に、スライダ10の上部のリブ11をフランジ22と縦面部19の間に挿入する。この時、レール16及びアッパ部20の後方に、上下に広がった状態のガイド部17、21がそれぞれ形成されているため、スライダ10をレール16上の載せる作業が容易である。
突起部12をレール16上に載せた状態で、インストルメントパネル1を前方へスライドさせながら、ブラケット3の案内溝6を係止ピン14に合わせて案内溝6内に導入する。そして、そのままインストルメントパネル1を前方へスライドさせていくと、インストルメントパネル1が正規取付位置になった時に、突起部12が下部ポケット部18内に落ち、係止ピン14が相対的に上昇して上部ポケット部7内に係入する。これにより、インストルメントパネル1が正規の姿勢に保持される。突起部12が下部ポケット部18内に係合して前後左右への移動が規制されると共に、スライダ10の下面全体がレール16の上面に接触した状態になるため、インストルメントパネル1の状態が安定する。その状態で、ブラケット3とダッシュサイド13の取付孔8、15同士をボルト23で締結すれば、インストルメントパネル1の取付けが完了する。
この実施例によれば、以上説明したように、インストルメントパネル1は、下部のスライダ10を車体のレール16上で前方へ滑らすことで取付けられるため、ブラケット3の下縁を従来のように直線状にする必要がない。そのため、ブラケット3の形状的自由度が向上し、本実施例のような六角形にすることができる。六角形にすることにより、上下のボルト23のスパンSを大きく確保して、取付剛性を高めることができる。
また、インストルメントパネル1の正規取付位置で、スライダ10の突起部12がレール16の下部ポケット部18に落ち込み、係止ピン14がブラケットの上部ポケット部7に係入するため、その状態で、インストルメントパネル1の上部ではブラケット3がダッシュサイド13に取付けられるが、下部ではスライダ10の突起部12がレール16の下部ポケット部18に係合したそのままの状態で良いため、下部での取付作業が不要となり、製造ラインにおける作業工数の低減を図ることができる。
以上の実施例では、レール16に、縦面部19、アッパ部20、ガイド部17、21、フランジ22を設ける例を示したが、レール16だけの構造にしても良い。また、レール16に下部ポケット部18を開口形成する例を示したが、レール16を厚くして凹部状の下部ポケット部を形成し、そこに短い突起部を落とし込んで係合させるようにしても良い。
本発明の一実施例に係るインストルメントパネルの取付構造を示す斜視図。 インストルメントパネルの右側の取付構造を示す断面図。 ブラケットの形状を示す側面図。 レールとスライダを示す斜視図。 突起部が下部ポケット部内に落ちる前の状態を示すレールとスライダの斜視図。 突起部が下部ポケット部内に落ちて係合した状態を示すレールとスライダの斜視図。
符号の説明
1 インストルメントパネル
2 ステアリングメンバ
3 ブラケット
7 上部ポケット部
10 スライダ
12 突起部
13 ダッシュサイド
14 係止ピン
16 レール
18 下部ポケット部
S スパン

Claims (1)

  1. インストルメントパネル(1)の内部に車幅方向に沿うステアリングメンバ(2)を設け、
    ステアリングメンバ(2)の車幅方向両端部に、下向きに開口した上部ポケット部(7)が形成されたブラケット(3)を設け、
    ダッシュサイドパネル(13)に、インストルメントパネル(1)の正規取付位置で上部ポケット部(7)へ係入可能な係止ピン(14)が突設され、
    インストルメントパネル(1)の車幅方向両側面に、下向きの突起部(12)を有するスライダ(10)を設け、
    ダッシュサイドパネル(13)に、スライダ(10)を載せて前方へスライド自在で且つインストルメントパネル(1)の正規取付位置でスライダ(10)の突起部(12)が落ち込んで係合する下部ポケット部(18)が形成されたレール(16)を、設けたことを特徴とするインストルメントパネルの取付構造。
JP2005217755A 2005-07-27 2005-07-27 インストルメントパネルの取付構造 Withdrawn JP2007030711A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016047680A (ja) * 2014-08-27 2016-04-07 トヨタ自動車株式会社 インストルメントパネルの取付構造
DE102010004291C5 (de) * 2009-01-14 2016-09-01 GM Global Technology Operations LLC (n. d. Ges. d. Staates Delaware) Instrumententafel-Tragkonstruktion

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