JP2007115982A - 電子部品移載装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子部品のより確かな同時吸着か、同時載置かの少なくとも一方を可能にし、効率化が可能な電子部品移載装置を提供する。
【解決手段】複数の吸着ヘッド43〜45を所定の方向に並ぶ状態で支持し、基台2の上で水平方向に移動するヘッドユニット4,5を備える。第1の吸着ヘッド43をY方向に移動させる第1の駆動装置61と、第2、第3の吸着ヘッド44,45をX方向に移動させる第2の駆動装置71とを装備した。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ヘッドユニットに複数設けられた吸着ノズルの相互の距離を変えるための駆動装置を装備した電子部品移載装置に関するものである。
従来、電子部品を移載させるための電子部品移載装置の一つとして、電子部品をプリント配線板の所定位置に載置し実装する表面実装機がある。従来の表面実装機としては、たとえば特許文献1に開示されているように構成されたものがある。この特許文献1に開示されている表面実装機は、前記プリント配線板を搬送するためのコンベアが装備された基台と、この基台の前部に装備された多数のテープフィーダーと、前記基台の上に移動装置によって支持されて前記テープフィーダーとプリント配線板との間で水平移動するヘッドユニットなどによって構成されている。
前記ヘッドユニットは、下端部に吸着ノズルを有する複数の吸着ヘッドをプリント配線板の搬送方向と平行に並ぶ状態で支持している。これらの吸着ヘッドは、前記吸着ノズルを上下方向の軸線回りに回転させる回転駆動装置を備えており、ヘッドユニットに昇降装置を介して支持されている。この吸着ヘッドは、テープフィーダー上の実装用部品を吸着するときと、プリント配線板に実装用部品を実装するときに前記昇降装置によって昇降さする。
前記多数のテープフィーダーは、プリント配線板の搬送方向と平行な方向に並べられている。従来の表面実装機は、複数のテープフィーダーの設置ピッチに対し、吸着ノズルの設置ピッチを一致可能とされている。これは、複数のテープフィーダー上の実装用部品を複数の吸着ノズルによって同時に吸着できるようにするためである。
この種の従来の表面実装機において、実装用部品をプリント配線板に実装するためには、先ず、実装する実装用部品を吸着した吸着ヘッドがプリント配線板の上方に位置するように、ヘッドユニットを移動装置によって水平方向に移動させる。しかる後、昇降装置により吸着ヘッドを下降させて実装用部品をプリント配線板のすぐ直近に位置させ、次に、吸着ノズルに正圧を付与し、実装用部品を吸着ノズルから離間させてプリント配線板上に載置させる。その後、吸着ノズルを実装用部品から離間させる。この水平移動と昇降および吸着状態の解消からなる一連の実装動作は、吸着ヘッド毎に行われる。
また、電子部品を移載させるための電子部品移載装置としては、未検査部品を吸着ノズルによって吸着し、検査用ソケットに載置するICハンドラーがある。この種のICハンドラーにおいても一つのヘッドユニットに吸着ヘッドを複数設けることがある。
特開2000−114787号公報
従来、表面実装機においては、実装用部品を吸着するときにテープフィーダーの設置ピッチと異なっている場合、ヘッドを個別にテープフィーダーの並びの方向にヘッドを個別に移動調整することで、同時に吸着することが可能となる。しかしながら、テープの送り精度によっては、テープフィーダー上の実装用部品収納部の位置が、テープ送り方向に正しい位置から大きく離れている場合がある。このような場合は、部品吸着時にヘッドユニットを水平方向に移動させて吸着ノズルを個々の実装用部品に位置決めしなければならない。すなわち、この場合は、複数の吸着ノズルにより実装用部品を同時に吸着することはできないから、部品の吸着に要する時間が長くなってしまう。また、表面実装機においては、プリント配線板における複数の実装位置の並びの方向あるいはピッチが、複数の吸着ノズルの設置の方向やピッチと一致しないのが一般的であり、複数の吸着ノズルに吸着されている実装用部品は、1個毎にヘッドユニットを水平方向に移動させて実装するので、部品の実装に時間が掛かっていた。
さらに、複数の吸着ヘッドを一つのヘッドユニットに支持させたICハンドラーにおいても、上述した表面実装機と同様な問題がある。すなわち、複数の吸着ヘッドが配置方向において相互に移動可能なICハンドラーがあると想定しても、複数の未検査部品の位置が複数ノズルの配置方向には並ばず、別の方向に並んでいる場合については、ヘッドユニットを順々に移動させて吸着する必要がある。また、複数の検査用ソケットの位置がヘッドの並び方向とは別の方向にずれているものでは、複数の検査用ソケットを同時に装填しての部品検査ができない問題があった。
本発明はこのような要請に応えるためになされたもので、電子部品のより確かな同時吸着か、同時載置かの少なくとも一方を可能にし、効率化が可能な電子部品移載装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る電子部品移載装置は、複数の吸着ヘッドを所定の方向に並ぶ状態で支持し、基台の上で水平方向に移動するヘッドユニットと、吸着ヘッドどうしの間の距離を変化させる駆動装置とを備えた電子部品移載装置であって、前記駆動装置に、少なくとも一つの吸着ヘッドを吸着ヘッドが並ぶ方向とは交差する方向に移動させる第1の駆動装置と、少なくとも一つの吸着ヘッドを吸着ヘッドが並ぶ方向に移動させる第2の駆動装置とを装備させたものである。
請求項2に記載した発明に係る電子部品移載装置は、請求項1に記載した電子部品移載装置において、第1の駆動装置と第2の駆動装置によって駆動される吸着ヘッドとは別の、第1の駆動装置か第2の駆動装置のいずれか一方、あるいは両方により駆動される少なくとも一つの吸着ヘッドが配置されているものである。
請求項3に記載した発明に係る電子部品移載装置は、複数の吸着ヘッドを所定の方向に並ぶ状態で支持し、基台の上で水平方向に移動するヘッドユニットと、吸着ヘッドどうしの間の距離を変化させる駆動装置とを備えた電子部品移載装置であって、前記駆動装置に、少なくとも一つの吸着ヘッドを吸着ヘッドが並ぶ方向とは交差する方向に移動させる第1の駆動装置と、少なくとも一つの吸着ヘッドを吸着ヘッドが並ぶ方向に移動させる第2の駆動装置とを装備させ、複数の吸着ヘッド相互間の距離を変化させる構成としたものである。
請求項4に記載した発明に係る電子部品移載装置は、請求項3に記載した電子部品移載装置において、第1の駆動装置によって駆動される吸着ヘッドの両側に、第1の駆動装置と第2の駆動装置とによって駆動される吸着ヘッドを配設したものである。
請求項5に記載した発明に係る電子部品移載装置は、請求項1ないし請求項4のうち何れか一つに記載した電子部品移載装置において、ヘッドユニットを、一つの基台に2台装備したものである。
請求項6に記載した発明に係る電子部品移載装置は、請求項1ないし請求項5のうちいずれか一つに記載した電子部品移載装置において、基台上に電子部品を供給する部品供給部を備え、電子部品を吸着ノズルで吸着し、ヘッドユニットを所定位置まで移動するとともに、昇降装置により吸着ノズルを下降することで、基台上に配置されるプリント配線板上の所定位置へ電子部品を移載実装する表面実装機を構成したものである。
請求項7に記載した発明に係る電子部品移載装置は、請求項1ないし請求項5のうちいずれか一つに記載の電子部品移載装置において、基台上に未検査の電子部品を供給する未検査部品供給部と、検査済みの電子部品を受け取る検査済み品受け部とが配置され、未検査部品を吸着ノズルで吸着し、ヘッドユニットを所定位置まで移動するとともに、昇降装置により吸着ノズルを下降させることで、基台上所定位置に配置された検査ソケットに未検査部品を移載するとともに、検査を終えた後検査済み品を吸着ノズルにより検査済み品受け部に移動させるICハンドラーを構成したものである。
請求項1ないし請求項3記載の発明によれば、第1の駆動装置によって吸着ヘッドを駆動するとともに、第2の駆動装置によって吸着ヘッドを駆動することにより、これらの吸着ヘッドを同時に所定の吸着位置または載置位置に位置決めすることができる。このため、本発明によれば、複数の吸着ヘッドにより電子部品を同時に吸着したり、あるいは複数の吸着ヘッドによって電子部品を同時に被載置部に載置することができるから、従来の電子部品移載装置に較べて部品の吸着から載置までの時間が短縮された電子部品移載装置を提供することができる。また、本発明によれば、少なくとも2つの吸着位置のX方向の間隔が、事前の吸着ヘッドのX方向の間隔と異なり、かつこの2つの吸着位置がY方向に違いがあっても、この2つの吸着位置で同時吸着が可能となる。さらに、少なくとも2つの載置位置のX方向の間隔が、事前の吸着ヘッドのX方向の間隔と異なり、かつこの2つの載置位置がY方向に違いがあっても、この2つの載置位置で同時載置が可能となる。
請求項4記載の発明によれば、吸着ヘッドどうしの間隔を吸着位置の間隔に一致させるに当たり、中央の吸着ヘッドに対して両側の吸着ヘッドを接離させることによって行うことができる。このため、吸着時やあるいは載置時に各吸着ヘッドを位置決めするために必要な時間をより一層短縮することができる。
請求項5記載の発明によれば、2台のヘッドユニットにおいて、電子部品を複数の吸着ヘッドによって同時に吸着したり、あるいはこれらの電子部品を複数の吸着ヘッドによって同時に被載置位置に載置することができる。
このため、この発明によれば、2台のヘッドユニットによって電子部品を同時に移載することができ、電子部品の移載に要する時間をさらに短縮することができる。
請求項6記載の発明によれば、実装用部品の吸着からプリント配線板への実装までに要する時間が短縮された表面実装機を提供することができる。
請求項7記載の発明によれば、未検査部品の吸着から検査用ソケットへの装填に要する時間が短縮されたり、あるいは検査完了部品の検査ソケットから検査完了品収納部への移載に要する時間が短縮されたICハンドラーを提供することができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明に係る電子部品移載装置の一実施の形態を図1ないし図16によって詳細に説明する。ここでは、本発明に係る電子部品移載装置を表面実装機に適用した場合の形態について説明する。
図1はこの実施の形態による表面実装機の構成を示す平面図、図2は同じく側面図、図3はコンベアの構成を示す平面図、図4はヘッドユニットの構成を示す平面図、図5はヘッドユニットの側面図である。図6〜図8は第3の駆動装置の構成を示す断面図で、図6は図5におけるVI−VI線断面図、図7は図5におけるVII−VII線断面図、図8は図5におけるVIII−VIII線断面図である。
図9は吸着ヘッドの縦断面図で、同図は図4におけるIX−IX線断面図である。図10は本発明に係る表面実装機の斜視図、図11はヘッドユニットの一部を拡大して示す斜視図、図12は部品認識用カメラの構成を示す斜視図である。図13は部品認識用カメラを支持部材に装着した形態を示す図、図14は4本の吸着ヘッドによってヘッドユニットを構成した形態を示す平面図、図15は5本の吸着ヘッドによってヘッドユニットを構成した形態を示す平面図である。図16は吸着ヘッドを移動させる方向の変形例を示す構成図である。
これらの図において、符号1で示すものは、この実施の形態による表面実装機を示す。この表面実装機1は、図1、図2および図10に示すように、基台2と、この基台2上に設けられたコンベア3と、後述する2台のヘッドユニット4,5を図1において左右方向(以下においては、この方向を単にX方向という)と、図1において上下方向(以下においては、この方向を単にY方向という)とに移動させるための移動装置6とを備えている。
前記基台2は、X方向の両端部に位置する側部支持台7,7と、これらの側部支持台7,7どうしの間に相対的に低くなるように形成された主支持部8とを備えている。
前記コンベア3は、前記主支持部8に搭載されており、側部支持台7に形成された搬送口7a(図10参照)を通してプリント配線板9(図10参照)を図1において右側から左側へ搬送する。すなわち、コンベア3は、X方向にプリント配線板9を搬送する。このX方向が本発明でいう第1の方向に相当し、Y方向が本発明でいう第2の方向に相当する。
この実施の形態によるコンベア3は、図3に示すように、一対のコンベア本体3a,3bとを備え、駆動用モータ10を有する駆動装置11によってコンベア本体3a,3b毎のベルト(図示せず)を回転させる構造が採られている。これらのコンベア3a,3bにおけるX方向の中央部には、搬送路の上方に臨む状態で固定されたクランプ用プレート3cと、プリント配線板9を下方から押し上げ、前記クランプ用プレート3cに下方から押し付けるためのプリント配線板用昇降装置(図示せず)とが設けられている。
前記一対のコンベア本体3a,3bのうち図3において上側に位置するコンベア本体3aは、他方のコンベア本体3bとの間の間隔を変更するための間隔変更装置12が接続されている。この間隔変更装置12は、Y方向に延びる複数のボールねじ軸12aと、このボールねじ軸12aを駆動するためのモータ12bと、前記ボールねじ軸12aに螺合する状態でコンベア本体3aに取付けられたボールねじナット12cなどによって構成されている。このコンベア3は、この間隔変更装置12によってコンベア本体3a,3b間の間隔を拡げることにより、図3中に符号9Aで示す大型のプリント配線板を搬送することができ、前記間隔を狭くすることによって、同図中に符号9Bで示す小型のプリント配線板を搬送することができる。
この実施の形態によるコンベア3においては、大型のプリント配線板9Aと小型のプリント配線板9Bとをそれぞれ複数の停止位置に停止させることができるように構成されている。すなわち、このコンベア3は、図3において右側(搬送方向上流側)の端部に位置する実装待機位置13と、X方向の中央に位置する実装位置14と、図3において左側(搬送方向下流側)の端部に位置する搬出待機位置15とにプリント配線板9A,9Bを停止させることができるようにストッパー16が設けられている。
。前記ストッパー16は、プリント配線板9の搬送路に対して下方から出没するロッド(図示せず)を備え、このロッドにプリント配線板9の端縁を当接させることによりプリント配線板を停止させる構造のものである。このストッパー16は、大型のプリント配線板9Aを前記三箇所の停止位置にそれぞれ1枚ずつ停止させることができるとともに、小型のプリント配線板9Bを前記三箇所の停止位置にそれぞれ2枚ずつ停止させることができるような位置に合計6台装備されている。このようにストッパー16を装備することにより、実装位置14は、小型のプリント配線板9Bを保持するときに実質的に第1の実装位置14aと第2の実装位置14bとに分けられることになる。
前記実装位置14に保持されたプリント配線板9は、後述する2台のヘッドユニット4,5によって電子部品21(図12参照)が実装される。2枚の小型のプリント配線板9Bに電子部品21を実装する場合、図3において左側に位置する第1の実装位置14aに保持されている小型のプリント配線板9Bは、2台のヘッドユニット4,5のうち図1において左側に位置する第1のヘッドユニット4によって電子部品21が実装される。第2の実装位置14bに保持されている他方のプリント配線板9Bは、他方の第2のヘッドユニット5によって電子部品21が実装される。
前記基台2の主支持部8上であってY方向の両端部には、図1に示すように、部品供給部22がそれぞれ設けられている。これらの部品供給部22,22は、多数のテープフィーダー22aによって構成されている。前記移動装置6は、このテープフィーダー22aの部品供給位置22b(図10参照)と、前記実装位置14にあるプリント配線板9との間でヘッドユニット4,5を移動させるように構成されている。
前記部品供給部22は、図1において左側に位置する多数のテープフィーダー22a,22a‥‥からなる第1のテープフィーダー群22Aと、図1において右側に位置する多数のテープフィーダー22a,22a‥‥からなる第2のテープフィーダー群22Bとから構成されている。これらの第1のテープフィーダー群22Aと、第2のテープフィーダー群22Bとは、互いに近接する位置にある複数のテープフィーダー22aを共用テープフィーダー群22Cとして構成されている。
第1のテープフィーダー群22Aの各テープフィーダー22aからの電子部品21の移載は、第1のヘッドユニット4が担当し、第2のテープフィーダ群22Bの各テープフィーダ22aからの電子部品21の移載は、第2のヘッドユニット5が担当する。この実施の形態による表面実装機においては、2枚の小型のプリント配線板9B,9Bを使用する場合、第1の実装位置14aにあるプリント配線板9Bは、第1のヘッドユニット4によって第1のテープフィーダー群22Aのテープフィーダー22aから電子部品21が移載される。また、この場合、第2の実装位置14bにあるプリント配線板9Bは、第2のヘッドユニット5によって第2のテープフィーダー群22Bのテープフィーダー22aから電子部品21が移載される。
2枚のプリント配線板9B,9Bに上述したように二つのヘッドユニット4,5によって電子部品21を実装するためには、小型のプリント配線板9Bに使用する全ての電子部品21を2組用意しておく必要がある。しかし、この実施の形態による表面実装機1においては、共用テープフィーダー群22Cにある複数のテープフィーダー22aを両方のヘッドユニット4,5によって共用することができるから、2組用意しなければならないテープフィーダー22aは、共用テープフィーダー群22Cのテープフィーダー22aを除いただけのものでよい。
前記移動装置6は、図1、図2および図10に示すように、前記基台2の左右の側部支持台7,7に搭載されている。この各側部支持台7、7上にはそれぞれ、Y方向に延びるY方向ガイドレール23,23が取り付けられている。このY方向ガイドレール23,23には、後述する支持部材24がY方向に移動自在に支持されている。
支持部材24は、図1に示すように、平面視において前記Y方向ガイドレール23と直交する方向(X方向)に延びる一対の第1の枠部材25,25と、これらの第1の枠部材25,25間を連結する一対の第2の枠部材26,26とによって額縁状に形成されている。前記一対の第1の枠部材25,25どうしは、これら第1の枠部材25,25どうしの間に後述するヘッドユニット4,5の一部を収容することができるように、所定の間隔を保つように離間させている。第1の枠部材25は、X方向の両端部においてそれぞれY方向ガイドレール23に支持されている。
前記第2の枠部材26,26はそれぞれ、Y方向に延びるように形成され、第1の枠部材25のX方向の端部どうしを接続しており、前記Y方向ガイドレール23に支持されている。
この第2の枠部材26,26はそれぞれ、支持部材24をY方向に往復動させるためのY方向駆動装置31,31がそれぞれ接続されている。
前記Y方向駆動装置31,31はそれぞれ、前記側部支持台7の上でY方向に延びる状態で側部支持台7に回転自在に支持されたボールねじ軸32と、このボールねじ軸32を回転させるモータ33と、ボールねじ軸32に螺合するボールねじナット32a(図10参照)を有し、さらにボールナット32aを固定保持し、前記第2の枠部材26に接続されている連結部材34とを備えている。
支持部材24を構成する一対の第1の枠部材25には、X方向に延びるX方向ガイドレール35がそれぞれ取付けられている。これらのX方向ガイドレール35,35は、後述するヘッドユニット4,5の脚部材36,36(図5および図10参照)をX方向に移動自在に支持している。また、前記第1の枠部材25の上には、ヘッドユニット4,5をX方向に平行移動させるためのX方向駆動装置37,37が設けられている。
この実施の形態による表面実装機1においては、支持部材24に2台のヘッドユニット4,5が搭載されているために、X方向駆動装置37も2台設けられている。2台のヘッドユニット4,5のうち図1において左側に位置する第1のヘッドユニット4は、一対の第1の枠部材25,25のうち図1において上側に位置する第1の枠部材25に設けられたX方向駆動装置37によって駆動する。図1において右側に位置する第2のヘッドユニット5は、図1において下側に位置する第1の枠部材25に設けられたX方向駆動装置37によって駆動する。
X方向駆動装置37,37はそれぞれ、第1の枠部材25の上でX方向に延びる状態で第1の枠部材25に回転自在に支持されたボールねじ軸38と、このボールねじ軸38を回転させるモータ39と、ボールねじ軸38に螺合するボールねじナット40を有し、さらにボールナット40を固定保持し、ヘッドユニット4あるいはヘッドユニット5の前記脚部材36に接続されている連結部材41(図5参照)とを備えている。前記ボールねじ軸38におけるモータ39とは反対側の端部は、図1に示すように軸受38aによって回転自在に支持されている。
第1のヘッドユニット4と第2のヘッドユニット5は、互いに同一の構造のものであり、図1に示すように、支持部材24に前後方向が反対となるように搭載されている。このため、ここにおいては、第1のヘッドユニット4について詳細に説明し、第2のヘッドユニット5については、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
第1のヘッドユニット4は、図4および図5に示すように、平面視において矩形状に形成された主フレーム42と、この主フレーム42の内側に設けられた第1〜第3の吸着ヘッド43〜45と、部品認識用カメラ46などを備えている。前記主フレーム42は、図4に示すように、装置前側(図4においては下側)に位置する前壁51と、後壁52と、左側壁53および右側壁54などによって構成されている。
このヘッドユニットを前記支持部材24に搭載するための前記脚部材36は、図4および図5に示すように、前記主フレーム42の前壁51と後壁52とにおけるX方向の両端部にそれぞれ設けられている。これらの脚部材36は、前壁51および後壁52からY方向に突出しており、先端部にスライダ55を備えている。主フレーム42はこのスライダ55を介して前記X方向ガイドレール35に移動自在に支持されている。
前記主フレーム42における装置前側であって、X方向の中央部には、図6に示すように、Y方向に延びる一対のガイド壁56,56が設けられている。このガイド壁56,56の間の空間に第1の吸着ヘッド43が配置される。一方のガイド壁56にはY方向に2個のガイド部材58が固定され、このガイド部材58、58で吸着ヘッド43の構成部品となるレール部材57を移動自在に支持している。第1の吸着ヘッド43は、前壁51に固定保持されるモータ62の出力軸62aと、ガイド部材58,58とにより主フレーム42に保持される。なお、所謂ガイドレールとして機能するガイド部材58と、所謂スライダとして機能するレール部材57とによりY方向のスライド機構59が構成される。
主フレーム42の前記前壁51には、図4および図6に示すように、第1の吸着ヘッド43をY方向に往復動させるための第1の駆動装置61が設けられている。この第1の駆動装置61は、主フレーム42に軸線方向がY方向を指向するように取付けられたモータ62と、このモータ62の出力軸62aに設けられたボールねじ軸63と、このボールねじ軸63に螺合する状態で第1の吸着ヘッド43に固定されたボールねじナット64などによって構成されている。すなわち、第1の吸着ヘッド43は、主フレーム42内におけるY方向の一端側であってX方向の中央部にY方向にのみ移動可能に装備され、前記第1の駆動装置61によってY方向に往復動させられる。
前記主フレーム42の後部には、図4および図9に示すように、X方向に延びるガイドレール65と、このガイドレール65に移動自在に支持されたスライダ66とからなるX方向のスライド機構を介して二つの副フレーム67,68がそれぞれX方向に移動自在に設けられている。前記ガイドレール65は、主フレーム42の後壁52に固定され、スライダ66は副フレーム67,68の後述するX方向延在部67a,68aに固定されている。
前記二つの副フレーム67,68は、図4、図7、図8および図9に示すように、主フレーム42の後壁52と平行にX方向と上下方向とに延びるX方向延在部67a,68aと、このX方向延在部67a,68aのX方向の一端からY方向であって前記後壁52とは反対側へ延びるY方向延在部67b,68bとによってそれぞれ断面L字状に形成されている。これらの副フレーム67,68のうち図4において左側に位置する第1の副フレーム67のY方向延在部67bは、X方向延在部67aの左側の端部に接続されている。一方、図4において右側に位置する第2の副フレーム68のY方向延在部68bは、X方向延在部68aの右側の端部に接続されている。
前記二つの副フレーム67,68のY方向延在部67b,68bには、図7に示すように、第2、第3の吸着ヘッド44,45を副フレーム67,68とともにX方向に移動させるための第2の駆動装置71がそれぞれ設けられている。これらの第2の駆動装置71は、主フレーム42の左側壁53または右側壁54に軸線方向がX方向を指向するように取付けられたモータ72と、このモータ72の出力軸72aに設けられたボールねじ軸73と、このボールねじ軸73に螺合する状態で前記Y方向延在部67b,68bに固定されたボールねじナット74などによって構成されている。
二つの副フレーム67,68のうち図4において左側に位置する第1の副フレーム67を駆動する第2の駆動装置71のモータ72は、図4に示すように、主フレーム42の左側壁53から左側方に突出するように取付けられ、他方の第2の副フレーム68を駆動する第2の駆動装置71のモータ72は、主フレーム42の右側壁54から右側方に突出するように取付けられている。
すなわち、前記モータ72は、主フレーム42におけるY方向の一端部から両側方(X方向)に突出するように設けられている。このため、2台のヘッドユニット4,5が互いに接近する場合、このモータ72が他方のヘッドユニットに干渉することになる。この実施の形態においては、第1のヘッドユニット4と第2のヘッドユニット5とを支持部材24に前後方向が反対となるように搭載しているから、ヘッドユニット4のモータ72とヘッドユニット5のモータ72とが干渉し合うことがなく、両ヘッドユニット4,5を接近させたときの間隔を狭めることができる。
前記第1の副フレーム67のY方向延在部67bにおける主フレーム42の左側壁53とは反対側には、図4および図8に示すように、Y方向2箇所のガイド部材(所謂ガイドレールに相当)76と、このガイド部材76に移動自在に支持されたレール部材(所謂スライダに相当)75とからなるY方向のスライド機構77を介して第2の吸着ヘッド44がY方向に移動自在に装着されている。
一方、第2の副フレーム68のY方向延在部68bにおける主フレーム42の右側壁54とは反対側には、図4に示すように、Y方向2箇所のガイド部材(所謂ガイドレールに相当)79と、このガイド部材79に移動自在に支持されたレール部材(所謂スライダに相当)78とからなるY方向のスライド機構80を介して第3の吸着ヘッド45がY方向に移動自在に装着されている。これら二つのスライド機構77,80のレール部材75、78は、第2、第3の吸着ヘッド44,45に固定され、ガイド部材76,79はY方向延在部67b,68bに固定されている。
前記第1の副フレーム67のX方向延在部67aと、第2の副フレーム68のX方向延在部68aとには、図8および図9に示すように、第2、第3の吸着ヘッド44,45をY方向に移動させるための第1の駆動装置81がそれぞれ設けられている。
これらの第1の駆動装置81は、副フレーム67,68のX方向延在部67a,68aに軸線方向がY方向を指向するように取付けられたモータ82と、このモータ82の出力軸82aに設けられたボールねじ軸83と、このボールねじ軸83に螺合する状態で第2または第3の吸着ヘッド44,45に固定されたボールねじナット84などによって構成されている。前記モータ82,82の出力軸82a、82aは、それぞれX方向延在部67a,68bを貫通する一方、前記モータ82,82のケーシングは、主フレーム42の後壁52に形成された開口部52a(図8参照)を通り主フレーム42から後方に突出している。前記開口部52aは、第2、第3の吸着ヘッド44,45とともに前記モータ82がX方向に移動するときにこのモータ82と後壁52との干渉を避けるためのものである。
すなわち、第2の吸着ヘッド44と第3の吸着ヘッド45とは、主フレーム42の内側にX方向とY方向とにそれぞれ移動自在に装備され、前記第2の駆動装置71によって主フレーム42に対してX方向に往復動させられるとともに、前記第1の駆動装置81によって主フレーム42に対してY方向に往復動させられる。
第1〜第3の吸着ヘッド43〜45は、図5、図9および図11に示すように、前記第1の駆動装置61,81のボールねじナット64,84が取付けられた吸着ヘッド本体91と、この吸着ヘッド本体91に上下方向(以下においてはZ方向という)のスライド機構92を介して昇降自在に支持された昇降部材93と、この昇降部材93の下端部に取付けられた吸着ノズル94などを備えている。
前記Z方向のスライド機構92は、吸着ヘッド本体91に上下方向に延びるように固定されたガイドレール95と、このガイドレール95に昇降自在に支持されかつ昇降部材93に固定されたスライダ96とから構成されている。
前記吸着ヘッド本体91は、主フレーム42をZ方向に貫通する長さに形成されており、昇降部材93を昇降させるためのZ方向駆動装置101を備えている。このZ方向駆動装置101は、吸着ヘッド本体91の上端部に軸線が下方を指向する状態で取付けられたモータ102と、このモータ102の出力軸102aに接続されたボールねじ軸103と、このボールねじ軸103に螺合する状態で昇降部材93に固定されたボールねじナット104などによって構成されている。
前記昇降部材93は、吸着ノズル94をZ方向の軸線回りに回転自在に支持しており、この吸着ノズル94を前記軸線回りに回転させるための回転駆動装置105と、吸着ノズル94から空気を吸引するための空気吸引用パイプ106(図11参照)とを備えている。前記回転駆動装置105は、昇降部材93における吸着ノズル94の上方の部位に軸線が下方を指向するように設けられたモータ107によって吸着ノズル94を回転させる構成が採られている。
このように構成された第1〜第3の吸着ヘッド43〜45は、図4に示すように、吸着ノズル94がX方向に並ぶように主フレーム42に装備されている。詳述すると、第1の吸着ヘッド43は、主フレーム42の前部であってX方向の中央部に前壁51から後方に延びるように設けられている。第2の吸着ヘッド44と第3の吸着ヘッド45とは、主フレーム42の後部であってX方向の両側部に後壁52から前方に延びるようにそれぞれ設けられている。
第1〜第3の吸着ヘッド43〜45をこのように主フレーム42に装着することによって、3個の吸着ノズル94相互間のX方向の間隔を第2の駆動装置71によって変えることができるとともに、各吸着ノズル94の主フレーム42に対するY方向の位置を第1の駆動装置61,81によって変えることができる。すなわち、この実施の形態による表面実装機1においては、吸着ノズル94どうしのX方向の間隔を多数のテープフィーダー22aの設置間隔と一致させることができるから、3本の吸着ノズル94によって一度に電子部品21を吸着することができる。
すなわち、テープフィーダー22aのテープ送り量にばらつきが出る場合、あるいはテープフィーダ22aそのものの基台2へのY方向取り付け位置にばらつきが出る場合には、部品取り出し位置となるテープの部品収納凹部の位置がY方向にテープフィーダー22a毎にばらついてしまうが、ヘッドユニット4、5に下方を撮像する不図示の撮像装置を搭載させ、取り出し位置近傍を撮像してテープフィーダー22a毎の取り出し位置のY方向位置を検出し、その結果に基づいて各吸着ノズル94の主フレームに対する位置を第1の駆動装置61、81によって変更することで、一度に複数の電子部品21の吸着を可能としている。
吸着ノズル94に電子部品21を吸着したときの吸着ノズル94に対する電子部品21の位置は、主フレーム42に設けられた部品認識用カメラ46(図4、図5および図12参照)により電子部品21を下方から撮像し、画像処理によって検出する。
部品認識用カメラ46は、図4、図5および図12に示すように、主フレーム42の右側壁54から右方(図12においては左方)に突出するとともに軸線がX方向を指向する状態で前記右側壁54に支持されたモータ111と、このモータ111の出力軸111aに設けられたボールねじ軸112と、このボールねじ軸112に螺合するボールねじナット113が固定された移動部材114と、この移動部材114に取付けられたカメラ本体115とから構成されている。
前記移動部材114は、前壁51に固定されX方向に延びるガイドレール116(図12参照)と、このガイドレール116に移動可能に支持され移動部材114に固定されたスライダ117とからなるX方向のスライド機構118によって主フレーム42の下端部にX方向へ移動自在に支持されている。このスライド機構118は、図4に示すように、移動部材114が第2の吸着ヘッド44より外側(左側)の位置と、第3の吸着ヘッド45より外側(右側)の位置との間で移動できるように形成されている。また、前記移動部材114は、図12に示すように、多数の発光素子119を備え、撮影時には、吸着ノズル94に吸着された電子部品21に下方から光を照射するように構成されている。
カメラ本体115は、リニアセンサやエリアセンサなどの撮像素子(図示せず)を備え、図5に示すように、Y方向に延びるように移動部材114に取付けられている。この部品認識用カメラ46による電子部品21の撮像は、吸着ノズル94に電子部品21が吸着されている状態で前記モータ111を有するボールねじ式の駆動装置120によって移動部材114をX方向に移動させながら、移動部材114内に設けられたミラー(図示せず)を介して、発光素子119で照明された吸着ノズル94側を下方から見上げるようにして行われる。
この実施の形態による部品認識用カメラ46においては、図5に示すように、X方向駆動装置37のボールねじ軸38や、第2の駆動装置71とはY方向において反対側に位置するようにヘッドユニット4,5に設けられている。このため、部品認識用カメラ46がヘッドユニット4,5の駆動系の部材と干渉することがない。さらには、部品認識用カメラ46を主フレーム42の下部に配置することで、主フレーム42の上部に配置するX方向駆動装置37、第1の駆動装置61および第2の駆動装置71から、上下方向において離間するので、より干渉がない。
この部品認識用カメラ46によって検出された電子部品21の吸着位置ずれは、前記第2の駆動装置71と第1の駆動装置61,81の駆動により各吸着ノズル94の位置を変えることによって修正する。第1の吸着ヘッド43に設けた吸着ノズル94において生じた吸着位置ずれは、第1の駆動装置61により第1の吸着ヘッド43をY方向に移動させるとともに、ヘッドユニット4,5をX方向駆動装置37によってX方向に移動させることによって修正する。また、第1の吸着ヘッド43において、電子部品21がZ方向の軸線回りに回されたような状態で吸着されている場合は、回転駆動装置105により吸着ノズル94を回転させることによって上記回転方向の位置ずれを修正する。
第2の吸着ヘッド44と第3の吸着ヘッド45とに設けた吸着ノズル94で生じた吸着位置ずれは、前記ヘッドユニット4,5のX方向への移動量を加算した状態で第2の駆動装置71により第2,第3の吸着ヘッド44,45をX方向に移動させ、かつ第1の駆動装置81によって第2,第3の吸着ヘッド44,45をY方向に移動させることによって修正する。また、第2および第3の吸着ヘッド44,45において、電子部品21がZ方向の軸線回りに回されたような状態で吸着されている場合は、回転駆動装置105により吸着ノズル94を回転させることによって上記回転方向の位置ずれを修正する。
この表面実装機1においては、上述した第2の駆動装置71と第1の駆動装置61,81とによって3本の吸着ノズル94相互間の間隔と、各吸着ノズル94の主フレーム42に対するY方向の位置とを変えることができるから、吸着ノズル94毎に電子部品21をプリント配線板9の所定の実装位置に位置決めすることができる。すなわち、この表面実装機1では、電子部品21を3本の吸着ノズル94によってプリント配線板9に同時に実装することができる。
なお、X方向やY方向の吸着ずれに対応して第1の吸着ヘッド43をY方向、第2、第3の吸着ヘッド44,45をX方向あるいはY方向に移動する場合だけでなく、各電子部品21の実装位置がX方向に一列に均等間隔で並ばず、隣接はするが、相互にX方向に等間隔とはならず、また相互にY方向にも位置が異なる場合であっても、各吸着ヘッド43〜45を一列あるいは概略一列にして電子部品21を同時吸着した後、プリント配線板9上方に移動途中において、メモリ中の実装位置データに基づいて、第1の吸着ヘッド43をY方向、第2、第3の吸着ヘッド44,45をX方向あるいはY方向に適宜移動することで、同時実装が可能となる。
また、電子部品21の吸着後、部品認識用カメラ46をX方向に移動することで各吸着ノズル94〜94の先端部を撮像するに当たり、部品認識用カメラ46の撮像視野の範囲内に吸着された電子部品21や各吸着ノズルが入る範囲で、第1〜第3の吸着ヘッド43〜45をX方向に一列あるいは概略一列に並べるようにする。
部品認識用カメラ46は、図13に示すように、支持部材24の下面に取付けることもできる。図13に示す部品認識用カメラ46は、支持部材24の一方の第1の枠部材25にX方向のスライド機構121を介して支持されている。このスライド機構121は、第1の枠部材25に固定されたガイドレール122と、このガイドレール122に移動自在に支持されかつ移動部材114に固定されたスライダ123とによって構成されている。この形態を採るに当たって、モータ111は、図示していないブラケットによって第1の枠部材25に支持、固定されている。
上述したように構成された表面実装機1は、ヘッドユニット4,5に第1〜第3の吸着ヘッド43〜45をX方向に並ぶ状態で支持させるとともに、第1の吸着ヘッド43をY方向(吸着ヘッドが並ぶ方向とは交差する方向)に移動させる第1の駆動装置61と、第2および第3の吸着ヘッド44,45をX方向に移動させる第2の駆動装置71とを装備させ、3本の吸着ヘッド43〜45相互間の距離を変化させることができるように構成されている。
このため、この実施の形態による表面実装機1においては、第1の駆動装置61によって第1の吸着ヘッド43をY方向に駆動するとともに、第2の駆動装置71によって第2,第3の吸着ヘッド44,45をX方向に駆動することにより、これらの第1〜第3の吸着ヘッド43〜45を同時に所定の吸着位置または実装位置に位置決めすることができる。
この実施の形態による表面実装機1においては、第1の吸着ヘッド43の両側に、第1の駆動装置81と第2の駆動装置71とによって駆動される第2、第3の吸着ヘッド44,45が配設されている。このため、これら第1〜第3の吸着ヘッド43〜45どうしの間隔を吸着位置の間隔に一致させるに当たり、中央に位置する第1の吸着ヘッド43に対して両側に位置する第2、第3の吸着ヘッド44,45を接離させることによって行うことができる。
また、この実施の形態による表面実装機1においては、2台のヘッドユニット4,5において、電子部品21を3本の吸着ヘッド43〜45によって同時に吸着し、これらの電子部品21を3本の吸着ヘッド43〜45によって同時にプリント配線板9に実装することができる。このため、この表面実装機1は、従来の表面実装機に較べて実装に要する時間をより一層短縮することができる。
ヘッドユニット4,5は、図14に示すように、吸着ヘッドを4本設けることができるし、図15に示すように、吸着ヘッドを5本設けることができる。
図14に示すヘッドユニット4,5では、主フレーム42の内部に4本の吸着ヘッド200がそれぞれ第1、第2の駆動装置71,81によってX方向とY方向とに移動可能に設けられている。これらの吸着ヘッド200は、平面視において四角形状に形成された主フレーム42の角となる部位に配設されている。この実施の形態によるヘッドユニット4,5は、主フレーム42の前壁51に支持された2本の吸着ヘッド200,200と、主フレーム42の後壁52に支持された2本の吸着ヘッド200,200とがX方向に交互に並ぶように構成されている。
図15に示すヘッドユニット4,5では、主フレーム42が平面視において台形状に形成されており、台形の底辺に相当する前壁51の中央部に固定式の吸着ヘッド201が設けられている。この固定式の吸着ヘッド201は、吸着ノズル94を昇降させる機能と、上下方向の軸線回りに回転させる機能を有し、主フレーム42にX方向とY方向への移動が規制された状態で取付けられている。なお、この吸着ヘッド201は、図3に示した第1の駆動装置61を装備させ、主フレーム42に対してY方向に移動する構成を採ることもできる。
図15に示すヘッドユニット4,5においては、前記吸着ヘッド201を中心にして両側に2本ずつ可動式の吸着ヘッド200が装備されている。これらの可動式の吸着ヘッド200は、主フレーム42に第1および第2の駆動装置71,81によってX方向とY方向とに移動可能に設けられている。この実施の形態によるヘッドユニット4,5は、主フレーム42の前壁51に支持された3本の吸着ヘッド200,201の間に、後壁52に支持された2本の吸着ヘッド200,200が臨む構成が採られている。
吸着ヘッドを第1および第2の駆動装置61,71,81によって駆動するに当っては、吸着ヘッドの移動する方向を図16(A)〜(C)に示すように設定することができる。
図16(A)に示すヘッドユニット4,5は、3本の吸着ヘッド200〜202を備えている。これらの吸着ヘッドのうち、同図において最も左側に位置する吸着ヘッド200は、X方向とY方向とに移動するように構成され、中央に位置する吸着ヘッド201は、Y方向のみに移動するように構成され、右側に位置する吸着ヘッド202は、X方向へもY方向へも移動することができないように構成されている。
図16(B)に示すヘッドユニット4,5は、4本の吸着ヘッド200,201を備えている。これらの吸着ヘッドのうち、最も左側に位置する吸着ヘッド200と、最も右側に位置する吸着ヘッド200,200は、X方向とY方向とに移動するように構成され、内側の2本の吸着ヘッド201,201は、Y方向のみに移動するように構成されている。
図16(C)に示すヘッドユニット4,5は、X方向とY方向とに移動可能な吸着ヘッド200と、Y方向にのみ移動可能な吸着ヘッド201とを備えている。
ヘッドユニット4,5を図14〜図16に示すように構成しても図1〜図12に示す実施の形態を採る場合と同等の効果を奏する。
なおまた、図16(C)に示すように、ヘッドユニット4、5が、2本の吸着ヘッド200、201を持つものにおいて、一方の吸着ヘッド200がX方向のみ、他方の吸着ヘッド201がY方向のみに移動可能となるように構成しても良い。この場合でも上記の実施の形態を採る場合と同様の効果を奏する。
(第2の実施の形態)
本発明に係る電子部品移載装置は、図17に示すように、ICハンドラーに適用することができる。
図17は本発明に係る電子部品移載装置を用いたICハンドラーの構成を示す平面図である。同図において前記図1〜図12によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明は適宜省略する。
図17に示すICハンドラー210は、基台211の一端部(図17においてはY方向の端部)に設けられた複数の検査用ソケット212と、基台211に設けられた4台のパレット用昇降テーブル213と、これらの昇降テーブル213と前記検査用ソケット212との間に設けられた部品認識カメラ214と、基台211の上方でヘッドユニット4を水平方向に移動させるための移動装置215などを備えている。
前記検査用ソケット212は、電子部品に対して電気的な検査を行うためのもので、電子部品が一つずつ装填されるように構成されている。
前記パレット用昇降テーブル213は、多数の電子部品を収納した複数のパレット216〜219を上下方向に重ねた状態で支持するとともに、これらのパレット216〜219を昇降させることができるように構成されている。
4台の昇降テーブル213のうち、図17において最も右側に位置する昇降テーブル213は、未検査の電子部品が収納されたパレット216が装填され、図17においてこの昇降テーブル213の左側に隣接する昇降テーブル213は、検査後に良品であると判定された電子部品を収納するためのパレット217が装填されている。さらに、この昇降テーブル213の左隣に位置する昇降テーブル213は、検査後に不良品であると判定された電子部品を収納するためのパレット218が装填され、最も左側に位置する昇降テーブル213は、空のパレット219が装填されている。この最も左側に位置する昇降テーブル213には、未検査の電子部品が全て搬出されたパレット216が後述するパレット移動用ヘッド220によって移載される。
前記部品認識カメラ214は、電子部品を下方から撮像し、吸着ノズル(図示せず)に対する電子部品の位置を画像処理によって検出するためのものである。
前記移動装置215は、基台211上でY方向に延びる一対のY方向ガイドレール221,221と、このY方向ガイドレール221に両端部が移動自在に支持された支持部材24と、この支持部材24をY方向に往復動させるボールねじ式のY方向駆動装置(図示せず)とを備えている。
前記Y方向ガイドレール221には、支持部材24の他に、パレット移動用ヘッド220がY方向に移動自在に装着されている。このパレット移動用ヘッド220は、未検査の電子部品が無くなったパレット216を吸着し空パレット用昇降テーブル213に移動させるとともに、良品用パレット217や不良品用パレット218が電子部品で満たされた場合に、これらのパレット217,218の上に空パレット用昇降テーブル213から空のパレットを移載するためのもので、パレットを上方から吸着するための吸着ノズル222を備えている。昇降テーブル213は、このようなパレットの移動に連動し、最も上にあるパレットの高さを一定に保つように構成されている。
この実施の形態によるヘッドユニット4は、第1〜第3の吸着ヘッド43〜45を備え、前記支持部材24にX方向に移動自在に支持されている。また、このヘッドユニット4は、図示していないX方向駆動装置によって支持部材24に対してX方向に往復動させられる。
このように構成されたICハンドラー210においては、ヘッドユニット4に設けられた3本の吸着ヘッド43〜45によってパレット216の未検査の電子部品を3個同時に吸着し、これらの電子部品を部品認識カメラ214によって撮像し、吸着位置の補正を行った後に検査用ソケット212に同時に装填することができる。この電子部品は、検査終了後に吸着ヘッド43〜45によって良品用パレット217または不良品用パレット218に移載される。なお、前記吸着ヘッド43〜45と、検査用ソケット212と、部品認識カメラ214の数量は、この実施の形態で示したように3台に限定されることはなく、適宜変更することができる。
表面実装機の構成を示す平面図である。 表面実装機の構成を示す側面図である。 コンベアの構成を示す平面図、 ヘッドユニットの構成を示す平面図である。 ヘッドユニットの側面図である。 第3の駆動装置の構成を示す断面図である。 第3の駆動装置の構成を示す断面図である。 第3の駆動装置の構成を示す断面図である。 吸着ヘッドの縦断面図である。 本発明に係る表面実装機1の斜視図である。 ヘッドユニットの一部を拡大して示す斜視図である。 部品認識用カメラの構成を示す斜視図である。 部品認識用カメラを支持部材に装着した形態を示す図である。 4本の吸着ヘッドによってヘッドユニットを構成した形態を示す平面図である。 5本の吸着ヘッドによってヘッドユニットを構成した形態を示す平面図である。 吸着ヘッドを移動させる方向の変形例を示す構成図である。 本発明に係る電子部品移載装置を用いたICハンドラーの構成を示す平面図である。
符号の説明
2,211…基台、4,5…ヘッドユニット、42…主フレーム、43…第1の吸着ヘッド、44…第2の吸着ヘッド、45…第3の吸着ヘッド、61,81…第1の駆動装置、71…第2の駆動装置、94…吸着ノズル、200,201,202…吸着ヘッド、210…ICハンドラー、212…検査用ソケット、216〜219…パレット。

Claims (7)

  1. 複数の吸着ヘッドを所定の方向に並ぶ状態で支持し、基台の上で水平方向に移動するヘッドユニットと、
    吸着ヘッドどうしの間の距離を変化させる駆動装置とを備えた電子部品移載装置であって、
    前記駆動装置は、少なくとも一つの吸着ヘッドを吸着ヘッドが並ぶ方向とは交差する方向に移動させる第1の駆動装置と、
    少なくとも一つの吸着ヘッドを吸着ヘッドが並ぶ方向に移動させる第2の駆動装置とを備えていることを特徴とする電子部品移載装置。
  2. 請求項1記載の電子部品移載装置において、
    第1の駆動装置と第2の駆動装置によって駆動される吸着ヘッドとは別の、第1の駆動装置か第2の駆動装置のいずれか一方、あるいは両方により駆動される少なくとも一つの吸着ヘッドが配置されている電子部品移載装置。
  3. 複数の吸着ヘッドを所定の方向に並ぶ状態で支持し、基台の上で水平方向に移動するヘッドユニットと、
    吸着ヘッドどうしの間の距離を変化させる駆動装置とを備えた電子部品移載装置であって、
    前記駆動装置は、少なくとも一つの吸着ヘッドを吸着ヘッドが並ぶ方向とは交差する方向に移動させる第1の駆動装置と、
    少なくとも一つの吸着ヘッドを吸着ヘッドが並ぶ方向に移動させる第2の駆動装置とを備え、複数の吸着ヘッド相互間の距離を変化させることを特徴とする電子部品移載装置。
  4. 請求項3記載の電子部品移載装置において、
    第1の駆動装置によって駆動される吸着ヘッドの両側に、第1の駆動装置と第2の駆動装置とによって駆動される吸着ヘッドが配設されている電子部品移載装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のうち何れか一つに記載の電子部品移載装置において、
    ヘッドユニットは、一つの基台に2台装備されている電子部品移載装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のうちいずれか一つに記載の電子部品移載装置は、基台上に電子部品を供給する部品供給部を備え、電子部品を吸着ノズルで吸着し、ヘッドユニットを所定位置まで移動するとともに、昇降装置により吸着ノズルを下降することで、基台上に配置されるプリント配線板上の所定位置へ電子部品を移載実装する表面実装機を構成する電子部品移載装置。
  7. 請求項1ないし請求項5のうちいずれか一つに記載の電子部品移載装置は、基台上に未検査の電子部品を供給する未検査部品供給部と、検査済みの電子部品を受け取る検査済み品受け部とが配置され、未検査部品を吸着ノズルで吸着し、ヘッドユニットを所定位置まで移動するとともに、昇降装置により吸着ノズルを下降させることで、基台上所定位置に配置された検査ソケットに未検査部品を移載するとともに、検査を終えた後検査済み品を吸着ノズルにより検査済み品受け部に移動させるICハンドラーを構成する電子部品移載装置。
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