JP2015223454A - 加熱調理器、及びグリルプレート - Google Patents

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Abstract

【課題】被調理物をプレート状の調理具に載置して加熱庫内で加熱調理するにあたって、調理具の過熱を防ぎつつ、被調理物を過不足なく加熱して、焼き上がりの良好な被調理物が得られる加熱調理器を提供する。【解決手段】金属板を成形することにより、浅皿状の本体部と、本体部の左右周縁からそれぞれ、斜め上外方に延在する左右フランジ部211とが一体形成されたグリルプレート20上に被調理物を載置し、加熱庫内にグリルプレート20が収容されたときに、左右フランジ部211が下バーナ55の炎孔550よりも外方に位置する状態で加熱調理を行う。【選択図】図3

Description

本発明は、被調理物を加熱調理する加熱調理器、及びそれに好適に用いられる調理具に関する。
従来から魚や肉などの被調理物を載置した焼網を加熱庫内に収容して加熱調理を行う加熱調理器が知られている。この種の加熱調理器で焼網を用いて加熱調理を行った場合、焼網は線材から構成されているため、焼網の下方に加熱手段が設けられている場合、加熱手段に滴下した被調理物の油から煙が多量に発生し、被調理物に再付着して、食味を損なうなどの不具合がある。
上記観点から、アルミニウムなどからなる高熱容量の均熱加熱プレートで下方の加熱手段全体を覆うとともに、均熱加熱プレート上に調理用プレートを載置して、下方の加熱手段で均熱加熱プレートを加熱することにより、調理用プレート上に載置された被調理物を間接的に加熱して調理する加熱調理器が提案されている(例えば、特許文献1)。この加熱調理器によれば、下方の加熱手段からの熱を均熱加熱プレートで均等に分布させることができ、均熱加熱プレート上に調理用プレートが重ねられた状態で加熱することで、調理用プレートに対する加熱分布の均熱性が高められる。
特開2013−228203号公報
しかしながら、特許文献1の加熱調理器では、調理用プレートと下方の加熱手段との間に高熱容量の均熱加熱プレートが設けられているため、下方の加熱手段の熱を有効に調理用プレートに伝えることができないという問題がある。
また、加熱手段として左右の側壁から内方に突出する下バーナを備えた加熱庫内に均熱加熱プレート及び調理用プレートを収容させた場合、高さ方向で加熱調理する被調理物の大きさが制限される。さらに、下バーナを覆うように平板状の均熱加熱プレートを加熱庫内に収容させた場合、下バーナの炎孔位置と均熱加熱プレートの下面との間の隙間が大きくなり、調理用プレートへの伝熱性が低下するだけでなく、均熱加熱プレートによって燃焼排気の流れが妨げられ、燃焼不良が発生しやすくなる。
一方、均熱加熱プレートを使用せず、加熱手段により直接、調理用プレートを加熱することも考えられる。しかしながら、特許文献1の調理用プレートは、均熱加熱プレートより小さい矩形状の皿体のみからなり、低熱容量であるとともに、熱源が位置する温度の高い部分のみに調理用プレートが配置されるため、調理用プレートが必要以上に過熱され、調理用プレート上に溜まった被調理物の油が過熱されてしまうという問題がある。特に、加熱手段として下バーナを有する加熱調理器では、下バーナからの燃焼排気や輻射熱によって調理用プレートの上面に溜まった油が過熱されやすい。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、被調理物をプレート状の調理具に載置して加熱庫内で加熱調理するにあたって、調理具の過熱を防ぎつつ、被調理物を過不足なく加熱して、焼き上がりの良好な被調理物が得られる加熱調理器、及びそれに好適に用いられる調理具を提供することにある。
本発明によれば、
加熱庫と、
前記加熱庫内を加熱する加熱手段とを備え、
被調理物を載置したグリルプレートを加熱庫内に収容して加熱調理する加熱調理器であって、
前記加熱手段は、前記加熱庫の左右の側壁近傍で前後方向に延在し、前記加熱庫の内方に向かって炎孔が開口する棒状の下バーナを少なくとも有しており、
前記グリルプレートは、金属板を成形することにより、浅皿状の本体部と、前記加熱庫内に収容されたときの左右方向における本体部の左右周縁からそれぞれ、斜め上外方に延在する左右フランジ部とが一体形成されており、
前記グリルプレートが前記加熱庫内に収容されたとき、前記グリルプレートの本体部の下面は、前記下バーナよりも上方に位置し、前記グリルプレートの左右フランジ部は、前記本体部の左右周縁から前記加熱庫の左右の側壁に向かって延在し、左右方向において、前記下バーナの炎孔より外方に位置して、下バーナの上方を覆うように配置される加熱調理器が提供される。
上記グリルプレートは、金属板を成形して、浅皿状の本体部と、左右フランジ部とが一体形成されているから、グリルプレート全体を高熱容量化することができる。
また、上記加熱調理器では、被調理物を載置するグリルプレートの本体部は下バーナよりも上方に配置されるが、左右フランジ部は本体部の左右周縁から斜め上外方に延在しているとともに、左右方向において下バーナの炎孔より外方に位置し、下バーナを覆うように配置されるから、本体部を下バーナに近接して配置できる。それゆえ、本体部の下面を下バーナの炎孔からの燃焼排気や輻射熱によって効率的に加熱できる。
さらに、上記のような加熱庫の左右の側壁近傍で前後方向に延在し、炎孔が内方に向かって開口する棒状の下バーナが設けられている場合、下バーナの炎孔近傍に位置する本体部の下面が最も高温に加熱される。それゆえ、焼網と異なり、上面に被調理物の油が溜まるグリルプレートを用いるとともに、下バーナによる効率的な加熱を行うために本体部と下バーナとを近接して配置させた場合、本体部の上面に滞留している油が過熱されて大量の油煙が発生するなどの問題が生じやすい。
しかしながら、上記グリルプレートは、本体部と左右フランジ部とが一体形成されて高熱容量化されているとともに、左右フランジ部は、グリルプレートを加熱庫内に収容したときの左右方向において、下バーナの炎孔よりも外方に位置するから、本体部よりも左右フランジ部の温度が低くなる。その結果、本体部の熱を熱伝導により左右フランジ部に伝熱させることができ、本体部が過熱されるのを防止できる。
上記加熱調理器において、好ましくは、
前記加熱手段は、前記加熱庫の上壁に設けられた面状の上バーナを有し、
前記グリルプレートが前記加熱庫内に収容されたとき、前記グリルプレートの左右フランジ部は、左右方向において、上バーナの燃焼面が本体部の上面のみと対向するように、上バーナの燃焼面よりも外方に配置される。
上記加熱調理器によれば、加熱手段として上バーナを有しているから、グリルプレートの上面が上バーナにより加熱されるが、グリルプレートの左右フランジ部は、上バーナの燃焼面が本体部の上面のみと対向するように、左右方向において上バーナの燃焼面よりも外方に配置されるから、本体部の上面が上バーナにより加熱されたとき、本体部よりも左右フランジ部の温度が低くなる。これにより、本体部の熱が左右フランジ部に熱伝導し、本体部の温度が過度に高くなるのを防止できる。
上記加熱調理器において、好ましくは、
前記グリルプレートは、本体部の上面の左右両端に、前後方向に延在する溝部を有し、
前記グリルプレートが前記加熱庫内に収容されたとき、前記溝部は、左右方向において、下バーナの炎孔よりも内方に配置される。
上記加熱調理器によれば、加熱調理中、被調理物からの油が本体部の左右両端で前後方向に延在する溝部に滞留して、被調理物への再付着を防止できる一方、溝部は、グリルプレートを加熱庫内に収容したとき、下バーナよりも上方に位置する本体部に設けられているとともに、下バーナの炎孔よりも内方に位置するから、溝部の下面が下バーナにより加熱され、滞留している油が過熱されやすい。
しかしながら、上記加熱調理器によれば、本体部の左右周縁からは下バーナの炎孔よりも外方に位置する左右フランジ部が延在しているから、溝部の温度よりも左右フランジ部の温度が低くなる。これにより、溝部の熱が左右フランジ部に熱伝導し、加熱調理中、溝部の温度が過度に高くなるのを防止できる。
また、本発明は、加熱調理するための被調理物を載置して加熱調理器の加熱庫内に収容されるグリルプレートであって、
金属板を成形することにより、浅皿状の本体部と、前記加熱庫内に収容されたときの左右方向における本体部の左右周縁からそれぞれ、斜め上外方に延在する左右フランジ部とが一体形成されて高熱容量化されたグリルプレートである。
上記グリルプレートは本体部と左右フランジ部とを一体形成することにより、高熱容量化されているから、上記加熱調理器に好適に用いることができる。
以上のように、本発明によれば、本体部の左右周縁から斜め上外方に延在する左右フランジ部を本体部と一体形成することにより、グリルプレート全体の熱容量を高くすることができる。また、左右フランジ部は、下バーナの炎孔よりも外方に位置するから、加熱調理中の左右フランジ部の温度は本体部の温度よりも低くなる。それゆえ、被調理物が載置されるグリルプレートの本体部が加熱されて温度が上昇しても、本体部の熱を熱伝導により左右フランジ部に伝熱させて、本体部の温度を低下させることができ、本体部のみが必要以上に過熱されるのを防止できる。従って、本発明によれば、本体部の上面に被調理物の油が溜まっても、油が過熱されるのを防止でき、加熱調理中の油煙の発生を低減できるとともに、被調理物を過不足なく加熱して、被調理物を良好に焼き上げることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の一例を示す概略斜視図である。 図2は、図1の加熱調理器の左右中央部の概略縦断面図である。 図3は、図1の加熱調理器の前後中央部の概略横断面図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器に用いられる調理具(グリルプレート、汁受け皿、及び支持枠)の一例を示す概略分解斜視図である。
以下、図面を参照しながら本実施の形態に係る加熱調理器を具体的に説明する。
図1は、本実施の形態に係る加熱調理器の一例であるガスコンロを示す概略斜視図であり、天板30の上面に複数のコンロバーナ31,32,36を備え、コンロ本体3の内部には、グリルプレート20や図示しない焼網を用いた調理を行うための矩形箱状のグリル庫2(加熱庫)が設けられている。グリル庫2のグリル扉21の左側に形成された操作部には、後述する上下バーナ56,55の点火・消火と火力調節機能を兼備したグリル用スイッチ37、及びその下方のカンガルー式操作部38が設けられている。グリル用のカンガルー式操作部38は、下方を支点にして上方を開いて操作スイッチが出現するようにコンロ本体3に対して装着されており、不使用時にはカンガルー式操作部38をコンロ本体3に対して押し込んだ収納状態にできるように構成されている。
図1、及び図2に示すように、グリル庫2の前面開口部100には、前後にスライド開閉するグリル扉21が設けられている。グリル扉21の後面下方には、グリル庫2内へ向かって連結板210が延設されており、連結板210に支持枠18が連結されている。なお、本明細書では、グリル扉21とグリル庫2の奥側とが対向する方向を前後方向、グリル庫2の幅方向を左右方向、グリル庫2の高さ方向を上下方向という。
上バーナ56は、グリル庫2の天井壁22に配設され、下面部に多数の炎孔560が形成されたセラミック製の略U字状の燃焼板56aを有する表面燃焼式の面状セラミックバーナである。上バーナ56が点火された際には、燃焼板56aの下面全体が燃焼面となって、燃焼炎が形成され、燃焼排気及び輻射熱がグリル庫2の下方に放射されて、グリル庫2内に収容した被調理物を上方から加熱する。
図2、及び図3に示すように、下バーナ55は、グリル庫2の左右の側壁23,24の下部に前後方向に延在して配設され、ステンレス等の金属板を重ね合わせて構成された板金式の棒状のバーナである。左右の下バーナ55は、グリル庫2の左右方向における中央側を向く側端部に複数の炎孔550が形成され、グリル庫2内に収容した被調理物を下方から加熱する。
下バーナ55の上下は、斜面状に形成した上下の炎整流板553a,553bで囲われ、上下の炎整流板553a,553bによる先細先端部から下バーナ55の炎孔550に形成される燃焼炎がグリル庫2の左右方向中央側に向けて略水平に延出される。炎整流板553aの上部には、炎整流板553aや側壁23,24の汚れを防ぐ等のために断面略台形状の下火カバー555が設けられている。この下火カバー555には、下バーナ55の上方を覆うようにグリル庫2の側壁23,24から左右方向中央側に向かって斜め下内方へ延びる下側庇部555aが設けられている。
図4を参照して、支持枠18は、前後辺をそれぞれ折り曲げて上方に突出させ、側面視略コ字状になるように折り曲げ形成した金属製の丸棒材から構成される折り曲げ体181と、折り曲げ体181の前後端部にそれぞれ取り付けられた前後の支持板185,186とを備えている。折り曲げ体181の前後辺は、上方に突出させた正面視凸形の台座部182となっている。台座部182は、上方に延びる左右一対の第1上延部194と、左右の第1上延部194の上端部からそれぞれ左右方向内方に若干下向きに傾斜して延びる左右一対の段部195と、左右の段部195の内側端部からそれぞれ上方に延びる左右一対の第2上延部196と、左右の第2上延部196の上端部を連結して形成される水平部197とから構成されている。
支持枠18には、前後の支持板185,186上に略矩形浅皿状の汁受け皿16が載置され、前後の台座部182にグリルプレート20や図示しない焼網が支持される。汁受け皿16は、支持枠18において被調理物を載置するグリルプレート20または焼網の下に配置され、被調理物から飛散した油等を受け留める。この汁受け皿16は、金属薄板を所定形状に成形した後に耐熱クリア塗装や琺瑯等の仕上げ塗装を施して形成されており、前後左右方向でグリルプレート20よりも一回り小さく形成されている。
グリルプレート20は、アルミニウム、鉄、銅などからなる一枚の金属板をプレス成形することにより、略矩形浅皿状の本体部201と、本体部201の前後左右の周縁からそれぞれ前後左右方向の外方に延在するフランジ部211,212とが一体形成されて構成されている。従って、このグリルプレート20は、左右中央部に配置される本体部201よりも前後左右のフランジ部211,212の容量分だけ高熱容量化されている。
グリルプレート20の本体部201には、被調理物の本体部201への接触面積を小さくして被調理物が貼りつき難くなるように、左右方向に延在する凸条部と凸条部間に形成された凹部とが前後方向に等間隔で複数設けられた波形の凹凸部201aが形成されている。また、本体部201の左右両端であって、凹凸部201aの左右両端と本体部201の左右周縁との間にはそれぞれ、下方に突出する溝部201bが前後方向に延在している。これにより、調理中に被調理物から滴り落ちた油や水分が凹部及び溝部201bに溜まり、被調理物への油等の再付着が抑えられる。なお、本実施の形態では、複数の凸条部の頂点は、これらによって水平面が形成されるように略同一の高さに形成されているが、異なる高さの凸条部を形成してもよい。また、本体部201は、波形の凹凸部201aの代わりに、平面状に形成してもよい。さらに、凹凸部201aの凹部は、左右中央部から左右周縁に向かって下方に傾斜するように傾斜面で形成されているが、水平面で形成してもよい。
グリルプレート20の本体部201の下面(裏面)は、上面を転写した形状を有しており、溝部201bの下面は、凹凸部201aが形成されている下面より下方に突出させている。また、凹凸部201aの下面は、左右周縁から中央部に向かって若干上方に湾曲した湾曲面で形成されている。
グリルプレート20の本体部201の左右方向の大きさは、グリルプレート20がグリル庫2内に収容されたとき、凹凸部201aの上面が上バーナ56の略U字状の燃焼板56aと対向し、溝部201bの下面が左右の下バーナ55の炎孔550よりも内方に位置するように形成されている。また、グリルプレート20の本体部201の前後方向の大きさは、上バーナ56の略U字状の燃焼板56a、及び下バーナ55の炎孔550の形成位置よりも若干大きく形成されている。
グリルプレート20は、本体部201の左右周縁の上端からそれぞれ連設する一対の左右フランジ部211と、前後周縁の上端からそれぞれ連設する一対の前後フランジ部212とを備える。左右フランジ部211はそれぞれ、基端部である本体部201の左右周縁の上端から斜め上外方に羽根状に延在している。グリルプレート20の左右の周縁を構成する左右フランジ部211の大きさは、グリルプレート20がグリル庫2内に収容されたときに、左右フランジ部211の端部とグリル庫2の左右の側壁23,24との間に若干の隙間が形成される幅に形成されている。なお、グリルプレート20全体を高熱容量化するため、グリルプレート20の左右フランジ部211を含む断面積は、本体部201のみの断面積に対して、好ましくは1.1倍以上、より好ましくは1.2〜1.4倍となるように設けられる。
左右フランジ部211の前後両端部はそれぞれ、下方に湾曲して前後フランジ部212と連設しており、コーナ部で左右フランジ部211の端部とグリル庫2の左右側壁23,24との距離が大きくなるように面取りされている。なお、左右フランジ部211の水平面に対する各傾斜角は、グリル庫2の大きさや下バーナ55の配置によって適宜設定できるが、本体部201の左右周縁の上端から水平面に対して約5度〜約60度の角度で斜め上外方に延在させることが好ましい。
前後フランジ部212は、左右中央部が本体部201の前後周縁の上端から略水平に前後外方に向かって延在しているが、左右両端部では左右中央部よりも下方に凹んで略水平に前後外方に向かって延在している。この前後フランジ部212の左右両端部の下面は、略同一平面上に位置するように形成されており、支持枠18における前後の台座部182の段部195上に載置される。これにより、グリルプレート20は、下バーナ55の上方に配設した下火カバー555の下側庇部555aよりも若干上方に左右フランジ部211が位置するようにグリル庫2内に収容される。なお、前後フランジ部212の左右両端部を左右中央部と同一高さに形成し、他の部材を接合して段部195上に載置させる被支持部を設けてもよい。
前後フランジ部212の左右中央部には、外縁部から内方に切り欠かれた切り欠き部215が形成されている。切り欠き部215の左右幅は、支持枠18における台座部182の水平部197の長さと略同じ長さを有し、支持枠18上にグリルプレート20を載置したとき、支持枠18の第2上延部196が前後フランジ部212の切り欠き部215内に配置されてグリル庫2内での前後左右方向におけるグリルプレート20の位置が定められる。
グリルプレート20の厚さは、グリルプレート20全体を高熱容量化するため、好ましくは1mm以上であり、より好ましくは3〜4mmである。
以上の構成のグリルプレート20を使用して加熱調理を行う場合、グリルプレート20、及び必要により汁受け皿16を支持枠18に載置させ、左右フランジ部211がグリル庫2内の左右の側壁23,24側に位置する向きでグリル庫2内に収容させる。このとき、グリルプレート20は、下バーナ55よりも上方に配置され、本体部201の溝部201bの下面は、左右方向において下バーナ55の炎孔550よりも内方に配置される。そして、グリルプレート20の左右フランジ部211は、本体部201の左右の周縁から斜め上外方に羽根状に延在し、グリル庫2の左右の側壁23,24に近接して配置されるため、本体部201の下面は、下バーナ55に近接して配置される。従って、高熱容量化を図るために、本体部201の左右周縁に左右フランジ部211が一体形成されていても、被調理物が載置される本体部201の下面を下バーナ55により効率的に加熱できる。
また、グリル庫2内にグリルプレート20が収容されたとき、左右フランジ部211はそれぞれ、左右方向において下バーナ55の炎孔550よりも外方に配置される。そして、下バーナ55の炎孔550は、グリル庫2の内方に向かって開口しているから、下バーナ55の炎孔550からの燃焼排気や輻射熱は、本体部201の下面を加熱した後、その一部が左右フランジ部211と下側庇部555aとの間の隙間を流通し、さらに左右フランジ部211の端部と左右の側壁23,24との間を通って上方に抜けていく。従って、左右フランジ部211の下面の温度は、下バーナ55で直接、加熱される本体部201の下面よりも低くなる。
また、グリル庫2内にグリルプレート20が収容されたとき、本体部201のみが上バーナ56の燃焼板56aと対向し、左右フランジ部211はそれぞれ、左右方向において上バーナ56の燃焼板56aよりも外方に配置される。そして、上バーナ56の炎孔560は、下方に向かって開口しているから、上バーナ56の炎孔560からの燃焼排気や輻射熱は、本体部201を加熱した後、その一部が左右に広がり、左右フランジ部211を加熱する。従って、左右フランジ部211の上面の温度は、上バーナ56で直接、加熱される本体部201の上面よりも低くなる。
このように、本実施の形態では、グリルプレート20の左右フランジ部211と、上下バーナ56,55とは、左右方向において左右フランジ部211が上下バーナ56,55の炎孔560,550よりも外方に配置される関係にあるから、グリルプレート20を用いた加熱調理を行う場合、本体部201よりも左右フランジ部211の温度は低くなる。そして、グリルプレート20は、一枚の金属板を成形することにより、本体部201と左右フランジ部211とが一体形成され、本体部201のみからなるものよりも高熱容量化されているから、本体部201の熱を熱伝導により左右フランジ部211に逃がすことができる。これにより、本体部201のみが上下バーナ56,55により直接、加熱されるようにグリル庫2内に配置されていても、本体部201の温度が過度に高くなるのを防止できる。
また、本体部201の上面には、左右両端に前後方向に延在する溝部201bが形成されているから、加熱調理中、被調理物の油や水分は上記溝部201bに滞留する。そして、溝部201bは、左右方向において上バーナ56の燃焼板56aよりも外方であるが、下バーナ55の炎孔550よりも内方に位置しており、溝部201bの下面が下バーナ55からの燃焼排気や輻射熱で直接、加熱されるから、溝部201bに滞留した油が過熱されて、油煙等が発生しやすくなる。
しかしながら、既述したように、溝部201bの外方には左右フランジ部211が延設されているから、溝部201bの熱が左右フランジ部211に熱伝導され、溝部201bの温度を低下させることができる。これにより、溝部201bが下バーナ55の炎孔550よりも内方に位置していても、溝部201bに滞留した油の過熱を防止でき、油煙の発生が抑えられる。
表1は、厚さ3mmのアルミニウム製のグリルプレート20と、左右フランジ部211のない厚さ3mmのアルミニウム製の調理用プレートとをそれぞれ用いて、上下バーナ56,55をいずれも弱火で燃焼させたときの点火開始から5分間ごとの各プレートの前後左右及び中央部における測定温度である。なお、グリルプレート20の左右フランジ部211を含む断面積と本体部201の断面積との比は、1.3のものを用いた。各プレートの前後左右の温度は、上下バーナ56,55からの距離が略同一となる位置での測定温度である。
Figure 2015223454
表1に示すように、本実施の形態のグリルプレート20の温度はいずれの測定位置でも、左右フランジ部211を有さない調理用プレートのそれよりも低い。なお、グリルプレート20は、調理用プレートよりも高熱容量を有するため、加熱初期の温度が低くなるが、長時間の加熱を行ってもグリルプレート20の被調理物が載置される本体部201の温度は、調理用プレートのそれよりも低いことが分かる。従って、加熱調理中、一部の燃焼排気や輻射熱により左右フランジ部211が加熱されても、熱伝導によって高温の本体部201の熱を低温の左右フランジ部211に伝熱させることができ、本体部201の温度を低下させることができる。以上のように、本実施の形態によれば、加熱調理中のグリルプレート20の本体部201が上下バーナ56,55により過熱されるのを防止できる。それゆえ、本体部201の上面に被調理物からの油が滞留しても、油が過熱されるのを防止できるとともに、被調理物を過不足なく加熱でき、被調理物を美味しく焼き上げることができる。
(その他の実施の形態)
(1)上記実施の形態では、グリルプレートをグリル庫内で所定位置に配置するために支持枠が用いられているが、グリル庫の左右側壁に設けられた係止部によりグリルプレートを支持してもよい。
(2)上記実施の形態では、グリルプレートの左右フランジ部は、本体部の左右周縁から斜め上外方に向かって羽根状に延在して形成されているが、最外方に位置する端部が左右周縁の上端よりも斜め上外方に位置すれば、左右周縁からそれぞれ水平に外方に延在する第1左右フランジ部と、第1左右フランジ部の側端部から上方に延在する第2左右フランジ部とを組み合わせてL字状あるいはさらに階段状に形成してもよい。
(3)上記実施の形態では、矩形状の本体部を有するグリルプレートが用いられているが、楕円状の本体部を有するものを用いてもよい。
2 グリル庫(加熱庫)
23,24 側壁
20 グリルプレート
201 本体部
201b 溝部
211 左右フランジ部
55 下バーナ
550 炎孔
56 上バーナ

Claims (4)

  1. 加熱庫と、
    前記加熱庫内を加熱する加熱手段とを備え、
    被調理物を載置したグリルプレートを加熱庫内に収容して加熱調理する加熱調理器であって、
    前記加熱手段は、前記加熱庫の左右の側壁近傍で前後方向に延在し、前記加熱庫の内方に向かって炎孔が開口する棒状の下バーナを少なくとも有しており、
    前記グリルプレートは、金属板を成形することにより、浅皿状の本体部と、前記加熱庫内に収容されたときの左右方向における本体部の左右周縁からそれぞれ、斜め上外方に延在する左右フランジ部とが一体形成されており、
    前記グリルプレートが前記加熱庫内に収容されたとき、前記グリルプレートの本体部の下面は、前記下バーナよりも上方に位置し、前記グリルプレートの左右フランジ部は、前記本体部の左右周縁から前記加熱庫の左右の側壁に向かって延在し、左右方向において、前記下バーナの炎孔より外方に位置して、下バーナの上方を覆うように配置される加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    前記加熱手段は、前記加熱庫の上壁に設けられた面状の上バーナを有し、
    前記グリルプレートが前記加熱庫内に収容されたとき、前記グリルプレートの左右フランジ部は、左右方向において、上バーナの燃焼面が本体部の上面のみと対向するように、上バーナの燃焼面よりも外方に配置される加熱調理器。
  3. 請求項1または2に記載の加熱調理器において、
    前記グリルプレートは、本体部の上面の左右両端に、前後方向に延在する溝部を有し、
    前記グリルプレートが前記加熱庫内に収容されたとき、前記溝部は、左右方向において、下バーナの炎孔よりも内方に配置される加熱調理器。
  4. 加熱調理するための被調理物を載置して加熱調理器の加熱庫内に収容されるグリルプレートであって、
    金属板を成形することにより、浅皿状の本体部と、前記加熱庫内に収容されたときの左右方向における本体部の左右周縁からそれぞれ、斜め上外方に延在する左右フランジ部とが一体形成されて高熱容量化されたグリルプレート。
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