JP4443369B2 - 接続支管 - Google Patents
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Description
そして、下水本管に支管を取り付ける場合には、下水本管の所定位置にホルソー等を用いて開口部を設けて、該開口部にサドル型の支管を装着し、接着剤やパテ状接合剤を使用して該支管を該下水本管に固定していた。
しかし、接着剤やパテ状接合剤を使用する場合には、配管工事の省力化や施工の確実性を図ることが困難であった。
従来の分岐管継手においては、第1短管と第2短管とをゴム輪を介して接続し、該第1短管の先端に原管の取着口周縁部の内面に係止する複数の係止部を設け、原管の取着口周縁部の外面に接するサドルを該第1短管の外周部に装着し、該第1短管の係止部と該サドルの装着部との間にゴム輪を装着し、該第2短管の回転操作によって原管およびサドルに対して該係止部を引き上げ、ゴム輪を圧縮変形させて取着口の内径部または周縁部の外面に圧着させる。
また、従来の分岐接続管継手においては、管体の分岐孔に取着される内管に、該分岐孔内への脱落を防止する係止突起を形成するとともに、該分岐孔の径より大きい弾性リングを有する密着部を設ける一方、支管接続管に、挿入部の側縁に当接される鍔部を形成し、該密着部を変形させて該内管を挿入部から分岐孔内に挿入した後、支管接続管のねじ部と内管のねじ部とを螺合して該内管を引き上げ、内管の密着部を分岐孔の内周縁部に密着させる。
また、上記従来の構成では、第1短管の係止部または支管接続管の鍔部を係止し忘れた場合、あるいは、該係止部または該鍔部の係止不良が起こった場合に、漏水が生じるおそれがあるという問題もあった。
該接続部材9を該係止部材6に螺着したときに、該枢着された係止爪4の上部が該サドル部材7と該接続部材9とで挟持されることによって、該係止爪4の回動が阻止されることが望ましい。
または、該接続部材9を該係止部材6に螺着したときに、該枢着された係止爪4の上部の外周面が該接続部材9の内周面に当接することによって、該係止爪4の回動が阻止されることが望ましい。
この場合、該枢着された係止爪4の上部の内面には当接面25が形成され、該係止爪4が取り付けられる側の係止部材6の上部の外面には当接面26が形成されており、該接続部材9を該係止部材6に螺着したときに、該係止爪4の当接面25と該係止部材6の当接面26とが当接することによって、該係止爪4の上部の内側への回動が阻止されることが望ましい。
更に、該複数個の係止爪4,5は主管路2の軸方向に沿って設けられていることが望ましい。
また更に、該係止爪4,5は二つ設けられていることが望ましい。
したがって、該接続部材9を該係止部材6に螺着した場合には、該係止爪4,5は該開口部3の周縁に確実に係止されているので、係止不良や漏水が発生するのを防止して、施工の確実性を向上させることができ、その上、施工作業が簡便かつ容易であるため、配管工事の省力化を図ることができる。
本実施例では、各家庭の公共ます(図示せず)に接続された枝管路である取付管(図示せず)を主管路である下水本管2に接続するための接続支管1の場合を例示する。
一方の係止爪4の上部側面からは一対の枢着ピン11が突設されており、該一方の係止爪4は該枢着ピン11を介して該係止部材6に回動可能に枢着されている。一方、係止部材6の他方の係止爪5は係止部材6に一体的に設けられている。そして本実施例では、該二つの係止爪4,5は下水本管2の軸方向に沿って設けられている。
また、係止部材6と係止爪4,5の上部内周面にはねじ溝12が設けられている。更に、係止部材6と係止爪4,5の上部外周面には係止段部13が設けられており、該係止段部13が下水本管2の開口部3の周縁に係止して、該係止部材6が下水本管2内に落下することが防止されている。
更に、サドル部材7の上部内周面には当接段部16が設けられており、サドル部材7の上端の内周面には環状係合爪17が突設されている。
また、接続部材9の中央部の外周には係合突環21が突設されており、該係合突環21よりも下側の部分には第二パッキン22が嵌着されている。
更に、接続部材9の上部にはゴム輪受口8が設けられており、該ゴム輪受口8の内周面にはゴム輪23が嵌着されている。
そして施工現場において、まず、接続部材9の挿入部18をサドル部材7に上側から内挿し、接続部材9の当接部20をサドル部材7の当接段部16に当接させるとともに、サドル部材7の環状係合爪17を接続部材9の係合突環21に係合させて、接続部材9とサドル部材7とを組み付ける。
次いで、該接続部材9の挿入部18のねじ部19を係止部材6のねじ溝12に螺着する。このとき、係止部材6の上端部は、接続部材9の挿入部18の外周面とサドル部材7の内周面とによって挟持されることとなるが、該接続部材9の挿入部18は一方の係止爪4にまでは螺着されていないため、該一方の係止爪4は回動可能の状態のままとされている。
その後、下水本管2の所定位置にホルソー等の工具(図示せず)を用いて開口部3を設ける。
そして、係止部材6の他方の係止爪5を下水本管2の開口部3の周縁の内周面に係止させるとともに、図3において矢印で示すように、一方の係止爪4を枢着ピン11を中心として内側に回動させて、該一方の係止爪4が該開口部3を通過可能な状態とする。
その後、図4において矢印で示すように、接続部材9を回転させて、接続部材9の挿入部18のねじ部19を係止爪4,5のねじ溝12にまで螺着させる(図5参照)。そうすると、一方の係止爪4の上部も、接続部材9の挿入部18の外周面とサドル部材7の内周面とによって挟持されるため、該一方の係止爪4の回動が阻止され、該一方の係止爪4は該下水本管2の開口部3を通過不可能とされる。
この場合、サドル部材7の内周下面と下水本管2の上面との間には第一パッキン15が介在されているので、該第一パッキン15によって該サドル部材7と該下水本管2との間が水密状態とされている。また、サドル部材7の内周面と接続部材9の外周面との間には第二パッキン22が介在されているので、該第二パッキン22によって該サドル部材7と該接続部材9との間が水密状態にされている(図5および図6参照)。
その上、たとえ枢着ピン11が折れた場合であっても、該接続部材9は該係止部材6に螺着して固定されており、一方の係止爪4は該サドル部材7の外周面と該接続部材9の内周面とで挟持されているので、該一方の係止爪4の係合が外れることがなく、該一方の係止爪4が内側に落下することがない。
更に、該二つの係止爪4,5が下水本管2の軸方向に沿って設けられているため、接続支管1が下水本管2の軸に対して傾いた状態で装着された場合であっても、係止爪4,5が取付管の管底より下に位置することがない。
本実施例の接続支管1は、下水本管2の開口部3の周縁に係止される二つの係止爪4,5が設けられている係止部材6と、該係止部材6の上部に外嵌されるとともに下水本管2の上面に装着されるサドル部材7と、該サドル部材7に内挿されるとともに取付管が接続される接続口であるゴム輪受口8が上部に設けられている接続部材9とを有している。
一方の係止爪4の中央部側面からは一対の枢着ピン11が突設されており、該一方の係止爪4は該枢着ピン11を介して該係止部材6に回動可能に枢着されている。一方、係止部材6の他方の係止爪5は係止部材6に一体的に設けられている。そして本実施例では、該二つの係止爪4,5は下水本管2の軸方向に沿って設けられている。
また、係止部材6と係止爪4,5の上部外周面にはねじ溝12が設けられている。更に、図12に示すように、係止部材6の下部外周面には係止段部13が設けられており、該係止段部13が下水本管2の開口部3の周縁に係止して、該係止部材6が下水本管2内に落下することが防止されている。
更に、サドル部材7の中央部内周面には当接段部16が設けられており、サドル部材7の上端の内周面には環状係合爪17が突設されている。
また、接続部材9の挿入部18の外周には係合突環21が突設されており、該係合突環21よりも下側の部分には第二パッキン22が嵌着されている。
更に、接続部材9の上部にはゴム輪受口8が設けられており、該ゴム輪受口8の内周面にはゴム輪23が嵌着されている。
そして、係止部材6の他方の係止爪5を下水本管2の開口部3の周縁の内周面に係止させるとともに、図8において矢印で示すように、一方の係止爪4を枢着ピン11を中心として内側に回動させて、該一方の係止爪4が該開口部3を通過可能な状態とする(図8および図9参照)。
そして、接続部材9の挿入部18をサドル部材7に上側から内挿し、接続部材9の当接部20をサドル部材7の当接段部16に当接させるとともに、サドル部材7の環状係合爪17を接続部材9の係合突環21に係合させて、接続部材9とサドル部材7とを組み付ける。
その後、図10において矢印で示すように、接続部材9を回転させて、該接続部材9の挿入部18のねじ部19を係止部材6のねじ溝12に螺着する(図11参照)。そうすると、一方の係止爪4の上部の外周面が接続部材9の挿入部18の内周面に当接するため、該一方の係止爪4の回動が阻止され、該一方の係止爪4は該下水本管2の開口部3を通過不可能とされる。
この場合、サドル部材7の内周下面と下水本管2の上面との間には第一パッキン15が介在されているので、該第一パッキン15によって該サドル部材7と該下水本管2との間が水密状態とされている。また、サドル部材7の内周面と接続部材9の外周面との間には第二パッキン22が介在されているので、該第二パッキン22によって該サドル部材7と該接続部材9との間が水密状態にされている(図11および図12参照)。
すなわち、上記の接続支管1では、接続部材9を係止部材6に螺着することによって、二つの係止爪4,5が下水本管2の開口部3の周縁に確実に係止されるため、係止不良や漏水が発生するのを防止できる。また、上記の接続支管1では、一方の係止爪4が係止した状態でなければ、接続部材9を係止部材6に螺着することができないので、係止爪4,5の係止し忘れを確実に防止することができ、したがって、施工の確実性を向上させることができる。その上、上記の接続支管1では、施工作業が簡便かつ容易であるため、配管工事の省力化を図ることができる。
更に本実施例では、一方の係止爪4の上部の両端部内面に当接面25が形成されており、該一方の係止爪4が取り付けられる側の係止部材6の上部の両端部外面に当接面26が形成されている(図8および図9参照)。したがって、接続部材9の挿入部18のねじ部19を係止部材6のねじ溝12に螺着したときに、一方の係止爪4の当接部25と係止部材6の当接面26とが当接することによって、該一方の係止爪4の上部の内側への回動が阻止されている。
更に、該二つの係止爪4,5が下水本管2の軸方向に沿って設けられているため、接続支管1が下水本管2の軸に対して傾いた状態で装着された場合であっても、係止爪4,5が取付管の管底より下に位置することがない。
2 主管路(下水本管)
3 開口部
4 一方の係止爪
5 他方の係止爪
6 係止部材
7 サドル部材
8 接続口(ゴム輪受口)
9 接続部材
11 枢着ピン
Claims (6)
- 主管路に枝管路を接続するための接続支管であって、
主管路の開口部の周縁に係止される複数個の係止爪が設けられている係止部材と、該係止部材に嵌着されるとともに主管路上に装着されるサドル部材と、該サドル部材に挿着されるとともに枝管路が接続される接続口が設けられている接続部材とを有しており、
一方または両方の係止爪は枢着ピンを介して該係止部材に回動可能に枢着されており、該枢着された係止爪を回動させることによって該係止爪は該主管路の開口部を通過可能とされ、また、該接続部材を該係止部材に螺着することによって該係止爪の回動が阻止されて該係止爪は該主管路の開口部を通過不可能とされることを特徴とする接続支管。 - 該接続部材を該係止部材に螺着したときに、該枢着された係止爪の上部が該サドル部材と該接続部材とで挟持されることによって、該係止爪の回動が阻止される請求項1に記載の接続支管。
- 該接続部材を該係止部材に螺着したときに、該枢着された係止爪の上部の外周面が該接続部材の内周面に当接することによって、該係止爪の回動が阻止される請求項1に記載の接続支管。
- 該枢着された係止爪の上部の内面には当接面が形成され、該係止爪が取り付けられる側の係止部材の上部の外面には当接面が形成されており、該接続部材を該係止部材に螺着したときに、該係止爪の当接面と該係止部材の当接面とが当接することによって、該係止爪の上部の内側への回動が阻止される請求項3に記載の接続支管。
- 該複数個の係止爪は主管路の軸方向に沿って設けられている請求項1〜請求項4のいずれかに記載の接続支管。
- 該係止爪は二つ設けられている請求項1〜請求項5のいずれかに記載の接続支管。
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