JP2007334279A - 光線方向制御素子の製造方法、光線方向制御素子,光線方向制御素子を用いた光源及び表示装置 - Google Patents

光線方向制御素子の製造方法、光線方向制御素子,光線方向制御素子を用いた光源及び表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007334279A
JP2007334279A JP2006265087A JP2006265087A JP2007334279A JP 2007334279 A JP2007334279 A JP 2007334279A JP 2006265087 A JP2006265087 A JP 2006265087A JP 2006265087 A JP2006265087 A JP 2006265087A JP 2007334279 A JP2007334279 A JP 2007334279A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
substrate
transparent
control element
direction control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006265087A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4382791B2 (ja
Inventor
Hiroji Mimura
広二 三村
Ken Sumiyoshi
研 住吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tianma Japan Ltd
Original Assignee
NEC LCD Technologies Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC LCD Technologies Ltd filed Critical NEC LCD Technologies Ltd
Priority to JP2006265087A priority Critical patent/JP4382791B2/ja
Priority to US11/746,516 priority patent/US7817361B2/en
Priority to CN200710146408XA priority patent/CN101097265B/zh
Priority to CN201210212382.5A priority patent/CN102736141B/zh
Priority to CN201410196724.8A priority patent/CN103969713B/zh
Priority to KR1020070046491A priority patent/KR100890247B1/ko
Priority to TW096117136A priority patent/TWI369567B/zh
Publication of JP2007334279A publication Critical patent/JP2007334279A/ja
Priority to KR1020080105278A priority patent/KR100971754B1/ko
Application granted granted Critical
Publication of JP4382791B2 publication Critical patent/JP4382791B2/ja
Priority to US12/877,771 priority patent/US8382299B2/en
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/1335Structural association of cells with optical devices, e.g. polarisers or reflectors
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/003Light absorbing elements
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/30Polarising elements

Abstract

【課題】透明領域と光吸収領域とが基板面上に交互に並んだ構造を有し、光線方向を制御するルーバーとして光吸収領域が機能する光線方向制御素子であって、高い光透過率の達成と光線の広がり角の制限とを両立させたものを製造できるようにする。
【解決手段】光線方向制御素子の製造方法は、透明領域を成す光透過性材料を透明な第1の基板11上に配置しフォトリソグラフィプロセスによって透明パターン40を形成する透明パターン形成工程と、透明パターン間の間隙部分に、硬化性を有する光吸収性の流動体58を充填する流動体充填工程と、流動体50を硬化させ光吸収領域を形成する流動体硬化工程と、を有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、出射光の指向性を制御する光線方向制御素子(ルーバー)とその製造方法、そのような光線方向制御素子を用いた光源及び表示装置とに関する。
近年、液晶表示装置は、薄型軽量や低消費電力であるという特徴から、薄型テレビ、携帯情報端末(PDA)、ノートパソコンなどあらゆる機器の表示装置として広く採用されている。従来の液晶表示装置は、視角依存性が大きく、画面を見る方向によっては画像が反転する、あるいは、見えないといった問題があったが、近年では、視角依存性をなくす補償フィルムの開発や、横電界を用いたインプレインスイッチング方式(IPS方式)、垂直配向を用いたバーティカルアライメント方式(VA方式)などの表示方式の開発により、あらゆる角度から見ても視角依存性のない、CRT(ブラウン管)にも匹敵する広視野角化が実現され、普及してきている。
携帯性に優れる携帯情報端末は、会議などにおいて情報端末の表示画面を複数の人達で共有する状況で使用される場合もあり、また、鉄道車両の車内や航空機の機内などの公共の場所において情報を入力する状況で使用される場合もあって、様々な環境下で使用されている。このため、前者のような共有して使用する環境下では、複数の人達の間で表示画面を共有するために、携帯情報端末の画面の視野角はできるだけ広い方が好ましい。その一方で、後者のような公共の場所での使用では、画面の視野角があまりに広いと他の人から覗き見られ、情報の保全やプライバシーの保護ができなくなる。したがって、このような使用環境下では、視野角は、使用者だけが画面を見ることができる範囲であることが望ましい。
このような要求に応えるものとして、光源、あるいは、表示装置から出射する光線の広がりを制限するマイクロルーバーフィルムがある。マイクロルーバーフィルムとは、フィルム面に、光吸収性のルーバーが等間隔で配置された構造である。ルーバーは、フィルム面に垂直な方向に対してある程度の高さを有しており、そのため、ルーバーの向きにほぼ平行な入射光線、すなわちフィルム面に対してほぼ垂直に入射する光線は透過できるが、ルーバーの向きに対して大きい角度で入射する光、すなわちフィルム面に対して斜めに入射する光は、ルーバーによって吸収され、透過できない。このようなマイクロルーバーフィルムの製造方法として、例えば、特許文献1(特開昭50−92751号公報)、特許文献2(特許第3043069号公報)、特許文献3(特開平6−305066号公報)、特許文献4(特開平6−294903号公報)及び特許文献5(特表2004−514167号公報)に開示されたものがある。
特許文献1及び特許文献2には、透明なフィルムと光吸収性の薄いフィルムを交互に積層して溶融、圧着して所望の厚さとしたブロックとし、積層面に対して垂直方向から薄くスライスすることでマイクロルーバーフィルムを作製する方法が開示されている。
特許文献3に開示されているマイクロルーバーフィルムは、図19に示すように、透明な基材フィルム1と保護用の透明フィルム4の間に、電離放射線硬化型樹脂2と電離放射線硬化型樹脂2′と光吸収体3とがフィルムの面内方向に等間隔に配置された構造である。保護用の透明フィルム4はなくてもよい。以下、このようなマイクロルーバーフィルムの作製手順を説明する。まず、所望の幅とピッチで線状の凹凸を表面に設けた金型を用意し、この金型の凹部の垂直に立つ壁面以外の面には、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)のコーティングを施す。次に、垂直に立つ壁面に電着により光吸収体組成物を塗布する。その後、金型の凹部に電離放射線硬化型化合物2を充填し、その上に透明な基材フィルム1を重ねて圧着する。次に、紫外線を照射して電離放射線硬化型化合物2を硬化させ、光吸収体と一体化した電離放射線硬化型樹脂成形体積層フィルムを金型から剥離する。そして、その積層フィルムの凹部に、再度、電離放射線硬化型化合物2′を充填し、硬化させた後、表面を平滑にする。その結果、図19に示すようなマイクロルーバーフィルム(ただし保護用の透明フィルム4は設けられていない)が得られる。保護用の透明フィルム4を設ける場合には、電離放射線硬化型化合物2′を充填する際に、電離放射線硬化型化合物2′及び積層フィルムを覆うように透明フィルム4を配置し、その後、電離放射線硬化型化合物2′を硬化させればよい。
特許文献4に記載のマイクロルーバーフィルムは、図20に示すように、透明な基材75と保護用の透明フィルム78の間に所望のパターンの光吸収体76と光透過性樹脂77とがフィルムの面内方向で交互に配置された構造である。このマイクロフーバーフィルムの製造方法を説明する。まず、透明な基材75の全面に、光吸収体の形成材料を塗布し、さらにその上に、垂直方向に立った光吸収体76のパターンを形成するためのサンドブラスト用レジストを予め所定の膜厚で塗布・露光・現像する。その工程により、光吸収体の形成材料上に所望のパターンに応じたサンドブラスト用マスクが形成される。そして、サンドブラスト用マスクを介してサンドブラスト処理を行い、その後、サンドブラスト用マスクレジストを剥離液で剥がす。この工程により透明な基材75上に垂直に立った光吸収体76が形成される。その後、光吸収体76の間を埋める紫外線硬化型のアクリル系樹脂を塗布し、過剰の樹脂をかき取った後、紫外線を照射する。その後、表面を保護する保護用透明フィルム78を接着剤を用いて接着させる。これにより、図20に示すマイクロフーバーフィルムが作製される。特許文献4に記載のものは、異方性加工として高アスペクト比を達成可能なサンドブラスト処理を使用しているため、高アスペクト比で光吸収層パターニングでき、光線の広がり角の制御を行いやすい、とされている。
また、特許文献5に記載のマイクロルーバー(光制御素子)83は、図21に示すように、それぞれ光吸収領域81A、81Bを有する2枚の光透過フィルム80A、80Bを隣接配置した構造のものである。このマイクロルーバの作製方法を説明する。まず、成形、鋳造、押出加工によって、および/または、直接機械加工によって、各々の光透過性フィルム80A,80Bに溝または柱状のくぼみを設ける。次に、この溝または柱状のくぼみに光吸収材料を充填もしくはコーティングして光吸収領域80A,80Bを形成する。そして、光吸収領域80A、80Bが相互に位置が揃うように、光吸収領域80A,80Bを有する2枚の光透過フィルム81A,81Bを光学的に清澄な接着剤などで接合し隣接配置することにより、マイクロルーバー83が完成する。
特開昭50−92751号公報 特許第3043069号公報 特開平6−305066号公報 特開平6−294903号公報 特表2004−514167公報 J. M. Shaw, J. D. Gelorme, N. C. LaBianca, W. E. Conley and S. J. Holmes, "Negative photoresists for optical lithography," IBM J. Res. Develop., Vol. 41, No. 1/2, pp. 81-94 (1997)
しかしながら、上述した従来技術には、いくつかの問題点がある。
第1の問題点は、製造工程が多いことや複雑な工程を含むため、安価に、かつ、大面積のマイクロルーバーフィルムを得ることが困難な点である。
特許文献1及び特許文献2に記載のものでは、透明フィルムと光吸収性の薄いフィルムとが積層されたブロックを形成するが、一定厚みの大面積フィルム、特に、光吸収性の薄いフィルムを形成することが難しい。また、マイクロルーバーフィルムを大面積化しようとすればするほど、ブロックにおける積層数が増えてしまい、コストと時間が掛かってしまうようになる。さらに、積層したブロックから一定の厚みの薄いフィルムをできるだけ広い幅、かつ、長尺に切り出すことが難しい。仮に切り出せたとしてもフィルム表面は光学的に荒れており、平滑にする処理(例えば加熱してプレスする等の処理)が必要になり、さらにコスト高につながってしまう。
特許文献3に記載の製造方法では、光吸収体を金型の凹部の側面に形成する工程や、光吸収体及び電離放射線硬化型化合物と一体化した成形体を金型から剥離する工程を伴うため、大面積になればなるほど光吸収体の膜厚を精度よくコントロールすることが困難になる。したがって、光吸収体に膜厚ムラが生じ、その結果、基板面上内での光の広がりの制御にムラが生じ、マイクロルーバーフィルムとしての歩留まりを低下させてしまう。さらに、金型から剥離後に、再度、電離放射線硬化型化合物を充填し硬化させ、表面を平滑化しなければならないため、工程が複雑であり、工程数も多くなってしまう。
特許文献4に記載の製造方法では、透明な基材上に所望パターンの光吸収体を形成するために、光吸収体の形成材料に対するサンドブラスト処理の他に、サンドブラスト用マスクレジストの塗布、露光、現像、剥離工程が必要となる。したがって、製造工程が多くなり、高価になってしまう。さらに、サンドブラスト処理を用いて作製されることから、透明な基材の表面が荒れたり、研磨材が残留するおそれがあり、歩留まりが低下する。
特許文献5に記載のマイクロルーバーでは、光透過フィルムに対して成形、鋳造、押出加工および/または直接機械加工を行い、溝または柱状のくぼみを設けている。この製造方法では、形成された溝または柱状のくぼみの側壁に大きな側壁角が必要であり、光吸収要素の高アスペクト化の妨げとなっている。さらに、単一フィルムにルーバー機能を十分発揮できる光吸収要素の高アスペクト比構造体を設けることが製造上困難である。そのため、特許文献5に記載のものでは、光吸収領域を有する2枚の光透過フィルムを隣接配置させて高アスペクト化を達成している。しかしながら、2枚の光透過フィルムに夫々溝やくぼみを形成する工程、溝やくぼみに光吸収材料を賦与する工程、2枚の光透過フィルムを貼り合わせる工程を伴うため、製造工程が多くなり、高価になってしまう。
上述した従来技術によるマイクロルーバーにおける第2の問題点は、光の広がりを制限する方向が限定されてしまう点である。
特許文献1及び特許文献2に記載のものでは、上記のように透明フィルムと光吸収性の薄いフィルムとを積層したブロックを作製するため、図22に示すように、マイクロルーバーとして、基板面上に、平面波位置として透明領域7と光吸収領域5が交互に繰り返した直線パターンを有するものしか作製することができない。すなわち、基板面上に任意形状の光吸収領域を形成することができない。したがって、得られるマイクロルーバーでは、透明領域7と光吸収領域5とが繰り返す方向6での光の広がりしか制限することができない。一方向での光の広がりしか制御できないという問題点を解決する方法として、2枚のマイクロルーバーフィルムを積層し、上から見て光吸収領域が格子パターンに配置されているようにする方法がある。しかしながらこの方法では、少なくとも2枚のマイクロルーバーフィルムを使用するため、全体としてのフィルムの厚みが厚くなるとともに、高価なものとなってしまう。
上述した従来技術によるマイクロルーバーにおける第3の問題点は、高い光透過率と光線の広がり角の制限とを両立させることが難しい点である。
例えば、高アスペクト比で光吸収層をパターニングできるとされている特許文献4の実施例に示されるマイクロルーバーフィルムでは、光吸収体の幅は40μmであり、ピッチが120μmである。このことから、界面反射などの損失を除いた透過率が66.67%(=(120μm−40μm)/120μm)となる。この値は、市販されているマイクロルーバーフィルム(住友3M製 商品名:ライトコントロールフィルム)の界面反射などによる損失を含んだ透過率(約65%)と比べると低い。さらに、サンドブラスト処理により、透明な基材の表面が荒れることや、研磨材を完全に取り除くことが困難であることから、透過光が散乱し、さらに透過率が低下する。また、この基板表面の荒れや残留した研磨材は、光硬化性樹脂を均一に充填する際の障害となる。さらに、サンドブラスト処理では、光吸収体の底面(基板と接する面)の幅が広がりテーパがつきやすい。よって、開口率(ピッチに対する透明領域の比)が低下し、さらに光透過率を低下させてしまう。
光透過率を向上させるために光吸収体の幅を細くすることも考えられる。特許文献4では、サンドブラスト用マスクとして数μmが可能であると記載されているが、この構造での光吸収体自身の加工が可能であるとは記載していない。現状のサンドブラスト処理技術では、加工後の線幅20μm程度が限界であり、透過率向上が難しい。
一般的に光透過率を向上させる方法として、光透過性樹脂の幅を広げることが考えられる。しかしながら、光透過性樹脂の幅に対する光吸収体の高さの比が小さくなると、ルーバーを透過できる光線の広がり角度が大きくなり、マイクロルーバーフィルムとして性能が低下してしまう。
以上のことから、従来技術では高い光透過率の達成と光線の広がり角の制限とを両立させることは難しいという課題があった。
そこで本発明の目的は、透過光線の直進性良好な高指向性を保ちながら高い光透過率を実現する光線方向制御素子の製造方法を提供するとともに、そのような光線方向制御素子と、この光線方向制御素子を用いた光源及び表示装置を提供することにある、
本発明の光線方向制御素子の製造方法は、透明領域と光吸収領域とが基板面上に交互に並んだ構造を有し、光線方向を制御するルーバーとして光吸収領域が機能する光線方向制御素子の製造方法であって、透明領域を成す光透過性材料を透明な第1の基板上に配置し透明パターンを形成する透明パターン形成工程と、透明パターン間の間隙部分に、硬化性を有する光吸収性の流動体を充填する流動体充填工程と、流動体を硬化させ光吸収領域を形成する流動体硬化工程と、を有することを特徴とする。
本発明の光線方向制御素子の製造方法では、透明パターンの膜厚によって光吸収領域の膜厚が定まるので、光吸収領域の膜厚制御を容易に行うことができ、光吸収領域のアスペクト比(断面における幅に対する高さの割合)を高くすることが可能であって、光線の広がり角を維持しながら透過率を向上させることができる。このような特徴を有する本発明では、透明パターンは、フォトリソグラフィプロセスによるパターニングで形成することが好ましい。透明パターンをフォトリソグラフィプロセスで形成する場合には、サンドブラスト処理による基板表面の荒れや研磨剤の残留による透過率の低下が起こらなくなり、従来技術のものよりも透過率を高めることが可能になる。また。ステッパ露光を用いたフォトリソグラフィプロセスを用いる場合には、同一の透明パターンを基板全面に繰り返し露光でき、光線方向制御素子の大面積化を容易に実現することができる。なお従来は、フォトリソグラフィプロセスによっては十分なアスペクト比を有する透明パターンを形成することが難しいと考えられていたが、後述するように、例えば、ネガ型のフォトレジストであって、ビスフェノールAノボラックのグリシジルエーテル誘導体を含み、光硬化開始剤から発生する酸を触媒として重合が進行して硬化するものを使用することにより、光線方向制御素子(マイクロルーバー)に必要なアスペクト比を有する透明パターンを形成することが可能になった。
このような光線方向制御素子を端末装置の表示画面に組み込むことにより、公共の場や移動体内での端末装置の利用時において、情報の保全やプライバシーの保護を実現できる。
本発明は、透過光線の広がり角が小さくて高い光透過率を実現する光線方向制御素子を製造することができるという効果を有する。そして、このような光線方向制御素子において、基板面内に任意形状の光吸収領域のパターンを形成することができ、かつ、大面積の光線方向制御素子を安価に作製することが出る大面積化することができる。また本発明は、このような光線方向制御素子を用いた光源及び表示装置を提供することができる。
次に、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態の光線方向制御素子(マイクロルーバー)の構成を示す断面図であり、図2は、この光線方向制御素子の平面図である。
本実施形態の光線方向制御素子55は、基板面上に光吸収領域12と光硬化性材料からなる透明領域13とが交互に配置したものであって、図1に示すように、断面構造としては、2枚の透明な基板11,14の間に透明領域13がとびとびに配置し、これらの透明領域13間の空隙を充填するように光吸収領域12が形成されている。このように透明領域13に隣接して光吸収領域12が配置されていることから、基板11または14を介して透明領域13に入射した光のうち、入射角度が小さい光、すなわち基板面に対して垂直に近い光は透明領域13を通過するが、入射角度が大きい光は、光吸収領域12に吸収されることになる。したがって、光吸収領域12は、光線方向を制御するルーバーとして機能しており、光線方向制御素子55を通過させることで入射光の角度分布を制限することが可能となる。
この光線方向制御素子55は、図2に示すように、透明領域13が基板面内において透明パターンを形成しており、これによって、光吸収領域12の平面的にみた連続形状が、正弦波状の曲線形状を形成している。このような形状によれば、入射光からみて基板面内あらゆる方向に光吸収領域12が存在することになり、基板面内あらゆる方向の入射光の角度分布を制限する。
ところで、光吸収領域12の形状及び配置は、図2に示したような正弦波状のものを周期的に面内に配置するものに限られるものではない。例えば、図3(a)に示すように、正弦波状の光吸収領域12の幅自体は一定のものとして、光吸収領域12の間の透明パターン(透明領域13)の幅が変動するようにして光吸収領域12を面内に配置してもよい。この場合、光吸収領域12のx方向の配置が一定周期のものではなくなるが、その場合であっても、上述と同様の効果を得ることができる。また、図3(b)に示すように、それぞれが正弦波状であってy方向に延びる光吸収領域12について、x方向に隣接する光吸収領域間で正弦波における位相が180°だけずれるようにしたものにおいても同様の効果を得ることができる。
なお、ここでは、光吸収領域12は図示y方向に延びる周期曲線形状としているが、x方向、y方向の定め方は便宜的なものであり、周期曲線の方向を上述のように定める必要はない。さらに言えば、光吸収領域12は、周期曲線形状でなくでも、複数の曲線形状であれば、どのような曲線に形成されていてもよい。
このように本実施の形態の光線方向制御素子では、あらゆる方向においても光の広がりを制限できるようにするために、基板面に垂直な方向から見て、折れ線形状,曲線形状,格子形状,網目形状のいずれか1つの形状を有するように光吸収領域を形成することができる。このような形状の光吸収領域は、光吸収性のフィルムと透明なフィルムとを交互に積層して溶融、圧着して所望の厚さとしたブロックとし、積層面に対して垂直方向から薄くスライスしてマイクロルーバーフィルムとする従来の方法では、形成し得ないものであり、本発明の方法によって初めて形成できるものである。当然のことであるが、本実施形態の方法によれば、図22に示したように直線状の光吸収領域12が一定周期であるいは可変ピッチで基板上に配列している光線方向制御素子も、容易に作製することができる。
あるいは本実施形態の光線方向制御素子55では、図4(a)あるいは図4(b)に示すように、光吸収領域12は、複数の折れ線形状に形成されていてもよく、あるいは、図5(a)あるいは図5(b)に示すように、網目形状、格子形状に形成されていてもよい。このように折れ線形状、網目形状、格子形状に光吸収領域12が形成されていても、上述と同様の効果が得られる。
本実施形態の光線方向制御素子55の特徴は、後述するように、光硬化性材料を用いたフォトリソグラフィプロセスを行うことで、従来のものに比べて、光吸収領域12のアスペクト比(線幅に対する高さの比)を高くすることが可能であり、光線の広がり角を維持しながら光透過率を大きくすることができることにある。
この種の光線方向制御素子(マイクロルーバー)における入射光の角度分布の制限範囲は、透明領域13を形成している材料の屈折率と、透明パターンのアスペクト比で決まる。例えば、透明領域13の屈折率が1.5、透明パターン幅を50μm、透明領域13のピッチを60μm、高さを100μmとすれば、透明パターンのアスペクト比が2となり、基板面上法線方向から42.13度以上の入射光を制限することができる。入射光の角度分布の制限を大きくするためには、基本的にアスペクト比を大きくすればよい。ここで透明領域13のピッチとは、透明領域13が周期的に配列しているとしてその周期のことであり、ここで示した例では、ピッチが60μm、パターン幅が50μmなので、光吸収領域12の線幅は10μmとなる。
また、透明領域と光吸収領域の線幅を可視光の波長以下にすると、入射した光のうち振動方向が光吸収領域の線幅方向である光が吸収されるため、入射光は偏光する。よって、このような光線方向制御素子55は、同じ構造でありながら、ワイヤーグリッド型の偏光子として用いることができる。この偏光子は、高指向性の光を出射するという特徴も有する。
次に、本実施形態の光線方向制御素子の製造方法について、図6を用いて説明する。
まず、透明パターン形成工程として、図6(a)に示すように、基板11上に可視光領域で透明な光硬化性材料を塗布し、透明領域層39を形成する(透明領域層形成工程)。基板11としては、少なくとも365nm以上の波長の光を透過させる透明基板であれば、ガラス基板であってもフィルム基板であっても構わない。
このときの光硬化性材料の塗布方法としては、スピンコート法、バーコート法、スクリーン印刷法、インクジェット法、スリットダイコータ法などがある。または、ドライフィルムを基板に転写しても構わない。その際、ドライフィルムの厚さが所望の膜厚よりも薄い場合には、所望膜厚までドライフィルムを積層しても構わない。さらにまた、ドライフィルムの支持基材を本発明の基板11として用いても構わない。塗布方法は、光硬化性材料の粘度や生産性などの観点から適時選択することができる。そして、光硬化性材料を塗布した後、電気炉やホットプレートを用いてプリベーク処理しても構わない。
ここで、透明領域層39に用いる光硬化性材料として、化薬マイクロケム(Microchem)社の化学増幅型フォトレジスト(商品名:SU−8)を用いた。この光硬化性材料は波長365nmの紫外線を照射することで光硬化開始剤が酸を発生し、このプロトン酸を触媒として硬化性モノマーを重合させるエポキシ系(具体的にはビスフェノールAノボラックのグリシジルエーテル誘導体)のネガレジストである。また、可視光領域において非常に透明性の高い特性を有している。この光硬化性材料に含まれる硬化性モノマーは、硬化前の分子量が比較的小さいため、シクロペンタノン、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PEGMEA)、ガンマブチルラクトン(GBL)やイソブチルケトン(MIBK)などの溶媒に非常に良く溶けることから厚膜形成が容易であり、さらに、近紫外領域の波長においても光透過性が非常に良いので、厚膜であっても紫外線を透過させる特徴を有している。この光硬化性材料によれば、このような特徴を有することからアスペクト比が5以上の高アスペクト比のパターンを形成できる。さらにまた、硬化性モノマーには、官能基が多く存在していることから硬化後は非常に高密度な架橋となり、熱的にも化学的にも非常に安定である特徴を有しており、パターン形成後の加工も容易となる。この光硬化性材料(商品名:SU−8)の化学構造は、例えば、J. M. Shaw, J. D. Gelorme, N. C. LaBianca, W. E. Conley and S. J. Holmes, "Negative photoresists for optical lithography," IBM J. Res. Develop., Vol. 41, No. 1/2, pp. 81-94 (1997)(非特許文献1)に開示されている。もちろん、本発明において用いられる光硬化性材料は、ここで述べた光硬化性材料(商品名:SU−8)に限られるわけではなく、同様の特性を有するものであれば、どのような光硬化性材料を用いても構わない。
次に、図6(b)に示すように、所定の透明パターンを有するフォトマスク41を介して、基板11上に形成した透明領域層39を紫外線42で露光する。このとき、基板面に対して垂直な方向から紫外線42を照射するようにする。これにより、透明領域層39における紫外線42で照射された部分は光硬化するが、フォトマスク41で遮光された部分は未硬化のままである。その後、必要に応じてポストベーク処理を施してもよい。
次に、図6(c)に示すように、専用の現像液を用いて現像処理を行い、未硬化の光透明性材料を除去する。このようにして、フォトリソグラフィプロセスを用いて基板11上に高アスペクト比の透明パターン40が形成され、光線方向制御素子55の透明領域13が完成する(パターニング工程)。
次に、図6(d)に示すように、もう一方の基板14を基板11上の透明パターン40の凸部に密着させ、紫外線を照射し、あるいは加熱する(基板積層工程)。この工程により、透明パターン40が完全に硬化し、もう一方の基板14と密着することになる。密着が不十分な場合には、密着させるべきもう一方の基板14の表面に接着層を設けてもよい。ここで接着層は、透明であれば光硬化性を有する材料あるいは熱硬化性を有する材料のいずれを用いてもよい。あるいは、基板11上の外周に硬化性のシール材を塗布して両方の基板11,14を密着させてもよい。シール材を塗布する場合は、一部開口した形状にしておくことで、この後に実行される充填工程を行うことが可能となる。この基板積層工程により、透明パターン40を介して2枚の基板11,14が密着され、透明パターン40の厚み分の間隙が形成された構造となる。
本実施形態では、密着させるもう一方の基板14として、透明な基板に限らず、表示装置に用いられているカラーフィルタ基板やアクティブマトリックス基板(例えば、薄膜トランジスタ(TFT)基板や薄膜ダイオード(MIM)基板)や偏光板フィルムのような半透明な基板を用いてもよい。
次に、図6(e)に示すように、作業時には流動性を有するが熱や光などによって硬化する性質を有する光吸収性の流動体58を、透明パターン40間の間隙に、毛細管現象を利用して充填あるいは注入し(流動体充填工程)、その後、紫外線あるいは熱により硬化させる(流動体硬化工程)。これらの工程により、本実施形態の光線方向制御素子55における光吸収領域12が形成される。なお、硬化が不十分の場合は、再度、紫外線あるいは熱により硬化させてもよい。流動体58を透明パターン40間の間隙部分に充填する際に、毛細管現象を利用することにより、流動体をこの間隙部分に充填することが可能となり、歩留まりを向上させることができる。そのためには、流動体充填工程は、真空中あるいは減圧下で行うことが好ましい。
ここで、充填する光吸収性の流動体58として、カーボン微粒子を含有した熱あるいは紫外線、もしくは紫外線と熱を併用して硬化させるアクリル樹脂や、カーボンブラックや黒色顔料を含有した紫外線で硬化するエポキシ樹脂などを用いることができるが、これらに限定されるわけではない。充填する流動体58としては、硬化性を有し、少なくとも硬化後において光吸収性を有する流動体が使用される。また、光吸収性の流動体58が親水性であれば、予め、透明パターン40の表面に対して親水化処理を行っておくことによって、透明パターン40の間隙に対する流動体58の速やかな充填を行うことも可能である。透明パターン40の表面が疎水性の場合には、疎水性の流動体58を選択することも可能である。
以上説明したように、本実施形態における製造方法では、2枚の基板11,14間の透明パターン40の間隙に硬化性を有する光吸収性の流動体58を充填・硬化させて光線方向制御素子55を作製することから、歩留まりが向上する。また、従来技術に比べて表面を平滑化する処理を必要としないので、作製工程数が少なくなり、光線方向制御素子を安価に作製することが可能である。
この製造方法では、高アスペクト比のパターンを形成できる光硬化性材料を用い、フォトリソグラフィプロセスで透明パターン40を作製していることから、光吸収領域のアスペクト比(断面における幅に対する高さの割合)も高くすることができ、大面積化も可能である。したがって、光線の広がり角の制御性を維持しながら、光透過率を大きくすることができる。特に、フォトマスク41の設計によって入射光の角度分布制限を自由に変更できる利点が生まれる。さらにこの方法では、基板面内に緻密な任意形状パターンを形成することが可能であることから、様々な用途に応じた光線方向制御素子を作製することできる。例えば、透明領域と光吸収領域の線幅をいずれも可視光の波長以下にした光線方向制御素子は、入射した光のうち振動方向が光吸収領域の線幅方向である光が吸収されるので、偏光板として用いることができる。
なお、基板11上に透明パターン40が形成された状態で透明パターン40間の間隙に毛細管現象によって流動体58を充填できるのであれば、必ずしも基板14を設ける必要はない。基板14を設けない場合には、基板コストの分だけ、光線方向制御素子を安価に作製することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の光線方向制御素子は、図1〜図5に示した第1の実施形態の光線方向制御素子と同様のものであるが、基板14の代わりに保護層91が設けられているとともに、その作製方法が異なっている。図7は、第2の実施形態の光線方向制御素子の製造方法を説明する図である。第2の実施形態での製造工程が第1の実施形態の製造工程と異なる点は、硬化性を有する光吸収性の流動体の充填工程を基板積層工程の前に行う点にある。
第1の実施形態の場合と同様に、フォトリソグラフィプロセスを用いて、基板11上に光硬化性材料の透明パターン40を形成する。その後、図7(a)に示すように、流動体58を透明パターン40の端辺に盛り、スキージ90を用いて反対側の端辺まで走査させて、流動体58を透明パターン40間の間隙に充填する。流動体58としては、第1の実施形態の場合と同様に、硬化性を有する光吸収性の流動体が用いられる。この際、スキージ90と透明パターン40表面とのクリアランスをなくすようにする。これにより、スキージ90を走査しても透明パターン40の上表面に流動体が残ることはほとんどない。ここで上表面とは、透明パターン40の表面のうち、保護層91に接することとなる表面のことを指す。なお、透明パターン40の上表面に流動体58が残った場合には、拭き取るか、あるいは流動体58を硬化させた後に表面を光学研磨するかによって、透明パターン40の上表面を清澄化し、透明パターン40の上表面には光吸収性の部材が残らないようにする。透明パターン40間の間隙に気泡や異物などが混入した充填不良を低減するため、上記充填工程を真空中で行うのが好ましい。
その後、図7(b)に示すように、基板11ではない側から紫外線42を照射し、流動体58を硬化させる。この工程により、図7(c)に示すように、光吸収領域13が形成され、光線方向制御素子が完成する。その後、図7(d)に示すように、光線方向制御素子の表面に保護層91を設ける。保護層91としては、第1の実施形態での基板14を用いることができるほか、ハードコート層、着脱可能な粘着層やアンチリフレクション(反射防止)層、あるいは、これらの層を積層したものを設けてもよい。なお、保護層91を設けない構成とすることも可能である。
この第2の実施形態の光線方向制御素子では、第1の実施形態とは異なる手法で、硬化性を有する光吸収性の流動体が透明パターン間の間隙に充填されて硬化するが、第1の実施形態の場合と同様の効果を得ることができる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態の光線方向制御素子は、第1及び第2の実施形態の光線方向制御素子と同様のものであるが、それぞれ透明パターンが形成されている2枚の基板を用いて光線方向制御素子を作製する点で、第1及び第2の実施形態の光線方向制御素子とは異なっている。図8は、このような第3の実施形態の光線方向制御素子の製造方法を説明する図である。
まず、図8(a)に示すように、フォトリソグラフィプロセスを用いて、基板11上及び基板14上に、それぞれ、光硬化性材料の透明パターン40を形成する。透明パターン40を構成する光硬化性材料としては、第1及び第2の実施形態で用いたものを使用できる。ここで、基板11,14上に形成される透明パターンは、第1及び第2の実施形態の場合と同様の高アスペクト比のパターンであってもよいし、あるいは、第1及び第2の実施形態におけるアスペクト比の半分程度のアスペクト比を有するパターンであってもよい。その後、図8(b)に示すように、重ね合わせマーカなどを用いて、両方の基板11,14の透明パターン40の凸部同士を位置合わせし、これらの凸部を密着させる。この際、どちらかの基板の透明パターンの凸部の頂面に透明接着層を形成し、そののち密着させるようにしてもよい。凸部の頂面のみに透明接着層を形成する方法としては、スタンプをスタンプ台に当接させてインクを付着させるように、予め均一に透明接着層を塗布した平坦な表面に透明パターンの凸部を接触させる方法が挙げられる。ただし、透明接着層を設ける方法はこの方法に限るわけではなく、透明パターンの凸部頂面に透明接着層を形成できる方法であれば、どのような方法でも構わない。
次に、両方の基板11,14の透明パターン40の凸部を相互に密着させた状態で、紫外線を照射し、あるいは熱を加え、もしくは、紫外線と熱を併用する方法を用いて、両方の基板11,14の透明パターン40を完全に密着させる。これにより、透明パターン40の界面が接合され、この界面にその後の充填工程で流動体が染み込むことを抑えることができる。その後、図8(c)に示すように、両方の基板11,14で挟持された透明パターン40間の間隙に流動体58を充填させ、紫外線あるいは熱で硬化させることにより、本実施形態の光線制御素子が形成される。流動体58としては、第1及び第2の実施形態の場合と同様に、硬化性を有する光吸収性の流動体が用いられる。
本実施形態によれば、第1及び第2の実施形態におけるものと同様のアスペクト比を有する透明パターン40を両方の基板11,14上に形成することで、第1及び第2の実施形態の場合に比べて実質的に2倍のアスペクト比を得ることができ、透過する光の方向をより狭い範囲に制限することができる。あるいは、第1及び第2の実施形態におけるものの半分のアスペクト比を有する透明パターン40を両方の基板11,14に形成してこれらを密着させることで、第1及び第2の実施形態の場合と同様のアスペクト比を得ることができる。さらに、全体として所望のアスペクト比が得られるようにしつつ、一方の基板11における透明パターン40のアスペクト比ともう一方の基板14における透明パターンのアスペクト比とを自由に設定することもできる。
以上説明したように、この第3の実施形態によれば、一方の基板のみに透明パターンを形成した場合に比べて、容易に高アスペクト比の光線方向制御素子を作製することができる。なお、その他の点については、第3の実施形態によれば、第1及び第2の実施形態と同様の効果が得られる。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態の光線方向制御素子は、第1の実施形態の光線方向制御素子と同様のものであるが、その製造方法が異なっている。図9は、第4の実施形態の光線方向制御素子の製造方法を説明する図である。
まず、基板11上に、上述の第1乃至第3の実施形態と同様の手順によって透明パターン49を作製し、その後、図9(a)に示すように、透明パターン49が形成されている基板11上に光吸収性の硬化性流動材料51を塗布する。ここでは、硬化性流動材料51としては、光吸収性を有するとともに紫外線などの照射によって硬化する性質を有する流動材料(光硬化性流動材料)を用いているが、これに限ることなく、熱硬化性材料を用いてもよい。硬化性流動材料51は、黒色を含む有色材料から形成されていることが望ましい。続いて、図9(b)に示すように、透明な基板50の一端を硬化性流動材料51の上に載せ、基板50の上からローラ52などで一端側から他端側に走査するように押圧することによって硬化性流動材料51を展開しながら、基板50を基板11と貼り合わせる(硬化性流動体展開工程)。
その後、図9(c)に示すように、貼り合わせた2枚の基板11,50のいずれかの上から紫外線42を照射し、硬化性流動材料51を硬化させる。ここで、硬化性流動材料51として熱硬化性流動材料を用いた場合には、紫外線照射の代わりに熱を加える。このようにして、第4の実施形態の光線方向制御素子が完成する。
このように本実施形態では、基板11,50を貼り合わせながら透明パターン間に硬化性流動材料51を充填するので、生産性がより向上する。よって、安価な光線方向制御素子を作製することができる。さらに本実施形態では、基板としてロール状のフィルム基板を使用し、ロールツーロール技術を用いてパターン形成し、硬化性材料を充填,硬化して光線方向制御素子を作製することができることから、枚葉式のプロセスを採用する場合に比べて格段に生産性が向上する。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。第5の実施形態の光線方向制御素子は、第3の実施形態の場合と同様に、それぞれ透明パターンが形成されている2枚の基板を用いて作製させるが、両方の基板の透明パターンが基板面内で互い違いに配列させる点で、すなわち、両方の基板の透明パターン凸部を相互に重ならないように相手側の基板と密着させる点で、第3の実施形態の光線方向制御素子とは異なっている。図10は、このような第5の実施形態の光線方向制御素子の製造方法を説明する図である。
まず、図10(a)に示すように、透明パターン62を有する基板63と透明パターン69を有する基板67とを、前述した第1乃至第4の実施形態における手順と同様の手順で作製する。そして、図10(b)示すように、互いの透明パターン62,69が重ならないように基板63,67を位置合わせし、基板63と基板67とを密着させる。その後、図10(c)に示すように、基板63,67間の間隙に流動体68を充填し、硬化させることで光線方向制御素子が完成する。流動体68としては、第1乃至第3の実施形態で用いた流動体を使用することができる。
本実施形態では、このように透明パターン62,69を有する2枚の基板63,67を密着させることで、一方の基板のみに透明パターンを形成する場合に比べて、光吸収領域のアスペクト比を大きくすることが可能になる。たとえば、図11(a)に示すように、パターン幅65を100μm、透明パターン厚み64を100μm、ピッチ66を220μmの透明な凹凸パターンを基板上に形成して光線方向制御素子を作製した場合、一方の基板のみに透明パターン62を有した光線方向制御素子(図11(b)参照)の光吸収領域のアスペクト比は、5/6になるが、本実施形態のようにそれぞれ透明パターン62,69を有する2枚の基板63,67を図10(c)に示すように密着させることで、光線方向制御素子の光吸収領域のアスペクト比が10と高くなる。
第5の実施形態によれば、一方の基板のみに透明パターンを形成する場合に比べ、光吸収領域のアスペクト比の高い光線方向制御素子を容易に作製することできる。その他の点については、上述の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。第6の実施形態の光線方向制御素子は、第1の実施形態の光線方向制御素子と同様のものであるが、光硬化性材料をパターニングして透明パターンを形成する際に、基板面に対して斜め方向から紫外線を露光して透明パターンを形成する点で、第1の実施形態のものとは異なっている。図12は、このような第6の実施形態の光線方向制御素子の製造方法を説明する図である。
図12(a)に示すように、基板11上の透明領域層39の上方にフォトマスク41を設けた後、これらを傾けて紫外線42を照射したり、逆に紫外線光源を傾け紫外線42を基板11に対して斜めから露光する。または、図12(b)に示すように、フォトマスク41上に光線角度変換素子、例えば、マイクロプリズムアレイ45を配置し、紫外線42を上方から照射しても構わない。このように斜め方向から透明領域層39を露光することにより、図12(c)に示すように、透明パターン40が基板11に対して傾いた形状となる。その後、光吸収性の流動体58を充填し硬化させることで、光吸収領域が基板面位垂直な方向に対して非対称となっている光線方向制御素子が完成する。この光線方向制御素子によれば、入射光の非対称な角度分布制限が可能となる。
次に、本発明の第7の実施形態として、本発明の光線方向制御素子を用いた面光源を説明する。図13は、第7の実施形態による面光源を示す断面図である。この面光源は、光源10上に本発明に基づく光線方向制御素子55を配置した構造のものであり、指向性のある光を出射できるものである。ここで、光源10としては、白色発光ダイオード(白色LED)や冷陰極管を光源とするサイドライト型のバックライトや直下型バックライト、無機エレクトロルミネセンス(EL)素子、有機EL素子などが用いられる。光線方向制御素子55としては、上述の第1乃至第6の実施形態のいずれかにおけるものと同様の光線方向制御素子が使用される。この面光源では、光線方向制御素子5における光吸収領域の形状と配置を異ならせることにより、光源10からの出射光の広がりを使用用途に合わせて制限できる効果が得られる。
さらに、図14に示すように、光線方向制御素子55において、光吸収領域12の光源側の面に、反射部分としてアルミニウムなどからなる反射膜61を備えることで、光吸収領域12に入射し吸収されていた光源光を反射させることができ、光源光として再利用することが可能となって、光源の利用効率を高めることができる。このような光線方向制御素子は、基板11上に透明領域層を設ける前に、基板11上にアルミニウム膜を成膜し、反射膜61の形成位置(すなわち光吸収領域12の形成位置)においてのみアルミニウム膜が残るようにパターニングを行って反射膜61を形成し、その後は上述の透明領域層形成工程からの各工程を実施することによって、作製することができる。
さらにまた、図15に示すように、図13に示す面光源上に液晶表示素子57を配置した表示装置は、その表示画面の視野角を制限することができる。したがって、情報の保全やプライバシー保護が可能となる。さらに、光線方向制御素子の形状バリエーションが豊富であることから使用する表示装置に合わせた光線方向制御素子を作製することが可能となり、モアレを低減できる効果も得られる。
次に、本発明の第8の実施形態として、本発明の光線方向制御素子を用いた表示装置を説明する。図16は、第8の実施形態による表示装置を示す断面図である。この表示装置は、バックライトとしての光源10の上に、液晶表示素子57と光線方向制御素子55とを配置したものである。光線方向制御素子55としては、上述の第1乃至第6の実施形態のいずれかにおけるものと同様の光線方向制御素子が使用される。液晶表示素子57としては、図示したものでは、透過型の液晶表示素子が用いられている。
この表示装置では、液晶表示素子57の前面側(使用者側)に、すなわち表示画面上に光線方向制御素子55が設けられているので、液晶表示素子57の視野角を制限することができ、液晶表示素子57の正面にいる使用者のみが液晶表示素子57における表示内容を視認することができる。したがって、表示装置における情報の保全やプライバシー保護を図ることができる。ここでは、表示画面として透過型の液晶表示素子57を用いた場合を説明したが本実施形態では、透過型の液晶表示素子の代わりに半透過型の液晶表示素子を用いることができる。さらには、光源10と透過型の液晶表示素子57との組み合わせの代わりに、表示画面として、反射型の液晶表示装置、有機EL表示装置、プラズマ表示装置などを用いることができる。言い換えれば、本発明の光線方向制御素子を用いることによって、あらゆる種類の表示画面における視野角の制限を行うことができる。特に、有機EL表示装置やプラズマ表示装置などの自発光型表示装置に適用して視野角範囲を制御することができる。
本発明の光線方向制御素子では形状バリエーションが豊富であることから、使用する表示装置や表示画面の仕様に合わせた、あるいは、表示装置の使用状況に合わせた光線方向制御素子を作製することが可能であり、モアレを低減できる効果が生まれる。
次に、本発明の第9の実施形態として、本発明の光線方向制御素子を用いた指向性切替光源を説明する。図17は、第9の実施形態による指向性切替光源を示す断面図である。この指向性切替光源56は、面光源20上に、光線方向制御素子55と電気的に透明状態と散乱状態を切り替えることができる透過−散乱素子36とを順次積層配置した構成のものである。光線方向制御素子55としては、上述の第1乃至第6の実施形態のいずれかにおけるものと同様の光線方向制御素子が使用される。
面光源20は、サイドライト型のバックライト光源であって、導光板20cと、導光板20cの一端面に近接して設けられた光源20aと、導光板20cの裏面(光の出射面でないほうの面)に沿って設けられた反射板20bと、を備えている。
透過−散乱素子36は、一対の基板23,27間に高分子分散液晶層25を封入したものであって、基板23,27の高分子分散液晶層25に接する面には、それぞれ、電極24,26が形成されている。高分子分散液晶層25は、高分子膜25a中に液晶分子25bを分散させたものであり、電極24,26間に印加される電圧に応じて、液晶分子25bにおける屈折率を変化させることができるようになっている。このように構成されていることにより、液晶分子25bの屈折率が高分子膜25aの屈折率にほぼ一致する場合には、高分子分散液晶層25に入射した光線は直線的に高分子分散液晶層25を透過し(透明状態)、液晶分子25bと高分子膜25aの屈折率が一致しない場合には、高分子分散液晶層25bに入射した光は散乱を受けて各方向に向けて出射する(散乱状態)。したがって、電極24,26間に印加される電圧を切り替えることによって、透過−散乱素子36としての透明状態と散乱状態とを切り替えることができる。
本実施形態の指向性切替光源では、透過−散乱素子36の透明状態と散乱状態とを電気的に切り替えることで、面光源20の指向性(出射光の広がり)を切り替えることが可能となる。具体的には、透過−散乱素子36が透明状態であれば、面光源20からの出射光はほぼ平行光となり、散乱状態であれば、広がりをもった光となる。このように本発明によれば、出射光の広がり角を切り替えることができる指向性切替光源を提供できる。
次に、本発明の第10の実施形態として、本発明の光線方向制御素子を用いた表示装置の別の例を説明する。図18は、第10の実施形態による表示装置を示す断面図である。この表示装置は、第9の実施形態の指向性切替光源56上に液晶表示素子35を積層したものである。したがってこの表示装置は、面光源20上に、光線方向制御素子55と透過−散乱素子36と液晶表示素子35とを順次積層配置した構成を有する。光線方向制御素子55としては、上述の第1乃至第6の実施形態のいずれかにおけるものと同様の光線方向制御素子が使用される。面光源20及び透過−散乱素子36としては、第9の実施形態において用いたものと同様のものを使用できる。
この表示装置では、透過−散乱素子36の透過状態と散乱状態を切り替えることにより、面光源20から光線方向制御素子55を経て出射した光の広がりを制御することができ、液晶表示素子35へ入射する光の広がりが変更することができる。したがって、透過−散乱素子36に印加される電圧を制御して透過状態と散乱状態とを切り替えることにより、表示装置としての視野角を切り替えることが可能になる。透過−散乱素子36を散乱状態とすると、表示装置としての視野角が広がり、広視野表示モードとして多数人で情報を共有したりするためにこの表示装置を使用することができる。一方、透過−散乱素子36を透過状態とすると、視野角が狭くなるので、狭視野表示モードとして、情報の保全やプライバシー保護を図りたい場合にこの表示装置を使用することができるようになる。このように本実施形態の表示装置は、その利用環境に応じて広視野表示モードと狭視野表示モードとを切り替えて使用することができる。例えばこのような表示装置を端末装置に搭載することにより、使用状況に応じて表示画像状態を選択することが可能となる。
さらにこの表示装置では、表示装置の特定に合わせて光線方向制御素子55における光吸収領域の形状及び配置を設定することができることから、モアレを低減できることが可能となり、表示品位の低下を抑制することができる。
本発明の第1の実施形態の光線方向制御素子の構造を示す断面図である。 図1に示す光線方向制御素子における光吸収領域の配置を示す平面図である。 (a),(b)は、図1に示す光線方向制御素子における光吸収領域の配置の別の例を示す平面図である。 (a),(b)は、図1に示す光線方向制御素子における光吸収領域の配置のさらに別の例を示す平面図である。 (a),(b)は、図1に示す光線方向制御素子における光吸収領域の配置のさらに別の例を示す平面図である。 図1に示す光線方向制御素子の製造方法を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態の光線方向制御素子の製造方法を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態の光線方向制御素子の製造方法を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態の光線方向制御素子の製造方法を示す断面図である。 本発明の第5の実施形態の光線方向制御素子の製造方法を示す断面図である。 一方の基板のみに透明パターンを形成して作製した光線方向制御素子を示す断面図である。 本発明の第6の実施形態の光線方向制御素子の製造方法を示す断面図である。 本発明の第7の実施形態における面光源を示す断面図である。 図13に示す面光源で用いられる光線方向制御素子を示す断面図である。 図13に示す面光源上に液晶表示素子を配置した表示装置を示す断面図である。 本発明の第8の実施形態における表示装置を示す断面図である。 本発明の第9の実施形態における指向性切替光源の構成を示す断面図である。 本発明の第10の実施形態における表示装置の構成を示す断面図である。 従来のマイクロルーバーフィルムの構成の一例を示す断面図である。 従来のマイクロルーバーフィルムの構成の別の例を示す断面図である。 従来のマイクロルーバーの構成の一例を示す断面図である。 従来のマイクロルーバーフィルムの構成の一般的な構成を示す平面図である。
符号の説明
1 基材フィルム
2,2′ 電離放射線硬化型樹脂
3,76 光吸収体
4,78 透明フィルム
5 光吸収樹脂
7 透明樹脂
10 光源
11,14,50,63,67 基板
12,68,81A,81B 光吸収領域
13 透明領域
20 バックライト
20a 光源
20b 反射板
20c 導光板
23,27 透明基板
24,26 電極
25 高分子分散液晶層
25a 高分子膜
25b 液晶分子
35,57 液晶表示素子
36 透過−散乱素子
39 透明領域層
40,49,62,69 透明パターン
41 フォトマスク
42 紫外線
45 マイクロプリズムアレイ
51 硬化性流動材料
52 ローラ
55 光線方向制御素子
56 指向性切替光源
58.68 流動体
61 反射膜
64 透明パターン厚み
65 透明パターン幅
66 パターンピッチ
75 透明な基材
77 光透過性樹脂
80A,80B 透過フィルム
83 マイクロルーバー(光制御素子)
90 スキージ
91 保護層

Claims (19)

  1. 透明領域と光吸収領域とが基板面上に交互に並んだ構造を有し、光線方向を制御するルーバーとして前記光吸収領域が機能する光線方向制御素子の製造方法であって、
    前記透明領域を成す光透過性材料を透明な第1の基板上に配置し透明パターンを形成する透明パターン形成工程と、
    前記透明パターン間の間隙部分に、硬化性を有する光吸収性の流動体を充填する流動体充填工程と、
    前記流動体を硬化させ前記光吸収領域を形成する流動体硬化工程と、
    を有することを特徴とする光線方向制御素子の製造方法。
  2. 前記透明パターン形成工程は、
    光透過性の光硬化性材料を前記透明パターンに応じた厚さで前記第1の基板上に塗布し透明領域層を形成する透明領域層形成工程と、
    前記透明パターンに応じたフォトマスクを用いたフォトリソグラフィプロセスにより前記透明領域層をパターニングし前記第1の基板上に硬化後の前記光硬化性材料による透明パターンを形成するパターニング工程と、
    を有する、請求項1に記載の光線方向制御素子の製造方法。
  3. 前記第1の基板上の前記透明パターンの上に、当該透明パターンの凸部に密着するように、透明な第2の基板を積層する基板積層工程をさらに備え、
    前記流動体充填工程において、前記第1の基板、前記第2の基板及び前記透明パターンによって囲まれた空間内に前記流動体が充填される、請求項1または2に記載の光線方向制御素子の製造方法。
  4. 前記透明領域を成す光透過性材料を透明な第2の基板上に配置し透明パターンを形成する第2の透明パターン形成工程と、
    前記第1の基板上の透明パターンの凸部の頂面と前記第2の基板上の透明パターンの凸部の頂面とが密着するように、前記第1の基板及び第2の基板を重ね合わせる基板積層工程と、
    を有し、前記流動体充填工程において、前記第1の基板、前記第2の基板及び前記透明パターンによって囲まれた空間内に前記流動体が充填される、請求項1または2に記載の光線方向制御素子の製造方法。
  5. 前記透明領域を成す光透過性材料を透明な第2の基板上に配置し透明パターンを形成する第2の透明パターン形成工程と、
    前記第1の基板上の透明パターンの凸部の頂面が前記第2の基板の表面と密着し前記第2の基板上の透明パターンの凸部の頂面が前記第1の基板の表面に密着するように、前記第1の基板及び第2の基板を重ね合わせる基板積層工程と、
    を有し、前記流動体充填工程において、前記第1の基板、前記第2の基板及び前記透明パターンによって囲まれた空間内に前記流動体が充填される、請求項1または2に記載の光線方向制御素子の製造方法。
  6. 前記第2の透明パターン形成工程は、
    光透過性の光硬化性材料を前記透明パターンに応じた厚さで前記第2の基板上に塗布し透明領域層を形成する透明領域層形成工程と、
    前記透明パターンに応じたフォトマスクを用いたフォトリソグラフィプロセスにより前記透明領域層をパターニングし前記第2の基板上に硬化後の前記光硬化性材料による透明パターンを形成するパターニング工程と、
    を有する、請求項4または5に記載の光線方向制御素子の製造方法。
  7. 前記流動体充填工程において、毛細管現象を用いて前記流動体が充填される、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光線方向制御素子の製造方法。
  8. 前記流動体充填工程は、前記透明パターンを含めて前記第1の基板上に前記流動体を塗布する工程を含み、
    前記流動体が塗布された前記第1の基板に対して透明な第2の基板を密着させながら前記硬化性流動体を展開し、前記第1の基板と前記第2の基板とを貼り合わせる流動体展開工程をさらに有する、請求項1に記載の光線方向制御素子の製造方法。
  9. 前記流動体充填工程は、前記透明パターン間の間隙部分のみに前記流動体が存在するように前記流動体を塗布する工程を含み、
    前記透明パターンの凸部の頂面に透明な第2の基板が密着するように前記第2の基板を前記第1の基板に重ね合わせる基板積層工程をさらに有する、請求項1に記載の光線方向制御素子の製造方法。
  10. 前記光硬化性材料は、ビスフェノールAノボラックのグリシジルエーテル誘導体を含んで、光硬化開始剤から発生する酸を触媒として重合が進行して硬化するものである、請求項2または6に記載の光線方向制御素子の製造方法。
  11. 透明領域と光吸収領域とが基板面上に交互に並んだ構造を有し、光線方向を制御するルーバーとして前記光吸収領域が機能する光線方向制御素子であって、
    前記基板面に垂直な方向から見て、前記光吸収領域が、折れ線形状,曲線形状,格子形状,網目形状のいずれか1つの形状を有することを特徴とする光線方向制御素子。
  12. 前記光吸収領域の底部に光の反射部分を備える、請求項11に記載の光線方向制御素子。
  13. 前記透明領域の線幅及び前記光吸収領域の線幅が、いずれも可視光の波長以下である、請求項11または12に記載の光線方向制御素子。
  14. 光源と、前記光源上に配置された請求項9乃至11のいずれか1項に記載の光線方向制御素子と、を有することを特徴とする面光源。
  15. 請求項14に記載の面光源と、前記面光源上に配置され入射光の直進出射と散乱出射とを電気的に切り替え可能な透過−散乱素子と、を有することを特徴とする指向性切替光源。
  16. 請求項14に記載の面光源と、前記面光源上に配置された液晶表示素子と、を有することを特徴とする表示装置。
  17. 請求項15に記載の指向性切替光源と、前記指向性切替光源上に配置された液晶表示素子と、を有することを特徴とする表示装置。
  18. 表示画面を有する表示装置であって、前記表示画面上に配置された請求項9乃至11のいずれか1項に記載の光線方向制御素子を有することを特徴とする表示装置。
  19. 請求項16乃至18のいずれか1項に記載の表示装置を搭載したことを特徴とする端末装置。
JP2006265087A 2006-05-16 2006-09-28 光線方向制御素子の製造方法 Active JP4382791B2 (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006265087A JP4382791B2 (ja) 2006-05-16 2006-09-28 光線方向制御素子の製造方法
US11/746,516 US7817361B2 (en) 2006-05-16 2007-05-09 Beam direction control element and method of manufacturing same
CN201210212382.5A CN102736141B (zh) 2006-05-16 2007-05-10 光束方向控制元件及其制造方法
CN201410196724.8A CN103969713B (zh) 2006-05-16 2007-05-10 光束方向控制元件及其制造方法
CN200710146408XA CN101097265B (zh) 2006-05-16 2007-05-10 光束方向控制元件及其制造方法
KR1020070046491A KR100890247B1 (ko) 2006-05-16 2007-05-14 빔 방향 제어 소자 및 이를 제조하는 방법
TW096117136A TWI369567B (en) 2006-05-16 2007-05-15 Beam direction control element and method of manufacturing same
KR1020080105278A KR100971754B1 (ko) 2006-05-16 2008-10-27 빔 방향 제어 소자 및 이를 제조하는 방법
US12/877,771 US8382299B2 (en) 2006-05-16 2010-09-08 Beam direction control element and method of manufacturing same

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006137094 2006-05-16
JP2006265087A JP4382791B2 (ja) 2006-05-16 2006-09-28 光線方向制御素子の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007334279A true JP2007334279A (ja) 2007-12-27
JP4382791B2 JP4382791B2 (ja) 2009-12-16

Family

ID=38711724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006265087A Active JP4382791B2 (ja) 2006-05-16 2006-09-28 光線方向制御素子の製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (2) US7817361B2 (ja)
JP (1) JP4382791B2 (ja)
KR (2) KR100890247B1 (ja)
CN (3) CN101097265B (ja)
TW (1) TWI369567B (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011141498A (ja) * 2010-01-09 2011-07-21 Sony Corp 電気光学装置
WO2011132992A2 (ko) * 2010-04-22 2011-10-27 주식회사 엘지화학 프라이버시 보호필터 및 그 제조방법
JP2012226072A (ja) * 2011-04-19 2012-11-15 Dainippon Printing Co Ltd 掻取装置、これを備えたコントラスト向上シートの製造装置、およびコントラスト向上シートの製造方法
US8395726B2 (en) 2009-09-29 2013-03-12 Nlt Technologies, Ltd. Optical element manufacturing method, optical element exposure device, optical element, lighting optical device, display device, and electronic apparatus
JP2013068856A (ja) * 2011-09-26 2013-04-18 Dainippon Printing Co Ltd マイクロルーバー積層体、及び画像表示装置
JP2013523485A (ja) * 2010-03-25 2013-06-17 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 複合層
JP2013190608A (ja) * 2012-03-14 2013-09-26 Toshiba Mach Co Ltd 覗き見防止フィルム、覗き見防止フィルムの製造装置および覗き見防止フィルムの製造方法
JP2013233696A (ja) * 2012-05-08 2013-11-21 Toshiba Mach Co Ltd 覗き見防止フィルムおよび覗き見防止フィルムの製造方法
JP2014206754A (ja) * 2014-07-14 2014-10-30 大日本印刷株式会社 表示機器、及び、携帯端末
JP2014238512A (ja) * 2013-06-07 2014-12-18 大日本印刷株式会社 ウインドウフィルム、採光具および窓
JP2016062091A (ja) * 2014-09-12 2016-04-25 Nltテクノロジー株式会社 光学素子及びこれを用いた表示装置,電子機器,照明装置
WO2016135811A1 (ja) * 2015-02-23 2016-09-01 Nltテクノロジー株式会社 光線方向制御素子及び表示装置
JP2017143211A (ja) * 2016-02-12 2017-08-17 凸版印刷株式会社 固体撮像素子及びその製造方法
JP2019086772A (ja) * 2017-11-08 2019-06-06 エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド 光学フィルム及びこれを含む表示装置
KR20190072429A (ko) * 2017-12-15 2019-06-25 주식회사 엘지화학 광고립 소자
WO2019216342A1 (ja) * 2018-05-10 2019-11-14 信越ポリマー株式会社 光制御フィルター
US10942382B2 (en) 2017-10-24 2021-03-09 Tianma Japan, Ltd. Optical element and method of manufacturing optical element

Families Citing this family (47)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4382791B2 (ja) * 2006-05-16 2009-12-16 Nec液晶テクノロジー株式会社 光線方向制御素子の製造方法
KR101830969B1 (ko) 2007-10-16 2018-02-21 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 컴파니 고투과 광 제어 필름
US8206012B2 (en) 2008-06-30 2012-06-26 Production Resource Group, Llc Layered dimmer system
US8205995B2 (en) * 2008-08-07 2012-06-26 Reflexite Corporation Optical device and system for privacy or contrast enhancement and methods of use thereof
WO2010016843A1 (en) * 2008-08-07 2010-02-11 Reflexite Corporation Optical device and system for privacy or contrast enhancement and methods of use thereof
US8057715B2 (en) * 2008-08-28 2011-11-15 Reflexite Corporation Method for making an optical device and system for privacy or contrast enhancement
JP5435783B2 (ja) * 2008-10-15 2014-03-05 日東電工株式会社 光学素子、指向性拡散フィルムおよび光学素子の製造方法
KR101113384B1 (ko) * 2009-04-16 2012-03-13 (주) 에이와케이 정보 보안기 및 그 제조방법
KR20100116079A (ko) * 2009-04-21 2010-10-29 삼성전자주식회사 가변 확산 필름을 갖는 표시장치
US8532252B2 (en) * 2010-01-27 2013-09-10 Canon Kabushiki Kaisha X-ray shield grating, manufacturing method therefor, and X-ray imaging apparatus
DE102010042901B3 (de) * 2010-10-26 2012-04-05 Carl Zeiss Smt Gmbh Polarisationsaktuator
US20120168070A1 (en) * 2010-12-29 2012-07-05 SerraSolar, Inc. Light control film formation
JP6426470B2 (ja) * 2011-05-25 2018-11-21 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 光制御フィルム
US9523799B2 (en) * 2012-01-19 2016-12-20 Lintec Corporation Method for producing light diffusion film and light diffusion film
TW201421128A (zh) * 2012-11-28 2014-06-01 Chunghwa Picture Tubes Ltd 配向膜的製作方法
KR20140099115A (ko) * 2013-02-01 2014-08-11 삼성디스플레이 주식회사 차광 시트, 차광 시트 제조 방법, 및 투명 표시 장치
EP2973202A4 (en) * 2013-03-15 2016-08-17 Intel Corp PROTECTION OF THE PRIVACY FOR DISPLAY DEVICES WITH DYNAMIC CONFIGURATION
US9261641B2 (en) 2013-03-25 2016-02-16 3M Innovative Properties Company Dual-sided film with compound prisms
US9784902B2 (en) 2013-03-25 2017-10-10 3M Innovative Properties Company Dual-sided film with split light spreading structures
JP2014203971A (ja) * 2013-04-04 2014-10-27 日東電工株式会社 アンダーフィルフィルム、封止シート、半導体装置の製造方法及び半導体装置
CN103818074B (zh) * 2014-02-25 2015-10-28 苏州城邦达力材料科技有限公司 防窥膜的制备方法
US20180052263A1 (en) * 2015-03-03 2018-02-22 Corning Incorporated Privacy filter
US11358380B2 (en) * 2015-09-01 2022-06-14 Lumvatech, Llc Methods and apparatus for molding-in gaskets within the grooves of a planar work material
US10162211B2 (en) 2015-10-29 2018-12-25 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Display control in display devices
US10261261B2 (en) * 2016-02-16 2019-04-16 Nlight, Inc. Passively aligned single element telescope for improved package brightness
CN105549236B (zh) * 2016-02-19 2020-05-12 京东方科技集团股份有限公司 可切换防窥装置及其制备方法、显示装置
CN106098843B (zh) * 2016-06-28 2017-06-23 徐州同鑫光电科技股份有限公司 一种接近式软膜曝光微纳陷光结构的制备方法
CN106019688A (zh) * 2016-07-15 2016-10-12 深圳市华星光电技术有限公司 视角控制元件及制造方法、液晶显示装置
US20180149776A1 (en) * 2016-11-28 2018-05-31 Microsoft Technology Licensing, Llc Optical cross talk mitigation for light emitter
CN106510079B (zh) * 2016-12-28 2019-08-27 深圳前海零距物联网科技有限公司 光源隐藏式头盔外壳及制造方法、光源隐藏式头盔
WO2018200587A1 (en) 2017-04-24 2018-11-01 Nlight, Inc. Low swap two-phase cooled diode laser package
TWI633332B (zh) * 2017-07-25 2018-08-21 宏碁股份有限公司 防窺裝置的驅動方法、防窺裝置以及其製作方法
KR102404742B1 (ko) * 2017-11-13 2022-06-07 엘지이노텍 주식회사 광 제어 부재 및 이를 포함하는 표시 장치
US10489613B2 (en) 2017-11-15 2019-11-26 Dell Products L.P. System and method of controlling light emissions of displays
US20190189062A1 (en) * 2017-12-19 2019-06-20 Dell Products L.P. System and Method of Controlling Light Emissions of Displays
WO2019157092A1 (en) 2018-02-06 2019-08-15 Nlight, Inc. Diode laser apparatus with fac lens out-of-plane beam steering
US10684507B2 (en) 2018-03-19 2020-06-16 Dell Products L.P. System and method of controlling light emissions of displays
EP3743767A4 (en) * 2018-07-02 2021-08-11 Hewlett-Packard Development Company, L.P. SCREEN PRIVACY PROTECTION DEVICES WITH ALTERNATING POLYMER-DISPERSED LIQUID CRYSTAL TAPES
CN108919528B (zh) * 2018-07-13 2021-08-31 京东方科技集团股份有限公司 出光角调节器件、显示装置及其制备方法
EP3830615A4 (en) * 2018-08-01 2022-04-13 3M Innovative Properties Company HIGH TRANSMISSION CONTROL FILM
US11435606B2 (en) 2018-08-10 2022-09-06 E Ink California, Llc Driving waveforms for switchable light-collimating layer including bistable electrophoretic fluid
US11397366B2 (en) 2018-08-10 2022-07-26 E Ink California, Llc Switchable light-collimating layer including bistable electrophoretic fluid
JP7108779B2 (ja) 2018-08-10 2022-07-28 イー インク カリフォルニア, エルエルシー 反射体を伴う切り替え可能な光コリメート層
KR20200063591A (ko) * 2018-11-28 2020-06-05 엘지디스플레이 주식회사 디스플레이장치
CN113196115A (zh) 2018-12-14 2021-07-30 3M创新有限公司 具有前侧光控膜的液晶显示器
CN110456438A (zh) * 2019-06-27 2019-11-15 北海惠科光电技术有限公司 一种反射型偏光片及其制作方法和显示面板
WO2023214244A1 (en) * 2022-05-06 2023-11-09 3M Innovative Properties Company Light control film and method of fabricating same

Family Cites Families (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5753703A (en) 1980-09-16 1982-03-30 Keiji Iimura Light-beam direction control plate and method and device for manufacturing it
JPS60195849A (ja) * 1984-03-19 1985-10-04 Asahi Chem Ind Co Ltd 遮光スクリ−ンの製造方法
JPS6258291A (ja) * 1985-04-18 1987-03-13 株式会社東海理化電機製作所 ライトコントロ−ルフイルムおよびその製造方法
JPS6381302A (ja) * 1986-09-25 1988-04-12 Tokai Rika Co Ltd ライトコントロ−ルフイルム
JPH0754361B2 (ja) 1986-09-20 1995-06-07 株式会社東海理化電機製作所 ライトコントロ−ルフイルム
US5254388A (en) 1990-12-21 1993-10-19 Minnesota Mining And Manufacturing Company Light control film with reduced ghost images
KR100249848B1 (ko) 1990-12-21 2000-03-15 스프레이그 로버트 월터 허상이 감소된 광 제어 필름
JPH06294903A (ja) 1993-04-08 1994-10-21 Dainippon Printing Co Ltd 光指向フィルム及びその製造方法
JPH06305066A (ja) 1993-04-26 1994-11-01 Dainippon Printing Co Ltd 光指向性フィルム及びその製造方法
US5877829A (en) * 1995-11-14 1999-03-02 Sharp Kabushiki Kaisha Liquid crystal display apparatus having adjustable viewing angle characteristics
JPH09156961A (ja) * 1995-12-04 1997-06-17 Kitashiba Denki Kk 透過光量調整パネル
US6459467B1 (en) * 1998-05-15 2002-10-01 Minolta Co., Ltd. Liquid crystal light modulating device, and a manufacturing method and a manufacturing apparatus thereof
JP2000171617A (ja) 1998-12-08 2000-06-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光制御デバイスとその製造方法および画像表示装置
GB9922196D0 (en) 1999-09-20 1999-11-17 Isis Innovation Photonic crystal materials
JP4830188B2 (ja) 2000-08-31 2011-12-07 凸版印刷株式会社 光拡散体およびそれを用いた表示装置
US6398370B1 (en) 2000-11-15 2002-06-04 3M Innovative Properties Company Light control device
JP4296062B2 (ja) 2002-08-30 2009-07-15 服部 正 パターン成形用型の製造方法
WO2005103769A1 (ja) * 2004-04-26 2005-11-03 Dai Nippon Printing Co., Ltd. コントラスト向上シート及びそれを備えた背面投射型スクリーン
JP4190253B2 (ja) * 2002-10-31 2008-12-03 大日本印刷株式会社 コントラスト向上シートおよび背面投射型スクリーン
JP2005072662A (ja) 2003-08-25 2005-03-17 Sharp Corp 透光板および透光板の製造方法、並びに透光板を用いた画像入力装置
US6972827B2 (en) * 2003-12-19 2005-12-06 Eastman Kodak Company Transflective film and display
JP3999206B2 (ja) * 2004-02-05 2007-10-31 シャープ株式会社 視野角制御素子およびそれを用いた映像表示装置
US20050260522A1 (en) 2004-02-13 2005-11-24 William Weber Permanent resist composition, cured product thereof, and use thereof
JP4226503B2 (ja) * 2004-03-23 2009-02-18 シャープ株式会社 液晶表示装置および電子機器
CN101354120B (zh) * 2004-05-24 2012-01-25 Nlt科技股份有限公司 光源、显示设备、便携式终端设备和光束方向切换元件
KR101165971B1 (ko) 2004-06-30 2012-07-18 엘지디스플레이 주식회사 액정패널 및 이의 제조방법
JP2006098530A (ja) 2004-09-28 2006-04-13 Dainippon Printing Co Ltd カラーフィルタ
US7751667B2 (en) * 2005-12-21 2010-07-06 Xerox Corporation Microfabricated light collimating screen
JP4382791B2 (ja) 2006-05-16 2009-12-16 Nec液晶テクノロジー株式会社 光線方向制御素子の製造方法

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8395726B2 (en) 2009-09-29 2013-03-12 Nlt Technologies, Ltd. Optical element manufacturing method, optical element exposure device, optical element, lighting optical device, display device, and electronic apparatus
JP2011141498A (ja) * 2010-01-09 2011-07-21 Sony Corp 電気光学装置
JP2013523485A (ja) * 2010-03-25 2013-06-17 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 複合層
WO2011132992A2 (ko) * 2010-04-22 2011-10-27 주식회사 엘지화학 프라이버시 보호필터 및 그 제조방법
WO2011132992A3 (ko) * 2010-04-22 2012-03-08 주식회사 엘지화학 프라이버시 보호필터 및 그 제조방법
US9459472B2 (en) 2010-04-22 2016-10-04 Lg Chem, Ltd. Privacy filter comprising a wire grid
JP2012226072A (ja) * 2011-04-19 2012-11-15 Dainippon Printing Co Ltd 掻取装置、これを備えたコントラスト向上シートの製造装置、およびコントラスト向上シートの製造方法
JP2013068856A (ja) * 2011-09-26 2013-04-18 Dainippon Printing Co Ltd マイクロルーバー積層体、及び画像表示装置
JP2013190608A (ja) * 2012-03-14 2013-09-26 Toshiba Mach Co Ltd 覗き見防止フィルム、覗き見防止フィルムの製造装置および覗き見防止フィルムの製造方法
JP2013233696A (ja) * 2012-05-08 2013-11-21 Toshiba Mach Co Ltd 覗き見防止フィルムおよび覗き見防止フィルムの製造方法
JP2014238512A (ja) * 2013-06-07 2014-12-18 大日本印刷株式会社 ウインドウフィルム、採光具および窓
JP2014206754A (ja) * 2014-07-14 2014-10-30 大日本印刷株式会社 表示機器、及び、携帯端末
JP2016062091A (ja) * 2014-09-12 2016-04-25 Nltテクノロジー株式会社 光学素子及びこれを用いた表示装置,電子機器,照明装置
WO2016135811A1 (ja) * 2015-02-23 2016-09-01 Nltテクノロジー株式会社 光線方向制御素子及び表示装置
CN107209290A (zh) * 2015-02-23 2017-09-26 Nlt科技股份有限公司 光束方向控制元件及显示装置
JPWO2016135811A1 (ja) * 2015-02-23 2017-11-30 Tianma Japan株式会社 光線方向制御素子及び表示装置
US10948632B2 (en) 2015-02-23 2021-03-16 Tianma Microelectronics Co., Ltd. Light beam direction control element and display apparatus
JP2017143211A (ja) * 2016-02-12 2017-08-17 凸版印刷株式会社 固体撮像素子及びその製造方法
US10942382B2 (en) 2017-10-24 2021-03-09 Tianma Japan, Ltd. Optical element and method of manufacturing optical element
JP2019086772A (ja) * 2017-11-08 2019-06-06 エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド 光学フィルム及びこれを含む表示装置
US10761370B2 (en) 2017-11-08 2020-09-01 Lg Display Co., Ltd. Optical film and display device comprising the same
JP6990645B2 (ja) 2017-11-08 2022-01-12 エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド 光学フィルム及びこれを含む表示装置
KR20190072429A (ko) * 2017-12-15 2019-06-25 주식회사 엘지화학 광고립 소자
KR102096266B1 (ko) 2017-12-15 2020-04-02 주식회사 엘지화학 광고립 소자
WO2019216342A1 (ja) * 2018-05-10 2019-11-14 信越ポリマー株式会社 光制御フィルター

Also Published As

Publication number Publication date
CN102736141A (zh) 2012-10-17
CN103969713B (zh) 2016-06-22
KR100890247B1 (ko) 2009-03-24
KR100971754B1 (ko) 2010-07-21
US7817361B2 (en) 2010-10-19
US8382299B2 (en) 2013-02-26
TWI369567B (en) 2012-08-01
TW200809369A (en) 2008-02-16
CN101097265A (zh) 2008-01-02
CN101097265B (zh) 2012-08-22
JP4382791B2 (ja) 2009-12-16
CN102736141B (zh) 2014-10-15
KR20080106395A (ko) 2008-12-05
KR20070111348A (ko) 2007-11-21
US20070268586A1 (en) 2007-11-22
CN103969713A (zh) 2014-08-06
US20100328778A1 (en) 2010-12-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4382791B2 (ja) 光線方向制御素子の製造方法
JP6747425B2 (ja) 光線方向制御素子及び表示装置
US20090213464A1 (en) Light polarizing sheet and manufacturing method for same
US20130201573A1 (en) Optical element
KR102540565B1 (ko) 이방성 광학 필름을 이용한 도광 적층체 및 그것을 이용한 면상 광원 장치
TW201545885A (zh) 各向異性光學膜
JP2008262133A (ja) 液晶表示装置
KR20080029798A (ko) 광학소자 및 이 광학소자를 사용하는 조명장치,디스플레이장치 및 전자장치
US20140204612A1 (en) Light guide plate for backlight and manufacturing method therefor
WO2013183708A1 (ja) 光学素子およびその製造方法、表示素子、ならびに投射型画像表示装置
US20190100853A1 (en) Light beam direction control element, display device, and manufacturing method for light beam direction control element
KR20060127423A (ko) 마이크로 렌즈 어레이 및 그 제조 방법
EP3462082B1 (en) Optical body and light emitting device
TWI430879B (zh) 導光板及其製作方法
JP2008197322A (ja) 光学シートの製造方法
JP6264950B2 (ja) 有機el照明の光取り出し基板
JP2002116307A (ja) 視野角制御光学部材
JP5186746B2 (ja) カラーフィルタの製造方法
KR20070040567A (ko) 프리즘 시트 및 프리즘 시트 제조 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080515

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080521

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090408

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090617

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090806

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090902

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090917

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4382791

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131002

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250