JP2001105980A - ドアミラーのハウジングの成形金型 - Google Patents
ドアミラーのハウジングの成形金型Info
- Publication number
- JP2001105980A JP2001105980A JP28690199A JP28690199A JP2001105980A JP 2001105980 A JP2001105980 A JP 2001105980A JP 28690199 A JP28690199 A JP 28690199A JP 28690199 A JP28690199 A JP 28690199A JP 2001105980 A JP2001105980 A JP 2001105980A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- housing
- molding die
- resin
- gas
- door mirror
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ハウジングの外側面に色斑を現出させないで
ガスアシスト射出成形法を有効に実行することができる
こと。 【解決手段】 ガスアシスト射出成形法で一体形成され
るドアミラーのハウジング1の成形金型10であって、
ハウジング1の成形用のキャビティ11に開口するガス
注入孔12および樹脂射出用ゲート13が、ハウジング
1の長手方向Lに沿う左右両側部位に対応する、成形金
型10内の部位にそれぞれ設けられている。これにより
樹脂射出用ゲート13に対応する部分の周辺部は、樹脂
の中実部のみで形成されることになり、これにより転写
率が均一となってハウジング1表面への色斑の現出を阻
止することができる。
ガスアシスト射出成形法を有効に実行することができる
こと。 【解決手段】 ガスアシスト射出成形法で一体形成され
るドアミラーのハウジング1の成形金型10であって、
ハウジング1の成形用のキャビティ11に開口するガス
注入孔12および樹脂射出用ゲート13が、ハウジング
1の長手方向Lに沿う左右両側部位に対応する、成形金
型10内の部位にそれぞれ設けられている。これにより
樹脂射出用ゲート13に対応する部分の周辺部は、樹脂
の中実部のみで形成されることになり、これにより転写
率が均一となってハウジング1表面への色斑の現出を阻
止することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車に装備さ
れるドアミラーのハウジングを成形するのに用いられる
成形金型に関する。
れるドアミラーのハウジングを成形するのに用いられる
成形金型に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のハウジングは、一般にはABS
樹脂材を用いて一体的に形成されている。ところが、こ
のハウジングの成形品には、肉厚部にひけマークが発生
して外観上好ましくないばかりでなく、前記肉厚部に残
留応力が残り耐衝撃特性が劣ることが指摘されている。
樹脂材を用いて一体的に形成されている。ところが、こ
のハウジングの成形品には、肉厚部にひけマークが発生
して外観上好ましくないばかりでなく、前記肉厚部に残
留応力が残り耐衝撃特性が劣ることが指摘されている。
【0003】そこで、このハウジングの成形法として従
来では、ガスアシスト射出成形法の採用が提案されてい
る。
来では、ガスアシスト射出成形法の採用が提案されてい
る。
【0004】すなわち、特開平8−25516号公報に
は、ドアミラーボディ(ドアミラーのハウジングに相
当)の陰形キャビティを有する金型内に加熱溶融した樹
脂を注入し、ドアミラーボディを成形する工程と、樹脂
注入後であって肉厚部の樹脂が軟化状態にあるとき肉厚
部内部に気体を吹き込み肉厚部内部に中空部を形成する
と同時に、中空部外周の樹脂を金型キャビティ壁面に向
かって加圧する工程とからなるドアミラーボディの製造
法が提案されており、この製造法によれば、成形体は、
残留応力が生じることはなく、中空部を形成したにも拘
わらず、この中空部が形成された肉厚部の強度を上げる
ことが可能となり、これに外部衝撃が加わっても容易に
破壊されることはない、としている。
は、ドアミラーボディ(ドアミラーのハウジングに相
当)の陰形キャビティを有する金型内に加熱溶融した樹
脂を注入し、ドアミラーボディを成形する工程と、樹脂
注入後であって肉厚部の樹脂が軟化状態にあるとき肉厚
部内部に気体を吹き込み肉厚部内部に中空部を形成する
と同時に、中空部外周の樹脂を金型キャビティ壁面に向
かって加圧する工程とからなるドアミラーボディの製造
法が提案されており、この製造法によれば、成形体は、
残留応力が生じることはなく、中空部を形成したにも拘
わらず、この中空部が形成された肉厚部の強度を上げる
ことが可能となり、これに外部衝撃が加わっても容易に
破壊されることはない、としている。
【0005】また、特開平9−57784号公報には、
ボスの基部と、中空射出成形を行うガス注入部または射
出成形部品の肉厚部との間を結ぶ隆起部を形成し、所定
の冷却時間経過後に、ガス注入部よりガスを注入してボ
スの基部の内部、ガス注入部の内部または射出成形部品
の肉厚部との間を結ぶ隆起部の内部に連通した中空部を
形成する射出成形部品(ドアミラーのハウジング)の製
造方法が提案されており、この製造方法によれば、射出
成形部品表面のひけ対策、および成形時のサイクルタイ
ムの短縮が可能である、としている。
ボスの基部と、中空射出成形を行うガス注入部または射
出成形部品の肉厚部との間を結ぶ隆起部を形成し、所定
の冷却時間経過後に、ガス注入部よりガスを注入してボ
スの基部の内部、ガス注入部の内部または射出成形部品
の肉厚部との間を結ぶ隆起部の内部に連通した中空部を
形成する射出成形部品(ドアミラーのハウジング)の製
造方法が提案されており、この製造方法によれば、射出
成形部品表面のひけ対策、および成形時のサイクルタイ
ムの短縮が可能である、としている。
【0006】さらに、特開平9−58345号公報に
は、ドアミラーを前後に傾動可能に支持するために車体
に固定されたベースに連なる部分とバイザ部との連続部
が、ガスアシスト射出成形法によって中空に成形された
ドアミラーのハウジングが提案されており、このハウジ
ングによれば、バイザ部の内周面とミラー板の外周縁と
の隙間を小さくすることができると共に、ひけ等の成形
不良の発生を防止することができる、としている。
は、ドアミラーを前後に傾動可能に支持するために車体
に固定されたベースに連なる部分とバイザ部との連続部
が、ガスアシスト射出成形法によって中空に成形された
ドアミラーのハウジングが提案されており、このハウジ
ングによれば、バイザ部の内周面とミラー板の外周縁と
の隙間を小さくすることができると共に、ひけ等の成形
不良の発生を防止することができる、としている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これら従来の技術は、
ドアミラーのハウジングの肉厚部のひけマーク発生の防
止(残留応力の排除)を共通の課題とし、加えて、肉厚
部の強度向上(特開平8−25516号公報)、成形時
のサイクルタイムの短縮(特開平9−57784号公
報)、および見栄え向上(バイザ部の内周面とミラー板
の外周縁との隙間を小さくする、特開平9−58345
号公報)をそれぞれ個別課題としてなされたものである
が、ガスアシスト射出成形法特有の色斑対策に関する提
案は何等なされていない。
ドアミラーのハウジングの肉厚部のひけマーク発生の防
止(残留応力の排除)を共通の課題とし、加えて、肉厚
部の強度向上(特開平8−25516号公報)、成形時
のサイクルタイムの短縮(特開平9−57784号公
報)、および見栄え向上(バイザ部の内周面とミラー板
の外周縁との隙間を小さくする、特開平9−58345
号公報)をそれぞれ個別課題としてなされたものである
が、ガスアシスト射出成形法特有の色斑対策に関する提
案は何等なされていない。
【0008】すなわち、図3及び図4に示すように、従
来のドアミラーのハウジング1Aの成形金型100は、
ハウジング1Aの成形用のキャビティ103に開口する
ガス注入孔101および樹脂射出用ゲート102が、ハ
ウジング1Aの内側面1aに対応する成形金型100内
に、相互に接近させて設けられている。
来のドアミラーのハウジング1Aの成形金型100は、
ハウジング1Aの成形用のキャビティ103に開口する
ガス注入孔101および樹脂射出用ゲート102が、ハ
ウジング1Aの内側面1aに対応する成形金型100内
に、相互に接近させて設けられている。
【0009】このため、この成形金型100を用いてガ
スアシスト射出成形法を実行すると、ガス注入孔101
から注入されたガスが樹脂射出用ゲート102方向へも
進入し、その結果樹脂射出用ゲート102の出口部分の
樹脂中にガスチャンネルとしての中空部aが形成され
る。この中空部aが形成されると、樹脂射出用ゲート1
02に対向する部分の周辺部では、中空部aと中実部b
との転写率の差が顕著になり、この転写率の差に起因し
て、ハウジング1Aの樹脂射出用ゲート102に対応す
る部分を含めたその周辺部分の外表面c(斜線を付して
示した)に色斑が現出する。この色斑は、ドアミラーの
ハウジングの品質の低下を招く。
スアシスト射出成形法を実行すると、ガス注入孔101
から注入されたガスが樹脂射出用ゲート102方向へも
進入し、その結果樹脂射出用ゲート102の出口部分の
樹脂中にガスチャンネルとしての中空部aが形成され
る。この中空部aが形成されると、樹脂射出用ゲート1
02に対向する部分の周辺部では、中空部aと中実部b
との転写率の差が顕著になり、この転写率の差に起因し
て、ハウジング1Aの樹脂射出用ゲート102に対応す
る部分を含めたその周辺部分の外表面c(斜線を付して
示した)に色斑が現出する。この色斑は、ドアミラーの
ハウジングの品質の低下を招く。
【0010】なお、ハウジング1Aは、その内側面1a
の、ガス注入孔101および樹脂射出用ゲート102に
それぞれ対応する箇所に、ガス注入口2およびゲートタ
ブ3を有して形成され、ゲートタブ3を適宜の長さで切
除して成形体として得ることができる。このときガス注
入口2は、開放された状態で放置される。
の、ガス注入孔101および樹脂射出用ゲート102に
それぞれ対応する箇所に、ガス注入口2およびゲートタ
ブ3を有して形成され、ゲートタブ3を適宜の長さで切
除して成形体として得ることができる。このときガス注
入口2は、開放された状態で放置される。
【0011】そこで、この発明は、ハウジングの外側面
に色斑を現出させないでガスアシスト射出成形法を有効
に実行することができるドアミラーのハウジングの成形
金型を提供することを目的としている。
に色斑を現出させないでガスアシスト射出成形法を有効
に実行することができるドアミラーのハウジングの成形
金型を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、ガスアシスト射出成形法で一体
形成されるドアミラーのハウジングの成形金型であっ
て、前記ハウジングの成形用のキャビティに開口するガ
ス注入孔および樹脂射出用ゲートが、前記ハウジングの
長手方向に沿う左右両側部位に対応する、前記成形金型
内の部位にそれぞれ設けられていることを特徴とする。
に、請求項1の発明は、ガスアシスト射出成形法で一体
形成されるドアミラーのハウジングの成形金型であっ
て、前記ハウジングの成形用のキャビティに開口するガ
ス注入孔および樹脂射出用ゲートが、前記ハウジングの
長手方向に沿う左右両側部位に対応する、前記成形金型
内の部位にそれぞれ設けられていることを特徴とする。
【0013】このため、請求項1の発明では、ガス注入
孔と樹脂射出用ゲートとを充分離隔させて設けたので、
ガス注入孔から注入されるガスが、樹脂射出用ゲートに
達することができず、これにより樹脂射出用ゲートの出
口部分の樹脂中にガスチャンネルとしての中空部が形成
されるのを阻止することができる。この中空部の形成を
阻止することによって、樹脂射出用ゲートに対応する部
分の周辺部は、樹脂の中実部のみで形成されることにな
り、これにより転写率が均一となってハウジング表面へ
の色斑の現出を阻止することができる。
孔と樹脂射出用ゲートとを充分離隔させて設けたので、
ガス注入孔から注入されるガスが、樹脂射出用ゲートに
達することができず、これにより樹脂射出用ゲートの出
口部分の樹脂中にガスチャンネルとしての中空部が形成
されるのを阻止することができる。この中空部の形成を
阻止することによって、樹脂射出用ゲートに対応する部
分の周辺部は、樹脂の中実部のみで形成されることにな
り、これにより転写率が均一となってハウジング表面へ
の色斑の現出を阻止することができる。
【0014】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
のドアミラーのハウジングの成形金型であって、前記ガ
ス注入孔は、該当する前記部位の、前記キャビティ内の
樹脂充填量が80〜100%となる範囲内に設けられて
いることを特徴とする。
のドアミラーのハウジングの成形金型であって、前記ガ
ス注入孔は、該当する前記部位の、前記キャビティ内の
樹脂充填量が80〜100%となる範囲内に設けられて
いることを特徴とする。
【0015】このため、請求項2の発明では、ガス注入
孔を、射出のほとんど最後段で樹脂が充填される箇所に
設けることになり、これによりガス注入孔と樹脂射出用
ゲートとの離間距離を充分に確保することができるの
で、樹脂射出用ゲートの出口部分の樹脂中にガスチャン
ネルとしての中空部が形成されるのを阻止することがで
きる。
孔を、射出のほとんど最後段で樹脂が充填される箇所に
設けることになり、これによりガス注入孔と樹脂射出用
ゲートとの離間距離を充分に確保することができるの
で、樹脂射出用ゲートの出口部分の樹脂中にガスチャン
ネルとしての中空部が形成されるのを阻止することがで
きる。
【0016】また、請求項3の発明は、請求項1または
2に記載のドアミラーのハウジングの成形金型であっ
て、前記樹脂射出用ゲートは、該当する前記部位の、前
記ハウジングの外側面に対応する前記成形金型内の部位
に設けられていることを特徴とする。
2に記載のドアミラーのハウジングの成形金型であっ
て、前記樹脂射出用ゲートは、該当する前記部位の、前
記ハウジングの外側面に対応する前記成形金型内の部位
に設けられていることを特徴とする。
【0017】このため、請求項3の発明では、樹脂射出
用ゲートをハウジングの外側面に対応する成形金型内の
部位に設けたので、色斑の現出する恐れのある部分は、
樹脂射出用ゲートに対応するハウジングの内側面とな
り、例え、成形条件や、ハウジングの長手方向に沿う大
きさ不足等により色斑が現出する場合でも、ハウジング
の外側面への色斑の現出を阻止することができる。
用ゲートをハウジングの外側面に対応する成形金型内の
部位に設けたので、色斑の現出する恐れのある部分は、
樹脂射出用ゲートに対応するハウジングの内側面とな
り、例え、成形条件や、ハウジングの長手方向に沿う大
きさ不足等により色斑が現出する場合でも、ハウジング
の外側面への色斑の現出を阻止することができる。
【0018】また、請求項4の発明は、請求項1ないし
3のいずれか1項に記載のドアミラーのハウジングの成
形金型であって、前記ガス注入孔は、該当する前記部位
の、前記ハウジングの車体への取り付け姿勢における下
側面に対応する前記成形金型内の部位に設けられている
ことを特徴とする。
3のいずれか1項に記載のドアミラーのハウジングの成
形金型であって、前記ガス注入孔は、該当する前記部位
の、前記ハウジングの車体への取り付け姿勢における下
側面に対応する前記成形金型内の部位に設けられている
ことを特徴とする。
【0019】このため、請求項4の発明では、ガス注入
孔を、ハウジングの車体への取り付け姿勢における下側
面に対応する成形金型内の部位に設けたので、ガス注入
口は、ハウジングの車体への取り付け姿勢における下側
面に開口して設けられることになり、これによりガス注
入口を、開放したままの状態で取り付けた場合でも、雨
水の浸入を極力阻止することができる。
孔を、ハウジングの車体への取り付け姿勢における下側
面に対応する成形金型内の部位に設けたので、ガス注入
口は、ハウジングの車体への取り付け姿勢における下側
面に開口して設けられることになり、これによりガス注
入口を、開放したままの状態で取り付けた場合でも、雨
水の浸入を極力阻止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。
面に基づき説明する。
【0021】図1および図2は、この発明の一実施形態
としてのドアミラーのハウジング1の成形金型10を示
す。このハウジング1は、その開口部4に図外のミラー
板を臨ませて配置し、かつ内部に、車体(図示せず)の
前後方向に傾動させると共に、ミラー板の上下および左
右方向の傾斜角度を変える図外の傾動駆動装置を配置し
てドアミラーの主要部を構成している。このハウジング
1は、取付基端部5を車体に固定することによって取り
付けられる。なお、図2中、符号6は、前記した傾動駆
動装置を取り付けるためのボス部である。
としてのドアミラーのハウジング1の成形金型10を示
す。このハウジング1は、その開口部4に図外のミラー
板を臨ませて配置し、かつ内部に、車体(図示せず)の
前後方向に傾動させると共に、ミラー板の上下および左
右方向の傾斜角度を変える図外の傾動駆動装置を配置し
てドアミラーの主要部を構成している。このハウジング
1は、取付基端部5を車体に固定することによって取り
付けられる。なお、図2中、符号6は、前記した傾動駆
動装置を取り付けるためのボス部である。
【0022】そして、このハウジング1を成形するため
の成形金型10は、ハウジング1を、ABS樹脂材を用
いたガスアシスト射出成形法により成形するものであっ
て、ハウジング1の成形用のキャビティ11に開口する
ガス注入孔12および樹脂射出用ゲート13が、ハウジ
ング1の長手方向Lに沿う左右両側部位に対応する、成
形金型10内の部位にそれぞれ設けられて大略構成され
ている。
の成形金型10は、ハウジング1を、ABS樹脂材を用
いたガスアシスト射出成形法により成形するものであっ
て、ハウジング1の成形用のキャビティ11に開口する
ガス注入孔12および樹脂射出用ゲート13が、ハウジ
ング1の長手方向Lに沿う左右両側部位に対応する、成
形金型10内の部位にそれぞれ設けられて大略構成され
ている。
【0023】このとき、ガス注入孔12は、好ましくは
該当する前記部位の、キャビティ11内の樹脂充填量が
80〜100%となる範囲内に設けられる。
該当する前記部位の、キャビティ11内の樹脂充填量が
80〜100%となる範囲内に設けられる。
【0024】また、樹脂射出用ゲート13は、好ましく
は該当する前記部位の、ハウジング1の外側面1bに対
応する成形金型10内の部位に設けられる。
は該当する前記部位の、ハウジング1の外側面1bに対
応する成形金型10内の部位に設けられる。
【0025】また、さらに好ましくは、ガス注入孔12
は、該当する前記部位の、ハウジング1の車体(図示せ
ず)への取り付け姿勢(図1に示す姿勢)における下側
面1cに対応する成形金型10内の部位に設けられる。
は、該当する前記部位の、ハウジング1の車体(図示せ
ず)への取り付け姿勢(図1に示す姿勢)における下側
面1cに対応する成形金型10内の部位に設けられる。
【0026】このように構成された成形金型10を用い
て、ランナー14および樹脂射出用ゲート13を経てA
BS樹脂材を射出し、かつガス注入孔12を経てガスG
を注入することにより、公知のガスアシスト射出成形法
を実行することができ、これによりハウジング1を成形
することができる。
て、ランナー14および樹脂射出用ゲート13を経てA
BS樹脂材を射出し、かつガス注入孔12を経てガスG
を注入することにより、公知のガスアシスト射出成形法
を実行することができ、これによりハウジング1を成形
することができる。
【0027】このとき、成形金型10は、ガス注入孔1
2と樹脂射出用ゲート13とを充分離隔させて設けたの
で、ガス注入孔12から注入されるガスが、樹脂射出用
ゲート13に達することができず、これにより樹脂射出
用ゲート13の出口部分の樹脂中にガスチャンネルとし
ての中空部(図4の中空部aを参照)が形成されるのを
阻止することができる。この中空部の形成を阻止するこ
とによって、樹脂射出用ゲート13に対応する部分の周
辺部は、樹脂の中実部b(図2参照)のみで形成される
ことになり、これにより転写率が均一となってハウジン
グ表面(内,外側面1a,1b)への色斑の現出を阻止
することができる。
2と樹脂射出用ゲート13とを充分離隔させて設けたの
で、ガス注入孔12から注入されるガスが、樹脂射出用
ゲート13に達することができず、これにより樹脂射出
用ゲート13の出口部分の樹脂中にガスチャンネルとし
ての中空部(図4の中空部aを参照)が形成されるのを
阻止することができる。この中空部の形成を阻止するこ
とによって、樹脂射出用ゲート13に対応する部分の周
辺部は、樹脂の中実部b(図2参照)のみで形成される
ことになり、これにより転写率が均一となってハウジン
グ表面(内,外側面1a,1b)への色斑の現出を阻止
することができる。
【0028】また、この成形金型10では、ガス注入孔
12を、射出のほとんど最後段で樹脂が充填される箇所
(樹脂充填量が80〜100%となる範囲)に設けるこ
とになり、これによりガス注入孔12と樹脂射出用ゲー
ト13との離間距離を充分に確保することができるの
で、樹脂射出用ゲート13の出口部分の樹脂中にガスチ
ャンネルとしての中空部が形成されるのを一層確実に阻
止することができる。
12を、射出のほとんど最後段で樹脂が充填される箇所
(樹脂充填量が80〜100%となる範囲)に設けるこ
とになり、これによりガス注入孔12と樹脂射出用ゲー
ト13との離間距離を充分に確保することができるの
で、樹脂射出用ゲート13の出口部分の樹脂中にガスチ
ャンネルとしての中空部が形成されるのを一層確実に阻
止することができる。
【0029】さらに、この成形金型10では、樹脂射出
用ゲート13をハウジング1の外側面1bに対応する成
形金型10内の部位に設けたので、色斑の現出する恐れ
のある部分は、樹脂射出用ゲート13に対応するハウジ
ング1の内側面1aとなり、例え、成形条件や、ハウジ
ング1の長手方向Lに沿う大きさ不足等により色斑が現
出する場合でも、ハウジング1の外側面1bへの色斑の
現出を阻止することができる。
用ゲート13をハウジング1の外側面1bに対応する成
形金型10内の部位に設けたので、色斑の現出する恐れ
のある部分は、樹脂射出用ゲート13に対応するハウジ
ング1の内側面1aとなり、例え、成形条件や、ハウジ
ング1の長手方向Lに沿う大きさ不足等により色斑が現
出する場合でも、ハウジング1の外側面1bへの色斑の
現出を阻止することができる。
【0030】またさらに、この成形金型10では、ガス
注入孔12を、ハウジング1の車体への取り付け姿勢
(図1参照)における下側面1cに対応する成形金型1
0内の部位に設けたので、ガス注入口2は、ハウジング
1の車体への取り付け姿勢における下側面1cに開口し
て設けられることになり、これによりガス注入口2を、
開放したままの状態で取り付けた場合でも、雨水の浸入
を極力阻止することができる。
注入孔12を、ハウジング1の車体への取り付け姿勢
(図1参照)における下側面1cに対応する成形金型1
0内の部位に設けたので、ガス注入口2は、ハウジング
1の車体への取り付け姿勢における下側面1cに開口し
て設けられることになり、これによりガス注入口2を、
開放したままの状態で取り付けた場合でも、雨水の浸入
を極力阻止することができる。
【0031】このように本実施形態における成形金型1
0は、ハウジング1の少なくとも外側面1bに色斑を現
出させないでガスアシスト射出成形法を有効に実行する
ことができる。
0は、ハウジング1の少なくとも外側面1bに色斑を現
出させないでガスアシスト射出成形法を有効に実行する
ことができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発
明によれば、ガス注入孔と樹脂射出用ゲートとを充分離
隔させて設けたので、ガス注入孔から注入されるガス
が、樹脂射出用ゲートに達することができず、これによ
り樹脂射出用ゲートに対応する部分の周辺部は、樹脂の
中実部のみで形成されることになり、これにより転写率
が均一となってハウジング表面への色斑の現出を阻止す
ることができる。
明によれば、ガス注入孔と樹脂射出用ゲートとを充分離
隔させて設けたので、ガス注入孔から注入されるガス
が、樹脂射出用ゲートに達することができず、これによ
り樹脂射出用ゲートに対応する部分の周辺部は、樹脂の
中実部のみで形成されることになり、これにより転写率
が均一となってハウジング表面への色斑の現出を阻止す
ることができる。
【0033】また、請求項2の発明によれば、ガス注入
孔を、射出のほとんど最後段で樹脂が充填される箇所に
設けることになり、これによりガス注入孔と樹脂射出用
ゲートとの離間距離を充分に確保することができるの
で、請求項1の発明の効果に加えて、ハウジング表面へ
の色斑の現出を一層確実に阻止することができる。
孔を、射出のほとんど最後段で樹脂が充填される箇所に
設けることになり、これによりガス注入孔と樹脂射出用
ゲートとの離間距離を充分に確保することができるの
で、請求項1の発明の効果に加えて、ハウジング表面へ
の色斑の現出を一層確実に阻止することができる。
【0034】また、請求項3の発明によれば、樹脂射出
用ゲートをハウジングの外側面に対応する成形金型内の
部位に設けたので、請求項1または2の発明の効果に加
えて、ハウジングの外側面への色斑の現出を一層確実に
阻止することができる。
用ゲートをハウジングの外側面に対応する成形金型内の
部位に設けたので、請求項1または2の発明の効果に加
えて、ハウジングの外側面への色斑の現出を一層確実に
阻止することができる。
【0035】また、請求項4の発明によれば、請求項1
ないし3のいずれか1項の発明の効果に加えて、ガス注
入口は、ハウジングの車体への取り付け姿勢における下
側面に開口して設けられることになり、これによりガス
注入口を、開放したままの状態で取り付けた場合でも、
雨水の浸入を極力阻止することができる。
ないし3のいずれか1項の発明の効果に加えて、ガス注
入口は、ハウジングの車体への取り付け姿勢における下
側面に開口して設けられることになり、これによりガス
注入口を、開放したままの状態で取り付けた場合でも、
雨水の浸入を極力阻止することができる。
【図1】本発明の一実施形態としての成形金型の要部
と、該成形金型で成形されるドアミラーのハウジングと
の位置関係を示す模式図である。
と、該成形金型で成形されるドアミラーのハウジングと
の位置関係を示す模式図である。
【図2】図1のドアミラーのハウジングをII−II線
に沿って断面にした、成形金型の要部と、該成形金型で
成形されるドアミラーのハウジングとの位置関係を示す
模式図である。
に沿って断面にした、成形金型の要部と、該成形金型で
成形されるドアミラーのハウジングとの位置関係を示す
模式図である。
【図3】従来の成形金型の要部と、該成形金型で成形さ
れるドアミラーのハウジングとの位置関係を示す模式図
である。
れるドアミラーのハウジングとの位置関係を示す模式図
である。
【図4】図3のドアミラーのハウジングをIV−IV線
に沿って断面にした、成形金型の要部と、該成形金型で
成形されるドアミラーのハウジングとの位置関係を示す
模式図である。
に沿って断面にした、成形金型の要部と、該成形金型で
成形されるドアミラーのハウジングとの位置関係を示す
模式図である。
1 ハウジング 1b 外側面(ハウジングの) 1c 下側面(ハウジングの) 10 成形金型 11 キャビティ 12 ガス注入孔 13 樹脂射出用ゲート L 長手方向(ハウジングの)
Claims (4)
- 【請求項1】 ガスアシスト射出成形法で一体形成され
るドアミラーのハウジングの成形金型であって、 前記ハウジングの成形用のキャビティに開口するガス注
入孔および樹脂射出用ゲートが、前記ハウジングの長手
方向に沿う左右両側部位に対応する、前記成形金型内の
部位にそれぞれ設けられていることを特徴とするドアミ
ラーのハウジングの成形金型。 - 【請求項2】 請求項1に記載のドアミラーのハウジン
グの成形金型であって、 前記ガス注入孔は、該当する前記部位の、前記キャビテ
ィ内の樹脂充填量が80〜100%となる範囲内に設け
られていることを特徴とするドアミラーのハウジングの
成形金型。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載のドアミラーの
ハウジングの成形金型であって、 前記樹脂射出用ゲートは、該当する前記部位の、前記ハ
ウジングの外側面に対応する前記成形金型内の部位に設
けられていることを特徴とするドアミラーのハウジング
の成形金型。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載
のドアミラーのハウジングの成形金型であって、 前記ガス注入孔は、該当する前記部位の、前記ハウジン
グの車体への取り付け姿勢における下側面に対応する前
記成形金型内の部位に設けられていることを特徴とする
ドアミラーのハウジングの成形金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28690199A JP2001105980A (ja) | 1999-10-07 | 1999-10-07 | ドアミラーのハウジングの成形金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28690199A JP2001105980A (ja) | 1999-10-07 | 1999-10-07 | ドアミラーのハウジングの成形金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001105980A true JP2001105980A (ja) | 2001-04-17 |
Family
ID=17710476
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28690199A Pending JP2001105980A (ja) | 1999-10-07 | 1999-10-07 | ドアミラーのハウジングの成形金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001105980A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2391831A (en) * | 2002-08-15 | 2004-02-18 | Truck Lite Co Ltd | Moulding rear view mirror mounting |
JP2015229487A (ja) * | 2014-06-09 | 2015-12-21 | 株式会社石▲崎▼本店 | 車両用サイドミラー |
-
1999
- 1999-10-07 JP JP28690199A patent/JP2001105980A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2391831A (en) * | 2002-08-15 | 2004-02-18 | Truck Lite Co Ltd | Moulding rear view mirror mounting |
GB2391831B (en) * | 2002-08-15 | 2007-02-14 | Adrian Joseph Lloyd | Improvements relating to vehicle external rearview mirrors |
JP2015229487A (ja) * | 2014-06-09 | 2015-12-21 | 株式会社石▲崎▼本店 | 車両用サイドミラー |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2003285350A (ja) | シール付き外装部材の製造方法 | |
WO2009139308A1 (ja) | 枠体付きガラスの射出成形用金型および枠体付きガラスの製造方法 | |
JP2001105980A (ja) | ドアミラーのハウジングの成形金型 | |
JP3966028B2 (ja) | 射出成形金型および射出成形方法 | |
JP2009269486A (ja) | ウェザーストリップ | |
JPH06254915A (ja) | スピーカグリル一体成形法 | |
JP4394795B2 (ja) | 射出成形方法 | |
JP2006231781A (ja) | 射出成形型 | |
JP3966038B2 (ja) | 樹脂部品のインサート材セット構造およびこの構造による成形方法 | |
JP2000198388A (ja) | ドアミラ―のハウジング | |
JPH0752733A (ja) | バンパーフェイシアの端末部構造 | |
JP2003039491A (ja) | 射出成形用金型装置及びこれを用いた射出成形方法 | |
JP6322018B2 (ja) | 射出成形用金型及びそれを用いた樹脂成形品の製造方法 | |
JP3203761B2 (ja) | 合成樹脂枠状体の製造方法 | |
JP2000198386A (ja) | ドアミラ―のハウジングおよびその成形金型 | |
JP3249262B2 (ja) | 合成樹脂製部品の製造方法 | |
JP3554503B2 (ja) | 樹脂製部品の金型成形装置 | |
JP2003305753A (ja) | 樹脂成形品及び成形方法 | |
JP4626923B2 (ja) | ルーフドリップモールの端末加工方法 | |
JP3745204B2 (ja) | 射出成形方法 | |
JP2002067083A (ja) | 射出成形方法を用いた成形品の製造方法 | |
JP2000210975A (ja) | フィルム一体樹脂製窓およびその製造方法 | |
JP3952723B2 (ja) | ドアウエザーストリップの製造方法 | |
JPH05237896A (ja) | 射出成形機 | |
JP3166440B2 (ja) | 中空射出成形装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050201 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070821 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071218 |