JP4849744B2 - 表示用基板の検査装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示パネルのような表示用基板の検査をする装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示用パネルのような表示用基板は、一般に、点灯検査のような各種の通電試験をされる。そのような試験すなわち検査は、検査すべき基板を搬送装置により測定ステージすなわち検査ステージに搬送してその検査ステージに渡し、その検査ステージにおいて基板の電極と接触子ユニットに設けられた接触子とを相対的に押圧させて通電することにより行われる。測定済みすなわち検査済みの基板は、基板受けから同じ搬送装置又は他の搬送装置に渡され、その搬送装置から除去される。
【0003】
表示用基板の検査装置においては、検査ステージに受けられた基板の電極と接触子ユニットの接触子との相対的位置を正確に維持することが、電極と接触子とを正しく接触させて、正しい検査をする上から重要である。
【0004】
この種の検査装置は、一般に、検査ステージと接触子ユニットとを検査ステージに受けられた基板と直角のZ軸線の方向に離し、搬送装置の搬送アームのような基板搬送具をZ軸線方向における検査ステージと接触子ユニットとの間を移動させて基板を搬送し、検査ステージと接触子ユニットとをZ軸線方向に相対的に移動させて接触子ユニットの接触子と基板の電極とを押圧させている。
【0005】
【解決しようとする課題】
しかし、そのような従来の検査装置では、搬送装置による基板の搬送位置がZ軸線方向における検査ステージと接触子ユニットとの間であるから、搬送装置の多くの部材を検査ステージと接触子ユニットとの間の寸法に適合した大きさとしなければならない。検査ステージと接触子ユニットとの間の寸法が小さいと、それら部品の機械的強度を高めることが難く、それら部品に撓みが生じて基板を検査ステージに対し正しく受け渡すことができない。
【0006】
上記問題を解決するために従来の検査装置では、検査ステージに対する基板の受け渡し時に検査ステージと接触子ユニットとをZ軸線方向へ大きく離す構造としているか、検査ステージを接触子ユニットに対し左右方向又は前後方向に離れた位置に移動させてその位置で検査ステージに対する基板の受け渡しをする構造としている。
【0007】
しかし、前者では検査ステージと接触子ユニットとをZ軸線方向に相対的に大きく移動させなければならないから、また後者では検査ステージ全体を左右方向又は前後方向に大きく移動させなければならず、いずれも、検査ステージと接触子ユニットとを相対的に移動させる移動機構を基板の電極と接触子ユニットの接触子との相対的位置を正確に維持することができる構造としなければならず、検査装置、特に移動機構の構造が複雑になる。
【0008】
本発明の目的は、検査装置の構造を簡単にすることにある。
【0009】
【解決手段、作用、効果】
本発明に係る検査装置は、表示用基板を受ける1以上の基板受けと、該基板受けに受けられた基板の電極に押圧される複数の接触子を備える1以上の接触子装置と、前記基板受けに対し基板を搬送しかつ受け渡す搬送装置とを含む。前記搬送装置は、前記基板受けに受けられた基板に垂直のZ軸線の方向における前記接触子の配置位置に対し前記基板受けと反対側の位置を移動されて基板を搬送する1以上の基板搬送具を備える。
【0010】
基板は、基板搬送具により、Z軸線方向における前記接触子の配置位置に対し前記基板受けと反対側の位置を搬送されると共に、基板受けに対し接触子をZ軸線方向に越えて受け渡しをされる。
【0011】
このため、基板受けと接触子ユニット特に接触子との間の間隔を小さくすることができるから、基板受けと接触子ユニットとの相対的移動距離が小さくなり、基板受けと接触子ユニットとを相対的に移動させる移動機構の構造を簡単にすることができ、その結果検査装置の構造を簡単にすることができる。
【0013】
検査装置は、さらに、前記基板受けから前記搬送装置による基板搬送方向に間隔をおいた移載台とを含み、前記基板搬送具は少なくとも前記基板受けと前記移載台とに選択的に移動されると共に前記Z軸線方向に移動される構造としてもよい。そのようにすれば、Z軸線方向における移載台及び基板受けの高さ位置を同じにして、Z軸線方向における基板受けと移載台との相対的移動距離を小さくすることができるから、基板搬送具をZ軸線方向に相対的に移動させる機構を簡単にすることができ、また基板受け及び移載台をZ方向に移動させることなく、基板受け及び移載台に対する基板の受け渡しをすることができる。
【0014】
検査装置は、さらに、前記基板受けを間にして前記搬送装置による基板搬送方向に間隔をおいた第1及び第2の移載台を含み、前記搬送装置は前記基板搬送方向に間隔をおいた2以上の前記基板搬送具を備え、一方の前記基板搬送具は少なくとも前記第1の移載台と前記基板受けとに選択的に移動されると共に前記Z軸線方向に移動される、他方の前記基板搬送具は少なくとも前記基板受けと前記第2の移載台とに選択的に移動されると共に前記Z軸線方向に移動される構造としてもよい。そのようにすれば、Z軸線方向における両移載台及び基板受けの高さ位置を同じにして、Z軸線方向における基板受けと両移載台との相対的移動距離を小さくすることができるから、基板搬送具をZ軸線方向に相対的に移動させる機構を簡単にすることができる。また、基板受け及び移載台をZ方向に移動させることなく、基板受け及び移載台に対する基板の受け渡しを同時に行うようにすることができる。
【0015】
前記搬送装置は、さらに、前記搬送装置による基板搬送方向及び前記Z軸線方向の両者に直角の第3の方向に間隔をおいて前記基板搬送方向へ伸びる一対の支持体と、両支持体に前記Z軸線方向へ変位可能に受けられた搬送フレームであって前記基板搬送具が組み付けられた搬送フレームとを備えることができる。そのようにすれば、搬送装置の構造が簡単になる。
【0016】
前記搬送フレームは、前記基板受けに対し基板の受け渡しをする第1の位置と、基板を搬送する第2の位置とに選択的に前記Z軸線方向に変位される構造としてもよい。そのようにすれば、Z軸線方向における移載台及び基板受けの高さ位置を同じにして、基板搬送具をZ軸線方向に相対的に移動させる機構を簡単にすることができ、また基板受けをZ方向に移動させることなく、基板受けに対する基板の受け渡しをすることができる。
【0017】
検査装置は、さらに、1以上の開口を有する遮光板であって前記基板搬送具と共に前記搬送装置による基板搬送方向に移動されて前記開口が前記基板受けに受けられた基板と対向する位置と前記開口がその基板から前記基板搬送方向へ離れる位置とに選択的に変位される遮光板とを含むことができる。そのようにすれば、検査装置を点灯検査に適用した場合、外部の光を遮光板により断つことができる。また、遮光板をその開口が基板受け上の基板から離れた位置に搬送装置により移動させて、基板受けに対する基板の受け渡しをすることができから、遮光板専用の移動機構を備える必要がない。
【0018】
前記搬送装置による基板の搬送方向及び前記Z軸線方向の両者に直角の第3の方向に間隔をおいた複数の前記基板受けを含み、前記搬送装置は前記第3の方向に間隔をおいた複数の前記基板搬送具を備え、前記遮光板は前記第3の方向に間隔をおいた複数の開口を有しており、各基板搬送具及び各開口は前記基板受けに個々に対応されていることができる。そのようにすれば、検査装置を点灯検査に適用した場合、隣り合う基板受け上の基板からの光が相互に干渉することを防止することができる。
【0019】
前記搬送装置による基板の搬送方向及び前記Z軸線方向の両者に直角の第3の方向に間隔をおいた複数の前記基板受けを含み、前記搬送装置は前記第3の方向に間隔をおいた複数組の前記基板搬送具を備え、前記遮光板は前記第3の方向に間隔をおいた複数の開口を有しており、前記基板搬送具の各組及び各開口は前記基板受けに個々に対応されており、各組の基板搬送具は前記遮光板を間にして前記基板搬送方向に間隔をおいていることができる。そのようにすれば、基板受けに対する未検査の基板の装填と検査済みの基板の除去とを同時に並行して行うことができる。
【0020】
検査装置は、さらに、光を前記基板に受けられた基板に背後から照射する1以上のバックライトと、前記基板受けに個々に対応されて対応する基板受けと前記バックライトとの間に出し入れされる複数のシャッタを含むことができる。そのようにすれば、検査装置を点灯検査に適用した場合、検査時に基板を受けていない基板受けに対応するシャッタを基板受けとバックライトとの間に移動させて、バックライトからの光が基板受けを通過することを防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1から図8を参照するに、検査装置10は、液晶を封入した矩形の液晶表示パネルを表示用基板12とし、複数(図示の例では、6つ)の基板12の同時自動的点灯検査をすることができる装置として構成されている。基板12は、矩形の1つの辺の一部に複数の電極を備えている。
【0022】
以下の説明では、図1において、左右方向(Y方向)を「左右方向」といい、図面に垂直の方向(X方向)を「前後方向」といい、上下方向(Z方向)を「上下方向」という。
【0023】
検査装置10は、図しない筐体状の本体の内部領域を、左右方向における中央の検査ステーション14と、検査ステーション14の左方側の第1の移載ステーション16と、検査ステーション14の右方側の第2の移載ステーション18とに分けている。
【0024】
検査ステーション14には、基板12を水平に受ける6つの基板受け20と、基板受け20から下方に間隔をおいて配置されたバックライトユニット22と、基板受け20とバックライトユニット22との間に出入り可能の6つのシャッタ24と、基板受け20に対応された複数の接触子装置すなわち接触子ユニット26とが配置されている。
【0025】
図示の例では、各基板受け20は、基板12を解放可能に真空的に吸着する短い四角筒状のチャックであり、したがってその基板受け部(上端部)に吸着溝(図示せず)を有している。
【0026】
図3,4,8に拡大して示すように、上記のような6つの基板受け20は前後方向に間隔をおいて左右方向における同じ位置に配置されており、また受けた基板12に垂直のZ軸線の方向(図示の例では、上下方向)における基板受け部の位置は同じ高さ位置とされている。
【0027】
バックライトユニット22は、基板受け20の配置方向(前後方向)へ伸びる1以上のバックライトを、前後方向に長い矩形の開口を有する収納容器内に収容して、全ての基板受け20で共通のユニットとされている。しかし、基板受け20毎又は複数の基板受け20毎にバックライトユニットを備えていてもよい。
【0028】
図示の例では、各基板受け20の側壁に1つの接触子ユニット26が配置されている。しかし、各基板受け20に配置される接触子ユニット20の数は、基板12の種類、特に電極の配置箇所や配置数、接触子ユニット20の種類等により異なる。
【0029】
第1の移載ステーション16には、カセット移送装置28と、基板移載装置30と、基板昇降装置32とが配置されている。
【0030】
カセット移送装置28は、図5及び図7に拡大して示されているように、未検査の基板12をその長手方向が左右方向となる状態に収納したカセット34をカセット設置位置に受け、そのカセットをカセット設置位置から基板移載装置30により取り出すことができる基板取り出し位置に前進させ、空のカセット34を基板取り出し位置からその下方のカセット受け位置に下降させ、その空のカセットをカセット受け位置の後方でかつカセット設置位置の下方に位置するカセット除去位置に移動させる。
【0031】
図示の例では、カセット移送装置28は2つのカセット34が前後方向に整列して配置可能の構造とされている。各カセット34は複数の基板12を上下方向に間隔をおいて前後方向に3列ずつ収納可能に構成されており、複数の基板12により形成される各縦列は基板受け20に対応されている。しかし、基板受け20と同数以上の基板縦列が形成される限り、単一のカセットとしてもよいし3以外の複数のカセットとしてもよい。
【0032】
カセット移送装置28は、未検査の基板12を上記のように収納した2つのカセット34を、これらが前後方向に整列した状態に、カセット設置位置に移動されているカセット設置台36に受け、次いでカセット設置台36を基板取り出し位置に向けて前進させる。これにより、両カセット34はカセット昇降機38のカセットアーム40に渡されて、基板がなくなるまで(空になるまで)その位置に維持される。
【0033】
カセット移送装置28は、また、カセット34に収納している基板12がなくなると、カセット設置台36の下方に配置された空カセット受け台42をカセット受け取り位置に移動させ、次いでアーム40を下降させて空のカセット34を空カセット受け台42に渡し、次いで空カセット受け台42をカセット除去位置に後退させる。
【0034】
空のカセット34は空カセット受け台42から取り除かれ、その代わりに未検査の基板を収納した新たなカセットがカセット設置台36に設置される。カセット設置台36へのカセット34の設置や、空カセット受け台42からの空のカセット34の除去は、クレーンやロボットのような適宜な移載機により又は人手により、行われる。
【0035】
カセット設置台36及び空カセット受け台42は、上下方向に間隔をおいてカセット移送装置28のフレーム(図示せず)に移動可能に配置されており、また別々の駆動機構44,46により前進及び後退される。
【0036】
カセット昇降機38は、前後方向に間隔をおいた複数のカセットアーム40をカセット34毎に備えており、それらのカセットアーム40をそれらがカセット34に向けて伸びる状態に共通の長尺部材48に組み付け、長尺部材48を同期して駆動される一対の昇降機構50により昇降させる。これにより、全てのカセットアーム40は、同時に昇降されると共に、基板12をカセット34から取り出すたびに同時に所定量ずつ下降(又は、上昇)される。
【0037】
基板移載装置30は、前後方向に隣り合う6つの基板12をカセット34から同時に取り出し、それらを基板昇降装置32に渡す。このため、基板移載装置30は、基板受け20に個々に対応された複数の受け渡しアーム52を備えている。各受け渡しアーム52の先端部(カセット34側の端部)は、図7に示すように、U字状に切除されており、また図示していないが基板12を解放可能に吸着する吸着溝を先端部上面に有している。
【0038】
それらの受け渡しアーム52は、それらがカセット34に向けて伸びる状態に共通の長尺部材54に前後方向に間隔をおいて組み付けられており、長尺部材54がアーム駆動機構56により同期して駆動されることにより、カセット34に対し左右方向へ移動される。受け渡しアーム52は、カセット34内の下方(又は、上方)に位置する基板から上方(又は、下方)に位置する基板へと順に取り出す。
【0039】
受け渡しアーム52は、アーム駆動機構56によりカセット34に向けて同時に移動されて、カセット34内の基板12の下側に差し入れられ、その状態でカセット34がカセット昇降機38によりわずかに下降されることにより基板12を受けて真空的に吸着する。その後、受け渡しアーム52は、アーム駆動機構56により同時に右方へ移動されて、基板昇降装置32への基板12の移載位置に後退される。
【0040】
基板昇降装置32は、6つの基板を基板移載装置30から受けて所定の高さ位置まで上昇させる。このため、基板昇降装置32は、受け渡しアーム52及び基板受け20に個々に対応するように前後方向に間隔をおいたロード用の6つの移載台60を備えている。各移載台60は、受け渡しアーム52のU字状切除部の曲率半径よりやや小さい半径を有する円柱状の形状を有している。
【0041】
各移載台60は、回転機構62により移載台60の軸線の周りに回転される。回転機構62は、板状をした共通の支持台64に設置されており、支持台64が前後方向に間隔をおいた一対の昇降機構66により上下方向へ移動されることにより、移載台60と共に昇降される。各移載台60は、基板を解放可能に吸着する吸着溝を上面に有しており、またその上面を他の移載台60と同じ高さ位置とされている。
【0042】
受け渡しアーム52が後退されるとき、移載台60は受け渡しアーム52の移動箇所よりも下方に下げられている。受け渡しアーム52が完全に後退されると、移載台60は、受け渡しアーム52のU字状除去部を経て上昇されて基板12を受け渡しアーム52から上面に受けかつ真空的に吸着し、その状態で90度回転される。これにより、移載台60に受けられた基板12はその長手方向が前後方向となる状態に姿勢を変更される。
【0043】
基板昇降装置32の上方には、アライメント装置68が短い筒状のフレーム70内に前後方向に間隔をおいた2つのプッシャ機構を配置している。各プッシャ機構は、2組のプッシャ72を備えている。一方の組のプッシャ72は前後方向に間隔をおいていると共に相寄り相離れる方向へ移動される。他方の組のプッシャ72は左右方向に間隔をおいていると共に相寄り相離れる方向へ移動される。
【0044】
移載台60上の基板12は、昇降機構66により移載台60と共にアライメント装置68の高さ位置に上昇され、プッシャ72が相寄る方向へ移動されることにより矩形の縁部を押される。これにより、基板12は、移載台60ひいては検査装置10に対しアライメント(この実施例では、芯出し)をされる。アライメント装置68は、フレーム70を移動させるべく前後方向に伸びる駆動装置74により図示しない本体に装着されている。
【0045】
基板12は2つずつアライメントをされる。このため、アライメント装置68はアライメントを行うたびに移載台60の配置ピッチ分ずつ前後方向に移動され、全ての移載台60はアライメント装置68が移動されるたびに昇降される。全ての基板12のアライメントが終了すると、移載台60は、後に説明するロード・アンロード用の主搬送装置76に基板12を渡す高さ位置に下げられる。
【0046】
基板12に形成されている識別子を読み取る2つのIDリーダヘッド78は、アライメント装置68のフレーム70に前後方向に間隔をおいて装着されている。IDリーダヘッド78は、基板12がアライメントをされるたびにその基板の識別子を読み取る。
【0047】
IDリーダヘッド78は、識別子が算用数字やアルファベットのような文字であれば、ビデオカメラが用いられ、バーコードのような記号であればバーコードリーダのような記号読み取り機が用いられる。いずれの場合も、IDリーダヘッド78の出力信号は図示しない処理回路において処理される。
【0048】
第2の移載ステーション18には、基板受け20に個々に対応するように前後方向に間隔をおいたアンロード用の6つの移載台80と、アンロード用の基板搬送装置82と、複数のトレー昇降装置84と、トレー搬送装置86とが配置されている。
【0049】
各移載台80は、円柱状の形状を有しており、また基板を解放可能に吸着する吸着溝を上面に有しており、さらにその上面を他の移載台80と同じ高さ位置とされている。
【0050】
各移載台80は、検査済みの基板12を主搬送装置76から受けて真空的に吸着し、次いで回転機構88により移載台80の軸線の周りに90度回転される。これにより、検査済みの基板12はその長手方向が左右方向となる状態に姿勢を変更される。
【0051】
基板搬送装置82は、移載台80及びトレー昇降装置84の配置空間の上方を前後方向に間隔をおいて左右方向へ伸びる一対のガイド90と、前後方向へ伸びかつ両ガイド90に左右方向へ移動可能に支持された支持アーム92と、支持アーム92に組み付けられたパッド昇降機94と、パッド昇降機94の下端に装着されて昇降される吸着パッド96とを備えている。
【0052】
一方又は双方のガイド90は、支持アーム92を左右方向へ移動させるY駆動機構(図示せず)を収納している。支持アーム92は、吸着パッド96が左右方向において移載台80の上方となる位置からトレー昇降装置84に受けられたトレー98の上方となる位置までの範囲内で、Y駆動機構により移動される。支持アーム92は、パッド昇降装置94を前後方向へ移動させるX駆動機構(図示せず)を収納している。
【0053】
パッド昇降機94は、吸着パッド96が移載台80から基板12を受けてその基板12をトレー98に移すことができる位置と、吸着パッド96を移載台80及びトレー98の上方へ退避させる位置とに吸着パッド96を昇降させる。吸着パッド96は、基板12を真空的に吸着する真空吸着パッドである。
【0054】
吸着パッド96は、Y駆動機構、X駆動機構及びパッド昇降機94により三次元的に移動されて移載台80上の基板12を吸着し、その状態で基板12を検査結果により定まるトレー98上に搬送してその基板12をトレー98に渡す。各トレー98は、複数(図示の例では、6つ)の基板12を収納可能である。
【0055】
各トレー昇降装置84は、トレー98を受けるアーム100を昇降機102により適宜な高さ位置に昇降させる。図示の例では、4つのトレー昇降装置84が設置されている。それらのトレー昇降装置84のうち、2つは良品の基板を収納するトレー98に用いられ、他の1つは不良品の基板を収納するトレー98に用いられ、残りの1つは空のトレー98に用いられる。空のトレー用のトレー昇降装置84には、複数のトレー98が重ねられている。
【0056】
トレー搬送装置86は、良品の基板を収納するトレー98又は不良品の基板を収納するトレー98が満杯になったとき、空のトレー98を一対の挟持アーム106で挟み、その状態で空のトレーを満杯のトレーの上方に移動させ、空のトレーを満杯のトレーの上に重ねる。このため、トレー搬送装置86は、挟持アームに挟持動作をさせる挟持動作用駆動機構、挟持アームを上下方向へ移動させるZ駆動機構、挟持アームを前後方向に移動させるX駆動機構等を備えている。
【0057】
良品用及び不良品用の各トレー昇降装置84は、トレーを受けるたびにその分だけアーム100を下降させて、最上部のトレー98の底面を移載台80の上面の高さ位置に一致された状態に維持する。これにより、移載台80及びトレー98に対する基板12の受け渡しのための吸着パッド86の昇降範囲を同じにすることができる。
【0058】
空のトレー用のトレー昇降装置84は、空のトレーが取り出されるたびに、その分アーム100を上昇させて、最上部のトレーの高さ位置を一定に維持する。これにより、挟持アーム106を昇降させるZ駆動機構による昇降範囲を大きくする必要がない。
【0059】
主搬送装置76は、前後方向に間隔をおいて左右方向へ伸びる一対の支持体110と、両支持体110に上下方向へ変位可能に受けられた搬送フレーム112と、基板受け20に個々に対応するようにフレーム112に前後方向に間隔をおいて組み付けられた6組の基板搬送具114と、フレーム112を両支持体110に対し上下方向へ変位させる一対のカム機構116とを含む。
【0060】
両支持体110は、フレーム112を左右方向へ移動させるフレーム移動機構(図示せず)を収納している。両フレーム移動機構は連動軸118により互いに連結されて、同期してフレーム112を移動させる。
【0061】
各基板搬送具114は、図示の例では基板12を真空的に吸着する吸着パッドである。各組の基板搬送具114は、フレーム112の左右方向に端部に装着されている。カム機構116は、そのカム面をフレーム112の下面に当接させており、また図示しない駆動機構により同期してほぼ180度回転される。
【0062】
フレーム112には、また、遮光板120がフレーム112の左右方向中央部の下側を前後方向へ伸びるように組み付けられている。遮光板120は、矩形をした6つの開口122を有している。各開口122は、基板受け20に個々に対応されている。
【0063】
基板受け20に個々に対応された6つのビデオカメラ124は、搬送装置76の上方に前後方向に間隔をおいて配置されている。各ビデオカメラ124は、対応する基板受け20上の基板12を、フレーム112の左右方向中央領域の開口126及び遮光板120の開口122を通して撮影する。各ビデオカメラ124の出力信号は、テスタ128に供給されて、基板の良否の判定に用いられる。
【0064】
接触子ユニット26は、基板受け具20上の基板12の検査をしている間、接触子が配置された接触子ブロック130を基板受け20の上に進出させ、接触子を基板12の電極に押圧している。しかし、基板受け具20上の基板12の検査をしていないとき、特に少なくとも基板受け20に対する基板12の受け渡しをする間、接触子ユニット26は、少なくとも接触子ブロック130を基板受け20から退避させている。
【0065】
次に、基板受け20上の基板12を検査している間における検査装置10の動作について説明する。
【0066】
主搬送装置76は、遮光板120の開口122が基板受け20の上方に位置し、左方側の基板搬送具114が基板受け20と移載台60との間に位置し、右方側の基板搬送具114が基板受け20と移載台80との間に位置するように、フレーム112をフレーム移動機構により移動させ、その位置に維持している。この状態において、フレーム112は支持体110に対し上昇されており、また接触子ユニット26は接触子を基板受け20上の基板12の電極に接触させている。
【0067】
検査時、遮光板120は、基板受け20上の基板12を通過した光が隣の基板受け20に対応するビデオカメラ124に入射することを防止する。このため、隣り合う基板受け20上の基板12を通過した光が相互に干渉することが防止される。また、外乱光が基板受け20と主搬送装置76との間からビデオカメラに入射することが防止される。
【0068】
各シャッタ24は、対応する基板受け20に基板12が存在する限り、基板受け20とバックライトユニット22との間から駆動機構132により退避されている。
【0069】
しかし、対応する基板受け20に基板が存在しないと、シャッタ24は基板受け20とバックライトユニット22との間に進出される。これにより、そのシャッタ24は、バックライトユニット22からの光が対応する基板受け20及び開口122を通過して隣の基板受け20上の基板の検査に影響を与えることを防止する。
【0070】
第1の移載ステーション16においては、カセット34内の未検査の基板12をカセットアーム40により取り出し、取り出した基板12を受け渡しアーム52により移載台60に移し、その基板12の向きを移載台60により変更し、その基板12のアライメントをアライメント装置68により行い、その基板12の識別子をID読み取りヘッド78で読み取り、移載台60を主搬送装置76による基板の受け渡し高さまで下降させている。
【0071】
第2の移載ステーション18においては、移載台80上の検査済みの基板12を吸着パッド96により吸着し、その基板12を検査結果に応じたトレー98上に搬送し、そのトレー98に基板12を移している。
【0072】
検査が終了すると、接触子ユニット26の接触子ブロック130が基板受け20上の基板12から側方へ退避された後、第1の移載ステーション16から基板受け20への未検査の基板12の搬送と、基板受け20から第2の移載ステーション18への検査済みの基板の搬送とが主搬送装置76により行われる。
【0073】
次に、主搬送装置による基板の搬送について、図9及び図10を参照して説明する。
【0074】
先ず、フレーム112が支持体110に対し上昇されている状態で、左方の基板搬送具114がロード用の移載台60の上方に位置し、右方の基板搬送具114が基板受け20の上方の位置するように、フレーム112がフレーム移動機構により左方へ移動される。
【0075】
次いで、カム機構116がほぼ180度回転される。これにより、図9(A)に示すように、フレーム112が図示しないばね機構により支持体110に対し下降され、それにともなって左方の基板搬送具114が移載台60上の基板12に接触し、右方の基板搬送具114が基板受け20上の基板12に接触する。この状態で、各基板搬送具114が基板12を真空的に吸着する。
【0076】
次いで、カム機構116がほぼ180度逆転される。これにより、図9(B)に示すように、フレーム112が支持体110に対し押し上げられ、各基板搬送具114が基板12と共に上昇される。
【0077】
次いで、フレーム112が支持体110に対し上昇されている状態で、左方の基板搬送具114が基板受け20の上方に位置し、右方の基板搬送具114がアンロード用の移載台80の上方の位置するように、フレーム112がフレーム移動機構により右方へ移動される。
【0078】
次いで、カム機構116が再びほぼ180度回転される。これにより、図10(A)に示すように、フレーム112が前記したばね機構により支持体110に対し下降し、それにともなって左方の基板搬送具114が基板12を基板受け20に載せ、右方の基板搬送具114が基板12をアンロード用の移載台80に載せる。この状態で、各基板搬送具114が基板12を解放し、各基板受け20及び各移載台80が基板12を真空的に吸着する。
【0079】
次いで、カム機構116が再度ほぼ180度逆転される。これにより、フレーム112が支持体110に対し押し上げられ、各基板搬送具114が上昇される。
【0080】
次いで、フレーム112が支持体110に対し上昇されている状態で、図10(B)に示すように、遮光板120の開口122が基板受け20の上方に位置し、左方側の基板搬送具114が基板受け20と移載台60との間に位置し、右方側の基板搬送具114が基板受け20と移載台80との間に位置するように、フレーム112がフレーム移動機構により移動され、その位置に維持される。
【0081】
図10(B)に示す状態において、新たな基板12の検査が行われると共に、第1及び第2の移載ステージ16及び18において基板のロード及びアンロードが行われる。
【0082】
検査装置10によれば、基板受け20と接触子ユニット26の接触子との間の間隔を小さくすることができるから、基板受け20と接触子ユニット26との相対的移動距離が小さくなり、基板受け20と接触子ユニット26とを相対的に移動させる移動機構の構造を簡単にすることができ、その結果検査装置の構造を簡単にすることができる。
【0083】
また、遮光板120をその開口122が基板受け20上の基板12から離れた位置に主搬送装置76により移動させて、基板受け20に対する基板の受け渡しをすることができから、遮光板専用の移動機構を備える必要がない。
【0084】
さらに、上下方向における両移載台60,80及び基板受け20の高さ位置を同じにして、上下方向における基板受け20と両移載台60,80との相対的移動距離を小さくすることができるから、基板搬送具114を上下方向に相対的に移動させる機構を簡単にすることができる。また、基板受け20及び移載台60,80を上下方向に移動させることなく、基板受け20及び移載台60,80に対する基板の受け渡しを同時に行うようにすることができる。
【0085】
次に、上記のような接触子ユニットの一実施例を、図11から図17を参照して、説明する。しかし、本発明は、他の構造を有する接触子ユニットを用いる検査装置にも適用することができる。
【0086】
接触子ユニット26は、接触子ブロック130のほかに、基板受け20の側方に配置された支持ブロック140と、基板受け20に対しその側方から前進されかつ側方に後退される方向へ移動可能に支持ブロック140に支持された第1の移動ブロック142と、基板受け20に受けられた基板12に対して傾斜する方向へ移動可能に第1の移動ブロック142に配置された第2の移動ブロック144とを含む。
【0087】
第1の移動ブロック142の移動方向は、基板受け20に受けられた基板12と平行の左右方向である。第2の移動ブロック144の移動方向は、その基板12に対し傾斜して斜め上下方向であり、基板受け20側ほど基板受け20から基板12と直角のZ方向(図示の例では、上方)に離れる方向である。
【0088】
支持ブロック140は、取付板146を基板受け20の側面に組み付け、板状のベース148を取付板146の上に配置し、第1の移動ブロック142を左右方向へ移動させる駆動機構150をベース148の上に組み付け、第1の移動ブロック142の移動方向を左右方向に制限するガイドレール152を駆動機構150の上に配置している。
【0089】
ベース148は、取付板146に備えられた位置決めピン(図示せず)を図11に示す位置決め穴154に受け入れることにより、取付板146及び基板受け20に対して位置決められ、また図11に示す取付穴156を利用して複数のボルト(図示せず)により取付板146に組み付けられている。
【0090】
ベース148の先端部(基板受け20側の端部)は、ベース148の幅方向に間隔おいて立ち上げられた2つのストッパ部158とされている。駆動機構150は、図示の例では、パイプ160を利用して圧縮空気が給排出されるエアーシリンダ機構である。しかし、駆動機構150はジャッキ式の駆動機構のように左右方向における第1の移動ブロック142の位置を調整可能のものであってもよい。
【0091】
取付板146を用いることなく、ベース148を基板受け20に組み付けてもよいし、ベース148を用いることなく、駆動機構150を取付板146に組み付けてもよい。前者の場合、前記した位置決めピンとボルト用のねじ穴とは基板受け20に形成される。
【0092】
第1の移動ブロック142は、駆動機構150により、図12に示す接触子162が基板12の電極に接触する前進位置と接触子162が基板12から離されて後退する待機位置すなわち後退位置とに移動される。第1の移動ブロック142が前進位置及び後退位置に移動されたことは、それぞれ、ベース148に配置されたセンサ164及び166で第1の移動ブロック142の側部に装着されたシャッタを感知することにより検出される。センサ164及び166は、いずれも、送光器と受光器とを備え、シャッタ168が第1の移動ブロック142と共に移動することにより、送光器及び受光器間に達するように配置されている。
【0093】
第1の移動ブロック142は、左右方向への第1の移動ブロック142の移動を円滑にするために、複数のボール(図示せず)によりガイドレール152に結合されている。第1の移動ブロック142は、第2の方向へ伸びるガイドレール170を先端部に有している。
【0094】
第2の移動ブロック144は、ガイド172をガイドレール170に斜め上下方向へ移動可能に組み付け、傾斜ブロック174をガイド172に組み付け、ストッパアーム176を傾斜ブロック174にねじ止めしている。ストッパアーム176は、ストッパ部158に個々に対応する2つのアーム部を有しており、ストッパ部158に接触して回転しつつ基板受け20上の基板12に直角のZ方向へ移動する2つの転動部材すなわち回転部材178を各アーム部に上下方向に間隔をおいて組み付けている。
【0095】
各回転部材178は、図示の例では、左右方向及び斜め上下方向と直角の前後方向(第4の方向)へ伸びる軸線の周りに回転可能にアーム部に装着されたローラであるが、ボールのような他の部材であってもよい。ガイド172は、斜め上下方向への傾斜ブロック174の移動を円滑にするために、複数のボール180(図14参照)によりガイドレール170に結合されている。
【0096】
ベース148は、第1の移動ブロック142が前進位置に移動されたとき、下側の回転部材178の一部を受け入れる凹所182を各ストッパ部158の基端部に有している。
【0097】
各接触子162は、スプリングピンタイプのプローブであり、接触子ブロック130を貫通して伸びている。接触子162は、基板12の電極の配列と同じ配列に配置されており、また接触子ブロック130に組み付けられた配線基板184と、配線基板184に組み付けられたコネクタ186と、コネクタ186に接続されたフレキシブル印刷配線板188(図12参照)とを介して、検査装置の電気回路に電気的に接続される。
【0098】
図15に示すように、第2の移動ブロック144は、第1の移動ブロック142及び傾斜ブロック174にそれぞれ形成された穴190及び192に配置された圧縮コイルばねのような弾性体194により、第1の移動ブロック142から離れるように第2の方向へ付勢されている。弾性体194は、穴190にねじ込まれた止めねじ196により、穴190からの脱落を防止されている。
【0099】
図16に示すように、斜め上下方向への第1の移動ブロック144の最大移動量は、傾斜ブロック174に形成された穴198を貫通して第1の移動ブロック142に螺合されたストッパねじ200により制限されている。
【0100】
接触子162の先端と基板12との平行度や高さ位置は、接触子ユニット26毎に調整することができる。このため、そのような平行度や高さ位置の調整作業が容易になり、基板と接触子との間にコンタクトずれが生じるおそれが低減される。
【0101】
次に、図17を参照して、接触子ユニット26の動作を説明する。
【0102】
待機時、第1の移動ブロック142は、図17(C)に示すように、駆動機構150により基板受け20から左右方向へ離れた待機位置に後退されている。このため、第2の移動ブロック144は、基板受け20上の基板12から左右方向へ後退されていると共に、弾性体194によりストッパねじ200に当接した状態に斜め上下方向に付勢されて基板12から上方に離されている。
【0103】
待機状態において、第1及び第2の移動ブロック142,144並びに接触子ブロック130は基板受け20への基板12の配置領域から左右方向へ離されているから、基板12を基板受け20に対し着脱することができる。
【0104】
検査時、第1の移動ブロック142が駆動機構150により基板受け20に向けて前進される。図17(B)に示すように、第1の移動ブロック142の前進の終期に、第2の移動ブロック144の回転部材178がストッパ部158に接触する。これにより、第2の移動ブロック144の前進が阻止され、その状態で第1の移動ブロック142がさらに前進される。
【0105】
第1の移動ブロック142のさらなる前進により、第2の移動ブロック144が弾性体194の付勢力に抗して第1の移動ブロック142に対し斜め上下方向に後退される。このとき、第2の移動ブロック144は、第1の移動ブロック142が基板受け20に接近すればするほど接触子ブロック130が基板12側に変位するように下降される。このとき、回転部材178は、ストッパ部158に接触して回転しつつ下降する。
【0106】
図17(A)に示すように、第1の移動ブロック142が所定位置まで前進されると、下側の回転部材178はその一部を凹所182に受け入れられ、それにより接触子162は基板12の電極に押圧される。
【0107】
第1の移動ブロック142の前進終了時、第2の移動ブロック144が基板12に対して左右方向に変位することなく、上下方向へ変位するから、接触子162の先端で基板12を擦るおそれがなく、基板12及び接触子162を損傷するおそれがない。
【0108】
第1の移動ブロック142が前進位置から後退され始めると、第2の移動ブロック144が弾性体194の付勢力により第1の移動ブロック142に対し前進される。このとき、第1の移動ブロック142が基板受け20から離れれば離れるほど接触子ブロック130が基板12から離れるように、第2の移動ブロック144が後退されると共に所定量Zだけ上下方向に変位されるから、接触子162は図17(B)に示すように基板12から所定量Zだけ上方に離される。このとき、回転部材178は、ストッパ部158に接触して回転しつつ上昇する。
【0109】
第1の移動ブロック142の後退開始時も、回転部材178が凹所182から脱出する際に第2の移動ブロック144が弾性体194の付勢力により斜め上下方向へ移動されて接触子162が基板12から上方に離されるから、接触子162の先端で基板12を擦るおそれがなく、基板12及び接触子162を損傷するおそれがない。
【0110】
その後、第1の移動ブロック142は、さらに距離L2後退されて後退位置に戻され、第2の移動ブロック144及び接触子ブロック130も後退位置に戻される。
【0111】
本発明は、液晶表示パネルの点灯検査装置のみならず、液晶表示パネル用のガラス基板、有機EL表示パネル等、他の表示用基板の検査装置にも適用することができる。また、本発明は、自動検査装置のみならず、人手による検査装置にも適用することができる。
【0112】
本発明は、上記実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない限り、種々変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例を示す正面図である。
【図2】図1に示す検査装置の平面図であってアライメント装置及びテレビカメラを省略して示す図である。
【図3】図1に示す検査装置における検査ステーションの一実施例を示す拡大断面図である。
【図4】検査ステーションの一部を示す拡大平面図であってアライメント装置及びテレビカメラを省略して示す図である。
【図5】図1に示す検査装置における第1の移載ステーションの一実施例を示す拡大図である。
【図6】図1に示す検査装置における第2の移載ステーションの一実施例を示す拡大図である。
【図7】第1の移載ステーションの平面図である。
【図8】検査ステーション及び第2の移載ステーションの平面図である。
【図9】図1に示す検査装置の動作を説明するための図である。
【図10】図9に続く動作を説明するための図である。
【図11】図1に示す検査装置で用いる接触子ユニットの一実施例を示す平面図である。
【図12】図11に示す接触子ユニットの正面図である。
【図13】図11に示す接触子ユニットの右側面図である。
【図14】図12における14−14線に沿って見た視図である。
【図15】図13における15−15線に沿って得た断面図である。
【図16】図13における16−16線に沿って得た断面図である。
【図17】図11に示す接触子ユニットの動作を説明するための図であって、(A)は第1の移動ブロックが前進位置にあるときの図、(B)は第1の移動ブロックが前進終了時期及び後退開始時期にあるときの図、(C)は第1の移動ブロックが後退位置にあるときの図である。
【符号の説明】
10 検査装置
12 表示用基板
14 検査ステーション
16,18 移載ステーション
20 基板受け
22 バックライトユニット
24 シャッタ
26 接触子ユニット
28 カセット移送装置
30 基板移載装置
32 基板昇降装置
34 カセット
52 受け渡しアーム
60,80 移載台
68 アライメント装置
76 主搬送装置
82 アンロード用の基板搬送装置
84 トレー昇降装置
86 トレー搬送装置
96 吸着パッド
98 トレー
110 支持体
112 搬送フレーム
114 基板搬送具
116 カム機構
120 遮光板
122 開口
130 接触子ブロック
162 接触子
Claims (7)
- 表示用基板を受ける1以上の基板受けと、該基板受けに受けられた基板の電極に押圧される複数の接触子を備える1以上の接触子装置と、前記基板受けに対し基板を搬送しかつ受け渡す搬送装置と、前記基板受けを間にして前記搬送装置による基板搬送方向に間隔をおいた第1及び第2の移載台とを含み、
前記搬送装置は、前記基板受けに受けられた基板に垂直のZ軸線の方向における前記接触子の配置位置に対し前記基板受けと反対側の位置を移動されて基板を搬送すべく前記基板搬送方向に間隔をおいた2以上の基板搬送具を備え、
一方の前記基板搬送具は少なくとも前記第1の移載台と前記基板受けとに選択的に移動されると共に前記Z軸線方向に移動され、
他方の前記基板搬送具は少なくとも前記基板受けと前記第2の移載台とに選択的に移動されると共に前記Z軸線方向に移動される、表示用基板の検査装置。 - 前記搬送装置は、さらに、前記搬送装置による基板搬送方向及び前記Z軸線方向の両者に直角の第3の方向に間隔をおいて前記基板搬送方向へ伸びる一対の支持体と、両支持体に前記Z軸線方向へ変位可能に受けられた搬送フレームであって前記基板搬送具が組み付けられた搬送フレームとを備える、請求項1に記載の検査装置。
- 前記搬送フレームは、前記基板受けに対し基板の受け渡しをする第1の位置と、基板を搬送する第2の位置とに選択的に前記Z軸線方向に変位される、請求項2に記載の検査装置。
- さらに、1以上の開口を有する遮光板であって前記基板搬送具と共に前記搬送装置による基板搬送方向に移動されて前記開口が前記基板受けに受けられた基板と対向する位置と前記開口がその基板から前記基板搬送方向へ離れる位置とに選択的に変位される遮光板とを含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の検査装置。
- 前記搬送装置による基板の搬送方向及び前記Z軸線方向の両者に直角の第3の方向に間隔をおいた複数の前記基板受けを含み、前記搬送装置は前記第3の方向に間隔をおいた複数の前記基板搬送具を備え、前記遮光板は前記第3の方向に間隔をおいた複数の開口を有しており、各基板搬送具及び各開口は前記基板受けに個々に対応されている、請求項4に記載の検査装置。
- 前記搬送装置による基板の搬送方向及び前記Z軸線方向の両者に直角の第3の方向に間隔をおいた複数の前記基板受けを含み、前記搬送装置は前記第3の方向に間隔をおいた複数組の前記基板搬送具を備え、前記遮光板は前記第3の方向に間隔をおいた複数の開口を有しており、前記基板搬送具の各組及び各開口は前記基板受けに個々に対応されており、各組の基板搬送具は前記遮光板を間にして前記基板搬送方向に間隔をおいている、請求項5に記載の検査装置。
- さらに、光を前記基板に受けられた基板に背後から照射する1以上のバックライトと、前記基板受けに個々に対応されて対応する基板受けと前記バックライトとの間に出し入れされる複数のシャッタを含む、請求項6に記載の検査装置。
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