JP2007035788A - Ledランプユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ヒートシンクと、
前記ヒートシンクの上に配置される基板と、
前記基板に実装されるLED光源と、
前記LED光源の光放出側に配置されるレンズであって、その一部が前記基板に当接することによって前記基板に対して位置決めされるレンズと、
熱かしめによって形成された第1係止爪を有し、前記ヒートシンクに固定されるケースと、を備え、
前記基板及び前記レンズが前記ヒートシンクと前記ケースで挟持され、前記第1係止爪は前記ケースを前記ヒートシンクに固定する、LEDランプユニットとする。
【選択図】 図1
Description
一方、様々な用途に利用されるLEDランプユニットでは、その発熱が問題となることが多いある。このような場合には、ヒートシンクなどを利用することにより放熱特性を向上させることが行われている。例えば、特許文献2には、基板の裏面側にヒートシンクを設けることによってLEDの熱を効率的に放出するLEDユニットが開示されている。
LEDランプユニットの発光態様の多様化等を背景として、より高精度な配光制御を行うことが求められている。配光制御はレンズによって行うことができる。LEDランプユニットにレンズの固定方法は、フレームとカバーとの固定と同様に熱かしめで固定する方法が考えられる。しかし、レンズの一部又はレンズと一体に形成した足を熱かしめで固定すると、熱かしめの際の溶融によってレンズ自体にヒケ(ゆがみや変形)が生じる。レンズがゆがむ又は変形すると、レンズのレンズ精度が低下し、高精度な配光制御が行うことができない。またレンズの他に、配光制御の高精度化のために別途特別な部材を使用することも考えられるが、部品数が増加し、装置が複雑化する。
また、今後、LEDの高輝度化に伴い発熱量の増大が予想されることを考慮すると、LEDランプユニットは放熱特性に優れた構成とすることが望まれている。
そこで本発明は、以上の問題に鑑みて、小型で、放熱特性に優れたLEDランプユニットを提供することを目的の一つとする。さらに信頼性の高いLEDランプユニットを提供することを目的の一つとする。また、簡易な構成で高精度の配光制御を実現するLEDランプユニットを提供することも目的の一つとする。特にまた、レンズ精度を低下させることなくレンズを配置することによって、ないようにレンズを組み込んで、高度な配光制御が可能なを実現するLEDランプユニットを提供することも目的の一つとする。
前記ヒートシンクの上に配置される基板と、
前記基板に実装されるLED光源と、
前記LED光源の光放出側に配置されるレンズであって、その一部が前記基板に当接することによって前記基板に対して位置決めされるレンズと、
熱かしめによって形成された第1係止爪を有し、前記ヒートシンクに固定されるケースと、を備え、
前記基板及び前記レンズが前記ヒートシンクと前記ケースで挟持され、前記第1係止爪は前記ケースを前記ヒートシンクに固定する、LEDランプユニットとする。
(ヒートシンク)
LEDランプユニットにはヒートシンクが備えられる。ヒートシンクは、アルミ、銅等の熱伝導率の高い金属や、金属若しくはセラミックス製(フィラー含有)の樹脂などの放熱性材料で形成される。ヒートシンクを使用することによって、後述するLED光源の熱を効率よく放熱させることができる。なお、ヒートシンクの形状は特に限定されない。例えば、フィンを複数枚備える形状とすることができる。
LED光源の種類は特に限定されず、砲弾型LEDランプ、表面実装型LEDランプ、又はLEDチップを直接利用することができる。また、使用するLED光源の数も限定されず、一つ若しくは複数のLED光源を使用することができる。複数のLED光源を使用する場合は、LED光源の種類は同一であっても良いし、異なる種類のLED光源を含んでいても良い。LED光源の発光色は目的に応じて適宜選択される。例えば、白色、赤色、緑色、青色等、所望の発光色に応じて選択される。使用する複数のLED光源の発光色は同一であっても良いし、異なる発光色のLED光源を含んでいても良い。
基板にはLED光源が実装されている。基板の材質は特に限定されないが、Al、Cuなどの金属や高熱伝導性樹脂など、熱伝導性の高いの材質で基板を形成することが好ましい。LED光源の熱をヒートシンク等へ効率よく伝播させることができるからである。
基板はヒートシンクの上に配置される。基板とヒートシンクの間に熱伝導層を設けても良い。係る構成によると、LED光源の熱をヒートシンクへ効率よく伝播させることができる。熱伝導層の材質としては、金属フィラーを含有するシリコーンゲル、シリコーンシート、アクリルエラストマーを例示できる。
レンズはLED光源の配光制御を目的として使用されるものである。レンズの材質は光透過性であれば特に限定されず、アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂等の合成樹脂や、ガラスなどの無機材料を採用することができる。レンズは基板に実装されるLED光源の光放出側に配置される。レンズの位置決めは、レンズの一部を基板上の所定の位置に当接させて行う。例えば、基板の所定の位置にレンズの一部が係合する係合部を設けて、ここにレンズの一部を係合させることでレンズの位置決めを基板に対して行うことができる。このように、レンズの位置決めをケースなどの他の部材を基準とするのではなく、LED光源がマウントされた基板を基準としてレンズの位置決めを行うことにより、LED光源に対するレンズの位置にズレや誤差が生じにくく、配光制御を高精度に行うことができる。
本発明のケースはレンズと基板を間に挟んでヒートシンクに固定される。これによって基板とレンズはケースとヒートシンクによって挟持される。ケースの材質は樹脂や金属を採用できるが、絶縁性や成形性、熱かしめの点から熱可塑性樹脂製であることが好ましい。中でも放熱性の熱可塑性樹脂製であることが好ましい。装置の放熱特性の向上に寄与するからである。ケースは第1係止爪を備える。第1係止爪がヒートシンクへ当接することにより、ケースがヒートシンクへ係止して垂直軸方向(即ち、基板とレンズを挟持する方向)へ固定される。
以下に、実施例を用いて本発明をより詳細に説明する。
LEDランプユニット1は車両室内の天井に設置され、マップランプとして利用される。図1Aに示すようにLEDランプユニット1はケース10、レンズ2、基板3、熱伝導シート4及びヒートシンク5を備える。ヒートシンク5はアルミ製であって、ベース部分51と、ベース部51に垂直な4個の平板状のフィンからなる。熱伝導シート4は金属フィラーを含有するシリコーンゲルである。基板3はAl製の放熱性基板であって、その上には、LEDランプ31、定電流回路(図示せず)、コネクタ33などが実装される。コネクタ33には給電用の端子(図示せず)が接続される。基板3上には回路(図示せず)が形成されており、コネクタ33を介して供給された電力がLEDランプ31へ供給される。また基板3の両側部には基板3の一部を欠いて形成された係合部位32が形成されている。LEDランプ31は白色発光する表面実装型LEDランプである。レンズ2は凸レンズであって、その縁部に2個の位置決め部21を備える。ケース10は放熱性のPBT樹脂製であって、レンズ用の開口部13を備える。さらに前後側部に2本ずつ第1突起部11を備える。第1突起部11はケース10内側に突出した仮止め用の爪11aを備える。なお、ケース10の下面側は開口部14となっており、その平面視形状は、ヒートシンク5のベース部51の平面視形状よりもわずかに大きい形状である。また、ケース10の側面には取付用突起部15が形成されている。
ケース10が仮止めされた後、図4Aに示すように、第1突起部の一部に対して、過熱した熱かしめ用の治具6を押し当てる。これにより、第1突起部11の先端部は軟化(溶融)する(図4Bを参照)。このとき、治具6の形状はL字型であって、そのL字部分がヒートシンク5の裏面に治具6が押し付けられる。図5に示すように、軟化(溶融)した第1突起部11の先端部は、ヒートシンク5の裏面に沿って変形することとなる。これにより、4個の第1係止爪110がそれぞれ形成される。この結果、第1係止爪110は、ケース10とヒートシンク5とが基板3とレンズ2を挟持した状態で固定され、LEDランプユニットが組み立てられる(図1B参照)。なお、治具6により第1突起部11の先端部を軟化(溶融)した際、仮止め用の爪11aも軟化(溶融)され、第1系止爪110の一部を形成することとなる。
図6に示すようにLEDランプユニット100はケース101、レンズ2、基板3、熱伝導シート4及びケース50を備える。ケース101は左右側部に2本ずつ第2突起部12を備える。LEDランプユニット1において、第1突起部11を熱か示したのと同様に、第2突起部12は、治具によって熱かしめされ、第2係止爪120となる(図7参照)。
10 101 ケース
11 第1突起部
110 第1係止爪
12 第2突起部
120 第2係止爪
2 レンズ
3 基板
31 LEDランプ
4 熱伝導シート
5 50 ヒートシンク
Claims (5)
- ヒートシンクと、
前記ヒートシンクの上に配置される基板と、
前記基板に実装されるLED光源と、
前記LED光源の光放出側に配置されるレンズであって、その一部が前記基板に当接することによって前記基板に対して位置決めされるレンズと、
熱かしめによって形成された第1係止爪を有し、前記ヒートシンクに固定されるケースと、を備え、
前記基板及び前記レンズが前記ヒートシンクと前記ケースで挟持され、前記第1係止爪は前記ケースを前記ヒートシンクに固定する、LEDランプユニット。 - 前記ケースが第2係止爪をさらに有し、前記第1係止爪は前記ヒートシンクに対して垂直方向及び第1水平軸方向に前記ケースを固定し、前記第2係止爪は前記ヒートシンクに対して垂直方向及び第2水平軸方向に前記ケースを固定する、請求項1に記載のLEDランプユニット。
- 前記第1水平軸方向と前記第2水平軸方向とが直交する、請求項2に記載のLEDランプユニット。
- 前記ヒートシンクと前記基板との間に熱伝導層を備える、請求項1〜3のいずれかに記載のLEDランプユニット。
- 前記ケースが、前記ケースを前記ヒートシンクに仮止めするための爪を有する、請求項1〜4のいずれかに記載のLEDランプユニット。
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