【発明の詳細な説明】
N−ノル中間体を介するノルテパイン、ノルモルフイン、ノルオキシモルフオン
鏡像異性体の全合成発明の分野
本発明は、後の図中におけるようなノルジヒドロコデイノン(4)に由来する全
合成に関し、重要な局面は、(4)をノルテバイン(12)、ノルオキシモルフ
オン(19) 、ノルコディン(39) 、ノルモル“フィン(42)及び誘導
体に転化するため該ノルジヒドロコデイノン中間体をあまね(利用した容易な方
法が開発されたということである。
(+)−及び(−)−ノルジヒドロコディノンの両方は初期のライスの特許によ
り等しく入手できるが、この開示は、天然(−)−及び非天然(+)−立体化学
系の両化合物の合成に適切であり、関係する。
背景
先のライスの特許、米国特許第4368326号及び第4521801号は、ノ
ルジヒドロコデイノン(4)のどちらかの鏡像異性体の全合成、及びN−メチル
誘導体、ジヒドロコデイノン(5)〔コディン(6)、モルフイン(7)及びテ
バイン(8)の合成に関係した有益な中間体である〕へのこの化合物の連続的転
化を開示している; (参照チャート1.天然立体化学で説明されている)。
後者の三化合物は、アヘンから得られた単なる原料材料であり、麻酔剤、麻酔剤
アンタゴニスト及びアゴニスト−アンタゴニスト薬剤の製造に価値がある。
麻酔剤アンタゴニスト、ナロキソン(20)、ナルトレキソン(21)、ナルメ
フェン(22)及びアゴニスト−アンタゴニスト ナルメフェン(26)の標準
的製造方法において、(−)−テバイン((−)−8)はアヘンからの抽出によ
り得られ、出発材料として利用される。(−)−コディンはまた、これらの化合
物のための可能な出発材料として提案されてきた。
天然テバイン及びコディンの両方が窒素原子にメチル置換基を有するので、メチ
ル基の除去およびシクロアルキルメチル基またはアリル基での置き換え、および
他の構造的変性が必要である。というのは望まれる薬理的側面を最終生成物にお
いて得るためである。例えば、麻酔剤アンタゴニストの合成において、天然テバ
インは14−ヒドロキシコデイノンに連続して酸化され、14−ヒドロキシジヒ
ドロコデイノンに還元され、オキシモルフオンに脱メチル化される。その後、メ
チル基は以下の順序により除去される二3.14−ジアセトキシ誘導体にアセチ
ル化し、臭化シアンまたはクロロホルメートエステルで反応し、最終的に適当な
アリルハライドでアルキル化されるノルオキシモルフオンに加水分解される。
工業化されている方法の主な欠点は、アシル化反応、臭化シアンまたはホスゲン
誘導クロロホルメート(毒性および他の点では危険な試薬である)での反応、及
び加水分解段階を含むN−メチル基の多段階除去である。標準的方法で使用され
たN−シアノの加水分解は、望まれるノルオキシモルフオンの部分的破壊を生じ
る過剰量の25%硫酸を用いて加熱を長引かせる必要がある。
要約
本発明はノルジヒドロコデイノン(4)、コディン、モルフイン及びテバインの
全合成における早期中間体(チャート1)が窒素原子上に置換基なしで中間体に
より多数の用途の広いN−ノル 中間体に添加される方法である。これらの化合
物は、薬としての実用に一般に使用される多数の重要な薬剤(天然アヘン剤の立
体化学を有する)の*躯体として役立つものである。
このように、本方法はこれらの薬剤の全合成のためのテバインの必要性を除く。
ノルジヒドロコデイノンは、(+)−または(−)−鏡像体のどちらかとして全
合成により直接入手できるので、任意の入手方法は天然または非天然アヘン剤類
のどちらかを提供する。N−ノル中間体は、望まれるN−置換生成物を与えるた
め、いずれの段階でもN−アルキル化されつるので、該方法は古典的経路よりさ
らに用途が広く、N−説メチル化段階かにより先行技術と異なる。というのも、
メチル基を導入しく4→5.チャートl)、その後、テバインの変換後に除去す
る必要がないのである。これは実質的な多数の段階および作業の必要性および原
料材料を除去することにより、より短縮、より経済的な方法となる。さらに、該
方法の各段階は非常に高収量を与え、各分離された中間体は、単に結晶化および
洗浄により純粋または非常に純粋に近い状態で得られる。
具体例の詳細な説明
好ましい方法の説明は次のとおりである(チャート2〜7)。
鏡像体のどちらかとして無水ノルジヒドロコデイノン(4)は、トリアルキルオ
ルトホルメート、相当する短鎖アルキルアルコール、例えばメタノール、及び5
−スルホサリチル酸、メタンスルホン酸または他の有機酸の混合物で処理されて
、ケタール(9)及びエノールエーテル(10)の混合物を与える。テトラヒド
ロフランは添加され、混合物をエノールエーテル(10)に完全に転化するため
蒸留し、90%の収量で分離されうる。転化はまた、強塩基、例えばカリウム
ターシャリーーブトキシド、または他の有機塩基の添加によりなし遂げられうる
。
短鎖アルコール、例えばメタノール中、エノールエーテル(10)をハロゲン化
試薬、好ましくは臭素化試薬、例えばN−ブロモアセトアミド、および有機酸、
例えばメタンスルホン酸、5−スルホサリチル酸で処理することは、臭化水素と
して結晶性ブロモケタール(11)を88%収量で与える。
化合物(11)を強有機塩基、例えばジメチルスルホキシドまたは水素化ナトリ
ウム中のカリウム ターシャリー−ブトキシド、非プロトン性有機溶媒中のナト
リウムアミドで処理することは、97%収量のノルテバイン(12)を与える。
いずれの短鎖アルコール、例えばメタノールからの結晶化、または他の適当な精
製技術の後、自然な位置で形成された過ぎ酸でのノルテバイン(12)の酸化は
、90%の収量で純粋な14−ヒドロキシノルコデイノン(13)を与える。化
合物(13)の触媒的水素化(一般にパラジウムを用いる)は、はとんど純粋に
近い粗ノルオキシコディン(18)を定量的収量で穏やかに与える。
この水素化におけるホルムアルデヒiの添加は、臨床的に使用されるアゴニスト
ペルコダン(17)を提供する。標準的方法によるペルコダン(17)の〇−
説ヅメチル化また、有効な麻酔剤アゴニストとして臨床的に使用されるヌモルフ
ァン(16)を与える。
化合物(18)のBBrsによる短時間処理(〇−説ヅメチル化または他の標準
的〇−説メチル化方法は、ノルオキシモルフオン(19)を与える。
ペルコダン(17)及びヌモルファン(16)はまた、標準的方法を使用して化
合物(18)及び(19)のそれぞれをN−メチル化することにより入手できる
。
ノルオキシモルフオン(19)は、ナロキソン(20) 、ナルトレキラン(2
1) 、ナルメフェン(22)、天然の立体化学系における全ての重要な麻酔剤
アンタゴニストの主に重要な山部体である(チャート3)。標準的方法によるア
リルまたはシクロプロピルメチルプロミドでの花台物(19)のN−アルキル化
は、ナロキソン及びナルトレキランのそれぞれを与える。
これらの化合物はまた、ノルオキシコドン(18)を化合物(23)及び(24
)にアルキル化し、続いて、B B r sまたは他の適当な試薬で〇−説ヅメ
チル化ることにより得られる(チャート3)。その後、標準的な実験計画に従っ
たメチレントリフェニルホスホランでのナルトレキラン(21)の反応は、ナル
メフェン(22)を与える。一般的にいずれの立体選択的還元剤、好ましくは水
素化ホウ素ナトリウムのようなアルカリの水素化ホウ素での14−ヒドロキシノ
ルコデイノン(13)の立体選択的還元は、イソコディン誘導体を除外して14
−ヒドロキシノルコディン(14)を与える(チャート2)。化合物(14)の
触媒的水素化(代表的にはパラジウムを用いる)は、定量的収量の14−ヒドロ
キシツルージヒドロコディン(15)を提供する。
チャート4に示されたように、(15)から(25)のN−シクロブチル−メチ
ル化に引続き、(25)の〇−説ヅメチル化、臨床的に有益なアゴニスト−アン
タゴニスト薬剤のナルブフィン(26,ヌバイン)を与える。
代わりに、14−ヒドロキシジヒドロノルモルフイン(27) ヘ(7) (1
5) (7)O−説メチル化に続イテ、N−シクロブチル化はナルブフィンを与
える。
薬理的研兜において役立つ有効な麻酔剤アゴニストフtキシイはまた、予めフォ
キシイ(29)に添加される前に、(−) −(14)からホルムアルデヒドの
存在下、(28)への水素化により得られる(チャート5)。
(14)から(15)への水素化に引続き(15)のN−メチル化により、フt
キシイへの同様な中間体(28)を与える。
有効な麻酔剤アンタゴニスト シクロフオキシイ(30)は、(”F )で標識
されるとき、陽電子放出断層撮影により生体の脳中のアヘン剤レセプターを標識
するための非常に有益な薬剤であるとして最近示された。
この化合物は、(15)から(31)へN−シクロプロピル化され、相当する6
−α−ナルトレキソール(32)に〇−説ヅメチル化れ、先行技術で予め記載さ
れたように処理されて容易に入手できる。代わりに、N−シクロプロピルメチル
誘導体への(27)の転化は、同様の中間体ナルトレキソールを与える。予め、
ナルトレキソールはナルトレキランの水素化ホウ素還元により製造され、相当す
る6−β−異性体を除去するためにクロマトグラフィ分別を必要とする。
本発明の付加的な利用は、ノルテバイン(12)の適当な鏡像体の単純なアルキ
ル化または還元的アルキル化〔チャート6に示された〕により、天然または非天
然のどちらかで全合成により容易に入手できるテバイン(8)を含むN−アルキ
ルノルテパインを与えることである。
例えば、シクロプロピルメチルプロミドでのノルテバインの処理は、シクロブロ
ピルメチルノルテパイン(318)、ジブレノルフィン(34)の合成に有益な
中間体、舌下投与により有効なアゴニスト アンタゴニスト薬剤の状態を与える
。
有効なアンタゴニスト ジブレノルフィン(35)はまた、天然の立体化学系で
のみ示された先行技術の方法によりN−シクロブロピルメチルノルテパインから
製造されうる。
本発明は、臨床的に使用される14−ヒドロキシモルフィナン及び他の(−)−
テバイン誘導体、例えば(34)及び(35)、並びにアヘンから誘導された他
の重要な化合物の非常に実用的なテバイン無しの全合成であることは明らかであ
る。該方法はテバインを通した全合成よりも、より短縮され、より柔軟性があり
、また、非天然のアヘン剤類(アヘン誘導体から得られない)、有効な鎮咳薬の
幾つかの合成に適当である。
薬剤の半合成製品のための天然チアミンを利用する応用方法
上記で検討したように、本発明は全合成により薬物的に有効な薬剤の製造のため
にテパインの必要性を無(した。しかし、本方法は半合成ノルテバインを介して
アヘン誘導性の出発材料から薬剤を合成するのに適当である。
そのため、ノルテバインは本発明における中間体であり、他者により開発された
方法論の存在は、天然テバインから(−)−ノルテバインの容易で高収量の合成
を可能にする。
本発明はまた、コディン(6)、モルフイン(7)及び、天然及び非天然アヘン
剤の両方においてノルコディン(39)及びノルモルフイン(42)を介する関
連化合物を製造するのに使用されつる。この順序(チャート7)において、ノル
ブロモケタール(11)は強塩基、例えばカリウム ターシャリーーブトキシド
のような有機塩基、または水酸化ナトリウムまたはナトリウムアミドで、エーテ
ルまたは炭化水素溶媒、例えば、テトラヒドロフラン中、処理され、ノルコデイ
ノンケタール(37)を与える。ノルコディン(38)に加水分解し、引続き、
例えば、水素化ホウ素ナトリウムまたは他のアルカリブトキシドで還元すること
により、ノルコディン(39)を与える。BBrsでのノルコディンの〇−説メ
チル化はノルモルフイン(42)を与える。
(39)及び(42)のN−メチル化はコディン(6)及びモルフイン(7)の
それぞれを、天然または非天然異性体のどちらかとして、(11)の絶対配置に
依存して提供する。コディンはまた、ホルムアルデヒド及び水素化ホウ素ナトリ
ウムまたはシアノボロハイドライドでの処理によりノルコディン(38)から得
られる。
コディンはまた、ホルムアルデヒド及びボロハイドライドでノルコディンを還元
的アルキル化することにより得られる。
(39)及び(42)の利用例として、テロルフィン3−0−メチルエーテル(
40)及びナロルフィン(41,ナリン)は標準条件下、アリルブロミ・ドでの
アルキル化により得られる。BBrsでの(40)の処理はまた、臨床的に使用
される麻酔剤アンタゴニストであるナロルフィン(41)を与える。
実施例
融点はトーマスーフーパ−(Thomas−Hoover)融点装置で測定され
、そして正確である。元素分析はAtranticMicrolabs社(At
ranta、 Georgia)により行われる。赤外スペクトルはベックマン
(Beckman) I R4280分光光度計により測定され、マススペクト
ル(化学イオン化。
NH,)はFinneganl O15分光計(NH,−CI)により得られ、
そしてt、−NMRはVarian XL 300またはVarian 20O
N M R分光計により得られる。旋光度はPerkin−81merモデル2
41旋光分析計で測定される。シリカゲルOFプレート(Analtech、
Newark、 Del、)は薄層クロマトグラフィ(TLC)に使用され、そ
して6−ftメチルシリコンカラムを有するHewlett Packard
5880Aガスクロマトグラフイは毛細管ガスクロマトグラフィ(GC)に使用
される。幾つかの場合に、非水性溶液の酸性化は、湿ったpH指示薬スティック
(B、 Merck)に一部を適用することにより監視される。TLC及びGC
は命成の間、純度の判定基準として全鏡像体化合物を比較するため使用される。
全ての合成された生成物はRf値およびそれらの基準(=)−鏡像体と同一の保
持時間を育する。各(+)−鏡像体で得られた他の全スペクトルデータは、反対
の旋光度を除いた基準(−)−鏡像体の旋光度と同一である。
天然または非天然アヘン剤類への本発明の適用(+)−ノルジヒドロコデイノン
((+)−4)で始まる以下の実施例は、非天然(+)−アヘン剤類における本
発明を説明しているが、(+)−類に限定することを決して意味していない。炭
素窒素骨格の天然アヘン剤の絶対配置を有する(−)−化合物の合成のため、該
方法を正確に繰り返して(−)−ノルジヒドロコデイノン((−)−4)を使用
することが単に必要である。この方法において、上記の(−)−鏡像体は、古典
的経路によりアヘンから製造された基準試料とあらゆる点で同一であるものを得
る。明らかに、天然(−)−テバインのN−説メチル化により製造された(−)
−ノルテバインは、全合成により製造された同一物質の代わりに利用さく+)−
8,14−ジヒドロノルテパイン。
((+)−10)
8ミリリツトルのメタノールに溶解された22.8gの5−スルホサリチル酸(
90ミリモル)の溶液を、8ミリリツトルのメタノールに溶解された38gのト
リメチルオルトホルメート(352ミリモル)に添加し、還流しながら5分間、
アルゴン環境下で攪拌させる。30ミリリツトルのメタノールに溶解された22
.8g(64ミリモル)の無水(+)−ノルジヒドロコディノン((+)−4)
の溶液を一定速度で、還流反応混合物に滴下漏斗で1時間かけて滴下する。添加
があまりに遅いとき、出発材料の不溶性塩を結晶化し、この塩が低い溶解度を持
つため反応は終了まで行かないだろう。滴下漏斗を10ミリリツトルの乾性TH
Fですすぎ、反応混合物を還流しながら30分間(塩基性留分のGC分析が出発
材料、及び90%ケタールと10%の8,14−ジヒドロテパインの混合物の完
全な損失を示す時間)攪拌する。
コンデンサーは分別蒸留装置に置き換えられ、30ミリリツトルのメタノールは
蒸留により除去される。反応混合物は分離された結晶((10)の5−スルホサ
リチル酸塩)として濁った。乾燥THFは滴下漏斗により蒸留の速度で添加され
る。300ミリリツトルTHFの蒸留後、GCCRT=4.90,220”C)
及びTLc分析は、反応が終了したことを示す。反応混合物はアルゴン環境下、
0℃で150ミリリツトルの勢い良く攪拌された10%NaOHに注がれ、そし
て、5分間攪拌される。反応フラスコは30ミリリツトルTHFで洗浄される。
真空で残留THFは除去され、引続きCH(、ilの100ミリリツトルで1回
及び50ミリリツトルで2回抽出され、その後、50ミリリツトルのH2Oで1
回、−緒に合わせた有機抽出物を洗浄し、真空で揮発性物質を除去して、茶色の
シロップを生じる。
酢酸エチルからの結晶化は、(+)−10の17.09g(90%)を与える;
mp148.5−150.5℃(mp lit 152−−152.5℃)はT
LCにより(−)−鏡像体と同種または同一であり、TLC及びGC分析(22
0℃)により同種である。
C+sHzrN O、の分析:
計算値 C,72,26,H,7,02; N、 4.64実験値 C,72,
16;H,7,12,N、 4.64(a) o ”+217.6 (c、 1
.27. CHCi m )。
実施例2
(+)−7−プロモツルジヒドロコデイノンジメチルケタール臭化水素。
((+)−11)、HBr
400ミリリツトルのメタノールに溶解された27゜0gの(+) −10(9
0ミリモル)の溶液を、アルゴン環境下、0℃で機械的に攪拌させる。75ミリ
リツトルのメタノールに溶解された9、45ミリリツトルのメタンスルホン酸(
126ミリモル)の溶液を滴下し、反応混合物を0℃で10分間攪拌し、N−ブ
ロモアセタミド(NB:11.2g、81ミリモル)をゆっくり反応混合物に滴
下する。
20分間攪拌した後、1.0gのNBA (8,3ミリモル)を添加し、引続き
、20分間攪拌によりさらに250mgのNBA(1,8ミリモル)を添加する
。さらに10分間攪拌した後、反応はGC及びTLC分析により終了する。pH
9,5へのNH,ガスでの飽和に引続き、真空でのメタノールの除去により、黄
色シロップを生じる。
混合物は200ミリリツトルの20%NH40Hで処現し、100ミリリツトル
のCHCf sで3回抽出する。
有機層は100ミリリツトルの20%NH,OH/8゜0で洗浄され、シロップ
に蒸発される。トルエンの蒸留に引続き、イソオクタンによる高真空での乾燥で
、37.55gのオフホワイトの泡状物を与え、それはGC分析により純度95
%である。この材料は40ミリリツトルの温メタノールに溶解し、調製されたば
かりのHBr/メタノールで酸性化される。0°Cへの冷却は、38.1gの白
色結晶性(+) −11,HBr (88%)、mp232℃を与える。
C+*HxaNOa 、HB rの分析:計算値 C,46,47;H,4,0
9; N、 2.58実験値 C,46,30,H,5,18; N、 2.8
0〔α)D ”+116.0 (C,1,06,CHCi、) 。
実施例3
(+)−ノルテバイン、((+)−12)カリウム ターシャリーーブトキシド
(9,0g。
83.2ミリモル)及び40ミリリツトルのDMSOの混合物に0℃で、5.0
gの(+)−11塩基(10゜4ミリモル)を添加し、室温で攪拌させる。オレ
ンジ色の反応混合物を穏やかに45℃に温め、30分後、GC分析は出発材料の
完全な損失を示す。
2時間後、2.25gのカリウム ターシャリーーブトキシドを添加しく20.
8ミリモル)、そして反応は15分で終了する。反応混合物を0℃に冷却し、1
00ミリリツトルのH2Oで冷却し、100ミリリツトルのCHCJIで3回抽
出する。有機層は50ミリリツトルのH,Oで洗浄され、黄色のシロップに蒸発
される。メタノールの添加および蒸発は結晶性生成物を与える=2.87g(9
7%)、mp157〜158℃、 lft。
Bartels−Keith、 J、 Chem、 Sac、 (C)、 19
66.617−624゜(−)−12のmp 157〜159℃。
CF +sH+sN Osの分析:
計算値 C,72,74;H,6,39; N、 4.71実験値 C,72,
60;H,6,4B、 N、 4.65((Z) D ”+235.2 (C,
1,08,CHCII s )。
実施例4
(+)−14−ヒドロキシノルコデイノン。
((+) −13) (+) −
リモル)を、6.5ミリリツトルの88%ぎ酸及び26ミリリツトルの0.7%
の硫酸の溶液に添加し、引続き、7.2ミリリツトルの30%HtOを添加する
。得られた異種の反応混合物は同質、及び金のような茶色になり、室温で48時
間攪拌させる。120ミリリツトルの1゜%N a * c o * (p H
9、s )での中和は結晶性材料を与え、該材料はろ過され、そして50ミリリ
ツトルのH80及び100ミリリツトルのメタノールで洗浄されて12.1g(
81%)のクリーム色の結晶性生成物を与える。水性ろ液はNaCfで飽和され
、100ミリリツトルのCHC!I/HCl−ル(9: 1)で4回抽出される
。真空で抽出物を蒸発し、メタノールで結晶化して、1.3g(9%)の結晶性
生成物を生じる。−緒に合わされた材料の再結晶化は、TLCにより同種である
13゜4g(90%)の生成物を与える。
C+tH+vNO4,3/4Hz O(D分析:計算値 C,65,29:H,
5,92; N、 4.47実験値 C,65,12;H,6,02; N、
4.45(a) r、 ”+171.73 (10,4,CHCl 、 )。
実施例5
(+)−ノルオキシコドン、((+)−18)90ミリリツトルの10%氷酢酸
(重量/重量)に溶解された(−)−13(4,5g、15ミリモル)及び50
0mgの5%P d / B a S O、の触媒的水素化は、セライト上にろ
過され、100ミリリツトルの氷酢酸及び100ミリリツトルの10%氷酢酸で
フィルターパッドを洗浄する。pH9,5へのNH,OHでのろ液の中和および
50ミリリツトルのCHClF2で3回、50ミリリツトルのCHCI! s
/メタノール(9: 1)で3回抽出し、引続き、真空で揮発性物質を除去する
ことにより、白色粉末4.5g(100%粗生成物)を生じ、該粉末はGC分析
により純度98.8%である。
メタノール中のH1塩の製造による精製に゛引続き、メタノール/エーテルでの
再結晶により、(+)−18のH1塩を与え、これはTLCにより同種である。
C+tH+5NO4,HIo分析:
計算値 C,47,58;H,4,66; N、 3.26実験値 C,47,
55;H,4,74; N、 3.23〔α〕。”+100.4 (C,0,5
5,メタノール)。
実施例6
(+)−ノルオキシモルフオン、((+)−19)(+)−18の〇−説メチル
化は、1.5ミリリツトルのCHCi m中に150mgの(+) −18(0
,5ミリモル)を溶解し、該溶液を1.5ミリリツトルのCMCI!lに溶解さ
れたBBrm (0,3ミリリツトル。
30ミリモル)の攪拌混合物に0℃で添加して行われる。
薄い黄色の異種反応混合物を0℃で20分間、及び室温で40分間、攪拌する。
反応は4gの氷/2ミリリフドルのNH4OH(pH9,5)上に注がれて静め
られ、0°Cで30分間攪拌される。
白色結晶性材料はろ過され、10ミリリツトルの冷水および10ミリリツトルの
冷CHCf、で洗浄し、真空で一晩乾燥する。結晶性(+) −1’9. 80
mg (60%収量)はTLCにより基準の(−)−ノルオキシモルフオンに同
種および同一であり、融点・d>260℃。
融点(−)−ノルオキシモルフオン d>260℃、MS(CI)M+1 28
8.(HCjl’塩)である。
(+)−19のHCl塩はメタノール中で形成され、TLCにより同種であり、
融点〉260℃の(+)−19,HCfを与える。
〔α) D ”+126.95 (C,0,82,メタノール)。
実施例7
(+)−ナロキランー3−〇−メチルエーテル、HCl((+)−218CIり
2.1gの(+) −18(7ミリモル)、21ミリリツトルの乾燥DMFおよ
び4.9gの無水KxCOs(35ミリモル)の混合物を0℃で攪拌させる。ア
リルプロミド(0,7ミリリツトル、8ミリモル)を添加し、異種の反応混合物
を0℃で10分間および室温で1.5時間攪拌させる。無機材料を吸引ろ過によ
り除去し、全量50ミリリツトルのCHCigで繰り返し洗浄する。
その後、ろ液を10ミリリツトルの10%Na、CO5−で3回、10ミリリツ
トルのH20で1回洗浄し、真空で透明なシロップに蒸発させ、その後、50℃
の真空ポンプで乾燥させて、2.2gの白色の泡状物(92%粗生成物)を生じ
る。
粗生成物を最小量の温2−プロパツールに溶解し、HCIt/2−プロパツール
でp)l<2に酸性化する。2−プロパツール中で結晶化および再結晶は、2.
8gの(+)−23,H(,47(86%) (mp 248〜250℃)を与
える。
C3゜H21N O4、HCl 、1 / 2 Hz Oの分析:計算値 C,
62,12;H,6,21; N、 3.62実験値 C,62,34;H,6
,49,N、 3.62〔α〕。”+ 176.11 (C、0,95,メタノ
ール)。
実施例8
(+)−ナロキラン((+)−20)
8 8 0mg の (+)−23,HCj? (1,8ミ リ モル)の遊離
塩基への転化は通常の方法で行われる。乾燥、泡状の遊離塩基は5ミリリツトル
のCHCji’ sに溶解され、5ミリリツトルのcHczsに溶解された1、
0ミリリツトルのBBrm (10,7ミリモル)の攪拌溶液に0℃で滴下する
。滴下漏斗を2ミリリツトルのCHCl、で洗浄し、反応混合物を0℃で40分
間、その後、室温で20分間攪拌させる。反応は15gの氷/4ミリリットルの
NH,OH(pH9)の上に注がれて静められ、0℃で30分間、勢いよく攪拌
される。有機層を除去し、水層を10ミリリツトルのCHCl sで4回抽出す
る。育種留分を合わせて、10ミリリツトルの塩水で2回そして、10ミリリツ
トルのH,Oで2回洗浄する。
揮発性物質は真空で除去されて、450ミリリツトルの白色固体(80%粗生成
物)を与える。粗生成物は結晶化され、温酢酸エチルから再結晶されて、300
mgの結晶性(+)−20(60%)(mp167〜188℃)を与える。
遊離塩基は、最小量の2−プロパツールに溶解し、H(、j’/2−プロパツー
ルでpH<2に酸性化することにより塩化水素塩に転化される。無水エタノール
中の再結晶化は白色結晶として(+)−20:HCf (mp206〜210℃
、 lft、 Merck Index、 10th ed、、 1983)ま
たは(−) −20:HCl (mp200〜205℃)を与える。
C+*Hx+NOn : HCi: 2H* O(D分析:計算値 C,57,
10;H,6,51; N、 3.50実験値 C,57,07,H,6,37
; N、 3.37〔α) o ”+ 148.6 (0,97,メタノール)
。
実施例9
(+)−ナルトレキラン−3−0−メチルエーテル。
HCi’、1イソプロパツール((+)−24:15.57gの(+)−18(
18,5ミリモル)、50ミリリツトルの乾燥DMF及び13.0gの無水に!
Cog (92,5ミリモル)の異種溶液は0℃で攪拌される。ブロモメチル
シクロプロパン(2,2ミリリ、トル、22ミリモル)を添加し、異種の反応混
合物を0℃で10分間、その後、室温で24時間攪拌させる。
無機材料を吸引ろ過により除去し、200ミリリツトルのCHCflで洗浄する
。ろ液を100ミリリツトルの10%水性N a z COsで3回および10
0ミリリツトルのHloで洗浄し、揮発性物質を真空で除去する。トルエンの蒸
留および50℃での高真空での乾燥は、白色泡状の生成物5.9g(90%粗生
成物)を与える。
遊離塩基は、最小量の温2−プロパツールに溶解し、より塩化水素塩に転化され
る。結晶化および再結晶化は7.0g(84%)の(+)−24,HCl 1イ
ソプロパツ一ル白色結晶性塩(mp 235〜238℃)を与える。
C!IH!lNO4: HCl2 : 3/2H! Oの分析:計算値 C,6
0,23;H,6,93; N、 3.34実験値 C,60,41;H,6,
89; N、 3.34実施例10
(+)−ナルトレキラン((+) −21)2.85gの(+)−24,HCf
イソプロパツールの遊離塩基への転化は、10%水性N a z COsからC
H(、J’lに抽出されることにより行われ、2.1gの白色泡状遊離塩基を与
える。該遊離塩基は18ミリリツトルのCHCl!!に溶解され、3人モレクラ
シーブ上で乾燥され、3.5ミリリツトルのB B r s (Hg上で蒸留さ
れたばかり)及び18ミリリツトルのCHCl7.の攪拌溶液に、0℃で滴下さ
れる。
滴下漏斗を7ミリリツトルのCHCl7.で洗浄し、反応混合物を0℃で20分
間、及び室温で45分間攪拌させる。
反応は53gの氷/18ミリリットルのNH,0H(pH9,5)の上で静めら
れ、
水性NH,OH/CHCl、で反応フラスコを洗浄した後、0℃で30分間攪拌
させる。水性混合物を30ミリリツトルのCHCl、で4回抽出し、存機層を3
0ミリリツトルのHzOで2回そして、50ミリリツトルの塩水で2回洗浄し、
硫酸ナトリウムで乾燥し、揮発性物質は真空で除去されて、1.8gの白色泡状
物(88%粗生成物)を与える。酢酸エチル中の結晶化および再結晶は、1.1
5gの(+)−21白色結晶(57%)〔融点155℃〕を与える。
C8゜H28NO4: 1/4酢酸エチルの分析:計算値 C,69,44,H
,e、as; N、 3.85実験値 C,69,42,H,6,88; N、
4.00〔α) o ”+194.51 (C、0,82,メタノール)。
実施例11
(+)−ナルメフェン、 HCj7
C(+)−22,HCf)
この化合物は、(−)−異性体のためにHahn等著、J。
Med、 Chem、、 1975. Vol、18. pp259−262.
に記載されたように(+)−ナルトレキラン((+) −21)から製造される
。(+)−化合物はmp 186〜187℃、(−)−ナルメフェンはm p
187〜189℃(GC分析は純度100%、RT=7.42.220℃を示す
)を示す。
塩化水素塩は2−プロパツール中、HCi!/2−プロパツール(pH2)で製
造され、2−プロパツール中、結晶化および再結晶化されて、
(+)−ナルメフェン、HCf (融点199〜200℃。
Lit、 Hahn等著、J、 Med、 Chem、、 1975. Vol
、18゜pp 259−262.に記載〕、(−)−ナルメフェン、HCf〔融
点197〜198℃〕を与える。
CzrHzsNOs 、 HCl 、1 / 2 Hz Oの分析:計算値 C
,65,47,H,7,41; N、 3.45実験値 C,65,52,H,
7,07; N、 3.63(C) ”+1.43.7(C,1,05,メタノ
ール)、無水物に補正+147.2゜
〔α〕D22 基Q! (−) −145,4(C,1,04,メタノ(+)−
ノルコデイノンジメチルケタール((+)−37)
2.5gの(+)−11の遊離塩基(2,13g泡状物、4.zeミリモル)へ
の転化は、20%のNH,OHで行われ、引続き、エーテル抽出が乾燥により行
われる。42ミリリツトルの乾燥THF中に溶解された遊離塩基の溶液に、1.
15gのカリウム ターシャリーーブトキシド(8,5ミリモル)を添加し、反
応混合物を室温で、アルゴン環境下、24時間攪拌させる。
GC分析は、反応が終了したことを示す(RT=5.17,220℃);THF
は真空で除去され、15ミリリツトルのH,Oが添加される。(+)−37は白
色羽毛状の二水素化物(NMR分析で示されたように’>(1,60g(100
%)、mpH3〜114℃、1it、、Bartels−Keith著、J、C
hem、Soc、(C)。
1966.617−624 )として分離され、(−)37は融点113〜11
4℃である。
CzHz*NO< 、3/4H20の分析:計算値 C,66,58;H,7,
14; N、 4.08実験値 C,66,49,H,7,23; N、 4.
00Ca〕o ”+215.9 (C,1,09,CHCfs )。
実施例13
(+)−ノルコディン((+)−6)
15ミリリツトルの3NのHCOOH中に溶解された1、0gの(+)−37(
3ミリモル)の溶液(15ミリリツトルの水の全量に2.35gの88%HCO
OHを溶解)を、室温で20分間(GC分析は出発材料の完全な損失を示す時間
)攪拌させる。反応混合物を、0″Cで固体N a HCOsの滴下でpH5,
5〜6.0に中和する1゜
水素化ホウ素ナトリウム(90mg、3.4ミリモル)を添加し、反応混合物を
20分間攪拌させる。反応混合物を終了させるため、6ミリリツトルの1.ON
の水酸化ナトリウムを添加し、10ミリリツトルのCHCf *で3回抽出し、
引続き、真空で溶媒を除去することにより、2−プロパツール中で結晶化された
白色泡状物を生じ、(+) −6(75omg (90%)、mp178〜18
1℃〕を与え、(−)−6のd−基準試料はmp 181〜183℃である。
C+vH+sN Osの分析:
計算値 C,71,60;H,6,66、N、 4.91実験値 C,71,4
5,H,6,76、N、 4.84(α) o ”+115.23(C,1,0
9,CHCl!s )。
1中間体ノルコディノン((+)−38)が溶媒の抽出および蒸発により白色泡
状物として分離されうろことを注記する。
実施例14
(+)−ナロルフィンー〇−メチルエーテル((+) −40)
6ミリリツトルの乾燥DMF中に溶解された5 40mgの(+)−ノルコディ
ン((+) −39)(1,9ミlJ%ル) co溶液に、1 、 33 g(
DKz Cot(9,5ミリモル)及び0.19ミリリツトルのアリルプロミド
(2,1ミリモル)を0℃で添加する。反応混合物を0℃で10分間、その後、
室温で50分間攪拌させる。無機材料を吸引ろ過により除去し、10ミリリツト
ルのCHCl sで洗浄する。
揮発性物質を真空で濾液から除去し、該ろ液はloミリリットルの10%N a
2 COs から10ミリリツトルのCHCflで3回抽出され、引続き、1
0ミリリツトルの水で有機層を洗浄し、溶媒を蒸発させる。
エーテルからの結晶化は、TLCにより同種とされた4 45mgの白色結晶性
(+)−40(72%)〔融点91〜93℃、1it、、J、 Am、 Che
w、 Sac、、 1942゜64:869)を与え、(−)40はmp93℃
である。
C2゜H21N Osの分析:
計算値 C,73,86;H,7,07; N、 4.31実験値 C,73,
76、H,7,13,N、 4.28(α) o ”+130.40 (C,0
,99,CHCII s )。
実施例15 ゛
(+)−ナロルフィン((+) −41)1.5ミリリツトルのCHCflに溶
解された235mgの(+)−40(0,72ミリモル)の溶液を1分かけて、
13ミリリツトルのCHCflに溶解された0゜44ミリリツトルのBBr、の
溶液(Hg上で蒸留されたばかりの4゜3ミリモル)に0℃で滴下する。滴下漏
斗を1ミリリツトルのCHC1*で洗浄し、反応混合物を0℃で20分間および
室温で20分間攪拌する。
黄色の異種の反応混合物を6gの氷/3ミリリットルのNHa OH(pH9,
5)上に注ぎ、O”Cで45分間攪拌される。揮発性物質を真空で除去し、5ミ
リリツトルのCHCf sで溶解され、10ミリリツトルの10%NH40Hで
2回洗浄された粘着性の生成物を生じる。
その後、水層を10ミリリツトルのCHCf sで5回洗浄し、合わせたC H
CII *留分を10ミリリツトルのHzOで1回洗浄する。溶媒の蒸発および
トルエンの蒸留はエーテル中で結晶化された3 00mgの粗生成物を生じ、2
00mgの(+) −41(89%)(mp188〜191℃、lit、 Me
rck Index、 10th ed、、 1983)を与え、(−)−41
はmp208〜209℃である。
2−プロパツール中の塩化水素塩の形成およびメタノール中での再結晶による精
製は、塩として150mg(45%)の純粋な(+)−41(融点d > 26
0 r 11t、 Merck Index、 Loth ed、、 1983
)、(−)−41:H(、i d 269℃〕を与える。
(a) ”+99.91: (C,1,06,メ9 /−ル)。
以下の請求の範囲の構造中、それらの製造方法および用途における化合物は天然
〔一般に(−)〕及び非天然〔一般に(+)〕の立体化学的系の両方から製造さ
れることが理解されている。
O=
補正書の翻訳文提出書(特許法第184条の8)平成4年4月16日1