JP2006337046A - Icハンドラー - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の電子部品を複数の吸着ノズルによって吸着し、トレイと検査用ソケットとの間で一度に移動させることができるICハンドラーを提供する。
【解決手段】被検査用電子部品5が装填される複数の検査用ソケット6を支持する基台2を備える。複数の電子部品を吸着する複数の吸着ノズルを備える。これらの吸着ノズルによって未検査部品用トレイ上の電子部品を吸着し、前記複数の検査用ソケット6に装填した後に検査済み部品用トレイに移載させるヘッドユニット75とを備える。複数の吸着ノズルのうち少なくとも一つはヘッドユニット75に対して水平方向に移動自在に支持される。前記未検査部品用トレイ上から前記複数の検査用ソケット6上にヘッドユニット75が移動する途中において、前記移動可能な吸着ノズルを移動させることによって、未検査部品用トレイの複数の部品収納用凹陥部の間隔により決定される電子部品5の間隔を前記複数の検査用ソケット6の間隔へ変換する吸着ノズル移動装置を備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の吸着ノズルによって複数の被検査用電子部品を部品収納用トレイと検査用ソケットとの間で移動させるICハンドラーに関するものである。
従来、被検査用の電子部品を部品収納トレイと検査用ソケットとの間で移動させるICハンドラーとしては、例えば特許文献1に開示されたものがある。この特許文献1に示されているICハンドラーは、未検査部品用トレイ上で吸着した電子部品を放すことなく検査用ソケットに装填し、検査後の電子部品を良品トレイまたは不良品トレイに移載する構成の複数の部品移動装置を装備している。これらの部品移動装置は、1本の吸着ノズルを昇降させるヘッドユニットを備え、このヘッドユニットが水平方向に移動するように構成されている。このICハンドラーにおいては、部品移動装置毎に電子部品の検査を行うことができるように、複数の検査用ソケットが設けられている。
また、従来のICハンドラーとしては、例えば特許文献2に開示されているように、一つのヘッドユニットに複数の吸着ヘッドを装備したものもある。この特許文献2に示されているICハンドラーでは、通常の試験を行う電子部品を一方の吸着ヘッドの吸着ノズルによって吸着し、加熱試験を行う電子部品を他方の吸着ヘッドの吸着ノズルによって吸着する。
検査の効率を向上させるためには、特許文献2に記載されているような複数の吸着ノズルを有するヘッドユニットによって複数の電子部品を一度に複数の検査用ソケットに装填することが考えられる。
特開2003−262658号公報(第1図) 特開平11−333775号公報(第3図)
しかしながら、複数の電子部品を複数の吸着ノズルによって一度に吸着し、部品収納用トレイと検査用ソケットとの間で移動させるに当たって、前記トレイに設けられた複数の部品収納用凹陥部の間隔と、複数の検査用ソケットの間隔とが異なる場合は前記従来の装置では実現することができない。これらの間隔が異なると、トレイ上で複数の電子部品を同時に吸着することができなくなるか、または、複数の電子部品を複数の検査用ソケットに同時に装填することができなくなる。
前記トレイの複数の部品収納用凹陥部間の間隔は、収納する電子部品の大きさに対応して変わることが多い。また、従来のICハンドラーにおいては、検査用ソケットが配設されたテストヘッドは、ソケット間の隙間が規格化されてはいないから、さらには検査対象の電子部品は大きさが一種類のみではないから、種類が異なる電子部品の検査を行うためにテストヘッドが交換されることによりソケット間の間隔が変わってしまうことが多く、このような場合は複数の電子部品を同時に検査用ソケットに装填することはできなかった。
このため、トレイの複数の部品収納用凹陥部の間隔と、複数の検査ソケットの間隔とがどのような間隔であったとしても、複数の吸着ノズルによって電子部品をトレイと検査用ソケットとの間で一度に移動させることができるICハンドラーの提供が要請されている。
一方、ICハンドラーとしては、検査用電子部品を所定の温度に加熱した状態で移動させるものもある。この種のICハンドラーは、電子部品を検査用ソケットに装填する以前に所定の温度に加熱するためのホットプレートを装備しており、未検査部品用トレイから取出した電子部品を前記ホットプレートに載置し、昇温後の電子部品をホットプレートから取出して検査用ソケットに装填するものである。このようなICハンドラーにおいても、ホットプレートの複数の部品収納用凹陥部間の間隔と、検査用ソケットの間隔とが異なる場合は、複数の電子部品を一度に吸着し、かつ検査用ソケットに一度に装填することはできなくなる。
本発明はこのような要請に応えるためになされたもので、複数の電子部品を複数の吸着ノズルによって吸着し、トレイと検査用ソケットとの間で一度に移動させることができるICハンドラーを提供することを目的とする。
この要請に応えるため、本発明に係るICハンドラーは、被検査用電子部品が装填される複数の検査用ソケットを支持する基台と、複数の被検査用電子部品を吸着する複数の吸着ノズルと、これらの吸着ノズルによって未検査部品用トレイ上の電子部品を吸着し、前記複数の検査用ソケットに装填した後に検査済み部品用トレイに移載させるヘッドユニットとを備えたICハンドラーにおいて、複数の吸着ノズルのうち少なくとも一つはヘッドユニットに対して水平方向に移動自在に支持され、前記未検査部品用トレイ上から前記複数の検査用ソケット上へヘッドユニットが移動する途中において、前記移動可能な吸着ノズルを移動させることによって、未検査部品用トレイの複数の部品収納用凹陥部の間隔により決定される電子部品の間隔を前記複数の検査用ソケットの間隔へ変換する吸着ノズル移動装置を備えているものである。
ここでいうトレイとは、専ら電子部品を搬送するものの他に、電子部品を加熱するために収容するホットプレートを含む。
請求項2に記載したICハンドラーは、請求項1に記載したICハンドラーにおいて、吸着ノズル移動装置は、検査用ソケット上から検査済み部品用トレイ上へヘッドユニットが移動する途中において、移動可能な吸着ノズルを移動させることによって、前記複数の検査用ソケットの間隔から決定される電子部品の間隔を、前記検査済み部品用トレイの複数の部品収納用凹陥部の間隔へ変換するものである。
請求項3に記載したICハンドラーは、請求項1または請求項2に記載したICハンドラーにおいて、吸着ノズル移動装置は、検査済み部品用トレイ上から未検査部品用トレイ上へヘッドユニットが移動する途中において、移動可能な吸着ノズルを移動させることによって、前記検査済み部品用トレイの複数の部品収納用凹陥部により決定される吸着ノズルの間隔を、前記未検査部品用トレイの複数の部品収納用凹陥部の間隔により決定される吸着ノズルの間隔に変換するものである。
請求項4に記載したICハンドラーは、請求項1ないし請求項3のうちいずれか一つに記載したICハンドラーにおいて、ヘッドユニットは、複数の検査用ソケットと、未検査部品用トレイの複数の部品収納用凹陥部と、検査済み部品用トレイの複数の部品収納用凹陥部とからなる載置部のうち少なくともいずれか一つの載置部を上方から撮像する載置部用撮像装置と、この載置部用撮像装置が撮像した画像によって前記被撮像物の間隔を検出する間隔検出手段を備えているものである。
請求項5に記載したICハンドラーは、請求項4記載のICハンドラーにおいて、各吸着ノズルは、ヘッドユニットにそれぞれ上下方向の軸線回りに回動自在に支持され、ヘッドユニットは、これら複数の吸着ノズルの回転方向の角度を変化させる回転駆動装置を備え、載置部用撮像装置が撮像した画像によって載置部の上下方向の軸線回りの角度を検出し、この載置部の角度と、吸着ノズルの前記軸線回りの角度とが一致するように前記回転駆動装置の動作量を制御する回転方向位置決め手段を備えているものである。
請求項6に記載したICハンドラーは、請求項1ないし請求項3のうちいずれか一つに記載したICハンドラーにおいて、吸着ノズルに吸着された電子部品を下方から撮像する部品用撮像装置と、この部品用撮像装置が撮像した画像によって前記電子部品の間隔を検出する部品間隔検出手段とを備え、吸着ノズル移動装置は、前記部品間隔検出手段が検出した吸着後の電子部品の間隔と、検査用ソケットの間隔とが一致するように移動可能な吸着ノズルを移動させるものである。
請求項7に記載したICハンドラーは、請求項6に記載したICハンドラーにおいて、ヘッドユニットが検査用ソケットの上方であって電子部品を装填可能な位置に移動するための移動方向と距離のデータを、吸着ノズル移動装置の駆動により移動した吸着ノズルの移動量に対応させて補正する補正手段を備えているものである。
請求項8に記載したICハンドラーは、請求項6または請求項7に記載したICハンドラーにおいて、部品用撮像装置を、検査用ソケットが搭載された基台に設けたものである。
請求項9に記載したICハンドラーは、請求項6ないし請求項8のうちいずれか一つに記載したICハンドラーにおいて、各吸着ノズルは、ヘッドユニットにそれぞれ上下方向の軸線回りに回動自在に支持され、ヘッドユニットは、これら複数の吸着ノズルの回転方向の角度を変化させる回転駆動装置を備え、部品用撮像装置が撮像した画像に基づいて電子部品の上下方向の軸線回りの角度を検出し、この電子部品の角度と、検査用ソケットの回転方向の角度とが一致するように前記回転駆動装置の動作量を制御する回転方向位置決め手段を備えているものである。
請求項10に記載したICハンドラーは、請求項1ないし請求項9のうちいずれか一つに記載したICハンドラーにおいて、ヘッドユニットは、検査用ソケットが搭載された基台の上方で互いに直交する水平な2方向に移動し、吸着ノズル移動装置は、前記ヘッドユニットの移動する方向と平行な2方向に吸着ノズルを2個のモータによって独立して移動させるものである。
本発明によれば、未検査部品用トレイの複数の部品収納用凹陥部間の間隔と、複数の検査用ソケットの間隔とが異なる場合、移動可能な吸着ノズルが移動することにより前記両者の間隔の相違が解消される。このため、本発明に係るICハンドラーにおいては、未検査部品用トレイまたはホットプレート上の複数の電子部品を複数の吸着ノズルによって一度に吸着し、途中で放すことなく検査用ソケットに装填することができるから、検査の効率を向上させることができる。
請求項2記載の発明によれば、複数の検査用ソケットの間隔と、検査済み部品用トレイの複数の部品収納用凹陥部の間隔とが異なる場合、移動可能な吸着ノズルが移動することにより前記両者の間隔の相違が解消される。このため、この発明に係るICハンドラーにおいては、検査後の複数の電子部品を複数の吸着ノズルによって一度に検査済み部品用トレイに移載することができるから、より一層検査の効率が高くなる。
請求項3記載の発明によれば、検査済み部品用トレイの複数の部品収納用凹陥部間の間隔と、未検査部品用トレイの複数の部品収納用凹陥部間の間隔とが異なる場合、移動可能な吸着ノズルが移動することにより前記両者の間隔の相違が解消される。このため、この発明に係るICハンドラーにおいては、検査後の電子部品を検査済み部品用トレイに戻した後、未検査部品用トレイにおいて新たに複数の吸着ノズルで電子部品を一度に吸着することができるから、より一層検査の効率が高くなる。
請求項4記載の発明によれば、電子部品の種類の変更とともにトレイの種類が変わり、トレイの部品収納用凹陥部間の間隔が変わった場合や、検査する電子部品の種類を変えるときなどで検査用ソケットを交換した場合、ヘッドユニットを移動させ載置部用撮像装置によってトレイや検査用ソケットを上方から撮像することによって、新たなトレイの部品収納用凹陥部間の間隔や、検査用ソケットの間隔を検出し容易に設定することができる。
請求項5記載の発明によれば、トレイの複数の部品収納用凹陥部の上下方向の軸線回り角度、検査用ソケットの上下方向の軸線回りの角度と、吸着ノズルの上下方向の軸線回りの角度とを一致させることができるから、複数の電子部品をより一層正確に検査用ソケットに装填することができるとともに検査済み部品用トレイに移載することができる。
請求項6記載の発明によれば、吸着ノズルによって電子部品を吸着したときに電子部品の位置が目標とする位置からずれたとしても、この位置ずれは吸着ノズル移動手段によって修正される。このため、この発明によるICハンドラーにおいては、電子部品の吸着時に吸着ノズルに対して電子部品が位置ずれを起こしたとしても、この電子部品を正しく検査用ソケットに装填することができる。
請求項7記載の発明によれば、吸着時の電子部品の吸着ノズルに対する位置ずれを修正するために吸着ノズルの位置が初期の位置から変わったとしても、補正手段によりヘッドユニットの移動方向と距離のデータが修正されるから、前記吸着ノズルの位置の変化を反映するようにヘッドユニットが動作する。このため、この発明によれば、電子部品をより一層正確に検査用ソケットに装填することができる。
請求項8記載の発明によれば、吸着ノズルが電子部品を吸着した吸着位置から検査用ソケットに移動する途中で電子部品を下方から撮像することができる。
このため、電子部品を撮像するために検査用ソケットが位置する方向とは異なる方向にヘッドユニットを移動させる必要がなく、ヘッドユニットを略一直線状に移動させることができるから、ヘッドユニットの移動時間を短縮することができ、タクトタイムの短縮を図ることができる。
請求項9記載の発明によれば、複数の電子部品の上下方向の軸線回り角度と、検査用ソケットの上下方向の軸線回り角度とを一致させることができ、複数の電子部品をより一層正確に検査用ソケットに装填することができる。
請求項10記載の発明によれば、複数の検査用ソケットが例えば2列に並ぶような場合において、検査用ソケットの間隔と電子部品の間隔とを一致させることができる。また、升目状に形成されているトレイの部品収納用凹陥部の前後方向の間隔および左右方向の間隔と、複数の吸着ノズルまたは電子部品の間隔とを一致させることができる。
したがって、この発明に係るICハンドラーによれば、トレイの部品収納用凹陥部と検査用ソケットとがそれぞれ前後方向と左右方向とに並ぶ場合であっても、電子部品の吸着、装填、移載をそれぞれ確実に行うことができる。
以下、本発明に係るICハンドラーの一実施の形態を図1ないし図14によって詳細に説明する。
図1は本発明に係るICハンドラーの平面図である。同図においては、トレイ支持装置やストッカーをこれらの上にトレイが載置されていない状態で描いてある。図2は図1におけるII−II線断面図、図3は部品移動装置の構成を説明するための斜視図、図4はヘッドユニットの斜視図、図5は単位ユニットの動作方向を説明するための斜視図で、同図は二つの単位ユニットのみが描いてある。図6は単位ユニットの側面図で、同図においては構成部材の連結部分を破断して示す。この破断位置を図1中にVI−VI線によって示す。
図7はトレイ支持装置の構成を示す図で、同図(a)は側面図、同図(b)は正面図である。図8はトレイ移載装置とトレイ支持装置の動作を説明するための平面図、図9ないし図12はトレイ移載装置とストッカーの動作を説明するための正面図、図13はICハンドラーの概略構成を示す斜視図、図14は本発明に係るICハンドラーの制御系の構成を示すブロック図である。
これらの図において、符号1で示すものは、この実施の形態によるICハンドラーを示す。
このICハンドラー1は、図1および図2に示すように、基台2の後端部(図1においては上端部であって、図2においては右側の端部)に位置する検査領域Aと、前記基台2の前後方向の略中央部に位置する部品領域Bとの間において後述する部品移動装置3,4によって電子部品5(図2および図6参照)を移動させるものである。なお、本明細書中においては、図1において上下方向を装置の前後方向としてY方向といい、図1において左右方向を装置の左右方向としてX方向といい、紙面に直交する方向を単にZ方向という。
前記基台2の検査領域Aには開口2aが設けられ、被検査用の電子部品5が載置される検査用ソケット6が複数配設されたテストヘッド8が、この開口2aの下方において基台2に着脱可能に固着されている。前記検査用ソケット6は、基台2内においてICハンドラー1とは独立に床に載置される検査装置本体7(図2参照)に、テストヘッド8を介してあるいは直接に、不図示の検査用電流ケーブルを介して連結されている。また、この検査用ソケット6は、上方から電子部品5(図2および図6参照)が装填される構成が採られ、基台2のX方向の略中央部に配設されている。この実施の形態においては、4個の検査用ソケット6が設けられている。これらの検査用ソケット6は、X方向に並ぶ2個の検査用ソケット6,6がY方向に2組並ぶように設けられている。電子部品5の検査は、検査用ソケット6に電子部品5が載置された状態で、電子部品5と検査装置本体7との間で検査用電流を入出力することにより実施される。前記検査用電流ケーブルのいずれか一方の端部あるいは中間部には、脱着可能なコネクタが配置されている。
前記基台2の上には、この基台2の前端部に位置する複数のストッカー11,11‥‥と、これらのストッカー11と前記検査用ソケット6との間に位置するトレイ支持装置12と、前記ストッカー11とトレイ支持装置12との間で後述するトレイT(図2参照)を移動させるトレイ移載装置13と、基台2のX方向の両端部に位置する固定レール14によって支持された第1の部品移動装置3および第2の部品移動装置4と、これらの部品移動装置3,4によって吸着されて移動する電子部品5を下方から撮像するための複数の部品用撮像装置15とが設けられている。これらの部品用撮像装置15は、検査用ソケット6とトレイ支持装置12との間において基台2のX方向の中央に対して左側と右側とに振り分けられるような位置にそれぞれX方向に並ぶ状態で2個ずつ設けられている。また、上述した各装置は、図14に示す制御手段200に接続され、この制御手段200によって動作が制御される。
以下、上述した基台2上の各装置について詳細に説明する。
前記ストッカー11は、図2に示すように、複数のトレイTを上下方向に重ねた状態で収容する構造のもので、図1に示すように、X方向に並ぶ状態で複数設けられている。前記トレイTは、図8に示すように、プラスチックによって平面視においてY方向に長い長方形の皿状に形成されている。このトレイTには、図示してはいないが、電子部品5を収納するための凹陥部が上方に向けて開口する状態で多数形成されている。
前記ストッカー11は、図1、図2および図13に示すように、最下部に位置する平面視四角形状の枠体21と、この枠体21の後端部に立設された断面L字状の後側支柱22と、前記枠体21の前端部に立設された断面L字状の前側支柱23と、前記枠体21に設けられたトレイ支持用のフック24(図9〜図12参照)などを備えている。図13においては、複数のストッカーのうちX方向の両端部に位置するストッカーのみが描いてある。
このストッカー11は、図2に示すように、前記基台2の前端部上に設けられたストッカー用フレーム25の上に搭載されている。このストッカー用フレーム25は、図1には図示していない。このストッカー用フレーム25における前記ストッカー11の枠体21の下方となる部位には、トレイ出し入れ口26(図2参照)が形成されている。
ストッカー11の前記枠体21は、内部の開口部分に水平状態のトレイTを上下方向に装填することができるように形成されている。
前記後側支柱22と前側支柱23は、長方形状のトレイTの四隅を嵌合状態で保持するように位置付けられている。前側支柱23は、図2に示すように、後側支柱22より低くなるように形成されている。
前記フック24は、ストッカー11内のトレイTを支えるためのもので、平面視において前記枠体21の開口部分内に先端部が臨む前進位置と、この先端部が開口部分の外に出る後退位置との間で往復可能に枠体21に支持されている。また、各フック24には、前進位置と後退位置とのいずれか一方にフック24を移動させるアクチュエータ27(図14参照)が接続されている。このアクチュエータ27の動作は、制御手段200に設けられた基本動作制御手段201によって制御される。
このフック24の前記先端部は、図示してはいないが、トレイTの側部に側方へ向けて開口するように形成された凹陥部内に係入するように形成されている。なお、図9〜図12に図示したフック24は、トレイTを支持している状態と放した状態とを容易に判別することができるように、前記先端部によってトレイTの下端を支承する構造として描いてある。また、このフック24は、上述したように平行移動する構造の他に、平面視において先端部が前記開口部分内に臨む横状態と、先端部が下方を指向するようにフック全体が約90°回り、先端部が前記開口部分の外に出る縦状態との間で回動する構造を採ることもできる。
前記トレイ支持装置12は、図1に示すように、X方向に一列に並ぶように3台設けられている。すなわち、部品領域Bは、平面視において、検査領域Aから離間する方向(Y方向)とは直交する方向(X方向)に複数並べて設けられている。これらのトレイ支持装置12には、図8に示すように、未検査の電子部品5が収納された未検査部品用トレイT1と、検査後に良品であると判定された電子部品5を収納する良品用トレイT2と、検査後に不良品であると判定された電子部品5を収納する不良品用トレイT3とが支持されている。
これらのトレイ支持装置12は、後述する部品領域移動装置31によって支持された状態でX方向に移動する。なお、このトレイ支持装置12の台数は3台に限定されることはなく、必要に応じて増加したり減少させたりすることができる。これらのトレイ支持装置12と部品領域移動装置31の動作は、図14に示す制御手段200の基本動作制御手段201によって制御される。
各トレイ支持装置12は、図1、図2、図7および図8に示すように、後述する部品領域移動装置31の板状支持台32の上に設けられたトレイ昇降用シリンダ33と、X方向に間隔をおいて互いに対向するように前記板状支持台32の上に立設された一対の縦板34と、これらの縦板34の内側にそれぞれ設けられたベルトコンベア35と、前記2枚の縦板34,34の上端部どうしの間に横架された前側受圧板36および後側受圧板37と、前記縦板34のY方向の途中の部位に設けられた一対の側部ガイド部材38,38と、装置後側の端部に設けられたトレイ用ストッパー39{図7(a)参照}などによって構成されている。
前記トレイ昇降用シリンダ33は、ピストンロッド33aが上下方向に移動するように板状支持台32の上に固定され、ピストンロッド33aによって後述するトレイ昇降用プレート40を昇降させる。なお、図7はシリンダ33を支持する部材を省略して描いてある。
前記トレイ昇降用プレート40は、トレイTの下面を支承するためのもので、平面視においてY方向に長くなる長方形状に形成されており、前記板状支持台32に昇降ガイド41によって昇降自在に支持されている。このトレイ昇降用プレート40は、前記一対のベルトコンベア35,35の間にこれらのベルトコンベア35に対して接触することがないように挿入されている。
このように形成されたトレイ昇降用プレート40は、前記シリンダ33の駆動により、ベルトコンベア35の搬送面より低くなるような待機位置(図2参照)と、前記搬送面より高い位置であってトレイTが後述する前側受圧板36と後側受圧板37とに押付けられるような上昇位置との間で昇降する。
前記縦板34は、ベルトコンベア35を前端部から後端部にわたって側方から囲むような長さに形成されている。
前記ベルトコンベア35は、トレイTの両側部を支承しながらトレイTをY方向に搬送し、トレイ支持装置12内へのトレイTの搬入とトレイ支持装置12からのトレイTの搬出とを行うためのものである。このベルトコンベア35の駆動軸42は、3台のトレイ支持装置12をX方向に貫通するように形成され、これらのトレイ支持装置12の全てのベルトコンベア35を同時に駆動する。
前記前側受圧板36と後側受圧板37は、トレイTの上下方向の位置を決めるともにトレイTの歪みを矯正するためのものである。これらの前側受圧板36と後側受圧板37の下面は、前記シリンダ33とトレイ昇降用プレート40とによって上昇させられたトレイTの上面が下方から当接するように平坦に形成されている。前記前側受圧板36には、図7(a)に示すように、ベルトコンベア35によって搬入されたトレイTの端部を検出するための光学式センサ43が設けられている。
前記側部ガイド部材38は、トレイTのX方向の位置を決めるためのもので、図1に示すように、平面視において縦板34の上端部からベルトコンベア35の上方へ延びるように形成されている。この側部ガイド部材38の延在部分の下面は、図示してはいないが、上方に向かうにしたがって次第に側部ガイド部材38の先端に向かうように傾斜している。すなわち、ベルトコンベア35によってトレイ支持装置12内に搬入されたトレイTが前記シリンダ33とトレイ昇降用プレート40とによって上昇させられることにより、このトレイTは、側部ガイド部材38の前記下面に両側部が下方から接触し、一対の側部ガイド部材38によってX方向に位置決めされる。
前記トレイ用ストッパー39は、ベルトコンベア35によってトレイ支持装置12内に搬送されたトレイTの搬送方向の位置を決めるためのもので、図7(a)に示すように、トレイTの後端面(トレイ支持装置12内に搬入されるトレイTの進行方向前側の端面)が当接する縦面が形成されている。このトレイ用ストッパー39は、前記板状支持台32または縦板34にブラケット(図示せず)を介して支持されている。
前記部品領域移動装置31は、図1、図2および図7(b)に示すように、基台2上でX方向に延びる一対の固定レール44と、これらの固定レール44にX方向に移動自在に支持されたスライダ45と、このスライダ45に支持された前記板状支持台32と、この板状支持台32と前記スライダ45とをX方向に移動させるボールねじ式の駆動装置46(図8参照)とから構成されている。このボールねじ式の駆動装置46は、図1および図2に示すように、前記両固定レール44,44どうしの間でX方向に延びるボールねじ軸47を回転させ、このボールねじ軸47に螺合するとともに板状支持台32に一体的に設けられたナット部材48を移動させる。
前記トレイ移載装置13は、図1、図2、図8〜図12に示すように、基台2上でX方向に延びる固定レール51と、この固定レール51にX方向に移動自在に支持されたスライダ52と、このスライダ52をX方向に所定量だけ移動させるボールねじ式の駆動装置53と、前記スライダ52の上に固定された支持板54と、この支持板54の上に設けられた2組の移載装置本体55,55と、前記固定レール51と上述したトレイ支持装置12との間に位置する中継用コンベア56などによって構成されている。このトレイ移載装置13の動作は、図14に示す制御手段200の基本動作制御手段201によって制御される。
前記2組の移載装置本体55は、上述したストッカー11に下方からトレイTを搬入したりストッカー11の下端部からトレイTを搬出するためのもので、複数のストッカー11の並設間隔と同一の間隔となるようにX方向に並べられている。
これらの移載装置本体55は、前記支持板54の上にY方向に並ぶ状態で固定された第1のシリンダ61および第2のシリンダ62と、これらのシリンダ61,62のX方向の両側において前記支持板54に立設された一対の縦板63,63と、これらの縦板63の内側にそれぞれ設けられた一対のベルトコンベア64,64などによってそれぞれ構成されている。
前記第1および第2のシリンダ61,62は、ピストンロッド61a,62aが上下方向に移動するように前記支持板54に固定され、ピストンロッド61a,62aによって後述するトレイ支承部材65を昇降させる。これらの第1および第2のシリンダ61,62のうち装置後側(図2においては右側)に位置する第1のシリンダ61のピストンロッド61aの移動ストロークは、第2のシリンダ62のピストンロッド62aの移動ストロークより長くなるように形成されている。このように移動ストロークが異なる2種類のシリンダ61,62を装備しているのは、後述するようにトレイ支承部材65の上昇位置を相対的に高い位置と相対的に低い位置との2段階に切換えるためである。
前記トレイ支承部材65は、トレイTの下面を支承するためのもので、平面視においてY方向に長くなる長方形状に形成されており、前記支持板54または縦板63に設けられた昇降ガイド(図示せず)によって昇降自在に支持されている。また、このトレイ支承部材65は、図9〜図12に示すように、後述する一対のベルトコンベア64,64の間にこれらのベルトコンベア64に対して接触することがないように挿入されている。なお、図9〜図12においては、トレイ移載装置13の動作を理解し易いように、トレイ支承部材65は模式的に描いてある。
さらに、このトレイ支承部材65の平面視における大きさは、例えば図9(b)に示すように、移載装置本体55が前記ストッカー11の直下に位置決めされている状態でトレイ支承部材65が上昇することによって、このトレイ支承部材65がストッカー用フレーム25のトレイ出し入れ口26内に入ることができるような大きさに形成されている。
このように形成されたトレイ支承部材65は、第1のシリンダ61と第2のシリンダ62の駆動により、ベルトコンベア64の搬送面より低くなるような待機位置(図2参照)と、前記搬送面より高い位置であってストッカー11の下端部近傍の後述する上昇位置との間で昇降する。
第1のシリンダ61によってトレイ支承部材65を上昇させた場合のトレイ支承部材65の上昇位置は、例えば図12(a)に示すように、ストッカー11内の最も下に位置するトレイTがトレイ支承部材65によって前記フック24より上に押し上げられるような位置に設定されている。一方、第2のシリンダ62によってトレイ支承部材65を上昇させた場合のトレイ支承部材65の上昇位置は、図10(a)に示すように、フック24に支持されたストッカー11内の最も下に位置するトレイTに、トレイ支承部材65に載せられたトレイTが下から重ねられるような位置に設定されている。
前記トレイ移載装置13のベルトコンベア64は、トレイTの両側部を支承しながらトレイTをY方向に搬送するためのもので、図2に示すように、搬送面が水平になるように縦板63に装着されている。前記搬送面の高さは、上述したトレイ支持装置12のベルトコンベア35の搬送面と略同じ高さに位置付けられている。
前記中継コンベア56は、図1および図2に示すように、トレイTの両側部を支承しながらトレイTをY方向に搬送するベルトコンベア66を備え、上述したトレイ支持装置12のベルトコンベア35と、トレイ移載装置13のベルトコンベア64との間でトレイTの受け渡しを行うように構成されている。また、この中継コンベア56のベルトコンベア66は、トレイ支持装置12のベルトコンベア35およびトレイ移載装置13のベルトコンベア64とともに、トレイTの搬送方向に動作する。
前記第1の部品移動装置3と第2の部品移動装置4は、基台2のY方向に延びる中心線に対して線対称となるように形成されている。このため、ここにおいては、図1において左側に位置する第1の部品移動装置3について説明し、第2の部品移動装置4については、第1の部品移動装置3と同一符号を付して詳細な説明は省略する。
第1の部品移動装置3は、図1〜図6に示すように、基台2のX方向の端部上でY方向に延びる一対の固定レール14,14と、これらの固定レール14にY方向に移動自在に支持されたY方向移動部材71と、このY方向移動部材71をY方向に移動させるボールねじ式の第1のY方向駆動装置72と、前記Y方向移動部材71にX方向に移動自在に支持された支持部材73(図3参照)と、この支持部材73を前記Y方向移動部材71に対してX方向に移動させるボールねじ式の第1のX方向駆動装置74(図3参照)と、前記支持部材73に設けられたヘッドユニット75などによって構成されている。この第1の部品移動装置3と第2の部品移動装置4の前記駆動装置72,74と、後述するヘッドユニット75内の各装置の動作は、後述する制御手段200によって制御される。
前記固定レール14は、図1に示すように、基台2上に複数設けられたストッカー11のうち最も外側に位置するストッカー11とX方向の同一位置であって、かつ前記最も外側に位置するストッカー11から装置の後方に離間するような位置に配設されている。
前記Y方向移動部材71は、図3に示すように、前記固定レール14,14にスライド部材(図示せず)を介して接続された基部71aと、この基部71bの上端部から側方(図3においては右方)に突出する一対の腕部71bとを備えている。これらの腕部71bは、Y方向に間隔をおいて並ぶように設けられており、ガイド部材71cを介して前記支持部材73をX方向に移動自在に支持している。前記ガイド部材71cは、支持部材73に設けられたレール73aを上方から支える構造が採られている。
前記Y方向移動部材71をY方向に駆動する第1のY方向駆動装置72は、図1に示すように、Y方向に延びる状態で前記固定レール14に対して回転自在に支持されたボールねじ軸76と、このボールねじ軸76の途中に螺合しかつY方向移動部材71に固着したナット部材(図示せず)と、前記ボールねじ軸76における装置後側の端部に接続されたモータ79などによって構成されている。
前記支持部材73は、図3に示すように、開口73bを有する平面視長方形の板状に形成されており、Y方向の両端部が前記レール73aを介して前記Y方向移動部材71に支持されている。
この支持部材73をX方向に駆動する第1のX方向駆動装置74は、図3に示すように、Y方向移動部材71の上部に設けられたモータブロック81と、このモータブロック81に回転自在に支持されたボールねじ軸82と、このボールねじ軸82に螺合しかつ支持部材73に固着したナット部材82aと、前記ボールねじ軸82の一端部(第1の部品移動装置3においては左側の端部)に接続されたモータ83などによって構成されている。前記ナット部材82aは、支持部材73における開口73bを有する枠状部84とは反対側の端部に取付けられている。
前記ヘッドユニット75は、図1および図4に示すように、前記枠状部84のX方向延在部分84aに取付けられた4個の単位ユニット85によって構成されている。
これらの4個の単位ユニット85は、図1に示すように、平面視において前記4個の検査用ソケット6と同様にX方向とY方向とに並べられている。この実施の形態によるヘッドユニット75には、前記検査用ソケット6を上方から撮像するためのヘッド側撮像装置86,87が設けられている。ヘッド側撮像装置86は検査ソケット6の撮像に用いられ、ヘッド側撮像装置87はトレイ支持装置12に搬送されるトレイTの撮像に用いられる。所定のタイミングで撮像されるトレイTの所定の凹陥部あるいはフィデューシャルマークの位置から、ベルトコンベア35の搬送誤差、ボールねじ式駆動装置46の駆動量の補正量が算出される。これら補正量が加味されて、部品領域移動装置31上の各トレイTは、電子部品5の吸着、載置に際して正しい位置に配置される。これらの撮像装置86,87は、前記枠状部84のY方向の両端部に設けられている。この実施の形態においては、前記ヘッド側撮像装置86とヘッド側撮像装置87とによって本発明でいう載置部用撮像装置が構成されている。
前記各単位ユニット85は、図6に示すように、前記枠状部84の前記X方向延在部分84aに取付けられたX方向支持部材91と、このX方向支持部材91の下部にX方向に移動自在に装着されたX方向スライダ92と、このX方向スライダ92をX方向に駆動するボールねじ式の第2のX方向駆動装置93と、前記X方向スライダ92の下部に一体に形成されたY方向支持部材94と、このY方向支持部材94の下部にY方向に移動自在に装着されたY方向スライダ95と、このY方向スライダ95をY方向に駆動するボールねじ式の第2のY方向駆動装置96と、前記Y方向スライダ95の下部にブラケット97を介して取付けられたZ方向支持部材98と、このZ方向支持部材98にZ方向に移動可能に支持された吸着ヘッド99と、この吸着ヘッド99を昇降させるZ方向駆動装置100などによって構成されている。この単位ユニット85によって、本発明でいう吸着ノズル移動装置が構成されている。
前記X方向支持部材91とX方向スライダ92との間と、Y方向支持部材94とY方向スライダ95との間には、いわゆるクロスローラガイドなどの直動案内用の部材101が介装されている。前記第2のX方向駆動装置93は、X方向支持部材91にX方向に延びる状態で回転自在に支持されたボールねじ軸102と、このボールねじ軸102の一端部に接続されたモータ103(図4〜図6参照)と、ボールねじ軸102の途中に螺合しかつX方向スライダ92に固着したナット部材104とから構成されている。この第2のX方向駆動装置93のモータ103は、図4に示すように、前記枠状部84のX方向延在部分84aに沿うように装備されている。
前記第2のY方向駆動装置96は、図6に示すように、Y方向に延びる状態で前記Y方向支持部材73に回転自在に支持されたボールねじ軸110と、このボールねじ軸110の一端部に接続されたモータ111と、前記ボールねじ軸110の途中に螺合しかつY方向スライダ95に固着したナット部材112とから構成されている。この第2のY方向駆動装置96のモータ111は、図4に示すように、前記枠状部84からY方向の両側に突出するように装備されている。
この第2のY方向駆動装置96と前記第2のX方向駆動装置93は、上述した第1のY方向駆動装置72と第1のX方向駆動装置74に較べてナット部材104,112の移動量が少なくなり、またナット部材104,112の位置(従動側の部材の位置)を決める際の分解能が高くなるように構成されている。
前記Z方向支持部材98は、図6に示すように、Z方向に延びる筒状に形成されており、内部に後述するZ方向駆動装置100のボールねじ軸113と、後述する吸着ヘッド99を昇降自在に支持するガイド部材(図示せず)などを収容している。
Z方向駆動装置100は、図6に示すように、Z方向に延びる状態で前記Z方向支持部材98に回転自在に支持された前記ボールねじ軸113と、Z方向支持部材98の上端部に支持されかつ前記ボールねじ軸113の上端部に接続されたモータ114と、前記ボールねじ軸113の途中に螺合しかつ後述する吸着ヘッド99に結合されたナット部材115とから構成されている。
前記吸着ヘッド99は、図6に示すように、前記Z方向支持部材98のガイド部材に嵌合するとともにZ方向駆動装置100のナット部材115に結合されたハウジング121と、Z方向に延びる状態で前記ハウジング121の内部に回転自在に支持されたシャフト122と、このシャフト122を回転させるモータ123を有する回転駆動装置124と、前記シャフト122の下端部に着脱可能に取付けられた吸着ノズル125とを備えている。前記シャフト122は、中空状に形成されており、空気吸引装置(図示せず)に接続されている。
前記吸着ノズル125は、下端に吸着面が形成され、前記シャフト122ともに前記ハウジング121に対してZ方向の軸線回りに回動できるように構成されている。
すなわち、この単位ユニット85は、図5に示すように、支持部材73に対してX方向と、Y方向と、Z方向とに吸着ノズル125を移動させるとともに、Z方向の軸線回りに吸着ノズル125を回動させる。
前記制御手段200は、図14に示すように、前記基本動作制御手段201と、部品間隔検出手段202と、載置部間隔検出手段203と、吸着ノズル移動手段204と、回転方向位置決め手段205と、補正手段206とを備えている。
この実施のの形態によるICハンドラー1の制御手段200は、検査装置本体7内の制御装置と不図示の連係用ケーブルで結ばれ、複数の検査用ソケット6への各電子部品5の各吸着ノズル125による装着が終了した情報を検査装置本体7内の制御装置に伝達し、検査装置本体7内の制御装置は検査が終わったことと検査結果の情報を、制御手段200へ伝達する。また、制御手段200は、検査が終わったことと検査結果の情報を受けて、検査済みの電子部品5が良品である場合には良品用トレイT2へ、不良品である場合には不良品用トレイT3にそれぞれ電子部品5を移載するように、吸着ノズル移動手段204を制御する。
前記基本動作制御手段201は、前記トレイ支持装置12と、トレイ移載装置13、部品用撮像装置15、部品領域移動装置31、フック用アクチュエータ27、第1のY方向駆動装置72、第1のX方向駆動装置74、ヘッド側撮像装置86、ヘッド側撮像装置87およびZ方向駆動装置100などの各装置の動作を制御する。
前記部品間隔検出手段202は、前記部品用撮像装置15によって撮像された吸着後の電子部品5の画像データを使用して、画像処理により全ての単位ユニット85において電子部品5の位置を検出するように構成されている。この検出時には、4個の単位ユニット85に吸着された4個の電子部品5のうちX方向に並ぶ2個の電子部品5,5間の間隔と、Y方向に並ぶ2個の電子部品5,5間の間隔と、各電子部品5についてZ方向に延びる軸線回りの角度(回転位置)とを検出する。
電子部品5の前記X方向の間隔は、4個の電子部品5のうち装置前側でX方向に並ぶ2個の電子部品5,5間の間隔と、装置後側でX方向に並ぶ2個の電子部品5,5間の間隔とを検出する。また、前記Y方向の間隔は、4個の電子部品5のうち装置右側でY方向に並ぶ2個の電子部品5,5間の間隔と、装置左側でY方向に並ぶ2個の電子部品5,5間の間隔を検出する。なお、部品用撮像装置15が撮像した電子部品5の画像データと、電子部品5の位置を示すデータは、制御手段200に接続されたメモリ207に記憶させておく。
前記載置部間隔検出手段203は、前記ヘッドユニット75に設けられたヘッド側撮像装置86とヘッド側撮像装置87によって撮像された検査用ソケット6と、トレイ支持装置12上のトレイT1〜T3の画像データを使用して、画像処理によって複数の検査用ソケット6間および各トレイT1〜T3の複数の部品収納用凹陥部間についてそれぞれX方向とY方向の間隔を検出する。なお、ここでいう複数の検査用ソケット6間のX方向の間隔とは、4個の検査用ソケット6のうち装置前側でX方向に並ぶ2個の検査用ソケット6,6間の間隔と、装置後側でX方向に並ぶ2個の検査用ソケット6,6間の間隔をいう。
また、複数の検査用ソケット6,6のY方向の間隔とは、4個の検査用ソケット6のうち装置右側でY方向に並ぶ2個の検査用ソケット6,6間の間隔と、装置左側でY方向に並ぶ2個の検査用ソケット6,6間の間隔をいう。このときに間隔が検出される前記部品収納用凹陥部とは、トレイに設けられている多数の部品収納用凹陥部のうち、X方向に隣接する二箇所の凹陥部と、これらの凹陥部に対しY方向に隣接する二箇所の凹陥部のことをいう。以下においては、これらの四箇所の部品収納用凹陥部のX方向とY方向の間隔を単に「複数の部品収納用凹陥部間の間隔」という。
また、この検出時には、載置部間隔検出手段203は、各検査用ソケット6についてZ方向に延びる軸線回りの角度と、良品用トレイT1および不良品用トレイT2についてZ方向に延びる軸線回りの角度などを検出する。なお、ヘッド側用撮像装置86とヘッド側撮像装置87とが撮像した検査用ソケット6および各トレイT1〜T3の画像データと、検査用ソケット6およびトレイT1〜T3の位置を示すデータは、制御手段200に接続されたメモリ207に記憶させておく。
前記吸着ノズル移動手段204は、4個の単位ユニット6にそれぞれ設けられた第2のX方向駆動装置93と第2のY方向駆動装置96との動作を制御するためのものである。
この実施の形態による吸着ノズル移動手段204は、吸着ノズル125が電子部品5を未検査部品用トレイT1上で吸着するときと、電子部品5を検査用ソケット6に装填するときと、検査が終了した電子部品5を良品用トレイT2または不良品用トレイT3に移載するときと、これらの検査済み部品用のトレイT2,T3上から前記未検査部品用トレイT1上に戻るときに、必要に応じて各単位ユニット85の第2のX方向駆動装置93と第2のY方向駆動装置96とを動作させる。
すなわち、この吸着ノズル移動手段204は、吸着ノズル125が電子部品5を未検査部品用トレイT1上で吸着するときは、吸着ノズル125の間隔が未検査部品用トレイT1の複数の部品収納用凹陥部の間隔と一致するように、X方向駆動装置93と第2のY方向駆動装置96との動作を制御し吸着ノズル125を移動させる。なお、各吸着ノズル125のX方向およびY方向の間隔は、ICハンドラー1の動作開始時に予め設定しておいたり、部品を吸着していない初期状態にある吸着ノズル125を部品用撮像装置15により撮像した画像データに基づいて画像処理によって検出する。
吸着ノズル移動手段204は、電子部品5を検査用ソケット6に装填するときは、未検査部品用トレイT1の複数の部品収納用凹陥部の間隔により決定される電子部品5の間隔が前記複数の検査用ソケット6の間隔と一致するように、X方向駆動装置93と第2のY方向駆動装置96との動作を制御し、吸着ノズル125を移動させる。複数の電子部品5のX方向およびY方向の間隔は、前記部品間隔検出手段202によって検出した値を使用する。複数の検査用ソケット6のX方向およびY方向の間隔は、載置部間隔検出手段203が検出した値を使用する。
吸着ノズル移動手段204は、検査が終了した電子部品5を良品用トレイT2または不良品用トレイT3に移載するときは、複数の検査用ソケット6の間隔から決定される電子部品5の間隔が、良品用トレイT2または不良品用トレイT3の複数の部品収納用凹陥部の間隔と一致するように、X方向駆動装置93と第2のY方向駆動装置96との動作を制御し、吸着ノズル125を移動させる。良品用トレイT2または不良品用トレイT3における複数の部品収納用凹陥部間のX方向およびY方向の間隔は、前記載置部間隔検出手段203が検出した値を使用する。
吸着ノズル移動手段204は、吸着ノズル125が検査済み部品用のトレイT2,T3上から前記未検査部品用トレイT1上に戻るときには、トレイT2またはトレイT3の複数の部品収納用凹陥部の間隔から決定される電子部品5の間隔が、トレイT1の複数の部品収納用凹陥部の間隔と一致するようにX方向駆動装置93と第2のY方向駆動装置96との動作を制御し、吸着ノズル125を移動させる。トレイT1の複数の部品収納用凹陥部の間隔は、前記載置部間隔検出手段203が検出した値を使用する。
前記回転方向位置決め手段205は、4個の単位ユニット6にそれぞれ設けられた回転駆動装置124の動作を制御するためのものである。この回転方向位置決め手段205は、前記部品間隔検出手段202によって検出された電子部品5におけるZ方向の軸線回りの角度と、前記載置部間隔検出手段203によって検出された検査用ソケット6のZ方向の軸線回りの角度とが一致するように回転駆動装置124の動作を制御する。
この実施の形態による回転方向位置決め手段205は、電子部品5を検査用ソケット6に装填するときと、検査が終了した電子部品5を良品用トレイT2または不良品用トレイT3に移載するときに、必要に応じて各単位ユニット85の回転駆動装置124を動作させる。すなわち、この回転方向位置決め手段205は、4個の電子部品5の前記回転方向の角度と、前記トレイT2,T3のそれぞれの複数の部品収納凹陥部の前記回転方向の角度とが一致するように、各単位ユニット85の回転駆動装置124を動作させ、吸着ノズル125(電子部品5)を回転させる。
前記補正手段206は、ヘッドユニット75が検査用ソケット6の上方であって電子部品5を装填可能な位置に移動するための移動方向と距離のデータを、第2のX方向駆動装置93と第2のY方向駆動装置96の駆動により移動した吸着ノズル125の移動量に対応させて補正する構成が採られている。
次に、上述したように構成されたICハンドラー1の動作について説明する。このICハンドラー1によって、電子部品5を検査用ソケット6に装填するためには、先ず、ストッカー11からトレイ移載装置13によって未検査部品用トレイT1をトレイ支持装置12に搬送し、第1または第2の部品移動装置3,4によって前記トレイT1の上の電子部品5を検査用ソケット6に移動させる。
ストッカー11から未検査部品用トレイT1をトレイ移載装置13によってトレイ支持装置12に搬送するためには、先ず、図9(a)に示すように、所望のストッカー11の下方に移載装置本体55を移動させ、第1のシリンダ61によってトレイ支承部材65を上昇位置に上昇させるとともに、第2のシリンダ62を伸長状態とする。このとき、前記トレイ支承部材65はストッカー11内の最も下に位置するトレイT1に接触する。次に、同図(b)に示すように、ストッカー11のフック24を後退させ、同図(c)に示すように、第1のシリンダ61のピストンロッド61aを下降させる。
このピストンロッド61aの下降により、トレイ支承部材65とストッカー11内の多数のトレイTが下降し、第2のシリンダ62のピストンロッド62aによって支承されるようになる。その後、図10(a)に示すように、前記フック24を前進させ、同図(b)に示すように、第2のシリンダ62のピストンロッド62aを下降させる。このようにピストンロッド62aが下降することにより、トレイ支承部材65とトレイT1とが下がり、トレイT1がベルトコンベア64上に支承される。
次に、このベルトコンベア65と、中継コンベア56のベルトコンベア66と、トレイ支持装置12のベルトコンベア35とを同一方向に動作させる。これらのベルトコンベアが動作することにより、前記トレイT1は、ストッカー11の下方から中継コンベア56を通ってトレイ支持装置12内に搬送される。なお、このときには、トレイ支持装置12のトレイ昇降用プレート40を待機位置に位置付けておく。
3台のトレイ支持装置12のうち他の2台のトレイ支持装置12には、良品用トレイT2と不良品用トレイT3とを上述した動作と同様の動作により搬送する。このときには、部品領域移動装置31によってトレイ支持装置12をX方向に移動させ、良品用トレイT2または不良品用トレイT3を搬入するトレイ支持装置12を中継コンベア56の搬送方向の下流側に位置付ける。
トレイT1がトレイ支持装置12内に搬入され、センサ43によってトレイT1の搬送方向後側の端部が検出されることにより、前記ベルトコンベアが停止する。また、このときには、トレイT1の搬送方向前側の端部がストッパー39に当接することによって、トレイT1が搬送方向(Y方向)に位置決めされる。このようにベルトコンベア35が停止した後、トレイ支持装置12のシリンダ33によってトレイ昇降用プレート40とともにトレイT1を上昇させる。
このようにトレイT1が上昇すると、このトレイT1は、一対の側部ガイド部材38,38によってX方向に位置決めされ、前側受圧板36および後側受圧板37とトレイ昇降用プレート40とによって挟圧されることにより歪みが矯正される。このため、トレイT1は、トレイ支持装置12にX方向とY方向とに位置決めされた状態で保持される。
トレイT1がトレイ支持装置12に保持された後、第1の部品移動装置3または第2の部品移動装置4の第1のX方向駆動装置74と第1のY方向駆動装置72との駆動によりヘッドユニット75がトレイT1の上方に移動する。その後、Z方向駆動装置100の駆動により各吸着ヘッド99が下降して4個の吸着ノズル125によってトレイT1上の4個の電子部品5を吸着する。このとき、ヘッドユニット75は、吸着ノズル125の位置(X方向とY方向の間隔)がトレイT1の部品収納用凹陥部の位置(X方向とY方向の間隔)と一致するように第2のX方向駆動装置93と第2のY方向移動装置96とを動作させる。そして、いずれかの基準とする吸着ノズル125が、この吸着ノズル125に対応することになる基準となる部品収納用凹陥部の真上に来るように、第1のY軸方向駆動装置72および第1のX軸方向駆動装置74を動作させて、ヘッドユニット75を移動制御する。
吸着ノズル125が電子部品5を吸着した後、第1のX方向駆動装置74と第1のY方向駆動装置72の駆動により、ヘッドユニット75は部品用撮像装置15の上方を通過してから検査用ソケット6の上方に移動する。
部品用撮像装置15の上方をヘッドユニット75が通過することにより、この部品用撮像装置15によって電子部品5が下方から撮像され、前記部品間隔検出手段202によって複数の電子部品5のX方向とY方向の間隔が検出される。
このように電子部品5の位置が検出された後、吸着ノズル移動手段204が前記電子部品5のX方向およびY方向の間隔と、検査用ソケット6のX方向およびY方向の間隔とを比較し、これらの両者の間隔が一致するか否かを判別する。この判別は画像処理によって行う。そして、前記両者の間隔が一致していない場合、吸着ノズル移動手段204は、前記両者の間隔が一致するように、第2のX方向駆動装置93と第2のY方向駆動装置96とによって吸着ノズル125をX方向とY方向とに移動させる。
また、このときには、回転方向位置決め手段205が前記電子部品のZ方向の軸線回りの角度と、検査用ソケット6のZ方向の軸線回りの角度とが一致しているか否かを判別する。この判別も画像処理によって行う。そして、前記両者の角度が一致していない場合、回転方向位置決め手段205は、前記両者の角度が一致するように、回転駆動装置124によって吸着ノズル125を回転させる。
このように吸着ノズル125の位置補正により吸着後の電子部品5の位置を修正(相対的な位置ずれを修正)した後、ヘッドユニット75のいずれかの基準とする電子部品5が、この部品の装着対象となる検査用ソケット6の上方に移動するまでの、ヘッドユニット5の移動方向と移動距離のデータが補正手段206によって補正され、このデータに基づいてヘッドユニット75が検査用ソケット6の上方に移動する。
上述した吸着ノズル125の位置の修正は、ヘッドユニット75が検査用ソケット6の上方に移動するまでの間に実施される。
ヘッドユニット75が検査用ソケット6の上方に移動した後、ヘッドユニット75は、吸着ヘッド99を下降させて4個の電子部品5を同時に検査用ソケット6に装填する。このように検査用ソケット6に電子部品5が装填されることにより、部品検査装置7によって電子部品5に対して所定の検査が行われる。検査中には、他方の部品移動装置4が前記同様にトレイT1上の電子部品5を吸着し、検査用ソケット6の近傍に移動して前記検査が終了するまで待機する。
検査終了後、ヘッドユニット75は、検査用ソケット6から電子部品5を上昇させ、3個あるトレイ支持装置12のうち良品用トレイT2または不良品用トレイT3が位置するトレイ支持装置12の上方に移動し、これらのトレイT2,T3に電子部品5を移載する。上記移動中に、ヘッドユニット75は、前記トレイT2またはトレイT3における部品収納用凹陥部間のX方向およびY方向の間隔、Z方向の軸線回りの角度と、電子部品5のX方向およびY方向の間隔、Z方向の軸線回りの角度とが一致していない場合は、これらが一致するように第2のX方向駆動装置93、第2のY方向駆動装置96および回転駆動装置124を動作させ、電子部品5の位置を修正する。そして、いずれかの基準とする吸着ノズル125が、この吸着ノズル125に対応することになる基準となる部品収納用凹陥部の真上に来るように、第1のY軸方向駆動装置72および第1のX軸方向駆動装置74を動作させて、ヘッドユニット75を移動制御する。
電子部品5を良品用トレイT2または不良品用トレイT3に載置した後、ヘッドユニット75は、次の検査用電子部品5を吸着するために未検査部品用トレイT1の上方に移動する。この移動の途中において、ヘッドユニット75は、複数の吸着ノズル125のX方向およびY方向の間隔と、未検査部品用トレイT1の複数の部品収納用凹陥部間のX方向およびY方向の間隔とが一致するように、第2のX方向駆動装置93、第2のY方向駆動装置96を動作させ、吸着ノズル125を移動させる。
トレイ支持装置12に保持されている未検査部品用トレイT1上の電子部品5が全て取出されこのトレイT1が空になったり、良品用トレイT2または不良品用トレイT3が検査後の電子部品5で満たされたときは、図8(a)に示すように、これらの返却用のトレイT4を一つずつトレイ支持装置12から中継コンベア56を介して2組の移載装置本体55のうち一方に移動させる。
次に、同図(b)に示すように、トレイ移載装置13を動作させて2組の移載装置本体55をX方向に移動させ、他方の移載装置本体55を中継コンベア56と対向させる。そして、同図(c)に示すように、前記他方の移載装置本体55に予め載せておいた新たなトレイT5を中継コンベア56経由で前記トレイ支持装置12に搬送する。このように前記他方の移載装置本体55上から前記新たなトレイT5が搬出された後、前記一方の移載装置本体55を所定のストッカー11の下方に移動させ、返却用のトレイT4をストッカー11内に収納する。
返却用のトレイT4のストッカー11への収納は、図11および図12に示すように行う。すなわち、先ず、図11(a),(b)に示すように、トレイ移載装置13の第2のシリンダ62によって返却用のトレイT4をストッカー11の最下端に位置する他のトレイTに下方から接触させ、ストッカー11のフック24を後退させる。この後、同図(c)に示すように、第1のシリンダ61によって、返却用のトレイT4とともに前記他のトレイTを含むストッカー11内の全てのトレイTをトレイ1枚分押上げ、図12(a)に示すように、フック24を前進させる。このようにフック24が前進した後に第1および第2のシリンダ61,62のピストンロッド61a,62aを下降させる。
上述したように構成されたICハンドラー1は、電子部品5をトレイ支持装置12上の未検査部品用トレイT1から取出して検査用ソケット6に装填する行程において、未検査部品用トレイT1の複数の部品収納用凹陥部間の間隔と、複数の検査用ソケット6間の間隔とが異なる場合、吸着ノズル125が移動することにより前記両者の間隔の相違が解消される。したがって、この実施の形態によるICハンドラー1においては、未検査部品用トレイT1上の複数の電子部品5を複数の吸着ノズル125によって一度に吸着し、途中で放すことなく検査用ソケット6に装填することができ、検査の効率を向上させることができる。
この実施の形態によるICハンドラー1においては、複数の検査用ソケット6間の間隔と、検査済み部品用トレイ(良品用トレイT2または不良品用トレイT3)の複数の部品収納用凹陥部間の間隔とが異なる場合、吸着ノズル125が移動することにより前記両者の間隔の相違が解消される。このため、この実施の形態によるICハンドラーにおいては、検査後の複数の電子部品5を複数の吸着ノズル125によって一度に検査済み部品用トレイに移載することができるから、より一層検査の効率が高くなる。
この実施の形態によるICハンドラー1においては、検査済み部品用トレイ(良品用トレイT2または不良品用トレイT3)の複数の部品収納用凹陥部間の間隔と、未検査部品用トレイT1の複数の部品収納用凹陥部間の間隔とが異なる場合、吸着ノズル125が移動することにより前記両者の間隔の相違が解消される。このため、この実施の形態によるICハンドラー1においては、検査後の電子部品5を検査済み部品用トレイT2,T3に戻した後、未検査部品用トレイT1において新たに複数の吸着ノズル125で電子部品5を一度に吸着することができるから、より一層検査の効率が高くなる。
この実施の形態によるICハンドラー1においては、電子部品5の種類の変更とともにトレイT1〜T4の種類が変わり、これらのトレイの部品収納用凹陥部間の間隔が変わった場合や、検査する電子部品5の種類を変えるときなどで検査用ソケット6を交換した場合、ヘッドユニット75を移動させヘッド側撮像装置86やヘッド側撮像装置87によってトレイT1〜T3や検査用ソケット6を上方から撮像することによって、新たなトレイT1〜T3の部品収納用凹陥部間の間隔や、検査用ソケット6,6間の間隔を検出し容易に設定することができる。
この実施の形態によるICハンドラー1においては、トレイT2,T3の複数の部品収納用凹陥部の上下方向の軸線回り角度、検査用ソケット6の上下方向の軸線回りの角度と、吸着ノズル125の上下方向の軸線回りの角度とを一致させることができる。このため、このICハンドラー1によれば、複数の電子部品5をより一層正確に検査用ソケット6に装填することができるとともに、良品用トレイT2または不良品用トレイT3に移載することができる。
この実施の形態によるICハンドラー1においては、吸着ノズル125によって電子部品5を吸着したときに電子部品5の位置が目標とする位置からずれていたとしても、この位置ずれは吸着ノズル移動手段204によって修正される。このため、この実施の形態によるICハンドラーにおいては、電子部品5の吸着時に吸着ノズル125に対して電子部品5が位置ずれを起こしたとしても、この電子部品5を正しく検査用ソケット6に装填することができる。
この実施の形態によるICハンドラー1においては、吸着ノズル移動装置によって吸着時の電子部品5の位置ずれを修正した後に、ヘッドユニット75が検査用ソケット6の上方に移動するまでの方向と距離のデータが補正手段206によって補正される。このため、この実施の形態によるICハンドラー1によれば、吸着ノズル125の位置の変化を反映するようにヘッドユニット75が動作するから、電子部品5をより一層正確に検査用ソケット6に装填することができる。
この実施の形態によるICハンドラー1においては、吸着ノズル125が電子部品5を吸着した吸着位置から検査用ソケット6に移動する途中で部品用撮像装置15によって電子部品5を下方から撮像することができる。
このため、電子部品5を撮像するために検査用ソケット6が位置する方向とは異なる方向にヘッドユニット75を移動させる必要がなく、ヘッドユニット75を略一直線状に移動させることができるから、ヘッドユニット75の移動時間を短縮することができ、タクトタイムの短縮を図ることができる。
この実施の形態によるICハンドラー1においては、複数の電子部品5のZ方向の軸線回り角度と、検査用ソケット6のZ方向の軸線回り角度とを一致させることができ、複数の電子部品5をより一層正確に検査用ソケット6に装填することができる。
この実施の形態によるICハンドラー1においては、複数の検査用ソケット6が2列に並んでいるにもかかわらず、これらの検査用ソケット6,6間の間隔と電子部品5,5間の間隔とを一致させることができる。また、升目状に形成されているトレイT1〜T3の部品収納用凹陥部の前後方向の間隔および左右方向の間隔と、複数の吸着ノズル125または電子部品5の間隔とを一致させることができる。
この実施の形態においては、ヘッド側撮像装置86が撮像した画像データによって複数の検査用ソケット6間の間隔を検出する例を示したが、複数の検査用ソケット6,6間の間隔が既に分かっている場合は、画像処理により間隔を検出する代わりに操作者が間隔のデータを入力してもよい。この場合、吸着ノズル移動装置は、入力された前記データと一致するように複数の吸着ノズル125の間隔を調整する。
本発明は、図15に示すようなホットプレートを装備したICハンドラーにも適用することができる。
図15はホットプレートを有するICハンドラーの平面図で、同図において、前記図1〜図14によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図15に示すICハンドラー1のトレイ支持装置12はホットプレート131を装備している。このホットプレート131は、3台あるトレイ支持装置12のうち両側のトレイ支持装置12の外側部に設けられ、部品領域移動装置31の駆動によりトレイ支持装置12とともにX方向に移動する。
これらのホットプレート131は、ヒーター(図示せず)を内蔵し、上端部に複数の部品収納用凹陥部132がX方向とY方向とに並ぶように設けられている。
この実施の形態によるICハンドラー1においては、電子部品5は、トレイ支持装置12上の未検査部品用トレイT1からホットプレート131に移載され、ここで所定の温度に加熱された後にホットプレート131から取出され、検査用ソケット6に装填される。この実施の形態によるICハンドラー1は、電子部品5を未検査部品用トレイT1からホットプレート131に移載するときに、複数の部品収納用凹陥部間のX方向およびY方向の間隔とZ方向の軸線回りの角度とについて比較し、これらが一致するように第2のX方向駆動装置93と、第2のY方向駆動装置96および回転駆動装置124とによって吸着ノズル125を移動させる。
また、このICハンドラー1は、電子部品5をホットプレート131から検査用ソケット6に移動させるときに、ホットプレート131の複数の部品収納用凹陥部132のX方向、Y方向の間隔およびZ方向の軸線回りの角度と、複数の検査ソケット6のX方向、Y方向の間隔およびZ方向の軸線回りの角度とを比較し、これらが一致するように第2のX方向駆動装置93と、第2のY方向駆動装置96および回転駆動装置124によって吸着ノズル125を移動させる。
このICハンドラー1の各単位ユニット85には、吸着ノズル125を所定の温度に加熱するためのヒーター133が設けられ、検査用ソケット6を支持するテストヘッド8は、この検査用ソケット6を所定の温度に加熱するためのヒーター134が設けられている。
このようにホットプレート131を装備する場合であっても、複数の電子部品5を一度に吸着し、検査用ソケット6に装填することができるから、図1〜図14で示した実施の形態によるICハンドラーと同等の効果を奏する。
本発明に係るICハンドラーは図16〜図19に示すように構成することができる。
図15および図17はICハンドラーの他の実施の形態を示す平面図、図18は検査用ソケットを並べる例を示す平面図、図19はICハンドラーの他の実施の形態を示す平面図である。これらの図において、前記図1〜図14によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図16に示すICハンドラー300は、複数のストッカー11によって部品領域Bが構成されている。すなわち、このICハンドラー1は、図1〜図14に示したICハンドラー1でいうトレイ支持装置12は設けられていない。
この実施の形態によるストッカー11は、本願の出願人が既に出願した特開2002−303649号に記載されているストッカーと同等の構造のものである。すなわち、この実施の形態によるストッカー11は、複数のトレイTを上下方向に重ねた状態で収容する構造であり、トレイTを昇降させる昇降装置301を備えている。
この昇降装置301は、ボールねじ式のもので、ストッカー11の最下部に位置するモータ302と、モータ302の回転駆動軸であって上下方向に規制されたボールナット(図示せず)に嵌合しつつ貫通し、回転が規制されたボールねじ軸(図示せず)と、このボールねじ軸の上端部が固着され、トレイTを支承するテーブル303などによって構成されている。
このストッカー11の最上部には、上方から電子部品5やトレイTが取出しされ、あるいは戻される移載部304となる開口が設けられている。
この実施の形態によるICハンドラー1は、部品移動装置310によって、ストッカー11上のトレイTと検査用ソケット6との間で電子部品5を一度も放すことなく移動させる構成が採られている。この部品移動装置310は、基台2のX方向の両端部に固定レール311が設けられ、これらの固定レール311上に横架されるように支持部材312が設けられている。この支持部材312は、固定レール311にY方向に移動自在に支持されるとともに、ボールねじ式の第1のY方向駆動装置313によってY方向に移動する。この支持部材312は、X方向に延びるレール314を備え、このレール314によってヘッドユニット75をX方向に移動自在に支持している。
ヘッドユニット75は、支持部材312に設けられたボールねじ式の第1のX方向駆動装置315によってX方向に移動する。この実施の形態によるヘッドユニット75は、レール314にX方向に移動自在に支持されかつ支持部材312から装置前方に延出するように形成された移動部材316に支持されており、支持部材312のY方向への移動によりY方向に移動し、移動部材316のX方向への移動により支持部材312の上でX方向に移動する。このため、この実施の形態においては、図1〜図14で示した形態を採るときに使用した支持部材73は使用されておらず、単位ユニット85は移動部材316に直接取付けられている。
また、図16に示すICハンドラー1は、被検査用の電子部品5が全て取出されて空になったトレイや、検査後の電子部品5で満たされたトレイを搬出するために吸着式のトレイ移載装置320を備えている。このトレイ移載装置320は、トレイを上方から吸着する吸着部材321と、この吸着部材321を昇降させるとともにX方向に移動させるX方向移動装置322とを備えている。
図16に示すICハンドラー1においても図1〜図14に示すICハンドラー1と同等の効果を奏する。特に、図16に示すICハンドラー1においては、図1〜図14に示したICハンドラー1でいうトレイ支持装置12は設けられていないから、これらのICハンドラに較べてコンパクトに形成することができる。
図17と図18に示すICハンドラー400は、基台2の後端部(図17においては上側の端部)に設けられた部品検査装置401と、この部品検査装置401に隣接するように設けられた電子部品収納用トレイ402との間で電子部品5(未検査の電子部品5と検査済みの電子部品5)を部品移載装置403によって移動させる構成のものである。
前記部品検査装置401は、電子部品を上方から装填する構造の部品ソケット(図示せず)を備えている。
前記トレイ402は、電子部品を収容する凹部402aが上面に多数形成されており、前記部品検査装置401から離間する方向に複数並べられている。これらのトレイ402は、装置右側に複数設けられたストッカー404からトレイ移動装置405によって左方に引き出され、このトレイ移動装置405によって必要に応じてストッカー404に戻される。
前記部品移載装置403は、基台2の上でY方向に延びる一対の固定レール406と、これらの固定レール406にY方向に移動自在に支持されて固定レール間に延びる本体407と、この本体407の先端部に設けられてX方向に移動する複数の単位ユニット85などによって構成されている。これらの単位ユニット85は、Y方向に並ぶように設けられている。
この構成を採るに当たって、検査用ソケット6は、図17に示すようにX方向に2個並べるとともにY方向に2個並べるように設ける他に、図18(a)に示すように、Y方向に2個並べて設けたり、同図(b)に示すように、X方向に2個並べて設けることができる。
図19に示すICハンドラー500は、本願の出願人が既に出願した特開2002−303649号に記載されているICハンドラーと搬送用ヘッドの構成が異なる他は同等の構成が採られている。この実施の形態によるICハンドラー500は、基台2の後端部に2個の検査用ソケット6がX方向に並ぶように設けられるとともに、基台2の前端部に複数のストッカー11が設けられ、これらの間で電子部品5を移動させるために第1〜第3の部品移動装置501〜503が設けられている。
第1の部品移動装置501は、ストッカー11の両側方でY方向に延びる一対の固定レール504と、これらの固定レール504上でX方向に延び、固定レール504に沿ってY方向に移動する支持部材505と、この支持部材505に沿ってX方向に移動する吸着ヘッド506とを備えている。この第1の部品移動装置501は、ストッカー11のトレイTと後述する第2の部品移動装置502との間で電子部品5を移動させるとともに、ストッカー11間でトレイTを移載する。
第2の部品移動装置502は、X方向の一方と他方とに設けられている。これらの第2の部品移動装置502は、Y方向に延びる固定レール507と、この固定レール507に沿ってY方向に移動するトレイ508とを備えている。このトレイ508には、未検査の電子部品5と検査済みの電子部品5とが載置される。
第3の部品移動装置503は、X方向に延びる2本の固定レール511と、この固定レール511に沿ってX方向に移動する2組の搬送用ヘッド512とを備えている。搬送用ヘッド512は、前記固定レール511から装置後側に延びるヘッド本体513を備えている。このヘッド本体513は、搬送用ヘッド512のX方向への移動により、先端部が検査用ソケット6の上方に位置付けられるように構成されており、この先端部に、図1〜図14で示したICハンドラー1の複数の単位ユニット85がX方向に並ぶように設けられている。
図17〜図19に示すICハンドラー1,300,400,500においても、図1〜図14に示すICハンドラー1と同等の効果を奏する。
上記各実施の形態においては、ICハンドラー1,300,400,500は、テストヘッド8が基台2に脱可能に固着されている。このため、テストヘッド8を基台2に装着して部品検査をすれば、基台が載置される床に基台から遊離してテストヘッドを載置するICハンドラーに較べ、外部環境の振動が床に伝達される場合であっても検査用ソケット6への吸着ノズル125の位置合わせを正確に実施できる。
ICハンドラー1,300,400,500内の制御装置と検査装置本体7や部品検査装置401とは、不図示の信号線で連結され、ICハンドラー1,300,400,500は、電子部品5の検査時、検査装置本体7や部品検査装置401と連係して動作するので、検査装置本体7や部品検査装置401をICハンドラー1,300,400,500の一部としても良い。この場合、動作プログラムを一つで構成したり、制御装置を一つにまとめることが有効である。また、検査装置本体7や部品検査装置401を床に載置するのではなく、基台2の不図示の下部構造部材に載置させるようにしても良い。これにより、部品検査装置としての動作検査を、ICハンドラー1,300,400,500の生産向上で実施することもできる。また、一体としての運搬もできる。
テストヘッド8は、基台2に脱可能に固着され、検査用ソケット6と検査装置本体7や部品検査装置401とを結ぶ不図示の検査用ケーブルはいずれか一端あるいは中間部に不図示のコネクタが配置されるので、検査対象の電子部品5が変更されるに対応して、検査用プログラムの変更を除けば、交換検査装置本体7や部品検査装置401に影響を与えることなく簡単にテストヘッド8の交換により、部品検査を実施することができる。ICハンドラー1,300,400,500内の制御装置と検査装置本体7や部品検査装置401の制御装置とは、不図示の信号線で情報の受け渡しを行い、それぞれの部品移載プログラムと部品検査プログラムを連係は取りながら並列実施しても良いが、ICハンドラー1,300,400,500内の制御装置で、部品移載制御と、部品検査制御の両方を実施させるようにしても良い。
本発明に係るICハンドラーの平面図である。 図1におけるII−II線断面図である。 部品移動装置の構成を説明するための斜視図である。 ヘッドユニットの斜視図である。 単位ユニットの動作方向を説明するための斜視図である。 単位ユニットの側面図である。 トレイ支持装置の構成を示す図である。 トレイ移載装置とトレイ支持装置の動作を説明するための平面図である。 トレイ移載装置とストッカーの動作を説明するための正面図である。 トレイ移載装置とストッカーの動作を説明するための正面図である。 トレイ移載装置とストッカーの動作を説明するための正面図である。 トレイ移載装置とストッカーの動作を説明するための正面図である。 ICハンドラーの概略構成を示す斜視図である。 本発明に係るICハンドラーの制御系の構成を示すブロック図である。 ホットプレートを有するICハンドラーの平面図で ICハンドラーの他の実施の形態を示す平面図である。 ICハンドラーの他の実施の形態を示す平面図である。 検査用ソケットを並べる例を示す平面図である。 ICハンドラーの他の実施の形態を示す平面図である。
符号の説明
1,300,400,500…ICハンドラー、5…電子部品、6…検査用ソケット、15…部品用撮像装置、75…ヘッドユニット、85…単位ユニット、86,87…ヘッド側撮像装置、93…第2のX方向駆動装置、96…第2のY方向駆動装置、124…回転駆動装置、125…吸着ノズル、200…制御手段、202…部品間隔検出手段、203…載置部間隔検出手段、204…吸着ノズル移動手段、205…回転方向位置決め手段、206…補正手段、T…トレイ。

Claims (10)

  1. 被検査用電子部品が装填される複数の検査用ソケットを支持する基台と、
    複数の被検査用電子部品を吸着する複数の吸着ノズルと、
    これらの吸着ノズルによって未検査部品用トレイ上の電子部品を吸着し、前記複数の検査用ソケットに装填した後に検査済み部品用トレイに移載させるヘッドユニットとを備えたICハンドラーにおいて、
    複数の吸着ノズルのうち少なくとも一つはヘッドユニットに対して水平方向に移動自在に支持され、
    前記未検査部品用トレイ上から前記複数の検査用ソケット上へヘッドユニットが移動する途中において、前記移動可能な吸着ノズルを移動させることによって、未検査部品用トレイの複数の部品収納用凹陥部の間隔により決定される電子部品の間隔を前記複数の検査用ソケットの間隔へ変換する吸着ノズル移動装置を備えていることを特徴とするICハンドラー。
  2. 請求項1記載のICハンドラーにおいて、
    吸着ノズル移動装置は、検査用ソケット上から検査済み部品用トレイ上へヘッドユニットが移動する途中において、移動可能な吸着ノズルを移動させることによって、前記複数の検査用ソケットの間隔から決定される電子部品の間隔を、前記検査済み部品用トレイの複数の部品収納用凹陥部の間隔へ変換することを特徴とするICハンドラー。
  3. 請求項1または請求項2記載のICハンドラーにおいて、
    吸着ノズル移動装置は、検査済み部品用トレイ上から未検査部品用トレイ上へヘッドユニットが移動する途中において、移動可能な吸着ノズルを移動させることによって、前記検査済み部品用トレイの複数の部品収納用凹陥部により決定される吸着ノズルの間隔を、前記未検査部品用トレイの複数の部品収納用凹陥部の間隔により決定される吸着ノズルの間隔に変換することを特徴とするICハンドラー。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちいずれか一つに記載のICハンドラーにおいて、
    ヘッドユニットは、複数の検査用ソケットと、未検査部品用トレイの複数の部品収納用凹陥部と、検査済み部品用トレイの複数の部品収納用凹陥部とからなる載置部のうち少なくともいずれか一つの載置部を上方から撮像する載置部用撮像装置と、
    この載置部用撮像装置が撮像した画像によって前記載置部の間隔を検出する載置部間隔検出手段を備えていることを特徴とするICハンドラー。
  5. 請求項4記載のICハンドラーにおいて、
    各吸着ノズルは、ヘッドユニットにそれぞれ上下方向の軸線回りに回動自在に支持され、
    ヘッドユニットは、これら複数の吸着ノズルの回転方向の角度を変化させる回転駆動装置を備え、
    載置部用撮像装置が撮像した画像によって載置部の上下方向の軸線回りの角度を検出し、この載置部の角度と、吸着ノズルの前記軸線回りの角度とが一致するように前記回転駆動装置の動作量を制御する回転方向位置決め手段を備えていることを特徴とするICハンドラー。
  6. 請求項1ないし請求項3のうちいずれか一つに記載のICハンドラーにおいて、
    吸着ノズルに吸着された電子部品を下方から撮像する部品用撮像装置と、
    この部品用撮像装置が撮像した画像によって前記電子部品の間隔を検出する部品間隔検出手段とを備え、
    吸着ノズル移動装置は、前記部品間隔検出手段が検出した吸着後の電子部品の間隔と、検査用ソケットの間隔とが一致するように移動可能な吸着ノズルを移動させることを特徴とするICハンドラー。
  7. 請求項6記載のICハンドラーにおいて、
    ヘッドユニットが検査用ソケットの上方であって電子部品を装填可能な位置に移動するための移動方向と距離のデータを、吸着ノズル移動装置の駆動により移動した吸着ノズルの移動量に対応させて補正する補正手段を備えていることを特徴とするICハンドラー。
  8. 請求項6または請求項7記載のICハンドラーにおいて、
    部品用撮像装置は、検査用ソケットが搭載された基台に設けられていることを特徴とするICハンドラー。
  9. 請求項6ないし請求項8のうちいずれか一つに記載のICハンドラーにおいて、
    各吸着ノズルは、ヘッドユニットにそれぞれ上下方向の軸線回りに回動自在に支持され、
    ヘッドユニットは、これら複数の吸着ノズルの回転方向の角度を変化させる回転駆動装置を備え、
    部品用撮像装置が撮像した画像に基づいて電子部品の上下方向の軸線回りの角度を検出し、この電子部品の角度と、検査用ソケットの回転方向の角度とが一致するように前記回転駆動装置の動作量を制御する回転方向位置決め手段を備えていることを特徴とするICハンドラー。
  10. 請求項1ないし請求項9のうちいずれか一つに記載のICハンドラーにおいて、
    ヘッドユニットは、検査用ソケットが搭載された基台の上方で互いに直交する水平な2方向に移動し、
    吸着ノズル移動装置は、前記ヘッドユニットの移動する方向と平行な2方向に吸着ノズルを2個のモータによって独立して移動させることを特徴とするICハンドラー。
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