JP2008047833A - 積層型貫通コンデンサアレイ - Google Patents

積層型貫通コンデンサアレイ Download PDF

Info

Publication number
JP2008047833A
JP2008047833A JP2006224547A JP2006224547A JP2008047833A JP 2008047833 A JP2008047833 A JP 2008047833A JP 2006224547 A JP2006224547 A JP 2006224547A JP 2006224547 A JP2006224547 A JP 2006224547A JP 2008047833 A JP2008047833 A JP 2008047833A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
internal electrode
signal
electrode
electrodes
grounding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006224547A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4293561B2 (ja
Inventor
Taketaka Yoshida
武尊 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2006224547A priority Critical patent/JP4293561B2/ja
Priority to US11/889,734 priority patent/US7619871B2/en
Priority to KR1020070084190A priority patent/KR100910934B1/ko
Priority to CN2007101465612A priority patent/CN101131895B/zh
Publication of JP2008047833A publication Critical patent/JP2008047833A/ja
Priority to US12/379,355 priority patent/US7724497B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4293561B2 publication Critical patent/JP4293561B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/30Stacked capacitors
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/35Feed-through capacitors or anti-noise capacitors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

【課題】コモンモードノイズ及びディファレンシャルモードノイズの双方を除去することが可能な積層型貫通コンデンサアレイを提供すること。
【解決手段】 第1の信号用内部電極は、第1の信号用端子電極1A、1Bに接続される。第2の信号用内部電極30は、第2の信号用端子電極2A、2Bに接続される。第1の接地用内部電極40は、第1の接地用端子電極3に接続される。第2の接地用内部電極50は、第2の接地用端子電極4に接続される。第1の信号用内部電極20及び第2の接地用内部電極50は、絶縁体層11を間に挟んで対向する部分をそれぞれ含む。第2の信号用内部電極30及び第1の接地用内部電極40は、絶縁体層11を間に挟んで対向する部分をそれぞれ含む。第1及び第2の信号用内部電極20、30は、絶縁体層11を間に挟んで対向する部分をそれぞれ含む。
【選択図】 図2

Description

本発明は、積層型貫通コンデンサアレイに関する。
従来、積層型貫通コンデンサアレイとして、複数の信号用内部電極と複数の接地用内部電極とが絶縁体層を介して積層されることにより、積層方向に沿って複数のコンデンサが形成されるコンデンサアレイが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−97291号公報
しかしながら、特許文献1に記載の積層型貫通コンデンサアレイでは、コンデンサを形成するのは信号用内部電極と接地用内部電極との組み合わせによるものだけである。したがって、特許文献1に記載の積層貫通コンデンサアレイには、貫通コンデンサのみが形成されている。そのため、特許文献1に記載の積層貫通コンデンサアレイでは、コモンモードノイズとディファレンシャルモードノイズとを共に除去することについては、何ら検討されていない。
本発明は、コモンモードノイズ及びディファレンシャルモードノイズの双方を除去することが可能な積層型貫通コンデンサアレイを提供することを課題とする。
本発明に係る積層型貫通コンデンサアレイは、コンデンサ素体と、コンデンサ素体の外表面に配置された少なくとも2つの第1の信号用端子電極と、コンデンサ素体の外表面に配置された少なくとも2つの第2の信号用端子電極と、コンデンサ素体の外表面に配置された少なくとも1つの第1の接地用端子電極と、コンデンサ素体の外表面に配置された少なくとも1つの第2の接地用端子電極と、を備え、コンデンサ素体は、積層された複数の絶縁体層と、第1及び第2の信号用内部電極と、第1及び第2の接地用内部電極とを有し、第1の信号用内部電極は、少なくとも2つの第1の信号用端子電極に接続され、第2の信号用内部電極は、少なくとも2つの第2の信号用端子電極に接続され、第1の接地用内部電極は、少なくとも1つの第1の接地用端子電極に接続され、第2の接地用内部電極は、少なくとも1つの第2の接地用端子電極に接続され、第1の信号用内部電極及び第2の接地用内部電極は、複数の絶縁体層のうち少なくとも一層の絶縁体層を間に挟んで対向する部分をそれぞれ含み、第2の信号用内部電極及び第1の接地用内部電極は、複数の絶縁体層のうち少なくとも一層の絶縁体層を間に挟んで対向する部分をそれぞれ含み、第1の信号用内部電極及び第2の信号用内部電極は、複数の絶縁体層のうち少なくとも一層の絶縁体層を間に挟んで対向する部分をそれぞれ含むことを特徴とする。
上記の積層型貫通コンデンサアレイは、信号用内部電極と接地用内部電極とが対向することによって形成されるコンデンサに加え、信号用内部電極が対向することによって形成されるコンデンサも有する。信号用内部電極と接地用内部電極とによって形成されるコンデンサは、コモンモードノイズを除去するコンデンサとして機能する。その一方、信号用内部電極によって形成されるコンデンサは、ディファレンシャルモードノイズを除去するコンデンサとして機能する。したがって、この積層型貫通コンデンサアレイでは、コモンモードノイズ及びディファレンシャルモードノイズの双方を除去することが可能となる。また、信号用内部電極がいずれも貫通しているため、等価直列インダクタンス(ESL)を低減することが可能となる。また、この積層型貫通コンデンサアレイでは第1及び第2の信号用内部電極が絶縁体層を挟んで対向する部分を有する。そのため、従来のコンデンサアレイのように第1及び第2の信号用内部電極が絶縁体層を挟んで対向しない場合に比べて、電流の流れる経路が増大する。これにより、等価直列インダクタンスを低減することが可能となる。
第1の信号用内部電極及び第1の接地用内部電極は、複数の絶縁体層のうち同一の絶縁体層上に配され、第2の信号用内部電極及び第2の接地用内部電極は、複数の絶縁体層のうち同一の絶縁体層上に配され、第1の信号用内部電極及び第1の接地用内部電極がその上に配される同一の絶縁体層と、第2の信号用内部電極及び第2の接地用内部電極がその上に配される同一の絶縁体層とは異なる絶縁体層であることが好ましい。この場合、1つのセラミックグリーンシート上に信号用内部電極及び接地用内部電極の双方に対応する導体パターンを形成して、積層型貫通コンデンサアレイを製造することができる。そのため、効率良く製造することが可能となる。
第1の信号用内部電極及び第2の接地用内部電極が間に挟む少なくとも一層の絶縁体層と、第2の信号用内部電極及び第1の接地用内部電極が間に挟む少なくとも一層の絶縁体層と、第1の信号用内部電極及び第2の信号用内部電極が間に挟む少なくとも一層の絶縁体層とは、同じであることことが好ましい。この場合、第1及び第2の信号用内部電極並びに第1及び第2の接地用内部電極は、同じ絶縁体層を間に挟んで配されるため、積層型貫通コンデンサアレイに含まれるコンデンサの特性を容易に制御することができる。
少なくとも2つの第1の信号用端子電極のうちの一方と少なくとも2つの第2の信号用端子電極のうちの一方とが、コンデンサ素体の外表面のうち同一側面に配置され、少なくとも2つの第1の信号用端子電極のうちの他方と少なくとも2つの第2の信号用端子電極のうちの他方とが、コンデンサ素体の外表面のうち同一側面に配置されることが好ましい。この場合、第1の信号用端子電極と第2の信号用端子電極とを異極性のランドパターン等に接続することで、第1の信号用内部電極を流れる電流の向きと、第2の信号用内部電極を流れる電流の向きとを逆向きにすることが可能となる。これにより、等価直列インダクタンスを低減することが可能となる。
第1及び第2の信号用端子電極はそれぞれ3つ以上であり、第1の信号用内部電極は、3つ以上の第1の信号用端子電極に接続され、第2の信号用内部電極は、3つ以上の第2の信号用端子電極に接続されることが好ましい。信号用内部電極を流出入する電流の経路が増えるため、等価直列インダクタンスはより一層低減される。
本発明によれば、コモンモードノイズ及びディファレンシャルモードノイズの双方を除去することが可能な積層型貫通コンデンサアレイを提供することができる。
以下、添付図面を参照して、好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図1及び図2を参照して、第1実施形態に係る積層型貫通コンデンサアレイCA1の構成について説明する。図1は、第1実施形態に係る積層型貫通コンデンサアレイの斜視図である。図2は、第1実施形態に係る積層型貫通コンデンサアレイに含まれるコンデンサ素体の分解斜視図である。
積層型貫通コンデンサアレイCA1は、図1に示すように、略直方体形状をしたコンデンサ素体L1と、コンデンサ素体L1の外表面に形成された第1及び第2の信号用端子電極1A、1B、2A、2Bと、第1及び第2の接地用端子電極3、4とを備える。コンデンサ素体L1は、相対向し且つ略直方体の主面に対応する第1及び第2の側面L1a、L1bと、相対向し且つ第1及び第2の側面L1a、L1bの短辺方向に沿って伸びる第3及び第4の側面L1c、L1dと、相対向し且つ第1及び第2の側面L1a、L1bの長辺方向に沿って伸びる第5及び第6の側面L1e、L1fとを含んでいる。第3及び第4の側面L1c、L1dと第5及び第6の側面L1e、L1fとは、第1の側面L1aと第2の側面L1bとの間を連結するように伸びている。
コンデンサ素体L1の第5の側面L1eには、第1の信号用端子電極1A及び第2の信号用端子電極2Aが形成されている。第1の信号用端子電極1A及び第2の信号用端子電極2Aは、第3の側面L1cから第4の側面L1dに向かう方向で、第1の信号用端子電極1A、第2の信号用端子電極2Aの順で位置している。コンデンサ素体L1の第6の側面L1fには、第1の信号用端子電極1B及び第2の信号用端子電極2Bが形成されている。第1の信号用端子電極1B及び第2の信号用端子電極2Bは、第3の側面L1cから第4の側面L1dに向かう方向で、第1の信号用端子電極1B、第2の信号用端子電極2Bの順で位置している。
第1の信号用端子電極1A、1Bは、第5及び第6の側面L1e、L1fの対向方向で互いに対向する。第2の信号用端子電極2A、2Bは、第5及び第6の側面L1e、L1fの対向方向で互いに対向する。
コンデンサ素体L1の第3の側面L1cには、第2の接地用端子電極4が形成されている。コンデンサ素体L1の第4の側面L1dには、第1の接地用端子電極3が形成されている。第1及び第2の接地用端子電極3、4は、第3及び第4の側面L1c、L1dの対向方向で互いに対向する。
第1及び第2の信号用端子電極1A、1B、2A、2B、並びに第1及び第2の接地用端子電極3、4は、例えば、導電性金属粉末及びガラスフリットを含む導電性ペーストをコンデンサ素体L1の外表面の付与し、焼き付けることによって形成される。必要に応じて、焼き付けられた電極の上にめっき層が形成されることもある。
コンデンサ素体L1は、積層された複数(本実施形態では3層)の絶縁体層10〜12と、第1の信号用内部電極20及び第1の接地用内部電極40と、第2の信号用内部電極30及び第2の接地用内部電極50と、を有している。各絶縁体層10〜12は、第1及び第2の側面L1a、L1bに平行な方向に伸びている。コンデンサ素体L1では、第1の側面L1aと第2の側面L1bとが対向する方向は、複数の絶縁体層10〜12の積層方向とされる。
各絶縁体層10〜12は、例えば誘電体セラミックを含むセラミックグリーンシートの焼結体から構成される。実際の積層型貫通コンデンサアレイCA1では、各絶縁体層10〜12は、絶縁体層10〜12の間の境界が視認できない程度に一体化されている。各内部電極20、30、40、50は、導電性ペーストの焼結体から構成される。
第1の信号用内部電極20及び第2の接地用内部電極50は、複数の絶縁体層10〜12のうちの一層である絶縁体層11を間に挟んで対向する部分をそれぞれ含むように配されている。第2の信号用内部電極30及び第1の接地用内部電極40は、複数の絶縁体層10〜12のうちの一層である絶縁体層11を間に挟んで対向する部分をそれぞれ含むように配されている。第1及び第2の信号用内部電極20、30は、複数の絶縁体層10〜12のうちの一層である絶縁体層11を間に挟んで対向する部分をそれぞれ含むように配されている。
第1の信号用内部電極20は、図2に示されるように、第1の接地用内部電極40と同一面内に配されている。すなわち、第1の信号用内部電極20と第1の接地用内部電極40とは、複数の絶縁体層10〜12のうち同一の絶縁体層11上に配されている。第1の信号用内部電極20と第1の接地用内部電極40とは、所定の間隔を有した状態で、第3の側面L1cと第2の側面L1dとが対向する方向に併置されている。第1の信号用内部電極20と第1の接地用内部電極40とは、電気的に絶縁されている。
第2の信号用内部電極30は、図2に示されるように、第2の接地用内部電極50と同一面内に配されている。すなわち、第2の信号用内部電極20と第2の接地用内部電極50は、複数の絶縁体層10〜12のうち同一の絶縁体層12上に配されている。第2の信号用内部電極20及び第2の接地用内部電極50は、第1の信号用内部電極20と第1の接地用内部電極40とがその上に配されている絶縁体層11とは異なる絶縁体層12上に配されている。第2の信号用内部電極30と第2の接地用内部電極50とは、所定の間隔を有した状態で、第3の側面L1cと第4の側面L1dとが対向する方向に併置されている。第2の信号用内部電極30と第2の接地用内部電極50とは、電気的に絶縁されている。
第1の信号用内部電極20及び第2の接地用内部電極50が間に挟む絶縁体層、第2の信号用内部電極30及び第1の接地用内部電極40が間に挟む絶縁体層、第1及び第2の信号用内部電極20、30が間に挟む絶縁体層はいずれも絶縁体層11であって、同じ絶縁体層である。
第1の信号用内部電極20は、四辺がそれぞれ第3及び第4の側面L1c、L1d、並びに第5及び第6の側面L1e、L1fと平行な四辺形状の主電極部21と、主電極部21から第5の側面L1eに臨むように伸びる引き出し部22と、主電極部21から第6の側面L1fに臨むように伸びる引き出し部23とを含んでいる。第1の信号用内部電極20は、第5の側面L1eから第6の側面L1fにわたってコンデンサ素体L1を貫通している。
主電極部21は、上記したように第1の接地用内部電極40から所定の間隔を有している上、第3及び第4の側面L1c、L1d、並びに第5及び第6の側面L1e、L1fの何れからも所定の間隔を有する。引き出し部22は、第5の側面L1eまで引き出され、第1の信号用端子電極1Aに電気的且つ物理的に接続されている。引き出し部23は、第6の側面L1fまで引き出され、第1の信号用端子電極1Bに電気的且つ物理的に接続されている。これらにより、第1の信号用内部電極20は、第1の信号用端子電極1A、1Bに電気的に接続されることとなる。
第1の接地用内部電極40は、四辺がそれぞれ第3及び第4の側面L1c、L1d、並びに第5及び第6の側面L1e、L1fと平行な四辺形状の主電極部41と、主電極部41から第4の側面L1dに臨むように伸びる引き出し部42とを含んでいる。
主電極部41は、上記したように第1の信号用内部電極20から所定の間隔を有している上、第3及び第4の側面L1c、L1d、並びに第5及び第6の側面L1e、L1fの何れからも所定の間隔を有する。引き出し部42は、第4の側面L1dまで引き出され、第1の接地用端子電極3に電気的且つ物理的に接続されている。これにより、第1の接地用内部電極40は、第1の接地用端子電極3に電気的に接続されることとなる。
第2の信号用内部電極30は、四辺がそれぞれ第3及び第4の側面L1c、L1d、並びに第5及び第6の側面L1e、L1fと平行な四辺形状の主電極部31と、主電極部31から第5の側面L1eに臨むように伸びる引き出し部32と、主電極部31から第6の側面L1fに臨むように伸びる引き出し部33とを含んでいる。第2の信号用内部電極30は、第5の側面L1eから第6の側面L1fにわたってコンデンサ素体L1を貫通している。
主電極部31は、上記したように第2の接地用内部電極50から所定の間隔を有している上、第3及び第4の側面L1c、L1d、並びに第5及び第6の側面L1e、L1fの何れからも所定の間隔を有する。引き出し部32は、第5の側面L1eまで引き出され、第2の信号用端子電極2Aに電気的且つ物理的に接続されている。引き出し部33は、第6の側面L1fまで引き出され、第2の信号用端子電極2Bに電気的且つ物理的に接続されている。これらにより、第2の信号用内部電極30は、第2の信号用端子電極2A、2Bに電気的に接続されることとなる。
第2の接地用内部電極50は、四辺がそれぞれ第3及び第4の側面L1c、L1d、並びに第5及び第6の側面L1e、L1fと平行な四辺形状の主電極部51と、主電極部51から第3の側面L1cに臨むように伸びる引き出し部52とを含んでいる。
主電極部51は、上記したように第2の信号用内部電極30から所定の間隔を有している上、第3及び第4の側面L1c、L1d、並びに第5及び第6の側面L1e、L1fの何れからも所定の間隔を有する。引き出し部52は、第3の側面L1cまで引き出され、第2の接地用端子電極4に電気的且つ物理的に接続されている。これにより、第2の接地用内部電極50は、第2の接地用端子電極4に電気的に接続されることとなる。
図3を参照して、コンデンサ素体L1が有する内部電極20、30、40、50がそれぞれ互いに対向する部分を有することを説明する。図3は、コンデンサ素体L1が有する内部電極20、30、40、50がそれぞれ、対向する部分を有することを説明するための図である。
図3に示されるように、第1の信号用内部電極20の主電極部21と第2の接地用内部電極50の主電極部51とは、絶縁体層11を間に挟んで対向する部分を含む。第1の信号用内部電極20と第2の接地用内部電極50とが互いに対向する部分によって、第1のコンデンサC1が形成される。
図3に示されるように、第2の信号用内部電極30の主電極部31と第1の接地用内部電極40の主電極部41とは、絶縁体層11を間に挟んで対向する部分を含む。第2の信号用内部電極30と第1の接地用内部電極40とが互いに対向する部分によって、第2のコンデンサC2が形成される。
図3に示されるように、第1の信号用内部電極20の主電極部21と第2の信号用内部電極30の主電極部31とは、絶縁体層11を間に挟んで対向する部分をそれぞれ含む。第1及び第2の信号用内部電極20、30とが互いに対向する部分によって、第3のコンデンサC3が形成される。
こうして、積層型貫通コンデンサアレイCA1には、図4に示されるように、3つのコンデンサC1、C2、C3が形成される。図4は、第1実施形態に係る積層型貫通コンデンサアレイの等価回路図である。
図5に、積層型貫通コンデンサアレイCA1を回路に接続した例を示す。図5に示す例では、主配線71、72から分岐された配線73、74に対して積層型貫通コンデンサアレイCA1を接続している。具体的には、第1の信号用端子電極1A、1Bが配線73に接続され、第2の信号用端子電極2A、2Bが配線74に接続される。第1及び第2の接地用端子電極3、4はそれぞれ接地される。
主配線71、72にはそれぞれ、電流I、Iが流れている。分岐した配線73、74にはそれぞれ、電流I12、I22が流れている。分岐後の主配線71、72にはそれぞれ、電流I11、I21が流れている。この場合、配線71と配線73との合流点において、主配線71から配線73に逆流して流れる電流I13も存在する。一方、配線72と配線74との合流点において、主配線72から配線74に逆流して流れる電流I23も存在する。図6に、図5に示されるように積層型貫通コンデンサアレイCA1を回路に接続した場合の等価回路図を示す。この接続例は、大きな電流を流す場合に好適である。
図7に、積層型貫通コンデンサアレイCA1を回路に接続した別の例を示す。図7に示す例では、分岐しない主配線71、72に対して積層型貫通コンデンサアレイCA1を接続している。具体的には、第1の信号用端子電極1A、1Bが配線71に接続され、第2の信号用端子電極2A、2Bが配線72に接続される。第1及び第2の接地用端子電極3、4はそれぞれ接地される。主配線71、72にはそれぞれ、電流I、Iが流れている。図8に、図7に示されるように積層型貫通コンデンサアレイCA1を回路に接続した場合の等価回路図を示す。
積層型貫通コンデンサアレイCA1には、第1の信号用内部電極20と第2の接地用内部電極50とが対向することによって形成される第1のコンデンサC1及び第2の信号用内部電極30と第1の接地用内部電極40とが対向することによって形成される第2のコンデンサC2に加え、第1及び第2の信号用内部電極20、30が対向することによって形成される第3のコンデンサも有する。信号用内部電極20、30と接地用内部電極40、50とによって形成される第1及び第2のコンデンサC1、C2は、コモンモードノイズを除去するコンデンサとして機能する。その一方、第1及び第2の信号用内部電極20、30によって形成される第3のコンデンサC3は、ディファレンシャルモードノイズを除去するコンデンサとして機能する。したがって、積層型貫通コンデンサアレイCA1では、コモンモードノイズ及びディファレンシャルモードノイズの双方を除去することが可能となる。
また、第1及び第2の信号用内部電極20、30がいずれも貫通しているため、等価直列インダクタンス(ESL)を低減することが可能となる。
また、積層型貫通コンデンサアレイCA1では、第1及び第2の信号用内部電極20、30が絶縁体層11を挟んで対向する部分を有する。そのため、従来のコンデンサアレイのように第1及び第2の信号用内部電極が絶縁体層を挟んで対向しない場合に比べて、電流の流れる経路が増大する。これにより、積層型貫通コンデンサアレイCA1では、等価直列インダクタンスを低減することが可能となる。
特に、積層型貫通コンデンサアレイCA1は、2種類の接地用内部電極40、50を有し、各接地用内部電極40、50は対応する信号用内部電極20、30とそれぞれ対向している。そのため、積層型貫通コンデンサアレイCA1では、電流の流れる経路がより一層増え、等価直列インダクタンスをより一層低減することが可能となる。
第1の信号用内部電極20と第1の接地用内部電極40とは、同一の絶縁体層11上に位置する。第2の信号用内部電極30と第2の接地用内部電極50とは、同一の絶縁体層12上に位置する。そのため、例えば各絶縁体層10〜12がセラミックグリーンシートの焼結体から構成される場合、同一のセラミックグリーンシート上に導電性ペーストで第1の信号用内部電極20及び第1の接地用内部電極40を形成すること、並びに、同一のセラミックグリーンシート上に導電性ペーストで第2の信号用内部電極30及び第2の接地用内部電極50を形成することが可能となる。すなわち、4種類の内部電極20、30、40、50を有するコンデンサ素体L1を製造するのに、用意する導体パターン付きセラミックグリーンシートは2種類でよいことになる。その結果、効率良く製造することが可能となる。
第1の信号用内部電極20及び第2の接地用内部電極50が間に挟む絶縁体層と、第2の信号用内部電極30及び第1の接地用内部電極40が間に挟む絶縁体層と、第1の信号用内部電極20及び第2の信号用内部電極30が間に挟む絶縁体層とは、同じ絶縁体層11である。この場合、積層型貫通コンデンサアレイCA1に含まれる各コンデンサC1、C2、C3を構成する絶縁体層11は同一であるため、コンデンサC1、C2、C3の特性を容易に制御することができる。
第1の信号用端子電極1Aと第2の信号用端子電極2Aとが、コンデンサ素体L1の同一側面である第5の側面L1eに配置されている。第1の信号用端子電極1Bと第2の信号用端子電極2Bとが、コンデンサ素体L1の同一側面である第6の側面L1fに配置されている。そのため、第1の信号用端子電極1A、1Bと第2の信号用端子電極2A、2Bとを異極性のランドパターン等に接続した場合、第1の信号用内部電極20を流れる電流の向きと、第2の信号用内部電極30を流れる電流の向きとが、互いに逆向きになる。また、第1の信号用内部電極20と第2の信号用内部電極30とは、絶縁体層11を間に挟んで対向する。そのため、第1の信号用内部電極20を流れる電流によって得られる磁界と第2の信号用内部電極30を流れる電流によって得られる磁界とが相殺され、等価直列インダクタンスを低減することが可能となる。
次に、図9を参照して、第1実施形態に係る積層型貫通コンデンサアレイCA1の変形例の構成について説明する。図9は、第1実施形態に係る積層型貫通コンデンサアレイの変形例に含まれるコンデンサ素体の分解斜視図である。図9に示された変形例に係る積層型貫通コンデンサアレイは、第1及び第2の接地用内部電極が一体に形成されている点で、上述した第1実施形態に係る積層型貫通コンデンサアレイCA1と相違する。
変形例に係る積層型貫通コンデンサアレイに含まれるコンデンサ素体は、積層された複数(本実施形態では4層)の絶縁体層10〜13と、第1の信号用内部電極20と、第2の信号用内部電極30と、一体に形成された第1及び第2の接地用内部電極40、50と、を有している。
第1の信号用内部電極20及び第2の接地用内部電極50は、絶縁体層11、12を間に挟んで対向する部分をそれぞれ含む。第2の信号用内部電極30及び第1の接地用内部電極40は、絶縁体層12を間に挟んで対向する部分をそれぞれ含む。第1及び第2の信号用内部電極20、30は、絶縁体層11を間に挟んで対向する部分をそれぞれ含む。
一体に形成された第1及び第2の接地用内部電極40、50では、各接地用内部電極40、50の主電極部41、51が一体となって、四辺がそれぞれ第3及び第4の側面L1c、L1d、並びに第5及び第6の側面L1e、L1fと平行な四辺形状を呈する。一体に形成された第1及び第2の接地用内部電極40、50は、第3の側面L1cから第4の側面L1dにわたってコンデンサ素体L1を貫通している。
(第2実施形態)
図10及び図11を参照して、第2実施形態に係る積層型貫通コンデンサアレイCA2の構成について説明する。第2実施形態に係る積層型貫通コンデンサアレイCA2は、各信号用端子電極の数の点で、第1実施形態に係る積層型貫通コンデンサアレイCA1と相違する。図10は、第2実施形態に係る積層型貫通コンデンサアレイの斜視図である。図11は、第2実施形態に係る積層型貫通コンデンサアレイに含まれるコンデンサ素体の分解斜視図である。
積層型貫通コンデンサアレイCA2は、図10に示すように、コンデンサ素体L2と、コンデンサ素体L2の外表面に形成された第1及び第2の信号用端子電極1A〜1D、2A〜2D並びに第1及び第2の接地用端子電極3、4とを備える。
コンデンサ素体L2は、相対向し且つ略直方体の主面に対応する第1及び第2の側面L2a、L2bと、相対向し且つ第1及び第2の側面L2a、L2bの短辺方向に沿って伸びる第3及び第4の側面L2c、L2dと、相対向し且つ第1及び第2の側面L2a、L2bの長辺方向に沿って伸びる第5及び第6の側面L2e、L2fとを含んでいる。
コンデンサ素体L2の第5の側面L2eには、第1の信号用端子電極1A、1B及び第2の信号用端子電極2A、2Bが形成されている。第1の信号用端子電極1A、1B及び第2の信号用端子電極2A、2Bは、第3の側面L2cから第4の側面L2dに向かう方向で、第2の信号用端子電極2A、第1の信号用端子電極1A、第2の信号用端子電極2B、第1の信号用端子電極1Bの順で位置している。
コンデンサ素体L2の第6の側面L2fには、第1の信号用端子電極1C、1D及び第2の信号用端子電極2C、2Dが形成されている。第1の信号用端子電極1C、1D及び第2の信号用端子電極2C、2Dは、第3の側面L2cから第4の側面L2dに向かう方向で、第2の信号用端子電極2C、第1の信号用端子電極1C、第2の信号用端子電極2D、第1の信号用端子電極1Dの順で位置している。
第1の信号用端子電極1A、1Cは、第5及び第6の側面L2e、L2fの対向方向で互いに対向する。第1の信号用端子電極1B、1Dは、第5及び第6の側面L2e、L2fの対向方向で互いに対向する。第2の信号用端子電極2A、2Cは、第5及び第6の側面L2e、L2fの対向方向で互いに対向する。第2の信号用端子電極2B、2Dは、第5及び第6の側面L2e、L2fの対向方向で互いに対向する。
第1及び第2の信号用端子電極1C、1D、2C、2Dは、第1及び第2の信号用端子電極1A、1B、2A、2B、並びに第1及び第2の接地用端子電極3、4と同じく、例えば、導電性金属粉末及びガラスフリットを含む導電性ペーストをコンデンサ素体L2の外表面の付与し、焼き付けることによって形成される。必要に応じて、焼き付けられた電極の上にめっき層が形成されることもある。
コンデンサ素体L2は、図2に示されるように、積層された複数(本実施形態では3層)の絶縁体層10〜12と、第1の信号用内部電極20及び第1の接地用内部電極40と、第2の信号用内部電極30及び第2の接地用内部電極50と、を有している。
第1の信号用内部電極20は、四辺がそれぞれ第3及び第4の側面L2c、L2d、並びに第5及び第6の側面L2e、L2fと平行な略四辺形状の主電極部21と、主電極部21から第5の側面L2eに臨むように伸びる引き出し部22、23と、主電極部21から第6の側面L2fに臨むように伸びる引き出し部24、25とを含んでいる。第1の信号用内部電極20は、第5の側面L2eから第6の側面L2fにわたってコンデンサ素体L2を貫通している。
主電極部21の第4の側面L2dに平行な辺の一部には、第3の側面L2c側に向かって凹む凹部26が形成されている。引き出し部22は、第5の側面L2eまで引き出され、第1の信号用端子電極1Aに電気的且つ物理的に接続されている。引き出し部23は、第5の側面L2eまで引き出され、第1の信号用端子電極1Bに電気的且つ物理的に接続されている。引き出し部24は、第6の側面L2fまで引き出され、第1の信号用端子電極1Cに電気的且つ物理的に接続されている。引き出し部25は、第6の側面L2fまで引き出され、第1の信号用端子電極1Dに電気的且つ物理的に接続されている。これらにより、第1の信号用内部電極20は、第1の信号用端子電極1A〜1Dに電気的に接続されることとなる。
第1の接地用内部電極40は、四辺がそれぞれ第3及び第4の側面L2c、L2d、並びに第5及び第6の側面L2e、L2fと平行な四辺形状の主電極部41と、主電極部41から第4の側面L2dに臨むように伸びる引き出し部42とを含んでいる。
主電極部41は、第3及び第4の側面L2c、L2d、並びに第5及び第6の側面L2e、L2fの何れからも所定の間隔を有する。引き出し部42は、主電極部41と第5及び第6の側面L2e、L2fの対向方向での幅が同じである。したがって、主電極部41と引き出し部42とは一体となって四辺形状を呈する。引き出し部42は、第4の側面L2dまで引き出され、第1の接地用端子電極3に電気的且つ物理的に接続されている。これにより、第1の接地用内部電極40は、第1の接地用端子電極3に電気的に接続されることとなる。
第2の信号用内部電極30は、四辺がそれぞれ第3及び第4の側面L2c、L2d、並びに第5及び第6の側面L2e、L2fと平行な略四辺形状の主電極部31と、主電極部31から第5の側面L2eに臨むように伸びる引き出し部32、33と、主電極部31から第6の側面L2fに臨むように伸びる引き出し部34、35とを含んでいる。第2の信号用内部電極30は、第5の側面L2eから第6の側面L2fにわたってコンデンサ素体L2を貫通している。
主電極部31の第3の側面L2cに平行な辺の一部には、第4の側面L2d側に向かって凹む凹部36が形成されている。引き出し部32は、第5の側面L2eまで引き出され、第2の信号用端子電極2Aに電気的且つ物理的に接続されている。引き出し部33は、第5の側面L2eまで引き出され、第2の信号用端子電極2Bに電気的且つ物理的に接続されている。引き出し部34は、第6の側面L2fまで引き出され、第2の信号用端子電極2Cに電気的且つ物理的に接続されている。引き出し部35は、第6の側面L2fまで引き出され、第2の信号用端子電極2Dに電気的且つ物理的に接続されている。これらにより、第2の信号用内部電極30は、第2の信号用端子電極2A〜2Dに電気的に接続されることとなる。
第2の接地用内部電極50は、四辺がそれぞれ第3及び第4の側面L2c、L2d、並びに第5及び第6の側面L2e、L2fと平行な四辺形状の主電極部51と、主電極部51から第4の側面L2dに臨むように伸びる引き出し部52とを含んでいる。
主電極部51は、第3及び第4の側面L2c、L2d、並びに第5及び第6の側面L2e、L2fの何れからも所定の間隔を有する。引き出し部52は、主電極部51と第5及び第6の側面L2e、L2fの対向方向での幅が同じである。したがって、主電極部51と引き出し部52とは一体となって四辺形状を呈する。引き出し部52は、第3の側面L2cまで引き出され、第2の接地用端子電極4に電気的且つ物理的に接続されている。これにより、第2の接地用内部電極50は、第2の接地用端子電極4に電気的に接続されることとなる。
第1の接地用内部電極40は、主電極部41が第1の信号用内部電極20の第4の側面L2d側の辺に形成された凹部26の内側に位置するように配される。第2の接地用内部電極50は、主電極部51が第2の信号用内部電極30の第3の側面L2c側の辺に形成された凹部36の内側に位置するように配される。
図12を参照して、コンデンサ素体L2が有する内部電極20、30、40、50がそれぞれ互いに対向する部分を有することを説明する。図12は、コンデンサ素体L2が有する内部電極20、30、40、50がそれぞれ、対向する部分を有することを説明するための図である。
図12に示されるように、第1の信号用内部電極20と第2の接地用内部電極50とが互いに対向する部分によって、第1のコンデンサC1が形成される。第2の信号用内部電極30と第1の接地用内部電極40とが互いに対向する部分によって、第2のコンデンサC2が形成される。第1及び第2の信号用内部電極20、30とが互いに対向する部分によって、第3のコンデンサC3が形成される。こうして、積層型貫通コンデンサアレイCA2には、図12に示されるように、3つのコンデンサC1、C2、C3が形成される。
以上のように、本第2実施形態によれば、上述した第1実施形態と同じく、積層型貫通コンデンサアレイCA2において、各信号用内部電極20、30と対応する接地用内部電極40、50とが対向することによって形成される第1及び第2のコンデンサC1、C2に加え、信号用内部電極20、30が対向することによって形成される第3のコンデンサも有する。第1及び第2のコンデンサC1、C2は、コモンモードノイズを除去するコンデンサとして機能する。その一方、第3のコンデンサC3は、ディファレンシャルモードノイズを除去するコンデンサとして機能する。したがって、積層型貫通コンデンサアレイCA2では、コモンモードノイズ及びディファレンシャルモードノイズの双方を除去することが可能となる。
また、第1及び第2の信号用内部電極20、30がいずれも貫通しているため、等価直列インダクタンス(ESL)を低減することが可能となる。
また、積層型貫通コンデンサアレイCA2では、第1及び第2の信号用内部電極20、30が絶縁体層11を挟んで対向する部分を有する。そのため、従来に比べて、電流の流れる経路が増大する。これにより、積層型貫通コンデンサアレイCA2では、等価直列インダクタンスを低減することが可能となる。
特に、積層型貫通コンデンサアレイCA2は、2種類の接地用内部電極40、50を有し、各接地用内部電極40、50は対応する信号用内部電極20、30とそれぞれ対向している。そのため、積層型貫通コンデンサアレイCA2では、電流の流れる経路がより一層増え、等価直列インダクタンスをより一層低減することが可能となる。
第1の信号用内部電極20と第1の接地用内部電極40とは、同じ2つの絶縁体層10、11の間に位置する。第2の信号用内部電極30と第2の接地用内部電極50とは、同じ2つの絶縁体層11、12の間に位置する。そのため、効率良く製造することが可能となる。
第1の信号用内部電極20と第1の接地用内部電極40とは、同一の絶縁体層11上に位置する。第2の信号用内部電極30と第2の接地用内部電極50とは、同一の絶縁体層12上に位置する。そのため、上述の第1実施形態に係る積層型貫通コンデンサアレイCA1同様、効率良く製造することが可能となる。
第1の信号用内部電極20及び第2の接地用内部電極50が間に挟む絶縁体層と、第2の信号用内部電極30及び第1の接地用内部電極40が間に挟む絶縁体層と、第1の信号用内部電極20及び第2の信号用内部電極30が間に挟む絶縁体層とは、同じ絶縁体層11である。この場合、積層型貫通コンデンサアレイCA2に含まれる各コンデンサC1、C2、C3の特性を容易に制御することができる。
第1の信号用端子電極1A、1Bと第2の信号用端子電極2A、2Bとが、コンデンサ素体L2の同一側面である第5の側面L2eに配置されている。第1の信号用端子電極1C、1Dと第2の信号用端子電極2C、2Dとが、コンデンサ素体L2の同一側面である第6の側面L2fに配置されている。そのため、第1の信号用端子電極1A、1Bと第2の信号用端子電極2A、2Bとを異極性のランドパターン等に接続した場合、第1の信号用内部電極20を流れる電流の向きと、第2の信号用内部電極30を流れる電流の向きとが、互いに逆向きになる。また、第1の信号用内部電極20と第2の信号用内部電極30とは、絶縁体層11を間に挟んで対向する。そのため、等価直列インダクタンスを低減することが可能となる。
第1及び第2の信号用端子電極1A〜1D、2A〜2Dはそれぞれ、4つである。また、各信号用内部電極20、30が含む引き出し部22〜25、32〜35は4つである。これにより、信号用内部電極20、30を流出入する電流の経路が増えるため、積層型貫通コンデンサアレイCA2では等価直列インダクタンスがより一層低減される。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態及び変形例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
上述した実施形態では、第1の信号用内部電極20と第1の接地用内部電極40とが同一の絶縁体層上に配されているが、これに限らない。例えば、第1の信号用内部電極20と第1の接地用内部電極40とが異なる絶縁体層上、すなわち絶縁体層10〜12の積層方向での異なる位置に配されていてもよい。また、上述した実施形態では、第2の信号用内部電極30と第2の接地用内部電極50とが同一の絶縁体層12上に配されいるが、これに限らない。例えば、第2の信号用内部電極30と第2の接地用内部電極50とが異なる絶縁体層上、すなわち絶縁体層10〜12の積層方向での異なる位置に配されていてもよい。
絶縁体層10〜12の積層数、及び、内部電極20、30、40、50が配されることとなる層の数は、上述した実施形態に記載された数に限られない。また、内部電極20、30、40、50の形状は、上記実施形態及び変形例に記載された形状に限られない。
また、第1の信号用内部電極20と第2の接地用内部電極50との間に挟まれる絶縁体層の数は、上述した実施形態に記載された数に限られず、例えば2つ以上であってもよい。また、第2の信号用内部電極30と第2の接地用内部電極50との間に挟まれる絶縁体層の数は、上述した実施形態に記載された数に限られず、例えば2つ以上であってもよい。また、第1及び第2の信号用内部電極20、30の間に挟まれる絶縁体層の数は、上述した実施形態に記載された数に限られず、例えば2つ以上であってもよい。
信号用端子電極1A〜1D、2A〜2D、及び接地用端子電極3、4は、上述した実施形態に記載された数に限られない。例えば、第1及び第2の信号用端子電極は、それぞれ2つ以上であればよい。
上述した実施形態では、第1及び第2の信号用端子電極がコンデンサ素体の同一側面に配置されていたが、端子電極1A〜1D、2A〜2D、3、4の配置は、上述した実施形態に記載された配置に限られず、コンデンサ素体の外表面に配置されていればよい。したがって、例えば第1及び第2の信号用端子電極は必ずしも同一側面に配置されていなくてもよい。
第1実施形態に係る積層型貫通コンデンサアレイの斜視図である。 第1実施形態に係る積層型貫通コンデンサアレイに含まれるコンデンサ素体の分解斜視図である。 コンデンサ素体が有する内部電極がそれぞれ、対向する部分を有することを説明するための図である。 第1実施形態に係る積層型貫通コンデンサアレイの等価回路図である。 第1実施形態に係る積層型貫通コンデンサアレイを回路に接続した例を表す図である。 積層型貫通コンデンサアレイを図5のように回路に接続した場合の等価回路図である。 第1実施形態に係る積層型貫通コンデンサアレイを回路に接続した例を表す図である。 積層型貫通コンデンサアレイを図7のように回路に接続した場合の等価回路図である。 第1実施形態に係る積層型貫通コンデンサアレイの変形例に含まれるコンデンサ素体の分解斜視図である。 第2実施形態に係る積層型貫通コンデンサアレイの斜視図である。 第2実施形態に係る積層型貫通コンデンサアレイに含まれるコンデンサ素体の分解斜視図である。 コンデンサ素体が有する内部電極がそれぞれ、対向する部分を有することを説明するための図である。
符号の説明
CA1、CA2…積層型貫通コンデンサアレイ、1A〜1D…第1の信号用端子電極、2A〜2D…第2の信号用端子電極、3…第1の接地用端子電極、4…第2の接地用端子電極、L1、L2…コンデンサ素体、10〜13…絶縁体層、20…第1の信号用内部電極、30…第2の信号用内部電極、40…第1の接地用内部電極、50…第2の接地用内部電極。

Claims (5)

  1. コンデンサ素体と、
    前記コンデンサ素体の外表面に配置された少なくとも2つの第1の信号用端子電極と、
    前記コンデンサ素体の前記外表面に配置された少なくとも2つの第2の信号用端子電極と、
    前記コンデンサ素体の前記外表面に配置された少なくとも1つの第1の接地用端子電極と、
    前記コンデンサ素体の前記外表面に配置された少なくとも1つの第2の接地用端子電極と、を備え、
    前記コンデンサ素体は、積層された複数の絶縁体層と、第1及び第2の信号用内部電極と、第1及び第2の接地用内部電極とを有し、
    前記第1の信号用内部電極は、前記少なくとも2つの第1の信号用端子電極に接続され、
    前記第2の信号用内部電極は、前記少なくとも2つの第2の信号用端子電極に接続され、
    前記第1の接地用内部電極は、前記少なくとも1つの第1の接地用端子電極に接続され、
    前記第2の接地用内部電極は、前記少なくとも1つの第2の接地用端子電極に接続され、
    前記第1の信号用内部電極及び前記第2の接地用内部電極は、前記複数の絶縁体層のうち少なくとも一層の絶縁体層を間に挟んで対向する部分をそれぞれ含み、
    前記第2の信号用内部電極及び前記第1の接地用内部電極は、前記複数の絶縁体層のうち少なくとも一層の絶縁体層を間に挟んで対向する部分をそれぞれ含み、
    前記第1の信号用内部電極及び前記第2の信号用内部電極は、前記複数の絶縁体層のうち少なくとも一層の絶縁体層を間に挟んで対向する部分をそれぞれ含むことを特徴とする積層型貫通コンデンサアレイ。
  2. 前記第1の信号用内部電極及び前記第1の接地用内部電極は、前記複数の絶縁体層のうち同一の絶縁体層上に配され、
    前記第2の信号用内部電極及び前記第2の接地用内部電極は、前記複数の絶縁体層のうち同一の絶縁体層上に配され、
    前記第1の信号用内部電極及び前記第1の接地用内部電極がその上に配される前記同一の絶縁体層と、前記第2の信号用内部電極及び前記第2の接地用内部電極がその上に配される前記同一の絶縁体層とは異なる絶縁体層であることを特徴とする請求項1記載の積層型貫通コンデンサアレイ。
  3. 前記第1の信号用内部電極及び前記第2の接地用内部電極が間に挟む前記少なくとも一層の絶縁体層と、前記第2の信号用内部電極及び前記第1の接地用内部電極が間に挟む前記少なくとも一層の絶縁体層と、前記第1の信号用内部電極及び前記第2の信号用内部電極が間に挟む前記少なくとも一層の絶縁体層とは、同じ絶縁体層であることを特徴とする請求項1記載の積層型貫通コンデンサアレイ。
  4. 前記少なくとも2つの第1の信号用端子電極のうちの一方と前記少なくとも2つの第2の信号用端子電極のうちの一方とが、前記コンデンサ素体の前記外表面のうち同一側面に配置され、
    前記少なくとも2つの第1の信号用端子電極のうちの他方と前記少なくとも2つの第2の信号用端子電極のうちの他方とが、前記コンデンサ素体の前記外表面のうち同一側面に配置されることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項記載の積層型貫通コンデンサアレイ。
  5. 前記第1及び第2の信号用端子電極はそれぞれ3つ以上であり、
    前記第1の信号用内部電極は、前記3つ以上の第1の信号用端子電極に接続され、
    前記第2の信号用内部電極は、前記3つ以上の第2の信号用端子電極に接続されることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項記載の積層型貫通コンデンサアレイ。
JP2006224547A 2006-08-21 2006-08-21 積層型貫通コンデンサアレイの実装構造 Active JP4293561B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006224547A JP4293561B2 (ja) 2006-08-21 2006-08-21 積層型貫通コンデンサアレイの実装構造
US11/889,734 US7619871B2 (en) 2006-08-21 2007-08-16 Feedthrough multilayer capacitor array
KR1020070084190A KR100910934B1 (ko) 2006-08-21 2007-08-21 적층형 관통 콘덴서 어레이
CN2007101465612A CN101131895B (zh) 2006-08-21 2007-08-21 层叠型贯通电容器阵列
US12/379,355 US7724497B2 (en) 2006-08-21 2009-02-19 Feedthrough multilayer capacitor mounting structure

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006224547A JP4293561B2 (ja) 2006-08-21 2006-08-21 積層型貫通コンデンサアレイの実装構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008047833A true JP2008047833A (ja) 2008-02-28
JP4293561B2 JP4293561B2 (ja) 2009-07-08

Family

ID=39101162

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006224547A Active JP4293561B2 (ja) 2006-08-21 2006-08-21 積層型貫通コンデンサアレイの実装構造

Country Status (4)

Country Link
US (2) US7619871B2 (ja)
JP (1) JP4293561B2 (ja)
KR (1) KR100910934B1 (ja)
CN (1) CN101131895B (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009224502A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Tdk Corp 貫通コンデンサ
JP2011049251A (ja) * 2009-08-25 2011-03-10 Tdk Corp コンデンサアレイの実装方法
JP2016063038A (ja) * 2014-09-17 2016-04-25 京セラ株式会社 積層型コンデンサ

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4492690B2 (ja) * 2007-12-07 2010-06-30 Tdk株式会社 貫通コンデンサの実装構造
US9672986B2 (en) * 2014-01-13 2017-06-06 Apple Inc. Acoustic noise cancellation in multi-layer capacitors
CN104485189A (zh) * 2014-12-09 2015-04-01 深圳顺络电子股份有限公司 一种贴片式压敏电阻器模组
US10998132B1 (en) * 2019-10-16 2021-05-04 Infineon Technologies Ag Capacitor and electronics module assembly with low-inductance connection features

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03156905A (ja) 1989-11-14 1991-07-04 Mitsubishi Electric Corp 積層形コンデンサを用いた電子部品
JPH1012490A (ja) 1996-06-20 1998-01-16 Murata Mfg Co Ltd 貫通型積層コンデンサアレイ
US5880925A (en) 1997-06-27 1999-03-09 Avx Corporation Surface mount multilayer capacitor
JP3470566B2 (ja) 1997-09-19 2003-11-25 株式会社村田製作所 積層型電子部品
JP3833145B2 (ja) * 2002-06-11 2006-10-11 Tdk株式会社 積層貫通型コンデンサ
JP2006013383A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Tdk Corp 積層コンデンサ
JP4837275B2 (ja) 2004-11-18 2011-12-14 Tdk株式会社 積層型コンデンサの実装構造
TWI277988B (en) 2004-11-18 2007-04-01 Tdk Corp Multilayer capacitor
JP4230469B2 (ja) 2005-03-31 2009-02-25 Tdk株式会社 積層コンデンサ
JP4637674B2 (ja) * 2005-07-26 2011-02-23 京セラ株式会社 積層コンデンサ
JP4276649B2 (ja) * 2005-09-27 2009-06-10 Tdk株式会社 貫通型積層コンデンサアレイ及び貫通型積層コンデンサアレイの実装構造
US7414857B2 (en) * 2005-10-31 2008-08-19 Avx Corporation Multilayer ceramic capacitor with internal current cancellation and bottom terminals
JP4462194B2 (ja) * 2006-01-17 2010-05-12 Tdk株式会社 積層型貫通コンデンサアレイ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009224502A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Tdk Corp 貫通コンデンサ
KR101051621B1 (ko) * 2008-03-14 2011-07-26 티디케이가부시기가이샤 관통 콘덴서 및 관통 콘덴서의 실장 구조
US8018711B2 (en) 2008-03-14 2011-09-13 Tdk Corporation Feedthrough capacitor and mounted structure thereof
JP2011049251A (ja) * 2009-08-25 2011-03-10 Tdk Corp コンデンサアレイの実装方法
US8250747B2 (en) 2009-08-25 2012-08-28 Tdk Corporation Method of mounting capacitor array
JP2016063038A (ja) * 2014-09-17 2016-04-25 京セラ株式会社 積層型コンデンサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP4293561B2 (ja) 2009-07-08
US20090161289A1 (en) 2009-06-25
CN101131895A (zh) 2008-02-27
US7619871B2 (en) 2009-11-17
KR20080017288A (ko) 2008-02-26
KR100910934B1 (ko) 2009-08-06
CN101131895B (zh) 2011-01-05
US7724497B2 (en) 2010-05-25
US20080043401A1 (en) 2008-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4462194B2 (ja) 積層型貫通コンデンサアレイ
JP5234135B2 (ja) 貫通型積層コンデンサ
JP4293561B2 (ja) 積層型貫通コンデンサアレイの実装構造
JP2007221472A (ja) ノイズフィルタ及びノイズフィルタの実装構造
KR101046542B1 (ko) 관통형 적층 콘덴서 어레이
JP4335237B2 (ja) 貫通型積層コンデンサ
JP5870674B2 (ja) 積層コンデンサアレイ
JP2008251628A (ja) 貫通型積層コンデンサ
US7652869B2 (en) Multilayer capacitor
JP5708245B2 (ja) 貫通型積層コンデンサ
JP6273672B2 (ja) 積層貫通コンデンサ
JP4428446B2 (ja) 積層コンデンサ
JP2008060724A (ja) 積層型フィルタ
JP2012039035A (ja) 積層型貫通コンデンサ及び積層型貫通コンデンサの実装構造
JP2009033044A (ja) 貫通型積層コンデンサ
JP4358873B2 (ja) 積層コンデンサアレイ
JP2014207407A (ja) 積層コンデンサアレイ
JP6459717B2 (ja) 積層セラミックコンデンサ
JP6167872B2 (ja) 電子部品
JP4412386B2 (ja) 貫通型積層コンデンサ
JP2019165143A (ja) 積層コンデンサ、電子部品装置及び積層コンデンサの実装方法
JP2012191007A (ja) 積層コンデンサ
JP2012191006A (ja) 積層コンデンサ
JP2019046876A (ja) 積層コンデンサ
JP2012169536A (ja) 貫通型積層コンデンサ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080714

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080729

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080929

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090401

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090403

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120417

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4293561

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130417

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140417

Year of fee payment: 5