JP2005147392A - 動力伝動用ベルト - Google Patents

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Abstract

【課題】 注水時の動力伝動性及び静音性に優れ、且つ、屈曲疲労性、耐熱性、耐寒性、耐摩耗性及び耐粘着摩耗性にも優れた高耐久性の動力伝動用ベルトを提供する。
【解決手段】 ベルト長手方向に沿って心線2を埋設したゴム層を含む弾性体層からなり、エチレン−α−オレフィンエラストマーを用いた動力伝動用Vリブドベルト1において、エチレン−α−オレフィンエラストマー100質量部に対して、溶解度指数が8.3〜10.5(cal/cm31/2の可塑剤又は軟化剤が0.7〜10質量部配合されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、動力伝動用ベルトに関し、特に、特定のエチレン−α−オレフィンエラストマーを用いた動力伝動用ベルトに関する。
従来より、自動車用エンジン等に使用される動力伝動用ベルトとしては、天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム等のゴムが一般的に使用されていた。しかし、近年、省エネルギー化及びコンパクト化の社会的要請を背景に、自動車のエンジンルーム内の部品が密集して配置される傾向があり、それに起因してエンジンルーム内の雰囲気温度は従来に比べて上昇してきている。そして、このような高温雰囲気下においては、前述のようなゴムの層が硬化して、このゴム層に早期にクラックが生じるという問題が発生していた。
このようなベルトの早期破損現象に対し、従来から使用されているクロロプレンゴムの耐熱性の改善が検討されてある程度の改良が行われてきたものの、クロロプレンゴムを使用する限りはベルトの耐熱性改善にも限界がある。そこで、このクロロプレンゴムに代えて、α−β−不飽和有機酸の金属塩で補強されたエチレン−α−オレフィンエラストマーを使用した動力伝動用ベルトが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特表平9−500930号公報
しかし、エチレン−プロピレン−ジエン系ゴムのようなエチレン−α−オレフィンエラストマーは、クロロプレンゴムに比べて水との濡れ性が悪く水をはじきやすいため、被水時にベルトとプーリとの間の水の浸入状態が均一でない。そして、水が浸入していない箇所においては、摩擦係数が低下せずベルトがプーリに密着した状態であるが、水が浸入した箇所においては、部分的に摩擦係数が低下してベルトとプーリとの間でスリップが生じるため、スティック−スリップ音が生じやすいという問題があった。
本発明の目的は、注水時の動力伝動性及び静音性に優れ、且つ、屈曲疲労性、耐熱性、耐寒性、耐摩耗性及び耐粘着摩耗性にも優れた高耐久性の動力伝動用ベルトを提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
第1の発明の動力伝動用ベルトは、ベルト長手方向に沿って心線を埋設したゴム層を含む弾性体層からなり、エチレン−α−オレフィンエラストマーを用いた動力伝動用ベルトにおいて、エチレン−α−オレフィンエラストマー100質量部に対して、溶解度指数が8.3〜10.5(cal/cm31/2の可塑剤又は軟化剤が0.7〜10質量部含まれていることを特徴とするものである。
このように、エチレン−α−オレフィンエラストマーを用いることにより、ベルトの屈曲疲労性が大きく改善され、また、耐熱性、耐寒性及び耐摩耗性も向上する。尚、ゴム層に1種類もしくは2種類以上の補強繊維を配合してもよい。また、この補強繊維のゴム層内での分散を良好なものとするために、補強繊維のカット長さは10mm以下であることが好ましい。
さらに、エチレン−α−オレフィンエラストマー100質量部に対し、溶解度指数(SP値)が8.3〜10.5(cal/cm31/2の可塑剤又は軟化剤が0.7〜10質量部配合されており、ベルトのプーリへの密着性を高めて静音性の向上が図られている。ここで、可塑剤又は軟化剤としては、ポリエーテル系又はポリエステル系のものが好ましく、さらに、エーテルエステルが最も好ましい。また、可塑剤又は軟化剤の配合量は、0.7質量部未満では可塑剤(又は軟化剤)がベルト表面を覆う量として不十分であり、一方、配合量が10質量部を超えると逆に表面の摩擦係数が低下する。尚、高温環境下での揮発防止を考慮して、可塑剤又は軟化剤の平均分子量は250以上であることが好ましい。
第2の発明の動力伝動用ベルトは、前記第1の発明において、エチレン−α−オレフィンエラストマーに、溶解度指数が7.8〜8.1(cal/cm31/2の可塑剤又は軟化剤がさらに含まれていることを特徴とするものである。エチレン−α−オレフィンエラストマーの溶解度指数はほぼ8.0(cal/cm31/2であり、このエチレン−α−オレフィンエラストマーの溶解度指数よりも大きい溶解度の可塑剤又は軟化剤と、ほぼ同じ溶解度指数を有する可塑剤又は軟化剤を、同一エラストマーに併用することにより、適度のブリード性を持たせ、ベルトとプーリ間での発音を抑制することができる。また、ブリードし過ぎないことから、ベルトの亀裂を防止して耐久性を高めることができる。ここで、エチレン−α−オレフィンエラストマーとほぼ同じ溶解度指数を有する、溶解度指数7.8〜8.1(cal/cm31/2の可塑剤又は軟化剤は、パラフィニックオイル又はナフテンの少なくとも1つであることが好ましい(第3の発明)。
さらに、溶解度指数8.3〜10.5(cal/cm31/2の可塑剤又は軟化剤は、フタル酸ジメチル、フタル酸ジヘブチル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジウンデシル、フタル酸ジトリデシル、フタル酸ブチルベンジル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘキシル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジnオクチル、アシピン酸ジオクチル、アシピン酸イソノニル、アシピン酸イソテシル、アゼライン酸オクチル、セバシン酸ジブチル、トリメリット酸トリオクチル、トリメリット酸トリイソノニル、トリメリット酸トリイソデシル、トリメリット酸混合アルキル、リン酸トリプトキシエチル、リン酸トリフェニル、リン酸トリクレシル、リン酸トリオクチル、リン酸トリブチルエチル、トリフェニルホスフェート、エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシ化ステアリン酸ブチル、エポキシ化ステアリン酸オクチル、塩素化パラフィン、アジピン酸系ポリエステル、セバチン酸系ポリエステル、フタル酸系ポリエステル、ポリエーテル、ポリエーテルエステル、エチルフタリルエチルグリコレート、ブチルフタリルブチルグリコレート、アセチルクエン酸トリブチル、ジペンタエリストールエステル、パラオキシ安息香酸オクチルのうちの少なくとも1つであることが好ましい(第4の発明)。
第5の発明の動力伝動用ベルトは、前記第1〜第4の何れかの発明において、有機過酸化物で架橋し、共架橋剤としてマレイミド系加硫剤を用いたことを特徴とするものである。従って、高モジュラスで且つ耐熱性及び耐引裂き性に優れたゴム層を得ることができる。
第6の発明の動力伝動用ベルトは、前記第1〜第5の何れかの発明において、前記ゴム層に、短繊維がゴム100質量部に対して5〜70質量部含まれていることを特徴とするものである。従って、ベルトの耐摩耗性が向上し、さらには、ベルト走行時の発音を防止することができる。
第7の発明の動力伝動用ベルトは、前記第6の発明において、前記短繊維に、少なくともナイロン短繊維が含まれていることを特徴とするものである。このように、補強用の短繊維としてナイロンを用いた場合には、ベルトの動力伝達面を研磨するときに、ベルト表面に突き出したナイロン短繊維が溶解して花が咲いたように広がった形状に形成される。そして、その押し広げられた形状により、ベルトとプーリとの間に浸入した水をはき出して水を排除することができるため、注水時の動力伝達性をさらに改善することが可能になる。
第8の発明の動力伝動用ベルトは、前記第6又は第7の発明において、前記短繊維に、少なくとも綿短繊維が含まれていることを特徴とするものである。このように、補強用の短繊維として吸水性の高い綿を用いることにより、ベルトとプーリとの間に浸入した水分を綿で吸い取って水分を排除することができるため、注水時の動力伝達性をさらに改善することが可能になる。
尚、前記第1〜第8の何れかの発明を、前記心線を埋設した背部と、前記ベルト長手方向に延びる複数のリブ部とを有するVリブドベルトに適用することもできる(第9の発明)。この場合、ベルトの2%モジュラス(ベルトを2%伸ばすのに必要な引張張力)が1つの前記リブ部あたり600〜2400Nであることが好ましい(第10の発明)。ベルトの2%モジュラスが1つのリブ部あたり600Nより小さいときには、注水時の発音限界張力が高くなるためベルトの静音性が低下し、一方、ベルトの2%モジュラスが2400より大きいときには、ベルトの剛性が大きくなり、特に小径のプーリにおける動力伝達性が低下する。さらに、前記心線が、アラミド繊維、あるいは、エチレン−2,6−ナフタレートを主たる構成単位とするポリエステルフィラメント群を撚り合わせたものであることが好ましい(第11の発明)。この場合には、ベルトの発音限界張力を低下させることができる。
本発明の実施の形態について説明する。本実施形態は、ベルトの長手方向に延びる複数のリブ部を有するVリブドベルトに本発明を適用したものである。
図1に示すように、Vリブドベルト1は、ポリエステル繊維、アラミド繊維及びガラス繊維を素材とし高強度且つ低伸度のコードよりなる心線2がベルト長手方向に沿って埋設された接着ゴム層3(背部)と、この接着ゴム層3の一方の面に設けられた圧縮ゴム層4と、接着ゴム層3の他方の面を被覆するゴム付帆布5とを有する。圧縮ゴム層4の接着ゴム層3と反対側の部分には、ベルト長手方向に延びる断面略三角形状の複数のリブ部6が設けられている。
心線2としては、例えば、エチレン−2,6−ナフタレート(PEN)を主たる構成単位とするポリエステルフィラメント群を撚り合わせたコードを使用できる。本発明で使用されるエチレン−2,6−ナフタレートは、通常、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸又はそのエステル形成性誘導体を触媒の存在下に適当な条件のもとにエチレングリコールと縮重合させることにより生成される。このとき、エチレン−2,6−ナフタレートの重合完結前に適当な1種又は2種以上の第3成分を添加すれば、共重合体ポリエステルが合成される。
この心線2の接着処理は次のようにして行われる。まず、(1)未処理コードを、エポキシ化合物やイソシアネート化合物から選ばれた処理液を入れたタンクに含浸させてプレディップした後、(2)温度が160〜200℃に設定された乾燥炉に30〜600秒間通して乾燥させ、(3)レゾルシン−ホルムアルデヒド−ラテックス液(RFL)液からなる接着液を入れたタンクに浸漬させ、(4)温度が210〜260℃に設定された延伸熱固定処理機に30〜600秒間通して−1〜3%延伸して延伸処理コードとする。
尚、前述のエポキシ化合物としては、例えば、エチレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール等の多価アルコールや、ポリエチレングリコール等のポリアルキレングリコールとエピクロルヒドリンのようなハロゲン含有エポキシ化合物との反応生成物や、あるいは、レゾルシン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジメチルメタン、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂、レゾルシン・ホルムアルデヒド樹脂等の多価フェノール類やハロゲン含有エポキシ化合物との反応生成物等がある。このエポキシ化合物はトルエン、メチルエチルケトン等の有機溶剤に混合された状態で使用される。また、イソシネート化合物としては、例えば、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、トルエン2,4−ジイソシアネート、P−フェニルイソシアネート、ポリアリールポリイソシアネート等がある。このイソシアネート化合物もトルエン、メチルエチルケトン等の有機溶剤に混合された状態で使用される。また、RFL液は、レゾルシンとホルマリンとの初期縮合体をラテックスに混合させたものである。ここで使用されるラテックスは、クロロプレン、スチレン・ブタジエン・ビニルビリジン三元共重合体、水素化ニトリルゴム、NBR等である。
前述のようにして延伸固定処理されたコードは、スピニングピッチ、即ち、心線の巻き付けピッチを1.0〜1.3mmにすることで、モジュラスの高いベルトに仕上げることができる。スピニングピッチが1.0mm未満の場合には、コードが隣接するコードに乗り上げて巻き付けができない。一方、スピニングピッチが1.3mmを超える場合には、ベルトのモジュラスが低くなってしまう。
又、心線2としては、アラミド繊維も使用できる。心線2の総デニール数は2000〜6000デニールであり、その構成は特に限定されるものではない。さらに、心線2の構造は撚り糸、組み紐等、特に限定されるものではない。そして、Vリブドベルト1の2%伸長時の引張弾性率は、1リブあたり600〜2400Nである。
アラミド繊維としては、例えば、商品目ケプラー、テクノーラ、トワロン等が使用できる。この心線には、ゴムとの接着性を改善する目的で接着処理が施されるが、このような接着処理として繊維をレゾルシン−ホルマリン−ラテックス(RFL液)に浸漬後、加熱乾燥して表面に均一に接着層を形成するのが一般的である。
接着ゴム層3及び圧縮ゴム層4のゴム組成物としては、エチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)等のエチレン−α−オレフィンエラストマーが用いられる。従って、このVリブドベルトにおいては、その屈曲疲労性が大きく改善されており、また、耐熱性、耐寒性及び耐摩耗性も向上している。
この圧縮ゴム層4には可塑剤又は軟化剤が配合されている。この可塑剤又は軟化剤としては、溶解度指数(SP値)が、エチレン−α−オレフィンエラストマーの溶解度指数(8.0(cal/cm31/2程度)よりも大きい、8.3〜10.5(cal/cm31/2の範囲内のものが用いられる。尚、SP値は、SP=dΣG/M(d:密度、G:分子引力定数、M:分子量)により求められる。また、主要な官能基の分子引力定数Gの値を表1に示す。
Figure 2005147392
この溶解度指数が8.3〜10.5(cal/cm31/2の範囲内の可塑剤又は軟化剤としては、フタル酸ジメチル、フタル酸ジヘブチル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジウンデシル、フタル酸ジトリデシル、フタル酸ブチルベンジル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘキシル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジnオクチル、アシピン酸ジオクチル、アシピン酸イソノニル、アシピン酸イソテシル、アゼライン酸オクチル、セバシン酸ジブチル、トリメリット酸トリオクチル、トリメリット酸トリイソノニル、トリメリット酸トリイソデシル、トリメリット酸混合アルキル、リン酸トリプトキシエチル、リン酸トリフェニル、リン酸トリクレシル、リン酸トリオクチル、リン酸トリブチルエチル、トリフェニルホスフェート、エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシ化ステアリン酸ブチル、エポキシ化ステアリン酸オクチル、塩素化パラフィン、アジピン酸系ポリエステル、セバチン酸系ポリエステル、フタル酸系ポリエステル、ポリエーテル、ポリエーテルエステル、エチルフタリルエチルグリコレート、ブチルフタリルブチルグリコレート、アセチルクエン酸トリブチル、ジペンタエリストールエステル、パラオキシ安息香酸オクチルなどを使用できる。
また、可塑剤又は軟化剤の配合量は、エチレン−α−オレフィンエラストマー100質量部に対し、0.7〜10質量部であることが好ましい。即ち、配合量が0.7質量部未満では可塑剤(又は軟化剤)がベルト表面を覆う量として不十分であり、一方、配合量が10質量部を超えると逆に表面の摩擦係数が低下する。尚、高温環境下での揮発防止を考慮して、可塑剤又は軟化剤の平均分子量は250以上であることが好ましい。
また、エチレン−α−オレフィンエラストマーに、さらに、溶解度指数が7.8〜8.1(cal/cm31/2の可塑剤又は軟化剤がさらに含まれていることが好ましい。エチレン−α−オレフィンエラストマーの溶解度指数はほぼ8.0(cal/cm31/2であり、エチレン−α−オレフィンエラストマーの溶解度指数よりも大きい溶解度の可塑剤又は軟化剤と、ほぼ同じ溶解度指数を有する可塑剤又は軟化剤を、同一エラストマーに併用することにより、適度のブリード性を持たせ、ベルト1とプーリ間での発音を抑制することができる。また、ブリードし過ぎないことから、ベルト1の亀裂を防止して耐久性を高めることができる。この溶解度指数が7.8〜8.1(cal/cm31/2の可塑剤又は軟化剤としては、パラフィニックオイル又はナフテンを使用できる。
また、圧縮ゴム層4には、ゴム100質量部に対して、5〜70質量部の1種類もしくは2種類以上の補強繊維が配合されており、耐摩耗性の改善が図られている。尚、補強繊維の圧縮ゴム層4内での分散を良好なものとするために、この補強繊維のカット長さは10mm以下であることが好ましい。さらに、この補強繊維としては、ナイロン6、芳香族アミド、ポリエステル、ナイロン66、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)繊維、エチレン−2,6−ナフタレート(PEN)繊維等の合成繊維が用いられる。補強用の短繊維としてナイロンを用いた場合には、ベルト1の動力伝達面を研磨するときに、ベルト表面に突き出したナイロン短繊維が溶解して花が咲いたように広がった形状に形成される。そして、その押し広げられた形状により、ベルト1とプーリとの間に浸入した水をはき出して水を排除することができるため、注水時の動力伝達性をさらに改善することが可能になる。さらに、前述の合成繊維の他、綿短繊維が好適に用いられる。この場合には、Vリブドベルト1とプーリとの間に浸入した水分を綿で吸い取って水分を排除することができるため、注水時の動力伝達性をさらに改善することが可能になる。
さらに、圧縮ゴム層4は有機過酸化物で架橋され、共架橋剤としてマレイミド系加硫剤が配合されており、圧縮ゴム層4の耐熱性及び耐引裂き性の向上が図られている。
さらに、この圧縮ゴム層4のゴム組成物には、通常使用されるカーボンブラック、老化防止剤及び加工助剤を配合することができる。これらの配合成分をゴム組成物に混合させる方法としては特に制限はなく、例えば、バンバリーミキサー、ニーダー等を用い、適宜公知の手段、方法によって混練することができる。
尚、以上説明したVリブドベルト1においては、ベルトの2%モジュラス(ベルトを2%伸ばすのに必要な引張張力)が1つのリブ部6あたり600〜2400Nであることが好ましい。これについては、後述の実施例(実施例5〜7)の説明において詳しく述べることにするが、ベルトの2%モジュラスが1つのリブ部6あたり600Nより小さいときには、注水時のベルトの発音限界張力が高くなるため静音性が低下し、一方、ベルトの2%モジュラスが2400より大きいときには、ベルトの剛性が大きくなり、特に小径のプーリにおける動力伝達性が低下する。また、前述のように、心線2が、アラミド繊維、あるいは、エチレン−2,6−ナフタレートを主たる構成単位とするポリエステルフィラメント群を撚り合わせたものである場合には、Vリブドベルト1の発音限界張力をさらに低下させることができる。
次に、Vリブドベルト1の製造方法の一例を以下に示す。まず、円筒状の成形ドラムの周面に1又は複数枚のゴム付帆布5と接着ゴム層3とを巻きつけた後、この上にロープからなる心線2を螺旋状にスピニングし、さらに圧縮ゴム層4を順次巻き付けて積層体を得た後、これを加硫して加硫スリーブを得る。
次に、加硫スリーブを駆動ロールと従動ロールに掛架して所定の張力下で走行させ、さらに、回転させた研削ホイールを走行中の加硫スリーブに当接するように移動させて、研削ホイールにより加硫スリーブの圧縮ゴム層4の表面に3〜100個の複数のリブ部6を一度に形成する。その後、加硫スリーブを駆動ロールと従動ロールから取り外してから、別の駆動ロールと従動ロールに掛架して走行させながら、加硫スリーブをカッターで所定幅に切断してVリブドベルト1に仕上げる。
尚、本実施形態は、Vリブドベルトに本発明を適用した一例であるが、Vリブドベルトに限らず、他の種類の動力伝動用ベルトにも本発明を適用することは可能である。
次に、本発明を実施例により具体的に説明する。
(実施例1〜5、比較例1〜2)
以下の実施例1〜5、比較例1〜2のVリブドベルトは、ポリエステル繊維のロープからなる心線を接着ゴム層内に埋設し、接着ゴム層の一方の面にゴム付綿帆布を2プライ積層し、接着ゴム層の他方の面側に設けられた圧縮ゴム層に3個のリブ部をベルトの長手方向に配したものである。
ここで、圧縮ゴム層として、表2に示すゴム組成物から調整し、バンバリーミキサーで混練後、カレンダーロールで圧延したものを用いた。圧縮ゴム層には短繊維が含まれており、短繊維はベルト幅方向に配向している。一方、接着ゴム層は、表1に示すゴム組成物から短繊維を除いたゴム配合となっている。
Figure 2005147392
このベルトの製造方法としては、以下のような公知の方法を用いた。まず、フラットな円筒状の成形モールドに2プライのゴム付綿帆布及び接着ゴム層を巻きつけ、心線をスピニングし、さらに、圧縮ゴム層を巻きつけた後、圧縮ゴム層の上に加硫用ジャケットを挿入する。ついで、成形モールドを加硫缶内に入れて加硫した後、筒状の加硫スリーブを成形モールドから取り出す。そして、加硫スリーブの圧縮ゴム層をグラインダーにより研削して複数のリブ部を形成してから、カッターにより個々のベルトに切断する。このようにして得られたVリブドベルトの圧延加工性を表3に示す。
Figure 2005147392
表3に示すように、実施例、比較例とも、1.0mm厚みの穴開きのない良好なシートを、切れることなく連続的に圧延可能であった。
次に、以下に述べるような、耐熱屈曲性試験、粘着摩耗試験、低温試験及び伝達性能試験を行った。
図2に示すように、耐熱屈曲性試験の評価に用いた走行試験機は、駆動プーリ10(直径60mm)、アイドラープーリ11(直径50mm)、従動プーリ12(直径50mm)、テンションプーリ13(直径50mm)及びアイドラープーリ14(直径50mm)とを順に配置して構成したものである。そして、試験機の各プーリ10〜14にVリブドベルト1を掛架し、Vリブドベルト1のアイドラープーリ11,14への巻き付け角度を90°にして、雰囲気温度130℃、駆動プーリの回転数3300rpm、ベルト張力800N/リブの試験条件で、駆動プーリ10に荷重を付与してVリブドベルト1を走行させ、心線に達する亀裂が6個発生するまでの時間を調べた。
粘着摩耗試験では、3リブのVリブドベルトを、室温下において、駆動プーリ(直径120mm)、従動プーリ(直径120mm)及びアイドラープーリ(直径45mm)に掛架し、従動プーリの負荷12馬力、アイドラープーリの取付け荷重833N(85kgf)、回転数800rpmの条件下で、48時間走行させた後のベルト表面の粘着摩耗の有無を調べた。
低温試験では、3リブのVリブドベルトを、駆動プーリ(直径140mm)、アイドラープーリ(直径70mm)、テンションプーリ(直径45mm)に掛架し、駆動プーリの回転数700rpm、雰囲気温度−35℃、テンションプーリの荷重294N(30kgf)の条件下で、1分間ベルトを走行させた後に2分間停止させる動作を繰り返して、100時間経過後のベルト状態を調べた。
さらに、伝達性能試験では、3リブのVリブドベルトを、室温下において、駆動プーリ(直径80mm)、従動プーリ(直径110mm)に掛架し、従動プーリに147N(15kgf)の荷重を作用させ、DRY条件、及び、ベルトに水を60cc/min垂らしたWET条件の夫々の条件において、従動プーリの負荷を0から増加させてベルトが2%スリップしたときのトルクを測定した。
以上の耐熱屈曲性試験、粘着摩耗試験、低温試験及び伝達性能試験の結果を表4に示す。
Figure 2005147392
表3に示すように、比較例1は、SP値の大きい可塑剤を配合しなかったため、DRY条件における伝達トルクは高いが、WET条件における伝達トルクは低く、DRY条件とWET条件での差が大きくなった。比較例2は、SP値の大きい可塑剤を15質量部も配合したため、DRY条件での伝達トルクは低く、トルク伝達性が悪い。一方、実施例1,2においては、何れもSP値が8.5(cal/cm31/2以上の可塑剤を配合しているため、耐熱性及び耐摩耗性が損なわれておらず、さらに、WET条件でのトルク伝達性能もDRY条件に対してほとんど低下していない。また、実施例3,4においては、耐熱走行試験における亀裂が2つ見られるものの、その耐熱性は許容範囲内であり、その他の性能は良好である。また、SP値が8.5(cal/cm31/2以上の可塑剤を配合し、さらに、SP値が8.1(cal/cm31/2のナフテンをも配合した実施例5においては、耐熱性及び耐摩耗性が損なわれておらず、さらに、WET条件でのトルク伝達性能もDRY条件に対してほとんど低下していない。
次に、本発明の別の実施例について説明する。
(実施例6〜8、参考例1〜3)
以下の実施例におけるベルトの接着ゴム層及び圧縮ゴム層としては、表5に示すゴム組成物から調整したものを用いた。
Figure 2005147392
この表5に示すゴム組成物から、前述の実施例1〜5と同様の方法により、表6に示すような、2%モジュラスが互いに異なる6種類のベルトを製造し、注水時の発音状況を確認した。この発音状況の確認試験においては、ベルトを、図3のようなレイアウトで配置された駆動プーリ20(直径150mm)、アイドラープーリ21(直径75mm)、従動プーリ22(直径60mm)及び従動プーリ23(直径110mm)に掛架し、駆動プーリ20の入り口においてベルトに水を60cc/minで注水しながら駆動プーリ20を起動したときの、発音状況を確認した。
Figure 2005147392
表6に示すように、心線材質がポリエチレンテレフタレート(PET)で、1つのリブ部あたりの2%モジュラスが600よりも小さい場合(参考例1及び2)では、張力が700Nで発音したのに対して、心線材質がエチレン−2,6−ナフタレート(PEN)又はアラミド繊維で、1つのリブ部あたりの2%モジュラスが600以上である場合(実施例6〜8)では、発音限界張力が低下し、600Nでも発音しなかった。これは、実施例6〜8のベルトは心線弾性率が高いベルトであり、駆動プーリ20の起動時にベルトの伸びが少なくスリップしにくくなって、発音しなかったと考えられる。
このように、ベルトの発音限界張力を低下させて静音性を高めるには、ベルト(心線)の弾性率を高くすることが有効である。さらに、心線の弾性率を高めるには、アラミド繊維などの高弾性率の心線を使用するか、心線の径を大きくすることが考えられる。但し、心線の径を大きくしすぎると、心線とリブ部の底部との間の距離が短くなり、圧縮ゴム層が摩耗したときに心線が露出する虞があるため、心線の径を大きくするにも限度がある。
尚、アラミド繊維の心線を用いた実施例8のベルトは、心線の構成(下撚り×上撚り)が1×2である。そして、ベルトの屈曲性が低下しない程度に心線の径を大きくしようとすると、実際的にはこの倍程度まで大きくすることが可能である。そのため、2%モジュラスが、実施例8のベルトの2倍程度、即ち、1つのリブ部あたり2400N以下であることが好ましい。
次に、耐熱耐久試験を行った。この試験において用いた4種類のベルト(実施例7、参考例2,4及び比較例3)とその結果を表6に示す。ここで、この耐熱耐久試験では、3つのリブ部を有する周長1100mmのK型ベルトを使用し、図4のようなレイアウトで配置された2つの駆動プーリ30,31(共に直径120mm)、アイドラープーリ32(直径85mm)、テンションプーリ33(直径45mm)に掛架して、ベルトに392Nの張力を作用させた状態で、120℃の条件下で2つの駆動プーリ30,31をそれぞれモータで回転させて、ベルトの耐熱耐久性を確認した。
Figure 2005147392
表7に示すように、心線にPENを用い、弾性率(2%モジュラス)の高い実施例7のベルトは、心線にPETを用いたベルト(参考例2)と同様に優れた耐熱耐久性を有する。また、ゴム層のポリマーとしてクロロプレンゴムを使用した従来のベルト(比較例3)と比べて、その耐熱耐久性はかなり優れていることがわかる。
本発明の実施形態に係るVリブドベルトの縦断面図である。 耐熱屈曲性試験用の走行試験機の概略構成図である。 注水時の発音状況確認試験のプーリの概略レイアウトを示す図である。 耐熱耐久試験のプーリの概略レイアウトを示す図である。
符号の説明
1 Vリブドベルト
2 心線
3 接着ゴム層
4 圧縮ゴム層
5 ゴム付帆布
6 リブ部

Claims (11)

  1. ベルト長手方向に沿って心線を埋設したゴム層を含む弾性体層からなり、エチレン−α−オレフィンエラストマーを用いた動力伝動用ベルトにおいて、
    エチレン−α−オレフィンエラストマー100質量部に対して、溶解度指数が8.3〜10.5(cal/cm31/2の可塑剤又は軟化剤が0.7〜10質量部含まれていることを特徴とする動力伝動用ベルト。
  2. エチレン−α−オレフィンエラストマーに、溶解度指数が7.8〜8.1(cal/cm31/2の可塑剤又は軟化剤がさらに含まれていることを特徴とする請求項1に記載の動力伝動用ベルト。
  3. 溶解度指数7.8〜8.1(cal/cm31/2の可塑剤又は軟化剤が、パラフィニックオイル又はナフテンの少なくとも1つであることを特徴とする請求項2に記載の動力伝動用ベルト。
  4. 溶解度指数8.3〜10.5(cal/cm31/2の可塑剤又は軟化剤が、フタル酸ジメチル、フタル酸ジヘブチル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジウンデシル、フタル酸ジトリデシル、フタル酸ブチルベンジル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘキシル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジnオクチル、アシピン酸ジオクチル、アシピン酸イソノニル、アシピン酸イソテシル、アゼライン酸オクチル、セバシン酸ジブチル、トリメリット酸トリオクチル、トリメリット酸トリイソノニル、トリメリット酸トリイソデシル、トリメリット酸混合アルキル、リン酸トリプトキシエチル、リン酸トリフェニル、リン酸トリクレシル、リン酸トリオクチル、リン酸トリブチルエチル、トリフェニルホスフェート、エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシ化ステアリン酸ブチル、エポキシ化ステアリン酸オクチル、塩素化パラフィン、アジピン酸系ポリエステル、セバチン酸系ポリエステル、フタル酸系ポリエステル、ポリエーテル、ポリエーテルエステル、エチルフタリルエチルグリコレート、ブチルフタリルブチルグリコレート、アセチルクエン酸トリブチル、ジペンタエリストールエステル、パラオキシ安息香酸オクチルのうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の動力伝動用ベルト。
  5. 有機過酸化物で架橋し、共架橋剤としてマレイミド系加硫剤を用いたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の動力伝動用ベルト。
  6. 前記ゴム層に、短繊維がゴム100質量部に対して5〜70質量部含まれていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の動力伝動用ベルト。
  7. 前記短繊維に、少なくともナイロン短繊維が含まれていることを特徴とする請求項6に記載の動力伝動用ベルト。
  8. 前記短繊維に、少なくとも綿短繊維が含まれていることを特徴とする請求項6又は7に記載の動力伝動用ベルト。
  9. 前記心線を埋設した背部と、前記ベルト長手方向に延びる複数のリブ部とを有するVリブドベルトであることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の動力伝動用ベルト。
  10. ベルトの2%モジュラスが1つの前記リブ部あたり600〜2400Nであることを特徴とする請求項9に記載の動力伝動用ベルト。
  11. 前記心線が、アラミド繊維、あるいは、エチレン−2,6−ナフタレートを主たる構成単位とするポリエステルフィラメント群を撚り合わせたものであることを特徴とする請求項10に記載の動力伝動用ベルト。
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