JP2015224710A - 開閉装置 - Google Patents

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【課題】開閉装置の開き始めを急峻にし、閉じ遅れ時間を短縮することを目的とする。【解決手段】流路開閉を行う弁体303と、弁体303とは別体で弁体303と接触、又は離れることで当該弁体303を動作させる可動部と、前記弁体303が流路を閉じる際に接触する弁座301aと、磁気が流れることで可動部が吸引される固定鉄心401と、を備えた開閉装置において、前記弁体303を前記弁座301aの側に付勢する第1ばね定数の第1ばね部材405と、前記弁体303を前記弁座301aの側に付勢する第2ばね定数の第2ばね部材411と、を備えるとともに前記第1ばね定数よりも前記第2ばね定数の方が大きく設定され、さらに、前記弁体303が前記弁座301aから離れて開弁する際に、前記弁体303はまず前記第1ばね部材405により前記弁座301aの側に付勢され、その後に前記第2ばね部材410により前記弁座301aの側に付勢される。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関に用いられ、主に燃料を噴射する開閉装置に関する。
本技術分野の背景技術として、特開平11−270428号公報(特許文献1)がある。この公報には、燃料噴射ノズルにばね力の異なる2つのコイルばねを設けている。一つのコイルばねは、常時弁体を下方に付勢している。もう一方のコイルばねは、弁体のリフト量が所定値以上である時に、弁体を下方に大きな力で付勢する。この構成によれば、弁体の位置により付勢される力を変化させることが可能となり、所定の中間高さに安定的に保持することができる。
特開平11−270428号公報
開閉装置では、噴霧の微粒化促進と最小噴射量の低減が要求される。噴霧微粒化の悪化要因は、弁体の開き始めの低リフト状態で、燃料流速が遅くなることである。最小噴射量増加要因は、閉じ遅れ時間が長いことである。そのため、開閉装置には、開き始めを急峻にし、閉じ遅れ時間を短縮することが求められる。そのためには、弁体を閉弁方向に付勢するばね力が閉弁状態では小さく、開弁状態では大きくすることが有用である。特許文献1では、弁体の位置によって付勢される力が変わる構成とはなっている。しかしながら、弁体を中間高さに保持することを目的としているために、閉弁時と開弁時で発生させる力の差を大きくする、という観点は開示されていない。そのため、実際の開閉装置において必要とされるばね力を発生させようとすると、大きな力を発生させるコイルばねのコイル巻線径が太くなるなど、ばね自体が大きくなり、開閉装置として実装できないという課題があった。
そこで、本発明の目的は、開閉装置の開き始めを急峻にし、閉じ遅れ時間を短縮することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の開閉装置は、流路開閉を行う弁体と、弁体とは別体で弁体と接触、又は離れることで当該弁体を動作させる可動部と、前記弁体が流路を閉じる際に接触する弁座と、磁気が流れることで可動部が吸引される固定鉄心と、を備えた開閉装置において、前記弁体を前記弁座の側に付勢する第1ばね定数の第1ばね部材と、前記弁体を前記弁座の側に付勢する第2ばね定数の第2ばね部材と、を備えるとともに前記第1ばね定数よりも前記第2ばね定数の方が大きく設定され、さらに、前記弁体が前記弁座から離れて開弁する際に、前記弁体はまず前記第1ばね部材により前記弁座の側に付勢され、その後に前記第2ばね部材により前記弁座の側に付勢される。
本発明の構成によれば、開閉装置において弁体の開き始めを急峻にし、閉じ遅れ時間を短縮することが可能となる。本発明の上記した手段以外の内容については、以下の実施例において詳細に説明する。
本発明の第一実施例に係る開閉装置の構造を示す断面図であり、中心軸線100aに平行な切断面を示す縦断面図である。 図1に示す開閉装置の電磁駆動部を拡大して示す断面図であり、中心軸線100aに平行な切断面を示す縦断面図である。 本発明の実施例における、噴射指令パルスに対応した、可動部の動作及びその際に発生する力の関係を説明した図である。 本発明の第二実施例に係る開閉装置の構造を示す断面図であり、開閉装置の電磁駆動部を拡大して示す断面図であり、中心軸線100aに平行な切断面を示す縦断面図である。
以下、本発明に係る実施例について説明する。
図1及び図3を用いて、本発明に係る第一実施例である開閉装置100の構成について説明する。
図1は本発明の一実施例に係る開閉装置の構造を示す断面図であり、中心軸線100aに平行な切断面を示す縦断面図である。
図2は図1に示す開閉装置のノズル部の先端部に構成される弁部を拡大して示す断面図であり、中心軸線100aに平行な切断面を示す縦断面図である。
図3は可動部の動作及びその際に発生する力の関係を説明した図である。
図3(a)は噴射指令パルスのON−OFF状態を示し、(b)はプランジャロッド102の閉弁状態を変位0として、プランジャロッド102と可動鉄心404の変位を示し、(c)は各タイミングにおいてプランジャロッド102に作用しているばね力を示している。
開閉装置100は、燃料を供給する燃料供給部200と、燃料の流通を許したり遮断したりする弁部300aが先端部に設けられたノズル部300と、弁部300aを駆動する電磁駆動部400とで、構成される。本実施例では、ガソリンを燃料とする内燃機関用の電磁式開閉装置を例にとり、説明する。なお、燃料供給部200、弁部300a、ノズル部300及び電磁駆動部400は、図1に記載した断面に対して該当する部分を指示しており、単一の部品を示す物ではない。
本実施例の開閉装置100では、図面の上端側に燃料供給部200が配置され、下端側にノズル部300が配置され、燃料供給部200とノズル部300との間に電磁駆動部400が配置されている。すなわち、中心軸線100a方向に沿って、燃料供給部200、電磁駆動部400及びノズル部300がこの順に配置されている。
燃料供給部200は、ノズル部300に対して反対側の端部が図示しない燃料配管に連結される。ノズル部300は、燃料供給部200に対して反対側の端部が、図示しない吸気管或いは内燃機関の燃焼室形成部材(シリンダブロック、シリンダヘッド等)に形成された取付穴(挿入孔)に挿入される。電磁式燃料噴射弁100は燃料供給部200を通じて燃料配管から燃料の供給を受け、ノズル部300の先端部から吸気管或いは燃焼室内に燃料を噴射する。開閉装置100の内部には、燃料供給部200の前記端部からノズル部300の先端部まで、燃料がほぼ電磁式燃料噴射弁100の中心軸線100a方向に沿って流れるように、燃料通路101(101a〜101f)が構成されている。
以下の説明においては、開閉装置100の中心軸線100aに沿う方向の両端部について、ノズル部300に対して反対側に位置する燃料供給部200の端部或いは端部側を基端部或いは基端側と呼ぶ、また燃料供給部200に対して反対側に位置するノズル部300の端部或いは端部側を先端部或いは先端側と呼ぶことにする。また、図1の上下方向を基準として、電磁式燃料噴射弁を構成する各部に「上」又は「下」を付けて説明する。なお、これは、説明を分かり易くするために行うものであり、内燃機関に対する電磁式燃料噴射弁の実装形態をこの上下方向に限定するものではない。
(構成説明)
以下、燃料供給部200、電磁駆動部400及びノズル部300の構成について、詳細に説明する。
燃料供給部200は、燃料パイプ201を備える。燃料パイプ201の一端部(上端部)には、燃料供給口201aが設けられ、燃料パイプ201の内側には燃料通路101aが中心軸線100aに沿う方向に貫通するように形成されている。燃料パイプ201の他端部(下端部)は固定鉄心401の一端部(上端部)に接合されている。固定鉄心401は上端部401aが形成され、他端側に筒状部材300cに接合されたリング状部材413の内周面に嵌合接合される401cが形成されている。
燃料パイプ201の上端部の外周側には、Oリング202とバックアップリング203とが設けられている。Oリング202は、燃料供給口201aが燃料配管に取り付けられた際に、燃料漏れを防止するシールとして機能する。また、バックアップリング203はOリング202をバックアップするためのものである。バックアップリング203は複数のリング状部材が積層されて構成される場合もある。燃料供給口201aの内側には燃料に混入した異物を濾しとるフィルタ204が配設されている。
ノズル部300は、ノズル体300bを備え、ノズル体300bの先端部(下端部)に弁部300aが構成されている。ノズル体300bは中空の筒状体であり、弁部300aの上流側に燃料通路101fを構成している。尚、ノズル体300bの先端部外周面には、内燃機関に搭載される際に気密を維持するチップシール103が設けられている。
弁部300aは、噴射孔形成部材301と、ガイド部材302と、プランジャロッド102の一端部(下端側先端部)に設けられた弁体303とを備えている。
噴射孔形成部材301には弁体303と接して燃料を封止する弁座301a、燃料を噴射する燃料噴射孔301bから構成される。噴射孔形成部材301は、ノズル体300bの先端部に形成された凹部内周面300baに挿入されて固定されている。このとき、噴射孔形成部材301の先端面の外周とノズル体300bの先端面内周とが溶接され、燃料をシールしている。
ガイド部材302は噴射孔形成部材301の内側に配置されている。ガイド部材302の中心部には、上端面から下端面に貫通する貫通孔302aが形成されている。貫通孔302aはプランジャロッド102の先端側(下端側)のガイド面を構成し、中心軸線100aに沿う方向(開閉弁方向)におけるプランジャロッド102の移動を案内する。
電磁駆動部400は、固定鉄心401と、コイル402と、ハウジング403と、可動鉄心404と、第1ばね部材(コイルばね)405と、第2ばね部材(板ばねもしくは皿ばね)411と、第1ばね受け412と、第3ばね部材(スプリング)407と、第2ばね受け410、弁ガイド408とで構成されている。固定鉄心401は固定コアとも呼ばれる。可動鉄心404は可動コアやアマーチャと呼ばれる。
固定鉄心401は、中心部に燃料通路101cを構成する貫通孔401d、401eと、上記2つの貫通孔の段差部401bと、燃料パイプ201との接合部401aを有する。固定鉄心401の外周面401fは筒状部材の大径部300cに接合されたリング状部材413の内周面に嵌合接合されている。固定鉄心401及び筒状部材の大径部300cの外周側にはコイル402が巻回されている。
ハウジング403はコイル402の外周側を囲むように設けられ、電磁式燃料噴射弁100の外周を構成している。ハウジング403の上端側内周面403aは固定鉄心401の外周面401fに接続されている。
固定鉄心401の下端面401a側には、可動鉄心404が配置されている。可動鉄心404の上端面404cは固定鉄心401の下端面401aと隙間g3を有して対向している。また、可動鉄心404の外周面は筒状部材の大径部300cの内周面と僅かな隙間を介して対向しており、可動鉄心404は筒状部材の大径部300cの内側で中心軸線100aに沿う方向に移動可能に設けられている。
固定鉄心401、可動鉄心404、筒状部材の大径部300c、ハウジング403へ、磁束が周回するように磁路が形成される。固定鉄心401の下端面401aと可動鉄心404の上端面404aとの間を流れる磁束によって発生する磁気吸引力によって可動鉄心404を固定鉄心401方向へ吸引する。筒状部材の大径部300cと固定鉄心401の間のリング状部材413は非磁性材とするため、磁束は流れない。
可動鉄心404の中央部には、上端面404c側から下端面404a側に窪んだ凹部404bが形成されている。上端面404cと凹部404bの底面には、中心軸線100aに沿う方向に下端面404a側まで貫通する燃料通路101dとして燃料通路孔404dが形成されている。また、凹部404bの底面には、中心軸線100aに沿う方向に下端面404a側まで貫通する貫通孔404eが構成されている。貫通孔404eを挿通するようにプランジャロッド102が設けられている。可動鉄心404は、プランジャロッド102の凸部102aにおいて当接し、中心軸線100aに沿う方向に、相対変位可能に構成されている。
プランジャロッド102には、第2ばね受け410が嵌合接合により固定されており、第1ばね部材(コイルばね)405と、第2ばね部材(板ばねもしくは皿ばね)411により閉弁方向(下方向)に付勢され、下端部に構成された弁体303が弁座301aに接触している。第1ばね部材(コイルばね)405と、第2ばね部材(板ばねもしくは皿ばね)411の力は、第1ばね受け412を介して伝達されている。なお、閉弁方向は弁体303が弁座301aに当接して着座する方向である。第1ばね部材(コイルばね)405は、第2ばね部材(板ばねもしくは皿ばね)411に対して小さなばね定数を有しており、変位によって発生する力が、例えば10倍程度小さい。
第1ばね部材(コイルばね)405の上端部は、ばね力調整部材106の下端面に当接し、第1ばね部材(コイルばね)405の下端部は、第1ばね受け412の上端面412aに当接している。第2ばね部材(板ばねもしくは皿ばね)411の上端部は、第1ばね受け412の下端部と当接し、第2ばね部材(板ばねもしくは皿ばね)411の下端部は、プランジャロッド102に接合されている第2ばね受け410上端部に当接している。第3ばね407の上端部は、プランジャロッド102に接合されている第2ばね受け410の段差部410aに当接し、第3ばね407の下端部は可動鉄心404の凹部404bの底面と当接している。
弁ガイド408には、中心部に中心軸線100aに沿う方向に貫通する貫通孔408aが形成されている。貫通孔408aはプランジャロッド102のガイド面を構成し、中心軸線100aに沿う方向(開閉弁方向)におけるプランジャロッド102の移動を案内する。弁ガイド408には燃料通路101eが形成されている。
コイル402はボビンに巻かれた状態で固定鉄心401及び筒状部材大径部300cの外周側に組み付けられ、その周囲には樹脂材がモールドされている。このモールドに使用される樹脂材により、コイル402から引き出されたターミナル104を有するコネクタ105が一体的に成形されている。
(動作説明)
次に本実施例における開閉装置100の動作及び特徴について説明する。主に電磁駆動部400の拡大図である図2と可動部の動作及びその際に発生する力の関係を説明した図3を用いて説明する。
(閉弁状態定義、ギャップ説明)
コイル402に通電されていない状態では、プランジャロッド102を閉弁方向に付勢する第1ばね部材(コイルばね)405と、第2ばね部材(板ばねもしくは皿ばね)411との付勢力により、弁体303が弁座301aに当接して閉弁している。この状態を閉弁静止状態という。このとき、可動鉄心404は第3ばね部材407によって閉弁方向に付勢され、可動鉄心404aの底面がプランジャロッド段差部102aと当接している。
本実施例の開閉装置の閉弁状態において、開弁動作に関わる、可動部品に関係するギャップは下記のように構成されている。可動鉄心404の上端面404cと固定鉄心401の下端面401aとの間には、ギャップg3を有する。可動鉄心404の凹部404bと第2ばね受け410の下端面410bとの間にはギャップg1を有する。また、第1ばね受け412の上端面412aと固定鉄心401の段差部401bの間にはギャップg2を有する。各ギャップは(g3−g1)>g2の関係で構成されている。
(通電後動作)
コイル402への通電後(P1)、固定鉄心401、コイル402及びハウジング403によって構成された電磁石により起磁力が発生する。この起磁力により、コイル402を囲むように構成された固定鉄心401、筒状部材の大径部300c、ハウジング403、可動鉄心404によって構成される磁路を周回する磁束が流れる。このとき、可動鉄心404の上端面404cと固定鉄心401の下端面401aとの間に磁気吸引力が作用し、可動鉄心404のみが固定鉄心401に向けて変位する。その後、可動鉄心404は、第2ばね受け410の下端部に当接するまで、g1だけ変位する(404D1)。この際、プランジャロッド102は動いていない(102D1)。
本実施例においては、このg1のすき間を形成していることにより、開弁する際に可動鉄心404が慣性力を有し第2ばね受け410に衝突するため、プランジャロッド102の開弁速度を上昇させることが可能となる。その後、t1のタイミングにおいて可動鉄心404が第2ばね受け410に当接すると、プランジャロッド102は可動鉄心404によって引き上げられ、弁体303は弁座301aから離れる。これにより弁座部に隙間が構成され、燃料通路が開く。ばね力の小さい第1ばね部材(コイルばね)405によってのみプランジャロッド102が付勢されているためプランジャロッド102の立ち上がりが急峻になる(3A)。
可動鉄心404がg1だけ変位した状態において、主として第1ばね部材(コイルばね)405による小さな力F1が可動鉄心404及びプランジャロッド102に対して付勢される。なお、この状態においてプランジャロッド102はまだ変位していない。その後、可動鉄心404及びプランジャロッド102が共にg2だけ変位する直前において、すなわち、第1ばね受け412が固定鉄心401の段差部401bと当接する直前において、主として第1ばね部材(コイルばね)405による小さな力F2が可動鉄心404及びプランジャロッド102に対して付勢される。このように本実施例においては、可動鉄心404及びプランジャロッド102が共にg2だけ変位する状態において、第1ばね部材(コイルばね)405による小さな力F2が主としてかかるため、プランジャロッド102の開弁速度を上昇させることが可能となる。
プランジャロッド102がg2だけ変位すると、t2のタイミングで第1ばね受け412の上面412aが、固定鉄心401の段差部401bと当接する。するとこれ以降、主として第2ばね部材(皿ばねもしくは板ばね)411により第1ばね受け412を介してプランジャロッド102を下方向に強いばね力で付勢することになる。これにより、プランジャロッド102がg2だけ変位してから、最終的にg3−g1まで変位して開弁が完了するまでの間の開弁速度を急速に抑えることが可能となる。なお、プランジャロッド102がg3−g1だけ変位した状態において、第2ばね部材(皿ばねもしくは板ばね)411により第1ばね受け412を介してプランジャロッド102を下方向にかかるばね力は図3のF3となりF2から大きく上昇していることが分かる(3B)。
以上のように本実施例の開閉装置100は、流路開閉を行うプランジャロッド102(あるいは弁体303)と、プランジャロッド102とは別体でプランジャロッド102と接触、又は離れることで当該プランジャロッド102を動作させる可動子(可動鉄心404)と、前記プランジャロッド102が流路を閉じる際に接触する弁座301aと、磁気が流れることで可動子(可動鉄心404)が吸引される固定鉄心401と、を備えている。
またプランジャロッド102を弁座301aの側に付勢する第1ばね定数の第1ばね部材(コイルばね)405と、プランジャロッド102を弁座301aの側に付勢する第2ばね定数の第2ばね部材(板ばねもしくは皿ばね)411と、を備え、第1ばね定数よりも第2ばね定数の方が大きく設定される。そして、プランジャロッド102が弁座301aから離れて開弁する際に、まず第1ばね定数の第1ばね部材(コイルばね)405により弁座301aの側に付勢され、その後に第2ばね部材(板ばねもしくは皿ばね)411により弁座301aの側に付勢される。
また、プランジャロッド102と共に変位して第1ばね部材(コイルばね)405が付勢される第1ばね受け412と、プランジャロッド102と共に変位して第2ばね部材(板ばねもしくは皿ばね)411が付勢される第2ばね受け410とがプランジャロッド102に設けられる。そして、プランジャロッド102が弁座301aと反対側に所定値だけ変位した状態でプランジャロッド102の変位を規制する弁体変位規制部(段差部401b)が固定鉄心401に設けられる。
また、プランジャロッド102が弁体変位規制部(段差部401b)により弁座301aと反対側への変位が規制された後に、プランジャロッド102は第2ばね受け410を介して第2ばね部材(板ばねもしくは皿ばね)411により弁座301aの側に付勢される。そして、第2ばね受け410は可動部(可動鉄心404)により動作され、可動部(可動鉄心404)が弁座301aと反対側に所定値だけ変位した状態で可動部(可動鉄心404)の変位を規制する可動部変位規制部(下端面401a)が固定鉄心401に設けられる。
なお、図2においては、弁体変位規制部(段差部401b)、及び可動部変位規制部(下端面401a)が固定鉄心401に設けられることを例として説明したが、必ずしも固定鉄心401に設ける必要はなく、その他の部材に設けても良い。また、本実施例は第2ばね受け410と可動鉄心404とは別体になっており、第2ばね受け410は可動鉄心404により動作することを示しているが、これらは一体の可動部として可動鉄心404が第2ばね受け410の役割も果たすようにしても良い。
プランジャロッド102が変位を開始してから可動部(可動鉄心404)が可動部変位規制部(下端面401a)により変位を規制されるまでの変位量(g3−g1)は、プランジャロッド102が変位を開始してからプランジャロッド102が弁体変位規制部(段差部401b)により変位を規制されるまでの変位量g2よりも大きく設定される。
これにより開弁動作中に、プランジャロッド102の変位がギャップg2よりも大きい時には、ばね定数の大きな第2ばね部材(皿ばねもしくは板ばね)411によってプランジャロッド102が下方向へ大きな力で付勢されることになる。よって、プランジャロッド102の開弁が完了し変位がg3−g1になった状態では、大きな力F3を発生させることが可能となり、閉じ遅れ時間を短縮することが可能となる。
そして、開弁完了状態(変位g3−g1)においてはF3が付勢された状態となることにより閉じ遅れ時間を短縮することが可能となる。タイミングt4において、コイル402への通電が遮断(P2)されると、磁気力が消失しはじめ、大きなばね力F3がプランジャロッド102に付勢されているため、閉弁開始が早くなり(3C)閉弁動作をする(3c)。t5のタイミングにてプランジャロッド102の変位がg2になった後は、付勢されるばね力は小さいばね力を発生させる第1ばね部材(コイルばね)405となり、プランジャロッド102が弁座301aに当接して閉弁を完了する(102D2)。閉弁遅れ時間はt6−t4の時間となる。可動鉄心404は、第2ばね受け410の下端410bと離間した後g1変位し停止する(404D2)。
本実施例において、可動鉄心404の上端面404cと固定鉄心401の下端面401aとの間にはギャップg3を有し、第1ばね受け412の上端面412aと固定鉄心401の段差部401bの間にはギャップg2を有し、ギャップg3はギャップg2よりも大きくしている。このことによって、開弁完了状態では、ばね定数の大きな第2ばね部材(皿ばねもしくは板ばね)411によってプランジャロッド102が下方向にF3で付勢されているため、閉弁開始を早くすることが可能となる。
閉弁途中に、プランジャロッド102の変位がギャップg2より小さくなると、第1ばね部材(コイルばね)405による小さな力がプランジャロッド102に付勢されることになるため、プランジャロッド102の閉弁が完了し変位が0となった状態では、小さな力F1を発生させることが可能となる。これにより、開閉装置の開き始めを急峻にすることが可能となる。
また、本実施例において、大きなばね力を発生させるばねが、板ばねもしくは皿ばねであることによって、小型化が達成され、開閉装置への実装が可能となる。
図4を用いて、本発明に関わる第二の実施例について説明する。図中、第1実施例と付与される数字が部品については構成作用効果に差異はないため説明を省略する。
第1の実施例との差異は、第1実施例において固定鉄心401段差部401bとして構成していた、付勢されるばね力が切り替わる部位を、固定鉄心401とは別部材の固定鉄心401の貫通孔401dに嵌合接合され固定されているストッパ部材501によって構成していることである。
本構成にすることによって新たに生まれる作用効果は、第1ばね受け412の上端面412aとストッパ部材501の下端面501aの間に構成されるギャップg2を高精度に調整することが可能となることである。
以上、本発明は上記した各実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本実施例を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
100・・・開閉装置
101・・・燃料通路
102・・・プランジャロッド
200・・・燃料供給部
300・・・ノズル部
301a・・・弁座
301b・・・燃料噴射孔
400・・・電磁駆動部
401・・・固定鉄心
402・・・コイル
403・・・ハウジング
404・・・可動鉄心
405・・・第1ばね部材(コイルばね)
410・・・第2ばね受け
411・・・第2ばね部材(板ばねもしくは皿ばね)
412・・・第1ばね受け
501・・・ストッパ部材

Claims (7)

  1. 流路開閉を行う弁体と、
    前記弁体とは別体で前記弁体と接触、又は離れることで当該弁体を動作させる可動部と、
    前記弁体が流路を閉じる際に接触する弁座と、
    磁気が流れることで前記可動部が吸引される固定鉄心と、を備えた開閉装置において、
    前記弁体を前記弁座の側に付勢する第1ばね定数の第1ばね部材と、
    前記弁体を前記弁座の側に付勢する第2ばね定数の第2ばね部材と、を備えるとともに前記第1ばね定数よりも前記第2ばね定数の方が大きく設定され、
    さらに、前記弁体が前記弁座から離れて開弁する際に、前記弁体はまず前記第1ばね部材により前記弁座の側に付勢され、その後に前記第2ばね部材により前記弁座の側に付勢されることを特徴とする開閉装置。
  2. 請求項1に記載の開閉装置において、
    前記弁体と共に変位して前記第1ばね部材が付勢される第1ばね受けと、前記弁体と共に変位して前記第2ばね部材が付勢される第2ばね受けとが前記弁体に設けられ、
    前記弁体が前記弁座と反対側に所定値だけ変位した状態で前記弁体の変位を規制する弁体変位規制部が設けられることを特徴とする開閉装置。
  3. 請求項2に記載の開閉装置において、
    前記弁体が前記弁体変位規制部により前記弁座と反対側への変位が規制された後に、前記弁体は前記第2ばね受けを介して前記第2ばね部材により前記弁座の側に付勢され、
    前記第2ばね受けは前記可動部により動作され、前記可動部が前記弁座と反対側に所定値だけ変位した状態で前記可動部の変位を規制する可動部変位規制部が設けられることを特徴とする開閉装置。
  4. 請求項1に記載の開閉装置において、
    前記弁体と共に変位して前記第1ばね部材が付勢される第1ばね受けが前記弁体に設けられ、
    前記可動部は前記第2ばね部材が付勢される第2ばね受けを有し、
    前記弁体が前記弁座と反対側に所定値だけ変位した状態で前記弁体の変位を規制する弁体変位規制部が設けられるとともに、前記可動部が前記弁座と反対側に所定値だけ変位した状態で前記可動部の変位を規制する可動部変位規制部が設けられることを特徴とする開閉装置。
  5. 請求項3又は4に記載の開閉装置において、
    前記弁体が変位を開始してから前記可動部が前記可動部変位規制部により変位を規制されるまでの変位量は、前記弁体が変位を開始してから前記弁体が弁体変位規制部により変位を規制されるまでの変位量よりも大きく設定されることを特徴とする開閉装置。
  6. 請求項1又は2に記載の開閉装置において、
    前記第1ばね部材はコイルばねにより構成され、前記第2ばね部材は板ばね又は皿ばねにより構成されることを特徴とする開閉装置。
  7. 請求項2に記載の開閉装置において、
    前記弁体が前記弁座に当接している状態において前記可動部と前記第2ばね受けとの間にはギャップが形成され、開弁する前に前記可動部が前記第2ばね受けに向かって前記ギャップ分だけ変位し、その後に前記可動部が前記第2ばね受けに当接して開弁されることを特徴とする開閉装置。
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