JP2007035904A - アクティブ基板の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 薄膜トランジスタの製造に際し、成膜されたn型アモルファスシリコン膜および真性アモルファスシリコン膜のパターニングをドライエッチングによって行なうとき、成膜されたn型アモルファスシリコン膜上に異物が存在しても、n型アモルファスシリコン膜および真性アモルファスシリコン膜が不要に残存しないようにする。
【解決手段】 レジスト膜45a〜45dをマスクとして、成膜されたn型アモルファスシリコン膜43および真性アモルファスシリコン膜41のパターニングをドライエッチングによって行なうとき、成膜されたn型アモルファスシリコン膜43上に異物46が存在すると、異物46下にn型アモルファスシリコン膜および真性アモルファスシリコン膜が不要に残存される。そこで、この後の所定の工程において、この残存されたn型アモルファスシリコン膜および真性アモルファスシリコン膜をドライエッチングにより除去する。
【選択図】 図6

Description

この発明はアクティブ基板の製造方法に関する。
例えば、従来の液晶表示装置におけるアクティブ基板の製造方法には、基板上にゲート電極を形成し、ゲート絶縁膜、真性アモルファスシリコン膜およびチャネル保護膜形成用膜を連続して成膜し、チャネル保護膜形成用膜をパターニングしてチャネル保護膜を形成し、n型アモルファスシリコン膜を成膜し、n型アモルファスシリコン膜および真性アモルファスシリコン膜を連続してパターニングすることにより、デバイスエリアにn型アモルファスシリコンからなるオーミックコンタクト層および真性アモルファスシリコンからなる半導体薄膜を形成し、ゲート絶縁膜上に画素電極を形成し、オーミックコンタクト層の上面にソース電極およびドレイン電極を形成し、オーバーコート膜を成膜し、画素電極の中央部上のオーバーコート膜に開口部を形成するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−66417号公報(図1)
ところで、デバイスエリアに形成されるオーミックコンタクト層および半導体薄膜の加工精度を良くするため、成膜されたn型アモルファスシリコン膜および真性アモルファスシリコン膜のパターニングをドライエッチングによって行なうとき、成膜されたn型アモルファスシリコン膜上に異物(パーティクル、レジスト片等)が存在すると、この異物がマスクとなってエッチング不良を引き起こし、異物下にn型アモルファスシリコン膜および真性アモルファスシリコン膜が不要に残存し、配線(ドレインライン)間の短絡の原因となってしまうという問題があった。
そこで、この発明は、成膜されたオーミックコンタクト層形成用膜および半導体薄膜形成用膜のパターニングをドライエッチングによって行なうとき、成膜されたオーミックコンタクト層形成用膜上に異物が存在しても、オーミックコンタクト層形成用膜および半導体薄膜形成用膜が不要に残存しないようにすることができるアクティブ基板の製造方法を提供することを目的とする。
この発明は、上記目的を達成するため、基板上にゲート電極、ゲート絶縁膜、半導体薄膜が設けられ、相互に分離された2つのオーミックコンタクト層およびが各オーミックコンタクト層上に設けられたソース電極およびドレイン電極を有する薄膜トランジスタと、前記薄膜トランジスタのソース電極に接続された画素電極とを備えたアクティブ基板の製造方法において、所定の形状にパターニングされたレジスト膜をマスクとして前記オーミックコンタクト層および前記半導体薄膜をドライエッチングにより連続して形成し、前記レジスト膜を剥離した後に、前記オーミックコンタクト層および前記半導体薄膜を形成した際に生じたエッチング残渣をドライエッチングにより除去することを特徴とするものである。
この発明によれば、オーミックコンタクト層および半導体薄膜を形成した際に生じたエッチング残渣をドライエッチングにより除去しているので、成膜されたオーミックコンタクト層形成用膜上に異物が存在しても、オーミックコンタクト層形成用膜および半導体薄膜形成用膜が不要に残存しないようにすることができる。
図1はこの発明の製造方法により製造されたアクティブ基板の一例の要部の断面図を示す。この場合、図1の左側から右側に向かって、画素電極12およびドレインライン13を含む薄膜トランジスタ11の部分の断面図、後述する製造方法において異物が発生した場合を説明するための部分の断面図、ドレインライン用外部接続端子21の部分の断面図、ゲートライン用外部接続端子31の部分の断面図を示す。
まず、画素電極12およびドレインライン13を含む薄膜トランジスタ11の部分について説明する。ガラス基板1の上面の所定の箇所にはアルミニウム合金からなるゲート電極2および該ゲート電極2に接続されたゲートライン3が設けられている。ゲート電極2およびゲートライン3を含むガラス基板1の上面には窒化シリコンからなるゲート絶縁膜4が設けられている。
ゲート電極2上におけるゲート絶縁膜4の上面の所定の箇所には真性アモルファスシリコンからなる半導体薄膜5が設けられている。半導体薄膜5の上面ほぼ中央部には窒化シリコンからなるチャネル保護膜6が設けられている。チャネル保護膜6の上面両側およびその両側における半導体薄膜5の上面にはn型アモルファスシリコンからなるオーミックコンタクト層7、8が設けられている。
一方のオーミックコンタクト層7の上面にはクロムからなるソース電極9が設けられている。他方のオーミックコンタクト層8の上面にはクロムからなるドレイン電極10が設けられている。そして、ゲート電極2、ゲート絶縁膜4、半導体薄膜5、チャネル保護膜6、オーミックコンタクト層7、8、ソース電極9およびドレイン電極10により、ボトムゲート型の薄膜トランジスタ11が構成されている。
ゲート絶縁膜4の上面の所定の箇所にはITOからなる画素電極12がソース電極9に接続されて設けられている。ゲート絶縁膜4の上面の他の所定の箇所にはドレインライン13が設けられている。ドレインライン13は、ゲート絶縁膜4の上面に順次設けられた真性アモルファスシリコン膜13a、n型アモルファスシリコン膜13bおよびクロム膜13cの3層構造となっている。
ドレインライン13の一端部、つまり、真性アモルファスシリコン膜13a、n型アモルファスシリコン膜13bおよびクロム膜13cの各一端部は、薄膜トランジスタ11の半導体薄膜5、他方のオーミックコンタクト層8およびドレイン電極10にそれぞれ接続されている。
薄膜トランジスタ11、画素電極12およびドレインライン13を含むゲート絶縁膜4の上面には窒化シリコンからなるオーバーコート膜14が設けられている。この場合、画素電極12の大部分に対応する部分におけるオーバーコート膜14には開口部15が設けられている。
次に、ドレインライン用外部接続端子21の部分について説明する。ドレインライン用外部接続端子21は、ゲート絶縁膜4の上面に順次設けられた真性アモルファスシリコン膜21a、n型アモルファスシリコン膜21bおよびクロム膜21cの3層構造となっている。このうち、最上層のクロム膜21cは、オーバーコート膜14に設けられた開口部22を介して露出されている。
そして、ドレインライン13の他端部、つまり、真性アモルファスシリコン膜13a、n型アモルファスシリコン膜13bおよびクロム膜13cの各他端部は、ドレインライン用外部接続端子21の真性アモルファスシリコン膜21a、n型アモルファスシリコン膜21bおよびクロム膜21cにそれぞれ接続されている。
次に、ゲートライン用外部接続端子31の部分について説明する。ゲートライン用外部接続端子31は、下から順に、アルミニウム合金膜31a、真性アモルファスシリコン膜31b、n型アモルファスシリコン膜31c、クロム膜31dおよびITO膜31eの5層構造となっている。
このうち、アルミニウム合金膜31aは、ガラス基板1の上面に設けられ、ゲートライン3を介して薄膜トランジスタ11のゲート電極2に接続されている。真性アモルファスシリコン膜31bおよびn型アモルファスシリコン膜31cは、ゲート絶縁膜4の上面に島状に設けられている。ここで、島状とは、他の要素とは物理的および電気的に分離されているという意味合いであり、以下において、同様の定義で用いられる。
クロム膜31dは、n型アモルファスシリコン膜31cの上面に島状に設けられ、且つ、n型アモルファスシリコン膜31c、真性アモルファスシリコン膜31bおよびゲート絶縁膜4に設けられた開口部32を介してアルミニウム合金膜31aに接続されている。ITO膜31eは、クロム膜31dの上面に島状に設けられ、且つ、オーバーコート膜14に設けられた開口部33を介して露出されている。
次に、このアクティブ基板の製造方法の一例について説明する。まず、図2に示すように、ガラス基板1の上面の所定の個所に、スパッタ法により成膜されたアルミニウム合金膜をフォトリソグラフィ法によりパターニングすることにより、ゲート電極2、ゲートライン3およびアルミニウム合金膜31aを形成する。次に、ゲート電極2等を含むガラス基板1の上面に、CVD法により、窒化シリコンからなるゲート絶縁膜4、真性アモルファスシリコン膜(半導体薄膜形成用膜)41および窒化シリコンからなるチャネル保護膜形成用膜42を連続して成膜する。
次に、チャネル保護膜形成用膜42をフォトリソグラフィ法によりパターニングすることにより、チャネル保護膜6を形成する。この場合、チャネル保護膜6下以外の領域における真性アモルファスシリコン膜41の上面が露出されるため、この露出された上面に自然酸化膜(図示せず)が形成される。そこで、次に、この自然酸化膜をNH4F(フッ化アンモニウム溶液)を用いて除去する。
次に、図3に示すように、チャネル保護膜6を含む真性アモルファスシリコン膜41の上面に、CVD法により、n型アモルファスシリコン膜(オーミックコンタクト層形成用膜)43を成膜する。次に、図4に示すように、アルミニウム合金膜31a上におけるn型アモルファスシリコン膜43、真性アモルファスシリコン膜41およびゲート絶縁膜4に、フォトリソグラフィ法により、開口部32を連続して形成する。
次に、図5に示すように、開口部32を介して露出されたアルミニウム合金膜31aの上面を含むn型アモルファスシリコン膜43の上面に、スパッタ法により、クロム膜(ソース・ドレイン電極形成用膜)44を成膜する。次に、クロム膜44の上面の各所定の箇所に、塗布されたレジスト膜をフォトリソグラフィ法によりパターニングすることにより、レジスト膜45a〜45dを形成する。
この場合、レジスト膜45aはドレイン電極10およびドレインライン13を形成するためのものである。レジスト膜45bはソース電極9を形成するためのものである。レジスト膜45cはドレインライン用外部接続端子21を形成するためのものである。レジスト膜45dはゲートライン用外部接続端子31の一部を形成するためのものである。
次に、レジスト膜45a〜45dをマスクとして、クロム膜44をウェッエッチングすると、図6に示すようになる。すなわち、レジスト膜45a下にドレイン電極10およびクロム膜13cが形成され、レジスト膜45b下にソース電極9が形成され、レジスト膜45c下にクロム膜21cが形成され、レジスト膜45d下にクロム膜31dが形成される。
次に、同一のレジスト膜45a〜45dをマスクとして、n型アモルファスシリコン膜43および真性アモルファスシリコン膜41を連続してドライエッチングすると、図7に示すようになる。すなわち、レジスト膜45a下のドレイン電極10下にオーミックコンタクト層8が形成され、レジスト膜45b下のソース電極9下にオーミックコンタクト層7が形成され、両オーミックコンタクト層7、8およびチャネル保護膜6下に半導体薄膜5が形成される。なお、この場合、チャネル保護膜6がオーミックコンタクト層8のエッチングストッパーとなるため、チャネル保護膜6下の真性アモルファスシリコン膜41がエッチングされることはない。
また、レジスト膜45a下のクロム膜13c下にn型アモルファスシリコン膜13bおよび真性アモルファスシリコン膜13aが形成される。また、レジスト膜45c下のクロム膜21c下にn型アモルファスシリコン膜21bおよび真性アモルファスシリコン膜21aが形成される。さらに、レジスト膜45d下のクロム膜31d下にn型アモルファスシリコン膜31cおよび真性アモルファスシリコン膜31bが形成される。
ここで、上述の如く、n型アモルファスシリコン膜43および真性アモルファスシリコン膜41を連続してドライエッチングする前に、図6に示すように、n型アモルファスシリコン膜43の上面のどこかに異物(パーティクル、レジスト片等)46が何らかの理由により存在するとする。すると、この異物46がマスクとなってエッチング不良を引き起こし、図7に示すように、異物46下にn型アモルファスシリコン膜43aおよび真性アモルファスシリコン膜41aがエッチング残渣として不要に残存される。
次に、レジスト膜45a〜45dをレジスト剥離液を用いて剥離すると、図8に示すようになる。この場合、レジスト膜45a〜45dの剥離と同時に、異物46も除去されるが、不要に残存されたn型アモルファスシリコン膜43aおよび真性アモルファスシリコン膜41aはそのまま残存されている。
次に、図9に示すように、上面全体に、スパッタ法により、ITO膜(透明導電膜)47を成膜する。次に、ITO膜47の上面の各所定の箇所に、塗布されたレジスト膜をフォトリソグラフィ法によりパターニングすることにより、レジスト膜48a、48bを形成する。この場合、レジスト膜48aは画素電極12を形成するためのものである。レジスト膜48bはゲートライン用外部接続端子31の一部を形成するためのものである。
次に、レジスト膜48a、48bをマスクとして、ITO膜47をウェットエッチングすると、図10に示すようになる。すなわち、レジスト膜48a下に画素電極12が形成され、レジスト膜48b下においてクロム膜31dの上面にITO膜31eが形成される。この状態では、不要に残存されたn型アモルファスシリコン膜43aおよび真性アモルファスシリコン膜41aはそのまま残存されている。
次に、不要に残存されたn型アモルファスシリコン膜43aおよび真性アモルファスシリコン膜41aを除去するためのドライエッチングを行なうと、図11に示すように、不要に残存されたn型アモルファスシリコン膜43aおよび真性アモルファスシリコン膜41aが除去される。次に、レジスト膜48a、48bをレジスト剥離液を用いて剥離すると、図12に示すようになる。
ここで、ゲートライン用外部接続端子31形成領域において、クロム膜31dの上面にITO膜31eを形成するのは、成膜されたITO膜47をITO用のエッチング液を用いてウェットエッチングするとき、エッチング液が開口部32内に染み込んでアルミニウム合金膜31aを侵食するのを防止するためである。
次に、図1に示すように、薄膜トランジスタ11および画素電極12等を含むゲート絶縁膜4の上面に、CVD法により、窒化シリコンからなるオーバーコート膜14を成膜する。次に、フォトリソグラフィ法により、画素電極12の大部分に対応する部分におけるオーバーコート膜14に開口部15を形成し、またドレインライン用外部接続端子21のクロム膜21c上におけるオーバーコート膜14に開口部22を形成し、さらにゲートライン用外部接続端子31のITO膜31e上におけるオーバーコート膜14に開口部33を形成する。かくして、図1に示すアクティブ基板が得られる。
以上のように、上記製造方法では、図10に示すように、画素電極12を形成した後に、オーミックコンタクト層7、8および半導体薄膜5を形成した際に生じたエッチング残渣(n型アモルファスシリコン膜43aおよび真性アモルファスシリコン膜41a)をドライエッチングにより除去しているので、成膜されたn型アモルファスシリコン膜43上に異物47が存在しても、n型アモルファスシリコン膜43aおよび真性アモルファスシリコン膜41aが不要に残存しないようにすることができる。
ところで、上記製造方法では、図6に示すように、レジスト膜45a〜45dをマスクとして、クロム膜44をウェットエッチングし、次いで図7に示すように、同一のレジスト膜45a〜45d(この場合、チャネル保護膜6を含む)をマスクとして、n型アモルファスシリコン膜43および真性アモルファスシリコン膜41を連続してドライエッチングしているので、レジスト膜の形成(フォトリソグラフィ工程数)を1回だけ少なくすることができ、その分だけ生産性を向上することができる。
ちなみに、上記製造方法では、フォトリソグラフィ工程は、図2に示すゲート電極2等形成工程、同じく図2に示すチャネル保護膜6形成工程、図4に示す開口部32形成工程、図5に示すレジスト膜45a〜45d形成工程、図9に示す画素電極12等形成工程、図1に示す開口部15、22、33形成工程の合計6回である。
これに対し、上記特許文献1の図1に記載の製造方法では、フォトリソグラフィ工程は、ゲート電極を形成する工程、チャネル保護膜を形成する工程、成膜されたn型アモルファスシリコン膜および真性アモルファスシリコン膜を連続してパターニングする工程、画素電極を形成する工程、ソース電極およびドレイン電極を形成する工程、オーバーコート膜に開口部を形成する工程のほかに、ゲート電極に接続されたゲートラインの外部接続端子(本願のアルミニウム合金膜31aに相当するもの)上におけるゲート絶縁膜にコンタクトホールを形成する工程が必要であり、合計7回である。
ところで、上記製造方法では、図10に示すように、レジスト膜48a、48bを残した状態において、不要に残存されたn型アモルファスシリコン膜43aおよび真性アモルファスシリコン膜41aをドライエッチング(プラズマエッチング)により除去しているが、この場合、レジスト膜48a、48bの表面に表面変質層が形成される。
その要因としては、プラズマからの紫外線等の照射によりレジスト表面が架橋して変質したり、プラズマの熱によりレジスト表面が硬化して変質したり、エッチングガス中にF等のハロゲン系元素が含まれていると、このハロゲン系元素とレジストとの反応によりレジスト表面が変質したりすることが挙げられる。
このように、レジスト膜48a、48bの表面に表面変質層が形成された場合には、表面変質層がレジスト剥離液に溶解しないため、表面変質層残渣が発生し、レジスト剥離不良となる。そこで、次に、このような表面変質層残渣が発生しないようにすることができる製造方法について説明する。
(製造方法の他の例)
図10に示すように、レジスト膜48a、48b下に画素電極12およびITO膜31eをウェットエッチングにより形成した後に、レジスト膜48a、48bを剥離すると、図13に示すようになる。次に、不要に残存されたn型アモルファスシリコン膜43aおよび真性アモルファスシリコン膜41aを除去するためのウェットエッチングを行なうと、例えば図12に示すように、不要に残存されたn型アモルファスシリコン膜43aおよび真性アモルファスシリコン膜41aが除去される。
なお、上記各実施形態では、オーミックコンタクト層形成用膜43をエッチングする際に真性アモルファスシリコン膜41がエッチングされるのを防止するために、真性アモルファスシリコン膜41のチャネル領域上にチャネル保護膜6を設けた場合で説明したが、真性アモルファスシリコン膜41がエッチングされる量を見込んで、その分、真性アモルファスシリコン膜41を厚く形成することにより、チャネル保護膜6を形成しない場合にも適用することが可能である
このように、この製造方法によれば、レジスト膜48a、48b下に画素電極12およびITO膜31eをウェットエッチングにより形成した状態では、レジスト膜48a、48bの表面に表面変質層は形成されないので、この後にレジスト膜48a、48bをレジスト剥離液を用いて剥離すると、表面変質層残渣は勿論のこと、レジスト残渣も発生しないようにすることができる。
この発明の製造方法により製造されたアクティブ基板の一例の要部の断面図。 図1に示すアクティブ基板の製造に際し、当初の工程の断面図。 図2に続く工程の断面図。 図3に続く工程の断面図。 図4に続く工程の断面図。 図5に続く工程の断面図。 図6に続く工程の断面図。 図7に続く工程の断面図。 図8に続く工程の断面図。 図9に続く工程の断面図。 図10に続く工程の断面図。 図11に続く工程の断面図。 図1に示すアクティブ基板の製造方法の他の例を説明するために示す所定の工程の断面図。
符号の説明
1 ガラス基板
2 ゲート電極
3 ゲートライン
4 ゲート絶縁膜
5 半導体薄膜
6 チャネル保護膜
7、8 オーミックコンタクト層
9 ソース電極
10 ドレイン電極
11 薄膜トランジスタ
12 画素電極
13 オーバーコート膜
15 ドレインライン
21 ドレインライン用外部接続端子
31 ゲートライン用外部接続端子
41 真性アモルファスシリコン膜(半導体薄膜形成用膜)
41a、43a エッチング残渣
42 チャネル保護膜形成用膜
43 n型アモルファスシリコン膜(オーミックコンタクト層形成用膜)
44 クロム膜(ソース・ドレイン電極形成用膜)
45a〜45d レジスト膜
46 異物
47 ITO膜(透明導電膜)
48a、48b レジスト膜

Claims (9)

  1. 基板上にゲート電極、ゲート絶縁膜、半導体薄膜が設けられ、相互に分離された2つのオーミックコンタクト層およびが各オーミックコンタクト層上に設けられたソース電極およびドレイン電極を有する薄膜トランジスタと、前記薄膜トランジスタのソース電極に接続された画素電極とを備えたアクティブ基板の製造方法において、所定の形状にパターニングされたレジスト膜をマスクとして前記オーミックコンタクト層および前記半導体薄膜をドライエッチングにより連続して形成し、前記レジスト膜を剥離した後に、前記オーミックコンタクト層および前記半導体薄膜を形成した際に生じたエッチング残渣をドライエッチングにより除去することを特徴とするアクティブ基板の製造方法。
  2. 請求項1に記載の発明において、エッチング残渣をドライエッチングにより除去する前に前記画素電極を形成することを特徴とするアクティブ基板の製造方法。
  3. 請求項2に記載の発明において、前記エッチング残渣の除去は、前記画素電極を形成するためのレジスト膜を残した状態で行なうことを特徴とするアクティブ基板の製造方法。
  4. 請求項2に記載の発明において、前記エッチング残渣の除去は、前記画素電極を形成するためのレジスト膜を剥離した後に行なうことを特徴とするアクティブ基板の製造方法。
  5. 請求項1に記載の発明において、前記ソース電極、前記ドレイン電極、前記オーミックコンタクト層および前記半導体薄膜を1回のフォトリソグラフィ工程で形成することを特徴とするアクティブ基板の製造方法。
  6. 請求項5に記載の発明において、前記ゲート絶縁膜の上面に半導体薄膜形成用膜を成膜し、前記半導体薄膜形成用膜の上面にオーミックコンタクト層形成用膜およびソース・ドレイン電極形成用膜を成膜し、前記ソース・ドレイン電極形成用膜の上面にソース・ドレイン電極形成用レジスト膜をフォトリソグラフィ法により形成し、前記ソース・ドレイン電極形成用レジスト膜をマスクとして、前記ソース・ドレイン電極形成用膜をウェットエッチングによりパターニングして、前記ソース電極および前記ドレイン電極を形成し、前記ソース・ドレイン電極形成用レジスト膜をマスクとして、前記オーミックコンタクト層形成用膜および前記半導体薄膜形成用膜をドライエッチングによりパターニングして、前記オーミックコンタクト層および前記半導体薄膜を形成することを特徴とするアクティブ基板の製造方法。
  7. 請求項6に記載の発明において、前記オーミックコンタクト層および前記半導体薄膜を形成した後に、成膜された透明導電膜をパターニングすることにより、前記画素電極を前記ソース電極に接続させて形成することを特徴とするアクティブ基板の製造方法。
  8. 請求項7に記載の発明において、前記ドレイン電極に接続されたドレインラインおよびその外部接続端子を、下から順に、前記半導体薄膜形成用膜、前記オーミックコンタクト層形成用膜および前記ソース・ドレイン電極形成用膜の3層構造として形成することを特徴とするアクティブ基板の製造方法。
  9. 請求項7に記載の発明において、前記ゲート電極に接続されたゲートラインの外部接続端子を、下から順に、前記ゲート電極と同一の金属材料からなる金属膜、前記半導体薄膜形成用膜、前記オーミックコンタクト層形成用膜、前記ソース・ドレイン電極形成用膜および前記透明導電膜の5層構造として形成することを特徴とするアクティブ基板の製造方法。
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