JP6204875B2 - 自動二輪車用タイヤ - Google Patents

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本発明は、新品時から大きなグリップを発揮しうる自動二輪車用タイヤに関する。
空気入りタイヤは、金型により加硫成形される。金型から取り外された直後のタイヤの表面には、金型側に予め塗布されていた離型剤が薄い膜となって付着している。このため、新品のタイヤは、トレッド外面に付加する離型剤により、路面に対する摩擦が小さくなり、グリップを十分に発揮できないという問題があった。従って、本来のグリップを発揮させるためには、例えば、100km程度の距離を走行(以下、このような走行を「慣らし走行」と呼ぶ)して、離型剤の膜をトレッド外面から除去する必要があった。
そこで、トレッド外面に、タイヤ周方向又はタイヤ軸方向にのび、かつ、早期に摩耗しうる小溝等を設けることにより、新品時から高いグリップを発揮させることを試みた四輪自動車用のタイヤが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このようなタイヤは、トレッド外面に離型剤が残存していても、小溝が路面を引っ掻いて摩擦を大きくすることができ、初期のグリップを高めることができる。
特開2002−067621号公報
しかしながら、上記技術を、トレッド外面がタイヤ半径方向外側に凸の円弧状で湾曲する自動二輪車用タイヤにそのまま適用しても十分な初期グリップが得られないという問題があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、トレッド外面の両側のショルダー領域に、タイヤ赤道側からトレッド端側に向かってタイヤ回転方向の先着側に傾斜してのびる凹溝又は凸条からなる線状模様をタイヤ周方向に隔設するとともに、線状模様の高さ等を一定範囲に限定することを基本として、新品時から大きなグリップを向上させうる自動二輪車用タイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、トレッド端間のトレッド外面がタイヤ半径方向外側に凸の円弧状で湾曲してのびるとともに、前記トレッド端間のタイヤ軸方向距離であるトレッド幅がタイヤ最大幅をなし、しかもタイヤ回転方向が指定された自動二輪車用タイヤであって、前記トレッド外面は、両側のショルダー領域に、タイヤ赤道側からトレッド端側に向かってタイヤ回転方向の先着側に傾斜してのびる凹溝又は凸条からなる線状模様がタイヤ周方向に隔設され、該線状模様は、タイヤ半径方向の高さ又は深さが0.2mm〜0.5mm、長手方向と直角な幅が1.0mm〜3.0mm、しかも隣り合う他の線状模様との間隔が1.0mm〜5.0mmであることを特徴とする。
本発明に係る前記自動二輪車用タイヤにおいて、前記トレッド外面は、前記ショルダー領域の間のセンター領域に、梨地加工面が形成されるのが望ましい。
本発明に係る前記自動二輪車用タイヤにおいて、前記センター領域は、タイヤ赤道を中心とするトレッド展開幅の40%〜70%の展開幅を有するのが望ましい。
本発明に係る前記自動二輪車用タイヤにおいて、前記ショルダー領域のゴム硬度は、前記センター領域のゴム硬度よりも小さいのが望ましい。
本発明に係る前記自動二輪車用タイヤにおいて、前記線状模様のタイヤ周方向に対する角度は、35度〜55度であるのが望ましい。
本発明に係る前記自動二輪車用タイヤにおいて、前記線状模様は、長さが異なる複数種類を含むとともに、該線状模様のタイヤ軸方向の内端は同一のタイヤ周方向線上に位置するのが望ましい。
本発明に係る前記自動二輪車用タイヤにおいて、前記線状模様は、長さが異なる複数種類を含むとともに、該線状模様のタイヤ軸方向の外端は同一のタイヤ周方向線上に位置するのが望ましい。
本明細書では、特に断りがない限り、タイヤの各部の寸法等は、正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填された無負荷の正規状態において特定される値とする。なお前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" とする。さらに「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" とする。
また、本明細書においては、ゴム硬度は、JIS−K6253に基づき、デュロメータータイプAにより測定したデュロメーターA硬さとする。
本発明の自動二輪車用タイヤは、トレッド外面の両側のショルダー領域に、タイヤ赤道側からトレッド端側に向かってタイヤ回転方向の先着側に傾斜してのびる凹溝又は凸条からなる線状模様がタイヤ周方向に隔設される。この線状模様は、タイヤ半径方向の高さ又は深さが0.2mm〜0.5mm、長手方向と直角な幅が1.0mm〜3.0mm、しかも隣り合う他の線状模様との間隔が1.0mm〜5.0mmに限定される。
このような線状模様は、キャンバー角が与えられた旋回時において、効果的に路面を引っ掻くことができる。これにより、トレッド外面は、その変形量が増加してヒステリシスロスが大きくなり、路面との摩擦を大きくできる。従って、本発明の自動二輪車用タイヤは、トレッド外面に離型剤が残存する新品時においても大きなグリップを発揮しうる。
しかも、線状模様は、タイヤ半径方向の高さ又は深さ等が上述の一定範囲に形成されるので、離型剤が除去される慣らし走行終了時には、トレッド外面の摩耗によって消失する。従って、線状模様が、本来のグリップを阻害することがない。
本発明の自動二輪車用タイヤの一実施形態を示す断面図である。 図1のトレッドパターンの一部を平面に展開して示すトレッド展開図である。 (a)は図2のA−A断面図、(b)は線状模様が路面を引っ掻いている状態を示す断面図である。 (a)は凸条からなる線状模様を示す断面図、(b)は凸条が路面を引っ掻いている状態を示す断面図である。 本発明の他の実施形態のトレッド展開図である。 さらに本発明の他の実施形態のトレッド展開図である。 (a)は線状模様のないトレッドパターンを展開して示すトレッド展開図、(b)はタイヤ軸方向にのびる線状模様を有するトレッドパターンを展開して示すトレッド展開図、(c)はタイヤ周方向に連続してのびる線状模様を有するトレッドパターンを展開して示すトレッド展開図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1に示されるように、本実施形態の自動二輪車用タイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、このカーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内部に配されるトレッド補強層7とが設けられている。この自動二輪車用タイヤ1は、車両に装着されるときのタイヤ回転方向R(図2に示す)が指定されている。図1には、自動二輪車用タイヤ1の正規状態が示されている。
また、自動二輪車用タイヤ1は、キャンバー角が与えられた旋回時においても十分な接地面積が得られるように、トレッド部2のトレッド端2t、2t間のトレッド外面2Sが、タイヤ半径方向外側に凸の円弧状に湾曲してのびるとともに、トレッド端2t、2t間のタイヤ軸方向距離であるトレッド幅TWがタイヤ最大幅をなす。
図1に示されるように、カーカス6は、例えば、1枚のカーカスプライ6Aにより構成される。カーカスプライ6Aは、本実施形態ではトレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4に埋設されたビードコア5に至る本体部6aと、本体部6aに連なりかつビードコア5の回りで折り返された折返し部6bとを含む。
また、カーカスプライ6Aは、タイヤ赤道Cに対して例えば75〜90度、より好ましくは80〜90度の角度で傾けて配列されたカーカスコードを有し、カーカスコードには、例えば、ナイロン、ポリエステル又はレーヨン等の有機繊維コード等が好適に採用される。なお、カーカスプライ6Aの本体部6aと折返し部6bとの間には、硬質のゴムからなるビードエーペックス8が配設される。
トレッド補強層7は、ベルトコードをタイヤ赤道Cに対して例えば5〜40度の小角度で傾けて配列した少なくとも1枚、本例ではタイヤ半径方向内、外2枚のベルトプライ7A、7Bをベルトコードが互いに交差する向きに重ね合わせて構成される。また、ベルトコードは、例えば、スチールコード、アラミド又はレーヨン等が好適に採用される。
図1及び図2に示されるように、本実施形態のトレッド部2のトレッド外面2Sには、例えば、円弧状にのびる傾斜溝9がタイヤ周方向に隔設される。該傾斜溝9は、タイヤ赤道Cを横切ってのび、タイヤ回転方向Rの後着側へトレッド端2tに向かってのびている。このような傾斜溝9は、トレッド外面2Sと路面との間に介在する水を、タイヤの接地に伴う圧力により、効率良くトレッド端2t近傍まで案内して排水できる。従って、タイヤのウエット性能を向上しうる。なお、傾斜溝9は、例えば、深さD1及び幅W1については、適宜設定することができる。
また、本実施形態のトレッド外面2Sには、両側のショルダー領域Shに、タイヤ赤道C側からトレッド端2t側に向かって、タイヤ回転方向Rの先着側に傾斜してのびる凹溝又は凸条からなる線状模様11がタイヤ周方向に隔設される。この線状模様11は、キャンバー角が与えられた旋回時おけるタイヤの旋回方向Fに対して、略直角に交わる向きにのびる。また、本実施形態の線状模様11は、凹溝12から形成される。
図3(a)に拡大して示されるように、線状模様11は、タイヤ半径方向の深さD2が0.2mm〜0.5mm、長手方向と直角な幅W2が1.0mm〜3.0mmに設定される。また、線状模様11は、隣り合う他の線状模様11との間隔S1が1.0mm〜5.0mmに設定される。
図2、及び、図3(a)、(b)に示されるように、線状模様11は、上記のように、タイヤの旋回方向Fに対して略直角に交わる向きに傾斜して設けられるため、キャンバー角が与えられた旋回時において、路面Eを効率的に引っ掻くことができる。これにより、トレッド外面2Sは、その変形量が増加してヒステリシスロスが大きくなり、トレッド外面2Sと路面Eとの摩擦が大きくなる。従って、本発明の自動二輪車用タイヤ1は、トレッド外面2Sに金型の離型剤(図示省略)が薄い膜となって残存する新品時においても、大きなグリップを発揮しうる。
自動二輪車用タイヤ1は、トレッド外面2Sと路面Eとの摩擦の増大により、離型剤を効率的に除去することができ、本来のグリップを早期に発揮しうる。線状模様11は、そのタイヤ半径方向の深さD2が上記範囲に限定されるので、離型剤が除去される慣らし走行終了時には、トレッド外面2Sの摩耗によって消失する。従って、線状模様11は、離型剤除去後に発揮される本来のグリップを阻害することもない。
線状模様11の幅W2及び間隔S1が、上記範囲に限定されるため、トレッド外面2Sの変形量を効果的に増加させつつ、センター領域Crからショルダー領域Shへのトレッド外面2Sの摩擦の変化を滑らかにして過渡特性を向上しうる。
なお、上記作用をより効果的に発揮させるためには、線状模様11の深さD2が、より好ましくは0.3mm以上であり、また、より好ましくは0.4mm以下である。また、線状模様11の幅W2は、より好ましくは1.5mm以上であり、より好ましくは2.5mm以下である。さらに、線状模様11の間隔S2についても同様に、より好ましくは2.0mm以上であり、より好ましくは4.0mm以下である。
また、図2に示されるように、線状模様11のタイヤ周方向に対する角度α1については、適宜設定できるが、旋回時おけるタイヤの旋回方向Fと交わる向きとして、路面との摩擦を効果的に高めるために、35度〜55度が望ましい。
本実施形態の線状模様11は、タイヤ軸方向の内端11iが、タイヤ周方向にのびるタイヤ周方向線L1上に位置する。また、タイヤ軸方向の外端11oは、トレッド端2tに位置している。このように、線状模様11は、ショルダー領域Shの全域に亘って設けられるので、バンク時におけるグリップを確実に向上しうる。
また、線状模様11が形成される各ショルダー領域Shの展開幅SLについては、適宜設定できるが、小さすぎると、キャンバー角が与えられた旋回時において、トレッド外面2Sと路面Eとの摩擦を十分に大きくできないおそれがある。逆に、大きすぎると、ショルダー領域Sh、Shの間のセンター領域Crの割合が小さくなり、直進安定性が低下するおそれがある。このような観点により、ショルダー領域Shの展開幅SLは、トレッド展開幅Tdの15%〜30%が望ましい。
また、トレッド外面2Sのうちショルダー領域Sh、Shの間のセンター領域Crには、線状模様11が設けられていないが、無数の凹凸を有する梨地加工面14で形成される。このような、センター領域Crも、新品時において、路面との摩擦を大きくでき、直進安定性を向上しうるとともに、離型剤を効率的に除去できる。
また、梨地加工面14が形成されるセンター領域Crの展開幅CLは、適宜設定できるが、小さすぎると、直進時のグリップを十分に発揮できないおそれがある。逆に、大きすぎるとショルダー領域Shの割合が小さくなり、キャンバー角が与えられた旋回時において、グリップを十分に発揮できないおそれがある。このような観点より、センター領域Crの展開幅CLは、トレッド展開幅Tdの40%〜70%が望ましい。
また、ショルダー領域Shのゴム硬度Gbは、センター領域Crのゴム硬度Gaよりも小さいのが好ましい。これにより、キャンバー角が与えられた旋回時において、相対的に軟らかいショルダー領域Shが路面に接地でき、初期グリップを得ることができる。一方、センター領域Crのゴム硬度Gaが相対的に大に設定されるため、表面がささくれ状に摩耗するいわゆるアブレージョンが生じるのを防ぐことができる。
なお、センター領域Crとショルダー領域Shとのゴム硬度の差(Ga−Gb)については、適宜設定することができる。ゴム硬度の差(Ga−Gb)が、小さすぎると、センター領域Crとショルダー領域Shとのゴム硬度が近づいて、キャンバー角が与えられた旋回時において、初期グリップを十分得ることができないおそれがある。一方、ゴム硬度の差(Ga−Gb)が大きすぎても、ショルダー領域Shがセンター領域Crに比して過度に軟らかくなり、耐久性が低下するおそれがある。さらに、直進時から旋回時の移行時にグリップ特性が大きく変化して、操舵フィーリングが悪化するおそれがある。このような観点より、ゴム硬度の差(Ga−Gb)は、好ましくは1度以上であり、また、好ましくは5度以下である。
なお、本実施形態の線状模様11は、凹溝12から形成されるものを例示して説明したが、図4(a)に示されるように、トレッド外面2Sからタイヤ半径方向外側へ突出する凸条13から形成されるものでもよい。この凸条13の高さH1等の寸法は、凹溝12と同一の範囲に形成される。このような凸条13は、図4(b)に示されるように、路面Eを効率的に引っ掻くことができ、トレッド外面2Sと路面Eとの摩擦を大きくできる。
図5には、本発明の他の実施形態の自動二輪車用タイヤ1が示される。
この実施形態の線状模様11は、長さが異なる複数種類を含んでおり、線状模様11の内端11iが、いずれも同一のタイヤ周方向線L1上に位置する。また、線状模様11の外端11oは、タイヤ軸方向外側に最も突出する山部M1と、タイヤ軸方向内側に最も凹む谷部M2との間で、タイヤ周方向に滑らかに連続する波線15上に位置する。
このような線状模様11は、トレッド外面2Sに視覚的な変化を与えて、タイヤの美観性を向上しうる。なお、線状模様11の外端11oを区画する波線15は、山部M1がトレッド端2tまでのびるとともに、波線15の山部M1と谷部M2とのタイヤ軸方向の距離(最大振幅)MLが、ショルダー領域Shの展開幅SLの35%〜45%の範囲に設定されるのが好ましい。これにより、線状模様11は、ショルダー領域Shの広範囲に亘って設けられ、キャンバー角が与えられた旋回時において、グリップを維持しうる。
また、図6に示されるように、トレッド外面2Sには、線状模様11の外端11oを、同一のタイヤ周方向線L2上に位置させるとともに、線状模様11の内端11iを、タイヤ軸方向内側に突出する山部M1と、タイヤ軸方向外側に凹む谷部M2との間で、タイヤ周方向に滑らかに連続する波線16上に位置させることもできる。このような態様では、波線16は、キャンバー角が与えられた旋回時において、センター領域Crからショルダー領域Shへのトレッド外面2Sの摩擦の変化を滑らかにすることができ、過渡特性を向上しうる。
なお、ショルダー領域Shのうち、波線16が設けられない部分については、梨地加工面14が形成されるのが好ましい。これにより、バンク時の初期グリップを発揮することができ、過渡特性を好ましく向上しうる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1の基本構造を有し、かつトレッド外面を表1の仕様とした自動二輪車用タイヤを試作するとともに、それらの性能を比較した。また、比較のために、図7(a)に示される線状模様のない自動二輪車用タイヤ、図7(b)に示されるタイヤ軸方向にのびる線状模様を有する自動二輪車用タイヤ、及び図7(c)に示されるタイヤ周方向にのびる線状模様を有する自動二輪車用タイヤについても、同様の試験を行なった。
タイヤサイズ:
前輪:120/70ZR17
後輪:180/55ZR17
リムサイズ:
前輪:17×MT3.50
後輪:17×MT5.50
内圧:
前輪:250kPa
後輪:290kPa
テストの方法は次の通りである。
<実車走行テスト>
各供試タイヤを、上記リムにリム組みし、内圧290kPaを充填して、排気量600ccの自動二輪車の前後輪に装着し、レーシングコースを実車走行したときの旋回時のグリップ、直進安定性及び過渡特性をドライバーの官能評価により評価した。結果は、比較例1を100とする指数で表示し、数値が大きいほど良好である。
テストの結果を表1に示す。
Figure 0006204875
テストの結果、実施例の自動二輪タイヤは、新品時から大きなグリップを発揮しうることが確認できた。
1 自動二輪車用タイヤ
2S トレッド外面
2t トレッド端
11 線状模様
12 凹溝
13 凸条
Sh ショルダー領域

Claims (7)

  1. トレッド端間のトレッド外面がタイヤ半径方向外側に凸の円弧状で湾曲してのびるとともに、前記トレッド端間のタイヤ軸方向距離であるトレッド幅がタイヤ最大幅をなし、しかもタイヤ回転方向が指定された自動二輪車用タイヤであって、
    前記トレッド外面は、両側のショルダー領域に、タイヤ赤道側からトレッド端側に向かってタイヤ回転方向の先着側に傾斜してのびる凹溝又は凸条からなる線状模様がタイヤ周方向に隔設され、
    該線状模様は、タイヤ半径方向の高さ又は深さが0.2mm〜0.5mm、長手方向と直角な幅が1.0mm〜3.0mm、しかも隣り合う他の線状模様との間隔が1.0mm〜5.0mmであることを特徴とする自動二輪車用タイヤ。
  2. 前記トレッド外面は、前記ショルダー領域の間のセンター領域に、梨地加工面が形成される請求項1に記載の自動二輪車用タイヤ。
  3. 前記センター領域は、タイヤ赤道を中心とするトレッド展開幅の40%〜70%の展開幅を有する請求項2記載の自動二輪車用タイヤ。
  4. 前記ショルダー領域のゴム硬度は、前記センター領域のゴム硬度よりも小さい請求項2又は3に記載の自動二輪車用タイヤ。
  5. 前記線状模様のタイヤ周方向に対する角度は、35度〜55度である請求項1乃至4の何れかに記載の自動二輪車用タイヤ。
  6. 前記線状模様は、長さが異なる複数種類を含むとともに、該線状模様のタイヤ軸方向の内端は同一のタイヤ周方向線上に位置する請求項1乃至5のいずれかに記載の自動二輪車用タイヤ。
  7. 前記線状模様は、長さが異なる複数種類を含むとともに、該線状模様のタイヤ軸方向の外端は同一のタイヤ周方向線上に位置する請求項1乃至5のいずれかに記載の自動二輪車用タイヤ。
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