JP2008069367A - ポリ(アリールアミン)およびそのフィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】特定の構造を有するジアリールジアミンとハロ芳香族化合物を触媒の存在下で反応させる。ポリ(アリールアミン)の製造に有用なモノマーは、各アミノ部分が3個のアリール部分に結合している2個のアミノ部分を含み、そして2個のハロ部分が所望によりモノマーに結合している。ポリ(アリールアミン)から製造されたフィルム、並びに、このようなフィルムを含む電子写真デバイスおよび電光デバイス。
【選択図】なし
Description
Ar1 およびAr2 は各場合に独立に、C6-18アリール部分であって、1個以上のC1-24ヒドロカルビル、C1-24ヒドロカルビルオキシ、C1-24ヒドロカルビルチオオキシまたはC1-24ヒドロカルビルカルボキシルにより置換されていてよく、
Aは各場合に独立に、水素またはハロゲンであり、
xは各場合に独立に、0〜1の正の数であり、
nは各場合に独立に、0〜4の整数であり、そして、
mは各場合に独立に、5〜1000の数である)
の1種以上の化合物を含むポリ(アリールアミン)組成物である。
好ましくは、nは0または1の数である。より好ましくは、nは0である。
好ましくは、mは5〜500の数である。より好ましくは、mは5〜100の数である。
A−Ar1 −B (VI)
(式中、AおよびBは各場合に独立に、水素またはハロゲンであり、そして、Ar1 は上記に規定した通りである)。好ましくは、Aは各場合に独立に、水素、塩素または臭素であり、そしてBは各場合に独立に、臭素またはヨウ素である。用いられるハロ芳香族化合物の量は、反応混合物中に存在するジアリールジアミン化合物のアミン窒素原子を完全に置換するために十分な量である。好ましくは、ジアリールジアミンはハロ芳香族化合物と1:10以下のモル比で接触され、より好ましくは1:5以下のモル比、そしてさらにより好ましくは1:3以下のモル比で接触される。
N,N’−ジフェニル−1,4−フェニレンジアミン(46.3g、0.18モル)、4−ヨードフェニルメチルエーテル(100.0g、0.43モル)、銅ブロンズ粉(28g、0.44モル)、炭酸カリウム(166g、1.2モル)、18−クラウン−6エーテル(7.9g、0.03モル)および1,2−ジクロロベンゼン(400ml)を、メカニカルスターラー、窒素インレットおよび凝縮器を具備した反応器に添加した。この混合物を180℃で90時間加熱し、その間、反応より生じた水を窒素をゆっくりと流すことにより除去した。24時間後に、熱い反応混合物を床を通してろ過しそして減圧下に濃縮し、暗褐色の粘性液体を提供し、それをシリカゲル床を通してヘキサンとともにパーコレートし、色を幾分か取り除いた。アセトンから2回、再結晶化させることにより、55.7g(66%)の褐色の結晶のモノマーを提供した。
N−ブロモスクシミド(19.0g、0.11モル)およびジメチルホルムアミド(DMF)(150mL)の溶液を、DMF(150mL)中のN,N’−ジフェニル−N,N’−ジ(4−メトキシフェニル)−1,4−フェニレンジアミン(25.0g、0.053モル)の攪拌されている溶液中に添加した。この反応混合物を1Lのトルエンに添加し、そして60℃に加熱した。この温かい溶液を60℃において水で(1000mLで4回)洗浄した。このトルエン溶液を無水MgSO4 上で乾燥し、シリカゲル床を通してろ過し、その後、減圧下に濃縮した。未精製の生成物をトルエン/ヘキサンから2回再結晶させて、褐色の結晶のモノマー(21.6g、65%)を乾燥後に提供した。
重合反応器にN,N’−ジ−(4−ブロモフェニル)−N,N’−ジ−(4−メトキシフェニル)−1,4−フェニレンジアミン(6.3g、10ミリモル)、トリフェニルホスフィン(1.35g、5ミリモル)、亜鉛粉末(2.0g、30ミリモル)およびニッケルクロリド−2,2’−ビピリジン錯体(NiCl2 −Bipy)(0.1g、0.45ミリモル)を入れた。反応器を約0.2mmHgに脱気し、その後、窒素でパージし、このサイクルを7回繰り返した。この反応器に無水ジメチルアセトアミド(DMAc)20mLを(シリンジを通して)添加した。この反応混合物を250rpmの攪拌速度で攪拌しながら80℃に加熱した。数分後に、反応混合物はグレーから赤褐色に変色し、時間経過に伴いさらに濃くなった。1時間後、固体のグリーンケークが形成され、混合が困難になった。この反応器に、25mLのDMAcおよび40mLのトルエンを添加し、固体ケークを溶解させた。この反応物を80℃で18時間攪拌した。この反応混合物を500mLのアセトンに添加し、生成物を沈殿させた。この沈殿物を回収し、そしてアセトンで(150mLで3回)洗浄した。この沈殿物を300mLのクロロベンゼンに溶解させ、その後、ろ過助剤の床を通してろ過した。このクロロベンゼン溶液を300mLの水性の3NHClおよび水(300mLで2回)で洗浄した。クロロベンゼン混合物を、その後、100mLの水および50mLのエチレンジアミンを含むフラスコに添加した。この混合物を60℃で2時間攪拌した。クロロベンゼン混合物の水性層を除去し、そしてクロロベンゼン混合物のトルエン層を水で(200mLで3回)洗浄した。クロロベンゼン混合物を約50mLの体積に濃縮し、その後、300mLのアセトンにゆっくりと添加した。黄色の沈殿物としてポリマーが形成した。この黄色の沈殿物を回収し、アセトンで(200mLで2回)洗浄し、その後、乾燥して4.4g(94%)の黄色い粉末を提供した。このポリマーの性質を表Iに示す。この例のポリマーは発光ダイオードデバイス中のホール輸送材料のために有用である。
上記の例をN,N’−ジ−(4−ブロモフェニル)−N,N’−ジ−(4−メトキシフェニル)−1,4−フェニレンジアミン(6.3g、10ミリモル)、トリフェニルホスフィン(1.31g、50ミリモル)、亜鉛粉末(2.0g、30ミリモル)、NiCl2 −Bipy(0.086g、0.3ミリモル)およびN−メチルピロリジノン(20mL)を用いて繰り返した。重合は約6時間後に停止した。ポリマーケークをトルエン(200mL)中に溶解させ、そして得られた混合物を床を通してろ過し、無機塩を除去した。このろ過されたトルエン溶液を約50mLの体積まで減らし、その後、約800mLのアセトン中に注ぎ、所望のポリマーを沈殿させた。この固形物をろ過により回収し、そして60℃で一晩、真空炉中において乾燥し、3.47gの、トルエン中の内部粘度が0.08dL/gである黄色いポリマーを提供した。この例のポリマーは発光ダイオードデバイス中のホール輸送材料のために有用である。
N,N’−ジ−(4−ブロモフェニル)−N,N’−ジ−(4−エトキシフェニル)−1,4−フェニレンジアミン(3.15g、5ミリモル)、トリフェニルホスフィン(0.66g、25モル)、亜鉛粉末(1.00g、15ミリモル)、NiCl2 −Bipy(0.05g、0.17ミリモル)およびN−シクロヘキシルピロリジノン(11mL)を用いて上記の例を繰り返した。重合を90℃で25時間行い、そしてポリマー生成物(2.0g、内部粘度0.09dL/g)を上記と同一の手順により単離した。この例のポリマーは発光ダイオードデバイス中のホール輸送材料のために有用である。
例1の手順に従って、N,N’−ジフェニル−1,4−フェニレンジアミン(13.0g、0.05モル)、3−ヨードクロロベンゼン(31.0g、0.13モル)、銅ブロンズ粉(7.5g、0.13モル)、18−クラウン−6(2.40g、0.09モル)、粉末炭酸カリウム(50.14g、0.36モル)および1,2−ジクロロベンゼン(120mL)の混合物を190℃で20時間加熱した。この熱い反応混合物を、トルエン(50mL)で洗浄した床を通してろ過した。この合わせたろ液から真空下においてトルエンを除去し、そして得られた暗褐色の油をシリカゲルカラム(5cm×25cm、溶離液としてヘキサン中の5%CH2 Cl2 )でクロマトグラフにかけ、7.4g(31%)の薄い黄色の粘性油を提供し、それは放置したときに固形化した。メタノール−アセトンからの再結晶により、4.6g(19%)のモノマー生成物を白色のフレーク(m.p.124〜127℃)として得た。
酢酸パラジウム(180mg、0.8ミリモル)およびトリ−O−トリルホスフィン(536mg、1.7ミリモル)およびトルエン(40mL)の混合物を周囲温度において30分間攪拌し、均質な黄色い溶液が形成した。N,N’−ジフェニル−1,4−フェニレンジアミン(5.2g、20ミリモル)、3−ブロモクロロベンゼン(9.6g、50ミリモル)、ナトリウムtert−ブトキシド(5.4g、56ミリモル)およびさらなるトルエン(120mL)を反応容器中において上記の混合物中に添加した。窒素のゆっくりとしたパージを行いながら、反応容器をオイルバス中に置き、そして攪拌されている反応物を14時間加熱還流した。この反応混合物を周囲温度に冷却し、塩化水素酸(6mL)で処理し、そして床を通してろ過した。減圧下でのロータベーパーを用いた溶剤の除去により、暗褐色の粘性油を得た。シリカゲルカラム(5cm×25cm、溶離液としてヘキサン中10%トルエンを用いる)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより、黄色い油を提供し、それは周囲温度で放置したときに固形化した。メタノール/アセトンからの再結晶により、7.3g(76%)の生成物を白色のフレーク(m.p.125〜127℃)として得た。
N,N’−ジフェニル−N,N’−ジ−(3−クロロフェニル)−1,4−フェニレンジアミン(1.2g,2.5ミリモル)、トリフェニルホスフィン(327.5mg、1.25ミリモル)、亜鉛粉末(490mg、7.5ミリモル)およびNiCl2 −Bipy(21.5mg、0.075ミリモル)を乾燥した反応器に添加した。この反応器を約3mm/Hgに脱気し、その後、窒素を満たした。このサイクルを5回繰り返した。3.5mLのN−メチルピロリジノンを反応器に添加し、そして3回反応器を脱気し、そして窒素を満たした。この反応混合物を攪拌し、70℃でオイルバス中において20時間加熱した。このようにして形成されたポリマーケークを熱いクロロベンゼン(40mL)中に溶解させた。この溶液をろ過し、そして約10mLに濃縮した。アセトン(100mL)をこの溶液に添加し、ポリマーを白色粉末として沈殿させた。アセトンで洗浄し、そして60℃で一晩真空炉内で乾燥させて、0.78g(76%)のポリマー生成物を提供した。このポリマーの性質を表Iに示す。この例のポリマーは発光ダイオードデバイス中のホール輸送材料のために有用である。
全ての固体試薬の量の10倍の量を用いて上記の例を繰り返した。N−シクロヘキシルピロリジノン(13mL)およびN−メチルピロリジノン(23mL)を溶剤として用いた。重合を70℃で8時間および90℃で10時間行った。ポリマーの収率は8.7g(85%)であった。ポリマーの性質を表Iに示す。この例のポリマーは発光ダイオードデバイス中のホール輸送材料のために有用である。
溶剤がN−シクロヘキシルピロリジノンおよびN−メチルピロリジノンの1:1混合物(合計で4mL)であったことを除いては例8を繰り返した。重合を70℃で10時間進行させた。単離した生成物(910mg、88%)は0.13dL/gのCH2 Cl2 中の内部粘度を有した。この例のポリマーは発光ダイオードデバイス中のホール輸送材料のために有用である。
酢酸パラジウム(270mg、1.2ミリモル)およびトリ−O−トリルホスフィン(804mg、2.6ミリモル)およびトルエン(20mL)の混合物を、均質の黄色い溶液が形成されるまで周囲温度で30分間攪拌した。この溶液に、N,N’−ジフェニル−1,4−フェニレンジアミン(7.8g、30ミリモル)、4−ブロモクロロベンゼン(18.9g、99ミリモル)、ナトリウムtert−ブトキシド(8.1g、84ミリモル)およびさらなるトルエン(250mL)を添加した。窒素をゆっくりパージし、反応容器をオイルバス中に置き、そして攪拌されている反応物を12時間加熱還流させた。この反応混合物を周囲温度に冷却し、塩化水素酸(9mL)で処理し、そしてろ過助剤床を通してろ過した。減圧下においてロータベーパーで溶剤を除去し、暗褐色の粘性油を提供した。シリカゲルカラム上でのフラッシュクロマトグラフィー(5cm×25cm、50%ベンゼン/ヘキサンを溶離液として用いる)により、薄い黄色の固体が得られた。ベンゼン/ヘキサンからの再結晶により、11.9g(82%)の生成物は白色フラックとして得られた。HPLC分析は生成物が>99%純度であることを示した。
オーバーヘッドスターラー、窒素インレットおよび還流凝縮器を具備した1Lの3つ口丸底フラスコに、N,N’−ジフェニル−1,4−フェニレンジアミン(13.0g、0.05モル)、4−ヨードクロロベンゼン(31.0g、0.13モル)、銅ブロンズ粉(12.7g,0.20モル)、18−クラウン−6−エーテル(2.6g、0.10モル)、粉末炭酸カリウム(50.1g、0.36モル)および1,2−ジクロロベンゼン(120mL)を入れた。凝縮器を通して窒素をゆっくりとパージしながら、反応容器をオイルバス中に置き、そして攪拌されている反応物を200℃で20時間加熱した。この熱い反応混合物を、トルエン(50mL)で洗浄したろ過助剤床を通してろ過し、濾液を減圧下においてロータベーパーで濃縮した。溶剤残留物をKugelrohr装置でさらに除去し、暗褐色の粘性油を提供した。シリカゲルカラム上でのフラッシュクロマトグラフィー(5cm×25cm、溶離液としてヘキサン中5%CH2 Cl2 を用いる)により、9.6gの灰白色の固体を得た。未精製の生成物をトルエンおよびアセトンでさらに洗浄し、6.1g(25%)のオフホワイトの粉末材料を提供した。この例のポリマーは発光ダイオードデバイス中のホール輸送材料のために有用である。
メカニカルスターラー、窒素/真空インレットおよびゴム隔壁を具備した、乾燥した反応器に、N,N’−ジフェニル−N,N’−ジ−(4−クロロフェニル)−1,4−フェニレンジアミン(12.0g、25.0ミリモル)、トリフェニルホスフィン(3.3g、12.6ミリモル)、亜鉛粉末(4.9g、75ミリモル)およびNiCl2 −Bipy(0.22g、0.75ミリモル)を添加した。反応器を約3mmHgに脱気し、その後、窒素でパージした。このサイクルを5回繰り返した。この反応器に45mlのN−シクロヘキシルピロリジノンおよび27mLのN−メチルピロリジノンをシリンジを通して添加した。さらに3回、反応器を脱気しそして窒素でパージした。この反応物を300rpmの攪拌速度でオイルバス中で70℃に加熱した。このグレーの均質混合物は赤褐色の液体に徐々に変化し、それは時間の経過とともにますます粘性になった。70℃で10時間および90℃で10時間攪拌を続けた。反応の終了後、暗緑褐色の粘性の材料が観測された。未精製の生成物を、熱いクロロベンゼン(300mL)中に溶解させ、短いアルミナカラムを通してろ過し、亜鉛ダストを除去した。濾液を約100mLにロータベーパーで濃縮し、そしてこの溶液をアルミナカラムを通して通過させ、THFとともに溶離させた。この溶液の体積を約100mLに減少させ、そしてポリマーをアセトン(500mL)で沈殿させた。この生成物をろ過により回収し、アセトンで洗浄し、そして60℃において真空炉内で一晩乾燥させ、9.53g(93%)の薄い黄色の粉末を提供した。このポリマーの性質を表Iに示す。この例のポリマーは発光ダイオードデバイス中のホール輸送材料のために有用である。
クロロベンゼン中の3%溶液からITO−ガラス(20オーム/スケアのシート抵抗率)上にスピンコーティングすることにより、例13のポリマーのフィルム(約80nm厚さ)を形成させることにより電光デバイスを製造した。このフィルムはホール輸送層として作用した。発光性ポリマーであるポリ(9,9−二置換フッ素−2,7−ジイル)の2%トルエン溶液を、このホール輸送層の上にスピンコーティングにより塗布し、約100nmの厚さのフィルムを提供した。その後、カルシウム金属を発光性ポリマーの上に熱蒸発により蒸着させ、それは陰極として作用した。デバイスにフォワードバイアスを印加したときに、青い光を約9ボルトで観測した。130cd/m2 の光出力を16ボルト、電流密度10mA/cm2 で観測した。ホール輸送層を有しない同様のデバイスは約11ボルトのターンオンボルトを有し、14ボルト、10mA/cm2 の電流密度で約3cd/m2 の光出力を有した。これは本発明のホール輸送性ポリマーによって改良がなされうることを例示している。
例3 例8 例9 例13
内部粘度 CH2Cl2中 CH2Cl2中 THF 中 THF 中
0.13dL/g 0.12dL/g 0.13dL/g 0.16dL/g
Mn 7200ダルトン 6300ダルトン
Mw 13700ダルトン 14500ダルトン
Tg 171 ℃ 175 ℃ 222 ℃
可逆酸化 フィルム: 溶液: フィルム: フィルム:
ポテンシャル 0.52、0.84V 0.54V 0.63 、1.00V 0.6111、0.96V
溶液: 溶液: 溶液:
0.41、0.86V 0.52、0.92V 0.60 、1.0V
青色 溶液および 溶液および 溶液および 溶液および
蛍光 フィルム フィルム フィルム フィルム
Claims (17)
- 下記式(I)
Ar1 およびAr2 は、各場合に独立に、C6-18アリール部分であり、それはC1-12ヒドロカルビル、C1-12ヒドロカルビルオキシ、C1-12ヒドロカルビルチオオキシまたはC1-12ヒドロカルビルカルボキシルにより置換されていてよく、
Aは、各場合に独立に、水素またはハロゲンであり、
xは、各場合に独立に、0〜1の正の数であり、
nは、各場合に独立に、0〜4の整数であり、そして、
mは5〜1000の数である)
の1種以上の化合物を含むポリ(アリールアミン)組成物。 - Rは、各場合に独立に、C1-12アルコキシ、C1-12チオアルコキシ、C1-12アリールオキシまたはC1-12チオアリールオキシ部分であり、それは、C1-12アルコキシ、C1-12チオアルコキシ、C1-12アリールオキシまたはC1-12チオアリールオキシ部分により置換されていてよく、
Ar1 およびAr2 は、各場合に独立に、C6 〜C18芳香族基であり、それは、C1-12アルコキシ、C1-12チオアルコキシ、C1-12アリールオキシまたはC1-12チオアリールオキシ部分により置換されていてよく、
Aは、各場合に独立に、水素、塩素および臭素であり、そして、
mは5〜500の数である、請求項1記載の組成物。 - Rは、各場合に独立に、C1-5 アルコキシ、C1-5 チオアルコキシまたはC1-6 ヒドロカルビルであり、
Ar1 およびAr2 は、各場合に独立に、ベンゼン、ナフタレンまたはビフェニルに由来するものであり、それは、C1-5 アルコキシおよびC1-6 ヒドロカルビルにより置換されていてよく、
nは、各場合に独立に、0または1の整数であり、そして、
mは5〜100の数である、請求項2記載の組成物。 - Rは、各場合に独立に、メチルまたはメトキシであり、
Ar1 およびAr2 は、各場合に独立に、アニソール、メトキシナフタレン、ベンゼンまたはトルエンに由来するものであり、そして、
mは5〜100の数である、請求項3記載の組成物。 - Ar1 は、各場合に独立に、フェニレンであり、
Ar2 は、各場合に独立に、4−メトキシフェニルまたはベンゼンに由来するものであり、
nは、各場合に独立に、0の整数であり、そして
mは5〜100の数である、請求項4記載の組成物。 - ハロ芳香族化合物は、下記式(VI)
A−Ar1 −B (VI)
(式中、AおよびBは、各場合に独立に、水素またはハロゲンであり、そしてAr1 は、各場合に独立に、C6-18アリール部分であり、それは重合反応を妨害しない部分により置換されていてよい)の化合物を含む、請求項7記載の方法。 - Aは水素、塩素または臭素であり、そしてBは臭素またはヨウ素であり、そしてAr1 は、各場合に独立に、ナフタレン、ビフェニル、アニソール、メトキシナフタレン、メトキシビフェニル、ベンゼンまたはトルエンに由来するものである、請求項8記載の方法。
- 式(IV)および(V)の1種以上の化合物は式(VI):A−Ar1 −Bの化合物と触媒の存在下において反応される、請求項9記載の方法。
- 触媒は銅粉末であるか、または、パラジウムおよびトリ−O−トリルホスフィンである、請求項10記載の方法。
- 触媒の量はハロ芳香族化合物の量に対して0.1モル%〜1000モル%である、請求項11記載の方法。
- 二価ニッケル塩はモノマーの量を基準として0.1〜10モル%の量で存在し、二価ニッケルイオンを0価の状態に還元することができる材料は亜鉛粉末でありそしてモノマーの量を基準として10〜500モル%の量で存在し、リガンドとして作用することができる材料はトリアリールホスフィンでありそしてモノマーの量を基準として10〜100モル%の量で存在し、そして、反応を促進することができる化合物の量は二価ニッケル塩を基準として10〜100モル%で存在する、請求項6記載の方法。
- 反応温度は50〜150℃である、請求項6記載の方法。
- 請求項1記載の組成物を含む、フィルム。
- 請求項1記載の組成物を基材に適用し、そして適用した組成物をフィルムが形成される条件下に付すことを含む、フィルムの製造法。
- 0.01〜200ミクロンの厚さを有する、請求項15記載のフィルム。
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