JP2007232205A - 摩擦伝動ベルト - Google Patents

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    • F16G5/06V-belts, i.e. belts of tapered cross-section made of rubber with reinforcement bonded by the rubber

Abstract

【課題】注水時の動力伝動性及び静音性に優れ、且つ、屈曲疲労性、耐熱性、耐摩耗性に優れた高耐久性の摩擦伝動ベルトを提供する。
【解決手段】ベルト長手方向に沿って心線2を埋設したゴム層を含む弾性体層からなるVリブドベルト1において、摩擦伝動面となるリブ部6が、エチレン・α−オレフィンエラストマー100重量部に対して、溶解度指数が8.3〜10.7(cal/cm31/2の可塑剤を10〜25重量部、無機充填剤を60〜110重量部配合したゴム組成物で構成される。また前記ゴム組成物に、溶解度指数が6.0〜8.1(cal/cm31/2の可塑剤を更に配合することもできる。
【選択図】図1

Description

本発明は動力伝動に用いられる摩擦伝動ベルトに関する。
従来より、自動車用エンジン等に使用される動力伝動ベルトとしては、天然ゴム、スチレン・ブタジエンゴム、クロロプレンゴム等のゴムが一般的に使用されていた。しかし、近年、省エネルギー化及びコンパクト化の社会的要請を背景に、自動車のエンジンルーム内の部品が密集して配置される傾向があり、それに起因してエンジンルーム内の雰囲気温度は従来に比べて上昇してきている。
このような高温雰囲気下において、動力伝動ベルトを構成する前記ゴムが硬化し、早期にクラックが生じるという問題が指摘されていた。また省エネルギー化に伴ってエンジンの回転変動が大きくなり、その影響を受けて動力伝動ベルトの張力変動が増大し、早期摩耗や発音などの問題が発生してきた。更に、クロロプレンなどのハロゲンを含んだゴムはダイオキシンの発生につながることから、環境負荷物質であるハロゲンを含有しないゴムで製造されたベルトが近年求められている。
このような要求に対して、最近ではエチレン・プロピレン系ゴム(EPM)あるいはエチレン・プロピレン・ジエン共重合体ゴム(EPDM)等のエチレン・α−オレフィンゴムが、優れた耐熱性を有しているとともに比較的に安価なポリマーであり、脱ハロゲンという要求を満たしていることからも有望視されている。具体的には、α−β−不飽和有機酸の金属塩で補強されたエチレン・α−オレフィンエラストマーを使用した動力伝動用ベルトが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特表平9−500930号公報
しかし、エチレン・α−オレフィンエラストマーは、クロロプレンゴムに比べて水との濡れ性が悪く水をはじきやすいため、被水時にベルトとプーリとの間の水の浸入状態が均一でない。そして、水が浸入していない箇所においては、摩擦係数が低下せずベルトがプーリに密着した状態であるが、水が浸入した箇所においては、部分的に摩擦係数が低下してベルトとプーリとの間でスリップが生じるため、スティック−スリップ音が生じやすいという問題があった。
一方で、ベルト表面の摩擦係数が高いため、通常走行時においても異音が発生することが指摘されている。これに対して、摩擦係数をある程度低く維持することが求められたが、例えば潤滑剤を多く添加して摩擦係数を低下させると、粘着摩耗が発生するといった弊害が生じた。
本発明の目的は、注水時の動力伝動性及び静音性に優れ、且つ、屈曲疲労性、耐熱性、耐摩耗性に優れた高耐久性の動力伝動用ベルトを提供することである。
本願請求項1記載の発明は、少なくとも摩擦伝動面が、エチレン・α−オレフィンエラストマー100重量部に対して、溶解度指数が8.3〜10.7(cal/cm31/2の可塑剤を10〜25重量部、無機充填剤を60〜110重量部配合したゴム組成物で構成されていることを特徴とする摩擦伝動ベルトである。
本願請求項2記載の発明は、請求項1記載の摩擦伝動ベルトであって、無機充填剤が、カーボンブラックであることを特徴とする。
本願請求項3記載の発明は、請求項1記載の摩擦伝動ベルトであって、無機充填剤が、カーボンブラックを含有し、更に金属炭酸塩及び/又は金属珪酸塩を含有することを特徴とする。
本願請求項4記載の発明は、請求項2又は3記載の摩擦伝動ベルトであって、カーボンブラックが、窒素吸着比表面積が65〜125m/gかつジブチルフタレート吸油量が90〜125cm/100gであることを特徴とする。
本願請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の摩擦伝動ベルトであって、前記ゴム組成物に溶解度指数が6.0〜8.1(cal/cm31/2の可塑剤が更に配合されていることを特徴とする。
本願請求項6記載の発明は、請求項5記載の摩擦伝動ベルトであって、溶解度指数が6.0〜8.1(cal/cm31/2の可塑剤が石油系可塑剤であることを特徴とする。
本願請求項7記載の発明は、請求項6記載の摩擦伝動ベルトであって、石油系可塑剤がパラフィン系可塑剤及び/又はナフテン系可塑剤であることを特徴とする。
本願請求項8記載の発明は、請求項7記載の摩擦伝動ベルトであって、エチレン・α−オレフィンエラストマー100重量部に対してパラフィン系可塑剤及び/又はナフテン系可塑剤を3〜20重量部配合したゴム組成物で構成されていることを特徴とする。
本願請求項9記載の発明は、請求項1〜8のいずれか1項に記載の摩擦伝動ベルトであって、溶解度指数が8.3〜10.7(cal/cm31/2の可塑剤がエーテルエステル系可塑剤であることを特徴とする。
本願請求項10記載の発明は、請求項1〜9のいずれか1項に記載の摩擦伝動ベルトであって、摩擦伝動面の摩擦係数が0.3〜0.6であることを特徴とする。
本願請求項11記載の発明は、請求項1〜10のいずれか1項に記載の摩擦伝動ベルトであって、摩擦伝動ベルトが、Vリブドベルトであることを特徴とする。
本願請求項1記載の発明では、摩擦伝動面を溶解度指数が8.3〜10.7(cal/cm31/2の可塑剤を10〜25重量部配合したゴム組成物で構成することで、摩擦伝動面の水濡れ性が向上するため、被水時においてもベルトのプーリへの密着性を高めて静音性の向上を図ることができる。そして無機充填剤を60〜110重量部配合することで、前記可塑剤のブリードを適度に促進し、潤滑剤として作用させることで適切な摩擦係数を確保できるとともに、走行時の耐発音性を向上させることができる。また摩擦伝動面のクラックや粘着磨耗を抑制し、ベルト耐久性を向上させることができる。更にエチレン・α−オレフィンゴムはハロゲンを含有しないため環境に負荷を与えない。
本願請求項2記載の発明では、無機充填剤が、カーボンブラックであることで強度が高く、良好な耐摩耗性を確保できるといった効果がある。
本願請求項3記載の発明では、無機充填剤が、カーボンブラックを含有し、更に金属炭酸塩及び/又は金属珪酸塩を含有させることで、強度が高く、良好な耐摩耗性を維持できると共に、振動による発音を抑制する効果が得られる。
本願請求項4記載の発明では、窒素吸着比表面積が65〜125m/gかつジブチルフタレート吸油量が90〜125cm/100gのカーボンブラックを選択することで、耐摩耗性を向上させることができる。
本願請求項5記載の発明では、溶解度指数が6.0〜8.1(cal/cm31/2の可塑剤を更に配合することで、ベルトの亀裂を防止して耐久性を高めることができる。
本願請求項6記載の発明では、溶解度指数が6.0〜8.1(cal/cm31/2の可塑剤が石油系可塑剤であることで、より耐熱耐久性を向上させることができる。
本願請求項7記載の発明では、石油系可塑剤がパラフィン系可塑剤及び/又はナフテン系可塑剤であることで、耐久性を向上させると共に加工性をも向上させることができる。
本願請求項8記載の発明では、エチレン・α−オレフィンエラストマー100重量部に対してパラフィン系可塑剤及び/又はナフテン系可塑剤を3〜20重量部配合したゴム組成物で構成されることで、良好な加工性並びに耐発音性及び耐久性を確保できる。
本願請求項9記載の発明では、溶解度指数が8.3〜10.7(cal/cm31/2の可塑剤としてエーテルエステル系可塑剤を選択することで、可塑剤が適度にブリードして水との濡れ性を向上させる効果がある。
本願請求項10記載の発明では、摩擦伝動面の摩擦係数を特定範囲とすることで、摩擦伝動性を確保しつつ、耐発音性に優れた摩擦伝動ベルトとすることができる。
本願請求項11記載の発明では、注水時においても優れた伝達性、耐発音性を奏するVリブドベルトとすることができる。摩擦伝動面となるリブのクラックを抑制し、ベルト耐久性を向上させることができる。
本発明の実施の形態について説明する。本実施形態は、摩擦伝動ベルトとして、ベルトの長手方向に延びる複数のリブ部を有するVリブドベルトに本発明を適用したものである。
図1に示すようにVリブドベルト1は、心線2をベルト長手方向に沿って埋設した接着層3と、この接着層3の一方の面に設けられた圧縮層4と、接着層3の他方の面を被覆するカバー帆布からなる伸張層5とを有する。そして圧縮層4には、ベルト長手方向に延びる断面略三角形状の複数のリブ部6が設けられている。ここで摩擦伝動面は圧縮層4の表層をいう。
本発明で使用する心線2は、ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維、ポリエチレンナフタレート(PEN)繊維、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)繊維、ポリブチレンテレフタレート(PBT)繊維、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)繊維、ポリアミド繊維、ガラス繊維、またはアラミド繊維などから構成される撚糸コードが使用できる。
前記心線は接着処理を施されることが望ましく、例えば(1)未処理コードをエポキシ化合物やイソシアネート化合物から選ばれた処理液を入れたタンクに含浸してプレディップした後、(2)160〜200°Cに温度設定した乾燥炉に30〜600秒間通して乾燥し、(3)続いてRFL液からなる接着液を入れたタンクに浸漬し、(4)210〜260°Cに温度設定した延伸熱固定処理器に30〜600秒間通し−1〜3%延伸して延伸処理コードとする、ことができる。
この前処理液で使用するイソシアネート化合物としては、例えば4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレン2,4−ジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ポリアリールポリイソシアネート(例えば商品名としてPAPIがある)等がある。このイソシアネート化合物はトルエン、メチルエチルケトン等の有機溶剤に混合して使用される。
また、上記イソシアネート化合物にフェノール類、第3級アルコール類、第2級アルコール類等のブロック化剤を反応させてポリイソシアネートのイソシアネート基をブロック化したブロック化ポリイソシアネートも使用可能である。
エポキシ化合物としては、例えばエチレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール等の多価アルコールや、ポリエチレングリコール等のポリアルキレングリコールとエピクロルヒドリンのようなハロゲン含有エポキシ化合物との反応生成物や、レゾルシン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジメチルメタン、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂、レゾルシン・ホルムアルデヒド樹脂等の多価フェノール類やハロゲン含有エポキシ化合物との反応生成物などである。上記エポキシ化合物はトルエン、メチルエチルケトン等の有機溶剤に混合して使用される。
RFL処理液はレゾルシンとホルムアルデヒドの初期縮合物をゴムラテックスと混合したものであり、この場合レゾルシンとホルムアルデヒドのモル比は1:2〜2:1にすることが接着力を高める上で好適である。モル比が1/2未満では、レゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂の三次元化反応が進み過ぎてゲル化し、一方2/1を超えると、逆にレゾルシンとホルムアルデヒドの反応があまり進まないため、接着力が低下する。
ゴムラテックスとしては、スチレン・ブタジエン・ビニルピリジン三元共重合体、水素化ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴムなどがあげられる。
また、レゾルシン・ホルムアルデヒドの初期縮合物と上記ゴムラテックスの固形分質量比は1:2〜1:8が好ましく、この範囲を維持すれば接着力を高める上で好適である。上記の比が1/2未満の場合には、レゾルシン−ホルムアルデヒドの樹脂分が多くなり、RFL皮膜が固くなり動的な接着が悪くなり、他方1/8を超えると、レゾルシン・ホルムアルデヒドの樹脂分が少なくなるため、RFL皮膜が柔らかくなり、接着力が低下する。
更に、上記RFL液には加硫促進剤や加硫剤を添加してもよく、添加する加硫促進剤は、含硫黄加硫促進剤であり、具体的には2−メルカプトベンゾチアゾール(M)やその塩類(例えば、亜鉛塩、ナトリウム塩、シクロヘキシルアミン塩等)ジベンゾチアジルジスルフィド(DM)等のチアゾール類、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド(CZ)等のスルフェンアミド類、テトラメチルチウラムモノスルフィド(TS)、テトラメチルチウラムジスルフィド(TT)、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド(TRA)等のチウラム類、ジ−n−ブチルジチオカルバミン酸ナトリウム(TP)、ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛(PZ)ジエチルジメチルジチオカルバミン酸亜鉛(EZ)等のジチオカルバミン酸塩類等がある。
また、加硫剤としては、硫黄、金属酸化物(酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化鉛)、有機過酸化物等があり、上記加硫促進剤と併用する。
伸張層5を構成する帆布は、織物、編物、不織布などから選択される繊維基材である。構成する繊維素材としては、公知公用のものが使用できるが、例えば綿、麻等の天然繊維や、金属繊維、ガラス繊維等の無機繊維、そしてポリアミド、ポリエステル、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリフロルエチレン、ポリアクリル、ポリビニルアルコール、全芳香族ポリエステル、アラミド等の有機繊維が挙げられる。織物の場合は、これらの糸を平織、綾織、朱子織等することにより製織される。
上記帆布は、公知技術に従ってRFL液に浸漬することが好ましい。またRFL液に浸漬後、未加硫ゴムを帆布に擦り込むフリクションを行ったり、ゴムを溶剤に溶かしたソーキング液に浸漬処理することができる。尚、RFL液には適宜カーボンブラック液を混合して処理反を黒染めしたり、公知の界面活性剤を0.1〜5.0質量%加えてもよい。
ここで圧縮層4は、エチレン・α−オレフィンエラストマー100重量部に対して、溶解度指数が8.3〜10.7(cal/cm31/2の可塑剤を10〜25重量部、無機充填剤を60〜110重量部配合したゴム組成物で構成されている
エチレン・α−オレフィンエラストマーとしては、エチレンとα−オレフィン(プロピレン、ブテン、ヘキセン、あるいはオクテン)の共重合体、あるいは、エチレンと上記α−オレフィンと非共役ジエンの共重合体などであり、具体的にはEPMやEPDMなどのゴムをいう。上記ジエン成分としては、エチリデンノルボルネン、ジシクロペンタジエン、1,4−ヘキサジエン、シクロオクタジエン、メチレンノルボルネンなどの炭素原子数5〜15の非共役ジエンが挙げられる。
可塑剤は、溶解度指数(Solibility Parameter:SP値)が、エチレン・α−オレフィンエラストマーの溶解度指数(8.0(cal/cm31/2程度)よりも大きい、即ち8.3〜10.7(cal/cm31/2の範囲内のものが用いられる。エチレン・α−オレフィンエラストマーより大きなSP値の可塑剤を配合することでゴム表面にブリードが生じ、通常時(乾燥時)では摩擦係数を低下せしめ、また注水時においては均一な水濡れ性を確保して摩擦係数を安定することができ、潤滑剤として作用することでスティックスリップ現象を抑制することが可能となる。尚、SP値は、SP=dΣG/M(d:密度、G:分子引力定数、M:分子量)により求められる。
この溶解度指数が8.3〜10.7(cal/cm31/2の範囲内の可塑剤としては、例えばエーテル系、エステル系、エーテルエステル系、フタル酸誘導体系、アジピン酸誘導体系、セバシン酸誘導体系、トリメリット酸誘導体系、リン酸誘導体系の可塑剤を使用することができる。なかでも、エーテルエステル系の可塑剤が適度なブリード効果を奏し、水との濡れ性が良いことから好ましく用いられる。
また、前記可塑剤の配合量は、エチレン・α−オレフィンエラストマー100重量部に対し、10〜25重量部である。即ち、配合量が10重量部未満では、可塑剤がベルト表面を覆う量として不十分であることから、均一な水濡れ性を確保することが困難であり、また潤滑剤としての効果に乏しい。一方、配合量が25重量部を超えると逆に表面摩擦係数の著しい低下が見られると共に、耐摩耗性が極端に低下するといった不具合がある。尚、高温環境下での揮発防止を考慮すると、可塑剤の平均分子量は300以上であることが好ましい。
無機充填剤は、カーボンブラック、金属炭酸塩、金属珪酸塩などを挙げることができる。尚、補強性を考慮すると、少なくともカーボンブラックが含有されることが望ましい。
カーボンブラックは、窒素吸着比表面積(NSA)20〜150cm/g,DBP吸油量が50〜160cm/100gの特性を有するものを使用することが好ましい。更に好ましくは窒素吸着比表面積が65〜125m/gかつジブチルフタレート吸油量が90〜125cm/100gのカーボンブラックを選択すると耐摩耗性に優れた構成とすることができる。即ち、本発明にかかるゴム組成物は溶解度指数が8.3〜10.7(cal/cm31/2の可塑剤を多く配合しているため、耐摩耗性が低く粘着摩耗が発生し易い性質を有するが、無機充填剤として窒素吸着比表面積が65〜125m/gかつジブチルフタレート吸油量が90〜125cm/100gのカーボンブラックを含めることで、優れた耐摩耗性を呈し、粘着摩耗を抑制する効果がある。ここで、窒素吸着比表面積は、カーボンブラックの比表面積であって、JIS K 6217―2に従い測定される。またDBP吸油量(ジブチルフタレート吸油量)は、ストラクチャーの指標であって、JIS K 6217―4に従い測定される。
金属炭酸塩としては、炭酸カルシウムを挙げることができ、金属珪酸塩としては、珪酸カルシウム、珪酸カリウムアルミニウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウムなどが挙げられる。更に具体的には、珪酸アルミニウムとしてはクレイ、珪酸マグネシウムとしてはタルク、珪酸カリウムアルミニウムとしてはマイカなどを挙げることができる。これらは単独又は併用することができる。なかでも炭酸カルシウムは、ゴムとの相溶性が良く、強度等の機械物性に悪影響を及ぼさないことから望ましい。
上記無機充填剤の平均一次粒径は、0.01〜3.00μmのものが好ましい。3.00μmを超えるとベルトの耐久性に悪影響があるといった不具合があり、0.01μm未満のものは分散性が悪くゴム物性が不均一になる。
上記無機充填剤の含有量はエチレン・α−オレフィンエラストマー100重量部に対して60〜110重量部である。60重量部未満の場合は、可塑剤をブリードさせる効果が小さく、また耐粘着摩耗性が充分ではない。一方で、110重量部を超えると、耐屈曲性が低下するといった不具合がある。また無機充填剤として、カーボンブラックと金属炭酸塩及び/又は金属珪酸塩を配合する場合、強度、耐摩耗性及び耐発音性を考慮すると、エチレン・α−オレフィンエラストマー100重量部に対してカーボンブラックを30〜100重量部、金属炭酸塩及び/又は金属珪酸塩を10〜80重量部とすることが望ましい。
前記ゴム組成物には、溶解度指数が6.0〜8.1(cal/cm31/2の可塑剤を更に配合することで、摩擦伝動ベルトの耐久性を向上させることができる。即ち、エチレン・α−オレフィンエラストマーの溶解度指数はほぼ8.0(cal/cm31/2であり、このエチレン・α−オレフィンエラストマーの溶解度指数よりも大きい溶解度指数(8.3〜10.7(cal/cm31/2)の可塑剤を10〜25重量部、無機充填剤を60〜110重量部配合し、そしてエチレン・α−オレフィンエラストマーとほぼ同じかそれより小さい溶解度指数(6.0〜8.1(cal/cm31/2)を有する可塑剤を、同一エラストマーに併用することにより、摩擦伝動面の水濡れ性を改善し、注水時においてもベルトのプーリへの密着性を高めて静音性を向上させると共に、適度のブリード性を奏し、潤滑剤として作用させることで走行時の発音を抑制することができ、且つ、摩擦伝動面の亀裂を防止してベルト耐久性を高めることができる。
溶解度指数が6.0〜8.1(cal/cm31/2の可塑剤としては、耐熱耐久性を考慮すると石油系可塑剤が好適であり、具体的には、パラフィン系可塑剤及び/又はナフテン系可塑剤が好ましく用いられる。その配合量は、エチレン・α−オレフィンエラストマー100重量部に対してパラフィン系可塑剤及び/又はナフテン系可塑剤を3〜20重量部とすることが望ましい。3重量部未満では、耐久性の向上効果に乏しく、一方、20重量部を超えると、耐粘着摩耗性が低下するという不具合がある。
前記ゴム組成物には架橋剤として有機過酸化物を配合することができる。有機過酸化物としては、例えばジクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、2,5−ジメチル−2,5−(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−モノ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン等を挙げることができる。この有機過酸化物は、単独もしくは混合物として、ポリマー成分100重量部に対して0.5〜8重量部の範囲で好ましく使用される。
また前記ゴム組成物は、ポリマー成分100重量部に対して、N,N’−m−フェニレンジマレイミド及び/又はキノンジオキシム類を好ましくは0.5〜13重量部配合することができる。N,N’−m−フェニレンジマレイミド及び/又はキノンジオキシム類は共架橋剤として作用し、0.5重量部未満では添加による効果が顕著でなく、13重量部を超えると引裂き力並びに接着力が急激に低下する。このとき、共架橋剤としてN,N’−m−フェニレンジマレイミドを選択した場合、架橋密度が高くなり、耐摩耗性が高く、また注水時と乾燥時の伝達性能の差が少ないといった特徴がある。またキノンジオキシム類を選択した場合は、繊維基材との接着性に優れるといった特徴がある。
キノンジオキシム類としては、p−ベンゾキノンジオキシム、p,p’−ジベンゾキノンジオキシム、テトラクロロベンゾキノンポリ(P−ジニトロベンゾキノン)等が挙げられる。接着性や架橋密度を考慮すると、p−ベンゾキノンジオキシムやp,p’−ジベンゾキノンジオキシムなどのベンゾキノンジオキシム類が好ましい。
そして、それ以外に必要に応じて、短繊維、老化防止剤、安定剤、加工助剤、着色剤のような通常のゴム配合物に使用されるものが使用される。これらの配合成分をゴム組成物に混合させる方法としては特に制限はなく、例えば、バンバリーミキサー、ニーダー等を用い、適宜公知の手段、方法によって混練することができる。
接着層3は、ゴム成分としてエチレン・α−オレフィンゴム単独またはその他の種類ゴムからなる相手ゴムを混ぜ合わせたブレンドゴムを用いることが望ましい。エチレン・α−オレフィンゴムにブレンドする相手ゴムとしては、ブタジエンゴム(BR)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、ニトリルゴム(NBR)、水素化ニトリルゴム(H−NBR)、クロロプレンゴム(CR)、ブチルゴム(IIR)、天然ゴム(NR)の少なくとも一種のゴムを挙げることができる。勿論、上記と同様のゴム組成物を用いることも可能である。
尚、Vリブドベルトは、図1のような構成に限定されず、例えば接着層を配置しないVリブドベルトや、背面に帆布を貼着せずゴムを露出させたVリブドベルトなども本発明の技術範囲に属する。以下、これらの実施形態を図面をもとに説明する。
図2に示すVリブドベルト21は、背面28が植毛層24を設けたゴム組成物で形成された伸張層25と、該伸張層25の下層に接着層22が配設され、更にその下層に圧縮層26を配置した構成を有する。心線23は、ベルト長手方向に沿って本体内に埋設されてなり、その一部が伸張層25に接し、残部が接着層22に接した状態となっている。そして前記圧縮層26はベルト長手方向に伸びる断面略三角形の複数のリブ27が設けられている。ここで、圧縮層26に含有される短繊維はリブ形状に沿った流動状態を呈し、表面近傍の短繊維はリブ形状に沿って配向している。
図3に示すVリブドベルト31は、背面38が短繊維34を含有するゴム組成物で形成された伸張層35と、該伸張層35の下層に圧縮層36を配置した構成を有する。心線33は、ベルト長手方向に沿って本体内に埋設されてなり、その一部が伸張層35に接し、残部が圧縮層36に接した状態となっている。そして、前記圧縮層35にはベルト長手方向に伸びる断面略三角形の複数のリブ37が設けられており、該リブ表面には植毛層39が設けられている。ここで、伸張層35に含有される短繊維はランダム方向に配向している。
ここで図3では、伸張層35を帆布で構成せず、短繊維を含有するゴム組成物で形成した構成を示したが、この際、背面駆動時の異音を抑制すべく、背表面に凹凸パターンを設けることができる。凹凸パターンとしては、編布パターン、織布パターン、スダレ織布パターンなどを挙げることができるが、最も好ましくは織物パターンである。また短繊維としては、ポリエステル、アラミド、ナイロン、綿などを所望に応じて配合することができる。尚、伸張層、圧縮層及び接着層を構成するゴム組成物、心線などは上述と同様のものが使用できる。
そして図3では伸張層35に含有される短繊維はランダム方向に配向しているが、ベルト幅方向に配向させるなど一方向に配向していてもかまわない。尚、ランダム方向に配向させた場合、多方向からの裂きや亀裂の発生を抑制できるといった特徴があるが、このとき短繊維として屈曲部を有する短繊維(例えばミルドファイバー)を選択すると、より多方向から作用する力に対して耐性ができるといった特徴がある。
また図3のように接着層を配置しない構成の場合、心線33は伸張層35と圧縮層36の境界領域でベルト本体に埋設されることになる。この時、心線33とベルト本体との接着性を考慮すると、伸張層35及び圧縮層36のどちらか一方のゴム層は、短繊維を含有しないゴム組成物で構成することが望ましい。
尚、図2では、伸張層25を、短繊維を含有しないゴム組成物表面に植毛層24を設けた構成としているが、短繊維を含有するゴム組成物表面に植毛層を設けた構成とすることも可能である。
また図2では圧縮層26に含有される短繊維はリブ形状に沿った流動状態を呈しているが、短繊維が幅方向に配向した構成としてもかまわない。
尚、Vリブドベルトが背面伝動を行う場合は、伸張層の表面も摩擦伝動面となりうる。よって、伸張層を本発明のゴム組成物で構成してもかまわない。
また摩擦伝動面の摩擦係数は0.3〜0.6であることが望ましい。0.3未満であると充分な摩擦伝動性を維持することが困難となり、0.6を超えると発音抑制効果が充分ではない。尚、摩擦係数は下記実施例の試験条件にて測定される値である。
次に、これらVリブドベルトの製造方法を説明する。製造方法としては限定されるものではないが例えば以下のような方法がある。
第1の方法としては、まず、円筒状の成形ドラムの周面に伸張層を構成する部材と接着層を構成する接着ゴムシートとを巻き付けた後、この上にコードからなる心線を螺旋状にスピニングし、更に圧縮層を構成する圧縮ゴムシートを順次巻き付けて未加硫スリーブを形成した後、加硫して加硫スリーブを得る。次に、加硫スリーブを駆動ロールと従動ロールに掛架され所定の張力下で走行させ、更に回転させた研削ホイールを走行中の該加硫スリーブに当接するように移動してスリーブの圧縮層表面に3〜100個の複数の溝状部を一度に研磨して摩擦伝動面を形成する。このようにして得られたスリーブを駆動ロールと従動ロールから取り外し、該スリーブを他の駆動ロールと従動ロールに掛架して走行させ、カッターによって所定に幅に切断して個々のVリブドベルトに仕上げる。
第2の方法としては、周面にリブ刻印を設けた円筒状の成形ドラムに、圧縮層を構成する圧縮ゴムシート、接着層を構成する接着ゴムシートを巻き付けた後、心線をスピニングし、伸張層を構成する部材を巻き付けて未加硫スリーブを配置する。その後、該未加硫スリーブを成形ドラムに押圧しながら加硫することで、圧縮層にリブを型付けする。得られた加硫スリーブにはリブが形成されてなるが、必要に応じてリブ表面を研磨し、所定幅に切断して個々のVリブドベルトとする。
第3の方法としては、円筒状の成形ドラムに装着された可撓性ジャケットの上に伸張層を構成する部材、接着層を構成する接着ゴムシートを巻き、その上に心線をスピニングした後、さらに圧縮層を構成する圧縮ゴムシートを順次無端状に捲き付けて未加硫スリーブを形成する。そして、可撓性ジャケットを膨張させて、未加硫スリーブをリブ部に対応した刻印を有する外型に押圧して加硫成形する。得られた加硫スリーブにはリブが形成されてなるが、必要に応じてリブ表面を研磨し、所定幅に切断して個々のVリブドベルトとする。
第4の方法としては、円筒状の成形ドラムに装着された可撓性ジャケットの上に圧縮層を構成する圧縮ゴムシートを配置した第1未加硫スリーブを形成した後、可撓性ジャケットを膨張させて、該第1未加硫スリーブをリブ部に対応した刻印を有する外型に押圧して、リブ部を有する予備成型体を作製する。そして、前記予備成型体を密着させた外型から、内型を離間させ、次いで、内型に伸張層を構成する部材、接着層を構成する接着ゴムシートを配置し、心線をスピニングして第2未加硫スリーブを形成する。そして、可撓性ジャケットを膨張させて、前記予備成型体を密着させた外型に、該第2未加硫スリーブを内周側から押圧して予備成型体と一体的に加硫する。得られた加硫ベルトスリーブにはリブが形成されてなるが、必要に応じてリブ表面を研磨し、所定幅に切断して個々のVリブドベルトとする。
尚、Vリブドベルトの圧縮層を表層と内層の2層からなる構成とする場合、表層と内層の2層構成を有する圧縮ゴムシートを巻き付ける、もしくは表層用圧縮ゴムシートと内層用圧縮ゴムシートを順次巻き付けるなどにより、表層と内層の2層構成を有する圧縮層を配置した未加硫スリーブを形成する必要がある。このとき、第1の方法では研磨によりリブを形成するため、得られたVリブドベルトのリブ山には表層が存在するがリブ側面やリブ底には内層が露出することが考えられる。そのため、表層と内層の2層からなるVリブドベルトは、第2の方法、第3の方法、もしくは第4の方法で製造することが望ましい。
また図3のような接着層を配置しないVリブドベルトは、上記方法において接着ゴムシートを配置せずに製造することで得ることができる。更に図2のように圧縮層26に含有される短繊維はリブ形状に沿った流動状態を呈しているVリブドベルトは、例えば第2の方法、第3の方法、もしくは第4の方法で製造することで得られる。そして、圧縮層に含有される短繊維が幅方向に配向したVリブドベルトは、例えば第1の方法で製造することで得られる。
尚、本実施形態は、Vリブドベルトに本発明を適用した一例であるが、Vリブドベルトに限らず、他の種類の摩擦伝動ベルトにも本発明を適用することは可能である。
次に、本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例1〜5、比較例1〜7
以下の実施例1〜5、比較例1〜7のVリブドベルトは、ポリエステル繊維のロープからなる心線を接着ゴム層内に埋設し、接着ゴム層の一方の面にゴム付綿帆布を2プライ積層し、接着ゴム層の他方の面側に設けられた圧縮ゴム層に3個のリブ部をベルトの長手方向に配したものである。
ここで、圧縮層として、表1に示すゴム組成物から調整し、バンバリーミキサーで混練後、カレンダーロールで圧延したものを用いた。ここで、HAFカーボンブラックは、窒素吸着比表面積が83m/gかつジブチルフタレート吸油量が102cm/100である。圧縮層には短繊維が含まれており、該短繊維はベルト幅方向に配向している。一方、接着層は、表1に示すゴム組成物から短繊維を除いたゴム配合となっている。ここで、表1に示す配合のゴム組成物を165°Cで30分間プレス架橋した架橋ゴム物性を評価した。得られた架橋ゴムの硬度(JIS−A)をJIS K6253に、切断時の伸びEB(短繊維の配向方向に対して直角方向)をJIS K6251に従って測定した結果を表2に示す。
Figure 2007232205
ベルトの製造方法としては、以下のような公知の方法を用いた。まず、フラットな円筒状の成形モールドに2プライのゴム付綿帆布及び接着ゴム層を巻きつけ、心線をスピニングし、さらに、圧縮ゴム層を巻きつけた後、圧縮ゴム層の上に加硫用ジャケットを挿入する。ついで、成形モールドを加硫缶内に入れて加硫した後、筒状の加硫スリーブを成形モールドから取り出す。そして、加硫スリーブの圧縮ゴム層をグラインダーにより研削して複数のリブ部を形成してから、カッターにより個々のベルトに切断して、Vリブドベルトを得た。
次に、以下に述べるような、耐熱耐久試験、耐粘着摩耗試験及び摩擦試験を行った。
図4に示すように、耐熱耐久試験の評価に用いた走行試験機は、駆動プーリ10(直径120mm)、アイドラープーリ11(直径85mm)、従動プーリ12(直径120mm)、テンションプーリ13(直径45mm)とを順に配置して構成したものである。そして、試験機の各プーリ10〜13にVリブドベルト1を掛架し、Vリブドベルト1のテンションプーリ13への巻き付け角度を90°に、アイドラープーリ11への巻きつけ角度を120度にして雰囲気温度120°C、駆動プーリの回転数4900rpm、ベルト張力57kgf/3リブの試験条件で、駆動プーリ10に荷重を付与してVリブドベルト1を走行させ又、従動プーリ12には負荷12PSを与え走行させる。走行500時間を打ち切りとし、心線に達する亀裂が6個発生するまでの時間を調べた。
耐粘着摩耗試験では、各Vリブドベルトを、室温下において、駆動プーリ(直径120mm)、従動プーリ(直径120mm)及びアイドラープーリ(直径45mm)に掛架し、従動プーリの負荷2馬力、アイドラープーリの取付け荷重102kgf、回転数800rpmの条件下で、24時間走行させた後のベルト表面の粘着摩耗の有無を調べた。
摩擦試験は、図5に示すように、Vリブドベルトを3リブ幅にカットしたものを準備し、ステンレス製案内ローラ(直径60mm,プーリ溝角度36°,プーリ溝先端部ピッチ3.56mm)にVリブドベルト1の巻き付きけ角度が90°となるように掛け、Vリブドベルトの片一端を固定し、他方一端に1.75kgf/3リブのウェイトを垂下させ、案内ローラを42rpmで回転させたときの、ロードセルの値を検出することによって張り側の張力T1と緩み側の張力T2(1.75kgf)を検出し、張力比(T1/T2)から摩擦係数μ=(1/2π)ln(T1/T2)を求めた。尚、測定時間はプーリ起動後5〜30秒を記録し、T1はその最大値を用いている。またこの摩擦係数測定では、乾燥時(DRY時)と60cc/minで注水時(WET時)の評価を行った。
以上の耐熱耐久試験、粘着摩耗試験及び摩擦試験の結果を表2に示す。
Figure 2007232205
表2に示すように、比較例1は、SP値の大きい可塑剤を配合しなかったため、DRY時、WET時共に摩擦係数が高く、またDRY時とWET時での差が大きくなった。比較例2、比較例7は、SP値の大きい可塑剤とSP値の小さい可塑剤を併用して配合したものであるが、DRY時とWET時での差は依然として大きく、且つ摩擦係数も高いため、発音抑制効果が期待できなかった。
比較例3では、SP値の大きい可塑剤を適量配合したが、無機充填剤の配合量が少量であったため十分にブリードせず、DRY時の摩擦係数の低減効果が満足できるものではなかった。また粘着摩耗試験において大きな粘着が発生した。比較例4では、SP値の大きい可塑剤が少量しか配合されていないため、DRY時の摩擦係数の低下が充分とは言えず、またDRY時とWET時の摩擦係数の差もあった。そして比較例5では、SP値の大きい可塑剤を多量に配合したため、DRY時、WET時ともに摩擦係数が低下しすぎると共に、耐粘着摩耗性が極端に低下しているのがわかる。
比較例6は、SP値の大きい可塑剤とSP値の小さい可塑剤を、比較例2,7よりも多く配合したものであるが、DRY時とWET時での差は小さくなっており、摩擦係数も比較的低くなっているものの充分ではなく、粘着摩耗の発生も確認された。
一方、実施例においては、何れも耐熱耐久性及び耐粘着摩耗性が損なわれておらず、さらに、DRY時の摩擦係数を低く維持し、WET条件での摩擦係数もDRY条件に対してほとんど低下していない(DRY時とWET時の摩擦係数の差が少ない)。尚、実施例4,5は、耐熱走行試験において打切り時間まで亀裂が発生せず、耐熱耐久性がより向上していることがわかる。一方、実施例1〜3においては、耐熱走行試験における亀裂が見られるものの、その耐熱耐久性は許容範囲内であり、その他の性能は良好である。
本発明にかかる摩擦伝動ベルトは自動車用あるいは一般産業用の駆動装置などに装着できる。
本発明に係る摩擦伝動ベルトであるVリブドベルトの断面斜視図である。 本発明に係る摩擦伝動ベルトである別のVリブドベルトの断面図である。 本発明に係る摩擦伝動ベルトである更に別のVリブドベルトの断面図である。 実施例における耐熱耐久試験のレイアウトを示す図である。 実施例における摩擦試験のレイアウトを示す図である。
符号の説明
1 Vリブドベルト
2 心線
3 接着層
4 圧縮層
5 伸張層
6 リブ部

Claims (11)

  1. 少なくとも摩擦伝動面が、エチレン・α−オレフィンエラストマー100重量部に対して、溶解度指数が8.3〜10.7(cal/cm31/2の可塑剤を10〜25重量部、無機充填剤を60〜110重量部配合したゴム組成物で構成されていることを特徴とする摩擦伝動ベルト。
  2. 無機充填剤が、カーボンブラックである請求項1記載の摩擦伝動ベルト。
  3. 無機充填剤が、カーボンブラックを含有し、更に金属炭酸塩及び/又は金属珪酸塩を含有する請求項1記載の摩擦伝動ベルト。
  4. カーボンブラックが、窒素吸着比表面積が65〜125m/gかつジブチルフタレート吸油量が90〜125cm/100gである請求項2又は3記載の摩擦伝動ベルト。
  5. 前記ゴム組成物に、溶解度指数が6.0〜8.1(cal/cm31/2の可塑剤が、更に配合されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の摩擦伝動ベルト。
  6. 溶解度指数が6.0〜8.1(cal/cm31/2の可塑剤が、石油系可塑剤である請求項5記載の摩擦伝動ベルト。
  7. 石油系可塑剤が、パラフィン系可塑剤及び/又はナフテン系可塑剤である請求項6記載の摩擦伝動ベルト。
  8. エチレン・α−オレフィンエラストマー100重量部に対して、パラフィン系可塑剤及び/又はナフテン系可塑剤を3〜20重量部配合したゴム組成物で構成されている請求項7記載の摩擦伝動ベルト。
  9. 溶解度指数が8.3〜10.7(cal/cm31/2の可塑剤がエーテルエステル系可塑剤である請求項1〜8のいずれか1項に記載の摩擦伝動ベルト。
  10. 摩擦伝動面の摩擦係数が0.3〜0.6である請求項1〜9のいずれか1項に記載の摩擦伝動ベルト。
  11. 摩擦伝動ベルトが、Vリブドベルトである請求項1〜10のいずれか1項に記載の摩擦伝動ベルト。
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