JP2007055511A - 二輪車用空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】 二輪車用空気入りタイヤにおいて、従来よりもウエット路面での旋回性能を向上させる。
【解決手段】 トレッド28の展開幅の60%の領域をトレッド中央部、トレッド中央部のタイヤ幅方向外側をトレッド側部としたときに、トレッド側部に、トレッド側部の幅の50%以上の領域に渡って連続するようにタイヤ幅方向に延びる幅広傾斜溝42、及び幅狭傾斜溝44を複数形成する。狭傾斜溝44は、溝幅を0.3〜2.5mmの範囲内に設定する。また、トレッド側部において、幅広傾斜溝22の総面積をトレッド側部の面積に対して20%以下に設定する。これにより、旋回時に接地する部分の排水性とブロック剛性とを高次元で両立でき、従来よりもウエット路面旋回時に高いグリップ力が得られる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、二輪車用空気入りタイヤにかかり、特に、ウエット路面での旋回性能を向上することのできる二輪車用空気入りタイヤに関する。
タイヤは、濡れた路面を走行するときに、路面とトレッド表面のゴムが水膜によって邪魔されることなく、良好な接地状態を得るために、トレッド部に溝を配置している(例えば、特許文献1参照。)。
即ち、タイヤトレッド部に配置した溝は、トレッドと路面によって搾り出された水の逃げ道となり、これらの水を効率的に排水する役目を持つ。
自動二輪車用のトレッドパターンについては、溝の配置の仕方が技術的な難しさであり、また、ウエット性能を左右する大きな要因である。
それゆえ、水を効率的に排水できる溝配置と、デザイン的な良さをうまくバランスさせながらタイヤのパターンは決定されている。
また、自動二輪車用のタイヤでは、乗用車用やトラック用のタイヤと異なり、車体を傾けて旋回するバイクの特性から、車体を傾けない直進走行時と、車体を傾けるコーナリング時とでは、地面に接地するトレッドの部位が異なる。そのため、自動二輪車用のタイヤでは、センター側とショルダー側でパターンの傾向に特徴を持たせる場合がある。
即ち、センター側はタイヤの前後方向(=赤道方向=周方向)の入力に対してトレッドが強くなるような溝配置にし、ショルダー側はタイヤの幅方向の入力(横力)とタイヤの周方向の入力(トラクション、ブレーキ)の両方に対して強い溝配置とするわけである。 ショルダー側に対しては、車体を傾けて旋回することを考えると、アクセルを開けずに、またはブレーキをかけずに一定速度で旋回するときには横力が主体的に掛かり、一定速度の旋回から加速するときには駆動力が掛かり、横力と駆動力の両方が掛かるわけであるから、ショルダー側は横力と駆動力の両方に強いパターンである必要があるわけである。
自動二輪車のタイヤのショルダー側については、前述のように、横力と駆動力に対して、グリップの良いタイヤが必要である。
車体の特性を考えると、駆動力が掛かるのは後輪タイヤのため、後輪は特に駆動力に対してグリップすることが必要である。一方、前輪は、駆動力は掛からないが、ブレーキング時に車体荷重が前輪に掛かるため、大きなブレーキ力がタイヤに掛かる。
前輪はブレーキに抵抗する前後方向のグリップと、横力に抵抗する横方向のグリップが必要である。特に、自動二輪車のレースの場合は、特に旋回時の操縦安定性能が重要となる。
雨天のコーナリング時において、ウエット旋回性能が低いタイヤではスピードが出せずに、ラップタイムを縮めることが出来ない。また、市販車においても、一般道でのウエット旋回性能が低いタイヤは、スリップの虞がある。
特開2003―211917号公報
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、従来よりもウエット路面での旋回性能を向上することのできる二輪車用空気入りタイヤの提供を目的とする。
ウエット性能に対し、従来より溝の深さや溝の幅、また溝の体積が重要視されてきた。自動二輪車のタイヤのショルダー側については、前述したように、駆動力に加えて横力が掛かるため、旋回性能を向上する上で非常に重要な部位となる。
車両旋回時のウエット性能に着目すると、トレッド部のショルダー側(トレッド端側)が路面と接地する。トレッドのショルダー側の溝形状について考えると、従来では、溝はある程度太くなくては十分な排水ができないと考えられてきた。そのため、溝幅が1.0mm程度のサイプと呼ばれる細溝は、水の排水には不向きであり、このサイプをトレッド部に配置することは、単にトレッド部の陸部を刻むだけでブロック剛性を低下させて、ブロックの変形量を大きくし、グリップが低下すると考えられてきた。
サイプが自動二輪車用のタイヤに使われるのは、雪道や氷路といった特殊な気象条件下での路面状態においてのみであった。
溝の太いものは、水を十分に排水できる。自動二輪車用のタイヤにおいては、溝幅は3mm以上あるのが通常である。サイプのように溝の細いものは水の排水が十分でなく、ハイドロプレーニングする虞があるというのが一般的な知見であった。
発明者は、ウエット操縦安定性能の向上のための溝配置について、特に溝の太さの面から鋭意研究を行った結果、サイプと呼ばれる細い溝でも十分に排水効果が得られることは発見した。また、溝をサイプのように細くすることで、陸部の面積を大きく取ることができ、路面とタイヤ表面の接触面積を広くとれることから、グリップ力が向上することを発見した。
請求項1に記載の二輪車用空気入りタイヤは、上記事実に鑑みてなされたものであって、タイヤ赤道面を中心として、トレッドの展開幅の60%の領域をトレッド中央部、前記トレッド中央部のタイヤ幅方向外側をトレッド側部としたときに、前記トレッド側部には、前記トレッド側部の幅の50%以上の領域に渡って連続するようにタイヤ幅方向に延びる横溝か、前記トレッド側部の幅の50%以上の領域に渡って連続するようにタイヤ周方向に対して90度未満の角度で傾斜して延びる傾斜溝の少なくとも一方がタイヤ周方向に複数形成され、複数形成された前記横溝または前記傾斜溝は、前記トレッド側部の幅の50%以上の領域に渡って連続して延在し、かつ溝幅が0.3〜2.5mmの範囲内にある幅狭横溝、または幅狭傾斜溝を含み、複数形成された前記横溝または前記傾斜溝のうちで、溝幅が2.5mmを超えるものの総面積が、前記トレッド側部の面積に対して20%以下に設定されている、ことを特徴としている。
次に、請求項1に記載の二輪車用空気入りタイヤの作用を説明する。
請求項1に記載の二輪車用空気入りタイヤでは、上記のようにパターンを工夫したので、旋回時に接地する部分の排水性とブロック剛性とを高次元で両立でき、従来よりもウエット路面旋回時に高いグリップ力が得られる。
ここで、複数の横溝または傾斜溝のうちの一部の溝を、幅が0.3〜2.5mmという幅の狭い幅狭横溝または幅狭傾斜溝としたことを特徴としており、また、これら幅狭の溝のタイヤ幅方向成分の長さをトレッド側部の幅の50%以上としている。つまり、トレッド全幅の20%が一つのトレッド側部であるから、そのうちの50%以上はトレッド全幅の10%に相当することになる。したがって、狭い幅狭横溝、または幅狭傾斜溝のタイヤ幅方向成分の長さがこれ以下では、溝自体の存在意義が薄れてしまい、溝の排水効果が不足することになる。
また、溝幅が2.5mmを超える幅広横溝、または幅広傾斜溝を多く配置すると、排水効果は高くなるが、トレッド側部の陸部の表面積を極端に低下させてしまい、トレッドと路面とが接触する面積が小さくなってグリップ力を低下させてしまう。したがって、溝幅の広い幅広横溝、または幅広傾斜溝の総面積の割合を20%以下に設定する必要がある。
また、幅狭横溝、または幅狭傾斜溝の溝幅が0.3mm未満になると、十分な排水効果が得られず、また、溝を作るためのブレードと呼ばれるモールド部品の厚みが薄くなり過ぎてモールドの耐久性が得られなくなる。
なお、トレッド側部内に形成されている傾斜溝の溝幅は、トレッド側部内における平均値である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の二輪車用空気入りタイヤにおいて、前記トレッド側部において、溝間隔が5〜20mmの範囲内である、ことを特徴としている。
次に、請求項2に記載の二輪車用空気入りタイヤの作用を説明する。
トレッド側部において、溝間隔が5mm未満になると、溝間に形成された陸部が細くなりすぎて、陸部剛性が低下し過ぎる。
一方、溝間隔が20mmを超えると、溝間に形成された陸部の面積が大きくなりすぎ、陸部表面と路面の間の水が搾り出されて近くの溝に排水されるまでの距離が長くなり、ハイドロプレーニング現象を生じやすくなる。
なお、トレッド側部内での溝間隔(陸部の幅)は、トレッド側部内における平均値である。
トレッド側部において、溝間隔は、等間隔であっても良く、等間隔でなくても良い。通常のタイヤは、走行時に発生する音(パターンノイズ)の周波数を分散するピッチバリエーションと呼ばれる溝の間隔を周上でずらす手法が取られており、本発明においても溝間隔を数種類用意しても良い。
請求項3に記載の二輪車用空気入りタイヤは、タイヤ赤道面を中心として、トレッドの展開幅の60%の領域をトレッド中央部、前記トレッド中央部のタイヤ幅方向外側をトレッド側部としたときに、前記トレッド側部には、前記トレッド側部の幅の50%以上の領域に渡って連続するようにタイヤ幅方向に延びる横溝か、前記トレッド側部の幅の50%以上の領域に渡って連続するようにタイヤ周方向に対して90度未満の角度で傾斜して延びる傾斜溝の少なくとも一方がタイヤ周方向に複数形成され、複数形成された前記横溝または前記傾斜溝の全ては、前記トレッド側部の幅の50%以上の領域に渡って連続して延在し、かつ溝幅が0.3〜2.5mmの範囲内にある幅狭横溝、または幅狭傾斜溝であり、前記トレッド側部において、前記幅狭横溝、または前記幅狭傾斜溝の溝間隔が5〜20mmの範囲内である、ことを特徴としている。
次に、請求項3に記載の二輪車用空気入りタイヤの作用を説明する。
前述した請求項1に記載の二輪車用空気入りタイヤでは、トレッド側部に、溝幅が0.3〜2.5mmとされた幅狭横溝、または幅狭傾斜溝の他に、溝幅が2.5mmを超える幅広横溝、または幅広傾斜溝が形成されていたが、請求項3に記載の二輪車用空気入りタイヤでは、トレッド側部に、溝幅が2.5mmを超える幅広横溝、または幅広傾斜溝は形成されていない。したがって、請求項1に記載の二輪車用空気入りタイヤと同様に、旋回時に接地する部分の排水性とブロック剛性とを高次元で両立でき、従来よりもウエット路面旋回時に高いグリップ力が得られる。
なお、トレッド側部内に形成されている傾斜溝の溝幅は、トレッド側部内における平均値である。
ここで、トレッド側部において、溝間隔が5mm未満になると、溝間に形成された陸部が細くなりすぎて、陸部剛性が低下し過ぎる。
一方、溝間隔が20mmを超えると、溝間に形成された陸部の面積が大きくなりすぎ、陸部表面と路面の間の水が搾り出されて近くの溝に排水されるまでの距離が長くなり、ハイドロプレーニング現象を生じやすくなる。
なお、トレッド側部内での溝間隔(陸部の幅)は、トレッド側部内における平均値である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の二輪車用空気入りタイヤにおいて、前記トレッド側部の表面積に対して、形成されている前記幅狭横溝、または前記幅狭傾斜溝の総面積の割合が5〜20%である、ことを特徴としている。
次に、請求項4に記載の二輪車用空気入りタイヤの作用を説明する。
トレッド側部の表面積に対して、形成されている幅狭横溝、または幅狭傾斜溝の総面積の割合、即ち、トレッド側部のネガティブ率が5%未満では、旋回時に接地するトレッド側部の排水性が不足する。
一方、トレッド側部の表面積に対して、形成されている幅狭横溝、または幅狭傾斜溝の総面積の割合、即ち、トレッド側部のネガティブ率が20%を超えると、旋回時に接地するトレッド側部のブロック剛性、及び路面と接触する面積が不足する。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の二輪車用空気入りタイヤにおいて、前記傾斜溝は、ショルダー側がタイヤ赤道面側よりもタイヤ回転方向に位置するように傾斜している、ことを特徴としている。
次に、請求項5に記載の二輪車用空気入りタイヤの作用を説明する。
二輪車においては、前輪には制動と横力が主体的に掛かり、後輪には駆動力と横力が主体的に掛かる。横力が掛かることは前後輪とも同じであるが、前後方向の力は前輪が制動力であり、後輪が駆動力である。
つまり、前輪では、傾斜溝をショルダー側がタイヤ赤道面側よりもタイヤ回転方向に位置するように傾斜させることが、横力と制動が同時に掛かったときに、その合力の向きが傾斜溝の傾きに沿う形になり、陸部の変形を抑える上で好ましい。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の二輪車用空気入りタイヤにおいて、前記傾斜溝は、タイヤ赤道面側がショルダー側よりもタイヤ回転方向に位置するように傾斜している、ことを特徴としている。
次に、請求項6に記載の二輪車用空気入りタイヤの作用を説明する。
請求項5の作用で説明したように、後輪には駆動力と横力が主体的に掛かる。後輪では、傾斜溝をタイヤ赤道面側がショルダー側よりもタイヤ回転方向に位置するように傾斜させることが、横力と駆動力が同時に掛かったときに、その合力の向きが傾斜溝の傾きに沿う形になり、陸部の変形を抑える上で好ましい。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の二輪車用空気入りタイヤにおいて、前記傾斜溝のタイヤ周方向に対する角度は、タイヤ赤道面側からショルダー側へ向けて大きく設定され、タイヤ赤道面側で10〜30度の範囲内、ショルダー側で50〜90度の範囲内に設定されている、ことを特徴としている。
次に、請求項7に記載の二輪車用空気入りタイヤの作用を説明する。
二輪車は、深いコーナリングを行う場合は、旋回中に大きく車体が傾き、タイヤのトレッド端部付近を用いている。このときは、前後方向の力よりも横方向の力の方が大きくタイヤに作用するので、トレッド端付近の陸部は、横方向の力に沿った方向に延びていること、即ち、ショルダー側では陸部を区画する傾斜溝の角度を50〜90度の範囲内に設定することが好ましい。
次に、車体が大きく傾いた状態から加速して行くコーナーからの脱出時を考えると、横力に加え、後輪の場合は駆動力がこれに加わる。そして加速をするに従い、倒れていた車体は徐々に直立に近づく。即ち、タイヤが接地している場所は、トレッド端側から加速に伴ってタイヤ赤道面側に移ることになる。ここで、加速に伴って横力の割合が減り、加速力の割合が増えるわけだから、その合力も横方向からタイヤ周方向に近づくことになる。
したがって、ショルダー側では傾斜溝の角度を50〜90度とし、タイヤ赤道面側では傾斜溝の角度を10〜30度の範囲内とすることが好ましい。
なお、傾斜溝の角度は、タイヤ赤道面の右側と左側とでは対称に設定する方が、右旋回と左旋回とでタイヤの性能が変わらないため好ましい。
また、タイヤ赤道面側とショルダー側との中間部分では、タイヤ赤道面側の溝角度とショルダー側の溝角度との中間の溝角度とし、タイヤ赤道面側からショルダー側へ向けて溝の角度を漸増させることが好ましい。
以上説明したように本発明の二輪車用空気入りタイヤによれば、従来よりもウエット路面での旋回性能を向上することができる、という優れた効果を有する。
[第1の実施形態]
次に、本発明の二輪車用空気入りタイヤの第1の実施形態を図1、及び図2にしたがって説明する。
(カーカス)
図1に示すように、本実施形態の二輪車用空気入りタイヤ10は、タイヤ赤道面CLに対して交差する方向に延びるコードが埋設された第1のカーカスプライ12及び第2のカーカスプライ14から構成されたカーカス16を備えている。なお、本実施形態の二輪車用空気入りタイヤ10は前輪用であり、タイヤサイズは120/60R17である。
第1のカーカスプライ12及び第2のカーカスプライ14は、各々両端部分が、ビード部18に埋設されているビードコア20の周りに、タイヤ内側から外側へ向かって巻き上げられている。
第1のカーカスプライ12は、被覆ゴム中に複数本のラジアル方向に延びるコード(例えば、ナイロン等の有機繊維コード)を平行に並べて埋設したものであり、本実施形態では、タイヤ赤道面でのタイヤ赤道面に対するコードの角度が80度に設定されている。第2のカーカスプライ14も、被覆ゴム中に複数本のラジアル方向に延びるコード(例えば、ナイロン等の有機繊維コード)を平行に並べて埋設したものであり、本実施形態では、タイヤ赤道面でのタイヤ赤道面に対するコードの角度が80度に設定されている。なお、第1のカーカスプライ12のコードと第2のカーカスプライ14のコードとは互いに交差しており、タイヤ赤道面CLに対して互いに反対方向に傾斜している。また、本実施形態では、コードの角度が80度に設定されているが、90度等の他の角度であっても良い。
(主交錯層)
このカーカス16のタイヤ半径方向外側に主交錯層26が配置されている。
本実施形態の主交錯層26は、第1のベルトプライ26A及び第2のベルトプライ26Bから構成されている。
第1のベルトプライ26Aは、被覆ゴム中に複数本のコード(本実施形態では、芳香族ポリアミド繊維を撚った直径0.7mmのコード。)を平行に並べて打ち込み間隔50本/50mmで埋設したものであり、タイヤ赤道面でのタイヤ赤道面に対するコードの角度が33度に設定されている。第2のベルトプライ26Bも、被覆ゴム中に複数本のコード(本実施形態では、芳香族ポリアミド繊維を撚った直径0.7mmのコード。)を平行に並べて打ち込み間隔50本/50mmで埋設したものであり、タイヤ赤道面でのタイヤ赤道面に対するコードの角度が33度に設定されている。
第1のベルトプライ26Aのコードと第2のベルトプライ26Bのコードとは互いに交差しており、タイヤ赤道面CLに対して互いに反対方向に傾斜している。
主交錯層26のタイヤ径方向外側には、トレッド28を形成するトレッドゴム30が配置されている。
なお、本実施形態では、主交錯層26を2枚のベルトプライで構成したが、3枚以上のベルトプライで構成しても良い。また、本実施形態では、カーカス16のクラウン部を補強するために主交錯層26を用いているが、近年の高性能用の二輪車用空気入りタイヤの構造に良く見られるスパイラルベルト層を用いても良い。
スパイラルベルト層は、例えば、1本のコードを未加硫のコーティングゴムで被覆した長尺状のゴム被覆コード、または複数本のコードを未加硫のコーティングゴムで被覆した帯状プライを螺旋状に巻き回すことにより形成されており、コード方向が実質的にタイヤ周方向とされている。スパイラルベルト層のコードは有機繊維コードであっても良く、スチールコードであっても良い。
より具体的には、スパイラルベルト層は、芳香族ポリアミド繊維を撚った直径0.7mmのコードを被覆ゴム中に埋設したものを、打ち込み間隔50本/50mmとなるようにスパイラル状に巻き付けることで形成することができる。
このようなスパイラルベルト層を、主交錯層26のタイヤ径方向外側に配置するような構成としても良く、あるいはスチールコードを用いたスパイラルベルト層を主交錯層26の代わりに用いても良い。
(トレッドパターン)
図2はトレッド28の展開図であり、この図2に示すように、トレッド28には、タイヤ赤道面CLの両側に、それぞれ周方向に延びる溝幅が4mmの周方向主溝40が2本形成されている。さらに、トレッド28には、タイヤ幅方向外側の周方向主溝40からトレッド端に向けて幅広傾斜溝42、及び幅狭傾斜溝44が形成されている。
なお、以後、トレッド28を展開したときの展開幅をTWとしたときに、タイヤ赤道面CL中心として、トレッドの展開幅の60%の領域(2つの2点差線の内側の領域)をトレッド中央部、トレッド中央部のタイヤ幅方向外側(2点鎖線の外側の領域)をトレッド側部と呼ぶことにする。
本実施形態では、溝幅(MW)8mmの幅広傾斜溝42の間に、溝幅1mmの幅狭傾斜溝44が5本形成されている。トレッド側部の面積に占める幅広傾斜溝42の総面積の割合は、本発明では20%以下とする必要があり、本実施形態では約11%に設定されている。
なお、幅広傾斜溝42、及び幅狭傾斜溝44は、トレッド側部の幅の50%以上の領域に渡って連続する必要がある。ちなみに、本実施形態のトレッド28の展開幅は150mmであり、幅広傾斜溝42、及び幅狭傾斜溝44は、トレッド端28Eからタイヤ赤道面側へ40mmの範囲において連続して形成されている。
また、トレッド側部において、傾斜溝で区切られる細長陸部46は、幅BW(=溝間隔)を5〜20mmの範囲内に設定することが好ましく、本実施形態では10mmに設定されている。
幅広傾斜溝42、及び幅狭傾斜溝44は、トレッド端側がタイヤ赤道面側よりもタイヤ回転方向側(矢印A方向側)となるように傾斜している。幅広傾斜溝42、及び幅狭傾斜溝44のタイヤ周方向に対する傾斜角度θは、本実施形態では75度に設定されている。
周方向主溝40、幅広傾斜溝42、及び幅狭傾斜溝44の溝深さは、本実施形態では全て6mmである。
なお、二輪車用のトレッド28は丸みを帯びているため、タイヤ赤道面CLでの径が最大で、トレッド端28Eの径はタイヤ赤道面CLの径よりも小さい。図2は、展開図であるため、トレッド端部分を、タイヤ赤道面部分の周方向長さと同じになるように、周方向に引き伸ばして描いている。また、本実施形態において、溝幅、陸部幅はトレッド側部における平均値である。
(作用)
次に、本実施形態の二輪車用空気入りタイヤ10の作用を説明する。
本実施形態の二輪車用空気入りタイヤ10は、二輪車の前輪に用いることにより、能力が発揮されるものである。即ち、本実施形態の二輪車用空気入りタイヤ10では、幅広傾斜溝42、及び幅狭傾斜溝44を、トレッド端側がタイヤ赤道面側よりもタイヤ回転方向側(矢印A方向側)となるように傾斜させているので、横力と制動が同時に掛かったときに、幅広傾斜溝42、及び幅狭傾斜溝44その合力の向きが傾斜溝の傾きに沿う形になり(即ち、合力の向きが陸部の長手方向に沿った方向に近づく。)、陸部の変形が効果的に抑えられる。
また、本実施形態の二輪車用空気入りタイヤ10では、トレッド側部に、トレッド側部の幅の50%以上の領域に渡って連続する幅広傾斜溝42、及び幅狭傾斜溝44が複数形成され、幅狭傾斜溝44の溝幅が0.3〜2.5mmの範囲内にあり、幅広傾斜溝42の総面積が、トレッド側部の面積に対して20%以下に設定されているので、旋回時に接地する部分の排水性とブロック剛性とを高次元で両立でき、従来よりもウエット路面旋回時に高いグリップ力が得られる。
なお、幅狭傾斜溝44のタイヤ幅方向成分が上述した長さ以下では、溝自体の存在意義が薄れてしまい、溝の排水効果が不足することになる。
また、幅広傾斜溝42の総面積が、トレッド側部の面積に対して20%を超えると、排水効果は高くなるが、トレッド側部の陸部の表面積を極端に低下させてしまい、トレッドと路面とが接触する面積が小さくなってグリップ力を低下させてしまう。
また、幅狭傾斜溝44の溝幅が0.3mm未満になると、十分な排水効果が得られず、また、溝を作るためのブレードと呼ばれるモールド部品の厚みが薄くなり過ぎてモールドの耐久性が得られなくなる。
トレッド側部において、溝間隔が5mm未満になると、溝間に形成された陸部が細くなりすぎて、陸部剛性が低下し過ぎる。一方、溝間隔が20mmを超えると、溝間に形成された陸部の面積が大きくなりすぎ、陸部表面と路面の間の水が搾り出されて近くの溝に排水されるまでの距離が長くなり、ハイドロプレーニング現象を生じやすくなる。
(フロントタイヤ試験)
本発明の性能改善効果を確かめるために、実車を用いたウエット路面での操縦性能比較試験をした結果を以下に説明する。フロント用の供試タイヤを用意し、フロントのみのタイヤを交換して実車試験を行った。リアのタイヤは常に従来のもので固定した。
試験は、供試タイヤを1000ccのスポーツタイプの二輪車の前輪に装着して、小雨の日にテストコースでかなり激しい(限界に近い)実車走行を行った。雨量は終日安定しており、常に均一なウエット状態であった。1つのタイヤについて、テストコースを4周走行し、4周の平均ラップタイムを求めた、なお、これらのタイヤのセンター部分は同じパターンであったため、違いが出たのはコーナーでの旋回性能であった。また、テストライダーのフィーリングによるウエット時の操縦安定性能を10点法で同時に総合評価した。また、テストライダーの評価コメントも付記して結果を示す。
先ず、供試タイヤに付いて説明する。
(実施例1のタイヤ)
図2のパターンを有する、前述した第1の実施形態のタイヤである。
(実施例2のタイヤ)
図3のパターンを有する。溝幅2.5mm以上の幅広傾斜溝はトレッド側部には存在しない。パターン側部の溝は全て溝幅1mmの幅狭傾斜溝であり、この幅狭傾斜溝によって区切られる細長陸部の幅は8mmである。上記の点を除き、その他の構成は実施例1と同一。
(実施例3のタイヤ)
図4のパターンを有する(図3のパターンを逆向きとしたもの。)。
(比較例1のタイヤ)
図5のパターンを有する。実施例2と比較するために作製したもの。実施例2との違いは、溝の幅のみである。幅広傾斜溝42の幅を5mmとした。陸部の幅は8mmで同一。
(比較例2のタイヤ)
図6のパターンを有する。従来のパターンにありがちな典型例。トレッド側部には溝幅8mmの幅広傾斜溝42のみが形成されている。幅広傾斜溝42の間の陸部46の幅は26mmであり、本発明で指定した20mmを超えている。また、トレッド側部には、溝幅が8mmの幅広傾斜溝42しかなく、本発明の0.3〜2.5mmの幅狭傾斜溝44を有していない。
(比較例3のタイヤ)
図7のパターンを有する。比較例2とほぼ同様な構成だが、幅狭傾斜溝44の溝幅を1mmとした。本発明の溝幅の条件は満たすが、幅狭傾斜溝44によって区切られる陸部46の幅は26mmであり、広い(請求項3の要件を満たしていない。)。
以下に、試験結果を示す。
(実施例1の試験結果)
パターン:図2。
ラップタイム:52秒4
ウエット走行評点:9点
ライダーのコメント:大きく倒すコーナーで非常に安定している。直線からコーナーへの侵入で、フロントのブレーキ性能が高く、安心してコーナーに侵入できる。また、大きく倒して一定の速度で旋回する場合も、フロントタイヤは非常によくグリップし、操縦が楽である。
(実施例2の試験結果)
パターン:図3。
ラップタイム:51秒9
ウエット走行評点:10点
ライダーのコメント:基本的には実施例1と同じ感じがするが、実施例1のグリップレベルが一回り高まったように思う。
(実施例3の試験結果)
パターン:図4。
ラップタイム:52秒7
ウエット走行評点:8点
ライダーのコメント:基本的には実施例1と同じ感じがするが、実施例1と比べるとブレーキ時にタイヤがやわらかく感じて剛性感が足りなく感じた。
(比較例1の試験結果)
パターン:図5。
ラップタイム:54秒5
ウエット走行評点:6点
ライダーのコメント:直線からコーナーへの侵入で、フロントのブレーキ性能がやや低く、減速を十分にしないと安心してコーナーに進入できない。またまた大きく倒して一定の速度で旋回する場合も、フロントタイヤのグリップが低く感じる。
(比較例2の試験結果)
パターン:図6。
ラップタイム:55秒7
ウエット走行評点:4点
ライダーのコメント:直線からコーナーへの侵入で、フロントのブレーキ性能が非常に低く、グリップ感が無い。また大きく倒そうとしても、グリップがないために車体を倒すことができない。
(比較例3の試験結果)
パターン:図7。
ラップタイム:56秒1
ウエット走行評点:3点
ライダーのコメント:グリップが少ないし、滑る。高速コーナーではハイドロプレーニングを感じ、危なくて速度を上げられない。直線からコーナーへの進入で、フロントのブレーキ性能が非常に低く恐い感じがする。
結果の検証。
実施例1〜2のタイヤは、比較例よりも明らかにウエット操縦安定性能が高かった。従来の平均的なパターンは、比較例1のように、溝の広いものを周上に配置するものが殆どであるので、本発明のタイヤが良く機能したことが確認できた。
実施例1〜2と比較例1との関係から、溝をある程度の狭い間隔で配置し、かつ溝の幅を狭くして路面と接触しているゴムの面積を増やすことがグリップの向上に繋がることが分かった。今回の実車テストでは、実施例2が最もグリップが高かった。これは、溝の幅を狭くし、陸部の面積を稼ぐと共に、溝と溝の感覚をある程度つめて、陸部の面積を分断することで、陸部と路面とにはさまれた水がすぐに溝に流れて排水できるようになったからと考えられる。比較例1のように、溝の幅を広くとっても、排水効率は飛躍的に向上することはなく、溝はその幅が1mmでも十分に排水できることが分かった。
実施例2と比較例2,3との比較から、パターンの方向性が分かる。前輪の場合は、ブレーキが重要な性能であり、実施例1のような向きの方がブレーキがかかりやすい。これに対し、比較例3は、ブレーキと横力が加わったときにその合力の向きと溝の傾斜が一致しないために、グリップ力を失ったようだ。
本発明の適用された実施例のタイヤは、いずれも比較例のタイヤと比較して、大幅なウエット操縦安定性能の向上が確認された。
[第2の実施形態]
次に、本発明の二輪車用空気入りタイヤの第2の実施形態を図8、及び図9にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同様の構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
(カーカス)
図8に示すように、本実施形態の二輪車用空気入りタイヤ10は、タイヤ赤道面CLに対して交差する方向に延びるコードが埋設された第1のカーカスプライ12及び第2のカーカスプライ14から構成されたカーカス16を備えている。なお、本実施形態の二輪車用空気入りタイヤ10は後輪用であり、タイヤサイズは190/50ZR17である。
第1のカーカスプライ12及び第2のカーカスプライ14は、各々両端部分が、ビード部18に埋設されているビードコア20の周りに、タイヤ内側から外側へ向かって巻き上げられている。
第1のカーカスプライ12は、被覆ゴム中に複数本のラジアル方向に延びるコード(ナイロン)を平行に並べて埋設したものであり、本実施形態では、タイヤ赤道面でのタイヤ赤道面に対するコードの角度が70度に設定されている。第2のカーカスプライ14も、被覆ゴム中に複数本のラジアル方向に延びるコード(ナイロン)を平行に並べて埋設したものであり、本実施形態では、タイヤ赤道面でのタイヤ赤道面に対するコードの角度が70度に設定されている。なお、第1のカーカスプライ12のコードと第2のカーカスプライ14のコードとは互いに交差しており、タイヤ赤道面CLに対して互いに反対方向に傾斜している。また、本実施形態では、コードの角度が70度に設定されているが、90度等の他の角度であっても良い。
(スパイラルベルト層)
このカーカス16のタイヤ半径方向外側にスパイラルベルト層22が配置されている。
本実施形態のスパイラルベルト層22は、 直径0.2mmのスチールコードを3本撚ったコードを被覆ゴム中に埋設したものを、打ち込み間隔60本/50mmとなるようにスパイラル状に巻き付けることで形成している。
なお、スパイラルベルト層22のタイヤ径方向外側にトレッド28を形成するトレッドゴム30が配置されている。
(トレッドパターン)
図9に示すように、トレッド28には、タイヤ赤道面CLの両側に、それぞれ周方向に延びる、溝幅が5mmの周方向主溝40が2本形成されている。さらに、トレッド28には、タイヤ幅方向外側の周方向主溝40からタイヤ幅方向外側に離間した位置からトレッド端に向けて曲線状の幅広傾斜溝50、及び幅狭傾斜溝52が形成されている。
本実施形態では、幅広傾斜溝50の間に、幅狭傾斜溝52が3本形成されている。
なお、周方向主溝40、幅広傾斜溝50、及び幅狭傾斜溝52の溝深さは、本実施形態では全て6mmである。
本実施形態のトレッド28の展開幅は、240mmである。幅広傾斜溝50は、溝幅が4mmであり、トレッド端28Eからタイヤ赤道面側へ65mmの範囲内に形成されていう。一方、幅狭傾斜溝52は、溝幅が0.7mmであり、トレッド端28Eからタイヤ赤道面側へ50mmの範囲内に形成されている。
幅広傾斜溝50のタイヤ周方向に対する角度、及び幅狭傾斜溝52のタイヤ周方向に対する角度は、各々タイヤ赤道面側端部で17度、トレッド端側端部で60度である。
トレッド側部の面積に占める幅広傾斜溝50の総面積の割合は、本実施形態では約10%に設定されている。
また、トレッド側部において、溝で区切られる細長陸部56の幅は、本実施形態では8mmに設定されている。
細長陸部56の幅、幅広傾斜溝50の溝幅、及び幅狭傾斜溝52の溝幅については、トレッド端28Eからタイヤ赤道面側へ30mmの位置で測定したものである。なお、二輪車用空気入りタイヤは、トレッド28の断面形状が非常に丸く、パターン端部が丸みを帯びているために、図9に描いたパターンを彫り付ける際には、ちょうど地球儀に貼られた紙のように、パターン端部に近いほど幅が狭くなる。本実施例でも、実際の溝の幅、陸部の幅とも、パターンの端部に近くなるほど狭くなるように加工されている。そのため、パターン側部の平均的な値を測定するために、トレッド端から30mmのところで、上述の幅となるように溝を彫り付けている。
(作用)
次に、本実施形態の二輪車用空気入りタイヤ10の作用を説明する。
本実施形態の二輪車用空気入りタイヤ10は、二輪車の後輪に用いることにより、能力が発揮されるものである。本実施形態の二輪車用空気入りタイヤ10では、幅広傾斜溝50、及び幅狭傾斜溝52を、タイヤ赤道面側がトレッド端側よりもタイヤ回転方向側(矢印A方向側)となるように傾斜させているので、横力と駆動力が同時に掛かったときに、その合力の向きが傾斜溝の傾きに沿う形になり(即ち、合力の向きが細長陸部56の長手方向に沿った方向に近づく)、細長陸部56の変形が効果的に抑えられる。
また、本実施形態の二輪車用空気入りタイヤ10では、トレッド側部に、トレッド側部の幅の50%以上の領域に渡って連続する幅広傾斜溝50、及び幅狭傾斜溝52が複数形成され、幅狭傾斜溝52の溝幅が0.3〜2.5mmの範囲内にあり、幅広傾斜溝50の総面積が、トレッド側部の面積に対して20%以下に設定されているので、旋回時に接地する部分の排水性とブロック剛性とを高次元で両立でき、従来よりもウエット路面旋回時に高いグリップ力が得られる。
なお、幅狭傾斜溝52のタイヤ幅方向成分が上述した長さ以下では、溝自体の存在意義が薄れてしまい、溝の排水効果が不足することになる。
また、幅広傾斜溝50の総面積が、トレッド側部の面積に対して20%を超えると、排水効果は高くなるが、トレッド側部の陸部の表面積を極端に低下させてしまい、トレッドと路面とが接触する面積が小さくなってグリップ力を低下させてしまう。
また、幅狭傾斜溝52の溝幅が0.3mm未満になると、十分な排水効果が得られず、また、溝を作るためのブレードと呼ばれるモールド部品の厚みが薄くなり過ぎてモールドの耐久性が得られなくなる。
トレッド側部において、溝間隔が5mm未満になると、溝間に形成された陸部が細くなりすぎて、陸部剛性が低下し過ぎる。一方、溝間隔が20mmを超えると、溝間に形成された陸部の面積が大きくなりすぎ、陸部表面と路面の間の水が搾り出されて近くの溝に排水されるまでの距離が長くなり、ハイドロプレーニング現象を生じやすくなる。
ここで、二輪車が深いコーナリングを行う場合は、旋回中に大きく車体が傾き、タイヤのトレッド端部付近を用いているが、前後方向の力よりも横方向の力の方が大きくタイヤに作用するので、トレッド端付近の陸部が横方向の力に沿った方向に延びていること、即ち、本実施形態の二輪車用空気入りタイヤ10のように、ショルダー側で陸部を区画する各傾斜溝の角度を50〜90度の範囲内に設定することが好ましい。
また、車体が大きく傾いた状態から加速して行くコーナーからの脱出時を考えると、横力に加え、後輪の場合は駆動力がこれに加わり、加速をするに従い、倒れていた車体は徐々に直立に近づく。即ち、タイヤが接地している場所は、トレッド端側から加速に伴ってタイヤ赤道面側に移ることになり、加速に伴って横力の割合が減り、加速力の割合が増えるので、その合力も横方向からタイヤ周方向に近づくことになる。したがって、本実施形態の二輪車用空気入りタイヤ10のように、タイヤ赤道面側では各傾斜溝の角度を10〜30度の範囲内とすることが好ましい。
(リアタイヤ試験)
本発明の性能改善効果を確かめるために、実車を用いたウエット路面での操縦性能比較試験をした結果を以下に説明する。リア用の供試タイヤを用意し、リアのみのタイヤを交換して実車試験を行った。フロントのタイヤは常に従来のもので固定した。
試験は、供試タイヤを1000ccのスポーツタイプの二輪車の後輪に装着して、小雨の日にテストコースでかなり激しい(限界に近い)実車走行を行った。雨量は終日安定しており、常に均一なウエット状態であった。1つのタイヤについて、テストコースを4周走行し、4周の平均ラップタイムを求めた、なお、これらのタイヤのセンター部分は同じパターンであったため、違いが出たのはコーナーでの旋回性能であった。また、テストライダーのフィーリングによるウエット時の操縦安定性能を10点法で同時に総合評価した。また、テストライダーの評価コメントも付記して結果を示す。
先ず、供試タイヤに付いて説明する。
(実施例4のタイヤ)
図9のパターンを有する、前述した第2の実施形態のタイヤである。
(実施例5のタイヤ)
図10のパターンを有する。パターンの構成は、実施例4とほぼ同じで。違いは、溝幅4mmの幅広傾斜溝50を溝幅0.7mmの幅狭傾斜溝52に置き換えたものである。
(実施例6のタイヤ)
図11のパターンを有する。実施例4のパターンの曲線状の傾斜溝を、直線状にしたタイプ。幅広傾斜溝50の溝幅は4mm、幅狭傾斜溝52の溝幅は0.7mmであり、実施例4と同じ。傾斜溝で区切られた陸部56の幅も9mmであり、実施例4と同じ。傾斜溝の傾斜角度は、タイヤ赤道面CLに対して50度である。トレッド側部の面積に対する幅広傾斜溝50の面積の割合も実施例4と同様で約10%である。
(比較例4のタイヤ)
図12のパターンを有する。実施例4のパターンの3本の幅狭傾斜溝52を、1本の幅広傾斜溝50に置き換えたタイプ。また、幅広傾斜溝50の溝幅は全て5mmと広い。本発明で規定している、溝幅が0.3〜2.5mmの幅の狭い幅狭傾斜溝52は存在せず、全てが2.5mmを超える太い溝である。流線型を基調とする従来パターンの典型的な例。幅広傾斜溝50の間の陸部56の幅は12mmである。
以下に、試験結果を示す。
(実施例4)
パターン:図9(流線型。トレッド側部は太い溝と細い溝が混在。)
ラップタイム:51秒7
ウエット走行評点:9点
ライダーのコメント:大きく倒すコーナーで非常に安定している。大きく倒した状態からアクセルを開けて加速するときに、しっかりとしたグリップ感を感じられた。トラクション性能が非常に良い。
(実施例5)
パターン:図10(流線型。トレッド側部は細い溝のみからなる。)
ラップタイム:51秒9
ウエット走行評点:9点
ライダーのコメント:基本的には実施例4のパターンと同じで、グリップレベルが高い。大きく倒した状態からアクセルを開けて加速するときのグリップが実施例4のパターンと同等にすばらしく良い。
(実施例6)
パターン:図11(直線型。トレッド側部は太い溝と細い溝が混在。)。
ラップタイム:52秒5
ウエット走行評点:8点
ライダーのコメント:全体的にグリップが高い。大きく倒した状態からアクセルを開けて加速し、車体を立てていく一連の作業で、実施例4のパターンよりもトラクション性能が低く感じる。
(比較例4)
パターン:図12(流線型。従来タイプ。)
ラップタイム:54秒8
ウエット走行評点:4点
ライダーのコメント:グリップが低い。大きく倒した状態からアクセルを開けて加速するときにタイヤが空転する。タイヤが滑ってしまって前に進まない。
効果の検証。
実施例4〜6の本発明のタイヤは、全て比較例4よりも明らかにウエット操縦安定性能が高かった。従来の平均的なパターンは、比較例4のように溝幅の太い溝のみから構成されているので、本発明のタイヤが旨く機能したことが確認できた。
実施例4と実施例5の比較から、溝の幅は狭くてもウエット旋回性能は確保できることが分かる。溝の幅が狭くでも、十分に排水効果があったと考えられる。
実施例4と実施例6との比較から、溝の傾斜角度は、タイヤのセンターよりで赤道方向に対して10〜30度と小さく、トレッドの端部で50〜90度と大きくすることで、傾けてから車体を徐々に起こしながら加速するというバイクの特性に良くあったタイヤとなることが分かる。つまり、車体を大きく倒した場合は、特に横方向からの力の入力が強いため、溝を横方向に近づけ、車体を立てながら加速するときには加速方向の力が支配的になってくるので、溝を赤道方向に近づけた方が良いという結果である。
比較例4は、典型的な従来のタイヤの構成と考えられるが、本発明のパターンには及ばない性能であった。
即ち、本発明の実施例のタイヤは、何れも比較例のタイヤと比較して、大幅なウエット操縦安定性能の向上が確認された。
[その他の実施形態]
上記実施形態では、トレッド側部にタイヤ周方向に対して90度未満の角度で傾斜する幅広傾斜溝、及び幅狭傾斜溝が形成されていたが、これら幅広傾斜溝、及び幅狭傾斜溝に代えて、タイヤ幅方向に延びる幅広横溝、及び幅狭傾斜溝をトレッド側部に形成しても良い。
また、上記実施形態では、トレッド側部に幅広傾斜溝、及び幅狭傾斜溝が形成されていたが、トレッド側部には幅狭傾斜溝のみを形成しても良い。
また、トレッド側に幅狭横溝、または幅狭傾斜溝のみを形成する場合、溝間隔は5〜20mmの範囲内に設定することが好ましく、さらに、トレッド側部の表面積に対して、形成されている幅狭横溝、または幅狭傾斜溝の総面積の割合は5〜20%の範囲内に設定することが好ましい。
第1の実施形態に係る二輪車用空気入りタイヤの回転軸に沿った断面図である。 第1の実施形態(試験では実施例1)に係る二輪車用空気入りタイヤのトレッドの展開図である。 実施例2のトレッドの展開図である。 実施例3のトレッドの展開図である。 比較例1のトレッドの展開図である。 比較例2のトレッドの展開図である。 比較例3のトレッドの展開図である。 第2の実施形態に係る二輪車用空気入りタイヤの回転軸に沿った断面図である。 第2の実施形態(試験では実施例4)に係る二輪車用空気入りタイヤのトレッドの展開図である。 実施例5のトレッドの展開図である。 実施例6のトレッドの展開図である。 比較例4のトレッドの展開図である。
符号の説明
10 二輪車用空気入りタイヤ
28 トレッド
42 幅広傾斜溝
44 幅狭傾斜溝
46 陸部
50 幅広傾斜溝
52 幅狭傾斜溝
56 陸部

Claims (7)

  1. タイヤ赤道面を中心として、トレッドの展開幅の60%の領域をトレッド中央部、前記トレッド中央部のタイヤ幅方向外側をトレッド側部としたときに、
    前記トレッド側部には、前記トレッド側部の幅の50%以上の領域に渡って連続するようにタイヤ幅方向に延びる横溝か、前記トレッド側部の幅の50%以上の領域に渡って連続するようにタイヤ周方向に対して90度未満の角度で傾斜して延びる傾斜溝の少なくとも一方がタイヤ周方向に複数形成され、
    複数形成された前記横溝または前記傾斜溝は、前記トレッド側部の幅の50%以上の領域に渡って連続して延在し、かつ溝幅が0.3〜2.5mmの範囲内にある幅狭横溝、または幅狭傾斜溝を含み、
    複数形成された前記横溝または前記傾斜溝のうちで、溝幅が2.5mmを超えるものの総面積が、前記トレッド側部の面積に対して20%以下に設定されている、ことを特徴とする二輪車用空気入りタイヤ。
  2. 前記トレッド側部において、溝間隔が5〜20mmの範囲内である、ことを特徴とする請求項1に記載の二輪車用空気入りタイヤ。
  3. タイヤ赤道面を中心として、トレッドの展開幅の60%の領域をトレッド中央部、前記トレッド中央部のタイヤ幅方向外側をトレッド側部としたときに、
    前記トレッド側部には、前記トレッド側部の幅の50%以上の領域に渡って連続するようにタイヤ幅方向に延びる横溝か、前記トレッド側部の幅の50%以上の領域に渡って連続するようにタイヤ周方向に対して90度未満の角度で傾斜して延びる傾斜溝の少なくとも一方がタイヤ周方向に複数形成され、
    複数形成された前記横溝または前記傾斜溝の全ては、前記トレッド側部の幅の50%以上の領域に渡って連続して延在し、かつ溝幅が0.3〜2.5mmの範囲内にある幅狭横溝、または幅狭傾斜溝であり、
    前記トレッド側部において、前記幅狭横溝、または前記幅狭傾斜溝の溝間隔が5〜20mmの範囲内である、ことを特徴とする二輪車用空気入りタイヤ。
  4. 前記トレッド側部の表面積に対して、形成されている前記幅狭横溝、または前記幅狭傾斜溝の総面積の割合が5〜20%である、ことを特徴とする請求項3に記載の二輪車用空気入りタイヤ。
  5. 前記傾斜溝は、ショルダー側がタイヤ赤道面側よりもタイヤ回転方向に位置するように傾斜している、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の二輪車用空気入りタイヤ。
  6. 前記傾斜溝は、タイヤ赤道面側がショルダー側よりもタイヤ回転方向に位置するように傾斜している、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の二輪車用空気入りタイヤ。
  7. 前記傾斜溝のタイヤ周方向に対する角度は、タイヤ赤道面側からショルダー側へ向けて大きく設定され、タイヤ赤道面側で10〜30度の範囲内、ショルダー側で50〜90度の範囲内に設定されている、ことを特徴とする請求項6に記載の二輪車用空気入りタイヤ。
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