JP6594751B2 - グリル - Google Patents

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Description

本発明は、グリル、特に、グリルプレート上に載置された食材を上下両面から同時に加熱するように構成されたグリルに関する。
従来、加熱庫内の上壁および側壁下部にそれぞれバーナが配設され、焼き網やグリルプレート上に載置された肉や魚等の食材を、上記各バーナから放出された燃焼ガスによって上下両面から同時に加熱可能な所謂両面焼きのグリルにおいて、加熱調理中、食材から滲出漏下した油や焼き汁が側壁下部に設けられた下火バーナに直接付着しないよう、加熱庫の側壁内側から中央へ向かって、下火バーナを上方から覆うようにカバー板が突設されたものが知られている(例えば、特許文献1および2参照)。
特開2012−11046号公報 特開2001−338号公報
しかしながら、上記従来のグリルでは、グリルプレートを用いて食材の加熱調理が行われた場合、グリルプレートを加熱庫内から引き出す際に、グリルプレート上から零れ落ちた油や焼き汁がカバー板の上面を伝って加熱庫の内外へ広がる虞があった。また、使用後は、グリルプレートやその下方に設けられた汁受け皿と共に、カバー板も加熱庫から取り外し、それぞれ別個に清掃する必要があるため、メンテナンス性も悪かった。しかも、カバー板と側壁との連結構造や下火バーナを側壁内側に臨ませる開口部の形状など、下火バーナ周辺の構造も複雑であるため、部品点数や組立工数が多く、その分、製造コストが高くなる問題もあった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、グリルプレート上の食材を上下両面から同時に加熱可能なグリルにおいて、メンテナンス性の向上および製造コストの低廉化を図ることにある。
本発明は、加熱庫内の下方に設けられ、加熱庫の外側方に向かって炎孔が開設されたバーナと、グリル扉に連結され、グリル扉が閉じられることで、上部に載置されるグリルプレートと共に加熱庫内に収容されるトレイとを備え、トレイは、バーナの上方に位置し、下方からグリルプレートを支持する板状のプレート支持部と、プレート支持部の左右の側縁に沿って形成され、且つグリルプレートの左右の側端縁下方に位置し、グリルプレート上からの漏下物を受ける樋状の汁受け部とを有し、バーナの炎孔に対向する汁受け部の内側板に、バーナから放出された燃焼ガスを汁受け部の内側の空間へ導くガス導出部が設けられたものである。
このものでは、グリル扉が開かれるのに連動して、トレイの上部に載置されたグリルプレートがトレイと共に加熱庫内から引き出されるが、その際、グリルプレート上から油や焼き汁が零れ落ちても、それら漏下物は、グリルプレートの下方に配設されたトレイの汁受け部に回収される。従って、加熱庫の内外に汚れが広がり難い。しかも、使用後は、加熱庫内から引き出されるグリルプレートおよびトレイの汁受け部を清掃すればよいから、清掃の手間も軽減される。
さらに、このものでは、グリルプレートを支持するトレイの下方にバーナが設けられているから、既述従来のグリルのようにバーナ防汚用のカバー板を別途設ける必要がない。よって、その分、グリル全体の部品点数や組立工数も削減できる。また、グリル扉に連結されたトレイに汁受け部を設けたことで、加熱庫内に、グリルプレートを支持するための支持枠や汁受け皿を別個で設ける場合よりも、グリル全体の部品点数や組立工数を削減できる。
また、このものでは、グリルプレートの下方にてバーナから加熱庫の外側方へ向けて放出された燃焼ガスが、汁受け部の内側板に設けられたガス導出部を通じて汁受け部の内側の空間へ導出され、さらにグリルプレートの側端縁の側方から上方へ導かれ、グリルプレートを加熱する。その結果、グリルプレート上の食材は、グリルプレートからの伝導熱や輻射熱によって下方から加熱されると共に、集熱カバーからの輻射熱やグリルプレートの上面側に回り込んだ燃焼ガスの対流熱によって上方および側方から加熱される。即ち、加熱庫内の下方に設けられたバーナによって、食材を上下両面から適切に加熱することができる。従って、加熱庫内の上部に、食材を上方から加熱するためのバーナを別途設ける必要がなく、グリル全体の部品点数や組立工数をより削減できる。
上記グリルにおいて、トレイの上部に、グリルプレートを所定位置に載置された状態で保持する位置決め部が設けられたものとすれば、グリルプレートを支持するための支持枠と位置決め状態で保持するための位置決め部材とを別個で設ける場合よりも、グリル全体の部品点数や組立工数を削減できる。
上記グリルにおいて、グリル扉に、トレイが一体的に連結されたものとすれば、グリル扉と汁受け部との間でがたつきが生じ難いから、たとえグリル扉が勢い良く開かれても、汁受け部に回収された漏下物が加熱庫の内外に零れ難い。
以上のように、本発明によれば、グリルプレート上からの漏下物をトレイの汁受け部にて回収することができるから、加熱庫の内外に汚れが広がり難い。よって、メンテナンス性が良好である。しかも、使用後は、主にグリルプレートおよびトレイのみ加熱庫内から取り出して清掃すればよいから、メンテナンス性が一層良好である。また、上述のような構成を採用したことで、グリル全体の部品点数や組立工数も削減できるから、製造コストも低廉できる。
図1は、本発明の実施の形態に係るグリルを備えたコンロの概略斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態に係るグリルを備えたコンロの側方視概略縦断面図である。 図3は、本発明の実施の形態に係るグリルの前方視概略縦断面図である。 図4は、本発明の実施の形態に係るグリルの加熱庫周辺の一部を分解した概略斜視図である。
次に、上記した本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら詳述する。
図1および図2に示すように、本発明の実施の形態に係るグリル2は、天板101の上面に単数或いは複数のコンロバーナ11を有するガスコンロ1のコンロ本体10に一体的に構成されており、コンロ本体10がグリル2の外郭を構成している。尚、本明細書では、コンロ本体10を前面(以下、「本体前面」という)103側から見たときの奥行き方向を前後方向、幅方向を左右方向、高さ方向を上下方向という。
グリル2は、肉や魚等の食材を収容する略矩形箱状の加熱庫20と、加熱庫20内の食材を加熱するグリルバーナ21とを備えている。加熱庫20は、本体前面103からコンロ本体10の内部後方へ向かって延設されており、加熱庫20内への食材の出し入れ口となる開口部200は、本体前面103に開設されている。
開口部200は、前方からグリル扉22により被閉されている。また、本体前面103におけるグリル扉22の左右位置には、コンロバーナ11の点火および消火を行うための単数或いは複数のコンロ点消火操作子13と、グリルバーナ21の点火および消火を行うためのグリル点消火操作子23とが配設されている。
尚、図示しないが、コンロ本体10の内部には、コンロ点消火操作子13の点火操作や消火操作に連動して開閉するコンロバーナ11用のバルブユニットや、グリル点消火操作子23の点火操作や消火操作に連動して開閉するグリルバーナ21用のバルブユニット、ガス供給元管から上記各バルブユニットへガスを導くガス配管等が組み込まれている。
コンロ本体10内における加熱庫20の後方には、加熱庫20内でグリルバーナ21から放出された燃焼ガス、及び食材から発生した油煙や臭気成分を、天板101に開設された排気口14へ導く排気筒24が配設されている。排気筒24は、加熱庫20の後壁(以下、「加熱庫後壁」という)204の上部に開設された排気筒入口240から後上方へ向かって略L字状に延設され、上端の排気筒出口241を排気口14に下方から臨ませている。
図2および図3に示すように、加熱庫20内の底部には、底壁(以下、「加熱庫底壁」という)202の上面に沿って前後に摺動可能なトレイ25が収容されている。トレイ25の上面には、略矩形平皿状のグリルプレート26が取り外し可能な状態で載置される。また、加熱庫20内の上部には、グリルプレート26の下方にてグリルバーナ21から放出された燃焼ガスを、グリルプレート26の側方から上方へ導く前方視縦断面略コ字状の集熱カバー27が収容されている。
トレイ25は、開口部200から後方へ略水平に、加熱庫後壁204の前面近傍まで延設されており、その前端面(開口部200側の端面)に、グリル扉22が連結固定されている。従って、トレイ25およびその上部に載置されたグリルプレート26は、図1に示すように、グリル扉22を開くことで開口部200から外部前方へ引き出される。また、図2に示すように、グリル扉22を閉じれば、加熱庫20の内部に収容される。
図3に示すように、トレイ25は、下方からグリルプレート26を支持する略平板状のプレート支持部251と、グリルプレート26上から漏下した油や焼き汁を受ける前方視縦断面略U字状の汁受け部252とで構成されている。
プレート支持部251は、グリルバーナ21の上方に位置し、加熱庫底壁202との間に所定の間隙を存して略水平に配設されている。プレート支持部251の左右幅は、グリルプレート26の左右幅より小さく設定されており、汁受け部252は、プレート支持部251の左右の側縁に沿って樋状に、グリルプレート26の左右の側端縁261の下方に形成されている。
汁受け部252は、プレート支持部251の側縁から略垂直下向きに延出する内側板(以下、「汁受け部内側板」という)31と、汁受け部内側板31の下縁から略水平外向きに延出する底板(以下、「汁受け部底板」という)32と、加熱庫側壁205の内側方に所定の間隙を存して、汁受け部底板32の外側縁からプレート支持部251の上面高さよりも上方へ斜め上方外向きに延出する外側板(以下、「汁受け部外側板」という)33とで構成されており、グリルバーナ21は、プレート支持部251と加熱庫底壁202との間隙で且つ左右の汁受け部内側板31相互間に設けられた加熱庫20内の下方の空間(以下、「バーナ収容部」という)20Aに配設されている。即ち、汁受け部252は、各グリルバーナ21の外側方にそれぞれ配設されている。
汁受け部内側板31の上下方向の略中央には、バーナ収容部20Aにてグリルバーナ21から放出された燃焼ガスを汁受け部252の内側の空間へ導出するガス導出口310が開設されている。従って、グリルバーナ21から放出された燃焼ガスは、ガス導出口310から汁受け部252の内側の空間へ導出され、さらに汁受け部外側板33の内側面に沿って上方へ導かれ、汁受け部252の上部開口250を通ってグリルプレート26の側端縁261の側方へ導かれる。
グリルバーナ21は、二つの樋状体を上下に重ね合わせて形成された直管状のバーナであり、加熱庫後壁204から左右の汁受け部内側板31に沿ってそれぞれ前方へ略水平に延設されている。グリルバーナ21の外側端面(汁受け部252側の端面)には、複数の炎孔210が加熱庫20の外側方に向かって且つガス導出口310に対向して開設されており、上記炎孔210からバーナ収容部20Aの外側方のガス導出口310へ向けてガスが噴出される。
尚、図示しないが、各グリルバーナ21の炎孔210の近傍には、それぞれ点火プラグが配設されており、グリル点消火操作子23の点火操作に連動して上記点火プラグから特定の炎孔210の周辺で火花放電させ、炎孔210から噴出されるガスを着火させる。
図2から図4に示すように、加熱庫底壁202の上面における左右方向の中央には、複数の空気取込口280を有する上方へ凸の前方視縦断面略コ字状の台状部28が、加熱庫後壁204の前面から前方へ向かって延設されている。
空気取込口280は、台状部28の前面および左右の側面に沿って開設されており、グリルバーナ21が点火されるのに伴って、加熱庫20の外部の空気がグリルバーナ21の燃焼用の二次空気として空気取込口280からバーナ収容部20Aへ導入される。
トレイ25におけるプレート支持部251の前後の側縁中央には、左右方向に延在する上方へ凸の起立片34が形成されている。一方、グリルプレート26の前後の側端中央には、起立片34と左右幅が略同一寸法の切欠44が形成されており、切欠44に起立片34が嵌入することで、グリルプレート26がプレート支持部251の上面に位置決め状態で支持される。従って、この状態でグリル扉22が閉じられると、グリルプレート26は、加熱庫20内の定位置に収容される。
グリルプレート26は、熱伝導性の高い金属(ここでは、アルミニウム)製の板材によりプレス成形されたものであり、表面には、フッ素樹脂加工等の仕上げ塗装が施されている。従って、冷凍の食材を加熱調理する場合や寒冷期、使用開始初期など、加熱庫20内やグリルプレート26の温度が低い条件下においても、燃焼ガス中の熱がグリルプレート26を介して食材へ速やかに伝達される。尚、グリルプレート26は、鋳造や鍛造により成形されたものであってもよい。また、グリルプレート26は、熱伝導性の高い材料であれば、アルミニウムに限らず、鉄や銅等で形成されたものであってもよい。
グリルプレート26の上面26Aには、食材との接触面積が小さくなるよう、左右方向に延在する上方へ凸の細幅のリブ262が前後方向に略等間隔で複数並設されている。また、グリルプレート26の上面26Aにおけるリブ262の左右外側方には、食材から滲出しグリルプレート26の上面26Aに漏下した油や焼き汁を回収するための下方へ凹の溝部263が、グリルプレート26の側端縁261近傍に沿って形成されている。
グリルプレート26の下面26Bで且つ溝部263の下方には、グリルプレート26の側端縁261近傍に沿って下方へ凸の隆起部264が形成されており、グリルプレート26をトレイ25に載置した状態において、上記隆起部264の下端がプレート支持部251の側縁近傍の上面に沿って当接支持される。これにより、グリルプレート26の下面26Bとプレート支持部251との間には、所定の空間20Bが画成される。よって、グリルバーナ21からガス導出口310を通って汁受け部252の内側の空間へ導出された燃焼ガスは、グリルプレート26の下面26B側の空間20Bへ直接流入しない。
集熱カバー27は、熱伝導性の高い金属(ここでは、鉄)製の板材により折曲形成されたものであり、表面には、セラミック塗装や琺瑯等の仕上げ塗装が施されている。従って、冷凍の食材を加熱調理する場合や寒冷期、使用開始初期など、加熱庫20内やグリルプレート26の温度が低い条件下においても、燃焼ガス中の熱が集熱カバー27を介して食材へ速やかに伝達される。尚、集熱カバー27は、熱伝導性の高い材料であれば、鉄に限らず、銅やアルミニウム、ステンレス等で形成されたものであってもよい。
集熱カバー27は、加熱庫20内の上方の空間にて略水平に延設される上板(以下、「カバー上板」という)271と、カバー上板271の後縁から加熱庫20内の下方へ略垂直下向きに延設される後板(以下、「カバー後板」という)274と、カバー上板271の側縁から加熱庫20内の下方へ略垂直下向きに延設される左右一対の側板(以下、「カバー側板」という)275とからなり、加熱庫20の上壁(以下、「加熱庫上壁」という)201および側壁(以下、「加熱庫側壁」という)205を内側から覆うように、グリルプレート26の上方から側方に亘って設けられ、加熱庫20の前後方向に延設されている。
図3に示すように、カバー上板271は、加熱庫上壁201の下方に所定の間隙20Cを存して対向している。一方、カバー側板275は、加熱庫側壁205の内側方に所定の間隙20Dを存して略平行に対向している。即ち、加熱庫20におけるグリルプレート26の上方および側方の構成壁は、空気の層(間隙20C,20D)を有する複層構造になっている。
カバー上板271における左右方向の中央には、下方へ凸の前方視縦断面略V字状の突出部51が形成されている。また、カバー上板271における突出部51の左右位置には、カバー上板271の左右の側縁近傍から突出部51の側縁へ向かって上向きに傾斜する傾斜部52が形成されている。
突出部51および傾斜部52は、何れもカバー上板271の前端から後端に亘って形成されている。従って、グリルバーナ21から放出された後、汁受け部252の内側の空間を経てグリルプレート26の側方を通り、カバー側板275に沿って上方へ導かれた燃焼ガスは、傾斜部52の下面に沿って突出部51の周辺へ導かれ、さらに突出部51の下面に沿って下方、即ち、グリルプレート26の上面中央へ導かれる。
図2に示すように、突出部51の前後方向の中央よりも前寄りの位置、および、後寄りの位置にはそれぞれ、カバー上板271と加熱庫上壁201との間隙(以下、「排気通路」という)20Cに繋がる排気導出部として、上方視横長矩形状の排気導出孔53が開設されており、加熱庫20内におけるカバー上板271とグリルプレート26との間の空間(以下、「プレート上方の空間」という)20Eは、排気導出孔53から排気通路20Cを通じて排気筒24の内部空間24Eに繋がっている。
カバー後板274は、集熱カバー27を加熱庫20内の最後部まで収容させたとき、加熱庫後壁204の前面で且つ排気筒入口240の下縁に沿って当接し、プレート上方の空間20Eと排気筒24の内部空間24Eとを分離する隔壁となる。従って、グリルプレート26の上面中央へ導かれた燃焼ガス、及びグリルプレート26上の食材から発生した油煙や臭気成分は、加熱庫20の後部から直接排気筒24内へ導出されるのではなく、排気導出孔53を通じて排気通路20Cへ導出され、さらに排気通路20Cを通って加熱庫後壁204の排気筒入口240から排気筒24内へ導かれ、排気口14を通じてコンロ本体1の外部に排出される。
図3および図4に示すように、カバー側板275の下端には、略水平外向きに突出するフランジ54が形成されている。一方、加熱庫側壁205の内側面には、前後方向に延在し且つ加熱庫20の内側へ凸の支持レール55が形成されており、フランジ54は、支持レール55に上方から当接し支持される。従って、集熱カバー27は、支持レール55に沿って前後に摺動可能な状態で下方から支持され、グリル扉22を開いた状態で開口部200の前方へ摺動させれば、加熱庫20内から取り外すことができる。
支持レール55は、上下方向に複数列(ここでは、二列)設けられており、フランジ54の支持位置を変更すれば、加熱庫20内における集熱カバー27の取り付け高さ、即ち、カバー上板271とグリルプレート26との離間距離を調整することができる。このように、集熱カバー27の取り付け高さを変更し、カバー上板271とグリルプレート26との離間距離を調整することで、集熱カバー27からグリルプレート26上の食材へ伝達される熱量を調整できる。
図3に示すように、カバー側板275は、カバー上板271の側縁から汁受け部外側板33の外側の間隙へ向かって略垂直下向きに延設されている。一方、支持レール55のうち、最上段(ここでは、上段)の支持レール55は、プレート支持部251の上面と略同一の高さに設けられている。即ち、集熱カバー27を最上段の支持レール55に支持させたとき、カバー側板275の下端が、汁受け部外側板33の外側で且つグリルプレート26の側端縁261の高さよりも下方に位置するように構成されている。また、集熱カバー27を最上段より下側(ここでは、下段)の支持レール55上に支持させた場合、カバー側板275の下端は、汁受け部外側板33の外側で且つグリルバーナ21の炎孔210の高さよりも下方に位置する。従って、グリルバーナ21からガス導出口310を通って汁受け部252の内側の空間へ導かれた燃焼ガスは、汁受け部外側板33の内側面に沿ってカバー側板275の内側へ円滑に導かれ、加熱庫側壁205に接触しないでグリルプレート26の側方を通り、カバー側板275の内側面に沿ってプレート上方の空間20Eへ導かれる。
このように、上記グリル2によれば、グリルプレート26の下方のバーナ収容部20Aにてグリルバーナ21から放出された燃焼ガスが、カバー側板275の内側面に沿ってグリルプレート26の側方からプレート上方の空間20Eへ円滑に導かれ、グリルプレート26および集熱カバー27を加熱する。その結果、グリルプレート26上の食材は、グリルプレート26からの伝導熱や輻射熱によって下方から加熱されると共に、集熱カバー27からの輻射熱やグリルプレート26の上面26A側に回り込んだ燃焼ガスの対流熱によって上方および側方から加熱される。即ち、グリルプレート26の下方から側方を通って上方へ導かれる燃焼ガスによって、グリルプレート26上の食材が上下両面から適切に加熱される。よって、食材に焼きむらが生じ難く、安定した加熱性能を発揮できる。
しかも、このものでは、グリルプレート26の下方に設けられたグリルバーナ21のみによって食材を上下両面から適切に加熱できるから、その分、ガスの消費量を低減することが可能である。よって、省エネ性が向上する。また、加熱庫20内の上部に、食材を上方から加熱するためのバーナを別途設ける必要がないから、グリル2全体の部品点数や組立工数を削減することが可能である。よって、製造コストを低廉できる。
特に、このものでは、プレート支持部251の下方で且つ左右の汁受け部内側板31相互間(バーナ収容部)20A、即ち、トレイ25の下方中央寄りの位置にグリルバーナ21が設けられているから、加熱庫20内にバーナ防汚用のカバー板を別途設ける必要がなく、その分、グリル2全体の部品点数や組立工数を削減することが可能である。よって、製造コストを一層低廉できる。
また、グリル扉22に連結されたトレイ25に汁受け部252を設けたことで、加熱庫20内に、グリルプレート26を支持するための支持枠や汁受け皿を別個で設ける場合よりもグリル2全体の部品点数や組立工数を削減することが可能であるから、製造コストをより一層低廉できる。
さらに、上記グリル2では、プレート支持部251の前後の側縁中央に、位置決め部として起立片34が形成されており、上記起立片34に、グリルプレート26の前後の側端部に形成された切欠44が嵌入することで、グリルプレート26がプレート支持部251の上面に載置された状態で保持されるように構成されているから、グリルプレート26を支持するための支持枠と位置決め状態で保持するための位置決め部材とをそれぞれ別個で設ける場合よりも、グリル2全体の部品点数や組立工数を削減することが可能である。従って、製造コストをより一層低廉できる。
また、上記グリル2では、グリル扉22を開くのに連動してトレイ25およびグリルプレート26が共に加熱庫20内から前方へ引き出されるが、その際、グリルプレート26の溝部263に滞留していた油や焼き汁が側端縁261から外側下方へ零れ落ちても、それら油や焼き汁等の漏下物は、グリルプレート26の側端縁261の下方に配設された汁受け部252に回収されるから、加熱庫20の内外に汚れが広がり難い。よって、メンテナンス性が良好である。しかも、使用後は、主に開口部200の前方へ引き出されるグリルプレート26およびトレイ25を清掃すればよいから、清掃の手間も軽減される。よって、メンテナンス性が一層良好である。
さらに、トレイ25がグリル扉22に対して一体的に連結固定されていることで、グリル扉22と汁受け部252との間でがたつきが生じ難いから、たとえグリル扉22が勢い良く開かれても、汁受け部252に回収された油や焼き汁等の漏下物が加熱庫20の内外に零れ難い。よって、メンテナンス性が一層良好である。
また、加熱庫20の内側に、グリルプレート26の上方から側方に亘って集熱カバー27を設けたことで、食材からグリルプレート26の上方や側方へ飛散した油や焼き汁は、主に集熱カバー27の内側表面に付着するから、加熱庫上壁201や加熱庫側壁205が汚れ難い。しかも、集熱カバー27は、加熱庫20内から取り外して清掃することができるから、メンテナンス性も良好である。
また、上記グリル2では、加熱庫20におけるグリルプレート26の上方および側方の構成壁が、空気の層(間隙20C,20D)を有する複層構造になっているから、加熱庫20内の熱が外部に伝わり難く、コンロ本体10内部のバルブユニットや制御回路など、他の構成部品に対する熱的負荷が軽減される。これにより、上記熱的負荷に起因する機器の動作不良や故障、変形などの不具合を防止できる。
さらに、汁受け部外側板33が加熱庫側壁205の内側方に所定の間隙を存して設けられていることで、グリルバーナ21から加熱庫20の外側方(汁受け部252の内側の空間)へ向けて放出された燃焼ガス中の熱が加熱庫側壁205に伝わり難いから、加熱庫20外部の他の構成部品に対する熱的負荷がより軽減される。これにより、上記熱的負荷に起因する機器の動作不良や故障、変形などの不具合をより確実に防止できる。
また、汁受け部外側板33が汁受け部底板32の外側縁から斜め上方外向きに傾斜していることで、グリルバーナ21から加熱庫20の外側方へ向けて放出された燃焼ガスが、汁受け部外側板33に沿ってグリルプレート26の側方へ円滑に導かれ、汁受け部252の内側の空間に滞留し難いから、加熱庫20外部の他の構成部品に対する熱的負荷が一層軽減される。これにより、上記熱的負荷に起因する機器の動作不良や故障、変形などの不具合をより確実に防止できる。
上記実施の形態では、二つの直管状のグリルバーナ21が、トレイ25の左右の汁受け部252の内側に沿ってそれぞれ延設されたものを説明したが、上方視略U字状のグリルバーナであって、その左右両側の直管部が上記グリルバーナ21と同様、トレイ25の左右の汁受け部252の内側に沿って延設されたものとしてもよい。
また、上記実施の形態では、グリルプレート26を支持するプレート支持部251と、油や焼き汁を受ける汁受け部252とが、加熱庫20内から引き出し可能なトレイ25として一体で構成され、且つ、グリル扉22の後面に連結固定されたものを説明したが、汁受け部252がプレート支持部251に取り外し可能な状態で連結されたものとしてもよいし、グリル扉22の後面から加熱庫20内部後方へ延設されたガイド枠の上部に、プレート支持部251および汁受け部252が取り外し可能な状態で連結されたものとしてもよい。
本発明は、キッチンのテーブルに載置して使用されるテーブルコンロや、キッチンのカウンタトップに開設されたコンロ取付孔に落としこみ状態で装着されるビルトインコンロなど、天板101の上面に単数或いは複数のコンロバーナ11を備えたガスコンロのグリルに限らず、天板101の上面にコンロバーナ11を有しないグリル装置にも適用できる。
1 ガスコンロ
10 コンロ本体
2 グリル
20 加熱庫
200 開口部
21 グリルバーナ
22 グリル扉
25 トレイ
252 汁受け部
26 グリルプレート
261 グリルプレートの側端縁
31 汁受け部の内側板
310 ガス導出口(ガス導出部)

Claims (3)

  1. 加熱庫内の下方に設けられ、加熱庫の外側方に向かって炎孔が開設されたバーナと、
    グリル扉に連結され、グリル扉が閉じられることで、上部に載置されるグリルプレートと共に加熱庫内に収容されるトレイとを備え、
    トレイは、バーナの上方に位置し、下方からグリルプレートを支持する板状のプレート支持部と、プレート支持部の左右の側縁に沿って形成され、且つグリルプレートの左右の側端縁下方に位置し、グリルプレート上からの漏下物を受ける樋状の汁受け部とを有し、バーナの炎孔に対向する汁受け部の内側板に、バーナから放出された燃焼ガスを汁受け部の内側の空間へ導くガス導出部が設けられた、グリル。
  2. 請求項1に記載のグリルにおいて、
    トレイの上部に、グリルプレートを所定位置に載置された状態で保持する位置決め部が設けられた、グリル。
  3. 請求項1または2に記載のグリルにおいて、
    グリル扉に、トレイが一体的に連結された、グリル。
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