JP7297386B2 - アウタミラー - Google Patents
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Description
同文献に記載のアウタミラーは、ミラーハウジングを支持するミラーベースと、可撓性を有する樹脂製またはゴム製のガスケットとを備えており、ミラーベースには、車両構成部材(取付け座)への取付けを図るためのボス部が設けられた取付け面部が設けられている。ガスケットは、前記取付け面部の略全域を覆うようにミラーベースに取付けられ、ミラーベースと車両構成部材との間に介装される。ただし、このガスケットには、前記ボス部の先端部を外部に露出させる開口部が設けられており、このボス部に支持されたナットあるいはボルトなどの締結部材を利用して、アウタミラーを車両構成部材に取付け可能とされている。
第1に、アウタミラーの取付け作業時において、ガスケットの一部にズレを生じることなどに起因し、このガスケットと取付け用のボス部との間に、隙間が発生する場合がある。この場合、前記隙間からガスケットとミラーベースとの相互間の空間部に空気が流入する現象を生じると、この流入空気は、ガスケットに設けられている凸状段部とボス部の補強リブとの間の空隙部を通過する空気流と、ボス部の周囲のそれ以外の領域を通過する空気流とに明確に区分される(ボス部の周囲において空気が渾然と流れた状態ではない)。前記2つの空気流の流速(流路長)は異なり、前記隙間から前記空間部内に流入した空気流のトータルの流動エネルギを低下させることが可能である。したがって、その後にミラーベースの水抜き孔などの孔に到達して外部に吹き出す際の流速、および騒音を低下させ、笛吹きの現象を適切に防止または抑制することができる。
第2に、凸状段部は、空隙部を介してボス部を囲む配置であり、ボス部の補強リブに密着させる構成ではないため、ミラーベースに対するガスケットの組み付け性も良好なものとすることが可能である。
第3に、ガスケットの凸状段部は、ガスケットの成型時にこのガスケットに一体的に設けることが可能であるため、部品コスト、ひいては製造コストの上昇を抑制することが可能である。
ミラーベース2の起立板部20の片面側は、図3に示す車両用ドア4の取付け座部40に対向して取付けられる取付け面部20aである。車両用ドア4は、本発明でいう車両構成部材の一例に相当する。取付け面部20aの略全域は、ガスケット3により覆われている(図4も参照)。
図1において、このガスケット3には、位置決めピン5,5aを露出させるための開口部30,30a、ボス部22A~22Cの先端部(少なくともナット22cの先端面部分)を露出させるためのボス部用の開口部31A~31C、ハーネス6を通すためのハーネス用の開口部32、および第1ないし第3のシール用リップ部33a~33cなどを備えている。また、図4~図6に示すように、このガスケット3の内面部3a(取付け面部20aに対面接近する側の面部)に一体成型された凸状段部34も、さらに備えている。
第1のシール用リップ部33aは、ハーネス用の開口部32とボス部用の開口部31Aとが設けられている領域を一括して囲む正面視ループ状である(図5(a)も参照)。ガスケット3のうち、第1のシール用リップ部33aが設けられている領域Saは、ガスケット3の他の一般部分よりもその手前側(取付け座部40側)に突出した段部とされている。
第2のシール用リップ部33bは、第1のシール用リップ部33aの内側のうち、ボス部用の開口部31Aに接近した位置に設けられている。ボス部用の開口部31Aは、第1のシール用リップ部33aの一部、および第2のシール用リップ部33bによって囲まれている。第3のシール用リップ部33cは、ボス部用の他の開口部31B,31C)の周辺部やその他の部位のシール性を良好にすべく設けられている。
好ましいものとなる。
本実施形態においては、隙間Cを通過した空気が、第1および第2の空隙部7a,7b’をそれぞれ流れる第1および第2の空気流として明確に区分されることとなる。したがって、それらの速度差により、空気流の流動エネルギを低下させ、笛吹きの現象を防止または抑制することが可能である。
上述の実施形態においては、凸状段部34が、略円弧状とされ、ボス部22Aの外周囲の一部分のみを囲んだ構成とされているが、本発明はこれに限定されず、たとえばボス部22Aの外周囲の全周を囲むように設けてもよい。
本発明でいうボス部は、ナット22cに代えて、たとえばボルトなどの他のネジ部材を固定保持させた構成とすることもできる。また、ミラーベースに設けられているボス部(ボス本体部)にネジ孔が直接設けられた構成とすることもできる。
本発明に係るアウタミラーの取付け対象(車両構成部材)は、車両用ドア以外の部分とすることもできる。
1 ミラーハウジング
2 ミラーベース
20a 取付け面部(ミラーベースの)
21a 水抜き孔
22(22A) ボス部
22b 補強リブ(ボス部の)
3 ガスケット
3a 内面部(ガスケットの)
31(31A) 開口部(ボス部用の)
34 凸状段部
4 車両用ドア(車両構成部材)
7a~7c 第1ないし第3の空隙部
7b’ 第2の空隙部
Claims (1)
- ミラーハウジングを支持し、かつ車両構成部材への取付けを図るためのボス部が設けられている取付け面部を有するミラーベースと、
前記取付け面部を覆うように設定され、かつ前記ボス部の先端部を前記車両構成部材側に露出させる開口部が設けられているガスケットと、
前記ボス部の外周面に連設された少なくとも1つの補強リブと、
を備えている、アウタミラーであって、
前記ガスケットの内面部に設けられて前記ボス部の高さ方向に突出しており、かつ前記ボス部の外周囲に位置する凸状段部を、さらに備えており、
前記凸状段部には、前記補強リブが進入する凹部が形成されており、
前記凸状段部と前記補強リブとの相互間に形成される空隙部として、前記凹部の内壁面と前記補強リブの先端面との相互間に形成される第1空隙部、および前記凹部の内壁面と前記補強リブの両側面との相互間に形成される第2空隙部が設けられていることを特徴とする、アウタミラー。
Priority Applications (1)
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JP2019105163A JP7297386B2 (ja) | 2019-06-05 | 2019-06-05 | アウタミラー |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2019105163A JP7297386B2 (ja) | 2019-06-05 | 2019-06-05 | アウタミラー |
Publications (2)
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JP2020196398A JP2020196398A (ja) | 2020-12-10 |
JP7297386B2 true JP7297386B2 (ja) | 2023-06-26 |
Family
ID=73647680
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2019105163A Active JP7297386B2 (ja) | 2019-06-05 | 2019-06-05 | アウタミラー |
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Citations (5)
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2019
- 2019-06-05 JP JP2019105163A patent/JP7297386B2/ja active Active
Patent Citations (5)
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Also Published As
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JP2020196398A (ja) | 2020-12-10 |
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