JP2007187307A - ホース接続装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ホースクランプ102と接続具103とを備える。ホースクランプ102は、ホースHを挿通する拡径状態からの縮径によりホースHをパイプ体Pに締付可能に構成される。接続具103は、相互に係止片138と係合孔139とによる結合手段を介して一体化可能でかつその一体化により拡径状態のホースクランプ102を収容可能に形成されたクランプ収容部142を有するサポータ130,131を備える。サポータ130,131には、ホースクランプ102内に配置されるパイプ体Pに係合可能な抜止溝147が設けられる。
【選択図】図1
Description
すなわち、特許請求の範囲の請求項1にかかるホース接続装置は、ホースを配管部材に接続するためのもので、ホース締付具と接続具とを備える。前記ホース締付具は、ホースを挿通する拡径状態からの縮径により該ホースを前記配管部材に締付可能に構成される。また、前記接続具は、前記拡径状態のホース締付具を収容可能に形成されたホース締付具用保持部を有する保持部材を備える。さらに、前記保持部材には、前記ホース締付具内に配置される前記配管部材に係合可能な抜止部が設けられている。このように構成すると、接続具が備える保持部材のホース締付具用保持部に拡径状態のホース締付具が収容される。また、保持部材に設けられた抜止部が、ホース締付具内に配置される配管部材に係合されることにより、配管部材に接続具が抜止めされる。また、配管部材をホースに挿入した状態で、ホース締付具を縮径させることによりホースが配管部材に締付けられる。これにより、配管部材に接続具とともにホース締付具及びホースが抜止めされる。したがって、配管部材に対するホースの引抜力として、ホース締付具の締付力によるホースと配管部材との間に生じる摩擦抵抗に、配管部材に抜止めされるホース締付具とホースとの間に生じる摩擦抵抗を加えることができるので、配管部材に対するホースの引抜力を向上することができる。
本発明の実施例1を説明する。なお、図1はホース接続装置を示す分解斜視図、図2は同じく分解側面図、図3は同じくホース接続側を示す分解背面図である。
図1に示すように、ホース接続装置101は、ホースHをパイプ体Pに接続するためのもので、パイプ体Pを挿入したホースHを該パイプ体Pに締付けるためのホルダー付きタイプのホースクランプ102と、ホースクランプ102を保持しかつパイプ体Pに抜止めされる接続具103とを備えている。ホースHは、ゴムホース、あるいはゴムホースに類するホースからなる。また、パイプ体Pは、例えば、樹脂製あるいは金属製で、丸パイプ状に形成されている。パイプ体Pの外周面上には、フランジ状に突出するバルジ部Pvが形成されている。また、バルジ部Pvは、パイプ体Pを挿入するホースHが被さることのないように、パイプ体Pの先端面PaからホースHの嵌合代に所定のゆとりを加えた長さ分の奥まった位置に形成されている。さらに、本実施例のパイプ体Pの先端部の外周面上には、フランジ状に突出するホース抜止用バルジ部Pbが形成されている。ホース抜止用バルジ部Pbは、ホースH内にパイプ体Pを適度の挿入抵抗をもって挿入可能な程度に、パイプ体Pの外径よりも大きくかつバルジ部Pvの外径よりも小さい外径をもって形成されている(図2及び図3参照。)。なお、パイプ体Pは、本明細書でいう「配管部材」に相当する。また、バルジ部Pvは、本明細書でいう「凸部」に相当する。以下、説明の都合上、ホースクランプ102、接続具103の順に説明する。
図1に示すように、ホースクランプ102は、金属製の帯板状ばね材により形成されている。ホースクランプ102は、リング状に巻回されたクランプ本体120、及び、クランプ本体120の両端部から径方向外方へ折り曲げられた一対の起立片121,122を有している(図3参照。)。ホースクランプ102には、クランプ本体120の一端部から一方の起立片121に跨る長孔部123が形成されている。また、クランプ本体120の他方の起立片122を含む他端部は幅狭状に形成されている。なお、説明の都合上、クランプ本体120の幅広側の端部120aに連なる起立片を幅広側の起立片121といい、クランプ本体120の幅狭側の端部120bに連なる起立片を幅狭側の起立片122という。
(1)仮止状態のホースクランプ102のクランプ本体120内にパイプ体Pを相対的に差し込む。そしてホースクランプ102をパイプ体Pのバルジ部Pvとホース抜止用バルジ部Pbとの間に配置する(図2参照。)。ホースクランプ102の両起立片121,122及びホルダー128を含む上半部に、上側のサポータ130のホース接続筒部136のクランプ収容部142を被せるように嵌合する。このとき、両起立片121,122及びホルダー128が上側のサポータ130の開口孔143内に差込まれ、かつ幅広側の起立片121が開口孔143の両係合溝143aに係合されることにより該起立片121が位置決めされる。これとともに、パイプ体Pのバルジ部Pvに上側のサポータ130の抜止溝147が相対的に係合される(図6参照。)。
また、ホースクランプ102のクランプ本体120を最大径近くで使用することにより、ホースHに対する面圧を高め、シール能力を向上することが可能である。
本発明の実施例2を説明する。なお、本実施例は、前記実施例1の一部を変更したものであるからその変更部分について詳述し、実施例1と同一もしくは実質的に同一構成と考えられる部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。また、図10はホース接続装置を示す分解斜視図、図11は同じく分解側面図、図12は同じくホース接続側を示す分解背面図である。
図10に示すように、本実施例におけるホース接続装置(符号、201を付す。)の接続具(符号、203を付す。)を上下とも同一形状をなす2つのサポータ230により構成するとともに、ホルダーレスタイプのホースクランプ2を採用したものである。なお、本実施例のパイプ体Pは、前記実施例1におけるホース抜止用バルジ部Pbが省略されている。
図10に示すように、ホースクランプ2は、金属製の帯板状ばね材によりリング状に巻回されたクランプ本体20、及び、クランプ本体20の両端部から径方向外方へ折り曲げられた一対の起立片21,22を有している。ホースクランプ2には、クランプ本体20の一端部から一方の起立片21に跨る長孔部23が形成されている。また、クランプ本体20の他方の起立片22を含む他端部は幅狭状に形成されている。なお、説明の都合上、クランプ本体20の幅広側の端部20aに連なる起立片を幅広側の起立片21といい、クランプ本体20の幅狭側の端部20bに連なる起立片を幅狭側の起立片22という。
(1)仮止状態のホースクランプ2のクランプ本体20内にパイプ体Pを相対的に差し込む。そしてホースクランプ2をパイプ体Pのバルジ部Pvと先端部との間に配置する。次に、ホースクランプ2の両起立片21,22を含む上半部に、1個目のサポータ230(符号、(1)を付す。)のホース接続筒部136のクランプ収容部142を被せるように嵌合する。このとき、両起立片21,22及びホルダー128がサポータ230(1)の開口孔143内に差込まれ、かつ幅広側の起立片21が開口孔143の係合溝143aに係合されることにより該起立片21が位置決めされる。これとともに、パイプ体Pのバルジ部Pvに1個目のサポータ230(1)の抜止溝147が相対的に係合される。
また、2個1組のサポータ230を同一部品として共通化を図ったことにより、サポータ230の成形型を簡素化することができ、量産効果を向上し、コストを低減することができる。
また、パイプ体Pのホース抜止用バルジ部PbをホースHの端部が乗り越えるように、ホースHにパイプ体Pを挿入いわゆる圧入する必要がなくなるため、ホースHにパイプ体Pを挿入するための挿入荷重を低減することができる。これによって、パイプ体Pに対するホースHの接続作業性を向上することができる。
また、ホースクランプ2に、パイプ体Pのホース抜止用バルジ部Pbに嵌合したホースHを挿通する必要がなく、ホースHの外径より僅かに大きい程度にホースクランプ2を仮止めすればよい。このため、ホースクランプ2の仮止めにかかる拡径量を小さくすることができ、最大径付近でホースHを締付けることができる。このため、ホースクランプ2を軽量化し、ホースHの緊締にかかるホースクランプ2の面圧を高め、シール能力を向上することができる。
本発明の実施例3を説明する。図19はホース接続装置を示す分解斜視図である。
図19に示すように、ホース接続装置1は、ホースHをパイプ体Pに接続するためのもので、パイプ体Pを挿入したホースHを該パイプ体Pに締付けるためのホースクランプ2と、ホースクランプ2を保持しかつパイプ体Pに抜止めされる接続具3とを備えている。なお、ホースクランプ2、ホースH、及び、パイプ体Pについては、前記実施例2と同様であるから、その説明を省略する。また、本実施例の仮止め状態におけるクランプ本体20の内径は、パイプ体Pのバルジ部Pvの外径よりも小さい口径に設定されている。以下、説明の都合上、接続具3を説明する。
また、受け側の半円筒状部材30におけるパイプ接続筒部37の自由端側の側端部には、係止片38が突出されている(図19参照。)。係止片38の先端部外側には、山形状の係止爪部38aが突出されている(図25参照。)。なお、図25は図23のXXV−XXV線矢視断面図である。
また、閉じ側の半円筒状部材31におけるパイプ接続筒部37の自由端側の側端部には、前記係止片38を挿通可能な係合孔39が形成されている(図19及び図25参照。)。係合孔39の外側の孔縁部には、係止片38の係止爪部38aが係止片38の弾性変形を利用して係合可能な段付状の係合段部39aが形成されている。
また、前記受け側の半円筒状部材30におけるクランプ収容部42の外周壁には、前記ホースクランプ2の両起立片21,22を挿通可能な四角形状の開口孔43が形成されている(図19参照。)。開口孔43の前側の孔縁部には、ホースクランプ2の幅広側の起立片21を係合可能な係合溝43aが形成されている(図20参照。)。
(1)開かれた状態における接続具3(図19参照。)の受け側の半円筒状部材30のホース接続筒部36のクランプ収容部42内に、仮止状態のホースクランプ2の両起立片21,22側の半体部分を嵌合する。すなわち、図19におけるホースクランプ2は、両起立片21,22が下向きとなるように上下を逆向きとした状態で、クランプ収容部42内に嵌合される。このとき、両起立片21,22が、受け側の半円筒状部材30の開口孔43内に差込まれ、かつ幅広側の起立片21の前側部が開口孔43の係合溝43aに係合されることにより該起立片21が位置決めされる(図20参照。)。
本発明の実施例4を説明する。なお、本実施例は、前記実施例3の一部を変更したものであるからその変更部分について詳述し、実施例1と同一もしくは実質的に同一構成と考えられる部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。
本実施例は、前記実施例3における接続具3のパイプ接続筒部37に変更を加えたものである。なお、パイプ接続筒部37以外の構成については前記実施例3と同一構成であるから重複する説明は省略する。また、図27はホース接続装置をパイプ体に接続した状態を示す側断面図、図28は図27のXXVIII−XXVIII線矢視断面図である。
図27に示すように、本実施例における接続具3のパイプ接続筒部37は、前記実施例3における抜止片46及び溝部48が省略されたほぼ円筒状に形成されている。パイプ接続筒部37の外周面には、前後一対の案内フランジ部50,51が相互に平行に突出されている。パイプ接続筒部37には、両案内フランジ部50,51の相互間に対応しかつ周方向にほぼスリット状に延びる左右一対のスリット状溝53が左右対称状に形成されている(図28参照。)。
2,102 ホースクランプ(ホース締付具)
3,103,203 接続具
30,31 半円筒状部材(保持部材)
38,138,238 係止片
39,139,239 係合孔
42,142 クランプ収容部(ホース締付具用収容部)
45,145 規制フランジ部(ホース位置決め部)
46 抜止片(抜止部)
130,131 サポータ(保持部材)
147 抜止溝(抜止部、凹部)
230 サポータ(保持部材)
H ホース
P パイプ体(配管部材)
Pv バルジ部(凸部)
Claims (3)
- ホースを配管部材に接続するためのホース接続装置であって、
ホース締付具と接続具とを備え、
前記ホース締付具は、ホースを挿通する拡径状態からの縮径により該ホースを前記配管部材に締付可能に構成され、
前記接続具は、前記拡径状態のホース締付具を収容可能に形成されたホース締付具用保持部を有する保持部材を備え、
前記保持部材には、前記ホース締付具内に配置される前記配管部材に係合可能な抜止部が設けられている
ことを特徴とするホース接続装置。 - 請求項1に記載のホース接続装置であって、
前記接続具の保持部材には、前記ホース締付具用保持部に保持した前記ホース締付具に対する前記ホースの挿入位置を規定するためのホース位置決め部を設けたことを特徴とするホース接続装置。 - 請求項1又は2に記載のホース接続装置であって、
前記抜止部を、前記配管部材の外周面上に突出する凸部に対応する凹部としたことを特徴とするホース接続装置。
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