JP7048302B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、加熱調理器、特に、加熱庫内で熱気を対流させることで調理プレートや食材を加熱する加熱調理器に関する。
従来、加熱庫内に収容された調理プレートの下方にバーナが配設され、バーナから放出される熱気によって調理プレートを加熱すると共に、調理プレートの上域にて熱気を対流させ、調理プレート上の食材を上方から加熱するように構成された所謂両面焼きの加熱調理器が知られている(例えば、特許文献1から3参照)。
特開2017-77392号公報 特開2017-93834号公報 特開2017-189281号公報
しかしながら、上記従来の加熱調理器では、加熱庫の内部上壁の前寄りの位置および後寄りの位置にそれぞれ排気導出孔が設けられており、加熱庫内の熱気を、各排気導出孔から排気通路を通じて外部に排出するように構成されている。そのため、バーナの配設部から上昇してきた熱気は、調理プレートの上域から離れるように両排気導出孔へ向かって前後に分かれて流れてしまい、調理プレート上の食材を十分に加熱できない虞があった。
しかも、このものでは、調理プレート上の食材を上記内部上壁からの輻射熱によっても加熱するように構成されているが、上記のように熱気が前後に分かれて流れると、内部上壁の中央部が加熱され難い。そのため、特に加熱庫内が十分に暖まっていないバーナの点火初期において、食材への輻射熱量が不足する問題も生じる。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、加熱庫内で熱気を対流させることで調理プレートや食材を加熱する加熱調理器において、調理性能の向上を図ることにある。
本発明は、前面に調理プレートの出入口を有する加熱庫を備え、加熱庫内に収容された調理プレートをバーナから放出される熱気により加熱しつつ、前記熱気を加熱庫の内部上壁の下方且つ調理プレートの上域にて対流させることで、調理プレート上の食材を、調理プレートからの伝導熱により下方から加熱すると共に、前記熱気の対流および内部上壁からの輻射熱により上方から加熱するように構成された加熱調理器であって、前記内部上壁は、加熱庫の外部上壁の下面に対向して設けられ、両上壁相互間に前方から後方へ向かって、加熱庫内の熱気を調理器本体の排気口へ導く排気通路を画成し、前記内部上壁の前後方向の中央より前寄りの位置にのみ、前記熱気を排気通路に導出するための排気導出孔が設けられ、前記内部上壁は、加熱庫の左右の側壁内側からそれぞれ左右間の中央上方へ向かって傾斜する傾斜面部と、左右の傾斜面部の上縁相互間から下向きに膨出する膨出面部とを有し、前記排気導出孔は、傾斜面部および膨出面部に設けられているものである。
このものでは、加熱庫内に導入された熱気は、調理プレートの中央上域を通って前方へ導かれた後、排気導出孔から加熱庫の内部上壁と外部上壁との間に設けられた排気通路に導出され、排気通路を通って後方の排気口へ導かれる。即ち、上記熱気が調理プレートの上域を後方から前方へ向かって流れた後、さらに排気通路を加熱庫の内部上壁に沿って前方から後方へ向かって流れる。これにより、調理プレートや食材を上方から適切に加熱することができる。
しかも、上記熱気の流れによって、バーナの点火初期であっても、加熱庫の内部上壁の略全体が比較的早期に加熱されるから、内部上壁からの輻射熱によって調理プレートや食材をより適切に加熱することができる。
好ましくは、バーナは、加熱庫内の前後方向に延設され、且つ、バーナの延長方向に沿って複数の炎孔が形成され、前記内部上壁におけるバーナの炎孔形成部との対向領域より前方位置に、前記排気導出孔が設けられる。
加熱庫内の前後方向にバーナが延設され、バーナの延長方向に沿って複数の炎孔が形成されたものにおいて、加熱庫内の内部上壁における上記炎孔形成部との対向領域の中央部に排気導出孔が設けられていると、バーナから放出された熱気の一部が加熱庫の内部上壁の下面側に沿って流れず、そのまま直接的に排気導出孔から排気通路に導出されてしまう。しかしながら、本発明では、加熱庫内の内部上壁における上記炎孔の形成部との対向領域より前方位置に排気導出孔が設けられているから、バーナから放出された熱気は、加熱庫の内部上壁の下面側を後方から前方へ向かって流れた後、排気通路に導出される。これにより、調理プレートや食材を上記熱気によってより適切に加熱することができる。
好ましくは、前記内部上壁における排気導出孔の後方に隣接して、下向きに凸の整流部が設けられる。
このものでは、加熱庫の内部上壁に沿って後方から前方へ向かって流れる熱気が、整流部に接触することで下向きに変流されるから、調理プレートの上域でより安定した熱対流が生じる。これにより、調理プレートや食材をより適切に加熱することができる。
また、上記熱気が整流部に接触することで、整流部より後方に熱気が留まり易く、上記内部上壁がより適切に加熱されるから、内部上壁からの輻射熱によって調理プレートや食材をより適切に加熱することができる。
好ましくは、膨出面部は、傾斜面部の上縁部から左右間の中央下方へ向かって傾斜する外側面部と、外側面部の下縁相互間を繋ぐ中央面部とを有し、外側面部と中央面部とを繋ぐコーナー部に、外側面部から左右間の中央下方へ向かって前記外側面部より緩やかに傾斜する緩斜面部が設けられる。
このものでは、加熱庫の内部上壁の傾斜面部に沿って左右間の中央側へ導かれた熱気が、膨出面部の外側面部に沿って下方へ導かれる際に、緩斜面部を通って上記内部上壁の左右間の中央側へより積極的に導かれるから、加熱庫の内部上壁をより効率良く加熱することができる。これにより、調理プレートや食材を内部上壁からの輻射熱によって一層適切に加熱することができる。
好ましくは、加熱庫の側壁内側における調理プレートとの側方対向位置に、外側方に向かって凹没する凹面部が設けられる。
このものでは、たとえ調理プレートの左右幅寸法が調理プレートの出入口の左右幅寸法と略同一の大きさであっても、加熱庫内に収容された状態においては、調理プレートと加熱庫の側壁との間に所定の間隙が確保されるから、上記間隙を通じて調理プレートの下域から上域へ熱気を円滑に導通させることができる。これにより、調理プレートや食材をより適切に加熱することができる。
以上のように、本発明によれば、バーナから放出される熱気によって調理プレートを加熱すると共に、調理プレートの上域を後方から前方へ向かって流れる熱気により、調理プレートや食材を適切に加熱することができるから、食材の上下面で焼き加減にばらつきが生じ難い。よって、安定した調理性能を発揮できる。
図1は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の概略斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の側方視概略縦断面図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の加熱庫の前方視概略縦断面図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の輻射熱板の概略斜視図である。 図5は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の変形例1を示す側方視概略縦断面図である。 図6は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の変形例2を示す前方視概略縦断面図である。 図7は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の変形例2を示す輻射熱板の概略斜視図である。
次に、上記した本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら詳述する。
図1および図2に示すように、本発明の実施の形態に係る加熱調理器1は、キッチンのテーブルに載置して使用されるガスコンロ、所謂テーブルコンロであり、調理器本体10の上面を構成する天板101の上面には、鍋やフライパンを加熱する単数又は複数のコンロバーナ11が設けられている。また、調理器本体10の内部には、食材のグリル調理を行うためのグリル2が設けられている。
グリル2は、調理プレート3を収容可能な略矩形箱状の加熱庫20と、加熱庫20内に収容された調理プレート3や食材を加熱する単数又は複数のグリルバーナ21と、調理プレート3の出入口となる加熱庫20の前面開口部(以下、「食材出入口」という)200を被閉するグリル扉22とで構成されている。
加熱庫20は、調理器本体10の前面(以下、「本体前面」という)103に食材出入口200を有し、本体前面103から調理器本体10の内部後方へ向かって延設されている。グリルバーナ21は、加熱庫20の後壁204から前方へ向かって略水平に延設されている。尚、本明細書では、本体前面103を加熱調理器1の正面とし、加熱調理器1を正面側から見たときの調理器本体10の奥行き方向を前後方向、幅方向を左右方向、高さ方向を上下方向という。
本体前面103には、コンロバーナ11の点火および消火を行うための単数或いは複数のコンロ点消火操作子13と、グリルバーナ21の点火および消火を行うためのグリル点消火操作子23とが配設されている。
尚、図示しないが、調理器本体10の内部には、コンロ点消火操作子13の点火操作や消火操作に連動して開閉するコンロバーナ11用のバルブユニットや、グリル点消火操作子23の点火操作や消火操作に連動して開閉するグリルバーナ21用のバルブユニット、ガス供給元管から上記各バルブユニットへガスを導くガス配管等が組み込まれている。
調理器本体10内における加熱庫20の後方には、グリルバーナ21から加熱庫20内に放出されたガスの燃焼排気(熱気)や食材から発生した油煙、臭気成分等を、天板101に設けられた排気口14へ導く排気筒24が配設されている。
排気筒24は、加熱庫20の外部上壁201と後壁204の上端縁との間に設けられた間隙(以下、「排気筒入口」という)240から後上方へ向かって形成されており、上端の排気筒出口241を排気口14に下方から臨ませている(図2参照)。
グリル扉22の後面には、グリル扉22を支持する支持枠25が連結されている。支持枠25は、グリル扉22の後面から加熱庫20の底壁202の上面に沿って後方へ略水平に延設されており、加熱庫20内における側壁205の下部に設けられた係合部26に前後摺動可能な状態で係合支持されている。即ち、グリル扉22は、本体前面103から前方へ引き出すようにして開くように構成されている(図1参照)。
支持枠25の前後端の上部にはそれぞれ、左右方向に長い略平板状の板枠部251が設けられており、調理プレート3は、上記板枠部251の上面に取り外し可能な状態で載置される。従って、調理プレート3は、グリル扉22を開くことで加熱庫20内から前方へ引き出され、グリル扉22を閉じることで加熱庫20の内部に収容される。尚、本実施の形態では、調理プレート3として、平皿状の調理プレートが用いられるが、調理プレートに代えて、深皿状の調理容器を用いることもできるし、焼き網を用いることもできる。また、蓋付きの調理プレートや調理容器を用いることもできる。
調理プレート3は、アルミニウム系金属で形成されており、表面には、フッ素樹脂加工等の仕上げ塗装が施されている。尚、調理プレート3は、プレート上面3Aに載置される食材に対して十分な熱量を伝導可能な素材であれば、鉄系や銅系、ステンレス系などの金属で形成されたものであってもよいし、セラミック系材料で形成されたものであってもよい。
図2および図3に示すように、加熱庫20の上部は、加熱庫20の外側上面を構成する外部上壁201と、加熱庫20の内側上面を構成する内部上壁27とからなる二重構造をなしている。内部上壁27は、食材出入口200から後壁204に亘って形成されており、外部上壁201の下面に対向して並設され、両上壁27,201相互間に加熱庫20の前方から後方へ向かって延設され、排気筒入口240に繋がる排気通路20Cを画成している。
内部上壁27は、鉄系金属で形成されており、表面には、セラミック塗装や琺瑯等の仕上げ塗装が施されている。尚、内部上壁27は、調理プレート3が収容される下方の空間(食材収容部)20Eへ十分な熱量を輻射可能な素材であれば、銅系やアルミニウム系、ステンレス系などの金属で形成されたものであってもよい。
内部上壁(以下、「輻射熱板」という)27は、両側縁部27Aが加熱庫20の内側側面部を構成する左右の側壁205に支持固定されている。輻射熱板27は、前方視略M字状に折曲形成されており、左右の側壁205からそれぞれ加熱庫20の左右間の中央上方へ向かって傾斜する傾斜面部271と、左右の傾斜面部271の上縁相互間から下向きに膨出する膨出面部272とを有している。
膨出面部272は、前方視略逆台形状に形成されており、傾斜面部271の上縁部31から加熱庫20の左右間の中央下方へ向かって傾斜する外側面部32と、外側面部32の下縁相互間を繋ぐ略水平の中央面部33とを有している。
傾斜面部271の上縁部31は、加熱庫20の左右間の中央下方へ向かって湾曲形成されており、傾斜面部271と膨出面部272の外側面部32とを連続的に繋いでいる。従って、加熱庫20内を側壁205に沿って上昇する熱気は、傾斜面部271に沿って加熱庫20の内側上方(左右間の中央側)へ導かれた後、膨出面部272の外側面部32に沿って下向きに変流され、プレート上面3Aの中央部に至る。このように、輻射熱板27は、調理プレート3の上域において、加熱庫20内の左右外側から中央上方を通って降下する熱気の対流を生じさせ、これにより、調理プレート3やプレート上面3Aの食材が上方から加熱される。
図2および図4に示すように、傾斜面部271および膨出面部272は何れも、輻射熱板27の前端から後端に亘って形成されており、傾斜面部271および膨出面部272の前後間の中央より前寄りの所定領域にはそれぞれ、食材収容部20Eと排気通路20Cとを連通する排気導出孔270が開設されている。
排気導出孔270は、輻射熱板27の左右方向に延在し、且つ、バーリング加工により周縁が排気通路20C側へ起立するスリット状の長孔であり、前後方向に複数並設されている。傾斜面部271の排気導出孔270は、輻射熱板27の側縁部27Aの近傍位置から傾斜面部271の上縁部31の近傍位置に亘って形成されている。膨出面部272の排気導出孔270は、中央面部33の左右間の中央から外側面部32の近傍位置まで形成されている。このように、排気導出孔270は、輻射熱板27の前寄りの位置において、左右間の略全域に形成されている。
従って、グリルバーナ21から放出され、食材収容部20Eの上域へ導かれた熱気やプレート上面3Aの食材から発生した油煙、臭気成分は、食材収容部20Eの後方側から排気導出孔270に向かって前方へ導かれ、排気導出孔270を通じて排気通路20Cに導出される。そしてさらに、排気通路20Cを前方側から排気筒入口240に向かって後方へ導かれ、排気筒24を通じて排気口14から調理器本体10の外部に排出される。
また、その際、輻射熱板27は、上下両面側(食材収容部20E側および排気通路20C側)を流れる熱気によって加熱され、食材収容部20Eへ向けて輻射熱を放出する。これにより、調理プレート3やプレート上面3Aの食材が上方から加熱される。
傾斜面部271の排気導出孔270は、膨出面部272の排気導出孔270より狭い領域に設けられている。即ち、傾斜面部271の排気導出孔270の形成領域からの熱気の導出量は、膨出面部272の排気導出孔270の形成領域からの熱気の導出量に比べて少なくなるように設定されている。従って、加熱庫20内の前寄り(食材出入口200側)の領域においても、左右から中央へ向かって円滑に熱気の対流が生じる。
図2および図3に示すように、グリルバーナ21は、二つの樋状体を上下に重ね合わせて形成された直管状のバーナであり、調理プレート3の下方の空間(以下、「バーナ収容部」という)20Aに、加熱庫20の左右間の中央を通る縦中心線を基準として左右対称位置にそれぞれ配設されている。
炎孔210は、グリルバーナ21の外側端面に沿って、前端近傍から後壁204の近傍位置に至る範囲(以下、「炎孔形成部」という)S1に設けられており、グリルバーナ21に供給されたガスを外側方(側壁205側)へ向けて層状に噴出させるように構成されている。排気導出孔270は、輻射熱板27における上記炎孔形成部S1と略同一の前後幅領域(炎孔形成部S1との上方対向領域)S2の前寄りの位置、および、前後幅領域S2のさらに前方位置に設けられている。
尚、図示しないが、各グリルバーナ21の炎孔210の近傍にはそれぞれ、点火プラグが配設されており、グリル点消火操作子23の点火操作に連動して上記各点火プラグから特定の炎孔210の周辺で火花放電させ、炎孔210から噴出されるガスを着火させる。
グリルバーナ21は、上方から前方視略コ字状のバーナカバー28で覆われており、調理プレート3は、バーナカバー28の上方に所定の間隔20Bを存して配設される。即ち、バーナカバー28は、食材収容部20Eとバーナ収容部20Aとを上下に分離している。
バーナカバー28の側板281における炎孔210との対向位置には、グリルバーナ21から放出された熱気を側板281と側壁205との間に設けられた空間20Fに導出するためのガス導出口280が開設されており、バーナ収容部20Aにてグリルバーナ21から放出された熱気は、ガス導出口280から上記空間20Fに導出され、さらに調理プレート3の側方の間隙を通ってプレート上面3A側の空間へ導かれる。これにより、調理プレート3は、側方の間隙を通る熱気により加熱され、プレート上面3Aの食材を伝導熱により下面側から加熱する。
側壁205の内側面における前後間の略中央部には、加熱庫20の外側方へ凹没する凹面部40が形成されている。凹面部40は、食材出入口200の近傍位置から後壁204の近傍位置に亘って形成されており、係合部26の上部から加熱庫20の外側上方へ向かって傾斜する下傾斜面部41と、下傾斜面部41の上縁から上方へ向かって起立する垂直面部42と、垂直面部42の上縁から加熱庫20の内側上方へ向かって傾斜する上傾斜面部43とを有している。
下傾斜面部41の下縁部41Aは、炎孔210の側方対向位置に設けられており、上傾斜面部43の上縁部43Aは、輻射熱板27の側縁部27Aの下方近傍位置に設けられている。上傾斜面部43は、垂直面部42から輻射熱板27の側縁部27Aに向かって傾斜している。従って、グリルバーナ21から上記空間20Fへ向けて導出された熱気は、下傾斜面部41に沿って外側上方に変流され、さらに垂直面部42から上傾斜面部43に沿って流れる間に内側上方に変流されて、輻射熱板27の傾斜面部271に導かれる。
このように、上記加熱調理器1によれば、輻射熱板27の前寄りの位置にのみ排気導出孔270を設けたことで、加熱庫20内に導入された熱気は、食材の配設部である調理プレート3の前後間の中央上域を通って前方へ導かれた後、排気導出孔270から排気通路20Cに導出され、排気通路20Cを通って後方の排気口14へ導かれる。即ち、上記熱気が調理プレート3の上域を後方から前方へ向かって流れた後、さらに排気通路20Cを輻射熱板27の上面に沿って前方から後方へ向かって流れる。これにより、調理プレート3や食材が上方から適切に加熱され、食材の上下面で焼き加減にばらつきが生じ難い。よって、安定した調理性能を発揮できる。
しかも、上記熱気の流れによって、グリルバーナ21の点火初期であっても、輻射熱板27の略全体が比較的早期に加熱されるから、輻射熱板27からの輻射熱によって調理プレート3や食材をより適切に加熱することができ、食材の上下面で焼き加減にばらつきが一層生じ難い。よって、より安定した調理性能を発揮できる。
また、このものでは、輻射熱板27における炎孔形成部S1と略同一の前後幅領域S2の前寄りの位置、および前後幅領域S2より前方位置に排気導出孔270が設けられているから、側壁205に沿って輻射熱板27の下面側に導かれた熱気の多くは、そのまま直接的に排気導出孔270から排気通路20Cに導出されず、輻射熱板27に沿って後方から前方へ向かって流れる。これにより、調理プレート3や食材をより適切に加熱することができ、食材の上下面で焼き加減にばらつきが一層生じ難い。よって、より安定した調理性能を発揮できる。
また、このものでは、輻射熱板27の前寄りの位置における左右間の略全域、即ち、食材出入口200の内周縁上部に沿って排気導出孔270を設けたことで、輻射熱板27の下面側を左右間で略一定に熱気が流れるから、食材の上下面での焼き加減にばらつきが一層生じ難い。よって、より安定した調理性能を発揮できる。
また、調理中や調理終了直後にグリル扉22が開かれた際にも、加熱庫20内の熱気の一部は、食材出入口200から外部へ直接排出される前に、食材出入口200の内周縁上部に沿って設けられた排気導出孔270から排気通路20Cに導出されるから、食材出入口200から高温の熱気が大量に調理器本体10の前方へ漏出するのを抑制できる。よって、使用者に対して顕著な不快感を与える虞も少ない。
さらに、側壁205における調理プレート3との側方対向位置に凹面部40を設けたことで、たとえ使用される調理プレート3の左右幅寸法が食材出入口200の左右幅寸法と略同一の大きさであっても、加熱庫20内に収容された状態においては、調理プレート3と側壁205との間に、熱気の導通可能な間隙が確保される。従って、グリルバーナ21から放出された熱気を、上記間隙を通じて調理プレート3の下域から上域へ円滑に導くことができる。これにより、調理プレート3や食材をより適切に加熱することができる。よって、食材の上下面で焼き加減にばらつきが一層生じ難く、より安定した調理性能を発揮できる。
しかも、このものでは、凹面部40を構成する上傾斜面部43が、輻射熱板27の側縁部27Aの上方近傍へ向かって傾斜しているから、グリルバーナ21から導出された後、凹面部40に沿って加熱庫20の内側上方へ導かれた熱気は、そのままの流れで輻射熱板27の傾斜面部271に沿って膨出面部272側(左右間の中央側)へ導かれ、調理プレート3の上域においてより円滑な熱対流を生じさせる。よって、食材の上下面で焼き加減にばらつきが一層生じ難く、より安定した調理性能を発揮できる。
尚、上記実施の形態では、輻射熱板27における上記炎孔形成部S1と略同一の前後幅領域S2の前寄りの位置、および、前後幅領域S2のさらに前方位置に排気導出孔270が設けられたものを説明したが、上記前後幅領域S2の前寄りの位置にのみ排気導出孔270が設けられたものとしてもよいし、前後幅領域S2より前方位置にのみ排気導出孔270が設けられたものとしてもよい。
輻射熱板27の上記前後幅領域S2より前方位置にのみ排気導出孔270を設けることで、側壁205に沿って輻射熱板27の下面側に導かれた熱気が、排気導出孔270から直接的に排気通路20Cに導出されるのをより制限できるから、調理プレート3や食材をより適切に加熱することができる。従って、食材の上下面で焼き加減にばらつきが一層生じ難く、より安定した調理性能を発揮できる。
また、上記実施の形態では、輻射熱板27の下面に沿って前寄りの位置に達した熱気は、そのまま各排気導出孔270から排気通路20Cに導出されるが、図5に示すように、輻射熱板27における排気導出孔270の形成領域の後方に隣接して、下向きに凸の板片や突起などの整流部50を輻射熱板27の両側縁部27A相互間に亘って連続的に設け、輻射熱板27の下面に沿って後方から前方へ向かって流れた熱気が、整流部50に接触することで下向きに変流されるように構成されたものとしてもよい。
このように、輻射熱板27の下面に沿って後方から前方へ向かって流れる熱気が、排気導出孔270に達する前に下向きに変流されることで、調理プレート3の上域でより安定した熱対流が生じるから、調理プレート3や食材をより適切に加熱することができ、焼き加減のばらつきが一層生じ難い。よって、より安定した調理性能を発揮できる。
また、上記実施の形態では、膨出面部272は、左右間の中央下方へ傾斜する外側面部32と、外側面部32の下端相互を繋ぐ略水平の中央面部33とで前方視略逆台形状に形成されたものを説明したが、膨出面部272は、傾斜面部271の左右両上縁部31から連続して下方に湾曲する前方視略円弧状に形成されたものとしてもよい。
また、図6および図7に示すように、膨出面部272は、外側面部32と中央面部33とを繋ぐコーナー部の前後間の所定範囲(例えば、炎孔形成部S1と略同一の前後幅領域)に、中央面部33の外側縁から外側上方へ向かって外側面部32より緩やかに傾斜する緩斜面部34が設けられたものとしてもよい。
このものでは、傾斜面部271の下面に沿って膨出面部272側(左右間の中央側)へ導かれた熱気が、膨出面部272の外側面部32に沿って下方へ導かれる際に、緩斜面部34を通ってより積極的に中央面部33の左右間の中央側へ導かれるから、輻射熱板27をより効率良く加熱することができる。これにより、調理プレート3や食材を輻射熱板27からの輻射熱によって一層適切に加熱することができる。
上記実施の形態では、傾斜面部271の排気導出孔270が、膨出面部272の排気導出孔270より狭い領域に設けられたものを説明したが、加熱庫20内の前寄りの領域における円滑な熱気の対流を阻害しなければ、傾斜面部271の排気導出孔270は、膨出面部272の排気導出孔270と同等の領域に設けられたものとしてもよいし、膨出面部272の排気導出孔270より広い領域に設けられたものとしてもよい。
上記実施の形態では、調理プレート3の下方の空間(バーナ収容部)20Aにグリルバーナ21が炎孔210を外向きにして配設され、グリルバーナ21から外側方へ向けて熱気を放出するように構成されたものを説明したが、加熱庫20内に収容された調理プレート3をグリルバーナ21から放出される熱気により適切に加熱可能であり、且つ、上記熱気を調理プレート3の上域にて対流させ、その熱対流によって調理プレート3や食材を上方から適切に加熱可能な構成であれば、側壁205にグリルバーナ21が炎孔210を内向き(左右間の中央向き)にして配設され、グリルバーナ21から内側方へ向けて熱気を放出するように構成されたものとしてもよいし、調理プレート3の外側にグリルバーナ21が炎孔210を上向きにして配設され、グリルバーナ21から上方へ向けて熱気を放出するように構成されたものとしてもよい。
上記実施の形態では、二つの直管状のグリルバーナ21が加熱庫20の縦中心線を挟んで左右対称位置にそれぞれ延設されたものを説明したが、上方視略U字状に形成された一つのグリルバーナであって、その左右両側の直管部が上記グリルバーナ21と同様、加熱庫20の縦中心線を挟んで左右対称位置にそれぞれ延設されたものとしてもよい。
本発明は、キッチンのテーブルに載置して使用されるテーブルコンロに限らず、キッチンのカウンタトップに開設されたコンロ取付孔に落としこみ状態で装着されるビルトインコンロや、天板101にコンロバーナ11を有しないグリル装置にも適用できる。
1 加熱調理器
10 調理器本体
103 本体前面(前面)
14 排気口
2 グリル
20 加熱庫
200 食材出入口(調理プレートの出入口)
201 外部上壁
20C 排気通路
21 グリルバーナ(バーナ)
27 輻射熱板(内部上壁)
3 調理プレート
270 排気導出孔

Claims (5)

  1. 前面に調理プレートの出入口を有する加熱庫を備え、加熱庫内に収容された調理プレートをバーナから放出される熱気により加熱しつつ、前記熱気を加熱庫の内部上壁の下方且つ調理プレートの上域にて対流させることで、調理プレート上の食材を、調理プレートからの伝導熱により下方から加熱すると共に、前記熱気の対流および内部上壁からの輻射熱により上方から加熱するように構成された加熱調理器であって、
    前記内部上壁は、加熱庫の外部上壁の下面に対向して設けられ、両上壁相互間に前方から後方へ向かって、加熱庫内の熱気を調理器本体の排気口へ導く排気通路を画成し、
    前記内部上壁の前後方向の中央より前寄りの位置にのみ、前記熱気を排気通路に導出するための排気導出孔が設けられ
    前記内部上壁は、加熱庫の左右の側壁内側からそれぞれ左右間の中央上方へ向かって傾斜する傾斜面部と、左右の傾斜面部の上縁相互間から下向きに膨出する膨出面部とを有し、
    前記排気導出孔は、傾斜面部および膨出面部に設けられている、加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    バーナは、加熱庫内の前後方向に延設され、且つ、バーナの延長方向に沿って複数の炎孔が形成され、
    前記内部上壁におけるバーナの炎孔形成部との対向領域より前方位置に、前記排気導出孔が設けられた、加熱調理器。
  3. 請求項1または2に記載の加熱調理器において、
    前記内部上壁における排気導出孔の後方に隣接して、下向きに凸の整流部が設けられた、加熱調理器。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の加熱調理器において、
    出面部は、傾斜面部の上縁部から左右間の中央下方へ向かって傾斜する外側面部と、外側面部の下縁相互間を繋ぐ中央面部とを有し、
    外側面部と中央面部とを繋ぐコーナー部に、外側面部から左右間の中央下方へ向かって前記外側面部より緩やかに傾斜する緩斜面部が設けられた、加熱調理器。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の加熱調理器において、
    加熱庫の側壁内側における調理プレートとの側方対向位置に、外側方に向かって凹没する凹面部が設けられた、加熱調理器。
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