JP2008153458A - 電子部品の移載装置及び表面実装機 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子部品の各リード端子先端の平坦度を算出する際に用いられる最小二乗平面を利用して電子部品を基板上面に向けて載置する際のZ軸制御を行う。
【解決手段】本発明の表面実装機10は、電子部品Pの各リード端子先端の位置データから最小二乗平面Vを算出し、この最小二乗平面Vに対する電子部品Pの各リード端子先端の平坦度を算出するコプラナリティ算出手段と、吸着ノズル52の下端中央部M1から最小二乗平面Vに向けた法線Lが最小二乗平面Vと交差する交差点V1から吸着ノズル52の下端中央部M1までの距離Tを算出する距離算出手段とを備え、基板B上面から吸着ノズル52の下端中央部M1までのZ軸方向の高さから距離Tを差し引いた距離を搬送距離として、この搬送距離だけ電子部品Pを下降させることができる。
【選択図】図8

Description

本発明は、複数の端子を有する電子部品の各端子先端のコプラナリティ検査を行う電子部品の移載装置及び表面実装機に関するものである。
この種の移載装置として、下記特許文献1に記載の移載装置が知られている。この移載装置は、電子部品の各端子先端を撮像する撮像手段を有し、撮像手段によって撮像された画像から画像信号を取得し、この画像信号に基づいて端子平坦度(コプラナリティ、例えば複数リードが同一平面上に位置する度合い)を算出するコプラナリティ算出手段を備えている。一方、コプラナリティ算出手段としては、各端子先端の高さデータから最小二乗法により基準平面を求め、この基準平面から最も離れた低いバンプやリードと高いバンプやリードとの差をコプラナリティと定義し、このコプラナリティを算出し部品の良否を判定する方法があり、例えば下記特許文献2に記載の検査装置が知られている。前記特許文献1の移載装置では、コプラナリティ検出結果、良品である電子部品について吸着ノズルを下降し、プリント基板の上に載置するようにしている。
特開2002−176300公報 特許第2877061号公報
しかしながら、吸着ノズルによる電子部品の被吸着面から各リード下面までの高さは、電子部品毎にも、各リード毎にもはらつきが大きく、コプラナリティを算出し不良部品を移載対象から外すのみでは正しい移載をすることができない。あるいは電子部品が吸着ノズルから外れかかっているような場合に、吸着ノズルの下端面から電子部品の各端子までの高さを把握することができない。そのため、吸着ノズルの下降量を正しく設定できず、電子部品が部品載置部に無理に押し付けられて電子部品の端子が損傷を受けたり、電子部品の各端子が部品載置部に接触する前に吸着ノズルから放されて、部品載置部の所定位置に対する位置ずれが発生する等のおそれがある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電子部品の各端子先端の平坦度を算出する際に用いられる基準平面を利用して電子部品を部品載置部に載置する際のZ軸制御を行い、もって電子部品の端子が損傷を受けることを防ぎつつ、電子部品の載置精度を高めることを目的とする。
本発明の電子部品の移載装置は、基台と、基台上に配置され複数の端子を有する電子部品を保持する部品供給部と、基台上に配置され電子部品が載置される部品載置部と、電子部品吸着部を有しその電子部品吸着部下端において電子部品を吸着する吸着手段と、吸着手段を部品供給部上方位置から部品載置部上方位置へ搬送する搬送手段と、搬送手段に設けられ、吸着手段を縦方向に昇降するZ軸駆動手段と、基台あるいは搬送手段の少なくとも一方に配置され、吸着手段により吸着された電子部品の各端子先端の位置を計測する計測手段と、この計測手段により計測された電子部品の各端子先端の位置データから所定の基準平面を算出し、この基準平面に対する電子部品の各端子先端の平坦度を算出するコプラナリティ算出手段と、吸着手段に対して所定の横方向位置となる前記基準平面上の所定位置を対応部とし、前記電子部品吸着部下端から前記対応部までの距離を算出する距離算出手段と、この距離に基づいて部品載置部に向けて電子部品を下降させるZ軸制御部と、を備える構成としたところに特徴を有する。
吸着手段に対して「所定の横方向位置となる」前記基準平面上の所定位置とは、前記基準平面上の所定位置が吸着手段に対して横方向位置となる場合に加えて、前記基準平面上の所定位置から吸着手段に向けて引いた直線の傾きが鉛直線に対してゼロとなる場合を含むことを意味する。
この構成によると、Z軸制御部により電子部品吸着部下端から対応部までの距離に基づいて部品載置部に向けて電子部品を下降させることができる。すなわち、電子部品吸着部下端の計測時におけるZ軸方向位置は既知とすることができ、部品載置部のZ軸方向位置は設計上既知とすることができるから、部品載置部から電子部品吸着部下端までのZ軸方向の高さから前記距離を差し引いた距離だけ電子部品を下降させることにより、電子部品を部品載置部に精度良く載置することができる。
本発明の実施態様として、次の構成が好ましい。
距離算出手段は、対応部を、電子部品吸着部下端の中央から基準平面上への法線が、基準平面と交わる点とし、電子部品吸着部下端の中央から対応部までの距離を算出し、Z軸制御部はこの距離に基づいて部品載置部に向けて電子部品を下降させるようにしてもよい。
吸着手段の電子部品吸着部として電子部品が傾くことを許容する吸着パッド等を使用する場合には、基準平面が部品載置部の載置面に対して傾いていたとしても、電子部品の各端子先端が載置面に接触することにより電子部品の傾きが矯正され、最終的に基準平面が載置面に対して平行となった状態で電子部品が載置面上に載置される。このため、基準平面が載置面に対して傾いた状態の対応部から載置面までの搬送距離は、基準平面が載置面に対して平行となる場合の対応部から載置面までの搬送距離よりも電子部品の傾きに起因した誤差だけ小さくなる。その点、基準平面に対して直交する法線方向に算出した距離に基づいて電子部品を下降させると、電子部品の傾きに起因した誤差を補正することができるから、基準平面が載置面に対して傾いていても、基準平面が載置面に対して平行とした場合における搬送距離を算出することができる。したがって、電子部品の正確な搬送距離を算出することができ、もって電子部品の載置精度をさらに高めることが可能になる。
電子部品を、部品載置部より所定高さだけ上方の所定位置まで高速で下降させた後に部品載置部まで低速で下降させるようにしてもよい。
このようにすると、電子部品を一定速度で部品載置部に載置する場合において電子部品を部品載置部に衝突させないで載置することができる最高速度を越える高速で所定位置まで下降させることができるから、一定速度で載置する場合よりも短時間で載置することができる。
計測手段は、レーザ変位計と、電子部品を撮像する撮像手段と、撮像手段により得られた電子部品の画像に基づいてレーザ変位計に対する電子部品の水平方向の位置を検出する画像処理手段とを備え、計測手段と吸着手段のうち少なくともいずれか一方は、レーザ変位計による水平方向計測位置と電子部品の各端子先端の水平方向位置とを一致させるように電子部品の水平方向の姿勢を相対的に変位させる駆動手段を、更に備えた構成としてもよい。
「水平方向」は、X軸方向、Y軸方向、及びR軸方向を意味し、「駆動手段」は、電子部品を、X軸方向、Y軸方向、及びR軸方向に変位可能である。なお、X軸とY軸とZ軸とは相互に直交すると共に、R軸方向はZ軸を軸心として回転する方向を意味する。
この構成によると、電子部品を吸着した電子部品吸着部を所定の高さ位置に保持した状態で水平方向に移動させることにより、レーザ変位計を用いて電子部品の各端子先端の位置を計測することができる。
法線の鉛直線に対する傾きが予め設定された基準値を越えると異常と判定し、異常と判定された電子部品を部品載置部とは異なる所定箇所に搬送してもよい。
このようにすると、法線の鉛直線に対する傾きに基づいて電子部品の吸着量を判定することができる。これにより、吸着不良に起因する装着不良をなくすことができる。所定箇所は、電子部品を廃棄する部品廃棄部としてもよいし、あるいは、部品供給部としてもよい。
搬送手段は複数の吸着手段及びこれらの吸着手段をそれぞれ縦方向に昇降するZ軸駆動手段を備えたものであって、吸着手段毎に法線の鉛直線に対する傾き異常を管理してもよい。
このようにすると、特定の吸着手段に起因した異常を検知することができる。
距離算出手段は、電子部品の端子の剛性に基づき、この剛性が高い場合に前記距離を補正して前記距離より大きな値となる補正距離を算出し、この剛性が低い場合に前記距離を補正して前記距離より小さな値となる補正距離を算出すると共に、Z軸制御部は、算出された補正距離に基づいて部品載置部に向けて電子部品を下降させてもよい。
このようにすると、電子部品の端子の剛性に基づいて電子部品を部品載置部に向けて下降させる際の搬送距離を調整することができる。このように搬送距離を調整する理由は、以下の事情に基づく。電子部品を下降させたときに全端子のうち端子先端が基準平面より下方に位置する端子については、部品載置部と接触して上方に曲げられる。ここで、端子の剛性が高い電子部品の場合には、電子部品吸着部が電子部品を放した瞬間に電子部品がスプリングバックによって部品載置部から跳ね上がる等して、載置位置がずれるおそれがある。そのため、部品載置部までの搬送距離を補正して小さくすることにより、スプリングバックの影響をなくすことができる。一方、端子の剛性が低い電子部品の場合には、端子が部品載置部と接触して一旦上方に曲げられると、曲げられた状態のまま保持される。そのため、部品載置部までの搬送距離を補正して大きくすることにより、全ての端子が部品載置部と接触した状態にすることができる。
予め設定された距離の許容上限値および許容下限値を記憶する記憶手段を備え、距離算出手段により算出された距離が、許容上限値より大きい場合あるいは許容下限値より小さい場合に異常と判定し、異常と判定された電子部品を部品載置部とは異なる所定箇所に搬送してもよい。
このようにすると、距離算出手段により算出された距離に基づいて端子の良否を判定することができる。所定箇所は、電子部品を廃棄する部品廃棄部としてもよいし、あるいは、部品供給部としてもよい。
本発明の電子部品の移載装置は、基板搬送手段を備え、その基板搬送手段上の基板に電子部品を実装する表面実装機としてもよい。
また、本発明の電子部品の移載装置は、電子部品の検査を行う部品検査ユニットと共に使用してもよい。
電子部品の各端子先端の平坦度を算出する際の基準平面を利用して部品載置部に向けて電子部品を下降させる際のZ軸制御を行い、もって電子部品の端子の損傷を防ぎつつ、電子部品の載置精度を高めることができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図11によって説明する。
本発明の一実施形態にかかる表面実装機10は、図1及び図2に示すように、基台11上に配置されてプリント基板(本発明の「部品載置部」に相当し、以下、略して基板という。)Bを搬送する一対のコンベア(本発明の「基板搬送手段」に相当する。)20と、両コンベア20の両側に配置された部品供給部30と、基台11の上方に設けられた電子部品実装用のヘッドユニット(本発明の「搬送手段」に相当する。)40とを備えている。
部品供給部30は、コンベア20に対してフロント側とリア側のそれぞれ上流部と下流部の合計4箇所に設けられている。この部品供給部30は、リア側の上流部を除く3箇所にテープフィーダを備えた部品供給装置50が複数並列配置されている。一方、リア側の上流部に複数のリード端子を有する電子部品P(例えばQFP(Quad Flat Package)等)を載置するためのトレーフィーダ51を備えた部品供給装置50が配置されている。なお、以下においてはトレーフィーダ51に載置された電子部品Pを基板Bに実装する場合について説明する。
ヘッドユニット40は、図3に示すように、部品供給部30のトレーフィーダ51から電子部品Pをピックアップして基板B上に装着し得るように、部品供給部30と基板Bとの間を移動可能である。具体的には、ヘッドユニット40は、図2に示すように、X軸方向(コンベア20の基板搬送方向)に延びるヘッドユニット支持部材42によってX軸方向に移動可能に支持され、このヘッドユニット支持部材42は、その両端部においてY軸方向(水平面内でX軸と直交する方向)に延びる一対のガイドレール43によってY軸方向に移動可能に支持されている。このヘッドユニット40は、X軸モータ44によりボールねじ軸45、及びこのボールねじ軸45に嵌合し、ヘッドユニット40に固定支持される不図示のボールナットを介してX軸方向の駆動が行われ、ヘッドユニット支持部材42は、Y軸モータ46によりボールねじ軸47、及びこのボールねじ軸47に嵌合し、ヘッドユニット支持部材42に固定支持される不図示のボールナットを介してY軸方向の駆動が行われるようになっている。
また、ヘッドユニット40には、複数のヘッド41がX軸方向に並んで搭載されている。各ヘッド41は、Z軸モータ48を駆動源とする昇降機構(本発明の「Z軸駆動手段」に相当する。)によりZ軸方向(本発明の「縦方向」に相当し、X軸方向及びY軸方向の双方に対して直交する。)に駆動されると共に、R軸モータ49を駆動源とする回転駆動機構により回転方向(R軸方向)に駆動されるようになっている。なお、以下においてはX軸方向及びY軸方向をXY軸方向と略す場合があり、X軸方向,Y軸方向,及びZ軸方向をXYZ軸方向と略す場合があり、またX軸方向,Y軸方向,Z軸方向,及びR軸方向をXYZR軸方向と略す場合がある。
各ヘッド41の先端には、電子部品Pを吸着して基板B上面の所定位置に装着するための吸着ノズル(本発明の「吸着手段」に相当する。)52が設けられている。ヘッド41の内部には図外の空気圧供給手段によって、電子部品Pの吸着、電子部品Pの運搬中及びヘッド41の下降中に負圧が、電子部品Pを装着する瞬間には正圧が、それぞれ供給されるようになっている。これにより各吸着ノズル52は、電子部品Pの吸着時には空気圧供給手段から負圧が供給されて、その負圧による吸引力で電子部品Pを吸着してピックアップできるようになっている。
図2において、符号12は部品認識カメラ(本発明の「撮像手段」に相当する。)であって、吸着ノズル52で吸着された電子部品Pの状態をZ軸方向下方から撮像して、電子部品Pの吸着ノズル52に対する吸着位置ずれ等を検出するためのものである。部品認識カメラ12は光電変換素子を含んで構成され、得られた画像をアナログ画像信号に変換し、このアナログ画像信号が後述する画像処理ボード100内のA/D変換部(図示せず)においてデジタル画像信号に変換される。なお、部品認識カメラ12の近傍には、複数種の吸着ノズル52を保管し、基板B上に載置される電子部品Pを吸着するのに適した吸着ノズル52を適宜選択可能とするノズルストッカー53が基台11上に設置されている。
また図2において部品認識カメラ12の近傍には、基台11上にレーザ変位計13が設置されている。レーザ変位計13は、自身を基準として被測定物までの距離を計測するためのものであって、投光部14と受光部15と光位置検出素子(図示せず)とを備えている。電子部品Pはヘッドユニット40により、図5に示すように、電子部品Pの各リード端子先端が投光部14から出射されたレーザ光の光路上を通過するように各辺毎に矢印の向きに搬送される。投光部14から出射されたレーザ光は、図6及び図7に示すように、投光部14の真上に位置する電子部品Pの各リード端子先端で反射し、この反射光が受光部15に進入してレーザ変位計13の内部に設けられた光位置検出素子によって投光部14からのZ軸方向の高さH1が検出される。
ヘッドユニット40のX軸方向、Y軸方向の移動量は、X軸モータ44、Y軸モータ46の駆動量から求めることができるので、吸着ノズル52のX軸方向及びY軸方向における中心位置C1に対する各リード端子先端のX軸方向位置、Y軸方向位置と関連付けられて検出されるZ軸方向の高さH1が後記する記憶装置130に記憶される。図7の寸法線に示すように、後記するCPUボード70の不図示のCPUにより、測定時において電子部品Pを吸着する吸着ノズル52の吸込口(本発明の「電子部品吸着部」に相当する。)となる下端の基台11に対するZ軸方向高さH2から、レーザ変位計13を構成する投光部14の基台11に対するZ軸方向の取り付け高さH3と投光部14からのZ軸方向の高さH1とを差し引き、吸着ノズル52の下端中央部M1から電子部品Pの各リード端子先端までのZ軸方向寸法H4が算出され、各リード端子毎に吸着ノズル52の下端中央部M1を基準にしたX軸方向位置、Y軸方向位置、及びZ軸方向寸法H4が記憶装置130に記憶される。
次に、図9に基づいて、本実施形態による表面実装機10のCPUボード(本発明の「コプラナリティ算出手段」及び「距離算出手段」に相当する。)70を中心とした作動システムについて説明する。CPUボード70には、モータコントローラ80と、照明コントローラ90と、画像処理ボード(本発明の「画像処理手段」に相当する。)100と、各種I/O110と、表示装置120と、記憶装置(本発明の「記憶手段」に相当する。)130と、入力装置140とが接続されている。
モータコントローラ80にはモータアンプ81が接続され、このモータアンプ81には、X軸モータ44、Y軸モータ46、Z軸モータ48、及びR軸モータ49(以下、本段落内においては略して各モータという。なお、図9では図面の簡略化のため、1個のモータを図示している。)が接続されている。モータコントローラ80は各種モータの速度等を制御している。モータアンプ81はモータコントローラ80から送られた制御信号に基づいて、各モータを駆動させるのに必要な電圧及び電流を各モータに供給する。これにより、電子部品PはXYZR軸方向に自在に搬送される。
照明コントローラ90は、照明装置91に接続されている。この照明装置91は、部品認識カメラ12によって撮像される電子部品Pを照明するためのものである。照明コントローラ90は、照明装置91により電子部品Pに照射される照射量を制御している。
部品認識カメラ12は画像処理ボード100に接続されている。ヘッドユニット40のX軸方向及びY軸方向の位置が調整され、吸着ノズル52の中心位置C1が部品認識カメラ12の真上になる状態で、電子部品Pの撮像が行われるので、画像処理ボード100は、図4の左図のように、画像中心位置は吸着ノズル52の中心位置C1として認識する。さらに、画像処理ボード100は、電子部品Pの画像から電子部品Pの基台11上のX軸方向あるいはY軸方向に対する傾きθaを算出する。この傾きθaが0となるように画像データ上で電子部品Pを中心位置C1を中心として回転させると同右図の状態になる。次に、電子部品Pの4辺のリード端子列A,B,C,Dまでの中心位置C1からの各距離a,b,c,dを画像データ上で求める。
このようにして画像処理ボード100によって算出された傾きθa及び各距離a,b,c,dに基づいて、レーザ変位計13で各リード端子列A,B,C,Dの各リード端子先端の位置を計測するには、以下に示すような操作手順でヘッドユニット40を移動させる。まず、吸着ノズル52を回転させてX軸方向及びY軸方向における傾き補正を行い、電子部品Pの実際の姿勢が図4右図と同じ状態となるようにする。次に、図5において左から順に示すとおり、レーザ変位計13の投光部14に対して吸着ノズル52中心をY方向手前側にaだけ変位させた状態で吸着ノズル52をX方向右側に移動させてリード端子列Aの各リード端子先端の位置を計測し、投光部14に対して吸着ノズル52中心をX方向右側にbだけ変位させた状態で吸着ノズル52をY方向奥側に移動させてリード端子列Bの各リード端子先端の位置を計測し、投光部14に対して吸着ノズル52中心をY方向奥側にcだけ変位させた状態で吸着ノズル52をX方向左側に移動させてリード端子列Cの各リード端子先端の位置を計測し、さらに、投光部14に対して吸着ノズル52中心をX方向左側にdだけ変位させた状態で吸着ノズル52をY方向手前側に移動させてリード端子列Dの各リード端子先端の位置を計測する。
レーザ変位計13はレーザ変位計コントローラ111に接続され、レーザ変位計コントローラ111は各種I/O110を介してCPUボード70に接続されている。レーザ変位計13によって計測された電子部品Pの各リード端子先端の投光部14からの距離H1はCPUボード70に送られ、電子部品Pの各リード端子先端の吸着ノズル52の下端からのZ軸方向距離H4が算出される。なお、各リード端子の吸着ノズル52中心に対するX軸方向位置及びY軸方向位置は、図4の右図により求められる。また、CPUボード70は、図8に示すように、電子部品Pの各リード端子先端の位置データ(吸着ノズル52中心に対するX軸方向位置、Y軸方向位置及び吸着ノズル52の下端からのZ軸方向距離H4)から最小二乗法により、吸着ノズル52下端中央部M1をXYZ方向の基準とする三次元空間における最小二乗平面V(本発明の「基準平面」に相当する。)を算出し、この最小二乗平面Vに対する電子部品Pの各リード端子先端の変位量から、各リード端子先端の平坦度を算出する。
ここで、吸着ノズル52の下端面に対し電子部品Pの被吸着面が傾いて吸着された場合の対応について説明する。CPUボード70は、吸着ノズル52下端中央部M1から最小二乗平面Vへの最短距離を求める。すなわち、吸着ノズル52下端中央部M1から最小二乗平面Vへの法線Lを立て、その法線Lが最小二乗平面Vと交差する交差点(本発明の「対応部」に相当する。)V1のXYZ座標(吸着ノズル52の下端中央部M1をXYZ方向の原点としたXYZ座標)を求め、交差点V1と吸着ノズル52下端中央部M1との間の距離Tを算出する。なお、電子部品Pの被吸着面の傾きが小さい場合は、交差点V1を吸着ノズル52下端中央部M1から真っ直ぐZ方向に伸ばした鉛直線Eと最小二乗平面Vと交差する交差点とし、この交差点と吸着ノズル52下端中央部M1との間の距離Tを算出する。このように算出された吸着ノズル52下端中央部M1と交差点V1との間の距離Tを、電子部品Pの厚みTと定義しても良い(以下の説明では、吸着ノズル52下端中央部M1と交差点V1との間の距離Tを、単に距離Tという場合がある。)。すなわち、吸着ノズル52を下降させ、電子部品Pの一部のリード端子先端が基板Bに接触し、さらに吸着ノズル52を下降させると、吸着ノズル52下端面に対する電子部品Pの傾きがほぼ解消され、最小二乗平面Vが基板B表面と一致するようになる。この状態における前記吸着ノズル52下端面と基板B表面との間の距離は、吸着ノズル52下端中央部M1から最小二乗平面Vへの法線Lを立て、その法線Lが最小二乗平面Vと交差する交差点V1と、吸着ノズル52の下端中央部M1との間の距離Tに一致する。且つこの状態は、基板B表面よりZ軸方向上側に離間するリード端子が、基板上に印刷あるいは塗布されたクリーム半田に所定量潜り込んだ状態となり、基板Bがリフロー炉を通過した状態のリード端子先端の半田付け品質が確保される。
なお、距離Tは、電子部品Pのリード端子の剛性に基づいて補正可能である。すなわち、電子部品Pのリード端子の剛性が高い場合には、距離Tよりも大きな値となる補正距離T1を算出し、剛性が低い場合には、距離Tよりも小さな値となる補正距離T2を算出する。リード端子の剛性が高い場合における補正距離T1と距離Tとの差分距離は、例えばリード端子先端が最小二乗平面Vより下方に位置するリード端子のうち最小二乗平面Vから最も離れたリード端子の先端から最小二乗平面Vへの法線Lを立て、この法線Lが最小二乗平面Vと交差する交差点と、この交差点から前記最も離れたリード端子先端までの中間位置との間の距離としてもよい。これにより、電子部品Pが吸着ノズル52から放された瞬間に、電子部品Pが基板Bに押し付けられたリード端子のスプリングバックによって基板Bから離間する方向に飛び跳ねて電子部品Pの装着位置ずれが発生するおそれがない。
また、リード端子の剛性が低い場合における補正距離T2と距離Tとの差分距離は、例えばリード端子先端が最小二乗平面Vより上方に位置するリード端子のうち最小二乗平面Vから最も離れたリード端子の先端から最小二乗平面Vへの法線Lを立て、この法線Lが最小二乗平面Vと交差する交差点と、この交差点から前記最も離れたリード端子先端までの中間位置との間の距離としてもよい。このようにすると、電子部品Pの各リード端子がクリーム半田内に潜り込んで基板P上のランドと接触した状態に保持される。したがって、電子部品Pの基板Bに対する装着精度をより高めることができる。
続いて、図10及び図11に基づいて表面実装機1の作動について説明する。まず、距離Tの設定距離T0、設定距離T0の上限許容値TU、下限許容値TL、及び法線Lの鉛直線Eに対する傾きθbの上限基準値θbUを設定し、入力装置140によって入力し、記憶装置130に記憶させる。次に、コンベア20によって運搬されてきた基板Bが所定位置において停止すると、基板位置認識カメラ(図示しない)により基板Bのフィデューシャルマーク(図示せず)が認識されることで基板BのXY軸方向における位置が認識される。
モータコントローラ80によって、X軸モータ44、Y軸モータ46、及びZ軸モータ48が作動され、ヘッドユニット40がトレーフィーダ51の電子部品P1を入力記憶されている設定距離T0を考慮して保持可能な位置に運ばれる。この後、吸着ノズル52に負圧が供給され、トレーフィーダ51に載置された電子部品P1を吸着してトレーフィーダ51からピックアップし、部品認識カメラ12上空へ向けてXYZ軸方向に移動する(S201)。
部品認識カメラ12により電子部品P1の画像をZ軸方向下方から撮像し、得られた画像信号が画像処理ボード100に送出され、画像処理ボード100によって吸着ノズル52の中心位置C1から電子部品Pの4辺のリード端子列A,B,C,Dまでの各距離a,b,c,dと、電子部品Pの基台11上のX軸方向あるいはY軸方向に対する傾きθaとを計測する(S202)。
予め入力された各距離a,b,c,dと傾きθaに基づいて、電子部品P1の各リード端子先端がレーザ変位計13の投光部14から出射されたレーザ光の光路上を通過するようにヘッドユニット40をXYZR軸方向に移動させて、電子部品P1の各リード先端位置を計測する(S203)。
CPUボード70は、個々のリード端子先端位置データからコプラナリティ検査をするだけでなく、コプラナリティチェックをする際に計算する最小二乗平面Vのデータから、吸着ノズル52下端中央部M1と交差点V1との間の距離Tと、法線Lの鉛直線Eに対する傾きθbとを同時に計測する(S204)。
法線Lの鉛直線Eに対する傾きθbが、予め設定された上限基準値θbUを越えると異常と判定し(S205)、異常と判定された電子部品P1をリジェクトし、吸着ノズル52毎に法線Lの鉛直線Eに対する傾き異常の発生回数を記憶装置130に記録する(S206)。記憶装置130に記録された傾き異常発生回数が予め設定された回数を上回ると異常と判定し(S207)、異常をオペレータに知らせ(S208)、オペレータ作業の為に表面実装機10を停止する(S209)。
法線Lの鉛直線Eに対する傾きθbが、予め設定された上限基準値θbUを越えない場合には(S205)、次工程(S301)へ進める。
入力記憶されている設定距離T0と計測された距離Tとの違いが予め設定された上下限許容値TU,TLの範囲内にない場合、すなわち入力記憶されている設定距離T0と計測された距離Tとの差分距離が上限許容値TUより大きい場合あるいは下限許容値TLより小さい場合には異常と判定し(S301)、異常と判定された電子部品P1をリジェクトする(S307)。リジェクト発生回数が予め設定された回数を上回ると(S308)、オペレータ作業の為に表面実装機10を停止し(S309)、異常をオペレータに知らせる(S310)。
一方、入力記憶されている設定距離T0と計測された距離Tとの違いが、予め設定された上下限許容値TL〜TUの範囲内にある場合、すなわち入力記憶されている設定距離T0と計測された距離Tとの差分距離が上限許容値TUより小さくかつ下限許容値TLより大きい場合には(S301)、計測された距離Tを記憶装置130に記録する(S302)。
次に、部品認識カメラ12と画像処理ボード100とで測定した、吸着ノズル52の中心位置C1から電子部品Pの4辺のリード端子列A,B,C,Dまでの各距離a,b,c,dと、電子部品Pの基台11上のX軸方向あるいはY軸方向に対する傾きθaとから、基板B上面の装着するXY位置までの移動距離を決定し、決定された移動距離に従ってヘッドユニット40を移動させる(S303)。
CPUボード70は、計測された距離Tから、電子部品P1が基板B上面に塗布された半田上面に接触する位置(本発明における「部品載置部より所定高さだけ上方の所定位置」に相当する。)における吸着ノズル52の下端中央部M1の高さであるLZ1=(基板上面高さ−距離T−半田厚み)を計算する。ここで、Z軸上の原点が吸着ノズル52の下端中央部M1より上方に設定されていて、かつ、原点から下の方が正とする座標をとった場合に、吸着ノズル52の下端中央部M1の高さは、LZ1=(基板上面高さ−距離T−半田厚み)で表される。さらに、電子部品P1にダメージを与えないで尚且つ最短の時間で装着できる最高速度と加減速時間を計算する(S304)。
そして、Z軸モータ48を駆動させて、電子部品P1が半田上面に接触する高さLZ1まで電子部品P1を高速で下降させる(S305)。このときの電子部品P1の搬送距離は、最小二乗平面Vが基板B上面に対して平行とした場合における最小二乗平面V上の交差点V1から半田上面までの距離である。そこで、引き続き電子部品P1が基板B上面に接触する位置における吸着ノズル52の下端中央部M1の高さであるLZ2=(基板上面高さ−距離T)まで電子部品P1を低速で下降させる(S306)。
電子部品P1が基板B上面に接触すると、空気圧供給手段により吸着ノズル52に正圧が供給され、電子部品P1が吸着ノズル52から離脱し、基板B上面の所定位置に装着される。こうして電子部品P1の装着が完了すると、ヘッドユニット40は、再び部品供給部30のトレーフィーダ51へ移動し、次に装着される電子部品P2の吸着を行う。
本実施形態によれば、次に示す効果を奏することができる。
1.電子部品Pの各リード端子先端の平坦度を算出するついでに、この算出に用いられる最小二乗平面Vを利用して吸着ノズル52の下端中央部M1から交差点V1までの距離Tを算出するから、距離Tを改めて測定しなくてもよい。
2.電子部品P本体よりもリード端子先端が下方に突出している電子部品Pを基板B上面に載置する場合において、距離Tに基づいて電子部品Pのリード端子先端が基板B上面に接触する位置まで電子部品Pを下降させることができるから、電子部品Pが基板Bに衝突して損傷を受けることを防ぎつつ、電子部品Pの基板Bに対する装着精度を高めることができる。
3.QFP等の大型の電子部品Pを取り扱う場合に、電子部品Pの被吸着面の端部寄りを吸着すると、電子部品Pが自重によって傾きやすくなるものの、電子部品Pの傾きに起因した誤差を補正することができるから、電子部品Pの傾きによらず高い装着精度を保つことができる。
4.算出された距離Tに基づいて電子部品Pを吸着する際の吸着ノズル52の搬送距離を算出することで、部品供給部30に載置してある電子部品Pの吸着ミスを低減することができる。
5.電子部品Pを下降させる際の速度を高速と低速との2段階で制御することで、電子部品Pの基板Bに対する装着時間を短縮することができる。
6.法線Lの鉛直線Eに対する傾きθbに基づいて電子部品Pの良否を判定することができる。
7.距離Tに基づいて電子部品Pの良否を判定することができる。
8.吸着ノズル52毎の法線Lの鉛直線Eに対する傾き異常の発生回数に基づいて各吸着ノズル52に起因する異常を検知することができる。
9.電子部品Pのリード端子の剛性に基づいて距離Tを補正することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本実施形態では吸着ノズル52の下端中央部M1から最小二乗平面Vに向けて法線Lを立て、この法線Lと最小二乗平面Vとの交差点V1と、吸着ノズル52の下端中央部M1との間の距離を距離Tとしているものの、本発明によれば、吸着ノズル52の下端の所定位置から最小二乗平面Vに向けて鉛直線Eを立て、この鉛直線Eと最小二乗平面Vとの交差点と、吸着ノズル52の下端の所定位置との間の距離を距離Tとしてもよい。
(2)本実施形態では基準平面として最小二乗法により算出した最小二乗平面Vを例示しているものの、本発明によれば、例えば電子部品Pの各リード端子から任意に選択した3つのリード端子先端を結んで形成される平面を基準平面としてもよい。
(3)本実施形態ではQFP等のリード端子を有する電子部品を例示しているものの、本発明によれば、BGA(Ball Grid Array)等のボール端子を有する電子部品についても適用可能である。
(4)本実施形態では電子部品Pのリード端子先端が半田上面に接触する位置を所定位置とし、電子部品Pを所定位置まで高速で下降させた後に所定位置から基板B上面まで低速で下降させるものを例示しているものの、本発明によれば、所定位置は必ずしも半田上面である必要はなく、例えば高速時の最高速度に基づいて所定位置を決定するようにしてもよい。
(5)本実施形態ではレーザ変位計を用いて電子部品Pの各リード端子先端の高さを算出するものを例示しているが、本発明によると、三次元カメラを用いて電子部品Pを撮像し、撮像された電子部品Pの画像に基づいて各リード端子先端の位置を算出するようにしてもよい。
(6)本実施形態では吸着ノズル52毎に法線Lの鉛直線Eに対する傾きθbの異常発生回数を記録することにより吸着ノズル52に起因する異常を検知するものを例示しているものの、本発明によれば、吸着ノズル52毎に距離Tの異常発生回数を記録することにより吸着ノズル52に起因する異常を検知するようにしてもよい。
(7)本実施形態ではオペレータが設定入力した設定距離T0を固定値として異常判定するものを例示しているが、本発明によると、基板B上に載置された電子部品Pの良否を判定する載置良品判定工程を追加し、CPUあるいはオペレータが載置良否判定において良品と判定された電子部品Pにおいて測定された距離Tに基づいて適切な設定距離T0を再設定してもよい。
(8)本実施形態では本発明の電子部品の移載装置を表面実装機10に適用したものを例示しているが、本発明によると、IC部品を検査するために部品を検査ソケットに順次運搬載置する、所謂ICハンドラーと呼ばれる部品検査装置に適用したものであってもよい。
実施形態1の表面実装機の正面図 その表面実装機の平面図 その電子部品を部品認識カメラによって縦方向から撮像する様子を示す概略図 その部品認識カメラによって撮像された電子部品の画像に吸着ノズルの中心位置をマーキングする様子を示した図(左図)及びマーキングされた吸着ノズルの中心位置を中心として電子部品を回転させ、その中心位置から4辺の各リード端子列までの距離を算出する様子を示した図(右図) その電子部品の各リード端子先端が投光部から出射されたレーザ光の光路上を通過するように電子部品を各辺毎に矢印の向きに搬送する様子を示した平面図 その投光部から出射されたレーザ光が電子部品の各リード端子先端で反射し、この反射光が受光部に進入する様子を示した斜視図 その電子部品が矢印の向きに搬送される様子を示した側面図 その電子部品Pの厚みTを算出する方法を示した概略図 その表面実装機の作動システムを示すブロック図 その表面実装機の作動を示すフローチャート1 その表面実装機の作動を示すフローチャート2
符号の説明
10…表面実装機(電子部品の移載装置)
12…部品認識カメラ(撮像手段)
13…レーザ変位計
30…部品供給部
40…ヘッドユニット(搬送手段)
48…Z軸モータ(Z軸駆動手段)
52…吸着ノズル(吸着手段)
70…CPUボード(コプラナリティ算出手段、距離算出手段)
100…画像処理ボード(画像処理手段)
130…記憶装置(記憶手段)
B…プリント基板(部品載置部)
L…法線
M1…吸着ノズルの下端中央部
P…電子部品
T…吸着ノズルの下端中央部と交差点との間の距離
TU…上限許容値
TL…下限許容値
V…最小二乗平面(基準平面)
V1…交差点(対応部)
θb…法線の鉛直線に対する傾き
θbU…法線の鉛直線に対する傾きの上限基準値

Claims (10)

  1. 基台と、
    前記基台上に配置され複数の端子を有する電子部品を保持する部品供給部と、
    前記基台上に配置され前記電子部品が載置される部品載置部と、
    電子部品吸着部を有しその電子部品吸着部下端において前記電子部品を吸着する吸着手段と、
    前記吸着手段を部品供給部上方位置から部品載置部上方位置へ搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段に設けられ、前記吸着手段を縦方向に昇降するZ軸駆動手段と、
    前記基台あるいは前記搬送手段の少なくとも一方に配置され、前記吸着手段により吸着された前記電子部品の各端子先端の位置を計測する計測手段と、
    この計測手段により計測された前記電子部品の各端子先端の位置データから所定の基準平面を算出し、この基準平面に対する前記電子部品の各端子先端の平坦度を算出するコプラナリティ算出手段と、
    前記吸着手段に対して所定の横方向位置となる前記基準平面上の所定位置を対応部とし、前記電子部品吸着部下端から前記対応部までの距離を算出する距離算出手段と、
    この距離に基づいて前記部品載置部に向けて前記電子部品を下降させるZ軸制御部と、を備えることを特徴とする電子部品の移載装置。
  2. 前記距離算出手段は、前記対応部を、前記電子部品吸着部下端の中央から前記基準平面上への法線が、前記基準平面と交わる点とし、前記電子部品吸着部下端の中央から前記対応部までの距離を算出し、前記Z軸制御部はこの距離に基づいて前記部品載置部に向けて前記電子部品を下降させることを特徴とする請求項1に記載の電子部品の移載装置。
  3. 前記電子部品を、前記部品載置部より所定高さだけ上方の所定位置まで高速で下降させた後に前記部品載置部まで低速で下降させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子部品の移載装置。
  4. 前記計測手段は、レーザ変位計と、前記電子部品を撮像する撮像手段と、前記撮像手段により得られた前記電子部品の画像に基づいて前記レーザ変位計に対する前記電子部品の水平方向の位置を検出する画像処理手段とを備え、
    前記計測手段と前記吸着手段のうち少なくともいずれか一方は、前記レーザ変位計による水平方向計測位置と前記電子部品の各端子先端の水平方向位置とを一致させるように前記電子部品の水平方向の姿勢を相対的に変位させる駆動手段を、更に備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の電子部品の移載装置。
  5. 前記法線の鉛直線に対する傾きが予め設定された基準値を越えると異常と判定し、異常と判定された電子部品を前記部品載置部とは異なる所定箇所に搬送することを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか一項に記載の電子部品の移載装置。
  6. 前記搬送手段は複数の前記吸着手段及びこれらの吸着手段をそれぞれ縦方向に昇降する前記Z軸駆動手段を備えたものであって、前記吸着手段毎に前記法線の傾き異常を管理することを特徴とする請求項5に記載の電子部品の移載装置。
  7. 前記距離算出手段は、前記電子部品の端子の剛性に基づき、この剛性が高い場合に前記距離を補正して前記距離より大きな値となる補正距離を算出し、この剛性が低い場合に前記距離を補正して前記距離より小さな値となる補正距離を算出すると共に、前記Z軸制御部は、前記算出された補正距離に基づいて前記部品載置部に向けて前記電子部品を下降させることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の電子部品の移載装置。
  8. 予め設定された距離の許容上限値および許容下限値を記憶する記憶手段を備え、前記距離算出手段により算出された前記距離が、前記許容上限値より大きい場合あるいは前記許容下限値より小さい場合に異常と判定し、異常と判定された電子部品を前記部品載置部とは異なる所定箇所に搬送することを特徴とする請求項2ないし請求項6のいずれか一項に記載の電子部品の移載装置。
  9. 基板搬送手段を備え、その基板搬送手段上の基板に前記電子部品を実装する電子部品の移載装置が請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載した電子部品の移載装置である表面実装機。
  10. 前記電子部品に検査用電流を流し、前記電子部品からの出力電流により前記電子部品の良否を判定する部品検査ユニットと共に使用され、前記電子部品との検査用電流の入出力部となる部品検査部が、前記基台上に取り付けられた状態において、前記電子部品が載置される前記部品載置部として前記部品検査部が機能することを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の電子部品の移載装置。
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