JP3993574B2 - 電磁式燃料噴射弁 - Google Patents

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本発明は、前端部に弁座を有する弁ハウジングの後端に固定コアが連設され、前記弁座に着座可能な弁部ならびに該弁部に連なる弁軸部を有する弁体と、前記固定コアに対向する可動コアとが一体に連なって成る弁組立体が、前記弁部を前記弁座に着座させる側にばね付勢されて前記弁ハウジングに収容され、前記弁座寄りの第1ジャーナル部と、第1ジャーナル部から軸方向後方側に離間した第2ジャーナル部とが、前記弁ハウジングに設けられるガイド孔で摺動可能に支承されるようにして前記弁組立体に設けられる電磁式燃料噴射弁に関する。
弁組立体における弁軸部に、弁ハウジングのガイド孔で摺動可能に支承される第1および第2ジャーナル部が軸方向に間隔をあけて設けられるようにした電磁式燃料噴射弁が、特許文献1等で既に知られている。
実開昭60−88070号公報
このような電磁式燃料噴射弁において、弁組立体の弁軸部に設けられる第1および第2ジャーナル部と弁ハウジングとの間のガイドクリアランスは、弁組立体の弁ハウジング内への組付けを考慮して第2ジャーナル部側の方が第1ジャーナル部側よりも大きく設定されるのが一般的である。そのため弁部が弁座に着座した状態では弁組立体が傾斜する可能性があるのであるが、その傾斜角度は、第2ジャーナル部側のガイドクリアランスに依存することになり、弁部の着座状態では第1ジャーナル部がガイド孔の内面に接触することがないように第1ジャーナル部の直径が設定される必要がある。
一方、第1ジャーナル部の直径を小さくしてガイドクリアランスを大きくし過ぎると、閉弁作動時の弁部のぶれが大きくなり、弁座への弁部の正確な着座が難しく、着座時のシール性の低下につながる可能性がある。
しかるに上記特許文献1で開示された電磁式燃料噴射弁では、第1ジャーナル部が弁部から後方側に比較的離れた位置で弁軸部に設けられており、第1ジャーナル部でのガイドクリアランスを比較的大きく設定せざるを得ず、閉弁作動時の弁部のぶれが大きくなり、着座時のシール性が低下する可能性がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、弁ハウジングのガイド孔および第1ジャーナル部間のガイドクリアランスを小さく設定可能とし、閉弁作動時の弁部のぶれを抑え、閉弁着座時のシール性の向上を図った電磁式燃料噴射弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、磁性金属により形成される磁性円筒体と、該磁性円筒体の前端に液密に結合される弁座部材とにより構成され、前端部にテーパ状の弁座を有する弁ハウジングの後端に固定コアが連設されており前記弁座部材には、前記弁座の後端大径部に連なって該弁座と同軸に前部ガイド孔が設けられ、前記磁性円筒体には、前記前部ガイド孔に同軸に連なって該前部ガイド孔よりも大径に形成される後部ガイド孔が設けられていて、前記弁座に着座可能で、弁軸部の軸線上に球面中心を有する仮想球面に沿う半球状に形成される弁部ならびに該弁部に連なる弁軸部を有する弁体と、前記固定コアに対向する可動コアとが一体に連なって成る弁組立体が前記弁ハウジングに収容されている電磁式燃料噴射弁において、前記弁組立体には、前記前部ガイド孔に摺動可能に支承される摺動面を有し、該摺動面の半径が前記仮想球面の半径よりも小さく設定されるとともに、前記球面中心を通り前記弁軸部の軸線に直交する平面が、前記摺動面の幅内に位置するように配置される第1ジャーナル部と、前記可動コアに設けられ、前記後部ガイド孔に摺動可能に支承される第2ジャーナル部と、前記可動コアの後端を開放するとともに前記平面を越える位置で前端を閉じる、前記弁軸部と同軸に延びる縦孔とが設けられており、前記弁組立体が、前記弁部が前記弁座に着座した状態において、前記第2ジャーナル部が前記後部ガイド孔に接触する方向に前記球面中心を中心として傾斜して、前記弁部を前記弁座に着座させる側にばね付勢されて前記弁ハウジングに収容されていて、前記弁座に前記弁部が着座したときのシール直径よりも前記第1ジャーナル部と前記弁部との間の前記弁軸部の直径が小さく設定され、前記球面中心を通る前記平面よりも前記弁部側において前記縦孔に通じ前記弁軸部に開口する複数の横孔が設けられていることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記摺動面の周方向複数箇所に、燃料の流通を許容する面取り部が形成されており、前記可動コアには、前記縦孔に通じる横孔が設けられていることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、半球状とした弁部をテーパ状の弁座に着座させることにより、弁体の調心性を高めることが可能となるだけでなく、第1ジャーナル部の摺動面を弁部により近接した位置に配置することにより、弁ハウジングのガイド孔および第1ジャーナル部間のガイドクリアランスを小さく設定可能とし、閉弁作動時の弁部のぶれを抑え、閉弁着座時のシール性の向上を図ることができる。また、摺動面の半径が仮想球面の半径よりも小さく設定されることにより、弁座に弁部が着座した状態で弁組立体が首振り作動しても第1ジャーナル部の摺動面がガイド孔の内面に接触しないようにして、ガイドクリアランスをより小さく設定可能とし、閉弁作動時の弁部のぶれをより一層効果的に抑え、閉弁着座時のシール性をより高めることができ、しかも第1ジャーナル部をより小径化することで弁組立体を軽量化することができる。さらに、弁軸部をより小径化するとともに弁組立体を中空化することで弁組立体のさらなる軽量化を図ることができる。
また請求項2記載の発明によれば、第1ジャーナル部における摺動面の周方向複数箇所に設けられた面取り部を、燃料通路からの燃料が流通することにより、弁座近傍での燃料の流れを安定化させることができ、それにより弁組立体の挙動も安定化させることができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
図1〜図4は本発明の一実施例を示すものであり、図1は電磁式燃料噴射弁の縦断面図、図2は図1の2矢示部拡大図、図3は図2の3矢示部拡大図、図4は図1の4−4線断面図である。
先ず図1において、図示しないエンジンに燃料を噴射するための電磁式燃料噴射弁は、前端に弁座13を有する弁ハウジング8内に前記弁座13に着座する方向にばね付勢される弁組立体20が収容される弁作動部5と、前記弁座13から離座させる側に前記弁組立体20を駆動する電磁力を発揮し得るコイル組立体30が前記弁ハウジング8に連設されるソレノイドハウジング31内に収容されるソレノイド部6と、前記コイル組立体30のコイル36に連なる接続端子41…を臨ませるカプラ42を一体に有して少なくとも前記コイル組立体30および前記ソレノイドハウジング31を埋封せしめた合成樹脂製の被覆部7とを備える。
弁ハウジング8は、磁性金属により形成される磁性円筒体9と、該磁性円筒体9の前端に液密に結合される弁座部材10とで構成される。弁座部材10は、その後端部を磁性円筒体9の前端部に嵌合した状態で、磁性円筒体9に溶接されるものであり、この弁座部材10には、その前端面に開口する燃料出口孔12と、該燃料出口孔12の内端に連なるテーパ状の弁座13と、該弁座13の後端大径部に連なる前部ガイド孔14とが同軸に設けられ、磁性円筒体9には、前部ガイド孔14に同軸に連なって前部ガイド孔14よりも大径に形成される後部ガイド孔15が設けられる。また弁座部材10の前端には、燃料出口孔12に通じる複数の燃料噴孔16…を有する鋼板製のインジェクタプレート17が液密に全周溶接される。
弁ハウジング8内には、弁座13に着座可能な弁部19aならびに該弁部19aに連なる弁軸部19bを有する弁体19と、ソレノイド部6の一部を構成する可動コア18とが同一材料により一体に連なって成る弁組立体20が、前記弁部19aを前記弁座13に着座させる側にばね付勢されて収容される。
弁組立体20には、弁ハウジング8に設けられる前部ガイド孔14で摺動可能に支承される第1ジャーナル部21と、弁ハウジング8に設けられる後部ガイド孔15で摺動可能に支承されるようにして第1ジャーナル部21から軸方向後方に間隔をあけて配置される第2ジャーナル部22とが設けられるものであり、第1ジャーナル部21は、前記弁座13寄りで弁軸部19bに設けられ、第2ジャーナル部22は可動コア18に設けられる。
弁組立体20には、後端を開放するとともに弁部19aで前端を閉じて弁軸部19bと同軸に延びる縦孔23と、該縦孔23に通じる複数組の横孔24a…,24b…とが、協働して燃料通路25を構成するようにして設けられる。
而して複数の前記横孔24a…は、第1ジャーナル部21および前記弁部19a間で弁軸部19bに設けられ、複数の前記横孔24b…は可動コア18に設けられる。
ソレノイド部6は、前記可動コア18と、該可動コア18に対向する円筒状の固定コア28と、可動コア18を固定コア28から離反させる側に付勢するばね力を発揮する戻しばね29と、戻しばね29のばね力に抗して可動コア18を固定コア28側に吸引する電磁力を発揮することを可能としつつ弁ハウジング8の後部および固定コア28を囲繞するように配置されるコイル組立体30と、弁ハウジング8に前端部が連設されるようにしてコイル組立体30を囲むソレノイドハウジング31とを備える。
弁ハウジング8における磁性円筒体9の後端は、ステンレス鋼等の非磁性金属により形成される非磁性円筒体32を介して前記固定コア28の前端に同軸に結合されるものであり、磁性円筒体9の後端は非磁性円筒体32の前端に突き合わせ溶接され、非磁性円筒体32の後端は、固定コア28の前端部を非磁性円筒体32に嵌合せしめた状態で固定コア28に溶接される。
固定コア28には円筒状のリテーナ33が同軸に嵌合してかしめ固定されており、前記戻しばね29は、リテーナ33および可動コア18間に介装される。可動コア18の後端部内周には、可動コア18が固定コア28に直接接触することを回避すべく、非磁性材から成るリング状のストッパ34が可動コア18の後端面から固定コア28側にわずかに突出するようにして圧入される。またコイル組立体30は、弁ハウジング8の後部、非磁性円筒体32および固定コア28を囲繞するボビン35にコイル36が巻装されて成るものである。
ソレノイドハウジング31は、コイル組立体30の弁作動部5側端部に対向する環状の端壁37aを一端に有してコイル組立体30を囲繞する円筒状にして磁性金属により形成される磁性枠37と、前記固定コア28の後端部から半径方向外方に張出してコイル組立体30の弁作動部5とは反対側の端部に対向するフランジ部28aとから成るものであり、フランジ部28aは磁性枠37の他端部に磁気的に結合される。しかも磁性枠37における端壁37aの内周には、前記弁ハウジング8における磁性円筒体9を嵌合せしめる嵌合筒部37bが同軸に設けられており、ソレノイドハウジング31は、その嵌合筒部37bに弁ハウジング8を嵌合せしめることで弁ハウジング8に連設される。
固定コア28の後端には、円筒状である入口筒38が一体にかつ同軸に連設されており、その入口筒33の後部に燃料フィルタ39が装着される。しかも入口筒38、リテーナ33および固定コア28には、可動コア18の縦孔23に通じる燃料通路40が同軸に設けられる。
被覆部7は、ソレノイドハウジング31およびコイル組立体30だけでなく、ソレノイドハウジング31およびコイル組立体30間の間隙を満たしつつ、弁ハウジング8の一部および入口筒38の大部分を埋封せしめるように形成されるものであり、ソレノイドハウジング31の磁性枠37には、コイル組立体30のボビン35に一体に形成される腕部35aをソレノイドハウジング31外に配置するための切欠き部43が設けられる。
前記被覆部7には、前記コイル組立体30におけるコイル36の両端に連なる接続端子41…を臨ませるカプラ42が一体に設けられるものであり、前記接続端子41の基端は前記腕部35aに埋設されており、前記コイル36のコイル端36a…が接続端子41…に溶接される。
図2において、弁座13はテーパ状に形成されており、その弁座13に着座する弁部19aは仮想球面Sに沿う半球状に形成される。一方、弁ハウジング8の前部ガイド孔14に摺動可能に支承される第1ジャーナル部21は、前部ガイド孔14に摺接可能な摺動面45と、該摺動面45の前後両側にそれぞれ連なる一対のテーパ状の傾斜面46,47とで構成されるものであり、弁軸部19bの軸線に直交して弁部19aの球面中心Cを通る平面Pが摺動面45の幅内に位置するようにして、第1ジャーナル部21が弁軸部19bに設けられる。
しかも摺動面45の半径R1は、仮想球面Sの半径R2よりも小さく設定されており、弁ハウジング8の軸線に沿う方向での長さすなわち幅Lを、0.2〜0.3mmとして摺動面45が形成される。
また弁座13に弁部19aが着座したときのシール直径D1よりも弁軸部19bの直径D2が小さく設定され、摺動面45の直径D3(=R1×2)は前記シール直径D1よりも大きく設定される。
図3において、第1ジャーナル部21の外面の一部を構成する一対の傾斜面46,47のうち少なくとも可動コア18側の傾斜面47、この実施例では可動コア18側の傾斜面47は、弁軸部19bの軸線に沿う摺動面45の端部に連なる第1傾斜面部分47aと、第1傾斜面部分47aに連なる第2傾斜面部分47bとから成り、弁軸部19bの軸線に直交する平面と第1傾斜面部分47aがなす角度αは、第2傾斜面部分47bが前記平面となす角度βよりも大きく設定され、この実施例ではαは70度、βは20度に設定される。
また第1ジャーナル部21が備える一対の傾斜面46,47のうち弁座13側の傾斜面46は、弁軸部19bの軸線に平行な平面となす角度γを一定としてテーパ状に形成されるものであり、この実施例では前記角度γは45度に設定される。
図4において、第1ジャーナル部21における摺動面45の周方向複数箇所には、燃料の流通を許容する平面状の面取り部45a…が形成され、燃料通路25の横孔24b…から弁ハウジング8内に流出した燃料は、前記面取り部45a…および弁ハウジング8間を流通して弁座13側に流れることになる。
次にこの実施例の作用について説明すると、弁組立体20に設けられる第1および第2ジャーナル部21,22のうち弁座13寄りの第1ジャーナル部21の外面は、弁ハウジング8における弁座部材10に設けられる前部ガイド孔14の内面に摺接可能な摺動面45と、該摺動面45の前後両側にそれぞれ連なる一対のテーパ状の傾斜面46,47とで構成されており、両傾斜面46,47のうち可動コア18側の傾斜面47は、弁軸部19bの軸線に沿う摺動面45の端部に連なる第1傾斜面部分47aと、第1傾斜面部分47aに連なる第2傾斜面部分47bとから成り、弁軸部19bの軸線と直交する平面に対して第1傾斜面部分47aがなす角度αは、第2傾斜面部分47bが前記平面に対してなす角度βよりも大きく設定されている。
すなわち第1ジャーナル部21の外面の一部を構成するテーパ状の傾斜面46,47のうち可動コア18側の傾斜面47が、急傾斜の第1傾斜面部分47aと、緩傾斜の第2傾斜面部分47bとから成るので第1ジャーナル部21を極力小さく形成して弁組立体20の軽量化を図ることが可能となる。
しかも弁組立体20の傾斜に応じて可動コア18側の傾斜面47および摺動面45の連設部が前部ガイド孔14の内面に接触し易くなるのであるが、急傾斜の第1傾斜面部分47aが摺動面45の可動コア18側の端部に連設されるので、可動コア18側の傾斜面47および摺動面45の連設部が鋭角となることを回避して、前部ガイド孔14の内面との初期なじみ性を良好とし、摩耗量も小さく抑えることができるので、良好な応答性および流量特性を維持することができる。
また少なくとも可動コア18側の傾斜面47、この実施例では両傾斜面46,47が角度をなして摺動面45に連設されるので、摺動面45の摩耗に従って摺動面45の幅が変化し難くなり、両傾斜面46,47および摺動面45がなす角度も変化しないので、摩擦の状態に悪影響を及ぼすこともない。
しかも第1ジャーナル部21の摺動面45が、弁ハウジング8の軸線に沿う方向の長さLを0.2〜0.3mmとして形成されるので、弁ハウジング8の前部ガイド孔14および第1ジャーナル部21間のガイドクリアランスを小さく設定しても、摺動面45の幅を0.2〜0.3mm程度に小さく設定することで、自由度を損なうことなく弁組立体20を開閉作動せしめることができ、摺動抵抗の低減にも寄与することができる。
またテーパ状に形成される弁座13に着座する弁部19aが仮想球面Sに沿う半球状に形成されており、第1ジャーナル部21は、弁軸部19bの軸線に直交して弁部19aの球面中心Cを通る平面Pが摺動面45の幅内に位置するようにして、弁軸部19bに設けられている。
したがって半球状とした弁部19aをテーパ状の弁座13に着座させることにより、弁体19の調心性を高めることが可能となるだけでなく、第1ジャーナル部21の摺動面45を弁部19aにより近接した位置に配置することにより、弁ハウジング8の前部ガイド孔14および第1ジャーナル部21間のガイドクリアランスを、たとえば4〜6μm程度に小さく設定可能とし、閉弁作動時の弁部19aのぶれを抑え、閉弁着座時のシール性の向上を図ることができる。
また第1ジャーナル部21における摺動面45の半径R1が、仮想球面Sの半径R2よりも小さく設定されることにより、弁座13に弁部19aが着座した状態で弁組立体20が首振り作動しても第1ジャーナル部21の摺動面45が前部ガイド孔14の内面に接触しないようにして、ガイドクリアランスをより小さく設定可能とし、閉弁作動時の弁部19aのぶれをより一層効果的に抑え、閉弁着座時のシール性をより高めることができ、しかも第1ジャーナル部21をより小径化することで弁組立体20を軽量化することができる。
さらに弁座13に弁部19aが着座したときのシール直径D1よりも弁軸部19bの直径D2が小さく設定され、シール直径D1よりも大きな直径D3を有する摺動面45の周方向複数箇所に、燃料の流通を許容する面取り部45a…が形成され、弁組立体20には、後端を開放するとともに前端を閉じて弁軸部19bと同軸に延びる縦孔23と、第1ジャーナル部21よりも後方で縦孔23に通じる横孔24bとを少なくとも有する燃料通路25、この実施例では、縦孔23と、該縦孔23に通じる複数組の横孔24a…,24b…とを有する燃料通路25が設けられるので、弁軸部19bをより小径化するとともに弁組立体20を中空化することで弁組立体20のさらなる軽量化を図ることができ、しかも第1ジャーナル部21における摺動面45の周方向複数箇所に設けられた面取り部45a…を、燃料通路25からの燃料が流通することにより、弁座13近傍での燃料の流れを安定化させることができ、それにより弁組立体20の挙動も安定化させることができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
電磁式燃料噴射弁の縦断面図である。 図1の2矢示部拡大図である。 図2の3矢示部拡大図である。 図1の4−4線断面図である。
符号の説明
8・・・弁ハウジング
9・・・磁性円筒体
10・・・弁座部材
13・・・弁座
14・・・前部ガイド孔
15・・・後部ガイド孔
18・・・可動コア
19・・・弁体
19a・・・弁部
19b・・・弁軸部
20・・・弁組立体
21・・・第1ジャーナル部
22・・・第2ジャーナル部
23・・・縦孔
24a,24b・・・横孔
25・・・燃料通路
28・・・固定コア
45・・・摺動面
45a・・・面取り部
C・・・球面中心
P・・・平面
S・・・仮想球面

Claims (2)

  1. 磁性金属により形成される磁性円筒体(9)と、該磁性円筒体(9)の前端に液密に結合される弁座部材(10)とにより構成され、前端部にテーパ状の弁座(13)を有する弁ハウジング(8)の後端に固定コア(28)が連設されており
    前記弁座部材(10)には、前記弁座(13)の後端大径部に連なって該弁座(13)と同軸に前部ガイド孔(14)が設けられ、前記磁性円筒体(9)には、前記前部ガイド孔(14)に同軸に連なって該前部ガイド孔(14)よりも大径に形成される後部ガイド孔(15)が設けられていて、
    前記弁座(13)に着座可能で、弁軸部(19b)の軸線上に球面中心(C)を有する仮想球面(S)に沿う半球状に形成される弁部(19a)ならびに該弁部(19a)に連なる弁軸部(19b)を有する弁体(19)と、前記固定コア(28)に対向する可動コア(18)とが一体に連なって成る弁組立体(20)が前記弁ハウジング(8)に収容されている電磁式燃料噴射弁において、
    前記弁組立体(20)には、前記前部ガイド孔(14)に摺動可能に支承される摺動面(45)を有し、該摺動面(45)の半径が前記仮想球面(S)の半径よりも小さく設定されるとともに、前記球面中心(C)を通り前記弁軸部(19b)の軸線に直交する平面(P)が、前記摺動面(45)の幅内に位置するように配置される第1ジャーナル部(21)と、前記可動コア(18)に設けられ、前記後部ガイド孔(15)に摺動可能に支承される第2ジャーナル部(22)と、前記可動コア(18)の後端を開放するとともに前記平面(P)を越える位置で前端を閉じる、前記弁軸部(19b)と同軸に延びる縦孔(23)とが設けられており、
    前記弁組立体(20)が、前記弁部(19a)が前記弁座(13)に着座した状態において、前記第2ジャーナル部(22)が前記後部ガイド孔(15)に接触する方向に前記球面中心(C)を中心として傾斜して、前記弁部(19a)を前記弁座(13)に着座させる側にばね付勢されて前記弁ハウジング(8)に収容されていて、
    前記弁座(13)に前記弁部(19a)が着座したときのシール直径よりも前記第1ジャーナル部(21)と前記弁部(19a)との間の前記弁軸部(19b)の直径が小さく設定され、
    前記球面中心(C)を通る前記平面(P)よりも前記弁部(19a)側において前記縦孔(23)に通じ前記弁軸部(19b)に開口する複数の横孔(24a)が設けられていることを特徴とする電磁式燃料噴射弁。
  2. 前記摺動面(45)の周方向複数箇所に、燃料の流通を許容する面取り部(45a)が形成されており、
    前記可動コア(18)には、前記縦孔(23)に通じる横孔(24b)が設けられていることを特徴とする請求項1記載の電磁式燃料噴射弁。
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