JP2006334975A - 液体吐出ヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】圧電素子の駆動を妨げることなく、電気接続の高さバラツキや熱膨張差を吸収し、接続信頼性を向上させる。
【解決手段】液体を吐出するための圧力を発生する圧電体58と、前記圧電体の変位を確保する空間94を形成するためのスペーサ部材90と、前記空間部分に設けられた、前記圧電体と配線96が形成された基板92とを接続するための電気接続部材98とを有し、前記電気接続部材を介して前記圧電体と前記基板間を接続する際の押圧力の範囲をσmin〜σmax、前記スペーサ部材の厚さをL、前記押圧力の範囲で押圧したときの前記スペーサ部材の圧縮変形量の範囲をδLmin〜δLmaxとするとき、前記スペーサ部材のヤング率が次の式 σmin×L/δLmin ≦ E ≦ σmax×L/δLmaxを満たすことを特徴とする液体吐出ヘッドを提供する。
【選択図】図7(a)

Description

本発明は、液体吐出ヘッドに係り、特に、液体を吐出するための圧力発生手段に圧電素子を用いた液体吐出ヘッドに関する。
従来より、画像形成装置として、多数のノズル(液体吐出口)を配列させたインクジェットヘッド(液体吐出ヘッド)を有し 、このインクジェットヘッドと被記録媒体を相対的に移動させながら、ノズルから被記録媒体に向けてインク(液体)を吐出することにより被記録媒体上に画像を記録するインクジェットプリンタ(インクジェット記録装置)が知られている。
このようなインクジェットプリンタのインクジェットヘッドは、例えばインクタンクからインク供給路を介してインクが供給される圧力室と、画像データに応じた電気信号によって駆動される圧電素子と、圧電素子の駆動によって変形する圧力室の一部を構成する振動板と、振動板の変形によって圧力室の容積が減少することにより圧力室内のインクが液滴として吐出される圧力室に連通するノズルを含む圧力発生ユニットを有している。そして、インクジェットプリンタにおいては、圧力発生ユニットのノズルから吐出されたインクによって形成されるドットを組み合わせることによって被記録媒体上に1つの画像が形成される。
従って、高画質の画像を安定して形成するためには、圧力発生ユニットを高密度に配置するとともに、圧電素子を駆動する駆動信号を供給する配線の電気接続の信頼性が保たれ、圧電素子の駆動が妨げられることなく安定して駆動される必要がある。
そこで従来、例えば、インク吐出手段(圧電素子)の密封の信頼性を高めるため、インク吐出手段を、フレキシブルケーブルの端子部に導通させるとともに、流路基板または蓋板とフレキシブルケーブルとの間隙で接着剤層により密封状態としたもの、あるいは、流路基板または蓋板のいずれか一方にインク吐出手段の周囲を囲むようにインク吐出手段の厚さと実質的に等しい高さの突起部を形成し、フレキシブルケーブルを接着剤層を介して突起部上に接着することによりインク吐出手段を密封状態としたものが知られている(例えば、特許文献1等参照)。
また例えば、隔壁の剛性を向上すると共に圧力発生室を高密度に配設するために、流路形成基板の圧電素子側に封止部材を介して接合される単結晶シリコンからなる接合基板を有し、接合基板の流路形成基板との接合面側の圧電素子に対向する領域に、集積回路が一体的に形成され、圧電素子を構成する電極に導電部材が接続され圧電素子と集積回路とが電気的に接続されるとともに、圧電素子が接合基板と封止部材によって画成される空間内に封止されるようにしたものが知られている(例えば、特許文献2等参照)。
特開平6−286126号公報 特開2002−46281号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のものは、実質的に接着剤層でフレキシブルケーブルを支えているため、接着圧力により接着剤層の厚みが減少するとフレキシブルケーブルと吐出手段が接触することとなり、吐出手段の駆動が拘束されてしまい、安定した吐出が行われなくなってしまうという問題がある。
また、上記特許文献2に記載のものでは、流路基板と接合基板が単結晶シリコンに限られており、材料に自由度がなく、また封止部材が接着剤あるいはガラスやシリコンに限定されている。従って、封止部材が接着剤のみの場合には、接着力を十分に得るための押圧により接着剤層が変形し、接合基板が圧電素子に接触するため圧電素子の駆動が妨げられる虞があり、また、封止部材をガラスやシリコンのような硬い材料にすると、圧電素子の厚みバラツキや導電部材の高さバラツキを吸収できず、集積回路との接続信頼性が確保できない虞があるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、圧電素子の駆動を妨げることなく、電気接続の高さバラツキや熱膨張差を吸収し、接続信頼性を向上させることのできる液体吐出ヘッドを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、液体を吐出するための圧力を発生する圧電体と、前記圧電体の変位を確保する空間を形成するためのスペーサ部材と、前記空間部分に設けられた、前記圧電体と配線が形成された基板とを接続するための電気接続部材とを有し、前記電気接続部材を介して前記圧電体と前記基板間を接続する際の押圧力の範囲をσmin〜σmax、前記スペーサ部材の厚さをL、前記押圧力の範囲で押圧したときの前記スペーサ部材の圧縮変形量の範囲をδLmin〜δLmaxとするとき、前記スペーサ部材のヤング率が次の式
σmin×L/δLmin ≦ E ≦ σmax×L/δLmax
を満たすことを特徴とする液体吐出ヘッドを提供する。
これにより、圧電体の変形を拘束しない空間を確保するとともに、圧電体と電気接続部材の厚さバラツキを吸収して確実な接着が可能となる。
また、請求項2に示すように、請求項1において、前記σminを0.5MPa、σmaxを50MPa、前記δLminを1μm、及び前記δLmaxを15μmとしたことを特徴とする。
また、請求項3に示すように、前記スペーサ部材は、樹脂材料で形成されたことを特徴とする。
また、請求項4に示すように、前記スペーサ部材は、ゴム材料で形成されたことを特徴とする。
また、請求項5に示すように、前記スペーサ部材と前記基板は同材料で形成されたことを特徴とする。
また、請求項6に示すように、前記スペーサ部材と前記基板は異なる材料で形成され、かつ前記スペーサ部材のヤング率が前記基板のヤング率よりも小さいことを特徴とする。
これにより、スペーサ部材の変形により圧電体と電気接続部材の高さバラツキを吸収して確実な接続が可能となる。
また、請求項7に示すように、前記圧電体を駆動する駆動信号を供給する電気配線が前記圧電体が形成される面に対して略垂直に立ち上がるように形成されたことを特徴とする。
これにより、2次元マトリクス状に液体吐出口を配置した液体吐出ヘッドにおいて、高密度化が可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、圧電体の変形を拘束しない空間を確保するとともに、圧電体と電気接続部材の厚さバラツキを吸収して確実な接着が可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る液体吐出ヘッドについて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る液体吐出ヘッド(印字ヘッド)を備えた画像記録装置としてのインクジェット記録装置の一実施形態の概略を示す全体構成図である。
図1に示すように、このインクジェット記録装置10は、インクの色毎に設けられた複数の印字ヘッド(液体吐出ヘッド)12K、12C、12M、12Yを有する印字部12と、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yに供給するインクを貯蔵しておくインク貯蔵/装填部14と、記録紙16を供給する給紙部18と、記録紙16のカールを除去するデカール処理部20と、前記印字部12のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、記録紙16の平面性を保持しながら記録紙16を搬送する吸着ベルト搬送部22と、印字部12による印字結果を読み取る印字検出部24と、印画済みの記録紙(プリント物)を外部に排紙する排紙部26とを備えている。
図1では、給紙部18の一例としてロール紙(連続用紙)のマガジンが示されているが、紙幅や紙質等が異なる複数のマガジンを併設してもよい。また、ロール紙のマガジンに代えて、又はこれと併用して、カット紙が積層装填されたカセットによって用紙を供給してもよい。
ロール紙を使用する装置構成の場合、図1のように、裁断用のカッター28が設けられており、該カッター28によってロール紙は所望のサイズにカットされる。カッター28は、記録紙16の搬送路幅以上の長さを有する固定刃28Aと、該固定刃28Aに沿って移動する丸刃28Bとから構成されており、印字裏面側に固定刃28Aが設けられ、搬送路を挟んで印字面側に丸刃28Bが配置されている。なお、カット紙を使用する場合には、カッター28は不要である。
複数種類の記録紙を利用可能な構成にした場合、紙の種類情報を記録したバーコードあるいは無線タグ等の情報記録体をマガジンに取り付け、その情報記録体の情報を所定の読取装置によって読み取ることで、使用される用紙の種類を自動的に判別し、用紙の種類に応じて適切なインク吐出を実現するようにインク吐出制御を行うことが好ましい。
給紙部18から送り出される記録紙16はマガジンに装填されていたことによる巻き癖が残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部20においてマガジンの巻き癖方向と逆方向に加熱ドラム30で記録紙16に熱を与える。このとき、多少印字面が外側に弱いカールとなるように加熱温度を制御するとより好ましい。
デカール処理後、カットされた記録紙16は、吸着ベルト搬送部22へと送られる。吸着ベルト搬送部22は、ローラー31、32間に無端状のベルト33が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向する部分が平面(フラット面)をなすように構成されている。
ベルト33は、記録紙16幅よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引孔(図示省略)が形成されている。図1に示したとおり、ローラー31、32間に掛け渡されたベルト33の内側において印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向する位置には吸着チャンバー34が設けられており、この吸着チャンバー34をファン35で吸引して負圧にすることによってベルト33上の記録紙16が吸着保持される。
ベルト33が巻かれているローラー31、32の少なくとも一方にモータ(図示省略)の動力が伝達されることにより、ベルト33は図1において、時計回り方向に駆動され、ベルト33上に保持された記録紙16は、図1の左から右へと搬送される。
縁無しプリント等を印字するとベルト33上にもインクが付着するので、ベルト33の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)にベルト清掃部36が設けられている。ベルト清掃部36の構成について詳細は図示しないが、例えば、ブラシ・ロール、吸水ロール等をニップする方式、清浄エアーを吹き掛けるエアーブロー方式、あるいはこれらの組み合わせなどがある。清掃用ロールをニップする方式の場合、ベルト線速度とローラー線速度を変えると清掃効果が大きい。
なお、吸着ベルト搬送部22に代えて、ローラー・ニップ搬送機構を用いる態様も考えられるが、印字領域をローラー・ニップ搬送すると、印字直後に用紙の印字面にローラーが接触するので、画像が滲み易いという問題がある。したがって、本例のように、印字領域では画像面と接触させない吸着ベルト搬送が好ましい。
吸着ベルト搬送部22により形成される用紙搬送路上において印字部12の上流側には、加熱ファン40が設けられている。加熱ファン40は、印字前の記録紙16に加熱空気を吹きつけ、記録紙16を加熱する。印字直前に記録紙16を加熱しておくことにより、インクが着弾後乾き易くなる。
印字部12は、最大紙幅に対応する長さを有するライン型ヘッドを紙搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に配置した、いわゆるフルライン型のヘッドとなっている(図2参照)。
図2に示すように、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yは、本インクジェット記録装置10が対象とする最大サイズの記録紙16の少なくとも一辺を超える長さにわたってインク吐出口(ノズル)が複数配列されたライン型ヘッドで構成されている。
記録紙16の搬送方向(紙搬送方向)に沿って上流側(図1の左側)から黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に各色インクに対応した印字ヘッド12K、12C、12M、12Yが配置されている。記録紙16を搬送しつつ各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yからそれぞれ色インクを吐出することにより記録紙16上にカラー画像を形成し得る。
このように、紙幅の全域をカバーするフルラインヘッドがインク色毎に設けられてなる印字部12によれば、紙搬送方向(副走査方向)について記録紙16と印字部12を相対的に移動させる動作を一回行うだけで(すなわち、一回の副走査で)記録紙16の全面に画像を記録することができる。これにより、印字ヘッドが紙搬送方向と直交する方向(主走査方向)に往復動作するシャトル型ヘッドに比べて高速印字が可能であり、生産性を向上させることができる。
なお、ここで主走査方向及び副走査方向とは、次に言うような意味で用いている。すなわち、記録紙の全幅に対応したノズル列を有するフルラインヘッドで、ノズルを駆動する時、(1)全ノズルを同時に駆動するか、(2)ノズルを片方から他方に向かって順次駆動するか、(3)ノズルをブロックに分割して、ブロックごとに片方から他方に向かって順次駆動するか、等のいずれかのノズルの駆動が行われ、用紙の幅方向(記録紙の搬送方向と直交する方向)に1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)の印字をするようなノズルの駆動を主走査と定義する。そして、この主走査によって記録される1ライン(帯状領域の長手方向)の示す方向を主走査方向という。
一方、上述したフルラインヘッドと記録紙とを相対移動することによって、上述した主走査で形成された1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)の印字を繰り返し行うことを副走査と定義する。そして、副走査を行う方向を副走査方向という。結局、記録紙の搬送方向が副走査方向であり、それに直交する方向が主走査方向ということになる。
また本例では、KCMYの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態には限定されず、必要に応じて淡インク、濃インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタ等のライト系インクを吐出する印字ヘッドを追加する構成も可能である。
図1に示したように、インク貯蔵/装填部14は、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yに対応する色のインクを貯蔵するタンクを有し、各タンクは図示を省略した管路を介して各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yと連通されている。また、インク貯蔵/装填部14は、インク残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段(表示手段、警告音発生手段等)を備えるとともに、色間の誤装填を防止するための機構を有している。
印字検出部24は、印字部12の打滴結果を撮像するためのイメージセンサ(ラインセンサ等)を含み、該イメージセンサによって読み取った打滴画像からノズルの目詰まりその他の吐出不良をチェックする手段として機能する。
本例の印字検出部24は、少なくとも各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yによるインク吐出幅(画像記録幅)よりも幅の広い受光素子列を有するラインセンサで構成される。このラインセンサは、赤(R)の色フィルタが設けられた光電変換素子(画素)がライン状に配列されたRセンサ列と、緑(G)の色フィルタが設けられたGセンサ列と、青(B)の色フィルタが設けられたBセンサ列とからなる色分解ラインCCDセンサで構成されている。なお、ラインセンサに代えて、受光素子が二次元配列されて成るエリアセンサを用いることも可能である。
印字検出部24は、各色の印字ヘッド12K、12C、12M、12Yにより印字されたテストパターンを読み取り、各ヘッドの吐出検出を行う。吐出判定は、吐出の有無、ドットサイズの測定、ドット着弾位置の測定等で構成される。
印字検出部24の後段には、後乾燥部42が設けられている。後乾燥部42は、印字された画像面を乾燥させる手段であり、例えば、加熱ファンが用いられる。印字後のインクが乾燥するまでは印字面と接触することは避けたほうが好ましいので、熱風を吹きつける方式が好ましい。
多孔質のペーパに染料系インクで印字した場合などでは、加圧によりペーパの孔を塞ぐことでオゾンなど、染料分子を壊す原因となるものと接触することを防ぐことで画像の耐候性がアップする効果がある。
後乾燥部42の後段には、加熱・加圧部44が設けられている。加熱・加圧部44は、画像表面の光沢度を制御するための手段であり、画像面を加熱しながら所定の表面凹凸形状を有する加圧ローラー45で加圧し、画像面に凹凸形状を転写する。
このようにして生成されたプリント物は、排紙部26から排出される。本来プリントすべき本画像(目的の画像を印刷したもの)とテスト印字とは分けて排出することが好ましい。このインクジェット記録装置10では、本画像のプリント物と、テスト印字のプリント物とを選別してそれぞれの排出部26A、26Bへと送るために排紙経路を切り換える選別手段(図示省略)が設けられている。なお、大きめの用紙に本画像とテスト印字とを同時に並列に形成する場合は、カッター(第2のカッター)48によってテスト印字の部分を切り離す。カッター48は、排紙部26の直前に設けられており、画像余白部にテスト印字を行った場合に、本画像とテスト印字部を切断するためのものである。カッター48の構造は前述した第1のカッター28と同様であり、固定刃48Aと丸刃48Bとから構成されている。
また、図示を省略したが、本画像の排出部26Aには、オーダー別に画像を集積するソーターが設けられている。
次に、印字ヘッド(液体吐出ヘッド)のノズル(液体吐出口)の配置について説明する。インク色毎に設けられている各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号50によって印字ヘッドを表すものとし、図3に印字ヘッド50の平面透視図を示す。
図3に示すように、本実施形態の印字ヘッド50は、インクを液滴として吐出するノズル51、インクを吐出する際インクに圧力を付与する圧力室52、図3では図示を省略した共通流路から圧力室52にインクを供給するインク供給口53を含んで構成される圧力室ユニット54が千鳥状の2次元マトリクス状に配列され、ノズル51の高密度化が図られている。
このような印字ヘッド50上のノズル配置のサイズは特に限定されるものではないが、一例として、ノズル51を横48行(21mm)、縦600列(305mm)に配列することにより2400npiを達成する。
図3に示す例においては、各圧力室52を上方から見た場合に、その平面形状は略正方形状をしているが、圧力室52の平面形状はこのような正方形に限定されるものではない。圧力室52には、図3に示すように、その対角線の一方の端にノズル51が形成され、他方の端にインク供給口53が設けられている。
なお、図示は省略するが、図3と同様の圧力室ユニットが2次元マトリクス状に配列された複数の短尺ヘッドを、2次元の千鳥状に配列して繋ぎ合わせて、これらの複数の短尺ヘッド全体で印字媒体の全幅に対応する長さとなるようにして1つの長尺のフルラインヘッドを構成するようにしてもよい。
また、図3中の4−4線に沿った断面図を図4に示す。
図4に示すように、圧力室ユニット54は、インクを吐出するノズル51と連通する圧力室52によって形成され、圧力室52には、供給口53を介してインクを供給する共通液室55が連通するとともに、圧力室52の一面(図では天面)は振動板56で構成され、その上部には、振動板56に圧力を付与して振動板56を変形させる圧電体58が接合され、圧電体58の上面には個別電極57が形成されている。また、振動板56は共通電極を兼ねている。
圧電体58は、共通電極(振動板56)と個別電極57によって挟まれて圧電素子を構成し、これら2つの電極56、57に駆動電圧を印加することによって変形する。圧電体58(圧電素子)の変形によって振動板56が押され、圧力室52の容積が縮小されてノズル51からインクが吐出されるようになっている。2つの電極56、57間への電圧印加が解除されると圧電体58がもとに戻り、圧力室52の容積が元の大きさに回復し、共通液室55から供給口53を通って新しいインクが圧力室52に供給されるようになっている。
図5はインクジェット記録装置10におけるインク供給系の構成を示した概要図である。インクタンク60は印字ヘッド50にインクを供給するための基タンクであり、図1で説明したインク貯蔵/装填部14に設置される。インクタンク60の形態には、インク残量が少なくなった場合に、補充口(図示省略)からインクを補充する方式と、タンクごと交換するカートリッジ方式とがある。使用用途に応じてインク種類を替える場合には、カートリッジ方式が適している。この場合、インクの種類情報をバーコード等で識別して、インク種類に応じて吐出制御を行うことが好ましい。なお、図5のインクタンク60は、先に記載した図1のインク貯蔵/装填部14と等価のものである。
図5に示したように、インクタンク60と印字ヘッド50を繋ぐ管路の中間には、異物や気泡を除去するためにフィルタ62が設けられている。フィルタ・メッシュサイズは印字ヘッド50のノズル径と同等若しくはノズル径以下(一般的には、20μm程度)とすることが好ましい。
なお、図5には示さないが、印字ヘッド50の近傍又は印字ヘッド50と一体にサブタンクを設ける構成も好ましい。サブタンクは、ヘッドの内圧変動を防止するダンパー効果及びリフィルを改善する機能を有する。
また、インクジェット記録装置10には、ノズルの乾燥防止又はノズル近傍のインク粘度上昇を防止するための手段としてのキャップ64と、ノズル面50Aの清掃手段としてのクリーニングブレード66とが設けられている。
これらキャップ64及びクリーニングブレード66を含むメンテナンスユニットは、図示を省略した移動機構によって印字ヘッド50に対して相対移動可能であり、必要に応じて所定の退避位置から印字ヘッド50下方のメンテナンス位置に移動される。
キャップ64は、図示しない昇降機構によって印字ヘッド50に対して相対的に昇降変位される。昇降機構は、電源OFF時や印刷待機時にキャップ64を所定の上昇位置まで上昇させ、印字ヘッド50に密着させることにより、ノズル面50Aのノズル領域をキャップ64で覆うようになっている。
クリーニングブレード66は、ゴムなどの弾性部材で構成されており、図示を省略したブレード移動機構により印字ヘッド50のインク吐出面(ノズル面50A)に摺動可能である。ノズル面50Aにインク液滴又は異物が付着した場合、クリーニングブレード66をノズル面50Aに摺動させることでノズル面50Aを拭き取り、ノズル面50Aを清浄化するようになっている。
印字中又は待機中において、特定のノズル51の使用頻度が低くなり、そのノズル51近傍のインク粘度が上昇した場合、粘度が上昇して劣化したインクを排出すべく、キャップ64に向かって予備吐出が行われる。
また、印字ヘッド50内のインク(圧力室52内のインク)に気泡が混入した場合、印字ヘッド50にキャップ64を当て、吸引ポンプ67で圧力室52内のインク(気泡が混入したインク)を吸引により除去し、吸引除去したインクを回収タンク68へ送液する。この吸引動作は、初期のインクのヘッドへの装填時、或いは長時間の停止後の使用開始時にも行われ、粘度が上昇して固化した劣化インクが吸い出され除去される。
すなわち、印字ヘッド50は、ある時間以上吐出しない状態が続くと、ノズル近傍のインク溶媒が蒸発してノズル近傍のインクの粘度が高くなってしまい、吐出駆動用の圧力発生手段(図示省略、後述)が動作してもノズル51からインクが吐出しなくなる。したがって、この様な状態になる手前で(圧力発生手段の動作によってインク吐出が可能な粘度の範囲内で)、インク受けに向かって圧力発生手段を動作させ、粘度が上昇したノズル近傍のインクを吐出させる「予備吐出」が行われる。また、ノズル面50Aの清掃手段として設けられているクリーニングブレード66等のワイパーによってノズル面50Aの汚れを清掃した後に、このワイパー摺擦動作によってノズル51内に異物が混入するのを防止するためにも予備吐出が行われる。なお、予備吐出は、「空吐出」、「パージ」、「唾吐き」などと呼ばれる場合もある。
また、ノズル51や圧力室52内に気泡が混入したり、ノズル51内のインクの粘度上昇があるレベルを超えたりすると、上記予備吐出ではインクを吐出できなくなるため、上述したような吸引動作が行われる。
すなわち、ノズル51や圧力室52のインク内に気泡が混入した場合、或いはノズル51内のインク粘度があるレベル以上に上昇した場合には、圧力発生手段を動作させてもノズル51からインクを吐出できなくなる。このような場合、印字ヘッド50のノズル面50Aに、キャップ64を当てて圧力室52内の気泡が混入したインク又は増粘インクをポンプ67で吸引する動作が行われる。
ただし、上記の吸引動作は、圧力室52内のインク全体に対して行われるためインク消費量が大きい。したがって、粘度上昇が少ない場合はなるべく予備吐出を行うことが好ましい。なお、図5で説明したキャップ64は、吸引手段として機能するとともに、予備吐出のインク受けとしても機能し得る。
また、好ましくは、キャップ64の内側が仕切壁によってノズル列に対応した複数のエリアに分割されており、これら仕切られた各エリアをセレクタ等によって選択的に吸引できる構成としてもよい。
図6はインクジェット記録装置10のシステム構成を示す要部ブロック図である。インクジェット記録装置10は、通信インターフェース70、システムコントローラ72、画像メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78、プリント制御部80、画像バッファメモリ82、ヘッドドライバ84等を備えている。
通信インターフェース70は、ホストコンピュータ86から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース70にはUSB、IEEE1394、イーサネット、無線ネットワークなどのシリアルインターフェースやセントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(図示省略)を搭載してもよい。ホストコンピュータ86から送出された画像データは通信インターフェース70を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、一旦画像メモリ74に記憶される。画像メモリ74は、通信インターフェース70を介して入力された画像を一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ72を通じてデータの読み書きが行われる。画像メモリ74は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなどの磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ72は、通信インターフェース70、画像メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78等の各部を制御する制御部である。システムコントローラ72は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、ホストコンピュータ86との間の通信制御、画像メモリ74の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ88やヒーター89を制御する制御信号を生成する。
モータドライバ76は、システムコントローラ72からの指示に従ってモータ88を駆動するドライバ(駆動回路)である。ヒータドライバ78は、システムコントローラ72からの指示にしたがって後乾燥部42等のヒーター89を駆動するドライバである。
プリント制御部80は、システムコントローラ72の制御に従い、画像メモリ74内の画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理機能を有し、生成した印字制御信号(印字データ)をヘッドドライバ84に供給する制御部である。プリント制御部80において所要の信号処理が施され、該画像データに基づいてヘッドドライバ84を介して印字ヘッド50のインク液滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
プリント制御部80には画像バッファメモリ82が備えられており、プリント制御部80における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ82に一時的に格納される。なお、図6において画像バッファメモリ82はプリント制御部80に付随する態様で示されているが、画像メモリ74と兼用することも可能である。また、プリント制御部80とシステムコントローラ72とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
ヘッドドライバ84はプリント制御部80から与えられる印字データに基づいて各色の印字ヘッド50の圧力発生手段を駆動する。ヘッドドライバ84にはヘッドの駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
印字検出部24は、図1で説明したように、ラインセンサー(図示省略)を含むブロックであり、記録紙16に印字された画像を読み取り、所要の信号処理などを行って印字状況(吐出の有無、打滴のばらつきなど)を検出し、その検出結果をプリント制御部80に提供するものである。
プリント制御部80は、必要に応じて印字検出部24から得られる情報に基づいて印字ヘッド50に対する各種補正を行うようになっている。
図7(a)に、本実施形態の特徴である圧電素子に対する配線の電気接続の様子を示す。
なお、図7(a)では、特に図4に示す圧力室ユニット54の振動板56より上の部分を表示している。
図7(a)に示すように、圧電体58の周囲の振動板56の上には、スペーサ部材90が形成される。スペーサ部材90の高さ(厚み)Lは、圧電体58上に形成される個別電極57の高さd1よりも高く設定される。そして、この上に基板92を接合した場合に、スペーサ部材90と基板92によって、圧電体58の周囲を密閉する空間94が形成される。このような空間94を形成することにより、圧電体58が撓み振動モード(d31モード)で駆動する場合に、拘束されずに駆動することが可能となる。
また、圧電体58上に形成される個別電極57は、基板92に形成される配線96と、電気接続部材98を介して電気的に接続される。電気接続部材98には、半田や導電性接着剤などの加圧しても力を伝達しない流動性を持ったものが使用される。
また、スペーサ部材90には、絶縁性の柔らかい材料、例えば樹脂材料やゴム材料等が好適に用いられる。スペーサ部材90の高さLは、圧電体58と基板92との間の空間94が十分なクリアランスを確保できるように、例えば50〜100μm程度、また個別電極57と基板92との距離は30〜50μm程度となるように設定するのが望ましい。
スペーサ部材90に柔らかい材料を用いるのは、電気接続部材98と個別電極57を接続するとともに基板92をスペーサ部材90に接合する際、スペーサ部材90が変形することによって、接続時における圧電体58や電気接続部材98等の高さバラツキを吸収するためである。ここで、例えばスペーサ部材90として、ヤング率が150MPa〜3GPaの範囲のものを用いるのが好ましい。
図7(b)に、基板92とスペーサ部材90を最小の押圧力σminで接合する場合の様子を示す。図7(b)の(1)は、押圧前、(2)は押圧後を示している。図7(b)(1)に示すように、押圧前のスペーサ部材90の高さ(厚さ)はL、電気接続部材98の高さ(厚さ)はh、圧電体58の高さ(厚さ)はd1であるとする。
これが最小の押圧力σminで押圧した後、図7(b)(2)に示すように、スペーサ部材90がδLminだけ歪んだとする。このとき、スペーサ部材90の高さは、L−δLminとなる。従って、圧電体58と基板92との間の距離は(L−δLmin)−d1となり、これが押圧前の電気接続部材98の高さhよりも小さければ、電気接続部材98が押圧力によってつぶされて配線96と電気接続部材98とを接続させることができる。
すなわち、電気接続部材98の高さhをつぶして配線96と電気的に接続させるための最小の押圧力σminの条件は、次の式、h≧(L−δLmin)−d1によって示される。
また、図7(c)に、基板92とスペーサ部材90を最大の押圧力σmaxで接合する場合の様子を示す。図7(c)の(1)は、押圧前、(2)は押圧後を示している。図7(b)(1)と同様に、押圧前のスペーサ部材90の高さ(厚さ)はL、電気接続部材98の高さ(厚さ)はh、圧電体58の高さ(厚さ)はd1であるとする。
このとき、最大の押圧力σmaxで押圧した後、図7(c)(2)に示すように、スペーサ部材90がδLmaxだけ歪んだとする。このとき、スペーサ部材90の高さは、L−δLmaxとなる。従って、このスペーサ部材90の高さL−δLmaxが圧電体58の高さd1より高くないと基板92が圧電体58に接触してしまい圧電体58を拘束することとなる。
従って、スペーサ部材90が最大変形しても圧電体58の変形を拘束しないための最大押圧力の条件は、次の式、L−δLmax>d1によって表すことができる。
以下、これについて詳しく説明する。
ここで、圧電体58の高さバラツキとしては、圧電体58の厚みと、個別電極57上に電気接続用のバンプが形成される場合には、バンプの高さも含めて、バラツキの合計は±5μm程度と考えられる。このうち、圧電体58の厚みが±1〜3μm程度、バンプが±1〜3μm程度である。
このバラツキを吸収できるように、接着及び電気接続時の押圧によりスペーサ部材90が最低、圧電体58のバラツキ分程度、すなわち1〜3μm程度歪むことが望ましい。この場合、バンプの高さバラツキは、バンプの変形により吸収する。従って、バンプは、変形しやすい金Auなどで構成されていることが望ましい。
また、接着及び電気接続時の押圧によってスペーサ部材90が最大押圧力で歪んでも、クリアランス(20μm)を確保するため、歪み量は10μm以下であることが必要である。また、接着時の押圧力は、例えば3〜10MPa程度、一般的には0.5〜50MPaの範囲の押圧力を考慮すれば大体の接着に対して適用することができる。
ここで、例えば押圧力が3MPaのときに基板92とスペーサ部材90とが同じ材質でトータルの厚みが2mmの場合を考える。この場合には、圧電体58の厚みバラツキを吸収するためには2μm程度の歪みが生じるためには、スペーサ部材90と基板92の材質のヤング率は3GPa以下である必要がある。
また、押圧力が10MPaのときに基板92とスペーサ部材90が同じ材質でトータルの厚みが2mmとすると、最大歪みが7.5μm程度になるためには、スペーサ部材90と基板92の材質のヤング率は2.7GPa以上である必要がある。
また、スペーサ部材90と基板92が異種材料である場合には、スペーサ部材90のヤング率が基板92のヤング率よりも小さいこと、すなわち、スペーサ部材90の方が基板92よりも柔らかいことが必要である。
より具体的には、スペーサ部材90と基板92が異種材料で、押圧力が3MPaのときにスペーサ部材90の厚みを100μmとすると、圧電体58の厚みバラツキを吸収するために、2μm程度の歪みが生じるためには、スペーサ部材90の材質のヤング率は500MPa以下である必要がある。
また、同様にスペーサ部材90と基板92が異種材料で、押圧力が10MPaのときにスペーサ部材90の厚みを100μmとすると最大歪みが7.5μm程度になるためには、スペーサ部材90の材質のヤング率は133MPa以上である必要がある。
以上をまとめると図8に示す表のようになる。すなわち、スペーサ部材90と基板92が同じ材質の場合のヤング率は、2.7GPa以上3GPa以下であることが望ましく、またスペーサ部材90と基板92が違う材質の場合にはスペーサ部材90の材質のヤング率は133MPa以上500MPa以下であることが望ましい。
この範囲に当てはまる材質として、ヤング率133〜500MPaの範囲では、硬質ゴム等、ヤング率2.7〜3GPaの範囲では、ポリイミド等が好適に例示される。
以上の考察から、スペーサ部材90の材質について、以下の条件式が成り立つことがわかる。すなわち、Lをスペーサ部材90の材質の厚みとし、その歪みの範囲を2〜7.5とし、押圧力をσ、材質のヤング率をEとすると、次の条件式(1)が成り立つ。
2/L < σ/E < 7.5/L ・・・(1)
また、さらにこれを一般化すると、接続時の押圧力が、最小値σminから最大値σmaxの範囲に入り、スペーサ部材90の厚さをL、スペーサ部材90の圧縮変形量がδLminからδLmaxの範囲であるとしたときに、スペーサ部材90のヤング率Eが次の不等式(2)を満足する。
σmin×L/δLmin ≦ E ≦ σmax×L/δLmax ・・・(2)
ここで例えば接続時の押圧力の範囲は、上述したように一般的には0.5〜50MPaの範囲と考えられ、また、圧縮変形量はδLmin=1μm、δLmax=15μmとすることができる。この場合上記式(2)は次式(3)のようになる。
0.5×L ≦ E ≦ 50×L/15 ・・・(3)
以下、より具体的な実施形態について説明する。
図9に、第1実施形態に係る印字ヘッド50の基板接合状態を断面図で示す。図9は、図7(a)と同様に振動板より上の部分を示したものである。図9に示す第1実施形態は、圧電体上の個別電極に導電部材を介してフレキシブルケーブル(FPC)の電極を直接接続するものである。
図9に示すように、振動板56とフレキシブルケーブル(FPC)100との間に、圧電体58の駆動を拘束しないための空間94を作るために樹脂のスペーサ部材90を挟むようにする。このスペーサ部材90は、その材質のヤング率がフレキシブルケーブル100のヤング率と振動板56のヤング率のうち小さい方より小さいかあるいは同じであるとする。
圧電体58上の個別電極57の上に電気接続部材98を形成し、これを介してフレキシブルケーブル100の配線96と個別電極57とを電気的に接続するとともに、フレキシブルケーブル100をスペーサ部材90と接合する。このとき、個別電極57と電気接続部材98との間にバンプ(電極バンプ)を挟むようにしてもよい。
上のようにスペーサ部材90の材質のヤング率を設定することにより、フレキシブルケーブル100をスペーサ部材90及び個別電極57に接着、電気接続する際の押圧により、樹脂のスペーサ部材90が変形して、圧電体58の高さバラツキや電極バンプなどの高さバラツキを吸収して確実な接合をすることができる。
また、このように柔らかい樹脂材料でスペーサ部材90を形成するようにしたため、樹脂のスペーサ部材90が変形することにより、振動板56とフレキシブルケーブル100の熱膨張差による応力を緩和することができる。またここで、フレキシブルケーブル100の代わりにインターポーザとなる積層基板(ICを実装したビルドアップ基板)を用いるようにしてもよい。
次に、印字ヘッドにおける基板接合の第2実施形態について説明する。
本実施形態は、個別電極から上部の基板への配線が、圧電体が形成される面に対して垂直に立ち上がるように柱状に形成される場合の基板接合に関するものである。
まず、このような柱状の垂直配線(エレキ柱とも言う)について説明する。
本実施形態では、圧力室を変形する圧電体の個別電極に駆動信号を供給する電気配線を各個別電極から垂直に立ち上げて上部のフレキシブルケーブル等の基板の配線へと接続するようにしている。これにより電気配線を高密度化することが可能となる。
図10に、このように配線を垂直に立ち上げるようにした印字ヘッドの一部を、簡単化して斜視透視図で示す。
図10に示すように、本実施形態の印字ヘッド150においては、ノズル151とインク供給口153を有する圧力室152の上側に、圧力室152の上面を形成する振動板156が配置され、振動板156上の各圧力室152に対応する部分に圧電体158が形成され、圧電体158の上面には個別電極157が形成される。なお、振動板156が共通電極を兼ねている。
そして、個別電極157上の電気接続部から電気配線160が圧電体158の形成される面に対して略垂直に立ち上がって柱状の配線(エレキ柱)として形成されている。この柱状に形成された電気配線160の上には多層のフレキシブルケーブル200が配置され、これらの配線を介して駆動信号が圧電体158の個別電極157に供給されるようになっている。
また、振動板156とフレキシブルケーブル200との間の柱状の電気配線160が立ち並んで形成された空間は、ここから各インク供給口153を介して各圧力室152にインクを供給するための共通液室155となっている。
各圧力室152毎に個別電極157上に垂直に柱のように立ち上がった電気配線160は、フレキシブルケーブル200を下から支え、共通液室155となる空間を形成している。すなわち、電気配線160(エレキ柱)は、共通液室155を貫通するように形成されている。
なお、ここに示した電気配線160は、各圧電体158の個別電極157に対して1つずつ形成され、一対一に対応しているが、配線数(エレキ柱の数)を削減するために、いくつかの圧電体158に対する配線をまとめて1つの電気配線160とするように複数の圧電体158に対して1つの電気配線160が対応するようにしてもよい。さらに、個別電極157ばかりでなく、共通電極(振動板156)に対する配線もこの電気配線160として形成するようにしてもよい。
図10に示すように圧力室152には、ノズル151が底面に形成され、ノズル151と対角をなす角部の上面側にインク供給口153が設けられている。インク供給口153は振動板156を貫いており、その上の共通液室155と圧力室152はインク供給口153を介して真っ直ぐに連通している。
振動板156は、各圧力室152に共通のものとし1枚のプレートで形成されている。そして、振動板156の各圧力室152に対応する部分に、圧力室152を変形させるための圧電体158が配置されている。圧電体158に電圧を印加して駆動するための電極(共通電極と個別電極)が圧電体158を挟むようにその上下面に形成されている。
上述したように、この個別電極157の上に垂直に立ち上がり共通液室155を貫通する電気配線(エレキ柱)160が形成される。
柱状の電気配線160の上には多層のフレキシブルケーブル200が形成されており、電気配線160が柱となって多層フレキシブルケーブル200を支え、振動板156を床、多層フレキシブルケーブル200を天井として、共通液室155としての空間が確保されるようになっている。また、図示は省略したが、各電気配線160からそれぞれ個別の配線に接続されて個々の個別電極157に駆動信号が供給され、各圧電体158が駆動されるようになっている。
また、図10では図示を省略したが、共通液室155はインクで満たされるため、共通電極としての振動板156、個別電極157、電気配線160及び多層フレキシブルケーブル200のインクと接触する面はそれぞれ絶縁性の保護膜で覆われている。
なお、上述したような印字ヘッド150の各サイズは、特に限定されるものではないが一例を示すと圧力室152は平面形状が300μm×300μmの略正方形(インク流れのよどみ点を排除する目的で角は面取りされている。)で、高さが150μm、振動板156及び圧電体158はそれぞれ厚さが10μm、電気配線(エレキ柱)160は個別電極157との接続部の直径が100μm、高さは500μm等のように形成される。
図11に、このような圧力室152の一部を、拡大した平面透視図で示す。前述したように、各圧力室152は略正方形状であり、その対角線の両隅にノズル151及びインク供給口153が形成され、個別電極157上に電気接続部が形成され、その上に電気配線(エレキ柱)160が形成されている。
図11中の一点鎖線、12A−12B線に沿った断面図を図12に示す。
図12に示すように、本実施形態の印字ヘッド150は、ノズル151が形成された圧力室152、圧力室152にインクを供給するインク供給口153、圧力室152の天面を形成する振動板156、振動板156上に形成される圧電対158及び個別電極157等を有して構成されている。
振動板156には圧力室152のインク供給口153に対応する開口部が設けられ、これにより圧力室152と振動板156の上側に形成される共通液室155とが直接連通する。
振動板156(共通電極)上に形成される圧電体158は、その上下を共通電極(振動板156)と個別電極157で挟まれて、共通電極156と個別電極157によって電圧が印加されると変形して圧力室152の体積を減少させ、ノズル151からインクを吐出させる圧力発生素子を形成する。
また、圧電体158の自由な駆動を拘束しないように、スペーサ部材190及び蓋部材191によって圧電体158の周囲に空間194が形成される。蓋部材191は、特に限定されるものではないが、例えばセラミックを用いることが好ましい。さらに、個別電極157の上に、電気接続部材198を介して、蓋部材191及び共通液室155を貫いて、圧電体158が形成される面に略垂直に柱状の電気配線(エレキ柱)160が形成される。
電気配線160の上部には、多層フレキシブルケーブル200が形成され、多層フレキシブルケーブル200に形成される図示を省略した各配線が各電気配線160に電極パッド160aで接続し、各圧電体158を駆動するための駆動信号がそれぞれの電気配線160を通じて供給されるようになっている。
また、振動板156と多層フレキシブルケーブル200との間の柱状の電気配線(エレキ柱)160が林立する空間は圧力室152に供給するためのインクをプールする共通液室155となっており、ここにはインクが充満するため、振動板156、個別電極157、圧電体158及び電気配線160、さらに多層フレキシブルケーブル200のインクに接する表面部分には、図示を省略した絶縁・保護膜が形成される。
このように、蓋部材191、電気配線160及び多層フレキシブルケーブル200によって形成される共通液室155を含む、圧電体158より上部の構造体は背面流路ユニット202を構成する。
このように、本実施形態においては、従来、振動板に関して圧力室と同じ側にあった共通液室を、振動板の上側(背面)に持って行き、圧力室とは反対側に配置するようにしたため、従来必要であった共通液室から圧力室にインクを導くための配管等が不要となり、また共通液室のサイズを大きくすることができるためインクを確実に供給することができ、ノズルの高密度化を達成することができるとともに、高密度化した場合においても高周波での駆動が可能となる。
また、各圧電体の個別電極への配線を個別電極の上から垂直に立ち上げ共通液室を貫通するようにしたため、駆動信号を各圧電体に供給するための配線を高密度化することが可能となった。
また、共通液室を振動板の上側に配置して、共通液室と圧力室とを真っ直ぐなインク供給口で繋ぐようにしたため、共通液室と圧力室とを流体的に直接繋ぐことができ、さらに共通液室を振動板の上側に配置したため、圧力室からノズルまでの流路長さを従来よりも短くすることができ、高密度化した場合であっても、高粘度インク(例えば、20cp〜50cp程度)の吐出が可能であり、また吐出後の迅速なリフィルが可能な流路構造とすることができる。
図13に、第2実施形態に係る印字ヘッド150の基板接合状態を断面図で示す。図13も、図7(a)と同様に振動板より上の部分を示したものである。
図13に示す第2実施形態は、圧力室よりも上側に形成された共通液室を含む背面流路ユニットに形成される柱状の配線の電極を、導電部材を介して圧電体上の個別電極に直接接続するものである。
図13に示すように、振動板156と背面流路ユニット202の間に、圧電体158の駆動を拘束しないための空間194を作るために、樹脂のスペーサ部材190を挟むようにする。このスペーサ部材190は、柔らかい材料、特にヤング率が150MPa〜3GPaの材料であることが好ましい。具体的には、スペーサ部材190としては、上記第1実施形態と同様に樹脂材料やゴム材料が好適に用いられる。
圧電体158上の個別電極157の上に電気接続部材198を形成し、これを介して背面流路ユニット202の電気配線160と個別電極157とを電気的に接続するとともに、背面流路ユニット202をスペーサ部材190と接合する。このとき、個別電極157と電気接続部材198との間にバンプ(電極バンプ)を挟むようにしてもよい。
背面流路ユニット202をスペーサ部材190及び個別電極157に接着、電気接続する際の押圧により、樹脂のスペーサ部材190が変形することにより、圧電体158の高さバラツキや電極バンプなどの高さバラツキを吸収して確実な接合をすることができる。
また、樹脂のスペーサ部材190が変形することにより、振動板156と背面流路ユニット202の熱膨張差による応力を緩和することができる。
以上説明したように、本発明の各実施形態によれば、圧電体の駆動を拘束しないための空間を作るためのスペーサ部材を柔らかい材料で形成したため、接続時における圧電体や電極の高さバラツキをスペーサ部材の変形により吸収できるため、確実な接合が可能となるとともに、熱膨張差についてもある程度自由度があるので応力を緩和することが可能となる。
以上、本発明の液体吐出ヘッドについて詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
本発明に係る液体吐出ヘッド(印字ヘッド)を備えた画像記録装置としてのインクジェット記録装置の一実施形態の概略を示す全体構成図である。 図1に示したインクジェット記録装置の印字部周辺の要部平面図である。 印字ヘッドの構造例を示す平面透視図である。 図3の4−4線に沿った圧力室ユニットの断面図である。 本実施形態のインクジェット記録装置におけるインク供給系の構成を示した概要図である。 本実施形態のインクジェット記録装置のシステム構成を示す要部ブロック図である。 本実施形態の印字ヘッドの電気接合部を拡大して示す断面図である。 基板とスペーサ部材を最小の押圧力σminで接合する場合の様子を示す説明図であり、(1)は押圧前、(2)は押圧後を示す。 基板とスペーサ部材を最大の押圧力σmaxで接合する場合の様子を示す説明図であり、(1)は押圧前、(2)は押圧後を示す。 スペーサ部材のヤング率の範囲を示す説明図である。 第1実施形態の印字ヘッドにおける電気接合部を拡大して示す断面図である。 第2実施形態の印字ヘッドの圧力室ユニットを拡大して示す斜視図である。 圧力室の一部を拡大して示す平面透視図である。 図11中の12A−12B線に沿った断面図である。 第2実施形態の印字ヘッドの電気接合部を拡大して示す断面図である。
符号の説明
10…インクジェット記録装置、12…印字部、14…インク貯蔵/装填部、16…記録紙、18…給紙部、20…デカール処理部、22…吸着ベルト搬送部、24…印字検出部、26…排紙部、28…カッター、30…加熱ドラム、31、32…ローラー、33…ベルト、34…吸着チャンバー、35…ファン、36…ベルト清掃部、40…加熱ファン、42…後乾燥部、44…加熱・加圧部、45…加圧ローラー、48…カッター、50…印字ヘッド、50A…ノズル面、51…ノズル、52…圧力室、53…インク供給口、54…圧力室ユニット、55…共通液室、56…振動板(共通電極)、57…個別電極、58…圧電体、60…インクタンク、62…フィルタ、64…キャップ、66…ブレード、67…吸引ポンプ、68…回収タンク、70…通信インターフェース、72…システムコントローラ、74…画像メモリ、76…モータドライバ、78…ヒータドライバ、80…プリント制御部、82…画像バッファメモリ、84…ヘッドドライバ、86…ホストコンピュータ、88…モータ、89…ヒータ、90…スペーサ部材、92…基板、94…空間、96…配線、98…電気接続部材、100…フレキシブルケーブル

Claims (7)

  1. 液体を吐出するための圧力を発生する圧電体と、
    前記圧電体の変位を確保する空間を形成するためのスペーサ部材と、
    前記空間部分に設けられた、前記圧電体と配線が形成された基板とを接続するための電気接続部材とを有し、
    前記電気接続部材を介して前記圧電体と前記基板間を接続する際の押圧力の範囲をσmin〜σmax、前記スペーサ部材の厚さをL、前記押圧力の範囲で押圧したときの前記スペーサ部材の圧縮変形量の範囲をδLmin〜δLmaxとするとき、前記スペーサ部材のヤング率が次の式
    σmin×L/δLmin ≦ E ≦ σmax×L/δLmax
    を満たすことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 請求項1において、前記σminを0.5MPa、σmaxを50MPa、前記δLminを1μm、及び前記δLmaxを15μmとしたことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  3. 前記スペーサ部材は、樹脂材料で形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記スペーサ部材は、ゴム材料で形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記スペーサ部材と前記基板は同材料で形成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  6. 前記スペーサ部材と前記基板は異なる材料で形成され、かつ前記スペーサ部材のヤング率が前記基板のヤング率よりも小さいことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  7. 前記圧電体を駆動する駆動信号を供給する電気配線が前記圧電体が形成される面に対して略垂直に立ち上がるように形成されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
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