JP4158156B2 - コラムホールカバーの取付構造 - Google Patents
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Description
このコラムホールカバーの取付構造は、インストルメントパネル51にステアリングコラム(図示せず)を挿通させる開口52を形成し、開口52にコラムホールカバー53を装着している。インストルメントパネル51には、コラムホールカバー53を取付ける複数のネジ孔54aを形成し、これに対応させてコラムホールカバー53側にもネジ孔54bを形成し、スクリュー55によりコラムホールカバー53の下端部をインストルメントパネル51に取付けている。また、コラムホールカバー53の裏面上部には弾性クリップ56を設け、一方インストルメントパネル51には係止孔57を形成し、板バネ状の弾性クリップ56を係止孔57に係合してコラムホールカバー53の上端部を取付けている。こうして、コラムホールカバー53は、スクリュー55とクリップ56を用いてインストルメントパネル51に装着される。
そのような場合、インストルメントパネル51にコラムホールカバー53を取付けるのに、コラムホールカバー53の上下ともに、弾性部材を使用すれば、スクリューを使用しないので装着時間が短縮する。しかし、弾性クリップ56を使用した場合、弾性クリップ56には固定力があるが、多数使用することによりコスト高になる。さらに、弾性クリップ56は、別部品であるので、コラムホールカバー53に取付ける手間もかかり、使用数量は少ないほうが好ましい。
上記ステアリングコラムの下部から両側部にかけて覆うように、上記コラムホールカバーの上端側をU字形状に形成することが好ましい。
さらに、上記ステアリングコラムの下部から両側部にかけて覆うように、上記コラムホールカバーの上端側をU字形状に形成したので、ステアリングコラムの周囲を、簡潔に覆うことができる。
図1は、本発明に係わるインストルメントパネルの全体図であり、図2はコラムホールカバーを外した状態のインストルメントパネルの分解図であり、図3は図1のA−A線断面図である。
図に示すように、自動車の運転席の前部には、インストルメントパネル1が配設され、そこに自動車を操舵するためのステアリングホイール2aを支持するステアリングコラム2を設けている。ステアリングコラム2は、車体の車幅方向に延在するステアリングサポートパイプ(A−Aパイプ)に、取付ブラケット25を介して取付けられ、このステアリングコラム2がステアリングシャフト2bを支持する。
インストルメントパネル1には、ステアリングコラム2が貫通する位置から、インストルメントパネル1の下端まで延びる逆U字形状の開口溝3を形成し、この開口溝3の上側は、ステアリングコラム2が貫通しこれよりも下側の部分を、コラムホールカバー4で覆うようにしている。なお、開口溝3は、下端側が開いた溝(または切欠き)形状であるが、孔であってもよい。
コラムホールカバー4は樹脂材料で、型により一体成形により形成し、上端部をU字形状に形成したカバー本体5を設け、左右両側の下部に軸受け部6を形成している。そして、コラムホールカバー4の裏面(車体の前側に向く面)の上側先端部には、左右一対の突出片15を設け、同じくその裏面側の中間高さには、左右縁部に係止爪19を形成している。以下、これらの軸受け部6、突出片15及び係止爪19について、順次説明する。
固定軸9に対して、凹部10を3点支持構造にした理由は、軸受けのような円周形状を型成形すると、固定軸9の円周に対応する円弧形状の精度を確保することが困難だからである。そこで、凹部10に固定軸9が入り込む十分な奥行きを与える一方、凹部10の内面に凸部11を形成することにより、3点支持により、固定軸9の周囲を支持し、固定軸9を回転軸とすることができる。
他方、インストルメントパネル1には、コラムホールカバー4の取付口13の左右下部に、上述した固定軸9を形成し、凹部10側に円周面が向くように配置されている。固定軸9の上部には、挟持片8を挿通する挿通孔14を形成している。固定軸9の断面形状は、全体を円形状とすることなく略C形状であり、車両に対して後方の斜め上の外周面側を円弧形にしている。固定軸9を円形状にすると、成形上精度がでにくくなるが、C形断面にすることにより、円弧の精度をだすことができる。
図5及び図13に示すように、コラムホールカバー4の裏面左右縁部には、係止爪19を除いた部分に縦方向に延びる側部リブ21を形成している。これに対応させて、インストルメントパネル1の側縁部17には、挿通孔14及び係止孔20を除く部分に縦リブ22を形成している。そして、図13に示すように、インストルメントパネル1の取付口13の周囲に形成した段差部23と縦リブ22との間に側部リブ21を挟み込むようにして、コラムホールカバー4をインストルメントパネル1に装着している。
なお、固定軸9は挿通孔14をスリット状にして片持ち支持にすることもできる。しかしながら、固定軸9を図8のように、両端部が支持されることで、固定軸9が強化されている。
このように、コラムホールカバー4の突出片15、係止爪19を位置合わせすることなく、コラムホールカバー4を回転させるだけで、それらを挟持孔18、係止孔20に保持できる。これにより、インストルメントパネル1にコラムホールカバー4を確実に装着できる。
コラムホールカバー4の装着後は、側部リブ21が段差部23と縦リブ22の間に入り込むので、インストルメントパネル1とコラムホールカバー4の隙間をなくし、若しくはインストルメントパネル1とコラムホールカバー4の隙間を一定にして見栄えがよくなる。さらには、長期使用によるそれらの部材間の隙間の変形を防止できる。
例えば、上記実施形態では、インストルメントパネル側に固定軸を形成し、コラムホールカバーに軸受け部を形成したが、インストルメントパネル側に軸受け部を形成し、コラムホールカバー側に固定軸を形成してもよい。
また、上記実施形態では、インストルメントパネル1に固定軸9を一体成形して形成したが、部品点数は増加するが固定軸を別部材で取付けてもよい。
2 ステアリングコラム
3 開口溝
4 コラムホールカバー
5 カバー本体
6 軸受け部
7 下端部
8 挟持部
9 固定軸
10 凹部
11 凸部
12 ストッパー
14 挿通孔
Claims (2)
- インストルメントパネルの開口に挿通したステアリングコラムの下部を覆う樹脂製コラムホールカバーの取付構造において、
上記インストルメントパネルに、車幅方向に向けて軸部を設け、上記コラムホールカバーの下部に、該軸部を径方向に挟持する二股に分岐した凹部を形成し、該凹部内に上記軸部の外周面に当接する凸部を形成し、上記軸部を中心にコラムホールカバーを回転させて上記インストルメントパネルにコラムホールカバーを組付けるようにするとともに、
上記コラムホールカバーの上記凹部の先端の一端側を延長してストッパー部を形成する一方、上記インストルメントパネルの軸部周辺に上記ストッパー部を係止可能な係止部を形成し、上記コラムホールカバーの一定以上の回転が規制されるようにしたことを特徴とするコラムホールカバーの取付構造。 - 上記ステアリングコラムの下部から両側部にかけて覆うように、上記コラムホールカバーの上端側をU字形状に形成したことを特徴とする請求項1に記載のコラムホールカバーの取付構造。
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