JP2003262658A - 電子部品検査装置 - Google Patents

電子部品検査装置

Info

Publication number
JP2003262658A
JP2003262658A JP2002062381A JP2002062381A JP2003262658A JP 2003262658 A JP2003262658 A JP 2003262658A JP 2002062381 A JP2002062381 A JP 2002062381A JP 2002062381 A JP2002062381 A JP 2002062381A JP 2003262658 A JP2003262658 A JP 2003262658A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tray
inspection
electronic component
container
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002062381A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Sugano
幸男 菅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP2002062381A priority Critical patent/JP2003262658A/ja
Publication of JP2003262658A publication Critical patent/JP2003262658A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 塵埃等による検査効率の低下防止とトレイの
交換等のメンテナンス容易性とを両立させ、しかも装置
の高コスト化を招きにくい電子部品検査装置を提供す
る。 【解決手段】 電子部品検査装置が、その基台の上方を
覆うカバーを有することから塵埃の侵入が起こり難くな
り、塵埃による検査効率の低下が回避される。また、こ
のカバーが電子部品を収納する容器を配置する容器配置
領域に対応する開閉部を有することから、容器配置領域
における容器の交換等のメンテナンスが容易になってい
る。さらに、基台の一端と対応する他端付近に開閉部を
有せず、開閉部が限定されることから、電子部品検査装
置の高コスト化を招き難い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品を検査す
る電子部品検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイス等の電子部品を検査する
電子部品検査装置が用いられている。例えば、特開平1
0−148507には、アンローダ部、ローダ部、空ト
レイ部、加熱部、2つのソート部、ICソケット、デバ
イス搬送機構等から構成されるテストハンドラが開示さ
れている。アンローダ部、ローダ部、空トレイ部、ソー
ト部にはトレイが載置されとのトレイ内にデバイスが収
納されている。第1のソート部、アンローダ部、ローダ
部、空トレイ部はX方向に並び、これらからY方向に離
間してICソケットが配置される。また、第2のソート
部、および加熱部が第1のソート部等からY方向に離間
して並んで配置される。このテストハンドラでは、ロー
ダ部上のデバイスをデバイス搬送機構により加熱部に搬
送し、さらに加熱されたデバイスをICソケットに搬送
して検査を行う。検査が終了したデバイスのうち合格品
はアンローダ部に、不合格品は第1または第2のソート
部にそれぞれデバイス搬送機構により搬送される。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ローダ
部等からY方向に変位した位置にソート部やICソケッ
トを配置しているため、デバイス搬送機構はデバイスを
ローダ部からICソケットへ、ICソケットからアンロ
ーダ部あるいはソート部それぞれに搬送する際にX方向
に加えてY方向にも大きく移動する必要がある。このた
め、装置がY方向に大きくなり易くなり、装置の小型化
を図りにくくなる。また、X、Yの2軸双方にデバイス
を搬送することから、デバイス搬送機構の大型化、さら
には搬送速度の低下による検査速度の低下を招く畏れが
ある。
【0003】さらに、塵埃等がデバイスに付着すると、
デバイス搬送機構による吸着不良の原因となり、そのデ
バイスの検査ができなくなる可能性がある。上記の従来
例にはデバイスへの塵埃の付着を防止する手段が開示さ
れていない。加えて、従来例には、ローダ部のトレイが
空になったり、アンローダ部やソート部のトレイが検査
済みのデバイスで一杯になった場合の対応が示されてい
ない。検査済みのデバイスで一杯になったトレイはいず
れ空のトレイと交換せねばならないが、このトレイの交
換の際にもデバイスへの塵埃の付着の防止を図る必要が
ある。さらにこの両者を両立させつつ、装置の高コスト
化を招かないことが好ましい。本発明はこのような課題
を解決するためになされたもので、塵埃等による検査効
率の低下防止とトレイの交換等のメンテナンス容易性と
を両立させ、しかも装置の高コスト化を招きにくい電子
部品検査装置を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために本発明に係る電子部品検査装置は、基台と前記
基台上に所定の方向に沿って配置された軌道と、前記基
台上に設定され、電子部品を収納する複数の容器を前記
所定の方向に沿って配置する容器配置領域と、前記基台
上に前記軌道の一端付近の該基台中央寄りに配置され、
電子部品を検査する検査部を配置する検査領域と、前記
軌道上に設置され、かつ電子部品を吸着する吸着ノズル
を装着する吸着ヘッドと、該吸着ノズルを上下に昇降す
るノズル昇降部と、該吸着ノズルを前記軌道に沿って移
動するノズル移動部とを有し、前記複数の容器と前記検
査部との間で電子部品の搬送を行う部品搬送部と、前記
容器配置領域に対応する開閉部を有し、前記基台の一端
と対応する他端付近に開閉部を有せず、かつ前記基台の
上方を覆うカバーと、を具備することを特徴とする。電
子部品検査装置が、その基台の上方を覆うカバーを有す
ることから塵埃の侵入が起こり難くなり、塵埃による検
査効率の低下が回避される。また、このカバーが容器配
置領域に対応する開閉部を有することから、容器配置領
域における容器の交換等のメンテナンスが容易になって
いる。さらに、基台の一端と対応する他端付近に開閉部
を有せず、開閉部が限定されることから、電子部品検査
装置の高コスト化を招き難い。以上のように、装置の高
コスト化を回避しつつ、電子部品への塵埃の付着防止と
容器配置領域に対するメンテナンス性の両立が図られ
る。
【0005】(2)本発明に係る電子部品検査装置は、
基台と前記基台上に所定の方向に沿って配置された軌道
と、前記基台上に設定され電子部品を収納する容器を前
記所定の方向に沿って配置する容器配置領域と、前記基
台上に前記軌道の一端付近の該基台中央寄りに配置さ
れ、電子部品を検査する検査部を配置する検査領域と、
前記軌道上に設置され、かつ電子部品を吸着する吸着ノ
ズルを装着する吸着ヘッドと、該吸着ノズルを上下に昇
降するノズル昇降部と、該吸着ノズルを前記軌道に沿っ
て移動するノズル移動部とを有し、前記複数の容器と前
記検査部との間で電子部品の搬送を行う部品搬送部と、
前記基台上に設定され、前記容器を上下方向に収納可能
とする複数の容器収納部を配置する容器収納部配置領域
と、前記容器配置領域と前記容器収納部配置領域との間
で前記容器を移動可能とする搬送手段と、前記基台の上
方を覆い、前記容器収納部配置領域に対応する開閉部を
有し、前記基台の一端と対応する他端付近に開閉部を有
しないカバーと、を具備することを特徴とする。電子部
品検査装置が、その基台の上方を覆い、容器収納部配置
領域に対応する開閉部を有し、基台の一端と対応する他
端付近に開閉部を有しないカバーを備えることから、装
置の高コスト化を回避しつつ、電子部品への塵埃の付着
防止と容器収納部配置領域に対するメンテナンス性との
両立が図られる。
【0006】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明の
第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図
1は本発明の第1の実施形態に係る電子部品検査装置1
0を表す斜視図である。また、図2〜4それぞれは電子
部品検査装置10を図1のZ、X、Y軸方向それぞれか
ら見た状態を表す上面図、側面図、および正面図であ
る。
【0007】電子部品検査装置10は、電子部品Dの搬
送および検査を行う装置であり、図1〜4に示されるよ
うに、電子部品Dを搬送する電子部品搬送ユニット10
0と電子部品Dを検査する電子部品検査ユニット200
とを組み合わせて構成されている。ここで、電子部品検
査装置10とは、後述する検査用ソケット152a、1
53bが設置された検査板153が取り付けられる前の
状態の、あるいは検査板153が取り付けられた状態の
主に検査対象部品を搬送する電子部品搬送ユニット10
0を言う。あるいはさらに、電子部品搬送ユニット10
0に加え、検査用ソケット152a、153b及び電子
部品搬送ユニット100の制御部190とそれぞれ信号
線で連結され、電子部品の検査を実行し、検査結果デー
タを制御部190やその他に出力し、あるいは記憶し、
あるいはさらに表示する電子部品の検査制御に関わる装
置である電子部品検査ユニット200を含む装置を言
う。電子部品Dは、IC等半導体デバイスを含む電子部
品一般である。また、後述するトレイとはそれぞれ本願
で言う容器のことを言う。
【0008】(電子部品搬送ユニット100の構成)電
子部品搬送ユニット100は、主に基台110、2本の
X軸ロボット120a、120b、トレイ配置領域13
0、ストッカー配置領域140、検査領域150、部品
搬送機構160a〜160d,X方向トレイ搬送機構1
70a,170b、Y方向トレイ搬送機構180a〜1
80d、制御部190、カバー300から構成される。
【0009】基台110は、上面が略矩形状、底面が略
L字型状をなし、検査領域150の下方に略直方体状の
空間111を有する。この空間111には、電子部品搬
送ユニット100との接続のため電子部品検査ユニット
200が挿入される。空間111がX,Y方向双方の側
面で開口していることから、電子部品検査ユニット20
0の挿入はX、Y方向のいずれからでも行える。
【0010】X軸ロボット120a、120bは、部品
搬送機構160a〜160dをX軸方向に移動させるた
めの軌道として機能するものであり、基台110の上面
上にX方向に沿って互いに略平行に設置されている。こ
のX軸ロボット120a、120bそれぞれ上を部品搬
送機構160a、160bおよび部品搬送機構160
c、160dが移動し、電子部品Dの搬送を行う。後述
するように2つのX軸ロボット120a、120bを用
いることにより、検査効率の向上が図られる。X軸ロボ
ット120a,120bは、移動可能に取り付けられる
部品搬送機構160a〜160dから見れば、軌道と見
なすことができ、一方部品搬送機構160a〜160d
を軌道上に配置される部品搬送部と見なすことができ
る。X軸ロボット120a,120bは、固定磁石で形
成されるX軸レールと、このX軸レールに沿って移動可
能とされる移動磁石からなるリニアモータや、サーボモ
ータに連結されるネジ軸と、ネジ軸とX軸レールに嵌合
し、回り止めされつつX軸レールに沿って移動可能とさ
れる移動ナットからなる単軸ロボット等からなる。な
お、X軸レールを本願で言う軌道と見なすこともでき
る。
【0011】(トレイ配置領域130の詳細)トレイ配
置領域130は、基台110上のX軸ロボット120
a、120b間に設定され、トレイT1〜T4が配置さ
れる略矩形状の領域である。トレイ配置領域130のY
方向長さは、トレイT1〜T4のY方向の1辺の長さよ
り大きくその2倍より小さい範囲で適宜に設定すること
ができる。トレイT1〜T4は、電子部品Dを収納する
ための容器であり、その上面に電子部品Dそれぞれを区
分して載置するための構造(例えば、窪み、突起)が形
成されている。ここでは、一例として縦に10個、横に
5個の電子部品Dを収納可能なものを示している。
【0012】トレイT1、T2は、検査済みの電子部品
Dを収納する検査済品用トレイ(例えば、トレイT1は
合格品用、トレイT2は不合格品用)、トレイT3は電
子部品Dを収納しない空トレイ、トレイT4は検査前の
電子部品Dを収納する未検査品用トレイである。即ち、
ここではトレイ配置領域130は、検査済品用トレイ配
置領域、検査済品用トレイ配置領域,空トレイ配置領
域、未検査品用トレイ配置領域に区分され、トレイT1
〜T4はそれぞれこの区分された領域に配置されてい
る。図5にトレイ配置領域130とストッカー配置領域
140の対応関係を示す。トレイ配置領域130を区分
したトレイ配置領域130a〜130dが後述する検査
用ソケット152a,152bも含めて一列に配置され
ている。また、ストッカー配置領域140がトレイ配置
領域130a〜130dに対応してストッカー配置領域
140a〜140dに区分されている。トレイT1〜T
4はX軸ロボット120a、120bに沿って一列に配
置される。後述する空トレイ用トレイT3も含め、トレ
イTを一列に並べていることから、Y方向に関するスペ
ースを節約すること(電子部品検査装置10の小型化)
が可能となる。
【0013】後述するように、部品搬送機構160a〜
160dによってトレイT3から電子部品Dが検査領域
150に搬送され検査が行われる。検査された電子部品
Dは、部品搬送機構160a〜160dによってトレイ
T1,T2に検査の合格、不合格に応じて区分して収納
される。なお、トレイT4はその上の全ての電子部品D
が検査されると空トレイTとなる。この空トレイTはX
方向トレイ搬送機構170a,170bのいずれか一方
あるいは両方によって、トレイ配置領域130dからト
レイ配置領域130cに搬送されトレイT3となる。
【0014】なお、後述するように、X方向にのみ移動
可能な部品搬送機構160a〜160dにより電子部品
DをトレイT4から吸着、あるいはトレイT1、T2へ
装着する場合には、トレイT中のY方向所望の位置で吸
着、あるいは装着できるよう、Y方向トレイ搬送機構1
80で各トレイT1〜T2、T4がY方向に移動するよ
うにする。このため、トレイ配置領域130は、トレイ
T自体の大きさに限定することなく、例えば、トレイT
のY方向の長さの2倍未満とされる。ここで、トレイ配
置領域130上において部品搬送機構160a〜160
dが電子部品Dを吸着、離着(=トレイTへの装着)す
る領域を部品吸着離着領域と言うことにすると、X方向
にのみ移動可能な部品搬送機構160a〜160dで
は、X方向には全トレイTに渡るがY方向に極めて狭い
領域が部品吸着離着領域となる。一方、同様後述するよ
うに、X方向Y方向の両方向に移動可能な部品搬送機構
160a〜160dにより電子部品Dを吸着、離着する
場合において、トレイTをY方向に移動しないものにお
いては、部品吸着離着領域は、トレイTのY方向の長さ
となる。さらに、電子部品Dの吸着あるいは離着の際
に、トレイTがY方向に移動可能、且つ部品搬送機構1
60a〜160dもX方向Y方向の両方向に移動可能と
される場合では、部品吸着離着領域は、Y方向にはトレ
イTのY方向の長さの2倍未満、最小では極めて幅の狭
いものまで可能であり、トレイ配置領域130は、トレ
イTのY方向の長さ以上、2倍未満が可能とされる。
【0015】(トレイTの配置)以下、トレイTの配置
につき、さらに詳しく述べる。本実施形態では、検査済
み用トレイT1,T2、空トレイT3,未検査品用トレ
イT4の順で、トレイ配置領域130a〜130dにト
レイTを並べているが、この順序は適宜に変更すること
ができる。トレイTの配置の例として、図6の配置1〜
3が考えられる。このうち配置1は本実施形態で既に示
した配置である。
【0016】図6の配置1〜3では未検査品用トレイT
を2つの検査済品用トレイTよりも検査領域150側に
配置している。このように配置することで、未検査の電
子部品Dの検査済品用トレイTへの混入防止の確実性が
向上する。未検査の電子部品Dを検査領域150に搬送
する際に検査済品用トレイT上を通過することがないた
め、仮に部品搬送機構160から未検査の電子部品Dが
落下しても検査済品用トレイTに混入することがない。
また、図6の配置1のように空トレイTを検査済品用ト
レイTと未検査品用トレイTの間に配置することで、空
トレイ配置領域から未検査品用トレイ配置領域および検
査済品用トレイ配置領域間双方との距離の低減が図ら
れ、空トレイの移動が速やかに行われるようになる。な
お、この移動はX方向トレイ搬送機構170によって行
われる。もし部品搬送機構160からの電子部品Dの脱
落の問題がなければ、図6に示した配置で未検査品用ト
レイTと検査済品用トレイTの配置を逆にしても差し支
えない。そして、このどちらでも電子部品Dの搬送距離
に変わりはないので、検査速度に相違が出るわけではな
い。
【0017】2つの検査済品用トレイTの内、合格品用
トレイT、不合格品用トレイTをそれぞれどちらにする
かは、電子部品Dの検査の歩留まりに応じて定めると良
い。通例は歩留まりが50%以上なので、合格品用トレ
イTを不合格品用トレイTより検査領域150に近づけ
た方が検査速度が向上する。これに対して、歩留まりが
50%より小さければ、不合格品用トレイTを合格品用
トレイTより検査領域150に近づけた方が検査速度が
向上する。このような歩留まりに応じて、合格品用トレ
イTと不合格品用トレイTの必要量が異なる。通例は、
歩留まりが50%以上なので合格品用トレイTの個数の
方が結果的に多くなる。
【0018】トレイT1〜T4は、Y方向トレイ搬送機
構180によって、互いに独立してY方向に移動するこ
とができる。このようにトレイT1〜T4をY方向に移
動することで、部品搬送機構160をY方向に(ほとん
どあるいは全く)動かすことなく、トレイT1〜T4内
の所望の場所で電子部品Dを着脱することが可能とな
る。即ち、トレイTに収納された電子部品Dの全ての検
査が可能であり、検査済みの電子部品DをトレイTの全
ての収納場所に収納できる。トレイT上全体を効率よく
利用することで、電子部品Dの個数に対して用意するト
レイTの個数を少なくすることができる。また、部品搬
送機構160による電子部品Dの移動とY方向トレイ搬
送機構180によるトレイTの移動を同時に行うことが
できる。この結果、検査速度の向上がもたらされる。
【0019】トレイTの移動は、未検査品用トレイ上か
ら電子部品Dの全てが搬送されたとき、および検査済品
用トレイが検査済みの電子部品Dで一杯になったときに
も行われる。すなわち、空となった未検査用トレイT4
がトレイ配置領域130上の空トレイT3位置へ移動さ
れ、電子部品Dで一杯とされた検査済品用トレイがY方
向トレイ搬送機構180で後述するストッカー配置領域
140へ搬出された後、トレイ配置領域130上の空ト
レイT3が同領域130上の検査済品トレイT4位置へ
移動される。この移動はX方向トレイ搬送機構170に
よって行われるが、後述する吸着ヘッド165を用いて
行っても差し支えない。このようにすると、吸着ヘッド
165が電子部品Dの搬送とトレイTの搬送の双方を行
うこととなり、装置の製作コストを低減できる(X方向
トレイ搬送機構170を省略が可能)。
【0020】(ストッカー配置領域140の詳細)スト
ッカー配置領域140は、基台110の上面上において
X軸ロボット120bに沿って設定され、トレイTを重
ねた状態で収納するストッカー141a〜141dを配
置する略矩形の領域である。具体的には、基台110の
ストッカー配置領域140上に形成された開口部それぞ
れにストッカー141a〜141dが着脱自在に設置さ
れる。ここで、図7,8は、ストッカー141を拡大し
て表す側面図および正面図である。ストッカー141の
うち、ストッカー141a、141bはそれぞれトレイ
T1、T2を収納する検査済品用ストッカー(例えば、
それぞれ合格品用、不合格品用)、ストッカー141c
はトレイT3を収納する空トレイ収納用ストッカー、ス
トッカー141dはストッカーT4を収納する未検査品
用ストッカーである。
【0021】既述のように、ストッカー配置領域140
は、検査済品用トレイ用ストッカー配置領域140a、
140b、空トレイ用ストッカー配置領域140c、未
検査品用トレイ用ストッカー配置領域140dに区分さ
れ、ストッカー141a〜141dはそれぞれこの区分
された領域に配置されている。そして、この区分された
領域は、トレイ配置領域130a〜130dと対応して
いる。このようにストッカー141それぞれがトレイ配
置領域130の区分された領域と対応するように所定の
トレイTを収納することで、トレイ配置領域130間と
のトレイTの搬送を効率よく行うことができる。
【0022】ストッカー141a〜141d(ストッカ
ー141)は収納するトレイTの役割が異なるが、構成
は同一である。即ち、ストッカー141はいずれも、4
つの支柱143,底部144,4つのトレイ分離フック
145,トレイ昇降機構146から構成され、その内部
にY方向トレイ搬送機構180が進入するトレイ搬送機
構進入領域147が形成されている。このうち、支柱1
43、トレイ分離フック145、トレイ搬送機構進入領
域147は基台110の上面より上方に、底部144,
およびトレイ昇降機構146は基台110の上面より下
方に設置される。
【0023】支柱143は、基台110に接続された部
材に接続され、断面が略L字状の柱であり、トレイTの
4隅に対応してX−Yの2軸方向においてトレイTの移
動を防止する。底部144は、支柱143に接続され、
略矩形の底板および4つの側板より構成される。なお、
この側板を除外し、底部144たる底板に支柱143が
直接接続されても差し支えない。なお、ストッカー14
1は、前方(図3の右手)壁が開閉可能な扉とされ、ス
トッカー141へのトレイTの挿入、搬出の作業性の向
上が図られている。天井部142は、ストッカー141
の天井として脱着不能とされるが、ストッカー141へ
のトレイTの挿入、搬出の作業をストッカー141の上
方から実施する場合には脱着可能とされる。
【0024】トレイ分離フック145は4つの支柱14
3が接続されている部材に設置され、ストッカー141
内の最下段のトレイTの互いに対向する側面に対応して
配置される。具体的には、トレイTの対向する側面に凹
部が形成されており、トレイ分離フック145がトレイ
Tの凹部内に挿入されることで、最下段のトレイTが下
方に(Z負方向に)落下することを防止する。トレイ分
離フック145には図示しない駆動機構が接続され、ト
レイTの側面凹部へのトレイ分離フック145の挿入、
取り出しを行う。この挿入、取り出しによってトレイT
のZ方向の固定およびその解除が行われる。
【0025】トレイ昇降機構146は、トレイTを載置
する平板(トレイ載置板)を上下に昇降することで、ト
レイTをストッカー141内上下に昇降する機構であ
る。トレイ昇降機構146は、トレイTが載置されてい
ないY方向トレイ搬送機構180がトレイ搬送機構進入
領域147内に位置する状態で、トレイ載置板の上昇及
び下降が可能である。さらに、Y方向トレイ搬送機構1
80のトレイ側を切欠き、コの字状の形状にすること
で、トレイ昇降機構146がトレイ載置板を上昇させて
いる状態で、トレイTが載置されていないY方向トレイ
搬送機構180をトレイ搬送機構進入領域147内に移
動可能とすることができ、トレイ昇降機構146のトレ
イ載置板を先行して上昇させることで、ストッカー14
1内からのトレイTの搬出時間を短くできる。トレイ搬
送機構進入領域147は、基台110の上面の上、かつ
トレイ分離フック145より下方に設定された略直方体
状の空間であり、Y方向トレイ搬送機構180がY正方
向から出入りする。
【0026】ストッカー141内からトレイ配置領域1
30へのトレイTの移動は、以下の手順によって行われ
る。ここで、図9はストッカー141内におけるトレイ
Tの移動状態を表す模式図である。 (1)トレイ昇降機構146がトレイ載置板を上昇さ
せ、これをストッカー141内の最下段のトレイT底面
に押しつけた状態でトレイ分離フック145を解除する
(トレイ分離フック145をトレイT側面の凹部内から
取り出す)(図9(A)参照)。 (2)トレイ昇降機構146を動作させトレイTをトレ
イT一枚分下降し(トレイ載置板を降下する)、トレイ
分離フック145に対応するトレイを最下段から2つ目
のトレイにする。 (3)トレイ分離フック145を動作し、最下段から2
つ目のトレイTを固定する(トレイ分離フック145を
最下段から2つ目のトレイTの側面の凹部に挿入する)
(図9(B)参照)。
【0027】(4)トレイ昇降機構146を動作させ、
最下段のトレイTを降下する。このとき、最下段から2
番目のトレイTはトレイ分離フック145によって固定
されている。 (5)トレイ昇降機構146の動作を継続させ、最下段
のトレイTをトレイ搬入機構進入領域147まで降下す
る。このときまでに、トレイ搬入機構進入領域147内
にY方向トレイ搬送機構180を進入しているようにす
る。この結果、トレイ昇降機構146上のトレイTはト
レイ搬入機構進入領域147内のY方向トレイ搬送機構
180上に降下、載置される(図9(C)参照)。Y方
向トレイ搬送機構180上に載置されたトレイTは、ト
レイ昇降機構146をさらに降下してもそのまま載置し
た状態を保持する。このようにして、トレイ昇降機構1
46上に載置されたトレイTはY方向トレイ搬送機構1
80に引き渡される。 (6)Y方向トレイ搬送機構180上に載置されたトレ
イTは、Y方向トレイ搬送機構180がトレイ搬送機構
進入領域147から退出することで、ストッカー141
内から搬出され、トレイ配置領域130に配置される。
【0028】トレイ配置領域130からストッカー14
1へのトレイTの移動、載置は、以下の手順によって行
われる。 (1)トレイTはY方向トレイ搬送機構180上に載置
されている。Y方向トレイ搬送機構180がトレイ配置
領域130からトレイ搬送機構進入領域147内に進入
することで、ストッカー141内にトレイTが搬入され
る(図9(C)参照)。 (2)トレイ昇降機構146がトレイ載置板を上昇す
る。この結果、Y方向トレイ搬送機構180上に載置さ
れたトレイTがトレイ昇降機構146に引き渡される。
トレイ昇降機構146のトレイ載置板をさらに上昇さ
せ、これに載置されたストッカーTをストッカー141
内の最下段のトレイT底面に接触させる(図9(B)参
照)。
【0029】(3)トレイ昇降機構146によってトレ
イTを接触させた状態でトレイ分離フック145を解除
する(トレイ分離フック145をトレイT側面の凹部内
から取り出す)。 (4)トレイ昇降機構146を動作させトレイTをトレ
イT一枚分上昇し、トレイ昇降機構146上に載置され
たトレイTをトレイ分離フック145に対応させる(図
9(A)参照)。 (5)トレイ分離フック145を動作し、トレイ昇降機
構146上に載置されたトレイTを固定する。かくし
て、トレイ配置領域130上のトレイTがストッカー1
41内の最下段に収納、固定される。
【0030】(6)トレイ昇降機構146のトレイ載置
板を降下する。ストッカー141の最下段のトレイT
は、トレイ分離フック145によって固定されているの
で、トレイ載置板が降下してもそのまま保持される。ト
レイ昇降機構146のトレイ載置板はトレイ搬入機構進
入領域147より下方まで降下する。以上のようにし
て、トレイ配置領域130上のトレイTがストッカー1
41内の最下段に収納、固定される。
【0031】ストッカー141a〜141dは、X方向
に一列に配置され、かつその内部のトレイ搬入機構進入
領域147の上方にトレイTを多段に積み重ねて収納し
ている。この結果、トレイTの交換作業性が良好となっ
ている。即ち、トレイ搬入機構進入領域147の上方に
トレイTを多段に積み重ねていることから、ストッカー
141の最下段のトレイTをトレイ搬入機構進入領域1
47へ搬入搬出することが容易に行える。また、トレイ
搬入機構進入領域147とトレイ配置領域130間の距
離がいずれのストッカーTでも同一なので、その間での
トレイTの搬送時間が揃っており、検査速度の向上に寄
与する。
【0032】(検査領域150の詳細)検査領域150
は、基台110の上面上X軸ロボット120a、120
b間かつトレイ配置領域130のX方向延長上に設定さ
れた略矩形状の領域であり、その下方に電子部品検査ユ
ニット200が配置される。ここで、図10、11はそ
れぞれ検査領域150を拡大して表す上面図、および断
面図である。検査領域150には、2つの部品位置確認
カメラ151a,151bおよび検査部となる2つの検
査用ソケット152a,152bが配置される。部品位
置確認カメラ151a、151bは基台110上に設置
され、検査用ソケット152a,152bは検査板15
3上に設置され、検査板153を介して基台110に着
脱される。
【0033】部品位置確認カメラ151a,151b
は、部品搬送機構160で搬送される電子部品Dの位置
を確認するための撮像カメラであり、ラインセンサ、C
CDカメラ、ビジュンカメラ等から構成される。電子部
品Dの平面的(場合により一軸方向上の)の画像情報を
入手可能であれば特に構成は限定されない。部品位置確
認カメラ151a,151bは検査領域150上にY方
向に沿って、かつY方向中心に対称に並んで配置され、
それぞれその上方を通過する電子部品Dの画像を撮影す
る。撮影された画像を画像処理することで、部品搬送機
構160に対する電子部品Dの位置が検出される。この
結果、部品搬送機構160で電子部品Dを吸着したとき
の電子部品Dの位置ズレ(X,Y,R方向)を検知し、
検査用ソケット152への電子部品Dの接続の際に電子
部品Dの位置を補正して接続の確実性を向上できる。即
ち、電子部品Dの電極と検査用ソケット152の電極と
をより確実に接触、連結することが可能となる。
【0034】部品位置確認カメラ151a,151b
は、電子部品Dの外観の検査に用いることも可能であ
る。この検査は、電子部品Dの位置の確認と同様、部品
位置確認カメラ151a,151b上を電子部品Dを吸
着した部品搬送機構160が通過する際に行える。この
ようにして、電子部品検査装置10は電子部品Dの電気
的検査に加えて、容易に外観検査を行える。さらには、
電子部品Dが表面にコードを表示するものにおいては、
コードを部品位置確認カメラ151a、151bで読み
取ることで電子部品Dそのものから種別を判断すること
もできる(多機能検査)。
【0035】検査用ソケット152a,152bは電子
部品Dおよび電子部品検査ユニット200双方との電気
的な接続により、電子部品検査ユニット200による電
子部品Dの電気的な検査を可能とする電気的な接続部材
である。検査用ソケット152a,152bは、検査領
域150上のY方向中心にX方向に並んで設置されてい
る。検査板153は検査用ソケット152a,152b
が接続された略平板であり、基台110に対して脱着可
能とされる。
【0036】ここで、検査領域150における部品位置
確認カメラ151と検査用ソケット152との配置の詳
細について説明する。本実施形態では部品位置確認カメ
ラ151および検査用ソケット152はいずれも2つで
あり、検査用ソケット152がX方向に並んでいるが、
これらの個数、配置を変えることも可能である。図1
2,13は部品位置確認カメラ151と検査用ソケット
152の配置例を模式的に表す上面図である。図12は
部品位置確認カメラ151が2つ、図13は部品位置確
認カメラ151が1つの場合を表す。図12,13の
(A)〜(C)に表すように部品位置確認カメラ151
が1つまたは2つ、検査用ソケット152が2つまたは
4つの組み合わせがあり得る。この内、図12(A)が
図10で示した本実施形態における配置に対応する。検
査用ソケット152の個数が多いと多くの電子部品Dの
同時並行的な検査が行いやすくなる。また、部品位置確
認カメラ151を複数備えると、複数の電子部品Dの位
置を同時に確認することが可能となる。これらの個数お
よび配置は部品搬送機構160の個数や配置等に応じて
適宜に選択することが好ましい。本実施形態では、検査
用ソケット152をトレイTの略中央をX方向に延長し
た方向に配置することで、部品搬送機構160のY方向
の移動量の低減を可能としている。
【0037】基台110に対する検査板153の取り付
け方向は一定としたまま、図12、13の(A)、
(B)の2種の検査板153の取り付け種別を、後述す
る検査位置確認カメラ154で認識するか、不図示の入
力装置で制御装置190に入力するようにする。なお、
図12、13の(A)、(B)に示すように、検査板1
53の取り付ける方向を変えることで、検査用ソケット
152の列の並ぶ方向がX方向からY方向へと変化する
ようにしても良い。検査用ソケット152a,152b
の取付方向は、取付方向検知手段となる検査位置確認カ
メラ154によって検知するか、データ入力する。図1
0,11に示すように、検査板153に開口部155が
形成され、基台110にこの開口部155と対応する開
口検知部156が設けられている。この開口検知部15
6は例えば光センサ、リミットスイッチから構成され、
開口部155が対応する位置に配置されているか否かを
検知する。
【0038】既に述べたように、検査板153は、その
開口部155が開口検知部156上に配置される方向
と、その開口部155が開口検知部156上に配置され
ない方向の2方向に接続できる。開口検知部156を光
センサで構成し開口検知部156に対応した発光部15
8を用いることで検査板153と基台110の対応関係
を検知できる。即ち、発光部158から開口検知部15
6に向かう光が検査板153によって遮られるか否か
で、開口部155と開口検知部156との対応関係を検
知できる。なお、この光源158は開口検知部156の
上方に適宜設置することができる。また、検査板153
の上面の開口部155に設置することも可能である。
【0039】また、開口検知部156をリミットスイッ
チで構成し、このリミットスイッチのオン、オフにより
開口部155を検知することもできる。リミットスイッ
チ上に開口部155が位置すればリミットスイッチがオ
フ状態となり、リミットスイッチ上に開口部155がな
けば検査板153によってリミットスイッチが押されて
オン状態となる。なお、このときには開口部155は検
査板153を貫通した孔で構成する必要はなく、リミッ
トスイッチの先端が挿入できる凹部とすれば足りる。
【0040】(部品搬送機構160の詳細)部品搬送機
構(搬送アーム)160a〜160dは、電子部品Dを
吸着、搬送する。ここで、部品搬送機構160a、16
0bはX軸ロボット120aに、部品搬送機構160
c、160dはX軸ロボット120b上に設置されてい
る。部品搬送機構160a、160bと部品搬送機構1
60c、160dとが、異なるX軸ロボット120a,
120b上に設置されていることから、X方向に互いに
独立して電子部品Dを搬送することができる。この結
果、電子部品Dの検査効率が向上する。
【0041】図14,15はそれぞれ部品搬送機構16
0を拡大して表した上面図および側面図である。図1
4,15に示すように部品搬送機構160a〜160d
はそれぞれ、X方向駆動部161、Y方向駆動部16
2、Z方向駆動部163、R方向駆動部164、吸着ヘ
ッド165、吸着ノズル166から構成される。部品搬
送機構160a、160cには、X方向トレイ搬送機構
170が、部品搬送機構160bの吸着ヘッド165b
には検査位置確認カメラ154が接続されている。
【0042】X方向駆動部161は、X軸ロボット12
0上をX方向に移動することで、吸着ヘッド165のX
方向の移動を可能とする。Y方向駆動部162は、X方
向駆動部161に接続され、Y方向駆動基体1621、
Y方向駆動体1622から構成される。Y方向駆動基体
1621に対してY方向駆動体1622をY方向に伸縮
することで、吸着ヘッド165のY方向の移動を可能と
する。また、部品搬送機構160a、160bと部品搬
送機構160c、160dがX方向において近接する場
合に、Y方向駆動部162により吸着ヘッド165をY
方向に移動し、互いの干渉(接触)を防止できる。Z方
向駆動部163は、Y方向駆動体1622の端部に接続
され、Z方向駆動基体1631、Z方向駆動体1632
から構成される。Z方向駆動基体1631に対してZ方
向駆動体1632をZ方向に上下動することで、吸着ヘ
ッド165のZ方向の移動を可能とする。なお、Z方向
への上下動はY方向駆動部162のようにボールネジ、
ボールナット機構、あるいは油圧シリンダ機構、リニア
モータ機構等の駆動体によっても行える。この逆にY方
向駆動部162において、Z方向駆動部163のよう
に、部材同士のズレ運動に基づいて吸着ヘッド165を
Y方向に移動させることも可能である。
【0043】R方向駆動部164は、Z方向駆動体16
32の上端に接続され、Z軸を回転軸とする吸着ヘッド
165の回転(R方向回転:X−Y平面内での左右回
転)を行う。吸着ヘッド165は、ヘッド本体165
1、吸着ノズル支持部材1652から構成される。ヘッ
ド本体1651は、Z方向駆動体1632の下端に接続
され、X方向駆動部161、Y方向駆動部162、Z方
向駆動部163によって、X軸、Y軸、Z方向への移動
のそれぞれを独立に行うことができる。吸着ノズル支持
部材1652は、ヘッド本体1651の下端に接続さ
れ、吸着ノズル166を支持する。吸着ノズル支持部材
1652は、R方向駆動部164によってヘッド本体1
651に対して回転する。なお、これらの移動に際して
はX方向駆動部161、Y方向駆動部162、Z方向駆
動部163、R方向駆動部164の移動量をエンコーダ
等で検知し、制御部190にフィードバックすること
で、より適切な制御が可能になる。
【0044】吸着ノズル166は、吸着ヘッド165に
着脱自在に接続され、図示しない吸引機構により先端に
負圧あるいは正圧の空気圧を作用させ、電子部品Dの吸
着、離着(装着)、あるいは装着保持を行う。吸着ヘッ
ド165は電子部品Dの形状に応じて、交換して使用す
ることもできる。吸着ノズル166は、R方向駆動部1
64によりR方向に回転される。また吸着ノズル166
は、吸着ヘッド165に接続されていることから、X方
向駆動部161、Y方向駆動部162、Z方向駆動部1
63によりX,Y,Z方向に移動される。なお、以下に
おいて、表現の都合上、これらの移動、回転を吸着ヘッ
ド165の移動と称する場合がある(ヘッド本体165
1はR方向駆動部164による回転運動を行うわけでは
ないが)。Z方向駆動部163が吸着ノズル166を上
下に昇降させるノズル昇降部となり、X方向駆動部16
1が吸着ノズル166をX軸ロボット120の不図示の
X軸レール即ち軌道に沿って移動させるノズル移動部と
なり、部品搬送機構160a〜160dが部品搬送部と
なる。
【0045】検査位置確認カメラ154は、吸着ヘッド
165bの側面に設置され、検査用ソケット152、ト
レイT、および検査板153上に識別用コードがある場
合にはこの識別用コードの画像を上方から撮影できる。
検査位置確認カメラ154は、ラインセンサ、CCDカ
メラ、ビジュンカメラ等から構成され、電子部品Dの平
面的(場合により一軸方向)の画像情報を入手可能であ
れば特に構成は限定されない。撮影された画像を画像処
理することで、検査用ソケット152やトレイTの位
置、および識別用コードが検出される。なお、検査位置
確認カメラ154を部品搬送機構160a〜160dの
それぞれに配置する場合には、検査位置確認カメラ15
4でトレイT上の未検査の電子部品Dの位置を確認し、
確認された位置に対応して吸着ノズル166の位置を補
正できる。即ち、電子部品Dを吸着したときの吸着ノズ
ル166に対する電子部品Dの位置ズレ(X,Y,R方
向)を低減できる。この結果、吸着ノズル166への電
子部品Dの吸着不良を防止し、検査効率の向上を図れ
る。また、検査用ソケット152の位置を確認し、電子
部品Dを検査用ソケット152に接続(装着)する際に
電子部品Dの位置を補正できる。この結果、検査用ソケ
ット152への電子部品Dの装着不良を防止して、検査
の確実性を向上することができる。
【0046】(X方向トレイ搬送機構170の詳細)図
14、15に示されるように、X方向トレイ搬送機構1
70(170a,170b)は、Z方向トレイ駆動部1
71、トレイ吸着部172から構成される。Z方向トレ
イ駆動部171は、Y方向駆動基体1621に接続され
X方向駆動部161によりX方向に移動可能であると共
に、トレイ吸着部172を上下に昇降する。トレイ吸着
部172は、X方向駆動部161およびZ方向トレイ駆
動部171により、XおよびZ方向に移動可能な平板形
状であり、その下面に図示しない吸着孔が1個あるいは
複数形成されている。トレイ吸着部172には図示しな
い吸着機構に接続され、吸着孔からのエアの吸引およぶ
吸引の停止を行うことで、トレイTの吸着、離着を行う
ことができる。なお、トレイ吸着部172によるトレイ
Tの吸着、離着は吸着ノズル166による電子部品Dの
吸着、離着と互いに独立して行うことができる。
【0047】X方向トレイ搬送機構170により、トレ
イ配置領域130上のトレイTを搬送することができ
る。この搬送は以下のように行われる。 (1)X方向駆動部161によって、トレイ吸着部17
2をX方向に移動し、搬送したいトレイTの上方に搬送
する。 (2)Z方向トレイ駆動部171により、トレイ吸着部
172を降下させ、その下面を搬送したいトレイTの上
面に接触または近接させる。 (3)トレイ吸着部172を動作させ、トレイ吸着部1
72にトレイTを吸着する。 (4)Z方向トレイ駆動部171により、トレイ吸着部
172を上昇する。トレイ吸着部172に吸着したトレ
イTは、トレイ吸着部172と共に上昇する。
【0048】(5)X方向駆動部161によって、トレ
イTを吸着したトレイ吸着部172をX方向の搬送目標
位置上に移動する。 (6)Z方向トレイ駆動部171によって、トレイTを
吸着したトレイ吸着部172を降下し、トレイTの下面
をトレイ配置領域130に接触または近接させる。 (7)トレイ吸着部172によるトレイTの吸着を解除
(離着)し、Z方向トレイ駆動部171によってトレイ
吸着部172を上昇する。この結果、トレイ吸着部17
2から離着したトレイTは搬送された場所にそのまま配
置された状態となる。
【0049】以上のトレイTのX方向搬送は、例えば未
検査品用トレイT4から電子部品Dが搬出され空トレイ
Tとなったときにこの空トレイTをトレイT3の位置
(トレイ配置領域130c)に搬送する場合に用いられ
る。また検査済品用トレイT1,T2上が検査済みの電
子部品Dで一杯になったときに、このトレイT1,T2
に代えて、空トレイを新たな検査済品用トレイとしてト
レイT1,T2の位置(トレイ配置領域130a,13
0b)に搬送するために用いられる。なお、検査済みの
電子部品Dで一杯になった検査済品用トレイTはY方向
トレイ搬送機構180によってストッカー141内に搬
送される。
【0050】(Y方向トレイ搬送機構180の詳細)Y
方向トレイ搬送機構180a〜180dはそれぞれ、ト
レイT1〜T4とストッカー141a〜141d間でト
レイTをY方向に搬送するための機構であり、図7,8
に示すようにシャフト181,移動部182,トレイ載
置部183,一対のトレイ固定部184から構成され
る。
【0051】シャフト181は、略円柱状の棒にネジ溝
が形成されたボールネジであり、トレイ配置領域130
からストッカー配置領域140(具体的には、ストッカ
ー141内のトレイ搬送機構進入領域147)を結ぶ方
向に沿って配置されている。シャフト181は図示しな
いサーボモータからなる回転機構に接続され、この回転
機構を作動することでシャフト181がその軸を中心と
して回転する。なお、この回転に際しては回転機構の動
作量をエンコーダ等で検知し、制御部190にフィード
バックすることで、的確な制御が容易に行える。移動部
182は略平板状であり、ボールナット部を有する。こ
のボールナット部はシャフト181によって貫通されて
いる。シャフト181が回転することで、シャフト18
1と移動部182とのボールネジとボールナットの噛み
合わせにより、シャフト181の軸に沿って移動部18
2が前後に移動する。
【0052】トレイ載置部183は、略矩形状の平板か
らなりトレイTを載置する。トレイ載置部183は、そ
の一端近傍の下面において移動部182の一辺と接続さ
れ、移動部182と共にシャフト181の軸に沿って移
動する。トレイ載置部183の上面側の4辺にそれぞれ
配置される、略矩形断面形状の棒状部材からなる。4辺
のトレイ固定部184の内、X方向の2辺の内少なくと
も一方が図示しない移動装置によりX方向に移動可能と
される。その結果、トレイ固定部184のX方向の間隔
を適宜に制御することができ、トレイ載置部183上の
トレイTをその両側面で押圧、固定することができる。
なおさらに、4辺のトレイ固定部184の内、Y方向の
2辺の内少なくとも一方が図示しない移動装置によりY
方向に移動可能とし、Y方向の大きさの異なるトレイT
を搬送可能としても良い。
【0053】Y方向トレイ搬送機構180は、トレイT
をストッカー141からトレイ配置領域130あるいは
その逆に移動する場合に用いることができる。これに加
えて、Y方向トレイ搬送機構180は、トレイ配置領域
130内でトレイTを移動することで、吸着ヘッド16
5のY方向の移動量を低減することができる。このとき
の移動は、それぞれのトレイTを独立に、あるいは一体
として行うことができる。
【0054】(制御部の詳細)制御部190は、基台1
10内に設けられ、CPU181,ROM182,RA
M183,通信コントローラ194,I/Oコントロー
ラ195,モーションコントローラ196,画像コント
ローラ197から構成され、電子部品搬送ユニット10
0の駆動を制御すると共に、電子部品検査ユニット20
0の不図示の制御部との通信を行う。
【0055】CPU191は、ROM192,RAM1
93に記憶されたソフトウェアに基づき、通信コントロ
ーラ194,I/Oコントローラ195,モーションコ
ントローラ196,画像コントローラ197を通じて電
子部品搬送ユニット100の駆動制御、電子部品検査ユ
ニット200との通信を行う。このソフトウェアは、検
査の対象となる電子部品Dと検査用ソケット152の組
み合わせおよび電子部品検査ユニット200からの信号
に応じて、電子部品DおよびトレイTの搬送を実施し、
電子部品検査ユニット200は、電子部品Dに対応する
検査内容のソフトウェアに基づき検査を実施する。
【0056】ROM192、RAM193はそれぞれ、
固定的、一時的な情報の記憶を行う記憶手段であり、例
えば電子部品搬送ユニット100の動作手順、内容を表
すソフトウェア、電子部品搬送ユニット100の状況を
表す情報等が記憶される。この情報には、吸着ヘッド1
65がトレイT上の電子部品Dを吸着した際の部品吸着
情報、検査用ソケット152に電子部品Dを装着した際
の部品装着情報等が含められる。吸着ヘッド165によ
る電子部品Dの吸着、離着に際してこれらの情報を参照
することで、より確実な誤動作の排除が可能となる。
【0057】記憶手段(ROM192、RAM193)
は、I/Oコントローラ195が開口検知部156から
受け取った検査用ソケット152の取付方向の情報、お
よびこの取付方向に対応して吸着ヘッド165を回転ま
たは移動するためのソフトウェアを記憶する。即ち、検
査用ソケット152に対応するように吸着ヘッド165
を回転または移動し、検査用ソケット152に対する電
子部品Dの装着を確実に行う。なお、吸着ヘッド165
の回転は吸着ヘッド165の移動中に行うのが検査の効
率上好ましい(検査速度の低下防止)。
【0058】通信コントローラ194は、電子部品検査
ユニット200との間で、例えば検査用ソケット152
に電子部品Dが正しく載置されているか否かの情報、あ
るいはさらに電子部品Dの種別情報を電子部品検査ユニ
ット200へ出力し、電子部品検査ユニット200によ
る電子部品Dの検査結果を表す検査結果情報を電子部品
検査ユニット200から入力し、また電子部品搬送ユニ
ット100の状態を表す装置状態情報等の入出力を行
う。このようにして、電子部品Dの搬送、検査に際して
電子部品搬送ユニット100と電子部品検査ユニット2
00間での情報のやり取りが行われる。通信コントロー
ラ194(電子部品搬送ユニット100)と電子部品検
査ユニット200間での通信は有線、無線等種々の方法
で行うことができる。例えば作業者が信号カプラーを接
続することで、電子部品搬送ユニット100と電子部品
検査ユニット200との通信が可能となる。また、電子
部品検査ユニット200を電子部品搬送ユニット100
下部の空間111に挿入するときに、電子部品検査ユニ
ット200と電子部品搬送ユニット100双方の信号カ
プラーが自動的に接続されるようにしても差し支えな
い。
【0059】I/Oコントローラ195とモーションコ
ントローラ196はそれぞれ、部品搬送機構160、X
方向トレイ搬送機構170、Y方向トレイ搬送機構18
0、ストッカー141の駆動を行う図示しない駆動ユニ
ットに接続される。なお、この駆動ユニットはX方向駆
動部161、Y方向駆動部162、Z方向駆動部16
3、R方向駆動部164等に接続される。
【0060】I/Oコントローラ195は、部品搬送機
構160等からその状態を表す状態情報を入力し、モー
ションコントローラ196は部品搬送機構160等に動
作内容を指示する動作指令を出力する。この結果、部品
搬送機構160による電子部品Dの吸着、離着、搬送、
X方向トレイ搬送機構170によるトレイTの吸着、離
着、搬送、Y方向トレイ搬送機構180によるトレイT
の固定、固定解除、搬送、ストッカー141からのトレ
イTの搬入、搬出の制御等が行われる。また、I/Oコ
ントローラ195は、検査用ソケット152の取付方向
の情報を開口検知部156から受け取る。この情報は吸
着ヘッド165を検査用ソケット152に対応するよう
に回転または移動し、検査用ソケット152に対する電
子部品Dの装着を確実に行うために用いられる。
【0061】画像コントローラ197は、部品位置確認
カメラ151a,151b、検査位置確認カメラ154
に接続され、これらへの撮像を指示する撮像指令の出
力、これらからの撮像結果(画像情報)の入力等を行
う。撮像された画像情報は、CPU191によって画像
処理が行われ、吸着ヘッド165の位置、吸着ヘッド1
65に対する電子部品Dの位置、検査用ソケット152
やトレイTの位置、および検査用ソケット152やトレ
イTに対する電子部品Dの位置等が検出される。なお、
電子回路検査用の信号の入出力を制御する電子部品検査
ユニット200側の不図示の制御部と、主に電子部品搬
送ユニット100側を制御する制御部190を一体化
し、電子部品検査ユニット200側に配置しても良い。
あるいは電子部品搬送ユニット100側に配置しても良
い。
【0062】(電子部品検査ユニット200の詳細)電
子部品検査ユニット200は検査用ソケット152に電
気的に接続され、電子部品Dの電気的な検査を行う。電
子部品検査ユニット200内には、電子部品Dを検査す
るための測定器等が設置され、これらの測定器は検査用
ソケット152に電気的に接続されている。この結果、
電子部品検査ユニット200は、検査用ソケット152
を介して電子部品Dの検査を行うことができる。電子部
品検査ユニット200は、基台110の空間111に
X,Yの2方向いずれからでも挿入できる。空間111
が電子部品搬送ユニット100の側面の2方向で開口し
ているためである。この結果、電子部品搬送ユニット1
00と電子部品検査ユニット200の接続が容易になっ
ている。
【0063】(カバー300の詳細)図16、17はそ
れぞれ、カバー300の詳細を表す斜視図および側面図
である。図16、17に示すように、カバー300は、
外形が下方が開放された略直方体状であり、基台110
の上方を覆い、上板311、側板321〜324、およ
び開閉部330〜350から構成される。開閉部330
〜350はそれぞれ側板321〜323に対応し、上板
部材331〜351、側板部材332〜352から構成
され、接続部(ヒンジ)で上板311に回動可能に接続
している。
【0064】カバー300はその外部からの異物の侵入
を防御する。電子デバイスDへの塵埃の付着等を防止す
ることで、吸着ヘッド165による電子デバイスDの吸
着不良等の塵埃に起因する検査効率の低下を回避するこ
とができる。開閉部330は、トレイ配置領域130の
上方および側方においてカバー300を開閉し、部品搬
送機構160a〜160d、特にX軸レール120a側
の部品搬送機構160a、160bの点検が容易に行え
る。開閉部340は、ストッカー配置領域140の上方
および側方を開閉し、ストッカー141a〜141dの
着脱を可能とする。開閉部350は検査領域150の上
方および側方を開閉し、検査板153の着脱等を可能と
する。一方、側板315に対応する開閉部は設けられて
いない。開閉部を設ける箇所を限定して、電子部品検査
装置10の製造コストの上昇を防止するためである。
【0065】(電子部品検査装置10の動作)次に電子
部品検査装置10の全体的な動作につき説明する。図1
8は電子部品検査装置10の動作手順を表すタイミング
チャートであり、図19〜26は図18に示された動作
手順に従って動作したときの電子部品検査装置10の状
態を表す上面図であり、図10が検査領域150を示
す。ここで、図18の横軸は時間であり、縦軸はX、
Y、Z、R方向それぞれについての駆動命令の出力状態
を表す。ここに示されたX,Y,Z,Rの添え字a,
b,c,dはそれぞれ、部品搬送機構160a〜160
dに対応する。なお、図18に示された時間範囲内では
吸着ヘッド165c、165dがX、R方向への移動を
行わないことから、図18ではXc、Xd、Rc、Rd
についての記載を省略している。
【0066】(1)時刻t0(図19参照) 時刻t0においては電子部品D1,D2が検査用ソケッ
ト152a,152bに接続され、検査が行われてい
る。ここで、吸着ヘッド165a、165bはそれぞ
れ、検査用ソケット152a,152bに接続された電
子部品D1,D2を検査用ソケット152a,152b
へそれぞれ押圧した状態となっている。一方、吸着ヘッ
ド165c、165dはそれぞれ、未検査品である電子
部品D3,D4を吸着した状態でそれぞれ、吸着ヘッド
165a、165bのY負方向に位置する。 (2)時刻t1〜t2 時刻t1において、電子部品D1,D2の検査が終了す
る。吸着ノズル166a,166bの吸着孔のエア圧が
正圧から負圧に変化されるとともに、吸着ヘッド165
a、165bそれぞれがZ正方向に上昇する。この結
果、吸着ヘッド165a、165bに吸着された電子部
品D1,D2それぞれが検査用ソケット152a,15
2bから離間する。
【0067】(3)時刻t2〜t3(図20参照) 吸着ヘッド165a〜165dが揃ってY軸正方向に移
動する。この結果、吸着ヘッド165a、165bに代
わって吸着ヘッド165c、165dが検査用ソケット
152a,152bの上方に位置することになる。 (4)時刻t3〜t4 時刻t3において吸着ヘッド165a,165bがX軸
負方向に移動を開始する。また、吸着ヘッド165c、
165dが揃って降下する。吸着ヘッド165c、16
5dが降下し、吸着ノズル166c、166dの先端へ
不図示の吸着孔のエア圧が負圧から正圧に変化されるこ
とで、吸着ヘッド165c、165dに吸着された電子
部品D3,D4は、検査用ソケット152a,152b
に接続保持され、時刻t4において電子部品D3,D4
の検査が開始される。
【0068】(5)時刻t5〜t6(図21参照) 吸着ヘッド165a,165bは、X方向に移動した結
果、吸着ヘッド165c、165dとX方向にずれた状
態になる。このとき吸着ヘッド165bが吸着ヘッド1
65cのX方向位置を通過した後、吸着ヘッド165
a,165bをY軸負方向に戻すよう移動する。ここ
で、吸着ヘッド165a、165bをY軸負方向に最大
限位置させ、吸着ヘッド165c、165dをY軸正方
向に最大限位置させた状態で、吸着ヘッド165a、1
65bと、吸着ヘッド165c、165dとを相対的に
X軸方向反対方向に移動させる時、ヘッドの干渉が生じ
る。吸着ヘッド165a,165bの組または吸着ヘッ
ド165c、165dの組の一方がY方向で検査用ソケ
ット152a,152bの位置上にあるときに、他方の
吸着ヘッド165(165c,165dまたは165
a,165b)をX方向に移動すると干渉(接触)が生
じる領域をヘッド干渉エリアといい、図19〜26にお
いてAiとして図示している。即ち、時刻t5〜t6に
おける吸着ヘッド165a,165bのY軸負方向への
移動はヘッド干渉エリアAi外において行われる。この
ようにして吸着ヘッド165a,165bと吸着ヘッド
165c、165dの干渉(接触)が回避される。
【0069】(6)時刻t7〜t8(図22参照) 時刻t7において、検査済品用トレイTの内、T1を合
格品用トレイ、T2を合格品用トレイとする場合で、吸
着ヘッド165aの電子部品Dが合格品で、吸着ヘッド
165bの電子部品Dが不合格品となるとき、吸着ヘッ
ド165a,165bがそれぞれ検査済みトレイT1,
T2上への移動を完了しX方向への移動を停止する。さ
らに、吸着ヘッド165a,165bが降下する。その
後、吸着ヘッド165a,165bは上昇する。なお、
この上昇に先立って、電子部品D1、D2を離着するこ
とでこれらを検査済品用トレイT1,T2内に収納す
る。なお、吸着ヘッド165a、165bの電子部品D
が両方とも合格品の時は、一方のヘッドをX方向に移動
しトレイT1上に位置させ、Z軸方向に下降、電子部品
D離着、その後上昇を行い、その後他方のヘッドをX方
向に移動しトレイT1上に位置させ、Z軸方向に下降、
電子部品D離着、その後上昇を行う。この他方のヘッド
のX方向移動と同時に、一方のヘッドをトレイT1上か
ら退避させて、他方のヘッドとの干渉を避けるようにす
る。また、吸着ヘッド165aの電子部品Dが不合格品
で、吸着ヘッド165bの電子部品Dが合格品となる
時、トレイT2上への移動、装着を吸着ヘッド165a
について実施した後、トレイT1上への移動、装着を吸
着ヘッド165bについて実施する。吸着ヘッド165
bのトレイT1上へのX方向移動に際し、吸着ヘッド1
65aも干渉回避のためX軸負方向に移動する。
【0070】(7)時刻t8〜t10 時刻t8において吸着ヘッド165a,165bが未検
査品用トレイT4に向かってX軸正方向への移動を開始
する。X軸正方向への移動中の時刻t9〜t10におい
て、吸着ヘッド165a,165bは、Y方向、および
R方向の基準位置に移動する。同時にY方向トレイ搬送
機構180が作動しトレイT4をY方向に移動する。な
おY方向の基準位置Y0は部品位置確認カメラ151
a,151bの中間点で、図19〜26においてY0と
して表されている。 (8)時刻t10〜t12(図23参照) 時刻t10において、吸着ヘッド165a,165b
が、それぞれトレイT3の上方に到達する。その後、吸
着ヘッド165a,165bが、トレイT4に向かって
降下する。この結果、吸着ノズル166a,166bが
トレイT4に収納された電子部品D5,D6の上面に接
触または近接する。さらに、吸着ヘッド165a,16
5bが上昇する。この上昇に先立ち、吸着ヘッド165
a,165bは吸着ノズル166a,166bによって
電子部品D5,D6を吸着しておく。この結果、吸着ヘ
ッド165a,165bは電子部品D5,D6を保持し
たまま上昇する。以上は、未検査品用トレイT4上にお
いて、電子部品D5,D6がそれぞれ吸着ヘッド165
a,165bが互いに干渉を起こすことなく、同じタイ
ミングで吸着できる位置にある場合である。吸着対象と
なる電子部品D5,D6が隣接し、それぞれを吸着ヘッ
ド165a,165bで同じタイミングで吸着できない
場合には、吸着ヘッド165bで電子部品D6を吸着
後、吸着ヘッド165bをX軸正方向に退避させてから
吸着ヘッド165aで電子部品D5を吸着させる。時刻
t12において、吸着ヘッド165aが、検査用ソケッ
ト152aに向かってX軸正方向への移動を開始する。
【0071】(9)時刻t13〜t15(図24参照) X方向への移動中の時刻t13〜t14において、吸着
ヘッド165a,165bは、Y軸正方向に移動する。
このY方向移動は、ヘッド干渉エリアAi内での吸着ヘ
ッド165間の干渉を防止するためのものであり、ヘッ
ド干渉エリアAiに入る前に行われる。その後、吸着ヘ
ッド165a,165bが、X方向への移動中に、部品
位置確認カメラ151aの上方を通過する。具体的には
吸着ヘッド165b,165aの順で部品位置確認カメ
ラ151a上を通過し、この通過の際に部品位置確認カ
メラ151aによる撮像が行われ、撮像された画像情報
に基づき電子部品D5,D6の位置(吸着ヘッド165
a,165bに対する)が確認される。 (10)時刻t15〜t16 確認された電子部品D5,D6の位置に基づき、X方向
への移動中の時刻t15〜t16において、吸着ヘッド
165a,165bのY方向、R方向の位置を修正す
る。これは電子部品D5,D6の検査用ソケット152
a,152bへの接続を確実に行うためである。電子部
品D5,D6がトレイT3に収納されていたときの載置
位置のズレにより、吸着ヘッド165a,165bが電
子部品D5,D6を吸着したときに吸着位置に誤差が生
じることがあり、この誤差を解消する。
【0072】(11)時刻t17〜t18(図25参
照) 時刻t17において、吸着ヘッド165a,165bの
X方向の移動が完了する。また、電子部品D3,D4の
検査が終了する。時刻t17〜t18において、吸着ヘ
ッド165c,165dが電子部品D3,D4を吸着し
て上昇する。 (12)時刻t18〜t19(図26参照) 吸着ヘッド165a,165b、吸着ヘッド165c,
165dが一斉にY軸負方向に移動する。この結果、吸
着ヘッド165a,165bが検査用ソケット152
a,152bの上方に位置するようになる。時刻t15
〜t16において吸着ヘッド165a,165b位置が
補正されているので、電子部品D5,D6が検査用ソケ
ット152a,152bとの接続に対応した位置(上
方)になる。
【0073】(13)時刻t19〜t20 吸着ヘッド165a,165bが降下して電子部品D
5,D6が検査用ソケット152a,152bに接続さ
れる。その後、時刻t20において電子部品D5,D6
の検査が開始される。ここでの動作は、吸着ヘッド16
5a,165bと吸着ヘッド165c,165dの役割
が交換したことを除き、基本的に時刻t3〜t4のとき
と同様である。 (14)時刻t20以降 その後は、電子部品D5,D6の検査が継続する。そし
て、吸着ヘッド165a,165bと吸着ヘッド165
c,165dの役割が交換したことを除き、時刻t4以
降と対応する動作が繰り返し継続される。
【0074】以上の電子部品検査装置10の動作におい
ては、検査用ソケット152がX方向に並んだ場合につ
いて説明し、検査用板513の取付方向の検知および検
知された取付方向に基づく吸着ヘッド165の位置の制
御については記載を省略している。実際には、検査位置
確認カメラ154,開口検知部156等による検査用ソ
ケット152の種類、および取付方向の検知が行われ
る。そして、検知された検査用ソケット152の種類、
および取付方向に対応して吸着ヘッド165が移動され
る。この結果、時刻t3,t19において吸着ヘッド1
65が検査用ソケット152a,152bの上方に位置
するようになる。なお、検査用ソケット152の種類、
および取付方向の検知は、電子部品検査装置10の動作
開始時に1回のみ行えば足りる。
【0075】以上の電子部品検査装置10では、2本の
X軸ロボット120a,120bそれぞれに部品搬送機
構160が設置されている。このため、検査用ソケット
152による電子部品Dの検査をほぼ連続して行える。
具体的には、時刻t1〜t4および時刻t17〜t20
における電子部品Dの入れ替え時間を除き、電子部品D
が検査用ソケット152に接続され、検査が行われてい
る。
【0076】(第2実施形態)図27は本発明の第2の
実施形態に係る電子部品検査装置2000を表す上面図
である。電子部品検査装置20は、図27に示されるよ
うに、電子部品Dを搬送する電子部品搬送ユニット21
00で、あるいはさらに電子部品Dを検査する電子部品
検査ユニット2200とを組み合わせて構成される。電
子部品搬送ユニット2100は、基台2110、部品搬
送装置160a及び160b、部品搬送装置160c及
び160dが、それぞれ沿って移動可能とされる軌道を
それぞれ内蔵する2本のX軸ロボット120a、120
b、トレイ配置領域2130a、2130b、ストッカ
ー配置領域2140a、2140b、検査領域150、
部品搬送機構160a〜160d,X方向トレイ搬送機
構170a,170b、Y方向トレイ搬送機構180a
〜180d、制御部から構成され、カバーで覆われてい
る。
【0077】本実施形態では、基台2110の底部は略
コの字型の形状をしており、電子部品検査ユニット22
00は、通常Y方向から基台2110の空間2111内
に挿入されることになる。基台2110の底部が略コの
字型の形状をしており、基台2110の4隅で重量を支
えることが可能となっているため、機械的な力(例えば
地震)が加えられた場合でも転倒しにくく安定性が向上
する。
【0078】また、本実施形態では、基台2110の中
央近傍に検査領域150が配置され、トレイ配置領域2
130,ストッカー配置領域2140は検査領域150
を挟んでトレイ配置領域2130a、2130b、およ
びストッカー配置領域2140a、2140bと区分し
て配置されている。この結果、X軸ロボット120aの
部品搬送機構160a,160b,X軸ロボット120
bの部品搬送機構160c,160dをそれぞれ効率よ
く動作することが可能となり、検査効率が向上する。
【0079】本実施形態では、トレイT1〜T4をトレ
イ配置領域2130a、2130bに区分して配置して
いる。ここで、未検査品用トレイT1,T2と検査済品
用トレイT4を異なる領域に配置することで、未検査の
電子部品Dと検査済みの電子部品Dとの混入の防止を確
実に行うことができる。一方、仮想線で示したように、
トレイT1〜T4をそれぞれトレイ配置領域2130
a、2130bの双方に配置することも可能である。4
つの吸着ヘッド165を有効に活用して、検査速度の向
上を図ることができる。このとき、トレイ配置領域21
30から検査領域150への電子部品Dの搬送および検
査をトレイ配置領域2130a、2130bで交互に行
うことで、トレイ配置領域2130a、2130bによ
る検査領域150の共用化を図りつつ、かつ効率の良い
検査を行うことができる。この共用化は装置の製造コス
ト、設置面積の低減に寄与する。この場合、部品位置確
認カメラ151は、トレイ配置領域2130aとトレイ
配置領域2130bにそれぞれ2つづつ配置する。
【0080】ストッカー141はストッカー配置領域2
140a,2140bの双方で同一の構成としなくても
良い。例えば、ストッカー141の平面的な配置、スト
ッカー141を基台110の上下どちらに配置するか
(トレイTの積層方向)をストッカー配置領域2140
a,2140bで異ならせてもよい。なお、ストッカー
141を基台110の下方に配置する構成の詳細は後の
実施形態で述べる。
【0081】第1の実施形態と同様に、本実施形態にお
いてもカバー300による電子デバイスDへの塵埃の付
着等の防止、および図示しない開閉部によるメンテナン
ス性の両立が図られ、さらに開閉部を限定することで電
子部品検査装置2000の製造コストの上昇を回避して
いる。なお、本実施形態では、X軸ロボット120を2
本用いているが、X軸ロボット120を1本のみ用いて
も差し支えない。X軸ロボット120上の2つの部品搬
送機構160を効率よく用いることで、効率よい検査が
行える。例えば、X軸ロボット120aに2つの部品搬
送装置160a及び160bを移動可能に搭載するか、
4つの部品搬送装置160a〜160dを移動可能に搭
載し、部品搬送装置160a、160bにトレイ配置領
域2130aと検査領域150の間の移動をさせ、部品
搬送装置160c、160dにトレイ配置領域2130
bと検査領域150の間の移動をさせる。この場合、部
品位置確認カメラ151は、トレイ配置領域2130a
とトレイ配置領域2130bにそれぞれ1つづつ配置す
る。
【0082】(第3実施形態)図28は本発明の第3の
実施形態に係る電子部品検査装置3000を上面から見
た状態を表す上面図である。電子部品検査装置3000
は、図28に示されるように、電子部品Dを搬送する電
子部品搬送ユニット3100で、あるいはさらに電子部
品Dを検査する電子部品検査ユニット200とを組み合
わせて構成され、図示しないカバーで覆われている。電
子部品搬送ユニット3100は、基台110、2本のX
軸ロボット120a、120b、トレイ配置領域13
0、ストッカー配置領域140、検査領域150、部品
搬送機構3160a、3160b,X方向トレイ搬送機
構3170、Y方向トレイ搬送機構180a〜180
d、制御部から構成されている。
【0083】図29,30は、部品搬送機構3160を
拡大して表した上面部および側面図である。図29,3
0に示すように、本実施形態では、部品搬送機構316
0a、3160bが2本のX軸ロボット120a、X軸
ロボット120bの間それぞれ上に対応して設置される
一対のX方向駆動部3161を結ぶY軸ロボット316
2を基礎として構成される。即ち、部品搬送機構316
0は、一対のX方向駆動部3161、不図示の軌道とY
方向駆動装置を有し、アーム部材に一体化されたY軸ロ
ボット3162、Z方向駆動部3163、R方向駆動部
3165、吸着ヘッド本体3166、吸着ノズル支持部
材3167,吸着ノズル3168から構成される。
【0084】部品搬送機構3160aには、X方向トレ
イ搬送機構3170が、部品搬送機構3160bの吸着
ヘッド本体3166には、検査位置確認カメラ154が
接続されている。Z方向駆動部3163、吸着ヘッド本
体3166等からなる吸着ヘッドはY軸ロボット316
2上を不図示の軌道に沿って移動する。この結果、吸着
ノズル3168(吸着ヘッド)は、X方向駆動部316
1、Y方向駆動部、Z方向駆動部3163、R方向駆動
部3165によりX,Y,Z、R方向の移動(回転)を
行うことができる。以上のようにX軸ロボット312
0,Y軸ロボット3162の組み合わせを用いて部品搬
送機構3160を構成することも可能である。なお、第
1の実施形態と同様に、本実施形態においてもカバー3
00による電子デバイスDへの塵埃の付着等の防止、お
よび図示しない開閉部によるメンテナンス性の両立が図
られ、さらに開閉部を限定することで電子部品検査装置
3000の製造コストの上昇を回避している。
【0085】(第4実施形態)図31は本発明の第4の
実施形態に係る電子部品検査装置4000を表す斜視図
である。また、図32,33それぞれは電子部品検査装
置4000を図31のX、Y方向から見た状態を表す側
面図、および正面図である。電子部品検査装置4000
は、図31〜33に示されるように、電子部品Dを搬送
する電子部品搬送ユニット4100で、あるいはさらに
電子部品Dを検査する電子部品検査ユニット200とを
組み合わせて構成される。本実施形態ではストッカー5
141が基台110の下方に設置されている。電子部品
検査装置4000の高さを低くすることが可能となる。
【0086】図34、35はそれぞれ、ストッカー41
41を拡大した状態を表す側面図および正面図である。
ストッカー4141は、蓋部4142,4つの支柱41
43,底部4144,4つのトレイ分離フック414
5,トレイ昇降機構4146から構成され、その内部に
Y方向トレイ搬送機構180が進入するトレイ搬送機構
進入領域4147が形成されている。このうち、蓋部4
142と,支柱4143の上部、トレイ分離フック41
45、およびトレイ搬送機構進入領域4147は基台1
10上面より上方に,支柱4143の下部、底部414
4,およびトレイ昇降機構4146は基台110上面よ
り下方に設置される。
【0087】蓋部4142は、外形が略直方体状であ
り、その下方が開口している。また、内部にトレイ搬送
機構進入領域4147を有し、トレイ配置領域130側
の側面にトレイ搬送機構進入領域4147に通じる開口
を有する。さらに、2対のトレイ分離フック4145が
接続されている。支柱4143は、蓋部4142の4隅
に接続され、断面が略L字状の柱であり、トレイTの4
隅に対応してX軸−Y軸の2方向においてトレイTを保
持する。底部4144は、支柱4143に接続され、略
矩形の底板および4つの側板より構成される。なお、こ
の側板を除外し、底部4144たる底板に支柱4143
が直接接続されても差し支えない。
【0088】トレイ分離フック4145は蓋部4142
に設置され、トレイ搬送機構進入領域4147内にトレ
イTを支持するように、トレイTの互いに対向する側面
に対応して配置される。トレイ分離フック4145がト
レイTの凹部内に挿入されることで、トレイTが固定さ
れる。トレイ分離フック4145には図示しない駆動機
構が接続され、トレイTの側面凹部へのトレイ分離フッ
ク4145の挿入、取り出しを行う。この挿入、取り出
しによってトレイTの固定およびその解除が行われる。
【0089】トレイ昇降機構4146は、積層したトレ
イTを載置する平板(トレイ載置板)を有し、これを上
下に昇降することで、積層したトレイTをストッカー4
141内上下に昇降する機構である。トレイ搬送機構進
入領域4147は、蓋部4142内に設定された略直方
体状の空間であり、Y方向トレイ搬送機構180が蓋部
4142側面の開口部を通じてY正方向から出入りす
る。なお、第1の実施形態と同様に、本実施形態におい
てもカバー300による電子デバイスDへの塵埃の付着
等の防止、および開閉部330〜350によるメンテナ
ンス性の両立が図られ、さらに開閉部を限定することで
電子部品検査装置4000の製造コストの上昇を回避し
ている。
【0090】ストッカー4141内からトレイ配置領域
130へのトレイTの移動は、以下の手順によって行わ
れる。ここで、図36はストッカー4141内における
トレイTの移動状態を表す模式図である。 (1)トレイ昇降機構4146がトレイ載置板を上昇さ
せ、トレイ搬送機構進入領域4147内で最上層のトレ
イTの側面がトレイ分離フック4145に対向した状態
にする(図36(A)参照)。なお、トレイ搬入機構進
入領域4147内にはY方向トレイ搬送機構180が進
入していないものとする。 (2)トレイ分離フック4145を動作させ、最上層の
トレイTをトレイ搬送機構進入領域4147内で固定す
る。
【0091】(3)トレイ昇降機構4146がそのトレ
イ載置板を降下させる。この結果、積層されたトレイが
降下し、トレイ分離フック4145に固定されたトレイ
Tはトレイ搬送機構進入領域4147内に保持される。
(図36(B)参照)。 (4)トレイ搬入機構進入領域4147内にY方向トレ
イ搬送機構180を進入させ、トレイ分離フック414
5を解除して、Y方向トレイ搬送機構180上にトレイ
Tを載置する(図36(C)参照)。Y方向トレイ搬送
機構180上に載置されたトレイTはトレイ載置部18
3に固定され、Y方向トレイ搬送機構180がトレイ搬
送機構進入領域4147から退出することで、ストッカ
ー4141内から搬出され、トレイ配置領域130に配
置される。
【0092】トレイ配置領域130からストッカー41
41内へのトレイTの移動、載置は、以下の手順によっ
て行われる。 (1)トレイTはY方向トレイ搬送機構180上に載置
されている。Y方向トレイ搬送機構180がトレイ配置
領域130からトレイ搬送機構進入領域4147内に進
入することで、ストッカー4141内にトレイTが搬入
される(図36(C)参照)。 (2)Y方向トレイ搬送機構180のトレイ固定部18
4によるトレイTの固定を解除すると共に、トレイ分離
フック4145を動作させてトレイTを固定する。その
後、Y方向トレイ搬送機構180がトレイ搬送機構進入
領域4147内から退出する(図36(B)参照)。 (3)トレイ昇降機構4146がトレイ載置板を上昇
し、これに載置された積層されたトレイTをトレイ分離
フック4145で固定されたトレイT底面に接触させ
る。さらに、トレイ分離フック4145を解除し、スト
ッカー4141内のトレイの全てがトレイ昇降機構41
46のトレイ載置板上に載置された状態にする。(図3
6(A)参照)。
【0093】(4)トレイ昇降機構4146がそのトレ
イ載置板を降下して、積層されたトレイTをストッカー
4141内下方に移動する。以上のようにして、トレイ
配置領域130上のトレイTがストッカー4141内の
最上段に載置される。
【0094】(第5実施形態)図37は本発明の第5の
実施形態に係る電子部品検査装置5000を表す側面図
である。ここで、蓋部5142は一部を切り欠いた状態
を表している。電子部品検査装置5000は、図37に
示されるように、電子部品Dを搬送する電子部品搬送ユ
ニット5100で、あるいはさらに電子部品Dを検査す
る電子部品検査ユニット200とを組み合わせて構成さ
れる。本実施形態ではストッカー5141が基台110
のトレイ配置領域130に設置されている。即ち、トレ
イ配置領域130とストッカー配置領域140が共通化
され、装置の小型化が図られている。
【0095】ストッカー5141は、蓋部5142,4
つの支柱5143,底部5144,4つのトレイ分離フ
ック5145,トレイ昇降機構5146から構成され、
その内部にY方向トレイ搬送機構180が進入するトレ
イ搬送機構進入領域5147が形成されている。このう
ち、蓋部5142と,支柱5143の上部、トレイ分離
フック5145、およびトレイ搬送機構進入領域514
7は基台110上面より上方に,支柱5143の下部、
底部5144,およびトレイ昇降機構5146は基台1
10上面より下方に設置される。本実施形態では、蓋部
5142は、主として2つの側板から形成され、その上
方、下方の双方およびY方向の両側面が開口している。
また、内部にトレイ搬送機構進入領域5147を有す
る。さらに、2対のトレイ分離フック5145が設置さ
れている。蓋部5142の上方が開口しているのは、部
品搬送機構160が蓋部5141内(トレイ搬送機構進
入領域5147内)のトレイTに対する電子部品Dの吸
着、離着を可能とするためである。トレイTがY方向ト
レイ搬送機構180またはトレイ分離フック5145の
いずれかによって固定された状態で、電子部品Dの吸
着、離着が行われる。X方向トレイ搬送機構170によ
りトレイTのX方向の搬送が可能なことは、第1〜4の
実施形態と同様である。
【0096】本実施形態では、最上段のトレイTの上方
に吸着ヘッド166がアクセス可能な状態なので(蓋部
5142の上方が開口している)、ストッカー5141
内に収納、積み重ねられた状態のトレイTをそのまま用
いて電子部品Dを検査することも可能である。この場合
には、最上段のトレイTに対して電子部品を吸着、また
は離着する。
【0097】本実施形態では、トレイ配置領域130と
ストッカー配置領域140をを区分することなく、トレ
イ配置領域の下方にストッカー5141を配置して、ス
トッカー5414内に収納されたトレイTをトレイ配置
領域130に配置している。本実施形態では基台110
の下方にストッカー5141を配置しているが、基台1
10の上方にストッカーを配置してその最下段のトレイ
Tをトレイ配置領域130上に降下させて配置すること
も可能である。カバー5300は、外形が下方が開放さ
れた略直方体状であり基台110の上方を覆い、上板5
311、側板5321〜5324(5322のみ図示)
を有する。本実施形態では、第1の実施形態の開閉部3
30、350に対応する開閉部5330、5350(図
示せず)のみを有し、第1の実施形態の開閉部540に
対応する開閉部は有しない。トレイ配置領域130とス
トッカー配置領域140が共通化されているため、開閉
部5330でその両方のメンテナンスが可能だからであ
る。本実施形態においては、カバー5300による電子
デバイスDへの塵埃の付着等の防止、および図示しない
開閉部によるメンテナンス性の両立が図られ、さらに第
1の実施形態よりもさらに開閉部を限定することで電子
部品検査装置5000の製造コストの上昇をより効果的
に回避している。
【0098】(第6実施形態)図38は本発明の第6の
実施形態に係る電子部品検査装置6000を表す側面図
である。電子部品検査装置5000は、図38に示され
るように、電子部品Dを搬送する電子部品搬送ユニット
6100で、あるいはさらに電子部品Dを検査する電子
部品検査ユニット200とを組み合わせて構成される。
本実施形態ではストッカー6141の上下それぞれにト
レイTが収納されており、トレイTの収納効率の向上が
図られている。
【0099】ストッカー6141は、蓋部6142,4
つの支柱6143,底部6144,二組のトレイ分離フ
ック6145a、6145b,トレイ昇降機構6146
から構成され、その内部にY方向トレイ搬送機構180
が進入するトレイ搬送機構進入領域6147が形成され
ている。このうち、蓋部6142と,支柱6143の上
部、トレイ分離フック6145a,6145b、および
トレイ搬送機構進入領域6147は基台110上面より
上方に,支柱6143の下部、底部6144,およびト
レイ昇降機構6146は基台110上面より下方に設置
される。トレイTはストッカー6141の上下に収納さ
れている。上方に収納されたトレイはトレイ分離フック
6145aに固定され、下方に収納されたトレイはトレ
イ昇降機構6146のトレイ載置板上に載置されてい
る。
【0100】蓋部6142は、外形が略直方体状であ
り、その下方が開口している。なお、蓋部6142は平
板状でも差し支えない。支柱6143は、蓋部6142
の4隅に接続され、断面が略L字状の柱であり、トレイ
Tの4隅に対応してX軸−Y軸の2方向においてトレイ
Tを保持する。底部6144は、支柱6143に接続さ
れ、略矩形の底板および4つの側板より構成される。な
お、この側板を除外し、底部6144たる底板に支柱6
143が直接接続されても差し支えない。
【0101】2組のトレイ分離フック6145a、61
45bは支柱6143の上下に設置される。4つの支柱
6143それぞれにトレイ分離フック6145a、61
45bが設置されることから、支柱6143には併せて
8つのトレイ分離フック6145を備えることになる。
トレイ分離フック6145aは、ストッカー6141内
上方の最下段のトレイTを固定するために設置されてい
る。また、トレイ分離フック6145bは、トレイ搬送
機構進入領域6147内でトレイTを固定するために設
置されている。トレイ分離フック6145a、6145
bはいずれも、トレイTの互いに対向する側面に対応し
て配置される。トレイ分離フック6145a、6145
bがトレイTの凹部内に挿入されることで、トレイTが
下方に落下することを防止する。トレイ分離フック61
45a、6145bには図示しない駆動機構が接続さ
れ、トレイTの側面凹部へのトレイ分離フック6145
a、6145bの挿入、取り出しを行う。この挿入、取
り出しによってトレイTのZ方向の固定およびその解除
が行われる。
【0102】トレイ昇降機構6146は、積層したトレ
イTを載置する平板(トレイ載置板)を有し、これを上
下に昇降することで、積層したトレイTをストッカー6
141内上下に昇降する機構である。トレイ搬送機構進
入領域6147は、上方、下方のトレイTの間に設定さ
れた略直方体状の空間であり、Y方向トレイ搬送機構1
80がY正方向から出入りする。
【0103】ストッカー6141内上方からトレイ配置
領域130へのトレイTの移動は、以下の手順によって
行われる。ここで、図39はストッカー6141内にお
けるトレイTの移動状態を表す模式図である。 (1)トレイ昇降機構6146がトレイ載置板を上昇さ
せ、トレイ載置板上に積載された最上段のトレイTをト
レイ分離フック6145aに固定されたトレイT0(上
方の最下段のトレイT:対象のトレイT0)の底面に接
触させた状態とする(図39(A)参照)。 (2)トレイ分離フック6145aを解除して、トレイ
昇降機構6146を動作させトレイTをトレイT一枚分
下降し(トレイ載置板を降下する)、トレイ分離フック
6145aに対応するトレイをトレイT0の1つ上のト
レイTとする。 (3)トレイ分離フック6145aを動作し、トレイT
0の1つ上のトレイTを固定する(トレイ分離フック6
145aをトレイT0の1つ上のトレイTの側面の凹部
に挿入する)(図39(B)参照)。
【0104】(4)トレイ昇降機構6146を動作さ
せ、トレイT0を降下する。このとき、トレイT0の1
つ上のトレイTはトレイ分離フック6145aによって
固定されている。その後、トレイ昇降機構6146によ
りトレイT0をトレイ分離フック6145bに対応する
位置、即ちトレイ搬入機構進入領域6147まで降下す
る。 (5)トレイ分離フック6145bを動作させ、トレイ
T0を固定する。その後、トレイ昇降機構6146のト
レイ載置板が降下する。この結果、トレイT0のみがト
レイ分離フック6145bで固定され、他のトレイTは
ストッカー6141の上下で、それぞれトレイ分離フッ
ク6145aおよびトレイ載置板に対応して積層された
状態になる(図39(C)参照)。 (6)トレイ搬入機構進入領域6147内にY方向トレ
イ搬送機構180を進入させ、トレイ分離フック614
5bを解除して、Y方向トレイ搬送機構180上にトレ
イT0を載置する(図39(D)参照)。Y方向トレイ
搬送機構180上に載置固定されたトレイTは、Y方向
トレイ搬送機構180がトレイ搬送機構進入領域614
7から退出することで、ストッカー6141内から搬出
され、トレイ配置領域130に配置される。
【0105】トレイ配置領域130からストッカー61
41の上方へのトレイTの移動、載置は、以下の手順に
よって行われる。 (1)対象とするトレイT0はY方向トレイ搬送機構1
80上に載置されている。Y方向トレイ搬送機構180
がトレイ配置領域130からトレイ搬送機構進入領域6
147内に進入することで、ストッカー6141内にト
レイT0が搬入される(図39(D)参照)。 (2)Y方向トレイ搬送機構180によるトレイT0の
固定を解除すると共に、トレイ分離フック6145bを
動作させてトレイT0を固定する。その後、Y方向トレ
イ搬送機構180がトレイ搬送機構進入領域4147内
から退出する(図39(C)参照)。
【0106】(3)トレイ昇降機構6146がトレイ載
置板を上昇し、その最上段のトレイTをトレイT0の底
面に押し当てた状態にする。さらにトレイ昇降機構61
46によってトレイTを支持した状態でトレイ分離フッ
ク6145bを解除する(図39(B)参照)。 (4)トレイ昇降機構6146を動作させトレイTをト
レイT一枚分上昇し、トレイT0をトレイ分離フック6
145aに対応するようにする。 (5)トレイ分離フック6145aを動作し、トレイ昇
降機構146上に載置されたトレイTを固定する(図3
9(A)参照)。かくして、トレイ配置領域130上の
トレイT0がストッカー6141内の上方最下段に収
納、固定される。
【0107】(6)トレイ昇降機構6146のトレイ載
置板を降下する。トレイT0は、トレイ分離フック61
45aによって固定されているので、トレイ載置板が降
下してもそのまま保持される。 以上のようにして、トレイ配置領域130上のトレイT
がストッカー6141内の上方最下段に収納、固定され
る。なお、ストッカー6141内下方へのトレイTの収
納、取り出しは第4の実施形態と同様に行える。本実施
形態では、ストッカー6141内の上方、下方それぞれ
にトレイTを収納しその双方へのトレイTの収納、取り
出しが可能であり、装置の空間利用効率が向上してい
る。また、第1の実施形態と同様に、本実施形態におい
てもカバー300による電子デバイスDへの塵埃の付着
等の防止、および図示しない開閉部によるメンテナンス
性の両立が図られ、さらに開閉部を限定することで電子
部品検査装置6000の製造コストの上昇を回避してい
る。なお、第4〜6実施形態のY方向トレイ搬送機構1
80は第1実施形態のものと同様に構成される。その他
の点では、第4の実施形態と大きく異なる訳ではないの
で、記載を省略する。
【0108】(その他の実施形態)本発明の実施形態は
上記実施形態には限られず拡張、変更できる。拡張、変
更された実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。 (1)上記実施形態では、部品位置確認カメラ等でトレ
イT上の電子部品の位置を確認し、吸着ヘッドで吸着し
たときにおける吸着ヘッドと電子部品Dの位置関係の誤
差を補正して、電子部品Dの検査用ソケット152への
接続の確実性を向上している。これに代えて、自動的に
電子部品Dの位置を修正する部品位置調節機構を設けて
も差し支えない。図40(A)、(B)は部品位置調節
機構400の一例を拡大して示す上面図および断面図で
ある。なお、部品位置調節機構400は、電子部品搬送
ユニットの基台上いずれに設けても差し支えない。部品
位置調節機構400を用いると電子部品Dの位置が調節
されることから、部品位置確認カメラ等の部品位置確認
手段を省略することが可能になる。
【0109】図40に示す部品位置調節機構400は、
位置基準部401およびガイド部402から構成され
る。位置基準部401は、電子部品検査装置10の所定
の座標(X,Y,R)に対して位置決めされ、かつ電子
部品Dの外形に対応して形成された凹部である。この例
での位置基準部401は、電子部品Dの外形が平板矩形
状であるとして、底面が矩形状の略直方体状の凹部から
構成されている。ガイド部402は、位置基準部401
に電子部品Dを導くガイドの役割を有し、電子部品Dの
外形より少し大きく形成された凹部から構成される。こ
の例では、位置基準部401の底面の4つの頂点に向か
う辺を有する略4角推台状の凹部から構成される。
【0110】図41に部品位置調節機構4210による
位置調節のメカニズムを示す。部品搬送機構160の吸
着ノズル166により電子部品Dを吸着し、部品位置調
節機構400上に搬送する(図41(A)参照)。電子
部品DがトレイT上に配置されていたときの位置の誤差
を反映して、電子部品Dは部品搬送機構160に対して
位置の誤差が生じている可能性がある。その後、吸着ノ
ズル166を降下して電子部品Dを離着し、部品位置調
節機構400のガイド部402内に載置(あるいは落
下)する。部品位置調節機構400上に載置された電子
部品Dは重力によりガイド部402によって位置基準部
401に導かれ、基準の位置に到達し、位置の調節が行
われる(図41(B)参照)。その後に、部品搬送機構
160が位置の調節が行われた電子部品Dを吸着するこ
とで、部品搬送機構160に対する電子部品Dの位置が
補正される(図41(C)参照)。このため、その後の
電子部品Dの検査用ソケットへの装着等が確実に行われ
る。
【0111】図42は、他の例に係る部品位置調節機構
410を拡大して表す断面図および上面図である。部品
位置調節機構410は、2つの位置基準壁411、41
2から構成される。位置基準壁411、412は、電子
部品検査装置10の所定の座標(X,Y,R)に対して
位置決めされ、かつ電子部品Dの外形に対応して形成さ
れた壁(凸部)である。この例での位置基準壁411、
412は、電子部品Dの外形が平板矩形状であるとし
て、その2つの側面の形状に対応した基準面を有する。
【0112】図43に部品位置調節機構410による位
置調節のメカニズムを示す。部品搬送機構160により
電子部品Dを移動しし、部品位置調節機構410上に搬
送する。その後、部品位置調節機構4210の位置基準
壁411、412の隅の近傍に電子部品Dを載置する
(図43(A)参照)。部品搬送機構160はさらに電
子部品Dの一側面が位置基準壁411の基準面に押し当
てられるように、電子部品Dの位置を調節する(図43
(B)参照)。さらに電子部品Dの一側面が位置基準壁
411の基準面に押し当てられた状態を保持しつつ、電
子部品Dの他の側面が位置基準壁412の基準面に押し
当てられた状態になるように、電子部品Dを移動する。
この結果、電子部品Dは位置基準壁411、412に基
づき位置の調節が行われる。その後に、部品搬送機構1
60が位置の調節が行われた電子部品Dを吸着すること
で、部品搬送機構160に対する電子部品Dの位置が補
正され、その後の電子部品Dの検査用ソケットへの装着
等が確実に行われる。
【0113】(2)X軸ロボット即ち構成要素となる軌
道が一本のみでも差し支えない。複数のトレイT(未検
査品用、検査済品用、空トレイ)、さらには検査用ソケ
ットをX軸に沿って一列に配置することで、Y方向につ
いての装置の設置面積および電子部品Dの移動量の軽減
を図ることができる。
【0114】(3)上記の実施形態では基本的に、一本
のX軸ロボットの軌道上に部品搬送機構を2つ設置して
いたが、一本のX軸ロボットの軌道上に1つあるいは3
つ以上の部品搬送機構を設置しても差し支えない。ま
た、X軸ロボットの軌道となるX軸レール上をどのよう
な手段で構成するかも適宜に設定できる。図44は、X
軸レールと部品搬送機構の対応関係の例を表す模式図で
ある。図44(A)では、X軸レール511上に2つの
部品搬送機構512a,512bが設置されてX軸ロボ
ットが構成されている。これは、第1の実施形態に対応
する構成であり、例えばリニアモータを用いて実現する
ことができる。図44(B)では、X軸レール521
a,521b上それぞれに部品搬送機構522a、52
2bが設置されてX軸ロボットが構成され、例えばリニ
アモータを用いて実現できる。図44(C)では、X軸
レール531a,531b上それぞれに部品搬送機構5
32a、532bが設置されている。ここでは、ボール
ネジを用いて、X軸ロボット531a,531bを構成
している。部品搬送機構532a、532bはこのボー
ルネジを回転することで、ボールネジたるX軸レール5
31a,531b上それぞれを移動する。図44(D)
では、X軸レール541上に基体542が設置され、そ
の基体542上に部品搬送機構543a、543bが設
置されている。部品搬送機構543a、543bは相対
移動手段544によって、基体542上においてX軸方
向での互いの相対的な位置を変化することができる。こ
こで、X軸レール541および相対移動手段544は、
例えばボールネジで構成できる。これらのボールネジを
回転することで、X軸レール541上の基体542の移
動および部品搬送機構543a、543bの相対的な位
置の変化が独立に行える。なお、X軸レール541およ
び相対移動手段544をリニアモータにより構成しても
差し支えない。
【0115】(4)部品搬送機構をY方向に駆動可能な
Y軸ロボットを用いて構成することもできる。Y軸ロボ
ットはそのヘッド部分をY方向に駆動することができる
ものである。具体的には、Y軸レールとそのレール上に
Y方向に移動可能なヘッドからY軸ロボットを構成でき
る。ヘッドの移動は、サーバモータ、リニアモータ、ボ
ールネジ等適宜の手段を用いることができる。固定部と
可動部、可動部可動手段でY軸ロボットを構成すること
も可能である。可動部可動手段により可動部を固定部に
対して移動する。
【0116】Y軸ロボットをX軸レール上に駆動可能
に設置することで、そのヘッドをX,Y軸双方に移動す
ることが可能となる。従って、Y軸ロボットのヘッドに
吸着ノズルを上下動、および回動可能に支持すること
で、吸着ノズルのX,Y,Z,R方向全てへの移動が可
能となる。
【0117】この逆にY軸ロボットのヘッド上にX軸
レールを設置することも可能である。X軸レール上に吸
着ノズルを上下動、および回動可能に支持する吸着ヘッ
ドを設置することで、吸着ノズルのX,Y,Z,R方向
全てへの移動が可能となる。この場合、X軸レールに沿
ってトレイ、検査用ソケットを一列に配置することで、
Y軸ロボットをY方向に短くすることが可能となり、装
置のY方向の占有面積を低減できる。
【0118】Y軸ロボットを用いた場合においてもX
軸レールは1本、2本のいずれの構成をもとることがで
きる。X軸レールが1本の場合には、ストッカーとX軸
レール間の距離を低減し、トレイの移動量を小さくでき
る。X軸レールが2本の場合には、そのそれぞれ上に設
置された吸着ヘッド間の干渉の防止のため、Y軸ロボッ
トにより2つのX軸レール間の距離が適宜に調節され
る。このとき、X軸レールの一方のみをY軸ロボットで
支持してもよい。X軸レール上の吸着ヘッドの一方のみ
をY軸ロボットでY方向に移動しても、吸着ヘッド同士
の干渉防止を行える。
【0119】(5)上記実施形態では、トレイ配置領域
上に空トレイも含めたトレイを配置しているが、空トレ
イをこの領域に配置しないことも可能である。この場合
には、空トレイを収納するストッカーとトレイ配置領域
(未検査品用トレイ配置領域、検査済品用トレイ配置領
域)との間で、必要に応じて空トレイの搬送を行う。こ
の搬送には、吸着ノズルを用いることができる。この場
合には、電子部品を吸着、搬送する吸着ノズル以外にト
レイを専用に吸着、搬送する吸着ノズルを付加するのが
好ましい。
【0120】(6)上記実施形態では、吸着ヘッドに単
一の吸着ノズルを配置していたが、2以上の吸着ノズル
を配置してもよい。また、検査用ソケットを1つ、また
は3つ以上としても差し支えない。 (7)X軸レールが2本の場合に、それぞれのレールに
設置された部品搬送機構160に対応して、トレイT上
の領域をY方向に2つに区分してもよい。この区分され
た領域それぞれにそれぞれのX軸レールに設置された部
品搬送機構が分担して電子部品の搬送を行う。このよう
にすると、部品搬送機構160のY方向の移動量を低減
できる。また、電子部品の搬送の際にトレイをY方向ト
レイ搬送機構によってトレイ配置領域内で移動すること
には、その移動量を低減できる。いずれにしてもY方向
における装置のサイズの低減が可能となる。
【0121】(8)上記実施形態では、搬送ユニットと
検査ユニットとの間で通信を行っていたが、この通信を
不要とすることもできる。例えば、検査位置確認カメラ
154によって検査用ソケットを監視し、検査用ソケッ
トへの電子部品の装着が確認されたことをトリガーとし
て、電子部品検査装置による電子部品の搬送および検査
を開始することができる。また、検査用ソケット上に検
査ソケットの種別、検査内容を表すマークを形成してお
くと、検査位置確認カメラによりこのマークを読み取
り、適切な検査を選択することができる。この検査内容
は、検査対象の電子部品の種別、検査手順等が挙げられ
る。搬送ユニットにこのマークと検査内容の対応関係を
表すテーブルを備えておけば、このテーブルを参照する
ことで、適切な検査内容を選択できる。
【0122】(9)上記実施形態では、2本のX軸ロボ
ットそれぞれ上の吸着ヘッド間での干渉(接触)防止の
ための吸着ヘッドのY方向への移動は、検査領域で行わ
れているが、この干渉防止のための移動は装置上のどこ
でも行うことができる。2つの吸着ヘッドの干渉は、ト
レイ配置領域で行うこともできる。またこの移動は、2
つの吸着ヘッドがX方向に関して交差する際における干
渉防止に用いることもできる。例えば、2つの吸着ヘッ
ドが互いにX軸の逆方向に移動するときに、いずれかあ
るいは双方の吸着ヘッドをY方向に移動させ(Y方向に
離間させ)、衝突することなくすれ違うことができる。
【0123】(10)上記実施形態で検査用ソケットの
取付方向検知は、検査板に形成された孔を基台側のセン
サ(例えば、光センサ、リミットスイッチ)で検出する
ことによって行っている。これに代えて他の手段で検査
用ソケットの取付方向を検知することもできる。
【0124】例えば、検査板にマーク(例えば、点
状、十字状)を形成しておき、検査位置確認カメラによ
って検査板上のマークを確認することで、検査板、ひい
ては検査用ソケットの取付方向、さらには必要に応じて
位置(X,Y方向座標)を検知できる。この場合には、
検査板の位置を検知することも可能なので、基台に対す
る検査板の取付誤差にも対応可能となり、検査用ソケッ
トへの電子部品Dの接続をより確実に行える。
【0125】検査用ソケットに(例えば、点状、十字
状)を形成しておき、検査位置確認カメラによって検査
用ソケット上のマークを確認することで検査用ソケット
の取付方向を検知することもできる。この場合には、検
査用ソケット自体の方向および位置(X,Y方向座標)
を直接的に検知できるので、検査用ソケットへの電子部
品Dの接続をより確実に行える。
【0126】このような、検査板、検査用ソケットに
形成するマークは、1つでもよいが、2つ以上とするこ
ともできる。例えば、2つのマークを検査板、検査用ソ
ケットのいずれかに形成し、これを検査位置確認カメラ
で撮像し、2つのマークの座標に基づき検査用ソケット
の位置、方向を検知できる。この場合には、異なる位置
に配置されたマークを用いることで、より正確に検査用
ソケットの位置、方向を検知できる。
【0127】検査用ソケットの位置、方向は、以上の
ような取付方向検知手段を設けることなく、入力手段
(入力スイッチ、マウス、キーボード等)を用いて作業
者が入力することも可能である。このときの入力手段は
制御部190に対して検査用ソケットの取付方向を教示
する取付方向教示手段として機能する。この取付方向教
示手段は何らかの手段で検査用ソケットの取付方向を教
示すれば足りることから、検査用ソケットの取付位置を
検知する取付位置検知手段を包含することになる。
【0128】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば塵
埃等による検査効率の低下防止とトレイの交換等のメン
テナンス容易性とを両立させ、しかも装置の高コスト化
を招きにくい電子部品検査装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る電子部品検査
装置を表す斜視図である。
【図2】 第1の実施形態に係る電子部品検査装置を図
1のZ軸方向から見た状態を表す上面図である。
【図3】 第1の実施形態に係る電子部品検査装置を図
1のX軸方向から見た状態を表す側面図である。
【図4】 第1の実施形態に係る電子部品検査装置を図
1のY軸方向から見た状態を表す正面図である。
【図5】 トレイ配置領域とストッカー配置領域の対応
関係を表す模式図である。
【図6】 トレイ配置領域におけるトレイTの配置例を
表す表である。
【図7】 ストッカーを拡大して表す側面図である。
【図8】 ストッカーを拡大して表す正面図である。
【図9】 ストッカー内におけるトレイTの移動状態を
表す模式図である。
【図10】 検査領域を拡大した状態を表す上面図断面
図である。
【図11】 検査領域を拡大した状態を表す断面図であ
る。
【図12】 部品位置確認カメラと検査用ソケットの配
置例を模式的に表す上面図である。
【図13】 部品位置確認カメラと検査用ソケットの配
置例を模式的に表す上面図である。
【図14】 部品搬送機構を拡大して表した状態を表す
上面図である。
【図15】 部品搬送機構を拡大して表した状態を表す
側面図である。
【図16】 カバーの詳細を表す斜視図である。
【図17】 カバーの詳細を表す側面図である。
【図18】 電子部品検査装置の動作手順を表すタイミ
ングチャートである。
【図19】 図18のタイミングチャートに示された動
作手順に従って動作したときの電子部品検査装置の状態
を表す上面図である。
【図20】 図18のタイミングチャートに示された動
作手順に従って動作したときの電子部品検査装置の状態
を表す上面図である。
【図21】 図18のタイミングチャートに示された動
作手順に従って動作したときの電子部品検査装置の状態
を表す上面図である。
【図22】 図18のタイミングチャートに示された動
作手順に従って動作したときの電子部品検査装置の状態
を表す上面図である。
【図23】 図18のタイミングチャートに示された動
作手順に従って動作したときの電子部品検査装置の状態
を表す上面図である。
【図24】 図18のタイミングチャートに示された動
作手順に従って動作したときの電子部品検査装置の状態
を表す上面図である。
【図25】 図18のタイミングチャートに示された動
作手順に従って動作したときの電子部品検査装置の状態
を表す上面図である。
【図26】 図18のタイミングチャートに示された動
作手順に従って動作したときの電子部品検査装置の状態
を表す上面図である。
【図27】 本発明の第2の実施形態に係る電子部品検
査装置を上面から見た状態を表す上面図である。
【図28】 本発明の第3の実施形態に係る電子部品検
査装置を上面から見た状態を表す上面図である。
【図29】 第3の実施形態に係る電子部品検査装置の
部品搬送機構を拡大して表した上面部である。
【図30】 第3の実施形態に係る電子部品検査装置の
部品搬送機構を拡大して表した側面図である。
【図31】 本発明の第4の実施形態に係る電子部品検
査装置を表す斜視図である。
【図32】 第4の実施形態に係る電子部品検査装置を
図31のX方向から見た状態を表す側面図である。
【図33】 第4の実施形態に係る電子部品検査装置を
図31のY方向から見た状態を表す正面図である。
【図34】 第4の実施形態に係る電子部品検査装置の
ストッカーを拡大して表す側面図である。
【図35】 第4の実施形態に係る電子部品検査装置の
ストッカーを拡大して表す正面図である。
【図36】 第4の実施形態に係る電子部品検査装置の
ストッカー内におけるトレイTの移動状態を表す模式図
である。
【図37】 本発明の第5の実施形態に係る電子部品検
査装置を表す側面図である。
【図38】 本発明の第6の実施形態に係る電子部品検
査装置を表す側面図である。
【図39】 第6の実施形態に係る電子部品検査装置の
ストッカー内におけるトレイTの移動状態を表す模式図
である。
【図40】 部品位置調節機構の一例を拡大して表す上
面図および断面図である。
【図41】 図40に示した部品位置調節機構による位
置調節のメカニズムを示す模式図である。
【図42】 部品位置調節機構の他の例を拡大して表す
上面図および断面図である。
【図43】 図42に示した部品位置調節機構による位
置調節のメカニズムを示す模式図である。
【図44】 X軸レールと部品搬送機構の対応関係の例
を表す模式図である。
【符号の説明】
10…電子部品検査装置、100…電子部品搬送ユニッ
ト、110…基台、111…空間、153…検査板、1
20…X軸ロボット、130…トレイ配置領域、140
…ストッカー配置領域、141…ストッカー、142…
蓋部、143…支柱、144…底部、145…トレイ分
離フック、146…トレイ昇降機構、147…トレイ搬
送機構進入領域、150…検査領域、151…部品位置
確認カメラ、152…検査用ソケット、153…検査
板、154…検査位置確認カメラ、155…開口部、1
56…開口検知部、160…部品搬送機構、161…X
方向駆動部、162…Y方向駆動部、1621…Y方向
駆動基体、1622…Y方向駆動体、163…Z方向駆
動部、1631…Z方向駆動基体、1632…Z方向駆
動体、164…R方向駆動部、165…吸着ヘッド、1
651…ヘッド本体、1652…吸着ノズル支持部材、
166…吸着ノズル、170…X方向トレイ搬送機構、
171…Z方向トレイ駆動部、172…トレイ吸着部、
180…Y方向トレイ搬送機構、181…シャフト、1
82…移動部、183…トレイ載置部、184…トレイ
固定部、190…制御部、191…CPU、192…R
OM、193…RAM、194…通信コントローラ、1
95…I/Oコントローラ、196…モーションコント
ローラ、197…画像コントローラ、200…電子部品
検査ユニット、300…カバー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台と前記基台上に所定の方向に沿って
    配置された軌道と、 前記基台上に設定され、電子部品を収納する複数の容器
    を前記所定の方向に沿って配置する容器配置領域と、 前記基台上に前記軌道の一端付近の該基台中央寄りに配
    置され、電子部品を検査する検査部を配置する検査領域
    と、 前記軌道上に設置され、かつ電子部品を吸着する吸着ノ
    ズルを装着する吸着ヘッドと、該吸着ノズルを上下に昇
    降するノズル昇降部と、該吸着ノズルを前記軌道に沿っ
    て移動するノズル移動部とを有し、前記複数の容器と前
    記検査部との間で電子部品の搬送を行う部品搬送部と、 前記容器配置領域に対応する開閉部を有し、前記基台の
    一端と対応する他端付近に開閉部を有せず、かつ前記基
    台の上方を覆うカバーと、を具備することを特徴とする
    電子部品検査装置。
  2. 【請求項2】 基台と前記基台上に所定の方向に沿って
    配置された軌道と、 前記基台上に設定され電子部品を収納する容器を前記所
    定の方向に沿って配置する容器配置領域と、 前記基台上に前記軌道の一端付近の該基台中央寄りに配
    置され、電子部品を検査する検査部を配置する検査領域
    と、 前記軌道上に設置され、かつ電子部品を吸着する吸着ノ
    ズルを装着する吸着ヘッドと、該吸着ノズルを上下に昇
    降するノズル昇降部と、該吸着ノズルを前記軌道に沿っ
    て移動するノズル移動部とを有し、前記複数の容器と前
    記検査部との間で電子部品の搬送を行う部品搬送部と、 前記基台上に設定され、前記容器を上下方向に収納可能
    とする複数の容器収納部を配置する容器収納部配置領域
    と、 前記容器配置領域と前記容器収納部配置領域との間で前
    記容器を移動可能とする搬送手段と、 前記基台の上方を覆い、前記容器収納部配置領域に対応
    する開閉部を有し、前記基台の一端と対応する他端付近
    に開閉部を有しないカバーと、 を具備することを特徴とする電子部品検査装置。
  3. 【請求項3】 前記容器が、未検査の電子部品を収納す
    る未検査品用容器と、検査に合格した電子部品を収納す
    る検査合格品用容器と、検査に合格しなかった電子部品
    を収納する検査不合格品用容器と、電子部品を収納して
    いない空容器に区分されて、前記容器配置領域内の異な
    る場所に配置され、 前記容器収納部が、前記未検査品用容器を収納する未検
    査品用容器収納部と、前記検査合格品用容器を収納する
    検査合格品用容器収納部と、前記検査不合格品用容器を
    収納する検査不合格品用容器収納部と、前記空容器を収
    納する空容器収納部とに区分され、前記容器収納部配置
    領域上の異なる場所に配置され、 前記未検査品用容器から全ての電子部品が搬出されて空
    容器となったときに該空容器を前記空容器収納部に運搬
    し、検査合格品用容器が検査済みの電子部品で一杯にな
    ったときに該検査合格品用容器を検査合格品用容器収納
    部に搬送し、検査不合格品用容器が検査済みの電子部品
    で一杯になったときに該検査不合格品用容器を検査不合
    格品用容器収納部に搬送する容器搬送手段をさらに具備
    することを特徴とする請求項1記載の電子部品検査装
    置。
JP2002062381A 2002-03-07 2002-03-07 電子部品検査装置 Withdrawn JP2003262658A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002062381A JP2003262658A (ja) 2002-03-07 2002-03-07 電子部品検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002062381A JP2003262658A (ja) 2002-03-07 2002-03-07 電子部品検査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003262658A true JP2003262658A (ja) 2003-09-19

Family

ID=29196184

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002062381A Withdrawn JP2003262658A (ja) 2002-03-07 2002-03-07 電子部品検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003262658A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006337047A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Yamaha Motor Co Ltd Icハンドラー
JP2006337051A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Yamaha Motor Co Ltd Icハンドラー
JP2006337046A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Yamaha Motor Co Ltd Icハンドラー
JP2006337044A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Yamaha Motor Co Ltd Icハンドラー
JP2006337050A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Yamaha Motor Co Ltd Icハンドラー
JP2009505417A (ja) * 2005-08-18 2009-02-05 テクウィング., カンパニー リミテッド テストハンドラー
CN113600428A (zh) * 2021-08-24 2021-11-05 深圳市昊源新辉电子有限公司 一种电子元器件用高效点胶装置
US11519958B2 (en) 2020-07-16 2022-12-06 Samsung Electronics Co., Ltd. Semiconductor module inspection device with robot

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4537262B2 (ja) * 2005-05-31 2010-09-01 ヤマハ発動機株式会社 Icハンドラー
JP2006337051A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Yamaha Motor Co Ltd Icハンドラー
JP2006337046A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Yamaha Motor Co Ltd Icハンドラー
JP2006337044A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Yamaha Motor Co Ltd Icハンドラー
JP2006337050A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Yamaha Motor Co Ltd Icハンドラー
JP2006337047A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Yamaha Motor Co Ltd Icハンドラー
JP4594167B2 (ja) * 2005-05-31 2010-12-08 ヤマハ発動機株式会社 Icハンドラー
JP4594168B2 (ja) * 2005-05-31 2010-12-08 ヤマハ発動機株式会社 Icハンドラー
JP4594169B2 (ja) * 2005-05-31 2010-12-08 ヤマハ発動機株式会社 Icハンドラー
CN1873423B (zh) * 2005-05-31 2011-12-21 雅马哈发动机株式会社 电子元件自动移载装置
JP2009505417A (ja) * 2005-08-18 2009-02-05 テクウィング., カンパニー リミテッド テストハンドラー
US11519958B2 (en) 2020-07-16 2022-12-06 Samsung Electronics Co., Ltd. Semiconductor module inspection device with robot
CN113600428A (zh) * 2021-08-24 2021-11-05 深圳市昊源新辉电子有限公司 一种电子元器件用高效点胶装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2003075027A1 (ja) 電子部品検査装置
JP2014143365A (ja) 電子部品実装装置および電子部品実装方法
JP4401616B2 (ja) 電子部品検査装置
CN110211889B (zh) 检查系统
JP6131023B2 (ja) ノズル交換機構及び電子部品実装装置
JP4712623B2 (ja) 部品搬送方法、部品搬送装置および表面実装機
JP2003262658A (ja) 電子部品検査装置
KR101175770B1 (ko) 렌즈 검사 시스템 및 이를 이용한 렌즈 검사 방법
TWI442493B (zh) Processing device
JP3971214B2 (ja) 電子部品検査装置
JP2003262659A (ja) 電子部品検査装置
JP4768318B2 (ja) Icハンドラー
JP3971216B2 (ja) 部品試験装置
JP3760404B2 (ja) 部品搭載装置
KR20100105422A (ko) 핸들러
JP2005286219A (ja) 部品搭載装置、及びそのプログラム
JP2002311087A (ja) 部品試験装置
JP4588913B2 (ja) 部品搬送装置
JP3537682B2 (ja) マウンタの部品認識処理装置および部品認識処理方法
JP3971221B2 (ja) 部品試験装置
JP4357763B2 (ja) 部品試験装置
JP7233237B2 (ja) トレイ搬送装置及び実装装置
JP7437655B2 (ja) 部品実装装置および部品実装方法
JP2003075505A (ja) 部品試験装置
JP2002357635A (ja) 部品試験装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050510