JP3532596B2 - 壁面への被取付部材固定装置 - Google Patents

壁面への被取付部材固定装置

Info

Publication number
JP3532596B2
JP3532596B2 JP26903793A JP26903793A JP3532596B2 JP 3532596 B2 JP3532596 B2 JP 3532596B2 JP 26903793 A JP26903793 A JP 26903793A JP 26903793 A JP26903793 A JP 26903793A JP 3532596 B2 JP3532596 B2 JP 3532596B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
wall
gauge
contact
attached
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26903793A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07119725A (ja
Inventor
正昭 大村
裕雄 木下
哲也 丹羽
義輝 水馬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP26903793A priority Critical patent/JP3532596B2/ja
Publication of JPH07119725A publication Critical patent/JPH07119725A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3532596B2 publication Critical patent/JP3532596B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Valve Housings (AREA)
  • Standing Axle, Rod, Or Tube Structures Coupled By Welding, Adhesion, Or Deposition (AREA)
  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【利用分野】本発明は、ガスコックあるいは手摺等の被
取付部材を固定する装置に関するものであり、特に、石
膏ボード等のように釘やネジ釘が使用できない壁面に前
記被取付部材を固定する装置に関するものである。
【0002】
【従来技術およびその問題点】近年、壁面構造を簡略化
するため、上記石膏ボード等が壁板(W) として多用され
ているが、この石膏ボード等には、釘やネジ釘が使用で
きない。そこで、このような壁板(W) にガスコックある
いは手摺等の被取付部材(M) を固定する従来の装置とし
て、実開平2 -113084 号に開示される固定装置がある。
【0003】この固定装置は、図1に示すように、壁板
(W) の裏面に位置させた当て板(1)と壁板(W) の表面に
位置させた挟圧板(2) とをネジ止めすることにより挟圧
板(2) を壁板(W) に添接固定し、この挟圧板(2) に被取
付部材(M) の取付側端部をネジ止めするようにしたもの
であって、この挟圧板(2) を上記添接固定状態とするた
めに、先ず、図2に示すように、当て板(1) を、一対の
開閉可能な円弧状の板状半体(11)(11)からなり且つ開状
態で全体としてU字状となる構成とし、この当て板(1)
が折り畳まれた状態で挿通可能な大きさの開口(H) を設
け、これに当て板(1) を折り畳んで挿通させて壁板(W)
の裏側の空間に位置させた後に当て板(1) を開状態と
し、これの板状半体(11)(11)に各別に係合された一対の
金属細線(5a)(5a)を壁板(W) の外側から引っ張って当て
板(1) を壁板(W) の裏側から開口(H) の周縁部に対接さ
せ、前記挟圧板(2) を壁板(W) の表面から前記周縁部に
対接させ、この挟圧板(2) と前記金属細線(5a)(5a)とを
夫々保持した状態で、挟圧板(2) に設けた一対の透孔(2
2)(22)にネジを貫通させてこれを当て板(1) に設けたネ
ジ孔(12)(12)に螺合することにより挟圧板(2) を壁板
(W) に添接固定するものである。尚、被取付部材(M)
は、図1に示すように、その取付側端部に設けたフラン
ジ(M1)に貫通したネジを挟圧板(2) のネジ孔(21)(21)に
ネジ止めして挟圧板(2) に固定される。
【0004】ところが、上記各部材を用いて挟圧板(2)
を添接固定するに際しては、一方の手で金属細線(5a)(5
a)を引っ張った状態に保持しつつ挟圧板(2) を保持し、
更に、他方の手でネジ回し操作を行う必要があることか
ら、このネジ止めの作業性に問題があった。しかも、こ
の方法では、ネジ止めに際して透孔(22)(22)とネジ孔(1
2)(12)とを対応させるために前記保持状態を維持しつつ
当て板(1) と挟圧板(2) とを位置決めする必要があり、
この点でも前記作業性に問題があった。
【0005】
【技術的課題】本発明は、このような点に鑑みてなされ
たものであり、『壁板(W) に設けた所定の大きさの開口
(H) に当て板(1) を挿入して壁板(W) の裏側に位置さ
せ、この当て板(1) に連設され且つ壁板(W) の表側に延
びる引張部材(5) を引き寄せて当て板(1) を開口(H) の
周縁部に対接させ、前記当て板(1) と壁板(W) の表側か
ら対接させた挟圧板(2) とをネジ止めし、前記挟圧板
(2) 又はこれを介して前記当て板(1) に被取付部材(M)
を連結するようにした壁面への被取付部材固定装置』に
おいて、挟圧板(2) の添接固定の作業性の向上を図るこ
とをその課題とする。 [請求項1の発明について]
【0006】
【技術的手段】上記課題を解決するために講じた本発明
の技術的手段は、『当て板(1) を、壁板(W) との対接側
面に突出ピン(13)(13)が突設され且つ可撓性のある引張
部材(5) が連設された構成とし、開口(H) に適合する外
径の筒部(31)が壁板(W) との対接側面に突設され且つ前
記突出ピン(13)(13)に適合するゲージ孔(32)(32)を具備
させた構成のゲージ板(3) を設け、このゲージ板(3) の
表面側から添接される挟圧板(2) には、前記当て板(1)
における引張部材(5) の装着位置に略一致させて係止孔
(23)を具備させた』ことである。
【0007】
【作用】本発明の上記技術的手段は次のように作用す
る。先ず、壁板(W) に所定の大きさの開口(H) を設け、
これに適合するゲージ板(3) の筒部(31)を嵌入し、ゲー
ジ板(3) に設けたゲージ孔(32)(32)をガイドにして壁板
(W) に挿通孔を設ける。そして、前記開口(H) から挿入
した当て板(1) を壁板(W) の裏側に位置させて突出ピン
(13)(13)を前記挿通孔に嵌入し、引張部材(5) を壁板
(W) の表側から引っ張る。このとき、前記ゲージ孔(32)
(32)と一致させた前記挿通孔に突出ピン(13)(13)が嵌合
することから、又、ゲージ板(3) におけるゲージ孔(32)
(32)の位置と当て板(1) における突出ピン(13)(13)の位
置との関係が一致していることから、この状態では、壁
板(W) に対する当て板(1) の姿勢は、壁板(W) に対する
ゲージ板(3) の姿勢と一致するものとなる。
【0008】この後、挟圧板(2) をゲージ板(3) に合わ
せた状態でその外側に添わせて引張部材(5) を挟圧板
(2) の係止孔(23)に挿通して係着させると、当て板(1)
と挟圧板(2) とは壁板(W) を挟持した状態に仮止めされ
る。このとき、係止孔(23)は、当て板(1) における引張
部材(5) の装着位置に略一致させて設けられていること
から、挟圧板(2) の壁板(W) への取付姿勢は、ゲージ板
(3) 及び当て板(1) のそれに一致したものとなる。
【0009】従って、挟圧板(2) 及びゲージ板(3) の透
孔と当て板(1) のネジ孔とが相互に一致した関係にあ
り、被取付部材(M) の取付に際しては、被取付部材(M)
を前記挟圧板(2) 及びゲージ板(3) の透孔を介して当て
板(1) にネジ止めするか、又は、ゲージ板(3) を介して
当て板(1) にネジ止めされた挟圧板(2) に被取付部材
(M) をネジ止めする。このとき、挟圧板(2) と当て板
(1) が仮止め状態で壁板(W)に添接固定されているか
ら、これらを手で保持する必要がない。
【0010】
【効果】本発明は上記構成であるから次の特有の効果を
有する。このものでは、挟圧板(2) が当て板(1) に対し
て仮止めされた状態では、これらをネジ止めする為に設
けられる各透孔とこれに対応するネジ孔とが正確に対向
した状態となるから、被取付部材(M) の取付ける際の透
孔とネジ孔との位置合わせは不要である。そして、前記
ネジ止めに際しては、挟圧板(2) 等を手で保持する必要
がない。従って、挟圧板(2) を(W) に添接固定する際の
作業性が向上する。 [請求項2の発明について]この請求項2の発明は、請
求項1の発明におけるゲージ板(3) を不要ならしめるも
のであり、その技術的手段は、『当て板(1) を、壁板
(W) との対接側面に突出ピン(13)(13)が突設され且つ可
撓性のある引張部材(5) が連設された構成とし、挟圧板
(2) を、開口(H) に適合する外径の筒部(31)が壁板(W)
との対接側面に突設され且つ前記突出ピン(13)(13)に適
合するゲージ孔(32)(32)が具備された構成とし、この挟
圧板(2) に、前記当て板(1) における引張部材(5) の装
着位置に略一致させて係止孔(23)を具備させた』ことで
ある。
【0011】
【作用】本発明の上記技術的手段は次のように作用す
る。このものでは、挟圧板(2) が上記請求項1の発明に
おけるゲージ板(3) と同様に機能する。そして、挟圧板
(2) に設けたゲージ孔(32)(32)をガイドにして壁板(W)
に挿通孔を設け、前記挟圧板(2) と開口(H) から挿入し
た当て板(1) とによって壁板(W) の開口(H) の周縁部を
挟持させた状態で、前記当て板(1) に連設された引張部
材(5) を挟圧板(2) の係止孔(23)に挿通して係着させる
と、挟圧板(2) と当て板(1) とは壁板(W) に仮止めされ
る。このとき、係止孔(23)は、当て板(1) における引張
部材(5) の装着位置に略一致させて設けられていること
から、又、ゲージ孔(32)(32)と一致させた前記挿通孔に
突出ピン(13)(13)が嵌入することから、挟圧板(2) の取
付用透孔等は、当て板(1) のネジ孔等と正確に対向し且
壁板(W) に対して所定に位置決めされる。
【0012】
【効果】本発明は上記構成であるから次の特有の効果を
有する。このものでは、請求項1の発明と同様の効果を
有すると共に、請求項1の発明におけるゲージ板(3) は
不要であるから、部品点数が少なくて済む。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。 [実施例1について]図3から図12に示す実施例1
は、請求項1に対応する実施例であり、既述の被取付部
材(M) としての手摺(9) の端部の取付プレート(91)を石
膏ボード製の壁板(W) に固定する装置に実施したもので
ある。
【0014】そして、ゲージ板(3) は、一対のゲージ孔
(32)(32)及び取付ネジ(B)(B)用の複数の透孔(34)(34)が
設けられた薄板製の環状板の内周縁に筒部(31)が突出し
た構成となっており、挟圧板(2) は、ゲージ板(3) に略
一致する大きさの環状板であり、これに前記ゲージ孔(3
2)(32)に一致する係止孔(23)(23)及び前記透孔(34)(34)
に一致する透孔(28)(28)が具備された構成となってお
り、前記取付プレート(91)を、これらゲージ板(3) 及び
挟圧板(2) を介して、壁板(W) の裏面に位置させた当て
板(1) にネジ止めするようにしたものである。尚、前記
当て板(1) は、直径線で折り畳み可能な環状板となって
いる。
【0015】前記ゲージ板(3) に設けられる一対のゲー
ジ孔(32)(32)は、図3及び図7に示すように、ゲージ板
(3) の軸線に対して対称な位置に設けられ、各ゲージ孔
(32)にはゲージ板(3) の内周縁に開放するスリット(32
a) が連設され、このスリット(32a) の幅及び前記ゲー
ジ板(3) の肉厚は、後述の金属細線(5a)が挿通可能に設
定されている。そして、このゲージ板(3) における前記
ゲージ孔(32)(32)の両側の位置には、後述の取付ネジ
(B)(B)用の複数の透孔(34)(34)が設けられている。尚、
このゲージ板(3) の筒部(31)の内径は、後述の当て板
(1) が折畳み状態で挿通可能となるように設定され、
又、この筒部(31)の軸線方向長さは、壁板(W) の肉厚よ
りも小さく設定されている。
【0016】前記挟圧板(2) の一面には、図4及び図9
に示すように、一対の略矩形状断面の隆起部(26)(26)が
挟圧板(2) の軸線に対して対称な位置に突設され、この
各隆起部(26)の配設姿勢は、これの長手方向が挟圧板
(2) の半径方向と一致する姿勢となっている。そして、
この各隆起部(26)には、長孔状の係止孔(23)が貫通形成
され、この係止孔(23)の形状は、隆起部(26)の基端側か
ら先端側に向ってテーパ状に開放する形状となってい
る。更に、この挟圧板(2) における前記各隆起部(26)の
両側の位置であって且つ前記ゲージ板(3) の透孔(34)(3
4)に一致する位置には、取付ネジ(B)(B)用の略楕円形状
の透孔(28)(28)が配設されている。
【0017】尚、この挟圧板(2) における前記隆起部(2
6)(26)の配設側の面の外周縁部には、前記隆起部(26)と
同方向に環状凸部(27)が突設され、各隆起部(26)におけ
る挟圧板(2) の外周側端部がこの環状凸部(27)に連設し
た態様となっており、この挟圧板(2) における環状凸部
(27)及び隆起部(26)(26)によって形成される凹陥部が取
付プレート(91)の嵌め込み部となる。
【0018】更に、前記当て板(1) は、図5及び図6に
示すように、半円弧状に形成された一対の板状半体(11)
(11)の各両端部を軸支して組み合わされた折り畳み自在
の環状板であり、その大きさはゲージ板(3) と略一致す
る大きさとなっている。そして、この当て板(1) の開閉
角度は、図6ーa〜cに示すように、折り畳まれて板状
半体(11)(11)が重なった状態から開かれて板状半体(11)
(11)が同一面となった状態まで開閉するように設定され
ている。尚、この当て板(1) の軸支部(15)(15)は、当て
板(1) の一方の端面から少し突出した位置に設けられ、
当て板(1) が折り畳まれた状態で板状半体(11)(11)の間
に位置するように設定されている。又、前記各軸支部(1
5)には、キックバネ(14)が介装され、その出力端が板状
半体(11)(11)に係合されていることから、これら板状半
体(11)(11)は常時開方向に付勢されている。
【0019】そして、この当て板(1) における前記軸支
部(15)(15)の突出側とは反対側の面には、一対の突出ピ
ン(13)(13)が突設され、その配設位置は、前記軸支部(1
5)(15)と直角をなす位置となっている。そして、これら
突出ピン(13)(13)の外径及び突出ピン(13)(13)間の距離
は、前記ゲージ板(3) のゲージ孔(32)(32)のそれに適合
している。更に、これら突出ピン(13)(13)と前記軸支部
(15)(15)との間の位置であって且つゲージ板(3) の透孔
(34)(34)に一致する位置には、取付ネジ(B)(B)を螺合す
るための複数のネジ孔(12)(12)が設けられている。
【0020】又、この当て板(1) における前記突出ピン
(13)(13)側の面には、金属ワイヤー製の一対の金属細線
(5a)(5a)の各一端が係着され、これが既述の引張部材
(5) となっている。そして、これら金属細線(5a)(5a)の
係着位置は、当て板(1) の内周縁における突出ピン(13)
(13)の側方位置であり、これら係着位置間の距離は前記
筒部(31)の内径寸法よりも僅かに小さくなるように設定
されている。
【0021】次に、上記各部材を用いて手摺(9) の取付
プレート(91)を壁板(W) に取り付ける実際について以下
に詳述する。先ず、壁板(W) において取付プレート(91)
を取り付ける位置に、ゲージ板(3)の筒部(31)の外径に
適合する直径の開口(H) を孔明けする。そして、図7に
示すように、この開口(H) に前記筒部(31)を嵌入してゲ
ージ板(3) を壁板(W) に添接し、次いで、このゲージ板
(3) のゲージ孔(32)(32)及び透孔(34)(34)をガイドにし
て壁板(W) に孔明けして突出ピン(13)(13)用の挿通孔
(P)(P)及び取付ネジ(B)(B)用の透孔を設ける。そして、
当て板(1) を手で折り畳んだ状態で筒部(31)内に挿入し
て壁板(W) の裏側に位置させ、この時点で当て板(1) か
ら手を離すと、当て板(1) はこれに装着されたキックバ
ネ(14)(14)によって開状態となる。この後、図8に示す
ように、筒部(31)から壁板(W) の表側に延びた金属細線
(5a)(5a)を引っ張って、前記当て板(1) の突出ピン(13)
(13)を前記挿通孔(P)(P)内に嵌入しつつ当て板(1) を開
口(H) の周縁部に添接させる。このとき、前記ゲージ孔
(32)(32)と一致させた挿通孔(P)(P)と突出ピン(13)(13)
とが嵌合することから、又、ゲージ板(3) におけるゲー
ジ孔(32)(32)の位置と当て板(1) における突出ピン(13)
(13)の位置との関係が一致していることから、この状態
では、壁板(W) に対する当て板(1) の姿勢と壁板(W) に
対するゲージ板(3) の姿勢とが一致することとなる。
【0022】この後、挟圧板(2) を隆起部(26)(26)側が
壁板(W) の反対側となる姿勢に保持して、図9に示すよ
うに、金属細線(5a)(5a)を挟圧板(2) の係止孔(23)(23)
に壁板(W) 側から挿通し、更に、この挟圧板(2) をゲー
ジ板(3) の外側に添わせる。尚、このとき、各金属細線
(5a)はゲージ板(3) のスリット(32a) と壁板(W) とで形
成される空間内に没入させると、挟圧板(2) とゲージ板
(3) とが透き間なく対接することとなる。
【0023】そして、前記金属細線(5a)(5a)を挟圧板
(2) の内周側に折り込み筒部(31)内に挿入すると、図1
0に示すように、各金属細線(5a)と隆起部(26)とが係合
されることとなり、挟圧板(2) と当て板(1) とがゲージ
板(3) 及び壁板(W) を挟持した状態で仮止めされる。こ
のとき、前記係止孔(23)(23)は、当て板(1) における金
属細線(5a)(5a)の装着位置より僅かに外側に位置する関
係となっているから、挟圧板(2) の壁板(W) への取付姿
勢は、ゲージ板(3) 及び当て板(1) のそれに一致したも
のとなる。
【0024】従って、挟圧板(2) の透孔(28)(28)、ゲー
ジ板(3) の透孔(34)(34)及び当て板(1) のネジ孔(12)(1
2)とが相互に一致した関係となる。更に、前記状態の挟
圧板(2) の環状凸部(27)及び隆起部(26)(26)により形成
される凹陥部内に、これに適合する形状で且つ前記透孔
(28)(28)と一致する略楕円形状の貫通孔(92)(92)が形成
された取付プレート(91)を嵌め込む。このとき、貫通孔
(92)(92)は、前記透孔(28)(28)等と一致した関係となっ
ていることから、図11に示すように、これに取付ネジ
(B)(B)を貫通させて当て板(1) にねじ止めする。これに
よって、取付プレート(91)は、当て板(1) との間に、挟
圧板(2) 、ゲージ板(3) 及び壁板(W) を介在した状態で
固定されることとなる。このものでは、取付ネジ(B)(B)
のねじ込みに際して、挟圧板(2) と当て板(1) とが上記
状態に仮止め係合されているから、挟圧板(2) を手で保
持する必要がない。
【0025】尚、この後、図12に示すように、予め手
摺(9) に外嵌した皿状の化粧カバー(C) を挟圧板(2) に
外嵌係着すると、この手摺(9) の取り付けが完成する。
尚、このものでは、前記化粧カバー(C) の係着前に、手
摺(9) に外嵌し且つ外周面に金属細線(5a)(5a)の挿通溝
が形成された筒状のクサビ(93)が隆起部(26)(26)との間
に押し込まれ、これによって、手摺(9) のガタツキを抑
えている。 [実施例2について]この実施例2は、請求項2の発明
に対応するものであり、実施例1におけるゲージ板(3)
を不要とするものである。このため、挟圧板(2) は、環
状板に一対のゲージ孔(32)(32)及び取付ネジ(B)(B)用の
透孔(28)(28)が配設され、前記環状板の一面における内
周縁にこれと同心状に筒部(31)が連設された構成となっ
ている。尚、この実施例2で使用する当て板(1) は、実
施例1と同じものである。
【0026】前記挟圧板(2) に設けられる一対のゲージ
孔(32)(32)は、図13及び図14に示すように、軸線に
対して対称な位置に設けられ、当て板(1) の突出ピン(1
3)(13)と一致する位置となっている。又、各ゲージ孔(3
2)の両側の位置に複数の透孔(28)(28)が設けられ、その
位置は、当て板(1) のネジ孔(12)(12)と一致させてい
る。そして、前記筒部(31)におけるゲージ孔(32)(32)の
内側位置には、軸線方向に開放された開放部(24)(24)が
形成されている。更に、各ゲージ孔(32)には、前記開放
部(24)内にまで達する長孔が連続し、これが係止孔(23)
となっている。
【0027】この実施例2においては、先ず、壁板(W)
に筒部(31)用の開口(H) を孔明けし、これに筒部(31)を
嵌入させて挟圧板(2) を壁板(W) に添接し、次いで、こ
の挟圧板(2) のゲージ孔(32)(32)及び透孔(28)(28)をガ
イドにして壁板(W) に孔明けして既述の挿通孔(P)(P)及
び取付ネジ(B)(B)用の透孔を形成する。そして、この
後、実施例1と同様にして当て板(1) を壁板(W) の裏面
に添接させる。
【0028】そして、壁板(W) の表側に延びた前記金属
細線(5a)(5a)を挟圧板(2) に係合する際には、各開放部
(24)から壁板(W) と係止孔(23)とで形成される孔部を挿
通する。尚、この挿通に際しては、挟圧板(2) を壁板
(W) から一旦取り外した後に、金属細線(5a)を挿通して
再度挟圧板(2) を壁板(W) に添接するようにしてもよ
い。この後、金属細線(5a)(5a)を挟圧板(2) の内周側に
折り込んで各金属細線(5a)を屈曲させ挟圧板(2) に係合
すると、図15に示すように、挟圧板(2) と当て板(1)
とが仮止めされる。
【0029】このとき、前記係止孔(23)(23)は、当て板
(1) における金属細線(5a)(5a)の装着位置に略一致する
位置となっているから、挟圧板(2) の壁板(W) への取付
姿勢は、当て板(1) のそれに一致したものとなり、これ
によって、挟圧板(2) の透孔(28)(28)と当て板(1) のネ
ジ孔(12)(12)とが正確に対向した状態となる。この後、
実施例1と同様にして、手摺(9) の取付プレート(91)
を、取付ネジ(B)(B)によって、挟圧板(2) を介して当て
板(1) にネジ止めする。
【0030】尚、上記実施例は、手摺(9) の取付プレー
ト(91)の固定装置に実施したものであるが、これを前記
以外の被取付部材(M) の固定に実施してもよい。例え
ば、ガスコックの固定装置にも実施できる。そして、上
記実施例では、当て板(1) は、二つ折りできる構成とし
ているが、この構成のものに限定されるものではなく、
例えば、折り畳みできない構成としてもよい。この場
合、環状板の一部を開放した構成の当て板が採用でき
る。
【0031】更に、上記実施例では、引張部材(5) を金
属細線(5a)としたが、可撓性のあるものであればよく、
例えば、細長い薄肉板としてこれを挟圧板(2) あるいは
挟圧板(2) に屈曲させて係合するようにしてもよい。更
に、金属細線(5a)は金属ワイヤーでなくても、可撓性の
ある細線であれば他のものでもよい。又、上記実施例に
おける係止孔(23)(23)を、筒部(31)の内周面に連接し且
つ各金属細線(5a)が挿通可能な筒体とし、これに金属細
線(5a)を係合する方式としてもよい。
【0032】尚、取付ネジ(B)(B)は、壁板(W) に設けた
透孔に貫通させているが、これを、開口(H) に挿通する
方式としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例における被取付部材(M) の取付完成状態
を示す断面図
【図2】従来例における挟圧板(2) 及び当て板(1) の取
付説明図
【図3】実施例1におけるゲージ板(3) の斜視図
【図4】挟圧板(2) の正面図
【図5】当て板(1) の正面図
【図6】当て板(1) の開閉による姿勢変化を示す側面図
【図7】壁板(W) へのゲージ板(3) の添接状態を示す断
面図
【図8】当て板(1) を壁板(W) の裏面から添接する際の
説明図
【図9】挟圧板(2) を壁板(W) に添接する際の説明図
【図10】金属細線(5a)(5a)によって挟圧板(2) が仮止
めされた状態の説明図
【図11】手摺(9) の取付プレート(91)が取り付けられ
た状態の説明図
【図12】化粧カバー(C) を装着した状態の説明図
【図13】実施例2における挟圧板(2) の正面図
【図14】挟圧板(2) を裏側から見た斜視図
【図15】金属細線(5a)(5a)によって挟圧板(2) が仮止
めされた状態の要部断面図
【符号の説明】
(W) ・・・壁板 (1) ・・・当て板 (5) ・・・引張部材 (H) ・・・開口 (2) ・・・挟圧板 (31)・・・筒部 (3) ・・・ゲージ板 (32)・・・ゲージ孔 (13)・・・突出ピン (23)・・・係止孔 (M) ・・・被取付部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丹羽 哲也 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大 阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 水馬 義輝 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大 阪瓦斯株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−118181(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16B 1/00 - 1/04 F16B 9/00 - 9/02 F16B 12/00 - 12/60 E04B 1/38 - 1/60 F16K 27/00 - 27/12 F16L 5/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁板(W) に設けた所定の大きさの開口
    (H) に当て板(1) を挿入して壁板(W) の裏側に位置さ
    せ、この当て板(1) に連設され且つ壁板(W) の表側に延
    びる引張部材(5) を引き寄せて当て板(1) を開口(H) の
    周縁部に対接させ、前記当て板(1) と壁板(W) の表側か
    ら対接させた挟圧板(2) とをネジ止めし、前記挟圧板
    (2) 又はこれを介して前記当て板(1) に被取付部材(M)
    を連結するようにした壁面への被取付部材固定装置にお
    いて、当て板(1) を、壁板(W) との対接側面に突出ピン
    (13)(13)が突設され且つ可撓性のある引張部材(5) が連
    設された構成とし、開口(H) に適合する外径の筒部(31)
    が壁板(W) との対接側面に突設され且つ前記突出ピン(1
    3)(13)に適合するゲージ孔(32)(32)を具備させた構成の
    ゲージ板(3) を設け、このゲージ板(3) の表面側から添
    接される挟圧板(2) には、前記当て板(1) における引張
    部材(5) の装着位置に略一致させて係止孔(23)を具備さ
    せた壁面への被取付部材固定装置。
  2. 【請求項2】 壁板(W) に設けた所定の大きさの開口
    (H) に当て板(1) を挿入して壁板(W) の裏側に位置さ
    せ、この当て板(1) に連設され且つ壁板(W) の表側に延
    びる引張部材(5) を引き寄せて当て板(1) を開口(H) の
    周縁部に対接させ、前記当て板(1) と壁板(W) の表側か
    ら対接させた挟圧板(2) とをネジ止めし、前記挟圧板
    (2) 又はこれを介して前記当て板(1) に被取付部材(M)
    を連結するようにした壁面への被取付部材固定装置にお
    いて、当て板(1) を、壁板(W) との対接側面に突出ピン
    (13)(13)が突設され且つ可撓性のある引張部材(5) が連
    設された構成とし、挟圧板(2) を、開口(H) に適合する
    外径の筒部(31)が壁板(W) との対接側面に突設され且つ
    前記突出ピン(13)(13)に適合するゲージ孔(32)(32)が具
    備された構成とし、この挟圧板(2) に、前記当て板(1)
    における引張部材(5) の装着位置に略一致させて係止孔
    (23)を具備させた壁面への被取付部材固定装置。
JP26903793A 1993-10-27 1993-10-27 壁面への被取付部材固定装置 Expired - Fee Related JP3532596B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26903793A JP3532596B2 (ja) 1993-10-27 1993-10-27 壁面への被取付部材固定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26903793A JP3532596B2 (ja) 1993-10-27 1993-10-27 壁面への被取付部材固定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07119725A JPH07119725A (ja) 1995-05-09
JP3532596B2 true JP3532596B2 (ja) 2004-05-31

Family

ID=17466799

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26903793A Expired - Fee Related JP3532596B2 (ja) 1993-10-27 1993-10-27 壁面への被取付部材固定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3532596B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002106136A (ja) * 2000-09-28 2002-04-10 Reliance Inc 手すり等の取付方法および装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07119725A (ja) 1995-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4842055B2 (ja) ホース接続装置
JP3532596B2 (ja) 壁面への被取付部材固定装置
JP2010129534A (ja) 電線支持物
JP2002354637A (ja) 配線・配管材の固定具
JPH11502595A (ja) 壁のような支持構造体にレールを固定するための装置
JPH08232925A (ja) ブッシュ
JPH0749176Y2 (ja) 配管端末固定具用の当て板
JPH057389A (ja) スピーカーの取付け方法およびその装置
JPH0412737Y2 (ja)
JPH0741935Y2 (ja) ボルト差込式クリップ
JPH0562713U (ja) プラグ装置
JPH087188Y2 (ja) 配管端末固定具
JP3043726B1 (ja) ナット具
JPH01139377U (ja)
JP2001355621A (ja) クリップ
JPH087189Y2 (ja) 壁面用固定具
JP2606412Y2 (ja) クリップ
KR950002527Y1 (ko) 가스코크 부착장치
JP3004884B2 (ja) グロメット固定具
JPH027351Y2 (ja)
JP4517803B2 (ja) コネクタ装置
JPH037601Y2 (ja)
JP2522129Y2 (ja) 長尺物用クランプ
JPH08236220A (ja) 取付け用クリップ
JPH08330748A (ja) チェーン金具構造

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040302

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040304

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees