JP6194452B2 - 膨張弁 - Google Patents

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Description

本発明は膨張弁に関し、特に冷媒の漏れを防止するためのシール構造に関する。
自動車用空調装置の冷凍サイクルには一般に、循環する冷媒を圧縮するコンプレッサ、圧縮された冷媒を凝縮するコンデンサ、凝縮された冷媒を気液に分離するレシーバ、分離された液冷媒を絞り膨張させて霧状にして送出する膨張弁、その霧状の冷媒を蒸発させてその蒸発潜熱により車室内の空気を冷却するエバポレータが設けられている。
膨張弁としては、例えばエバポレータから導出された冷媒が所定の過熱度を有するように、エバポレータの出口側の冷媒の温度および圧力を感知して弁部を開閉し、エバポレータへ送出する冷媒の流量を制御する温度式膨張弁が用いられる。膨張弁のボディには、レシーバからエバポレータへ向かう冷媒を通過させる第1の通路と、エバポレータから戻ってきた冷媒を通過させてコンプレッサへ導出する第2の通路とが形成される。第1の通路の中間部には弁孔が形成され、その弁孔に着脱してエバポレータへ向かう冷媒の流量を調整する弁体が配設されている。
ボディの端部には、第2の通路を流れる冷媒の温度および圧力を感知して弁部の開度を制御するパワーエレメントが設けられる。パワーエレメントは、ボディの開口端部を封止するように取り付けられるハウジングと、そのハウジング内を密閉空間と開放空間とに区画する感圧部材とを有する。密閉空間は基準圧力室を構成し、開放空間は第2の通路に連通する。パワーエレメントの駆動力は、感圧部材が第2の通路を流れる冷媒の温度および圧力を感知して変位することにより生成され、シャフトを介して弁体に伝達される。シャフトは、第2の通路を横断して第1の通路に到るように延在するが、ボディにおいて第1の通路と第2の通路とを区画する区画部に設けられた挿通孔に摺動可能に支持される。
このような膨張弁においては、一般に、パワーエレメントのハウジングとボディとの接合部にOリング等の弾性シール部材が設けられる。冷媒の漏洩による外部環境への影響を抑制するものである。また、このような弾性シールとは別に、金属間同士の圧着を利用したメタルシールを採用するものもある(例えば特許文献1参照)。ハウジングとボディとを圧着させることで、Oリング等のシール部材を不要とし、膨張弁の製造コスト削減を図るものである。
特開2012−202555
しかしながら、発明者の検証により、このようなメタルシールは比較的寿命が短く、シール性能において十分な信頼性が得られないことが分かった。すなわち、一般に、ボディは成形の容易性からアルミニウム合金からなり、パワーエレメントのハウジングは強度確保等の観点からステンレスからなるものが多い。すなわち、ボディとハウジングとが互いに異種金属からなるため、外部からの水分がそれらの接合部に付着すると両者間に電位差が生じ、電食を発生させる。それにより接合部が欠損し、シール性能が得られなくなる虞がある。一方、従来の弾性シールは、Oリング等の樹脂材によるため、冷媒の透過漏れまで防止することは困難である。このため、冷媒漏れを防止するには限界があった。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、膨張弁におけるパワーエレメントとボディとの接合部のシール性能を高めることにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様は、冷凍サイクルの上流側から導入される冷媒を、弁部を通過させることにより絞り膨張させて下流側へ導出する膨張弁において、冷媒を導入する導入ポートと、冷媒を導出する導出ポートと、導入ポートと導出ポートとをつなぐ冷媒通路に設けられた弁孔とを有する金属製のボディと、弁孔に接離して弁部を開閉する弁体と、ボディとは異種金属からなるハウジングと、ハウジング内に設けられて弁体を開閉させるための駆動力を発生する駆動部とを有し、ハウジングがボディの開口端部を封止するように固定されるパワーエレメントと、ボディとハウジングとの間に設けられ、金属の変形により内外をシールするメタルシール部と、メタルシール部の外側を囲むようにボディとハウジングとの間に弾性体を介装することにより内外をシールする弾性シール部と、を備える。
この態様によると、パワーエレメントのハウジングとボディとの接合について、内側にメタルシール部が設けられ、外側に弾性シール部が設けられる。このため、そのメタルシール部によって外部への冷媒の透過漏れが防止される。一方、その弾性シール部によって外部からの水分のメタルシール部への侵入が防止され、ハウジングとボディとの接合部の電食が防止される。すなわち、この態様によれば、メタルシール部と弾性シール部とを内外に設けるという従来併用が想定されなかった異種シールの二重構造により、パワーエレメントとボディとの接合部のシール性能を高めることができる。
本発明によれば、膨張弁におけるパワーエレメントとボディとの接合部のシール性能を高めることができる。
第1実施形態に係る膨張弁の断面図である。 膨張弁の底面図である。 シール部およびその周辺の構造を表す図である。 第2実施形態に係るシール部およびその周辺の構造を表す図である。 第3実施形態に係るシール部およびその周辺の構造を表す図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明においては便宜上、図示の状態を基準に各構造の位置関係を表現することがある。また、以下の実施形態およびその変形例について、ほぼ同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を適宜省略することがある。
[第1実施形態]
本実施形態は、本発明の膨張弁を自動車用空調装置の冷凍サイクルに適用される温度式膨張弁として具体化している。この冷凍サイクルには、循環する冷媒を圧縮するコンプレッサ、圧縮された冷媒を凝縮するコンデンサ、凝縮された冷媒を気液に分離するレシーバ、分離された液冷媒を絞り膨張させて霧状にして送出する膨張弁、その霧状の冷媒を蒸発させてその蒸発潜熱により車室内の空気を冷却するエバポレータが設けられているが、膨張弁以外についての詳細な説明は省略する。
図1は、第1実施形態に係る膨張弁の断面図である。図2は、膨張弁の底面図である。 図1に示すように、膨張弁1は、アルミニウム合金からなる素材を押出成形して得た部材に所定の切削加工を施して形成されたボディ2を有する。このボディ2は角柱状をなし、その内部には冷媒の絞り膨張を行う弁部が設けられている。ボディ2の長手方向の端部には、感温部として機能するパワーエレメント3が設けられている。
ボディ2の側部には、レシーバ側(コンデンサ側)から高温・高圧の液冷媒を導入する導入ポート6、膨張弁1にて絞り膨張された低温・低圧の冷媒をエバポレータへ向けて導出する導出ポート7、エバポレータにて蒸発された冷媒を導入する導入ポート8、膨張弁1を通過した冷媒をコンプレッサ側へ導出する導出ポート9が設けられている。導入ポート6と導出ポート9との間には、図示しない配管取付用のスタッドボルトを植設可能とするためのねじ穴10が形成されている。
膨張弁1においては、導入ポート6、導出ポート7およびこれらをつなぐ冷媒通路により第1の通路13が構成されている。第1の通路13は、その中間部に弁部が設けられており、導入ポート6から導入された冷媒をその弁部にて絞り膨張させて霧状にし、導出ポート7からエバポレータへ向けて導出する。一方、導入ポート8、導出ポート9およびこれらをつなぐ冷媒通路により第2の通路14(「戻り通路」に該当する)が構成されている。第2の通路14は、ストレートに延びており、導入ポート8から冷媒を導入して導出ポート9からコンプレッサへ向けて導出する。
ボディ2における第1の通路13の中間部には弁孔16が設けられ、その弁孔16の導入ポート6側の開口端縁により弁座17が形成されている。弁座17に導入ポート6側から対向するように弁体18が配置されている。弁体18は、弁座17に着脱して弁部を開閉する球状のボール弁体と、ボール弁体を下方から支持する弁体受けとを接合して構成されている。
ボディ2の下端部には、第1の通路13に直交するように内外を連通させる連通孔19が形成されており、その上半部により弁体18を収容する弁室40が形成されている。弁室40は、その上端部にて弁孔16に連通し、側部にて小孔42を介して導入ポート6に連通しており、第1の通路13の一部を構成している。小孔42は、第1の通路13の通路断面が局部的に狭小化されて形成され、弁室40に開口している。
連通孔19の下半部には、その連通孔19を外部から封止するようにアジャストねじ20(「アジャスト部材」に該当する)が螺着されている。弁体18(正確には弁体受け)とアジャストねじ20との間には、弁体18を閉弁方向に付勢するスプリング23が介装されている。アジャストねじ20のボディ2への螺入量を調整することで、スプリング23の荷重を調整することができる。アジャストねじ20とボディ2との間には、冷媒の漏洩を防止するためのOリング24が介装されている。
一方、ボディ2の上端部には、第2の通路14に直交するように内外を連通させる連通孔25が形成されており、その連通孔25を封止するようにパワーエレメント3(「感温部」に該当する)が螺着されている。パワーエレメント3は、アッパーハウジング26とロアハウジング27との間に金属薄板からなるダイヤフラム28を挟むように介装し、そのロアハウジング27側にディスク29を配置して構成されている。アッパーハウジング26とロアハウジング27とが外周溶接により接合され、パワーエレメント3の全体のハウジングを構成する。アッパーハウジング26およびロアハウジング27は、ともにステンレスをプレス成形して得られる。このため、パワーエレメント3のハウジングは、ボディ2よりも硬度が高い。
アッパーハウジング26とダイヤフラム28とによって囲まれる密閉空間には、感温用のガスが封入されている。すなわち、ダイヤフラム28は、パワーエレメント3のハウジング内を密閉空間と開放空間とに仕切る。密閉空間は「基準圧力室」を形成し、開放空間は連通孔25を介して第2の通路14に連通する。第2の通路14を通過する冷媒の圧力および温度は、連通孔25とディスク29に設けられた溝部を通ってダイヤフラム28の下面に伝達される。このダイヤフラム28による受圧構造が「駆動部」を構成する。パワーエレメント3とボディ2との間には、冷媒の漏洩を防止するためのシール構造が設けられている。このシール構造の詳細については後述する。
ボディ2の中央部には、第1の通路13と第2の通路14とをつなぐ段付孔34が設けられており、この段付孔34の小径部44には長尺状のシャフト33(「作動ロッド」として機能する)が摺動可能に挿通されている。シャフト33は、ディスク29と弁体18との間に介装されている。これにより、ダイヤフラム28の変位よる駆動力が、ディスク29およびシャフト33を介して弁体18へ伝達され、弁部が開閉される。
シャフト33の上半部は第2の通路14を横断し、下半部が段付孔34の小径部44に摺動可能に貫通している。段付孔34の大径部46(「穴部」に対応する)には、シャフト33に軸線方向と直角な方向の付勢力、つまり横荷重(摺動荷重)を付与するための防振ばね50が配設されている。シャフト33がその防振ばね50の横荷重を受けることにより、冷媒圧力の変動によるシャフト33や弁体18の振動が抑制されるようになっている。防振ばね50は、弾性度が高い金属、例えばステンレスからなる帯状の板材を、その延在方向に沿った複数箇所にて曲げ加工することにより形成されている。防振ばね50の複数の側壁にそれぞればね部が一体成形されている。ばね部は、シャフト33を防振ばね50に挿通したときに外方に撓み、その弾性反力によりシャフト33に適度な摺動力を付与する。
図2にも示すように、アジャストねじ20はその底面に六角穴52を有し、その六角穴52の底面中央から下方にピン54が立設されている。すなわち、本実施形態のアジャストねじ20は、六角レンチの先端面中央にピン54を挿通するための穴部を有するような特殊な工具を用いなければ回すことができない。このようにアジャストねじ20を通常の六角レンチでは回すことができない構成とすることで、悪戯等によって回されて膨張弁1の開弁特性が変えられてしまうことを防止している。なお、本実施形態では、特殊な工具を取り付けるための穴を六角形としたが、例えば五角形など特殊な工具の形状に合わせた他の形状とすることもできる。
以上のように構成された膨張弁1においては、エバポレータから導入ポート8を介して戻ってきた冷媒の圧力及び温度をパワーエレメント3が感知し、ダイヤフラム28が変位する。このダイヤフラム28の変位が駆動力となり、ディスク29およびシャフト33を介して弁体18に伝達されて弁部を開閉させる。一方、レシーバから供給された液冷媒は、導入ポート6から導入され、弁部を通過することにより絞り膨張されて、低温・低圧の霧状の冷媒になる。その冷媒は導出ポート7からエバポレータへ向けて導出される。
次に、パワーエレメント3とボディ2との間に設けられたシール構造について詳細に説明する。図3は、シール部およびその周辺の構造を表す図である。(A)は図1の上部拡大図である。(B)および(C)は(A)のA部拡大図であり、シール部の形成工程を示す図である。
図3(A)に示すように、本実施形態では、パワーエレメント3のロアハウジング27とボディ2との接合について、半径方向内側にメタルシール部60が設けられ、外側に弾性シール部62が設けられている。
ボディ2の上部中央には所定深さの円形の凹部64が設けられており、その凹部64の内周面に雌ねじ部66が形成されている。凹部64の底部中央には上述した連通孔25が設けられ、底部周縁部はシール形成面68を構成している。ボディ2の上面には、座ぐり加工による係止面70が形成されている。
なお、本実施形態では、凹部64の底面(シール形成面68)と係止面70とが単一の切削工具(段付刃を有するエンドミルなど)により同時に成形されており、シール形成面68に対する係止面70の高さ管理が高精度に実現されている。また、係止面70には、凹部64と同心状の円形の嵌合溝72が形成され、Oリング30が嵌着されている。
一方、ロアハウジング27は、下方に向けて段階的に縮径する段付円筒状をなし、その下半部が筒状嵌合部74を構成している。筒状嵌合部74の外周面には、雌ねじ部66と螺合可能な雄ねじ部76が形成されている。ロアハウジング27は、筒状嵌合部74を凹部64に螺入していくことによりボディ2に取り付けられる。筒状嵌合部74の下端は切削加工により鋭利に成形された突起部78となっている。ロアハウジング27における筒状嵌合部74の基端部は、軸線に対して垂直な係止面80となっており、ボディ2の係止面70と当接可能に構成されている。
パワーエレメント3をボディ2に組み付ける際には、図3(B)に示すように、嵌合溝72にOリング30を嵌合させた状態にて、ロアハウジング27を凹部64に螺入していく。それにより、Oリング30が押し潰されつつパワーエレメント3およびボディ2の双方に密着して弾性シール部62を形成する。このようにロアハウジング27を螺入していくと、突起部78がシール形成面68に当接する。この当接段階では係止面80と係止面70とはまだ隙間をあけた状態となる。この状態からロアハウジング27をさらにねじ込むと、図3(C)に示すように、相対的に硬度の高い突起部78が相対的に硬度の低いシール形成面68に食い込み、そのシール形成面68を部分的に潰す(圧縮変形させる)ようにして両者が接合される。このようにして係止面80が係止面70に当接してロアハウジング27がボディ2に係止されたときに、予め設定された食い込み量に到達する。このようにしてメタルシール部60が形成される。
以上に説明したように、本実施形態の膨張弁1においては、パワーエレメント3のロアハウジング27とボディ2との接合について、半径方向内側にメタルシール部60が設けられ、半径方向外側に弾性シール部62が設けられる。このため、メタルシール部60によって外部への冷媒の透過漏れが防止される。一方、弾性シール部62によって外部からの水分のメタルシール部60への侵入が防止され、ロアハウジング27とボディ2との接合部の電食が防止される。すなわち、冷媒の透過漏れの虞があるOリング(弾性シール)を外側に配置して冷媒と接触させない構成としつつ、そのOリングにより水分の侵入を防止してメタルシールの電食を防止することができる。メタルシール部60と弾性シール部62とを内外に設けるという従来併用が想定されなかった異種シールの二重構造により、パワーエレメント3とボディ2との接合部のシール性能を高めることができる。
また、本実施形態では、ボディ2におけるシール形成面68に対する係止面70の高さの設定により、シール形成面68へのロアハウジング27の食い込み量が適正に設定できるようにした。すなわち、パワーエレメント3をボディ2に組み付ける際にロアハウジング27の係止面80がボディ2の係止面70に当接するまでねじ込めば、自ずと適正なメタルシールが実現される。このため、組み付け作業が容易となる。
[第2実施形態]
本実施形態の膨張弁は、メタルシールをメタルガスケットを介在させて行う点を除き、第1実施形態と同様の構成を有する。このため、以下においては第1実施形態との相異点を中心に説明する。図4は、第2実施形態に係るシール部およびその周辺の構造を表す図である。(A)は膨張弁の上部拡大断面図である。(B)および(C)は(A)のA部拡大図であり、シール部の形成工程を示す図である。
図4(A)に示すように、本実施形態では、ボディ202における凹部64の底面に環状の突起部268(「第1環状突起部」として機能する)が設けられる。突起部268は円環状をなし、パワーエレメント203の下端に形成された環状の突起部278(「第2環状突起部」として機能する)と対向する位置に形成されている。そして、凹部64の底面とロアハウジング227との間にリング状のメタルガスケット264が介装される。
メタルガスケット264は、ビッカース硬さが50Hv以下の金属(例えば銅合金やアルミニウム合金)からなり、ロアハウジング227およびボディ202のいずれよりも硬度が低い。このため、パワーエレメント203をボディ202に締結すると、メタルガスケット264は、突起部268と突起部278との間に挟まれて上下面が局所的に環状に押し潰されて接合する。これがメタルシール部260を構成している。なお、メタルガスケット264の厚みは、パワーエレメント203のボディ202への組み付けが完了した状態、つまりロアハウジング227がボディ202に係止された状態で、突起部268と突起部278との間に間隔L(図4(C)参照)が形成される程度となっている。
パワーエレメント203をボディ202に組み付ける際には、図4(B)に示すように、嵌合溝72にOリング30を嵌合させた状態にて、凹部64の底面にメタルガスケット264を載置し、ロアハウジング227を凹部64に螺入していく。それにより突起部278がメタルガスケット264に当接すると、メタルガスケット264は、突起部278と突起部268との間に挟まれた状態となる。この状態からロアハウジング227をさらにねじ込むと、図4(C)に示すように、相対的に硬度の高い突起部278,268が相対的に硬度の低いメタルガスケット264の上下面にそれぞれ食い込み、メタルガスケット264を部分的に潰す(圧縮変形させる)ようにして接合される。このようにしてメタルシール部260が形成される。
以上に説明したように、本実施形態の膨張弁においても、パワーエレメント203のロアハウジング227とボディ202との接合について、半径方向内側にメタルシール部260が設けられ、半径方向外側に弾性シール部62が設けられる。このため、メタルシール部260と弾性シール部62との二重構造により、パワーエレメント203とボディ202との接合部のシール性能を高めることができる。また、メタルシール部260としてメタルガスケット264を介在させる構成としたため、上記間隔Lが確保される限り、凹部64の底面に対する係止面70の高さを厳密に管理する必要がなくなる。すなわち、多少の寸法誤差はメタルガスケット264の厚みにより吸収できるため、設計が容易となる。このため、本実施形態では、ボディ202の上面に第1実施形態のような座ぐり加工は施していない。
[第3実施形態]
本実施形態の膨張弁は、ボディ側に設けた環状突起部を潰してメタルシール部を形成する点を除き、第1実施形態と同様の構成を有する。このため、以下においては第1実施形態との相異点を中心に説明する。図5は、第3実施形態に係るシール部およびその周辺の構造を表す図である。(A)は膨張弁の上部拡大断面図である。(B)および(C)は(A)のA部拡大図であり、シール部の形成工程を示す図である。
図5(A)に示すように、本実施形態では、ボディ302における凹部64の上端開口部に設けられた環状の突起部364(「環状突起部」として機能する)をロアハウジング327に接合させることによりメタルシール部360を形成している。突起部364は、嵌合溝72の内方の壁面を形成している。
パワーエレメント303をボディ302に組み付ける際には、図5(B)に示すように、嵌合溝72にOリング30を嵌合させた状態にて、ロアハウジング327を凹部64に螺入していく。突起部364の先端は、組み付け当初は図示のように鋭利に尖った形状を有する。この状態からロアハウジング327をさらにねじ込むと、図5(C)に示すように、相対的に硬度の低い突起部364が相対的に硬度の高いロアハウジング327に押し潰される(圧縮変形する)ようにして接合される。このようにしてメタルシール部360が形成される。
以上に説明したように、本実施形態の膨張弁においても、パワーエレメント303のロアハウジング327とボディ302との接合について、半径方向内側にメタルシール部360が設けられ、半径方向外側に弾性シール部62が設けられる。このため、メタルシール部360と弾性シール部62との二重構造により、パワーエレメント303とボディ302との接合部のシール性能を高めることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はその特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で種々の変形が可能であることはいうまでもない。
上記第1実施形態では、ボディ2の上面に係止面70を形成するために座ぐりを施したが、この座ぐり加工を省略してもよい。
上記実施形態では、弾性シール部をOリングにより構成したが、ゴムパッキン等その他の弾性体からなるシール部材を採用してもよい。
上記実施形態では、ボディをアルミニウム合金、パワーエレメントのハウジングをステンレスにて構成する例を示したが、それぞれ異なる金属にて構成してもよい。例えば、ハウジングを銅合金にて構成してもよい。ただし、ボディとハウジングとは異種金属にて構成し、ハウジングのほうが硬度が高くなるよう材質を選定するのがよい。
上記実施形態の膨張弁は、冷媒として代替フロン(HFC−134a、HFO−1234yfなど)を使用する冷凍サイクルに好適に適用されるが、本発明の膨張弁は、二酸化炭素のように作動圧力が高い冷媒を用いる冷凍サイクルに適用することも可能である。その場合には、冷凍サイクルにコンデンサに代わってガスクーラなどの外部熱交換器が配置される。その際、パワーエレメントを構成するダイヤフラムの強度を補うために、例えば金属製の皿ばね等を重ねて配置してもよい。あるいは、ダイヤフラムに置き換えて皿ばね等を配置してもよい。
上記実施形態では、膨張弁を温度式膨張弁として構成した例を挙げたが、温度を感知しない膨張弁として構成することもできる。例えば、駆動部としてソレノイドを用いる電磁式膨張弁として構成してもよい。あるいは、駆動部としてステッピングモータ等の電動機を用いる電動膨張弁として構成してもよい。その場合、ボディの開口端部をソレノイドやステッピングモータのケース(金属ケース)にて封止することになるが、上記実施形態と同様に、ケースとボディとの接合部において内側にメタルシール部を設け、外側に弾性シール部を設ければよい。
なお、本発明は上記実施形態や変形例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。上記実施形態や変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成してもよい。また、上記実施形態や変形例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。
1 膨張弁、 2 ボディ、 3 パワーエレメント、 6 導入ポート、 7 導出ポート、 13 第1の通路、 14 第2の通路、 16 弁孔、 17 弁座、 18 弁体、 25 連通孔、 26 アッパーハウジング、 27 ロアハウジング、 28 ダイヤフラム、 30 Oリング、 33 シャフト、 60 メタルシール部、 62 弾性シール部、 64 凹部、 66 雌ねじ部、 68 シール形成面、 70 係止面、 72 嵌合溝、 74 筒状嵌合部、 76 雄ねじ部、 78 突起部、 80 係止面、 202 ボディ、 203 パワーエレメント、 227 ロアハウジング、 260 メタルシール部、 264 メタルガスケット、 268,278 突起部、 302 ボディ、 303 パワーエレメント、 327 ロアハウジング、 360 メタルシール部、 364 突起部。

Claims (3)

  1. 冷凍サイクルの上流側から導入される冷媒を、弁部を通過させることにより絞り膨張させて下流側へ導出する膨張弁において、
    冷媒を導入する導入ポートと、冷媒を導出する導出ポートと、前記導入ポートと前記導出ポートとをつなぐ冷媒通路に設けられた弁孔とを有する金属製のボディと、
    前記弁孔に接離して前記弁部を開閉する弁体と、
    前記ボディとは異種金属からなるハウジングと、前記ハウジング内に設けられて前記弁体を開閉させるための駆動力を発生する駆動部とを有し、前記ハウジングが前記ボディの開口端部を封止するように固定されるパワーエレメントと、
    前記ボディと前記ハウジングとの間に設けられ、金属の変形により内外をシールするメタルシール部と、
    前記メタルシール部の外側を囲むように前記ボディと前記ハウジングとの間に弾性体を介装することにより内外をシールする弾性シール部と、
    を備え
    前記メタルシール部は、前記ボディと前記ハウジングとの少なくとも一方を両者の当接面において変形して得られたものであり、
    前記ハウジングが、前記ボディよりも硬度の高い金属からなり、前記ボディの開口端部に螺合しつつ挿通される筒状嵌合部を有し、
    前記メタルシール部は、前記ハウジングを前記ボディに締結する際に前記筒状嵌合部の開口端にて前記ボディの一部を潰すことにより得られたものであり、
    前記ハウジングは、前記ボディの端面に当接して係止される係止面を有し、その係止面よりも先端側に前記筒状嵌合部を有し、
    前記ボディは、前記端面の内側に前記筒状嵌合部を挿通させる凹部を有し、その凹部の底面が前記筒状嵌合部の開口端を受け止めるシール形成面を構成し、
    前記シール形成面からの前記係止面の高さの設定により、前記筒状嵌合部の前記シール形成面に対する食い込み量が設定されていることを特徴とする膨張弁。
  2. 前記ボディがアルミニウム合金からなり、前記ハウジングがステンレスからなることを特徴とする請求項1に記載の膨張弁。
  3. 前記弁部を通過して絞り膨張された冷媒を前記導出ポートから導出してエバポレータへ供給し、前記エバポレータから戻ってきた冷媒の圧力と温度を感知して前記弁部の開度を制御する温度式膨張弁として構成され、
    前記冷媒通路とは別に前記ボディを貫通するように形成され、前記エバポレータから戻ってきた冷媒を通過させる戻り通路と、
    前記戻り通路を貫通するようにして前記ボディに支持され、前記パワーエレメントの駆動力を前記弁体に伝達する作動ロッドと、
    を備え、
    前記パワーエレメントは、前記戻り通路を流れる冷媒の温度および圧力を感知して動作し、その駆動力を前記作動ロッドを介して前記弁体に伝達して前記弁部の開度を変化させ、前記エバポレータへ供給する冷媒の流量を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の膨張弁。
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