JP2522129Y2 - 長尺物用クランプ - Google Patents

長尺物用クランプ

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JP2522129Y2
JP2522129Y2 JP1990098758U JP9875890U JP2522129Y2 JP 2522129 Y2 JP2522129 Y2 JP 2522129Y2 JP 1990098758 U JP1990098758 U JP 1990098758U JP 9875890 U JP9875890 U JP 9875890U JP 2522129 Y2 JP2522129 Y2 JP 2522129Y2
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浩幸 丸岡
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] 〈産業上の利用分野〉 本考案は、特に、自動車用ワイヤハーネスをボディに
取付けるのに適する長尺物用クランプに関する。
〈従来の技術〉 従来、自動車等に用いられているワイヤハーネスをボ
ディに固定するための長尺物用クランプとしてのハーネ
ス用クランプには、例えば実公昭64-5168号公報に開示
されているものがあり、その1実施例を第8図により示
し、別の実施例を第9図により示す。
第8図に示されるものでは、ワイヤハーネスを支持す
るための把持部21に一体的に凸設された軸部22に、その
遊端部から挿通方向逆向きに拡開して延出する一対の脚
片23が形成されており、脚片23には挿通方向に所定の間
隔をおいて4個の係止爪24〜27が凸設されている。この
構造のものでは、各種板厚のものに各係止爪24〜27を適
宜係合させることにより、4種類の板厚に対応可能であ
る。しかしながら、各係止爪24〜27の中間に裏面が位置
するような板厚のものに対しては対応できないという問
題がある。しかも、軸部22と脚片23との間が2本の接合
片28、29により連結されており、剛性が大きい反面、取
付孔に取付ける際に比較的大きな挿入力を必要とする。
また、第9図に示される別の実施例では、挿通方向に
向けて拡開する一対の弾性片30が把持部21に一体的に設
けられており、その弾性片28のたわみにより板厚の違い
に対して無段階に対応可能であると共に、脚片23が上側
及び下側脚片31a、31bに分割されていることから、挿入
力も小さくて良い。しかしながら、各脚片31a、31b毎に
設けられた各係止爪32、33間に裏面が位置するような板
厚のものの場合に、想像線に示されるように、軸部22の
下側係止爪33に隣接された突出ガイド部34が取付板の裏
面側に飛び出す可能性があり、その場合には、突出ガイ
ド部34による取付孔の内周面に対する押えができなくな
り、軸部22の遊端側が取付孔の径方向にがたつくという
問題が生じる。
〈考案が解決しようとする課題〉 このような従来技術の問題点に鑑み、本考案の主な目
的は、異なる板厚に対して無段階に対応し得ると共に取
付孔の径方向に対するがたつきを防止し得る改良された
長尺物用クランプを提供することにある。
[考案の構成] 〈課題を解決するための手段〉 このような目的は、本考案によれば、長尺物を把持す
るための把持部と、板状体に設けられた貫通取付孔に挿
通可能に前記把持部の外面に凸設された軸部と、前記軸
部を挟んで互いに対称的に前記挿通方向に向けて拡開す
るように前記把持部と前記軸部との接合部近傍に一体的
に設けられた1対の弾性片と、前記軸部の遊端部に前記
挿通方向とは逆向きに互いに対称的に拡開するように一
体的に設けられかつ遊端に第1の係止爪を凸設された1
対の第1の弾性脚片と、前記軸部の中間部に前記第1の
弾性脚片と略平行するように一体的に設けられかつ遊端
に第2の係止爪を凸設された1対の第2の弾性脚片と、
前記第1及び第2の弾性脚片の遊端同士を連結しかつ前
記軸部の軸線に沿うように延在する1対の連結ガイド片
とを有し、前記1対の連結ガイド片の両外側面間の幅
が、前記第2の係止爪の突出端から前記第1の係止爪に
至るまで漸減していることを特徴とする長尺物用クラン
プを提供することにより達成される。
〈作用〉 このようにすれば、軸部を取付孔に挿通することによ
り、板厚の違いに応じて各係止片を板状体の裏面に係合
させて、板状体を弾性片と係合爪とにより弾発的に挟持
して、クランプを板状体に取付けることができ、かつ弾
性片のたわみにより板厚の違いに対して無段階に対応で
きると共に、加工誤差などにより取付孔の径が違ってい
ても、連結ガイド片の両外側面間の幅の変化により取付
孔の径違いを吸収でき、両外側面を取付孔の内周面に弾
発的に衝当させることができ、取付孔の径方向のがたを
防止することができる。また、軸部と各ガイド片とが2
本の弾性脚片により連結されていることから、それらが
比較的容易にたわみ得るため、比較的小さな挿入力で取
付けることができる。
〈実施例〉 以下に添付の図面を参照して本考案を特定の実施例に
ついて詳細に説明する。
第1図は、本考案に基く長尺物用クランプとしての自
動車用ワイヤハーネスをボディに取付けるのに用いられ
るハーネス用クランプ1の全体を示す正面図であり、第
2図及び第4図〜第6図は第1図のII及びIV〜VI線から
見た図であり、第3図は第2図のIII線から見た図であ
る。クランプ1は、合成樹脂製弾性体からなり、互いに
ヒンジ結合された半割構造の環状のハーネス把持部とし
ての上側半割体2aと下側半割体2bとを有しており、両半
割体2a、2bのヒンジ結合部である薄肉連結部2cを介して
相対的に開閉可能にされている。また、両半割体2a、2b
の各対向遊端部には、両者を互いに閉じた際に開かない
ようにするべく、互いに係合し得る鋸歯状の係合部3a、
3bが形成されている。
下側半割体2bの外面としての第1図における下面に
は、取付け対象である第7図に示される鋼板4の取付孔
4aへ挿通可能な板状の軸部5が凸設されていると共に、
下側半割体2bと軸部5との接合部には、挿通方向に向け
てかつ左右対称にハの字状に拡開する一対の板状弾性片
6が一体的に形成されている。軸部5の突出遊端部に
は、挿通方向逆向きに第1図に於ける左右対称に拡開す
る一対の遊端側弾性脚片7が一体的に形成されている。
また、軸部5の左右両側面の中間部にも、挿通方向逆向
きに左右対称に拡開して遊端側弾性脚片7と略平行して
延出する一対の基端側弾性脚片8が一体的に形成されて
いる。両弾性脚片7、8の遊端同士が、軸部5に沿って
延在するようにされた連結ガイド片9により連結されて
おり、基端側弾性脚片8の遊端と連結ガイド片9との連
結部から軸部5に沿って延出して把持部2の下面近傍に
至る延出ガイド片10が一体的に形成されている。
両ガイド片9、10の第1図に於ける左右両外側面の各
弾性脚片7、8の各遊端近傍には、第1の係止爪として
の基端側係止爪11及び第2の係止爪としての遊端側係止
爪12が軸部5に対して左右対称にそれぞれ凸設されてい
る。各係止爪11、12には、軸部5を鋼板4の取付孔4aに
挿通した際にその鋼板4の裏面に当接し得る係止面11
a、12aがそれぞれ形成されている。
また、第1図に示されるように取付け間の自然状態に
於いて、基端側係止爪11の係止面11aと弾性片6の遊端
とが、挿通方向に対して直交する同一面上に概ね位置す
るようにされている。更に、両弾性片6の基端間に設け
られて軸部5の軸線に直交するように延在する基部6aの
下面と基端側係止面11aとの挿通方向の間隔(弾性片6
のたわみ代)aが、両係止面11a、12aの挿通方向の間隔
tよりも大きくされている。更に、連結ガイド片9の遊
端側係止面12a近くと、延出ガイド片10の基端側係止爪1
1から遊端に至る間の部分の各両外面間の幅bが、取付
孔4aの基準径と同一になるように設定されている。
このようにして構成されたクランプ1を鋼板4に取付
けるには、第7図に示されるように、軸部13を鋼板4の
取付孔4aに挿通して行うが、例えば鋼板4の裏面側に遊
端側係止爪12が突出する場合には、両弾性脚片7、8の
弾発力により取付孔4aの周縁の外側に両係止爪12が臨
み、鋼板4の裏面に各係止面12aが当接するようにな
る。従って、鋼板4の表面に弾発的に衝当する弾性片6
の遊端部と遊端側係止爪12との間にて鋼板4を弾発的に
挟持すると共に、鋼板4の裏面に遊端側係止爪12が係合
してクランプ1が抜止めされ、挿通方向のがたが生じな
いようにされて鋼板4にクランプ1が固定される。ま
た、取付孔4aの内周面には、連結ガイド片9の外面が弾
発的に当接するため、径方向のがたも生じないようにさ
れている。また、両ガイド片9、10が分割されることな
く連続して設けられていることから、取付孔4aから両ガ
イド片9、10が外れることがない。
このようにして鋼板4に取付けられたクランプ1の両
半割体2a、2b間にワイヤハーネス12を置いて、上側半割
体2aを下側半割体2bに対して閉じて両係合部3a、3b同士
を第1図に示されるように互いに係合させてワイヤハー
ネス13を把持して、ワイヤハーネス13をクランプ1を介
して鋼板4に固定する。
本クランプ1に於いては、弾性片6の挿入方向のたわ
み代aの分だけ鋼板4の厚さ方向に無段階に対応可能で
あることから、取付け部位毎に板厚が微妙に異なってい
ても何等不都合を生じることなくクランプ1を取付け可
能である。即ち、本実施例では、例えばtの板厚のもの
までは弾性片6と基端側係合爪11との間に、tから(a
+t)の板厚のものには弾性片6と遊端側係止爪12との
間にて鋼板4を挟持することができ、極めて薄いものか
ら(a+t)の板厚のものまで連続的に無段階に対応可
能である。
また、取付け前の自然状態で、両基端側係止爪11の両
凸出端間の幅と両遊端側係止爪12の両凸出端間の幅とが
同一(第1図のc)であり、かつ両連結ガイド片9の両
係止爪11、12間の外面間の幅が基端側係止爪11から遊端
側係止爪12に向けて漸減するようにされていることか
ら、取付孔4aの径が基準径に対して或る程度小さい場合
であっても、その内周面に基端側係止爪11の両凸出端が
弾発的に当接し得るため、孔径が基準径よりも小さい場
合でも或る程度対応可能である。従って、取付孔4aの径
方向のがたも防止し得る。尚、本クランプは、ワイヤハ
ーネス固定用に限ることなく、パイプ等長尺物の固定用
クランプに適用可である。
[考案の効果] このように本考案によれば、種々の板厚のものに無段
階に対応可能であり、かつ取付孔の径の違いに対しても
ある程度対応でき、例えば板状体に塗装による厚みが加
わり、取付部位ごとに板厚や孔径が変化しても、挿通方
向のがた及び取付孔の径方向のがたを防止して、クラン
プを容易に取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に基づくクランプの全体を示す正面図
である。 第2図は、第1図のII線から見た図である。 第3図は、第2図のIII線から見た図である。 第4図は、第1図のIV線から見た図である。 第5図は、第1図のV線から見た図である。 第6図は、第1図のVI線から見た図である。 第7図は、組付要領を示す第1図に対応する図である。 第8図及び第9図は、従来例を示す図である。 1……クランプ、2a……上側半割体、2b……下側半割
体、2c……薄肉連結部、3a、3b……係合部、4……鋼
板、4a……取付孔、5……軸部、6……弾性片、6a……
基部、7……遊端側弾性脚片、8……基端端側弾性脚
片、9……連結ガイド片、10……延出ガイド片、11……
基端側係止爪、12……遊端側係止爪、11a、12a……係止
面、13……ワイヤハーネス、21……把持部、22……軸
部、23……脚片、24〜27……係止爪、28、29……接合
片、30……弾性片、31a……上側脚片、31b……下側脚
片、32、33……係止爪

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】長尺物を把持するための把持部と、板状体
    に設けられた貫通取付孔に挿通可能に前記把持部の外面
    に凸設された軸部と、前記軸部を挟んで互いに対称的に
    前記挿通方向に向けて拡開するように前記把持部と前記
    軸部との接合部近傍に一体的に設けられた1対の弾性片
    と、前記軸部の遊端部に前記挿通方向とは逆向きに互い
    に対称的に拡開するように一体的に設けられかつ遊端に
    第1の係止爪を凸設された1対の第1の弾性脚片と、前
    記軸部の中間部に前記第1の弾性脚片と略平行するよう
    に一体的に設けられかつ遊端に第2の係止爪を凸設され
    た1対の第2の弾性脚片と、前記第1及び第2の弾性脚
    片の遊端同士を連結しかつ前記軸部の軸線に沿うように
    延在する1対の連結ガイド片とを有し、 前記1対の連結ガイド片の両外側面間の幅が、前記第2
    の係止爪の突出端から前記第1の係止爪に至るまで漸減
    していることを特徴とする長尺物用クランプ。
JP1990098758U 1990-09-20 1990-09-20 長尺物用クランプ Expired - Lifetime JP2522129Y2 (ja)

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