JP2017139340A - 部品実装機、部品実装方法 - Google Patents

部品実装機、部品実装方法 Download PDF

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Abstract

【課題】トレイに配列された複数の配置箇所に配置された部品を基板に実装するにあたり、部品の取り出しのために配置箇所まで移動する実装ヘッドの移動距離の差を各実装動作の間で抑えることを可能とする。【解決手段】複数の配置箇所が配列されたトレイの配置箇所に配置された部品を供給する部品供給部と、基板を支持位置へ搬入して支持位置で支持する基板搬送部と、配置箇所から部品を取り出して支持位置の基板へ実装する実装動作を実行する実装ヘッドとを備え、実装ヘッドは、配置箇所から取り出されずに残存する部品を、実行済みの実装動作で部品が取り出されて空いた配置箇所へ移動させる入換動作を、実装動作の実行を待機している期間に実行する。【選択図】図7

Description

この発明は、トレイに配列された複数の配置箇所それぞれに配置された部品を基板に実装する技術に関する。
実装ヘッドを用いて基板に部品を実装する部品実装機では、大型部品や異型部品を供給するために特許文献1に示されるようなトレイフィーダーが用いられる。このトレイフィーダーではトレイに設けられた複数の配置箇所のそれぞれに部品が配置されており、実装ヘッドは部品を配置箇所から取り出して基板に実装する実装動作を実行する。
特開2015−056414号公報
ところで、部品の取り出しの際の実装ヘッドの移動先となる配置箇所は、実装動作の度に異なる。したがって、実装動作を繰り返し実行するうちに、実装ヘッドは初期の実装動作で部品を取り出した配置箇所と比較して遠く離れた配置箇所へ部品の取り出しのために移動する必要があり、部品の取り出しのために配置箇所まで移動する実装ヘッドの移動距離に大きな差が生じていた。しかしながら、各実装動作に要する時間を平準化するといった観点からすると、このような状況は必ずしも好ましくない。
この発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、トレイに配列された複数の配置箇所に配置された部品を基板に実装するにあたり、部品の取り出しのために配置箇所まで移動する実装ヘッドの移動距離の差を各実装動作の間で抑えることを可能とする技術の提供を目的とする。
本発明に係る部品実装機は、複数の配置箇所が配列されたトレイの配置箇所に配置された部品を供給する部品供給部と、基板を支持位置へ搬入して支持位置で支持する基板搬送部と、配置箇所から部品を取り出して支持位置の基板へ実装する実装動作を実行する実装ヘッドとを備え、実装ヘッドは、配置箇所から取り出されずに残存する部品を、実行済みの実装動作で部品が取り出されて空いた配置箇所へ移動させる入換動作を、実装動作の実行を待機している期間に実行する。
本発明に係る部品実装方法は、それぞれ部品を配置可能な複数の配置箇所が配列されたトレイの配置箇所から部品を取り出して基板へ実装する実装動作を実装ヘッドが実行する工程と、配置箇所から取り出されずに残存する部品を、実行済みの実装動作で部品が取り出されて空いた配置箇所へ移動させる入換動作を、実装ヘッドが実装動作の実行を待機している期間に実行する工程とを備える。
このように構成された本発明では、実装ヘッドは、配置箇所から取り出されずに残存する部品を、実行済みの実装動作で部品が取り出されて空いた配置箇所へ移動させる入換動作を、実装動作の実行を待機している期間に実行する。この入換動作によって、実装ヘッドが先に実行した実装動作で部品を取り出した配置箇所に部品が再配置される。そのため、実装ヘッドは後に実行する実装動作において、先に実行した実装動作と同じ配置箇所から部品を取り出すことができる。その結果、部品の取り出しのために配置箇所まで移動する実装ヘッドの移動距離の差を各実装動作の間で抑えることが可能となっている。
また、その作業位置に位置する部品に対して所定作業を実行する作業実行部をさらに備え、実装ヘッドは、実装動作において配置箇所から取り出した部品を作業位置へ移動させた後に基板へ実装し、作業実行部は、実装動作で作業位置に移動してきた部品に対して所定作業を実行し、実装ヘッドは、入換動作において複数の配置箇所のうち一の配置箇所から取り出した部品を当該一の配置箇所よりも作業位置に近い配置箇所に移動させるように、部品実装機を構成しても良い。かかる構成では、入換動作の実行により、実装動作中に部品が経由する作業位置に近い配置箇所に部品が再配置される。そのため、実装動作において配置箇所から取り出された部品が作業位置まで移動する距離が抑えられ、実装動作に要する時間の短縮化を図ることが可能となる。
ちなみに、作業実行部が所定作業として実行可能な具体的な内容は多様である。例えば、作業実行部は、実装ヘッドが保持する部品を撮像した結果に基づき実装ヘッドと実装ヘッドが保持する部品との位置関係を認識する部品認識を所定作業として実行するように、部品実装機を構成しても良い。
この際、実装ヘッドの動作を制御する制御部をさらに備え、作業実行部は、部品認識の対象となった部品が実装動作により取り出された配置箇所の位置を示す第1位置情報を部品認識の結果から取得し、制御部は、入換動作において移動先となる配置箇所へ部品を移動させる実装ヘッドの動作を第1位置情報に基づき制御するように、部品実装機を構成しても良い。かかる構成では、入換動作の際に移動先となる配置箇所へ部品を的確に移動させることが可能となる。
また、実装ヘッドは、入換動作において配置箇所から取り出した部品を作業位置へ移動させた後に移動先の配置箇所へ移動させ、作業実行部は、入換動作で作業位置に移動してきた部品に対して部品認識を実行し、制御部は、入換動作において移動先となる配置箇所へ部品を移動させる実装ヘッドの動作を、入換動作での部品認識の結果に基づき制御するように、部品実装機を構成しても良い。かかる構成では、入換動作の際に移動先となる配置箇所へ部品を的確に移動させることが可能となる。
また、実装ヘッドは、複数の配置箇所のうち作業位置に近い配置箇所から優先して部品を取り出して実装動作を実行する一方、複数の配置箇所のうち作業位置から遠い配置箇所から優先して部品を取り出して入換動作を実行し、複数の配置箇所のうち作業位置から最も遠い配置箇所から部品を取り出す入換動作において、実装ヘッドが部品を作業位置に移動させつつ作業実行部が部品認識を実行し、作業実行部は、複数の配置箇所のうち作業位置に最も近い配置箇所から部品を取り出した実装動作における部品認識の結果と、複数の配置箇所のうち作業位置から最も遠い配置箇所から部品を取り出した入換動作における部品認識の結果に基づき、部品が残存する配置箇所の位置を示す第2位置情報を取得し、御部は、複数の配置箇所のうち作業位置から最も遠い配置箇所から部品を取り出す入換動作より後に実行される入換動作では、部品の移動先となる配置箇所への実装ヘッドの移動を第2位置情報に基づき制御することで部品認識を省略するように、部品実装機を構成しても良い。かかる構成では、複数の配置箇所のうち作業位置から最も遠い配置箇所から部品を取り出す入換動作で部品認識を実行しておけば、以後の入換動作での部品認識を省略できるため、入換動作に要する時間の短縮を図ることができる。
また、入換動作において、実装ヘッドは、複数の配置箇所のうち一の配置箇所から取り出した部品を当該一の配置箇所よりも支持位置に近い配置箇所に移動させるように、部品実装機を構成しても良い。かかる構成では、入換動作の実行により、支持位置に近い配置箇所に部品が再配置される。そのため、実装動作において配置箇所から取り出された部品が支持位置の基板まで移動する距離が抑えられ、実装動作に要する時間を短縮化することが可能となる。
また、実装ヘッドに伴って移動する撮像ユニットを有し、実装ヘッドが保持する部品を撮像ユニットにより撮像した結果に基づき実装ヘッドと実装ヘッドが保持する部品との位置関係を認識する部品認識を実行する部品認識部と、実装ヘッドの動作を制御する制御部とをさらに備え、部品認識部は、部品認識の対象となった部品が実装動作により取り出された配置箇所の位置を示す第1位置情報を部品認識の結果から取得し、制御部は、入換動作において移動先となる配置箇所へ部品を移動させる実装ヘッドの動作を第1位置情報に基づき制御するように、部品実装機を構成しても良い。かかる構成では、入換動作の際に移動先となる配置箇所へ部品を的確に移動させることが可能となる。
また、部品認識部は、入換動作において実装ヘッドが配置箇所から取り出した部品に対して部品認識を実行し、制御部は、入換動作において移動先となる配置箇所へ部品を移動させる実装ヘッドの動作を、入換動作での部品認識の結果に基づき制御するように、部品実装機を構成しても良い。かかる構成では、入換動作の際に移動先となる配置箇所へ部品を的確に移動させることが可能となる。
また、実装ヘッドは、複数の配置箇所のうち支持位置に近い配置箇所から優先して部品を取り出して実装動作を実行する一方、複数の配置箇所のうち支持位置から遠い配置箇所から優先して部品を取り出して入換動作を実行し、複数の配置箇所のうち支持位置から最も遠い配置箇所から部品を取り出す入換動作において、部品認識部が部品認識を実行し、部品認識部は、複数の配置箇所のうち支持位置に最も近い配置箇所から部品を取り出した実装動作における部品認識の結果と、複数の配置箇所のうち支持位置から最も遠い配置箇所から部品を取り出した入換動作における部品認識の結果に基づき、部品が残存する配置箇所の位置を示す第2位置情報を取得し、制御部は、複数の配置箇所のうち支持位置から最も遠い配置箇所から部品を取り出す入換動作より後に実行される入換動作では、部品の移動先となる配置箇所への実装ヘッドの移動を第2情報に基づき制御することで部品認識を省略するように、部品実装機を構成しても良い。かかる構成では、複数の配置箇所のうち支持位置から最も遠い配置箇所から部品を取り出す入換動作で部品認識を実行しておけば、以後の入換動作での部品認識を省略できるため、効率的である。
また、その検査位置に位置する部品に対して検査を実行する検査部をさらに備えるように、部品実装機を構成しても良い。
この際、入換動作において、実装ヘッドは、異なる配置箇所の間で移動中の部品に検査位置を経由させることで検査部による検査を受けさせるように、部品実装機を構成しても良い。かかる構成では、入換動作において予め部品を検査することで、その後の実装動作の際に部品の検査に要する時間を抑えることができ、実装動作の短縮化を図ることができる。
また、部品は複数の端子を有し、基板には各端子に対応する位置に半田が付着している場合には、検査部は、複数の端子のコプラナリティと各半田の厚みとの適合性を判断した結果に基づき、部品の基板への実装の可否を決定し、実装動作において、実装ヘッドは部品を配置箇所から取り出して検査部に移動させ、検査部が基板への実装を許可した場合には部品を基板に実装する一方、検査部が基板への実装を禁止した場合には実装動作を中止し、部品を取り出した配置箇所よりも検査位置に近い配置箇所へ部品を移動させるように、部品実装機を構成しても良い。これによって、当該部品をそのコプラナリティと適合する半田に対して実装する以後の実装動作において、実装ヘッドの移動距離を抑制し、実装動作に要する時間の短縮化を図ることが可能となる。
また、実装ヘッドは、基板搬送部が支持位置への基板の搬入を完了するまで実装動作の実行を待機している期間に、入換動作を実行するように、部品実装機を構成しても良い。かかる構成では、基板の搬入の完了前の期間を有効利用して、入換動作を実行することができる。
以上のように、本発明によれば、トレイに配列された複数の配置箇所に配置された部品を基板に実装するにあたり、部品の取り出しのために配置箇所まで移動する実装ヘッドの移動距離の差を各実装動作の間で抑えることが可能となる。
本発明に係る部品実装機の一例を模式的に示す平面図である。 図1の部品実装機が備える電気的構成を示すブロック図である。 図1の部品実装機で実行される動作の一例を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る実装動作を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る入換動作を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る実装動作がトレイ部品に対して繰り返された場合の動作例を模式的に示す図である。 第1実施形態に係る入換動作がトレイ部品に対して繰り返された場合の動作例を模式的に示す図である。 第2実施形態に係る実装動作を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る入換動作を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る入換動作を示すフローチャートである。 第4実施形態に係る実装動作を示すフローチャートである。 第4実施形態に係る入換動作を示すフローチャートである。 第5実施形態に係る実装動作がトレイ部品に対して繰り返された場合の動作例を模式的に示す図である。 第5実施形態に係る入換動作がトレイ部品に対して繰り返された場合の動作例を模式的に示す図である。
図1は本発明に係る部品実装機の一例を模式的に示す平面図であり、図2は図1の部品実装機が備える電気的構成を示すブロック図である。図1では、Z方向を鉛直方向とし、X方向およびY方向を水平方向とするXYZ直交座標を適宜示す。この部品実装機1は、図2に示すようにコントローラー100を備え、コントローラー100が装置各部を制御することで、基板Sに設けられた各実装箇所に部品Pを実装する。コントローラー100は、CPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)で構成されたコンピューターである演算処理部110およびHDD(Hard Disk Drive)で構成された記憶部120を有する。さらに、コントローラー100は、部品実装機1の駆動系を制御する駆動制御部130、部品Pの吸着に用いる負圧を制御するバルブ制御部140、および部品実装機1の撮像系を制御する撮像制御部150を有し、演算処理部110が各制御部130、140、150の動作を統括的に管理する。また、部品実装機1には、表示/操作ユニット200が設けられており、演算処理部110は、部品実装機1の状況を表示/操作ユニット200に表示したり、表示/操作ユニット200に入力された作業者からの指示を受け付けたりする。
図1に示すように、部品実装機1は、基台11の上に設けられた一対のコンベア12、12を備える。そして、部品実装機1は、コンベア12によりX方向(基板搬送方向)の上流側から基板支持位置12S(図1の基板Sの位置)に搬入した基板Sに対して部品を実装し、部品の実装を完了した基板Sをコンベア12により基板支持位置12SからX方向の下流側へ搬出する。
部品実装機1では、Y方向に延びる一対のY軸レール21、21と、Y方向に延びるY軸ボールネジ22と、Y軸ボールネジ22を回転駆動するY軸モーターMyとが設けられ、ヘッド支持部材23が一対のY軸レール21、21によりY方向に移動可能に支持された状態でY軸ボールネジ22のナットに固定されている。ヘッド支持部材23には、X方向に延びるX軸ボールネジ24と、X軸ボールネジ24を回転駆動するX軸モーターMxとが取り付けられており、ヘッドユニット20がヘッド支持部材23にX方向に移動可能に支持された状態でX軸ボールネジ24のナットに固定されている。したがって、駆動制御部130は、Y軸モーターMyによりY軸ボールネジ22を回転させてヘッドユニット20をY方向に移動させ、あるいはX軸モーターMxによりX軸ボールネジ24を回転させてヘッドユニット20をX方向に移動させることができる。
一対のコンベア12、12のY方向の一方側(+Y側)では、2個のトレイ部品供給部3がX方向に並んでいる。各トレイ部品供給部3は、例えば特開2015−179709号公報に示されるトレイ部品供給装置と同様の構成を有し、基台11の上面に設けられた部品取出位置31にまでパレットに伴って引き出されたトレイ32を用いて部品P(トレイ部品)を供給する。このトレイ32は、マトリックス状(図1の例では3行5列)に配列された複数の部品供給箇所Lを有し、QFP(Quad Flat Package)やBGA(Ball Grid Array)等の大型の部品Pが各部品供給箇所Lに収容されている。
一方、一対のコンベア12、12のY方向の他方側(−Y側)では、2個のテープ部品供給部4がX方向に並んでいる。各テープ部品供給部4に対しては、複数のテープフィーダー41がX方向に並んで着脱可能に装着されている。テープフィーダー41はY方向に延設されており、Y方向におけるヘッドユニット20側の先端部に部品供給箇所Lを有する。そして、集積回路、トランジスター、コンデンサ等の小片状の部品P(チップ部品)を所定間隔おきに収容したテープがテープフィーダー41に装填されている。そして、テープフィーダー41は、テープをヘッドユニット20側へ向けてY方向に間欠的に送り出すことで、テープ内の部品PをY方向に送り出して、その部品供給箇所Lに順番に供給する。
ヘッドユニット20は、それぞれの下端にノズルが取り付けられて、X方向に直線状に並ぶ複数(5本)の実装ヘッド5を有しており、各実装ヘッド5は、駆動制御部130の制御に応じて動作するX軸モーターMxおよびY軸モーターMyからの駆動力を受けて、ヘッドユニット20に伴ってX方向およびY方向へ移動する。また、部品実装機1は、各実装ヘッド5に接続されたZ軸モーターMzおよびR軸モーターMrを備えており、各実装ヘッド5は、駆動制御部130の制御に応じて動作するZ軸モーターMzからの駆動力によりノズルを昇降させるとともに、駆動制御部130の制御に応じて動作するR軸モーターMrからの駆動力により、R方向にノズルを回転させる。ここで、R方向は、Z方向に平行な回転軸を中心とする回転方向である。さらに、部品実装機1は各実装ヘッド5に連通する負圧発生器141を有し、バルブ制御部140が負圧発生器141と実装ヘッド5との間に設けられたバルブの開閉を制御することで、実装ヘッド5のノズルに与えられる気圧を調整する。そして、実装ヘッド5は、こうして調整される気圧を利用して、ノズルにより部品の吸着・実装を行う。
つまり、実装ヘッド5は、トレイ32の部品供給箇所Lの上方に位置させたノズルを下降させて当該部品供給箇所Lに収容された部品Pに当接させた後に、ノズルに供給される負圧により部品Pを吸着しつつノズルを上昇させる。続いて、実装ヘッド5は基板支持位置12Sに支持された基板Sの実装箇所の上方に移動し、部品Pが基板Sの実装箇所に当接するまでノズルを下降させた後にノズルに供給される大気圧あるいは正圧により部品Pを基板Sの実装箇所に実装する。また、テープフィーダー41が部品供給箇所Lに供給する部品Pに対する吸着・実装も同様にして実行される。
また、部品実装機1は、ヘッドユニット20に取り付けられて、ヘッドユニット20に伴って移動する撮像ユニット51を備える。撮像ユニット51は下方を向いた撮像視野を有しており、撮像視野内に位置する対象物を撮像制御部140の制御に応じて上方から撮像する。そして、演算処理部110は、撮像制御部140を介して取得した撮像ユニット51の撮像結果に基づき、基板Sや部品Pに関する情報を取得する。
基板Sに関する情報の取得は例えば次のように実行される。つまり、撮像ユニット51が基板Sに設けられたフィデューシャルマークFを上方から撮像した結果に基づき、演算処理部110は基板Sの位置および姿勢を認識する。また、基板Sの各実装箇所には、実装予定の部品Pの各端子(QFPのリード、BGAのバンプ等)が取り付けられる位置、すなわち電極(ランド)に半田が予め印刷されている。そこで、撮像ユニット51が基板Sの実装箇所を上方から撮像した結果に基づき、演算処理部110は実装箇所の各電極に付着する半田の厚み(高さ)を計測する。
部品Pに関する情報の取得は例えば次のように実行される。つまり、撮像ユニット51がトレイ32の部品供給箇所Lあるいは当該部品供給箇所Lに収容される部品Pを上方から撮像した結果に基づき、演算処理部110はトレイ32の部品供給箇所Lの位置あるいは部品供給箇所Lに収容される部品Pの位置を認識する。また、撮像ユニット51がテープフィーダー41の部品供給箇所Lを上方から撮像した結果に基づき、演算処理部110はテープフィーダー41の部品供給箇所Lの位置を認識する。
さらに、部品実装機1は、上方を向いた撮像視野を有して、基台11に取り付けられた撮像ユニット52を備える。撮像ユニット52は、例えば特開2005−340648号公報に記載の撮像装置と同様の構成を備えており、撮像視野内に位置する実装ヘッド5のノズルに吸着された部品Pを撮像制御部140の制御に応じて下方から撮像する。そして、演算処理部110は、撮像制御部140を介して取得した撮像ユニット52の撮像結果に基づき、ノズルによる部品Pの吸着状態を認識したり、部品Pが有する複数の端子のコプラナリティ(平坦度)を計測したりする。なお、撮像ユニット52は、2個のトレイ部品供給部3の間および2個のテープ部品供給部4の間のそれぞれに設けられている。したがって、トレイ部品供給部3から取り出された部品Pの撮像には、トレイ部品供給部3に近い側(+Y側)の撮像ユニット52が用いられ、テープ部品供給部4から取り出された部品Pの撮像には、テープ部品供給部4に近い側(−Y側)の撮像ユニット52が用いられる。
図3は図1の部品実装機で実行される動作の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、演算処理部110が記憶部120に記憶されたプログラムを実行することにより実行される。ステップS101では、コンベア12が基板支持位置12Sへの基板Sの搬入を完了し、部品実装処理の開始の準備が整ったか否かが確認される。そして、この準備が整い、部品実装処理を開始すると判断されると(ステップS101で「YES」)、部品Pを実装予定の実装箇所が確認され(ステップS102)、さらにステップS102で確認された実装箇所に実装予定の部品Pを供給する部品供給箇所Lが確認される(ステップS103)。特に、トレイ32の各部品供給箇所Lに対しては予め取出順位(優先順位)が設定され、記憶部120に記憶されている。そのため、実装予定の部品Pがトレイ32に収容されるトレイ部品である場合には、部品Pが存在する(すなわち、空いていない)部品供給箇所Lのうちから取出順位に従って選択された部品供給箇所Lが、実装予定の部品Pを供給する部品供給箇所Lとして確認される。具体的には、撮像ユニット52の撮像視野に近い部品供給箇所Lほど取出順位が高く設定されており、部品Pが存在する部品供給箇所Lのうち撮像ユニット52に最も近い一の部品供給箇所Lが、実装予定の部品Pを供給する部品供給箇所Lとして確認される。そして、ステップS102で確認された実装箇所にステップS103で確認された部品供給箇所Lの部品Pを実装する実装動作が実行される(ステップS104)。
図4は第1実施形態に係る実装動作を示すフローチャートである。この実装動作では、実装ヘッド5がステップS103で確認された部品供給箇所Lの上方へ移動し(ステップS201)、部品供給箇所Lから部品Pを吸着して取り出す(ステップS202)。続いて、実装ヘッド5は、撮像ユニット52の撮像視野へ部品Pを移動させる(ステップS203)。そして、撮像ユニット52がその撮像視野に移動してきた部品Pを撮像し、演算処理部110が撮像ユニット52の撮像結果に基づき実装ヘッド5のノズルと部品Pとの位置関係を認識する部品認識を実行する(ステップS204)。
この部品認識は、ノズルと部品Pとの位置ずれ等を補正しつつ、部品Pを実装箇所に的確に実装するために実行される。つまり、トレイ32の各部品供給箇所Lの位置座標は、ユーザーが表示/操作ユニット200に入力した部品供給箇所Lの配列ピッチ等のデータに基づき算出されて記憶部120に記憶される。そして、演算処理部110は、この部品供給箇所Lの位置座標が示す位置に実装ヘッド5のノズルを移動させて、部品供給箇所Lからの部品Pの吸着を実行する。しかしながら、ユーザーの入力データが不正確であったり、トレイ32の位置そのものがずれたり傾いていたりすることがある。そのため、実装ヘッド5のノズルと部品Pとの間に位置ずれが生じてしまい、そのままでは部品Pを実装箇所に的確に実装できないおそれがある。そこで、演算処理部110は、ステップS204の部品認識において撮像ユニット52が部品Pを撮像した画像から実装ヘッド5のノズルと部品Pとの位置ずれを算出する。
そして、演算処理部110は、XおよびY方向におけるノズルと部品Pとの位置ずれに基づきXおよびY方向への実装ヘッド5の移動を制御して、ノズルに吸着される部品Pを基板Sの実装箇所の直上へ位置させる(ステップS205)。この際、演算処理部110はR方向におけるノズルと部品Pとの位置ずれに基づきノズルを回転させることで、基板Sの実装箇所の向きに部品Pの姿勢を合わせる。こうして位置ずれを補正した上で、演算処理部110は、実装ヘッド5に部品Pを基板Sの実装箇所に実装させる(ステップS206)。
ちなみに、ヘッドユニット20には複数の実装ヘッド5が設けられている。そのため、複数の実装ヘッド5が図4の実装動作を並行して行うことができる。こうして実装動作が完了すると、図3のフローチャートに戻る。
ステップS105では、基板支持位置12Sに支持される基板Sに対する部品実装処理を終了するかが判断される。そして、部品実装処理を継続する(ステップS105で「NO」)と判断されると、ステップS102〜S104が再度実行される。一方、部品実装処理を終了する(ステップS105で「YES」)と判断されると、部品実装処理を終了した基板Sの基板支持位置12Sからの搬出が開始されるとともに、次に部品実装処理を実行予定の基板Sの基板支持位置12Sへの搬入が開始される(ステップS106)。
続いてステップS101に戻って、コンベア12が基板支持位置12Sへの次の基板Sの搬入を完了し、部品実装処理の開始の準備が整ったか否かが確認される。そして、基板Sの基板支持位置12Sへの搬入途中であって、部品実装処理の開始を待機すると判断された場合(ステップS101で「NO」の場合)、トレイ32の異なる部品供給箇所Lの間で部品Pを入れ換える部品入換処理が実行される(ステップS107〜S109)。
ステップS107では、先に実行されたステップS104の実装動作で部品Pが取り出されて空いている部品供給箇所Lが2個のトレイ32の各部品供給箇所Lのうちから探索される。そして、空きの部品供給箇所Lが存在しない場合(ステップS107で「NO」の場合)にはステップS101に戻る一方、空きの部品供給箇所Lが存在する場合(ステップS107で「YES」の場合)には、ステップS108に進む。ちなみに、ステップS107では、複数の空きの部品供給箇所Lが見つかる場合がある。このように探索条件に該当する部品供給箇所Lが複数存在する場合には、探索条件に該当する部品供給箇所Lのうち上記取出順位が最も高い一の部品供給箇所Lが探索結果として採用される。具体的には、探索条件に該当する部品供給箇所Lのうち、撮像ユニット52の撮像視野に最も近い一の部品供給箇所Lが探索結果として採用される。また、2個のトレイ32が設けられたここの例では、撮像ユニット52の撮像視野に最も近い部品供給箇所Lとして、2個の部品供給箇所Lが見つかる場合もある。この場合には、これらトレイ32に対して予め設定された順位が高いほうのトレイ32に属する一の部品供給箇所Lが探索結果として採用される。
ステップS108では、2個のトレイ32のうち、ステップS107での探索結果として採用された空きの部品供給箇所Lが属するトレイ32のうちから、この空きの部品供給箇所Lよりも取出順位が低い部品供給箇所Lに収容された部品Pが探索される。具体的には、この空きの部品供給箇所Lよりも撮像ユニット52の撮像視野から遠い部品供給箇所Lに収容された部品Pが探索される。そして、該当する部品Pが存在しない場合(ステップS108で「NO」の場合)にはステップS101に戻る一方、該当する部品Pが存在する場合(ステップS108で「YES」の場合)にはステップS109に進む。ちなみに、ステップS108では、該当する部品Pが複数見つかる場合がある。このように探索条件に該当する部品Pが複数存在する場合には、探索条件に該当する部品Pのうち取出順位が最も低い部品供給箇所Lに収容された一の部品Pが探索結果として採用される。具体的には、探索条件に該当する部品Pのうち、撮像ユニット52の撮像視野から最も遠い一の部品供給箇所Lに収容された部品Pが探索結果として採用される。そして、ステップS107で探索された空きの部品供給箇所LにステップS108で探索された部品Pを移動させる入換動作が実行される(ステップS109)。
図5は第1実施形態に係る入換動作を示すフローチャートである。この入換動作では、実装ヘッド5がステップS108で探索された部品Pの上方、すなわち入換前の部品供給箇所Lに収容された部品Pの上方へ移動し(ステップS301)、当該部品Pを部品供給箇所Lから吸着して取り出す(ステップS302)。続いて、実装ヘッド5は、ステップS107で探索された部品供給箇所Lの上方、すなわち入換先の部品供給箇所Lの上方へ移動し(ステップS303)、ノズルに吸着していた部品Pを当該部品供給箇所Lに配置する(ステップS304)。こうして入換動作が完了すると、図3のフローチャートのステップS101へ戻る。そして、ステップS101で部品実装処理を開始すると判断されるまで、換言すれば実装ヘッド5が実装動作の実行を待機している期間、ステップS107〜S109が実行されて、入換動作が繰り返される。
図6は第1実施形態に係る実装動作がトレイ部品に対して繰り返された場合の動作例を模式的に示す図であり、トレイ32の全部品供給箇所Lに部品Pが収容された初期状態から実装動作が実行される毎のトレイ32の状態が示されている。また、図7は第1実施形態に係る入換動作がトレイ部品に対して繰り返された場合の動作例を模式的に示す図であり、図6に示す全実装動作が完了した初期状態から入換動作が実行される毎のトレイ32の状態が示されている。ここで、図7の矢印は、入換動作に伴う部品Pの移動を示している。特にこれらの図では、2個のトレイ32のうち、図1右側のトレイ32に対する動作が示されている。つまり、撮像ユニット52は、図6および図7のトレイ32の左側であって、トレイ32の中心に対して上側にずれた位置に配置されている。
上述したとおり、部品Pの取出順位は、撮像ユニット52の撮像視野に近い部品供給箇所Lほど高く設定されており、実装ヘッド5は撮像ユニット52の撮像視野に近い部品供給箇所Lから優先して部品Pを取り出すように実装動作を実行する。そのため、図6に示すように、実装動作が繰り返されるのに伴って、撮像ユニット52に近い部品供給箇所Lから順に部品Pが取り出されて空いていく。また、実装ヘッド5は、撮像ユニット52の撮像視野から遠い部品供給箇所Lから優先して部品Pを取り出し、撮像ユニット52の撮像視野に近い部品供給箇所Lから優先して当該部品Pを配置するように、入換動作を実行する。そのため、入換動作が繰り返されるのに伴って、撮像ユニット52に遠い部品供給箇所Lから順に部品Pが取り出されるとともに、撮像ユニット52に近い部品供給箇所Lから順に部品Pが配置される。
以上に説明したように本実施形態では、実装ヘッド5は、部品供給箇所Lから取り出されずに残存する部品Pを、実行済みの実装動作で部品Pが取り出されて空いた部品供給箇所Lへ移動させる入換動作を、実装動作の実行を待機している期間に実行する。この入換動作によって、実装ヘッド5が先に実行した実装動作で部品Pを取り出した部品供給箇所Lに部品Pが再配置される。そのため、実装ヘッド5は後に実行する実装動作において、先に実行した実装動作と同じ部品供給箇所Lから部品Pを取り出すことができる。その結果、部品Pの取り出しのために部品供給箇所Lまで移動する実装ヘッド5の移動距離の差を各実装動作の間で抑えることが可能となっている。
また、実装ヘッド5は、実装動作において部品供給箇所Lから取り出した部品Pを撮像ユニット52の撮像視野へ移動させた後に基板Sへ実装する。そして、演算処理部110は、実装動作で撮像ユニット52の撮像視野に移動してきた部品Pに対して部品認識を実行する。そこで、実装ヘッド5は、入換動作において一の部品供給箇所Lから取り出した部品を当該一の部品供給箇所Lよりも撮像ユニット52の撮像視野に近い部品供給箇所Lに移動させる。かかる構成では、入換動作の実行により、実装動作中に部品Pが経由する撮像ユニット52の撮像視野に近い部品供給箇所Lに部品Pが再配置される。そのため、実装動作において部品供給箇所Lから取り出された部品Pが撮像ユニット52の撮像視野まで移動する距離が抑えられ、実装動作に要する時間の短縮化を図ることが可能となっている。
また、実装ヘッド5は、コンベア12、12が基板支持位置12Sへの基板Sの搬入を完了するまで実装動作の実行を待機している期間に、入換動作を実行する。したがって、基板Sの搬入の完了前の期間を有効利用して、入換動作を実行することが可能となっている。
続いては、変形例に係る各種実施形態について説明する。なお、以下では、既述の実施形態との差異点を中心に説明し、共通点については相当符号を付して適宜説明を省略する。ただし、共通する構成を備えることで同様の効果が奏されることは言うまでもない。
図8は第2実施形態に係る実装動作を示すフローチャートであり、図9は第2実施形態に係る入換動作を示すフローチャートである。第2実施形態に係る実装動作では、演算処理部110は、ステップS204での部品認識の結果に基づき、部品認識の対象となった部品Pが取り出された部品供給箇所Lの位置を示す第1位置情報を取得する(ステップS207)。つまり、上述の通り、記憶部120には、トレイ32の各部品供給箇所Lの位置座標が記憶されている。一方、部品認識で部品Pの位置ずれが確認される場合には、部品Pのこの位置ずれに応じた量だけ部品供給箇所Lの位置が記憶部120に記憶される位置座標よりずれていると判断できる。そこで、演算処理部110は、記憶部120に記憶される部品供給箇所Lの位置座標と、部品認識で確認された部品Pの位置ずれに基づき、上記第1位置情報を算出する。こうして算出された第1位置情報は、実装動作で部品Pが取り出されて空いた部品供給箇所Lの位置を示すこととなる。
一方、第2実施形態に係る入換動作では、実装ヘッド5は、ステップS302で吸着した部品Pを撮像ユニット52の撮像視野へ移動させ(ステップS305)、演算処理部110が撮像ユニット52の撮像結果に基づきノズルと部品Pとの位置関係を認識する部品認識を実行する(ステップS306)。そして、続くステップS303において部品供給箇所Lの上方へ部品Pを移動させる実装ヘッド5の動作が、移動先の部品供給箇所Lの第1位置情報と、ステップS306での部品認識の結果に基づき制御される。具体的には、演算処理部110は、第1位置情報が示す部品供給箇所Lの位置の上方へ実装ヘッド5のノズルを移動させるとともに、部品認識の結果が示す部品Pの位置ずれを補正するように、実装ヘッド5のノズルの位置を調整する。
このように第2実施形態では、演算処理部110は、実装動作において部品認識の対象となった部品Pが取り出された部品供給箇所Lの位置を示す第1位置情報を部品認識の結果から取得する。そして、演算処理部110は、入換動作において移動先となる部品供給箇所Lへ部品Pを移動させる実装ヘッド5の動作を、この第1位置情報に基づき制御する。これによって、入換動作の際に移動先となる部品供給箇所Lへ部品Pを的確に移動させることが可能となっている。
また、実装ヘッド5は、入換動作において部品供給箇所Lから取り出した部品Pを撮像ユニット52の撮像視野へ移動させた後に移動先の部品供給箇所Lへ移動させ、演算処理部110は、入換動作で撮像ユニット52の撮像視野に移動してきた部品Pに対して部品認識を実行する。そして、演算処理部110は、入換動作において移動先となる部品供給箇所Lへ部品Pを移動させる実装ヘッド5の動作を、入換動作での部品認識の結果に基づき制御する。これによって、入換動作の際に移動先となる部品供給箇所Lへ部品Pを的確に移動させることが可能となっている。
ところで、図9の例では、入換動作の度に部品認識が実行される。しかしながら、図10に示すように、先の部品実装処理の終了後に最初に実行される入換動作でのみ部品認識を実行し、以後の入換動作では部品認識を行わないように構成することもできる。
図10は第3実施形態に係る入換動作を示すフローチャートである。この入換動作では、実装ヘッド5が入換前の部品供給箇所Lに収容される部品Pの上方へ移動し(ステップS301)、部品Pを吸着すると(ステップS302)、実行中の入換動作が、先の部品実装処理を終了してから最初に実行される入換動作であるか否かが判断される(ステップS307)。そして、最初の入換動作である場合(ステップS307で「YES」の場合)には、図9の第2例と同様にステップS305、S306が実行される。これによって、撮像ユニット52の撮像視野から最も遠い部品供給箇所Lに収容された部品Pについて部品認識が実行される。
続いて、演算処理部110は、部品Pが残存している部品供給箇所Lの位置を示す第2位置情報を、この認識結果に基づき算出する(ステップS308)。つまり、先に実行済みの実装動作では、撮像ユニット52の撮像視野に最も近い部品供給箇所Lから取り出した部品Pに対して部品認識が実行され(ステップS204)、この部品供給箇所Lについて第1位置情報が算出されている(ステップS205)。また、実行中の入換動作での部品認識(ステップ306)の結果から、撮像ユニット52の撮像視野から最も遠い部品供給箇所Lの位置が算出できる。つまり、トレイ32の対角に位置する2個の部品供給箇所Lの位置が取得できる。そこで、演算処理部110は、記憶部120に記憶される各部品供給箇所Lの位置座標に応じて、各部品供給箇所Lの位置に対して対角の2個の部品供給箇所Lの位置ずれを按分することで、上記第2位置情報を算出し、記憶部120に記憶する。
そして、最初の入換動作においては、図9の第2例と同様にステップS303、S304が実行される。一方、実行中の入換動作が最初の入換動作でない場合(ステップS307で「NO」の場合)、ステップS305、S306を省略して、ステップS303、S304が実行される。この際、ステップS303において部品供給箇所Lの上方へ部品Pを移動させる実装ヘッド5の動作が、移動先の部品供給箇所Lの第1位置情報と、移動中の部品Pが収容されていた部品供給箇所Lの第2位置情報とに基づき制御される。具体的には、演算処理部110は、第1位置情報が示す部品供給箇所Lの位置の上方へ実装ヘッド5のノズルを移動させる。さらに、演算処理部110は、部品Pが収容されていた部品供給箇所Lの位置ずれを第2位置情報から求めた結果に基づき、実装ヘッド5のノズルに対する部品Pの位置ずれを認識する。そして、演算処理部110は、この部品Pの位置ずれを補正するように、実装ヘッド5のノズルの位置を調整する。
このように第3実施形態に係る入換動作では、トレイ32の複数の部品供給箇所Lのうち撮像ユニット52の撮像視野から最も遠い部品供給箇所Lから部品Pを取り出す入換動作で部品認識が実行される。そして、その結果に基づき、部品Pが残存する部品供給箇所Lの位置を示す第2位置情報が算出される。その結果、以後の入換動作では、第2位置情報を利用することで部品認識を省略できるため、入換動作に要する時間の短縮を図ることが可能となっている。
ところで、上述の実施形態では、撮像ユニット52により部品認識を実行していた。しかしながら、撮像ユニット52により各種の検査を実行することもできる。そこで、次に示すように部品Pの検査を実行するように構成しても良い。
図11は第4実施形態に係る実装動作を示すフローチャートである。第4実施形態の実装動作では、第1実施形態と同様にステップS201〜S204が実行された後に、部品Pの検査が実行される(ステップS208)。具体的には、ステップS204での撮像ユニット52の撮像結果に基づき、ノズルに吸着される部品Pが有する複数の端子のコプラナリティが計測される。
そして、ステップS208での検査結果に基づき、実装予定の実装箇所に対する部品Pの実装を許可するか否かが判断される(ステップS209)。つまり、この実施形態では、基板Sが基板支持位置12Sに搬入された際に、撮像ユニット51が基板Sの各実装箇所を上方から撮像し、演算処理部110が各実装箇所の各電極に付着する半田の厚みをこの撮像結果から求めて、記憶部120に記憶している。そこで、ステップS209では、演算処理部110は、実装ヘッド5のノズルに吸着される部品Pのコプラナリティと、この部品Pを実装予定の実装箇所における各電極の半田の厚みとの適合性を判断する。具体的には、部品Pの一の端子を実装箇所の対応する電極の半田に接触させたシミュレーションにおいて、他の端子と半田とのZ方向へのずれ(高さ誤差)が仮想的に算出され、その結果に基づき適合性が判断される。
つまり、一部の端子(リード)の高さが適正値より高い(浮いている)のに対して、この端子に対応する半田の厚みが適正値であると、この端子と半田との間には隙間(高さ誤差)が生じる。そして、このような隙間が大きければ、部品Pの実装時に端子を半田に接触させることは困難となる。あるいは、一部の半田の厚みが薄いのに対して、この半田に対応する端子の高さが適正値である場合も、同様である。一方、一部の端子の高さが適正値より高くても、この端子に対応する半田の厚みが適正値より厚ければ、これらの間の隙間(高さ誤差)は小さく抑えられ、部品Pの実装時にこの端子を半田に接触させることが可能となる。
そこで、演算処理部110は、端子と半田との高さ誤差の絶対値が全端子について閾値未満であれば、部品Pの実装を許可し(ステップS209で「YES」)、この部品Pを基板Sの実装箇所に実装する(ステップS206)。一方、演算処理部110は、高さ誤差の絶対値が閾値以上の端子が一つでもあれば、部品Pの実装を禁止し(ステップS209で「NO」)、実行中の実装動作を中止する(ステップS210)。さらに、演算処理部110は、実装を禁止した部品Pを、実装ヘッド5によってトレイ32に戻す(ステップS211)。
特にステップS211では、実装ヘッド5は、実装動作のステップS202で部品Pを取り出した部品供給箇所Lよりも、撮像ユニット52の撮像視野に近い部品供給箇所Lに当該部品Pを戻す。これによって、この部品Pをそのコプラナリティと適合する半田に対して実装する以後の実装動作に際して、実装ヘッド5の移動距離を抑制し、実装動作に要する時間の短縮化を図ることが可能となる。
図12は第4実施形態に係る入換動作を示すフローチャートである。第4実施形態での入換動作では、第2実施形態と同様にステップS301、S302、S305が実行された後に、部品Pの検査が実行される(ステップS309)。具体的には、ステップS305で撮像ユニット52により部品Pを撮像した結果に基づき、この部品Pが有する複数の端子のコプラナリティが計測されて、記憶部120に記憶される。その後、上述の実施形態と同様にステップS303、304が実行される。
つまり、この実施形態の入換動作では、実装ヘッド5は、異なる部品供給箇所Lの間で移動中の部品Pに撮像ユニット52の撮像視野を経由させることで、コプラナリティを計測する検査を受けさせる。こうして入換動作において予め部品Pを検査することで、その後の実装動作の際に部品Pの検査に要する時間を抑えることができ、実装動作の短縮化を図ることが可能となっている。
ところで、上述の実施形態では、撮像ユニット52の撮像視野に近い部品供給箇所Lほど取出順位が高く設定されていた。しかしながら、部品Pの取出順位はこれに限られない。例えば、特開2009−170529号に記載のように、撮像ユニット52をヘッドユニット20に搭載した部品実装機1では、撮像ユニット52が実装ヘッド5のノズルに吸着される部品Pをスキャンすることで部品認識が実行される。そのため、実装ヘッド5がノズルに吸着する部品Pを撮像ユニット52の撮像視野へ移動させることなく、次に示す実施形態のように、そのまま基板支持位置12Sの基板Sに実装することもできる。
図13は第5実施形態に係る実装動作がトレイ部品に対して繰り返された場合の動作例を模式的に示す図であり、図14は第5実施形態に係る入換動作がトレイ部品に対して繰り返された場合の動作例を模式的に示す図である。なお、図13および図14での表記方法は、図6および図7のそれと同様である。また、これらの図では、2個のトレイ32のうち、図1右側のトレイ32に対する動作が示されている。したがって、基板Sの基板支持位置12Sは、図13および図14のトレイ32の中心に対して左側かつ上側にずれている。
この第5実施形態では、部品Pの取出順位は、基板支持位置12Sに近い部品供給箇所Lほど高く設定されている。したがって、実装ヘッド5は、基板支持位置12Sに近い部品供給箇所Lから優先して部品Pを取り出すように実装動作を実行する。そのため、図13に示すように、実装動作が繰り返されるのに伴って、基板支持位置12Sに近い部品供給箇所Lから順に部品Pが取り出されて空いていく。
なお、この実装動作では、ヘッドユニット20に搭載された撮像ユニット52によって実装ヘッド5のノズルに吸着される部品Pに対して部品認識が実行される。そして、図4の例と同様にして、部品認識の結果から求められるノズルと部品Pとの位置ずれに基づき実装ヘッド5の移動が制御され、ノズルに吸着される部品Pが基板Sの実装箇所の直上へと移動される。さらに、図8の例と同様にして、実装動作における部品認識の結果に基づき、この部品認識の対象となった部品Pが取り出された部品供給箇所Lの位置を示す第1位置情報が取得される。
また、実装ヘッド5は、取出順位が高い部品供給箇所Lから優先して、すなわち基板支持位置12Sに近い部品供給箇所Lから優先して部品Pを配置するように、入換動作を実行する。そのため、図14に示すように、入換動作が繰り返されるのに伴って、基板支持位置12Sに近い部品供給箇所Lから順に部品Pが配置される。なお、入換動作における部品Pの取り出しは、入換先の部品供給箇所Lが属する列内の部品供給箇所Lのうち基板支持位置12Sから遠い部品供給箇所Lから優先して実行される。
なお、この入換動作では、ヘッドユニット20に搭載された撮像ユニット52によって実装ヘッド5のノズルに吸着される部品Pに対して部品認識が実行される。そして、図9の例と同様にして、この部品認識の結果と、移動先の部品供給箇所Lの第1位置情報とに基づき、部品供給箇所Lの上方へ部品Pを移動させる実装ヘッド5の動作が制御される。つまり、第1位置情報が示す部品供給箇所Lの位置の上方へ実装ヘッド5のノズルを移動させるとともに、部品認識の結果が示す部品Pの位置ずれを補正するように、実装ヘッド5のノズルの位置が調整される。
このように第5実施形態では、入換動作において、実装ヘッド5は、トレイ32の複数の部品供給箇所Lのうち一の部品供給箇所Lから取り出した部品Pを当該一の部品供給箇所Lよりも基板支持位置12Sに近い部品供給箇所Lに移動させる。かかる構成では、入換動作の実行により、基板支持位置12Sに近い部品供給箇所Lに部品Pが再配置される。そのため、実装動作において部品供給箇所Lから取り出された部品Pが基板支持位置12Sの基板Sまで移動する距離が抑えられ、実装動作に要する時間を短縮化することが可能となる。
さらに、実装動作において部品認識の対象となった部品Pが取り出された部品供給箇所Lの位置を示す第1位置情報が部品認識の結果から取得される。そして、入換動作において移動先となる部品供給箇所Lへ部品Pを移動させる実装ヘッド5の動作が、この第1位置情報に基づき制御される。これによって、入換動作の際に移動先となる部品供給箇所Lへ部品Pを的確に移動させることが可能となっている。
また、入換動作において、部品Pに対して部品認識が実行される。そして、入換動作において移動先となる部品供給箇所Lへ部品Pを移動させる実装ヘッド5の動作が、入換動作での部品認識の結果に基づき制御される。これによって、入換動作の際に移動先となる部品供給箇所Lへ部品Pを的確に移動させることが可能となっている。
ところで、ここで説明した第5実施形態では、入換動作の度に部品認識が実行される。しかしながら、第5実施形態においても、第3実施形態と同様にして、先の部品実装処理の終了後に最初に実行される入換動作でのみ部品認識を実行し、以後の入換動作では部品認識を行わないように構成することもできる。
この場合、複数の部品供給箇所Lのうち基板支持位置12Sに近い部品供給箇所Lから優先して部品Pを取り出して、実装動作が実行される。この際、複数の部品供給箇所Lのうち基板支持位置12Sに最も近い部品供給箇所L(図13、図14における左上の隅の部品供給箇所L)から部品Pを取り出した実装動作での部品認識の結果から、当該部品供給箇所Lの位置を示す情報が取得される。また、複数の部品供給箇所Lのうち基板支持位置12Sから遠い部品供給箇所Lから優先して部品を取り出して、入換動作が実行される。この際、複数の部品供給箇所Lのうち基板支持位置12Sから最も遠い部品供給箇所L(図13、図14における右下の隅の部品供給箇所L)から部品Pを取り出す入換動作での部品認識から、当該部品供給箇所Lの位置を示す情報が取得される。
こうして、トレイ32の対角に位置する2個の部品供給箇所Lの位置が取得されると、この結果に基づき、部品Pが残存している部品供給箇所Lの位置を示す第2位置情報が算出される。そして、以後の入換動作では、この第2位置情報に基づき実装ヘッド5の移動を制御することで、部品認識が省略される。
上述のように、上記実施形態では、部品実装機1が本発明の「部品実装機」の一例に相当し、トレイ部品供給部3が本発明の「部品供給部」の一例に相当し、トレイ32が本発明の「トレイ」の一例に相当し、部品供給箇所Lが本発明の「配置箇所」の一例に相当し、部品Pが本発明の「部品」の一例に相当し、コンベア12、12が本発明の「基板搬送部」の一例に相当し、基板Sが本発明の「基板」の一例に相当し、基板支持位置12Sが本発明の「支持位置」の一例に相当し、実装ヘッド5が本発明の「実装ヘッド」の一例に相当し、撮像ユニット52および演算処理部110が協働して本発明の「作業実行部」あるいは「部品認識部」の一例として機能し、撮像ユニット52の撮像視野が本発明の「作業位置」の一例に相当し、部品認識が本発明の「所定作業」の一例に相当し、演算処理部110が本発明の「制御部」の一例に相当し、撮像ユニット52および演算処理部110が協働して本発明の「検査部」の一例として機能し、撮像ユニット52の撮像視野が本発明の「検査位置」の一例に相当する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したものに対して種々の変更を加えることが可能である。例えば上述の実施形態では、基板支持位置12Sへの基板Sの搬入のために実装動作を待機している期間に、入換動作が実行されていた。しかしながら、入換動作の実行タイミングはこれに限られない。したがって、例えばテープ部品供給部4への部品Pの交換作業のために実装動作を待機している期間に入換動作が実行されても良い。
また、上述の第1〜第5実施形態では、トレイ部品供給部3からの部品Pの取り出しの次に撮像ユニット52による部品Pの撮像が実行されていたが、トレイ部品供給部3からの部品Pの取り出しの次に部品Pの端子へのフラックス液の塗布を実行しても良い。この場合、実装ヘッド5は部品Pの取出に続いて部品Pを塗布位置まで移動させ、この塗布位置でフラックス液が部品Pへ塗布される。そこで、フラックス液の塗布を実行する塗布位置に応じて部品Pの取出順位を設定すると良い。具体的には、この塗布位置に近い部品供給箇所Lほど取出順位を高く設定しておくと良い。これによって、実装動作においては、塗布位置に近い部品供給箇所Lから優先して部品Pが取り出される。さらに、入換動作においては、塗布位置に遠い部品供給箇所Lから優先して部品Pが取り出され、塗布位置に近い部品供給箇所Lから優先して部品Pが配置される。
また、入換動作においては、撮像ユニット52の撮像視野や塗布位置から遠い部品供給箇所Lから優先して部品Pを取り出する必要は必ずしもない。つまり、入換動作における入換先に最も近くて部品Pが残存する部品供給箇所Lから優先して部品Pの取出を実行しても良い。
さらに、取出順位の具体的な設定方法も多様であって上述のものに限られず、必要に応じて適宜変更が可能である。
また、第4実施形態で実行される検査の内容は、コプラナリティの計測とは異なるものであっても良い。具体的には、部品Pの下面に印刷された刻印を光学文字認識により認識した結果から部品Pの正誤を検査しても良いし、部品Pの端子の導通を確認した結果から部品Pの良否を検査しても良い。
また、部品供給箇所Lの位置の確認は、撮像ユニット52による撮像によらず、撮像ユニット51の撮像によって行ってもかまわない。例えば部品取出位置31にトレイ32が引き出された際に、撮像ユニット51により各部品供給箇所Lを撮像した結果に基づき、演算処理部110が各部品供給箇所Lの位置を確認しても良い。
トレイ32の具体的な構成は上述の例に限られず、部品供給箇所Lの個数や配列ピッチや、あるいは部品供給箇所Lの配列における行や列の数を適宜変更しても良い。
1…部品実装機
12…コンベア
12S…基板支持位置
S…基板
3…トレイ部品供給部
32…トレイ
L…部品供給箇所
P…部品
5…実装ヘッド
52…撮像ユニット
110…演算処理部

Claims (15)

  1. 複数の配置箇所が配列されたトレイの前記配置箇所に配置された部品を供給する部品供給部と、
    基板を支持位置へ搬入して前記支持位置で支持する基板搬送部と、
    前記配置箇所から前記部品を取り出して前記支持位置の前記基板へ実装する実装動作を実行する実装ヘッドと
    を備え、
    前記実装ヘッドは、前記配置箇所から取り出されずに残存する前記部品を、実行済みの前記実装動作で前記部品が取り出されて空いた前記配置箇所へ移動させる入換動作を、前記実装動作の実行を待機している期間に実行する部品実装機。
  2. その作業位置に位置する前記部品に対して所定作業を実行する作業実行部をさらに備え、
    前記実装ヘッドは、前記実装動作において前記配置箇所から取り出した前記部品を前記作業位置へ移動させた後に前記基板へ実装し、
    前記作業実行部は、前記実装動作で前記作業位置に移動してきた前記部品に対して前記所定作業を実行し、
    前記実装ヘッドは、前記入換動作において前記複数の配置箇所のうち一の配置箇所から取り出した前記部品を当該一の配置箇所よりも前記作業位置に近い前記配置箇所に移動させる請求項1に記載の部品実装機。
  3. 前記作業実行部は、前記実装ヘッドが保持する前記部品を撮像した結果に基づき前記実装ヘッドと前記実装ヘッドが保持する前記部品との位置関係を認識する部品認識を前記所定作業として実行する請求項2に記載の部品実装機。
  4. 前記実装ヘッドの動作を制御する制御部をさらに備え、
    前記作業実行部は、前記部品認識の対象となった前記部品が前記実装動作により取り出された前記配置箇所の位置を示す第1位置情報を前記部品認識の結果から取得し、
    前記制御部は、前記入換動作において移動先となる前記配置箇所へ前記部品を移動させる前記実装ヘッドの動作を前記第1位置情報に基づき制御する請求項3に記載の部品実装機。
  5. 前記実装ヘッドは、前記入換動作において前記配置箇所から取り出した前記部品を前記作業位置へ移動させた後に移動先の前記配置箇所へ移動させ、
    前記作業実行部は、前記入換動作で前記作業位置に移動してきた前記部品に対して前記部品認識を実行し、
    前記制御部は、前記入換動作において移動先となる前記配置箇所へ前記部品を移動させる前記実装ヘッドの動作を、前記入換動作での前記部品認識の結果に基づき制御する請求項4に記載の部品実装機。
  6. 前記実装ヘッドは、前記複数の配置箇所のうち前記作業位置に近い前記配置箇所から優先して前記部品を取り出して前記実装動作を実行する一方、前記複数の配置箇所のうち前記作業位置から遠い前記配置箇所から優先して前記部品を取り出して前記入換動作を実行し、
    前記複数の配置箇所のうち前記作業位置から最も遠い前記配置箇所から前記部品を取り出す前記入換動作において、前記実装ヘッドが前記部品を前記作業位置に移動させつつ前記作業実行部が前記部品認識を実行し、
    前記作業実行部は、前記複数の配置箇所のうち前記作業位置に最も近い前記配置箇所から前記部品を取り出した前記実装動作における前記部品認識の結果と、前記複数の配置箇所のうち前記作業位置から最も遠い前記配置箇所から前記部品を取り出した前記入換動作における前記部品認識の結果に基づき、前記部品が残存する前記配置箇所の位置を示す第2位置情報を取得し、
    前記制御部は、前記複数の配置箇所のうち前記作業位置から最も遠い前記配置箇所から前記部品を取り出す前記入換動作より後に実行される前記入換動作では、前記部品の移動先となる前記配置箇所への前記実装ヘッドの移動を前記第2位置情報に基づき制御することで前記部品認識を省略する請求項4に記載の部品実装機。
  7. 前記入換動作において、前記実装ヘッドは、前記複数の配置箇所のうち一の配置箇所から取り出した前記部品を当該一の配置箇所よりも前記支持位置に近い前記配置箇所に移動させる請求項1に記載の部品実装機。
  8. 前記実装ヘッドに伴って移動する撮像ユニットを有し、前記実装ヘッドが保持する前記部品を前記撮像ユニットにより撮像した結果に基づき前記実装ヘッドと前記実装ヘッドが保持する前記部品との位置関係を認識する部品認識を実行する部品認識部と、
    前記実装ヘッドの動作を制御する制御部と
    をさらに備え、
    前記部品認識部は、前記部品認識の対象となった前記部品が前記実装動作により取り出された前記配置箇所の位置を示す第1位置情報を前記部品認識の結果から取得し、
    前記制御部は、前記入換動作において移動先となる前記配置箇所へ前記部品を移動させる前記実装ヘッドの動作を前記第1位置情報に基づき制御する請求項7に記載の部品実装機。
  9. 前記部品認識部は、前記入換動作において前記実装ヘッドが前記配置箇所から取り出した前記部品に対して前記部品認識を実行し、
    前記制御部は、前記入換動作において移動先となる前記配置箇所へ前記部品を移動させる前記実装ヘッドの動作を、前記入換動作での前記部品認識の結果に基づき制御する請求項8に記載の部品実装機。
  10. 前記実装ヘッドは、前記複数の配置箇所のうち前記支持位置に近い前記配置箇所から優先して前記部品を取り出して前記実装動作を実行する一方、前記複数の配置箇所のうち前記支持位置から遠い前記配置箇所から優先して前記部品を取り出して前記入換動作を実行し、
    前記複数の配置箇所のうち前記支持位置から最も遠い前記配置箇所から前記部品を取り出す前記入換動作において、前記部品認識部が前記部品認識を実行し、
    前記部品認識部は、前記複数の配置箇所のうち前記支持位置に最も近い前記配置箇所から前記部品を取り出した前記実装動作における前記部品認識の結果と、前記複数の配置箇所のうち前記支持位置から最も遠い前記配置箇所から前記部品を取り出した前記入換動作における前記部品認識の結果に基づき、前記部品が残存する前記配置箇所の位置を示す第2位置情報を取得し、
    前記制御部は、前記複数の配置箇所のうち前記支持位置から最も遠い前記配置箇所から前記部品を取り出す前記入換動作より後に実行される前記入換動作では、前記部品の移動先となる前記配置箇所への前記実装ヘッドの移動を前記第2情報に基づき制御することで前記部品認識を省略する請求項9に記載の部品実装機。
  11. その検査位置に位置する前記部品に対して検査を実行する検査部をさらに備える請求項1ないし10のいずれか一項に記載の部品実装機。
  12. 前記入換動作において、前記実装ヘッドは、異なる前記配置箇所の間で移動中の前記部品に前記検査位置を経由させることで前記検査部による検査を受けさせる請求項11に記載の部品実装機。
  13. 前記部品は複数の端子を有し、
    前記基板には前記各端子に対応する位置に半田が付着しており、
    前記検査部は、前記複数の端子のコプラナリティと前記各半田の厚みとの適合性を判断した結果に基づき、前記部品の前記基板への実装の可否を決定し、
    前記実装動作において、前記実装ヘッドは前記部品を前記配置箇所から取り出して前記検査部に移動させ、前記検査部が前記基板への実装を許可した場合には前記部品を前記基板に実装する一方、前記検査部が前記基板への実装を禁止した場合には前記実装動作を中止し、前記部品を取り出した前記配置箇所よりも前記検査位置に近い前記配置箇所へ前記部品を移動させる請求項11または12に記載の部品実装機。
  14. 前記実装ヘッドは、前記基板搬送部が前記支持位置への前記基板の搬入を完了するまで前記実装動作の実行を待機している期間に、前記入換動作を実行する請求項1ないし13のいずれか一項に記載の部品実装機。
  15. それぞれ部品を配置可能な複数の配置箇所が配列されたトレイの前記配置箇所から前記部品を取り出して基板へ実装する実装動作を実装ヘッドが実行する工程と、
    前記配置箇所から取り出されずに残存する前記部品を、実行済みの前記実装動作で前記部品が取り出されて空いた前記配置箇所へ移動させる入換動作を、前記実装ヘッドが前記実装動作の実行を待機している期間に実行する工程と
    を備えた部品実装方法。
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