JP2011506603A - シノメニン誘導体およびそれらの合成のためのプロセス - Google Patents
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- C07D489/00—Heterocyclic compounds containing 4aH-8, 9 c- Iminoethano-phenanthro [4, 5-b, c, d] furan ring systems, e.g. derivatives of [4, 5-epoxy]-morphinan of the formula:
- C07D489/02—Heterocyclic compounds containing 4aH-8, 9 c- Iminoethano-phenanthro [4, 5-b, c, d] furan ring systems, e.g. derivatives of [4, 5-epoxy]-morphinan of the formula: with oxygen atoms attached in positions 3 and 6, e.g. morphine, morphinone
Abstract
Description
本願は、2007年12月17日に出願された米国仮特許出願第61/014,099号からの優先権を主張する。米国仮特許出願第61/014,099号は、その全体が本明細書中に参考として援用される。
本発明は、一般に、シノメニン誘導体の生成のために有用なプロセスおよび中間体化合物に関する。
シノメニン(Sinomenium acutumの根部から単離されるアルカロイド)は、抗炎症活性、鎮痛活性、血圧降下活性、および抗不整脈活性を有することが報告された。上記単離された分子および上記S.acutum植物の両方は、関節リウマチの処置のために、中国で臨床的に使用されてきた。シノメニンは、関節リウマチの症状を和らげるが、いくらかの望ましくない副作用を有する。従って、シノメニンに関する構造を有する化合物は、より少ない都合の悪い効果を有すると同時に、臨床的により有効であることが考えられる。
本発明の一局面は、式(I):
R1は、ヒドロカルビルおよび置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R2およびR3は、水素、ハロゲン、OH、NH2、CN、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され;
R4は、水素、ハロゲン、NH2、CN、ヒドロカルビル、置換されたヒドロカルビル、およびOR4aからなる群より選択され;
R4aは、水素、およびエーテル含有環の一部を形成する結合からなる群より選択され;
R5およびR6は、水素、OH、NH2、SH、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され、ここでR5およびR6は一緒になって、=O、=NOH、=S、=CHR5a、および−O(CH2)2O−からなる群より選択される基を形成してもよく;
R5aは、水素、ハロゲン、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R7は、水素およびOR7aからなる群より選択され;
R7aは、ヒドロカルビルおよび置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R8は、水素、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R9およびR10は、水素、OH、NH2、SH、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され、ここでR9およびR10は一緒になって、=Oおよび=Sからなる群より選択される基を形成してもよく;
R11およびR12は、水素、OH、ハロゲン、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され;
Yは、アルキル、置換されたアルキル、カルボニル、およびアルキルカルボニルからなる群より選択され;
mは、0〜8の整数であり;そして
R1、R2、R3、およびR4は、水素、ハロゲン、OH、NH2、CN、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され;
R5およびR6は、水素、OH、NH2、SH、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され、ここでR5およびR6は一緒になって、=O、=NOH、=S、=CHR5a、および−O(CH2)2O−からなる群より選択される基を形成してもよく;そして
R5aは、水素、ハロゲン、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;そして
R8およびR9は、水素、OH、NH2、SH、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され、ここでR8およびR9は一緒になって、=Oおよび=Sからなる群より選択される基を形成してもよい。
R1、R2、R3、およびR4は、水素、ハロゲン、OH、NH2、CN、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され;
R5およびR6は、水素、OH、NH2、SH、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され、ここでR5およびR6は一緒になって、=O、=NOH、=S、=CHR5a、および−O(CH2)2O−からなる群より選択される基を形成してもよく;そして
R5aは、水素、ハロゲン、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され、
R7は、ヒドロカルビルおよび置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R8およびR9は、水素、OH、NH2、SH、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され、ここでR8およびR9は一緒になって、=Oおよび=Sからなる群より選択される基を形成してもよく;
Xは、ハロゲンであり;そして
Yは、アルキル、置換されたアルキル、カルボニル、およびアルキルカルボニルからなる群より選択される。
R1、R2、R3、およびR4は、水素、ハロゲン、OH、NH2、CN、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され;
R7は、ヒドロカルビルおよび置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R8およびR9は、水素、OH、NH2、SH、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され、ここでR8およびR9は一緒になって、=Oおよび=Sからなる群より選択される基を形成してもよく;
Xは、ハロゲンであり;そして
Yは、アルキル、置換されたアルキル、カルボニル、およびアルキルカルボニルからなる群より選択される。
R1、R2、およびR3は、水素、ハロゲン、OH、NH2、CN、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され;
R4は、OHおよびNH2からなる群より選択され;
R7は、ヒドロカルビルおよび置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R8およびR9は、水素、OH、NH2、SH、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され、ここでR8およびR9は一緒になって、=Oおよび=Sからなる群より選択される基を形成してもよく;そして
Xは、ハロゲンであり;
Yは、アルキル、置換されたアルキル、カルボニル、およびアルキルカルボニルからなる群より選択され;そして
Zは、{−}O{−}および{−}NH{−}からなる群より選択される。
R1、R2、およびR3は、水素、ハロゲン、OH、NH2、CN、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され;
R7は、ヒドロカルビルおよび置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R8およびR9は、水素、OH、NH2、SH、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され、ここでR8およびR9は一緒になって、=Oおよび=Sからなる群より選択される基を形成してもよく;
Yは、アルキル、置換されたアルキル、カルボニル、およびアルキルカルボニルからなる群より選択され;そして
Zは、{−}O{−}および{−}NH{−}からなる群より選択される。
R1は、ヒドロカルビルおよび置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R2およびR3は、水素、ハロゲン、OH、NH2、CN、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され;
R4およびR5は、水素、OH、NH2、SH、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され、ここでR4およびR5は一緒になって、=O、=NOH、=S、=CHR5a、および−O(CH2)2O−からなる群より選択される基を形成してもよく;
R5aは、水素、ハロゲン、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R6は、水素、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R7およびR8は、水素、OH、NH2、SH、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され、ここでR8およびR9は一緒になって、=Oおよび=Sからなる群より選択される基を形成してもよく;
Xは、ハロゲンであり;
Yは、アルキル、置換されたアルキル、カルボニル、およびアルキルカルボニルからなる群より選択され;そして
Zは、{−}O{−}および{−}NH{−}からなる群より選択される。
本発明は、シノメニン誘導体を生成するためのプロセスおよび中間体化合物を提供する。これらシノメニン誘導体は、シノメニンより特異的であり、効率的であり、そして/または強力であり得る。さらに、これらシノメニン誘導体は、シノメニンより少ない副作用を有し得る。
シノメニン誘導体を作製するために使用され得る上記シノメニン誘導体および中間体は、一般に、以下に記載されるように、式(I)、(Ia)、(Ib)、および(Ic)を含む。
本発明の一実施形態において、上記シノメニン誘導体は、式(I):
R1は、ヒドロカルビルおよび置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R2およびR3は、水素、ハロゲン、OH、NH2、CN、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され;
R4は、水素、ハロゲン、NH2、CN、ヒドロカルビル、置換されたヒドロカルビル、およびOR4aからなる群より選択され;
R4aは、水素、およびエーテル含有環の一部を形成する結合からなる群より選択され;
R5およびR6は、水素、OH、NH2、SH、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され、ここでR5およびR6は一緒になって、=O、=NOH、=S、=CHR5a、および−O(CH2)2O−からなる群より選択される基を形成してもよく;
R5aは、水素、ハロゲン、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R7は、水素およびOR7aからなる群より選択され;
R7aは、ヒドロカルビルおよび置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R8は、水素、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R9およびR10は、水素、OH、NH2、SH、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され、ここでR9およびR10は一緒になって、=Oおよび=Sからなる群より選択される基を形成してもよく;
R11およびR12は、水素、OH、ハロゲン、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され;
Yは、アルキル、置換されたアルキル、カルボニル、およびアルキルカルボニルからなる群より選択され;
mは、0〜8の整数であり;そして
R1は、1〜8個の炭素原子を有するアルキル基、ビニル基、アリール基、シクロプロピル、シクロブチル、{−}CH(CF3)2、{−}CH(CH3)CF3、{−}CH=CF2および{−}CH2CF3からなる群より選択され;
R2は、水素およびハロゲンからなる群より選択され;
R3は水素であり;
R4はOR4aであり;
R4aは、水素、およびエーテル含有環の一部を形成する結合からなる群より選択され;
R5およびR6は、水素、OH、およびNH2からなる群より独立して選択され、ここでR5およびR6は一緒になって、=Oを形成してもよく;
R7は、上記で定義されたとおりであり;
R8、R9、R10、R11およびR12は、各々水素であり;
Yは、{−}CH2{−}および{−}CO{−}からなる群より選択され;そして
mは0である。
R1は、シクロプロピルであり;
R2は、ハロゲンであり;
R3は、水素であり;
R4は、OR4aであり;R4aは、水素、およびエーテル含有環の一部を形成する結合からなる群より選択され;
R5およびR6は、水素、OH、およびNH2からなる群より独立して選択され、ここでR5およびR6は一緒になって、=Oを形成してもよく;
R7は、水素およびOR7aからなる群より選択され;
R7aは、1〜8個の炭素原子を有する置換されたアルキルおよびアルキルからなる群より選択され;
R8、R9、R10、R11、およびR12は、各々水素であり;
Yは、{−}CH2{−}および{−}CO{−}からなる群より選択され;そして
mは、0である。
本発明のさらなる実施形態において、上記化合物は、式(Ia):
R2は、水素、ハロゲン、OH、NH2、CN、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R5およびR6は、水素、OH、NH2、SH、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され、ここでR5およびR6は一緒になって、=O、=NOH、=S、=CHR5a、および−O(CH2)2O−からなる群より選択される基を形成してもよく;
R5aは、水素、ハロゲン、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R7は、水素およびOR7aからなる群より選択され;
R7aは、ヒドロカルビルおよび置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R8は、水素、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R8およびR10は、水素、OH、NH2、SH、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され、ここでR9およびR10は一緒になって、=Oおよび=Sからなる群より選択される基を形成してもよく;
Zは、{−}O{−}、{−}S{−}、および{−}NH{−}からなる群より選択され;そして
R2は、ハロゲンおよび水素からなる群より選択され;
R5およびR6は、水素、OH、およびNH2からなる群より独立して選択され、ここでR5およびR6は一緒になって、=Oを形成してもよく;
R7はOR7aであり、R7aは、1〜8個の炭素原子を有するアルキルおよび置換されたアルキルからなる群より選択され;
R8、R9、およびR10は、各々水素であり;そして
Zは酸素である。
さらに別の実施形態において、上記化合物は、式(Ib):
R2は、水素、ハロゲン、OH、NH2、CN、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R4は、水素、ハロゲン、NH2、CN、ヒドロカルビル、置換されたヒドロカルビル、およびOR4aからなる群より選択され;
R4aは、水素、およびエーテル含有環の一部を形成する結合からなる群より選択され;
R5およびR6は、水素、OH、NH2、SH、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され、ここでR5およびR6は一緒になって、=O、=NOH、=S、=CHR5a、および−O(CH2)2O−からなる群より選択される基を形成してもよく;
R5aは、水素、ハロゲン、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R7は、水素およびOR7aからなる群より選択され;
R7aは、ヒドロカルビルおよび置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;そして
R2は、水素およびハロゲンからなる群より選択され;
R4は、OR4aであり;
R4aは、水素、およびエーテル含有環の一部を形成する結合からなる群より選択され;
R5およびR6は、水素、OH、およびNH2 からなる群より独立して選択され、ここでR5およびR6は一緒になって、=Oを形成してもよく;そして
R7はOR7aであり、R7aは、1〜8個の炭素原子を有するアルキルおよび置換されたアルキルからなる群より選択される。
なお別の実施形態において、上記化合物は、式(Ic):
R2は、水素、ハロゲン、OH、NH2、CN、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R4は、水素、ハロゲン、NH2、CN、ヒドロカルビル、置換されたヒドロカルビル、およびOR4aからなる群より選択され;
R4aは、水素、およびエーテル含有環の一部を形成する結合からなる群より選択され;
R5およびR6は、水素、OH、NH2、SH、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され、ここでR5およびR6は一緒になって、=O、=NOH、=S、=CHR5a、および−O(CH2)2O−からなる群より選択される基を形成してもよく;そして
R5aは、水素、ハロゲン、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より選択される。
R2は、水素およびハロゲンからなる群より選択され;
R4は、OR4aであり;
R4aは、水素、およびエーテル含有環の一部を形成する結合からなる群より選択され;そして
R5およびR6は、水素、OH、およびNH2からなる群より独立して選択され、ここでR5およびR6は一緒になって、=Oを形成してもよい。
式(I)、(Ia)、(Ib)、もしくは(Ic)を有する例示的化合物の非限定的例は、表Aに示される。
本発明の別の局面は、式(I)、式(Ia)、式(Ib)、および式(Ic)を有するシノメニン誘導体またはシノメニン誘導体の生成において使用され得る中間体を調製するためのプロセスを提供する。本明細書に記載される合成経路が、(+/−)−シノメニン誘導体を生成するために利用され得ることは想定される一方で、本発明の例示的局面において、上記プロセスは、(+)−シノメニン誘導体の生成を包含する。例示目的で、反応スキーム1は、本発明の一局面に従って、化合物7の生成を示し、
R1は、ヒドロカルビルおよび置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R2およびR3は、水素、ハロゲン、OH、NH2、CN、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され;
R4およびR5は、水素、OH、NH2、CN、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され;ここでR4およびR5は一緒になって、=O、=NOH、=S、=CHR5a、および−O(CH2)2O−からなる群より選択される基を形成してもよく;
R5aは、水素、ハロゲン、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R6は、水素、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R7およびR8は、水素、OH、NH2、SH、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され、ここでR7およびR8は一緒になって、=Oおよび=Sからなる群より選択される基を形成してもよく;
Xは、ハロゲンであり;
Yは、アルキル、置換されたアルキル、カルボニル、およびアルキルカルボニルからなる群より選択され;そして
Zは、酸素、窒素および硫黄からなる群より選択される。
R1は、1〜8個の炭素原子を有するアルキル基、ビニル基、アリール基、シクロプロピル、シクロブチル、{−}CH(CF3)2、{−}CH(CH3)CF3、{−}CH=CF2、および{−}CH2CF3からなる群より選択され;
R2およびR3は、水素、ハロゲン、OH、NH2、CN、アシル、アルキル、アルケニル、アリール、アルコキシル、およびアルキルアミノからなる群より独立して選択され;
R4およびR5は、水素、OH、およびアルコキシルからなる群より独立して選択され、ここでR4およびR5は一緒になって、=O、=NOH、および−O(CH2)2O−からなる群より選択される基を形成してもよく;
R6は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
R7およびR8は、水素、OHおよびNH2、からなる群より独立して選択され、ここでR7およびR8は一緒になって、=Oを形成してもよく;
Xは、ブロミドおよびクロリドからなる群より選択され;
Yは、{−}CH2{−}および{−}CO{−}からなる群より選択され;そして
Zは酸素である。
上記プロセスの工程Aにおいて、上記基質である化合物2は、ビニルクロロホルメートもしくは1−クロロエチルクロロホルメートのいずれかと接触させられて、続いて、プロトン供与体もしくはプロトン受容体のいずれかの希釈溶液の存在下で上記反応混合物を加水分解して、化合物3を形成する。
上記プロセスの工程Bにおいて、化合物3は、R1YXでアルキル化されるか、またはR1Yでの還元的アミノ化を受けて、化合物4を形成する。R1、Y、およびXは、上記のとおりである。好ましくは、Yは、−CH2−もしくは−CHOである。上記プロセスは、化合物3と、R7YXもしくはR7Yのいずれかと接触させて、化合物4を形成する工程を包含する。
上記プロセスの工程Cにおいて、化合物4は、X2と接触させられて、化合物5を形成する。X2は、上記で定義されるとおりである。
上記プロセスの工程Dは、閉環反応に関連する。上記プロセスは、化合物5と、プロトン受容体とを接触させて、化合物6を形成する工程を包含する。
上記プロセスの工程Eにおいて、化合物6は、スカベンジャーおよびプロトン供与体と接触させられて、化合物7を形成する。
化合物7および特定の中間体化合物(例えば、化合物4および化合物6)は、反応スキーム1に示され、式(I)、式(Ia)、式(Ib)、もしくは式(Ic)を有する1種以上のシノメニン誘導体化合物を調製するために利用され得る。非限定的な例によれば、化合物4、化合物6、および化合物7は、それぞれ、化合物8−1、化合物10−1、および化合物13−1を形成するために還元され得る。種々の還元アプローチが使用され得、例えば、化学的還元、触媒的還元などが挙げられる。化学的還元において使用するための代表的な還元剤としては、水素化物(例えば、ヨウ化水素、硫化水素、水素化リチウムアルミニウム、水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウムなど)、または有機酸もしくは無機酸(例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸、塩酸など)との金属(例えば、スズ、亜鉛、もしくは鉄)の組み合わせもしくは金属化合物(例えば、塩化クロム、酢酸クロムなど)、ヨウ化サマリウムなどが挙げられる。例示的実施形態において、上記還元剤は、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)であり得る。水素での触媒的還元法において使用するための代表的な還元剤としては、一般的に使用される触媒(例えば、白金触媒(例えば、白金黒、コロイド性白金、酸化白金、白金板、白金スポンジ(platinum sponge)、白金ワイヤなど)、パラジウム触媒(例えば、パラジウム黒、炭酸バリウム担持パラジウム、硫酸バリウム担持パラジウム、コロイド性パラジウム、炭素担持パラジウム、炭素担持水酸化パラジウム、酸化パラジウム、パラジウムスポンジ(palladium sponge)など)、ニッケル触媒(例えば、酸化ニッケル、ラネーニッケル、還元型ニッケルなど)、コバルト触媒(例えば、ラネーコバルト、還元型コバルトなど)、鉄触媒(例えば、ラネー鉄、還元型鉄、Ullmann鉄など)および他が挙げられる。化合物8−1および化合物10−1の調製について、化学的還元および触媒的還元の組み合わせは、必要とされ得る。
用語「アシル」とは、単独で、もしくは別の基の一部として、本明細書において使用される場合、有機カルボン酸(例えば、RC(O)−、ここでRは、R1、R1O−、R1R2N−、もしくはR1S−であり、R1は、ヒドロカルビル、ヘテロ置換されたヒドロカルビル、もしくはヘテロシクロであり、そしてR2は、水素、ヒドロカルビルもしくは置換されたヒドロカルビルである)の基COOHからヒドロキシル基を除去することによって形成される部分を示す。
シノメニンの誘導体を調製するための合成経路は、以下の反応スキーム2に示される。
水酸化ナトリウム水溶液でクエンチする前に、低温での臭素付加反応系への、低温で液体である塩基(例えば、トリエチルアミン)の添加は、上記反応において生成されるHBrを中和する。このことは、上記反応溶液を、水酸化ナトリウム溶液と混合され得る温度へと加温するときに、この酸が上記生成物と反応しないようにする。一例において、TEAは、以下の臭素付加反応3:
水酸化ナトリウム水溶液でクエンチする前に、臭素スカベンジャー(例えば、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン)の、反応スキーム3に図示される反応系への添加は、過剰な臭素を除去する。このことは、上記過剰な臭素が、上記フェノキシド化合物が酸化しないようにし、上記水酸化ナトリウム水溶液が添加されるときに形成しされ、従って、非常に着色した不純物の形成を妨げる。
化合物2および化合物3は、塩基性水溶液とともに、有機溶媒(例えば、トルエンもしくはトルエンとヘキサンとの混合物)中で溶液を抽出することによって分離し得る。例えば、「TEA添加および2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン添加での臭素付加」実施例からの1.00gの上記生成物を、150mL トルエン中に溶解した。次いで、この溶液を、50mL 濃水酸化アンモニウムおよび50mL 水の溶液で抽出した。次いで、上記トルエン層を、25mL 濃水酸化アンモニウムと75mL 水の溶液で抽出した。次いで、上記トルエン層を、15mL 濃水酸化アンモニウムと85mL 水との溶液で抽出した。上記3つの水性抽出層を合わせた。HPLC分析は、化合物3の上記水層への優先的な抽出を示した。上記トルエン層を、再度、上記のように3回抽出した。HPLC分析は、上記水層中にごくわずかな量の化合物3を示した。20mLのトルエンを、上記トルエン層から、真空下でストリップした。50mLのヘキサンを添加した。この有機溶液を、上記のように抽出した。HPLC分析は、化合物3の上記水層への優先的抽出を示した。上記有機層を、硫酸マグネシウムで乾燥させ、23面積% 化合物2および15面積% 化合物3を含む0.35gの褐色油状物へとストリップした。1回目のシリーズの抽出物および3回目のシリーズの抽出物からの水層を合わせた。過剰量のアンモニアを、真空下でストリップした。次いで、上記水層を、ジクロロメタンで3回抽出した。上記ジクロロメタン層を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥させ、主に化合物3を含む0.23gのガム状固体へとストリップした。
ジヒドロシノメニンを、反応スキーム4:
上記化合物を、反応スキーム5:
反応スキーム5を参照して、150mL アセトニトリル中のジヒドロシノメニン(sinominene)(5.0g,15mmol,1.0当量)の溶液を、約−20℃へと10分間にわたって冷却した。上記冷却溶液に、メタンスルホン酸(5.5mL,84.8mmol,5.7当量)を添加した。上記反応混合物は、透明溶液に変化した。上記反応系を、−20℃において5分間にわたって攪拌した後30mL アセトニトリル中の臭素(2.5mL,48.6mmol,3.2当量)の溶液を、滴下した。上記反応系は、淡褐色溶液に変化した。上記バス温度を、0℃へと徐々に上昇させたとき、上記バスを、アイスバスに切り替え、上記反応系を、アイスバス中で1時間にわたって攪拌し続けた;次いで、上記反応を、6g 粉末KOHを添加することによってクエンチした;上記反応系を、白色の塊になった固体として固化した;上記反応系に、200mL アセトニトリルを添加した。上記得られた混合物を濾過し、上記固体を、アセトニトリルで洗浄した(3×30mL);その濾液および洗浄物を合わせ、油状物へとエバポレートした。上記油状物残渣を、120mLの酢酸エチル中に溶解した;その得られた溶液を、1N NaOH溶液で洗浄し(5×80mL)、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。上記揮発性物質を除去した後、それから、2.3gの白色固体を得た(収率=38%、純度=85%)
(実施例8−1−ブロモ−7−メトキシルヒドロコドンの合成3)
反応スキーム5を参照して、10mLのKH2PO4/K2HPO4緩衝液(pH=7)中に、200mg 1−ブロモ−7−メトキシコドンを溶解した。上記得られた溶液を、ウィルキンソン触媒の存在下で、35℃において一晩、60psi 水素下で水素付加した。室温へと冷却した後、上記揮発性物質を除去した。それから、所望の生成物を含む褐色混合物を得た。LC−MS: M+1=408.14。
Claims (15)
- 式(I):
R1は、ヒドロカルビルおよび置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R2およびR3は、水素、ハロゲン、OH、NH2、CN、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され;
R4は、水素、ハロゲン、NH2、CN、ヒドロカルビル、置換されたヒドロカルビル、およびOR4aからなる群より選択され;
R4aは、水素、およびエーテル含有環の一部を形成する結合からなる群より選択され;
R5およびR6は、水素、OH、NH2、SH、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され、ここでR5およびR6は一緒になって、=O、=NOH、=S、=CHR5a、および−O(CH2)2O−からなる群より選択される基を形成してもよく;
R5aは、水素、ハロゲン、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R7は、水素およびOR7aからなる群より選択され;
R7aは、ヒドロカルビルおよび置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R8は、水素、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R9およびR10は、水素、OH、NH2、SH、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され、ここでR9およびR10は一緒になって、=Oおよび=Sからなる群より選択される基を形成してもよく;
R11およびR12は、水素、OH、ハロゲン、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され;
Yは、アルキル、置換されたアルキル、カルボニル、およびアルキルカルボニルからなる群より選択され;
mは、0〜8の整数であり;そして
化合物。 - R1は、1〜8個の炭素原子を有するアルキル基、ビニル基、アリール基、シクロプロピル、シクロブチル、{−}CH(CF3)2、{−}CH(CH3)CF3、{−}CH=CF2、および{−}CH2CF3からなる群より選択され;
R2は、水素およびハロゲンからなる群より選択され;
R4は、OR4aであり;
R4aは、水素、およびエーテル含有環の一部を形成する結合からなる群より選択され;
R5およびR6は、水素、OH、およびNH2からなる群より独立して選択され、ここでR5およびR6は一緒になって、=Oを形成してもよく;
R3およびR8〜R12は、各々水素であり;
Yは、{−}CH2{−}および{−}CO{−}からなる群より選択され;そして
mは0である、
請求項1に記載の化合物。 - 前記化合物は、式(Ia):
R2は、水素、ハロゲン、OH、NH2、CN、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R5およびR6は、水素、OH、NH2、SH、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され、ここでR5およびR6は一緒になって、=O、=NOH、=S、=CHR5a、および−O(CH2)2O−からなる群より選択される基を形成してもよく;
R5aは、水素、ハロゲン、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R7は、水素およびOR7aからなる群より選択され;
R7aは、ヒドロカルビルおよび置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R8は、水素、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R9およびR10は、水素、OH、NH2、SH、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され、ここでR9およびR10は一緒になって、=Oおよび=Sからなる群より選択される基を形成してもよく;
Zは、{−}O{−}および{−}NH{−}からなる群より選択され;そして
請求項1〜2のいずれか1項に記載の化合物。 - 前記化合物は、式(Ib):
R2は、水素、ハロゲン、OH、NH2、CN、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R4は、水素、ハロゲン、NH2、CN、ヒドロカルビル、置換されたヒドロカルビル、およびOR4aからなる群より選択され;
R4aは、水素、およびエーテル含有環の一部を形成する結合からなる群より選択され;
R5およびR6は、水素、OH、NH2、SH、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され、ここでR5およびR6は一緒になって、=O、=NOH、=S、=CHR5a、および−O(CH2)2O−からなる群より選択される基を形成してもよく;
R5aは、水素、ハロゲン、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R7は、水素およびOR7aからなる群より選択され;
R7aは、ヒドロカルビルおよび置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;そして
請求項1〜2のいずれか1項に記載の化合物。 - 前記化合物は、式(Ic):
R2は、水素、ハロゲン、OH、NH2、CN、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R4は、水素、ハロゲン、NH2、CN、ヒドロカルビル、置換されたヒドロカルビル、およびOR4aからなる群より選択され;
R4aは、水素、およびエーテル含有環の一部を形成する結合からなる群より選択され;
R5およびR6は、水素、OH、NH2、SH、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され、ここでR5およびR6は一緒になって、=O、=NOH、=S、=CHR5a、および−O(CH2)2O−からなる群より選択される基を形成してもよく;そして
R5aは、水素、ハロゲン、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より選択される、
請求項1〜2のいずれか1項に記載の化合物。 - 前記化合物は、表Aに表される化合物番号8−1、9−1、10−1、11−1、12−1、および13−1からなる群より選択され、ここでXは、ハロゲンである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
- 前記化合物の光学活性は、(−)もしくは(+)であり、それぞれ、C13、C14、およびC9の配置は、RRS、RSS、SRR、およびSSRからなる群より選択される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
- 化合物を調製するためのプロセスであって、該プロセスは、以下の反応スキーム:
R1、R2、R3、およびR4は、水素、ハロゲン、OH、NH2、CN、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され;
R5およびR6は、水素、OH、NH2、SH、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され、ここでR5およびR6は一緒になって、=O、=NOH、=S、=CHR5a、および−O(CH2)2O−からなる群より選択される基を形成してもよく;
R5aは、水素、ハロゲン、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R8およびR9は、水素、OH、NH2、SH、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され、ここでR8およびR9は一緒になって、=Oおよび=Sからなる群より選択される基を形成してもよく;
ここで該反応は、非プロトン性溶媒の存在下で行われ;非プロトン性溶媒 対 化合物2の重量比は、約3:1〜約6:1であり;該プロトン供与体は、HOAc、HCO2H、H2CO3、MeSO3H、ポリH3PO4、H3PO4、H2SO4、HCl、およびこれらの混合物からなる群より選択され;該プロトン受容体は、NaHCO3、KHCO3、LiCO3、Na2CO3、K2CO3、Li2CO3、およびこれらの混合物からなる群より選択され;化合物2 対 ビニルクロロホルメートもしくは1−クロロエチルクロロホルメート 対 プロトン供与体もしくはプロトン受容体の重量比は、約1:3:3〜約1:12:12であり;該反応は、約50℃〜約120℃の範囲に及ぶ温度で行われ;化合物2および化合物3の光学活性は、(−)もしくは(+)であり、それぞれ、C13、C14、およびC9の配置は、RRS、RSS、SRR、およびSSRからなる群より選択される、プロセス。 - 化合物を調製するためのプロセスであって、該プロセスは、以下の反応スキーム:
R1、R2、R3、およびR4は、水素、ハロゲン、OH、NH2、CN、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され;
R5およびR6は、水素、OH、NH2、SH、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され、ここでR5およびR6は一緒になって、=O、=NOH、=S、=CHR5a、および−O(CH2)2O−からなる群より選択される基を形成してもよく;そして
R5aは、水素、ハロゲン、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され、
R7は、ヒドロカルビルおよび置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R8およびR9は、水素、OH、NH2、SH、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され、ここでR8およびR9は一緒になって、=Oおよび=Sからなる群より選択される基を形成してもよく;
Xはハロゲンであり;
Yは、アルキル、置換されたアルキル、カルボニル、およびアルキルカルボニルからなる群より選択され;そして
ここで該反応は、非プロトン性溶媒の存在下で行われ;非プロトン性溶媒 対 化合物3の重量比は、約1:1〜約20:1であり;化合物3 対 R7YXもしくはR7Yの重量比は、約1:1.1〜約1:1.5であり;該反応は、約20℃〜約100℃の範囲に及ぶ温度で行われ;化合物3および化合物4の光学活性は、(−)もしくは(+)であり、それぞれ、C13、C14、およびC9の配置は、RRS、RSS、SRR、およびSSRからなる群より選択される、
プロセス。 - 化合物を調製するためのプロセスであって、該プロセスは、以下の反応スキーム:
R1、R2、R3、およびR4は、水素、ハロゲン、OH、NH2、CN、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され;
R7は、ヒドロカルビルおよび置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R8およびR9は、水素、OH、NH2、SH、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され、ここでR8およびR9は一緒になって、=Oおよび=Sからなる群より選択される基を形成してもよく;
Xはハロゲンであり;
Yは、アルキル、置換されたアルキル、カルボニル、およびアルキルカルボニルからなる群より選択され;そして
ここで該反応は、有機溶媒の存在下で行われ;溶媒 対 化合物4aの重量比は、約5:1〜約50:1であり;化合物4a 対 Xの重量比は、約1:2.1〜約1:2.5であり;上記反応は、約−30℃〜約0℃の範囲に及ぶ温度で行われ;化合物4aの光学活性は、(−)もしくは(+)であり、それぞれ、C13、C14、およびC9の配置は、RRS、RSS、SRR、およびSSRからなる群より選択され;そして化合物5の光学活性は、(−)もしくは(+)であり、それぞれ、C5、C13、C14、およびC9の配置は、RRRS、RRSS、SRRS、SRSS、RSRR、RSSR、SSRR、およびSSSRからなる群より選択される、プロセス。 - 化合物を調製するためのプロセスであって、該プロセスは、以下の反応スキーム:
R1、R2、およびR3は、水素、ハロゲン、OH、NH2、CN、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され;
R4は、OHおよびNH2からなる群より選択され;
R7は、ヒドロカルビルおよび置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R8およびR9は、水素、OH、NH2、SH、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され、ここでR8およびR9は一緒になって、=Oおよび=Sからなる群より選択される基を形成してもよく;
Xは、ハロゲンであり;
Yは、アルキル、置換されたアルキル、カルボニル、およびアルキルカルボニルからなる群より選択され;そして
Zは、{−}O{−}および{−}NH{−}からなる群より選択され;そして
ここで該反応は、非プロトン性溶媒の存在下で行われ;溶媒 対 化合物5aの重量比は、約5:1〜約50:1であり;該プロトン受容体は、約13より大きいpKaを有し;化合物5a 対 プロトン受容体の重量比は、約1:1.5〜約1:20であり;該反応は、約−30℃〜約0℃の範囲に及ぶ温度で行われ;化合物5aおよび化合物6の光学活性は、(−)もしくは(+)であり、それぞれ、C5、C13、C14、およびC9の配置は、RRRS, RRSS、SRRS、SRSS、RSRR、RSSR、SSRR、およびSSSRからなる群より選択される、プロセス。 - 化合物を調製するためのプロセスであって、該プロセスは、以下の反応スキーム:
R1、R2、およびR3は、水素、ハロゲン、OH、NH2、CN、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され;
R7は、ヒドロカルビルおよび置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R8およびR9は、水素、OH、NH2、SH、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され、ここでR8およびR9は一緒になって、=Oおよび=Sからなる群より選択される基を形成してもよく;
Yは、アルキル、置換されたアルキル、カルボニル、およびアルキルカルボニルからなる群より選択され;
Zは、{−}O{−}および{−}NH{−}からなる群より選択され;そして
ここで該反応は、非プロトン性溶媒の存在下で行われ;溶媒 対 化合物6の重量比は、約5:1〜約50:1であり;該スカベンジャーは、アルコールスカベンジャーであり;該プロトン供与体は、約0より小さいpKaを有し;化合物6 対 スカベンジャー 対 プロトン供与体の重量比は、約1:0.5:2〜約1:2:20であり;該反応は、約0℃〜約100℃の範囲に及ぶ温度で行われ;そして化合物6および化合物7の光学活性は、(−)もしくは(+)であり、それぞれ、C5、C13、C14、およびC9の配置は、RRRS、RRSS、SRRS、SRSS、RSRR、RSSR、SSRR、およびSSSRからなる群より選択される、プロセス。 - 以下の反応スキーム:
R1は、ヒドロカルビルおよび置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R2およびR3は、水素、ハロゲン、OH、NH2、CN、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され;
R4およびR5は、水素、OH、NH2、SH、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され、ここでR4およびR5は一緒になって、=O、=NOH、=S、=CHR5a、および−O(CH2)2O−からなる群より選択される基を形成してもよく;
R5aは、水素、ハロゲン、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R6は、水素、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より選択され;
R7およびR8は、水素、OH、NH2、SH、ヒドロカルビル、および置換されたヒドロカルビルからなる群より独立して選択され、ここでR8およびR9は一緒になって、=Oおよび=Sからなる群より選択される基を形成してもよく;
Xはハロゲンであり;
Yは、アルキル、置換されたアルキル、カルボニル、およびアルキルカルボニルからなる群より選択され;そして
Zは、{−}O{−}および{−}NH{−}からなる群より選択される、プロセス。 - R1は、1〜8個の炭素原子を有するアルキル基、ビニル基、アリール基、シクロプロピル、シクロブチル、{−}CH(CF3)2、{−}CH(CH3)CF3、{−}CH=CF2、および{−}CH2CF3からなる群より選択され;
R2およびR3は、水素、ハロゲン、OH、NH2、CN、アシル、アルキル、アルケニル、アリール、アルコキシル、およびアルキルアミノからなる群より独立して選択され;
R4およびR5は、水素、OH、およびアルコキシルからなる群より独立して選択され、ここでR5およびR6は一緒になって、=O、=NOH、および−O(CH2)2O−からなる群より選択される基を形成してもよく;
R6は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
R7およびR8は、水素、OH およびNH2からなる群より、独立して選択され、ここでR8およびR9は一緒になって、=Oを形成してもよく;
Xは、ブロミドおよびクロリドからなる群より選択され;
Yは、{−}CH2{−}および{−}CO{−}からなる群より選択され;そして
Zは、{−}O{−}である、
請求項13に記載のプロセス。 - 化合物2 対 ビニルクロロホルメートもしくは1−クロロエチルクロロホルメート 対 プロトン受容体もしくはプロトン供与体の重量比は、約1:2:1〜約1:20:20であり、前記工程Aの反応は、非プロトン性溶媒の存在下で、かつ約50℃〜約120℃の範囲に及ぶ温度で行われ;化合物3 対 R1YXもしくはR1Yの重量比は、約1:1〜約1:3であり、前記工程Bの反応は、非プロトン性溶媒の存在下で、かつ約20℃〜約100℃の範囲に及ぶ温度で行われ;化合物4 対 X2の重量比は、約1:2〜約1:2.5であり、前記工程Cの反応は、有機溶媒の存在下で、かつ約−30℃〜約0℃の範囲に及ぶ温度で行われ;化合物5 対 プロトン受容体の重量比は、約1:1.5〜約1:20であり、前記工程Dの反応は、非プロトン性溶媒および/もしくはプロトン性溶媒の存在下で、かつ約−30℃〜約0℃の範囲に及ぶ温度で行われ;化合物6 対 スカベンジャー 対 プロトン供与体の重量比は、約1:0.5:2〜約1:2:20であり、前記工程Eの反応は、非プロトン性溶媒の存在下で、かつ約0℃〜約100℃の範囲に及ぶ温度で行われ;化合物2、化合物3、および化合物4の光学活性は、(−)もしくは(+)であり、それぞれ、C13、C14、およびC9の配置は、RRS、RSS、SRR、およびSSRからなる群より選択され;そして化合物5、化合物6、および化合物7の光学活性は、(−)もしくは(+)であり、それぞれ、C5、C13、C14、およびC9の配置は、RRRS、RRSS、SRRS、SRSS、RSRR、RSSR、SSRR、およびSSSRからなる群より選択される、請求項13〜14のいずれか1項に記載のプロセス。
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