JP4135697B2 - 液体吐出ヘッド及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は液体吐出ヘッド及び画像形成装置に係り、特に、液体吐出ヘッドに備えられる圧電素子の駆動用配線の配設技術に関する。
インクジェット方式の画像形成装置は、多数のノズルをマトリクス状に配列させた印字ヘッドを備え、各ノズルから記録媒体に対してインク滴を吐出し、記録媒体上に画像を形成する。
従来の印字ヘッドでは、図28に示すように、圧力室52のノズル51が形成される側と同一側に配置された共通液室55から圧力室52に対してインクが供給される。そして振動板56上の圧電素子58に対して画像データに応じた電気信号が送られると、圧電素子58の駆動により振動板56が変形する。これにより圧力室52の容積は減少し、インク滴がノズル51から吐出され、記録媒体に着弾し、記録媒体上でドットを形成する。このようなドットを組み合わせることにより、記録媒体上に1つの画像が形成される。
ところで、近年、画像形成装置の高画質化が望まれている。高画質化を実現するためには、印字ヘッドのノズルを高密度に配列して1画像あたりの画素数を多くする必要がある。そこで従来より、ノズルを高密度化するための様々な技術が提案されている(例えば、特許文献1乃至特許文献5等参照)。
特許文献1には、圧力室の天面を構成する振動板上に圧電素子を配置し、振動板に対して圧電素子側にリザーバ(共通液室)を設け、振動板上にインク供給用の穴を設けた印字ヘッドが開示されている。
特許文献2には、圧力室の天面を構成する振動板上に圧電体(圧電素子)を配置し、さらに、その上方に隔壁を介してインク供給タンク(共通液室)を設けた印字ヘッドが開示されている。
特許文献3には、圧力発生室(圧力室)のノズル側と反対の面側に配設される圧電素子と同じ側にリザーバ(共通液室)を形成した印字ヘッドが開示されている。
特許文献4には、圧力室のノズル側と同じ面側に圧電アクチュエータ(圧電素子)と共通インク室(共通液室)を配置し、圧力室のノズル側と反対の面側に基板(配線層)を配置した印字ヘッドが開示されている。
特許文献5には、ノズルの形成されるノズル層と、インク空洞(圧力室)を形成する空洞層との間に、圧力室にインクを供給する多孔質部材から形成されるインク供給層を配置した印字ヘッドが開示されている。同文献によれば、インク空洞の天板を構成する変位板(振動板)上に圧電要素(圧電素子)が配置され、圧電素子からノズル面に対して略垂直方向に配線部材が設けられ、その先に基板(配線層)が配置されている。
特開平9−226114号公報 特開2001−179973号公報 特開2000−127379号公報 特開2000−289201号公報 特表2003−512211号公報
ところで、図28に示した印字ヘッドは、共通液室と圧力室を連通する供給口(流路)が複雑に構成され、高粘度インクを使用する場合には、インク吐出後に圧力室にインクを供給するリフィル性能が良くないという問題がある。
特許文献1及び特許文献2に開示された印字ヘッドでは、圧電素子に対する駆動用配線は、振動板上に配設されるため、駆動用配線のスペースを十分に確保することができず、ノズルを高密度に配置することは困難である。
特許文献3に開示された印字ヘッドでは、圧電素子に対する駆動用配線はワイヤボンディング若しくは成膜により形成され、共通液室上方に実装される外部配線と接続されているが、駆動用配線は共通液室の外部に構成されるため、圧電素子の駆動用配線のスペースの確保は難しく、共通液室のサイズに制約が伴うことになる。共通液室のサイズが小さくなると、各圧力室に対するインク供給が追いつかず、各ノズルを高周波で駆動を行うことが困難になる。また同文献に開示された印字ヘッドは、1つのノズル列を有する印字ヘッドの構成しか考慮されておらず、多ノズルを高密度に配置する構成に適さない。
特許文献4では、圧力室を挟むようにして配置された圧電素子と配線層の間の積層板の中を貫通するようにして、圧電素子と配線層を接続する駆動用配線(Alプラグ)が形成されている。そのため駆動用配線のスペースを十分に確保することは困難であり、ノズルの高密度化を行うことができない。
特許文献5に開示された印字ヘッドでは、インク供給層に供給されるインクを貯留する共通液室(インクマニホールド)は、配線層に対して配線部材側とは反対側に設けられている。そのため、共通液室からインク供給層を通って圧力室にインクを供給するための流路は長くなり、共通液室から圧力室に対するインク供給が間に合わなくり、ノズルの高密度化を行うことは困難である。また各ノズルを高周波で駆動した場合には、インク供給が間に合わなくなる。さらにインク供給層は多孔質部材により構成されているため、高粘度インクの吐出には適さない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、共通液室に貯留される液体に対する流路抵抗を低減し、高粘度インクの吐出を可能とした液体吐出ヘッド及び画像形成装置を提供する。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、液体を吐出する複数の吐出口と、前記複数の吐出口のそれぞれと連通する複数の圧力室と、前記複数の圧力室の前記吐出口が形成される側とは反対側に設けられ、前記複数の圧力室のそれぞれを変形する圧電素子と、前記圧力室の前記吐出口が形成される側とは反対側に設けられ、前記複数の圧力室に液体を供給する共通液室と、前記圧電素子が配置される面に対して略垂直方向に、その少なくとも一部が前記共通液室内を立ち上がるように形成された、前記圧電素子を駆動するための配線部材と、を備え、前記配線部材は、柱状に形成されるとともに、少なくとも2つ以上の前記圧電素子の駆動用配線を含み、前記配線部材は、略中心部に前記圧電素子の個別電極配線と、前記個別電極配線の周囲を囲むようにして形成される前記圧電素子の共通電極配線と、を備えたことを特徴とする液体吐出ヘッドを提供する。
本発明によれば、配線部材は、柱状に形成されるとともに、複数の圧電素子に対する駆動用配線を含むので、共通液室内の配線部材の占有面積が少なくなり、共通液室に貯留される液体に対する流路抵抗が低減する。この結果、インクのリフィル性能が良くなり、高粘度インクの吐出が可能となる。また、個別電極配線と、その周囲を囲む共通電極配線との二重構造によって、シールド性が良くなり、耐ノイズ性が向上する。
また圧電素子の駆動用配線のスペース確保の制約を低減することができるので、吐出口(ノズル)の高密度化を実現することができると共に、配線部材の個数の減少により、圧電素子と駆動用配線との接合部の信頼性が向上する。
圧電素子に対する駆動用配線には、圧電素子毎に設けられる個別電極配線と、共通電極配線(グランド線)を含んでもよい。
また、請求項2に記載の発明は、液体を吐出する複数の吐出口と、前記複数の吐出口のそれぞれと連通する複数の圧力室と、前記複数の圧力室の前記吐出口が形成される側とは反対側に設けられ、前記複数の圧力室のそれぞれを変形する圧電素子と、前記圧力室の前記吐出口が形成される側とは反対側に設けられ、前記複数の圧力室に液体を供給する共通液室と、前記圧電素子が配置される面に対して略垂直方向に、その少なくとも一部が前記共通液室内を立ち上がるように形成された、前記圧電素子を駆動するための配線部材と、を備え、前記配線部材は、柱状に形成されるとともに、少なくとも2つ以上の前記圧電素子の駆動用配線を含み、前記配線部材内の単位断面積あたりの配線密度は、前記圧電素子側の方が低いことを特徴とする。請求項2に記載の発明によれば、配線部材は、柱状に形成されるとともに、複数の圧電素子に対する駆動用配線を含むので、共通液室内の配線部材の占有面積が少なくなり、共通液室に貯留される液体に対する流路抵抗が低減する。この結果、インクのリフィル性能が良くなり、高粘度インクの吐出が可能となる。また、配線部材に含まれる駆動用配線と、各圧電素子との電気的接続を確実にすることが可能となる。
また、請求項3に記載の発明は、液体を吐出する複数の吐出口と、前記複数の吐出口のそれぞれと連通する複数の圧力室と、前記複数の圧力室の前記吐出口が形成される側とは反対側に設けられ、前記複数の圧力室のそれぞれを変形する圧電素子と、前記圧力室の前記吐出口が形成される側とは反対側に設けられ、前記複数の圧力室に液体を供給する共通液室と、前記圧電素子が配置される面に対して略垂直方向に、その少なくとも一部が前記共通液室内を立ち上がるように形成された、前記圧電素子を駆動するための配線部材と、を備え、前記配線部材は、柱状に形成されるとともに、少なくとも2つ以上の前記圧電素子の駆動用配線を含み、更に、前記吐出口の吐出又は不吐出を検出する検出手段と、前記圧電素子が配置される面に対して略垂直方向に、その少なくとも一部が前記共通液室内を立ち上がるように形成された、前記検出手段が前記吐出口の吐出又は不吐出を検出するための検出用配線部材と、を備え、前記圧電素子の駆動用配線は前記配線部材に含まれると共に、前記検出手段の検出用配線は前記検出用配線部材に含まれることを特徴とする。請求項3に記載の発明によれば、配線部材は、柱状に形成されるとともに、複数の圧電素子に対する駆動用配線を含むので、共通液室内の配線部材の占有面積が少なくなり、共通液室に貯留される液体に対する流路抵抗が低減する。この結果、インクのリフィル性能が良くなり、高粘度インクの吐出が可能となる。また、圧電素子の駆動用配線と、検出手段の検出用配線とを異なる配線部材に内設することにより、検出手段のS/Nが向上する。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドであって、前記配線部材は、前記圧電素子又は前記圧電素子の近傍から立ち上がるように形成されていることを特徴とする。
請求項の態様によれば、吐出口(ノズル)の高密度化が可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドであって、前記複数の吐出口は、2次元的に配列され、前記複数の配線部材は、前記圧電素子が配置される面に対して2次元的に配列されていることを特徴とする。
請求項の態様によれば、さらなる吐出口(ノズル)の高密度化が可能となると共に、配線部材の配置確保と共通液室内の流抵抗が低減する。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の液体吐出ヘッドであって、前記配線部材は、前記記録媒体の幅方向に対して直交しない所定の角度を有する列方向に配列された少なくとも2つ以上の前記吐出口に対応する前記圧電素子の駆動用配線を含むことを特徴とする。
請求項の態様によれば、記録媒体の幅方向に対して直交しない所定の角度を有する列方向に配列された吐出口(ノズル)同士は、記録媒体の幅方向(主走査方向)の吐出口(ノズル)同士に比べて同時に打滴する割合が低いので、複数の駆動用配線を含む配線部材のクロストークを低減することができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の液体吐出ヘッドであって、前記配線部材は、前記記録媒体の幅方向に対して直交しない所定の角度を有する列方向に配列された全ての前記吐出口に対応する前記圧電素子の駆動用配線を含むことを特徴とする。
請求項の態様によれば、請求項の態様と同様に、配線部材のクロストークを低減することができると共に、配線部材の数が減少するので、共通液室内に貯留される液体に対する流路抵抗をさらに低減することができる。
請求項に記載の発明は、請求項又は請求項に記載の液体吐出ヘッドであって、前記記録媒体の幅方向に略直交する副走査方向の吐出口ピッチをPn、前記記録媒体上の副走査方向のドットピッチをPd、nを1以上の整数とするとき、次式 Pn=(n+k)×Pd (但し、0.4≦k≦0.6) を満たすことを特徴とする。
請求項の態様によれば、副走査方向の吐出口ピッチ(ノズルピッチ)Pnと、記録媒体上の副走査方向のドットピッチPdが前記式を満たすように吐出口(ノズル)を配置することにより、該列方向の吐出口(ノズル)同士は同時に打滴することがなくなり、これらに対応する圧電素子に対する駆動用配線を含む配線部材のクロストークを低減することができる。
請求項に記載の発明は、請求項2又は請求項に記載の液体吐出ヘッドであって、前記配線部材は、略中心部に前記圧電素子の個別電極配線と、前記個別電極配線の周囲を囲むようにして形成される前記圧電素子の共通電極配線と、を備えたことを特徴とする。
請求項の態様によれば、個別電極配線と、その周囲を囲む共通電極配線との二重構造によって、シールド性が良くなり、耐ノイズ性が向上する。
また共通電極配線は肉厚を大きくして構成されることが好ましい。この場合、配線部材の強度が向上し、液体吐出ヘッドの剛性が向上する。
請求項10に記載の発明は、請求項1又は請求項に記載の液体吐出ヘッドであって、前記配線部材内の単位断面積あたりの配線密度は、前記圧電素子側の方が低いことを特徴とする。
請求項10の態様によれば、配線部材に含まれる駆動用配線と、各圧電素子との電気的接続を確実にすることが可能となる。
請求項11に記載の発明は、請求項1又は請求項に記載の液体吐出ヘッドであって、さらに、前記吐出口の吐出又は不吐出を検出する検出手段と、前記圧電素子が配置される面に対して略垂直方向に、その少なくとも一部が前記共通液室内を立ち上がるように形成された、前記検出手段が前記吐出口の吐出又は不吐出を検出するための検出用配線部材と、を備え、前記圧電素子の駆動用配線は前記配線部材に含まれると共に、前記検出手段の検出用配線は前記検出用配線部材に含まれることを特徴とする。
請求項11の態様によれば、圧電素子の駆動用配線と、検出手段の検出用配線とを異なる配線部材に内設することにより、検出手段のS/Nが向上する。
また前記目的を達成するために、請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドを備えた画像形成装置を提供する。
本発明によれば、配線部材は、複数の圧電素子に対する駆動用配線を含むので、共通液室内の配線部材の占有面積が少なくなり、共通液室に貯留される液体に対する流路抵抗が低減する。この結果、インクのリフィル性能が良くなり、高粘度インクの吐出が可能となる。
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
〔インクジェット記録装置の全体構成〕
図1は、本発明に係る画像形成装置としてのインクジェット記録装置の一実施形態の概略を示す全体構成図である。図1に示すように、このインクジェット記録装置10は、インクの色毎に設けられた複数の印字ヘッド12K、12C、12M、12Yを有する印字部12と、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yに供給するインクを貯蔵しておくインク貯蔵/装填部14と、記録紙16を供給する給紙部18と、記録紙16のカールを除去するデカール処理部20と、前記印字部12のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、記録紙16の平面性を保持しながら記録紙16を搬送する吸着ベルト搬送部22と、印字部12による印字結果を読み取る印字検出部24と、印画済みの記録紙(プリント物)を外部に排紙する排紙部26と、を備えている。
図1では、給紙部18の一例としてロール紙(連続用紙)のマガジンが示されているが、紙幅や紙質等が異なる複数のマガジンを併設してもよい。また、ロール紙のマガジンに代えて、又はこれと併用して、カット紙が積層装填されたカセットによって用紙を供給してもよい。
ロール紙を使用する装置構成の場合、図1のように、裁断用のカッター28が設けられており、該カッター28によってロール紙は所望のサイズにカットされる。カッター28は、記録紙16の搬送路幅以上の長さを有する固定刃28Aと、該固定刃28Aに沿って移動する丸刃28Bとから構成されており、印字裏面側に固定刃28Aが設けられ、搬送路を挟んで印字面側に丸刃28Bが配置されている。なお、カット紙を使用する場合には、カッター28は不要である。
複数種類の記録紙を利用可能な構成にした場合、紙の種類情報を記録したバーコードあるいは無線タグ等の情報記録体をマガジンに取り付け、その情報記録体の情報を所定の読取装置によって読み取ることで、使用される用紙の種類を自動的に判別し、用紙の種類に応じて適切なインク吐出を実現するようにインク吐出制御を行うことが好ましい。
給紙部18から送り出される記録紙16はマガジンに装填されていたことによる巻き癖が残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部20においてマガジンの巻き癖方向と逆方向に加熱ドラム30で記録紙16に熱を与える。このとき、多少印字面が外側に弱いカールとなるように加熱温度を制御するとより好ましい。
デカール処理後、カットされた記録紙16は、吸着ベルト搬送部22へと送られる。吸着ベルト搬送部22は、ローラー31、32間に無端状のベルト33が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向する部分が平面(フラット面)をなすように構成されている。
ベルト33は、記録紙16の幅よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引孔(不図示)が形成されている。図1に示したとおり、ローラー31、32間に掛け渡されたベルト33の内側において印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向する位置には吸着チャンバー34が設けられており、この吸着チャンバー34をファン35で吸引して負圧にすることによってベルト33上の記録紙16が吸着保持される。
ベルト33が巻かれているローラー31、32の少なくとも一方にモータ(不図示)の動力が伝達されることにより、ベルト33は図1において、時計回り方向に駆動され、ベルト33上に保持された記録紙16は、図1の左から右へと搬送される。
縁無しプリント等を印字するとベルト33上にもインクが付着するので、ベルト33の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)にベルト清掃部36が設けられている。ベルト清掃部36の構成について詳細は図示しないが、例えば、ブラシ・ロール、吸水ロール等をニップする方式、清浄エアーを吹き掛けるエアーブロー方式、あるいはこれらの組み合わせなどがある。清掃用ロールをニップする方式の場合、ベルト線速度とローラー線速度を変えると清掃効果が大きい。
なお、吸着ベルト搬送部22に代えて、ローラー・ニップ搬送機構を用いる態様も考えられるが、印字領域をローラー・ニップ搬送すると、印字直後に用紙の印字面にローラーが接触するので、画像が滲み易いという問題がある。従って、本例のように、印字領域では画像面と接触させない吸着ベルト搬送が好ましい。
吸着ベルト搬送部22により形成される用紙搬送路上において印字部12の上流側には、加熱ファン40が設けられている。加熱ファン40は、印字前の記録紙16に加熱空気を吹きつけ、記録紙16を加熱する。印字直前に記録紙16を加熱しておくことにより、インクが着弾後乾き易くなる。
印字部12は、最大紙幅に対応する長さを有するライン型ヘッドを紙搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に配置した、いわゆるフルライン型のヘッドとなっている(図2参照)。
図2に示すように、印字部12を構成する各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yは、本インクジェット記録装置10が対象とする最大サイズの記録紙16の少なくとも一辺を超える長さにわたってインク吐出口(ノズル)が複数配列されたライン型ヘッドで構成されている。
記録紙16の搬送方向(紙搬送方向)に沿って上流側(図1の左側)から黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に各色インクに対応した印字ヘッド12K、12C、12M、12Yが配置されている。記録紙16を搬送しつつ各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yからそれぞれ色インクを吐出することにより記録紙16上にカラー画像を形成し得る。
このように、紙幅の全域をカバーするフルラインヘッドがインク色毎に設けられてなる印字部12によれば、紙搬送方向(副走査方向)について記録紙16と印字部12を相対的に移動させる動作を一回行うだけで(すなわち、一回の副走査で)記録紙16の全面に画像を記録することができる。これにより、印字ヘッドが紙搬送方向と直交する方向(主走査方向)に往復動作するシャトル型ヘッドに比べて高速印字が可能であり、生産性を向上させることができる。
なお本例では、KCMYの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態には限定されず、必要に応じて淡インク、濃インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタ等のライト系インクを吐出する印字ヘッドを追加する構成も可能である。
図1に示したように、インク貯蔵/装填部14は、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yに対応する色のインクを貯蔵するタンクを有し、各タンクは図示を省略した管路を介して各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yと連通されている。また、インク貯蔵/装填部14は、インク残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段(表示手段、警告音発生手段等)を備えるとともに、色間の誤装填を防止するための機構を有している。
印字検出部24は、印字部12の打滴結果を撮像するためのイメージセンサ(ラインセンサ等)を含み、該イメージセンサによって読み取った打滴画像からノズルの目詰まりその他の吐出不良をチェックする手段として機能する。
本例の印字検出部24は、少なくとも各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yによるインク吐出幅(画像記録幅)よりも幅の広い受光素子列を有するラインセンサで構成される。このラインセンサは、赤(R)の色フィルタが設けられた光電変換素子(画素)がライン状に配列されたRセンサ列と、緑(G)の色フィルタが設けられたGセンサ列と、青(B)の色フィルタが設けられたBセンサ列とからなる色分解ラインCCDセンサで構成されている。なお、ラインセンサに代えて、受光素子が二次元配列されて成るエリアセンサを用いることも可能である。
印字検出部24は、各色の印字ヘッド12K、12C、12M、12Yにより印字されたテストパターンを読み取り、各ヘッドの吐出検出を行う。吐出判定は、吐出の有無、ドットサイズの測定、ドット着弾位置の測定等で構成される。
印字検出部24の後段には、後乾燥部42が設けられている。後乾燥部42は、印字された画像面を乾燥させる手段であり、例えば、加熱ファンが用いられる。印字後のインクが乾燥するまでは印字面と接触することは避けたほうが好ましいので、熱風を吹きつける方式が好ましい。
多孔質のペーパに染料系インクで印字した場合などでは、加圧によりペーパの孔を塞ぐことでオゾンなど、染料分子を壊す原因となるものと接触することを防ぐことで画像の耐候性がアップする効果がある。
後乾燥部42の後段には、加熱・加圧部44が設けられている。加熱・加圧部44は、画像表面の光沢度を制御するための手段であり、画像面を加熱しながら所定の表面凹凸形状を有する加圧ローラー45で加圧し、画像面に凹凸形状を転写する。
このようにして生成されたプリント物は、排紙部26から排出される。本来プリントすべき本画像(目的の画像を印刷したもの)とテスト印字とは分けて排出することが好ましい。このインクジェット記録装置10では、本画像のプリント物と、テスト印字のプリント物とを選別してそれぞれの排出部26A、26Bへと送るために排紙経路を切り換える選別手段(不図示)が設けられている。なお、大きめの用紙に本画像とテスト印字とを同時に並列に形成する場合は、カッター(第2のカッター)48によってテスト印字の部分を切り離す。カッター48は、排紙部26の直前に設けられており、画像余白部にテスト印字を行った場合に、本画像とテスト印字部を切断するためのものである。カッター48の構造は前述した第1のカッター28と同様であり、固定刃48Aと丸刃48Bとから構成されている。
また、図示を省略したが、本画像の排出部26Aには、オーダー別に画像を集積するソーターが設けられている。
なおインク色毎に設けられている各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号50によって印字ヘッドを表すものとする。
〔インク供給系の構成〕
図3はインクジェット記録装置10におけるインク供給系の構成を示した概要図である。インク供給タンク60は印字ヘッド50にインクを供給するための基タンクであり、図1で説明したインク貯蔵/装填部14に設置される。インク供給タンク60の形態には、インク残量が少なくなった場合に、不図示の補充口からインクを補充する方式と、タンクごと交換するカートリッジ方式とがある。使用用途に応じてインク種類を代える場合には、カートリッジ方式が適している。この場合、インクの種類情報をバーコード等で識別して、インク種類に応じて吐出制御を行うことが好ましい。なお、図3のインク供給タンク60は、先に記載した図1のインク貯蔵/装填部14と等価のものである。
図3に示したように、インク供給タンク60と印字ヘッド50の中間には、異物や気泡を除去するためにフィルタ62が設けられている。フィルタ・メッシュサイズは、ノズル径と同等若しくはノズル径以下とすることが好ましい。図3には示さないが、印字ヘッド50の近傍又は印字ヘッド50と一体にサブタンクを設ける構成も好ましい。サブタンクは、ヘッドの内圧変動を防止するダンパー効果及びリフィルを改善する機能を有する。
またインクジェット記録装置10には、ノズル51の乾燥防止又はノズル近傍のインク粘度上昇を防止する手段としてのキャップ64と、ノズル面50Aの清掃手段としてのクリーニングブレード66とが設けられている。これらキャップ64及びクリーニングブレード66を含むメンテナンスユニットは、不図示の移動機構によって印字ヘッド50に対して相対移動可能であり、必要に応じて所定の退避位置から印字ヘッド50下方のメンテナンス位置に移動される。
キャップ64は、図示せぬ昇降機構によって印字ヘッド50に対して相対的に昇降変位される。電源OFF時や印刷待機時にキャップ64を所定の上昇位置まで上昇させ、印字ヘッド50に密着させることにより、ノズル面50Aをキャップ64で覆う。
クリーニングブレード66は、ゴムなどの弾性部材で構成されており、図示せぬブレード移動機構により印字ヘッド50のノズル面50Aに摺動可能である。ノズル面50Aにインク滴又は異物が付着した場合、クリーニングブレード66をノズル面50Aに摺動させることでノズル板表面を拭き取り、ノズル面50Aを清浄する。
印字中又は待機中において、特定のノズル51の使用頻度が低くなり、ノズル近傍のインク粘度が上昇した場合、その劣化インクを排出すべくキャップ64に向かって予備吐出が行われる。
また、印字ヘッド50内のインク(圧力室内)に気泡が混入した場合、印字ヘッド50にキャップ64を当て、吸引ポンプ67で圧力室内のインク(気泡が混入したインク)を吸引により除去し、吸引除去したインクを回収タンク68へ送液する。この吸引動作は、初期のインクの印字ヘッド50への装填時、或いは長時間の停止後の使用開始時にも粘度上昇(固化)した劣化インクの吸い出しが行われる。
印字ヘッド50は、ある時間以上吐出しない状態が続くと、ノズル近傍のインク溶媒が蒸発してノズル近傍のインクの粘度が高くなってしまい、吐出駆動用の圧電素子(図3中不図示、図7中符号58として記載)が動作してもノズル51からインクが吐出しなくなる。従って、この様な状態になる手前で(圧電素子58の動作によってインク吐出が可能な粘度の範囲内で)、インク受けに向かって圧電素子58を動作させ、粘度が上昇したノズル近傍のインクを吐出させる「予備吐出」が行われる。また、ノズル面50Aの清掃手段として設けられているクリーニングブレード66等のワイパーによってノズル面50Aの汚れを清掃した後に、このワイパー摺擦動作によってノズル51内に異物が混入するのを防止するためにも予備吐出が行われる。なお、予備吐出は、「空吐出」、「パージ」、「唾吐き」などと呼ばれる場合もある。
また、ノズル51や圧力室52に気泡が混入したり、ノズル51内のインクの粘度上昇があるレベルを超えたりすると、上記予備吐出ではインクを吐出できなくなるため、以下に述べる吸引動作を行う。
すなわち、ノズル51や圧力室52のインク内に気泡が混入した場合、或いはノズル51内のインク粘度があるレベル以上に上昇した場合には、圧電素子58を動作させてもノズル51からインクを吐出できなくなる。このような場合、印字ヘッド50のノズル面に、キャップ64を当てて圧力室52内の気泡が混入したインク又は増粘インクを吸引ポンプ67で吸引する動作が行われる。
ただし、上記の吸引動作は、圧力室52内のインク全体に対して行われるためインク消費量が大きい。従って、粘度上昇が少ない場合はなるべく予備吐出を行うことが好ましい。
〔制御系の説明〕
図4は、インクジェット記録装置10のシステム構成を示す要部ブロック図である。インクジェット記録装置10は、通信インターフェース70、システムコントローラ72、画像メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78、プリント制御部80、画像バッファメモリ82、ヘッドドライバ84等を備えている。
通信インターフェース70は、ホストコンピュータ86から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース70にはUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、イーサネット(登録商標)、無線ネットワークなどのシリアルインターフェースやセントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。ホストコンピュータ86から送出された画像データは通信インターフェース70を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、一旦画像メモリ74に記憶される。画像メモリ74は、通信インターフェース70を介して入力された画像を一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ72を通じてデータの読み書きが行われる。画像メモリ74は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなどの磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ72は、通信インターフェース70、画像メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78等の各部を制御する制御部である。システムコントローラ72は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、ホストコンピュータ86との間の通信制御、画像メモリ74の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ88やヒーター89を制御する制御信号を生成する。
モータドライバ76は、システムコントローラ72からの指示に従ってモータ88を駆動するドライバ(駆動回路)である。ヒータドライバ78は、システムコントローラ72からの指示に従って後乾燥部42等のヒーター89を駆動するドライバである。
プリント制御部80は、システムコントローラ72の制御に従い、画像メモリ74内の画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理機能を有し、生成した印字制御信号(印字データ)をヘッドドライバ84に供給する制御部である。プリント制御部80において所要の信号処理が施され、該画像データに基づいてヘッドドライバ84を介して印字ヘッド50のインク液滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
プリント制御部80には画像バッファメモリ82が備えられており、プリント制御部80における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ82に一時的に格納される。なお、図4において画像バッファメモリ82はプリント制御部80に付随する態様で示されているが、画像メモリ74と兼用することも可能である。また、プリント制御部80とシステムコントローラ72とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
ヘッドドライバ84はプリント制御部80から与えられる印字データに基づいて各色の印字ヘッド50の圧電素子(図4中不図示、図7中符号58として記載)を駆動する。ヘッドドライバ84にはヘッドの駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
印字検出部24は、図1で説明したように、ラインセンサー(不図示)を含むブロックであり、記録紙16に印字された画像を読み取り、所要の信号処理などを行って印字状況(吐出の有無、打滴のばらつきなど)を検出し、その検出結果をプリント制御部80に提供するものである。
プリント制御部80は、必要に応じて印字検出部24から得られる情報に基づいて印字ヘッド50に対する各種補正を行うようになっている。
〔印字ヘッドの構造〕
次に、印字ヘッド50の構造について説明する。図5は、本発明の第1の実施形態に係る印字ヘッド50の構造例を示す平面透視図であり、図6は、図5に示した印字ヘッド50のノズル配列を示す拡大図である。なお図5及び図6は、説明の便宜上、詳細部分を省略して表示してあり、その詳細部分は後で説明する図7に表示する。
記録紙面上に印字されるドットピッチを高密度化するためには、印字ヘッド50におけるノズルピッチを高密度化する必要がある。本例の印字ヘッド50は、図5に示すように、インク滴を吐出するノズル51、ノズル51に対応する圧力室52及びインク供給口53を含む複数の圧力室ユニット54を千鳥でマトリクス状に配列させた構造を有し、これによりノズルピッチの高密度化を達成している。
各ノズル51に対応して設けられている圧力室52は、その平面形状が概略正方形となっており、対角線上の両隅部にノズル51とインク供給口53が設けられている。
また図6に示すように、多数の圧力室ユニット54は、主走査方向に沿う行方向及び主走査方向に対して直交しない一定の角度θを有する斜めの列方向とに沿って一定の配列パターンで格子状に配列させた構造になっている。主走査方向に対してある角度θの方向に沿って圧力室ユニット54を一定のピッチdで複数配列する構造により、主走査方向に並ぶように投影されたノズルのピッチPはd× cosθとなる。
すなわち、主走査方向については、各ノズル51が一定のピッチPで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。このような構成により、主走査方向に並ぶように投影されるノズル列が1インチ当たり2400個(2400ノズル/インチ)におよぶ高密度のノズル構成を実現することが可能になる。
なお、印字可能幅の全幅に対応した長さのノズル列を有するフルラインヘッドで、ノズルを駆動する時には、(1)全ノズルを同時に駆動する、(2)ノズルを片方から他方に向かって順次駆動する、(3)ノズルをブロックに分割して、ブロックごとに片方から他方に向かって順次駆動する等が行われ、用紙の幅方向(用紙の搬送方向と直交する方向)に1ライン又は1個の帯状を印字するようなノズルの駆動を主走査と定義する。
特に、図6に示すようなマトリクス状に配置されたノズル51を駆動する場合は、上記(3)のような主走査が好ましい。すなわち、ノズル51-11 、51-12 、51-13 、51-14 、51-15 、51-16 を1つのブロックとし(他にはノズル51-21 、…、51-26 を1つのブロック、ノズル51-31 、…、51-36 を1つのブロック、…として)、記録紙16の搬送速度に応じてノズル51-11 、51-12 、…、51-16 を順次駆動することで記録紙16の幅方向に1ラインを印字する。
一方、上述したフルラインヘッドと用紙とを相対移動することによって、上述した主走査で形成された1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットからなるライン)の印字を繰り返し行うことを副走査と定義する。
図7は、図5に示した印字ヘッド50の詳細部分を表した拡大詳細図である。同図に示すように、各配線部材90は、主走査方向に対して直交しない斜めの列方向に隣接する2つの圧電素子58の間にそれぞれ設けられている。例えば、圧電素子58-11 と圧電素子58-12 との間に配線部材90-1が配置され、圧電素子58-13 と圧電素子58-14 との間に配線部材90-2が配置され、圧電素子58-15 と圧電素子58-16 との間に配線部材90-3が配置されている。
図8は、図7中A8−A8線に沿う断面図であり、図9は、図7中A9−A9線に沿う断面図である。
図8及び図9に示すように、ノズル51が形成されるノズル板(ノズルプレート)94、圧力室52が形成される流路プレート96、及びインク供給口53が形成される振動板56は積層状に接合されており、圧力室52はインク供給口53を介して、振動板56の上方に配置される共通液室55と連通している。
また振動板56上には、個別電極57を備えた圧電素子(圧電アクチュエータ)58が接合されている。振動板58はSUS材等の導電性部材により構成されており、圧電素子58に対する共通電極となっている。
個別電極57-11 、57-12 には、それぞれ延設部57-11a、57-12aが形成されており、延設部57-11a、57-12a上にテーパ柱状の配線部材90-1が設けられている。配線部材90-1は、個別電極57-11 、57-12 に対する個別電極配線100A、100Bが内設されている。配線部材90-1の下面は、個別電極57-11 、57-12 の延設部57-11a、57-12aに異方導電性接着剤等により接合されており、個別電極57-11 、57-12 と個別電極配線100A、100Bとの電気的導通が取られている。なお個別電極57-11 、57-12 の延設部57-11a、57-12aと共通電極(振動板)56との間には、非導電層97が形成されており、個別電極57-11 、57-12 と共通電極56との絶縁性が確保されている。
また共通電極(振動板)56に対しては、振動板56の端部と接する印字ヘッド50のフレームが共通電極配線(グランド線)として機能している。
配線部材90-1の上面は、フレキシブルケーブル92に接合されている。フレキシブルケーブル92はヘッドドライバ84(図4参照)に接続されており、ヘッドドライバ84から送られる駆動信号は、配線部材90-1を介して個別電極57に供給される。
配線部材90は、圧電素子58の面に対して略垂直方向に立ち上がり、共通液室55に貯留されるインクの中を貫通する柱のように構成される。そのため配線部材90を、その形状及び機能からエレキ柱とも呼ぶ。配線部材90や、共通液室55の壁面を構成する振動板56、圧電素子58及びフレキシブルケーブル92のうちインクに濡れる部分には、絶縁・保護膜(不図示)が形成されている。
次に、上記のように構成された印字ヘッド50の作用を図7乃至図9を用いて説明する。
共通液室55に貯留されたインクは、インク供給口53を通って、圧力室52に供給される。ヘッドドライバ84(図4参照)が、圧電素子58に対して駆動信号を送ると、その駆動信号はフレキシブルケーブル92及び配線部材90を通って、個別電極57に供給される。これにより圧電素子58は変形し、圧力室52の天面を構成する振動板56が変形する。そして圧力室52の体積は減少し、圧力室52内に充填されているインクが、ノズル流路60を通って、ノズル51からインク滴として吐出される。インク滴が吐出されると、共通液室55からインク供給口53を通って新しいインクが圧力室52に供給される。
図7乃至図9に示した印字ヘッド50では、圧力室52のノズル51が形成される側とは反対側に共通液室55が設けられ、さらに共通液室55の中を貫通するようにして、個別電極57に対する個別電極配線100を内設する配線部材90が設けられている。従って、ヘッドドライバ84(図4参照)等に接続するフレキシブルケーブル92等の電気配線用スペース容易に確保することができるので、ノズル51の高密度化に伴う電気配線の増加に対応することが可能になっている。
また共通液室55を上述のように配置したことにより、圧力室52のノズル51が形成される側と同じ側に配置した場合と比べて共通液室55を大きく形成することが可能となる。また圧力室52とノズル51間のノズル流路60の長さは、圧力室52のノズル51が形成される側と同じ側に共通液室55を配置した場合より短くすることができる。さらに共通液室55から圧力室52にインクを導くための流路を真っ直ぐに構成することができ、複雑な流路が不要となる。
これらにより、高粘度インク(例えば、20cp〜50cp程度)の吐出が可能になる。またインク吐出後のリフィル動作を迅速に行えることができるので高周波駆動が可能になる。
なお上述したような印字ヘッド50の各サイズは、特に限定されるものではないが、一例を示すと、圧力室52は平面形状が300μm×300μmの正方形で、高さが150μm、振動板56及び圧電素子58はそれぞれ厚さが10μm、配線部材90は個別電極57との接合部の直径が100μm、高さが500μm等のように構成される。
図10は、図9中A10−A10線に沿う断面図である。同図に示すように、断面が略円板状の平面形状を有する配線部材90は、ハンダ、Al、Cu、Ni等の導電体から形成され、断面が略円板状の個別電極配線100A、100Bと、エポキシ樹脂や絶縁樹脂コート等の絶縁部102により構成されている。
このような配線部材90は、樹脂にレーザー又はドライエッチングで穴を開け、その穴に導電体を流し込むか、若しくはメッキすることにより形成される。
配線部材90及び個別電極配線100の平面形状は、図10に示した略円板状に限定されるものでなく、略矩形状や略楕円状等であってもよい。例えば、図11(a)及び(b)に示した配線部材90の変形例のように、配線部材90の平面形状を略矩形状としてもよい。
図11(a)に示した配線部材90は、図10に示した配線部材90と同様に、略円形状の個別電極配線100を有する。一方、図11(b)に示した配線部材90は、略矩形状の個別電極配線100を有する。
また配線部材90に内設される個別電極配線100は、図10及び図11に示したように、2つに限定されるものでなく、3つ以上を含むことが可能である。
図12乃至図19(図13乃至図15を除く)は、本発明の第1の実施形態に係る配線部材90の変形例を示す印字ヘッド50を一部拡大した平面透視図である。なお図12乃至図19中(図13乃至図15を除く)、各個別電極57の延設部57aは、実線で簡略化表示してある。
図12に示す印字ヘッド50では、主走査方向に対して直交しない斜めの列方向に配列される全ての圧電素子58、すなわち6つの圧電素子58(58-11 、58-12 、58-13 、58-14 、58-15 、58-16 )に対して、1つの配線部材90が設けられている。例えば、配線部材90-1には、該列方向に配列される圧電素子58-11 、58-12 、58-13 、58-14 、58-15 、58-16 に対する個別電極配線100A、100B、100C、100D、100E、100Fが内設されている。
主走査方向に対して直交しない斜めの列方向に配列されるノズル51-11 、51-12 、51-13 、51-14 、51-15 、51-16 は、図6で説明したように、記録紙16の搬送速度に応じて順次駆動される1つのブロックとして構成されている。一方、主走査方向に配列されるノズル51-11 、51-21 、51-31 、…は、記録紙16の幅方向(主走査方向)に1ラインを形成する場合に同時に駆動される。従って、主走査方向に配列されるノズル列に対応する圧電素子58の個別電極配線100を同一の配線部材90に含めないように構成することにより、複数の個別電極配線100を含む配線部材90におけるクロストークを低減させることができる。
図13は、図12に示した印字ヘッド50の一部拡大図である。図14は、図13に示したノズル51から記録紙16上に打滴されたドットを表す説明図である。図15(a)、(b)は、図13に示したノズル51の打滴タイミングを表す説明図である。
図13に示すように、ノズル51-11 、51-12 の副走査方向のノズルピッチをPnとし、図14に示すように、記録紙16の主走査方向に2行及び副走査方向に5列のドットを形成するものとする。ノズル51-11 は副走査方向に配列されるドット510-111、…510-115を打滴し、ノズル51-12 は副走査方向に配列されるドット510-121、…、510-125を打滴する。
図15(a)は、ノズルピッチPnが、記録紙16上の副走査方向のドットピッチPdの整数倍(同図の場合は4倍)となるように構成されている場合の打滴タイミングを表している。ノズル51-11 から記録紙16の搬送速度に応じて、各タイミングt1〜t5で5つのドット510-111、…510-115が順次打滴されると、最後のタイミングt5と同じタイミングt6で、ノズル51-12 からドット510-121が打滴される。すなわち、ノズル51-11 とノズル51-12 には、同時に打滴するタイミングが存在する。
一方、図15(b)は、ノズルピッチPnが、記録紙16上の副走査方向のドットピッチPdの整数倍とならないにように構成した場合の打滴タイミングを表している。タイミングt5では、ノズル51-11 からドット510-115のみが打滴され、タイミング5より若干遅れたタイミングt6’で、ノズル51-12 からドット510-121が打滴される。
従って、図12に示した印字ヘッド50において、副走査方向のノズルピッチPnが、記録紙16上の副走査方向のドットピッチPdの整数倍とならないようにずらして構成されている場合、主走査方向に対して直交しない斜めの列方向に配列されるノズル51-11 、51-12 、51-13 、51-14 、51-15 、51-16 は同時に打滴することがなく、これらのノズル51-11 、…、51-16 に対応する圧電素子58の個別電極配線100を含む配線部材90におけるクロストークを低減することが可能となる。
特に本実施形態では、副走査方向のノズルピッチPn、記録紙16上の副走査方向のドットピッチPdとの関係は、nを1以上の整数、kを0.4≦k≦0.6とした場合、次式(1)を満たすことが好ましい。
Pn=(n+k)×Pd
図16に示す印字ヘッド50では、主走査方向に対して直交しない斜めの列方向に隣接する3つの圧電素子58に対して、1つの配線部材90がそれぞれ設けられている。例えば、配線部材90-1には、各圧電素子58-11 、58-12 、58-13 に対する個別電極配線100A,100B,100Cが内設されている。ノズルの高密度化に伴って、該列方向に配列されるノズル数が多くなった場合、この一部に対応する圧電素子58の個別電極配線100を配線部材90に含めるように構成してもよく、図12と同様の効果を奏し、配線部材90におけるクロストークを低減することができる。
図17に示す印字ヘッド50では、主走査方向に対して直交しない斜めの列方向に隣接する3つの圧電素子58に対して、1つの配線部材90が設けられている点では、図16に示した構成例と共通するが、配線部材90が共通液室55の壁部55aと接するようにして壁状に構成される点で異なる。また図18に示す印字ヘッド50では、配線部材90が共通液室55の壁部55aの内部に一体的に設けられている。
図19に示す印字ヘッド50は、図12乃至図18(図13乃至図15を除く)に示した構成例の組み合わせである。主走査方向に対して直交しない斜めの列方向毎に構成パターンを変えて、共通液室55の内部に柱状や壁状の配線部材90を配置することが可能である。
ノズル51-31 、…、51-36 から構成されるブロックの一部に対応する圧電素子58-31 、…、58-33の個別電極配線100は配線部材90-31 に含まれ、該ブロックに属する他の圧電素子58-34、…、58-36の個別電極配線100は配線部材90-32 に含まれている。このように同じブロックに属するノズル51に対応する圧電素子58の個別電極配線90は近傍に配置されることが好ましい。配線部材90-31 と配線部材90-32 間でクロストークの影響は少なく、共通液室55内のインクに対する流路抵抗を低減することができる。
このように配線部材90に少なくとも2つ以上の個別電極配線100を含めることにより、1つの個別電極配線100のみを含む場合に比べて、印字ヘッド50に備えられる配線部材90の数は少なくなり、共通液室55内に占める柱状の配線部材100の割合が小さくなる。そのためインクのリフィル性能が向上する。また、インクの流れの妨げ要因となるよどみ点が発生しにくくなるので、共通液室55内におけるインクの流れが良くなり、共通液室55内に混入した気泡の排除性も向上する。これらの結果、印字ヘッド50で使用されるインクが高粘度インクの場合でも、共通液室55から各圧力室52へのインク供給を安定的に行うことが可能になる。
また複数の個別電極配線100を含む配線部材90は、1つの個別電極配線100を含む場合に比べて剛性が高くなるので、配線部材90が構造体として機能する。なお配線部材90の外周部に補強材等を形成することにより、さらに配線部材90の剛性を向上させることができる。この結果、圧力室52や印字ヘッド50全体としての剛性が向上し、印字ヘッド50が外部応力に対して変形しにくくなる。
各配線部材90には個別電極57と接着剤等で接合される接合部を有する。前述したように複数の個別電極配線100を配線部材90に含めることにより、印字ヘッド50に備えられる配線部材90の数は減少するので該接合部は少なくなる。この結果、印字ヘッド50全体における配線部材90の接合部の信頼性が向上する。
また柱状の配線部材90は、図12や図19に示したように、共通液室55の略中央部付近に多く配置することが好ましい。共通液室55の略中央部のインクの流れは速く、端部は遅いので、柱状の配線部材90を共通液室55の略中央部付近に多く配置することにより、全体のインク速度を均一化することができる。
図20(a)、(b)は、本発明の第1の実施形態に係る配線部材90の応用例を示す説明図である。図20(a)は、配線部材90の水平断面図であり、図20(b)は、配線部材90の斜視図である。
図20(a)に示すように、2つの個別電極配線100を含む配線部材90には、断面C字状のヒーター104と、温度センサー106が設けられている。
ヒーター104は、図20(b)に示すように、配線部材90の上面から下面に渡って、2つの個別電極配線100を囲うようにして設けられている。そのためヒーター104の表面積を大きく確保することができ、効率的に共通液室55内のインクの温調が可能となる。
また各配線部材90に対して、それぞれヒーター104及び温度センサー106を設けることにより、共通液室55内のインクを局所的に温調することができ、インク粘度の微妙な調整が可能となる。
図21は、本発明の第2の実施形態に係る配線部材90の構成例を示す水平断面図である。同図に示す配線部材90は、2つの個別電極配線100を囲むように略中心部に配置した断面略ドーナツ状の共通電極配線(グランド線)108が設けられている。
共通電極配線108と個別電極配線100との間、及び共通電極配線108の外周部には、それぞれ絶縁部102A、102Bが設けられている。
このように個別電極配線100を囲うようにして、断面略ドーナツ状の共通電極配線108を配置した配線部材90は、シールド性が良く、耐ノイズ性が向上する。
また絶縁部102A、102Bの弾性率に比べ、共通電極配線108の弾性率は高いので、第1の実施形態に比べ、配線部材90の強度が強くなり、印字ヘッド50の剛性が向上する。
図22は、図21に示した配線部材90の変形例である。図22に示す配線部材90は、図21に示した配線部材90に比べて、共通電極配線108の肉厚が厚くなるように構成されている。配線部材90の断面積に対する共通電極配線108の断面積の割合は50%以上であることが望ましい。共通電極配線108を肉厚化することにより、配線部材90の強度をさらに向上する。
図23は、本発明の第3の実施形態に係る配線部材90の構成例を示した印字ヘッド50を一部拡大した平面透視図である。図24は、図23に示した配線部材90のA矢視断面透視図である。図23に示すように、3つの圧電素子58-11 、58-12、58-13に対応して、1つの配線部材90が設けられている点では第1の実施形態と共通する。
本実施形態に係る配線部材90は、図24に示すように、配線部材90は略円錐台状に形成されており、配線部材90に備えられる個別電極配線100A、100B、100Cの間隔が、フレキシブルケーブル側接合面90bから個別電極側接合面90aの方向に向かって広くなるように構成されている。すなわち、配線部材90の配線密度は、個別電極側接合面90aの方がフレキシブルケーブル側接合面90bより低くなっている。
このように圧電素子側接合面90aの個別電極配線100A、100B、100Cの間隔を広げることにより、圧電素子58-11 、58-12、58-13の個別電極配線100A、100B、100Cとの電気的接続を容易かつ確実に行うことができる。
図25は、本発明の第4の実施形態に係る配線部材90の構成例を示した印字ヘッド50の一部側面断面図である。同図に示した印字ヘッド50は、圧力室52A、52Bの図25中下面にそれぞれ不吐出センサー(圧力センサー)112A、112Bを備えている。不吐出センサー112A、112Bは、ノズル51A、51Bの吐出不良の要因となる気泡の圧力室52A、52B内への混入を検出するために設けられており、圧力室52A、52B内に充填されているインクに加えられる圧力を測定する。
本実施形態では、圧電素子58A、58B用の配線と、不吐出センサー112A、112B用の配線とは、異なる配線部材90A、90Bに含まれるように構成されている。
すなわち、配線部材90Aは、圧電素子58Aの個別電極57Aに対する個別電極配線100Aと、圧電素子58Bの個別電極57Bに対する個別電極配線100Bと、さらに共通電極(振動板)56に対する共通電極配線(グランド線)110と、を備えている。一方、配線部材90Bは、不吐出センサー112Aに対する信号線114Aと、不吐出センサー112Bに対する信号線112Bと、不吐出センサー112A及び112Bに接続される共通電極配線(グランド線)116と、を備えている。
このように圧電素子58A、58B用の配線と不吐出センサー112A、112B用の配線を異なる配線部材90A、90Bに含めるように構成することにより、圧電素子58A、58Bのノイズと圧力センサー112A、112Bのノイズを分離することができるので、圧力センサー112A、112BのS/Nを向上させることができる。
図26は、図25に示した配線部材90の変形例を示した印字ヘッド50の一部側面断面図である。図27は、図26中A27−A27線に沿う断面図である。
図26に示した印字ヘッド50は、図25に示した印字ヘッド50と同様に、圧電素子58A、58B用の配線と不吐出センサー112A、112B用の配線が、異なる配線部材90A、90Bに含まれるようにして構成されている。
配線部材90Aには、圧電素子58Aの個別電極57Aに対する個別電極配線100A、及び圧電素子58Bの個別電極57Bに対する個別電極配線100Bが含まれているが、共通電極配線110(図25参照)が含まれていない。共通電極(振動板)56の端部と接する印字ヘッド50のフレーム(図26中不図示)が、共通電極56に対する共通電極配線として機能している。
一方、配線部材90Bには、図25と同様に、不吐出センサー112Aに対する信号線114A、及び不吐出センサー112Bに対する信号線114B、及び不吐出センサー112A及び112Bに接続される共通電極配線(グランド線)118が含まれている。
図27に示すように、配線部材90の水平断面形状は、第2の実施形態と同様に、断面略ドーナツ状の共通電極配線116の内周部に信号線114A、114Bを配置した二重化されたシールド構造となっており、不吐出センサー112A、112BのS/Nを向上させることができる。
また圧電素子58A、58B用の共通電極配線(印字ヘッド50のフレーム)と、不吐出センサー112A、112B用の共通電極配線118とを分離して配置することにより、図25と同様に、不吐出センサー112A、112BのS/Nを向上させることができる。
以上、本発明の液体吐出ヘッド及び画像形成装置について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
本発明に係る画像形成装置としてのインクジェット記録装置の一実施形態の概略を示す全体構成図である。 図1に示したインクジェット記録装置の印字部周辺の要部平面図である。 インクジェット記録装置のインク供給系の構成を示した概要図である。 インクジェット記録装置のシステム構成を示す要部ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る印字ヘッドの構造例を示す平面透視図である。 図5に示した印字ヘッドのノズル配列を示す拡大図である 図5に示した印字ヘッドの詳細部分を表した拡大詳細図である。 図7中A8−A8線に沿う断面図である。 図7中A9−A9線に沿う断面図である。 図9中A10−A10線に沿う断面図である。 図10に示した配線部材の変形例である。 本発明の第1の実施形態に係る配線部材の変形例を示す印字ヘッドを一部拡大した平面透視図である。 図12に示した印字ヘッドの一部拡大図である。 図13に示したノズルから記録紙上に打滴されたドットを表す説明図である。 (a)、(b)は、図13に示したノズルの打滴タイミングを表す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る配線部材の変形例を示す印字ヘッドを一部拡大した平面透視図である。 本発明の第1の実施形態に係る配線部材の変形例を示す印字ヘッドを一部拡大した平面透視図である。 本発明の第1の実施形態に係る配線部材の変形例を示す印字ヘッドを一部拡大した平面透視図である。 本発明の第1の実施形態に係る配線部材の変形例を示す印字ヘッドを一部拡大した平面透視図である。 (a)、(b)は、本発明の第1の実施形態に係る配線部材の応用例を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る配線部材の構成例を示す水平断面図である。 図21に示した配線部材の変形例である。 本発明の第3の実施形態に係る配線部材の構成例を示した印字ヘッドを一部拡大した平面透視図である。 図23に示した配線部材のA矢視断面透視図である。 本発明の第4の実施形態に係る配線部材の構成例を示した印字ヘッドの一部側面断面図である。 配線部材の変形例を示した印字ヘッドの一部側面断面図である。 図26中A27−A27線に沿う断面図である。 従来の印字ヘッドの一部構成を表す側面断面図である。
符号の説明
10…インクジェット記録装置、50…印字ヘッド、50A…ノズル面、51…ノズル、52…圧力室、53…インク供給口、55…共通液室、56…振動板(共通電極)、57…個別電極、58…圧電素子、90…配線部材、92…フレキシブルケーブル、100…個別電極配線、102…絶縁部、104…ヒーター、106…温度センサー、108…共通電極配線、110…共通電極配線、112…不吐出センサー、114…信号線、116…共通電極配線、118…共通電極配線

Claims (12)

  1. 液体を吐出する複数の吐出口と、
    前記複数の吐出口のそれぞれと連通する複数の圧力室と、
    前記複数の圧力室の前記吐出口が形成される側とは反対側に設けられ、前記複数の圧力室のそれぞれを変形する圧電素子と、
    前記圧力室の前記吐出口が形成される側とは反対側に設けられ、前記複数の圧力室に液体を供給する共通液室と、
    前記圧電素子が配置される面に対して略垂直方向に、その少なくとも一部が前記共通液室内を立ち上がるように形成された、前記圧電素子を駆動するための配線部材と、を備え、
    前記配線部材は、柱状に形成されるとともに、少なくとも2つ以上の前記圧電素子の駆動用配線を含み、
    前記配線部材は、略中心部に前記圧電素子の個別電極配線と、前記個別電極配線の周囲を囲むようにして形成される前記圧電素子の共通電極配線と、を備えたことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 液体を吐出する複数の吐出口と、
    前記複数の吐出口のそれぞれと連通する複数の圧力室と、
    前記複数の圧力室の前記吐出口が形成される側とは反対側に設けられ、前記複数の圧力室のそれぞれを変形する圧電素子と、
    前記圧力室の前記吐出口が形成される側とは反対側に設けられ、前記複数の圧力室に液体を供給する共通液室と、
    前記圧電素子が配置される面に対して略垂直方向に、その少なくとも一部が前記共通液室内を立ち上がるように形成された、前記圧電素子を駆動するための配線部材と、を備え、
    前記配線部材は、柱状に形成されるとともに、少なくとも2つ以上の前記圧電素子の駆動用配線を含み、
    前記配線部材内の単位断面積あたりの配線密度は、前記圧電素子側の方が低いことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  3. 液体を吐出する複数の吐出口と、
    前記複数の吐出口のそれぞれと連通する複数の圧力室と、
    前記複数の圧力室の前記吐出口が形成される側とは反対側に設けられ、前記複数の圧力室のそれぞれを変形する圧電素子と、
    前記圧力室の前記吐出口が形成される側とは反対側に設けられ、前記複数の圧力室に液体を供給する共通液室と、
    前記圧電素子が配置される面に対して略垂直方向に、その少なくとも一部が前記共通液室内を立ち上がるように形成された、前記圧電素子を駆動するための配線部材と、を備え、
    前記配線部材は、柱状に形成されるとともに、少なくとも2つ以上の前記圧電素子の駆動用配線を含み、更に、
    前記吐出口の吐出又は不吐出を検出する検出手段と、
    前記圧電素子が配置される面に対して略垂直方向に、その少なくとも一部が前記共通液室内を立ち上がるように形成された、前記検出手段が前記吐出口の吐出又は不吐出を検出するための検出用配線部材と、を備え、
    前記圧電素子の駆動用配線は前記配線部材に含まれると共に、
    前記検出手段の検出用配線は前記検出用配線部材に含まれることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  4. 前記配線部材は、前記圧電素子又は前記圧電素子の近傍から立ち上がるように形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記複数の吐出口は、2次元的に配列され、
    前記複数の配線部材は、前記圧電素子が配置される面に対して2次元的に配列されていることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  6. 前記配線部材は、前記記録媒体の幅方向に対して直交しない所定の角度を有する列方向に配列された少なくとも2つ以上の前記吐出口に対応する前記圧電素子の駆動用配線を含むことを特徴とする請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  7. 前記配線部材は、前記記録媒体の幅方向に対して直交しない所定の角度を有する列方向に配列された全ての前記吐出口に対応する前記圧電素子の駆動用配線を含むことを特徴とする請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  8. 前記記録媒体の幅方向に略直交する副走査方向の吐出口ピッチをPn、前記記録媒体上の副走査方向のドットピッチをPd、nを1以上の整数とするとき、次式
    Pn=(n+k)×Pd (但し、0.4≦k≦0.6)
    を満たすことを特徴とする請求項又は請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  9. 前記配線部材は、略中心部に前記圧電素子の個別電極配線と、前記個別電極配線の周囲を囲むようにして形成される前記圧電素子の共通電極配線と、を備えたことを特徴とする請求項2又は請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  10. 前記配線部材内の単位断面積あたりの配線密度は、前記圧電素子側の方が低いことを特徴とする請求項1又は請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  11. 請求項1又は請求項に記載の液体吐出ヘッドであって、さらに、
    前記吐出口の吐出又は不吐出を検出する検出手段と、
    前記圧電素子が配置される面に対して略垂直方向に、その少なくとも一部が前記共通液室内を立ち上がるように形成された、前記検出手段が前記吐出口の吐出又は不吐出を検出するための検出用配線部材と、を備え、
    前記圧電素子の駆動用配線は前記配線部材に含まれると共に、
    前記検出手段の検出用配線は前記検出用配線部材に含まれることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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