JP2007183082A - 膨張弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボディの製造効率を向上させるとともに材料の歩留まりを良くし、膨張弁の製造コストを低減させる。
【解決手段】本発明の膨張弁によれば、ボディ2がアルミニウム合金のダイカストにより形成されるため、ボディ2が複雑な形状であっても容易に作製することができる。また、押出加工では形成が困難な弁座も一体に形成することができるため、ボディ2の製造効率を向上させることができる。さらに、従来切削加工が行われた弁座等の部位についてもダイカストで一体成形されるため、材料の歩留まりも良く、膨張弁の製造コストを低減させることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、冷凍サイクルに配設され、上流側から導入された冷媒を絞り膨張させて下流側に導出する膨張弁に関する。
自動車用エアコン装置の冷凍サイクルは、一般に、循環する冷媒を圧縮するコンプレッサと、圧縮された冷媒を凝縮するコンデンサと、冷凍サイクル内の冷媒を溜めるとともに凝縮された冷媒を気液に分離するレシーバと、分離された液冷媒を絞り膨張させる膨張弁と、膨張弁で膨張された冷媒を蒸発させるエバポレータとにより構成されている。
このうち、膨張弁には、例えばエバポレータ出口の冷媒の温度及び圧力を感知してエバポレータに送り出す冷媒の流量を制御する温度式膨張弁が用いられる。この温度式膨張弁は、レシーバからエバポレータへ向かう冷媒を通過させる第1の通路と、エバポレータから戻ってきた冷媒を通過させてコンプレッサへ導出する第2の通路が形成されたボディを備える。このボディの第1の通路の中間には、冷媒の流量を調整するための弁部が設けられ、このボディの第2の通路側の端部には、この第2の通路を流れる冷媒の温度及び圧力を感知して、駆動用のシャフトを介して弁部の開度を制御するパワーエレメントが設けられている(例えば特許文献1参照)。
ところで、このような膨張弁のボディは一般に、軽量で加工性に優れたアルミニウム合金を押出成形して中実の半製品を作製し、その後、上述した第1の通路、第2の通路、及びパワーエレメントの接続部等を切削加工して製造される。しかし、切削加工は加工時間がかかるとともに材料の歩留まりが悪いため、製造コストが嵩むといった問題がある。
これに対し、例えばボディを中空押出加工を採用して製造する技術が提案されている(例えば特許文献2参照)。
この技術は、上述した第2の通路が単純なストレート形状でもよいことに着目し、ボディの押出成形の過程でこの第2の通路をも同時に成形してしまうものである。その結果、第2の通路の切削による穴あけ加工が省略され、アルミニウム素材が節約され、ボディの製造効率をある程度向上させることができる。
特開2000−304382号公報 特開平10−267470号公報
しかしながら、上述した中空押出加工等の押出加工では、アルミニウム合金を一定の押出方向に抜く必要があるため、一定の断面を有するストレートな形状部分にのみしか適用することができない。このため、中間部に弁部を構成する弁座が一体成形される第1の通路の成形には適用することができない。また、第1の通路及び第2の通路の端部には、コンプレッサ、レシーバ、エバポレータにつながる配管を接続する際に介装させるシール部材のシール面が設けられるが、拡径部となるために押出成形では加工することができない。このため、これらの部分については依然として切削加工を採用するしかなく、材料の節減及び製造効率の向上を図る上では十分でないといった問題があった。
また、中空押出加工により第2の通路を形成した後に、例えば旋盤などを用いてその端部に切削加工を施そうとした場合、押出成形時の通路の軸心と切削加工時の回転軸の軸心とを一致させるのは容易ではない。このため、例えばシール部をドリルなどの工具により成形しようとすると、その工具の軸線が通路の軸心に対して偏心し、加工時に工具及びボディに偏心した荷重がかかり、加工上の問題が発生する可能性がある。
また、ボディを樹脂材の射出成形により製造する方法も考えられるが、樹脂材は金属に比べて剛性が小さくて強度的に弱く、また冷媒の流動音が大きいといった問題がある。さらに、樹脂材は一旦硬化すると塑性変形し難いため、弁部を弁体の形状に合わせてコイニング加工しようとしても型になじみ難く、加工中に割れを生じやすい。このため、別途金属で成形した弁部を射出成形の際にインサート成形しなければならず、製造が煩雑になるといった問題がある。
なお、このような問題は、温度式膨張弁に限らず、電磁式その他の膨張弁においても同様に存在するものである。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、ボディの製造効率を向上させるとともに材料の歩留まりを良くし、膨張弁の製造コストを低減させることを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、上流側から導入された冷媒を内部の弁部を通過させることにより絞り膨張させて下流側へ供給する膨張弁において、前記弁部を構成する弁座を含むボディが、金属のダイカストにより形成されていることを特徴とする膨張弁が提供される。
このような膨張弁においては、ボディが金属のダイカストにより形成され、その際に弁座も少なくとも実質的に一体形成される。
また、本発明では、上流側から導入された冷媒を内部の弁部を通過させることにより絞り膨張させて下流側へ供給する膨張弁において、前記弁部を内部に備えるボディが、金属のダイカストにより形成されていることを特徴とする膨張弁が提供される。
本発明の膨張弁によれば、ボディが金属のダイカストにより形成されるため、ボディが肉抜き部を複数有するような複雑な形状であっても容易に作製することができる。また、押出加工では形成が困難な弁座も実質的に一体に形成することができるため、ボディの製造効率を向上させることができる。さらに、従来切削加工が行われた弁座等の部位についてもダイカストで一体成形可能であるため、材料の歩留まりも良く、膨張弁の製造コストを低減させることができる。
また、本発明の別の膨張弁によれば、ボディが金属のダイカストにより形成されるため、ボディが複雑な形状であっても容易に作製することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。本実施の形態は、本発明の膨張弁を自動車用エアコン装置の冷凍サイクルに適用される温度式膨張弁として具体化したものである。図1はこの膨張弁の正面図であり、図2はこの膨張弁の左側面図であり、図3はこの膨張弁の背面図である。さらに、図4は図1のA−A矢視断面図である。
図1〜図3に示すように、膨張弁1は、後述するアルミニウム合金のダイカストによって形成されたボディ2を有する。このボディ2は略角柱状をなすが、その側面のいたるところに軽量化のための肉抜き部が設けられている。ボディ2の内部には冷媒の絞り膨張を行う弁部が設けられ、その長手方向の端部には、感温部として機能するパワーエレメント3が設けられている。
図4に示すように、膨張弁1は、ボディ2の側部に、レシーバ(コンデンサ側)から高温・高圧の液冷媒を受けるポート4(第1ポート)と、この膨張弁1にて絞り膨張された低温・低圧の冷媒をエバポレータへ供給するポート5(第2ポート)と、エバポレータから蒸発された冷媒を受けるポート6(第3ポート)と、この膨張弁1を通過した冷媒をコンプレッサへ戻すポート7(第4ポート)とを備えている。ポート4、ポート5及びこれらをつなぐ冷媒通路により第1の通路8が構成され、ポート6、ポート7及びこれらをつなぐ冷媒通路により第2の通路9が構成されている。第1の通路8のポート4及びポート5の各開口端には、それぞれレシーバ、エバポレータにつながる配管を接続する際に介装させるシール部材のシール面が設けられている。このシール面は、その開口端に向って広がるようにテーパ状に形成されている。また、第2の通路9のポート6及びポート7の各開口端にも、それぞれエバポレータ、コンプレッサにつながる配管を接続する際に介装させるシール部材のシール面が設けられている。このシール面も、その開口端に向って広がるようにテーパ状に形成されている。
ポート4からポート5へ連通する第1の通路8の部分には、弁座10がボディ2と一体に形成され、この弁座10の内周縁により弁孔11が規定されている。弁座10の上流側には、弁部を構成するボール状の弁体12が配置されている。また、ボディ2の下端部には、この第1の通路8にほぼ直交して外部と連通する連通孔13(「アジャスト部」に該当する)が形成されており、この連通孔13を封止するようにアジャストねじ14が螺着されている。アジャストねじ14の先端面には円溝状のスプリング受け部15が形成され、このスプリング受け部15には、弁体12との間に介装されてこの弁体12を弁座10に着座させる方向に付勢する圧縮コイルスプリング16の一端部が収容されて支持されている。このアジャストねじ14のボディ2への螺入量を調整することで、圧縮コイルスプリング16の荷重を調整できるようなっている。つまり、このアジャストねじ14は、連通孔13内で位置調整されることにより圧縮コイルスプリング16の弾性力を調整可能なアジャスト機構として機能する。また、アジャストねじ14とボディ2との間には、内部の冷媒が連通孔13を通って外部に漏洩することを阻止するOリング17が介装されている。
また、ボディ2の上端部には、第2の通路9にほぼ直交して外部と連通する連通孔18(「感温部」に該当する)が形成されており、この連通孔18を封止するようにパワーエレメント3が螺着されている。このパワーエレメント3は、ステンレス材からなるアッパーハウジング19及びロアハウジング20と、これらによって囲まれた空間を仕切るように配置された可撓性のある金属薄板からなるダイヤフラム21と、このダイヤフラム21の下面に配置されたディスク22とによって構成されている。アッパーハウジング19とダイヤフラム21とによって密閉された感温室には、感温用ガスが封入されている。パワーエレメント3とボディ2との間には、内部の冷媒が連通孔18を通って外部に漏洩することを阻止するOリング23が介装されている。第2の通路9を通過する冷媒の圧力及び温度は、連通孔18とディスク22に設けられた孔部又はスリットを通ってダイヤフラム21の下面に伝達される。
ディスク22の下方には、ダイヤフラム21の変位を弁体12へ伝達するシャフト24が配置されている。このシャフト24は、ボディ2に形成された貫通孔25を挿通している。この貫通孔25は、その上部に大径部25a、下部に小径部25bを有しており、大径部25aの上部開口端は、テーパ状の面取りがされた形状に形成されている。貫通孔25の大径部25aには、シャフト24と貫通孔25との間を完全にシールするOリング26が配置され、貫通孔25における冷媒のバイパス漏れを完全に防止するように構成されている。
シャフト24の上部は、第2の通路9を横切って配置されたホルダ27により保持されている。このホルダ27の下端部は貫通孔25の大径部25aに嵌入されており、その下部端面が貫通孔25の上部開口端方向へのOリング26の移動を規制している。シャフト24の下端部は、小径部25bを貫通して弁孔11に達している。シャフト24の上端部は、ディスク22の下面に当接しているが、そのディスク22の当接面はシャフト24の軸線に直角に交わる平面に対して傾斜している。その結果、ダイヤフラム21の軸線方向の動きが、シャフト24に軸線方向の荷重を与えるとともに横方向の荷重をも与えるようになっている。これにより、ダイヤフラム21の動きをシャフト24に伝えるとき、シャフト24に横荷重の分力が働き、ポート4の流体通路を流れる高圧冷媒に圧力変動があってもシャフト24の動作が敏感に反応しないようにしてシャフト24の長手方向の振動を抑制している。
また、図1及び図4に示されるように、ボディ2においてポート4及びポート7が開口する側(つまりエンジンルーム側)の側面の中央には、所定深さのねじ穴31が設けられている。このねじ穴31は、コンプレッサ及びレシーバにつながる各配管を接続するための図示しない固定プレートを取り付ける際に、その固定プレートを固定するためのボルトを締結させるためのものである。さらに、同側面のポート7とねじ穴31との間には、一対の捨て穴32が設けられている。この捨て穴32は、エバポレータにつながる各配管を接続するための図示しない固定プレートを取り付ける際に、その固定プレートを固定するためのボルトを挿通するためのものである。さらに、ボディ2の同側面の上端部の2箇所と下端部の1箇所には、ボディ2の後述するダイカストの後、金型から成形品を取り外す際の工具を突き当てて押出すための突き当て面33,34がそれぞれ設けられている。図2に示すように、上側の一対の突き当て面33は、下側の突き当て面34とほぼ同一平面上に配置されるように、肉抜き部から隆起した突出部35に設けられている。
また、図1〜図3(特に図3)に示すように、ボディ2の左右の側面(第1の通路8及び第2の通路9にほぼ平行な側面)には、車室内とエンジンルームとの境界に設置される後述するファイアウォール部材に取り付けるための取付面部36と、膨張弁1が所定の装置により搬送される際の把持部となる平面部37が設けられている。本実施の形態では、取付面部36と平面部37とが同一面上でつながっているが、必ずしもその必要はなく、その境界部に段差を設けたり、互いに分離してもよい。
なお、これら取付面部36及び平面部37は、ボディ2に複数の肉抜き部を設ける際に、作業性等を考慮して通常のボディの外形の一部をあえて残したものである。言い換えれば、このような便宜的な形状を残した上でなるべく軽量化を図るために、ボディ2の各側面には、複数の肉抜き部が設けられている。具体的には、ボディ2の左右の側面には取付面部36及び平面部37を残した部分に、また、これらの面と直交するボディ2の側面(正面及び背面)には第1の通路8、第2の通路9及びねじ穴31の各周縁部を残した部分に、それぞれ複数の肉抜き部41が設けられている。このように比較的複雑な形状であっても、ダイカストにより容易に形成することができる。
次に、本実施の形態の膨張弁の製造方法の要部について説明する。図5は、膨張弁の製造方法の要部概略を示す説明図である。なお、説明の便宜上、図示においては膨張弁の形状を単純化している。
膨張弁1は、アルミニウム合金のダイカストによって製造される。本実施の形態においては、図示のような第1金型50、第2金型60及びマンドレル70を含む装置が用いられる。これら第1金型50、第2金型60及びマンドレル70によって、ボディ2の本体及び冷媒通路等を形成するチャンバが構成される。
第1金型50は、ポート4及び7が位置する側であるボディ2の前半部を成形するためのチャンバ51を有する。そのチャンバ51内には、ポート4,7をそれぞれ形成するためのポート形成部52,53、ねじ穴31の下穴を形成するためのねじ穴形成部54、一対の捨て穴32を形成するための捨て穴形成部55が、それぞれ開口部に向って突設されている。ポート形成部52及び53の基端部は、図示しないが、上述したシール部材のシール面を形成するためにテーパ状になっている。また、マンドレル70を挿通するための挿通穴を形成するマンドレル挿通部形成溝56、及び溶融したアルミニウム合金を注入するための注入路を形成する注入路形成溝57が、それぞれチャンバ51に連通して設けられている。なお、図示しないが、第1金型50には、上述したボディ2の突き当て面33,34に対応した位置に所定の長尺状の工具を進退させるための挿通孔が設けられている。
一方、第2金型60は、ポート5及び6が位置する側であるボディ2の後半部を成形するためのチャンバ61を有する。そのチャンバ61には、ポート5,6をそれぞれ形成するためのポート形成部62,63が、それぞれ開口部に向って突設されている。ポート形成部62及び63の基端部は、図示しないが、上述したシール部材のシール面を形成するためにテーパ状になっている。また、第1金型50と組み合わせた際にマンドレル挿通部形成溝56とともにマンドレル70を挿通する挿通穴を形成するマンドレル挿通部形成溝64、及び注入路形成溝57とともに溶融したアルミニウム合金を注入するための注入路を形成する注入路形成溝65が、それぞれチャンバ61に連通して設けられている。
さらに、マンドレル70は段付円筒状をなし、上述した連通孔13(アジャスト部)を形成するアジャスト部形成部71、及び第2の通路8の弁部(弁座10及び弁孔11)を構成する弁部形成部72が設けられている。特に、弁部形成部72は、ボール状の弁体12が弁座10に着座した際に弁孔11を密閉して冷媒漏れが生じないようにテーパ状の斜面を有し、コイニング加工を実現できるようになっている。
そして、ボディ2を製造する際には、第1金型50、第2金型60及びマンドレル70を組み立てた状態で注入路から溶融したアルミニウム合金を注入してダイカストを行う。本実施の形態においては、このアルミニウム合金として鋳造性に優れたAl−Si−Cu系のものを使用する。具体的には、Siが9.6〜12.0重量%、Feが0〜1.3重量%、Cuが1.5〜3.5重量%、Mnが0〜0.5重量%、Mgが0〜0.3重量%、Znが0〜1.0重量%、Niが0〜0.5重量%、Snが0〜0.3重量%、残部がAl及び不可避不純物からなるものを使用する。特に、Siを9.6〜12.0重量%含めることにより、溶融したアルミニウム合金の流動性を良好に保持することができ、またCuを1.5〜3.5重量%に抑えることにより、材料の収縮欠陥を抑制することができる。
そして、そのアルミニウム合金が硬化すると、マンドレル70を抜いた後に第1金型50と第2金型60とを分離する。このとき、ボディ2の半製品は、第1金型50側に密着しているため、所定の工具を上記挿通孔から進出させて突き当て面33,34を押すことにより、ボディ2の半製品を第1金型50から分離する。そして、このようにして成形されたボディ2の半製品に、パワーエレメント3の取り付け穴となる連通孔18(感温部)、ねじ穴31、及び連通孔13(アジャスト部)のそれぞれのねじ部を加工し、さらにOリング23の介装部と貫通孔25を加工することにより、ボディ2が完成する。
次に、膨張弁1の取付方法について簡単に説明する。図6は、車室内とエンジンルームとの境界に膨張弁1が取り付けられた状態を表す説明図である。図7は、図6のB−B矢視断面図である。
図6に示すように、膨張弁1は、車室内とエンジンルームとの境界壁81に設けられた長円状の穴部82に、ゴムやスポンジ等からなるファイアウォール部材83を介して固定されている。ファイアウォール部材83は、穴部82と相補形状の長円状の外形を有する筒状体からなり、その中央に膨張弁1の外形に沿った角穴84が設けられている。
言い換えれば、図7にも示すように、ボディ2に形成した取付面部36(同図においては、便宜上網がけ模様にて示されている)により、既存のファイアウォール部材83に膨張弁1を固定できるようになっている。膨張弁1は、そのパワーエレメント3のフランジ部3aがファイアウォール部材83に設けられた溝部85に嵌合することにより、その前後方向の位置が固定されている。なお、膨張弁1の車室内側には図示しない配管が接続されて膨張弁1を支持するため、同図において膨張弁1が車室内側に脱落する心配はない。
図4に戻り、以上のように構成された膨張弁1は、エバポレータから戻ってきて第2の通路9を通過する冷媒の圧力及び温度をパワーエレメント3が感知し、その冷媒の温度が高い又は圧力が低い場合には、シャフト24を介して弁体12を開弁方向へ押して弁座10からのリフト量を大きくし、逆にその温度が低い又は圧力が高い場合には、弁体12を閉弁方向へ移動させて弁座10からのリフト量を小さくして弁開度を制御するようにしている。一方、レシーバから供給された液冷媒は、ポート4を介して弁体12のある空間に流入し、弁開度が制御された弁部を通過することで絞り膨張され、低温・低圧の冷媒になる。その冷媒は、ポート5から出てエバポレータに供給され、ここで車室内の空気と熱交換されて膨張弁1のポート6に戻される。このとき、膨張弁1は、エバポレータの出口の冷媒が所定の過熱度を有するようにエバポレータへ供給する冷媒の流量を制御するので、エバポレータからは冷媒が完全に蒸発された状態でコンプレッサに戻される。
以上に説明したように、膨張弁1によれば、ボディ2がアルミニウム合金のダイカストにより形成されるため、本実施の形態のボディ2のように肉抜き部の多い複雑な形状であっても容易に作製することができる。例えば押出成形によればボディ2の側面の相交わる方向にそれぞれ肉抜き部を設けることは困難であるが、ダイカストによればこれを容易に行うことができる。その結果、ボディ2の形状の自由度が向上するとともに、膨張弁1の大幅な軽量化を図ることができる。
また、弁座10や弁孔11を含む弁部、第1の通路8及び第2の通路9の端部に設けたシール面、ファイアウォール部材83に取り付けるための取付面部36といったような押出加工では形成が困難な部位についても容易に形成することができるため、ボディ2の製造効率を向上させることができる。
さらに、押出加工等と比較しても切削加工を大幅に少なくして材料の歩留まりを良くすることができるため、膨張弁1の製造コストを低減させることができる。
また、アルミニウム合金は、樹脂材よりも硬度が高くて強度が大きく、また比較的塑性変形し易いため、弁部のコイニング加工も精度良く容易に行うことができる。その結果、弁部における冷媒漏れも確実に防止することができる。また、冷媒の流動音を小さくすることができる。
なお、本実施の形態においては、膨張弁1の搬送や車両への取り付けを考慮して、ボディ2に平面部37及び取付面部36を形成した例を示したが、その搬送形態や取付形態に応じてこれらを省略することもできる。
図8〜図10は、第1の実施の形態の変形例にかかる膨張弁の構成を表す説明図である。各図において、(A)はその正面図、(B)はその左側面図、(C)はその背面図をそれぞれ表している。なお、上記実施の形態と同様の構成部分については同一の符号を付している。
すなわち、図8に示すように、膨張弁1において示した平面部37及び取付面部36を、いずれも省略したボディ112としてもよい。また、図9に示すように、平面部37を残して取付面部36を省略したボディ122としてもよい。さらに、図10に示すように、取付面部36を残して平面部37を省略したボディ132としてもよい。
このようにすることで、使用するアルミニウム合金を節減することができ、その製造コストを削減することができるとともに、膨張弁のさらなる軽量化を図ることができる。
なお、上記実施の形態及び各変形例においては、ボディ2の製造の最後に連通孔13,18及びねじ穴31のねじ部を切削加工することとしたが、ねじ部を有するマンドレルなどを用いることにより(この場合、回転させながら取り外すことになる)、これらのねじ部をもダイカストにより一体成形してもよい。また、Oリング23の介装部と貫通孔25についても同様に、切削加工ではなく、ダイカストにより一体成形してもよい。なお、図5においては第1金型50と第2金型60との接合部の下方からマンドレル70を挿入してアジャスト部を成形できるようにしたが、その接合部の上方からも別のマンドレルを挿入するなどして、感温部をもダイカストにより成形するようにしてもよい。
また、上記実施の形態及び各変形例においては、アルミニウム合金のダイカストによるボディの成形を温度式膨張弁に適用した例を示したが、電磁式その他の膨張弁にも適用できることは言うまでもない。また、アルミニウム合金に限らず、亜鉛合金、マグネシウム合金、銅合金その他の金属のダイカストによりボディを形成することもできる。
また、上記実施の形態及び各変形例においては、弁座10や弁孔11を含む弁部をダイカストによりボディ2に一体成形したが、その弁部の精度を向上させるために、表面をさらに切削加工するなどの仕上げ加工を施してもよい。仮に、このような仕上げ加工を伴っても、弁部は実質的にダイカストにより形成されるため、上述したメリットが得られることはいうまでもない。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態に係る膨張弁は、第1の実施の形態の膨張弁の構成と共通する点が多いため、ほぼ同様の構成部分については同一の符号を付す等してその説明を省略する。図11はこの膨張弁の正面図であり、図12はこの膨張弁の左側面図であり、図13はこの膨張弁の背面図である。さらに、図14は図11のC−C矢視断面図である。
図11〜図13に示すように、膨張弁201は、アルミニウム合金のダイカストによって形成されたボディ202を有する。このボディ202も略角柱状をなし、その側面のいたるところに軽量化のための肉抜き部が設けられている。
図14に示すように、膨張弁201においては、ボール状の弁体12が弁体受け216に支持されている。ボディ202の連通孔13を封止するように設けられたアジャストねじ214の先端部には、先端面にリング状の溝部が形成されたスプリング受け215が嵌着され、弁体受け216との間に圧縮コイルスプリング16を介装している。この圧縮コイルスプリング16は、その一端が弁体受け216に、他端がスプリング受け215の溝部に挿通され、弁体受け216を介して弁体12を弁座10に着座させる方向に付勢している。このアジャストねじ214のボディ202への螺入量を調整することで、圧縮コイルスプリング16の荷重を調整できるようなっているのは、第1の実施の形態の場合と同様である。
また、シャフト24の上部は、第2通路9を横切って配置されたホルダ227により保持されている。ホルダ227の上部には、シャフト24に対して横方向から付勢するコイルばね217が配置されている。このコイルばね217でシャフト24に横荷重を与える構成にしたことにより、ポート4における高圧冷媒に圧力変動があったときにシャフト24の軸線方向の動作が敏感に反応しないようにしている。つまり、このコイルばね217は、シャフト24の軸線方向の振動による異常振動音の発生を抑える制振機構を構成する。
さらに、パワーエレメント203のディスク222は、アルミニウム材を鍛造成形して形成された円板状の本体を有し、その上半部が半径方向外向きに延出してフランジ部223を構成している。このフランジ部223の下端面には、半径方向に放射状に延びる図示しない連通溝が形成されており、第2通路9から連通孔18を介して流入した冷媒を通過させて、ロアハウジング20内のダイヤフラム21の下面に導けるようになっている。ディスク222の下面中央には係合突起224が突設されており、ホルダ227の上端部に形成された係止溝227aにガイドされつつ、シャフト24の上端部に当接してこれと一体化している。この係合突起224の基端部が、ホルダ227の上端面により係止されるようになっており、ディスク222の下死点が規定されている。また、ダイヤフラム21のディスク222とは反対側(感温室内側)の面にはパッド225が設けられ、感温ガスが凝縮して液分が発生しても、これを保持することができるようになっている。
また、図11〜図13に示すように、ボディ202の左右の側面にも第1の実施の形態と同様に、取付面部236及び平面部237が設けられ、そのポート4が開口した側面には、その開口部から延出した耳状の膨出部239が設けられている。この膨出部239は、ボディ202のダイカスト成形時に同時に形成され、その先端部が、ボディ202の第1の通路8に平行な片側の側面よりも外方に延出している。膨出部239の先端部には、図示しないレシーバにつながる配管の継手を接続する際に締結用のボルトを螺合させるねじ穴240(貫通穴)が形成されている。
さらに、ボディ2の各側面には、複数の肉抜き部が設けられている。すなわち、ボディ202の左右の側面には取付面部236及び平面部237を残した部分に、また、これらの面と直交するボディ202の側面には第1の通路8、第2の通路9及びねじ穴31の各周縁部、並びに膨出部239を残した部分に、それぞれ複数の肉抜き部241が設けられている。このように比較的複雑な形状の肉抜きであっても、ダイカストにより容易に形成することができる。
なお、膨張弁201は、第1の実施の形態と同様にアルミニウム合金のダイカストにより製造される。その製造には、チャンバの形状は異なるものの、図5で示した金型とほぼ同様の金型構成を利用してダイカストを実行し、また、アルミニウム合金についても同様のものを使用する。このため、膨張弁201の製造方法の説明については省略する。
以上に説明したように、膨張弁201においても、ボディ202がアルミニウム合金のダイカストにより形成される。このため、ボディ202の外面に肉抜き部が多く、また内部形状が複雑であっても容易に作製することができる。また、切削加工を大幅に少なくできるため、膨張弁201の製造コストを低減させることができる。さらに、ボディ202全体の軽量化を図ることができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態に係る膨張弁は、ボディの形状が異なる以外は第2の実施の形態の構成とほぼ同様であるため、ほぼ同様の構成部分については同一の符号を付す等してその説明を省略する。図15はこの膨張弁の正面図であり、図16はこの膨張弁の左側面図であり、図17はこの膨張弁の右側面図であり、図18はこの膨張弁の背面図である。さらに、図19は図15のD−D矢視断面図である。
図15〜図18に示すように、膨張弁301は、アルミニウム合金のダイカストによって形成されたボディ302を有する。このボディ302も略角柱状をなすが、そのポート4及び7が開口した側面には、その各開口部から延出した耳状の膨出部331,332がそれぞれ設けられている。これら膨出部331,332は、いずれもボディ302のダイカスト成形時に同時に形成され、その各先端部が、ボディ302の第1の通路8、第2の通路9に平行な片側の側面よりも外方に延出している。膨出部331のこの先端部には、図示しないレシーバにつながる配管の継手を接続する際に締結用のボルトを螺合させるねじ穴333(貫通穴)が形成され、また、これに隣接してその継手を接続する際の位置決め用のピンを挿通する挿通孔334が形成されている。また、膨出部332の先端部には、図示しないコンプレッサにつながる配管の継手を接続する際に締結用のボルトを螺合させるねじ穴335が形成され、また、これに隣接してその継手を接続する際の位置決め用のピンを挿通する挿通孔336が形成されている。また、図19に示すように、膨張弁301は、第2の実施の形態の膨張弁201とほぼ同様の内部構成を有する。
また、図15〜図18に示すように、ボディ302の左右の側面にも取付面部338及び平面部339が設けられ、さらにボディ302の各側面には、複数の肉抜き部が設けられている。すなわち、ボディ302の左右の側面には取付面部338及び平面部339を残した部分に、また、これらの面と直交するボディ302の側面には第1の通路8、第2の通路9、膨出部331,332及びねじ穴31の各周縁部を残した部分に、それぞれ複数の肉抜き部341が設けられている。このように比較的複雑な形状の肉抜きであっても、ダイカストにより容易に形成することができる。
なお、膨張弁301は、第1の実施の形態と同様にアルミニウム合金のダイカストにより製造され、そのアルミニウム合金についても同様のものを使用する。このため、ここでは膨張弁301の製造方法の説明を省略する。
以上に説明したように、膨張弁301においても、ボディ302がアルミニウム合金のダイカストにより形成されるため、特に図示のような膨出部331,332を有する複雑な形状であっても、容易かつ低コストに製造することができる。さらに、ボディ302全体の軽量化を図ることができる。
図20は、第3の実施の形態の変形例にかかる膨張弁の構成を表す説明図である。同図において、(A)はその正面図、(B)はその左側面図、(C)はその右側面図、(D)はその背面図をそれぞれ表している。なお、上記実施の形態と同様の構成部分については同一の符号を付している。
すなわち、本変形例では、アルミニウム合金のダイカストによって形成されたボディ322に肉抜き部341がほとんど設けられていない。ボディ322は略角柱状をなすが、そのポート4及び7が開口した側面に沿ってこれに直角に延出するように1つの耳状の膨出部351が設けられている。この膨出部351には、ポート4の近傍にねじ穴333及び挿通孔334が形成され、ポート7の近傍にねじ穴335及び挿通孔336が形成されている。また、同側面の一対の捨て穴32の周囲には、それぞれ挿通したボルトの頭部を収容するための座ぐり325が設けられている。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態に係る膨張弁は、第1の通路及び第2の通路がボディの内部で屈曲している構造を有する点を除いては、第2の実施の形態の膨張弁の構成と共通する点が多いため、ほぼ同様の構成部分については同一の符号を付す等してその説明を省略する。図21は第4の実施の形態の膨張弁の斜視図を表し、図22は膨張弁の正面図を表し、図23は膨張弁の左側面図を表している。また、図24は図22のE−E矢視断面図を表し、図25は図23のF−F矢視断面図を表している。
図21〜図23に示すように、膨張弁401のボディ402においては、ポート4が位置する通路部分とポート5が位置する通路部分とが交差する一方、ポート6が位置する通路部分とポート7が位置する通路部分とが交差しており、ポート4及び7が開口する側面に隣接する側面にポート5及び6が開口している。つまり、第1の通路408及び第2の通路409がボディ402内にて90度屈曲しており、図示しないレシーバ、コンプレッサにそれぞれつながる配管と、エバポレータにつながる配管とが、膨張弁401に対して90度ずれた角度で接続されるように構成されている。アルミニウム合金のダイカストによって形成されたボディ402の表面には、各ポートの周囲など複数の箇所に肉抜き部441が形成されている。
図24及び図25に示されるように、第1の通路408及び第2の通路409は、それぞれボディ402の中央で90度屈曲している。このため、図示しないレシーバからポート4に導入された冷媒は、ボディ402内で90度向きを変えてポート5から導出され、また、エバポレータから戻ってきてポート6に導入された冷媒は、ボディ402内で90度向きを変えてポート7から導出される。
次に、本実施の形態の膨張弁の製造方法の要部について説明する。図26は、膨張弁の製造方法の要部概略を示す説明図である。なお、説明の便宜上、図5と同様の部分については同一の符号を付す等してその説明を省略する。
膨張弁401は、第1の実施の形態と同様の成分組成からなるアルミニウム合金のダイカストによって製造される。本実施の形態においては、図示のような第1金型450、第2金型460、マンドレル70、及びマンドレル471〜473を含む装置が用いられる。これら第1金型450、第2金型460及びマンドレル70,471〜473によって、ボディ402の本体及び冷媒通路等を形成するチャンバが構成される。
第1金型450は、ボディ402の左半部を成形するためのチャンバ451を有する。そのチャンバ451内には、ポート5,6をそれぞれ形成するためのポート形成部452,453、一対の捨て穴32を形成するための捨て穴形成部55が、それぞれ背面側の開口部に向って突設されている。また、第1金型450の背面には、マンドレル挿通部形成溝56及び注入路形成溝457が、それぞれチャンバ451に連通して設けられている。
また、第1金型450の背面には、側方からマンドレル471,472,473をそれぞれ挿通するための挿通穴を形成するマンドレル挿通部形成溝481,482,483が、それぞれチャンバ451に連通して設けられている。マンドレル471はポート4を成形するためのものであり、マンドレル472はねじ穴31の下穴を成形するためのものであり、マンドレル473はポート7を成形するためのものである。これらマンドレル挿通部形成溝481,482,483は、ポート形成部452,453に対してほぼ直角方向に延びている。
一方、第2金型460は、ボディ402の右半部を成形するためのチャンバ461を有する。そのチャンバ461には、ポート形成部452とともにポート5を形成するためのポート形成部462、ポート形成部453とともにポート6を形成するためのポート形成部463が、それぞれ開口部に向って突設されている。また、第2金型460の前面には、マンドレル挿通部形成溝481,482,483と対向してマンドレル471,472,473の挿通穴を形成するマンドレル挿通部形成溝491,492,493が、それぞれチャンバ451に連通して設けられている。これらマンドレル挿通部形成溝491,492,493は、ポート形成部462,463に対してほぼ直角方向に延びている。さらに、第2金型460の前面には、マンドレル挿通部形成溝56とともにマンドレル70を挿通する挿通穴を形成するマンドレル挿通部形成溝64、及び注入路形成溝457とともに注入路を形成する注入路形成溝465が、それぞれチャンバ451に連通して設けられている。
そして、ボディ402を製造する際には、第1金型450、第2金型460及びマンドレル70,471〜473を組み立てた状態で注入路から溶融したアルミニウム合金を注入してダイカストを行う。そして、そのアルミニウム合金が硬化すると、マンドレル70,471〜473を抜いた後に第1金型450と第2金型460とを分離する。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態に係る膨張弁は、第1の通路の形状が異なる点を除いては、第1の実施の形態の膨張弁の構成と同様であるため、同様の構成部分については同一の符号を付す等してその説明を省略する。図27は、第5の実施の形態の膨張弁の背面図である。図28は、図27のG−G矢視断面図である。
図27及び図28に示すように、膨張弁501のボディ502においては、第1の通路508の弁孔11の出口側、つまりポート5側に円形ではなく波形状の管壁を有する通路部510が形成されている。このような複雑な形状であっても、アルミニウム合金のダイカストによれば容易に実現することができる。このような膨張弁501の製造には、例えば図5で示した第2金型60のポート形成部62の形状を部分的に断面波形状に構成すればよい。この膨張弁501の製造方法の説明については省略する。
なお、管壁の形状はこのような波形状に限らず、種々の形状を取り得ることはいうまでもない。図29は、本実施の形態の一変形例を表す断面図である。なお、同図において第1の実施の形態の膨張弁と同様の構成部分については同一の符号を付している。
この膨張弁521のボディ522においては、第1の通路528の弁孔11の出口側に、滑らかな曲面状の管壁を有する通路部520が形成されている。通路部520は、その弁孔11側からポート5側に向って断面が徐々に大きくなっている。このような形状であっても、アルミニウム合金のダイカストによれば容易に実現することができる。
[第6の実施の形態]
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態に係る膨張弁は、別途用意されたボルト及び弁座形成部がボディに一体に組み付けられて構成された点を除いては、第1の実施の形態の膨張弁の構成と同様である。このため、第1の実施の形態と同様の構成部分については同一の符号を付す等してその説明を省略する。図30は、第6の実施の形態の膨張弁の断面図である。
膨張弁601のボディ602においては、図4に示したねじ穴31に相当する部分に、スタッドボルト630がインサート成形されている。このスタッドボルト630は、コンプレッサ及びレシーバにつながる各配管を接続するための図示しない固定プレートを取り付ける際に、その固定プレートを固定するためのボルトである。なお、同図においては、スタッドボルト630の形状を分かり易くするために、便宜上、スタッドボルト630の断面ではなく、側面を図示している。スタッドボルト630は、その一端部にローレット631が形成され、ボディ602から外部に露出する部分に雄ねじ部632が形成されたものであり、膨張弁601の製造時に予め作製される。
また、ボディ602において、第1の通路8の弁部よりも上流側で冷媒を導入する導入通路604と、弁部よりも下流側で冷媒を導出する導出通路605との間には、弁部を構成する弁座形成部材606がインサート成形されている。なお、これら導入通路604と導出通路605は、図示のように互いに異なる軸線上に沿って延びるように配置されており、弁孔11が両通路に直交するように形成されて両通路を接続している。弁座形成部材606はリング状をなし、その中心部に弁孔11が貫通して設けられている。弁座形成部材606の弁孔11の下半部には下方に向って拡径するテーパ部が設けられ、そのテーパ面により弁体12が着脱可能な弁座10が構成されている。この弁座形成部材606も膨張弁601の製造時に予め作製される。
そして、アルミニウム合金のダイカストによりボディ602を成形する際に、スタッドボルト630及び弁座形成部材606を予め金型の所定位置に設置しておき、これらをボディ602にインサート成形する。
このように、ボディ602のダイカスト成形時に、必要に応じて別途用意したスタッドボルト630や弁座形成部材606などの構造体をインサート成形することで、ダイカストのみでは作製が難しい部分や精度が要される部分、あるいはボディ602と異なる材質を有する部分(例えば大きな強度が要求される部分など)を容易に組み付けることができる。また、ボディ602に対してスタッドボルトを固定するためのねじ穴等を設ける必要もない。
なお、本実施の形態では、スタッドボルト630がボディ602にインサート成形された後に自軸周りに回転するのを防止するために、スタッドボルト630のインサート部にギザギザ形状のローレット631を設けた構成を示したが、例えばそのインサート部を多角形状にするなど、その他の回転防止形状に構成することもできる。
また、弁座形成部材606として予め弁孔11が形成されたものを示したが、弁孔11が形成されていない円板状の部材をダイカスト時にインサート成形し、その後、弁孔11を穿設するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、導入通路604と導出通路605とが互いに異なる軸線上に沿って延びるように配置され、弁孔11が両通路に直交するようにしてこれらを接続する態様を示したが、弁孔が導入通路と導出通路との間に設けられてこれらを接続する構成であれば種々の態様を取り得る。例えば、導入通路及び導出通路の少なくとも一方が弁部近傍で偏心するように構成され、両通路が弁部近傍においては互いに異なる軸線上にあるが、外部に開口する各開口部近傍においては同一軸線上にあるように構成されていてもよい。また、弁孔は、導入通路及び導出通路のそれぞれに直交している必要はなく、その両端分において両通路を接続していればよい。
[第7の実施の形態]
次に、本発明の第7の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態に係る膨張弁は、膨張弁の取付形態が異なる点を除いては、第1の実施の形態の膨張弁の構成と同様である。このため、第1の実施の形態と同様の構成部分については同一の符号を付す等してその説明を省略する。図31は、第7の実施の形態の膨張弁の左側面図である。図32は、車室内とエンジンルームとの境界に膨張弁が取り付けられた状態を表す説明図である。さらに、図33は、図32のH−H矢視断面図である。
図31に示すように、膨張弁701は、車室内とエンジンルームとの境界に設置される後述するファイアウォール部材に取り付けるための取付面部736と、膨張弁701が所定の装置により搬送される際の把持部となる平面部737が設けられている。本実施の形態において、取付面部736は、ボディ702の前後方向の中央ではなく前端部、つまりエンジンルーム側の端部の外周面に沿って形成されている。ボディ702の前端位置には、その外周に沿って外向きに延出したフランジ部703が周設されている。このボディ702は、各側面に設けられた複数の肉抜き部41も含め、アルミニウム合金のダイカストにより一体成形されている。
図32に示すように、膨張弁701は、車室内とエンジンルームとの境界壁81に設けられた長円状の穴部82に、ゴムやスポンジ等からなるファイアウォール部材783を介して固定されている。ファイアウォール部材783は、穴部82と相補形状の長円状の外形を有する筒状体からなり、その中央に膨張弁701の前端部の外形に沿った支持孔784が設けられている。
そして、図33にも示すように、ボディ702に形成した取付面部736(同図においては、便宜上網がけ模様にて示されている)により、ファイアウォール部材783に膨張弁701を固定できるようになっている。膨張弁701は、そのパワーエレメント3のフランジ部3aとフランジ部703とによりファイアウォール部材783を挟持するようにしてファイアウォール部材783に固定されている。したがって、膨張弁701は、そのほぼ全体が車室内に配置されることになる。
このように、取付面部736をボディ702の端部に形成し、ファイアウォール部材783を挟持するように固定する構成をとることで、ファイアウォール部材783をコンパクトに形成することができる。
[第8の実施の形態]
次に、本発明の第8の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態に係る膨張弁は、膨張弁の取付形態が異なる点を除いては、第1の実施の形態の膨張弁の構成と同様である。このため、第1の実施の形態と同様の構成部分については同一の符号を付す等してその説明を省略する。図34は、第8の実施の形態の膨張弁の左側面図である。図35は、車室内とエンジンルームとの境界に膨張弁が取り付けられた状態を表す説明図である。さらに、図36は、図35のI−I矢視断面図である。
本実施の形態では、上述した第7の実施の形態とは異なり、膨張弁を車室内ではなくエンジンルーム側に配置する。
すなわち、図34に示すように、膨張弁801は、車室内とエンジンルームとの境界に設置される後述するファイアウォール部材に取り付けるための取付面部836と、膨張弁801が所定の装置により搬送される際の把持部となる平面部837が設けられている。本実施の形態において、取付面部836は、ボディ802の前後方向の後端部、つまり車室内側の端部の外周面に沿って形成されている。ボディ802の後端位置には、その外周に沿って外向きに延出したフランジ部803が周設されている。このボディ802は、各側面に設けられた複数の肉抜き部41も含め、アルミニウム合金のダイカストにより一体成形されている。
図35に示すように、膨張弁801は、車室内とエンジンルームとの境界壁81に設けられた長円状の穴部82に、ゴムやスポンジ等からなるファイアウォール部材883を介して固定されている。ファイアウォール部材883は、穴部82と相補形状の長円状の外形を有する筒状体からなり、その中央に膨張弁801の後端部の外形に沿った支持孔884が設けられている。
そして、図36にも示すように、ボディ802に形成した取付面部836(同図においては、便宜上網がけ模様にて示されている)により、ファイアウォール部材883に膨張弁801を固定できるようになっている。膨張弁801は、そのパワーエレメント3のフランジ部3aとフランジ部803とによりファイアウォール部材883を挟持するようにしてファイアウォール部材883に固定されている。したがって、膨張弁801は、そのほぼ全体がエンジンルームに配置されることになる。
[第9の実施の形態]
次に、本発明の第9の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態に係る膨張弁は、ボディに配管の継手を位置決めするためのピンを設けた以外は第3の実施の形態の構成とほぼ同様であるため、同様の構成部分については同一の符号を付す等してその説明を省略する。図37は、第9の実施の形態にかかる膨張弁のボディの構成を表す説明図である。(A)は、ボディの左側面図を表し、(B)は、ボディの正面図を表している。なお、便宜上、同図においてはボディのみを示し、パワーエレメントや内部構造については省略している。
膨張弁901は、アルミニウム合金のダイカストによって形成されたボディ902を有する。このボディ902から延出した耳状の膨出部332には、円柱状のピン903が突設されている。このピン903は、ボディ902のダイカスト成形時に膨出部332等と同時に形成される。ピン903は、ボディ902に図示しないレシーバにつながる配管を連結する際にボディ902と配管との間に介装される継手の位置決めに用いられる。
この膨張弁901は、第1の実施の形態と同様にアルミニウム合金のダイカストにより製造され、そのアルミニウム合金についても同様のものを使用する。このため、ここでは膨張弁901の製造方法の説明を省略する。
なお、本実施の形態では、継手の位置決め用のピン903を膨出部332側に1つ設けた構成を示したが、2つ以上設けてもよい。あるいは、膨出部331側に設けてもよいし、ボディ902の両膨出部とは異なる部分に設けてもよい。
このように、本実施の形態では、ダイカストにより継手の位置決め用のピン903をボディ902に一体成形するようにした。このため、ボディの成形後に継手の位置決め用のピンを設けていた従来の製造工程よりもその工数を削減することができ、また、ボディにピンを組み付ける煩雑な作業も不要になるという効果が得られる。
[第10の実施の形態]
次に、本発明の第10の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態に係る膨張弁は、ボディに冷媒漏洩通路を設けた以外は第1の実施の形態の構成とほぼ同様であるため、同様の構成部分については同一の符号を付す等してその説明を省略する。図38は、第10の実施の形態にかかる膨張弁の中央縦断面図であり、図4に対応する。図39は、ボディの弁部周辺の構成を表す説明図である。(A)は、ボディにおける弁部周辺の部分断面図である。(B)は、(A)を下方からみた矢視図である。さらに、(C)は、弁部周辺の閉弁時の状態を表す説明図である。
図38に示すように、膨張弁1001のボディ1002における弁孔11の近傍には、弁孔11にほぼ平行にブリードホール1003(「冷媒漏洩通路」に該当する)が貫通して設けられている。
図39(A)及び(B)に示すように、ブリードホール1003は、弁孔11と比較してかなり小さな断面を有する円孔である。そして、同図(C)に示すように、閉弁時に弁体12が弁座10に着座して弁孔11を閉じても、ブリードホール1003を介して上流側から下流側への所定流量の冷媒の流れが確保されるようになっている。これにより、冷媒に含まれる最低限の潤滑油を循環させることができ、コンプレッサへのオイル戻りの向上を図ることができる。また、車両の全部及び後部にエアコン装置を配置するデュアルエアコン搭載車両に適用した場合には、後部のエバポレータへの冷媒の寝込みを防止することができる。
この膨張弁1001は、第1の実施の形態と同様にアルミニウム合金のダイカストにより製造され、そのアルミニウム合金についても同様のものを使用する。ブリードホール1003も、ダイカストによるボディ1002の一体成形時に同時に形成される。
具体的には、例えば図5に示したマンドレル70にブリードホール1003成形用のピンを設けることで実現できるが、ここでは、その図示等については省略する。
このように、本実施の形態では、ダイカストにより閉弁時の冷媒漏洩通路を構成するブリードホール1003をボディ1002に一体成形するようにした。このため、ボディの成形後にブリードホールを切削加工していた従来の製造工程よりもその工数を削減することができる。
図40は、第10の実施の形態の第1の変形例にかかる膨張弁の構成を表す説明図である。同図は、ボディの弁部周辺の構成を表しており、図39に対応する。
ここでは、冷媒漏洩通路として弁部自体にニックシートを形成している。すなわち、図40(A)及び(B)に示すように、ボディ1022の弁座1010に、弁孔11に連設された溝部からなる3つのニックシート1023が周方向に所定の間隔で(120度おきに)形成されている。これにより、同図(C)に示すように、閉弁時に弁体12が弁座1010に着座しても、ニックシート1023と弁体12との間に隙間が形成されて弁孔11に連通する。その結果、閉弁時においても上流側から下流側への所定流量の冷媒の流れが確保され、第10の実施の形態のブリードホール1003によるものと同様の効果を得ることができる。
図41は、第10の実施の形態の第2の変形例にかかる膨張弁の構成を表す説明図である。同図は、ボディの弁部周辺の構成を表しており、図39に対応する。
ここでは、冷媒漏洩通路として弁部自体にニックシートを形成している。すなわち、図41(A)及び(B)に示すように、ボディ1032の弁孔1031に溝部からなる3つのニックシート1033が周方向に所定の間隔で(120度おきに)形成されている。これにより、同図(C)に示すように、閉弁時に弁体12が弁座1030に着座しても、ニックシート1033と弁体12との間に隙間が形成されて弁孔1031に連通する。その結果、閉弁時においても上流側から下流側への所定流量の冷媒の流れが確保され、第10の実施の形態のブリードホール1003によるものと同様の効果を得ることができる。
以上に説明した第1及び第2の変形例のニックシート1023,1033は、ダイカストによるボディ1022,1032の一体成形時に同時に形成される。
具体的には、例えば図5に示したマンドレル70に各ニックシート成形用の突部を設けることで実現できるが、ここでは、その図示等については省略する。
このように、各変形例では、弁部のニックシートをダイカストによりボディに一体成形した。従来では、ニックシートはボディの形成後にポンチ加工を施して成形していたため、安定した寸法で作製するのが難しいという問題があったが、このようなダイカストによれば、金型加工によりニックシートの精密な加工が容易に行えるという効果がある。
以上、本発明の好適な実施の形態及びその変形例について説明したが、本発明はその特定の実施の形態等に限定されるものではなく、本発明の精神の範囲内での変化変形が可能であることはいうまでもない。
なお、上記各実施の形態では特に述べなかったが、膨張弁のボディを金属のダイカストにより成形する場合には、いわゆる巣の問題に対処することも重要である。
すなわち、ボディの金型に液体の溶融金属(各実施の形態ではアルミニウム合金)を注入する場合、その溶湯がボディの金型内へ注入路を介して高速・高圧で流し込まれる。その結果、その溶湯が注入路を通過する際に空気を巻き込んだり、その溶湯が金型内の各種形成部を通過する際に乱流となって空気を巻き込んだりして、ボディの内部に気孔(巻き込み巣)が発生することがある。
また、溶融金属は、温度が低い金型内部の接触面から凝固が始まり、肉厚部分が最後に凝固する。そして、その最後に凝固する部分が収縮して引け巣が発生することがある。また、このように形成されたボディは、その金属の結晶粒が不均一で樹枝状組織が多く、その樹枝状組織が破壊の起点になる場合がある。
このような巣がボディに多くあるいは大きく形成されると、隣接する巣がつながって内部の冷媒が外部へ漏れたり、内部通路間で漏れてしまうおそれがある。
そこで、このような巣が発生し難くなるように、ボディの成形に半凝固ダイカスト法を採用するのが好ましい。
これは、ボディの金型(図5及び図26参照)に液体ではない半凝固状態の金属スラリを注入してダイカストを行うものである。このような金属スラリは、球状粒子組織が多くて樹枝状組織が少ない。また、既に凝固組織が存在しているため、単位面積あたりの溶融金属部分が少ない。このため、液体の溶融金属に比べて引け巣が生じ難い。また、半凝固状態で金型内に充填されるため、金型内で乱流が発生することも少ない。このため、巻き込み巣が生じ難い。
具体的には、例えば特許第3496833号に開示された半凝固ダイカスト法を採用することが考えられる。
すなわち、金属スラリの製造段階で、所定の容器に電磁気場を印加した状態で溶融金属を注湯して攪拌することにより、樹枝状結晶をほとんど形成させずに球状粒子を形成させる。そして、溶融金属の固相率が好ましくは0.001以上0.1以下となった時点で電磁気場の印加を終了し、溶融金属を冷却する。そして、溶融金属の固相率が好ましくは0.1以上0.7以下となった時点で冷却を終了することにより、固液共存状態に形成された金属スラリを得る。なお、金属スラリの組成成分は、半凝固状態を形成しやすいように、Siが17.0重量%以下、好ましくはSiが6.5〜12.0重量%含有されたアルミニウム合金を使用するのが好ましい。例えば、第1の実施の形態で述べたようなSiが9.6〜12.0重量%含有されたアルミニウム合金を使用したり、半凝固材料として実績のあるSiが6.5〜7.5重量%含有されたアルミニウム合金を使用したりすることができる。
このようにして形成された金属スラリは、平均粒子径が10μm以上60μm以下の微細な球状粒子からなり、粒径分布も均一になっている。これは、容器に溶湯金属を注湯する時点で電磁気場が印加され、内部の溶融金属と表面の溶融金属とがよく攪拌されるため、溶融金属内での熱伝達が速く、容器内壁での初期凝固層の形成が抑制されるからであると考えられている。したがって、樹枝状結晶をほとんど形成させずに均一な球状粒子を形成させるのである。
なお、ボディの成形に採用される半凝固ダイカスト法は、特許第3496833号に開示されたものに限る必要はない。例えば、レオキャスト法、チクソキャスト法などの他の半凝固ダイカスト法を採用することも可能である。ただし、特許第3496833号に開示された半凝固ダイカスト法は、一般の半凝固ダイカスト法に比べて平均粒子径の小さい金属スラリが得られるため、巣の発生の抑制には特に優れている点で好ましい。
以上のように、ボディの成形に半凝固ダイカスト法を採用することで、巻き込み巣や引け巣の発生を抑制することができ、ボディの高気密、高強度、高靭性、高耐性を実現することができる。また、金属スラリは溶湯に比べて温度が低いため、金型への熱負荷が小さくなり、金型の寿命が延びるという利点もある。
第1の実施の形態にかかる膨張弁の正面図である。 膨張弁の左側面図である。 膨張弁の背面図である。 図1のA−A矢視断面図である。 膨張弁の製造方法の要部概略を示す説明図である。 車室内とエンジンルームとの境界に膨張弁が取り付けられた状態を表す説明図である。 図6のB−B矢視断面図である。 第1の実施の形態の変形例にかかる膨張弁の構成を表す説明図である。 第1の実施の形態の変形例にかかる膨張弁の構成を表す説明図である。 第1の実施の形態の変形例にかかる膨張弁の構成を表す説明図である。 第2の実施の形態にかかる膨張弁の正面図である。 膨張弁の左側面図である。 膨張弁の背面図である。 図11のC−C矢視断面図である。 第3の実施の形態にかかる膨張弁の正面図である。 膨張弁の左側面図である。 膨張弁の右側面図である。 膨張弁の背面図である。 図15のD−D矢視断面図である。 第3の実施の形態の変形例にかかる膨張弁の構成を表す説明図である。 第4の実施の形態の膨張弁の斜視図である。 膨張弁の正面図である。 膨張弁の左側面図である。 図22のE−E矢視断面図である。 図23のF−F矢視断面図である。 膨張弁の製造方法の要部概略を示す説明図である。 第5の実施の形態の膨張弁の背面図である。 図27のG−G矢視断面図である。 第5の実施の形態の一変形例を表す断面図である。 第6の実施の形態の膨張弁の断面図である。 第7の実施の形態の膨張弁の左側面図である。 車室内とエンジンルームとの境界に膨張弁が取り付けられた状態を表す説明図である。 図32のH−H矢視断面図である。 第8の実施の形態の膨張弁の左側面図である。 車室内とエンジンルームとの境界に膨張弁が取り付けられた状態を表す説明図である。 図35のI−I矢視断面図である。 第9の実施の形態にかかる膨張弁のボディの構成を表す説明図である。 第10の実施の形態にかかる膨張弁の中央縦断面図である。 ボディの弁部周辺の構成を表す説明図である。 第10の実施の形態の第1の変形例にかかる膨張弁の構成を表す説明図である。 第10の実施の形態の第2の変形例にかかる膨張弁の構成を表す説明図である。
符号の説明
1,201,301,401,501,521,601,701,801,901,1001 膨張弁
2,202,302,322,402,502,522,602,702,802,902,1002,1022,1032 ボディ
3,203 パワーエレメント
4,5,6,7 ポート
8,408,508,528 第1の通路
9,409 第2の通路
10,1010,1030 弁座
11,1031 弁孔
12 弁体
13,18 連通孔
24 シャフト
27,227 ホルダ
36,236,338,736,836 取付面部
37,237,339,737,837 平面部
41,241,341,441 肉抜き部
50,460 第1金型
51,61,451,461 チャンバ
52,53,62,63,452,453,462,463 ポート形成部
54 ねじ穴形成部
55 捨て穴形成部
56,64 マンドレル挿通部形成溝
57,65,457,465 注入路形成溝
60,460 第2金型
70,471,472,473 マンドレル
71 アジャスト部形成部
72 弁部形成部
83,783,883 ファイアウォール部材
510,520 通路部
604 導入通路
605 導出通路
606 弁座形成部材
630 スタッドボルト
703 フランジ部
784,884 支持孔
1003 ブリードホール
1023,1033 ニックシート

Claims (38)

  1. 上流側から導入された冷媒を内部の弁部を通過させることにより絞り膨張させて下流側へ供給する膨張弁において、
    前記弁部を構成する弁座を含むボディが、金属のダイカストにより形成されていることを特徴とする膨張弁。
  2. 前記金属がアルミニウム合金であることを特徴とする請求項1記載の膨張弁。
  3. 冷凍サイクルに設けられて動作し、コンデンサ側から流入した冷媒を前記弁部を通過させることにより絞り膨張させてエバポレータへ供給し、前記エバポレータから戻ってきた冷媒の圧力と温度を感知して前記弁部の開度を制御するとともに、その冷媒をコンプレッサ側に導出する温度式膨張弁として構成され、
    中間部に前記弁部が設けられ、前記コンデンサ側からの冷媒を導入し、前記弁部を通過させて前記エバポレータへ導出するための第1の通路と、前記エバポレータから戻ってきた冷媒を導入して前記コンプレッサ側へ導出するための第2の通路とが、アルミニウム合金のダイカストにより形成された前記ボディと、
    前記ボディにおいて、前記第2の通路に対して前記第1の通路とは反対側に設けられ、前記第2の通路を流れる冷媒の温度及び圧力を感知し、シャフトを介して前記第1の通路に配置された前記弁部の開度を制御し、前記エバポレータへ導出する冷媒の流量を制御するパワーエレメントと、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の膨張弁。
  4. さらに、前記弁部を構成する弁体を支持するとともに、前記弁体の閉弁方向への付勢力を調整するアジャスト機構を収容するアジャスト部が、前記ダイカストにより前記ボディの前記第1の通路に連通するように形成されたことを特徴とする請求項3記載の膨張弁。
  5. さらに、前記パワーエレメントを接続する感温部が、前記ダイカストにより前記ボディの前記第2の通路に連通するように形成されたことを特徴とする請求項3記載の膨張弁。
  6. 前記ダイカストにより、前記第1の通路及び前記第2の通路の各端部に、シール部材を配置するためのシール面が形成されたことを特徴とする請求項3記載の膨張弁。
  7. 前記ダイカストにより、前記ボディに複数の肉抜き部が設けられたことを特徴とする請求項1記載の膨張弁。
  8. 前記ボディが略角柱状をなし、前記ダイカストにより、前記ボディの側面の相交わる方向にそれぞれ肉抜き部が設けられたことを特徴とする請求項1記載の膨張弁。
  9. 前記ダイカストにより、前記ボディの側部に、車室内とエンジンルームとの境界に設置されるファイアウォール部材に取り付けるための取付面部が一体成形されたことを特徴とする請求項1記載の膨張弁。
  10. 前記ダイカストにより、前記ボディの側部に把持部となる平面部が一体成形されたことを特徴とする請求項1記載の膨張弁。
  11. 前記ダイカストにより、前記ボディの側部に把持部となる平面部が一体成形され、
    前記平面部は、前記ボディにおける前記第1の通路及び前記第2の通路に平行な側面に設けられたことを特徴とする請求項3記載の膨張弁。
  12. 前記アルミニウム合金は、Siを9.6〜12.0重量%、Cuを1.5〜3.5重量%含有することを特徴とする請求項2記載の膨張弁。
  13. 前記第1の通路において、前記コンデンサ側からの冷媒を導入するための第1ポートを含む通路部分と、前記弁部を通過した冷媒を前記エバポレータへ導出するための第2ポートを含む通路部分とが、前記ボディ内で互いに交差するように構成される一方、
    前記第2の通路において、前記エバポレータから戻ってきた冷媒を導入するための第3ポートを含む通路部分と、前記冷媒を前記コンプレッサ側へ導出するための第4ポートを含む通路部分とが、前記ボディ内で互いに交差するように構成されていること、
    を特徴とする請求項3記載の膨張弁。
  14. 前記ボディにおいて、前記第1ポート及び前記第4ポートが開口する側面と、前記第2ポート及び前記第3ポートが開口する側面とが、互いに直交していることを特徴とする請求項13記載の膨張弁。
  15. 前記ボディに前記ダイカストにより一体形成された一又は複数の膨出部が設けられたことを特徴とする請求項1記載の膨張弁。
  16. 前記膨出部に配管取付用の貫通穴が設けられたことを特徴とする請求項15記載の膨張弁。
  17. 上流側から導入された冷媒を内部の弁部を通過させることにより絞り膨張させて下流側へ供給する膨張弁において、
    前記弁部を内部に備えるボディが、金属のダイカストにより形成されていることを特徴とする膨張弁。
  18. 冷凍サイクルに設けられて動作し、コンデンサ側から流入した冷媒を前記弁部を通過させることにより絞り膨張させてエバポレータへ供給し、前記エバポレータから戻ってきた冷媒の圧力と温度を感知して前記弁部の開度を制御するとともに、その冷媒をコンプレッサ側に導出する温度式膨張弁として構成され、
    中間部に前記弁部が設けられ、前記コンデンサ側からの冷媒を導入し、前記弁部を通過させて前記エバポレータへ導出するための第1の通路と、前記エバポレータから戻ってきた冷媒を導入して前記コンプレッサ側へ導出するための第2の通路とが、実質的に前記ダイカストにより形成された前記ボディと、
    前記ボディにおいて、前記第2の通路に対して前記第1の通路とは反対側に設けられ、前記第2の通路を流れる冷媒の温度及び圧力を感知し、シャフトを介して前記第1の通路に配置された前記弁部の開度を制御し、前記エバポレータへ導出する冷媒の流量を制御するパワーエレメントと、
    を備えたことを特徴とする請求項17記載の膨張弁。
  19. 前記第1の通路は、
    前記コンデンサ側からの冷媒を導入する導入通路と、
    前記冷媒を前記エバポレータへ導出する導出通路と、
    前記導入通路と前記導出通路との間に設けられてこれらを接続する弁孔と、
    を備えたことを特徴とする請求項18記載の膨張弁。
  20. 前記弁部を構成する弁座を形成するための、又は前記弁座が形成された弁座形成部材を備え、
    前記弁座形成部材は予め形成され、前記ボディに前記ダイカストによりインサート成形されたことを特徴とする請求項18記載の膨張弁。
  21. 前記弁部を構成する弁座を形成するための、又は前記弁座が形成された弁座形成部材を備え、
    前記弁座形成部材は予め形成され、前記ダイカストにより形成された前記ボディの前記弁部の位置に組み付けられたことを特徴とする請求項18記載の膨張弁。
  22. 前記ダイカストにより前記ボディに部分的にインサート成形され、前記ボディの外部に突出した接続用のボルトが設けられたことを特徴とする請求項17記載の膨張弁。
  23. 前記金属がアルミニウム合金であることを特徴とする請求項17記載の膨張弁。
  24. 前記ボディに配管を連結する際に前記ボディと前記配管との間に介装される継手の位置決め用のピンが、前記ダイカストにより前記ボディに一体成形されていることを特徴とする請求項17記載の膨張弁。
  25. 前記ピンは、前記ボディに前記ダイカストにより一体成形される膨出部から突出するように設けられたことを特徴とする請求項24記載の膨張弁。
  26. 前記弁部の閉弁時においても上流側から下流側への所定流量の冷媒の流れを確保する冷媒漏洩通路が、前記ダイカストにより、前記ボディの前記弁部の弁孔及びその近傍の少なくとも一方に一体成形されていることを特徴とする請求項17記載の膨張弁。
  27. 前記冷媒漏洩通路が、前記弁孔の近傍に形成されたブリードホールであることを特徴とする請求項26記載の膨張弁。
  28. 前記冷媒漏洩通路が、前記弁部の弁孔に連設された溝部からなり、前記弁部の弁体が前記弁部の弁座に着座したときに、前記弁体と前記弁座との間に前記弁孔につながる所定の隙間を形成するニックシートであることを特徴とする請求項26記載の膨張弁。
  29. 前記金属のダイカストは、半凝固ダイカスト法により行われたことを特徴とする請求項17記載の膨張弁。
  30. 前記ボディは、半凝固状態で球状粒子からなる金属スラリを所定の金型に注入して形成されたことを特徴とする請求項29記載の膨張弁。
  31. 前記金属スラリとして、前記球状粒子の平均粒子径が10μm以上60μm以下のものが使用されたことを特徴とする請求項30記載の膨張弁。
  32. 前記金属スラリは、6.5〜12.0重量%のSiを含有するアルミニウム合金からなることを特徴とする請求項30記載の膨張弁。
  33. 前記金属スラリとして、所定の容器に電磁気場を印加した状態で溶融金属を注湯することにより樹枝状結晶を形成させないようにし、前記電磁気場の印加終了後に前記溶融金属を冷却することにより固液共存状態に形成されたものが用いられることを特徴とする請求項30記載の膨張弁。
  34. 前記金属スラリは、前記電磁気場の印加時に前記容器内で攪拌されることによって前記樹枝状結晶を形成させずに前記球状粒子を生成したものであることを特徴とする請求項33記載の膨張弁。
  35. 前記金属スラリは、前記電磁気場の印加が前記溶融金属の固相率が0.001以上0.1以下となった時点で終了されたものであることを特徴とする請求項33記載の膨張弁。
  36. 前記金属スラリは、前記溶融金属の固相率が0.1以上0.7以下となった時点で冷却が終了されたものであることを特徴とする請求項35記載の膨張弁。
  37. 前記ボディの金属が、粒子径が10μm以上60μm以下の球状の金属粒子からなることを特徴とする請求項17記載の膨張弁。
  38. 前記ボディが、半凝固状態の金属スラリを用いたダイカストにより形成されたことを特徴とする請求項37記載の膨張弁。
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