JP2008051322A - 伝動ベルトおよびその組み付け方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】容易に、リングとエレメントとを組み付けることができ、かつリングからエレメントが離脱することを防止することができる伝動ベルトおよびその組み付け方法を提供すること。
【解決手段】無端環状のリング8を収容する凹部7が形成された多数のエレメント1を、凹部7が外周側となるように環状に配列し、その環状に配列されたエレメント1の列における凹部7にリング8を嵌め込んで係合させてなる伝動ベルトVにおいて、環状に配列されたエレメント1の列における互いに隣接するエレメント1同士が、それぞれの対向面の面内で相対回転可能に連結されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、板片状の多数のエレメントを互いに対面させて環状に配置し、それらのエレメントを無端環状のリングに組み付けることにより環状に結束して構成した伝動ベルトおよびその組み付け方法に関するものである。
一般に、複数の回転部材同士の間で動力の伝達を行う場合に用いる変速機として、変速比を段階的に変化させることができる有段変速機と、変速比を連続してすなわち無段階に変化させることができる無段変速機とがあり、後者の無段変速機としてはベルト式無段変速機およびトロイダル式無段変速機などが知られている。このうち、ベルト式無段変速機は、駆動側プーリおよび従動側プーリの2組のプーリと、それらのプーリに巻き掛けられる伝動ベルトとを使用して変速比を無段階に変化させる変速機である。そのようなベルト式無段変速機に用いられる伝動ベルトとして、例えば、エレメントあるいはブロックなどと称される多数の板片をその板厚方向に互いに重ね合わせて環状に配列するとともに、それらの板片をリングあるいはバンドあるいはキャリアなどと称される環状の帯状体で環状に結束することにより、無端環状に形成されたベルトが知られている。
このような伝動ベルトが、駆動側および従動側の2組のプーリに巻き掛けられた状態で駆動側プーリが駆動されると、エレメントには、エレメントと駆動側プーリとの接触部分の摩擦力、および、駆動側プーリのトルクに応じて駆動側プーリからエレメントに対して加えられるエレメントの積層方向、すなわちエレメントの厚さ方向の圧縮力が作用する。そして、駆動側プーリに接触しているエレメントに伝達された圧縮力は、プーリに巻き掛けられていないエレメントを経由して、従動側プーリに接触しているエレメントに伝達される。この従動側プーリに接触しているエレメントに圧縮力が伝達されると、そのエレメントと従動側プーリとの接触部分の摩擦力、および伝達された圧縮力に応じて従動側プーリを回転させようとするトルクが発生する。このようにして、駆動側プーリと従動側プーリとの間で、伝動ベルトを介して動力伝達がおこなわれる。
上記のような伝動ベルトの一例として、自動車や農機の主駆動や補機駆動のベルト無段変速に用いられるベルトであって、センターベルトと耐側圧を補強するブロックとからなる「高負荷伝動ベルト」に関する発明が、特許文献1に記載されている。この特許文献1に記載されている伝動ベルトは、上端に係止部を有している2本のベルト側部、およびそれらを下端で連結する連結部材により形成されたブロック(エレメント)と、そのエレメントの両係止部の間に開口している嵌合溝に、両係止部によってエレメントから外れないように嵌め込まれている2本の無端キャリア(リング)とによって構成されている。また、エレメントの2本のベルト側部の前後面には、それぞれ凸部と凹部とが設けられていて、前後のエレメント同士の間でそれら凸部と凹部とが嵌り合うことにより、エレメントがベルト走行中でも整列するようになっている。
また、特許文献2には、自動車の無段変速機等に用いられる「金属ベルト用エレメントおよび金属ベルト」に関する発明が記載されている。この特許文献2に記載されている金属ベルトは、駆動プーリと被動プーリとの環状溝間に巻き掛けられる無端帯状の金属製のバンド(リング)と、プーリの環状溝と接するボディ部、およびボディ部に立設された相対向する一対のピラー部、および各ピラー部の先端に設けられた各係合突起間に設けられたバンド挿入開口部(凹部)により形成された多数の金属製のエレメントと、リングよりやや幅広でかつ無端帯状をなす金属製の脱落防止体とによって構成されている。また、脱落防止体は、幅広の通常状態から幅狭の撓曲状態とすることができるように形成されていて、この脱落防止体をエレメントの各係合突起に係合させることによりエレメントのリングからの脱落が防止されている。
特開2000−249195号公報 特開2001−193796号公報
上記の特許文献1に記載されている伝動ベルトは、エレメントの両端のベルト側部にリングとエレメントとを係止する係止部が形成されていて、両ベルト側部上方の平面部分に、隣接するエレメント同士で互いに嵌合する嵌合用の凹凸部が形成されている。すなわちこの嵌合用の凹凸部は、エレメントの両側に左右対称に2箇所設けられている。そして、両ベルト側部の間に形成された嵌合溝に2列のリングを嵌め込み、係止部で係止されるように組み付けることにより、伝動ベルトが構成されている。
このような伝動ベルトにおいては、リングにエレメントを組み付ける場合、あるいはリングに組み付けられたエレメントをリングから外す場合に、2列に並列されていたリングの一部を互いに重ね合わせた状態を実現させる必要がある。すなわち2列のリングに対してエレメントを組み付けたり、外したりする場合には、2列のリングにねじりを加えて互いに重ね合わせることにより、2列のリングの幅を、エレメントの両係止部間の開口幅よりも狭い状態にする必要がある。
2列のリングにねじりを加えて互いに重なり合わせた状態にするためには、隣接しているエレメント同士を、それぞれの対向面内で相対回転、すなわちローリングさせる必要がある。しかしながら、特許文献1に記載されている伝動ベルトは、隣接するエレメント同士で互いに嵌合する凹凸部が、エレメントの左右両側に2箇所設けられているため、エレメント同士のローリング方向の動作が規制されてしまう。その結果、2列のリングを互いに重なり合わせた状態にすることが困難になり、伝動ベルトを組み付けることができなくなる可能性があった。
また、特許文献2に記載されている伝動ベルトは、エレメントの左右両端のピラー部にそれぞれ係合突起が設けられていて、その各係合突起間の幅よりも幅狭の1列のリングによって多数のエレメントが環状に結束されている。そのため、エレメントにリングを挿入する組み付けは容易に行えるものの、組み付け後のエレメントのリングからの脱落防止のために、リングとは別部材の脱落防止体を設けなければならなかった。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、容易に、リングとエレメントとを組み付けることができ、かつリングからエレメントが離脱することを防止することができる伝動ベルトおよびその組み付け方法を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、無端環状のリングを収容する凹部が形成された多数のエレメントを、前記凹部が外周側となるように環状に配列し、その環状に配列されたエレメントの列における前記凹部に前記リングを嵌め込んで係合させてなる伝動ベルトにおいて、前記環状に配列されたエレメントの列における互いに隣接するエレメント同士が、それぞれの対向面の面内で相対回転可能に連結されていることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記エレメントが、前記凹部の開口幅が前記リングの幅より狭くなり、かつ前記凹部の底部側の幅が前記リングの幅より広くなるように形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記エレメントが、隣接する他のエレメント側に突出する嵌合凸部を一方の側面に有し、かつ該嵌合凸部に遊嵌する嵌合凹部を他方の側面に有しているとともに、これら嵌合凸部と嵌合凹部とを介して相対回転可能に連結されていることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記エレメントが、前記嵌合凸部および嵌合凹部が前記各側面のそれぞれ1箇所に設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記エレメントが、前記嵌合凸部および嵌合凹部が前記エレメントの幅方向における中央部分に設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかの発明において、前記エレメントが、前記凹部における開口端側の内側面に、前記リングを係合させてその離脱を防止する、前記凹部の中心側に向けた突起部がそれぞれ形成され、それら各突起部の間隔が前記リングの幅より狭くなるように形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項6の発明において、前記リングが、前記凹部の内部で前記伝動ベルトの外周側に積層するとともに、前記各突起部の間に配置された外層部を有していることを特徴とするものである。
そして、請求項8の発明は、請求項1ないし7のいずれかの発明において、前記リングが、前記凹部の内部に2列に並列されていることを特徴とするものである。
一方、請求項9の発明は、無端環状の2列のリングを収容する凹部が形成された多数のエレメントを、前記凹部が外周側となるように環状に配列し、その環状に配列されたエレメントの列における前記凹部に前記リングを嵌め込んで係合させてなる伝動ベルトの組み付け方法において、前記2列のリングにねじりを加えることにより、それら2列のリングが、互いに重なり合った重ね合わせ状態と、互いに並列した並列状態とを同時に設定し、前記重ね合わせ状態の部分で前記2列のリングを前記凹部に嵌め込み、その後、前記エレメントを前記並列状態の部分に移動させて前記2列のリングを前記凹部に係合させることを特徴とする伝動ベルトの組み付け方法である。
また、請求項10の発明は、請求項9の発明において、前記重ね合わせ状態を設定した際に、その重ね合わせ状態の部分における前記2列のリングの幅が、前記凹部の開口幅より狭くなるとともに、前記並列状態の部分における前記2列のリングの幅が、前記凹部の開口幅より広くなりかつ前記凹部の底部側の幅より狭くなることを特徴とする伝動ベルトの組み付け方法である。
そして、請求項11の発明は、請求項9または10の発明において、前記凹部に前記2列のリングが係合されて配列されている前記エレメントを、隣接する他のエレメントに対して相対回転させることにより前記重ね合わせ状態を設定することを特徴とする伝動ベルトの組み付け方法である。
したがって、請求項1の発明によれば、無端環状のリングにより連結された多数のエレメントが、隣接するエレメント同士で互いに相対回転可能に、すなわち隣接するエレメント同士の間でエレメントをローリングさせることが可能となるように、構成されて連結される。そのため、エレメントをローリングさせながらエレメントの凹部にリングを嵌め込んで係合させることができ、エレメントとリングとを容易に組み付けることができる。
また、請求項2の発明によれば、凹部の開口部側における開口幅がリングの幅よりも狭くなるとともに、凹部の底部側における幅がリングの幅よりも広くなるように、エレメントの凹部が形成される。そのため、凹部にリングを容易に嵌め込んで、エレメントとリングとを確実に係合させることができる。
また、請求項3の発明によれば、エレメントの厚さ方向における両側面に、嵌合凸部および嵌合凹部が形成され、それら嵌合凸部と嵌合凹部とが、隣接するエレメント同士で互いに所定のクリアランスをもって嵌合することにより、各エレメント同士が連結される。そのため、環状に配列される各エレメントが適正に位置決めされるとともに、それら嵌合凸部と嵌合凹部との嵌合部分が摺動してエレメントをローリングさせることができる。
また、請求項4の発明によれば、エレメントの両側面に形成される嵌合凸部と嵌合凹部とが、エレメントの各側面のそれぞれ1箇所に設けられる。そのため、環状に配列される各エレメントが適正に位置決めされるとともに、1箇所の嵌合凸部と嵌合凹部との嵌合部分を中心として容易にエレメントをローリングさせることができる。
また、請求項5の発明によれば、エレメントの両側面に形成される嵌合凸部と嵌合凹部とが、エレメントの幅方向における中央もしくはほぼ中央部の、エレメントの各側面のそれぞれ1箇所に設けられる。そのため、環状に配列される各エレメントが適正に位置決めされるとともに、エレメントの中央部分の1箇所の嵌合凸部と嵌合凹部との嵌合部分を中心として、エレメントを幅方向において左右のバランス良くローリングさせることができる。
また、請求項6の発明によれば、エレメントの凹部の開口端側の内側面に形成された各突起部の、凹部の中心側を向いたそれぞれの先端の間の距離、すなわち凹部の開口幅が、リングの幅よりも狭くなるように形成されているため、凹部にリングを嵌め込んで確実に係合させることができ、エレメントとリングとが離脱してしまうことを防止することができる。
また、請求項7の発明によれば、エレメントの凹部に嵌め込まれて係合されるリングに対して、その外周側でエレメントの凹部の各突起部間に配置される外層部がそれぞれ設けられている。そのため、エレメントの凹部の各突起部間の空間を有効に利用して、エレメントの凹部にリングを嵌め込んで係合させることができる。その結果、リングの断面積を増大することができ、伝動ベルトの強度を向上することができる。
そして、請求項8の発明によれば、エレメントの凹部に嵌め込まれて係合されるリングが、並列に配置された2列のリングにより構成される。そのため、例えばエレメントをローリングさせることにより、リングにねじりを加え、2列のリングを互いに重なり合わせて、2列のリングが並列された部分に対してリングの幅が狭くなった部分を設定することができる。その結果、エレメントとリングとを容易に組み付けることができる。
一方、請求項9の発明によれば、2列のリングをエレメントに組み付ける場合、2列に並列されたリングにねじりが加えられ、2列のリングが部分的に互いに重なり合った状態にされる。2列のリングを互いに重なり合った状態にすることにより、その部分におけるリングの幅を、2列のリングを並列させている部分のリングの幅に対して狭くすることができる。そして、2列のリングを互いに重なり合わせてリングの幅が狭くなった部分にエレメントの凹部が嵌め込まれ、その後、エレメントが、リングの周方向に、2列のリングが並列している部分まで移動させられて、エレメントの凹部に2列のリングが係合される。その結果、エレメントの凹部に2列のリングを嵌め込んで係合させることができ、エレメントとリングとを容易に組み付けることができる。
また、請求項10の発明によれば、2列のリングが部分的に互いに重なり合わせた部分におけるリングの幅が、エレメントの凹部の開口幅よりも狭くなるように、また、2列のリングを並列させた部分におけるリングの幅が、エレメントの凹部の開口幅よりも広く、かつ凹部の底部側の幅よりも広くなるように設定される。そのため、2列のリングを重なり合わせた部分で、リングをエレメントの凹部の開口部側から底部側まで容易に嵌め込むことができる。そして、2列のリングが重なり合わせられた部分が凹部に嵌め込まれたエレメントを、2列のリングが並列された部分まで移動させることにより、リングをエレメントの凹部に容易に係合させることができる。その結果、エレメントとリングとを容易に組み付けることができる。
そして、請求項11の発明によれば、並列する2列のリングが係合されて配列されているエレメントを、隣接する他のエレメントに対して相対回転させて、すなわちローリングさせて、2列に並列されたリングにねじりを加えることができる。そのため、エレメントをローリングさせることにより、容易に2列のリングを互いに重なり合った状態にすることができ、エレメントとリングとを容易に組み付けることができる。
つぎに、この発明を図面を参照して具体的に説明する。初めに、この発明に係る伝動ベルトの構成例として、第1ないし第3の構成例を説明し、ついで、この発明に係る伝動ベルトの組み付け方法による組み付け例を、以下に順次説明する。
(第1の構成例)
この発明の第1の構成例における伝動ベルトを構成するエレメントおよびリングの構成を、図1、図2に基づいて説明する。図1において、伝動ベルトVは、ベルト式無段変速機の駆動側(入力軸)プーリと従動側(出力軸)プーリとに巻き掛けられて、それらのプーリの間で動力を伝達するベルトの例を示している。また、エレメント1は、例えば金属製の板片状の部材からなり、その幅方向(図1のx軸方向)における左右の両側面2,3が、テーパ状の傾斜した面として形成された基体(本体)部4を有し、そのテーパ状に傾斜した左右側面2,3が、ベルト式無段変速機の駆動側プーリあるいは従動側プーリであるプーリ5のベルト巻き掛け溝(V形溝)5aに摩擦接触してトルクを伝達するようになっている。
基体部4の幅方向(図1のx軸方向)における左右の両端部分に、エレメント1の上下方向(図1,図2のy軸方向)での上方に延びた柱部6がそれぞれ形成されている。したがって、基体部4の図1,図2での上側のエッジ部分である上端面4aと、左右の両柱部6の基体部4の幅方向における中央を向いた両内側面6aとによって、エレメント1の上側(図1のy軸方向における上側)すなわち伝動ベルトVの外周側に開口した凹部7が形成されている。
凹部7は、互いに密着して環状に配列されたエレメント1を環状に結束するための無端環状のリング8を、挿入して収容するための部分であり、したがって上端面4aが、リング8の内周面を接触させて載せるサドル面4aとなっている。
リング8は、例えば金属製の環状の帯状体を、周方向に複数枚積層させて形成した、いわゆる積層リングであって、凹部7の内部で2列に並列される2本のリング8aとリング8bとによって構成されている。これらリング8a,8bは、例えば形状・寸法、材質、強度が等しい2本の金属製の積層リングにより形成されている。
左右の両柱部6の上端部分には、両先端面9aがそれぞれ基体部4の幅方向における中央に向かって延びた突起部9が、両柱部6と一体にそれぞれ形成されている。言い換えると、凹部7の開口端(凹部7における伝動ベルトの外周側の端部)側の内側面6aに、凹部7の幅方向(図1のx軸方向)における中心側に向けた突起部9が、それぞれ形成されている。したがって、凹部7の開口幅が、凹部7の開口端側では、対向する両先端面9aの間の距離Wによって規定されている。そして、凹部7の底部7a(すなわちサドル面(上端面)4a)側では、両先端面9a間の距離(開口幅)Wよりも広い開口幅Wとなっている。
このエレメント1は、環状に配列された状態でリング8によって結束され、その状態で駆動側および従動側のそれぞれのプーリ5に巻き掛けられる。したがってプーリ5に巻き掛けられた状態では、各エレメント1が、プーリ5の中心に対して扇状に拡がり、かつ互いに密着する必要があるため、各エレメント1の図1,図2での下側の部分(環状に配列した状態での中心側の部分)が薄肉に形成されている。
すなわち、基体部4の一方の面(例えば図2における左側の面)における前記サドル面4aより所定寸法下がった(オフセットされた)部分から下側の部分が削り落とされた状態で次第に薄肉化されている。したがって、各エレメント1が扇形に拡がって接触する状態、言い換えると、各エレメント1がプーリ5に巻き掛かり円弧状に湾曲して配列されてベルトが湾曲するベルト湾曲状態で、その板厚の変化する境界部分で接触する。この境界部分のエッジが、いわゆるロッキングエッジ10となっている。
エレメント1の基体部4の幅方向における中央部分には、エレメント1がプーリ5に巻き掛からず直線状に配列されるベルト直線状態においてエレメント1の相対的な位置を決めるための嵌合凸部(ディンプル)11と嵌合凹部(ホール)12とが形成されている。具体的には、基体部4の一方の面側(図2の例では、ロッキングエッジ10のある面側)に凸となる円錐台形のディンプル11が形成されている。そして、このディンプル11とは反対側の面に、隣接するエレメント1におけるディンプル11を緩く嵌合(遊嵌)させる有底円筒状のホール12が形成されている。
したがって、ベルト直線状態でこれらのディンプル11とホール12とが嵌合することによって、その状態におけるエレメント1同士の図1での左右方向および上下方向の相対位置を決めることができ、例えばベルト式無段変速機が運転される場合に、伝動ベルトVのがたつきを防止して伝動ベルトVを安定して走行させることができる。
前述したように、この発明に係る伝動ベルトVは、エレメント1とリング8との組付けを容易にすることを主な目的として構成されている。すなわち、エレメント1には、上記のように、伝動ベルトVとしての外周側に凹部7が形成されるとともに、その凹部7の開口端側の内側面に、凹部7の中心側に向けた突起部9がそれぞれ形成されている。また、環状に配列される際に隣接する他のエレメント1側に突出するディンプル11が、エレメント1の厚さ方向における一方の側面に形成され、そのディンプル11に遊嵌するホール12が、他方の側面に形成されている。そして、これらディンプル11およびホール12は、基体部4のエレメント1の幅方向における中央部分に、それぞれ1箇所ずつ設けられている。
このように、基体部4の幅方向における中央部分であって、エレメント1の両側面のそれぞれ1箇所に、ディンプル11およびそのディンプル11に遊嵌するホール12が形成され、それらディンプル11とホール12とによる嵌合部が1箇所だけ設けられていることにより、図3に示すように、各エレメント1が環状に配列されて連結された際に互いに隣接するエレメント1同士を、それぞれの対向面の面内で相対回転させること、すなわち、互いに隣接するエレメント1同士の間でローリングさせることができる。
一方、リング8は、上記のように、2本のリング8aとリング8bとによって構成されている。そのため、例えば図4に示すように、リング8aとリング8bとを、部分的に互いに重なり合わせた状態にすることで、リング8として、リング8aとリング8bとが互いに重なり合った重ね合わせ状態(図4のA部に示す状態)と、リング8aとリング8bとが互いに並列した並列状態(図4のB部に示す状態)とを同時に設定することができる。
また、リング8は、エレメント1が組み付けられていない状態、あるいは比較的少数のエレメント1だけしか組み付けられていない状態では、リング8aとリング8bとの動作の自由度があり、比較的容易に重ね合わせ状態を設定することができる。これに対して、比較的多数のエレメント1が組み付けられた状態(例えば、リング8の全周のおよそ半分以上の範囲でエレメント1が組み付けられた状態)では、各エレメント1の列によりリング8aとリング8bとの動作が規制され、重ね合わせ状態を設定することが困難になることが考えられる。そこで、この発明の伝動ベルトVにおけるエレメント1は、上記のように、環状に配列されて連結された際に互いに隣接するエレメント1同士の間でローリングさせることができるように構成されている。そのため、リング8に比較的多数のエレメント1が組み付けられた状態であっても、エレメント1をローリングさせることによって、リング8にねじりを作用させ、容易に重ね合わせ状態を設定することができる。
そして、並列状態の部分におけるリング8の幅(すなわち、リング8aの幅とリング8bの幅とのほぼ合計)Lが、前述の開口幅Wよりも広くなるとともに、かつ開口幅Wよりも狭くなるように、各リング8a,8bの形状・寸法等が設定されている。そして、リング8を重ね合わせ状態にすることで、リング8の幅を狭くして、その重ね合わせ状態の部分におけるリング8の幅Lを、開口幅Wよりも狭くすることができるように、各リング8a,8bの形状・寸法等が設定されている。
すなわち、凹部7の開口幅Wが、リング8の幅Lよりも狭く、かつ開口幅Wが、リング8の幅Lよりも広くなるように、エレメント1およびリング8が構成されている。言い換えると、重ね合わせ状態の部分におけるリング8の幅Lが、凹部7の開口幅Wよりも狭くなるとともに、並列状態の部分におけるリング8の幅Lが、凹部7の開口幅Wよりも広くなりかつ凹部7の開口幅Wよりも狭くなるように、エレメント1およびリング8が構成されている。
したがって、リング8を重ね合わせ状態にすることにより、その重ね合わせ状態の部分を、両先端面9aの間を通過させて凹部7に嵌め込むことができる。そして、リング8の重ね合わせ状態の部分を、両先端面9aの間を通過させて凹部7に嵌め込んだ後に、エレメント1をリング8の並列状態の部分まで移動させること、もしくは凹部7が嵌め込まれた部分を並列状態に戻すことによって、凹部7内でリング8を両突起部9で係止し、凹部7からのリング8の離脱を防止すること、すなわちリング8を凹部7に嵌め込んで係合させることができる。その結果、エレメント1とリング8とを容易に、かつ確実に組み付けることができる。
(第2の構成例)
この発明の第2の構成例における伝動ベルトを構成するエレメントおよびリングの構成を、図5,図6に基づいて説明する。前述の第1の構成例では、この発明の嵌合凸部および嵌合凹部に相当する部分(ディンプル11およびホール12)が、基体部4のエレメント1の幅方向における中央部に、それぞれ形成された例であるのに対して、この第2の構成例は、この発明の嵌合凸部および嵌合凹部にそれぞれ相当する部分が、基体部4のエレメント1の幅方向における中央部以外に、それぞれ形成された例を示している。したがって、図1,図2に示した第1の構成例と同じ構成の部分については、図1,図2と同様の参照符号を付けて、その詳細な説明を省略する。
図5,図6において、第1の構成例におけるディンプル11およびホール12とそれぞれ同様に形成された、嵌合凸部(ディンプル)21および嵌合凹部(ホール)22が、例えば左右いずれか一方(図5の例では右側)の柱部6の平面部分の1箇所に設けられている。
すなわち、左右いずれか一方の柱部6の一方の面側(図5の例では、ロッキングエッジ10のある面側)に凸となる円錐台形のディンプル21が形成されている。そして、このディンプル21とは反対側の面に、隣接するエレメント1におけるディンプル21を緩く嵌合(遊嵌)させる有底円筒状のホール22が形成されている。そして、これらディンプル21およびホール22は、左右いずれか一方の柱部6の平面部分に、それぞれ1箇所ずつ設けられている。
このように、左右いずれか一方の柱部6の平面部分であって、エレメント1の両側面のそれぞれ1箇所に、ディンプル21およびそのディンプル21に遊嵌するホール22が形成され、それらディンプル21とホール22とによる嵌合部が1箇所だけ設けられていることにより、図6に示すように、各エレメント1が環状に配列されて連結された際に互いに隣接するエレメント1同士を、それぞれの対向面の面内で相対回転させること、すなわち、互いに隣接するエレメント1同士の間でローリングさせることができる。
(第3の構成例)
この発明の第3の構成例における伝動ベルトを構成するエレメントおよびリングの構成を、図7,図8に基づいて説明する。前述の第1の構成例では、リング8が、いずれも、リングの幅が厚さ方向で一様な2本のリング8a,8bにより構成された例であるのに対して、この第3の構成例は、いずれもリングの幅が厚さ方向で一様な2本のリングと、それら2本のリングの外周側にそれぞれ設けられ、それら2本のリングの幅よりも幅狭の他の2本のリングとにより、リング8が構成された例を示している。したがって、図1,図2に示した第1の構成例と同じ構成の部分については、図1,図2と同様の参照符号を付けて、その詳細な説明を省略する。
図7において、リング31は、2本のリング8a,8bによって構成された第1の構成例におけるリング8に対して、2本のリング31a,31bと、それらリング31a,31bの外周面側(図7での上側)にそれぞれ積層され、かつリング31a,31bの幅よりも幅狭の他の2本のリング31c,31dとによって構成されている。
すなわち、第1の構成例におけるリング8a,8bと同様に、リングの幅が厚さ方向で一様に形成されたリング31aおよびリング31bが、2列に並列されていて、それらリング31a,31bの外周面側に、外層リング31cおよび外層リング31dが、それぞれ積層されるとともに、両突起部9の間にすなわち開口幅Wの範囲内に、それぞれ配置されている。
具体的には、並列状態の部分におけるリング31の幅、すなわちリング31aとリング31bとが並列している部分の幅Lが、前述の開口幅Wよりも広くなるとともに、かつ開口幅Wよりも狭くなるように、各リング31a,31bの形状・寸法等が設定されている。また、それらリング31a,31bの外周面にそれぞれ積層され、外層リング31cと外層リング31dとが並列している部分の幅Lが、開口幅Wよりも狭くなるように、各外層リング31c,31dの形状・寸法等が設定されている。そして、リング31を重ね合わせ状態にすることで、リング31の幅を狭くして、その重ね合わせ状態の部分におけるリング31の幅を、開口幅Wよりも狭くすることができるように、リング31の最大幅を規定している各リング31a,31bの形状・寸法等が設定されている。
したがって、リング31を重ね合わせ状態にすることにより、その重ね合わせ状態の部分を、両先端面9aの間を通過させて凹部7に嵌め込むことができる。そして、リング31の重ね合わせ状態の部分を、両先端面9aの間を通過させて凹部7に嵌め込んだ後に、エレメント1をリング31の並列状態の部分まで移動させること、もしくは凹部7が嵌め込まれた部分を並列状態に戻すことによって、凹部7内でリング31を両突起部9で係止し、凹部7からのリング31の離脱を防止すること、すなわちリング31を凹部7に嵌め込んで係合させることができる。その結果、エレメント1とリング31とを容易に、かつ確実に組み付けることができる。
また、エレメント1とリング31を組み付けた際にエレメント1の両突起部9の間に配置される外層リング31cおよび外層リング31dが、リング31aおよびリング31bの外周側にそれぞれ積層されることにより、上記のようなエレメント1とリング31との構成による良好な組み付け性を維持しつつ、リング31の断面積を増大させて、リング31の強度を向上させることができる。
例えば、前述の第1の構成例のように構成された既製の伝動ベルトVに対して、リング8の外周側に、上記のような外層リング31cおよび外層リング31dを追加して積層させることによって、両突起部9の間のスペースを有効に利用し、またエレメント1の形状・寸法を変更することなく、伝動ベルトVの強度、すなわち伝動ベルトVのトルク容量を容易に向上させることができる。
図8は、上述した第3の構成例における変形例を示す図である。図8において、リング32は、リング31と同様に、2本のリング32a,32bと、それらリング32a,32bの外周面側(図8での上側)にそれぞれ積層され、かつリング32a,32bの幅よりも幅狭の他の2本のリング32c,32dとによって構成されている。
すなわち、リングの幅が厚さ方向で一様に形成されたリング32aおよびリング32bが、2列に並列されていて、それらリング32a,32bの外周面側に、外層リング32cおよび外層リング32dが、それぞれ積層されるとともに、両突起部9の間に、すなわち開口幅Wの範囲内に、それぞれ配置されることによって、リング32が構成されている。
そして、この構成例におけるリング32は、リング32a,32bの厚さTに対して、リング32c,32dの厚さTが厚くなるように、言い換えると、リング32a,32bの厚さTが、リング32としての強度上および機能上必要な厚さの範囲で、可及的に薄くなるように形成されている。また、それに伴って、この構成例におけるエレメント1は、エレメント1とリング32とを組み付けた際、すなわち各リング32a,32bが両突起部9の内周側(図8での下側)で凹部7に係合された際に、エレメント1の両柱部6における各リング32a,32bを収容する部分(柱部6の首部)6bの長さが、各リング32a,32bを収容するために機能上必要な長さの範囲で、可及的に短くなるように形成されている。
このように、リング32a,32bの厚さTが可及的に薄くなるようにリング32を形成し、そのリング32a,32bの厚さTに対応して、両首部6bが可及的に短くなるようにエレメント1を形成することにより、エレメント1の重量および慣性モーメントを低減することができる。その結果、これらエレメント1とリング32とにより構成される伝動ベルトVが走行する際に、リング32がエレメント1から受ける慣性モーメントが低減され、リング32の耐久性、すなわち伝動ベルトVの耐久性を向上させることができる。
(組み付け例)
この発明の伝動ベルトVの組み付け例を、図1ないし図4に基づいて説明する。先ず、並列されたリング8aおよびリング8bのリング周方向における所定の部分を、互いに重ね合わせてリング8の重ね合わせ状態を設定する。図4に示すように、重ね合わせ状態を設定することにより、リング8では、重ね合わせ状態と並列状態とが同時に設定される。リング8の重ね合わせ状態の部分では、リング8の幅Lが、エレメント1の開口幅Wよりも狭くなるため、この重ね合わせ状態の部分から、1枚もしくは予め配列された複数枚のエレメント1の凹部7に、リング8が嵌め込まれる。
続いて、凹部7にリング8の重ね合わせ状態の部分が嵌め込まれた1枚もしくは複数枚のエレメント1が、リング8の周長方向に、リング8の並列状態の部分まで移動させられる。リング8の並列状態の部分では、リング8の幅Lが、エレメント1の開口幅Wよりも狭く、かつエレメント1の開口幅Wよりも広くなるため、凹部7にリング8が嵌め込まれたエレメント1が、リング8の並列状態の部分まで移動させられると、その並列状態の部分では、リング8が、凹部7の両突起部9により係止され、凹部7に係合される。すなわち、エレメント1とリング8とが組み付けられる。
そして、上記のような、1枚もしくは複数枚のエレメント1の凹部7に、リング8の重ね合わせ状態の部分を嵌め込み、その1枚もしくは複数枚のエレメント1をリング8の並列状態の部分まで移動させる作業が順次繰り返される。
前述したように、エレメント1とリング8との組み付け初期の段階では、リング8aとリング8bとを自由に動作させることができ、比較的容易にリング8の重ね合わせ状態を設定することができる。これに対して、リング8と比較的多数のエレメント1とが組み付けられた段階では、ディンプル11とホール12とが嵌合されて連結された各エレメント1の列により、リング8aとリング8bとの動作が規制され、リング8の重ね合わせ状態を設定することが次第に困難になってくる。その場合、この発明による伝動ベルトVの組み付け方法では、リング8が組み付けられた部分のエレメント1の列に対して、所定の方法で外力を加え、エレメント1をローリングさせることにより、リング8にリング8をねじる方向の力が作用させられて、リング8の重ね合わせ状態が設定される。
所望する全てのエレメント1の凹部7にリング8が嵌め込まれると、エレメント1に加えられていた外力が解除され、ローリングさせられていたエレメント1の列が所期の状態に戻されることにより、リング8の重ね合わせ状態が解消される。すなわちリング8の全体が並列状態にされる。その結果、全てのエレメント1の凹部7に、リング8a,8bが並列されたリング8が係合されて、すなわち、全てのエレメント1とリング8とが組み付けられて、伝動ベルトVの組み付けが完了する。
このように、この発明の伝動ベルトVの組み付け方法によれば、2列に並列されたリング8a,8bにより構成されたリング8とエレメント1とを組み付ける場合、リング8にねじりが加えられ、リング8aとリング8bとが部分的に互いに重なり合った状態にされる。リング8aとリング8bとを互いに重なり合った状態にすることにより、その部分におけるリング8の幅Lを、リング8aとリング8bとを並列させている部分のリングの幅Lに対して狭くすることができる。そして、リング8aとリング8bとを重なり合わせた部分にエレメント1の凹部7が嵌め込まれ、その後、エレメント1をリング8の周長方向に、リング8a,8bが並列している部分まで移動させることにより、エレメント1の凹部7にリング8が係合される。その結果、エレメント1の凹部7にリング8を容易に嵌め込んで係合させることができ、伝動ベルトVの組み付けを容易に行うことができる。
また、比較的多数のエレメント1がリング8に組み付けられた状態では、ディンプル11とホール12とが嵌合されて互いに連結して配列されているエレメント1の列に対して、エレメント1に外力を作用させ、エレメント1をローリングさせることにより、リング8にねじりを加え、リング8aとリング8bとを互いに重なり合った状態に設定して、エレメント1とリング8とを容易に組み付けることができる。
さらに、エレメント1とリング8との組み付けが完了した伝動ベルトVに対し、エレメント1とリング8とを取り外しで分解する場合においても、同様に、エレメント1をローリングさせることにより、リング8にねじりを加え、リング8aとリング8bとを互いに重なり合った状態に設定して、エレメント1とリング8とを容易に取り外すことができる。
なお、この発明は上述した具体例に限定されない。すなわち。具体例では、この発明の伝動ベルトがベルト式無段変速機に使用されている例を示しているが、この発明の伝動ベルトは、ベルト式無段変速機に限らず、ベルトとプーリとによって構成される他の巻き掛け伝動装置の伝動ベルトにも適用することができる。
この発明に係る伝動ベルトの第1の構成例を示す模式図であって、その伝動ベルトの正面図である。 この発明に係る伝動ベルトの第1の構成例を示す模式図であって、その伝動ベルトの一部の側断面図である。 第1の構成例の伝動ベルトを構成するエレメントをローリングさせた状態を説明するための模式図である。 この発明の伝動ベルトを構成するリングを重ね合わせた状態と並列させた状態とを説明するための模式図である。 この発明に係る伝動ベルトの第2の構成例を示す模式図である。 第2の構成例の伝動ベルトを構成するエレメントをローリングさせた状態を説明するための模式図である。 この発明に係る伝動ベルトの第3の構成例を示す模式図である。 この発明に係る伝動ベルトの第3の構成例における変形例を示す模式図である。
符号の説明
1…エレメント、 2,3…左右側面、 4…基体部(本体部)、 5…プーリ、 6…柱部、 6b…首部、 7…凹部、 8,31,32…リング、 9…突起部、 10…ロッキングエッジ、 11…ディンプル(嵌合凸部)、 12…ホール(嵌合凹部)、 31c,31d,32c,32d…外層リング(外層部)、 V…伝動ベルト。

Claims (11)

  1. 無端環状のリングを収容する凹部が形成された多数のエレメントを、前記凹部が外周側となるように環状に配列し、その環状に配列されたエレメントの列における前記凹部に前記リングを嵌め込んで係合させてなる伝動ベルトにおいて、
    前記環状に配列されたエレメントの列における互いに隣接するエレメント同士が、それぞれの対向面の面内で相対回転可能に連結されていることを特徴とする伝動ベルト。
  2. 前記エレメントは、前記凹部の開口幅が前記リングの幅より狭くなり、かつ前記凹部の底部側の幅が前記リングの幅より広くなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の伝動ベルト。
  3. 前記エレメントは、隣接する他のエレメント側に突出する嵌合凸部を一方の側面に有し、かつ該嵌合凸部に遊嵌する嵌合凹部を他方の側面に有しているとともに、これら嵌合凸部と嵌合凹部とを介して相対回転可能に連結されていることを特徴とする請求項1または2に記載の伝動ベルト。
  4. 前記エレメントは、前記嵌合凸部および嵌合凹部が前記各側面のそれぞれ1箇所に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の伝動ベルト。
  5. 前記エレメントは、前記嵌合凸部および嵌合凹部が前記エレメントの幅方向における中央部分に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の伝動ベルト。
  6. 前記エレメントは、前記凹部における開口端側の内側面に、前記リングを係合させてその離脱を防止する、前記凹部の中心側に向けた突起部がそれぞれ形成され、それら各突起部の間隔が前記リングの幅より狭くなるように形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の伝動ベルト。
  7. 前記リングは、前記凹部の内部で前記伝動ベルトの外周側に積層するとともに、前記各突起部の間に配置された外層部を有していることを特徴とする請求項6に記載の伝動ベルト。
  8. 前記リングは、前記凹部の内部に2列に並列されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の伝動ベルト。
  9. 無端環状の2列のリングを収容する凹部が形成された多数のエレメントを、前記凹部が外周側となるように環状に配列し、その環状に配列されたエレメントの列における前記凹部に前記リングを嵌め込んで係合させてなる伝動ベルトの組み付け方法において、
    前記2列のリングにねじりを加えることにより、それら2列のリングが、互いに重なり合った重ね合わせ状態と、互いに並列した並列状態とを同時に設定し、前記重ね合わせ状態の部分で前記2列のリングを前記凹部に嵌め込み、その後、前記エレメントを前記並列状態の部分に移動させて前記2列のリングを前記凹部に係合させることを特徴とする伝動ベルトの組み付け方法。
  10. 前記重ね合わせ状態を設定した際に、その重ね合わせ状態の部分における前記2列のリングの幅が、前記凹部の開口幅より狭くなるとともに、前記並列状態の部分における前記2列のリングの幅が、前記凹部の開口幅より広くなりかつ前記凹部の底部側の幅より狭くなることを特徴とする請求項9に記載の伝動ベルトの組み付け方法。
  11. 前記凹部に前記2列のリングが係合されて配列されている前記エレメントを、隣接する他のエレメントに対して相対回転させることにより前記重ね合わせ状態を設定することを特徴とする請求項9または10に記載の伝動ベルトの組み付け方法。
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