JP2006258074A - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】 開弁応答性を確保しながら液密性能を向上可能な燃料噴射弁を得る。
【解決手段】 燃料噴射弁1において、弁体9に当接する可動体19と、可動体19を介して弁体9を閉弁方向に付勢するコイルスプリング22と、を設け、電磁コイル15が発生した磁気吸引力によって可動体19を弁体9から離間させることにより、コイルスプリング22による弁体9に対する付勢を解除できるようにした。
【選択図】 図3

Description

本発明は、内燃機関用の燃料噴射弁に関する。
従来より種々の燃料噴射弁が提案されている。特許文献1は、その一例としての燃料噴射弁を開示する。
特許文献1の燃料噴射弁は、弁座が形成された弁座部材と、弁座に離着座する弁体と、弁体を閉弁方向に付勢する付勢手段と、磁気吸引力を発生させて弁座を離座させる電磁コイルと、を備えており、電磁コイルを通電して弁体を弁座から離座させたときに燃料が噴射される一方、電磁コイルの通電を解除すると、付勢手段によって弁体が弁座に着座して、燃料噴射が停止するようになっている。
特開平10−122085号公報
この種の燃料噴射弁では、閉弁状態における弁体と弁座との接触面での液密性能を向上させる方策として、付勢手段の付勢力(コイルスプリングのセット荷重)を増大させて、当該接触面における接触面圧を増大することが考えられる。
しかしながら、接触面圧を増大させるべく、付勢手段の付勢力を大きくすると、弁体の開弁応答性が悪化し、その対策として磁気吸引力の大きい電磁コイルを装着すると、燃料噴射弁が大型化するという問題が生じてしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、開弁応答性を確保しながら液密性能を向上可能な燃料噴射弁を得ることにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、燃料噴射弁において、弁体に当接する可動体と、可動体を介して弁体を閉弁方向に付勢する第二の付勢手段と、を設け、電磁コイルが発生した磁気吸引力によって弁体から可動体を離間させることにより、第二の付勢手段による弁体に対する付勢を解除できるようにしたことを趣旨とする。
また、請求項2の発明は、上記請求項1の発明において、弁体が離座する前に、電磁コイルが発生した磁気吸引力によって可動体を弁体から離間させて、第二の付勢手段による弁体に対する付勢が解除されるようにしたものである。
また、請求項3の発明は、上記請求項2の発明において、通電開始からの時間tにおける電磁コイルから弁体に作用する磁気吸引力の大きさをF1(t)、通電開始からの時間tにおける電磁コイルから可動体に作用する磁気吸引力の大きさをF2(t)、第一の付勢手段による弁体に作用する付勢力の大きさをFs1、第二の付勢手段から可動体に作用する付勢力の大きさをFs2としたとき、少なくとも通電開始(t=0)からF2(t)が増大してF2(t)−Fs2=0となるまでの間は、F2(t)−Fs2>F1(t)−Fs1となるようにしたものである。
請求項1の発明によれば、第二の付勢手段によって弁体への閉弁方向の付勢力を増大させることができ、その分、弁体と弁座との接触面における接触面圧を増大させて、液密性能を向上させることができる。さらに、電磁コイルによる磁気吸引力によって弁体から可動体を離間させることにより、第二の付勢手段による弁体に対する付勢を解除できるようにしたため、付勢手段の付勢力を増大させた場合に比べて、開弁応答性を大幅に向上することができる。
請求項2の発明によれば、弁体が離座する前に、第二の付勢手段による付勢を解除して弁体に作用する付勢力を減らすことができるため、弁体をより迅速に離座させることができる。
請求項3の発明によれば、少なくとも通電開始から、F2(t)−Fs2が0となって、可動体が弁体から離間するまでの間は、F1(t)−Fs1が、F2(t)−Fs2より小さくなるように構成することで、弁体が離座する前に可動体を弁体から離間させることができるため、弁体をより迅速に離座させることができる。
以下、本発明を具現化した実施形態について図面を参照して説明する。ここでは、内燃機関に用いられる燃料噴射弁を例示する。図1は、本発明の実施形態にかかる燃料噴射弁の断面図(軸方向に沿った断面の図)、図2は、燃料噴射弁のコア筒より先端側の部分を拡大した断面図であって、弁体が着座し、かつ可動体が弁体に当接した状態を示す図、図3は、燃料噴射弁のコア筒より先端側の部分を拡大した断面図であって、弁体が着座し、かつ可動体が弁体から離間した状態を示す図、図4は、燃料噴射弁のコア筒より先端側の部分を拡大した断面図であって、弁体が離座し、かつ可動体が弁体から離間した状態を示す図である。
本実施形態にかかる燃料噴射弁1は、燃料配管に設けられたボス部(いずれも図示せず)に接続され、燃料配管内を流れる燃料を内燃機関内(吸気ポートやシリンダ内等)に噴射するものである。
燃料噴射弁1は、本体部として、ケーシング2や、磁性筒体3、コア筒5、ヨーク13、樹脂カバー16等を含んでいる。
このうち、磁性筒体3は、例えば、磁性を有するステンレス材料等の素材に深絞り加工等のプレス加工を施すことにより、段差を有する薄肉の金属管として形成される。本実施形態では、磁性筒体3の軸方向の一端側には大径部3aが、また他端側にはより小径の小径部3bが、それぞれ形成されており、大径部3aの端部が燃料配管のボス部内に挿入された状態で、磁性筒体3が燃料配管に接続されるようになっている。
この磁性筒体3(大径部3a)の入口側の外周面には、磁性筒体3と燃料配管のボス部との間の液密を確保するOリング18が外装される。
また、磁性筒体3の入口側(上流側)の開口部には、フィルタ21が装着される。フィルタ21は、磁性筒体3の大径部3a内に圧入される筒状の芯金21aと、磁性筒体3よりも軟質な樹脂材料、例えばナイロン、フッ素樹脂等を用いて芯金21aと一体に形成(射出成形)されたフレーム21bと、当該フレーム21bに取付けられて燃料を透過させるメッシュ21cとによって大略構成されている。
そして、磁性筒体3の内側には、コア筒5が嵌挿される。コア筒5は、弁体9のアンカ部10、ヨーク13と共に電磁コイル15による閉磁路を形成するとともに、弁体9の開弁位置ならびに可動体19の弁体9に対する離間位置を規定するものである。本実施形態では、コア筒5は、磁性筒体3の小径部3b内に圧入して取付けられている。
また、磁性筒体3の下流側端部には、筒状の弁座部材7が配設される。この弁座部材7には、弁部11が挿入される断面略円形の凹部7aと、弁部11を着座させるとともに開弁時には当該弁部11を取り囲んで環状の燃料流路を形成する弁座7bと、燃料通路4内の燃料を噴射する噴射口7cとが形成される。本実施形態では、小径部3b内に圧入した磁性筒体3の外周側を当該小径部3bに全周に亘って溶接することで、弁座部材7が当該磁性筒体3の下流側端部に固定されている。また、弁座部材7の先端面の噴射口7cを覆う位置には、ノズルプレート8が例えば溶接によって固定されており、このノズルプレート8に設けられた噴射孔(図示せず)から所定の位置あるいは方向に燃料を噴出できるようにしてある。
コア筒5と弁座部材7との間には、磁性筒体3の小径部3b内で軸方向に変位可能な弁体9が収容される。本実施形態では、弁体9を、磁性金属材料により軸方向に延びる段付筒状に形成されたアンカ部10と、アンカ部10の先端部に固着されて弁座部材7の弁座7bに離着座する球状の弁部11とを備える構成としている。
この弁体9に閉弁方向の付勢力を与える付勢手段として、コイルスプリング12が設けられている。本実施形態では、コイルスプリング12の上側を、コア筒5に形成された下方に開放する円環状の凹部5b内に挿入する一方、コイルスプリング12の下端部を、弁体9のアンカ部10の上部に形成された凹部10a内に挿入している。そして、このコイルスプリング12を、凹部5bの底面5hとアンカ部10の凹部10aの底面10bとの間に狭持して、軸方向に伸びる方向の弾性力を発生させる圧縮バネとして機能させ、弁体9に対し、コア筒5から離間する方向、すなわち閉弁方向(各図では下方向)に付勢力を作用させている。
また、コア筒5と弁体9との間には、コイルスプリング12内で軸方向に変位可能な可動体19が収容される。本実施形態では、可動体19を、略円筒状に形成し、断面略円形の凹部19aを下側に向けてアンカ部10の底面10b上に伏せる姿勢で、コイルスプリング12の内側に収容している。
そして、この可動体19を弁体9に押し付け、弁体9に閉弁方向の付勢力を与える第二の付勢手段として、コイルスプリング22が設けられている。本実施形態では、コア筒5の凹部5bの内側の円柱部5cの下端部に、その上部より径が細い小径部5dを形成し、その小径部5dに、コイルスプリング22を外装している。このとき、円柱部5cには、コイルスプリング12が外装されているため、コイルスプリング22は、コイルスプリング12の内側に収容されることになる。よって、これらコイルスプリング12,22が相互に干渉しないよう、径方向に所定の間隙をあけて配置している。そして、このコイルスプリング22を、小径部5dの上端の棚面5eと、可動体19の上面19eとの間に狭持して、軸方向に伸びる弾性力を発生させる圧縮バネとして機能させ、可動体19に対し、コア筒5から離間する方向、すなわち弁体9の閉弁方向に付勢力を作用させ、もって、可動体19を介して弁体9に対して閉弁方向に付勢力を作用させている。
なお、コア筒5の円柱部5cには、上下に貫通する貫通穴5gを設ける一方、可動体19には、当該貫通穴5gの軸線に沿って可動体19の上面19eと凹部19aとを連通する貫通穴19fや、凹部19aの周壁(側壁)19bを貫通する貫通穴19cを設け、可動体19の位置によらず、燃料の通路を確保できるようにしている。
磁性筒体3の外周側には、段付筒状に形成されたヨーク13が設けられている。本実施形態では、ヨーク13を、磁性筒体3の小径部3bの外周側に圧入して固着している。また、ヨーク13と磁性筒体3の小径部3bとの間は、連結コア14が設けられている。本実施形態では、連結コア14を、小径部3bの外周側を取囲む略C字状の磁性体として形成している。
磁性筒体3とヨーク13との間には、電磁コイル15が設けられる。本実施形態では、電磁コイル15を、樹脂材料により形成された筒状のコイルボビン15aと、該コイルボビン15aに巻装されたコイル15bとを有するものとし、コイルボビン15aを磁性筒体3の小径部3bに外装させている。なお、電磁コイル15は、コネクタ17のピン20および樹脂カバー16内に形成される導電経路を介して通電される。
樹脂カバー16は、磁性筒体3の外周側に設けられる。この樹脂カバー16は、例えば、磁性筒体3の外周側に、ヨーク13や、連結コア14、電磁コイル15等を組付けた状態で射出成形することによって形成することができる。なお、樹脂カバー16とコネクタ17は一体成形されている。
以上の構成を備える燃料噴射弁1において、弁体9には付勢手段としてのコイルスプリング12から閉弁方向の付勢力が作用しており、電磁コイル15が通電されない状態では、弁部11が弁座7bに着座した状態が維持される(閉弁状態;図1および図2)。このとき、アンカ部10とコア筒5との間には、軸方向の隙間δ1が形成される。
また、可動体19には第二の付勢手段としてのコイルスプリング22から閉弁方向の付勢力が作用しており、電磁コイル15が通電されない状態では、可動体19がアンカ部10の凹部10aの底面19dに当接した状態が維持される(当接状態;図1および図2)。この状態で、コイルスプリング22は、可動体19を介して弁体9を付勢していることになる。なお、可動体19の上面19eとコア筒5の下端面5fとの間には、軸方向の隙間δ2が形成される。
電磁コイル15が通電されると、コア筒5(の円柱部5c)、可動体19、アンカ部10、およびヨーク13等によって閉磁路が形成され、これにより、可動体19には、コア筒5に近接する方向(開弁方向;各図では上方向)の磁力が作用する。ここで、この磁力(吸着力)は、コイルスプリング22の付勢力(セット荷重)より大きくなるように設定してあるため、電磁コイル15が通電されると、可動体19がコア筒5に引き寄せられて、弁体9から離間する(離間状態;図3)。
また、電磁コイル15が通電されると、コア筒5(の周壁部5i)、アンカ部10、およびヨーク13等によって閉磁路が形成され、これにより、アンカ部10にはコア筒5に近接する方向の磁力が作用する。ここで、この磁力(吸着力)は、コイルスプリング12の付勢力より大きくなるように設定してあるため、電磁コイル15が通電されると、弁体9がコア筒5に引き寄せられ、弁部11が弁座7bから離座する(開弁状態;図4)。
この開弁状態において、燃料は、磁性筒体3およびコア筒5内の燃料通路4を流下した後、コア筒5内の貫通穴5g、および可動体19内の貫通穴19f,19cや凹部19a等を経由して、アンカ部10の凹部10a内に流入し、さらにその奥の凹部10c、およびその側壁に形成された開口窓部9aを経由して弁体9の背圧室6に流入する。さらに、燃料は、背圧室6から、開弁時に弁部11と弁座部材7の凹部との間に形成される隙間、ならびに弁部11と弁座7bとの間に形成される隙間を経由して、噴射口7cに至り、ノズルプレート8の噴射孔(図示せず)から噴射される。
ここで、電磁コイル15に通電した後の弁体9および可動体19の動作について説明する。今、通電開始からの時間tにおける電磁コイル15から弁体9に作用する磁気吸引力の大きさをF1(t)、通電開始からの時間tにおける電磁コイル15から可動体19に作用する磁気吸引力の大きさをF2(t)、コイルスプリング12による弁体9に作用するセット荷重の大きさをFs1、コイルスプリング22から可動体19に作用するセット荷重の大きさをFs2とする。
まず、可動体19については、当接状態において、Fs2>F2(t)=0となっており、通電開始から時間tの経過とともにF2(t)が増大し、これに伴ってF2(t)−Fs2も増大して、F2(t)=Fs2(すなわち、F2(t)−Fs2=0)となった時点で、可動体19が弁体9から離間する。
一方、弁体9については、閉弁状態において、Fs1>F1(t)=0となっており、通電開始から時間tの経過とともにF1(t)が増大し、これに伴ってF1(t)−Fs1も増大する。
ここで、本実施形態では、例えば、コイルスプリング12,22のスペックや、隙間δ1,δ2、可動体19とコア筒5とが対向する部分の面積、弁体9とコア筒5が対向する部分の面積等を適宜に設定することで、少なくとも通電開始(t=0)からF2(t)が増大してF2(t)−Fs2=0となるまでの間は、F2(t)−Fs2>F1(t)−Fs1となるようにしている。かかる設定は、例えば、δ2<δ1としたり、Fs2<Fs1としたりすることで具現化することができる。
そして、かかる設定によれば、弁体9が離座するよりも早くF2(t)−Fs2=0となって可動体19が弁体9から離間する。すなわち、可動体19が弁体9から離間した状態を考えると、弁体9に作用する開弁方向の力の大きさはF1(t)−Fs1となるが、上記設定によれば、F2(t)−Fs2=0となった時点で、F1(t)−Fs1はF2(t)−Fs2=0より小さく、負の値となる。つまり、この時点では、弁体9に作用する開弁方向の力は負の値であって、弁体9は離座できないことになる。したがって、本実施形態によれば、弁体9が離座する前に、可動体19を弁体9から離間させて、コイルスプリング22から弁体9に作用する付勢力を解除し(図3)、それ以降は、コイルスプリング22からの付勢が解除された分、弁体9に対する閉弁方向の付勢力が減るため、より迅速に弁体9を吸引して離座させることができる(図4)。よって、液密を向上すべく単純にコイルスプリング12の付勢力を増大させた場合に比べて、開弁応答性を大幅に向上させることができる。
また、本実施形態では、Fs1>Fs2、すなわち、コイルスプリング12によるセット荷重をコイルスプリング22によるセット荷重より大きくしている。こうすることで、コイルスプリング22による可動体19に対する閉弁方向の付勢力より、コイルスプリング12による弁体9に対する閉弁方向の付勢力を大きくして、電磁コイル15による磁気吸引力が解除されたときに、より迅速に弁体9を閉弁させることができ、閉弁応答性を向上することができる。
なお、上記構成では、通電開始(t=0)からF2(t)が増大してF2(t)−Fs2=0となるまでの間は、弁体9は離座しないのであるから、この間、Fs1+Fs2−F2(t)>F1(t)となっていることは言うまでもない。また、上記構成では、可動体19が弁体9から離間するのとほぼ同時に弁体9が離座するような設定も可能である。
以上の本実施形態によれば、コイルスプリング22によって弁体9への閉弁方向の付勢力を増大させることができ、その分、弁体9と弁座7bとの接触面における接触面圧を増大させて、液密性能を向上させることができる。さらに、電磁コイル15による磁気吸引力によって弁体9から可動体19を離間させることにより、コイルスプリング22による弁体9に対する付勢を解除できるようにしたため、コイルスプリング12の付勢力を増大させた場合に比べて、開弁応答性を大幅に向上することができる。
また、本実施形態によれば、弁体9が離座する前に、コイルスプリング22による付勢を解除して弁体9に作用する付勢力を減らすことができるため、弁体9をより迅速に離座させることができる。
また、本実施形態によれば、少なくとも通電開始から、F2(t)−Fs2が0となって、可動体19が弁体9から離間するまでの間は、F1(t)−Fs1が、F2(t)−Fs2より小さくなるように構成することで、弁体9が離座する前に可動体19を弁体9から離間させることができるため、弁体9をより迅速に離座させることができる。
また、本実施形態によれば、コイルスプリング12によるセット荷重をコイルスプリング22によるセット荷重より大きくしたため(Fs1>Fs2)、コイルスプリング22による可動体19に対する閉弁方向の付勢力より、コイルスプリング12による弁体9に対する閉弁方向の付勢力を大きくすることができ、電磁コイル15による磁気吸引力が解除されたときに、より迅速に弁体9を閉弁させ、閉弁応答性を向上することができる。また、Fs1>Fs2とすることで、F2(t)−Fs2>F1(t)−Fs1をより容易に実現でき、開弁応答性を向上する構成を得やすくなるという利点もある。
また、本実施形態によれば、二つのコイルスプリング12,22を二重に配置したり、弁体9の上部に設けた凹部10a内(さらにコイルスプリング12の内側)に可動体19を収容したりすることで、装置構成が大型化するのを抑制している。
また、本実施形態によれば、コア筒5に円柱部5cと周壁部5iとを設け、その間の円管状の凹部5b内にコイルスプリング12を挿入し、円柱部5cの先端側を細くして小径部5dを形成し、その小径部5dにコイルスプリング22を外装したため、コイルスプリング12,22を保持し、かつ弁体9および可動体19の双方に磁気吸引力を発生させうる構造を、比較的簡素な構成として具現化することができる。
なお、本発明は、次のような別の実施形態に具現化することができる。以下の別の実施形態でも上記実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
(1)コイルスプリングや弁体、可動体の形状ならびに材質、隙間等のスペックとしては、上記実施形態に開示したもの以外にも、種々の組み合わせが考えられる。
(2)コア筒の内側に別の磁性体を嵌挿するなど、上記実施形態で開示した以外の構成によっても、同様の効果を奏しうる。
(3)本発明は燃圧に応じたスペックで実現可能である。
また、上記実施形態から把握し得る請求項以外の技術思想について、以下にその効果と共に記載する。
(イ)請求項3に記載の燃料噴射弁では、Fs1>Fs2とするのが好適である。
こうすれば、閉弁応答性を向上させることができる上、開弁応答性も向上させやすくなる。
(ロ)請求項1〜3に記載の燃料噴射弁では、コア筒によって付勢手段および第二の付勢手段の固定側端部を保持するのが好適である。
こうすれば、コア筒を所定位置に装着することで、弁体および可動体の双方に所期の付勢力を与える構成を得ることができる。
本発明の実施形態にかかる燃料噴射弁の断面図(軸方向に沿った断面の図)。 本発明の実施形態にかかる燃料噴射弁のコア筒より先端側の部分を拡大した断面図であって、弁体が着座し、かつ可動体が弁体に当接した状態を示す図。 本発明の実施形態にかかる燃料噴射弁のコア筒より先端側の部分を拡大した断面図であって、弁体が着座し、かつ可動体が弁体から離間した状態を示す図。 本発明の実施形態にかかる燃料噴射弁のコア筒より先端側の部分を拡大した断面図であって、弁体が離座し、かつ可動体が弁体から離間した状態を示す図。
符号の説明
1 燃料噴射弁
7 弁座部材
7b 弁座
9 弁体
12 コイルスプリング(付勢手段)
15 電磁コイル
19 可動体
22 コイルスプリング(第二の付勢手段)

Claims (3)

  1. 弁座が形成された弁座部材と、
    前記弁座に離着座する弁体と、
    前記弁体を閉弁方向に付勢する付勢手段と、
    磁気吸引力を発生させて前記弁体を離座させる電磁コイルと、
    を備えた燃料噴射弁において、
    前記弁体に当接する可動体と、
    前記可動体を介して前記弁体を閉弁方向に付勢する第二の付勢手段と、
    を設け、前記電磁コイルが発生した磁気吸引力によって前記可動体を弁体から離間させることにより、前記第二の付勢手段による弁体に対する付勢を解除できるように構成したことを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 前記弁体が離座する前に、前記電磁コイルが発生した磁気吸引力によって前記可動体を弁体から離間させて、前記第二の付勢手段による弁体に対する付勢が解除されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
  3. 通電開始からの時間tにおける電磁コイルから弁体に作用する磁気吸引力の大きさをF1(t)、通電開始からの時間tにおける電磁コイルから可動体に作用する磁気吸引力の大きさをF2(t)、前記付勢手段による弁体に作用する付勢力の大きさをFs1、前記第二の付勢手段から可動体に作用する付勢力の大きさをFs2としたとき、少なくとも通電開始(t=0)からF2(t)が増大してF2(t)−Fs2=0となるまでの間は、
    F2(t)−Fs2>F1(t)−Fs1
    となるように構成したことを特徴とする請求項2に記載の燃料噴射弁。
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