JP3643152B2 - モーターサイクル用空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、トレッド部のトレッドゴムに多数本の交差主溝を設け、これら交差主溝により多数個のブロックを形成して成るブロックパターンを備えるモーターサイクル用空気入りタイヤに関し、特にモーターサイクルの氷雪路面走行時における旋回性能、ブレーキ性能及びトラクション性能を顕著に向上させたモーターサイクル用空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
タイヤを氷雪路面での使用に適合させるため、トレッド部のトレッドゴムに多数本の交差主溝を設け、これら交差主溝によりトレッド部に多数個のブロックを形成したブロックパターンを備えるモーターサイクル用空気入りタイヤが広く用いられてはいるものの、旋回性能、ブレーキ性能及びトラクション性能についてドライバの要求を十分に満たし得るタイヤは今日まで存在していない。
【0003】
上記ブロックパターンの一例を踏面展開図として図2に示す。図2は踏面1の端縁TE間の展開幅TW(円弧長さ)の全幅にわたる円周長さをタイヤ赤道面Eの円周長さに便宜上合せた展開図である。図2のトレッドパターンは、主溝5が踏面1の円周に沿う向きでジグザグに延び、主溝6、7が踏面1の幅方向に延びて主溝5と交差し、これら主溝5、6、7によりブロックBC 、BS 、BS −1を形成し、さらに副溝8、9によりこれらブロックを分割したブロックパターンであり、各ブロックにはサイプSi(スリット)を設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図2に示すブロックパターンは乗用車用又はトラック−バス用タイヤに広く適用されているパターンに類似したものであり、このことは、モーターサイクル特有の走行挙動を考慮すると氷雪路面での使途に供するモーターサイクル用ブロックパターンが未だ十分に最適化されていず、言い換えれば乗用車用乃至トラック−バス用タイヤにおける氷雪路面使途に供して優れた性能を有するブロックパターンのモーターサイクル用タイヤへの適用は、たとえ該パターンに幾分かの調整を施したとしても、モーターサイクルの走行挙動が、旋回時の大きなキャンバー角を付す操作に代表されるように、四輪自動車の走行挙動とは著しく大きな差異を有するため不十分であることを意味している。
【0005】
従って、非氷雪路面上での諸性能を損なうことなく、モーターサイクル特有の走行挙動の下で、氷雪路面上での旋回性能、ブレーキ性能及びトラクション性能の全ての性能を顕著に向上させ、使用者の要望を十分満たし得るブロックパターンを備えたモーターサイクル用空気入りタイヤを提供することがこの発明の目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためこの発明によるモーターサイクル用空気入りタイヤは、冒頭に記載したタイヤにおいて、交差主溝は、踏面の一方側端縁から他方側端縁近傍までアーチ状に湾曲して斜めに延びる第一主溝と、第一主溝と交差する向きで他方側端縁から一方側端縁近傍まで第一主溝と同じ凸の向きにてアーチ状に湾曲して斜めに延びる第二主溝とからなり、
第一主溝及び第二主溝それぞれの幅中央を連ねる曲線の踏面円周に対する傾斜角度は、各端縁から踏面幅中央に至る間は90〜40°の範囲内で漸減すると共に踏面幅中央から各端縁近傍に至る間では50〜10°の範囲内で漸減し、
第一主溝及び第二主溝それぞれの隣り合う主溝相互間で区画されるブロックは、それぞれの主溝に沿う列を形成し、両側端縁から内側に向かうそれぞれの列のブロックのうち踏面幅中央にて対向する位置までの各ブロックの踏面円周に対する投影長さは、端縁に位置するブロックが最大であり、このブロックから内側に向かうにつれ順次漸減し、
ブロックは1本以上のサイプを備え、該サイプの配置の向きは端縁位置ブロックから上記対向位置ブロックまでがブロック列の向きに沿い、
両側端縁から内側に向かうそれぞれの列のブロックのうち踏面幅中央にて対向する位置までのそれぞれのブロックの縁とサイプの縁とをタイヤ赤道面及びタイヤ子午断面へ投影した合計長さのブロック配列ピッチ長さに対する倍率にて、赤道面上にて3〜10倍の範囲内にあり、子午断面上では5〜15倍の範囲内にあり、
踏面のネガティブ比率は35〜45%の範囲内にあり、かつトレッドゴムの300%モジュラスは40〜110kgf/cm2 の範囲内にあることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
この発明を図1に示す一実施例に基づき以下詳細に説明する。
図1は一実施例タイヤの踏面展開図である。なお図示の展開図は便宜上、踏面1の端縁TE1 、TE2 の円周長さをタイヤ赤道面E上の踏面1の円周長さに合せて示した。符号TWは踏面1の展開幅(円弧長さ)である。
【0008】
図1において、符号2、3は交差主溝であり、これら交差主溝は多数本配列の第一主溝2とやはり多数本配列の第二主溝3との交差配列になる。第一主溝2及び第二主溝3はそれぞれ踏面1の一方側端縁TE1 及び他方側端縁TE2 に開口し、第一主溝2は一方側端縁TE1 から他方側端縁TE2 近傍までアーチ状に湾曲して斜めに延び、第二主溝3は多数本の第一主溝2と交差する向きで他方側端縁TE2 から一方側端縁TE1 近傍まで第一主溝2と同じ凸の向きにてアーチ状に湾曲して斜めに延びる。
【0009】
第一主溝2及び第二主溝3それぞれの幅中央を連ねる曲線L1 、L2 (一点鎖線にて示す)の踏面1の円周C1 、C2 に対する傾斜角度θ1 、θ2 は、各主溝2、3の開口端縁TE1 、TE2 から踏面1の幅TW中央、すなわちタイヤ赤道面Eに至る間は90〜40°の範囲内で漸減すると共に、踏面1の幅中央から端縁TE1 、TE2 近傍、即ち各主溝終端2E 、3E に至る間では50〜10°の範囲内で漸減する。なお傾斜角度θ1 、θ2 は円周C1 、C2 と曲線L1 、L2 との交点における曲線L1 、L2 の接線が円周C1 、C2 となす角度であり、幅TW中央にて曲線L1 、L2 はそれぞれ滑らかに連なる。上記終端2E 、3E にて第一主溝2は第二主溝3に連通し、第二主溝3は第一主溝2に連通する。
【0010】
隣り合う第一主溝2相互間と、隣り合う第二主溝3相互間とで区画されるブロックは、図に示すように第一主溝2に沿ってブロック列B1 −1〜B1 −N(N=1、2、・・・、i、・・・、n、図示例はn=5)を形成すると共に第二主溝3に沿ってブロック列B2 −1〜B2 −N(N=1、2、・・・、i、・・・、n、図示例はn=5)を形成する。ブロックB1 −1、B2 −1が端縁TE1 、TE2 に位置する最外側ブロックである。
【0011】
ここに両側端縁TE1 、TE2 から内側に向かうそれぞれのブロック列B1 −1〜B1 −N、B2 −1〜B2 −Nのうち、踏面幅中央(タイヤ赤道面E)にて対向する位置までの各ブロックB1 −1〜B1 −i、B2 −1〜B2 −iの踏面1の円周に対する投影長さは、端縁TE1 、TE2 に位置するブロックB1 −1、B2 −1が最大であり、このブロックから内側に向かうにつれ順次漸減する。図示例では、ブロックB1 −3とブロックB2 −3とが第一主溝2、第二主溝3を挟んで対向しているから、上記符号i=3である。
【0012】
すなわち各ブロックB1 −1〜B1 −i及び各ブロックB2 −1〜B2 −iの投影長さを、前者がL1 −1〜L1 −iとし、後者がL2 −1〜L2 −iとすれば、L1 −1>L1 −2>・・・>L1 −iであり、L2 −1>L2 −2>・・・>L2 −iである。図示例ではL1 −1>L1 −2>L1 −3、L2 −1>L2 −2>L2 −3である。なお投影長さを定める円周とは各ブロックの最内側端を通る円周を指すものとする。
【0013】
また図1から明らかなように、各ブロックB1 −(i+1)〜B1 −Nは各ブロックB2 −i〜B2 −2に対応する一方、各ブロックB2 −(i+1)〜B2 −Nは各ブロックB1 −i〜B1 −2に対応する。図示例でいえば、ブロックB1 −4、B1 −5はブロックB2 −3、B2 −2であり、ブロックB2 −4、B2 −5はブロックB1 −3、B1 −2である。
【0014】
全てのブロックは1本以上(図示例は2本)のサイプSを備え、このサイプSの配列の向きは、前記の対向する位置までの各ブロックB1 −1〜B1 −i、B2 −1〜B2 −iまでが、図示例ではB1 −1〜B1 −3、B2 −1〜B2 −3までがそれぞれのブロック列に沿うものとする。なおサイプSは図示のように途中に折れ曲がり部分を有することを可とする。
【0015】
ここにブロックB1 −1〜B1 −i、B2 −1〜B2 −iの縁とサイプSの縁とをタイヤ赤道面E及びタイヤ子午断面(タイヤ赤道面Eに直交する平面)へ投影したとき、これら縁の合計長さをブロック配列ピッチpに対する倍率でみて、それぞれの値がタイヤ赤道面E上で3〜10倍の範囲内にあり、タイヤ子午断面上では5〜15倍の範囲内にあることを要する。なおサイプSは極細溝として縁長さを算出する。
【0016】
さらに主溝2、3及びサイプSの実際上の展開面積が占める踏面1の全表面積に対する比率、いわゆるネガティブ比率は35〜45%の範囲内にあり、かつトレッドゴムの300%モジュラスは40〜110kgf/cm2 の範囲内にあることが必要である。
【0017】
上述したブロックパターンを備えるタイヤは、慣例に従い一対のビード部及び一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部に連なるトレッド部とからなり、これら各部をビード部内に埋設したビードコア相互間にわたる1プライ以上の有機繊維コ─ドのカーカスプライにより補強し、カーカスプライはラジアル構造、バイアス構造の何れも可とするも、特にバイアス構造に好適に適合する。ラジアル構造ではカーカスプライの外周にてトレッド部を強化するベルトを備え、バイアス構造ではブレーカを備えるか又はこれを省略する。
【0018】
以上述べた構成をもつブロックパターンをトレッド部に備えたモーターサイクル用空気入りタイヤは、まずフロント装着において、踏面1の両側端縁TE1 、TE2 から踏面幅中央に至る間に傾斜角度θ1 、θ2 を90〜40°の範囲内で漸減させた第一主溝2部分及び第二主溝3部分は、ブレーキ力(ベクトル値)と横力(ベクトル値)との合成力(ベクトル値)に対しほぼ直交する配列となり、このことがブレーキ力と横力とが同時にタイヤに作用する転動条件下での氷雪路面上におけるグリップ性(路面把持性)を向上させるように働く。
【0019】
次にリヤ装着においては、踏面幅中央から両側端縁TE1 、TE2 近傍に至る間に傾斜角度θ1 、θ2 を50〜10°の範囲内で漸減させた第一主溝2部分及び第二主溝部分は、トラクション力(ベクトル値)と横力(ベクトル値)との合成力(ベクトル値)に対しほぼ直交する配列となり、このことがトラクション力と横力とが同時にタイヤに作用する転動条件下での氷雪路面上におけるグリップ性を向上させるように働く。
【0020】
旋回時におけるリヤタイヤの接地領域に入力される横力の作用方向成分は、端縁TE1 、TE2 にて最大であり、そこから踏面1の幅TW中央に向うにつれ漸減するので、各ブロックB1 −1〜B1 −i、B2 −1〜B2 −iの踏面1の円周への投影長さを最外側ブロックB1 −1、B2 −1から内側に向かうにつれ順次漸減させることにより、横力の作用方向成分量に対し適合したブロック投影長さ配分を得ることができ、その結果特にリヤタイヤのグリップ性が向上する。
【0021】
また各ブロックB1 −1〜B1 −i、B2 −1〜B2 −iのサイプSの配置の向きをそれぞれのブロック列の向きに沿わせることにより、接地領域に作用するあらゆる向きの入力に対してブロック剛性を均一化することができ、さもなければ或る向きの入力に対して著しい低剛性を示すなど不均一なブロック剛性配分が免れないところこれを完全に回避することが可能となり、その結果先に述べたフロント装着の場合もリヤ装着の場合も共にグリップ性が大幅に向上する。
【0022】
そしてブロックの縁とサイプSの縁とのタイヤ赤道面E及びタイヤ子午断面への投影合計長さのピッチpに対する倍率でみて、投影合計長さを赤道面E上で3〜10倍の範囲内とすることにより、フロント装着、リヤ装着合せて車両旋回時のタイヤに働く横力に対し有利に作用し、子午断面上で5〜15倍の範囲内とすることにより、フロント装着、リヤ装着合せて直進走行時のブレーキ力に対し有利に作用し、何れの場合も各種走行条件に対応してグリップ性を大幅に向上させる効果を発揮する。
【0023】
なお上記投影合計長さを赤道面E上で3倍未満とし、また子午断面上で5倍未満とすれば、氷雪路面上でのエッジ(縁)効果が十分得られない一方、赤道面E上で10倍を超える合計長さとし、また子午断面上で15倍を超える合計長さとするとブロック剛性が低下し過ぎてトレッドゴムの耐摩耗性及び耐発熱性が劣化する不具合が生じるので不可である。
【0024】
さらにネガティブ比率を35〜45%の範囲内とすることで、ウエット路面走行時の排水性を優れたものとすることができ、併せてトレッドゴムの耐摩耗性を優位に保持することができる。なおネガティブ比率が35%未満では十分な排水性が得られない一方、45%を超えると有効接地面積が減少し過ぎて耐摩耗性を損なうため不可である。
【0025】
またトレッドゴムの300%モジュラスを40〜110kgf/cm2 とすることで縁(エッジ)効果を有効なものとし、これが40kgf/cm2 未満ではトレッドゴムの耐摩耗性が低下し、110kgf/cm2 を超えると氷雪路面での性能が低下するという不具合が生じる。
【0026】
【実施例】
モーターサイクル用空気入りバイアスタイヤで、サイズは2.75−14であり、トレッドパターンは図1に従う。カーカスは840D/2のナイロンコードのオーバーラッププライ(ビードコアの周りを巻上げてトレッド部にてオーバーラップさせたプライ)からなり、ブレーカは適用を省いた。踏面1の展開幅TWは78mmである。
【0027】
第一主溝2及び第二主溝3の傾斜角度θ1 、θ2 は、端縁TE1 、TE2 にて90°、タイヤ赤道面E上にて50°、終端2E 、3E にて35°とした。ブロックの配列ピッチpは25mmであり、この配列ピッチpに対するタイヤ赤道面Eへの縁投影合計長さの倍率は7倍、タイヤ子午断面への縁投影合計長さの倍率は10倍である。またネガティブ比率は40%とした。トレッドゴムの300%モジュラスは65kgf/cm2 である。
【0028】
実施例の効果を評価するため図2に示すトレッドパターンを備える従来例のタイヤを準備した。このタイヤのブロックの配列ピッチpは28.8mmであり、この配列ピッチpに対するタイヤ赤道面Eへの縁投影合計長さの倍率は5.3倍、タイヤ子午断面への縁投影合計長さの倍率は9.7倍であり、そしてネガティブ比率が46%であることを除く他は、全て実施例に合せた。
【0029】
実施例及び従来例の各タイヤをモーターサイクルに装着して、熟練したテストドライバにより氷雪路面上にて実車フィーリングテストを実施した。評価項目は加速性(トラクション性能)、ブレーキ性能及び旋回性能とし、テスト結果は従来例を100とする指数にてあらわしたところ、実施例では加速性が110、ブレーキ性能が110、旋回性能は115であり、これらの値は使用者が十分満足する値であるとのドライバの結論を得ることができた。また非氷雪路面での実地走行試験でも何らの不具合も生じないことを確かめている。
【0030】
【発明の効果】
この発明によれば、氷雪路面以外での性能を十分保持した上で、他の車両とは大幅に異なるモーターサイクル特有の走行挙動の下で氷雪路面を走行する際、従来タイヤでは到底得ることができなかったトラクション性能、ブレーキ性能及び旋回性能の全ての性能が顕著に向上し、使用者の要望を十分満たすことができるモーターサイクル用空気入りタイヤを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるタイヤの踏面展開図である。
【図2】従来発明のタイヤの踏面展開図である。
【符号の説明】
1 踏面
2 第一主溝
3 第二主溝
θ1 第一主溝の傾斜角度
θ2 第二主溝の傾斜角度
1 、B2 ブロック
S サイプ
TE1 、TE2 踏面の端縁
TW 踏面の展開幅

Claims (1)

  1. トレッド部のトレッドゴムに多数本の交差主溝を設け、これら交差主溝により多数個のブロックを形成して成るブロックパターンを備えるモーターサイクル用空気入りタイヤにおいて、
    上記交差主溝は、踏面の一方側端縁から他方側端縁近傍までアーチ状に湾曲して斜めに延びる第一主溝と、第一主溝と交差する向きで他方側端縁から一方側端縁近傍まで第一主溝と同じ凸の向きにてアーチ状に湾曲して斜めに延びる第二主溝とからなり、
    第一主溝及び第二主溝それぞれの幅中央を連ねる曲線の踏面円周に対する傾斜角度は、各端縁から踏面幅中央に至る間は90〜40°の範囲内で漸減すると共に踏面幅中央から各端縁近傍に至る間では50〜10°の範囲内で漸減し、
    第一主溝及び第二主溝それぞれの隣り合う主溝相互間で区画されるブロックは、それぞれの主溝に沿う列を形成し、両側端縁から内側に向かうそれぞれの列のブロックのうち踏面幅中央にて対向する位置までの各ブロックの踏面円周に対する投影長さは、端縁に位置するブロックが最大であり、このブロックから内側に向かうにつれ順次漸減し、
    ブロックは1本以上のサイプを備え、該サイプの配置の向きは端縁位置ブロックから上記対向位置ブロックまでがブロック列の向きに沿い、
    両側端縁から内側に向かうそれぞれの列のブロックのうち踏面幅中央にて対向する位置までのそれぞれのブロックの縁とサイプの縁とをタイヤ赤道面及びタイヤ子午断面へ投影した合計長さのブロック配列ピッチ長さに対する倍率にて、赤道面上にて3〜10倍の範囲内にあり、子午断面上では5〜15倍の範囲内にあり、
    踏面のネガティブ比率は35〜45%の範囲内にあり、かつトレッドゴムの300%モジュラスは40〜110kgf/cm2 の範囲内にあることを特徴とするモーターサイクル用空気入りタイヤ。
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