JP7265940B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、被調理物が載置されたグリルプレートをグリル庫内に収容して加熱調理する加熱調理器に関する。特に、本発明は、グリル庫の左右側壁のいずれか一方の側壁に沿って下火バーナが配設される加熱調理器に関する。
焼網などの調理器具上に載置された肉や魚などの被調理物をグリル庫内に収容して加熱調理する加熱調理器が知られている(例えば、特許文献1)。一般に、この種の加熱調理器では、グリル庫内で被調理物を左右均一に加熱して焼きむらを低減するため、グリル庫の左右側壁の内側下方に前後方向に延びる左右一対の下火バーナを配設させ、左右側壁の両側から左右中央部に向かって燃焼排気が噴出するように構成されている。
特開2015-164494号公報
しかしながら、2つの下火バーナを配設する場合、配管や点火電極などの部品が2倍必要になるだけでなく、組立工程も増加し、高コストとなる。また、グリル庫内に2つの下火バーナが設けられていると、グリル庫内に収容可能な被調理物の大きさが制限されるだけでなく、グリル庫内に突出する部品が多くなるため、清掃性に劣る。特に、最近の加熱調理器の小型化に対応するため、グリル庫の幅を狭くすると、左右の下火バーナによってさらにグリル庫内の被調理物を収容する空間が減少する。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、グリル庫内の被調理物を収容する空間を確保しながら、清掃性に優れる小型化に適した加熱調理器を低コストで提供することにある。
本発明によれば、
被調理物が載置されたグリルプレートを収容するグリル庫と、
グリル庫の左右側壁のいずれか一方の側壁に沿って配設された下火バーナと、を備え、
グリルプレートが、下火バーナが配設されているグリル庫の左右側壁における一方の側壁の内面とグリルプレートの左右側端部における下火バーナが配設されている一方の側壁側の一方の側端部との間の第1側方間隙が、グリル庫の他方の側壁の内面とグリルプレートの他方の側端部との間の第2側方間隙よりも狭くなるようにグリル庫内に収容されている加熱調理器が提供される。
上記加熱調理器によれば、グリル庫の左右側壁のいずれか一方の側壁に沿って1つの下火バーナが配設されているから、部品点数を削減できるとともに、組立工程を削減できる。また、グリル庫内に突出する部品を低減することができ、清掃性を向上させることができる。さらに、グリル庫の大きさを小さくしても、グリル庫内の被調理物を収容する空間を確保することができる。
一方、線材からなる隙間の大きな焼網上に被調理物を載置して加熱調理する場合、下火バーナが一方の側壁側のみに配設されていると、下火バーナから噴出される燃焼排気は下火バーナが配設されている一方の側壁側の下方から上方に向かって短絡して流れる。そのため、被調理物は下火バーナが配設されている一方の側壁側が他方の側壁側よりも高温に加熱されて、焼きむらが生じやすい。
しかしながら、上記加熱調理器によれば、調理器具として焼網よりも伝熱性に優れるグリルプレートが用いられるから、下火バーナから噴出する燃焼排気によって加熱される一方の側壁側の熱をグリルプレートの全体に伝熱させることができる。そして、上記加熱調理器によれば、グリルプレートは、下火バーナが配設されている一方の側壁の内面とグリルプレートの一方の側端部との間の第1側方間隙が、他方の側壁の内面とグリルプレートの他方の側端部との間の第2側方間隙よりも狭くなるようにグリル庫内に収容されているから、第1側方間隙を通過する燃焼排気の通気抵抗は第2側方間隙を通過する燃焼排気のそれよりも高くなり、第1側方間隙から上方への燃焼排気の短絡を抑制することができる。これにより、燃焼排気は一方の側壁側から他方の側壁側に向かってグリルプレートの下方の空間を流れやすくなるから、グリルプレートの下面を左右均一に加熱することができる。従って、一つの下火バーナが配設されている場合でも、被調理物の焼きむらを低減することができる。
好ましくは、上記加熱調理器において、
グリル庫は、後方に外部と連通する排気通路を有し、
グリルプレートは、グリル庫の後壁の内面とグリルプレートの後端部との間の後方間隙が、グリル庫の他方の側壁の内面とグリルプレートの他方の側端部との間の第2側方間隙よりも狭くなるようにグリル庫内に収容される。
グリル庫の後方に外部と連通する排気通路が形成されている場合、下火バーナから噴出する燃焼排気は、一方の側壁側から後方に向かって短絡して流れやすくなり、グリルプレートの前方よりも後方が高温に加熱されやすい。
しかしながら、上記加熱調理器によれば、グリルプレートは、グリル庫の後壁の内面とグリルプレートの後端部との間の後方間隙が、他方の側壁の内面とグリルプレートの他方の側端部との間の第2側方間隙よりも狭くなるようにグリル庫内に収容されているから、一方の側壁側から後方間隙よりも通気抵抗の低いグリル庫の前方の第2側方間隙に向かって流れやすくなり、一方の側壁側から後方間隙への燃焼排気の短絡を抑制することができる。これにより、グリルプレートの下面を前後均一に加熱することができ、一つの下火バーナが配設されている場合でも、被調理物の焼きむらを低減することができる。
好ましくは、上記加熱調理器において、
下火バーナは、グリル庫の左右側壁のいずれか一方の側壁の外側で、一方の側壁に沿って配設されており、一方の側壁に設けられた導入口を介し、一方の側壁の外方からグリル庫の左右方向内方に向かって燃焼排気を噴出する。
上記加熱調理器によれば、下火バーナは、左右側壁のいずれか一方の側壁の外側で、一方の側壁に沿って配設されているから、グリル庫内で突出する部品をさらに低減することができるとともに、グリル庫内の被調理物を収容する空間をさらに大きくすることができる。また、上記加熱調理器によれば、下火バーナは、一方の側壁に設けられた導入口を介し、一方の側壁の外方からグリル庫の左右方向内方に向かって燃焼排気を噴出するから、グリル庫内に収容されるグリルプレートの配置に合わせてグリルプレートの下方の空間における一定の領域に燃焼排気を噴出させることができる。これにより、グリルプレートの下面を前後左右均一に加熱することができ、一つの下火バーナが配設されている場合でも、被調理物の焼きむらを低減することができる。
好ましくは、上記加熱調理器は、さらに、
グリル庫内にグリルプレートを収容したとき、グリルプレートとグリル庫の底壁との間に、グリルプレートの下方を後方に向かって流れる燃焼排気の通気抵抗を前方側よりも後方側で高くする抵抗手段を有する。
上記加熱調理器によれば、グリル庫内にグリルプレートを収容したとき、グリルプレートとグリル庫の底壁との間に、下火バーナから噴出する燃焼排気のグリル庫の後方への通気抵抗を前方側よりも後方側で高くする抵抗手段が設けられているから、一方の側壁側の下火バーナから噴出される燃焼排気によって、通気抵抗の低いグリルプレートの下面の前方が加熱されやすくなる。これにより、さらにグリルプレートの下面を前後左右均一に加熱することができ、一つの下火バーナが配設されている場合でも、被調理物の焼きむらを低減することができる。
好ましくは、上記加熱調理器において、
抵抗手段は、グリル庫の底壁に設けられた左右方向に延びる上方に凸の突条からなり、
突条は、下火バーナが配設されている一方の側壁側の一方の端部が他方の側壁側の他方の端部よりもグリル庫の前方に位置するように傾斜して設けられる。
上記加熱調理器によれば、グリル庫の底壁に、左右方向に延びる上方に凸の突条からなる抵抗手段が設けられ、突条は、一方の側壁側の一方の端部が他方の側壁側の他方の端部よりもグリル庫の前方に位置するように傾斜しているから、一方の側壁側の下火バーナから噴出される燃焼排気は、突条によって通気抵抗の低いグリルプレートの下面の前方を加熱しながら、第2側方間隙に向かって流れやすくなる。これにより、さらにグリルプレートの下面を前後左右で均一に加熱することができ、一つの下火バーナが配設されている場合でも、被調理物の焼きむらを低減することができる。
以上のように、本発明によれば、グリル庫内の被調理物を収容する空間を確保しながら、清掃性に優れる小型化に適した加熱調理器を低コストで提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器を示す概略斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器を示す要部概略縦断面図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器を示す要部概略横断面図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器のグリル庫を上方から見た要部概略平面図である。 図5は、本発明の他の実施の形態に係る加熱調理器のグリル庫を上方から見た要部概略平面図である。
以下、図面を参照しながら本実施の形態に係る加熱調理器を具体的に説明する。
図1は、本実施の形態に係る加熱調理器の一例であるガスコンロを示す概略斜視図である。図1に示すように、加熱調理器は、天板9の上面に設けられた複数のコンロバーナ1と、グリルプレート80を用いた調理を行うためのグリル2とを備える。
図1及び図2に示すように、グリル2は、コンロ本体10の内部に搭載され、前方に開口する矩形箱状のグリル庫20と、グリル庫20の前面開口部100を前方から被閉するグリル扉5を備える。グリル扉5の後面下方には、グリル庫20内へ向かって連結板210が延設されており、連結板210にグリルプレート80を下方から支持する支持枠220が連結されている。なお、煩雑化を避けるため、図2~図5では支持枠220は省略されている。従って、グリル扉5を手前に引くことで、支持枠220とともにグリルプレート80がグリル庫20の前方に引き出され、グリル扉5を後方に押すことで、支持枠220とともにグリルプレート80がグリル庫20内に収容されるように構成されている。なお、本明細書では、グリル扉5が設けられている面を正面とし、グリル扉5側から見たときのグリル扉5とグリル庫20の奥側とが対向する方向を前後方向、グリル庫20の幅方向を左右方向、グリル庫20の高さ方向を上下方向という。
グリル扉5の左側に形成された操作部には、後述する上下バーナ56,55の点・消火と火力調節機能を兼備したグリル用スイッチ41が設けられている。
グリルプレート80は、伝熱性に優れるアルミニウム製の成形体または鋳造体からなり、上面にはフッ素樹脂などにより表面処理加工が施されている。グリルプレート80は、平面視略矩形状を有する。グリルプレート80の上面には、左右方向に延びる上方に凸の突条82が前後方向に所定の間隔を存して複数、形成された食材載置部85が設けられている。グリルプレート80の左右両端部には、食材載置部85の左右方向外方端部から斜め上外方に向けて上り勾配の左右側端部83,84が設けられている。左右側端部83,84はグリルプレート80の前後で繋がっており、食材載置部85の前後方向外方端部から斜め上外方に向かって上り勾配の前後端部86,87が設けられている。
図2及び図3に示すように、グリル庫20の上壁24には、被調理物を上方から加熱するための上火バーナ56が設けられている。上火バーナ56は、例えば、下面がセラミック製の板体で構成された表面燃焼式のセラミックバーナであり、上記板体の下面に炎孔560が開設されている。従って、混合管(図示せず)から燃料ガスと一次空気とが供給されて、上火バーナ56が点火されると、板体の下面に燃料ガスの燃焼炎が形成され、その輻射熱や燃焼排気がグリル庫20内の下方に向けて放射される。図示しないが、上火バーナ56の炎孔560には、燃料ガスを点火させるための点火電極の電極部と、燃焼炎を検知するための熱電対とが臨んでいる。
グリル庫20の右側壁22の下方領域には、前後方向に長い導入口202が開口されている。導入口202は、前後方向の中心がグリル庫20内にグリルプレート80を収容させたときにグリルプレート80の前後方向の中心よりも前方に位置するように、グリル庫20の右側壁22の前方寄りに形成されている。また、導入口202は、上端がグリルプレートの右側端部84の上端よりも下方に位置するように形成されている。
グリル庫20の右側壁22の外側には、右側壁22に沿って前後方向に延びる1つの下火バーナ55が配設されており、複数の炎孔550が導入口202に臨んでいる。下火バーナ55は、例えば、所定箇所を打ち抜き加工してスリット状の炎孔550を構成する開口部が複数、穿設された一枚の金属板を開口部近傍で折り曲げるとともに、略直管状に成形し、金属板の端部を接合させることにより形成される。下火バーナ55は、細長平板状に形成されたバーナ本体500と、図示しないガスノズルが挿入される流入部551と、左右方向外方側に金属板が接合された水平に延びるフランジ部552とを有する。
複数の炎孔550は、下火バーナ55の左右方向内側縁部に沿って前後方向に所定の間隔でグリル庫20の左右方向内方に向かって開口しており、流入部551で吸引された一次空気とともに下火バーナ55に供給される燃料ガスをグリル庫20の左右方向内方に向かって噴出する。従って、下火バーナ55を点火させると、炎孔550に燃焼炎が形成され、その燃焼排気は、グリル庫20の右側壁22の前方寄りに開口されている導入口202を介して左右中央部に向かって噴出される。図示しないが、下火バーナ55の炎孔550には、燃料ガスを点火させるための点火電極の電極部と、燃焼炎を検知するための熱電対とが臨んでいる。
グリル庫20の右側壁22の外面には、下火バーナ55を上方及び左右外方から覆うように断面略L字状の排気溢れ防止カバー600が接続されており、導入口202の開口上縁には、下火バーナ55の上方に向かって斜め上外方に延在する整流板601が接続されている。排気溢れ防止カバー600の下端と下火バーナ55の上面との間及び排気溢れ防止カバー600の内面と整流板601の外方端部との間にはそれぞれ、一定の大きさの隙間が形成されている。従って、下火バーナ55を点火させると、排気溢れ防止カバー600と下火バーナ55との間の隙間から流入する二次空気が整流板601によって下火バーナ55の上方から炎孔550周辺に供給され、二次空気によって燃焼排気がグリル庫20内の遠方まで飛ばされる。これにより、グリルプレート80の下面の左右中央部を効率的に加熱することができる。
グリル庫20の後方上部には、排気通路300と連通する排気用開口11が開設されている。グリル庫20の後壁25は、底壁23から所定の高さまで垂直に立設する下方後壁25aと、下方後壁25aの上端から斜め上後方に向かって延在する上方後壁25bとを有する。上方後壁25bの上端には、排気ダクト30が連設されており、排気ダクト30が排気通路300を構成している。グリル庫20の上方後壁25bの下方近傍における左右中央部には、庫内温度を検知する庫内温度センサ70が配設されている。
グリル庫20の底壁23の後方左右中央部には、後方に向かって上昇する傾斜面を有する隆起部23aが形成されており、隆起部23aの頂面部には、器具温度センサ71が収容されたセンサカバー72が上方に突出するように配設されている。また、グリル庫20の底壁23の後方左右両端部にはそれぞれ、隆起部23aよりも低い突出高さを有する小隆起部23bが形成されている。
図示しないが、グリルプレート80を下方から支持する支持枠220の後枠部の左右中央部は上方に折り曲げられている。従って、支持枠220上にグリルプレート80を載置させた状態でグリル扉5を閉じていくと、支持枠220の後枠部の左右両端部が小隆起部23bに乗り上げ、それに伴ってグリルプレート80の後方部が上方に持ち上げられる。これにより、グリルプレート80が器具温度センサ71のセンサカバーに72に衝突することなく後方に移動される。そして、さらにグリル扉5を閉じていき、支持枠220の後枠部の左右両端部が小隆起部23bを乗り越えると、支持枠220が略水平状態となり、それに伴って略水平状態のグリルプレート80の下面がセンサカバー72の上面に上方から当接する。
図2~図4に示すように、グリル庫20及びグリルプレート80は、グリル庫20内にグリルプレート80を収容させたとき、グリルプレート80がグリル庫20内の右後方寄りに配置されるように大きさ及び形状が設定されている。具体的には、グリル庫20内にグリルプレート80を収容させたとき、グリル庫20の左右方向において、グリル庫20の右側壁22の内面と、右側壁22の内面に最も近接するグリルプレート80の右側端部84との間に、所定の大きさの第1側方間隙G1(例えば、2mm)が形成され、グリル庫20の左側壁21の内面と、左側壁21の内面に最も近接するグリルプレート80の左側端部83との間に、所定の大きさの第2側方間隙G2(例えば、20mm)が形成される。また、グリル庫20内にグリルプレート80を収容させたとき、グリル庫20の前後方向において、グリル庫20の上方後壁25bの内面と、上方後壁25bの内面に最も近接するグリルプレート80の後端部87との間に、所定の大きさの後方間隙Gb(例えば、2mm)が形成される。従って、グリルプレート80は、グリル庫20内にグリルプレート80を収容させたとき、第1側方間隙G1及び後方間隙Gbが第2側方間隙G2よりも狭くなるようにグリル庫20内に収容されている。好ましくは、グリルプレート80は、第1側方間隙G1及び後方間隙Gbができるだけ狭くなるようにグリル庫20内に収容される。
本実施の形態によれば、下火バーナ55はグリル庫20の右側壁側のみに配設されているため、グリル庫20の左右側壁21,22の内側に左右一対の下火バーナ55が配設されている従来の加熱調理器に比べて、配管や点火電極、熱電対、整流板などの部品を削減することができるとともに、組立工程を削減することができる。これにより、低コスト化を図ることができる。
また、本実施の形態によれば、下火バーナ55はグリル庫20の右側壁22の外側に配設されており、グリル庫20内に突出する部品が少ないから、グリル庫20の清掃が容易となる。
また、本実施の形態によれば、下火バーナ55はグリル庫20の右側壁側のみに配設されているとともに、グリル庫20の右側壁22の外側に配設されているから、グリル庫20内に下火バーナ55を配設するための空間を確保する必要がなく、グリル庫20内の略全ての空間を被調理物を収容する空間として利用することができる。これにより、グリル庫20の幅を狭めても、グリル庫20内の被調理物を収容する空間を従来と同程度に確保することができる。従って、小型化に適した加熱調理器を提供することができる。
一方、上記のようにグリル庫20の右側壁側のみに下火バーナ55が配設されている場合、グリル庫20内の左右側壁21,22とグリルプレート80の左右側端部83,84との間の第1及び第2側方間隙G1,G2が均等となるようにグリルプレート80が配設されていると、右側壁22の導入口202からグリル庫20内に向かって噴出された燃焼排気は、下火バーナ55が配設されている右側壁22とグリルプレート80の右側端部84との間の第1側方間隙G1を通って上方に向かって短絡して流れやすく、左側壁側まで燃焼排気が十分に流れ難い。そのため、被調理物は下火バーナ55が配設されている右側壁側が左側壁側よりも高温に加熱される。また、後方に外部と連通する排気通路300が設けられている場合、グリル庫20内の前後中央部にグリルプレート80が配設されていると、右側壁22の導入口202からグリル庫20内に向かって噴出された燃焼排気は、グリル庫20の上方後壁25bの内面とグリルプレート80の後端部87との間の後方間隙Gbを通って排気通路300に短絡して流れやすくなり、グリルプレート80の前方よりも後方が高温に加熱される。その結果、被調理物が不均一に加熱されて、焼きむらが生じやすい。
しかしながら、本実施の形態によれば、調理器具として焼網よりも伝熱性に優れるグリルプレート80が用いられるから、下火バーナ55から噴出する燃焼排気によって加熱される右側壁側の熱をグリルプレート80の全体に伝熱させることができる。また、グリルプレート80は、グリル庫20の右側壁22の内面とグリルプレート80の右側端部84との間の第1側方間隙G1がグリル庫20の左側壁21の内面とグリルプレート80の左側端部83との間の第2側方間隙G2よりも狭くなるようにグリル庫20内に収容されているから、第1側方間隙G1を通過する燃焼排気の通気抵抗は、第2側方間隙G2を通過する燃焼排気のそれよりも高くなり、第1側方間隙G1から上方への燃焼排気の短絡を抑制することができる。これにより、燃焼排気は右側壁側から左側壁側に向かってグリルプレート80の下方の空間を流れやすくなるから、グリルプレート80の下面を左右均一に加熱することができる。従って、右側壁側に一つの下火バーナ55が配設されている場合でも、グリルプレート80の左右方向における温度の偏在が低減され、被調理物の焼きむらを低減することができる。
また、本実施の形態では、グリルプレート80は、グリル庫20の上方後壁25bの内面とグリルプレート80の後端部87との間の後方間隙Gbが第2側方間隙G2よりも狭くなるようにグリル庫20内に収容されているから、右側壁側からグリル庫20内に噴出された燃焼排気の後方間隙Gbを通過する通気抵抗は、第2側方間隙G2を通過する燃焼排気のそれよりも高くなり、一方の側壁側から後方間隙Gbへの燃焼排気の短絡を抑制することができる。これにより、後方に排気通路300が設けられている場合でも、燃焼排気は右側壁側から後方間隙Gbよりも通気抵抗の低いグリル庫20の前方の第2側方間隙G2に向かって流れやすくなり、グリルプレート80の下面を前後均一に加熱することができる。従って、右側壁側に一つの下火バーナ55が配設されている場合でも、グリルプレート80の前後方向における温度の偏在を低減することができ、被調理物の焼きむらを低減することができる。
また、本実施の形態によれば、導入口202は右側壁22の前方寄りに配置されており、導入口202にグリル庫20の左右方向内方に向かって開口する下火バーナ55の複数の炎孔550が臨んでいる。従って、複数の炎孔550の前後方向の中心位置はグリルプレート80の前後方向の中心位置よりも前方に位置する。しかも、導入口202の上端は、グリルプレート80の右側端部84の上端よりも下方に位置するため、下火バーナ55から噴出される燃焼排気は導入口202を介してグリルプレート80の下方の空間に向かって流入する。これにより、下火バーナ55から噴出する燃焼排気によって、グリルプレート80の下面の前方が加熱されやすくなり、グリルプレート80の下面を前後左右で均一に加熱することができる。
また、本実施の形態では、底壁23の後方に隆起部23aや小隆起部23bが形成されているから、グリルプレート80の下方の空間は前方よりも後方で狭くなっており、燃焼排気の通気抵抗が高くなる。すなわち、これらの隆起部23a,23bはグリルプレート80の下方の空間を後方に流れる燃焼排気の通気抵抗を前方側よりも後方側で高くする抵抗手段として機能する。その結果、導入口202からグリル庫20内に噴出された燃焼排気によって、通気抵抗の低いグリルプレート80の下面の前方が加熱されやすくなる。これにより、さらにグリルプレート80の下面を前後左右均一に加熱することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、一方の側壁に沿って1つの下火バーナ55が配設されていても、被調理物を前後左右で均一に加熱することができ、焼きむらの少ない被調理物を得ることができる。従って、本実施の形態によれば、グリル庫20内の被調理物を収容する空間を確保しながら、清掃性に優れる小型化に適した加熱調理器を低コストで提供することができる。
(その他の実施の形態)
(1)上記実施の形態では、抵抗手段として底壁23に隆起部23a,23bが形成されている。しかしながら、図5に示すように、抵抗手段として、グリル庫20の底壁23に左右方向に延在する上方に凸の突条90を形成してもよい。この場合、下火バーナ55が配設されている右側壁側から後方の排気通路300への燃焼排気の短絡を抑えるため、突条90の右側端部が左側端部よりも前方に位置するように、斜めに傾斜した突条が好ましい。また、燃焼排気の後方への通気抵抗を高めることができれば、グリルプレート80の下面に下方に凸の突条を形成してもよい。
(2)上記実施の形態では、下火バーナ55はグリル庫20の右側壁22の外側に配設されている。しかしながら、下火バーナ55はグリル庫20の左側壁21の外側に配設してもよいし、グリル庫20の左右側壁21,22のいずれか一方の側壁の内側に配設してもよい。
(3)上記実施の形態では、左右で一定の高さの排気通路300が形成されている。しかしながら、下火バーナ55が配設されている右側壁側から左側壁側に燃焼排気がより流れるように、排気通路300の左側壁側の高さを右側壁側よりも高く形成してもよい。
(4)上記実施の形態では、グリル庫20の上方後壁25bの内面とグリルプレート80の後端部87との間に後方間隙Gbが形成されている。しかしながら、下方後壁25aの内面とグリルプレート80の後端部87との間に後方間隙Gbを形成してもよい。また、後壁25は、下方後壁25aまたは上方後壁25bのいずれか一方から形成してもよい。
2 グリル庫
55 下火バーナ
550 炎孔
21 左側壁
22 右側壁
G1 第1側方間隙
G2 第2側方間隙
Gb 後方間隙

Claims (5)

  1. 被調理物が載置されたグリルプレートを収容するグリル庫と、
    グリル庫の左右側壁のいずれか一方の側壁に沿って配設された下火バーナと、を備え、
    グリルプレートは、下火バーナが配設されているグリル庫の左右側壁における一方の側壁の内面とグリルプレートの左右側端部における下火バーナが配設されている一方の側壁側の一方の側端部との間の第1側方間隙が、グリル庫の他方の側壁の内面とグリルプレートの他方の側端部との間の第2側方間隙よりも狭くなるようにグリル庫内に収容されている加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    グリル庫は、後方に外部と連通する排気通路を有し、
    グリルプレートは、グリル庫の後壁の内面とグリルプレートの後端部との間の後方間隙が、グリル庫の他方の側壁の内面とグリルプレートの他方の側端部との間の第2側方間隙よりも狭くなるようにグリル庫内に収容されている加熱調理器。
  3. 請求項1または2に記載の加熱調理器において、
    下火バーナは、グリル庫の左右側壁のいずれか一方の側壁の外側で、一方の側壁に沿って配設されており、一方の側壁に設けられた導入口を介し、一方の側壁の外方からグリル庫の左右方向内方に向かって燃焼排気を噴出する加熱調理器。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の加熱調理器は、さらに、
    グリル庫内にグリルプレートを収容したとき、グリルプレートとグリル庫の底壁との間に、グリルプレートの下方を後方に向かって流れる燃焼排気の通気抵抗を前方側よりも後方側で高くする抵抗手段を有する加熱調理器。
  5. 請求項4に記載の加熱調理器において、
    抵抗手段は、グリル庫の底壁に設けられた左右方向に延びる上方に凸の突条からなり、
    突条は、下火バーナが配設されている一方の側壁側の一方の端部が他方の側壁側の他方の端部よりもグリル庫の前方に位置するように傾斜している加熱調理器。
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