JP6807198B2 - グリル - Google Patents
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Description
この種のグリルにおいて、油分の多い食材を加熱調理する際に、食材がグリル庫内で発火した場合、火炎が、前記排気通路を通って、排気口から天板の上方へ排出されることがある。
また、グリル庫内で発生した火炎が想定以上に大きい場合、上記排気通路や仕切りを通路を火炎が通過して排気口から排出されてしまうおそれがある。
前記排気通路は、排気が下方に流れる下向き通路と排気が上方に流れる上向き通路とから上下に連続して蛇行する形状に形成されていると共に、前記排気通路の途中で、前記グリル庫内の下部域に連通するように設定され、
前記下向き通路と上向き通路は、排気通路内に差し込まれる仕切り板の前面及び後面に沿ってそれぞれ形成され、
前記仕切り板よりも前方で且つグリル庫の後上部域に、グリル庫内で発生した火炎を前記仕切り板の前面上部へ誘導する火炎誘導板が設けられ、
前記火炎誘導板の後端辺は、前記仕切り板の下端よりも上方に位置し、
前記仕切り板の下端近傍には、前記下向き通路から上向き通路へ排気を短絡させる排気孔が形成される。
そして、油分が多い食材がグリル庫内で発火した場合、火炎はグリル庫内を上方へ向かって立ち上るため、グリル庫内の温度と圧力は上部域にて高く、下部域にて相対的に低くなる。排気通路はグリル庫の後方に配設されており、排気通路の途中でグリル庫の下部域に連通するように設定されているから、排気通路を燃焼排気と共に上下に蛇行しながら流れてくる火炎は、排気通路の途中にて、温度と圧力の低いグリル庫内の下部域に引っ張り込まれ、グリル庫内に戻される。なお、燃焼排気は、下向き通路及び上向き通路を順に流れて、上方の排気口から外部へ排出される。
火炎の勢いは排気通路を流れる間に弱められる上に、排気通路の途中でグリル庫内に引き戻されることから、火炎が、排気通路のうち上向き通路を上昇して排気口から外部に排出されることはない。
このように、火炎は、グリル庫の後方で上下に蛇行させた排気通路の途中でグリル庫内に戻すことで排気口から排出されない構成としたから、排気口からの火炎の排出を防ぐために、排気通路をグリル庫の前面近傍にまで長く延設させたり、排気通路に多数の仕切りを設けたりした従来のものに比べて、排気通路を流れる燃焼排気の排気抵抗は大きくならず、燃焼排気を比較的スムーズに排気口から外方へ排出することができる。
また、上記構成によれば、仕切り板の前面に沿って下向き通路を降下する燃焼排気は、仕切り板の下端に到達する前に、排気孔を通って上向き通路側へ移動し、仕切り板の後面に沿った上向き通路を排気口に向かって上昇する。このように、排気用の通路は短絡化され、排気をスムーズに排気口へ流すことが出来る。
前記火炎誘導板と、前記火炎誘導板の後端辺から下方へ連設され且つ前記仕切り板の前面よりも前方に離間して位置する前板と、前記前板の下端辺から後方へ連設され且つ前記仕切り板の下端よりも下方に離間して位置する底板と、前記底板の後端辺から上方へ連設され且つ前記仕切り板の後面よりも後方に離間して位置する後板とからグリル後板が設けられ、
前記底板には、前記排気通路と前記グリル庫内とを連通させる火炎還流孔が形成されている。
グリル庫内で発生した火炎は、グリル後板の火炎誘導板に誘導されて、仕切り板の前面上部に当接した後、グリル後板の前板に沿って下向き通路を降下し、底板に設けた複数の火炎還流孔からグリル庫内へ還流される。火炎の勢いは、火炎誘導板から仕切り板の上部域に当たると共に、下向き通路を降下することで弱まり、弱まった状態で、火炎還流孔からグリル庫内に還流される。
また、火炎還流孔をグリル後板の底板に設けることにより、排気口から排気通路内に流れ込んでくる煮こぼれ等を、この火炎還流孔から下方へ落下させることができるので、前記底板に、排気口からの煮こぼれ等が溜まる不都合を防止することが出来る。
前記底板には火炎還流孔が開放しているから、前板から底板を介して後板に至る伝熱面積は少なく、前板から後板への熱伝導は抑制される。よって、グリル後板の後板の温度は前板に比べて低温となり、下向き通路を降下した後、底板の火炎誘導板を通過せずに後板に至った火炎の勢いは、低温の後板に当たることによってさらに弱められる。
前記仕切り板の下部域後方に、グリル庫内の温度を検知するサーミスタが設置され、
前記仕切り板の、前記サーミスタに対応する位置には、前記排気を短絡させる排気孔が形成されている。
上記構成によれば、燃焼排気が排気孔を通過した先には、サーミスタが位置するように設定されているから、グリル庫内の燃焼排気をサーミスタにスムーズに送ることができ、グリル庫内の温度を迅速に且つ正確にサーミスタで検知することができる。
火炎は、グリル後板の火炎誘導板から前板に沿って、下向き通路を降下した後に、その一部は、上記したように、底板の火炎還流孔からグリル庫内に取り込まれ、他の一部は、火炎還流孔を通過せずに、後板に当接する。
前記グリル後板の後板は排気孔の下方に位置し外気と接触することにより低温に保たれているため、このような低温の後板に火炎が接触すると、火炎の温度が低下し消失する。よって、火炎が上向き通路を排気口まで上昇することはない。
また、グリル後板の後板に沿って位置するグリル庫の後壁も排気口の下方にて低温に保たれるため、火炎誘導板を通過した火炎がグリル庫の後壁に接触したとき、温度低下により消失する。
また、排気通路は、下向き通路と上向き通路とから上下に蛇行する構造としたから、排気通路が占めるスペースを前後方向に小さく設定できると共に、排気通路を、グリル庫の前面近傍にまで長く延設させたり、多数の仕切りを設けたりする従来のものに比べて、排気抵抗が大きくなることはなく、燃焼排気を比較的スムーズに排気口に向かって流すことができるから、燃焼排気がグリル庫内に溜まって、グリルバーナの燃焼不良を生じさせたり、排気口以外の隙間から漏れ出たり、グリル庫内の温度が異常過熱されて発火を生じさせるといった不都合はない。
図1は、中央にグリルを備えたガステーブルコンロの斜視図であり、略矩形箱状のコンロ本体(3)の上面部を構成する天板(31)の左右両側寄りに、加熱手段としての2つのコンロバーナ(32)が配設されており、これらコンロバーナ(32)の間におけるコンロ本体(3)の内部には、グリル庫(100)が設けられている。
尚、本明細書では、コンロ本体(3)の前面部(3a)側から見たときの奥行き方向を前後方向、幅方向を左右方向、高さ方向を上下方向という。
天板(31)の左右には、コンロバーナ(32)のバーナヘッド(321)を突出させるための略円形のバーナ用開口(322)が設けられており、その周囲には、鍋やフライパン等の調理容器を支持する五徳(36)が載置されている。
さらに、天板(31)の後部中央域には、後述するグリル庫(100)の排気口(10)に通じる横長スリット状の多数の排気孔(30)が設けられている。
グリル庫(100)内で発生した燃焼排気は、グリル庫(100)の後上部域の排気通路(1)を通って排気通路(1)の上端開放部である排気口(10)を経て、コンロ本体(3)の排気孔(30)からガスコンロの外方へ排出される。
なお、排気口(10)の下方であって、本体ケース(13)の後方端近傍であって、排気通路(1)に連通する所定位置には、グリル庫(100)内の温度を検知するサーミスタ(4)が設けられている。サーミスタ(4)による検知温度が所定値を超えると、制御手段(図示せず)がグリル庫(100)内の異常過熱状態を判定し、グリルバーナ(33)の燃焼が停止される。
開閉扉(14)の裏面には、食材の焼き汁を受けるグリルパン(17)が連設されていると共に、グリルパン(17)の上面には、図3に示すように、焼き網(18)が載置されている。グリルパン(17)と焼き網(18)は、開閉扉(14)を開けばその開放動作に追動して取出口からグリル庫(100)の外部へ引き出されるように構成されている。
グリルバーナ(33)による加熱により、グリル庫(100)内で発生する燃焼排気は、グリル庫(100)の後上部域へ送られ、排気通路(1)を経て、排気口(10)から、本体ケース(13)の外部へ排出される。
仕切り板(21)は、排気口(10)の横長さに略一致する幅に設定されており、仕切り板(21)の上端(21a)が、排気口(10)の前端辺(10a)に当接するように上から差し込まれる。
これにより、排気通路(1)は、仕切り板(21)の前後で区画される態様となる。
なお、仕切り板(21)の下端近傍であって、サーミスタ(4)の配設位置に対応する箇所には、複数の排気孔(20)が貫通している。
グリル後板(200)は、グリル庫(100)の横幅に略一致する幅を有する板状体を、仕切り板(21)の略下半分の前方に配設される前板(23)と、前板(23)の下端辺から後方へ水平に連設される底板(24)と、底板(24)の後端辺から上方へ連設される後板(25)とから上方に開放する略コ字状体が形成されると共に、前板(23)の上端部から前方へは火炎誘導板(22)が、後板(25)の上端部からさらに後方へは延設板(26)がそれぞれ延設されるように屈曲させた構成となっている。
排気口(10)の前端辺(10a)から下方に差し込まれた仕切り板(21)の後面は排気口(10)に面していることから、仕切り板(21)の後面側に位置するグリル後板(200)の後板(25)やそれに続く延設板(26)は、外気で冷却される態様となる。
なお、後板(25)は、グリル庫(100)の後壁(19)に沿うように設けられていると共に、底板(24)には、グリル庫(100)の後下部域に連通する火炎還流孔(24a)が形成されている。
また、延設板(26)は、後方に向かって上昇するように僅かに傾斜しており、その略中央部には、先端の感熱部が延設板(26)より上方に突出するように、サーミスタ(4)が固定されていると共に、サーミスタ(4)の左右両側方及び上方さらには後方を囲むようにケース(40)が設けられている。
サーミスタ(4)は、仕切り板(21)の下端近傍に設けられている排気孔(20)に対応する位置に突出させるために、延設板(26)が延設される後板(25)の高さは、上端部が、仕切り板(21)の排気孔(20)の形成域辺りに位置するように設定されている。
排気通路(1)は、下向き通路(1a)及び上向き通路(1b)に沿って1回蛇行するだけの構成であるから、著しく長くなることもなく、また、障害物もないことから、排気抵抗が必要以上に大きくなることはない。よって、燃焼排気は、比較的スムーズに排気口(10)に向かって流れていき、グリル庫(100)内に溜まってグリル庫(100)内が異常過熱状態となったり、グリルバーナ(33)の燃焼不良を生じさせたり、または、コンロ本体(3)の天板(31)のバーナ用開口(322)や開閉扉(14)の隙間から燃焼排気が漏れ出る不都合はない。
このように、グリル庫(100)内の燃焼排気は、確実に、ケース(40)内のサーミスタ(4)に送ることができるから、グリル庫(100)内の温度を迅速に且つ正確にサーミスタ(4)で検知することができ、サーミスタ(4)の特性を安定させることができる。
なお、グリル後板(200)の後板(25)が沿うグリル庫(100)の後壁(19)も、外気によって冷却された状態にあることから、火炎還流孔(24a)を通過してグリル庫(100)内に戻された火炎が後壁(19)に接触すると冷却されて消滅する。
(1) ・・・・・・・排気通路
(1a)・・・・・・・下向き通路
(1b)・・・・・・・上向き通路
(10)・・・・・・・排気口
(33)・・・・・・・グリルバーナ
Claims (4)
- 内部に収容された食材をグリルバーナで加熱調理するグリル庫と、前記グリル庫の後方に連通し且つ上方の排気口へ開放する排気通路を備えたグリルにおいて、
前記排気通路は、排気が下方に流れる下向き通路と排気が上方に流れる上向き通路とから上下に連続して蛇行する形状に形成されていると共に、前記排気通路の途中で、前記グリル庫内の下部域に連通するように設定され、
前記下向き通路と上向き通路は、排気通路内に差し込まれる仕切り板の前面及び後面に沿ってそれぞれ形成され、
前記仕切り板よりも前方で且つグリル庫の後上部域に、グリル庫内で発生した火炎を前記仕切り板の前面上部へ誘導する火炎誘導板が設けられ、
前記火炎誘導板の後端辺は、前記仕切り板の下端よりも上方に位置し、
前記仕切り板の下端近傍には、前記下向き通路から上向き通路へ排気を短絡させる排気孔が形成されているグリル。 - 請求項1に記載のグリルにおいて、
前記火炎誘導板と、前記火炎誘導板の後端辺から下方へ連設され且つ前記仕切り板の前面よりも前方に離間して位置する前板と、前記前板の下端辺から後方へ連設され且つ前記仕切り板の下端よりも下方に離間して位置する底板と、前記底板の後端辺から上方へ連設され且つ前記仕切り板の後面よりも後方に離間して位置する後板とからグリル後板が設けられ、
前記底板には、前記排気通路と前記グリル庫内とを連通させる火炎還流孔が形成されているグリル。 - 請求項1又は2に記載のグリルにおいて、
前記仕切り板の下部域後方に、グリル庫内の温度を検知するサーミスタが設置され、
前記仕切り板の、前記サーミスタに対応する位置には、前記排気孔が形成されているグリル。 - 請求項2に記載のグリルにおいて、前記グリル後板の後板は、前記グリル庫の後壁に沿って、前記排気口の下方に設けられているグリル。
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