JP2013190608A - 覗き見防止フィルム、覗き見防止フィルムの製造装置および覗き見防止フィルムの製造方法 - Google Patents

覗き見防止フィルム、覗き見防止フィルムの製造装置および覗き見防止フィルムの製造方法 Download PDF

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Mitsunori Kokubo
光典 小久保
Isamu Murofuse
勇 室伏
Toru Suzuki
亨 鈴木
Hiroaki Omagari
啓明 大曲
Hidetoshi Shinohara
秀敏 篠原
Takaharu Tashiro
貴晴 田代
Tsutomu Okawa
勉 大川
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Abstract

【課題】LCD等の表示部が見にくくなるおそれを回避することができる覗き見防止フィルムの製造方法を提供する。
【解決手段】透明な第1の平板状の基材3と、第1の平板状の基材3と平行になって第1の平板状の基材3から僅かに離れている透明な第2の平板状の基材9と、これらの各基材3,9の間で、お互いが交互に設けられている透明な観察部5および不透明な壁部7とを有する覗き見防止フィルム1の製造方法において、型13に形成されている微細な転写パターンを用いて観察部5を生成する観察部生成工程と、観察部5を生成した後、壁部7を別途生成する壁部生成工程とを有する覗き見防止フィルムの製造方法である。
【選択図】図1

Description

本発明は、覗き見防止フィルム、覗き見防止フィルムの製造装置および覗き見防止フィルムの製造方法に係り、たとえば、パーソナルコンピュータの画面に設置されて横方向から覗き見されることを防止する覗き見防止フィルム等に関する。
近年のノートパソコン等の表示装置(たとえばLCD)は、視野角が広くなっている。LCDの画面を横から見ても、画面の表示内容をCRTの場合と同様にはっきり見ることができるようになっている。
会議等多くの人が同時に画面を見る必要がある場合には、表示装置の視野角が大きいと都合がよいが、個人が使用するパソコンや携帯端末で表示装置の視野角が大きいと、秘密情報や秘密にしておきたい情報が覗き見されるおそれがある。
そこで、上記覗き見を防止するために、表示装置の視野角を狭める覗き見防止フィルムが従来から知られている(たとえば、特許文献1参照)
特許第4382791号公報
しかし、上記従来の覗き見防止フィルムは、エッチング等の工程を経て、観察部や壁部を生成しているので、観察部と壁部との境界が不鮮明になり、覗き見防止フィルムを設置したLCD等の表示部が見にくくなるおそれがあるという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、覗き見防止フィルムを設置したLCD等の表示部が見にくくなるおそれを回避することができる覗き見防止フィルムとその製造方法等を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、型に形成されている微細な転写パターンを、光を透過する材料で構成された第1の基材に設けられている薄い膜状の第1の被成形物に転写することで、前記第1の基材に、お互いが僅かに離れている多数の透明な観察部を生成する観察部生成工程と、前記観察部生成工程で観察部を生成した後、前記各観察部の間の間隙に、第2の被成形物を設ける第2の被成形物設置工程と、前記第2の被成形物設置工程で第2の被成形物を設けた後、厚さ方向の一方の面が前記観察部と前記第2の被成形物とに対向し、前記第1の基材と協働して前記観察部と前記第2の被成形物とを挟み込むように、光を透過する材料で構成された第2の基材を設ける第2の基材設置工程と、前記第2の基材設置工程で前記第2の基材を設置した後、もしくは、前記第2の被成形物設置工程で第2の被成形物を設置した後であって前記第2の基材設置工程で前記第2の基材を設置する前に、前記第2の被成形物を硬化して不透明な壁部を生成する壁部生成工程とを有する覗き見防止フィルムの製造方法である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の覗き見防止フィルムの製造方法において、前記各基材は、所定の幅で長く形成されており、前記観察部生成工程は、ロール状に巻かれている前記第1の基材をこの長手方向で延伸させ平板状にしておいて、前記観察部の生成をおこなう工程であり、前記観察部生成工程で観察部の生成がなされた後、平板状になっている前記第1の基材がロール状に巻かれるようになっており、前記第2の被成形物設置工程は、前記観察部の生成がなされロール状に巻かれている第1の基材をこの長手方向で延伸させ平板状にしておいて、前記第1の基材に前記第2の被成形物を設けるか、もしくは、ロール状に巻かれている第2の基材をこの長手方向で延伸させ平板状にしておいて、前記第2の基材に前記第2の被成形物を設ける工程であり、前記第2の基材設置工程は、前記第2の被成形物設置工程で第2の被成形物が設置され平板状になっている第1の基材に、ロール状に巻かれている第2の基材をこの長手方向で延伸させ平板状にして設置する工程であり、前記壁部生成工程は、前記第2の基材設置工程で第2の基材が設置され長手方向に延伸して平板状になっている各基材において、前記第2の被成形物を硬化するか、もしくは、前記第2の被成形物設置工程で第2の被成形物が設置された後であって前記第2の基材設置工程で第2の基材を設置する前に、長手方向に延伸して平板状になっている第1の基材において、前記第2の被成形物設置工程で設置された第2の被成形物を硬化する工程である覗き見防止フィルムの製造方法である。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の覗き見防止フィルムの製造方法において、前記壁部生成工程は、前記第2の被成形物設置工程で第2の被成形物を設置した後であって前記第2の基材設置工程で前記第2の基材を設置する前に、前記第2の被成形物を硬化して壁部を生成する工程であり、前記壁部生成工程で壁部を生成した後であって前記第2の基材設置工程で第2の基材を設置する前に、前記観察部と前記壁部とに光を透過する材料で構成された第3の被成形物を薄い膜状に設ける第3の被成形物設置工程と、前記第3の被成形物設置工程で第3の被成形物を設けた後であって前記第2の基材設置工程で第2の基材を設置する前に、型に形成されている微細な転写パターンを前記第3の被成形物に転写することで、前記観察部生成工程で生成された観察部に別の観察部を重ねて設け観察部の高さを高くする観察部追加生成工程と、前記観察部追加設置工程で観察部の高さを高くした後であって前記第2の基材設置工程で第2の基材を設置する前に、前記追加した各観察部の間の間隙に、不透明な材料で構成された第4の被成形物を設ける第4の被成形物設置工程と、前記第4の被成形物設置工程で第4の被成形物を設置した後であって前記第2の基材設置工程で第2の基材を設置する前に、前記第4の被成形物設置工程で設置した第4の被成形物を硬化して別の壁部を追加生成する壁部追加生成工程とを有し、前記第2の基材設置工程は、前記壁部追加生成工程で壁部を追加した後、厚さ方向の一方の面が前記観察部と前記壁部とに対向し、前記第1の基材と協働して前記観察部と前記壁部とを挟み込むように、光を透過する材料で構成された第2の基材を設ける工程である覗き見防止フィルムの製造方法である。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の覗き見防止フィルムの製造方法において、前記壁部生成工程は、前記第2の被成形物設置工程で第2の被成形物を設置した後であって前記第2の基材設置工程で前記第2の基材を設置する前に、前記第2の被成形物を硬化して壁部を生成する工程であり、前記壁部生成工程で壁部を生成した後であって前記第2の基材設置工程で第2の基材を設置する前に、前記観察部と前記壁部とに光を透過する材料で構成された第3の被成形物を薄い膜状に設ける第3の被成形物設置工程と、前記第3の被成形物設置工程で第3の被成形物を設けた後であって前記第2の基材設置工程で第2の基材を設置する前に、型に形成されている微細な転写パターンを前記第3の被成形物に転写することで、前記観察部生成工程で生成された観察部に別の観察部を重ねて設け観察部の高さを高くする観察部追加生成工程と、前記観察部追加設置工程で観察部の高さを高くした後であって前記第2の基材設置工程で第2の基材を設置する前に、前記追加した各観察部の間の間隙に、不透明な材料で構成された第4の被成形物を設ける第4の被成形物設置工程とを有し、前記第2の基材設置工程は、前記第4の被成形物設置工程で第4の被成形物を設けた後であって、前記第4の被成形物を硬化する前に、厚さ方向の一方の面が前記観察部と前記第4の被成形物とに対向し、前記第1の基材と協働して前記観察部と前記壁部と前記第4の被成形物とを挟み込むように、光を透過する材料で構成された第2の基材を設ける工程であり、さらに、前記第2の基材設置工程で第2の基材を設置した後、前記第4の被成形物設置工程で設置した第4の被成形物を硬化して壁部を追加生成する壁部追加生成工程を有する覗き見防止フィルムの製造方法である。
請求項5に記載の発明は、型に形成されている微細な転写パターンを、光を透過する材料で構成された第1の基材に設けられている薄い膜状の第1の被成形物に転写することで、前記第1の基材に、お互いが僅かに離れている多数の透明な観察部を生成する観察部生成工程と、前記観察部生成工程で観察部を生成した後、厚さ方向の一方の面が前記観察部に対向し、前記第1の基材と協働して前記各観察部を挟み込むように、光を透過する材料で構成された第2の基材を設ける第2の基材設置工程と、前記第2の基材設置工程で前記第2の基材を設置した後、前記各観察部の間の間隙に、第2の被成形物を設ける第2の被成形物設置工程と、前記第2の被成形物設置工程で第2の被成形物を設けた後、前記第2の被成形物を硬化して不透明な壁部を生成する壁部生成工程とを有する覗き見防止フィルムの製造方法である。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の覗き見防止フィルムの製造方法において、前記各基材は、所定の幅で長く形成されており、前記観察部生成工程は、ロール状に巻かれている前記第1の基材をこの長手方向で延伸させ平板状にしておいて、前記観察部の生成をおこなう工程であり、前記観察部生成工程で観察部の生成がなされた後、平板状になっている前記第1の基材がロール状に巻かれるようになっており、前記第2の基材設置工程は、前記観察部の生成がなされロール状に巻かれている第1の基材をこの長手方向で延伸させ平板状にしておいて、ロール状に巻かれている第2の基材をこの長手方向で延伸させ平板状にして設置する工程である覗き見防止フィルムの製造方法である。
請求項7に記載の発明は、請求項5または請求項6に記載の覗き見防止フィルムの製造方法において、前記第2の被成形物設置工程は、真空引きによって前記第2の被成形物を設ける工程である覗き見防止フィルムの製造方法である。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の覗き見防止フィルムの製造方法において、前記第2の被成形物設置工程による真空引きの方向に対して、前記各観察部の間の間隙が斜めに延伸している覗き見防止フィルムの製造方法である。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の覗き見防止フィルムの製造方法において、前記各観察部間の間隙は、格子状に形成されており、縦方向における格子間の寸法の値と横方向における格子間の寸法の値とがお互いに異なっているか、または、縦方向における格子の幅の値と横方向における格子の幅の値とがお互いに異なっているか、または、縦方向における格子間の寸法の値と横方向における格子間の寸法の値とがお互いに異なっており、かつ、縦方向における格子の幅の値と横方向における格子の幅の値とがお互いに異なっている覗き見防止フィルムの製造方法である。
請求項10に記載の発明は、透明な第1の平板状の基材と、この第1の平板状の基材と平行になって前記第1の平板状の基材から僅かに離れている透明な第2の平板状の基材と、これらの各基材の間で、お互いが交互に設けられている透明な観察部および不透明な壁部とを有する覗き見防止フィルムの製造方法において、型に形成されている微細な転写パターンを用いて前記観察部を生成する観察部生成工程と、前記観察部生成工程で観察部を生成した後、前記壁部を別途生成する壁部生成工程とを有する覗き見防止フィルムの製造方法である
請求項11に記載の発明は、光を透過する材料で平板状に形成された第1の基材と、光を透過する材料で構成され、前記第1の基材の厚さ方向の一方に面から、お互いが所定のわずかな間隔を開けて起立している多数の観察部と、不透明な材料で構成され、前記各観察部の間の格子状の間隙に充填されている壁部と、光を透過する材料で平板状に形成され、厚さ方向の一方の面が観察部と壁部とに対向し、前記第1の基材と協働して前記観察部と前記壁部とを挟み込むように設けられた第2の基材とを有し、縦方向における前記壁部間の寸法の値と横方向における前記壁部間の寸法の値とがお互いに異なっているか、または、縦方向における前記壁部の幅の値と横方向における前記壁部の幅の値とがお互いに異なっているか、または、縦方向における前記壁部間の寸法の値と横方向における前記壁部間の寸法の値とがお互いに異なっており、かつ、縦方向における前記壁部の幅の値と横方向における前記壁部の幅の値とがお互いに異なっている覗き見防止フィルムである。
請求項12に記載の発明は、光を透過する材料で平板状に形成された第1の基材と、光を透過する材料で構成され、前記第1の基材の厚さ方向の一方に面から、お互いが所定のわずかな間隔を開けて起立している多数の観察部と、不透明な材料で構成され、前記各観察部の間の格子状の間隙に充填されている壁部と、光を透過する材料で平板状に形成され、厚さ方向の一方の面が観察部と壁部とに対向し、前記第1の基材と協働して前記観察部と前記壁部とを挟み込むように設けられた第2の基材とを有し、縦方向における前記壁部の深さと、横方向における前記壁部の深さとがお互いに異なっている覗き見防止フィルムである。
請求項13に記載の発明は、光を透過する材料で平板状に形成された第1の基材と、光を透過する材料で構成され、前記第1の基材の厚さ方向の一方に面から、お互いが所定のわずかな間隔を開けて起立している多数の観察部と、不透明な材料で構成され、前記各観察部の間の格子状の間隙に充填されている壁部と、光を透過する材料で平板状に形成され、厚さ方向の一方の面が観察部と壁部とに対向し、前記第1の基材と協働して前記観察部と前記壁部とを挟み込むように設けられた第2の基材とを有し、前記観察部は、前記第1の基材側で、所定の僅かな厚さの部位を介してお互い連続している覗き見防止フィルムである。
請求項14に記載の発明は、光を透過する材料で構成され所定の幅で長く形成されロール状に巻かれている第1の前基材ロールから、第1の基材をこの長手方向で所定の長さ延伸させて平板状にし、前記所定の長さ延伸している平板状の第1の基材をロール状に巻き取ることで第1の後基材ロールを形成する第1の基材取り扱い部と、前記第1の基材取り扱い部で平板状になっている第1の基材に、光を透過する材料で構成された第1の被成形物を薄い膜状に設ける第1の被成形物設置部と、前記第1の被成形物設置部で設置された第1の被成形物に、型に形成されている微細な転写パターンを転写することで、前記1の基材に、お互いが僅かに離れている多数の観察部を生成する観察部生成部とを備えた観察部生成装置と、前記観察部生成装置で観察部が生成されロール状に巻かれている第1の後基材ロールから、第1の基材をこの長手方向で所定の長さ延伸させて平板状にし、光を透過する材料で構成され所定の幅で長く形成されロール状に巻かれている第2の前基材ロールから、第2の基材をこの長手方向で所定の長さ延伸させて平板状にし、これら所定の長さ延伸し長手方向の中間部でお互いに重ね合わされた各基材を、ロール状に巻き取ることで第1の基材・第2の基材接合ロールを形成する第1の基材・第2の基材取り扱い部と、前記第1の基材・第2の基材取り扱い部で平板状になっている第2の基材であって、前記重ね合わせがさなれる前の第2の基材に、不透明な材料で構成された第2の被成形物を設ける第2の被成形物設置部と、前記重ね合わせがさなれる箇所で、前記第2の被成形物設置部で第2の基材に設置された第2の被成形物を、前記観察部生成装置で生成された各観察部の間に充填し、前記第2の被成形物を硬化することで壁部を生成するとともに、前記第1の基材と前記第2の基材とで前記観察部と前記壁部とを挟み込み、前記各基材と前記観察部と前記壁部とを一体化する壁部生成・第2の基材設置部とを備えた壁部生成・第2の基材設置装置とを有する覗き見防止フィルムの製造装置である。
本発明によれば、覗き見防止フィルムを設置したLCD等の表示部が見にくくなるおそれを回避することができるという効果を奏する。
覗き見防止フィルムの概略構成を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は(a)におけるIB−IB断面を示す図である。 本発明の実施形態に係る覗き見防止フィルムの製造方法を示す図である。 本発明の実施形態に係る覗き見防止フィルムの製造方法を示す図である。 本発明の実施形態に係る覗き見防止フィルムの製造方法を示す図である。 本発明の実施形態に係る覗き見防止フィルムの製造方法を示す図である。 本発明の実施形態に係る覗き見防止フィルムの製造方法を示す図である。 変形例に係る覗き見防止フィルムの製造方法を示す図であり、図5に対応した図である。 変形例に係る覗き見防止フィルムを示す図であって、図1(b)に対応した図である。 変形例に係る覗き見防止フィルムの製造方法を示す図である。 変形例に係る覗き見防止フィルムを示す図であって、図1(b)に対応した図である。 変形例に係る覗き見防止フィルムを示す図であって、図1(b)に対応した図である。 変形例に係る型を示す図である。 本発明の実施形態に係る覗き見防止フィルムの製造装置を構成している観察部生成装置の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る覗き見防止フィルムの製造装置を構成している壁部生成・第2の基材設置装置の概略構成を示す図である。 覗き見防止フィルムにおける壁部の設置方法の変形例を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は(a)におけるXVB−XVB断面を示す図である。 変形に係る覗き見防止フィルムにおける壁部の設置方法を示す図であり、図15(a)に対応した図である。 変形に係る覗き見防止フィルムにおける壁部の設置方法を示す図であり、図15(a)に対応した図である。 本発明の実施形態に係る覗き見防止フィルムにおける壁部の傾きと開口率との関係をシミュレーションした結果を示す図である。 変形例に係る覗き見防止フィルムの平面図である。 変形例に係る覗き見防止フィルムの平面図である。 変形例に係る覗き見防止フィルムの平面図である。 変形例に係る覗き見防止フィルムの平面図である。 変形例に係る覗き見防止フィルムの平面図である。 変形例に係る覗き見防止フィルムを示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は(a)におけるXXIVB−XXIVB断面を示す図であり、(c)(a)におけるXXIVC−XXIVC断面を示す図である。 変形例に係る覗き見防止フィルムの製造方法を示す図である。 変形例に係る覗き見防止フィルムの製造方法を示す図である。 変形例に係る覗き見防止フィルムの製造方法を示す図である。 変形例に係る覗き見防止フィルムを示す図であって、図1(b)に対応した図である。 変形例に係る覗き見防止フィルムを示す図であって、図1(b)に対応した図である。
覗き見防止フィルム1は、ノートパソコンのLCD等の表示装置を覆うように設置されて使用されるものである。覗き見防止フィルム1が設置されたことで、LCDの視野角が狭くなり、横方向等の斜めの角度からの表示装置の覗き見が防止される。
覗き見防止フィルム1は、図1で示すように、第1の基材(底材;ベース材)3と観察部(光透過部;透光部)5と壁部(遮光部)7と第2の基材(蓋材)9とを備えて構成されている。なお、図1等で示している寸法は参考寸法である。
第1の基材3は、光(可視光)を透過する材料(たとえば透明なPET樹脂)で平板状に形成されている。
観察部5も、光を透過する材料で構成されている。また、透明な観察部5は、たとえば、柱状に形成されて多数設けられており、第1の基材3の厚さ方向の一方の面から起立している。さらに、各観察部5は、お互いが、第1の基材3の面内方向で(第1の基材3の厚さ方向に直交する方向で)、所定のわずかな間隔を開けて配置されている。
さらに説明すると、観察部5は、たとえば四角柱状(正六角柱状等他の柱状でもよい。)に形成されており、お互いが、第1の基材3の面内方向で僅かに離れ、第1の基材3に一体的に設けられている。柱状の観察部5の高さ方向が、第1の基材3の厚さ方向と一致している。
また、観察部5は、高さ寸法が縦寸法や横寸法よりも大きく形成されており、底面が第1の基材3に面接触している。第1の基材3の厚さ方向から見ると、各観察部5は、行列をなして配置されており、各観察部5間の間隙は格子状になっている。格子状の間隙の幅は、観察部5の縦寸法や横寸法よりも小さくなっている。
壁部7は、不透明な材料(光を透過しない材料;光の透過率が極めて低いものを含む)で構成されており、各観察部5の間の格子状の間隙に充填されている。これにより第1の基材3の厚さ方向から見ると、観察部5と壁部7とが交互に配置されていると言える。
第2の基材9も、第1の基材3と同様にして、光(可視光)を透過する材料(たとえば透明なPET樹脂)で平板状に形成されている。第2の基材9は、この厚さ方向の一方の面が観察部5と壁部7とに対向し(たとえば接し)て、第1の基材3と協働して観察部5と壁部7とを挟み込んでいる。各基材3,9と観察部5と壁部7とは一体化している。
覗き見防止フィルム1は、パソコンのLCD等の表示画面(表示装置の表示画面)に設置されて使用されるのであるが、この設置がなされた状態では、覗き見防止フィルム1の厚さ方向(各基材3,9の厚さ方向)が、パソコンのLCD等の表示画面と直交しており、また、表示画面の全面を覗き見防止フィルム1が覆っている。そして、壁部7によって光が遮られ、表示画面の視野角が狭まるようになっている。
次に、本発明実施形態に係る覗き見防止フィルム1の製造方法について説明する。
まず、光を透過する材料で構成された平板状の第1の基材3に、たとえば、光(可視光)を透過する材料(透明な材料)で構成された第1の被成形物(たとえば透明な未硬化の紫外線硬化樹脂)11を薄く膜状に設ける(第1の被成形物設置工程;図2参照)。第1の基材3に設置された第1の被成形物11は、第1の基材3の厚さ方向の一方の面の、たとえば全面を覆っている。
第1の被成形物設置工程で第1の被成形物11を設けた後、型13を用いて観察部5を生成する(観察部生成工程;図2、図3参照)。型13は、平板状に形成されており、厚さ方向の一方の面に、微細な凹凸で形成されている転写パターンが形成されている。観察部生成工程では、上記転写パターンを第1の被成形物11に転写することで、第1の基材3の厚さ方向の一方の面に、お互いが僅かに離れている多数の微細な観察部(硬化した被成形物11で形成された透明な観察部)5が生成される。
さらに説明すると、図2に示す状態から、転写パターンが下方に形成されている型13を下方に移動して、図3で示すように、型13で第1の基材3と第1の被成形物11とを押圧する。換言すれば、型13と第1の基材3とで第1の被成形物11を挟み込む。
このとき、型13(型13の下端)と第1の基材3(第1の基材3の上面)とがお互いに接している(ごく僅かに離れている場合もあるが、この場合には、ごく僅かな隙間に被成形物11が入り込んでいる)。また、型13の凹部に未硬化の第1の被成形物11が隙間無く入り込んでいる。いずれにしても、型13と第1の基材3との間の空間は、第1の被成形物11で隙間なく充填されている。
押圧は、たとえば、円柱状もしくは円筒状に形成されているローラ15で型13を押すことでなされる。ローラ15は、回転しつつ移動することで、型13を押すようになっている。また、紫外線生成装置17が発した紫外線が、ローラ15の押圧部のところで、第1の被成形物11に照射され、第1の被成形物11が硬化するようになっている。
また、型13を第1の基材3と硬化した第1の被成形物11から離すことで、図4で示すように、第1の基材3に観察部5が転写されて生成される。
なお、第1の被成形物設置工程を無くして、代わりに、ドライフィルムフォトレジストを用いてもよい。詳しく説明すると、平板状の第1の基材3に第1の被成形物11を設けこの第1の被成形物11に型13を用いて観察部5を生成する代わりに、ドライフィルムフォトレジストの感光性樹脂(第1の被成形物11)に、型13を用いて観察部5を生成してもよい。ドライフィルムフォトレジストとは、光によって固まる感光性樹脂(レジスト層)がポリエチレンとポリエステル等のフィルムによってサンドウィッチされているフィルムである。型13を用いた観察部5の生成は、たとえば、ドライフィルムフォトレジストの一方のフィルムを除去してなされる。
観察部生成工程で観察部5を生成した後、各観察部5の間の間隙に、たとえば、不透明な材料(光を透過しない材料;光の透過率が極めて低いものを含む)で構成された第2の被成形物(たとえば、黒色等の顔料を含む未硬化の紫外線硬化樹脂)19を設ける(第2の被成形物設置工程;図5、図6参照)。
第2の被成形物設置工程で第2の被成形物19を設けた後、光を透過する材料で構成された平板状の第2の基材9を設ける(第2の基材設置工程;図6参照)。第2の基材9の設置は、第2の基材9の厚さ方向の一方の面が、観察部5と第2の被成形物19とに対向し(たとえば接し)、第2の基材9が、第1の基材3と協働して、観察部5と第2の被成形物19とを挟み込むように(観察部5と第2の被成形物19とに蓋をするように)してなされる。
第2の基材設置工程で第2の基材9を設置した後、第2の被成形物19を硬化して壁部7を生成する(壁部生成工程;図6参照)。
詳しく説明すると、壁部7の生成は、図3で示す場合と同様にして、たとえば、ローラ21で第2の基材9を押すことでなされる。ローラ15は、回転しつつ移動することで、第2の基材9を押すようになっている。
これにより、ローラ21による直線状の押圧箇所(ローラ21と第2の基材9との箇所であって図6の紙面に直交する方向に延びている押圧箇所)が、第2の基材9の一端部から他端部にむかって(図6の左から右向かって)移動する。そして、観察部5の頂上の面と第2の基材9との間に、未硬化の第2の被成形物19が入り込むことを防止することができる。
また、紫外線生成装置23が発した紫外線が、ローラ21の押圧部のところで、第2の被成形物19に照射され、第2の被成形物19が硬化して、壁部7が生成される。
壁部7は、観察部生成工程で生成された各観察部5の間の間隙(溝)をちょうど埋めている。すなわち、観察部5の間の溝に壁部7がぴったりと入り込み、観察部5の間の溝が消失し、観察部5の上面と壁部7の上面とで1つの平面が形成されている。
なお、第2の被成形物設置工程で第2の被成形物19を設置した後であって第2の基材設置工程で第2の基材9を設置する前に、第2の被成形物19を硬化して壁部7を生成するようにしてもよい。すなわち、第2の被成形物19を硬化して壁部7を生成してから、第2の基材9を設置するようにしてもよい。
このようにして製造された覗き見防止フィルム1では、上述したように、もしくは、すでに理解されるように、各基材3,9と観察部5と壁部7とが一体化している。また、各基材3,9の間は、観察部5と壁部7とによって隙間無く充填されている。また、柱状の観察部5の上面と壁部7の上面とが第2の基材9に面接触している。
なお、観察部生成工程と壁部生成工程との順序を入れ替えてもよい。この場合、型13を用いて壁部7を先に生成し、観察部5は、壁部7の間の間隙に後で生成することになる。
ところで、覗き見防止フィルム1の製造において、基材3,9をロールツーロール(Roll to roll)で移送してもよい(図13、図14参照)。
詳しく説明すると、各基材3,9は、所定の幅で長く形成されており、図13や図14の紙面に直交する方向が各基材3,9の幅方向になっている。
前述した第1の被成形物設置工程と観察部生成工程では、図13で示すように、ロール状に巻かれている第1の基材3(25)をこの長手方向で延伸させ平板状にしておいて、第1の被成形物11の設置と観察部5の生成とをおこなうようになっている。
第1の被成形物設置工程で第1の被成形物11の設置がなされ観察部生成工程で観察部5の生成がなされた後、平板状になっている第1の基材3(27)がロール状に巻かれるようになっている。
第2の被成形物設置工程では、観察部5の生成がなされロール状に巻かれている第1の基材3(27)をこの長手方向で延伸させ平板状にしておいて、第1の基材3に、第2の被成形物19を設けるようになっている。
なお、第2の被成形物設置工程において、図14で示すように、ロール状に巻かれている第2の基材29をこの長手方向で延伸させ平板状にしておいて、第2の基材9に第2の被成形物19を設けるようにしてもよい。
第2の基材設置工程では、第2の被成形物設置工程で第2の被成形物19が設置され平板状になっている第1の基材3に、ロール状に巻かれている第2の基材9(29)をこの長手方向で延伸させ平板状にして設置するようになっている。
壁部生成工程では、第2の基材設置工程で第2の基材9が設置され長手方向に延伸して平板状になっている各基材3,9において、第2の被成形物19を硬化するようになっている。
なお、壁部生成工程において、第2の被成形物設置工程で第2の被成形物19が設置された後であって第2の基材設置工程で第2の基材9を設置する前に、長手方向に延伸して平板状になっている第1の基材3で、第2の被成形物設置工程で設置された第2の被成形物19を硬化し、壁部7を生成するようにしてもよい。
また、各基材3,9の間に観察部5や壁部7が生成された板状のものは、ロール状に曲がれるようになっている(ロール状の覗き見防止フィルム(長くつながっている切断前の覗き見防止フィルム)31が生成されるようになっている)。覗き見防止フィルム1は、ロール状の切断前の覗き見防止フィルム31を適宜の長さに切断することで生成される。
上記製造方法で製造された覗き見防止フィルム1によれば、観察部5を型13によって生成しているので、観察部5の側面(壁部7と接する面)5A(図1(b)参照)を、歪みやでこぼこの無い平面にすることが容易なる。これにより、観察部5と壁部7との境界がはっきりし、覗き見防止フィルム1を設置したLCD等の表示部の視野角が要求値に対して狭くなりすぎたり広くなりすぎたりすることを防止し、また、表示部の画像がぼやけることを防止することができる。
また、覗き見防止フィルム1の製造方法によれば、各基材3,9をロールツーロール(Roll to roll)で移送するときに、観察部5や壁部7の生成をしているので、覗き見防止フィルム1を効率良く製造することができる。
ところで、図7〜図11で示すように、覗き見防止フィルム1の形態を適宜変更してもよい。
まず、図7や図8で示すように、観察部5に残膜(型13での第1の被成形物11の成形時に生成される残膜)33が形成されていてもよい。
すなわち、覗き見防止フィルム1において、観察部5が、第1の基材3側で、所定の僅かな厚さの部位33を介してお互い連続していてもよい。なお、図7は、第1の基材3に観察部5を設けた状態を示す図であり、図8は、図7で示したものに、壁部7を設け、第2の基材9を設置して生成された覗き見防止フィルム1を示している。
また、図9や図10で示すように、第2の基材9と観察部5および壁部7との間に、薄い透明な材料(たとえば透明な紫外線硬化樹脂)で構成された補助膜状部35を設けた構成であってもよい。
補助膜状部35を設けた場合、第1の基材3に観察部5と壁部7とを設けた後、未硬化の紫外線硬化樹脂(補助被成形物)を設け、この後、第2の基材9を設置し、この後、補助被成形物を硬化させることで、覗き見防止フィルム1が生成される。
なお、図10に示す覗き見防止フィルム1では、たとえば、壁部7の高さが観察部5の高さよりもわずかに低くなっている。
また、図11で示すように、覗き見防止フィルム1が残膜33と補助膜状部35とを備えて構成されていてもよい。
次に、覗き見防止フィルム1の製造装置37について説明する。
覗き見防止フィルム製造装置37は、観察部生成装置39と壁部生成・第2の基材設置装置41とを備えて構成されている。
観察部生成装置39は、図13で示すように、第1の基材取り扱い部43と第1の被成形物設置部45と観察部生成部47とを備えて構成されている。
第1の基材取り扱い部43は、所定の幅で長く形成されロール状に巻かれている第1の前基材ロール25から、第1の基材3をこの長手方向で所定の長さ延伸させて平板状にし、所定の長さ延伸している平板状の第1の基材3をロール状に巻き取ることで第1の後基材ロール27を形成するものである。
第1の基材取り扱い部43によって、第1の前基材ロール25から第1の後基材ロール27に、第1の基材3が移動するようになっている。
第1の被成形物設置部45は、第1の基材取り扱い部43で平板状になっている第1の基材3に、第1の被成形物11を薄い膜状に設けるものである。
観察部生成部47は、第1の被成形物設置部45の下流側に設けられており、第1の被成形物設置部45で設置された第1の被成形物11に、型13に形成されている微細な転写パターンを転写することで、第1の基材の厚さ方向の一方の面に、お互いが僅かに離れている多数の微細な観察部5を生成するものである。
図13を参照して、観察部生成装置39についてさらに詳しく説明する。説明の便宜のために、水平な一方向をX軸方向とし、水平な他の一方向であってX軸方向に垂直な方向をY軸方向とし、鉛直方向をZ軸方向とする。
観察部生成装置39は、ベース体49を備えて構成されている。また、観察部生成装置39には、円柱状のローラ15,51,53,55が設けられている。各ローラ15,51,53,55は、ベース体49に支持されており、Y軸方向に延伸している各軸C1,C3,C4,C5を回転中心にして、お互いが同期して回転するようになっている。
ローラ51には、第1の基材3がロール状に巻かれており、第1の前基材ロール25が形成されている。ローラ55には、観察部5が設けられた第1の基材3がロール状に巻かれており、第1の後基材ロール27が形成されている。
ローラ51とローラ55との間で第1の基材3が平板状になってX軸方向に延伸している。さらには、第1の基材3の幅方向がY軸方向になっており、ローラ51とローラ55との間で第1の基材3が平板状になってX軸方向およびY軸方向に展開している。
ローラ55は、図示しないサーボモータ等のアクチュエータで自らが適宜の回転角速度で回転するようになっている。ローラ51にはブレーキがかかっており、所定のトルクがかかったときに、ローラ51が回転するようになっている。これにより、ローラ51とローラ55との間では、X軸方向で、第1の基材3に所定の張力が加わるようになっている。
また、ローラ55が回転することで、第1の前基材ロール25から第1の後基材ロール27に、第1の基材3が所定の速度で移動するようになっている。
ローラ15と第1の基材3が巻き掛けられているローラ53とは、第1の基材3の移動にともなって(たとえば従動して)、回転するようになっている。また、前述したように、ローラ53とローラ55との間で、第1の基材3が水平方向に展開している。このようにするために、ローラ55は、これに巻かれている第1の基材3の長さ(巻き量)に応じて、Z軸方向で適宜移動位置決めされるようになっている。なお、ローラ55の近傍に、ローラ53と同様なローラを別途設け、ローラ53と別途設けたローラとの間で、第1の基材3が水平方向に展開するようにすれば、ローラ55をZ軸方向で移動位置決めする必要は無くなる。
ベース体49の上には、ベッド59が一体的に設けられている、ベッド59に上には、移動ステージ61が設けられている。移動ステージ61は、図示しないサーボモータ等のアクチュエータにより、ベッド59に対してX軸方向で、所定の速度で移動するようになっている。たとえば、ローラ53とローラ55との間で第1の基材3が移動するときの速度と同じ速度で移動するようになっている。
移動ステージ61の上には、紫外線を透過するガラス等の材料で構成されたガラスステージ57が一体的に設けられている。
ベッド59の上側には、紫外線生成装置17が一体的に設けられている。ガラスステージ57の上面は、水平方向に展開しており、ガラスステージ57の上面と、ローラ53とローラ55との間で水平方向に展開している第1の基材3の下面とは、ほぼ同じ水平面になっている。
すなわち、ガラスステージ57の上面の高さ位置と、ローラ53とローラ55との間で水平方向に展開している第1の基材3の下面の高さ位置とはお互いがほぼ一致しており、ローラ53とローラ55との間で水平方向に展開している第1の基材3が、ガラスステージ57に面接触するようになっている(ごくわずかに離れていてもよい)。
紫外線生成装置17が発した紫外線は、移動ステージ61内とガラスステージ57とを通って、第1の基材3に照射されるようになっている。
また、ローラ53の上方には、ノズル65が設けられており、このノズル65から吐出された未硬化の第1の被成形物11が、平板状になっている第1の基材3に薄い膜状になって設置されるようになっている。なお、ローラ53は、第1の基材3とノズル65との間の距離をより正確なものにするために設けられている。
ベッド59の両側(X軸方向の両側)には、一対の支柱67が設けられている。各支柱67は、ベッド59からわずかに離れている。各支柱67は、ベース体49に一体的に設けられており、ベース体49から上に向かって延びている。
各支柱67の上端には、X軸方向に延びたビーム69が一体的に設けられている。これによって、一対の支柱67とビーム69とが門型になっている。
ビーム69には、ローラ支持体ガイド体71が一体的に設けられている。ローラ支持体ガイド体71には、ローラ支持体73が設けられている。ローラ支持体73は、Z軸方向で移動できるように、ローラ支持体ガイド体71に係合している。
ローラ支持体73にはローラ15が設けられている。ローラ15は、軸C1を回転中心にしてローラ支持体73に対して回転自在になっている。また、ローラ15はX軸方向やY軸方向では、紫外線生成装置17とほぼ同じところに位置している。
ローラ15は、ガラスステージ57の上方でガラスステージ57から離れている。サーボモータ75等のアクチュエータでローラ支持体73が上下動することで、ローラ15がZ軸方向で移動位置決めされるようになっている。また、ガラスステージ57の上のある第1の基材3を、型13を介してガラスステージ57とローラ15とで挟み込み押圧することができるようになっている。
ベッド59の両端(X軸方向の両端)には、一対の支柱77が一体的に設けられている。各支柱77は、ベッド59のから上に向かって延びている。
支柱77には、型保持体駆動体79が設けられている。型保持体駆動体79は、支柱77に対してZ軸方向で移動できるようになっている。型保持体駆動体79には、型保持体81が一体的に設けられている。
型保持体駆動体79は、サーボモータ(図示せず)等のアクチュエータによりZ軸方向で移動位置決めされるようになっている。これにより、型保持体81がZ軸方向で移動位置決めされるようになっている。
なお、型保持体駆動体79や型保持体81は一対で設けられているが、型13で観察部5を形成するときに、それそれが独立して、Z軸方向で移動位置決めされるようになっている。
また、型保持体81は、たとえば真空吸着や型13を把持することで、型13を保持するようになっている。型保持体81は、上述したように一対で設けられており、一方の型保持体81は、X軸方向における型13の一端部(上流側の端部;左側の端部)で型13に係合し、型13を保持するようになっている。また、他方の型保持体81は、X軸方向における型13の他端部(下流側の端部;右側の端部)で型13に係合し、型13を保持するようになっている。
型保持体駆動体79、型保持体81等で、型13で観察部5を形成するときに、ローラ15とガラスステージ57との動作に応じて、型13をわずかな距離ではあるが適宜動かす型取り扱い部83が構成されている。
型13は、たとえば、PDMS(ポリジメチルシロキサン)の入ったシリコンゴムで構成されて、図13から理解されるように若干の可撓性を備えている。
なお、型13を、図12で示すように、ベース部85と転写パターン部87とで構成してもよい。ベース部85は、たとえば、PET樹脂で構成されており、転写パターン部87は、たとえば、PDMS(ポリジメチルシロキサン)の入ったシリコンゴムで構成されている。
ここで、観察部生成装置39の動作についての概要を説明をする。
第1の基材3が、ローラ53からローラ55に所定の速度で移送されている状態で、ノズル65から未硬化の第1の被成形物11を吐出して第1の基材3に設置する。
また、ガラスステージ57は、第1の基材3の速度に同期して下流側に移動する。このときに、型13を保持している型保持体81がZ軸方向で適宜移動するとともに、ローラ15もZ軸方向で適宜移動し、ガラスステージ57とローラ15とで、第1の基材3と第1の被成形物11と型13とを挟み込み、さらに、紫外線生成装置17が発した紫外線を第1の被成形ぶちに照射して、第1の被成形物11を硬化させる。
第1の被成形物11の硬化後、型保持体81をZ軸方向で適宜移動して、型13を硬化した第1の被成形物11(観察部5)から離す。このときに、型13が僅かに弾性変形する。
このように動作することで、第1の基材3の厚さ方向の一方の面に、お互いが多数の微細な観察部5が生成される。
なお、ローラ15による押圧をしないとき(第1の被成形11が設けられていない箇所がローラ15の下に位置しているとき)、ガラスステージ57(移動ステージ61)が上流側に移動するようになっている。
次に、壁部生成・第2の基材設置装置41について説明する。
壁部生成・第2の基材設置装置41は、図14で示すように、第1の基材・第2の基材取り扱い部89と第2の被成形物設置部91と壁部生成・第2の基材設置部93とを備えて構成されている。
第1の基材・第2の基材取り扱い部89は、第1の基材3をこの長手方向で所定の長さ延伸させて平板状にし、また、第2の基材9をこの長手方向で所定の長さ延伸させて平板状にし、これら所定の長さ延伸し長手方向の中間部でお互いに重ね合わされた各基材3,9を、ロール状に巻き取ることで第1の基材・第2の基材接合ロール95を形成するものである。
所定の長さで平板状になっている第1の基材3は、観察部生成装置39で観察部5が生成されロール状に巻かれている第1の後基材ロール27から延伸している。
所定の長さで平板状になっている第2の基材9は、ロール状に巻かれている第2の前基材ロール29(97)から延伸している。
第1の基材・第2の基材取り扱い部89によって、第1の後基材ロール27および第2の前基材ロール97から第1の基材・第2の基材接合ロール95に、各基材3,9が移動する。
第2の被成形物設置部91は、第1の基材・第2の基材取り扱い部89で平板状になっている第2の基材9であって、重ね合わせがさなれる前の第2の基材9に、第2の被成形物19を設けるものである。第2の被成形物19はノズル99から吐出されて、第2の基材9に薄い膜状に設置される。
壁部生成・第2の基材設置部93は、各基材3,9の重ね合わせがさなれる箇所とこの近く(下流側の近く)にかけてのところで、第2の被成形物設置部91で第2の基材9に設置された第2の被成形物19を、観察部生成装置39で生成された各観察部5の間に充填し、第2の被成形物19を硬化することで壁部7を生成するのである。また、壁部生成・第2の基材設置部93は、第1の基材3と第2の基材9とで観察部5と壁部7とを挟み込み、各基材3,9と観察部5と壁部7とを一体化するものである。
なお、第1の基材・第2の基材取り扱い部89における第1の基材・第2の基材接合ロール95では、観察部5と壁部7とを挟み込んでいる各基材3,9がロール状に巻かれている。
さらに説明すると、壁部生成・第2の基材設置装置41では、観察部生成装置39の場合同様にして、ローラ101とローラ105との間で、第1の基材3が張力を付されて平面状に展開しており、ローラ103とローラ105との間で、第2の基材9が張力を付されて平面状に展開している。
ノズル99のところに設けられているローラ107は、第2の基材9の延伸方向を変えるとともに、第2の基材9とノズル99との間の距離をより正確なものにするために設けられている。
一対のローラ109,111は、第1の基材3と第2の基材9とを挟み込んで押圧している。これにより、第1の基材3と第2の基材9との間の距離が観察部5の高さとほぼ等しくなり、各観察部5の間の間隙に、第2の被成形物19が入り込むようになっている。
一対のローラ109,111の下流側に設けられているローラ113のところで、紫外線生成装置23から第2の被成形物19に紫外線が照射され、第2の被成形物19が硬化して壁部7が生成されるようになっている。
なお、一対のローラ109,111の場合と同様にして、ローラ113とこれに対向して設けられているローラ(図示せず)とで、第1の基材3と第2の基材9とを挟み込むようにすることが望ましい。この場合、ローラ113と対になるローラは、紫外線を透過するようになっているものとする。
また、各ローラ101,103,105,107,109,111,113はY軸方向に延びた軸C2,C6〜C11を中心にして回動するようになっている。
さらに、第1の基材・第2の基材接合ロール95に巻かれているものを再び延伸させて所定の長さに切断すれば、覗き見防止フィルム1が生成される。
ところで、上記覗き見防止フィルム1の製造方法の説明では、観察部5、壁部7を1回しか生成していないが、観察部5、壁部7を複数回生成してもよい。
詳しく説明すると、壁部生成工程では、第2の被成形物設置工程で第2の被成形物19を設置した後であって第2の基材設置工程で第2の基材9を設置する前に、第2の被成形物19を硬化して壁部7を生成する。
壁部生成工程で壁部7を生成した後であって第2の基材設置工程で第2の基材9を設置する前に、図25で示すように、観察部5と壁部7とに(観察部5と壁部7とを覆うようにして)、光を透過する材料で構成された第3の被成形物(たとえば透明な未硬化の紫外線硬化樹脂;第1の被成形物11と同じもの)115を薄い膜状に設ける(第3の被成形物設置工程)。
第3の被成形物設置工程で第3の被成形物115を設けた後であって第2の基材設置工程で第2の基材9を設置する前に、型13の微細な(転写パターンを第3の被成形物115に転写することで(図26参照)、観察部生成工程で生成された観察部5に別の観察部117を重ねて(追加して)設け(図27参照)、観察部の高さを(目的の高さまで)高くする(観察部追加生成工程)。
観察部追加設置工程で観察部5(117)の高さを高くした後であって第2の基材設置工程で第2の基材9を設置する前に、追加した各観察部117の間の間隙に、不透明な材料で構成された第4の被成形物(たとえば、黒色等の顔料を含む未硬化の紫外線硬化樹脂;第2の被成形物19と同じもの)を設ける(第4の被成形物設置工程;図28参照)。
第4の被成形物設置工程で第4の被成形物119を設置した後であって第2の基材設置工程で第2の基材9を設置する前に、第4の被成形物設置工程で設置した第4の被成形物119を硬化して別の壁部121を追加生成する(壁部追加生成工程;図28参照)。
第2の基材設置工程では、壁部追加生成工程で壁部121を追加した後、厚さ方向の一方の面が観察部117と壁部121とに対向し(たとえば接し)、第1の基材3と協働して観察部5,117と壁部7,121とを挟み込むように(観察部117と壁部121とに蓋をするように)、平板状の第2の基材9を設ける。
なお、第2の基材設置工程で第2の基材9を設置してから、第4の被成形物119を硬化して壁部121を追加生成してもよい。
観察部117を生成する場合、第1の基材3と型13とのアライメントを調整する必要がある(第1の基材3の面内方向で、第1の基材3に対して型13を位置決めする必要がある)。そこで、第1の基材3や型13にアイマークをつけておき、このアイマークを目印にして、手動もしくは自動で、第1の基材3と型13とのアライメントを調整する。
また、第3の被成形物設置工程と観察部追加生成工程と第4の被成形物設置工程と壁部追加生成工程とをこの順に1回だけでなく複数回繰り返して、観察部や壁部の高さをさらに高くするようにしてもよい。この場合、第2の基材9を設置してから最後に設けた被成形物を硬化し、最後の壁部を生成してもよい。
このようにして覗き見防止フィルムを製造するときに、観察部や壁部を複数回に分けて生成することで、観察部や壁部の高さ寸法(覗き見防止フィルム1の厚さ方向における寸法)の値を容易に大きくすることができる。
すなわち、型13を用いた1回の転写で観察部5の高さを高くすると、型13で被成形物11を押圧し被成形物11を硬化した後、硬化した被成形物11から型13を離すこと(離型)が困難になる。しかし、観察部追加生成工程や壁部追加生成工程で観察部や壁部を追加生成するのであれば、型13を用いた1回の転写で観察部の高さを高くする必要がないので、上述した離型が容易になる。
そして、視野角の一層狭い覗き見防止フィルム1を容易に製造することができる。
なお、図29で示すように、各観察部5,117の間、各壁部7,121の間に、第1の基材3や第2の基材9と同様な基材123を設けた構成であってもよい。
ところで、上記説明では、観察部5を設け第2の被成形物19を設置した後、第2の基材9を設けているが、第2の基材9を先に設けてもよい(図15等参照)。
詳しく説明すると、平板状の第1の基材3に第1の被成形物11を薄い膜状に設ける(第1の被成形物設置工程)。
第1の被成形物設置工程で第1の被成形物11を設けた後、型13の転写パターンを第1の被成形物11に転写することで、第1の基材3に、お互いが僅かに離れている多数の観察部5を生成する(観察部生成工程)。
観察部生成工程で観察部5を生成した後、厚さ方向の一方の面が観察部5に対向し(たとえば接し)、第1の基材3と協働して各観察部5を挟み込むように平板状の第2の基材9を設ける(第2の基材設置工程)。
第2の基材設置工程で第2の基材9を設置した後、各観察部5の間の間隙に、第2の被成形物19を設ける(第2の被成形物設置工程;図15〜図17参照)。
第2の被成形物19で第2の被成形物19を設置した後、第2の被成形物19を硬化して壁部7を生成する(壁部生成工程)。
この場合、各観察部5の間の間隙、すなわち、観察部生成後に壁部7が生成される部位(間隙)は、図15〜図17で示すように、つながって連続して形成されている。これによって、第2の被成形物19が流動し、各観察部5の間の間隙の全部に入り込むようになっている。
なお、第2の基材9を先に設けてから、第2の被成形物19を設置する場合においても、前述したように、基材3,9をロールツーロール(Roll to roll)で移送してよい(図13、図14参照)。
詳しく説明すると、第1の被成形物設置工程と観察部生成工程では、ロール状に巻かれている第1の基材3をこの長手方向で延伸させ平板状にしておいて、第1の被成形物11の設置と観察部5の生成を行う。
第1の被成形物設置工程で第1の被成形物11の設置がなされ観察部生成工程で観察部5の生成がなされた後、平板状になっている第1の基材3をロール状に巻く。
第2の被成形物設置工程では、観察部5の生成がなされロール状に巻かれている第1の基材3をこの長手方向で延伸させ平板状にしておいて、ロール状に巻かれている第2の基材9をこの長手方向で延伸させ平板状にして、第2の被成形物19を第1の基材3の観察部5に設置する。
なお、第2の基材設置工程で第2の基材9の設置がなされた後、平板状になっている各基材3,9(観察部5を間にしてお互いが重なっている第1の基材3と第2の基材9)がロール状に巻かれるようになっている。
さらに、第2の被成形物設置工程で、真空引きによって第2の被成形物19を設けてもよい。この場合、ロール状に巻かれている第1の基材3と第2の基材9とに、そのまま、第2の被成形物19を設けることは難しいので、ロール状に巻かれている第1の基材3と第2の基材9とを平板状に延ばして、所定の長さに切断し、真空引きによって第2の被成形物19を設ける。
具体的には、図15で示すように、観察部5を間にしてお互いが重なっている第1の基材3と第2の基材9(所定の長さに切断された各基材3,9)の一方の側に、ノズル125を設置し、他方の側に真空吸引部127を設置する。
そして、ノズル125から第2の被成形物19を吐出し、真空吸引部127で吸引することで、観察部5の間の格子状の間隙に、未硬化の第2の被成形物19を充填する。なお、図15(a)では、格子状の間隙の一方の直線状部位(お互いが平行な各直線状部位)が、ノズル125から真空吸引部127に向かう方向(真空引きの方向)に延伸しており、格子状の間隙の他方の直線状部位が、一方の直線状部位に直交している。
この後、紫外線生成装置23で紫外線を第2の被成形物19に照射して、第2の被成形物19を硬化して、壁部7を生成する。
なお、真空引きによって第2の被成形物19を設ける場合において、真空引きの方向に対して、各観察部5の間の間隙が斜めに延伸していてもよい(図16、図17参照)。
図16に示すものでは、格子状の間隙の一方の直線状部位が、真空引きの方向に対して、45°の角度傾いている。格子状の間隙の他方の直線状部位は、一方の直線状部位に対して直交している。
図17に示すものでは、格子状の間隙の一方の直線状部位が、真空引きの方向に対して、60°程度の角度傾いている。格子状の間隙の他方の直線状部位は、真空引きの方向に対して、―60°程度の角度傾いている。これにより、観察部5は、底面と上面とがひし形である柱状になっている。ひし形の長いほう対角線が、真空引きの方向に延伸している。
図16や図17で示したものでは、覗き見防止フィルム1の縦方向、横方向を、パソコンの画面(表示画面)の縦方向、横方向に一致させて、覗き見防止フィルム1を、パソコンの画面に設置している。これにより、図16で示す覗き見防止フィルム1の壁部7は、パソコンの画面で斜めに延伸していることになる。
図15(a)で示したものでも、覗き見防止フィルム1の縦方向、横方向を、パソコンの画面の縦方向、横方向に一致させて、覗き見防止フィルム1を、パソコンの画面に設置している。これにより、図15(a)で示す覗き見防止フィルム1の壁部7は、パソコンの画面で縦横方向に延伸している。
ここで、図16に示す覗き見防止フィルム1を上述したようにパソコンの画面に設置し、図15(a)に示す覗き見防止フィルム1を上述したようにパソコンの画面に設置したときの画面の見え方についてのシミュレーション結果を図18に示す。
図18の横軸は、覗き見防止フィルム1の画面に対する傾き角度を示している。図18の縦軸は、開口率を示している。線図G1は、図16に示す覗き見防止フィルム1を上述したようにパソコンの画面に設置した場合を示しており、線図G2は、図15(a)に示す覗き見防止フィルム1を上述したようにパソコンの画面に設置した場合を示している。
このシミュレーション結果によれば、図16に示す覗き見防止フィルム1を上述したようにパソコンの画面に設置し、図15(a)に示す覗き見防止フィルム1を上述したようにパソコンの画面に設置したときの画面の見え方については、ほとんど、違いがないことがわかる。
ところで、覗き見防止フィルム1では、覗き見防止フィルム1をこの厚さ方向から見ると、壁部7が、格子状になっているが、必ずしも格子状になっている必要はなく、他の形状になっていてもよい(図19、図20、図23等参照)。
たとえば、壁部7が図19や図20で示すように、波状(曲がりが90°の角度になっている三角波状)に形成されていてもよい。図19や図20で示すのもので真空引きによって第2の被成形物19を設ける場合、矢印ARの方向(ジグザク状の壁部7が延びている方向)が真空引きの方向になっていることが望ましい。また、壁部7の幅は、観察部5の幅よりも狭くなっている。
なお、図23で示すものでは、各観察部5同士がお互いに離れている。このような覗き見防止フィルム1の製造では、最後に第2の基材9が設置されなければならない。
図15、図16、図17、図19、図20で示すような覗き見防止フィルム1の製造方法によれば、観察部5を生成し第2の基材9を設置した後に、第2の被成形物19を注入して壁部7を形成するので、第2の基材9と観察部5との間に壁部7を構成する第2の被成形物19が入り込むおそれが完全に無くすことができ、覗き見防止フィルム1の製造における歩留まりを良くすることができる。
また、真空引きによって壁部7を生成する覗き見防止フィルム1の製造方法によれば、真空引きによって第2の被成形物19を設けるので、観察部5間の間隙に隙間なくしかも早く、第2の被成形物19を充填することができ、覗き見防止フィルム1を効率良く製造することができる。
また、図16等で示すように、真空引きの方向に対して、観察部5の間の間隙が斜めに延伸していることで、第2の被成形物19が間隙内を流れやすくなり、覗き見防止フィルム1を一層効率良く製造することができる。
ところで、図21や図22で示すように、壁部7の角部を円弧状に形成してもよい。これにより、第2の被成形物19が間隙内をさらに一層流れやすくなる。
また、各観察部5間の間隙が格子状に形成されている覗き見防止フィルム1において、縦方向の格子間の距離と、横方向の格子間の距離とを変えてもよい。
すなわち、基材3,9の厚さ方向に直交する1つの方向である縦方向における格子間(お互いが隣接している格子の間)の寸法の値(観察部5の縦方向の寸法の値)と、基材3,9の厚さ方向に直交する他1つの方向であって縦方向に直交する方向である横方向における格子間(お互いが隣接している格子の間)の寸法の値(観察部5の横方向の寸法の値)とがお互いに異なっていてもよい。
または、縦方向における格子の幅の値と横方向における格子の幅の値とがお互いに異なっていてもよい。
または、縦方向における格子間の寸法の値と横方向における格子間の寸法の値とがお互いに異なっており、かつ、縦方向における格子の幅の値と横方向における格子の幅の値とがお互いに異なっていてもよい。
たとえば、次に示す3つの例のようになっていてもよい。
例1;観察部の縦方向の寸法の値が、観察部の横方向の寸法の値よりも大きくなっており、壁部の幅は、縦方向および縦方向でお互いが等しくなっている。
例2;観察部の縦方向の寸法の値と観察部の横方向の寸法の値とがお互いに等しくなっており、壁部の横方向の寸法の値が、壁部の縦方向の寸法の値よりも大きくなっている。
例3;観察部の縦方向の寸法の値が、観察部の横方向の寸法の値よりも大きくなっており、かつ、壁部の横方向の寸法の値が、壁部の縦方向の寸法の値よりも大きくなっている。
このように、観察部5の縦横寸法等を変えることで、覗き見防止フィルム1を設けた表示装置における縦方向の視野角を横方向の視野角と比べて異なるものにすることができ、用途に適した覗き見防止フィルム1を提供することができる。
また、覗き見防止フィルム1において、壁部7の深さ(覗き見防止フィルム1の厚さ方向の寸法)を、壁部7の部位によって適宜変えてもよい。たとえば、壁部7の延伸方向に応じて、壁部7の深さを変えてもよい。より具体的には、図24で示すように、覗き見防止フィルム1において、格子状に形成されている壁部7の深さを、縦方向と横方向とで異なるようにしてもよい。
これにより、観察部5の縦横寸法を変えた場合と同様にして、用途に適した覗き見防止フィルム1を提供することができる。なお、縦方向における壁部7の深さと、横方向における壁部7の深さと変えることができるのは、型13を用いた転写によって観察部5を形成するからである。
なお、図24で示す覗き見防止フィルム1における第1の基材3での観察部5の生成を図13で示す観察部生成装置39を用いて行う場合には、図24(a),(c)に示す覗き見防止フィルム1の左右方向が、図13で示す観察部生成装置39で左右方向になるようにすることが望ましい。
これにより、図24における深さの深い壁部7Aを形成する型13の転写パターンが図13の左右方向に延伸し、図24における深さの浅い壁部7Bを形成する型13の転写パターンが図13の紙面に直交する方向に延伸する。そして、図13での離型(型13を硬化した第1の被成形物11(観察部5)から離す動作)がしやすくなる。
また、上述した覗き見防止フィルム1の製造方法は、透明な第1の平板状の基材と、この第1の平板状の基材と平行になって前記第1の平板状の基材から僅かに離れている透明な第2の平板状の基材と、これらの各基材の間で、お互いが交互に設けられている透明な観察部および不透明な壁部とを有する覗き見防止フィルムの製造方法において、型に形成されている微細な転写パターンを用いて前記観察部を生成する観察部生成工程と、前記観察部生成工程で観察部を生成した後、前記壁部を別途生成する壁部生成工程とを有するる覗き見防止フィルムの製造方法の例である。
1 覗き見防止フィルム
3 第1の基材
5 観察部
7 壁部
9 第2の基材
11 第1の被成形物
13 型
19 第2の被成形物
25 第1の前基材ロール
27 第1の後基材ロール
29 第2の前基材ロール
37 覗き見防止フィルムの製造装置
39 観察部生成装置
41 壁部生成・第2の基材設置装置
43 第1の基材取り扱い部
45 第1の被成形物設置部
47 観察部生成部
89 第1の基材・第2の基材取り扱い部
91 第2の被成形物設置部
93 壁部生成・第2の基材設置部
95 第1の基材・第2の基材接合ロール
115 第3の被成形物
117 別の観察部
119 第4の被成形物
121 別の壁部

Claims (14)

  1. 型に形成されている微細な転写パターンを、光を透過する材料で構成された第1の基材に設けられている薄い膜状の第1の被成形物に転写することで、前記第1の基材に、お互いが僅かに離れている多数の透明な観察部を生成する観察部生成工程と、
    前記観察部生成工程で観察部を生成した後、前記各観察部の間の間隙に、第2の被成形物を設ける第2の被成形物設置工程と、
    前記第2の被成形物設置工程で第2の被成形物を設けた後、厚さ方向の一方の面が前記観察部と前記第2の被成形物とに対向し、前記第1の基材と協働して前記観察部と前記第2の被成形物とを挟み込むように、光を透過する材料で構成された第2の基材を設ける第2の基材設置工程と、
    前記第2の基材設置工程で前記第2の基材を設置した後、もしくは、前記第2の被成形物設置工程で第2の被成形物を設置した後であって前記第2の基材設置工程で前記第2の基材を設置する前に、前記第2の被成形物を硬化して不透明な壁部を生成する壁部生成工程と、
    を有することを特徴とする覗き見防止フィルムの製造方法。
  2. 請求項1に記載の覗き見防止フィルムの製造方法において、
    前記各基材は、所定の幅で長く形成されており、
    前記観察部生成工程は、ロール状に巻かれている前記第1の基材をこの長手方向で延伸させ平板状にしておいて、前記観察部の生成をおこなう工程であり、前記観察部生成工程で観察部の生成がなされた後、平板状になっている前記第1の基材がロール状に巻かれるようになっており、
    前記第2の被成形物設置工程は、前記観察部の生成がなされロール状に巻かれている第1の基材をこの長手方向で延伸させ平板状にしておいて、前記第1の基材に前記第2の被成形物を設けるか、もしくは、ロール状に巻かれている第2の基材をこの長手方向で延伸させ平板状にしておいて、前記第2の基材に前記第2の被成形物を設ける工程であり、
    前記第2の基材設置工程は、前記第2の被成形物設置工程で第2の被成形物が設置され平板状になっている第1の基材に、ロール状に巻かれている第2の基材をこの長手方向で延伸させ平板状にして設置する工程であり、
    前記壁部生成工程は、前記第2の基材設置工程で第2の基材が設置され長手方向に延伸して平板状になっている各基材において、前記第2の被成形物を硬化するか、もしくは、前記第2の被成形物設置工程で第2の被成形物が設置された後であって前記第2の基材設置工程で第2の基材を設置する前に、長手方向に延伸して平板状になっている第1の基材において、前記第2の被成形物設置工程で設置された第2の被成形物を硬化する工程であることを特徴とする覗き見防止フィルムの製造方法。
  3. 請求項1に記載の覗き見防止フィルムの製造方法において、
    前記壁部生成工程は、前記第2の被成形物設置工程で第2の被成形物を設置した後であって前記第2の基材設置工程で前記第2の基材を設置する前に、前記第2の被成形物を硬化して壁部を生成する工程であり、
    前記壁部生成工程で壁部を生成した後であって前記第2の基材設置工程で第2の基材を設置する前に、前記観察部と前記壁部とに光を透過する材料で構成された第3の被成形物を薄い膜状に設ける第3の被成形物設置工程と、
    前記第3の被成形物設置工程で第3の被成形物を設けた後であって前記第2の基材設置工程で第2の基材を設置する前に、型に形成されている微細な転写パターンを前記第3の被成形物に転写することで、前記観察部生成工程で生成された観察部に別の観察部を重ねて設け観察部の高さを高くする観察部追加生成工程と、
    前記観察部追加設置工程で観察部の高さを高くした後であって前記第2の基材設置工程で第2の基材を設置する前に、前記追加した各観察部の間の間隙に、不透明な材料で構成された第4の被成形物を設ける第4の被成形物設置工程と、
    前記第4の被成形物設置工程で第4の被成形物を設置した後であって前記第2の基材設置工程で第2の基材を設置する前に、前記第4の被成形物設置工程で設置した第4の被成形物を硬化して別の壁部を追加生成する壁部追加生成工程と、
    を有し、前記第2の基材設置工程は、前記壁部追加生成工程で壁部を追加した後、厚さ方向の一方の面が前記観察部と前記壁部とに対向し、前記第1の基材と協働して前記観察部と前記壁部とを挟み込むように、光を透過する材料で構成された第2の基材を設ける工程であることを特徴とする覗き見防止フィルムの製造方法。
  4. 請求項1に記載の覗き見防止フィルムの製造方法において、
    前記壁部生成工程は、前記第2の被成形物設置工程で第2の被成形物を設置した後であって前記第2の基材設置工程で前記第2の基材を設置する前に、前記第2の被成形物を硬化して壁部を生成する工程であり、
    前記壁部生成工程で壁部を生成した後であって前記第2の基材設置工程で第2の基材を設置する前に、前記観察部と前記壁部とに光を透過する材料で構成された第3の被成形物を薄い膜状に設ける第3の被成形物設置工程と、
    前記第3の被成形物設置工程で第3の被成形物を設けた後であって前記第2の基材設置工程で第2の基材を設置する前に、型に形成されている微細な転写パターンを前記第3の被成形物に転写することで、前記観察部生成工程で生成された観察部に別の観察部を重ねて設け観察部の高さを高くする観察部追加生成工程と、
    前記観察部追加設置工程で観察部の高さを高くした後であって前記第2の基材設置工程で第2の基材を設置する前に、前記追加した各観察部の間の間隙に、不透明な材料で構成された第4の被成形物を設ける第4の被成形物設置工程と、
    を有し、前記第2の基材設置工程は、前記第4の被成形物設置工程で第4の被成形物を設けた後であって、前記第4の被成形物を硬化する前に、厚さ方向の一方の面が前記観察部と前記第4の被成形物とに対向し、前記第1の基材と協働して前記観察部と前記壁部と前記第4の被成形物とを挟み込むように、光を透過する材料で構成された第2の基材を設ける工程であり、
    さらに、前記第2の基材設置工程で第2の基材を設置した後、前記第4の被成形物設置工程で設置した第4の被成形物を硬化して壁部を追加生成する壁部追加生成工程を有することを特徴とする覗き見防止フィルムの製造方法。
  5. 型に形成されている微細な転写パターンを、光を透過する材料で構成された第1の基材に設けられている薄い膜状の第1の被成形物に転写することで、前記第1の基材に、お互いが僅かに離れている多数の透明な観察部を生成する観察部生成工程と、
    前記観察部生成工程で観察部を生成した後、厚さ方向の一方の面が前記観察部に対向し、前記第1の基材と協働して前記各観察部を挟み込むように、光を透過する材料で構成された第2の基材を設ける第2の基材設置工程と、
    前記第2の基材設置工程で前記第2の基材を設置した後、前記各観察部の間の間隙に、第2の被成形物を設ける第2の被成形物設置工程と、
    前記第2の被成形物設置工程で第2の被成形物を設けた後、前記第2の被成形物を硬化して不透明な壁部を生成する壁部生成工程と、
    を有することを特徴とする覗き見防止フィルムの製造方法。
  6. 請求項5に記載の覗き見防止フィルムの製造方法において、
    前記各基材は、所定の幅で長く形成されており、
    前記観察部生成工程は、ロール状に巻かれている前記第1の基材をこの長手方向で延伸させ平板状にしておいて、前記観察部の生成をおこなう工程であり、前記観察部生成工程で観察部の生成がなされた後、平板状になっている前記第1の基材がロール状に巻かれるようになっており、
    前記第2の基材設置工程は、前記観察部の生成がなされロール状に巻かれている第1の基材をこの長手方向で延伸させ平板状にしておいて、ロール状に巻かれている第2の基材をこの長手方向で延伸させ平板状にして設置する工程であることを特徴とする覗き見防止フィルムの製造方法。
  7. 請求項5または請求項6に記載の覗き見防止フィルムの製造方法において、
    前記第2の被成形物設置工程は、真空引きによって前記第2の被成形物を設ける工程であることを特徴とする覗き見防止フィルムの製造方法。
  8. 請求項7に記載の覗き見防止フィルムの製造方法において、
    前記第2の被成形物設置工程による真空引きの方向に対して、前記各観察部の間の間隙が斜めに延伸していることを特徴とする覗き見防止フィルムの製造方法。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の覗き見防止フィルムの製造方法において、
    前記各観察部間の間隙は、格子状に形成されており、
    縦方向における格子間の寸法の値と横方向における格子間の寸法の値とがお互いに異なっているか、
    または、縦方向における格子の幅の値と横方向における格子の幅の値とがお互いに異なっているか、
    または、縦方向における格子間の寸法の値と横方向における格子間の寸法の値とがお互いに異なっており、かつ、縦方向における格子の幅の値と横方向における格子の幅の値とがお互いに異なっていることを特徴とする覗き見防止フィルムの製造方法。
  10. 透明な第1の平板状の基材と、この第1の平板状の基材と平行になって前記第1の平板状の基材から僅かに離れている透明な第2の平板状の基材と、これらの各基材の間で、お互いが交互に設けられている透明な観察部および不透明な壁部とを有する覗き見防止フィルムの製造方法において、
    型に形成されている微細な転写パターンを用いて前記観察部を生成する観察部生成工程と、
    前記観察部生成工程で観察部を生成した後、前記壁部を別途生成する壁部生成工程と、
    を有することを特徴とする覗き見防止フィルムの製造方法。
  11. 光を透過する材料で平板状に形成された第1の基材と、
    光を透過する材料で構成され、前記第1の基材の厚さ方向の一方に面から、お互いが所定のわずかな間隔を開けて起立している多数の観察部と、
    不透明な材料で構成され、前記各観察部の間の格子状の間隙に充填されている壁部と、
    光を透過する材料で平板状に形成され、厚さ方向の一方の面が観察部と壁部とに対向し、前記第1の基材と協働して前記観察部と前記壁部とを挟み込むように設けられた第2の基材と、
    を有し、
    縦方向における前記壁部間の寸法の値と横方向における前記壁部間の寸法の値とがお互いに異なっているか、
    または、縦方向における前記壁部の幅の値と横方向における前記壁部の幅の値とがお互いに異なっているか、
    または、縦方向における前記壁部間の寸法の値と横方向における前記壁部間の寸法の値とがお互いに異なっており、かつ、縦方向における前記壁部の幅の値と横方向における前記壁部の幅の値とがお互いに異なっていることを特徴とする覗き見防止フィルム。
  12. 光を透過する材料で平板状に形成された第1の基材と、
    光を透過する材料で構成され、前記第1の基材の厚さ方向の一方に面から、お互いが所定のわずかな間隔を開けて起立している多数の観察部と、
    不透明な材料で構成され、前記各観察部の間の格子状の間隙に充填されている壁部と、
    光を透過する材料で平板状に形成され、厚さ方向の一方の面が観察部と壁部とに対向し、前記第1の基材と協働して前記観察部と前記壁部とを挟み込むように設けられた第2の基材と、
    を有し、
    縦方向における前記壁部の深さと、横方向における前記壁部の深さとがお互いに異なっていることを特徴とする覗き見防止フィルム。
  13. 光を透過する材料で平板状に形成された第1の基材と、
    光を透過する材料で構成され、前記第1の基材の厚さ方向の一方に面から、お互いが所定のわずかな間隔を開けて起立している多数の観察部と、
    不透明な材料で構成され、前記各観察部の間の格子状の間隙に充填されている壁部と、
    光を透過する材料で平板状に形成され、厚さ方向の一方の面が観察部と壁部とに対向し、前記第1の基材と協働して前記観察部と前記壁部とを挟み込むように設けられた第2の基材と、
    を有し、
    前記観察部は、前記第1の基材側で、所定の僅かな厚さの部位を介してお互い連続していることを特徴とする覗き見防止フィルム。
  14. 光を透過する材料で構成され所定の幅で長く形成されロール状に巻かれている第1の前基材ロールから、第1の基材をこの長手方向で所定の長さ延伸させて平板状にし、前記所定の長さ延伸している平板状の第1の基材をロール状に巻き取ることで第1の後基材ロールを形成する第1の基材取り扱い部と、
    前記第1の基材取り扱い部で平板状になっている第1の基材に、光を透過する材料で構成された第1の被成形物を薄い膜状に設ける第1の被成形物設置部と、
    前記第1の被成形物設置部で設置された第1の被成形物に、型に形成されている微細な転写パターンを転写することで、前記1の基材に、お互いが僅かに離れている多数の観察部を生成する観察部生成部と、
    を備えた観察部生成装置と;
    前記観察部生成装置で観察部が生成されロール状に巻かれている第1の後基材ロールから、第1の基材をこの長手方向で所定の長さ延伸させて平板状にし、光を透過する材料で構成され所定の幅で長く形成されロール状に巻かれている第2の前基材ロールから、第2の基材をこの長手方向で所定の長さ延伸させて平板状にし、これら所定の長さ延伸し長手方向の中間部でお互いに重ね合わされた各基材を、ロール状に巻き取ることで第1の基材・第2の基材接合ロールを形成する第1の基材・第2の基材取り扱い部と、
    前記第1の基材・第2の基材取り扱い部で平板状になっている第2の基材であって、前記重ね合わせがさなれる前の第2の基材に、不透明な材料で構成された第2の被成形物を設ける第2の被成形物設置部と、
    前記重ね合わせがさなれる箇所で、前記第2の被成形物設置部で第2の基材に設置された第2の被成形物を、前記観察部生成装置で生成された各観察部の間に充填し、前記第2の被成形物を硬化することで壁部を生成するとともに、前記第1の基材と前記第2の基材とで前記観察部と前記壁部とを挟み込み、前記各基材と前記観察部と前記壁部とを一体化する壁部生成・第2の基材設置部と、
    を備えた壁部生成・第2の基材設置装置と;
    を有することを特徴とする覗き見防止フィルムの製造装置。
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