JP2006509755A - シノメニンおよびシノメニン化合物類、合成ならびに使用 - Google Patents

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Abstract

本発明は、シノメニンおよびその化合物類に関し、式(I)(式中、R1は、アルキル基を表し;R2は、水素原子、アルキルカルボニル基、ハロアルキルカロボニル基またはアリールカルボニル基を表し;Yは、基(II)、(III)または(IV)を表し;R3、R4、R’4、R5、R’5およびR6は、明細書に定義したとおりであり、そして、Xは、ハロゲン原子を表す。)で示される化合物類にも関する。薬剤。

Description

Sinomenum acutumは、中国の中央、南東および南西に広く分布する木質つるの形態をとる植物であり、Chinese Pharmacopoeia(Pharmacopoeia Committee of People's Republic of China, 2000)に含まれるものである。それは、様々な化学構造のアルカロイド類、例えば、シノメニン、シノナクチン、エチルシノメニン、ジシノメニン、テトラヒドロエピベルベリン、ツズラニンおよびマグノフロリンなどを多数含んでいる(Huang Tai-Kang, 《Handbook of the Composition and Pharmacology of Common Chinese Drugs》, Chinese Medical Science and Technology Publisher, 1994, Beijing, 1156-1160)。シノメニン(モルホリン様アルカロイドで、その植物の主成分)は、盛んに研究されており、特に、抗炎症性、免疫抑制性、抗不整脈性および鎮痛性を実証することができた(Qiang Liu et al., Chinese Traditional and Herbal Drugs, 1997, 28(4), 247)。
我々は、シノメニンが、動物実験モデルにおいて、記憶認知促進性を有することをここに発見した。
平均寿命の増加による人の加齢が、健常な大脳の加齢または神経変性疾患、例えば、アルツファイマー病によって生じる病的な大脳の加齢に関連する認知障害を大きく増加させた。
加齢に関連する認知障害の治療において今日用いられている物質の大部分は、アセチルコリンエステラーゼ阻害剤類(タクリン、ドネペジル)およびコリン作動薬類(ネフィラセタム)の場合のように、直接的、または、ヌートロピック薬(ピラセタム、プラミラセタム)および大脳の血管拡張剤(ビンポセチン)の場合のように間接的のいずれかで、中枢コリン作動系を促進することによって作用する。
それゆえ、加齢に関連する認知障害に対向すること、および/または認知の過程を改善することが可能な新規化合物を合成することが、特に重要であった。
本発明は、一方では、記憶認知障害におけるシノメニン:
Figure 2006509755
および/またはシノメニン化合物類の使用に関し、他方では、同じ領域において特に重要な薬理学的特性を有する新規化合物の合成に関する。
本発明は、より特別には、式(I):
Figure 2006509755
〔式中、
・R1は、アルキル基を表し、
・R2は、水素原子、アルキルカルボニル基、ハロアルキルカロボニル基またはアリールカルボニル基を表し、
・Yは、基:
Figure 2006509755
(式中、R7およびR’7は、同一または異なって、それぞれ、アルキル基を表し、そしてZ-は、ハロゲンアニオンを表す)を表し、
・R3は、ヒドロキシまたはアルコキシ基を表し、
・R4およびR’4は、それぞれ、水素原子を表すか、または、一緒に追加の結合を形成するか、あるいは、R3およびR4は、一緒にオキソもしくは=N−OR8基(式中、R8は、水素原子またはアルキル基を表す)を形成し、
・R6は、ヒドロキシ、アルキルカルボニルオキシ(この場合、アルキル部分は、ヒドロキシ、アルコキシ、カルボキシまたはアルキルオキシカルボニル基によって置換され得る)またはアルコキシ基を表し、
・R5およびR’5は、それぞれ、水素原子を表すか、または、一緒に追加の結合を形成するか、あるいは、R5およびR6は、一緒にオキソ、=N−OR9基もしくは=N−NR1011基(式中、R9、R10およびR11は、同一または異なってもよく、それぞれ、水素原子またはアルキル基を表す)を形成し、そして
・Xは、ハロゲン原子を表す。〕で示される化合物であり、
但し、式(I)の化合物は、1−ブロモ−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−オンを表さず、
−「アルキル」は、1〜6個の炭素原子を含み、直鎖または分枝鎖であり得るアルキル基を意味し、
−「アルコキシ」は、1〜6個の炭素原子を含み、直鎖または分枝鎖であり得るアルキルオキシ基を意味する、と理解される
化合物類、それらの鏡像異性体類およびジアステレオ異性体類、ならびに薬理上許容され得る酸または塩基でのその付加塩類に関する。
薬理上許容され得る酸として、非限定的に、塩酸、臭化水素酸、硫酸、ホスホン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、乳酸、ピルビン酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、フマル酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、アスコルビン酸、メタンスルホン酸、ショウノウ酸、シュウ酸などを挙げることができる。
薬理上許容され得る塩基として、非限定的に、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエチルアミン、tert−ブチルアミンなどを挙げることができる。
本発明による式(I)で示される化合物の好ましい立体配置は、式(I’):
Figure 2006509755
で示されるものである。
好ましい基R1は、メチル基である。
有利には、R2は、水素原子または基EtCOを、より好ましくは、水素原子を表す。
Yは、好ましくは、基NR7または
Figure 2006509755
を、より特に、基
Figure 2006509755
を表す。
Xは、非常の好ましくは、塩素または臭素原子を表す。
有利には、本発明は、R3が、アルコキシ基を表し、そしてR4およびR’4が、一緒に追加の結合を形成する、式(I)で示される化合物類に関する。
5の好ましい意味は、水素原子である。
6は、有利には、OH、エトキシまたはアルキルカルボニルオキシ基を、より特別には、エチルカルボニルオキシを表す。
本発明の別の興味深い態様は、R5およびR6が、一緒にオキソ基または
Figure 2006509755
基を形成する、式(I)で示される化合物類である。
非常に好ましくは、本発明は、式(I'')および(I'''):
Figure 2006509755
(式中、Y’は、
Figure 2006509755
を表し、R’2およびR’6は、同一または異なってよく、水素原子またはアルキルカルボニル基を表し、X’は、塩素または臭素原子を表し、そして、Zは、
Figure 2006509755
を表す。)で示される化合物類に関する。
より好ましくは、本発明は、(9α,13α)−1−クロロ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−4,6−ジオール、(9α,13α)−1−クロロ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−4−(プロピオニルオキシ)−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−イルプロピオナート、(9α,13α)−1−ブロモ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−4,6−ジオール、(9α,13α)−1−ブロモ−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−オンオキシム、(9α,13α)−1−ブロモ−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−オンN−オキシド、(9α,13α)−1−クロロ−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−オンN−オキシドである、式(I)で示される化合物類に関する。
本発明の好ましい化合物類の鏡像異性体類、ジアステレオ異性体類および薬理上許容され得る酸または塩基での付加塩類が、本発明の不可欠な部分を形成する。
本発明は、以下の図1:
Figure 2006509755
によりSinomenum acutumの幹(stem)から出発する抽出によって得られる式(II):
Figure 2006509755
で示される化合物を出発原料として用いて、
ハロゲン化剤、例えば、SO2Cl2またはBr2の作用に付し、式(I)
で示される化合物の特別な場合である式(I/a):
Figure 2006509755
(式中、Xは、式(I)に関して定義したとおりである)で示される化合物を得て、式(I/a)で示される化合物を、慣用の化学反応に付し、式(I)で示される化合物類の全てを得て、それを慣用の分離技術によって精製してもよく、所望により、薬理上許容される酸または塩基でのそれらの付加塩類に変換し、そして、適宜、慣用の分離技術によって異性体類に分離することを特徴とする、式(I)で示される化合物類の製造方法にも関する。
本発明の化合物類が、新規であるという事実とは別に、それらは、認知過程を促進する性質を有するため、大脳の加齢ならびに神経変性疾患、例えば、アルツファイマー病、パーキンソン病、ピック病、コルサコフ病、および前頭葉および皮質下痴呆に関連する記憶の欠損の治療に用いられる。
本発明は、活性成分として、式(I)で示される少なくとも1種の化合物を、1種以上の適切な、不活性な、非毒性賦形剤と一緒に含む医薬組成物類にも関する。
その上、本出願人は、シノメニンおよび/またはシノメニン化合物類が、記憶認知促進性を有することを発見した。
したがって、本発明は、大脳の加齢ならびに神経変性疾患、例えば、アルツファイマー病、パーキンソン病、ピック病、コルサコフ病、および前頭葉および皮質下痴呆に関連する記憶の欠損の治療に用いられる医薬組成物類を得る際のシノメニンおよび/またはシノメニン化合物類の使用にも関する。
より特別には、本発明は、大脳の加齢ならびに神経変性疾患に関連する認知欠損の治療処置に用いられる医薬組成物類を得る際の、シノメニンおよび/またはシノメニン化合物類、例えば、式(Ia):
Figure 2006509755
(式中、R1、R2、R3、R4、R’4、R5、R’5、R6およびYは、式(I)に関して定義したとおりである)で示される化合物類、より特別には、(9α,13α)−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−オンヒドラゾン;(7α,9α,13α)−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチルモルフィナン−6−オン;(7β,9α,13α)−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチルモルフィナン−6−オン;(9α,13α)−3,7−ジメトキシ−17−メチル−6−オキソ−7,8−ジデヒドロモルフィナン−4−イルプロピオナート;(9α,13α)−3,4,7−トリメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−オン;(9α,13α)−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−オンオキシム;(9α,13α)−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−4,6−ジオール;(9α,13α)−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−オンN−オキシド;(9α,13α)−6−アミノ−3,7−ジメトキシ−17−メチルモルフィナン−4−オール;4−{〔(9α,13α)−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−イル〕−オキシ}−4−オキソブタン酸;(9α,13α)−3,7−ジメトキシ−17−メチル−4−(プロピオニルオキシ)−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−イルプロピオナート;(9α,13α)−17−ベンジル−4−ヒドロシキ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−17−イウム−6−オンブロミド;(9α,13α)−17−エチル−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−17−イウム−4,6−ジオールブロミド;(9α,13α)−17−エチル−4−ヒドロシキ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−17−イウム−6−オンブロミド;(9α,13α)−4−(ベンゾイルオキシ)−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−イルベンゾアート;(9α,13α)−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−イルベンゾアート;(9α,13α)−6−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−4−イルベンゾアートの使用に関する。
本発明の有利な態様は、大脳の加齢および神経変性疾患に関連する認知欠損の治療に用いられる医薬組成物類を得る際のシノメニンの使用に関する。
本発明の別の特別に興味深い態様は、大脳の加齢および神経変性疾患に関連する認知欠損の治療に用いられる医薬組成物類を得る際の、式(Ia)で示される化合物類、より特別には、(9α,13α)−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−オンヒドラゾン;(7α,9α,13α)−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチルモルフィナン−6−オン;(7β,9α,13α)−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチルモルフィナン−6−オン;(9α,13α)−3,7−ジメトキシ−17−メチル−6−オキソ−7,8−ジデヒドロモルフィナン−4−イルプロピオナート;(9α,13α)−3,4,7−トリメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−オン;(9α,13α)−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−オンオキシム;(9α,13α)−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−4,6−ジオール;(9α,13α)−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−オンN−オキシド;(9α,13α)−6−アミノ−3,7−ジメトキシ−17−メチルモルフィナン−4−オール;4−{〔(9α,13α)−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−イル〕−オキシ}−4−オキソブタン酸;(9α,13α)−3,7−ジメトキシ−17−メチル−4−(プロピオニルオキシ)−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−イルプロピオナート;(9α,13α)−17−ベンジル−4−ヒドロシキ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−17−イウム−6−オンブロミド;(9α,13α)−17−エチル−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−17−イウム−4,6−ジオールブロミド;(9α,13α)−17−エチル−4−ヒドロシキ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−17−イウム−6−オンブロミド;(9α,13α)−4−(ベンゾイルオキシ)−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−イルベンゾアート;(9α,13α)−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−イルベンゾアート;(9α,13α)−6−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−4−イルベンゾアートの使用に関する。
本発明は、大脳の加齢ならびに神経変性疾患、例えば、アルツファイマー病、パーキンソン病、ピック病、コルサコフ病、および前頭葉および皮質下痴呆に関連する記憶の欠損の治療に使用するため、シノメニンまたはその化合物を、1種以上の薬理上許容され得る賦形剤類と一緒に含む医薬組成物類にも関する。
本発明による医薬組成物類として、より特別には、経口、非経口(静脈内または皮下)もしくは経鼻投与に適したもの、錠剤、糖剤、舌下錠、ゼラチンカプセル、ロゼンジ、坐剤、クリーム、軟膏、皮膚用ゲル(dermal gels)、注射可能製剤、飲用可能懸濁液などを挙げることができる。
有用な投与量は、障害の性質および重症度、投与経路ならびに患者の年齢および体重に応じて適合させることができる。投与量は、1回以上の投与において、1日あたり0.01mg〜1gまで変動させる。
以下の実施例は、本発明を示しているが、いずれにしても、限定するものではない。
実施例1:(9α,13α)−1−クロロ−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−オン
Figure 2006509755
CHCl35ml中の式(II)で示される化合物100mlの溶液に、SO2Cl23滴を添加する。反応混合物を、周囲温度で4時間撹拌し、NaHCO3溶液を用いてpHを7〜8に調節し、その後、CHCl3で抽出する。有機相を、減圧下で蒸発させて、得られる残渣を、溶離液:CHCl3−MeOH(9:1)を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーに付し、黄色固形物の形態の表題化合物を得る。
融点:126〜128℃
実施例2:(9α,13α)−1−クロロ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−6−オキソ−7,8−ジデヒドロモルフィナン−4−イルプロピオナート
ピリジン15ml中の、実施例1で得られる化合物500mgおよびDMAP100mgの溶液に、無水プロピオン酸2mlをゆっくり添加し、反応混合物を、周囲温度で3時間撹拌する。その後、反応混合物を蒸発させ、得られる残渣を、少量の水に溶解させる。得られる溶液を、NaHCO3溶液を用いてpHを8〜9に調節し、その後、CHCl3で抽出する。有機相を、水で3回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて、蒸発させる。得られる残渣を、溶離液:CHCl3−MeOH(20:1)を用いるシリカゲルのクロマトグラフィーに付し、無色油状物の形態の表題化合物を得る。
実施例3:(6β,7β,9α,13α)−1−クロロ−3,7−ジメトキシ−17−メチルモルフィナン−4,6−ジオール
無水エタノール50ml中の、実施例1の化合物720mgとPtO2100mgとの混合物を、H2雰囲気下、室温で12時間撹拌する。PtO2をろ過によって除去し、エタノールを真空で蒸発させて、シロップ状の残渣を得る。この残渣を、高温の無水エタノール(10ml)で洗浄し、粉末状固形物を得て、それをろ過によって回収し、CHCl3/C25OH中で結晶化させて、白色結晶の形態の表題化合物を得る。
融点:210〜212℃
実施例4:(9α,13α)−1−クロロ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−4,6−ジオール
メタノール15ml中の、実施例1で得られる化合物500mgの溶液に、NaBH4 500mgを添加して、反応混合物を1.5時間撹拌する。その後、メタノールを留去して、得られる残渣をCHCl3で抽出する。有機相をNa2SO4で乾燥させて、減圧下で蒸発させる。表題化合物を、Et2Oからの再結晶化によって、白色結晶の形態で得る。
融点:118〜120℃
実施例5:(9α,13α)−1−クロロ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−4−(プロピオニルオキシ)−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−イルプロピオナート
実施例4で得られる化合物から出発して、実施例2に記載する手順を用いて、表題化合物を得る。
油状物
実施例6:(6β,7β,9α,13α)−1−クロロ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−4−(プロピオニルオキシ)モルフィナン−6−イルプロピオナート
実施例3で得られる化合物から出発して、実施例2に記載する手順を用いて、表題化合物を得る。
油状物
実施例7:(9α,13α)−1−クロロ−3,4,7−トリメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−オン
メタノール10ml中の、実施例1の化合物400mgの溶液を、エーテル中の、製造したてのジアゾメタン調製物の過剰量と処理して、反応混合物を周囲温度で12時間撹拌する。その後、過剰なジアゾメタンを、氷酢酸を用いて分解し、溶剤を減圧下で留去する。得られる残渣を、飽和NaHCO3溶液を用いて、pH8〜9に調節し、その後、CHCl3で抽出する。有機相をNa2SO4で乾燥させ、真空で蒸発させて、得られる残渣をシリカゲルのクロマトグラフィー(溶離液:CHCl3−MeOH)に付し、油状物の形態の表題化合物を得る。
実施例8:(9α,13α)−1−クロロ−3,4,7−トリメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−オール
実施例7で得られる化合物から出発して、実施例4に記載する手順を用いて、表題化合物を得る。
無色結晶
融点:163〜165℃
実施例9:(9α,13α)−1−クロロ−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−オンオキシム
エタノール中の、実施例1で得られる化合物360mgの溶液に、NH2OH.HCl 200mgおよび酢酸ナトリウム300mgを添加する。反応混合物を4時間撹拌し、その後、ろ過して、減圧下で蒸発させる。得られる残渣をNaHCO3溶液でアルカリ性にして、CHCl3で抽出する。有機相をNa2SO4で乾燥させ、その後、減圧下で蒸発させて、表題化合物を、EtOHからの再結晶化によって、針状物の形態で得る。
融点:167〜169℃
実施例10:(9α,13α)−1−クロロ−6−エトキシ−4−ヒドロキシ−3−メトキシ−17−メチル−5,6−ジデヒドロモルフィナン−7−オン
CHCl3100mlおよび無水アルコール10ml中の、実施例1で得られる化合物1.3gの溶液に、10℃で、SO2Cl2を添加し、反応混合物を8時間撹拌する。その後、溶剤を減圧下で留去して、残渣を、NaHCO3を用いて中和し、その後、CHCl3で抽出する。有機相をNa2SO4で乾燥させ、その後、減圧下で蒸発させて、表題化合物を、CH3CNからの再結晶化によって、黄色結晶の形態で得る。
融点:190〜192℃
実施例11:(9α,13α)−1−クロロ−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−オンヒドラゾン
85%ヒドラジン10ml中の、実施例1で得られる化合物600mgの溶液を、90℃で、8時間撹拌する。冷却後、反応混合物をろ過して、得られる固形物を水で洗浄し、EtOHから再結晶化させて、黄色結晶の形態で、表題化合物を得る。
融点:235〜237℃
実施例12:(9α,13α)−1−ブロモ−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−オン
CHCl3150ml中の、実施例1で得られる化合物6.6gの溶液を、0℃に冷却し、反応混合物を5℃に保持して、撹拌しながら、濃硫酸で乾燥させる臭素を滴下する。反応を数分間継続させ、その後、NaHCO3を用いて中和する。有機相を分別して、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させて、得られる残渣をEtOHからから再結晶化させて、褐色結晶の形態で、表題化合物を得る。
融点:163〜165℃
実施例13:(9α,13α)−1−ブロモ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−4,6−ジオール
実施例12で得られる化合物から出発し、NaBH4をKBH4に置き換え、実施例4に記載する手順を用いて、表題化合物を得る。
固形物
融点:144〜146℃
実施例14:(9α,13α)−1−ブロモ−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−オンヒドラゾン
実施例12で得られる化合物から出発して、実施例11に記載する手順を用いて、表題化合物を得る。
固形物
融点:208〜210℃
実施例15:(9α,13α)−1−ブロモ−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−オンオキシム
実施例12で得られる化合物から出発して、実施例9に記載する手順を用いて、表題化合物を得る。
固形物
融点:180〜182℃
実施例16:(9α,13α)−1−ブロモ−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−オンN−オキシド
22(10ml)中の、実施例12の化合物(820mg)の混合物を、室温で24時間撹拌し、その後、CHCl3で3回(30ml×3)抽出する。合せる抽出液を、無水Na2SO4で一晩乾燥させて、溶剤を蒸発によって除去して、残渣を得て、それに冷水30mlを添加する。粉末状固形物を、ろ過によって回収し、水が無色になるまで冷水で洗浄して、エタノール中に結晶化させて、表題化合物を固形物として得る。
融点:170〜172℃
実施例17:(9α,13α)−1−クロロ−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−オンN−オキシド
22(10ml)中の、実施例1の化合物(720mg)の混合物を、室温で24時間撹拌し、その後、3回(25ml×3)抽出する。合せる抽出液を、無水Na2SO4で乾燥させて、溶剤を蒸発によって除去する。得られる残渣に冷水30mlを添加して、得られる粉末状白色固形物を、ろ過によって回収し、エタノール中に結晶化させて、表題化合物を固形物として得る。
融点:170〜172℃
実施例18:(9α,13α)−1−ブロモ−3,7−ジメトキシ−17−メチルモルフィナン−4,6−ジオール
実施例12で得られる化合物から出発して、実施例3に記載する手順を用いて、表題化合物を得る。
融点:160〜162℃
実施例19:(9α,13α)−1−クロロ−6-エトキシ−3−メトキシ−17−メチル−5,6−ジデヒドロモルフィナン−4,7−ジオール
実施例10で得られる化合物から出発して、NaBH4をKBH4に置き換え、実施例4に記載する手順を用いて、表題化合物を得る。
固形物
融点:168〜170℃
実施例20:(9α,13α)−1−クロロ−6−エトキシ−4−ヒドロキシ−3−メトキシ−17−メチル−5,6−ジデヒドロモルフィナン−7−オンオキシム
実施例10で得られる化合物から出発して、実施例9に記載する手順を用いて、表題化合物を得る。
固形物
融点:216〜218℃
実施例21:(9α,13α)−17−ベンジル−1−ブロモ−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−7−イウム−6−オンブロミド
ベンジルブロミドの作用に付し、実施例12の化合物から、表題化合物を得る。
融点:190〜192℃
実施例22:
Figure 2006509755
塩基性媒体中の実施例1の化合物を処理し、その後、表題化合物を得る。
融点:204〜206℃
実施例23:(9α,13α)−1−クロロ−4−ヒドロキシ−6−イソプロポキシ−3−メトキシ−17−メチル−5,6−ジデヒドロモルフィナン−7−オン
無水アルコールをイソプロピルアルコールに置き換え、実施例10に記載する手順を用いて、表題化合物を得る。
融点:216〜218℃
実施例24:(9α,13α)−1−クロロ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−6−オキソ−7,8−ジデヒドロモルフィナン−4−イルクロロアセタート
無水プロピオン酸を無水クロロ酢酸に置き換え、実施例2に記載する手順を用いて、表題化合物を得る。
融点:223〜225℃
本発明の化合物の薬理学的研究
実施例A:急性毒性研究
それぞれ、マウス8匹(26±2グラム)を含む群に経口投与した後、急性毒性を評価した。初日は規則的な間隔で、そして、処置後2週間は1日1回、動物を観察した。LD50(動物の50%を死亡させる用量)を評価して、本発明の化合物の低毒性を実証した。
実施例B:マウスにおけるMorris水迷路テスト
本発明の化合物の抗記憶喪失作用を、マウスにおけるMorris水迷路テスト(Morris et al., Nature, 1986, 319, 774-776)および記憶喪失薬としてのスコポラミンを用いて、評価した。どちらか一方の性の、Kumming系統マウス(18〜24g、Shanghai Experimental Animal Centre)を用いた。マウスを水迷路(80×50×20cm)に入れて、プラットホームを見つけ出すように訓練した。各マウスは、1日間の馴化期間の後に、1日3回、7日間の訓練セッションを受けた。マウスは、行き止まりに入る誤りが2回未満で、20秒以内にプラットホームを見つける、という基準で訓練を受けた。マウス1匹が基準に適合したら、全てのマウスが基準に適合するまで、訓練を1日1回のセッションに減らした。訓練を受けたマウスを、無作為に亜群に割り付けた。被験化合物を蒸留水に溶解して、挙動テスト前の40分に、経口経路で投与した。テスト前30分に、スコポラミン(5mg/kg i.p.)を注入した。誤りの数およびプラットホームに到達する間の時間を記録した。データは、平均±標準誤差で表した。ANOVAと、その後のDuncanの多重範囲検定を用いて、統計解析を実施した。結果は、本発明の化合物が、マウスにおけるMorris水迷路テストにおいて、用量依存的に(20〜100mg/kg)、スコポラミン誘導性の記憶障害に反作用することができることを実証し、そのような化合物が、抗記憶喪失性を有することを示す。例として、実施例4の化合物は、以下の結果を示した。
Figure 2006509755
実施例C:Wisterラットにおける社会的認知
社会的認知テストは、最初、1982年にTHORおよびHOLLOWAY(J. Comp. Physiol., 1982, 96, 1000-1006)によって記載され、その後、新規な化合物類の記憶認知効果を研究するために、様々な著者(DANTZER et al., Psychopharmacology, 1987, 91, 363-368; PERIO et al., Psychopharmacology, 1989, 97, 262-268)に提案された。そのテストは、ラットの嗅覚記憶の自然な発現と、忘却の自然な傾向とに基づいており、成体ラットによる、若齢同属動物の認知によって、記憶を評価することができる。無作為に取り出した若齢(21日齢)ラットを、成体ラットを飼育しているケージに5分間入れる。実験担当者は、ビデオ装置の助けを借りて、成体ラットの社会的認知挙動を観察し、全体の持続時間を測定する。その後、若齢ラットを成体ラットのケージから取り出し、2回目の導入まで、自身のケージに入れる。成体ラットに被験化合物を与え、2時間後に再度、若齢ラットの存在下におく(5分間)。その後、社会的認知挙動を、再度、観察し、持続時間を測定する。評価基準は、2回の「認知」時間の差(T2−T1)を秒で表したものである。
得られる結果は、3〜30mg/kgの範囲の用量で、−10秒〜−36秒の範囲の差(T2−T1)を示し、本発明の化合物類が、記憶を非常に著しく向上させることを示す。例として、20mg/kgの用量で、実施例13の化合物は、−36秒の差(T2−T1)を示し、実施例5の化合物は、−31秒の差(T2−T1)を示した。
実施例D:Wisterラットにおける物体認識
Wisterラットにおける物体認識テストは、最初、ENNACEURおよびDELACOURによって開発された(Behav. Brain Res., 1988, 31, 47-59)。テストは、動物の自発的な探索活動に基づいており、ヒトにおけるエピソード記憶の特徴を有する。この記憶テストは、加齢(SCALI et al., Eur. J. Pharmacol., 1997, 325, 173-180)およびコリン作動性機能障害(BARTOLINI et al., Pharm. Biochem. Behav. 1996, 53(2), 277-283)に敏感であり、ほぼ同様の形状の2つの物体(一方はよく知られているもので、もう一方は新しいもの)の探索の差に基づいている。テストの前に、動物を環境(物体のない囲い)に馴化させる。最初のセッションでは、ラットを囲いに入れるが(3分間)、そこには2個の同一物体がある。各物体について、探索の期間を測定する。2回目のセッション(3分間)では、24時間後に、2個の物体の一方を新しい物体に置き換える。各物体について、探索期間を測定する。評価基準は、2回目のセッションでの、新しい物体とよく知されている物体との探索時間の差、Δを秒で表したものである。各セッションの30分前に、予めIP経路で担体を処置する対照動物に、同一方法でよく知られている物体および新しい物体を探索させ、早く入れた物体を忘れていることが示される。記憶認知を促進する化合物で処置される動物は、新しい物体を優先的に探索し、そのことは早く入れた物体を覚えていることを示す。
得られる結果は、0.3〜10mg/kgの範囲の用量で、5〜11秒の範囲の差、Δを示し、このことは、本発明の化合物が、記憶を非常に著しく向上させることを示す。例として、実施例4の化合物は、3mg/kgの用量で、10秒のΔ(デルター値)を示す。
実施例E:マウスにおけるNaNO2誘導性酸素欠乏症
本発明の化合物類の神経保護作用を、マウスにおいて評価した。どちらか一方の性の、Kumming系統マウスを、Chinese Academy of SciencesのShanghai Experimental Animal Centreから購入した(等級:クリア(clear)、保証No. 005)。体重22〜28gのマウスを、12時間の明暗周期に、保ち、飼料および水は随意に与えた。NaNO2を、用量225mg/kg i.p.で投与する60分前に、被験化合物を、5%ポリソルベート−80溶液に溶解して、経口投与した(50mg/kg)。死亡率を観察し、生存期間の延長を記録した。得られた結果は、本発明の化合物類が、NaNO2のIP投与後のマウスの生存を増加し得ることを示す。これらの結果は、本発明の化合物類が、マウスにおける、強力な抗酸素欠乏効果および神経保護効果を有することを実証する。例として、実施例5の化合物は、70mg/kg p.o.で、31%の生存期間の延長を示す。
実施例F:医薬組成物
それぞれ、活性成分10mgを含む錠剤1000錠を製造するための処方:
(9α,13α)−1−ブロモ−3,7−ジメトキシ−17−
メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−4,6−ジオール 10g
ヒドロキシプロピルセルロース 2g
小麦デンプン 10g
ラクトース 100g
ステアリン酸マグネシウム 3g
タルク 3g

Claims (31)

  1. 式(I):
    Figure 2006509755

    〔式中、
    ・R1は、アルキル基を表し、
    ・R2は、水素原子、アルキルカルボニル基、ハロアルキルカロボニル基またはアリールカルボニル基を表し、
    ・Yは、基:
    Figure 2006509755

    (式中、R7およびR’7は、同一または異なり、それぞれ、アルキル基を表し、そして、Z-は、ハロゲンアニオンを表す)を表し、
    ・R3は、ヒドロキシまたはアルコキシ基を表し、
    ・R4およびR’4は、それぞれ、水素原子を表すか、または、一緒に追加の結合を形成するか、あるいは、R3およびR4が、一緒にオキソもしくは=N−OR8基(式中、R8は、水素原子またはアルキル基を表す)を形成し、
    ・R6は、ヒドロキシ、アルキルカルボニルオキシ(この場合、アルキル部分は、ヒドロキシ、アルコキシ、カルボキシまたはアルキルオキシカルボニル基によって置換され得る)またはアルコキシ基を表し、
    ・R5およびR’5は、それぞれ、水素原子を表すか、または一緒に追加の結合を形成すか、あるいはR5およびR6は、一緒にオキソ、=N−OR9基もしくは=N−NR1011基(式中、R9、R10およびR11は、同一または異なっていてもよく、それぞれ、水素原子またはアルキル基を表す)を形成し、そして
    ・Xは、ハロゲン原子を表す。〕で示される化合物であり、
    但し、式(I)の化合物は、1−ブロモ−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−オンを表さず、
    −「アルキル」は、1〜6個の炭素原子を含み、直鎖または分枝鎖であり得るアルキル基を意味し、
    −「アルコキシ」は、1〜6個の炭素原子を含み、直鎖または分枝鎖であり得るアルキルオキシ基を意味する、と理解される
    化合物類、それらの鏡像異性体類およびジアステレオ異性体類、ならびに薬理上許容され得る酸または塩基でのその付加塩類。
  2. 1が、メチル基を表す、請求項1記載の式(I)で示される化合物類、それらの鏡像異性体類およびジアステレオ異性体類、ならびに薬理上許容され得る酸または塩基でのその付加塩類。
  3. 2が、水素原子を表す、請求項1記載の式(I)で示される化合物類、それらの鏡像異性体類およびジアステレオ異性体類、ならびに薬理上許容され得る酸または塩基でのその付加塩類。
  4. 2が、アルキルカルボニル基を表す、請求項1記載の式(I)で示される化合物類、それらの鏡像異性体類およびジアステレオ異性体類、ならびに薬理上許容され得る酸または塩基でのその付加塩類。
  5. 2が、エチルカルボニル基を表す、請求項1記載の式(I)で示される化合物類、それらの鏡像異性体類およびジアステレオ異性体類、ならびに薬理上許容され得る酸または塩基でのその付加塩類。
  6. Yが、基:NR7を表す、請求項1記載の式(I)で示される化合物類、それらの鏡像異性体類およびジアステレオ異性体類、ならびに薬理上許容され得る酸または塩基でのその付加塩類。
  7. Yが、基:
    Figure 2006509755

    を表す、請求項1記載の式(I)で示される化合物類、それらの鏡像異性体類およびジアステレオ異性体類、ならびに薬理上許容され得る酸または塩基でのその付加塩類。
  8. Xが、塩素原子を表す、請求項1記載の式(I)で示される化合物類、それらの鏡像異性体類およびジアステレオ異性体類、ならびに薬理上許容され得る酸または塩基でのその付加塩類。
  9. Xが、臭素原子を表す、請求項1記載の式(I)で示される化合物類、それらの鏡像異性体類およびジアステレオ異性体類、ならびに薬理上許容され得る酸または塩基でのその付加塩類。
  10. 3が、アルコキシ基を表し、そして、R4およびR’4が、一緒に追加の結合を形成する、請求項1記載の式(I)で示される化合物類、それらの鏡像異性体類およびジアステレオ異性体類、ならびに薬理上許容され得る酸または塩基でのその付加塩類。
  11. 5が、水素原子を表す、請求項1記載の式(I)で示される化合物類、それらの鏡像異性体類およびジアステレオ異性体類、ならびに薬理上許容され得る酸または塩基でのその付加塩類。
  12. 6が、OH基を表す、請求項1記載の式(I)で示される化合物類、それらの鏡像異性体類およびジアステレオ異性体類、ならびに薬理上許容され得る酸または塩基でのその付加塩類。
  13. 6が、アルキルカルボニルオキシ基を表す、請求項1記載の式(I)で示される化合物類、それらの鏡像異性体類およびジアステレオ異性体類、ならびに薬理上許容され得る酸または塩基でのその付加塩類。
  14. 5およびR6が、一緒にオキソ基を形成する、請求項1記載の式(I)で示される化合物類、それらの鏡像異性体類およびジアステレオ異性体類、ならびに薬理上許容され得る酸または塩基でのその付加塩類。
  15. 5およびR6が、一緒に
    Figure 2006509755

    基を形成する、請求項1記載の式(I)で示される化合物類、それらの鏡像異性体類およびジアステレオ異性体類、ならびに薬理上許容され得る酸または塩基でのその付加塩類。
  16. (9α,13α)−1−クロロ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−4,6−ジオールである、請求項1記載の式(I)で示される化合物。
  17. (9α,13α)−1−クロロ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−4−(プロピオニルオキシ)−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−イルプロピオナートである、請求項1記載の式(I)で示される化合物。
  18. (9α,13α)−1−ブロモ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−4,6−ジオールである、請求項1記載の式(I)で示される化合物。
  19. (9α,13α)−1−ブロモ−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−オンオキシムである、請求項1記載の式(I)で示される化合物類。
  20. (9α,13α)−1−ブロモ−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−オンN−オキシドである、請求項1記載の式(I)で示される化合物類。
  21. (9α,13α)−1−クロロ−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−オンN−オキシドである、請求項1記載の式(I)で示される化合物類。
  22. 式(I’):
    Figure 2006509755

    によって示される立体配置を有する、請求項1記載の式(I)で示される化合物類、および薬理上許容され得る酸または塩基でのその付加塩類。
  23. 以下の図1:
    Figure 2006509755

    によりSinomenum acutumの幹から出発する抽出によって得られる式(II):
    Figure 2006509755

    で示される化合物を出発原料として用いて、
    ハロゲン化剤、例えば、SO2Cl2またはBr2の作用に付し、式(I)
    で示される化合物類の特別な場合である式(I/a):
    Figure 2006509755

    (式中、Xは、式(I)に関して定義したとおりである)で示される化合物を得て、式(I/a)で示される化合物を、慣用の化学反応に付し、式(I)で示される化合物の全てを得て、それを慣用の分離技術によって精製してもよく、所望により、薬理上許容される酸または塩基でのそれらの付加塩類に変換し、そして、適宜、慣用の分離技術によって異性体類に分離することを特徴とする、請求項1記載の式(I)で示される化合物類の製造方法。
  24. 請求項1〜22のいずれか1項記載の、少なくとも1種の式(I)で示される化合物、または薬理上許容され得る酸もしくは塩基でのその付加塩を、1種以上の薬理上許容される賦形剤類と一緒に含む医薬組成物類。
  25. 大脳の加齢ならびに神経変性疾患、例えば、アルツファイマー病、パーキンソン病、ピック病、コルサコフ病、および前頭葉および皮質下痴呆に関連する記憶の欠損の治療薬剤類の製造に用いられる、請求項24記載の医薬組成物類。
  26. 大脳の加齢ならびに神経変性疾患、例えば、アルツファイマー病、パーキンソン病、ピック病、コルサコフ病、および前頭葉および皮質下痴呆に関連する記憶の欠損の治療を目的とする医薬組成物類を得る際のシノメニンおよび/またはシノメニン化合物類の使用。
  27. 大脳の加齢ならびに神経変性疾患、例えば、アルツファイマー病、パーキンソン病、ピック病、コルサコフ病、および前頭葉および皮質下痴呆に関連する記憶の欠損の治療を目的とする医薬組成物類を得る際のシノメニンの、請求項26記載の使用。
  28. 大脳の加齢ならびに神経変性疾患、例えば、アルツファイマー病、パーキンソン病、ピック病、コルサコフ病、および前頭葉および皮質下痴呆に関連する記憶の欠損の治療を目的とする医薬組成物類を得る際のシノメニン化合物類の、請求項26記載の使用。
  29. 大脳の加齢ならびに神経変性疾患、例えば、アルツファイマー病、パーキンソン病、ピック病、コルサコフ病、および前頭葉および皮質下痴呆に関連する記憶の欠損の治療を目的とする医薬組成物類を得る際の式(Ia):
    Figure 2006509755

    (式中、R1、R2、R3、R4、R’4、R5、R’5、R6およびYは、請求項1で定義したとおりである)で示されるシノメニン化合物類の、請求項26記載の使用。
  30. 大脳の加齢ならびに神経変性疾患、例えば、アルツファイマー病、パーキンソン病、ピック病、コルサコフ病、および前頭葉および皮質下痴呆に関連する記憶の欠損の治療を目的とする医薬組成物類を得る際の、(9α,13α)−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−オンヒドラゾン;(7α,9α,13α)−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチルモルフィナン−6−オン;(7β,9α,13α)−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチルモルフィナン−6−オン;(9α,13α)−3,7−ジメトキシ−17−メチル−6−オキソ−7,8−ジデヒドロモルフィナン−4−イルプロピオナート;(9α,13α)−3,4,7−トリメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−オン;(9α,13α)−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−オンオキシム;(9α,13α)−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−4,6−ジオール;(9α,13α)−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−オンN−オキシド;(9α,13α)−6−アミノ−3,7−ジメトキシ−17−メチルモルフィナン−4−オール;4−{〔(9α,13α)−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−イル〕−オキシ}−4−オキソブタン酸;(9α,13α)−3,7−ジメトキシ−17−メチル−4−(プロピオニルオキシ)−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−イルプロピオナート;(9α,13α)−17−ベンジル−4−ヒドロシキ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−17−イウム−6−オンブロミド;(9α,13α)−17−エチル−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−17−イウム−4,6−ジオールブロミド;(9α,13α)−17−エチル−4−ヒドロシキ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−17−イウム−6−オンブロミド;(9α,13α)−4−(ベンゾイルオキシ)−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−イルベンゾアート;(9α,13α)−4−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−6−イルベンゾアート;(9α,13α)−6−ヒドロキシ−3,7−ジメトキシ−17−メチル−7,8−ジデヒドロモルフィナン−4−イルベンゾアートであるシノメニン化合物類の、請求項26記載の使用。
  31. 大脳の加齢ならびに神経変性疾患、例えば、アルツファイマー病、パーキンソン病、ピック病、コルサコフ病、および前頭葉および皮質下痴呆に関連する記憶の欠損の治療に使用するため、シノメニンまたはシノメニン化合物を、1種以上の薬理上許容され得る賦形剤類と一緒に含む医薬組成物類。
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