JP6480771B2 - 自動二輪車用タイヤ - Google Patents

自動二輪車用タイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP6480771B2
JP6480771B2 JP2015058784A JP2015058784A JP6480771B2 JP 6480771 B2 JP6480771 B2 JP 6480771B2 JP 2015058784 A JP2015058784 A JP 2015058784A JP 2015058784 A JP2015058784 A JP 2015058784A JP 6480771 B2 JP6480771 B2 JP 6480771B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
main groove
inclined main
groove
motorcycle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015058784A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016175595A (ja
Inventor
大太 糸井
大太 糸井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2015058784A priority Critical patent/JP6480771B2/ja
Publication of JP2016175595A publication Critical patent/JP2016175595A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6480771B2 publication Critical patent/JP6480771B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、自動二輪車用タイヤ(以下、単に、「タイヤ」とも称す)に関し、詳しくは、性能を十分に発揮できるかを目視にて判断することが可能な自動二輪車用タイヤに関する。
タイヤ製品の多くは、タイヤ加硫工程において用いられたシリコンが表層に存在しているため、新品時においては滑りやすい。そのため、タイヤの性能を完全に発揮させるためには、トレッド部の表層をある程度摩耗させなければならない。ここで、自動二輪車用タイヤは、乗用車やトラック等の四輪車とは異なり、車体を傾けて旋回する二輪車の特性のため、トレッド部のショルダー部の丸みが大きく、旋回の程度によって設置する部位が異なるという特徴を有している。そのため、センター部とショルダー部とでは、摩耗の程度が異なる。
自動二輪車用タイヤにおいては、センター部は、直進時に接地するため走行距離で摩耗の程度を予測することができる。しかしながら、旋回時のみに接地するショルダー部については、使用した程度は走行距離だけでは予測することは困難である。そのため、十分に摩耗が進行し、タイヤの性能を十分に発揮できる状態になっているか否かは、実際に二輪車を操縦してみなければ判断することができない。
そこで、本発明の目的は、性能を十分に発揮できるかを目視にて判断することが可能な自動二輪車用タイヤを提供することにある。
本発明者は、上記課題を解消するために鋭意検討した結果、トレッド部のショルダー部に所定の浅溝または低突起を設けることで、上記課題を解消することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の自動二輪車用タイヤは、トレッド部と、該トレッド部の両側に連なるサイドウォール部およびビード部を有し、車両装着時の回転方向が指定される自動二輪車用タイヤにおいて、
前記トレッド部のセンター部の端部から、前記トレッド部の実用部の外端部の範囲の、タイヤ幅方向の90%以上にかけて、直線状または曲線状の模様からなる0.2〜0.5mmの深さの浅溝または0.2〜0.5mmの高さの低突起のうち少なくとも一方が設けられてなり、
前記浅溝および前記低突起が、回転方向において、タイヤ赤道に向かって傾斜することを特徴とするものである。本発明のタイヤにおいては、前記浅溝および前記低突起が連続する直線状または曲線状の模様からなることが好ましい。また、前記浅溝が、直径3mm以上の円が挿入可能な連続した凹面を有さないことが好ましい。さらに、本発明のタイヤにおいては、前記浅溝または前記低突起のうち少なくとも一部が、4〜10mmの間隔で2本平行に配置されていることが好ましい。
本発明の他の自動二輪車用タイヤは、トレッド部と、該トレッド部の両側に連なるサイドウォール部およびビード部を有し、車両装着時の回転方向が指定される自動二輪車用タイヤにおいて、
前記トレッド部のセンター部の端部から、前記トレッド部の実用部の外端部の範囲の、タイヤ幅方向の90%以上にかけて、直線状または曲線状の模様からなる0.2〜0.5mmの深さの浅溝または0.2〜0.5mmの高さの低突起のうち少なくとも一方が設けられてなり、
前記浅溝および前記低突起が、回転方向において、タイヤ赤道に向かって傾斜し、
さらに、前記トレッド部に、第1の傾斜主溝が直線状または湾曲形状に設けられており、かつ、第2の傾斜主溝と第3の傾斜主溝とが、直線状であって略平行に配置されており、
前記第1の傾斜主溝、前記第2の傾斜主溝、前記第3の傾斜主溝、前記浅溝および前記低突起のいずれもが、タイヤ赤道面には配置されていないことを特徴とするものである。本発明のタイヤにおいては、タイヤ赤道Eからトレッド接地端までのトレッド半幅領域TW/2をタイヤ幅方向に4等分したそれぞれの領域を、タイヤ赤道E側から順次、領域A,B,C,Dとしたとき、前記第1の傾斜主溝が、タイヤ赤道E寄りの領域である領域Aから領域Bに跨って配置されてなり、第2の傾斜主溝が、領域Cおよび領域Dに配置されてなることが好ましい。また、本発明のタイヤにおいては、前記第1の傾斜主溝よりタイヤ幅方向外側であって領域AまたはBに少なくとも存在するセンター側浅溝と、前記第1の傾斜主溝よりタイヤ幅方向内側に存在するとともに領域CまたはDに少なくとも存在するショルダー側浅溝とが設けられていることが好ましい。さらに、本発明のタイヤにおいては、前記第2の傾斜主溝のタイヤ周方向長さが、前記第1の傾斜主溝のタイヤ周方向長さの50〜70%であることが好ましい。さらにまた、本発明のタイヤにおいては、前記第1の傾斜主溝の、領域Aにおけるタイヤ周方向に対する傾斜角度が、0〜20°であり、前記第2の傾斜主溝のタイヤ周方向に対する傾斜角度が、15〜35°であり、前記第3の傾斜主溝のタイヤ周方向に対する傾斜角度が、50〜70°であることが好ましい。
本発明によれば、性能を十分に発揮できるかを目視にて判断することが可能な自動二輪車用タイヤを提供することができる。
本発明の一好適な実施の形態に係る自動二輪車のフロント用タイヤのトレッド部の部分展開図の一例である。 本発明の他の好適な実施の形態に係る自動二輪車のリヤ用タイヤのトレッド部の部分展開図である。 本発明の一好適な実施の形態に係る自動二輪車のフロント用タイヤのタイヤ幅方向断面図の一例である。 本発明の他の好適な実施の形態に係る自動二輪車のリヤ用タイヤのタイヤ幅方向断面図の一例である。
以下、本発明の自動二輪車用タイヤについて、図面を用いて詳細に説明する。
本発明の自動二輪車用タイヤは、トレッド部と、トレッド部の両側に連なるサイドウォール部およびビード部を有し、車両装着時の回転方向が指定される自動二輪車用タイヤである。図1は、本発明の一好適な実施の形態に係る自動二輪車のフロント用タイヤのトレッド部の部分展開図の一例であり、図2は、本発明の他の好適な実施の形態に係る自動二輪車のリヤ用タイヤのトレッド部の部分展開図である。なお、図中の矢印は、タイヤの回転方向を示す。
図1に示すタイヤにおいては、トレッド部10に、タイヤ周方向に対して傾斜する第1の傾斜主溝11と、この第1の傾斜主溝11と同方向に傾斜する第2の傾斜主溝12と、が設けられており、図示例においては、第1の傾斜主溝11は、センター部からショルダー部にかけて、第2の傾斜主溝12は、ショルダー部に設けられている。また、図2に示すタイヤにおいては、トレッド部20に、タイヤ周方向に対して傾斜する3本の傾斜主溝21、22、23が設けられている。ここで、図2に示すタイヤにおいては、3本の傾斜主溝21、22、23のうち、タイヤ幅方向内側端部が最もタイヤ赤道面Eに近いものを第1の傾斜主溝21とし、第1の傾斜主溝21からタイヤ回転方向前方に向かい順次、第2の傾斜主溝22および第3の傾斜主溝23とする。
本発明のタイヤにおいては、トレッド部10、20のセンター部Cの端部から、トレッド部の実用部の外端部の範囲の、タイヤ幅方向の90%以上にかけて連続する直線状または曲線状の模様として浅溝14、24または低突起が、図示例においては浅溝14、24が、設けられている。ここで、センター部Cとは、タイヤに正規内圧を充填し、正規荷重を加えて自動二輪車を走行させたとき、トレッド部10、20の路面に接する領域をいい、ショルダー部Sとは、トレッド部10、20のセンター部Cの両側部の領域をいう。また、トレッド部の実用部とは、トレッド部10、20のうち、自動二輪車の直進時および旋回時に実際に使用するトレッド部10、20の領域をいう。トレッド部10、20の実用部は設計により異なるが、一般に、トレッド部10、20の両端部からのトレッド部10、20の表面に沿って20mmの位置よりも内側の領域をいう。
このトレッド部10、20のセンター部Cの端部からトレッド部の実用部の外端部の範囲に設けられた浅溝14、24または低突起により、トレッド部10、20の実用部のどの範囲で十分なタイヤ性能を発揮できる程度に摩耗が進行しており、どの部分が摩耗の進行が不十分であるかを目視で判断をすることが可能になる。このような効果を得るためには、浅溝14、24または低突起は、トレッド部10、20のセンター部Cの端部からトレッド部の実用部の外端部の範囲のうち、タイヤ幅方向の90%以上にかけて、設ける必要がある。好ましくは、連続して設ける。本発明においては、浅溝14、24または低突起は、直線状からなるものであるか、または、曲線からなる模様である。なお、本発明のタイヤにおいては、排水性も考慮すると、低突起よりも浅溝14、24の方が好ましい。
また、本発明のタイヤにおいては、浅溝14、24であれば、その深さは0.2〜0.5mmの範囲である。浅溝14、24の深さが0.2mm未満であると識別が困難になる場合があり、一方、0.5mmを超えると、十分に摩耗が進行しても溝が残ってしまい、タイヤの本来の性能が十分に発揮できなくなる場合があるからである。低突起であれば、その高さは0.2〜0.5mmである。低突起の高さが0.2mm未満の場合は、タイヤの摩耗が十分に進行しないうちに突部が消失してしまい、本発明の効果が得られない場合がある。一方、0.5mmを超えると、乗り心地等を悪化させてしまう場合がある。
本発明のタイヤにおいては、上記のパターンを3以上有していることが好ましい。すなわち、タイヤが1周する間に、上記本発明のパターンが3回以上出現することが好ましい。同じパターンを3個以上設けることで、設定を容易にすることができる。
本発明のタイヤにおいては、浅溝14、24は、直径3mm以上の連続した凹面を有さないことが好ましい。直径3mm以上の円が挿入可能な連続した凹面を有する浅溝を連続的に設けると、走行性能に影響を及ぼす場合があり、タイヤの本来の性能を十分に発揮できなくなる場合があるからである。
また、本発明のタイヤにおいては、図示するように、浅溝14、24または低突起のうち少なくとも一部が、4〜10mmの間隔で2本平行に配置されていることが好ましい。本発明のタイヤにおいては、浅溝14、24または低突起は必ずしも2本平行に設ける必要はないが、浅溝14、24または低突起を2本平行に配置することで、これらの被視認性を向上させることができる。なお、浅溝14、24または低突起を2本で平行に配置する場合、間隔を4〜10mmとするのは、間隔がこの範囲から外れると、良好な被視認性が得られなくなるためである。
さらに、本発明のタイヤにおいては、図示するように、トレッド部10、20に深溝が設けられることが好ましい。図示する例においては、深溝は第1の傾斜主溝11、21、第2の傾斜主溝12、22、および第3の傾斜主溝23にあたる。
本発明のタイヤは、トレッド部10、20のセンター部の端部から、トレッド部10、20の実用部の外端部の範囲の、タイヤ幅方向の90%以上にかけて、連続する直線状または曲線状の模様からなる0.2〜0.5mmの浅溝または0.2〜0.5mmの低突起のうち少なくとも一方が設けられてなることのみが重要であり、これにより、トレッド実用部の摩耗の程度を知ることが可能になり、性能を十分に発揮できるかを目視にて判断することが可能となる。これ以外の構成については、特に制限はない。
次に、本発明のタイヤの一好適な実施の形態として、自動二輪車のフロント用タイヤについて説明する。図1に示す、本発明の一好適な実施の形態に係る自動二輪車のフロント用タイヤのトレッド部の部分展開図においては、トレッド部10に、タイヤ周方向に対して傾斜する第1の傾斜主溝11と、この第1の傾斜主溝11と同方向に傾斜する第2の傾斜主溝12と、が設けられており、図示例においては、第1の傾斜主溝11は、センター部からショルダー部にかけて、第2の傾斜主溝12は、ショルダー部に設けられている。各傾斜主溝の深さは、例えば、最深部深さを3〜6mmとすることができる。
本発明の一好適な実施の形態に係るタイヤにおいては、第1の傾斜主溝11および第2傾斜主溝12によりタイヤの排水性を確保しており、第1の傾斜主溝11および第2の傾斜主溝12は、いずれも直線状または湾曲を有する形状となっている。図示例においては、第1の傾斜主溝11および第2の傾斜主溝12は、湾曲を有する形状である。これは、傾斜主溝が屈曲点を有しているとスムーズな排水を阻害するためであり、これを防止するために、本発明のタイヤにおいては、各傾斜主溝の形状を、屈曲点を有さない直線状または湾曲形状としている。
また、本発明の一好適な実施の形態に係るタイヤはフロントタイヤであるが、フロントタイヤに対する入力は、ブレーキング力と横力となる。したがって、旋回力を効果的に発揮させるためには、極力上記入力を妨げない方向、すなわち、入力に沿う方向に溝を配置することが好ましく、かかる観点から、第1の傾斜主溝11および第2の傾斜主溝12については、いずれも指定タイヤ回転方向の逆回転方向側、すなわち、進行方向に対して後ろ側に、曲率半径の中心をもつ曲線で構成することが好ましい。
さらに、本発明の一好適な実施の形態に係るタイヤにおいては、第1の傾斜主溝11のタイヤ周方向における溝壁間距離が最大W1となる部分が、第1の傾斜主溝11のタイヤ幅方向における中点C1よりも内側に存在し、第2の傾斜主溝2のタイヤ周方向における溝壁間距離が最大W2となる部分が、第2の傾斜主溝12のタイヤ幅方向における中点C2よりも外側に存在する。すなわち、第1の傾斜主溝11はタイヤ幅方向内側が太くなっており、第2の傾斜主溝12はタイヤの幅方向外側が太くなっている。図示例においては、第1の傾斜主溝11は、タイヤ幅方向外側に向かって徐々に幅が狭くなっており、第2の傾斜主溝12は、タイヤ幅方向内側に向かって徐々に幅が狭くなっている。
このように、第1の傾斜主溝11のタイヤ幅方向内側を太くすることで、センター部の排水性を向上させることができ、高速走行時におけるハイドロプレーニング現象の防止に効果的である。また、第2の傾斜主溝12のタイヤ幅方向外側を太くすることで、ショルダー部の過剰なパターン剛性を緩和することができ、ショルダー部の耐摩耗性を向上させることができる。かかる効果を良好に得るためには、第1の傾斜主溝11のタイヤ周方向における溝壁間距離が最大となる部分は、第1の傾斜主溝11の回転方向先着側溝壁のタイヤ幅方向内側端部11aであることが好ましく、第2の傾斜主溝12のタイヤ周方向における溝壁間距離が最大となる部分は、第2の傾斜主溝12の回転方向後着側溝壁のタイヤ幅方向外側端部12aであることが好ましい。
本発明の一好適な実施の形態に係るタイヤにおいては、第1の傾斜主溝11がタイヤ赤道Eを越えて延びることが好ましい。第1の傾斜主溝11が赤道Eを横切って配置されていることで、赤道Eにおけるパターン剛性を緩和することができ、その結果、小さい力で操舵が切れるようになる。なお、図示例においては、第2の傾斜主溝12はセンター部までは伸びていない。第2の傾斜主溝12がセンター部まで延びていると、センター部の剛性を過剰に低下させてしまい、センター部の耐摩耗性が悪化してしまう場合があるからである。
また、図示例においては、第2の傾斜主溝12のタイヤ幅方向外端部は、第1の傾斜主溝11のタイヤ幅方向外端部よりも外側となっている。これは、自動二輪車においては、コーナリング時は車体を傾けて旋回するため、タイヤのショルダー部が路面と接地することになるが、第1の傾斜主溝11が、第2の傾斜主溝12よりもトレッド部10のタイヤ幅方向外側まで延びていると、ショルダー部の剛性が不足してしまい、コーナリング性が悪化してしまうおそれがあるためである。なお、第1の傾斜主溝11は、第2の傾斜主溝12よりも長くなっているが、本発明の一好適な実施の形態に係るタイヤにおいては、これに限られるものではない。
また、本発明の一好適な実施の形態に係るタイヤにおいては、第2の傾斜主溝12が、第1の傾斜主溝11とタイヤ周方向において、少なくとも一部がオーバーラップしていることが好ましく、好適には、第1の傾斜主溝11と第2の傾斜主溝12とがオーバーラップする領域のタイヤ幅方向長さ(オーバーラップ長L1)が、第1の傾斜主溝11のタイヤ周方向長さの30〜60%である。ここで、オーバーラップ長L1は、それぞれの傾斜主溝に沿った長さではなく、それぞれの傾斜主溝をタイヤ幅方向に投影した投影長さである。このような構成とすることで、第1の傾斜主溝11と第2の傾斜主溝12の距離を適正にすることができる。
すなわち、オーバーラップ長L1が60%より大きくなると、第2の傾斜主溝12とタイヤの回転方向前方の第1の傾斜主溝11が近接してしまい、幅方向のネガティブ分布が不均一になり(センター部もしくはショルダー部で局所的にネガティブが小さくなってしまう)、キャンバー角を増していく際に安定したウェット性を得るのが困難になる。また一方、オーバーラップ長L1が30%よりも小さくなる場合も、トレッド中間領域で局所的にネガティブが小さくなるため、やはり、キャンバー角を増していく際に安定したウェット性を得るのが困難になる。
さらに、本発明の一好適な実施の形態に係るタイヤにおいては、第2の傾斜主溝12は、第1の傾斜主溝11よりもタイヤ周方向に対して傾斜していることが好ましい。自動二輪車においては、コーナリング時は車体を傾けて旋回するため、タイヤのショルダー部が路面と接地することになる。そのため、コーナリング時には、ショルダー部にはタイヤ幅方向に近い方向に入力が入る。したがって、ショルダー部における第2の傾斜主溝12の角度がタイヤ周方向に近いと、ショルダー部が過剰に変形してしまうためコーナリング時の操縦安定性が低下してしまう。本発明の一好適な実施の形態に係るタイヤにおいては、第1の傾斜主溝11のタイヤ周方向に対する角度は20〜40°が好ましく、第2の傾斜主溝12のタイヤ周方向に対する角度は40〜70°が好ましい。ここで、第1の傾斜主溝11および第2の傾斜主溝12の角度とは、それぞれの溝のタイヤ幅方向両端の中心を結んだ線とタイヤ周方向とがなす角度をいう。
また、本発明の一好適な実施の形態に係るタイヤにおいては、図示するように、第1の傾斜主溝11および第2の傾斜主溝12と異なる方向に傾斜する浅溝14が設けられていることが好ましい。この浅溝14によって、さらに排水性を向上させることができる。新品のタイヤにおいては、その表層には、タイヤ加硫工程において用いられたシリコンが存在しているため滑りやすい。また、ショルダー部には主溝を多く設けることは、コーナリング時の安定性の観点から好ましくない。そこで、本発明の一好適な実施の形態に係るタイヤにおいては、浅溝14をショルダー部に設けて、ショルダー部の初期の排水性を向上させている。なお、浅溝14をセンター部に配置すると、センター部の剛性が低下してしまいセンター部の耐摩耗性が悪化する場合があるので、ショルダー部のみに配置されていることが好ましい。本発明のタイヤにおいては、浅溝14の深さを0.2〜0.5mmとすることで、トレッド部の剛性を確保しつつ、排水性を良好に向上させることができる。
また、浅溝14の角度については、入力に沿う方向に対する法線方向であることが好ましい。好適には、第1の傾斜主溝11および第2の傾斜主溝12と交差するように配置する。これにより、浅溝14を伝って流れる水が傾斜主溝11、12に流れ込み、傾斜主溝11、12より排水されることになるので、さらに排水性を向上させることができる。
また、本発明の一好適な実施の形態に係るタイヤにおいては、第1の傾斜主溝11と浅溝14とが、第1の傾斜主溝11のタイヤ幅方向における中点C1よりもタイヤ幅方向外側で交差し、第2の傾斜主溝12と浅溝14とが、第2の傾斜主溝12のタイヤ幅方向における中点C2よりもタイヤ幅方向外側で交差することが好ましい。上述のとおり、浅溝14はショルダー部に設ける必要がある。また、浅溝14は、第1の傾斜主溝11および第2の傾斜主溝12と交差することが好ましい。これらの要件を、浅溝14の配置を上記のとおりとすることで、同時に満足させ得ることができる。ショルダー部の排水効果を考慮すると、浅溝14は、第2の傾斜主溝12のタイヤ幅方向外側端よりも、外側まで延びていることが好ましい。
本発明の一好適な実施の形態に係るタイヤにおいては、図示例では、浅溝14は、第1の傾斜主溝11および第2傾斜主溝12と反対の方向に傾斜した3本の溝であり、これらが両端で閉じた形状としているが、これに限られるものではない。例えば、浅溝14は1本の直線または曲線としてもよい。また、図示例においては、第1の傾斜主溝11および第2の傾斜主溝12と浅溝14とは連通しているが、本発明のタイヤにおいては、第1の傾斜主溝11および第2の傾斜主溝12と浅溝14とは連通させず、第1の傾斜主溝11と第2の傾斜主溝12との間に配置し、これらと交わらない形状としてもよい。
次に、本発明のタイヤの他の好適な実施の形態として、自動二輪車のリヤ用タイヤについて説明する。図2に示す、本発明の他の好適な実施の形態に係る自動二輪車のリヤ用タイヤのトレッド部の部分展開図においては、第1の傾斜主溝21が直線状または湾曲形状に設けられており、かつ、第2の傾斜主溝22と第3の傾斜主溝23とが、直線状であって略平行に配置されている。各傾斜主溝を、屈曲点を有しない直線状または湾曲形状に形成することで、溝に沿ったスムーズな排水が促されるため、ウェット性能の向上を図ることができる。また、第2の傾斜主溝22と第3の傾斜主溝23とを略平行に配置することで、溝により画成される陸部(ブロック)が実質的に平行四辺形形状となって、ブロック剛性が確保されるので、入力に対して安定した挙動を示すものとなる。
また、本発明の他の好適な実施の形態に係るタイヤにおいては、第2の傾斜主溝22が、タイヤ幅方向から見たとき、第1の傾斜主溝21と完全にオーバーラップしている。第2の傾斜主溝22を、よりタイヤ赤道面Eに近い位置まで配置された第1の傾斜主溝21とオーバーラップする位置に配置することで、第2の傾斜主溝22による排水を、第1の傾斜主溝21による排水と同期させることができ、排水性をより向上することができる。
さらに、本発明の他の好適な実施の形態に係るタイヤにおいては、第3の傾斜主溝23のタイヤ幅方向内側端部23iが、タイヤ周方向において、タイヤ周方向で隣り合う第1の傾斜主溝21のタイヤ幅方向内側端部21i同士の間に位置している。第3の傾斜主溝23のタイヤ幅方向内側端部23iを、タイヤ周方向で隣り合う第1の傾斜主溝21のタイヤ幅方向内側端部21i同士の間に配置するものとすることで、タイヤ周方向において、傾斜主溝を均等に配置することができるので、タイヤ周方向にわたり、耐摩耗性能を均一化しつつ、良好な排水性を確保することができる。第3の傾斜主溝23のタイヤ幅方向内側端部23iは、特には、タイヤ周方向において、タイヤ周方向で隣り合う第1の傾斜主溝21のタイヤ幅方向内側端部21i同士の間の略中点に位置しているものとすることが好ましく、これにより、タイヤ周方向にわたり、耐摩耗性能をより均一化し、かつ、良好な排水性を確保することができる。ここで、略中点に位置するとは、隣り合う第1の傾斜主溝21のタイヤ幅方向内側端部21i同士の間のタイヤ周方向距離を100%としたとき、中点±10%の範囲にあることを意味する。
よって、本発明の他の好適な実施の形態に係るタイヤにおいては、所定形状の3本の傾斜主溝を所定条件で配置したことで、ブロック剛性を確保して良好な耐摩耗性を担保しつつ、各傾斜主溝による良好な排水性を得ることができ、タイヤ周方向にわたり、安定した耐摩耗性能および良好な排水性を確保することができる。
本発明の他の好適な実施の形態に係るタイヤにおいて、各傾斜主溝は、より具体的には、図2に示すように、タイヤ赤道Eからトレッド接地端までのトレッド半幅領域TW/2をタイヤ幅方向に4等分したそれぞれの領域を、タイヤ赤道E側から順次、領域A,B,C,Dとしたとき、以下のように配置されることが好ましい。すなわち、第1の傾斜主溝21は、タイヤ赤道E寄りの領域である領域Aから領域Bに跨って配置することで、ウェット性およびと耐摩耗性に寄与させることができる。また、第2の傾斜主溝22は、領域Cおよび領域Dに配置することで、ウェット性能のみに寄与させることができる。さらに、第3の傾斜主溝23は、領域Bおよび領域Cから領域Dまで延在するように配置することで、ウェット性および耐摩耗性に寄与させることができる。
また、本発明の他の好適な実施の形態に係るタイヤにおいては、第2の傾斜主溝22のタイヤ周方向長さL3が、第21の傾斜主溝のタイヤ周方向長さL2の50%以上、特には、50〜70%であることが好ましい。第2の傾斜主溝22のタイヤ周方向長さL3を、第1の傾斜主溝21のタイヤ周方向長さL2の50%以上とすることで、第2の傾斜主溝22による排水性を十分に確保でき、ウェット性能をより向上することができる。なお、各傾斜主溝の深さは、例えば、最深部深さを4〜7mmとすることができる。
さらに、本発明の他の好適な実施の形態に係るタイヤにおいて、第1の傾斜主溝21の、領域Aにおけるタイヤ周方向に対する傾斜角度θ1Aは、好適には0〜20°、より好適には5〜15°であり、領域Bにおけるタイヤ周方向に対する傾斜角度θ1Bは、好適には15〜35°、より好適には20〜30°である。また、第2の傾斜主溝22のタイヤ周方向に対する傾斜角度θ2は、好適には15〜35°、より好適には20〜30°であり、第3の傾斜主溝23のタイヤ周方向に対する傾斜角度θ3は、好適には50〜70°、より好適には55〜65°である。各傾斜主溝の傾斜角度を上記範囲内で設定することで、特に領域C等において、接地面の輪郭に対する法線に近い方向に傾斜主溝が配置されることになるので、ドライビング力および横力を確保でき、好ましい。
ここで、本発明の他の好適な実施の形態に係るタイヤにおいて、各傾斜主溝のタイヤ周方向に対する傾斜角度は、各傾斜主溝のタイヤ幅方向両端部間を結んだ直線が、タイヤ周方向に対しなす角のうち鋭角側の角度をいう。第1の傾斜主溝21の領域Aと領域Bとの境界部分については、タイヤ周方向の溝幅の中点をタイヤ幅方向端部として、傾斜角度を定義することができる。
また、図示する本発明の他の好適な実施の形態に係るタイヤにおいては、浅溝として、第1の傾斜主溝21よりタイヤ幅方向外側であって領域AまたはBに少なくとも存在するセンター側浅溝24aと、第1の傾斜主溝21よりタイヤ幅方向内側に存在するとともに領域CまたはDに少なくとも存在するショルダー側浅溝24bと、が設けられている。浅溝24a、24bを設けることで、さらに排水性を向上させることができる。浅溝は、ブロックの入力側に設けることが好ましいが、領域AおよびBについてブロックの入力側に浅溝を設けると、剛性が低下して、耐摩耗性の低下を招く。そのため、本発明の他の好適な実施の形態に係るタイヤにおいては、領域CおよびDについては第1の傾斜主溝21よりタイヤ幅方向内側、すなわち、ブロックの入力側に、ショルダー側浅溝24bを設けるとともに、領域AおよびBについては、第1の傾斜主溝21よりタイヤ幅方向外側、すなわち、ブロックの出力側に、センター側浅溝24aを設けている。これにより、耐摩耗性を低下させることなく、排水性の向上を図ることができる。また、かかる浅溝24a、24bの深さは、0.2〜0.5mmとすることで、トレッド部の剛性を確保しつつ、排水性を良好に向上させることができる。
本発明の他の好適な実施の形態に係るタイヤにおいては、図示するように、センター側浅溝24aが、第1の傾斜主溝21の端部と、第2の傾斜主溝22の端部との間に延びていることが好ましい。このように、浅溝を、2つの傾斜主溝の端部同士の間に延びるように配置することで、浅溝を伝って傾斜主溝に対し排水されるために、より効率的に排水が行われるものとなり、好ましい。より具体的には、図示する例では、センター側浅溝24aは、第1の傾斜主溝21のタイヤ幅方向外側端部21oと、第2の傾斜主溝22のタイヤ幅方向内側端部22iとをつなぐように設けられている。
また、センター側浅溝24aは、第2の傾斜主溝22よりもタイヤ幅方向内側に存在することが好ましい。
さらに、センター側浅溝24aおよびショルダー側浅溝24bは、いずれも、第1の傾斜主溝21および第2の傾斜主溝22と同方向に傾斜していることが好ましい。浅溝の延在方向を第1の傾斜主溝21および第2の傾斜主溝22と同方向に傾斜させることで、接地面の輪郭に対し法線に近い方向に排水経路を設けることができるので、排水性のさらなる向上の点で好ましい。
本発明の他の好適な実施の形態に係るタイヤにおいて、センター側浅溝24aよびショルダー側浅溝24bは、排水時に第1,第2および第3の傾斜主溝21、22、23の補助的役割を果たすことになるが、その形状については特に制限はない。例えば、図示する例では、センター側浅溝24aおよびショルダー側浅溝24bは、いずれも傾斜主溝には連通せず、ブロック内で終端する独立した溝となっているが、連通させてもよい。
センター側浅溝24aは、図示例では、第1の傾斜主溝21の端部21oと、第2の傾斜主溝22の端部22iとをつなぐように、第1の傾斜主溝21および第2の傾斜主溝22と同方向に傾斜して設けられており、第1の傾斜主溝21の端部21oの近傍に設けられた部分は2本の略平行な溝からなり、第2の傾斜主溝22の端部22iの近傍では、第2の傾斜主溝22の端部22iと繋がって延在する方向に延びる1本の溝となっている。また、ショルダー側浅溝24bは、図示例では、第1の傾斜主溝21のタイヤ幅方向外側21oの近傍から領域CおよびDに向かい延在するように、第1の傾斜主溝21および第2の傾斜主溝22と同方向に傾斜して設けられており、第1の傾斜主溝21の端部21oの近傍に設けられた部分は3本の略平行な溝からなり、第1の傾斜主溝21の端部21oと繋がるように延在する方向に延びて領域Dにおいて閉じた形状となっている。また、例えば、センター側浅溝24aおよびショルダー側浅溝24bは、1本の直線または曲線としてもよい。
なお、本発明の他の好適な実施の形態に係るタイヤにおいては図示するように、タイヤ赤道面近傍における適度なパターン剛性を確保して耐摩耗性を向上する観点から、傾斜主溝および浅溝のいずれの溝も、タイヤ赤道面上には配置しないことが好ましい。
図3は、本発明の一好適な実施の形態に係る自動二輪車のフロント用タイヤのタイヤ幅方向断面図の一例であり、図4は、本発明の他の好適な実施の形態に係る自動二輪車のリヤ用タイヤのタイヤ幅方向断面図の一例である。図示する本発明のタイヤ100、200は、トレッド部101、201と、トレッド部101、201の両側に連なる一対のサイドウォール部102、202と、一対のサイドウォール部102、202にそれぞれ連なる一対のビード部103、203と、これら各部をビード部103、203相互間にわたり補強する少なくとも1層(図示例では1層)のカーカスプライからなるカーカス104、204と、を備える。図示する例では、カーカス104、204の端部をビードコア105、205にタイヤ内側から外側に折り返して係止しているが、両側からビードワイヤで挟み込んで係止してもよい。
また、図示するタイヤは、カーカス104、204のタイヤ径方向外側にベルト層106、206が設けられている。ベルト層106、206のベルトコードについても特に制限はなく、既知の非伸張性高弾性コードを用いることができ、例えば、芳香族ポリアミド(アラミド、例えば、デュポン社製 商品名:ケブラー)やポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、レーヨン、ナイロン等の有機繊維、スチール、グラスファイバーやカーボンファイバー等の材質からなるものを適宜選択して用いることができる。かかるベルト106、206は、コード方向が層間で互いに交錯するように配置された2層以上の傾斜ベルト層からなるものであってもよく、また、コード方向が実質的にタイヤ周方向である1層以上のスパイラルベルト層からなるものであってもよい。図3においては、ベルト層106のタイヤ半径方向外側に、スパイラルベルト層107が設けられている。
<実施例1>
図1に示すトレッドパターンを有する自動二輪車のフロント用タイヤを、タイヤサイズ:120/70ZR17M/Cにて作製した。浅溝の深さは0.3mmとした。なお、浅溝は、直径3mm以上の連続した凹面を有していない。得られたタイヤをリムサイズ:MT3.5×17inchのホイールに組み込み、内圧250kPaにて排気量1000ccの自動二輪車の前輪に装着した。また、後輪には、従来品のタイヤを用いた。前輪のタイヤサイズは190/55ZR17であり、リムサイズは6.0×17インチであり、内圧は290kPaであった。その後、トレッド実用部の浅溝がなくなるまで、自動二輪車を走行させ、ドライグリップ性能をライダーのフィーリングにより確認した。その結果、トレッド実用部に浅溝が残っている間と比べ、浅溝がすべて摩耗するとドライグリップ性能が向上し、タイヤの性能が十分発揮できていることが確認できた。
<実施例2>
図2に示すトレッドパターンを有する自動二輪車のリヤ用タイヤをタイヤサイズ:190/55ZR17にて作製した。浅溝の深さは0.3mmとした。なお、浅溝は、直径3mm以上の連続した凹面を有していない。得られたタイヤをリムサイズ6.0×17インチのホイールに組み込み、内圧290kPaを充填して、排気量1000ccの自動二輪車の後輪に装着した。また、前輪には、従来品のタイヤを用いた。前輪のタイヤサイズは120/70ZR17であり、リムサイズは3.5×17インチであり、内圧は250kPaであった。その後、トレッド実用部の浅溝がなくなるまで、自動二輪車を走行させ、ドライグリップ性能をライダーのフィーリングにより確認した。その結果、トレッド実用部に浅溝が残っている間と比べ、浅溝がすべて摩耗するとドライグリップ性能が向上し、タイヤの性能が十分発揮できていることが確認できた。
10、20 トレッド部
11、21 第1の傾斜主溝
12、22 第2の傾斜主溝
13、23 第3の傾斜主溝
14、24 浅溝
100、200 自動二輪車用タイヤ(タイヤ)
101、201 トレッド部
102、202 サイドウォール部
103、203 ビード部
104、204 カーカス
105、205 ビードコア
106、206 ベルト層
107 スパイラルベルト層

Claims (9)

  1. トレッド部と、該トレッド部の両側に連なるサイドウォール部およびビード部を有し、車両装着時の回転方向が指定される自動二輪車用タイヤにおいて、
    前記トレッド部のセンター部の端部から、前記トレッド部の実用部の外端部の範囲の、タイヤ幅方向の90%以上にかけて、直線状または曲線状の模様からなる0.2〜0.5mmの深さの浅溝または0.2〜0.5mmの高さの低突起のうち少なくとも一方が設けられてなり、
    前記浅溝および前記低突起が、回転方向において、タイヤ赤道に向かって傾斜することを特徴とする自動二輪車用タイヤ。
  2. 前記浅溝および前記低突起が連続する直線状または曲線状の模様からなる請求項1記載の自動二輪車用タイヤ。
  3. 前記浅溝が、直径3mm以上の円が挿入可能な連続した凹面を有さない請求項1または2記載の自動二輪車用タイヤ。
  4. 前記浅溝または前記低突起のうち少なくとも一部が、4〜10mmの間隔で2本平行に配置されている請求項1〜3のうちいずれか一項記載の自動二輪車用タイヤ。
  5. トレッド部と、該トレッド部の両側に連なるサイドウォール部およびビード部を有し、車両装着時の回転方向が指定される自動二輪車用タイヤにおいて、
    前記トレッド部のセンター部の端部から、前記トレッド部の実用部の外端部の範囲の、タイヤ幅方向の90%以上にかけて、直線状または曲線状の模様からなる0.2〜0.5mmの深さの浅溝または0.2〜0.5mmの高さの低突起のうち少なくとも一方が設けられてなり、
    前記浅溝および前記低突起が、回転方向において、タイヤ赤道に向かって傾斜し、
    さらに、前記トレッド部に、第1の傾斜主溝が直線状または湾曲形状に設けられており、かつ、第2の傾斜主溝と第3の傾斜主溝とが、直線状であって略平行に配置されており、
    前記第1の傾斜主溝、前記第2の傾斜主溝、前記第3の傾斜主溝、前記浅溝および前記低突起のいずれもが、タイヤ赤道面には配置されていないことを特徴とする自動二輪車用タイヤ。
  6. タイヤ赤道Eからトレッド接地端までのトレッド半幅領域TW/2をタイヤ幅方向に4等分したそれぞれの領域を、タイヤ赤道E側から順次、領域A,B,C,Dとしたとき、前記第1の傾斜主溝が、タイヤ赤道E寄りの領域である領域Aから領域Bに跨って配置されてなり、第2の傾斜主溝が、領域Cおよび領域Dに配置されてなる請求項5記載の自動二輪車用タイヤ。
  7. 前記第1の傾斜主溝よりタイヤ幅方向外側であって領域AまたはBに少なくとも存在するセンター側浅溝と、前記第1の傾斜主溝よりタイヤ幅方向内側に存在するとともに領域CまたはDに少なくとも存在するショルダー側浅溝とが設けられている請求項6記載の自動二輪車用タイヤ。
  8. 前記第2の傾斜主溝のタイヤ周方向長さが、前記第1の傾斜主溝のタイヤ周方向長さの50〜70%である請求項5〜7のうちいずれか一項記載の自動二輪車用タイヤ。
  9. 前記第1の傾斜主溝の、領域Aにおけるタイヤ周方向に対する傾斜角度が、0〜20°であり、前記第2の傾斜主溝のタイヤ周方向に対する傾斜角度が、15〜35°であり、前記第3の傾斜主溝のタイヤ周方向に対する傾斜角度が、50〜70°である請求項5〜8のうちいずれか一項記載の自動二輪車用タイヤ。
JP2015058784A 2015-03-20 2015-03-20 自動二輪車用タイヤ Active JP6480771B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015058784A JP6480771B2 (ja) 2015-03-20 2015-03-20 自動二輪車用タイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015058784A JP6480771B2 (ja) 2015-03-20 2015-03-20 自動二輪車用タイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016175595A JP2016175595A (ja) 2016-10-06
JP6480771B2 true JP6480771B2 (ja) 2019-03-13

Family

ID=57069143

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015058784A Active JP6480771B2 (ja) 2015-03-20 2015-03-20 自動二輪車用タイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6480771B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022167296A (ja) * 2021-04-23 2022-11-04 Toyo Tire株式会社 空気入りタイヤ
CN115723485A (zh) * 2022-11-04 2023-03-03 建大橡胶(中国)有限公司 一种城市休闲山地车轮胎胎面花纹结构

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5844005Y2 (ja) * 1979-06-14 1983-10-05 横浜ゴム株式会社 タイヤ
JPH02147411A (ja) * 1988-11-30 1990-06-06 Sumitomo Rubber Ind Ltd 空気入りタイヤ及びその加硫金型
JP4557693B2 (ja) * 2004-11-30 2010-10-06 株式会社ブリヂストン 空気入りタイヤ
EP2085201A1 (de) * 2008-01-30 2009-08-05 Continental Aktiengesellschaft Reifenvulkanisierform und mit dieser Reifenvulkanisierform hergestellter Reifen
JP5425932B2 (ja) * 2008-12-24 2014-02-26 ピレリ・タイヤ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ モータビークル用タイヤ
JP5444393B2 (ja) * 2012-03-01 2014-03-19 住友ゴム工業株式会社 自動二輪車用タイヤ
JP6204875B2 (ja) * 2014-04-28 2017-09-27 住友ゴム工業株式会社 自動二輪車用タイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016175595A (ja) 2016-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102030715B1 (ko) 공기 타이어
JP5961135B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5732018B2 (ja) 自動二輪車用タイヤ
EP2468534B1 (en) Motorcycle tire
JP3943506B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5841568B2 (ja) 空気入りタイヤ
EP2390114B1 (en) Motorcycle tire for running on rough terrain
JP7310174B2 (ja) タイヤ
TWI725964B (zh) 摩托車用充氣輪胎
JP2016172527A (ja) モーターサイクル用タイヤ
JP6946646B2 (ja) 自動二輪車用タイヤ
JP6480771B2 (ja) 自動二輪車用タイヤ
WO2021060033A1 (ja) 自動二輪車用タイヤ
CN107405957B (zh) 摩托车轮胎
JP6196548B2 (ja) 自動二輪車用タイヤ
CN108367621B (zh) 机动两轮车用充气轮胎
CN107428204B (zh) 摩托车轮胎
JP6506060B2 (ja) 自動二輪車用タイヤ
JP6851924B2 (ja) 自動二輪車用空気入りタイヤ
JP5156299B2 (ja) 自動二輪車用タイヤ対
JPH08188015A (ja) 車両用前後輪空気入りタイヤ対
JP6453124B2 (ja) 自動二輪車用タイヤ
WO2022130664A1 (ja) 二輪車用タイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181002

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181211

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6480771

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250