JP2003070656A - ビルトインこんろ - Google Patents
ビルトインこんろInfo
- Publication number
- JP2003070656A JP2003070656A JP2001270095A JP2001270095A JP2003070656A JP 2003070656 A JP2003070656 A JP 2003070656A JP 2001270095 A JP2001270095 A JP 2001270095A JP 2001270095 A JP2001270095 A JP 2001270095A JP 2003070656 A JP2003070656 A JP 2003070656A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grill
- hot air
- exhaust
- stove
- built
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Baking, Grill, Roasting (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 カウンターの温度上昇を防止するビルトイン
こんろを提供する。 【解決手段】 後方排気式グリルを有するビルトインこ
んろにおいて、上記グリルの排気ダクト2を熱気排出用
通路2aとグリル燃焼排気排出用通路2bとに仕切板3
6で分割して区画し、熱気排出用通路2aはグリル天板
9の上部に備えた熱気ダクトに連通させ、グリル燃焼排
気排出用通路2bはグリル庫1と隔壁33の連通口35
を介して連通させ、上記仕切板36を器体後端上部の排
気口3に指向して傾斜させるとともに、熱気ダクト37
の器体前方のグリル部を除いた両側に下向き給気口38
を設けることで、熱気ダクト37の出口の温度を高めて
外気との温度差を大きくし、熱気とともに外気を導入す
ることによりカウンターの冷却効果を高める。
こんろを提供する。 【解決手段】 後方排気式グリルを有するビルトインこ
んろにおいて、上記グリルの排気ダクト2を熱気排出用
通路2aとグリル燃焼排気排出用通路2bとに仕切板3
6で分割して区画し、熱気排出用通路2aはグリル天板
9の上部に備えた熱気ダクトに連通させ、グリル燃焼排
気排出用通路2bはグリル庫1と隔壁33の連通口35
を介して連通させ、上記仕切板36を器体後端上部の排
気口3に指向して傾斜させるとともに、熱気ダクト37
の器体前方のグリル部を除いた両側に下向き給気口38
を設けることで、熱気ダクト37の出口の温度を高めて
外気との温度差を大きくし、熱気とともに外気を導入す
ることによりカウンターの冷却効果を高める。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、魚類などの被調
理物をグリル庫内の焼網上でガスバーナの熱により加熱
して調理するビルトインこんろのグリル部に関し、詳し
くは、ビルトインこんろを落し込み設置するカウンター
の温度上昇を防止して使用上の安全性を高めたビルトイ
ンこんろに関するものである。
理物をグリル庫内の焼網上でガスバーナの熱により加熱
して調理するビルトインこんろのグリル部に関し、詳し
くは、ビルトインこんろを落し込み設置するカウンター
の温度上昇を防止して使用上の安全性を高めたビルトイ
ンこんろに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりビルトインこんろには、グリル
庫内で魚類などの被調理物を加熱調理する調理用グリル
を組み込んだものが多く使用されている。こうした調理
用グリルは後方排気式を採用しているのが一般的であ
り、たとえば、図9に例示されている従来のこの種のビ
ルトインこんろは、グリル庫1内の熱気が後方上部の排
気路2から排気口3を介して器外へドラフト効果によっ
て自然排気aされるものであるが、グリル庫前面に設け
られた被調理物を出し入れするためのグリル扉5の上端
に生ずる隙間dから漏れる外からの熱気と前枠7cから
の伝熱とによりカウンター7と器具が接するカウンター
7の7b部が高温となる。これは、ビルトインこんろは
箱形状であり、内部に熱がこもりやすいために上記前枠
7cからの伝熱が温度上昇原因の7〜8割を占めるから
である。なお、ビルトイン前部のX寸法は同タイプのテ
ーブルこんろに比べ大きい(約3.5倍)ために、トッ
ププレート4の前方部4aの温度上昇はグリル庫1から
の輻射熱よりもこんろ部からの輻射熱の影響の方が大き
く、こんろ部からの輻射熱で高温となる。
庫内で魚類などの被調理物を加熱調理する調理用グリル
を組み込んだものが多く使用されている。こうした調理
用グリルは後方排気式を採用しているのが一般的であ
り、たとえば、図9に例示されている従来のこの種のビ
ルトインこんろは、グリル庫1内の熱気が後方上部の排
気路2から排気口3を介して器外へドラフト効果によっ
て自然排気aされるものであるが、グリル庫前面に設け
られた被調理物を出し入れするためのグリル扉5の上端
に生ずる隙間dから漏れる外からの熱気と前枠7cから
の伝熱とによりカウンター7と器具が接するカウンター
7の7b部が高温となる。これは、ビルトインこんろは
箱形状であり、内部に熱がこもりやすいために上記前枠
7cからの伝熱が温度上昇原因の7〜8割を占めるから
である。なお、ビルトイン前部のX寸法は同タイプのテ
ーブルこんろに比べ大きい(約3.5倍)ために、トッ
ププレート4の前方部4aの温度上昇はグリル庫1から
の輻射熱よりもこんろ部からの輻射熱の影響の方が大き
く、こんろ部からの輻射熱で高温となる。
【0003】そこで、従来のこの種のビルトインこんろ
では、器体前端部に冷却用空気の給気口8を設けるとと
もに、グリル天板9上にはグリル庫1内で発生した熱気
を前枠7cに直接伝達しないための遮熱板10を設け
て、給気口8からの冷却用空気による冷却と、遮熱板1
0によりグリル庫1内で発生する輻射熱を低減すること
でカウンター7の高温対策を採っている。
では、器体前端部に冷却用空気の給気口8を設けるとと
もに、グリル天板9上にはグリル庫1内で発生した熱気
を前枠7cに直接伝達しないための遮熱板10を設け
て、給気口8からの冷却用空気による冷却と、遮熱板1
0によりグリル庫1内で発生する輻射熱を低減すること
でカウンター7の高温対策を採っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
たビルトインこんろにおいては、器体前端部の給気口8
からの冷却用空気bは、その殆どがこんろ部11、12
のバーナ燃焼用二次空気b′とし上方へ流れてしまい冷
却用空気bによる冷却効果は充分とはいえず、また、バ
ーナから発生した熱によってグリル天板9が加熱され、
遮熱板10をグリル天板9との間で発生する熱気cは器
体外部に排出されず遮熱板10とグリル天板9との間に
こもってしまい、この熱気cで前枠7c及び器体前部が
加熱されることと併せてカウンター7が相当高温に加熱
されるといった問題点があった。
たビルトインこんろにおいては、器体前端部の給気口8
からの冷却用空気bは、その殆どがこんろ部11、12
のバーナ燃焼用二次空気b′とし上方へ流れてしまい冷
却用空気bによる冷却効果は充分とはいえず、また、バ
ーナから発生した熱によってグリル天板9が加熱され、
遮熱板10をグリル天板9との間で発生する熱気cは器
体外部に排出されず遮熱板10とグリル天板9との間に
こもってしまい、この熱気cで前枠7c及び器体前部が
加熱されることと併せてカウンター7が相当高温に加熱
されるといった問題点があった。
【0005】この発明のビルトインこんろは上記課題を
解決し、カウンターの温度上昇を確実に防止し、特に、
ビルトインこんろとして安全上最も温度上昇防止が必要
とされるカウンター前方部の温度上昇を可及的速やかに
防止することができるビルトインこんろの提供を目的と
している。
解決し、カウンターの温度上昇を確実に防止し、特に、
ビルトインこんろとして安全上最も温度上昇防止が必要
とされるカウンター前方部の温度上昇を可及的速やかに
防止することができるビルトインこんろの提供を目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するこの
発明の請求項1のビルトインこんろは、後方排気式グリ
ルを有するビルトインこんろにおいて、上記グリル後方
の排気ダクトを熱気排出用通路とグリル燃焼排気排出用
通路とに仕切板で分割して区画し、上記熱気排出用通路
につながる熱気ダクトをグリル天板上部に備え、グリル
燃焼排気排出用通路はグリル庫に連通させ、上記熱気ダ
クトの器体前方に給気口を開口し、この給気口より給気
される冷却空気を外気との温度差によるドラフト力で熱
気ダクトから熱気排出用通路を通じて熱気とともに排気
口に導き器外へ排出する構成としたことを要旨とする。
発明の請求項1のビルトインこんろは、後方排気式グリ
ルを有するビルトインこんろにおいて、上記グリル後方
の排気ダクトを熱気排出用通路とグリル燃焼排気排出用
通路とに仕切板で分割して区画し、上記熱気排出用通路
につながる熱気ダクトをグリル天板上部に備え、グリル
燃焼排気排出用通路はグリル庫に連通させ、上記熱気ダ
クトの器体前方に給気口を開口し、この給気口より給気
される冷却空気を外気との温度差によるドラフト力で熱
気ダクトから熱気排出用通路を通じて熱気とともに排気
口に導き器外へ排出する構成としたことを要旨とする。
【0007】上記課題を解決するこの発明の請求項2の
ビルトインこんろは、上記請求項1記載のビルトインこ
んろにおいて、上記グリル後方排気ダクトの仕切板を器
体後端上部の排気口に指向して傾斜させ、排気による仕
切板への熱伝導をよくしたことを要旨とする。
ビルトインこんろは、上記請求項1記載のビルトインこ
んろにおいて、上記グリル後方排気ダクトの仕切板を器
体後端上部の排気口に指向して傾斜させ、排気による仕
切板への熱伝導をよくしたことを要旨とする。
【0008】上記課題を解決するこの発明の請求項3の
ビルトインこんろは、上記請求項1記載のビルトインこ
んろにおいて、上記熱気ダクトに通ずる熱気排出用通路
をグリル庫に通ずるダクト燃焼排気排出用通路の上側に
隣接して備えたことを要旨とする。
ビルトインこんろは、上記請求項1記載のビルトインこ
んろにおいて、上記熱気ダクトに通ずる熱気排出用通路
をグリル庫に通ずるダクト燃焼排気排出用通路の上側に
隣接して備えたことを要旨とする。
【0009】上記課題を解決するこの発明の請求項4の
ビルトインこんろは、上記請求項1、2記載のビルトイ
ンこんろにおいて、上記仕切板を熱気排出用通路とグリ
ル燃焼排気排出用通路とともに排気口に指向して後上が
りに基部から先端に至るまでの許容傾斜長の範囲におい
て一連に傾斜させ、排気による熱伝導を受けやすくした
ことを要旨とする。
ビルトインこんろは、上記請求項1、2記載のビルトイ
ンこんろにおいて、上記仕切板を熱気排出用通路とグリ
ル燃焼排気排出用通路とともに排気口に指向して後上が
りに基部から先端に至るまでの許容傾斜長の範囲におい
て一連に傾斜させ、排気による熱伝導を受けやすくした
ことを要旨とする。
【0010】上記課題を解決するこの発明の請求項5の
ビルトインこんろは、上記請求項1記載のビルトインこ
んろにおいて、上記熱気ダクトの給気口は、器体前方の
グリル部を除いた先端両側に下向きに開口されているこ
とを要旨とする。
ビルトインこんろは、上記請求項1記載のビルトインこ
んろにおいて、上記熱気ダクトの給気口は、器体前方の
グリル部を除いた先端両側に下向きに開口されているこ
とを要旨とする。
【0011】上記構成を有するこの発明の請求項1記載
のビルトインこんろは、グリル庫内のバーナから発生し
た燃焼排ガスで天板上部の熱気ダクト内の空気を加熱す
るとともに、燃焼排ガスが排気ダクトの仕切板で分割し
て区画されたグリル燃焼排気排出用通路を通過する際に
も隣接の熱気排出用通路内の空気を加熱する。したがっ
て、これらの空気が高温になり膨張して軽くなるため上
方向のドラフト力を発生し、相互につながる熱気ダクト
と熱気排出用通路内を前方から後方に向って流動する空
気の流れを形成し、この流れにより熱気ダクトと熱気排
出用通路内で発生した熱気は排気口から器外へ勢いよく
排出する。このとき、熱気ダクトの器体前方の給気口か
ら熱気ダクトと熱気排出用通路内に上記ドラフト力によ
り新鮮な冷気が多量に連続吸引されるため、熱気ダクト
と熱気排出用通路内の熱気による温度上昇を低減し、熱
気ダクトと熱気排出用通路からカウンターへの伝熱を効
果的に絶ってカウンターが加熱昇温するのを防止する。
のビルトインこんろは、グリル庫内のバーナから発生し
た燃焼排ガスで天板上部の熱気ダクト内の空気を加熱す
るとともに、燃焼排ガスが排気ダクトの仕切板で分割し
て区画されたグリル燃焼排気排出用通路を通過する際に
も隣接の熱気排出用通路内の空気を加熱する。したがっ
て、これらの空気が高温になり膨張して軽くなるため上
方向のドラフト力を発生し、相互につながる熱気ダクト
と熱気排出用通路内を前方から後方に向って流動する空
気の流れを形成し、この流れにより熱気ダクトと熱気排
出用通路内で発生した熱気は排気口から器外へ勢いよく
排出する。このとき、熱気ダクトの器体前方の給気口か
ら熱気ダクトと熱気排出用通路内に上記ドラフト力によ
り新鮮な冷気が多量に連続吸引されるため、熱気ダクト
と熱気排出用通路内の熱気による温度上昇を低減し、熱
気ダクトと熱気排出用通路からカウンターへの伝熱を効
果的に絶ってカウンターが加熱昇温するのを防止する。
【0012】また、熱気ダクトの器体前方の給気口から
冷気が多量に流入されることと相まってカウンターの前
方部分へグリル庫内前面より溢れ出る熱気の大部分は冷
気とともに給気口へ吸引され、カウンターの前方部分の
熱気による過熱が効果的に防止される。
冷気が多量に流入されることと相まってカウンターの前
方部分へグリル庫内前面より溢れ出る熱気の大部分は冷
気とともに給気口へ吸引され、カウンターの前方部分の
熱気による過熱が効果的に防止される。
【0013】上記構成を有するこの発明の請求項2記載
のビルトインこんろは、グリル後方排気ダクトの仕切板
を器体後端上部の排気口に指向して傾斜させ、排気(燃
焼排ガス)による仕切板への熱伝導をよくしたので、隣
接する熱気排出用通路内の空気を効果的に加熱する。こ
の結果、外気との温度差によるドラフト力を増加するこ
とができる。
のビルトインこんろは、グリル後方排気ダクトの仕切板
を器体後端上部の排気口に指向して傾斜させ、排気(燃
焼排ガス)による仕切板への熱伝導をよくしたので、隣
接する熱気排出用通路内の空気を効果的に加熱する。こ
の結果、外気との温度差によるドラフト力を増加するこ
とができる。
【0014】上記構成を有するこの発明の請求項3記載
のビルトインこんろは、排気ダクトの熱気ダクトに通ず
る熱気排出用通路をグリル庫に通ずるダクト燃焼排気排
出用通路の上側に隣接して備えたので、上部の熱気排出
用通路を流れる空気を下部のグリル燃焼排気排出用通路
を流れる燃焼排ガスにより無駄なく効率的に加熱するこ
とができる。この結果、外気との温度差をより大きくし
てドラフト力をより増すことが可能である。
のビルトインこんろは、排気ダクトの熱気ダクトに通ず
る熱気排出用通路をグリル庫に通ずるダクト燃焼排気排
出用通路の上側に隣接して備えたので、上部の熱気排出
用通路を流れる空気を下部のグリル燃焼排気排出用通路
を流れる燃焼排ガスにより無駄なく効率的に加熱するこ
とができる。この結果、外気との温度差をより大きくし
てドラフト力をより増すことが可能である。
【0015】上記構成を有するこの発明の請求項4記載
のビルトインこんろは、仕切板を熱気排出用通路とグリ
ル燃焼排気排出用通路とともに排気口に指向して後上が
りに基部から先端に至るまでの許容傾斜長の範囲におい
て一連に傾斜させ、排気による熱伝導を受けやすくした
ので、グリル燃焼排気排出用通路を流れる燃焼排ガスに
よる熱気排出用通路を流れる空気の加熱昇温が無駄なく
効率的に行いうるとともに、ドラフト力の増加により熱
気の正面側への逆流もない。この結果、給気口→熱気ダ
クト→熱気排出用通路→排出口を流れる冷気が多くな
り、カウンターの冷却効果は高められる。
のビルトインこんろは、仕切板を熱気排出用通路とグリ
ル燃焼排気排出用通路とともに排気口に指向して後上が
りに基部から先端に至るまでの許容傾斜長の範囲におい
て一連に傾斜させ、排気による熱伝導を受けやすくした
ので、グリル燃焼排気排出用通路を流れる燃焼排ガスに
よる熱気排出用通路を流れる空気の加熱昇温が無駄なく
効率的に行いうるとともに、ドラフト力の増加により熱
気の正面側への逆流もない。この結果、給気口→熱気ダ
クト→熱気排出用通路→排出口を流れる冷気が多くな
り、カウンターの冷却効果は高められる。
【0016】上記構成を有するこの発明の請求項5記載
のビルトインこんろは、熱気ダクトの給気口が器体前方
のグリル部を除いた先端両側に下向きに開口されている
ので、給気口から吸引される冷却空気は加熱されている
グリル部を除いた、たとえば、操作部の前面を流過して
操作部を冷却する。この結果、グリル部からの冷却空気
への加熱がないため効果的にカウンター冷却が行われ
る。また、操作部の冷却もされる。
のビルトインこんろは、熱気ダクトの給気口が器体前方
のグリル部を除いた先端両側に下向きに開口されている
ので、給気口から吸引される冷却空気は加熱されている
グリル部を除いた、たとえば、操作部の前面を流過して
操作部を冷却する。この結果、グリル部からの冷却空気
への加熱がないため効果的にカウンター冷却が行われ
る。また、操作部の冷却もされる。
【0017】
【発明の実施の形態】以上説明したこの発明の構成、作
用を一層明確にするために、以下この発明のビルトイン
こんろの好適な実施の形態の一例について図面を参照し
て説明する。なお、上記図9に例示されている従来例と
同一部分には同一符号を付して以下に説明する。
用を一層明確にするために、以下この発明のビルトイン
こんろの好適な実施の形態の一例について図面を参照し
て説明する。なお、上記図9に例示されている従来例と
同一部分には同一符号を付して以下に説明する。
【0018】図5及び図6はビルトインこんろの一例を
示した正面図及び平面図であり、図7及び図8はその使
用状態の一例を示した正面図及び側面図であって、図7
はガスキャビネットAにこんろBだけを備えた場合、図
8はこんろBとオーブンCを上下に備えた場合を示して
いる。
示した正面図及び平面図であり、図7及び図8はその使
用状態の一例を示した正面図及び側面図であって、図7
はガスキャビネットAにこんろBだけを備えた場合、図
8はこんろBとオーブンCを上下に備えた場合を示して
いる。
【0019】そこで、上記実施の形態に示したビルトイ
ンこんろBは、いわゆる、3口タイプのグリル付きこん
ろであって、左こんろ13、右こんろ14、奥こんろ1
5及びグリル16を有し、その前面のグリル部を除く両
側パネル17、18には、左こんろ用点滅操作ボタン1
9、右こんろ用点滅操作ボタン20、奥こんろ用点滅操
作ボタン21及びグリル用点滅操作ボタン22とそれぞ
れの火力調節用ツマミ23、24、25、26とを備え
ている。なお、27は予備ガスコンセント、28は電池
収納部であり、また、29はこんろの五徳である。
ンこんろBは、いわゆる、3口タイプのグリル付きこん
ろであって、左こんろ13、右こんろ14、奥こんろ1
5及びグリル16を有し、その前面のグリル部を除く両
側パネル17、18には、左こんろ用点滅操作ボタン1
9、右こんろ用点滅操作ボタン20、奥こんろ用点滅操
作ボタン21及びグリル用点滅操作ボタン22とそれぞ
れの火力調節用ツマミ23、24、25、26とを備え
ている。なお、27は予備ガスコンセント、28は電池
収納部であり、また、29はこんろの五徳である。
【0020】上記構成のビルトインこんろBにおいて、
左こんろ13と右こんろ14間の器体中央部に設けられ
たグリル16は、図1乃至図4に例示されているよう
に、片面焼タイプの水なしグリルであって、被調理物
(図示せず)を収納して加熱調理するグリル庫1を備
え、このグリル庫1には、上方左右側面に設けられ燃料
ガスを燃焼させて被調理物を加熱する表面燃焼式のグリ
ルバーナ30と、中程に設けられた被調理物を載せる焼
網31と、この焼網31を載せたまま一体の取手32で
手前にスライドさせて引き出すことができる受皿6とを
備えている。
左こんろ13と右こんろ14間の器体中央部に設けられ
たグリル16は、図1乃至図4に例示されているよう
に、片面焼タイプの水なしグリルであって、被調理物
(図示せず)を収納して加熱調理するグリル庫1を備
え、このグリル庫1には、上方左右側面に設けられ燃料
ガスを燃焼させて被調理物を加熱する表面燃焼式のグリ
ルバーナ30と、中程に設けられた被調理物を載せる焼
網31と、この焼網31を載せたまま一体の取手32で
手前にスライドさせて引き出すことができる受皿6とを
備えている。
【0021】そして、このグリル庫1の奥行部には、隔
壁33を介して並設され、後述する排気ダクト2とその
上部において通ずる排気路34が形成され、前記隔壁3
3には、その隔壁33に開口してグリル庫1と排気路3
4とを連通する連通口35が設けられ、連通口35は焼
網31上の被調理物の載置面より低い位置に開口してい
る。ここで、焼網31上の被調理物の載置面と連通口3
5の上端位置との位置関係は、被調理物周囲の燃焼排ガ
スによる高温雰囲気が被調理物に着火しない酸素濃度と
なるように設定され、しかも、熱を対流させてグリル庫
内温度を均一に保つようにしている。
壁33を介して並設され、後述する排気ダクト2とその
上部において通ずる排気路34が形成され、前記隔壁3
3には、その隔壁33に開口してグリル庫1と排気路3
4とを連通する連通口35が設けられ、連通口35は焼
網31上の被調理物の載置面より低い位置に開口してい
る。ここで、焼網31上の被調理物の載置面と連通口3
5の上端位置との位置関係は、被調理物周囲の燃焼排ガ
スによる高温雰囲気が被調理物に着火しない酸素濃度と
なるように設定され、しかも、熱を対流させてグリル庫
内温度を均一に保つようにしている。
【0022】上記グリル後方の排気ダクト2は、熱気排
出用通路2aとグリル燃焼排気排出用通路2bとに仕切
板36で上下に分割して区画され、上部の熱気排出用通
路2aはグリル庫1の天板9の上部に備えた熱気ダクト
37に連通され、下部のグリル燃焼排気排出用通路2b
は、上記排気路34に連通されている。
出用通路2aとグリル燃焼排気排出用通路2bとに仕切
板36で上下に分割して区画され、上部の熱気排出用通
路2aはグリル庫1の天板9の上部に備えた熱気ダクト
37に連通され、下部のグリル燃焼排気排出用通路2b
は、上記排気路34に連通されている。
【0023】そして、上記仕切板36を熱気排出用通路
2aとグリル燃焼排気排出用通路2bとともに器体後端
上部の排気口3に指向して後上がりにその基部から先端
に至るまでの許容傾斜長eの範囲において一連に傾斜さ
せ、排気(燃焼排ガス)による仕切板36への熱伝導を
受けやすくしている。
2aとグリル燃焼排気排出用通路2bとともに器体後端
上部の排気口3に指向して後上がりにその基部から先端
に至るまでの許容傾斜長eの範囲において一連に傾斜さ
せ、排気(燃焼排ガス)による仕切板36への熱伝導を
受けやすくしている。
【0024】上記熱気ダクト37の器体前方のグリル部
16を除いた先端両側に給気口38を下向きに開口して
給気口38から吸引される冷却空気がグリル部16を避
けて両側の操作部40、41の前を流過するようにして
いる。
16を除いた先端両側に給気口38を下向きに開口して
給気口38から吸引される冷却空気がグリル部16を避
けて両側の操作部40、41の前を流過するようにして
いる。
【0025】上記排気ダクト2のグリル燃焼排気排出用
通路2bには、焼き脂が異常過熱されて発火した場合
に、その火炎が排気口3から外部に溢れ出すことを防止
するために、複数の通気孔が形成された多孔板で火炎伝
播を阻止して消炎させるフレームトラップ39が設けら
れている。
通路2bには、焼き脂が異常過熱されて発火した場合
に、その火炎が排気口3から外部に溢れ出すことを防止
するために、複数の通気孔が形成された多孔板で火炎伝
播を阻止して消炎させるフレームトラップ39が設けら
れている。
【0026】グリル庫1の正面中央には、受皿6と一体
的に固定され、受皿6を手前に引き出す取手32と、受
皿6を引き出すときに連動して開閉するグリル扉5とが
設けられている。そこで、取手32を手前に引き出す
と、取手32に固定された受皿6がグリル庫1の底面を
スライドし、受皿6に載置された焼網31が同時に引き
出される。
的に固定され、受皿6を手前に引き出す取手32と、受
皿6を引き出すときに連動して開閉するグリル扉5とが
設けられている。そこで、取手32を手前に引き出す
と、取手32に固定された受皿6がグリル庫1の底面を
スライドし、受皿6に載置された焼網31が同時に引き
出される。
【0027】グリルバーナ30には、多孔質セラミック
スの平面プレートに多数の小炎口を貫通させた燃焼面を
有する全1次空気式のものが用いられ、その燃焼面が垂
直面に対して上方向に傾斜され、グリル庫1の上方左右
側面に設けられる。また、燃料ガスに着火する図示しな
い点火用電極の放電部が噴出する燃料ガスを横切って放
電するように設けられている。
スの平面プレートに多数の小炎口を貫通させた燃焼面を
有する全1次空気式のものが用いられ、その燃焼面が垂
直面に対して上方向に傾斜され、グリル庫1の上方左右
側面に設けられる。また、燃料ガスに着火する図示しな
い点火用電極の放電部が噴出する燃料ガスを横切って放
電するように設けられている。
【0028】また、グリル庫1の天板9には、図示しな
いがグリルバーナ30より上段で左右のバーナ間の中央
にバーナ方向へ傾斜面を向けた断面V字状の燃焼ガスガ
イド部がグリル庫1内に突き出るように設けられ、この
燃焼ガスガイド部はグリル庫1の下方の被調理物の各部
が均一に加熱されるように燃焼排ガスを導く目的で設け
られる。このため、グリル庫1の大きさ、ガス消費量、
バーナの傾き、連通口35の位置と大きさとにより排気
ガイド部の傾斜面高さと角度とが適切に設定されるもの
である。なお、図中42は排気口3の排気カバーであ
る。
いがグリルバーナ30より上段で左右のバーナ間の中央
にバーナ方向へ傾斜面を向けた断面V字状の燃焼ガスガ
イド部がグリル庫1内に突き出るように設けられ、この
燃焼ガスガイド部はグリル庫1の下方の被調理物の各部
が均一に加熱されるように燃焼排ガスを導く目的で設け
られる。このため、グリル庫1の大きさ、ガス消費量、
バーナの傾き、連通口35の位置と大きさとにより排気
ガイド部の傾斜面高さと角度とが適切に設定されるもの
である。なお、図中42は排気口3の排気カバーであ
る。
【0029】上記構成において、グリル用点滅操作ボタ
ン22をプッシュ操作して左右側方のグリルバーナ30
から噴出される燃料ガスに点火し燃焼が開始されると、
高温の燃焼排ガスはグリル庫1の上部に溜まり、下部後
方の連通口35へあふれて排気路34へ流入し、ドラフ
ト効果により排気路34から排気ダクト2のグリル燃焼
排気排出用通路2bを上昇して排気口3から器外に排出
される。燃焼がこのまま続けられると、燃焼排ガスは、
そのドラフト力と燃料ガスの噴出力とによって中央上部
に向けて流れ、断面V字状の燃焼ガスガイド部に沿って
上方から下方の被調理物方向へ流れる。
ン22をプッシュ操作して左右側方のグリルバーナ30
から噴出される燃料ガスに点火し燃焼が開始されると、
高温の燃焼排ガスはグリル庫1の上部に溜まり、下部後
方の連通口35へあふれて排気路34へ流入し、ドラフ
ト効果により排気路34から排気ダクト2のグリル燃焼
排気排出用通路2bを上昇して排気口3から器外に排出
される。燃焼がこのまま続けられると、燃焼排ガスは、
そのドラフト力と燃料ガスの噴出力とによって中央上部
に向けて流れ、断面V字状の燃焼ガスガイド部に沿って
上方から下方の被調理物方向へ流れる。
【0030】この場合に、燃焼排ガスの流れの方向が燃
焼ガスガイド部の傾斜面により下方に導かれ、傾斜面か
ら離れている部分の燃焼排ガスもこの流れに導かれて下
方に流れる。このため、燃焼排ガスは被調理物全体へ均
一な流れとなり、燃焼排ガスに接触する被調理物の各部
は均一に加熱される。このように、被調理物は、グリル
バーナ30の輻射熱によらないで、充満して均一に対流
する高温の燃焼排ガスに包まれて加熱調理されるのであ
る。
焼ガスガイド部の傾斜面により下方に導かれ、傾斜面か
ら離れている部分の燃焼排ガスもこの流れに導かれて下
方に流れる。このため、燃焼排ガスは被調理物全体へ均
一な流れとなり、燃焼排ガスに接触する被調理物の各部
は均一に加熱される。このように、被調理物は、グリル
バーナ30の輻射熱によらないで、充満して均一に対流
する高温の燃焼排ガスに包まれて加熱調理されるのであ
る。
【0031】グリルバーナ30は、燃焼に必要な空気全
てを1次空気として供給する全1次空気式バーナである
ので、グリル庫1が燃焼排ガスで充満しても良好な燃焼
を維持する。また、グリルバーナ30は上方向に傾斜さ
れているため、被調理物、受皿6に溜まった焼き脂への
輻射加熱は弱くなるため、受皿6に水を入れなくても受
皿6上に落下した被調理物の焼き脂が過熱によって発火
することはない。もっとも、受皿6の下面に外気を流し
て受皿6の冷却を行うと、より効果的であることは勿論
である。
てを1次空気として供給する全1次空気式バーナである
ので、グリル庫1が燃焼排ガスで充満しても良好な燃焼
を維持する。また、グリルバーナ30は上方向に傾斜さ
れているため、被調理物、受皿6に溜まった焼き脂への
輻射加熱は弱くなるため、受皿6に水を入れなくても受
皿6上に落下した被調理物の焼き脂が過熱によって発火
することはない。もっとも、受皿6の下面に外気を流し
て受皿6の冷却を行うと、より効果的であることは勿論
である。
【0032】そして、グリルバーナ30の燃焼排ガスに
よる対流熱がグリル庫1内にこもって被調理物の加熱に
十分供された後、連通口35から排気路34にあふれた
燃焼排ガスや被調理物から発生する煙などは、そのドラ
フト力によって排気ダクト2のグリル燃焼排気排出用通
路2bを上昇して排気口3から器外へ排出されるのであ
る(図1の矢印a参照)。
よる対流熱がグリル庫1内にこもって被調理物の加熱に
十分供された後、連通口35から排気路34にあふれた
燃焼排ガスや被調理物から発生する煙などは、そのドラ
フト力によって排気ダクト2のグリル燃焼排気排出用通
路2bを上昇して排気口3から器外へ排出されるのであ
る(図1の矢印a参照)。
【0033】このように、グリルバーナ30による燃焼
が開始され継続されると、グリル庫上部のグリル天板9
が高温の燃焼排ガスに加熱されて高温になり、グリル天
板9から伝熱された熱気ダクト37内の空気は(図の矢
印c参照)熱気となって熱気ダクト37内をドラフト効
果により上昇しようとするが、熱気ダクト37は排気ダ
クト2の熱気排出用通路2aと連通しているので、熱気
ダクト37内の熱気は熱気ダクト37から熱気排出用通
路2aに向かう流れを形成して排気口3から器外へ排出
される。
が開始され継続されると、グリル庫上部のグリル天板9
が高温の燃焼排ガスに加熱されて高温になり、グリル天
板9から伝熱された熱気ダクト37内の空気は(図の矢
印c参照)熱気となって熱気ダクト37内をドラフト効
果により上昇しようとするが、熱気ダクト37は排気ダ
クト2の熱気排出用通路2aと連通しているので、熱気
ダクト37内の熱気は熱気ダクト37から熱気排出用通
路2aに向かう流れを形成して排気口3から器外へ排出
される。
【0034】このとき、熱気ダクト37内の熱気を誘導
する熱気排出用通路2aはグリル燃焼排気排出用通路2
aと仕切板36で区画され、これらは仕切板36を介し
て上下に隣接し、しかも、仕切板36はその基部から先
端までの許容傾斜長lの範囲において一連に傾斜してい
るので、グリル燃焼排気排出用通路2bを流れる燃焼排
ガスなどによる熱伝導を受けやすい。したがって、熱気
ダクト37に通ずる熱気排出用通路2aの出口の温度が
高まって外気との温度差がより大きくなりドラフト力を
増すため、熱気ダクト37の器体前方の給気口38から
は外気(冷気)が多量に連続吸引され、熱気ダクト37
内の熱気とともに熱気排出用通路2aを通って排気口3
から器外へ排出される。つまり、グリル庫1の上面の天
板9からの熱気がカウンター7の加熱に供されることな
く排気口3から排出されてしまい、さらに、給気口38
から導入された新鮮な外気による冷却効果とにより、カ
ウンター7の温度上昇が確実に防止されるのである。
する熱気排出用通路2aはグリル燃焼排気排出用通路2
aと仕切板36で区画され、これらは仕切板36を介し
て上下に隣接し、しかも、仕切板36はその基部から先
端までの許容傾斜長lの範囲において一連に傾斜してい
るので、グリル燃焼排気排出用通路2bを流れる燃焼排
ガスなどによる熱伝導を受けやすい。したがって、熱気
ダクト37に通ずる熱気排出用通路2aの出口の温度が
高まって外気との温度差がより大きくなりドラフト力を
増すため、熱気ダクト37の器体前方の給気口38から
は外気(冷気)が多量に連続吸引され、熱気ダクト37
内の熱気とともに熱気排出用通路2aを通って排気口3
から器外へ排出される。つまり、グリル庫1の上面の天
板9からの熱気がカウンター7の加熱に供されることな
く排気口3から排出されてしまい、さらに、給気口38
から導入された新鮮な外気による冷却効果とにより、カ
ウンター7の温度上昇が確実に防止されるのである。
【0035】また、給気口38から多量に外気が吸引さ
れることと相まってグリル庫1の前方上部の隙間dから
溢れ出る熱気は外気とともに給気口38へ吸引されカウ
ンター7の前方部を加熱することに供されないので、カ
ウンター7の前方部の温度上昇は確実に防止される。
れることと相まってグリル庫1の前方上部の隙間dから
溢れ出る熱気は外気とともに給気口38へ吸引されカウ
ンター7の前方部を加熱することに供されないので、カ
ウンター7の前方部の温度上昇は確実に防止される。
【0036】ビルトインこんろは、テーブルこんろと異
なりグリル天板9とこんろ設置部(たとえば、トッププ
レート4)との間に相当の高さを有する空間部があるた
め、排気ダクト2の高さhが相当とされる。そこで、排
気ダクト2を斜状に設けた場合、仕切板36の基端から
先端に至るまでの許容傾斜長eは相当長くとることがで
きる。したがって、仕切板36を前記許容傾斜長eの範
囲において一連に傾斜させると、仕切板36がグリル燃
焼排気排出用通路2aを流れる燃焼排ガスなどによる熱
伝導を受けやすく、しかも、熱気排出用通路2aは長く
なるので、熱気排出用通路2aの出口の温度が高まって
外気との温度差がより大きく生ずることによりドラフト
力は著しく増大し、給気口38から熱気ダクト37→熱
気排出用通路2aを熱気とともに流れる外気(冷気)が
多量となってカウンター7の冷却効果は高められるもの
である。
なりグリル天板9とこんろ設置部(たとえば、トッププ
レート4)との間に相当の高さを有する空間部があるた
め、排気ダクト2の高さhが相当とされる。そこで、排
気ダクト2を斜状に設けた場合、仕切板36の基端から
先端に至るまでの許容傾斜長eは相当長くとることがで
きる。したがって、仕切板36を前記許容傾斜長eの範
囲において一連に傾斜させると、仕切板36がグリル燃
焼排気排出用通路2aを流れる燃焼排ガスなどによる熱
伝導を受けやすく、しかも、熱気排出用通路2aは長く
なるので、熱気排出用通路2aの出口の温度が高まって
外気との温度差がより大きく生ずることによりドラフト
力は著しく増大し、給気口38から熱気ダクト37→熱
気排出用通路2aを熱気とともに流れる外気(冷気)が
多量となってカウンター7の冷却効果は高められるもの
である。
【0037】以上この発明の実施の形態の一例について
説明したが、この発明はこうした実施形態に何等限定さ
れるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々なる形態で実施し得ることは勿論である。た
とえば、水無しグリルではなく、受皿に水を張る構造の
グリルに採用してもよい。また、片面焼グリルではな
く、両面焼グリルに採用してもよい。さらに、この発明
を実施するための機械的要素、たとえば、冷却効果を高
めるための排気による熱伝導を受けやすい仕切板などの
構造は、この発明の技術思想を満足する限り種々の改変
が可能である。
説明したが、この発明はこうした実施形態に何等限定さ
れるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々なる形態で実施し得ることは勿論である。た
とえば、水無しグリルではなく、受皿に水を張る構造の
グリルに採用してもよい。また、片面焼グリルではな
く、両面焼グリルに採用してもよい。さらに、この発明
を実施するための機械的要素、たとえば、冷却効果を高
めるための排気による熱伝導を受けやすい仕切板などの
構造は、この発明の技術思想を満足する限り種々の改変
が可能である。
【0038】
【発明の効果】この発明は以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0039】この発明の請求項1記載のビルトインこん
ろによれば、排気ダクトを熱気排出用通路とグリル燃焼
排気排出用通路とに分割して区画する仕切板が排気によ
る熱伝導を受けやすくなっているので、外気との温度差
によるドラフト力を著しく高め、吸気口から熱気ダクト
への冷気の吸引が多量に行えて熱気によるカウンターへ
の伝熱を効果的に防止する。また、給気口から冷気が多
量に吸引されるから、グリル庫の前面より溢れ出る熱気
の殆んどが冷気とともに吸引され、カウンター前方部分
の熱気による過熱も防止される。
ろによれば、排気ダクトを熱気排出用通路とグリル燃焼
排気排出用通路とに分割して区画する仕切板が排気によ
る熱伝導を受けやすくなっているので、外気との温度差
によるドラフト力を著しく高め、吸気口から熱気ダクト
への冷気の吸引が多量に行えて熱気によるカウンターへ
の伝熱を効果的に防止する。また、給気口から冷気が多
量に吸引されるから、グリル庫の前面より溢れ出る熱気
の殆んどが冷気とともに吸引され、カウンター前方部分
の熱気による過熱も防止される。
【0040】この発明の請求項2記載のビルトインこん
ろによれば、仕切板を排気口に指向して傾斜させたの
で、排気による仕切板への熱伝導がよくなって外気との
温度差によるドラフト力は増加する。
ろによれば、仕切板を排気口に指向して傾斜させたの
で、排気による仕切板への熱伝導がよくなって外気との
温度差によるドラフト力は増加する。
【0041】この発明の請求項3記載のビルトインこん
ろによれば、区画された熱気排出用通路をグリル燃焼排
気排出用通路の上側に隣接して備えたので、排気による
熱気の加熱が無駄なく効率的に行える。
ろによれば、区画された熱気排出用通路をグリル燃焼排
気排出用通路の上側に隣接して備えたので、排気による
熱気の加熱が無駄なく効率的に行える。
【0042】この発明の請求項4記載のビルトインこん
ろによれば、仕切板の傾斜を基端から先端に至るまでの
許容傾斜長の範囲において一連に傾斜させたので、排気
による熱伝導が受けやすく空気の加熱昇温が無駄なく効
率的に行い得て多量の冷気による冷却効果は高められ
る。
ろによれば、仕切板の傾斜を基端から先端に至るまでの
許容傾斜長の範囲において一連に傾斜させたので、排気
による熱伝導が受けやすく空気の加熱昇温が無駄なく効
率的に行い得て多量の冷気による冷却効果は高められ
る。
【0043】この発明の請求項5記載のビルトインこん
ろによれば、給気口がグリル部を避けてその両側に設け
られているので、給気口へ吸引される冷却空気は操作部
の前面を通って操作部が加熱されることのないように冷
却保護する。
ろによれば、給気口がグリル部を避けてその両側に設け
られているので、給気口へ吸引される冷却空気は操作部
の前面を通って操作部が加熱されることのないように冷
却保護する。
【0044】以上説明したように、この発明のビルトイ
ンこんろによれば、従来の技術ではグリル庫の天井板か
らの輻射熱を遮断し、その天井板からの熱気による伝熱
を減少させることで、トッププレートの温度上昇防止を
図ろうとしていたが、この発明では天井板からの熱気を
後方に流動させ、前方からは新鮮な外気を導入するよう
に熱気ダクトが設けられているので、従来の技術よりも
少ない部材で安価で、より効果的にカウンターの温度上
昇を防止するビルトインこんろが提供できるものであ
る。
ンこんろによれば、従来の技術ではグリル庫の天井板か
らの輻射熱を遮断し、その天井板からの熱気による伝熱
を減少させることで、トッププレートの温度上昇防止を
図ろうとしていたが、この発明では天井板からの熱気を
後方に流動させ、前方からは新鮮な外気を導入するよう
に熱気ダクトが設けられているので、従来の技術よりも
少ない部材で安価で、より効果的にカウンターの温度上
昇を防止するビルトインこんろが提供できるものであ
る。
【図1】この発明のビルトインこんろの実施形態の一例
を示した全体の縦断側面図である。
を示した全体の縦断側面図である。
【図2】その要部だけの縦断側面図である。
【図3】その要部だけの一部切欠斜視図である。
【図4】空気流を加味した同斜視図である。
【図5】ビルトインこんろの一例を示した正面図であ
る。
る。
【図6】同平面図である。
【図7】使用状態の一例を示した正面図である。
【図8】オーブンと組み合わせて設置した場合の側面図
である。
である。
【図9】従来例の一例を示した概略側断面図である。
B…ビルトインこんろ
1…グリル庫
2…排気ダクト
2a…熱気排気用通路
2b…グリル燃焼排気排出用通路
3…排気口
4…天板
36…仕切板
37…熱気ダクト
38…給気口
e…仕切板の許容傾斜長
Claims (5)
- 【請求項1】 後方排気式グリルを有するビルトインこ
んろにおいて、 上記グリル後方の排気ダクトを熱気排出用通路とグリル
燃焼排気排出用通路とに仕切板で分割して区画し、 上記熱気排出用通路につながる熱気ダクトをグリル天板
上部に備え、グリル燃焼排気排出用通路はグリル庫に連
通させ、 上記熱気ダクトの器体前方に給気口を開口し、この給気
口より給気される冷却空気を外気との温度差によるドラ
フト力で熱気ダクトから熱気排出用通路を通じて熱気と
ともに排気口に導き器外へ排出する構成としたことを特
徴とするビルトインこんろ。 - 【請求項2】 上記グリル後方排気ダクトの仕切板を器
体後端上部の排気口に指向して傾斜させ、排気による仕
切板への熱伝導をよくしたことを特徴とする請求項1記
載のビルトインこんろ。 - 【請求項3】 上記熱気ダクトに通ずる熱気排出用通路
をグリル庫に通ずるダクト燃焼排気排出用通路の上側に
隣接して備えたことを特徴とする請求項1記載のビルト
インこんろ。 - 【請求項4】 上記仕切板を熱気排出用通路とグリル燃
焼排気排出用通路とともに排気口に指向して後上がりに
基部から先端に至るまでの許容傾斜長の範囲において一
連に傾斜させ、排気による熱伝導を受けやすくしたこと
を特徴とする請求項1、2記載のビルトインこんろ。 - 【請求項5】 上記熱気ダクトの給気口は、器体前方の
グリル部を除いた先端両側に下向きに開口されているこ
とを特徴とする請求項1記載のビルトインこんろ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001270095A JP2003070656A (ja) | 2001-09-06 | 2001-09-06 | ビルトインこんろ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001270095A JP2003070656A (ja) | 2001-09-06 | 2001-09-06 | ビルトインこんろ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003070656A true JP2003070656A (ja) | 2003-03-11 |
Family
ID=19095795
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001270095A Pending JP2003070656A (ja) | 2001-09-06 | 2001-09-06 | ビルトインこんろ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003070656A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006255213A (ja) * | 2005-03-18 | 2006-09-28 | Paloma Ind Ltd | ガスグリル |
JP2008194372A (ja) * | 2007-02-15 | 2008-08-28 | Harman Pro:Kk | 加熱調理器 |
JP2009077964A (ja) * | 2007-09-26 | 2009-04-16 | Harman Pro:Kk | グリル付き加熱調理器 |
JP2009082270A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Harman Pro:Kk | グリル付き加熱調理器 |
CN112471920A (zh) * | 2020-11-30 | 2021-03-12 | 广东美的厨房电器制造有限公司 | 烹饪器具 |
-
2001
- 2001-09-06 JP JP2001270095A patent/JP2003070656A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006255213A (ja) * | 2005-03-18 | 2006-09-28 | Paloma Ind Ltd | ガスグリル |
JP2008194372A (ja) * | 2007-02-15 | 2008-08-28 | Harman Pro:Kk | 加熱調理器 |
JP2009077964A (ja) * | 2007-09-26 | 2009-04-16 | Harman Pro:Kk | グリル付き加熱調理器 |
JP2009082270A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Harman Pro:Kk | グリル付き加熱調理器 |
CN112471920A (zh) * | 2020-11-30 | 2021-03-12 | 广东美的厨房电器制造有限公司 | 烹饪器具 |
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