JP2006337051A - Icハンドラー - Google Patents

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Abstract

【課題】検査用ソケットと複数のトレイとの間で電子部品を移動させるに当たり、タクトタイムを短縮することができるICハンドラーを提供する。
【解決手段】検査用ソケット6を支持する基台2を備える。複数のストッカー11を備える。ストッカー11との間でトレイTの受け渡しが行われるとともに、トレイTを基台2上で水平方向に移動させかつ支持するトレイ支持装置12を備える。前記トレイ支持装置12上のトレイTと検査用ソケット6との間で電子部品5を移動させる第1および第2の部品移動装置3A,3B、4A,4Bを備える。部品移動装置3A,3B、4A,4Bが前記トレイ支持装置12上のトレイに対して電子部品の受け渡しを行う位置を、複数のストッカー11のうち検査用ソケット6との距離が相対的に長くなるストッカー11より検査用ソケット側に位置付けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、未検査部品用トレイ上で吸着した電子部品を放すことなく検査用ソケットに装填し、検査後の電子部品を良品トレイまたは不良品トレイに移載する部品移動装置を装備したICハンドラーに関するものである。
従来のこの種のICハンドラーとしては、例えば特許文献1に開示されたものがある。この特許文献1に示されているICハンドラーでは、部品検査装置に電子部品を接続するための検査用ソケットが基台の一端部に設けられ、この一端部から他端側へ向かう方向(以下、この方向を単にY方向という)に一列に並ぶように複数の電子部品収納用のトレイが設けられている。
これらのトレイは、未検査部品用トレイと、良品用トレイおよび不良品用トレイなどがあり、前記Y方向とは直交する水平方向(以下、この方向を単にX方向という)にトレイ移動装置によって移動し、これらのトレイと平行(Y方向)に並ぶように設けられたストッカーに対して出入れされる。これらのストッカーは、Y方向に複数設けられている。前記未検査部品用トレイには、未検査の電子部品が収納され、良品用トレイには、検査後に良品であると判定された電子部品が収納され、不良品用トレイには、検査後に不良品と判定された電子部品が収納される。
前記未検査部品用トレイに収納された電子部品は、吸着ノズルを有する部品移動装置によってトレイから取出されて検査用ソケットに装填され、検査終了後に良品用トレイまたは不良品用トレイに移載される。
前記部品移動装置は、前記複数のトレイと平行にY方向に延びるレールと、このレールに沿って平行に移動可能でかつX方向に移動可能に構成されたヘッドユニットとを備えている。このヘッドユニットには、前記吸着ノズルを昇降させる吸着ヘッドが設けられている。
特開2003−262658号公報(第1図)
特許文献1に記載された従来のICハンドラーでは、トレイから検査ソケットまで未検査部品を運搬するに際し、吸着ヘッドによる1回の吸着保持のみで電子部品を運搬できる。このため、トレイ受け渡し回数が減るので電子部品の損傷や、いずれかの電子部品運搬手段が故障することによる操業率の低下等の可能性を小さくすることができる。しかも、検査用ソケットからトレイまで検査済み部品を運搬するに際しても同じ吸着ヘッドによる1回の吸着保持のみで電子部品を運搬でき、より一層電子部品の損傷や、いずれかの電子部品運搬手段が故障することによる操業率の低下等の可能性を小さくすることができる。
しかしながら、特許文献1に記載された従来のICハンドラーは、検査用ソケットから離間する方向にトレイが並べられている。このため、検査用ソケットから大きく離間した位置にあるトレイから電子部品を取出す場合や、このような位置にあるトレイに検査後の電子部品を載置する場合には、電子部品の移動距離が長くなり、タクトタイムが長くなるという問題があった。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、検査用ソケットと複数のトレイとの間で電子部品を移動させるに当たり、タクトタイムを短縮することができるICハンドラーを提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係るICハンドラーは、被検査用電子部品が装填される複数の検査用ソケットを支持する基台と、この基台に複数設けられたトレイ用ストッカーと、前記ストッカーとの間でトレイの受け渡しが行われるとともに、トレイを基台上で水平方向に移動させかつ支持するトレイ支持装置と、前記トレイ支持装置に支持された未検査部品用トレイ上で吸着した未検査の電子部品を前記検査用ソケットに装填しかつ検査終了後の電子部品をトレイ支持装置の検査済み部品用トレイに移載する部品移動装置とを備えてなり、前記部品移動装置が前記トレイ支持装置上のトレイに対して電子部品の受け渡しを行う位置は、複数のストッカーのうち検査用ソケットとの距離が相対的に長くなるストッカーより検査用ソケット側に位置付けられているものである。
請求項2に記載したICハンドラーは、請求項1に記載したICハンドラーにおいて、基台は検査用ソケットを一端部において支持し、ストッカーは、前記基台の前記一端部から他端側へ向かう方向に並ぶように複数設けられ、トレイ支持装置は、トレイをストッカーの並ぶ方向と、この方向とは直交する水平方向とに移動させ、複数のトレイをストッカーと平行に並べて支持し、前記トレイ支持装置と部品移動装置は、前記複数のストッカーにおける基台の前記他端側に位置するストッカーより検査用ソケット側において電子部品の受け渡しを行うものである。
請求項3に記載したICハンドラーは、請求項1または請求項2に記載したICハンドラーにおいて、トレイ支持装置は、ストッカーとの間でトレイの受け渡しが行われる第1のトレイ保持部を有し、この第1のトレイ保持部をストッカーの並ぶ方向に移動させる第1の支持装置と、ストッカーと平行に並ぶ複数の第2のトレイ保持部を有し、これらの第2のトレイ保持部をストッカーの並ぶ方向に移動させる第2の支持装置と、前記第1のトレイ保持部と第2のトレイ保持部とにそれぞれ設けられ、前記第1のトレイ保持部と前記第2のトレイ保持部とがストッカーの並ぶ方向とは直交する水平方向に並ぶ状態で両トレイ保持部間においてトレイを搬送する移送手段とを備えているものである。
請求項4に記載したICハンドラーは、請求項3に記載したICハンドラーにおいて、移送手段を、第1のトレイ保持部の両側部と第2のトレイ保持部の両側部とにトレイの両側部を支承する一対の搬送用ベルトを有するコンベアとしたものである。
請求項5に記載したICハンドラーは、請求項3または請求項4に記載したICハンドラーにおいて、第1の支持装置の第1のトレイ保持部は、一対の搬送用ベルトの内側において、トレイを搬送用ベルトの上方であってストッカーとの間で、トレイの受け渡しが行われる上昇位置と搬送用ベルトに支承される下降位置との間で昇降させる第1の昇降装置を備えているものである。
請求項6に記載したICハンドラーは、請求項3ないし請求項5のうちいずれか一つに記載したICハンドラーにおいて、第2の支持装置の第2のトレイ保持部は、一対の搬送用ベルトの内側において、トレイを搬送用ベルトの上方であって部品移動装置との間で、電子部品の受け渡しが行われる上昇位置と搬送用ベルトに支承される下降位置との間で昇降させる第2の昇降装置を備えているものである。
本発明と請求項2記載の発明に係るICハンドラーによれば、検査用ソケットから離間した位置にあるストッカーのトレイをトレイ支持装置によって検査用ソケットに近接する位置まで移動させることができる。また、検査用ソケットに近接する位置にあるトレイをトレイ支持装置によって、検査用ソケットとは離間する位置にあるストッカーに移動させることができる。したがって、本発明によれば、従来のICハンドラーに較べて部品移動装置の移動する距離が短くなり、タクトタイムを短縮することができる。
請求項3ないし請求項6記載の発明によれば、第1の支持装置のストッカーへのトレイの出入れ動作と、第2の支持装置のトレイ上での部品移動装置の電子部品の吸着、載置動作とを同時に行うことができる。したがって、第2の支持装置上でトレイに対して電子部品の吸着または載置が行われているときに、動作の対象ではないトレイをストッカーに対して出し入れすることができる。このため、トレイを交換するために電子部品の吸着、載置を行う動作を停止させる必要がないから、より一層タクトタイムを短縮することができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明に係るICハンドラーの一実施の形態を図1ないし図4によって詳細に説明する。
図1は本発明に係るICハンドラーの平面図、図2は同じく縦断面図、図3はトレイ移載装置の動作を説明するための構成図、図4は可動保持部の構成を示す図で、同図(a)は側面図、同図(b)は正面図である。
これらの図において、符号1で示すものは、この実施の形態によるICハンドラーを示す。
このICハンドラー1は、図1に示すように、基台2の後端部(図1においては上端部)に位置する検査領域Aと、前記基台2の前後方向の略中央部に位置する部品領域Bとの間において後述する複数の部品移動装置3A,3B、4A,4Bによって電子部品5(図2参照)を移動させるものである。なお、本明細書中においては、図1において上下方向を装置の前後方向としてY方向といい、図1において左右方向を装置の左右方向としてX方向といい、紙面に直交する方向を単にZ方向という。
前記基台2の検査領域Aには開口2aが設けられ、被検査用の電子部品5が載置される検査用ソケット6が複数配設されたテストヘッド7が、この開口2aの下方において基台2に着脱可能に固着されている。前記検査用ソケット6は、基台2内においてICハンドラー1とは独立に床に載置される検査装置本体8(図2参照)に、テストヘッド7を介してあるいは直接に、検査用電流ケーブル(図示せず)を介して連結されている。
また、この検査用ソケット6は、上方から電子部品5が装填される構成が採られ、基台2のX方向の略中央部に配設されている。この実施の形態においては、4個の検査用ソケット6が設けられている。これらの検査用ソケット6は、X方向に並ぶ2個の検査用ソケット6,6がY方向に2組並ぶように設けられている。電子部品5の検査は、検査用ソケット6に電子部品5が載置された状態で、電子部品5と検査装置本体8との間で検査用電流を入出力することにより実施される。前記検査用電流ケーブルのいずれか一方の端部あるいは中間部には、脱着可能なコネクタが配置されている。
前記検査領域Bを含む基台2上には、この基台2のX方向の一端部(図1においては右側の端部)であって装置の前側に位置しトレイT(図2参照)を収納する複数のストッカー11,11‥‥と、これらのストッカー11と前記部品領域Bとの間でトレイTを移動させるとともに部品領域BにおいてY方向に並ぶように複数のトレイを支持するトレイ支持装置12と、基台2のX方向の一端部と中央部とに位置する固定レール13によって支持された第1の部品移動装置3A,3Bおよび第2の部品移動装置4A,4Bと、これらの部品移動装置3A,3B、4A,4Bによって吸着されて移動する電子部品5を下方から撮像するための複数の基台側撮像装置14とが設けられている。これらの基台側撮像装置14は、検査用ソケット6とトレイ支持装置12との間においてX方向に間隔をおいて2個並ぶように設けられている。
前記ストッカー11は、図2に示すように、複数のトレイTを上下方向に重ねた状態で収容する構造をもち、図1に示すように、Y方向に並ぶ状態で複数設けられている。すなわち、これらのストッカー11は、基台2の前記後端部から前端側へ向かう方向に並ぶように複数設けられている。
前記トレイTは、プラスチックによって平面視においてX方向に長い長方形の皿状に形成されている。このトレイTには、図1に示すように、電子部品5を収納するための凹陥部15が上方に向けて開口する状態で多数形成されている。
前記ストッカー11は、図2および図3に示すように、トレイTの四隅を嵌合状態で保持する断面L字状の4本の支柱21と、トレイTを支承するためのフック22とを備えており、前記基台2の一側部に設けられたストッカー用フレーム23の上に搭載されている。前記ストッカー用フレーム23は、前記ストッカー11の下方となる部位にトレイ出し入れ口24が形成されており、このトレイ出し入れ口24を通してトレイTがストッカー11に対して出し入れできるように構成されている。
前記フック22は、平面視において前記トレイ出し入れ口24内に先端部が臨む前進位置と、この先端部が開口部分の外に出る後退位置との間で往復動する。また、各フック22には、前進位置と後退位置とのいずれか一方にフック22を移動させるアクチュエータ(図示せず)が接続されている。
このフック22の前記先端部は、図示してはいないが、トレイTの側部に側方へ向けて開口するように形成された凹陥部内に係入するように形成されている。なお、図3に図示したフック22は、トレイTを支持している状態と放した状態とを容易に判別することができるように、前記先端部によってトレイTの下端を支承する構造として描いてある。また、このフック22は、上述したように平行移動する構造の他に、平面視において先端部が前記開口部分内に臨む横状態と、先端部が下方を指向するようにフック全体が約90°回り、先端部が前記開口部分の外に出る縦状態との間で回動する構造を採ることもできる。
前記トレイ支持装置12は、図1〜図4に示すように、基台2上でX方向に延びる一対の固定レール31,31と、これらの固定レール31にX方向へ移動自在に支持された支持部材32と、この支持部材32をX方向に移動させるボールねじ式の駆動装置(図示せず)と、前記支持部材32にY方向に移動自在に支持された3組の可動保持部33と、これらの可動保持部33を一体的にY方向に移動させるボールねじ式の駆動装置(図示せず)と、ストッカー11の下方において前記可動保持部33との間でトレイTの受け渡しを行うトレイ移載装置34(図2および図3参照)などによって構成されている。
このトレイ支持装置12は、図14中に二点鎖線Xで示す位置(以下、この位置を部品受け渡し位置という)と、二点鎖線Yで示す位置(ストッカー11に隣り合う位置)との間で可動保持部33をX方向とY方向とに移動させる。前記部品受け渡し位置は、複数のストッカー11のうち最も検査用ソケット6に近接する位置にあるストッカー11より検査用ソケット6側に位置付けられている。
前記3組の可動保持部33には、未検査の電子部品5が収納された未検査品用トレイと、検査後に良品であると判定された電子部品5を収納する良品用トレイと、検査後に不良品であると判定された電子部品5を収納する不良品用トレイとが支持される。なお、この可動保持部33の台数は3台に限定されることはなく、必要に応じて増加したり減少させたりすることができる。
各可動保持部33は、図2および図4に示すように、前記支持部材32にY方向に移動自在に支持された板状支持台41と、この板状支持台41の上に設けられたトレイ昇降用シリンダ42と、Y方向に間隔をおいて互いに対向するように前記板状支持台41の上に立設された一対の縦板43と、前記2枚の縦板43,43の上端部どうしの間に横架された第1の受圧板44(図1参照)および第2の受圧板45と、前記縦板43のX方向の途中の部位に設けられた一対の側部ガイド部材46,46と、図1において左側の端部に設けられたトレイ用ストッパー47{図4(a)参照}と、縦板43の内側に設けられたベルトコンベア48とを備えている。
前記トレイ昇降用シリンダ42は、ピストンロッド42aが上下方向に移動するように板状支持台41の上に固定され、ピストンロッド42aによって後述するトレイ昇降用プレート49を昇降させる。なお、図4(b)はシリンダ42を支持する部材を省略して描いてある。
前記トレイ昇降用プレート49は、トレイTの下面を支承するためのもので、平面視においてX方向に長くなる長方形状に形成されており、前記板状支持台41に昇降ガイド50(図2参照)によって昇降自在に支持されている。このトレイ昇降用プレート49は、前記一対のベルトコンベア48,48の間にこれらのベルトコンベア48に対して接触することがないように挿入されている。
このように形成されたトレイ昇降用プレート49は、前記シリンダ42の駆動により、ベルトコンベア48の搬送面より低くなるような待機位置(図2参照)と、前記搬送面より高い位置であってトレイTが後述する第1の受圧板44と第2の受圧板45とに押付けられるような上昇位置との間で昇降する。
前記縦板43は、ベルトコンベア48を前端部から後端部にわたって側方から囲むような長さに形成されている。
前記ベルトコンベア48は、トレイTの両側部を支承しながらトレイTをX方向に搬送し、可動保持部33内へのトレイTの搬入と可動保持部33からのトレイTの搬出とを行うためのものである。このベルトコンベア48の駆動軸51は、3組の可動保持部33をY方向に貫通するように形成され、これらの可動保持部33の全てのベルトコンベア48を同時に駆動する。
前記第1の受圧板44と第2の受圧板45は、トレイTの上下方向の位置を決めるともにトレイTの歪みを矯正するためのものである。これらの第1の受圧板44と第2の受圧板45の下面は、前記シリンダ42とトレイ昇降用プレート49とによって上昇させられたトレイTの上面が下方から当接するように平坦に形成されている。前記第1の受圧板44には、図4(a)に示すように、ベルトコンベア48によって搬入されたトレイTの端部を検出するための光学式センサ52が設けられている。
前記側部ガイド部材46は、トレイTのY方向の位置を決めるためのもので、図1に示すように、平面視において縦板43の上端部からベルトコンベア48の上方へ延びるように形成されている。この側部ガイド部材46の延在部分の下面は、図示してはいないが、上方に向かうにしたがって次第に側部ガイド部材46の先端に向かうように傾斜している。すなわち、ベルトコンベア48によって可動保持部33内に搬入されたトレイTが前記シリンダ42とトレイ昇降用プレート49とによって上昇させられることにより、このトレイTは、側部ガイド部材46の前記下面に両側部が下方から接触し、一対の側部ガイド部材46によってY方向に位置決めされる。
前記トレイ用ストッパー47は、ベルトコンベア48によって可動保持部33内に搬送されたトレイTの搬送方向の位置を決めるためのもので、図4(a)に示すように、トレイTの後端面(可動保持部33内に搬入されるトレイTの進行方向前側の端面)が当接する縦面が形成されている。このトレイ用ストッパー47は、前記板状支持台41または縦板43にブラケット(図示せず)を介して支持されている。
前記トレイ移載装置34は、ストッカー11に下方からトレイTを搬入したりストッカー11の下端部からトレイTを搬出するためのものである。この実施の形態によるトレイ移載装置34は、図2および図3に示すように、ストッカー11毎に装備された複数の固定保持部61,61…によって構成されている。
前記固定保持部61は、基台2上に載置された支持板62と、この支持板62の上にX方向に並ぶ状態で固定された第1のシリンダ63および第2のシリンダ64と、これらのシリンダ63,64のX方向の両側において前記支持板62に立設された一対の縦板65,65と、これらの縦板65の内側に設けられた一対のベルトコンベア66,66とを備えている。
前記第1および第2のシリンダ63,64は、ピストンロッド63a,64aが上下方向に移動するように前記支持板62に固定され、ピストンロッド63a,64aによって後述するトレイ支承部材67を昇降させる。
これらの第1および第2のシリンダ63,64のうち装置左側に位置する第1のシリンダ63のピストンロッド63aの移動ストロークは、第2のシリンダ64のピストンロッド64aの移動ストロークより長くなるように形成されている。このように移動ストロークが異なる2種類のシリンダ63,64を装備しているのは、後述するようにトレイ支承部材67の上昇位置を相対的に高い位置と相対的に低い位置との2段階に切換えるためである。
前記トレイ支承部材67は、トレイTの下面を支承するためのもので、平面視においてX方向に長くなる長方形状に形成されており、前記支持板62または縦板65に設けられた昇降ガイド(図示せず)によって昇降自在に支持されている。また、このトレイ支承部材67は、図3に示すように、後述する一対のベルトコンベア66,66の間にこれらのベルトコンベア66に対して接触することがないように挿入されている。なお、図3においては、トレイ移載装置34の動作を理解し易いように、トレイ支承部材67は模式的に描いてある。
さらに、このトレイ支承部材67の平面視における大きさは、これが上昇することによりストッカー用フレーム23のトレイ出し入れ口24内に入ることができるような大きさに形成されている。
このように形成されたトレイ支承部材67は、第1のシリンダ63と第2のシリンダ64の駆動により、ベルトコンベア66の搬送面より低くなるような待機位置(図2参照)と、前記搬送面より高い位置であってストッカー11の下端部近傍の後述する上昇位置との間で昇降する。
第1のシリンダ63によってトレイ支承部材67を上昇させた場合のトレイ支承部材67の上昇位置は、例えば図3(b)に示すように、ストッカー11内の最も下に位置するトレイTがトレイ支承部材67によって前記フック22より上に押し上げられるような位置に設定されている。一方、第2のシリンダ64によってトレイ支承部材67を上昇させた場合のトレイ支承部材67の上昇位置は、図3(d)に示すように、ストッカー11内の最も下に位置してフック22に支持されたトレイTに、トレイ支承部材67に載せられたトレイTが下から重ねられるような位置に設定されている。
前記ベルトコンベア66は、トレイTの両側部を支承しながらトレイTをX方向に搬送する構造が採られており、図2に示すように、搬送面が水平になるように前記縦板65に装着されている。このベルトコンベア66の搬送面の高さは、前記可動保持部33のベルトコンベア48の搬送面の高さと等しくなるように設定されている。
前記第1の部品移動装置3A,4Aは、図1および図2に示すように、基台2上の装置左側でY方向に延びる固定レール13と、この固定レール13に独立にY方向に移動自在に支持された2台の本体71,71と、これらの本体71,71をそれぞれ独立に駆動する二つのボールねじ式の駆動装置(図示せず)と、前記本体71から装置右側に突出しかつX方向に移動自在に支持されたヘッドユニット72と、このヘッドユニット72をX方向に移動させる駆動装置(図示せず)とから構成されている。前記本体71,71は、固定レール13上で干渉することなく駆動される。
前記ヘッドユニット72は、下端部に吸着ノズル73を有する吸着ヘッド74と、検査用ソケット6やトレイTの部品収納用凹陥部15の位置を検出するためのヘッド側撮像装置75とを備えている。前記吸着ヘッド74は、吸着ノズル73をZ方向に移動させるとともに、Z方向の軸線回りに回動させることができるように構成されている。
前記第2の部品移動装置4A,4Bは、第1の部品移動装置3A,3Bに対してY方向に延びる中心線に対して線対称となるように形成されている。このため、ここにおいては、第2の部品移動装置4A,4Bについては、第1の部品移動装置3A,3Bと同一符号を付して詳細な説明は省略する。
これらの第1および第2の部品移動装置3A,3B、4A,4Bは、前記可動保持部33において上下方向に位置決めされた未検査品用トレイT上で電子部品5を吸着し、この電子部品5を検査用ソケット6に装填する。また、検査後の電子部品5を可動保持部33上の良品用トレイTまたは不良品用トレイTに移載する。これらの良品用トレイTと不良品用トレイTも可動保持部33上で上下方向に位置決めされた状態に保持される。
これら第1および第2の部品移動装置3,4を含めこのICハンドラー1の動作を制御する制御手段(図示せず)は、検査装置本体8内の制御装置と不図示の連係用ケーブルで結ばれ、複数の検査用ソケット6への各電子部品5の各吸着ノズル73による装着が終了した情報を検査装置本体8内の制御装置に伝達し、検査装置本体8内の制御装置は検査が終わったことと検査結果の情報を、前記制御手段へ伝達する。
また、ICハンドラー1の制御手段は、検査が終わったことと検査結果の情報を受けて、検査済みの電子部品5が良品である場合には良品用トレイTへ、不良品である場合には不良品用トレイTにそれぞれ電子部品5を移載するように、ヘッドユニット72を制御する。
次に、上述したように構成されたICハンドラー1の動作について説明する。このICハンドラー1によって、電子部品5を検査用ソケット6に装填するためには、先ず、トレイ支持装置12によって未検査品用トレイTをストッカー11から部品領域Bに搬送し、このトレイTの上の電子部品5を第1または第2の部品移動装置3A,3B、4A,4Bによって検査用ソケット6に移動させることによって行う。
ストッカー11から未検査品用トレイTをトレイ支持装置12の固定保持部61に移載するためには、先ず、図3(a)に示すように、固定保持部61の第1のシリンダ63によってトレイ支承部材67を上昇位置に上昇させるとともに、第2のシリンダ64を伸長状態とする。このとき、前記トレイ支承部材67はストッカー11内の最も下に位置するトレイTに接触する。次に、同図(b)に示すように、ストッカー11のフック22を後退させ、同図(c)に示すように、第1のシリンダ63のピストンロッド63aを下降させる。
このピストンロッド63aの下降により、トレイ支承部材67とストッカー11内の多数のトレイTが下降し、第2のシリンダ64のピストンロッド64aによって支承されるようになる。その後、同図(d)に示すように、最下段のトレイTとその直ぐ上側のトレイTとの間に前記フック22を前進させ、同図(e)に示すように、第2のシリンダ64のピストンロッド64aを下降させる。このようにピストンロッド64aが下降することにより、トレイ支承部材67と最下段のトレイTとが下がり、このトレイTがベルトコンベア66上に支承される。
このようにトレイTが固定保持部61上に移載されるまでの間に、予め可動保持部33を前記固定保持部61と隣接する位置に移動させておく。そして、固定保持部61のベルトコンベア66と、可動保持部33のベルトコンベア48とを動作させ、トレイTを固定保持部61内から可動保持部33内へ搬送する。なお、このとき、可動保持部33においては、トレイ昇降用プレート49を待機位置に位置付けておく。
3組の可動保持部33のうち他の2組の可動保持部33には、良品用トレイTと不良品用トレイTとを上述した動作と同様の動作により搬送する。この搬送は、3組の可動保持部33をY方向に移動させ、良品用トレイTまたは不良品用トレイTを搬入する可動保持部33を所定のストッカー11の下方に位置する固定保持部61と対向させた状態で行う。
トレイTが可動保持部33内に搬入され、センサ52によってトレイTの搬送方向後側の端部が検出されることにより、前記ベルトコンベア48が停止する。このときには、ベルトコンベア48によってトレイTの送り量が制御され、トレイTが可動保持部33内のX方向の所定位置に位置決めされる。なお、トレイTは、搬送方向前側の端部がストッパー47に当接することによっても停止する。可動保持部33上のトレイTのX方向の位置(目標位置)は、後述するように可動保持部33上にトレイTを保持させた状態で、前記撮像装置75によってトレイTを上方から撮像し、この撮像データに基づいて検出する。この位置検出は、例えばICハンドラー1の運転開始時や、トレイを交換したときなどに行う。
上述したようにベルトコンベア48が停止した後、可動保持部33のシリンダ42によってトレイ昇降用プレート49とともにトレイTを上昇させる。
このようにトレイTが上昇すると、このトレイTは、一対の側部ガイド部材46,46によってX方向に位置決めされ、第1の受圧板44および第2の受圧板45とトレイ昇降用プレート49とによって挟圧されることにより歪みが矯正される。このため、トレイTは、可動保持部33にX方向とY方向とに位置決めされた状態で保持される。
トレイTが可動保持部33に保持された後、トレイ支持装置12は、3つのトレイTをそれぞれ保持する可動保持部33を一体として部品領域、すなわち図1中に二点鎖線Xで示す部品受け渡し位置に移動させる。この動作と平行して、第1および第2の部品移動装置3A,3B、4A,4Bのヘッドユニット72が同時あるいは順番にトレイTの上方に移動する。
前記可動保持部33に保持されたトレイTのX方向とY方向の位置は、第1の部品移動装置3または第2の部品移動装置4の後述する前記撮像装置75によってトレイTを上方から撮像し、この画像データに基づいて検出される。この位置の検出は、トレイTの所定の一箇所の部品収納用凹陥部15や、トレイTの対角線上に位置する複数の部品収納用凹陥部15を撮像することによって行う。この位置検出の結果、トレイTのX方向の位置が所定の位置に対してずれている場合、可動保持部33のベルトコンベア48の送り量を調節することによって位置ずれが補正される。トレイTのY方向の位置が所定の位置に対してずれている場合、可動保持部33をY方向に移動させることによって位置ずれが補正される。
上述したように可動保持部33が部品受け渡し位置に移動し、前記ヘッドユニット72がトレイTの上方に移動した後、吸着ヘッド74の駆動により吸着ノズル73が下降し、トレイT上の電子部品5を吸着する。
吸着ノズル73が電子部品5を吸着した後、ヘッドユニット72は基台側撮像装置14の上方を通過してから検査用ソケット6の上方に移動する。
基台側撮像装置14の上方をヘッドユニット72が通過することにより、この基台側撮像装置14によって電子部品5が下方から撮像され、図示していない制御装置によって、吸着ノズル73に対する電子部品5の位置が検出される。電子部品5の吸着位置が所定の位置からずれている場合、第1、第2の部品移動装置3A,3B、4A,4Bは、この位置ずれが相殺されるように吸着ヘッド72の移動量を制御する。
しかる後、ヘッドユニット72は、吸着ノズル73を下降させて電子部品5を検査用ソケット6に装填する。このように検査用ソケット6に電子部品5が装填されることにより、部品検査装置本体8によって電子部品5に対して所定の検査が行われる。
検査終了後、ヘッドユニット72は、検査用ソケット6から電子部品5を上昇させ、3個ある可動保持部33のうち良品用トレイTまたは不良品用トレイTが位置する可動保持部33の上方に移動し、これらのトレイTに電子部品5を移載する。
可動保持部33に保持されている未検査品用トレイT上の電子部品5が全て取出されトレイTが空になったり、良品用トレイTまたは不良品用トレイTが検査後の電子部品5で満たされたときは、先ず、これらの返却用のトレイTを有する可動保持部33を、返却用トレイを収納するストッカー11の下方に位置する固定保持部61と対向するように移動させる。そして、可動保持部33と固定保持部61のベルトコンベア48,66を動作させ、前記トレイTを可動保持部33から固定保持部61に搬送する。
固定保持部33内に搬入されたトレイTは、固定保持部33の第1のシリンダ63によってストッカー11内の最下部に位置するトレイTに下方から重ねられ、フック22が開いた状態で第2のシリンダ64によってストッカー11内に挿入される。このようにトレイTがストッカー11内に収納された後、フック22が閉じられ、両シリンダ63,64のピストンロッド63a,64aが下降する。
このように構成されたICハンドラー1においては、ストッカー11のトレイTをトレイ支持装置12によって検査用ソケット6に近接するような位置(部品受け渡し位置X)まで移動させることができる。また、このICハンドラー1においては、検査用ソケット6に近接する位置(部品受け渡し位置X)にあるトレイTをトレイ支持装置12によって検査用ソケット6とはY方向の反対側に位置するストッカー11に移動させることができる。トレイTの交換のための移動は必要ではあるが頻度は少なく、一方、検査毎に必要となる電子部品の移動は距離を短くしている。したがって、このICハンドラー11によれば、従来のICハンドラーに較べて部品移動装置の移動する距離が短くなり、タクトタイムを短縮することができる。また、トレイTと検査用ソケット6との間の電子部品5の移動は、第1および第2の部品移動装置3A,3B、4A,4Bのみで実施しており、複数の部品装置を使うものに較べて電子部品5の損傷が起き難い。
(第2の実施の形態)
請求項2〜請求項6に記載した発明に係るICハンドラーを図5によって詳細に説明する。
図5はICハンドラーの他の実施の形態を示す平面図で、これらの図において、前記図1〜図4によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。図5においては、トレイ支持装置やストッカーをこれらの上にトレイが載置されていない状態で描いてある。
図5に示すICハンドラー100の検査用ソケット6は、基台2のY方向の一端部(装置後側の端部)であって左側に位置付けられている。このICハンドラー100の複数のストッカー11は、基台2の右側の端部においてY方向に並ぶように設けられている。
この実施の形態によるICハンドラー100のトレイ移動装置12は、3組の可動保持部33がY方向にのみ移動し、かつ2台の固定保持部61がY方向に移動することによりこれらの固定保持部61によって複数のストッカー11に対してトレイTの受け渡しを行うことができるように構成されている。また、このICハンドラー100は、4個の電子部品5を一度に移動させる構造の部品移動装置101を備えている。
この実施の形態によるトレイ移動装置12は、ストッカー11の下方に位置する第1の支持装置110と、部品領域Bに位置する第2の支持装置111とから構成されている。この実施の形態によるICハンドラー100では、これらの支持装置110,111との間でトレイTを搬送する移送手段112を装備している。
前記第1の支持装置110は、基台2上でY方向に延びる固定レール113と、この固定レール113にY方向に移動自在に支持されたスライダ114と、このスライダ114をY方向に所定量だけ移動させるベルト駆動装置115と、前記スライダ114の上にY方向に並ぶ状態で搭載された2組の固定保持部61,61とによって構成されている。これらの固定保持部61,61の間隔は、ストッカー11の間隔と等しくなるように設定されている。この固定保持部61に装備されているトレイ支承部材67と第1および第2のシリンダ63,64によって本発明でいう第1の昇降装置が構成されている。
前記第2の支持装置111は、3組の可動保持部33と、これらの可動保持部33をY方向に往復動させる部品領域移動装置121とから構成されている。この部品領域移動装置121は、基台2上をY方向に延びる一対の固定レール122,122と、この固定レール122の上にY方向に移動自在に支持された前記3組の可動保持部33をY方向に駆動するボールねじ式の駆動装置123とから構成されている。可動保持部33に装備されているトレイ昇降用プレート49とトレイ昇降用シリンダ42とによって本発明でいう第2の昇降装置が構成されている。前記ボールねじ式の駆動装置123は、前記両固定レール122,122どうしの間でY方向に延びるボールねじ軸123aを回転させ、このボールねじ軸123aに螺合するとともに板状支持台41に一体的に設けられたナット部材(図示せず)を移動させる。
前記移送手段112は、図5に示すICハンドラー100においては、第1の支持装置110の2組の固定保持部61に設けられた2組のベルトコンベア66と、第2の支持装置111の3組の可動保持部33に設けられた3組のベルトコンベア48と、第1の支持装置110と第2の支持装置111との間に位置する中継用コンベア124とから構成されている。なお、図5に示すICハンドラー100においては、第1の支持装置110と第2の支持装置111との間に後述する部品移動装置101の固定レール131が横切るように設けられている。この固定レール131は、トレイの搬送面より高くなるように形成されており、トレイを通すための開口(図示せず)が形成されている。
この第2の支持装置111と前記第1の支持装置110との間でトレイTの受け渡しを行うためには、可動保持部33と固定保持部61とを中継用コンベア124の両側でX方向に一列に並べ、ベルトコンベア48,66および中継用コンベア124を動作させることによって行う。第2の支持装置111は、搬入されたトレイTを上下方向に位置決めした状態で装置後側(検査用ソケット6側)に移動し、検査用ソケット6に近接した位置において後述する部品移動装置101によって電子部品5の受け渡しが行われる。
このように第2の支持装置111によってトレイTが検査用ソケット6側に移動することにより、複数あるストッカー11のうち検査用ソケット6との距離が相対的に長くなるストッカー11(例えば装置前側の端部に位置するストッカー11)のトレイTは、X方向とY方向とにおいて検査用ソケット6に接近することになる。
前記可動保持部33に保持されたトレイTのX方向とY方向の位置は、第1の部品移動装置3または第2の部品移動装置4の後述するトレイティーチング用撮像装置139によってトレイTを上方から撮像し、この画像データに基づいて検出される。この位置の検出は、トレイTの所定の一箇所の部品収納用凹陥部や、トレイTの対角線上に位置する複数の部品収納用凹陥部15を撮像することによって行う。この位置検出の結果、トレイTのX方向の位置が所定の位置に対してずれている場合、可動保持部33のベルトコンベア48の送り量を調節することによって位置ずれが補正される。トレイTのY方向の位置が所定の位置に対してずれている場合、駆動装置123により可動保持部33を駆動することによって位置ずれが補正される。
部品移動装置101は、基台2の左側端部と、第1の支持装置110と第2の支持装置111との間とにおいてY方向に延びる一対の固定レール131,131と、これらの固定レール131にY方向に移動自在に支持された支持部材132と、この支持部材132をY方向に移動させるボールねじ式の駆動装置133と、前記支持部材132の上にX方向に延びるように設けられた一対の可動レール134と、これらの可動レール134にX方向に移動自在に支持され支持部材132から装置の後側に延びる移動部材135と、この移動部材135を支持部材132上でX方向に移動させるボールねじ式の駆動装置136と、前記移動部材135の先端部に設けられたヘッドユニット137と、ヘッド側撮像装置138およびヘッド側撮像装置139などによって構成されている。
ヘッド側撮像装置138は検査ソケット6の撮像に用いられ、ヘッド側撮像装置139は可動保持部33に搬送されるトレイTの撮像に用いられる。所定のタイミングで撮像されるトレイTの所定の凹陥部あるいはフィデューシャルマークの位置から、ベルトコンベア48の搬送誤差、ボールねじ式駆動装置123の駆動量の補正量が算出される。これら補正量が加味されて、第2の支持装置111上の各トレイTは、電子部品5の吸着、載置に際して正しい位置に配置される。
これらの撮像装置138,139は、前記移動部材135のX方向の両端部に設けられている。
前記ヘッドユニット137は、前記移動部材135に支持された4個の単位ユニット140によって構成されている。
これらの単位ユニット140は、吸着ノズル73を昇降させるとともにZ方向の軸線回りに回動させる吸着ヘッド141と、この吸着ヘッド141を移動部材135に対してX方向とY方向とに移動させる移動装置142とを備えている。
トレイ支持装置12と部品移動装置101とをこのように構成しても、検査用ソケット6から離間した位置にあるストッカー11のトレイTをトレイ支持装置12によって検査用ソケット6に近接する位置まで移動させることができる。基台2中央部に設定される部品領域B、すなわち部品受け渡し位置X(図5においては部品領域Bとして示す位置)に移動停止させた第2の支持装置の3組の可動保持部33のトレイTのうち未検査電子部品を収納するトレイTから、移動装置142による互いの位置調整を終えた4つの吸着ヘッド141により同時に4つの電子部品5が吸着され、その後移動部材135がX方向に移動することで、各吸着ヘッド141が2ヶずつ各基台側撮像装置14の上方を通過する。この通過時の撮像データに基づき各ヘッドの下端の吸着ノズル73に対する各電子部品5の吸着ずれが検知される。その後、移動部材135がY方向に移動し、この移動中に移動装置142により吸着ずれを織り込んだ形で、各吸着ヘッド141の互いの位置関係が各検査用ソケット6の互いの位置と一致するようにされる。各吸着ヘッド141が各検査用ソケット6の上方となるように移動部材135が位置決めされて停止し、各吸着ヘッド141が同時に下降し、各吸着ノズル73で各電子部品5を各検査用ソケット6に装着し、同時に各電子部品の検査が行われる。検査後はこの逆の経路で移動部材135が部品受け渡し位置Xに移動し、良品トレイあるいは不良品トレイに電子部品5が収納される。
このように構成されたICハンドラー1においても、ストッカー11のトレイTをトレイ支持装置12によって、Y方向に並ぶストッカー11のうち検査用ソケット6から最も遠いストッカー11より、検査用ソケット6に隣接する位置まで移動させ、その場所を部品受け渡し位置Xとすることができる。このため、このICハンドラー100においても、従来のICハンドラーに較べて部品移動装置の移動する距離が短くなり、タクトタイムを短縮することができる。また、トレイTと検査用ソケット6との間の電子部品5の移動は、トレイ支持装置12のみで実施しており、複数の部品装置を使うものに較べて電子部品5の損傷が起き難い。なお、2つ並ぶ各基台側撮像装置14,14を、Y方向検査用ソケット6に近付けることで、部品受け渡し位置XもY方向検査用ソケット6に近付けることができ、部品受け渡し領域Xと検査用ソケット6の間の各吸着ヘッド141の移動距離を短くできる(第1の実施の形態のように、Y方向検査用ソケット6側のストッカー111より、さらに検査用ソケット6に部品受け渡し位置Xを近付ければ、なお一層各吸着ヘッド141の移動距離を短くできる)ので、よりタクトタイムを短くすることができる。
上記各実施の形態においては、ICハンドラー1,100は、テストヘッド7が基台2に脱可能に固着されている。このため、テストヘッド7を基台2に装着して部品検査をすれば、基台が載置される床に基台から遊離してテストヘッドを載置するICハンドラーに較べ、外部環境の振動が床に伝達される場合であっても検査用ソケット6への吸着ノズル73の位置合わせを正確に実施できる。
ICハンドラー1,100内の制御装置と検査装置本体8とは、不図示の信号線で連結され、ICハンドラー1,100は、電子部品5の検査時、検査装置本体8と連係して動作するので、検査装置本体8をICハンドラー1,100の一部としても良い。この場合、動作プログラムを一つで構成したり、制御装置を一つにまとめることが有効である。また、検査装置本体8を床に載置するのではなく、基台2の不図示の下部構造部材に載置させるようにしても良い。これにより、部品検査装置としての動作検査を、ICハンドラー1,100の生産向上で実施することもできる。また、一体としての運搬もできる。
テストヘッド7は、基台2に脱可能に固着され、検査用ソケット6と検査装置本体8とを結ぶ不図示の検査用ケーブルはいずれか一端あるいは中間部に不図示のコネクタが配置されるので、検査対象の電子部品5が変更されるに対応して、検査用プログラムの変更を除けば、交換検査装置本体8に影響を与えることなく簡単にテストヘッド7の交換により、部品検査を実施することができる。ICハンドラー1,100内の制御装置と検査装置本体8の制御装置とは、不図示の信号線で情報の受け渡しを行い、それぞれの部品移載プログラムと部品検査プログラムを連係は取りながら並列実施しても良いが、ICハンドラー1,100内の制御装置で、部品移載制御と、部品検査制御の両方を実施させるようにしても良い。
本発明に係るICハンドラーの平面図である。 本発明に係るICハンドラーの縦断面図である。 トレイ移載装置の動作を説明するための構成図である。 可動保持部の構成を示す図である。 ICハンドラーの他の実施の形態を示す平面図である。
符号の説明
1,100…ICハンドラー、3A,3B…第1の部品移動装置、4A,4B…第2の部品移動装置、5…電子部品、6…検査用ソケット、11…ストッカー、12…トレイ支持装置、33…可動保持部、61…固定保持部、42…シリンダ、48…ベルトコンベア、49…トレイ昇降用プレート、66…ベルトコンベア、67…トレイ支承部材、63…第1のシリンダ、64…第2のシリンダ、72,137…ヘッドユニット、73…吸着ノズル、101…部品移動装置、110…第1の支持装置、111…第2の支持装置。

Claims (6)

  1. 被検査用電子部品が装填される複数の検査用ソケットを支持する基台と、
    この基台に複数設けられたトレイ用ストッカーと、
    前記ストッカーとの間でトレイの受け渡しが行われるとともに、トレイを基台上で水平方向に移動させかつ支持するトレイ支持装置と、
    前記トレイ支持装置に支持された未検査部品用トレイ上で吸着した未検査の電子部品を前記検査用ソケットに装填しかつ検査終了後の電子部品をトレイ支持装置の検査済み部品用トレイに移載する部品移動装置とを備えてなり、
    前記部品移動装置が前記トレイ支持装置上のトレイに対して電子部品の受け渡しを行う位置は、複数のストッカーのうち検査用ソケットとの距離が相対的に長くなるストッカーより検査用ソケット側に位置付けられていることを特徴とするICハンドラー。
  2. 請求項1記載のICハンドラーにおいて、
    基台は検査用ソケットを一端部において支持し、
    ストッカーは、前記基台の前記一端部から他端側へ向かう方向に並ぶように複数設けられ、
    トレイ支持装置は、トレイをストッカーの並ぶ方向と、この方向とは直交する水平方向とに移動させ、複数のトレイをストッカーと平行に並べて支持し、
    前記トレイ支持装置と部品移動装置は、前記複数のストッカーにおける基台の前記他端側に位置するストッカーより検査用ソケット側において電子部品の受け渡しを行うことを特徴とするICハンドラー。
  3. 請求項1または請求項2記載のICハンドラーにおいて、
    トレイ支持装置は、
    ストッカーとの間でトレイの受け渡しが行われる第1のトレイ保持部を有し、この第1のトレイ保持部をストッカーの並ぶ方向に移動させる第1の支持装置と、
    ストッカーと平行に並ぶ複数の第2のトレイ保持部を有し、これらの第2のトレイ保持部をストッカーの並ぶ方向に移動させる第2の支持装置と、
    前記第1のトレイ保持部と第2のトレイ保持部とにそれぞれ設けられ、前記第1のトレイ保持部と前記第2のトレイ保持部とがストッカーの並ぶ方向とは直交する水平方向に並ぶ状態で両トレイ保持部間においてトレイを搬送する移送手段とを備えていることを特徴とするICハンドラー。
  4. 請求項3記載のICハンドラーにおいて、
    移送手段は、第1のトレイ保持部の両側部と第2のトレイ保持部の両側部とにトレイの両側部を支承する一対の搬送用ベルトを有するコンベアであることを特徴とするICハンドラー。
  5. 請求項3または請求項4記載のICハンドラーにおいて、
    第1の支持装置の第1のトレイ保持部は、一対の搬送用ベルトの内側において、トレイを搬送用ベルトの上方であってストッカーとの間で、トレイの受け渡しが行われる上昇位置と搬送用ベルトに支承される下降位置との間で昇降させる第1の昇降装置を備えていることを特徴とするICハンドラー。
  6. 請求項3ないし請求項5のうちいずれか一つに記載のICハンドラーにおいて、
    第2の支持装置の第2のトレイ保持部は、一対の搬送用ベルトの内側において、トレイを搬送用ベルトの上方であって部品移動装置との間で、電子部品の受け渡しが行われる上昇位置と搬送用ベルトに支承される下降位置との間で昇降させる第2の昇降装置を備えていることを特徴とするICハンドラー。
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