JP2008057842A - グリル - Google Patents

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Abstract

【課題】 グリル庫(1)の左右の側壁近傍の下部に設けられた前後方向に延びる下火バーナ(4)の上方に、前記側壁側から前記下火バーナ(4)の燃焼部の上方域に向けて低くなる様に迫り出す二次空気案内板(5)が配設され、前記グリル庫(1)の左右側壁には前記二次空気案内板(5)の下側に二次空気を導入する空気取入口が設けられ、前記二次空気案内板(5)と前記下火バーナ(4)との間隙が二次空気通路になっているグリルに於いて、下火バーナ(4)からの燃焼排気を一層遠方まで飛ばせるようにし、これにより焼網(12)上を広く覆う様な調理物を加熱する場合でも、グリル庫(1)内の左右中央部での調理物の加熱ムラを防止する。
【解決手段】 下火バーナ(4)には、長手方向に所定ピッチで並んだ主炎口(40)と、前記主炎口(40)に順次火移りさせる保炎口(35)が形成されており、前記二次空気案内板(5)は、保炎口(35)の形成域では前記主炎口(40)の形成域より二次空気通路(54)を絞る構成である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、魚焼き等の焼物調理や、冷めた料理の温め直し等に使用されるグリルに関するもので、更に詳しくは、調理物を下方から加熱する下火バーナからの燃焼排気(F)が、水平方向へ、より遠方まで飛ぶようにし、これにより、グリル庫中央部に於ける加熱不足を解消できるようにして調理物の加熱ムラを防止するものである。
図7は従来のグリルの片半分の概略断面図である。
グリル庫(1)に装填される焼網(12)の下方には、グリルパン(13)が収納されており、これら焼網(12)とグリルパン(13)は、図示しないグリル扉の開放操作に伴ってグリル庫(1)から前方に一体的に引き出せるようになっている。
図7,8に示すように、グリル庫(1)の左右の側壁(21)の下部には、前後に長い一対の下火バーナ(4)が設けられていると共に、側壁(21)には下火バーナ(4)の上方に燃焼用の二次空気を導入する空気取入口(11)が開設されている。
又、空気取入口(11)の上側には、下火バーナ(4)の燃焼部の上方域に向けて前下がりに迫り出す二次空気案内板(14)が取り付けられており、これら下火バーナ(4)と二次空気案内板(14)との間隙は二次空気通路(18)になっている。尚、グリル庫(1)の奥部には、燃焼排気(F)を外部に排出する図示しない排気通路が連設されている。
このものでは、調理物を焼網(12)に載置して下火バーナ(4)を燃焼させると、該下火バーナ(4)からの燃焼排気(F)は高温のため軽いことから、炎口(4a)(4a)から離れるに従って上昇しようとする。ところが、グリル庫(1)の側壁に開設された空気取入口(11)から吸引された外気は、二次空気案内板(14)の下面に沿った二次空気流(G)となって斜め下向きに流れる。従って、この二次空気流(G)により、下火バーナ(4)からの燃焼排気(F)が下方に押さえ込まれ、これにより、焼網(12)の下方空間で遠方まで飛ばされる。
従って、グリル庫(1)の左右中央部に入れられた調理物まで燃焼排気(F)が飛び易くなり、これにより、前記中央部に入れられた調理物でも確実に加熱できる。
特開2001−87142号公報
しかしながら、上記従来のものでは、下火バーナ(4)からの燃焼排気(F)が水平方向へ飛ぶ距離は未だ不十分であり、焼網(12)上を広く覆うような調理物を加熱する場合(排気抵抗が大きい場合)は、下火バーナ(4)からの燃焼排気(F)がグリル庫(1)の左右中央部まで届き難く、調理物の加熱ムラが生じるという問題があった。
かかる問題を解決する為、燃焼排気(F)を一層遠方へ飛ばすべく、二次空気案内板(14)の傾斜角度を大きくして燃焼排気(F)を更に下方に押さえ込むことも考えられる。
ところが、二次空気案内板(14)の傾斜角度を大きくすると、該二次空気案内板(14)が下火バーナ(4)の炎口(4a)(4a)に接近して過熱される結果、二次空気案内板(14)の下面近傍の空気が加熱昇温されて膨張する。その結果、空気圧力が上昇し、二次空気通路(18)の通気抵抗が増加する。これにより、グリル庫(1)の側壁(21)の空気取入口(11)から二次空気が流入し難くなって、燃焼排気(F)が遠方まで飛び難くなる。従って、燃焼排気(F)を遠方に飛ばす為に、二次空気案内板(14)の傾斜角度を大きくする構成を採用することは妥当でない。
本発明は、かかる点に鑑みて成されたもので、
『グリル庫(1)の左右の側壁近傍の下部に、前後方向に延びる下火バーナ(4)が設けられ、
前記下火バーナ(4)の上方には、該下火バーナと平行に延び且つ、前記側壁側から前記下火バーナ(4)の燃焼部の上方域に向けて低くなるように迫り出す二次空気案内板が配設され、
前記グリル庫(1)の左右の側壁には、該グリル庫(1)外から二次空気案内板の下側に二次空気を導入する空気取入口が設けられ、
前記二次空気案内板と前記下火バーナ(4)との間隙が二次空気通路になっているグリル』に於いて、
下火バーナ(4)からの燃焼排気(F)を一層遠方まで飛ばせるようにし、これにより、焼網(12)上を広く覆うような調理物を加熱する場合(排気抵抗が大きい場合)でも、グリル庫(1)内の左右中央部での調理物の加熱ムラを防止することを課題とする。
[請求項1に係る発明]
上記課題を解決する為の請求項1に係る発明の解決手段は、
『前記下火バーナ(4)には、長手方向に所定ピッチで並んだ主炎口と、前記主炎口に順次火移りさせる保炎口が形成されており、
前記二次空気案内板は、前記保炎口のみの形成域では主炎口の形成域より二次空気通路を絞る構成である』ことである。
上記解決手段は次のように作用する。
下火バーナ(4)には主炎口が長手方向に所定ピッチで並んでいると共に、各主炎口は、保炎口を介して順次火移りされる。そして、上記主炎口及び保炎口には、既述従来のものと同様、下火バーナ(4)とその上方に配設された二次空気案内板との間隙である二次空気通路を介して二次空気が供給されるようになっている。
請求項1に係る発明では、保炎口のみの形成域では主炎口の形成域より二次空気通路が絞られているから、該保炎口のみの形成域での二次空気の流量が減少し、主炎口の形成域に二次空気が集中する。従って、主炎口の形成域に於ける二次空気の流量及び流速が大きくなる。
また、二次空気案内板は、保炎口のみの形成域では二次空気通路を絞る構成であるから、該二次空気案内板は保炎口のみに対応する領域では該保炎口に接近する。ところが、保炎口に形成される保炎は、火移りに供するため主炎口炎よりも弱火になっている。従って、保炎口のみの形成域では、二次空気案内板は殆ど加熱されず、該二次空気案内板の下面近傍の空気が殆ど膨張しないから、二次空気通路の通気抵抗は上昇しない。
他方、主炎口の形成域での二次空気通路は絞られていないから、該二次空気案内板が主炎口に接近しない。従って、主炎口の形成域でも二次空気案内板の過熱が抑えられ、二次空気通路の通気抵抗は上昇せず、二次空気が円滑に供給される。
以上により、二次空気通路から主炎口に対して、大きな流量及び流速の二次空気が円滑に供給され、該二次空気に誘導されて燃焼排気(F)が遠方まで確実に飛ばされる。
よって、焼網上を広く覆うような調理物を加熱する場合(排気抵抗が大きい場合)でも、グリル庫(1)内の左右中央部での加熱ムラが防止される。
[請求項2に係る発明]
請求項1に係る発明に於いて、
『前記二次空気案内板の前記迫り出した部分の先端には、前記二次空気通路を絞る為に、下向きに屈曲された垂下板(52)が連設されており、
前記垂下板(52)のうち前記主炎口に対応する部分には、下方に開放する切欠(53)が形成されている』ものとすることができる。
このものでは、二次空気案内板の前記迫り出した部分の先端から下向きに垂下板(52)が屈曲している。従って、二次空気案内板の基端部側から、前記垂下板(52)の下端相当部に向けて順次低くなるような単純平板で二次空気案内板を構成する従来技術の場合と相違し、垂下板(52)の下端部のみが局部的に保炎口に接近するだけであるので、該二次空気案内板の過熱が確実に抑制される。
[請求項3に係る発明]
請求項1又は請求項2に係る発明に於いて、
『前記下火バーナ(4)の下方には、該下火バーナ(4)と平行に延び且つ、前記側壁側から前記下火バーナ(4)の燃焼部の下方域に向けて高くなるように迫り出す第2の二次空気案内板が配設され、
前記第2の二次空気案内板のうち、前記主炎口に対応する部分は、下方に曲成されて前方開放の凹溝状になっており、
前記グリル庫(1)の左右の側壁には、該グリル庫(1)外から前記第2の二次空気案内板の上側に二次空気を導入する空気取入口が設けられている』ものでは、前記凹溝状の部分から燃焼排気(F)の下方に二次空気が噴出するから、該二次空気が断熱層として機能し、その下方に装填されるグリル皿等の過熱が防止される。この場合、既述請求項1の場合と同様の理由により、二次空気は前記凹溝状の部分に集中するから、燃焼排気(F)が横方向に広がるのを防止することができると共に、凹溝状の部分での二次空気の流量及び流速が大きくなる。これにより、燃焼排気(F)からの熱を確実に遮断して下方のグリル皿の過熱防止が図れると共に、燃焼排気(F)を下方から誘導することにより、該燃焼排気(F)を確実に遠方まで飛ばすことができる。
[請求項4に係る発明]
請求項1〜3に係る発明に於いて、
『前記グリル庫(1)の左右の側壁近傍に配設された一方の下火バーナに形成されている各主炎口に対して、他方の下火バーナに形成されている各主炎口が前後方向にずれて設けられている』ものでは、一方の下火バーナの主炎口からの燃焼排気と、他方の下火バーナの主炎口からの燃焼排気は前後方向にずれて噴出される。よって、一方の下火バーナからの燃焼排気が他方の下火バーナからの燃焼排気の流れを押し戻すような抵抗となることがない。
本発明は次の特有の効果を有する。
請求項1に係る発明によれば、既述したように、流量等の大きな二次空気に誘導されて燃焼排気(F)が遠方まで確実に飛ばされる。よって、焼網上を広く覆うような調理物を加熱する場合(排気抵抗が大きい場合)でも、下火バーナ(4)からの燃焼排気(F)がグリル庫(1)の左右中央部まで届き易くなり、調理物の加熱ムラが生じ難くい。
請求項2に係る発明では、既述したように、垂下板(52)の下端部のみが局部的に保炎口に接近する構成であるから、該二次空気案内板の過熱が確実に抑制される。従って、二次空気案内板の下面近傍部の空気が加熱昇温されて膨張するのが確実に抑制され、圧力上昇が押さえられる。これにより、下火バーナ(4)からの燃焼排気が一層遠方に飛ばされ、グリル庫(1)の左右中央部に入れた調理物の加熱ムラが確実に防止できる。
請求項3に係る発明では、既述したように、凹溝状の部分から燃焼排気(F)の下方に噴出する二次空気が断熱層として機能するから、その下方に装填されるグリル皿等の過熱防止が図れる。この場合、既述したように、二次空気が凹溝状の部分に集中するから、燃焼排気(F)が横方向に広がるのを防止することができると共に、凹溝状部分での二次空気の流量及び流速が大きくなる。よって、燃焼排気(F)を下方から誘導することにより、該燃焼排気(F)を確実に遠方まで飛ばすことができる。
請求項4に係る発明では、既述したように、一方の下火バーナからの燃焼排気が他方の下火バーナからの燃焼排気の流れを押し戻すような抵抗となることがない。従って、燃焼排気(F)がグリル庫(1)の左右中央部まで一層届き易くなり、調理物の加熱ムラが更に生じ難くい。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、システムキッチンのカウンタートップ(K)に開設された開口(K1)に落とし込み状態に装着されるドロップインコンロの断面図であり、コンロ本体(3)の天板(30)には五徳(33)(33)とコンロバーナ(31)(31)が露出している。
図1に示すドロップインコンロには、本実施の形態に係るグリル(2)が組み込まれていると共に、グリル(2)は、グリル庫(1)の前方開口(100)を開閉する開閉扉(16)を具備している。開閉扉(16)の裏面に連設されたパン載置皿(19)に載置されたグリルパン(13)には焼網(12)が配設されており、該焼網(12)の前後端からは支持脚(17)(17)が垂下している。そして、該支持脚(17)(17)は、グリルパン(13)の外周フランジ(130)の差込穴(図示せず)に差し込まれており、これにより、焼網(12)がグリルパン(13)から持ち上げられた状態になっている。
開閉扉(16)の前面下部には取っ手(160)が突設されており、該取っ手(160)を把持して開閉扉(16)を引き出すと、その裏面に連設されたパン載置皿(19)がグリルパン(13)及び焼網(12)と共に外部に引き出されるようになっている。
グリル庫(1)の奥部には、グリル庫(1)内の燃焼排気(F)を外部に排出する為の排気通路(15)が連設されていると共に、グリル庫(1)の天井には上火バーナ(10)が配設されている。
グリル庫(1)の側壁の近傍に各別に配設されたパイプ状の下火バーナ(4)(4)内には、図2に示すように、漏斗状のガス入り口(41)から反対側の閉塞端(42)に直線的に延びるガス通路(43)が形成されている。
図4に示すように、下火バーナ(4)は、板金を樋状に絞り加工した下半体(47)と上半体(46)を合体させてパイプ状にしたもので、上半体(46)から前方に突出する水平フランジ(460)には、前方に開放する上方湾曲部(461)が長手方向に所定ピッチで形成されている。又、下半体(47)から前方に突出する水平フランジ(470)が前記上半体(46)の水平フランジ(460)に重ね合わされており、これにより、上半体(46)の水平フランジ(460)に形成された上方湾曲部(461)と下半体(47)の水平フランジ(470)の上下間に主炎口(40)が形成されている。
そして、主炎口(40)は、下火バーナ(4)のガス通路(43)内に連通している。図5に示すように、一方の下火バーナ(4)に形成された主炎口(40)(40)と、他方の下火バーナ(4)に形成された主炎口(40)(40)は下火バーナ(4)の長手方向(前後方向)に半ピッチずれている。
図4に示すように、下火バーナ(4)の下半体(47)は、前記水平フランジ(470)と平行な下方フランジ(48)を具備し、下方フランジ(48)の基端部(480)は下半体(47)に溶接されている。そして、下方フランジ(48)とその上方の水平フランジ(470)の相互間が細いスリット状の保炎口(35)になっている。保炎口(35)には、下半体(47)の前壁に開設されたリーク孔(49)からガス供給される構成である。
図1,3,6に示すように、グリル庫(1)の左右の側壁(21)(21)には、下火バーナ(4)の上方に外気を導入する為の空気取入口(22)と、下火バーナ(4)の下方に外気を導入する空気取入口(23)が開設されている。各側壁(21)(21)に於ける上方の空気取入口(22)の上側には、下火バーナ(4)の燃焼部の上方域に向けて前下がりに迫り出す上二次空気案内板(5)の基端部が溶接されている。上二次空気案内板(5)は、下火バーナ(4)の長手方向のほぼ全域に沿って連続していると共に、グリル庫(1)の側壁(21)(21)に溶接される垂直部(50)と、これに連続し前下がりに迫り出す傾斜部(51)と、その先端から下方に屈曲する垂下板(52)を備えている。
各側壁(21)(21)に形成された下方の空気取入口(23)の下側には、下火バーナ(4)の燃焼部の下方域に向けて前上がりに迫り出す下二次空気案内板(6)の基端部が溶接されている。下二次空気案内板(6)は、下火バーナ(4)の長手方向のほぼ全域に沿って連続していると共に、側壁(21)(21)に溶接される垂直部(60)と下火バーナ(4)の前方に向けて前上がりに迫り出す傾斜部(61)を備えている。
そして、上下の二次空気案内板(5)(6)と下火バーナ(4)の間は二次空気通路(54)(64)になっている。
図1,6に示すように、上二次空気案内板(5)の先端の垂下板(52)には、下火バーナ(4)の主炎口(40)(40)に臨む切欠(53)(53)が開設されていると共に、該切欠(53)(53)は、前記垂下板(52)の下縁に開放している。一方、下二次空気案内板(6)には一部を下方へ絞り加工することに前方に開放する凹溝部(62)(62)が設けられており、該凹溝部(62)(62)は前記切欠(53)(53)の下方に位置している。従って、上下の二次空気案内板(5)(6)の先端部間には、切欠(53)(53)及び凹溝部(62)(62)の形成部たる幅広部(71)とこれに隣接する幅狭部(72)が交互に繰り返す給気間隙(7)が形成される。そして、図1の拡大図に示すように、給気間隙(7)の幅広部(71)は、下火バーナ(4)の主炎口(40)の形成部に臨んでいる一方、給気間隙(7)の幅狭部(72)は、下火バーナ(4)の主炎口(40)(40)間に位置する保炎口(35)部、即ち、「保炎口(35)のみの形成域」に臨んでいる。
これにより、図3に示すように、下火バーナ(4)の上方の二次空気通路(54)の通路断面は、上記幅広部(71)に比べて幅狭部(72)が小さくなっており、二次空気通路(54)は主炎口(40)(40)間の保炎口(35)部分で絞られた状態になっている。尚、幅狭部(72)の上下幅は、幅広部(71)の上下幅の「1/2」〜「1/5」の寸法に設定するのが望ましく、更に好ましくは、「1/3.5」の寸法に設定するのが良い。
上記構成により、図1の拡大図に示すように、給気間隙(7)の幅中心(70)から幅狭部(72)の上縁までの距離S2は、前記幅中心(70)から幅広部(71)(切欠(53))の上縁までの距離S1より短い寸法に設定される(図1の拡大図参照)。具体的には、前記距離S2は2mm、距離S1は7mmに夫々設定されている。
そして、給気間隙(7)のスリット上部域(73)(二次空気通路(54)の下流端)から下火バーナ(4)の上方に二次空気が供給されると共に、二次空気通路(54)の下流端であるスリット上部域(73)は幅狭部(72)に対応する部分(主炎口(40)(40)間に位置する保炎口(35)部分)で絞られた状態になっている。従って、前記保炎口(35)の形成域での二次空気の流量が減少し、主炎口(40)の形成域に二次空気が集中する。これにより、主炎口(40)の形成域に於ける二次空気の流量及び流速が大きくなる。
即ち、図3の左端に図示しているように、スリット上部域(73)中、主炎口(40)に臨む幅広部(71)(切欠(53)部分)を流れる上方二次空気流(E)の流量及び流速は、幅狭部(72)部分で二次空気通路(54)を絞らない場合に比べて大きくなる。
一方、本実施の形態のものでは、上二次空気案内板(5)は、主炎口(40)(40)の間の保炎口(35)の形成域では二次空気通路(54)を絞るから、上二次空気案内板(5)は前記保炎口(35)に対応する領域では、該保炎口(35)に接近する。ところが、保炎口(35)に形成される保炎は弱火であるから、主炎口(40)(40)の間の保炎口(35)の形成域では、上二次空気案内板(5)は殆ど加熱されない。よって、かかる領域では上二次空気案内板(5)の下面近傍の空気は殆ど膨張しないから、上二次空気通路(5)の通気抵抗は上昇しない。
他方、主炎口(40)の形成域での二次空気通路(54)は絞られていないから、該部分では上二次空気案内板(54)が主炎口(40)に接近しない。従って、主炎口(40)の形成域でも上二次空気案内板(5)の過熱が抑えられ、二次空気通路(54)の通気抵抗は上昇しない。
以上により、二次空気通路(54)から主炎口(40)に対して、大きな流量及び流速の二次空気が円滑に供給され、該二次空気に誘導されて燃焼排気(F)が遠方まで確実に飛ばされる。
よって、焼網(12)上を広く覆うような調理物を加熱する場合や、排気通路(15)に排気脱臭用の酸化触媒が配設されている等の理由で排気抵抗が大きい場合でも、下火バーナ(4)からの燃焼排気(F)がグリル庫(1)の左右中央部まで届き易くなり、調理物の加熱ムラが生じ難くい。
尚、本実施の形態では、スリット上部域(73)中、主炎口(40)に臨む部分(切欠部(53)部分)に二次空気が集中的に流れるので、主炎口(40)に十分な量の二次空気を供給することができる。
そして、既述したように、一方の下火バーナ(4)に形成された主炎口(40)(40)と、他方の下火バーナ(4)に形成された主炎口(40)(40)は下火バーナ(4)の長手方向に半ピッチずれて配設されている。従って、一方の下火バーナ(4)の主炎口(40)からの燃焼排気と、他方の下火バーナ(4)の主炎口(40)からの燃焼排気は前後方向にずれて噴出される。よって、一方の下火バーナ(4)からの燃焼排気が他方の下火バーナ(4)からの燃焼排気の流れを押し戻すような抵抗となることがない。よって、下火バーナ(4)からの燃焼排気が一層遠方に飛ばされる。これにより、グリル庫(1)内の場所による温度バラツキが少なくなり、焼網(12)に載置される調理物を均一加熱できる。
又、本実施の形態に係るグリルでは、給気間隙(7)の幅中心(70)からスリット下部域(74)の幅狭部(72)の下縁までの距離S4は、幅中心(70)から幅広部(71)の下縁までの距離S3より小さく設定されている。具体的には、前記距離S4は2mm、距離S3は6mmに夫々設定されている。
これにより、下火バーナ(4)の下方に二次空気を供給する給気間隙(7)のスリット下部域(74)(幅中心(70)より下側の部分)は、幅狭部(72)に対応する部分で絞られた状態になる。
これにより、スリット上部域(73)について説明したのと同様、二次空気は幅広部(71)に集中するから、燃焼排気(F)が横方向に広がるのを防止することができると共に、幅広部(71)での二次空気の流量及び流速が大きくなる。これにより、燃焼排気(F)からの熱を確実に遮断してグリル皿(13)の過熱防止が図れると共に、燃焼排気(F)を下方から誘導することにより、該燃焼排気(F)を確実に遠方まで飛ばすことができる。よって、グリル庫(1)の左右中央部での調理物の加熱ムラが一層生じ難くい。
尚、上記実施の形態では、上二次空気案内板(5)の傾斜部(51)の先端部に下向きの垂下板(52)を連設することにより、給気間隙(7)を形成した。従って、上二次空気案内板(5)の基端部側から、前記垂下板(52)の下端相当部に向けて順次低くなるような単純平板で二次空気案内板を構成する場合(図3の想像線参照)と相違し、垂下板(52)の下端部のみが局部的に保炎口に接近するだけであるので、上二次空気案内板(5)の過熱が確実に抑制される。よって、下火バーナ(4)の燃焼部に対して二次空気が一層円滑に供給される。
尚、下火バーナ(4)としては、ポート炎口が長手方向に所定ピッチで配列された構造のものを採用することができる。この場合、上二次空気案内板(5)と下二次空気案内板(6)の先端の相互間に形成される給気間隙(7)の幅広部(71)に対向する部分の炎口は、直径を大きくしたり、又、配設密度を大きくする。
本発明の実施の形態に係るグリルを備えたドロップインコンロの断面図 図1のドロップインコンロに組み込まれる下火バーナ(4)の斜視図 グリル庫(1)の縦断面図 下火バーナ(4)の要部の断面斜視図 下火バーナ(4)の配設態様を説明する平面図 下火バーナ(4)の配設部の断面斜視図 従来例の説明図 従来例の説明図
符号の説明
(1)・・・グリル庫
(4)・・・下火バーナ
(35)・・・保炎口
(40)・・・主炎口
(52)・・・垂下部
(53)・・・切欠窓

Claims (4)

  1. グリル庫(1)の左右の側壁近傍の下部に、前後方向に延びる下火バーナ(4)が設けられ、
    前記下火バーナ(4)の上方には、該下火バーナと平行に延び且つ、前記側壁側から前記下火バーナ(4)の燃焼部の上方域に向けて低くなるように迫り出す二次空気案内板が配設され、
    前記グリル庫(1)の左右の側壁には、該グリル庫(1)外から二次空気案内板の下側に二次空気を導入する空気取入口が設けられ、
    前記二次空気案内板と前記下火バーナ(4)との間隙が二次空気通路になっているグリルに於いて、
    前記下火バーナ(4)には、長手方向に所定ピッチで並んだ主炎口と、前記主炎口に順次火移りさせる保炎口が形成されており、
    前記二次空気案内板は、前記保炎口のみの形成域では主炎口の形成域より二次空気通路を絞る構成である、グリル。
  2. 請求項1に記載のグリルに於いて、
    前記二次空気案内板の前記迫り出した部分の先端には、前記二次空気通路を絞る為に、下向きに屈曲された垂下板(52)が連設されており、
    前記垂下板(52)のうち前記主炎口に対応する部分には、下方に開放する切欠(53)が形成されている、グリル。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のグリルに於いて、
    前記下火バーナ(4)の下方には、該下火バーナ(4)と平行に延び且つ、前記側壁側から前記下火バーナ(4)の燃焼部の下方域に向けて高くなるように迫り出す第2の二次空気案内板が配設され、
    前記第2の二次空気案内板のうち、前記主炎口に対応する部分は、下方に曲成されて前方開放の凹溝状になっており、
    前記グリル庫(1)の左右の側壁には、該グリル庫(1)外から前記第2の二次空気案内板の上側に二次空気を導入する空気取入口が設けられている、グリル。
  4. 請求項1から請求項3の何れかに記載のグリルに於いて、
    前記グリル庫(1)の左右の側壁近傍に配設された一方の下火バーナに形成されている各主炎口に対して、他方の下火バーナに形成されている各主炎口が前後方向にずれて設けられている、グリル。
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